加工技術ニュース Vol.5

2015 年度 SUS630の削りだし加工がポイント!強度UP防錆対策の固定用Tボルト事例!
7月10日
当社は、機械メーカーとして部品の一部を内
製しております。今回は、プレスフレームを固
定するためのTボルトを製作しましたのでご紹
削り出し
一体化構造
介します。当部品は、大きな加重がかかるた
め強度が必要です。また、水分が多い箇所
に使用されるため防錆対策で素材はSUS6
30という難削材を使用することになりました。
加工のポイントは、強度を出すために難削材
であるSUS630の削り出し、ボルト部分と座
の部分を削り出しで一体化させてあることで
す。これにより、品質要求を満たすことができ DATA □製品名: Tボルト
□用途: プレスフレーム固定用
ます。難削材の部品加工のことも、田島鐵工
入社一年目 日原
□材質: SUS630
所にお気軽にご相談くださいませ。
□寸法: 140mm M27×3P T 型部分 54×54
Vol.5
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田島鐵工所 社員が語る今月のコラム >
皆さん、こんにちは。今年4月に入社しました日原です。大学時代は、主将
として水泳部に所属して200mメドレーで全国大会に出場した経験がありま
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す。田島鐵工所に入社した理由は、合同説明会で社長の印象が良く、工
場見学で楽しく働けるイメージが沸いたからです。現在は、新人研修を受
けさせてもらいながら、徐々に製造の仕事をやらせていただいているところ
です。今後はいち早く戦力になって、社長や先輩の方々のお役に立てるよ
うに頑張りたいと思います。これからどうぞ宜しくお願い致します!
知っておくと便利!大型ロールに関する基本的機構と各部位をご紹介!
田島鐵工所では、長年製紙機械メーカーとして事業を行なってきたことから、豊富な機械設備の
製作実績がございます。中でも、大型ロールに関しては、製紙機械分野以外にもあらゆるニーズ
があることから、昨今は幅広い業界のお客様からお問い合わせいただいております。その際、大型
ロールの各部位について説明を求められることが多くあります。そこで、今回は大型ロールの製作
に関わる部位の解説をさせていただければと思います。まず、左下の「ロール完成図」をご覧くださ
い。大型ロール本体にベアリング、ハウジング、外側ハウジングカバーが取り付けられた構造と
なっています。次に下の「ロール各部位の名称」をご覧いただくと、ロ
ロール完成図
ール本体が“ロールセル” 、“ジャーナル”、“ヘッダー”の大きく3つ
のパーツに分かれています。これらが、ロールの主要パーツとなりま
すので一つずつ説明させていただきます。まず“ロールセル”はパイプ
の部分のことで、回転速度が速い物は、外径だけでなく、内径も削る
ことにより、偏心による振れを減少させることができます。次に軸であ
ロール各部位の名称
矢羽根構造による軽量化設計!クーチロール製作事例のご紹介!
DATA
矢羽根構造
軽量化設計
□製品名: クーチロール
□業界: 製紙業界
□用途: 湿紙のピックアップ
□材質: STKM、SS400、S45C 合成ゴム他
□寸法: Φ600mm×面長 2800mm
製紙機械のクーチロールは、湿紙をピックアップするために、
Φ600~700 程度の大きめな外径のロールが用いられます。
また、駆動がかかっていないため重量も軽いものが求められ
ます。通常の構造(セル/ヘッダ-/ジャーナル)で製作する
と、重量がとても重くなってしまいますので、左の写真のように
矢羽根構造にして軽量化を図っています。このような構造で
あれば、大径でも軽いロールが製作できます。製紙業界以外
でも、このように大型ロールの軽量化ニーズがあり、度々お声
がけをいただいているところです。田島鐵工所では、大型ロー
ルの軽量化ニーズにお応えするノウハウと技術を有します。お
困りのことがございましたら、当社までお問い合わせください。
皆で元気にファミリーバトミント!田島鐵工所の社内サークル活動をご紹介!
る“ジャーナル”は、強度を出すため調質や、駆動させるための駆動軸をつける場合があります。
最後に“ヘッダー”ですが、ロールセルの内側に嵌め込み、ロールセルとジャーナルを連結させる
重要部品で、これらの 3 点は、それぞれの外径および穴径の嵌め合い基準を慎重に調整した上
で、主に焼き嵌めで連結させます。焼嵌めは、溶接と異なり、曲がりやひずみが出にくく、コストも安
いので推奨しています。しかし、嵌め合いの設定については、経験が必要です。当社は、長年の実
績と豊富なノウハウを有しておりますので、大型ロールについては、ぜひお任せくださいませ。
田島鐵工所では、社内サークル活動の一貫として、ファミリー
バトミントンをやっています。サークルのメンバーは、お昼休みに
組立工場の空きスペースを使って、元気に体を動かしていま
す。こうした活動を通じて一体化を図り、雰囲気の良い職場作り
を行なっています。また、体を動かすことで運動不足も解消!
社員一同元気な体を維持してお客様への貢献に努めます。
田島鐵工所VA・VE技術ニュース
発行:株式会社田島鐵工所
URL:http://tajimaironworks.co.jp
「製缶・板金 VA 設計.COM」
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