.0 3 ！ n Xe進導入事例先第 2回サーバ集約の勘所「リソース計画」 Xenを使ったVPS （仮想専用サーバ）サービス「YVシリーズ」（表1）を提供する@YMCでは Xenに早くから注目し、導入／運用ノウハウを蓄積してきた。そこで今回は、既存のサーバをXenで集約する際のポイントを @YMCの取締役技術支援部長の岩間和彦氏に説明していただくことにした。まずは既存環境の調査から筆者紹介◎岩間和彦 1999年、株式会社アット・ワイエムシーの前身である株式会社山口マルチメディアコミュニケーションズの設立に参与。2001年、株式会社アット・ワイエムシー技術部部長、 2005年には同取締役技術支援部長。現在はVPSおよび専用サーバ向けの新規サービスの開発を主に行っている。ApacheのWebDAVモジュール用の日本語対応パッチを作成／公開するなど、コミュニティ活動にも参加。が低下するため、トラブルとなりやすい。られる現象である。アクセス・カウンタCGI Xenでサーバを集約する場合は、サーバごが記録用のログ全体をメモリに読み込むよ稼働中のサーバ群をXenで集約する場との負荷変動をトータルに配慮する必要がうな構造になっていたため、アクセスがある合、まずは個々のサーバの稼働状況を調べある。例えば、負荷が日中に集中するサーたびに数百MBのメモリを消費していたといることになる。このとき必要なのは、負荷がバと夜間に集中するサーバを組み合わせれう笑えない話もあるので、単純なCGIといどのように変化しているかといった情報だ。ば、リソースの無駄を減らすことができるわえども注意が必要だ。特に、CPU負荷だけでなく、IO負荷やけだ。このように稼働中のサーバを集約すピーク時のリソース・コントロールは非常スワップ・メモリの利用状況も把握しておかる場合は日ごろからの利用状況の監視がに難しいものだが、Xenでは仮想マシンごねば、思わぬパフォーマンスの低下を招い重要になってくる。とにメモリを割り当てるため、他の仮想マシてしまう。実際、Xenはマルチプロセッサに対応しており、仮想マシンごとに割り当てるンの影響を受けにくい。また、前述したようメモリ割り当て時の留意点物理CPUの数を指定できるため、CPU負荷に関しては柔軟に対応することが可能に、CPUやHDDを専用に割り当てることもできるため、過負荷の仮想マシンに対す弊社の「YVシリーズ」の場合、Webやメだ。だが、IO負荷は全体で共有されるため、ールなどのインターネット・サーバとしての利る対応も行いやすい。この点はXenの大きな魅力と言えるだろう。 IO負荷が極端に高い仮想マシンがあると、用が中心であるため、平均的なユーザーの他の仮想マシンの性能に大きな影響が出場合、仮想マシン1台当たりに必要なリソることになる。もっとも、IO負荷の高いサーースは意外に少ない。例えばメモリは、64 バを集約する場合は、そのサーバに対して ∼80MB程度でも十分である。独立したHDDを割り当てることで問題が回もっとも最近はブログの普及に伴い、メ避できることも多いので、Xenを動かすマシモリやIOの負荷が一時的に高くなるケースンでそのような対応（HDDの増設）ができが多くなっているため、それを見越した上積るかどうかもチェックしておくべきであろう。みが必要となる。例えば、ブログではコメンまた、負荷が安定しているのか、平常時ト・スパムやトラックバック・スパムを大量にとピーク時とで負荷の変動が大きいのかも受けてリソースが足りなくなる場合がある。注意すべきポイントである。ピーク時にリソこのような一時的な負荷の上昇は、ブログースが足りなくなると急激にパフォーマンスだけでなくWebアプリケーション全般で見表1：@YMCのYVシリーズのメニュー体系サービス YV-マネージド YV-カスタム仮想化ソフト Xen 3.0 Xen 3.0 ディスク容量 10GB／20GB 10GB／20GB 管理ツール YMCコンパネ Webmin （または、なし） IPアドレス 1個（最大3個） 1個（最大3個） root権限 ○ ○ インストール代行 ○ × 費用 4,095円（月額）∼ 4,095円（月額）∼ ※各サービスの詳細は7ページを参照のこと。〈問い合わせ先〉株式会社アット・ワイエムシー本社：〒750-0016 山口県下関市細江町3-1-28 東京支店：〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー TEL：0120-38-3849 URL：http://www.ymc.ne.jp/ このPDFは「月刊LinuxWolrd」（株式会社IDGジャパン発行） 2006年10月号からの抜粋です。掲載記事、写真、図版等の無断転載・複写を禁じます。 2006 OCTOBER LinuxWORLD 83