『50歳プラス』を生きる演奏ホール「ソノリウム」代表楠しず

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【暮らし】
『５０歳プラス』を生きる演奏ホール「ソノ
リウム」代表楠しずよさん（５３歳）
2007年8月1日
格調高いショパンの調べに魂が乗り移ったような表情がの
ぞき、チェロの独奏では息継ぎが不思議なリズムを刻む。
東京都杉並区にある室内楽演奏ホール「ソノリウム（ｓｏ
ｎｏｒｉｕｍ）」。四月に行われたオープニング記念演奏会
第一夜は、チェロ奏者金木博幸、ピアニスト清水和音の両氏
が熱演。百席を埋めた聴衆から拍手は鳴りやまず、弾き手と
聴き手が間近で一体となる小ホールならではの至福に包まれ
た。
ソノリウム代表の楠（くすのき）しずよさんは、満面の笑
みで御礼を述べた。「この小さなホールをわが子のように育
てたいと思います」
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イラストや図表でニュースを解説
楠さんは東京生まれ。父親は音楽好きで、家ではブラーム
スやドボルザークが鳴り響く。音楽の初歩教育の後、小学二
年から本格的にピアノを習い、毎週末に日比谷公会堂の演奏
会に出かける家庭で育った。が、音楽の道には進まず、青山
学院大英米文学科で学んだ。
卒業後は鎌倉書房に入り、月刊誌「マダム」でファッショ
ンを担当。七年勤めて退社し、東京コレクションのスタッフ
や女性専門誌のファッションライターとして活躍した。
一九八六年、三十二歳のときに広告企画制作会社を設立。
バブル経済の波に乗り、人脈に恵まれ、子育てしながら大手
化粧品会社をはじめ、多くの商品広告のコピーとビジュアル
制作を手がけた。
「企業の大きな予算を預かり、広告の企画をするのは、厳
しい責任があり、やりがいのある仕事でしたが、頼まれなけ
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れば成立しない。つまり、お座敷に呼ばれるような感じでし
た」と振り返る。
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だが自分の商品を作って、じっくり育てながら売っていく
斑鳩WEB紀行
ような仕事がしたいと考えるようになった。忙しい合間にピ
千四百年の昔、聖徳太子が歩いた道。凛
と美しい奈良「斑鳩」へ
アノの勉強を続ける中、次第に音楽による新しい事業の構想
が頭をよぎり、四十七歳で音楽ホール計画に取り組み始め
た。
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お得なクーポン満載！川崎とくぽん
利便な都心や駅近くのホールは「資金がある大手がするこ
とで、私の任務ではない」。場所選びから試みた逆転の発想
ドラゴンズ公式ファンクラブ
とは「小さな旅」だった。
スタジオジブリがデザインしたガブリが
もらえる
「音楽会は朝から始まる。おしゃれして出かけ、夕方に会
トーチュウF1EXPRESS
社を離れ、私鉄駅を降りたら、一本道を歩いていく。そして
小さな門を入り、ドラマチックな非日常の舞台空間で貴重な
一夜を楽しんでもらえたらいい」
東京中日スポーツのモータースポーツ記
事をすべて掲載(有料サイト)
TOKYO Webから
完成した白亜のホールは、京王井の頭線永福町駅から商店
街を抜けて七分の住宅地にある。設計は昨年開館した青森県
ニュースを自動配信「東京ウェブリーダー」
立美術館を手がけた青木淳氏。広さ百平方メートル、天井高
五・九メートル。しっくいの壁に、床板は赤松の古木。一階
ニュース配信「ニュースクリップ」
が六十五席、バルコニーは三十五席。
政治に対するご意見・ご質問
「マイコンサートを味わったバロック時代のようなシンプ
ルな造り。音響には最大限こだわった」。ソノリウムは「音
響の館」という意味だ。
今月二十六日のバイオリニスト二村英仁氏のリサイタルを
皮切りに貸しホールとして本格的に運営し、主催の音楽会も
企画する。
楠さんは語る。「広告制作で黒子役に徹してきたこれまで
と同じく、音楽の黒子になれればいい。もうけとは無縁です
が、永福の町にも貢献できたらいいですね」
（野呂法夫）
◇
ソノリウムのホームページ=http://www.sonorium.jp/
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