2013 環境報告書 - 東芝マテリアル株式会社

2013環境報告書
環境報告書
2013
人 と地球 の豊か な未来 を実現 するた めに、 私たち にでき ること
NEW FUTURE VALUE PARTNER
私 たちは 、材料 技術を 通じて 、豊か な未来 を実現 するた めの
パ ートナ ーとし て、お 客様の お役に 立ちた いと考 えてい ます。
生産・品質保証部
「東芝マテリアル(株)2013環境報告書」は、イ ン タ - ネ ッ ト で も ご 覧 い た だ け ま す 。
URL http://www.toshiba-tmat.c o . j p / c o r p / e n v . h t m
横浜事業所
(株)東芝 横浜事業所の詳細な環境保全活動につい て は 、
「 東 芝 横 浜 事 業 所 環 境 報 告 書 2 0 1 3 」を ご 覧 く だ さ い 。
施設管理部 環境保全担当
〒235-8522 横浜市磯子区新杉田町8 TEL 045-770-3009
『株式会社東芝 横浜事業所 環境報告書2007 』はインターネットでもご覧いただけます。
URL http://www.toshiba.co.jp/env/jp/company/index_j.htm
この報告書は「FSC認証紙」と、VOC(揮発性有機化合物)成分ゼロの100%植物油インキ、
印刷工程で有害廃液を出さない水なし印刷を採用しています。
http://www.toshiba-tmat.co.jp/
New Future Value Partner
目次
ご挨拶 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
N e w Future Value Partner
ご挨拶
「 キ ー マ テ リ ア ル、 キ ー コ ン
ポーネントで地球環境の未来
へ貢献します」
会社紹介 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
環境マネジメント ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・ 環 境 方 針 ・ 第 5 次 環 境 ア ク ションプラン
・ 環 境 目 標 ・ 環 境 保 全 体 制 ・環境負荷 ・環境会計 環境に配慮した製品 ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
・可 視 光 応 答 型 光 触 媒 ( ル ネ キ ャット ® : R E N E C AT )
2 0 1 1 年 3 月 に 発 生 し た 東 日 本 大 震 災 か ら 2 年 以 上 が 経 過 し ま し た。 し か し な が ら 被 災 地 復 興 に は 、
・太陽光再現白色LED
今 後 も な お 一 層 の 支 援 が 必 要 と さ れ て い ま す。 東 芝 マ テ リ ア ル も 震 災 発 生 当 初 か ら 微 力 で は あ り ま す が 被
環境保全活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
災 地 の 復 興 に む け、 支 援 活 動 を 続 け て ま い り ま し た。 一 例 を 紹 介 さ せ て い た だ く と 、 被 災 地 に お い て 衛 生
環 境 面 が 心 配 さ れ る 中、 避 難 場 所 は も と よ り 津 波 に よ り 浸 水 し た 場 所 で の 臭 気 や 感 染 症 の 対 策 と し て 、「 消
・部門の環境保全活動
臭 」 機 能 に 加 え、「 抗 菌 」 +「 抗 ウ イ ル ス 」 機 能 を 持 つ 光 触 媒 ス プ レ ー( ル ネ キ ャ ッ ト
動を実施してまいりました。
タ ン モ リ 製 造 部 、 フ ァ インセラミックス製造部、部品製造部
そ の 他 関 係 会 社 、 江 西 東芝電子材料有限公司
®)の提供などの活
わ た し た ち は 今 後 も 環 境 に 配 慮 し た 新 た な 価 値 を 持 つ 製 品 を 提 供 し、 地 球 内 企 業 と し て 社 会 に 貢 献 し て
・品質保証活動
まいります。
・グリ-ン調達
・環境審査・監査
当社は、材料及び部品の分野において環境負荷低減に寄与する新たな価値を創造 し て き ま し た 。
・環境教育 ・異常事態の対応
まず低炭素社会実現の視点では高強度・高熱伝導率セラミックス基板をモーター駆 動 自 動 車 ( ハ イ ブ リ ッ
ド 自 動 車・ 電 気 自 動 車 ) 用 P C U(Power Control Unit) に 提 供 し、 カ ー ボ ン・ ミ ニ マ ム 推 進 に 貢 献 し て
・ ト ピ ッ ク ス ( エクセレントECP ( 環 境 に 配 慮 し た 製 品 ) 環境活動賞受賞)
きました。
・エネルギ-の管理
ま た 環 境 汚 染 対 策 の 視 点 で は 従 来 の 有 害 な カ ド ミ ウ ム(Cd) を 使 用 し た C W O シ ン チ レ ー タ の 代 替 と し
・ 水 質 の 管 理 ・ 大 気 の 管 理 ・PCBの管理
てカドミウムを使用しない GOS シンチレータを開発し、空港手荷物検査装置等に提 供 し て い ま す 。
・ 化 学 物 質 の 管 理 ・ 廃 棄 物 の 管理 ・ラグーンの生物多様性保全
環境のあゆみ・編集後記
さらに環境浄化の視点では屋内の蛍光灯、電球、LED 照明などでも触媒機能を発 揮 す る 光 触 媒 を 開 発 し 、
・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 8
「消臭」「抗菌」「抗ウイルス」性能により、安全で快適な住空間提供を図っています 。
こ の よ う に 当 社 は 環 境 負 荷 低 減 を 実 現 す る 技 術 を 開 発 し、 開 発 技 術 に よ る 事 業 拡 大 を 図 る こ と で 広 く 社
会へ貢献していきます。
この「東芝マテリアル2013環境報告書」の記載範囲は、環境マネジメントシステム(ISO14001) の審
査範囲と同じ株式会社東芝 横浜事業所の構成組織である東芝マテリアル株式会社及び東芝マテリアルが所
東 芝 グ ル ー プ は、 環 境 に 関 す る 世 界 的 な 潮 流 を 先 取 り し て 事 業 経 営 と 環 境 経 営 が 一 体 と な っ た 活 動 を 展
管する関係会社を含みます。
開 し て い ま す。 製 品 と 技 術 の 普 及 に よ り 全 世 界 の 環 境 負 荷 低 減 に 貢 献 す る と と も に 、 事 業 の 成 長 を 実 現 し 、
この報告書は2012年度の環境保全活動(一部2013年度の活動も含む)をまとめたものです。
全員参加の環境活動で「エコ・リーディングカンパニー」を目指しています。
当 社 は 東 芝 グ ル ー プ の 一 員 と し て こ の 活 動 を 展 開 し、 ま た 東 芝 横 浜 事 業 所 と 一 体 と な っ て 具 体 的 な 環 境
保全活動に取り組んでいきます。
東芝マテリアル(株)
当社は経営理念に基づき、人と地球の豊かな未来を実現するため、
「 New Future V a l u e P a r t n e r 」と し て 、
神奈川県横浜市磯子区新杉田町 8 番地
(工業専用地域)
:
155,500 m2
建物延面積 :
54,030 m2
敷地面積
(株)東芝 横浜事業所
ラグちゃん
東芝マテリアル
は東芝 横浜事業所
と一体となって 環境保全活動を
進めています。
「豊かな価値の創造」と「地球との共生の実現」に努めます。
<東芝マテリアル経営理念>
私達は、キーマテリアルとキーコンポーネントで、世界の発展に貢献する企業を目 指 し ま す 。
1. 人を尊重します。
2. 技術革新に努めます。
3. 環境を大切にします。
こ の 報 告 書 は 当 社 の 一 年 間 の 環 境 保 全 活 動 内 容 と 成 果 を ま と め た も の で す。 ぜ ひ ご 一 読 い た だ き 、 今 後
のさらなる環境保全活動の向上のために、皆様のご意見やご感想を頂けますようお 願 い 申 し 上 げ ま す 。
代表取締役社長
- - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
ー
New Future Value Partner
会社紹介
環境方針
概要と沿 革
商号
東芝マテリアル株式会社
設立
2003年10月1日
資本金
480百万円
出資元
株式会社東芝(100% )
従業員数
本社所在地
383名(2013年6月現在)
神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地
(株式会社東芝 横浜事業所内)
事業内容
金 属 材 料・ 部 品、 フ ァ イ ン セ ラ ミ ッ ク ス
部 品、 化 学 材 料、 そ の 他 部 品 材 料 応 用 製
品等の開発、製造、販売
東芝マテ リ ア ル 主 要 製 品
1909 年
わが国初の電球用タングステンフィラメントの
製造開始
1967 年
東 芝 の 各 材 料 部 門 を 統 合 し 、「 金 属 材 料 事 業 部 」
発足
1987 年
韓 国 タ ン グ ス テ ン( 現( 株 ) 韓 国 電 子 材 料 ) に
資本参加
1989 年
米国カミンズ社と合弁会社「エンセラテック社」
設立
1995 年
ISO9001認証取得
1997 年
ISO14001認証取得
1998 年
中 国 に 合 弁 会 社「 江 西 東 芝 電 子 材 料 有 限 公 司 」
設立
2003 年
東芝マテリアル(株)として東芝から分社独立
1.当事業所の事業活動、研究開発、製品、建築設計及びサービスにかかわる環境側面について、生物多様性を含む環境影響を評価し、環境保全活動の
東芝 横浜事業所環境方針
当 社 で は、 東 芝 横 浜 事 業 所 が 定 め た 環 境 方 針 を も と に、 横 浜 事 業 所 の 一 組 織 と し て 環 境 保 全 活 動 を 推 進
しています。
東芝マテリアルのことです
横浜事業所は、原子力事業に関わるエンジニアリング部門・技術開発部門、並びに、材料・部品・電子デバイスの設計・製造部門、
最先端の生産技術の研究開発部門、建築設計部門、光記録装置の開発部門、ストレージデバイス機器の研究開発部門を有する多様な事
業環境の集合体です。当事業所は、この事業環境、及び東京湾に面した立地環境を踏まえて環境保全を経営の最重要課題の一つと位置
付け、環境に配慮した研究開発並びに製品作りを行い、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会を目指して、持続可能な社会の実現に
貢献すると共に、より良い地球環境の実現を創造します。
実績を踏まえて技術的・経済的に可能な環境目的・環境目標を設定及び定期的な見直しを行い、環境マネジメントシステムとその環境パフォーマ
ンスの継続的改善に全員で取り組みます。
◇光触媒「ル ネ キ ャ ッ ト ® 」
光触媒は、光のエネルギーを吸収して、ラジカルを生成し、酸化
分解作用を示す材料です。
「ルネキャット ® 」は、室内の可視光照明の明かりでも、高い消臭
効果、有害ガスの分解、抗菌・抗ウイルス等の機能を発揮します。
用途:病院、介護施設、ホテル、車両等の消臭・抗菌対策、建材・
インテリア・家電機器への消臭・抗菌機能付与
タ ン グ ス テ ン ・モリブデン
2.環境保全に関する法令、環境保全協定、東芝グループ第 5 次環境アクションプラン、当事業所が受入に同意した企業行動指針、顧客要求事項その
他の要求事項を順守すると共に、自主管理基準を設けて環境保全のレベル向上を推進します。 3.事業活動が環境に及ぼす負荷を低減及び汚染を予防するため、次の活動を推進します。 1)高効率機器の導入、工場・事業場判断基準の順守などによるエネルギー使用の効率化及びCO2排出量の抑制
2)廃棄物総発生量の抑制及び廃棄物ゼロエミッションの継続
3)化学物質の管理徹底及び排出量の削減
4.本来業務における環境配慮活動を積極的に推進します。
1)研究開発及びエンジニアリング業務における環境配慮
2)環境調和型製品の開発、提供
3) 環境調和型生産技術の研究開発、建築設計のサービスの提供
◇タングステン
◇モリブデン
融点が約3400℃と全ての金属の中で最も高く、高温
における蒸気圧が小さい、機械的強度が強い、ガス放出
が極めて少ない等の利点があります。
融点が2600℃以上ある耐熱材料で、他の金属に比べ
てガス放出が少ない部品です。
用途:X線管用陽極、高密度集積回路検査用
プローブピン、放電灯陽極など
タングステン
用途:半導体整流素子、炉用構成部品など
4)スタッフ及びサービス業務における環境配慮
5)グリーン調達の推進
5.東京湾閉鎖性海域に隣接した立地環境を認識し排水管理を充実させると共に、生物多様性の保全を考慮して、地域社会と密着した環境コミュニケー
ションを継続的に行い、 地域への貢献と協調を図ります。
6.環境への取組状況を環境報告書等を通じて積極的に公開します。
モリブデン加工部品
7.所内全従業員は環境教育などを通して、環境方針の理解と環境保全に対する意識を向上し、行動を実践すると共に、環境管理の先導者の自覚を持って、
タングステン加工部品
モリブデン棒
その家族の啓発活動を行います。
~この環境方針は社内外に公開します~
フ ァ イ ン セ ラ ミックス
第5次環境アクションプラン
◇窒化アルミニウム(A l N)
◇窒化ケイ素 ( SiN )
熱伝導率が、アルミナ基板より4~10倍も高く、放熱性に優
れ、高電気絶縁性を有しています。
金属より軽量で剛性が高いため、高速回転化、高精
度(非振動)化に優れた部品です。
用途 : 車両用インバータ、LED、レーザーダイオードなど
窒化ケイ素プレ-ン基板
用途:ディーゼルポンプ用ローラ、ディー ゼ
ルエンジン燃料噴射用チェックボールなど 窒化アルミニウム
東芝グループで推進している第5次環境アクションプランについても東芝 横浜事業所と一体となって可
能な限り環境負荷低減に努めています。
ベアリングボ-ル自動車部品
高純度金属
◇スパッタリングタ-ゲット
◇溶射処理技術
加速されたイオンがタ-ゲット(固体)に照射し、その表面の原子、
分子が外部に放出するスパッタ蒸発でタ-ゲット物質をS i ウエハー
スパッタリング装置で成膜時に発生する微粒子の低減による歩
用途:半導体分野、光学薄膜分野など
製品環境効率の向上
高純度スパッタ
リングターゲッ
ト
用途:半導体、液晶の磁気記録などの製造ライン
東芝マテリアルの動き
項目
2013 年目標
2012 年度目標
2012 年度実績
80%
70%
80.0%
全廃
100%
(2000 年度基準)
消費電力の低減、再生部
環境調和型製品の提供
品・材料使用、リサイク
環境調和型製品(新基準)
ル容易化、長期使用に対
の売上高比率
する配慮など
対象15物質群 PCB
類、カドミウム、六価ク
溶射処理技術の例
特定化学物質の全廃
磁性材料部品
ロム化合物、鉛、水銀、
製品に含まれる
放射性物質、オゾン破壊
特定15物質群
100%
ただし、特定除外項目を除く
物質、アゾ染料、アスベ
◇アモルファス磁性部品
◇極低温磁性蓄冷材
原子の配列がばらばらで金属結晶構造を持たないことからユニ-クな
冷凍機の動作流域で極低温を得るため熱を吸収する磁性蓄冷材
特徴ある特性が得られ、特に磁気特性に優れています。電子機器の省
エネルギ-化・低ノイズ化などに有効な部品です。
です。従来使用していた鉛に代えて、物質の比熱に磁性が関与
する現象を利用した部品です。
用途:デスクトップパソコン電源など
用途:冷凍機、MRI診断装置
アモルファス磁性部品
スト類その他
事業プロセスの革新
事業活動の CO 2 排出量の
削減
極低温磁性蓄冷材
項目
排出量 CO 2 原単位
2013 年目標
(2000 年度基準)
47%削減
2012 年度目標 2%/年減 (2003 年基準)
計画= 87.5 t -CO 2 /億円 以下
地球温暖化の防止
蛍 光 体 材 料 応 用製品
製品物流に伴う CO 2 排出
◇増感紙
◇工業用シンチレータ
X線写真撮影時に人体に対して最小のX線照射量で鮮明な画像を得る
ために感光フィルムに隣接させて使用する、蛍光体を利用した感度増
物質の中には光や放射線などで刺激されると、光を放つものがあ
量の削減
化学物質の管理
ります。この発光現象のうち、特に、放射線エネルギ-が吸収さ
れて蛍光を発する現象をシンチレーションと呼びます。シンチレ
-タはこのような光を発する部品です。
強フィルムです。
- - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
東芝全社の動き
留向上、チャンバ-内の構成部品(防着板)の長寿命化を図る
技術です。
やガラスなどの基板に付着させて、薄膜を形成するための部品です。
用途:X線写真撮影用
N e w Future Value Partner
環境マネジメント①
増感紙
用途:手荷物検査装置など
工業用シンチレータ
排出量 CO 2 原単位
44%削減
4%/年減
(2000 年基準)
5%/年減(2000 年基準) 総排出量の削減
大気・水域への排出量
54%削減
廃棄物総発生量の削減
総発生量原単位
24%削減
599t 以下
全拠点達成
0.5%未満
資源の有効活用
廃棄物最終処分量の削減
ゼロエミッション
( 最終処分率 0.5%未満 )
排出量計画基準年の 50% =5.74t
2012 年度実績 (計画)/(実績)
87.5 t-CO 2 /億円 / 98.1t-CO 2 /億円
=達成率 89.2%
(2011)/(2012)
166t-CO 2 / 174t-CO 2 対前年度達成率 95.4%
(計画)/(実績) 5.74t / 3.639t =達成率 157.7%
( 計画 ) /(実績 ) 559t/ 427t =達成率 130.9%
( 最終処分量 ) /(総発生量 )
0.521t/ 426.7t = 0.122%(達成)
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
ー
環境マネジメント②
N e w Future Value Partner
環境保全体制
東芝 横浜事業所の環境保全体制
環境目標
す。 生 産 統 括 責 任 者 が 環 境 保 全 副 責
【2012年度環境目標の計画と実績】 【201 3年度環境目標の計画】
● ISO14001サーベイランス審査受査(7月)
あ り ま す。 そ れ ぞ れ が 環 境 目 的・ 環
● 東芝総合環境監査受査(9月受査)
● 東芝総合環境監査受査(9月)
→環境経営監査「A」
、現場監査「A」、遵法監査「問題なし」 境 目 標・ 推 進 計 画 を 策 定 し、 環 境 保
● 東芝マテリアル環境会議開催
全活動を展開しています。
● 東芝マテリアル環境会議開催
● 環境パトロールの実施
● 環境パトロールの実施
● 産業廃棄物業者の現地確認
● 産業廃棄物業者の現地確認
● 異常事態対応訓練の計画的実施
● 異常事態対応訓練の計画的実施 【2013年度環境目標の計画】
●省エネルギーの推進
● 省エネルギーの推進
東芝マテリアル全体 (計画 / 実績→ 14,360t-CO2 / 12,180t-CO2(達成))
/ 8,394kL(達成)
)
東芝マテリアル:22,840t-CO2/ 年以下
(11,156.51kL/ 年以下 )
※電力換算係数:2013 年度計画は 5.10 で計算
※電力換算係数:2012 年度計画・実績ともに 4.87 で計算
● 廃棄物の削減
東芝マテリアル全体 (総排出量:計画 / 実績→ 559t / 427t(達成))
(最終処分率:0.122%(0.5%以下達成)
)
● キシレン大気放出量0kg の検証
グリーン調達の推進、共通設備の予防保全活動
→対象取引先全て環境保全活動実施、共通設備の予防保全活動
● タンモリ課業務における環境配慮
品質管理(歩留向上)→Moメタル歩留管理
● 部品課業務における環境配慮
品質管理(歩留向上)→アモルファス歩留改善を計画通り達成
● ファインセラミックス課業務における環境配慮
品質管理(歩留向上)→サブマウント歩留
キシレン使用量管理
● 開発技術部業務における環境配慮
可視光応答型光触媒の高機能化
→スラリー応用製品への適用、開発完了
● グリーン調達の推進(生産・品質保証部)
● IN ●
都市ガス(k㎥ )
電気(万 kWh)
OUT
用 水( 工 水 + 市 水 )( 万 ㎥ )
化 学 物 質( t ) (PRTR 法対象物質)
●
CO 2(t-CO2)
NO x(t)
廃 棄 物 ( 総 発 生 量 )( t )
放流水(万㎥)
廃 棄 物 ( 埋 立 量 )( t )
【2013年度環境目標の計画】
● 生産・品質保証部の業務における環境配慮
共通設備の予防保全活動、グリーン調達の推進
● タンモリ課業務における環境配慮
資源有効活用、Mo メタル歩留管理
●
● 部品課業務における環境配慮
IN
増加したもの
減少したもの
電気、用水
都市ガス、化学物質
●
NO x、
資源有効活用、アモルファス歩留管理
●
OUT
●
CO 2 、放流水
廃棄物(総発生量、埋立量)
● ファインセラミックス課業務における環境配慮
資源有効活用(サブマウント歩留管理)
キシレン大気放出量管理
環境会計
可視光応答型光触媒の高機能化
2 0 1 2 年 の 環 境 保 全 コ ス ト は、 設 備 投 資 額 が 0 百 万 円( 対 前 年 比 30 百 万 円 減 )、 当 期 費 用 が 9 3 百 万
円 ( 対 前 年 比 15.5 百 万 円 減 )。 当 期 費 用 の 主 な 項 目 は、 水 質 汚 濁 や 大 気 汚 染 防 止 の た め の 公 害 防 止 費 用 、
廃棄物の処理費用、EMS運用費、監視費用等です。
● グリーン調達の推進(生産・品質保証部)
<環境保全コスト>
● 開発技術部業務における環境配慮
(単位:百万円)
分類
内容
投資額
当期費用
合計
対年度比
環境負荷低減①~③
0
37.8
37.8
▲ 27.1
①公害防止コスト
大気、 水質、 土壌汚染対策など
0
22.5
22.5
▲ 28.3
②地球環境保全コスト
温暖化防止、 オゾン層保護など
0
0
0
0
③資源循環コスト
上 ・ 下流コスト
資源の有効利用、 廃棄物減量化など
グリーン調達、 リサイクルなど
0
0
15.3
0
15.3
0
1.2
0
管理活動コスト
環境教育など
0
55.3
55.3
▲ 18.3
研究開発コスト
環境調和型製品開発など
0
0
0
0
社会活動コスト
緑化、 情報開示など
0
0
0.
0
環境損傷コスト
土壌汚染修復など
0
0
0
0
0
93.0
93.0
▲ 45.5
事業内エリアコスト
【2013年度環境目標の計画】
● 環境報告書への協力
● 環境報告書発行及び発行協力
(東芝マテリアル、東芝 横浜事業所)
【5】環境啓蒙活動の展開
内訳
合計
【2013年度環境目標の計画】
● 環境e-ラーニングの受講 → 一般者(上期)管理者(下期)
● 環境e-ラーニングの受講
● 月間行事への参画 →各行事に積極的に参加
● 月間行事への参画
環境月間 (6 月)、3R推進月間 (10 月 )、省エネルギー月間 (2 月 )
部品製造部部品課
PUT)で電気・都市ガス・用水・化学物質の使用、排出(OUTPUT)では、C O 2・N O x・放 流 水・
廃 棄 物 の 排 出 等 で す。 事 業 活 動 を 行 っ て い く 上 で、 環 境 負 荷 の 発 生 は 伴 い ま す が、 今 後 も 継 続 的 に 把 握 し 、
環境負荷低減に努めていきます。
●
● 定期清掃活動への参加
【2012年度環境目標の計画と実績】
ファインセラミックス製造部ファインセラミックス課
● キシレン大気放出量0kg の検証
● 定期清掃活動への参加(1回 / 毎月参加)→毎月参加
東芝 横浜事業所環境報告書 →(10 月 4,000 部発行)
東芝マテリアル環境報告書 →( 3 月 800 部発行)
タンモリ製造部タンモリ課
環境負荷
【4】地域との協調
【2012年度環境目標の計画と実績】
開発・技術部、管理部
● 廃棄物の削減
【3】本来業務における環境配慮活動
● 生産・品質保証部の業務における環境配慮
経営企画部、生産・品質保証部、営業部、イノベーション推進担当
総排出量:559.6t/ 年以下
最終処分率:0.5%未満
【2012年度環境目標の計画と実績】
環境保全副責任者:生産統括責任者
事 業 活 動 に よ り 環 境 負 荷( 環 境 に 与 え る 影 響 ) が 発 生 し ま す。 2 0 1 2 年 度 の 環 境 負 荷 は 、 投 入 ( I N
【2】環境負荷の低減
【2012年度環境目標の計画と実績】
東芝マテリアル
環境保全責任者:社長
任 者 と な り、 そ の 下 に 5 つ の 部 門 が
●ISO14001更新審査受査 (7 月 ) →認証継続
環境月間 (6 月)
、3R推進月間 (10 月 )、
省エネルギー月間 (2 月)
<環境保全実質効果>
(単位:百万円)
2009-2010
2010-2011
2011-2012
CO2 (エネルギー)
▲9
▲ 16
▲ 132.4
用水
▲1
▲ 3.6
▲ 8.8
廃棄物処分量
199
199
150.1
合計
189
179
8.9
1) エネルギー:電気、都市ガス使用量増加
2) 用水 :工水、市水使用量減少
3) 廃棄物 :有価売却損、最終処分量効果
- - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
東芝マテリアル
なり環境保全活動に取り組んでいま
【1】環境保全の推進
(計画 / 実績→ 9,901kL
東芝 横浜事業所環境保全体制
の も と、 社 長 自 ら 環 境 保 全 責 任 者 と
主な当期費用は、公害防止コスト、
廃 棄 物 の 処 理 コ ス ト、 E M S 管 理
コスト、監視コストです。
<環境保全みなし効果>
排水
大気
合計
(単位:百万円)
2009-2010
2010-2011
2011-2012
▲ 222
▲ 11
▲ 233
▲ 27
12
▲ 15
38.4
8.1
46.5
1) 排水:COD、全リン、SS効果、フッ素マイナス
2) 大気:NO x 効果
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
ー
N e w Future Value Partner
環境に配慮した製品
太陽光再現白色LED
可視光応答 型 光 触 媒 ( ル ネ キ ャ ッ ト ® : R E N E C A T )
近 年、 白 色 LED は 省 エ ネ ル ギ ー や 長 寿 命 を 特 徴 と し、 施 設 用 や 家 庭 用 照 明 と し て 普 及 期 に 入 っ て い ま す 。 明
「 光 触 媒 」 は 光 の エ ネ ル ギ ー を 変 換 し て、 そ の 表 面 に 接 触 し た ニ オ イ 成 分 や 菌 ・ ウ イ ル ス と い っ た 有 機 物
を 分 解 し 、 消 臭、 抗 菌・ 抗 ウ イ ル ス と い っ た 機 能 を 発 揮 し ま す 。 従 来 の 酸 化 チ タ ン 系 光 触 媒 で は 紫 外 線 の
光が必要なため室内では十分な効果が得られませんでした。東芝マテリアルでは室内のあかりでも高い性
能 を 示 す 酸 化 タ ン グ ス テ ン 系 の 光 触 媒「 ル ネ キ ャ ッ ト ® 」を 開 発 し ま し た 。 「 ル ネ キ ャ ッ ト ® 」は 光 が あ れ
ば 継 続 的 に 効 果 を 発 揮 す る ECO な 材 料 で、 こ れ を 室 内 の 建 材 、 イ ン テ リ ア 、 家 電 機 器 等 に 応 用 す る こ と に
るさに加えて発光色も電球色 ( 白熱電球の色 ) や昼白色 ( 昼間の太陽の色 ) のバリエー シ ョ ン も あ り 、用 途 や シ ー
ン に 応 じ て 使 い 分 け ら れ て い ま す。 こ の よ う な 状 況 の 中、 私 た ち は さ ら に 光 の 色 や 明 る さ と 同 様 に 重 要 な 光 の 波
長成分に着目し、現在普及している白色 LED に対し、より自然光に近い白色 LED の 製 品 化 を 進 め て い ま す 。
洋 服 を 購 入 し た と き、 試 着 室 で の 色 味 と 外 で 見 た と き の 色 味 が 違 っ て い る こ と を 感 じ た こ と は あ り ま せ ん か ?
よ り 、 安 心 ・ 快 適な生活づくりを目指してい ま す 。
こ れ は 洋 服 を 照 ら し て い る 光 の 波 長 成 分 の 違 い に よ る も の で す。 蛍 光 灯 や 太 陽 の 光 は 白 く 見 え ま す が 、 実 は そ れ
これまで、
「 ル ネキャッ ト ® 」応用商品として 一 般 の 方 に 手 軽 に お 使 い い た だ く た め の 消 臭・抗 菌 ス プレー、
そ の 波 長 成 分 毎 に 分 解 す る 装 置 で、 白 色 を 紫 色 か ら 赤 色 ま で 波 長 の 順 番 に 分 け る こ と が で き ま す 。 先 ほ ど 述 べ た
は 紫 色 か ら 赤 色 ま で の 光 が 合 わ さ り、 人 の 目 や 脳 に お い て 白 く 感 じ て い る 結 果 な の で す 。 逆 に 、 プ リ ズ ム は 光 を
ホテル、病院、介護施設等の日常メンテナンス用に使用する業務用消臭・抗菌液、公共施設や住宅の壁に
光 触 媒 を 塗 っ て 室 内 環 境 を 清 浄 化 す る 施 工 用 液 等 を 商 品 化 し て き ま し た 。「 ル ネ キ ャ ッ ト ® 」の 効 果 は 介 護
施 設 と の 共 同 フ ィールド試験により、介護自 動 車 、カ ー テ ン 等 の 臭 い を 低 減 し 、ほ と ん ど 無 臭 化 で き ること、
病 院 で も ゼ ネ コ ン と の 共 同 試 験 に よ り、 消 臭 、 抗 菌 効 果 の 他 に シ ッ ク ハ ウ ス の 原 因 と な る V O C ( 揮 発 性 有
よ う に 白 色 の 光 を 作 る に は 色 の 成 分 を 混 ぜ て 作 り ま す が、 そ の 組 み 合 わ せ は 無 限 通 り あ り ま す 。 蛍 光 灯 、 白 色
LED、太陽光が同じ白色でありながら、色が違って見えるのはこれが理由です。
太 古 よ り、 人 類 は 太 陽 の 光、 太 陽 の リ ズ ム と と も に 暮 ら し て き ま し た。 数 百 万 年 以 上 の 歳 月 が 、 人 類 の D N A
機 化 合 物 : Vo l a tile Organic Compounds) ガ ス の 低 減 に も 効 果 が あ る こ と を 確 認 し ま し た 。
に 刻 み つ け た 太 陽 と の 結 び つ き は、 身 体 や 精 神 に も 働 き か け、 私 た ち の 健 康 を も 左 右 し ま す 。 太 陽 光 は 色 の 波 長
材 料 面 で は ガ ス 分 解 速 度 3.6 倍、 体 感 の 消 臭 効 果 を 1 0 倍 に 高 め た 高 性 能 材 を 開 発 す る と と も に 吸 着 材 と
な だ ら か な 曲 線 に な っ て い る こ と に 対 し て、 一 般 家 庭 で 使 わ れ て い る 白 色 LED や 蛍 光 灯 は 、 ス ペ ク ト ル が 連 続
成 分 が 連 続 的 に な っ て い ま す。 色 の 波 長 成 分 ご と に 分 け た 図 を ス ペ ク ト ル と い い ま す が 、 太 陽 光 の ス ペ ク ト ル は
「 ル ネ キ ャ ッ ト ® 」を ハ イ ブ リ ッ ド 化 し た 材 料 の 開 発 を 進 め て い ま す 。 ハ イ ブ リ ッ ド 材 は 吸 着 材 の 利 点 で あ
る 消 臭 効 果 の 即 効 性 を 持 ち な が ら、 欠 点 で あ る 性 能 劣 化 を 光 触 媒 で 回 復 す る こ と に よ り そ の 性 能 が 持 続 す
的 で は な い こ と、 特 定 の 波 長 域 の 光 の 強 度 が 弱 く な っ て い る こ と な ど、 自 然 な 光 と は そ の 成 分 の 構 成 が 異 な っ て
います。
る 新 し い 消 臭 材 料です。
現 在、 当 社 は「TRI-R®」 ブ ラ ン ド を 立 ち 上 げ、 健 康 で 心 豊 か な 生 活 環 境 を 彩 る、 上 品 質 な 光 の 実 現 を 進 め て
こ の 「 ル ネ キ ャ ット ® 」を 家 電 等 の 東 芝 G r の 商 品 に 使 用 し て 生 活 環 境 の 空 気 浄 化 を 推 進 す る と の 取 り 組
色 LED 照 明 用 光 源 を 製 品 化 し ま し た。 太 陽 光 の 色 成 分 の 構 成 に 類 似 し て い る た め、 こ の 光 源 の 下 で は 色 の 見 え
い ま す。 こ の コ ン セ プ ト の 具 現 化 の ひ と つ と し て、 太 陽 光 の ス ペ ク ト ル に 近 い、 連 続 し た ス ペ ク ト ル を 有 す る 白
み も 進 ん で い ま す。 一 層 の 高 機 能 材 料、 応 用 技 術 開 発 と 、 E C O な 「 ル ネ キ ャ ット ® 」に よ り 、 安 心 、 快 適
な 生 活 づ く り に 貢献してまいります。
こ の 光 源 を 使 っ た 照 明 を、 学 校、 病 院、 店 舗、 公 共 施 設 を は じ め、 種 々 の 施 設 や 一 般 家 庭 用 と し て 広 げ て い き
たいと考えております。
「ルネキャット® 」の応用
参考文献
・眼科 ( 金原出版 ) 2013 年 7 月号
幼稚園・学校施設
「ルネキャット」の応用
フィルム
フィルム
・「 T R I - R 」 ホ ー ム ペ ー ジ h t t p : / / t r i r - p j . c o m /
幼稚園・学校設
病院
病院
集合施設
太陽光実現白色LED
集合施設
太陽光実現白色LED
一般的なLED
電球色
電球色
東芝グループ
東芝Gr
東芝Gr
東芝Gr
電球色
高齢者介護施設
高齢者介護施設
ハイブリッド材:消臭性能
ハイブリッド材:消臭性能
光の波長
蛍光灯
電球色
光の波長
光の強度
高性能化光触媒のガス分解性能
高性能化光触媒のガス分解性能
光の波長
電球色
電球色
光の強度
感染予防(抗菌・抗ウイルス)
空気浄化
(消臭・脱臭、VOC低減)
感染予防(抗菌・抗ウイルス)
アレルギー対策(抗アレルゲン)
アレルギー対策(抗アレルゲン)
業務用液(box)
スラリー・塗料
光の強度
快適、安全な住空間を提供
快適、安全な住空間を提供
住宅、自動車、パブリックスペースの環境浄化
空気浄化 (消臭・脱臭、VOC低減)
住宅、自動車、パブリックスペースの環境浄化
自然光
光の強度
スラリー・塗料
業務用液(box)
光の強度
エアゾールスプレー
エアゾールスプレー
蛍光灯
一般的なLED
光の強度
壁紙
壁紙
方が自然に近くなり、また、人に優しい照明ができるものと考えています。
光の波長
光の波長
光の波長
ハイブリッド材の再生能力
ハイブリッド材の再生能力
Blank
Blank
東芝マテリアル製
白色LED照明用光源
TiO2(紫外光)
TiO2(紫外光)
ルネキャット(汎用材)
ルネキャット(汎用材)
東芝マテリアル白色LEDブランド
TRI-R ®
ゼオライト
ゼオライト
消臭時間短縮 1/10
消臭時間短縮 1/10
ハイブリッド材A
ハイブリッド材A
ゼオライト
ゼオライト
ハイブリッド材A
ハイブリッド材A
吸着剤と同等の脱臭性能
+ 再生能力
再生能力
吸着剤と同等の脱臭性能 +
- - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
ー
環境保全活動① :製造部門の紹介
N e w Future Value Partner
その他関係会社
タンモリ製 造 部 タ ン モ リ 課
韓国 仁川広域市
韓国電子材料
グ ロ ー バ ル ネ ッ ト ワ ー ク と し て 国 内 外
タンモリ課ではタングステンとモリブデンの金属材料部品(Ⅹ線管用陽極レニタンターゲット、電子管用トリタン
ワイヤー、電子管用レニタンワイヤー等)を製造しています。環境に配慮した活動として、製造過程で発生する排水、
排ガスは各処理施設にて適正に処理をして排出しています。また、エネルギー多使用設備については省エネ施策を盛
に 営 業 拠 点 を 配 置 し、 海 外 関 係 会 社 と し
て 江 西 東 芝 電 子 材 料 有 限 公 司( 中 国 )、
韓国電子材料(韓国)などがあります。
ボストン
(TAEC)
中国 江西省
江西東芝電子材料有限公司
り込んだ高効率な運転の実施、発生する廃棄物については「リデュース、リユース、リサイクル」を考え、削減に取
シンガポール
(TEA)
り組んでいます。
江西東芝電子材料有限公司(中国 江西省)
中 国 の 江 西 省 に あ る 江 西 東 芝 電 子 材 料 有 限 公 司 で は、 高 温 耐 振 性、 耐 高 温 変 形 性 等 、 各 種 の 照 明 用 ラ ン
プ の 厳 し い 要 求 に 応 え る 高 品 質 の タ ン グ ス テ ン ワ イ ヤ を 製 造、 販 売 し て お り、 世 界 の 人 々 に 明 か り を 提 供
す る と と も に ラ ン プ の 長 寿 命 化 に 貢 献 し て い ま す。 環 境 国 際 規 格 I S O 1 4 0 0 1 を 2 0 0 5 年 に 取 得 し
ました。全員が一丸となって、日々、環境保全活動を推進しています。
排水 の 中 和 処 理 施 設
pH の 管 理 値 を 超 え る と 放 流 弁 を 自
動 遮 断。 緊 急 時 の 安 全 性 を 高 め て
います。
排ガス処理施設
製造過程で発生する排ガス処理装
置。無害化して排出しています。
熱処理炉
エネルギー多使用設備については、
管 理 標 準 を 設 け、 効 率 的 な 運 転 を
実施しています。
ファインセ ラ ミ ッ ク ス 製 造 部 フ ァ イ ン セ ラ ミ ッ ク ス 課
ファインセラミックス課では、ファインセラミックス製品(電子用部品として使用される薄板状のセラミックス
異常事態対応
江西東芝では、環境異常事態が発生した際、周辺環境への汚染を防止するために、迅 速 か つ 適 切 な 対 応 を 取 っ
ています。環境負荷の高い施設に対しては、緊急対応方法と緊急連絡体制を制定し 、 様 々 な 異 常 事 態 を 想 定
して訓練を行っています。訓練を通じて異常事態時の対応能力の向上を図っていま す 。
下記は江西東芝の実施した環境異常事態訓練の一例です。排水処理施設の原水槽 の 水 が あ ふ れ て 、 雨 水 排
水溝に混入した事態を想定しています。
基板と、 機械部品等に使用される構造用セラミックス部品)を製造しています。 環境に配慮した活動としては、歩
留向上による廃棄物の削減や製造設備のエネルギー削減アイテムを実行し CO2 削減を行っています。 また製造工程
で使用する有機溶剤をリユースしたり、燃焼除害または吸着除害装置を導入し、大気中への 排出を抑制しています。
①異常事態発生
雨水排水溝に原水槽水の混入が発生。
発見者は緊急連絡体制に則って当番
班長に連絡する。
蓄熱 式 排 ガ ス 燃 焼 装 置
有機溶剤は大気中に排出されると光化学スモッグの発生原因と
な る た め、 燃 焼 除 害 し 大 気 に 放 出 さ れ ま す 。 さ ら に 省 エ ネ 型 の
装置導入によりCO 2 の 削 減 を 図 り ま し た 。
高効率焼成炉
炉を中心に多くのエネルギーを使用す
る設備では高効率型の焼成炉を導入し
ています。
プレス成形整列機
プレス成形された製品をダイレクトに
次 工 程 に 送 り 込 み ま す。 良 品 率 が 向 上
し廃棄物削減を図りました。
部品製造部 部 品 課
部品課では、磁性部品の極低温磁性蓄冷材・希土類コバルト磁石・アモルファス磁性部品、医療用の増感紙・シン
チレータや、半導体部品のスパッタリングターゲット・溶射部品の製造、市場提供をしています。環境保全活動とし
ては、プレス部品洗浄でのすすぎ水を純水装置にて再生・循環することによるアルカリ廃液排出抑制、有意登録工程
での揮発性有機溶剤の大気放出の抑制に努めています。廃棄物排出において汚泥が占める割合がまだ高く、さらなる
削減に取り組んでいます。
- - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
③最終処置
発 生 源 を つ き と め た 後、 排 水 溝 に 混
入 し た 原 水 に 中 和 措 置 を 施 す。 異 常
解消後、排水を復旧させた。
④訓練の講評と反省
環 境 推 進 責 任 者 の 総 経 理 か ら、 訓
練 の 講 評 を 受 け、 全 体 の 反 省 を 行
う。
環境活動及び環境コミュニケーション
江西東芝は毎年定期的に環境活動を展開しており
ます。例えば、植樹デイでの社内植樹、会社周辺の
公共道路清掃及び周辺環境の整備改善等です。従業
員の共同参加を通して、環境改善、環境美化と同時
に環境保全意識も向上しています。
また、環境コミュニケーションも重要な会社環境
経営の取り組みです。私たちは近隣住民や企業、関
連行政部門を訪問したり、来場見学に誘ったりする
などの活動を行って、相互理解、相互支持と相互友
公共道路の清掃活動
純水製造装置
洗浄工程で発生するすすぎ水を純水発生装置に
て浄化再生し、廃液排出を抑制しています。
②初期処置
班 長 は、 排 水 溝 中 に 混 入 し た 原 水 を
ホ ー ス で 低 位 緊 急 槽 に 引 き 入 れ、 中
継槽排水の停止を指示。
情を深め、相互に環境保全 知 識 の 向 上 や 率 直 な 意 見
を傾聴することもしていま す 。 こ れ に よ り 、 東 芝 グ
ループに対するイメージも 向 上 し て い ま す 。
2012年、私たちは植 樹 や 清 掃 活 動 を 展 開 し 、
近隣住民、企業を訪ね、さ ら に 東 芝 中 国 社 と と も に
于都県にある東芝希望工程 小 学 校 を 訪 問 し ま し た 。
同校の先生及び生徒の学習 、 生 活 状 況 を 理 解 し 、 学
校へ複写機や電子黒板、文 体 用 具 な ど を 寄 付 し ま し
た。さらに、「環境報告書 」 を 贈 っ て 、 当 社 の 環 境 に
対する活動をアピールしま し た 。
東芝希望工程小学校との環境コミュニケーション
湿式吸着脱臭装置
設 備・ 工 程 の 管 理 を 行 い、 揮 発 性 有 機 溶 剤 の 大 気 放
出 を 抑 制 し て い ま す。 汚 泥 発 生 率 が 高 い 設 備 で も あ
り、廃棄物削減と異臭防止に取り組んでいます。
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
10 ー
環境保全活動②:品質保証とグリーン調達
品質保証 活 動
N e w Future Value Partner
グリーン調達
東 芝 マ テ リ ア ル で は、 か け が え の な い 地 球 環 境 を、 健 全 な 状 態 で 次 世 代 へ 引 き 継 い で 行 く と 言 う 東 芝 グ
品 質 保 証 活 動 の 取 り 組 み と し て は、 I S O 9 0 0 1 : 2 0 0 8 を 取 得 、 品 質 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム( Q
ループの環境方針にもとづきグリーン調達を推進しています。
M S ) を 構 築 し 管 理 を 行 っ て お り ま す。 具 体 的 に は 、 Q M S を 構 成 す る プ ロ セ ス ( キ ー プ ロ セ ス 、 支 援 プ
ロ セ ス ) を 明 確 に し、 そ の イ ン プ ッ ト・ ア ウ ト プ ッ ト ・ 相 互 の 関 係 を 規 定 し 活 動 し て お り ま す 。 キ ー プ ロ
セ ス と し て は 設 計、 製 品 製 造、 購 買 プ ロ セ ス が あ り 、 Q M S の 主 幹 を な し て お り ま す 。 常 に 顧 客 を 視 点 に
お い て 、キ ー プロセス及びその他支援プロセ ス も 含 め て 、プ ロ セ ス・シ ス テ ム の P D C A を 効 果 的 に 運用し、
C S ( 顧 客 満 足 ) 向 上、 継 続 的 な 改 善 を 図 っ て お り ま す 。 品 質 保 証 活 動 に よ り 製 品 歩 留 向 上 や 資 源 の 有 効
活 用 に 寄 与 し ています。
1.目的
積極的に環境保全を推進している調達取引先様から、環境負荷が小さい製品・
部品・材料等を調達することを目的としています。
2.お取引先様へのお願い事項 東芝マテリア ル 品 質 活 動 基 本 方 針
(1)環境負荷の小さい製品・部品・材料等のご供給製品含有特定有害物質の
(1)品質を大切にします。
(2)たゆまぬ原価低減に努めます。
(3)お客様との約束を守ります。
(4)安全と環境を大切にします。
管理の徹底をお願いします。
品質システム規格 ISO9000 シリーズ等の認証取得
1)製品含有特定有害化学物質管理体制の構築
1995 年 08 月 ISO9001 1994 年版 認定取得 (JQA)
2)製品含有特定有害化学物質の削減等、環境負荷の小さい部品・材料の調達の実施
2009 年 12 月 ISO9001 2008 年版 認定取得 (JQA)
(2)お取引先様での環境保全の推進
お取引先様による積極的な環境保全活動への取り組みをお願いします。
環境関連物質 を 含 め た 法 規 制 に つ い て の 顧 客 対 応
グリーン調達ガイドラインの趣旨
(環境方針設定・システム整備・教育実施など)
経営者(社長)
法令
管理責任者
品質方針
内部品質監査
品質目標
資材調達先様との協調
改善
マネジメントレビュー
経営資源
苦情・顧客満足度
教育訓練プロセス
設計プロセス
製品製造プロセス
購買プロセス
ISO14001に基づき、資材調達先様185社に環境影響評価を実施してい ま す 。
この中から選定した調達先様2社に対し、定期的に現地確認を行い、指導・支援を 行 っ て い ま す 。
会社名
業種
資材調達先様との環境意見交換
(株)近藤鉄工所
2012 年 7 月 5 日実施
鍛造業
川崎ゼロ・エミッション工業団地にあり、紙・プラスチック廃棄物は工場内にあ
るトイレットペーパー再生工場でリサイクル、加熱処理炉でリユースしている。
今回、改善推奨事項2件をお願いした。
(株)トクサイ
2013 年 2 月 1 日実施
伸線加工
前年度改善推進事項4件はすべて改善済み。今回、改善推奨14件をお願いした。
確認事項は良好であり、積極的な環境保全活動を推進している。
製品
取引先
顧 客
環境関連物質 を 含 め た 法 規 制 に つ い て の 顧 客 対 応
取引先様との意見交換
取引先様訪問時に、環境保全活動の意見交換を実施しています。
会社名
1
・2012 年度は 200 社以上、延べ 350 件の調査依頼に対応しました。対応件数としては対 2011 年度比微減ですが、1 件当たりの調査対象製品の増加により総製品対応
数としては約 1000 件の調査を行っております。
・欧州の RoHS 指令(Directive of the Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances)とは鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・臭素系難燃剤の PBB、PBDE の
使用を禁止するものです。
・当社は東芝グループの方針に従い 2006 年までにこれらの代替・廃止を行い、
さらに第 5 次環境アクションプランの一環として特定 15 物質群の全廃に取り組んでいます。
2
(株 ) 青津エンジニアリング
川崎熱処理工業所(株)
取引先様との環境意見交換
ゴミの分別、廃棄物の削減活動を実施
環境方針を定め、活動を実施。年2回の工業団地清掃にも参加
3
(株)モリセ精工
廃棄物の削減、エコ商品の活用等、環境活動を推進
4
君島精機(株)
ゴミ分別、エコ商品の活用推進による環境活動実施
・ 欧州の REACH 規則( R e g i s t r a t i o n , E v a l u a t i o n , A u t h o r i z a t i o n a n d R e s t r i c t i o n o f C h e m i c a l s ) 2 0 0 7 年 6 月 1 日 に 発 効 。
化学物質の総合的な登 録 、 評 価 、 認 可 、 制 限 の 制 度 、 規 則 の 目 的 は 「 人 の 健 康 と 環 境 の 保 護 」、「 E U 化 学 産 業 の 競 争 力 の 維 持 向 上 」 な ど で 、 欧 州 へ 年 間 1 t o n 以上輸出
する化学品ほとんど全 て が 対 象 。
・ また同規則では高懸念 物 質 = S V H C ( S u b s t a n c e s o f V e r y H i g h C o n c e r n ) と し て 、 人 体 の 健 康 あ る い は 環 境 に 深 刻 な 影 響 を 与 え る 可 能 性 が あ る と さ れ る 物 質 に ついて、
製品に 0.1%以上含有 す る 場 合 は 、 輸 出 量 に 関 係 な く 、 認 可 を 受 け な け れ ば な ら な い と さ れ て い ま す 。
(SVHC 対象物質は欧 州 化 学 品 庁 か ら 不 定 期 に 告 示 さ れ 、 2 0 1 2 年 1 1 月 時 点 で 1 3 8 件 )
- 11 - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
12 ー
環境保全活動③:環境監査・教育・異常事態対応
環境審査 ・ 監 査
東芝 横浜事業所の環境マネジメントシステムに基づき、環境教育を受講しています 。階 層 別 教 育( 管 理 者・
一般従業員)では環境eーラーニングにより効率的・効果的な環境教育を受講して い ま す 。
ま た、 職 能 別 教 育( 特 定 従 業 員・ 日 常 検 証 員 ) で は、 各 部 門、 各 職 能 に 合 わ せ て 経 験 に 基 づ く 力 量 を 確
実にするために教育を実施しています。
内部環境監査 ( 実 務 ) 2 0 1 3 年 2 月 実 施
種類
環 境 管 理 に 関 す る 仕 組 み や 活 動 が 適 正 に 推 進 さ れ て い る か ど う か を 自 ら 監 査 し ま す 。 2 0 1 2 年 度 は、
軽 微 な 不 適 合 2 件、観察6件の所見がありま し た 。 い ず れ の 項 目 も 速 や か に 是 正 処 置 を 行 い ま し た 。
部品 製 造 部
ファインセラミックス
製造部
開発・技術部
薬品倉庫の保護具置場と表示が不一致。
観察
焼却炉(日常点検項目対象外設備)の圧力値が基準値(管理幅)から外れている。
観察
環境影響評価の結果、目的・目標に反映するかしないかのコメントが統一されていない。
観察
日常点検が標準で決められた頻度で実施されていない。
観察
環境保全データベースの周知が不十分。
観察
事務所内廃棄物置場の各容器と表示が不一致。
ISO140 0 1 外 部 審 査 ( 2 0 1 3 年 7 月 実 施 )
・横浜事業所の環境保全活動の基本など
職能別
教育
新入・転入
・環境目標の理解 従業員
・横浜事業所の環境保全活動の基本 日常検証員
環境に有意な影響を及ぼ
各業務によって
す業務に従事する従業員
設定する。
環境に有意な影響を及ぼ
各業務によって
す業務活動を実績検証す
設定する。
教育責任者
部門長
部門長
る従業員
・ラグーン、リサイクルセンターの見学
管理者
管理者
・環境マネジメントシステム
異 常 事 態 に 迅 速 か つ 適 切 に 対 応 す る た め、 環 境 負 荷 の 高 い 設 備 を 管 理 す る 部 門 で は 、 定 期 的 に 異 常 想 定
訓 練 を 行 っ て い ま す。 2 0 1 2 年 度 の 異 常 事 態 発 生 件 数 は ゼ ロ 件 で し た。 今 後 も 継 続 で き る よ う に 様 々 な
ケースを想定した訓練を行っていきます。
排水中和処理施設における異常事態想定訓練
I S O 1 4 0 0 1 外 部 審 査( 更 新 審 査 ) で は 、 現 場 審 査 に お い て 環 境 保 全 推 進 計 画 の 進 捗 状 況 、 緊 急 時 の 対
応 状 況 、 環 境 に 影 響 が あ る と 登 録 さ れ た 施 設 の 管 理 状 況 、 緊 急 時 の 対 応 ( 訓 練 )、 環 境 教 育 の 実 施 状 況 に つ い
て 審 査 を 受 け ま し た。 ま た、 施 設 の 責 任 者 に 対 し イ ン タ ビ ュ ー が 実 施 さ れ ま し た 。 審 査 の 結 果 、 重 大 な 不 適 合
は あ り ま せ ん で した。
タンモリ課:現場審査
教育
特定従業員
・地球環境問題全般 力量
異常事態の対応
屋外排ガス洗浄装置の防液堤内に水が溜まっており、漏洩によるものなのかどうかの判断ができない。
部品課:書類審査
全従業員
対象者
・法令、条例について
軽微な不適合 屋 外 排 ガ ス 洗 浄 装 置 の 薬 液 タ ン ク 付 近 に 液 漏 れ 跡 あ り 。 漏 洩 に よ る も の な の か ど う か の 判 断 が で き な い 。
開発・技術部:現場審 査
新入転入者
種類
主な内容
(関連会社、
階層別
観察
軽微な不適合
一般従業員
対象者
常駐会社含む)
監査所見内容
タンモリ製造部
N e w Future Value Partner
環境教育
排水中和処理施設において、放流排水が管理基準を超えた場合の異常時対応訓練を実施しました。
①排水 pH 異常警報が鳴り、現場で確認す
ると放流口の pH が 8.3 になっていた。
②放流口遮断弁が自動で閉じていること、
排水リターンポンプが作動していることを
確認する。
③緊急連絡体制に従い、上長に連絡。関連
部門へも連絡し、流入排水を停止させる。
④緊急用中和薬品を使用して、各排水槽の
pH を管理値内に収める。
⑤排水の pH が放流基準値内に収まってい
るのを確認。排水リターンポンプを停止し、
放流口の緊急遮断弁を開ける。
⑥関連部門へ排水再開を連絡し、通常運転
に戻す。通常運転に戻し処置が完了したこ
とを上長に連絡する。
ファインセラミックス課
:書類審査
東芝総合環 境 監 査 2 0 1 3 年 9 月 実 施
東芝総合環境監査は、 東 芝 総 合 環 境 監 査 シ ス テ ム に 基 づ き 認
定 さ れ た 社 内 監 査 員 に よ り 行 わ れ ま す。 監 査 で は 東 芝 環 境 ア ク
ションプランの進捗状況や環境関連施設を現場・現物・現実の
3現主義に基づいて現場の管理状況が確認・評価されます。 2 0 1 3 年 度、 東 芝 マ テ リ ア ル は、 横 浜 事 業 所 全 体 の 事 業 部
門としてコーポレート監査を受査しました。結果は以下のとお
り で す 。 な お 遵 法 監 査 に つ い て は「 問 題 な し 」 と の 評 価 を い た
だきました。
<トピックス> エクセレントECP(環境に配慮した製品)
東芝グループでは、発売(または公表)時点で、環境性能No.1の商品をエクセレントECPとして認定しています。東芝マテリアルでは、2013年度まで
に2つの製品が認定されています。
< 第 2 号 認 定 製 品 ( 2 013 年 9 月 認 定 ) >
< 第 1 号 認 定 製 品 ( 2 012 年 8 月 認 定 ) >
廃油保管棟の現場監査
<監査結果の総評>
極低温で高比熱を発揮、MRI用磁性蓄冷材(鉛代替)
<概要>
磁気共鳴診断装置(MRI)では、正確な診断のために液体ヘリウム温度(4.2ケルビン・マ
イナス269℃)での冷却が必要となります。この極低温を実現する装置が小型冷凍機で、従来
横浜事業所は、コーポレート主管工場であり、2010年10月の事業所統合、2012年7月のストレージプロダクツ事業部転入、2013年6月までの
は、鉛の蓄冷材と液体ヘリウムが用いられていました。
半導体研究開発センターの転出など、マネジメントシステムや人員構成が大きく変化している中、環境経営、現場管理、遵法は、高いレベルで維持・運用さ
当社では液体ヘリウムを補充せずに、 4.2 ケルビンを実現する材料である極低温磁性蓄冷材Ho
れている。
Cu2を実用化しました。
高強度・絶縁性の風力発電機 用 窒 化 け い 素 セ ラ ミ ッ ク
ボール(長寿命化)
<概要>
風力発電機のベアリングには従来は軸受鋼を使用していましたが、電食(異常電流が流れるこ
とにより、表面が溶解してザラザラした状態になる)が発生するため、発電機が回りにくくなっ
たり、動かなくなってしまう問題がありました。当社では窒化けい素の長所である高強度・軽量
性を活かし、独自の粒界制御技術を駆使して、上記用途に用いられる大径の窒化けい素セラミッ
クス製のボールを開発しました。
ベアリング
■環境経営:
事業構造の変化が激しく、常駐会社の人員が多い中、環境管理活動を工夫しながら高いレベルの環境マネジメントシステムを運用している。活動の定着と運
用に抜け・漏れがでないよう、さらなる推進を実施願う。
発電 機
■現場管理:
今回の監査対象施設は、東芝要求事項を満たしトップレベルの管理レベルにある。ただし、環境リスクを考慮した系統管理および現場の環境専門教育に一部
不足がある。構内全域で環境リスクの低減を進めるため、さらなる向上を検討願う。
■遵法監査:
風力発電機
磁性蓄冷材
小型冷凍機
磁気共鳴診断装置(MRI)
発電機拡大断面図
窒化けい素大型ボール
特に問題となる不具合なし。向上のための推奨4件。
- 13 - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
14 ー
N e w Future Value Partner
環境保全活動④
水質の管理
エネルギ ー の 管 理
工 場 域 の 工 程・ 生 活 系 排 水 お よ び 雨 水 系 の 排 水 は、 ラ グ ー ン で 水 質 を 常 時 監 視 し て い ま す 。 こ こ で は 定
東芝マテリアルのエネルギー起源CO 2 排出量としては、東芝アクションプランに基づき、設備の老朽
更 新 に よ る 高 効 率 機 器 導 入 か ら、 身 近 な 改 善 に よ る 省 エ ネ ア イ テ ム な ど を 各 部 門 積 み 上 げ 、 エ ネ ル ギ ー 使
期 的 な 水 質 測 定 の 実 施 を 行 う と と も に、 連 続 水 質 測 定 項 目( 水 質 総 量 規 制 項 目 ) に つ い て は 、 デ ー タ を 毎
日横浜市へ自動送信しています。すべて法規制値ならびに管理基準値以下でした。
* 横 浜 市 と の 環 境 保 全 協 定 値 単 位 : ㎎ / l ( 水 素 イ オ ン濃度(pH)以外) 測定年月 2012 年 8 月
用 量 の 削 減 を 図 っています。
40,000
4,386
3,254
1,040 2,377
6,050 7,587
8,360 9,275
30,000
20,000
神奈川県横浜 市
( 単 位 : t - C O 2)
37,622
28,623
29,440
10,000
31,711
29,972
測定項目
水素イオン濃度(pH)
10,384
9,719
12,610 12,950
10,995
11,870
11,491
9,950
19,068
16,465
13,199
15,684
21,064
12,280
15,840
18,568
15,073
9,926
0
1990
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
実排出量
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
省エネによる削減量
4.17 3.66 3.54 3.73
3.76
3.76 4.04 4.33
CO2換算係数 (t-CO2/万kWh)受電端
4.18 4.23
4.10
4.53
3.73
3.51 3.50
4.76
貫流ボイラ:2基
〈効果〉電気削減量 :634,824 kWh / 年
CO 2 削減量: 324.0 t-CO2 / 年
エアコンプレッサー老朽
化 の た め、 設 備 を 更 新 し
た 。 そ の 際 、インバーター
制御およびアンロード時
に待機しないでモーター
が 停 止 す る 機 種 を 導 入。
これにより電力使用量の
削 減 を 図 る ことができた。
(換算係数:5.10 t-CO2 / 万 kWh を使用)
・パソコンの更新
5 6 台 す べ て に 省 エ ネ モ ー ド 設定を
実施
・高効率機器への更新
デジタル複合機(1台)
プロジェクタ(2台)
インバーター制 御 コ ン プ レ ッ サ ー
20 *
16
5
浮遊物質量(SS)
60 *
48
42
No.1 ~ 2
4 *
3
0.1
0.05
7.5
5
<2
<0.001
1
0.5
<0.1
0.5
0.25
b<0.05
bb0.005
0.0025
銅及びその化合物
1
0.5
<0.05
亜鉛及びその化合物
1
0.5
<0.05
溶解性鉄及びその化合物
3
2.4
<0.05
溶解性マンガン及びその化合物
1
0.5
<0.05
クロム及びその化合物
2
1
<0.05
ふっ素及びその化合物
8 *
6.4
<0.5
40 *
燐(リン)含有量
貫流ボイラ:2基
〈効果〉電気削減量 :1,548 kWh / 年
CO2 削減量 : 0.79 t-CO2 / 年
(換算係数:5.10 t-CO2 / 万 kWh を使用)
化学的酸素要求量(COD)
窒素含有量
No.3 ~ 4
2012年グラフ用高 効 率 製 品 へ の 更 新 に よ る 省 エ ネ
電力量の削 減
23
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
( 工 程・生 活 系・雨 水 )
40号建屋 - 1F OA機器
コンプレッ サ ー イ ン バ ー タ ー 化 に よ る
24 *
六価クロム化合物
第1放流口
省 エ ネ 事 例 ② <開発技術部>
省エネ事例① < フ ァ イ ン セ ラ ミ ッ ク ス 製 造 部 >
生物化学的酸素要求量(BOD)
シアン化合物
4.87
実測値
6.1 ~ 8.4
カドミウム及びその化合物
ኇ
̸
ᛗ
第1放流口
自主管理値
6.0 ~ 8.5 *
ノルマルヘキサン抽出物含有量(鉱油類)
25,338
25,743
法規制値
(横浜市条例)
4 *
<0.0005
32
2
3.2
0.2
ニッケル及びその化合物
1
0.5
<0.05
鉛及びその化合物
0.1
0.05
<0.01
砒素及びその化合物
0.1
0.05
<0.01
セレン及びその化合物
0.1
0.05
<0.01
硝酸性窒素
亜硝酸性窒素
大気の管理
ᓺ⫨
合計量 30 *
合計量 24
合計量 10
230
115
<0.1
アンモニア性窒素
ほう素及びその化合物
⿙⿡ᄽባᨀⴾ
大気の管理
大 気 汚 染 防 止 法 に 該 当 す る 施 設 が 4 台 あ り ま す。 燃 料 は す べ て 都 市 ガ ス を 使 用 し て 、 硫 黄 酸 化 物 、 ば い
じんの発生を抑えています。また定期的に排ガス測定を実施し、横浜市へ報告して い ま す 。
下表は4台の窒素酸化物濃度測定結果です。すべて法規制値ならびに管理基準値 以 下 で し た 。
* * 実 測 値 は 酸 素 濃度換算値
窒素酸化物濃度 (ppm)
省エネ事例 ③ < 開 発 技 術 部 >
40号建屋-2F 天井断熱および高効率空調機
更新工事に よ る 省 エ ネ
〈効果〉電気削減量 :25,872 kWh / 年
CO 2 削減量:13.19 t-CO2 / 年
(換算係数:5.10 t-CO2 / 万 kWh を使用)
事務所の空調を高効率インバータータイプに更新するとともに、天井に断熱材を
敷 設 。 こ れ により外部からの熱の影響が 減 り 、 空 調 効 率 が 改 善 さ れ た 。
屋根
室内機
室外機
室外機
- 15 - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
法規制値
実測値 **
測定年月(2回 / 年)
窒素酸化物 年度間排出量
1
貫流ボイラ(No.49)
1,457
35
22/24
2012-08/2013-02
2
貫流ボイラ(No.50)
1,457
35
23/24
2012-08/2013-02
0.479 t/年
3
貫流ボイラ(No.51)
584
35
22/22
2012-08/2013-02
(2012-4 ~ 2013-3 実績)
4
貫流ボイラ(No.52)
584
35
20/18
2012-08/2013-02
種類品目
40号建屋-2F 事務所
40号建屋-1F
乾き排出ガス量
(㎥ N/h)
PCBの管理
熱
室内機
天井裏に断熱材を敷設し、屋根
からの熱の影響を軽減
施設名称
No.
単位
台数 / 重量
2012 年度増減
低圧トランス
台
1
± 0
高圧トランス
台
3
± 0
高圧コンデンサ
台
47
± 0
リアクトル
台
2
± 0
PCB混入廃油
㎏
2,805
± 0
PCB付着廃プラスチック類
㎏
28.75
+ 0
PCB付着ウエス類
㎏
9.55
± 0
PCB混入廃金属類
㎏
34.1
± 0
PCB付着物(発電機、容器)
㎏
40.6
± 0
P C B( ポ リ 塩 化 ビ フ ェ ニ ル ) を 含 有 す る 機
器 と し て 高 圧 コ ン デ ン サ、 P C B 混 入 廃 油、 P
C B 付 着 プ ラ ス チ ッ ク 類、 廃 金 属 類 な ど を 保 管
し て い ま す。 そ れ ぞ れ の P C B は 廃 棄 物 処 理 法
に 基 づ き 管 理 す る と と も に、 P C B 特 別 措 置 法
(ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進
に 関 す る 特 別 措 置 法 ) に 基 づ き、 使 用・ 保 管 状
況 を 横 浜 市 へ 届 出 し て い ま す。 2 0 1 2 年 度 は
保 管 量 の 増 減 は あ り ま せ ん で し た。 今 後、 東 芝
グループとして計画的に 処 理 を 行 っ て い き ま す 。
東芝 マテリアル 2013環境報告書 -
16 ー
環境保全活動④
ラ グ ー ン は、 横 浜 事 業 所 の 南 西 に 位 置 し、 主 に 当 社 の 工 場 排 水 処 理 水( 工 程・ 生 活 系 ) と 雨 水 の 放 流 路 の 一
化学物質の 管 理
東 芝 グ ル ー プ の 方 針 に 則 り 0.0 0 1 t 以 上 使 用 の P R T R 法 第 一 種 指 定 化 学 物 質 及 び 特 定 第 一 種 指 定 化 学 物 質
を 開 示 対 象 と し 、 排 出 量・ 移 動 量 以 外 に 取 扱 量 ・ 消 費 量 ・ 除 去 処 理 量 ・ リ サ イ ク ル 量 を 開 示 し て い ま す。 P R T
R 法 該 当 物 質 の 合 計 取 扱 量 は、 約 9 7 t( 前 年 約 1 3 2 t ) で 前 年 比 7 3 % で し た 。 東 芝 グ ル ー プ で 定 め た 第 5
次 環 境 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 該 当 物 質 と し て、 P R T R 法 第 一 種 指 定 化 学 物 質 4 6 2 物 質 の 他 に 揮 発 性 有 機 化 合 物 等
9 0 物 質 に つ い て も 削 減 対 象 物 質 と 定 め、 取 扱 量 を 開 示 し て い ま す 。 第 5 次 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 該 当 物 質 の 合 計 取
扱 量 は 、 約 4 6 t で す が、 排 出 量 は 約 3.5 t で し た 。 P R T R 法 該 当 物 質 及 び 第 5 次 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 該 当 物 質
につ い て も 適 正 管 理に努め排出量を削減するよ う 取 り 組 み を 進 め て い ま す 。
単位:t
排出量
物質
番号
物質名
N e w Future Value Partner
ラグーンの生物多様性保全
主な用途
取扱量
移動量
排出量
合計
移動量
合計
公共
用水
土壌
埋立
0.0040
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
廃棄物
下水道
除去処 理 量
リサイクル
量
0.0040
0.0 0 0 0
0.0000
消費量
大気
71
塩化第二鉄
電子機器の部品材料
80
キシレン
金属、化学部品製品加工時の溶媒
58.7580
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
5.4750
0.0000
5.4750
5.3720
0.0 0 0 0
47.9110
87
クロム及び3価クロム化合物
電子機器の部品材料
0.5105
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.5105
0.0 0 0 0
0.0000
132
コバルト及びその化合物
電子機器の部品材料
0.4000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.4000
0.0 0 0 0
0.0000
300
トルエン
金属、化学部品製品加工時の溶媒
10.0780
0.1030
0.0000
0.0000
0.0000
0.1030
0.7540
0.0000
0.7540
0.0000
8.1 8 7 8
1.0332
309
ニッケル化合物
電子機器の部品材料
0.2404
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.2404
0.0 0 0 0
336
ヒドロキノン
金属、化学部品製品加工時の溶媒
0.0021
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0021
0.0000
0.0021
0.0000
部 と な っ て い ま す。4,000 ㎡ の 水 面 面 積 と 2,500 ㎥ の 貯 水 量 を 有 し、 ① 排 水 の 監 視 場 所 、 ② 緊 急 時 の 貯 水 池 、 ③
多様な生物の生息空間の確保、④教育の場の提供という4つの大きな目的を持ってい ま す 。
ラグーンは
1977 年( 昭 和 52 年 ) に、 排 水 の 高 度 処 理 を 研 究 す る
目 的 で 設 置 さ れ た 実 験 池 で し た。 そ の 後、 当 時 の 工 場 地 区( 現 在 の
東 芝 マ テ リ ア ル ) の 全 排 水 を 対 象 と す る た め、 ま た 緊 急 時 の 貯 留 を
目 的 に 池 を 拡 大、 増 設 を 図 り、 ラ グ ー ン と し て 存 続 さ せ て き ま し た。
2005 年 に 大 規 模 な 改 修 工 事 を 行 い、 野 鳥 な ど の 多 様 な 生 物 の 生 息 空
間 を 創 出 し ま し た。 こ れ ら の 生 物 多 様 性 保 全 の た め、 工 場 排 水 水 質
管理に一層取り組んでいきます。
環境のあゆみ・編集後記
ラグーンの生物多様性についての詳細は、東
芝 横浜事業所発行の「環境報告書2013」
に掲載されています。
環境の取り組みのあゆみ
1971(昭和46年)
横浜金属工場 設置
1980(昭和55年)
工場排水を自然に近い効率で浄化するラグーン(潟)を設置
1983(昭和58年)
横浜金属工場生産部内に環境管理担当(専任)設置
0.0000
1988(昭和63年)
重油ボイラ廃止、都市ガスボイラに全面切替
0.0 0 0 0
0.0000
1989(平成元年)
東芝全社方針に基づき環境保全担当グループ設置
1990(平成2年)
東芝社内監査開始、横浜事業所 第1回受査
354
フタル酸ジ-n-ブチル
電子機器の部品材料
0.4402
0.0027
0.0000
0.0000
0.0000
0.0027
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.4 3 3 0
0.0045
374
ふっ化水素及びその水溶性塩
金属部品洗浄
0.1862
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.1 8 6 2
0.0000
405
ほう素化合物
電子機器の部品材料
0.0012
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0009
0.0000
0.0009
0.0000
0.0 0 0 3
0.0000
1991(平成3年)
神奈川緑化モデル工場受賞(神奈川県・( 社 ) 神奈川県緑化推進委員会)
453
モリブデン及びその化合物
電子機器の部品材料
25.8950
0.0000
0.0411
0.0000
0.0000
0.0411
0.0000
0.0000
0.0000
16.5429
0.0 0 0 0
9.3110
1992(平成4年)
洗浄用特定フロン全廃
1994(平成6年)
1.1.1- トリクロロエタン全廃
1997(平成9年)
ISO14001認証取得、廃棄物焼却炉廃止
1999(平成11年)
横浜環境保全活動受賞(横浜市)
2000(平成12年)
神奈川県 環境保全功労者・工業保全功労者表彰受賞(神奈川県)
、ISO14001更新登録
単位:t
物質名
主な用途
取扱量
排出量
移動量
排出量
合計
移動量
合計
0.0000
0.0000
0.021
0.9021
0.0000
0.9021
0.0000
0.429 7
0.0272
2001(平成13年)
関東経済産業局による「省エネ現地調査」受査
12.96 03 1.090
0.0000
0.0000
0.0000
1.0908
3.2654
0.0000
3.2654
0.0000
7.506 5
1.0976
2002(平成14年)
横浜事業所として初の環境報告書を発行
0.3205
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
9.164 0
0.0000
2003(平成15年)
東芝マテリアル(株)として分社、ISO14001更新登録、横浜事業所としての2回目の環境報告書を発行
2004(平成16年)
東芝マテリアル(株)として初めての環境報告書発行
2005(平成17年)
東芝マテリアル(株)として2回目の環境報告書を発行、ラグーンの改修
2006(平成18年)
東芝マテリアル(株)として3回目の環境報告書を発行、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長賞受賞
2007(平成19年)
東芝マテリアル(株)として4回目の環境報告書を発行、環境調和型製品の創出を強化
2008(平成20年)
東芝マテリアル(株)として5回目の環境報告書を発行、可視光応答型光触媒を開発
2009(平成21年)
東芝マテリアル(株)として6回目の環境報告書を発行
2010(平成22 年)
東芝マテリアル(株)として 7 回目の環境報告書を発行、太陽光白色LED材料を開発
2011(平成23 年)
東芝マテリアル(株)として8回目の環境報告書を発行、磁性蓄冷材が東芝グループエクセレントECPに認定
2012(平成24年)
東芝マテリアル(株)として9回目の環境報告書を発行、風力発電機用窒化けい素セラミックボールが東芝グループエクセレントECPに認定
1. 38
0.021
土壌
埋立
廃棄物
下水道
消費量
除去処理量
リサイクル
量
公共
用水
0.0000
大気
1-ブタノール
金属製品加工
アセトン
金属製品加工
アンモニア
金属製品加工時
9.4845 0.000
0.3205
0.0000
0.0000
イソプロピルアルコール
金属製品加工時の溶媒
1.84 84 0.2773
0.0000
0.0000
0.0000
0.2773
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
1.219 0
0.3521
エチルアルコール
金属製品加工時の溶媒
7.08 31 0.9309
0.0000
0.0000
0.0000
0.9309
0.0000
0.0000
0.0000
0.1330
4.988 4
1.0303
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
金属製品加工時の溶媒
0.16 80 0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.168 0
0.0000
メチルアルコール
金属製品加工時の溶媒
0.64 42 0.0964
0.0000
0.0000
0.0000
0.0964
0.0000
0.0000
0.0000
0.0473
0.391 7
0.1088
メチルエチルケトン
金属製品加工時の溶媒
7.99 39 0.0362
0.0000
0.0000
0.0000
0.0362
0.8680
0.0000
0.8680
0.0000
7.043 6
0.0460
塩化水素
金属部品洗浄
0.16 72 0.0137
0.0000
0.0000
0.0000
0.0137
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.136 2
0.0173
酢酸エチル
金属製品加工時の溶媒
0.02 11 0.0032
0.0000
0.0000
0.0000
0.0032
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.013 9
0.0040
酢酸ブチル
金属製品加工時の溶媒
1.26 00 0.1890
0.0000
0.0000
0.0000
0.1890
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.831 6
0.2394
硫酸
排水処理
2.9271 0.0000
0.000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
0.0000
2.927 1
0.0000
廃棄物の 管 理
2012年度廃棄物処分フローと内訳
廃 棄 物 に つ い て は 東 芝 グ ル - プ の 第 5 次 環 境 ア ク シ ョ ン プ2012年度廃棄物処分フローと内訳
ランを受けて、2012年度も分別の徹底に
よ り 最 終 処 分 率 0.122%でゼロエミッショ ン を 継 続 達 成 す る こ と が で き ま し た 。
廃棄物の総排出量・最終 処 分 量 ・ 最 終 処 分 率 の 推 移
2 0 1 2 年 度 廃 棄 物 処直接再資源化
分フロー
再資源
405.7 t
0 t
総排出量
426.7 t
2004年度に初めて
廃棄物ゼロエミッションを達成し、
2005年から2012年
と継続して達成しました!
総排出量
426.7 t
処理後再資源
直接再資源化
405.7 t
0 t
中間処理
426.7 t 処理後再資源
405.7 処理後埋立
t
0.521 t
中間処理
426.7 t
直接埋立
処理後埋立
0t
0.521 t
直接埋立
0t
再資源
405.7 t 減量化
▲20.43 t
減量化
▲20.43 t
最終処分(埋立)
0.521 t (0.122 %)
最終処分(埋立)
0.521 t (0.122 %)
編集後記
・前任から引き継ぎ、今年度から環境保全担当となりました。環境活動とともに、環境に優しい製品も紹介していきたいと思います。
(建)
・今年度のエクセレントECPの認定は、まだSiNボールしか取得できていませんが、2014年3月までに、あと2つの製品を認定取得
できるように頑張ります。来年度の環境報告書に掲載しますので、ご期待ください。(光)
・今年度から担当することになりました。取引先の方に環境への関心、改善意識を持っていただけるよう、活動を進めていきたいと思います。
(裕)
・常に環境活動を意識し、地球に優しい東芝人となるよう心がけます。(幸)
・今回、報告書作成に携わった環境担当として、今後もさらに、東芝マテリアル、そして自部門の環境保全意識向上に努めていきます。
(明)
・環境保全・管理の向上に取り組み、より良い環境を目指してまいります。(伸)
・環境保全活動を継続して実施し、さらなる向上を目指し取り組んでまいります。(昌)
・東芝横浜事業所内で唯一の製造部門を、スタッフとして縁の下から支えていきます。(い)
2012年度 廃棄物総発生量の内訳
最
終
処
分
率
(%)
排
出
量
(t)
年度
総排出量
最終処分量
木くず(7.7t)
金属くず(9.0t)
紙くず(20.2t)
金属くず(9.0t)
木くず(7.7t)
廃プラスチック類
紙くず(20.2t)
(36.3t)
最終処分率
廃プラスチック類
(36.3t)
ガラス・陶磁器屑(16.5t)
汚泥(41.8t)
ガラス・陶磁器屑(16.5t)
汚泥(41.8t) 廃油(86.4t)
廃油(86.4t)
廃酸・アルカリ(208.6t)
- 17 - 東芝 マテリアル 2013環境報告書
廃酸・アルカリ(208.6t)
お問い合わせ
東芝マテリアル株式会社 生産・品質保証部
〒235-8522 横浜市磯子区新杉田町8
TEL:045-770-3050
FAX:045-770-3188
本報告書の内容や当事業所の環境保全活動に関するご意見、ご質問などございましたら、ご遠慮なく上記担当までお問い合わせください。
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