WIND RIVER HELIX DEVICE CLOUD

AN INTEL CO MPANY
WIND RIVER HELIX DEVICE CLOUD
路面電車のリアルタイムな運行状況の把握から、建物のエネルギー使用量の管理、スマートメーター
を使った電力使用データの送信まで、ネットワークにつながるコンピューティングソリューション
が世界中で展開されています。その市場はインダストリアルオートメーション、ネットワーキング、
ヘルスケア、エネルギー、輸送など多種多様です。モノのインターネット(IoT:Internet of Things)に
向かうこの大きな流れは、データ活用の効率化、運用コストの削減、環境に与える影響の低減、顧客
満足の向上、新たな収益源の創出をもたらす可能性があります。
ネットワーク対応デバイスの導入が進むにつれて、端末から取得したデータを、意思決定を行ってア
クションにつなげられる場に送信できることが非常に重要になります。これを実現するのが、Axeda
社のテクノロジを採用した「Wind River® Helix™ Device Cloud」です。機器やデバイスをつなぎ、機
器から生成されるデータの管理や収集を行います。また、お客様は端末からのデータを簡単に集約し
て、投資の保護、新たな収益源の創出、既存インフラの最大利用、ビジネスプロセスの改善に活用で
きるビジネスインテリジェンスを提供できます。
Device Cloud は、IoT デバイスを集中管理コンソールにセキュアに接続できるクラウド型 IoT プラッ
トフォームで、デバイス管理機能とソリューションの拡張性を備えています。デバイスからクラウド
までカバーする、事前にインテグレーション済みのテクノロジスタックである Device Cloud は、補
完的なコンポネントとの設定不要の連携が検証されています。インテル ® IoT ゲートウェイについて
も、インテグレーション済みかつ検証済みです。Device Cloud エージェントにより、クラウドとの接
続が可能になり、データの取得、ルールベースのデータ分析や応答、コンフィギュレーション、ファ
イル転送といった機能を簡単に実現できます。お客様は Device Cloud の RESTful(REST 準拠)API を
利用して、特定業界向け IoT ソリューションの構築や、異種エンタープライズ IT システムの統合を迅
速に行えます。クラウドベースのミドルウェアとして、組込みデバイスでの実行からクラウドとの連
携まで対応しており、市場投入までの時間の短縮や総所有コストの削減を実現できます。
Device Cloud エージェントは、IoT 向けインテルゲートウェイ・ソリューションとのインテグレー
ションに加えて、VxWorks®、Wind River Linux といったウインドリバーの OS 製品ともインテグレー
ション済みで、幅広いハードウェアプロファイルをサポートしています。このような組み合わせによ
り、旧式のインダストリアル機器のコネクティビティと、次世代 IoT インフラのどちらも実現できる
主要な構成要素を提供します。
Product Overview
WIND RIVER HELIX DEVICE CLOUD
主な特長
• デバイス管理:リモートデバイス管理機能により、遠隔診断・保守が可能で、ルールベースのイン
テリジェントシステムの構築が容易になるため、点検コストを削減できます。
• セキュリティ:ソフトウェア/ファームウェアのセキュアなアップデートと、デバイス側のセキュ
リティ機能(ホワイトリスティングや完全性監視など)の統合により、保存データと送信中のデー
タを保護します。
• テレメトリとアナリティクス:リモートデータの取得は IoT の基本機能です。IoT では、センサー
データやシステムのヘルスデータからインテリジェンスが生まれます。ルールベースのインテリ
ジェントシステムと連携して利用することで、運用コストの削減や革新的なビジネスモデルを実
現します。
利点
Device Cloud は、幅広い分野のデバイスをネットワーク接続できる横断的なプラットフォームです。
モノの接続、デバイスの管理、データの収集、結果の加工、カスタムアプリケーションの構築を行うこ
とができます。
接続性
• ミドルウェアのソフトウェアやソリューション:デバイスや機器をクラウドにセキュアに接続。
機器やセンサーのデータを効率的に収集、処理、変換、リモートサーバに送信
• エージェントやプロトコルの搭載:ネットワーク対応デバイス / 機器とインテリジェントに通信。
設定やサポートに要するコストを削減
安全性
• SSL 暗号化:権限のない部外者からデータを秘匿
• 最先端の設備、テクノロジ投資、運用ノウハウ:セキュアで拡張性のあるオンデマンドインフラを
確保
• エンド・ツー・エンドのカスタマイズ可能なセキュリティ戦略:ネットワーク、
アプリケーション、
ユーザ、データセキュリティなど、あらゆるレベルに対応
• セキュリティパッケージとの互換性のメンテナンス:豊富な IoT 機能を活用しながら、大量の IoT
デバイスを安全に展開
管理性
• データ/メッセージ処理機能とルールエンジン:データに対するアクション、データの正規化、機
器やセンサーの履歴データ / ファイルの効率的な保存が可能
• デバイス管理機能:通信デバイスの設定、監視、管理
• IoT ソリューションのインストール、設定、運用管理に必要なハードウェアシステムと管理ツール
を搭載(主にシステム監視ツールやパフォーマンスチューニングツールなど。通常クラウドサービ
スとして提供)
構築
• アプリケーション開発用サポートを事前にインテグレーション済み:機器のデータやメッセージ
駆動型の測定値、位置情報、アラームをシステムやアプリケーションに統合
• アプリケーションの拡張性:変化の激しい環境で独自のビジネス要件に迅速に対応
2 | Product Overview
WIND RIVER HELIX DEVICE CLOUD
Vertical Packaged Apps
Analytics Systems
Business Systems
Custom Apps
Remote Service, Vehicle Telematics,
UBI, Asset Tracking, M-health,
Smart Building
Hadoop,
Greenplum
Salesforce,
SAP
GE, Philips, EMC,
Diebold,Carefusion,
NCR
SOLUTIONS
IoT Application Services
Scripting API
Any Device Service
BUILD
IoT Data Management
IoT Rules Engine
IoT Data Model
IOT PLATFORM
CONNECT
IoT Connectivity
Agents
MANAGE
Web Services API
Service Delivery Platforms
Billing, Provisioning, Device Management
NETWORK
Network Services
Data/Rate Plans
Northbound
Communications Hard ware
EDGE DEVICES
(Cellular, Wi-Fi, Satellite, Internet, ZigBee, Bl uetooth, etc.)
Southbound
Medical
Finance
Heavy Equipment
Insurance
Consumer
M-health
ASSETS
図1:Wind River Helix Device Cloud
ユースケース
予知保全
指定に従った自動タスクの実行に加えて、ネットワーク接続型インテリジェントデバイスがテレメ
トリ、センサー、パフォーマンスのデータを集中制御システムに供給することで、予知保全を実現で
きます。このように大量のデータの管理、分析により、ゲートウェイ経由で把握したフィールドの機
器の状態に基づいて、機器に関連した意思決定を行い、対処の必要な問題がある場合は、オペレー
ターにアラートを通知します。定期点検や予防保全に伴う時間や人件費をカットできます。
応用例
エネルギー
1 基の風力タービンには数百個のセンサーが搭載されており、保守作業には非常に費用がかかりま
す。Device Cloud では、運転停止時間を防ぐために、センサーの測定値で風力タービンのシステムヘ
ルスを測定し、部品交換が必要な時期を判断できます。予知保全により、破損時期を予測できるた
め、修理チームの運用を効率化して、故障する前に効率よく機器の修理を行うことが可能です。エッ
ジインテリジェンスにより、タービンのセンサーが風の変化を検知し、より効率的な運転を実現でき
ます。アップウィンドのタービンが風向の変化を検知して、その情報をダウンウィンドのタービンに
伝達します。ダウンウィンドのタービンは、風の変化に備えて回転することが可能です。
3 | Product Overview
WIND RIVER HELIX DEVICE CLOUD
輸送
輸送システムは、データや自動判定機能を利用して、安全で予測可能なサービスを提供するほか、事
業者の採算性も確保しています。Device Cloud では、バスや大型車両などの事業者が、運転時の挙動
や運転者のパフォーマンスを測定したり、車両の稼働率や燃費を監視できるほか、配送ルート、保守
作業、人員配置の面で今までなかった効率化を実現できます。
ウインドリバープロフェッショナルサービス
ウインドリバープロフェッショナルサービスでは、お客様の IoT ニーズを満たす、多様なサービスを
提供しています。アーキテクチャ、設計、開発、移植、インテグレーション、メンテナンスサービスな
ど、プロジェクトのライフサイクル全体をサポートします。ウインドリバーの最先端のプラット
フォームシミュレーションやテストツールを活用して、成果物の作成を加速し、有用なレポートやド
キュメントを提供します。ウインドリバーのグローバルなプロフェッショナルサービス部門では、コ
ンサルティング、トレーニング、サポートの幅広い選択肢を用意しており、お客様のプロジェクトの
リソース要件や予算に対応できます。詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.windriver.com/japan/services/
ウインドリバーのトレーニング
ウインドリバーのトレーニングでは、お客様のビジネスニーズやトレーニングニーズに合わせて、柔軟
に選べるトレーニングメニューを用意しています。定期開催コースやプライベートコース、カスタム
コース、オンデマンドラーニングなどを開講しています。詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.windriver.com/japan/customer_education/
ウインドリバー株式会社
東京本社
〒 150- 0012 東京都渋谷区広尾 1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー
TEL.03-5778-6001(代表)
www.windriver.co.jp
©2015 Wind River Systems, Inc. Wind Riverのロゴは、Wind River Systems, Inc.の商標です。Wind RiverおよびVxWorksはWind River Systems, Inc.の登録商標です。
記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。
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