自動車と車載エレクトロニクス市場調査 社団法人電子情報技術産業協会では自動車市場の生産台数予測から始まり、車載用エレクトロ ニクスの中心となる主要 ECU(19 品目)生産台数、各 ECU で消費される半導体の需要動向を理解 するために調査を行った。 以下に本調査の概要を説明する。本調査では 2011 年までの数値は実績、2012 年が見込み、 2013 年以降を予測としている。 1) 世界の自動車生産台数は 2010 年の 6921 万台から CAGR6.2%で成長し 2017 年には 1 億 552 万台に達すると予測している。次世代環境対策車である EV、HEV、PHEV の成長率が高くクリーン ディーゼルが注目されるディーゼル車の成長もガソリン車を上回っている。2010 年に次世代環境 対策車の割合は全体の 1.1%から 2017 年には 4.5%になると予測している。 車種別自動車生産台数予測(百万台) Total ガソリン ディーゼル EV HEV PHEV 燃料電池 2010 69.21 51.78 16.63 0.00 0.78 0.02 0.00 2011 76.46 56.36 18.85 0.01 1.20 0.04 0.00 2012 81.07 58.69 20.36 0.16 1.69 0.17 0.00 2013 86.38 61.67 22.20 0.37 1.82 0.32 0.00 2014 92.71 65.24 24.39 0.48 2.07 0.52 0.00 2015 96.47 67.05 25.76 0.53 2.25 0.88 0.00 2016 100.08 68.63 27.22 0.59 2.22 1.42 0.00 2017 10-17CAGR 105.52 6.2% 71.85 4.8% 29.02 8.3% 0.69 130.7% 2.17 15.7% 1.78 97.8% 0.00 NA 2) 国別の自動車生産台数をみると 2009 年に中国は日本を抜き世界一となってからも高成長を 維持しており 2010 年には世界生産の 22.9%を占めるまでになった。その後も比率は高まり 2017 年 には世界の 26.1%に達すると予測している。 3) 世界の電気自動車向け充電設備は 2010 年の 2.2 万台が 2017 年には 590 万台に達すると 予測している。また、その 8 割は普通充電型になると見ている。 4) 主要 19 品目の ECU 生産台数は 2010 年の 639 百万台から CAGR8.7%で成長し 2017 年には 11 億 44 百万台になると予測している。成長率が高い製品はパワーステアリング、セントラルボデ ィコントロール、ADAS、ナビゲーション、リアシート TV、デジタルラジオ、アイドリングストップになる と見ている。 ECU生産予測(百万台) エンジン サスペンション トランスミッション パワーステアリング エアバック セントラルボディコントロール イモビライザー キーレス パワーウィンドウ サンルーフ エアコン ADAS ナビゲーション オーディオ インスツルメンツパネル リアシートTV デジタルラジオ アイドリングストップ ABS 合計 2010 74.1 29.8 40.4 20.0 51.9 7.4 33.3 48.0 25.0 7.2 40.5 25.3 13.8 93.2 74.7 0.5 2.4 2.4 49.5 639.2 2011 81.8 34.9 45.4 25.0 60.7 9.5 38.2 49.5 27.3 7.9 44.2 31.9 16.4 100.8 81.7 0.7 3.5 5.7 51.6 716.8 2012 84.3 37.2 45.7 25.8 61.4 11.4 41.6 50.8 28.9 8.3 45.5 40.9 18.4 103.2 82.1 0.8 4.4 10.7 54.4 755.6 2013 89.8 40.9 47.1 29.1 63.2 13.6 53.4 54.7 35.0 10.1 50.3 54.7 21.7 108.4 87.2 0.9 6.3 14.9 62.0 843.2 2014 97.3 42.1 51.2 33.6 65.6 16.2 54.7 59.2 35.9 10.3 55.3 74.0 25.1 118.5 95.2 1.0 10.7 19.5 63.6 929.0 2015 101.3 43.3 53.5 36.2 66.9 18.6 58.1 62.3 38.9 11.2 60.1 91.8 28.3 124.5 100.1 1.0 16.1 24.9 66.2 1,003.1 2016 105.1 44.1 55.5 38.4 68.0 21.8 61.0 65.2 41.2 11.8 64.0 112.3 32.0 129.5 103.8 1.0 21.7 29.2 68.7 1,074.2 2017 10-17CAGR 110.8 5.9% 44.5 5.9% 58.5 5.4% 41.1 10.8% 70.3 4.4% 24.6 18.8% 64.4 9.9% 69.4 5.4% 43.8 8.3% 12.6 8.3% 68.4 7.8% 125.5 25.7% 34.6 14.0% 136.5 5.6% 109.5 5.6% 1.0 11.0% 22.9 38.2% 33.9 46.2% 72.4 5.6% 1,144.5 8.7% 5) 主要 19 品目に消費される半導体は 2010 年の 170 億ドルから CAGR5.9%で成長し 2017 年に は 254 億ドルに達すると予測している。2000 年頃まではエンジン、サスペンション、トランスミッショ ンなど駆動系の半導体消費が多かったが、その後ボディ系、情報系用半導体消費が多くなり、近 年では安全、快適系に半導体消費が増加する傾向にある。 ここでは 19 品目の ECU 別半導体需要予測を行っている。この 19 品目で全車載用半導体需要の 約 70%強を占めている。 ECU別半導体需要予測(百万ドル) エンジン サスペンション トランスミッション パワーステアリング エアバック セントラルボディコントロール イモビライザー キーレス パワーウィンドウ サンルーフ エアコン ADAS ナビゲーション オーディオ インスツルメンツパネル リアシートTV デジタルラジオ アイドリングストップ ABS 合計 2010 3,535.3 926.5 1,542.1 401.6 622.8 109.0 499.4 272.1 167.6 50.7 820.8 836.7 970.2 2,691.3 2,363.3 12.1 50.5 44.3 1,101.5 17,017.6 2011 3,903.0 1,041.2 1,574.7 430.7 678.9 136.0 550.0 269.2 199.5 62.0 893.3 1,003.8 1,123.9 2,688.3 2,548.9 15.5 69.6 107.4 1,113.1 18,409.1 2012 3,801.4 1,066.8 1,503.6 428.6 688.8 164.8 530.2 258.6 196.4 60.7 872.1 1,208.7 1,249.7 2,672.4 2,302.4 18.4 84.0 191.8 1,077.8 18,377.0 2013 3,967.9 1,181.3 1,478.8 470.7 713.5 191.3 657.2 256.8 201.8 64.3 928.1 1,583.8 1,460.1 2,772.8 2,454.1 19.9 117.4 251.7 1,209.9 19,981.6 2014 4,126.9 1,231.7 1,596.2 540.9 756.9 211.1 658.6 274.4 200.2 63.9 1,007.5 2,115.2 1,629.6 2,942.0 2,708.0 21.8 195.0 332.5 1,220.6 21,833.1 2015 4,197.4 1,261.2 1,583.8 560.9 765.7 239.6 667.2 281.9 217.1 67.1 1,072.5 2,554.0 1,819.0 3,015.7 2,787.2 21.7 282.4 412.3 1,217.3 23,023.9 2016 4,243.3 1,291.1 1,584.4 584.3 784.7 276.7 669.1 290.7 221.8 66.6 1,119.9 3,058.0 2,024.6 3,078.1 2,826.9 21.9 369.5 465.4 1,214.5 24,191.6 2017 10-17CAGR 4,375.6 3.1% 1,323.2 5.2% 1,628.5 0.8% 616.1 6.3% 817.8 4.0% 306.7 15.9% 687.0 4.7% 306.7 1.7% 228.6 4.5% 66.6 4.0% 1,183.0 5.4% 3,375.6 22.1% 2,149.4 12.0% 3,212.9 2.6% 2,966.4 3.3% 22.6 9.4% 380.0 33.4% 523.0 42.3% 1,244.6 1.8% 25,414.2 5.9% 6) 車載 MCU 市場は 2010 年の 14.6 億ドルから 2017 年には 18.2 億ドルになると予測している。 しかし、高級車では 100 個を超えてきた MCU はこれ以上搭載が困難になっており、マルチコア化 による統合が起こると考えている。また、バッテリー容量の限界から MCU 搭載個数を減少させ、 第 3 のエコカーにより HEV より MCU 搭載の少ないエコカー比率が高くなるなど変化がある。 7) 日本の自動車メーカーに求められる戦略は以下の点を考慮して立案することが求められると 考える。 ①市場は多様化する ②自動車産業のモジュール化 ③自動車メーカーの開発人員不足 ④V2V への対応 ⑤安全、安心の比重が高まる ⑥SiC,GaN の実用性 調査対象 ①調査期間:CY2010 年、CY2011 年(実績)、CY2012 年~2017 年(予測) ②地域区分:日本、北米、欧州、中国、インド、その他アジア、ロシア、ブラジル、その他南米、 中近東、アフリカ
© Copyright 2026 Paperzz