コンテナベースの PaaS 基盤の最新版 OpenShift

報道関係各位
2015 年 12 月 2 日
レッドハット株式会社
コンテナベースの PaaS 基盤の最新版 OpenShift Enterprise 3.1 をリリース
同時に、クラスタ化されたコンテナアプリケーションのためのオーケストレーションプラットホーム
Red Hat Atomic Enterprise Platform パブリックプレビュー版をリリース
[サンフランシスコ - KUBECON – 2015 年 11 月 9 日(現地時間)発表]米国報道発表資料抄訳
オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードする Red Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下 Red Hat)は
本日、Linux コンテナを使用したエンタープライズ対応アプリケーションの開発とデプロイメントのための包括的ポー
トフォリオ製品 OpenShift と Atomic に関する重要なアップデートを発表しました。
アップデートされた Red Hat 製品は、以下の通りです。
・
OpenShift Enterprise 3.1:コンテナベースのアプリケーション開発、デプロイメント、実行および管理をサポート
する PaaS 基盤の最新バージョン
・
Red Hat Atomic Enterprise Platform のパブリックプレビュー:コンテナアプリケーションのデプロイメント/実行、
および管理のためのクラスタ化されたオーケストレーションプラットホーム
両者の組合せは、コンテナベースのアプリケーションを実行するための包括的なプラットフォームを提供します。こ
のことにより、お客様はコンテナベースのエンタープライズアプリケーションの一貫した開発、統合、デプロイから、
クラスタ化されたコンテナプラットホーム全域に渡り、よりセキュアで安全なコンテナアプリケーションの配備が可能
になります。
OpenShift Enterprise 3.1
Red Hat の OpenShift は、Docker 形式の Linux コンテナ、Kubernetes オーケストレーション、および Red Hat
Enterprise Linux 7 をベースとする、業界で唯一の企業向けに対応した、ウェブスケール可能なコンテナアプリケー
ションのためのシステム基盤です。この最新リリースでは、Docker と Kubernetes に関する様々なアップデート、
OpenShift 専用のミドルウェアサービスの追加、および OpenStack 統合のためのいくつかの拡張が行われていま
す。これらの拡張と新機能によって、開発者には柔軟性と様々な選択肢が与えられ、運用チームにはすぐに役立
つ合理化された管理機能が提供されるため、従来のステートフルなアプリケーションだけでなく、より新しいクラウド
ネイティブなステートレスアプリケーションの両方を運用することができる次世代型のアプリケーションプラットフォー
ムです。
OpenShift Enterprise 3.1 の新規機能には、以下が含まれます。
・
ウェブ、コマンドライン、または様々な IDE との各種インターフェイスからコンテナアプリケーションの開発が可
能
・
セルフサービスツール、アプリケーションのビルドオートメーション機能拡張、Jenkins による継続的インテグレ
ーション機能の追加、および自動的なデプロイメント機能を含む、開発から本番の運用までのアプリケーション
ライフサイクル管理
・
最新の安定版 Docker コンテナと Kubernetes によるオーケストレーションエンジンを利用することで、コンテナ
ベースのアプリケーション開発と企業向けに対応した信頼性の高いクラスタ化されたコンテナ基盤(Red Hat
Atomic Enterprise Platform として単体でのパブリックプレビューも利用可能)を提供
・
Red Hat JBoss Fuse、Red Hat JBoss BRMS、および Red Hat JBoss Data Grid を含む Red Hat JBoss
Middleware をコンテナアプリケーションとして提供。これらのミドルウェア製品がコンテナアプリケーションとし
て提供されることで、開発者はこれまで通りの使い慣れた様々な統合開発環境のツールを使って、より高速で
柔軟性の高いコンテナアプリケーションを開発するために役立ちます。特に開発初期の「立ち上がり」時間の
大幅な短縮、さらにハイブリッドアーキテクチャに対応した移植性の高いアプリケーションを構築することがで
きるようになります。
・
Red Hat CloudForms の最新バージョンを利用することで、ハイブリッドクラウドに跨ったコンテナアプリケーショ
ンの高度な管理が可能になります。
・
アプリケーション運用管理機能の向上、アクティビティの可視化、ロギング、およびユーザーインターフェース
やウェブコンソールの使いやすさの改善
Red Hat Atomic Enterprise Platform のパブリックプレビュー
このプラットフォームは、コンテナアプリケーションに最適化されたオペレーティングシステムである Red Hat
Enterprise Linux Atomic Host をスケールアウト可能で信頼性を向上するためにクラスタ化された基盤を提供しま
す。
Red Hat Atomic Enterprise Platform には、以下が含まれます。
・
Docker および Open Container Initiative(OCI)形式によるランタイムおよびパッケージング形式
・
Kubernetes の実装を保有し、クラスタ化されたプラットホームでコンテナアプリケーションのオーケストレーショ
ンを安全に実現
・
Open vSwitch を使用したスケーラブルなマルチホストコンテナネットワーキング
・
コンテナ内でのステートフルなサービスの実行を可能にする永続ストレージプラグイン
・
共有コンテナイメージの管理を実現するレジストリサービス
・
Red Hat が認定した信頼性の高いコンテナアプリケーションの配布専用のレジストリ機能
さらに、コンテナ内で動作するアプリケーションやマイクロサービスに対するシームレスで拡張性のあるストレージ
Red Hat Gluster Storage および Red Hat Ceph Storage と、今回アップデートされた OpenShift Enterprise 3.1 およ
び Red Hat Atomic Enterprise Platform パブリックプレビューとの統合は、Red Hat によって完全にサポートされま
す。
提供開始時期
OpenShift Enterprise 3.1 は 11 月末に提供が開始される予定で、Red Hat Atomic Enterprise Platform のパブリッ
クプレビューも同じ時期に提供開始予定です。
サポートコメント
Red Hat OpenShift 担当バイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャー Ashesh Badani
「Linux コンテナが導く可能性とは、エンタープライズアプリケーションの構築と運用の方法、リソースやサービスの
配布から提供まで、エンタープライズ IT の全体を根本から変えるものです。OpenShift Enterprise 3.1 と Red Hat
Atomic Enterprise Platform は、企業による Linux コンテナの利用を革新的に実現するために役立ち、より高いセ
キュリティ、安定性、および柔軟性を備えたインフラストラクチャを提供し、コンテナ化アプリケーションという新しい
波をアプリケーションの開発からデプロイ、管理、運用するための強力なプラットホームを提供します。」
451Research エンタープライズソフトウェア担当シニアアナリスト Jay Lyman 氏
「コンテナベースのワークロード開発に興味を示す企業が増え続けている中で、これらの Red Hat のアプリケーショ
ンプラットフォームおよびコンテナ製品の新バージョンは、統合ソリューションの包括的な組合せを提供します。」
関連リンク
OpenShift Enterprise について
Red Hat Atomic Enterprise Platform について
Red Hat Storage について
Red Hat’s container offerings について
Red Hat について
オープンソース ソリューションのプロバイダとして世界をリードする Red Hat は、コミュニティとの協業により高い信
頼性と性能を備えるクラウド、Linux、ミドルウェア、ストレージおよび仮想化テクノロジーを提供、さらに サポート、ト
レーニング、コンサルティングサービスも提供しています。Red Hat は、企業、パートナーおよびオープンソース・コミ
ュニティのグローバル・ネットワークの中核として、成長のためにリソースを解放し、IT の将来に向 けた革新的テク
ノロジー創出を支援しています。詳細につきましては、http://www.redhat.com をご覧ください。
レッドハット株式会社について
レッドハット株式会社は、米国ノースカロライナ州ラーレーに本社をおく、エンタープライズ Linux の世界的なディス
トリビューション Red Hat, Inc.の日本法人です。オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサー
バーまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供しています。
将来予想に関する記述
このプレスリリースに含まれる表現は、1995 年米国民事証券訴 訟改革法(Private Securities Litigation Reform
Act of 1995)が定める定義の範囲内で「将来の見通しに関する声明」に相当する場合があります。将来の見通しに
関する声明は、特定の仮定に基づいて将来の出来 事に対する現在の期待を表明したものであり、過去または現
在の事実に直接関連しない声明を含んでいます。実際の結果は、重要なさまざまの要因によ り、将来 予測に関す
る記述に示されたものとは大きく異なることがあります。その重要な要因としては、当社が実効性のある競争を行
えるか、新しい製品や技術革新を適 時に提供して、それらに対する需要を喚起できるかに関するリスク、IT 投資
の遅れや削減、業界統合による影響、買収先の統合および取得した技術や 商品を市 場にうまく投入できるかに
関するリスク、訴訟やそれに関連する和解の不確実性や不利な結末、当社の知的所有権を適切に保護できないこ
と、また、第三者の知 的所有権に関してライセンス侵害・違反の請求がなされる可能性、データと情報のセキュリ
ティ上の脆弱性に関するリスク、当社の成長と国際的活動に 対する実 効性がない管理と統制、為替レートの変動、
主要スタッフの変更とそれらの者への依存、並びに、当社の Form10-Q に基づく最新の四半期報告書(コピー は
SEC のウェブサイト http://www.sec.gov から入手可能)に掲 載 されているその他の要因(同ウェブサイトの「リス
ク要因」および「財務状態と営業成績に関する経営陣の考察と分析」の項に掲載されている要因)などが挙げ られ
ます。これらの要因に加えて、実際の将来の業績、結果、および成果は、業界や市場の全般的な状況、成長率、
経済および政治の状況、政府・公共 の政策の 変更、地震や洪水などの自然災害の影響などの、より一般的な要
因のために大きく異なる場合があります。本プレスリリースに掲載されている将来予測に関する 記述は、その発行
日時点の当社の見解を示したものであり、その見解は変更されることがあります。ただし、当社は将来のある時点
で将来予測に関する 記述を更 新することもありますが、更新についていかなる義務も負うものではありません。こ
れらの将来の見通しに関する声明は、本プレスリリースの発行日より後のい かなる時点における当社の見解も表
すものではありません。
Red Hat、Red Hat Enterprise Linux、JBoss、Gluster、OpenShift、CloudForms、および Shadowman ロゴは米国およ
びその他の国において登録された Red Hat, Inc.の商標です。Linux®は米国およびその他の国における Linus
Torvalds の登録商標です。「提携」という単語の使用は、Red Hat と他の任意の企業間における法的提携関係を示
すものではありません。