三井ホームグループ中長期経営計画 「木造イノベーション 2017」(2012

平成24年4月12日
各
位
会社名
三井ホーム株式会社
代表者名
代表取締役社長
(コード番号
生江
隆之
1868 東証第一部)
三井ホームグループ中長期経営計画
「木造イノベーション 2017」
(2012~2017 年度グループ中長期経営計画)
策定のお知らせ
当社は、2012 年度をスタートとする新たなグループ中長期経営計画「木造イノベーショ
ン 2017」
(2012~2017 年度グループ中長期経営計画)を策定いたしましたのでお知らせい
たします。
記
1.「木造イノベーション 2017」策定の背景と目的
当社は 2009 年 10 月、創業 35 周年を機にブランドメッセージ「暮らし継がれる家」を
標榜し、いつまでも愛着を持ち続けていただくことのできる住まいづくりを通じ、お客
様の豊かな暮らしの実現に向け、グループ全社を挙げて取り組んでまいりました。2010
年度からは当社グループ会社の再編に着手し、住宅部資材供給会社 3 社の事業統合によ
り、全国レベルでの部資材供給体制の最適化と一層のお客様サービス向上に努めてまい
りました。さらには、2011 年度を「第二の創業」の年と位置づけ、営業エリア展開の抜
本的な見直しを行い、経営資源の「選択と集中」を図るとともに、グループ会社のさら
なる再編を推し進め、お客様対応力の強化ならびに収益力向上に向け、様々な改革に着
手いたしました。
今後のわが国経済は、株価の上昇など持ち直しの動きは見られるものの、依然混沌と
した状況が続くものと予想されます。また住宅業界を取り巻く環境も、少子高齢化の進
展と世帯数の減少、消費税率引き上げによる市況への影響など、克服すべき課題はある
ものの、環境問題への業界としての取り組み、先の東日本大震災による消費者マインド
の変化など、新たな需要の創出も期待されます。
1
国土交通省、
(社)日本ツーバイフォー建築協会の調査によりますと、他工法の新設住
宅着工戸数が平成 8 年度をピークに下降しているのに対し、2×4(ツーバイフォー)工
法住宅は耐震・耐火・高気密高断熱等の基本性能の高さが評価され、長期的に増加・成
長を続けています。このような市場環境のもと、より一層の飛躍を遂げるべく「木造イ
ノベーション 2017」を策定いたしました。
当社は当中長期経営計画の中間年度にあたる 2014 年に創業 40 周年を迎えます。当計
画を推進し、将来にわたり社会的使命を全うする企業グループであり続けるべく、さら
なる競争力の強化、収益力拡大に取り組んでまいります。
2.中長期経営計画の骨子
当中長期経営計画の骨子は、差別化を推進する「競争戦略」、事業規模の拡大を目指す
「成長戦略」、さらなる生産性を高める「グループ戦略」の 3 つの戦略で構成しています。
(1)競争戦略
①「スマート 2×4(ツーバイフォー)」で環境性能の優位性を訴求
「木の家、ツーバイフォー工法」の優れた環境性能に、自然の力を活用した「パ
ッシブ・エコ」の思想、創エネ・省エネ設備等の「アクティブ・エコ」、「スマート
設備」、トータル空調システム等の「快適設備」を組み合わせ、住まう人のライフ
スタイルに合わせた「スマート 2×4(ツーバイフォー)」の拡販を推進します。2012
年 4 月からは、スマート設備の一環である、家庭用蓄電システムを搭載した住宅の
販売を開始しました。
②商品開発・技術開発の強化
新技術においては、木造軸組工法の筋交い壁の 5 倍以上の強度を持つ「G ウォー
ル」を開発し、ツーバイフォー工法の構造躯体をさらに進化させた「G ウォール構
法」を昨年度実現しました。この構法により、これまでにない大空間と、将来的な
ライフスタイルの変化に対し、容易に間仕切りを変更し用途変換が可能となりまし
た。
商品開発においては、4 月 21 日(土)にスキップフロアで家族の絆をはぐくむ、
楽しい暮らしを実現する新商品「tokotoko(トコトコ)」を販売開始します。
また、今年 3 月に着工した千葉県柏の葉キャンパスにおいての実証実験住宅を軸
に、環境技術の開発・検証を行い、蓄積したノウハウを活かして、次世代の「スマ
ート 2×4(ツーバイフォー)」の商品化を行います。
③デザイン力のさらなる強化と発信
当社グループでは、2006 年からグループ各社所属のデザイナーの交流の場として
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「デザインフォーラム」を開催してまいりました。今後は、外部へのデザイン発信
イベントの場としても位置づけ活動します。また、今年度設立を予定している「(仮
称)住まいのデザイン研究所」において、生活デザイン・暮らしに関わる調査、研
究、開発を行ないます。
④グループシナジーの強化
三井不動産グループでは、各社の連携を強化し、幅広い顧客ニーズへ迅速に対応
することで顧客満足度、グループ収益性の向上を目指しています。今年度その連携
の一環として、お客様の住まいの多様なニーズにワンストップで対応するための
「三井のすまいモール」と、オーナー様へ「すまいとくらし」に関するさまざまな
サービスを提供するための「三井のすまいLOOP」の 2 つの取り組みを開始しま
した。
<三井のすまいモール>
三井のすまいモール目黒
・所在
2012 年 4 月 12 日(木)オープン
品川区上大崎 4-1-5 目黒ヒルトップウォーク 5 階
(JR目黒駅徒歩 1 分)
・出店会社
三井不動産レジデンシャル株式会社
三井不動産リアルティ株式会社
三井不動産リフォーム株式会社
レジデントファースト株式会社
三井ホーム株式会社
<三井のすまいLOOP>
三井不動産グループの「三井のすまい」に居住されているお客様向けに、すま
いとくらしをサポートするメンバーシップ・サービスを提供します。
⑤エリア戦略
当社の強みを発揮できる三大都市圏に営業人員を拡充し、受注拡大と収益改善を
図ります。
⑥クリエイティブパートナーによる一体提案
設計提案前段階から営業担当者をプロジェクトリーダーに、豊富な経験と実績を
持つ建築家・インテリアコーディネーターが三位一体となり、お客様の住まいへの
ニーズやこだわりにきめ細かに対応し、「デザイン提案力」を前面に出すことで競
争力を高めます。
3
(2)成長戦略
2×4(ツーバイフォー)注文住宅事業のさらなる成長に加え、これまでに築きあ
げた資産(顧客・技術)を活かし、「リフォーム事業」「施設系建築事業」「海外事
業」の 3 つの事業領域での成長を目指します。
①リフォーム事業
当社の優良顧客層をメインに 20 万件を超えるオーナー様へのアプローチを強化
し、リフォーム事業での収益拡大を図ります。具体的な施策としては、お引渡し後
10 年点検時のメンテナンス工事受注率の向上、環境対応商品設置工事のパッケージ
化、20 年保証物件の 20 年点検無料化などにより、さらなるオーナー様とのリレー
ション強化を図ることで大規模リフォーム受注の拡大を推進します。昨年度設立し
たオーナーズデスクには、既に 13 万件超のオーナー様宅のデータが蓄積されてお
り、ワンストップサービスとしての機能を発揮しつつあります。
②施設系建築「with
wood(ウィズウッド)」事業
これまで実績のある、医療・福祉施設、文教施設、公共施設、商業施設等、施設
系建築の総称を「with wood(ウィズウッド)」に統一しました。「木のまち・木の
いえ整備促進事業」「公共建築物等木材利用促進法」等の追い風と、当社独自の大
規模木造建築技術に加え、環境に優しく、低コスト・短工期、減価償却期間が短く
税法上有利な点等を効果的に訴求し、受注拡大を図ります。
③海外事業
当社グループでは、これまで北米において「壁パネル・トラス」を製造販売して
まいりましたが、その中で、工程の前後の基礎工事・建方工事を含めて担当するこ
とにより、より高い建築品質を実現し、着実に実績を積み重ねてきました。これら
の実績をもとに、今後は「プロダクション・ビルダー」として基礎工事から建方工
事までを一貫して受注するとともに、工程や品質をコントロールしながら事業領域
を拡大します。
(3)グループ戦略
三井ホームグループ全体での収益力強化を図るとともに、グループ全体の人材
育成強化・最適化を目指します。
①グループ各社の収益力強化
主力グループ会社
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<三井デザインテック株式会社>
ソリューション提案型企業へと事業構造を転換します。
<三井ホームエステート株式会社>
オーナー様とのリレーション強化により、ストック・関連事業収益の拡大を目
指すとともに、資産運用・資産活用提案型企業への転換を図ります。
②人材強化
当社グループ全体での採用活動、教育・研修、ジョブローテーションを推進し、
グループ全体の人材強化を図ります。
3. 数値目標
2011 年度公表計画
2014 年度計画
2017 年度計画
連結売上高
2,220 億円
2,550 億円
3,500 億円
単独受注棟数
5,000 棟
6,000 棟
7,000 棟以上
(当資料取り扱い上のご注意)
当資料に記載されている三井ホームグループの計画、戦略などは、現時点において
入手可能な情報から得られた当社の経営陣の判断に基づき策定したものであり、経営
環境の変動等のリスクや不確定な要因を含んでいるため、実際の業績につきましては、
これら見通しと異なる可能性があります。
※この資料は次の記者クラブにお届けしております。
○兜クラブ
○国土交通記者会
○国土交通省建設専門紙記者会
説明会時使用資料[PDF]
本件に関するお問い合わせ先
三井ホーム株式会社
電話
広報部
03-3346-4649
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