インターンシップと大学教育と採用

資料 2
インターンシップと大学教育と採用
国立大学法人金沢大学
学生部 就職進室長
山本 均
アジェンダ
1.金沢大学の就職状況
2.COC+について
3.インターンシップについて
2
就職状況
学域別 就職先動向(平成26年度実績)
【特徴】
人間社会学域
⇒官公庁への就職者が多い。
理工学域
⇒過半数が大学院へ進学。
医薬保健学域
⇒医療機関への就職。
3
就職状況
4
就職状況
就職地区動向(平成26年度実績)
学士(学域)
修士
学士(学域)と修士で異なる就職地区
学士(学域)・・・出身地志向、修士・・・全国志向
5
就職状況
北陸地方の就職状況(学士)
(ご参考)
1. 出身地への就職率
学士課程卒業者数
610人
北陸出身就職者数
400人
うち出身地就職者数
66%
地元就職率
※学士のみ(平成26年度実績)
1,791人
就職者数
1,051人
進学者数
556人
その他(臨床研修医、就活中の者、
進学志望者、公務員志望者等)
184人
北陸以外出身就職者数
441人
うち出身地就職者数
209人
地元就職率
47%
2. 北陸地方での就職状況
北陸出身就職者数
610人
うち北陸就職者数
480人
北陸就職率
79%
※北陸出身就職者のうち北陸地方に就職した数字。
※学士のみ(平成26年度実績)
6
就職状況
各県別の状況~石川県
石川県出身の卒業者数
509人
うち大学院進学者数
127人
福井
石川県出身の就職者数
319人
うち石川県就職者数
236人
2人(1%)
地元就職率
74%
※学士のみ(平成26年度実績)
(参考)H22年度石川県の高校卒業者数 約10,200人
近畿地区
【石川県の主な就職先】
石川県庁 25名
金沢市役所 16名
加賀市役所 4名
小松ウオール工業(株) 5名
(株)北國銀行 5名
澁谷工業(株) 3名
中村留精密工業(株) 3名
福島印刷(株) 3名
(株)PFU 2名
金沢大学附属病院 10名
やわたメディカルセンター 3名
金沢医療センター 2名
石川県内公立学校教員 51名 等
※勤務地が石川県内の就職先です。
富山
11人(3%)
10人(3%)
関東地区
東海地区
その他地区
16人(5%)
6人(2%)
38人(12%)
7
就職状況
各県別の状況~福井県
【福井県の主な就職先】
福井県庁 13名
福井市役所 5名
福井県警察 2名
(株)福井銀行 3名
アイシン・エィ・ダブリュ(株) 1名
福井県立病院 4名
福井県済生会病院 4名
福井県内公立学校教員 11名 等
福井県出身の就職者数
福井県出身の卒業者数
202人
うち大学院進学者数
64人
124人
石川 20人(16%)
65人
富山 6人(5%)
うち福井県就職者数
地元就職率
52%
※勤務地が福井県内の就職先です。
※学士のみ(平成26年度実績)
(参考)H22年度福井県の高校卒業者数 約7,600人
近畿地区
関東地区
4人(3%)
18人(15%)
東海地区
その他地区
9人(7%)
2人(2%)
8
就職状況
各県別の状況~富山県
富山県出身の卒業者数
266人
うち大学院進学者数
71人
石川 41人
(24%)
富山県出身の就職者数
うち富山県就職者数
167人
99人
【富山県の主な就職先】
富山県庁 12名
富山県高岡市役所 6名
富山県警察 2名
(株)北陸銀行 4名
(株)富山第一銀行 2名
日東メディック(株) 2名
富士化学工業(株) 2名
北陸電力(株) 1名
富山県内公立学校教員 16名 等
※勤務地が富山県内の就職先です。
地元就職率
59%
※学士のみ(平成26年度実績)
(参考)H22年度富山県の高校卒業者数 約9,000人
近畿地区
6人(4%)
関東地区
その他地区
20人(12%)
1人(1%)
9
就職状況
大学院生(修士・博士前期)の就職状況
(ご参考)
修士・博士前期課程修了者数
1. 出身地への就職率
北陸出身就職者数
うち出身地就職者数
255人
118人
46%
地元就職率
※大学院生のみ(修士・博士前期課程 平成26年度実績)
615人
就職者数
518人
進学者数
51人
その他(帰国、就活中の者、
教員志望者等)
46人
北陸以外出身就職者数
263人
うち出身地就職者数
47人
地元就職率
18%
2. 北陸地方での就職状況
北陸出身就職者数
うち北陸就職者数
北陸就職率
255人
160人
63%
(ご参考)北陸就職出身者のうち
関東地区就職者数及び就職率
54人
21%
東海地区就職者数及び就職率
19人
7%
近畿地区就職者数及び就職率
13人
5%
※北陸出身者のうち北陸地方に就職した数字。
※大学院生のみ(修士・博士前期課程 平成26年度実績)
学士の約3割が大学院に進学します。
金沢大学大学院への進学率は88%です。
10
COCからCOC+へ
「地域の感性を備えた人材を育て
社会を繋ぐ『地(知)』の拠点」
「地域志向「教育改革」による
人材養成イノベーションの実践」
文部科学省 事業説明会資料(H27.1)から抜粋
11
背景と石川県の現状
(1)産業の特色
(2)若年層の人口動態
数値は概数(人)
(平成26年4月現在 総務省統計局調べ 15-24歳人口)
地域ごとに産業特性が異なる
平成26年
能登
金沢
加賀
里山里海
・環境に感度の高い人材養成
・世界農業遺産
・エコツーリズム
国際文化都市づくり
・観光・伝統工芸文化
・ツーリズムの中心地
・ユネスコ国際文化都市
モノづくり
・産業・クラフトマンシップ
・世界的モノづくりの集積地
・中山間地域のモノづくり
• 県の輸出額の増加
• 外国人観光客の急増
若者の
流出超過
656人
15-19歳人口
20-24歳人口
+ 671
△1,327
特に大学卒業時に流出が顕著
12
目的と目標
地方創生の鍵
目 的
若者の定着
産業と地域の活性化
• グローバルな視点で地域を思考できる学生を育成し,地域創生を担う
次世代の人材として輩出
• 地域関係機関(企業・自治体等)と連携した雇用創出を含む地域定着
モデルの構築
向上
目 標
石川県内の就職率
H26
36.5%
H29
10%
40.0%
そのうちの10%は起業等
による雇用創出を目指す。
H31
46.5%
県の策定した「いしかわ創生総合戦略」とも符合
• 県内出身県内大学生の県内就職率 約7.5割→8.5割(H31)
• 県外出身県内大学生の県内就職率 約1.5割→2.5割(H31)
転出超過を解消
• 県内出身県外大学生のUターン就職率 約6割→約7割(H31)
• 石川県への移住者数 347人→500人(H31)
13
地域思考型教育
地域が求める
人材像
発見力
分析力
展開力
行動力
国際力
•地域資源を活用して新たな価値を生み出し,雇用創出や生活向上に活かすことのできる人材
•地域の課題を発見し,課題解決に繋がる行動を起こすことのできる人材
•国際化や高齢化など,社会の変化を受入れ,多様な文化的価値を発展・継承することのできる
人材
自分のキャリアライフデザインと地域を「思考」する。
How 何を達成するのか?
innova × emotion
地域で何をすべきか考える
起業プロセスの経験と夢と勇気の獲得
What
どうやって達成するのか?
Why
どうやって地域で
生きていくのかを考える
なぜ 石川に住むのか?
人生の価値観を探る
共創インターンシップ (標準:1単位)
価値観の明確化と地域企業等に関する理解促進
地域創生概論
(1単位)
JMOOCを活用
全ての新入生必修(H31年度)
地域理解促進とキャリアライフデザインのきっかけを付与
3
2
1
14
地域思考型教育
STEP 1
地域創生概論
• 地方創生の意義必要性の理解
• いしかわの文化,産業面の理解
• 地域理解による「誇り」の醸成
• 県内全域学生の受講
• 地域資源の理解促進
JMOOC教材(地域創生概論)視聴
1)地方創生の必要性と私たちの未来
2)石川県における地域の魅力と課題
3)石川県の産業
4)金沢・加賀・能登におけるライフスタイル
の提案といざない
(JMOOCを活用)
修 了証発行
課題提出
1テーマ:10~15分の動画×4回
● JMOOCとは
連携予定団体
大学コンソーシアム石川
対面授業
• キャリアデザインワーク
• 各大学が設定するテーマ
単位認定
キャリアデザイン教育
働くことの動機付け いしかわで働く意義
視野の拡大
●インターネットによる講義配信システムによる受講プロセス
働くこと
生きること
オンライン講座と連携し、様々な学生の価値観に対応できる「いしかわ」の魅力を学ぶサイトを構築
(ジョブナビとも連携)
15
地域創生概論(参加大学の新入生 約5000人が石川の魅力理解を促進)
学生の地方定着に資する映像による教育教材として、ICTを活用して、地方創生の意義の理解、いしかわの自然、文化、
歴史、産業等の理解・関心を高める教材を開発する。学生は当該概論を受講後、次のステップとして、地域や企業を知る
共創インターンシップに参加し、実体験を経て、いしかわに住み働くライフビジョン形成を醸成する。
(1)総論(90分)
(3)石川の産業(90分)
(県内3地域(金沢・加賀・能登)それぞれ特徴ある産業の取組を
紹介)
①なぜ地方創生が叫ばれているのか
②石川県における地方創生と若者の地域定着の意義
③石川のミライ(東京一極集中と地方自治の危機)
④地方創生~先駆者に学ぶ
⑤石川の産業
⑥21世紀の生き方(若者の自立精神、ベンチャースピリット)
①【金沢】世界の交流拠点都市 金沢
②【金沢】クラフト創造都市・手仕事のまち 金沢
③【加賀】石川産業勃興期(いしかわのものづくりスピリット)
④【加賀】世界基準の加賀のものづくり
⑤【能登】能登の伝統工芸~能登から世界へ
⑥【能登】能登里山里海の恵み(高品質な農産物と6次産業化)
(2)石川の自然・文化・歴史(90分)
(4)石川の産業に新風を!(90分)
(県内3地域(金沢・加賀・能登)それぞれ特徴ある自然・文化・歴史
を紹介)
(県内3地域(金沢・加賀・能登)それぞれの地域のビジネスチャ
ンスとモデル人材を紹介)
①【金沢】加賀百万石 金沢の美と歴史
②【金沢】文学と都市の魅力
③【加賀】九谷・もてなしの場所
④【加賀】手取水系~白山の水が紡ぐ絆
⑤【能登】能登のキリコ祭
⑥【能登】能登里山里海と持続可能社会
①「北陸新幹線がもたらしたビジネスチャンス」
②「女性が活躍する石川」
③「伝統工芸の国際化」
④「学生×企業=未来」
⑤「外食産業を担う石川の農業」
⑥「能登の第一次産業を支える若者たち」
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地域思考型教育
STEP 2
共創インターンシップ
(0〜4単位)
標準:1週間,1単位
以下について、石川県(ジョブカフェ)と共同で取り組む
学生:自身の価値観と地域のかかわりの明確化,地域企業等に関する理解促進
企業等:企業PR,大学卒業者の採用に対する理解促進
インターンシッププログラム受入れ企業等の拡大
学卒者の雇用拡大
受入れ企業等:93社
飛躍的に拡充(200社)を目標
単位化プログラムの拡充
学生の履修率の向上
地域におけるキャリア設計
クレド,ライフ・ワーク・バランスの価値観ノート
連携予定団体
•
•
•
•
県内企業・団体等
各経済団体
ジョブカフェ石川
能登キャンパス構想推進協議会
インターシッププログラム(IP)
例
各大学の強みとする教育と連動
◯ものづくり実践型IP
◯能登の海産物・農産物の6次産業化を目指した商品開発型IP
◯シェア金沢等と連携した社会貢献活動型IP
◯学問分野を活かした専門活用型IP
◯奥能登2市2町の過疎高齢化・移住者促進についての地域課
題解決型IP
○国際見本市への参加・貿易実務など,海外事業展開推進型IP
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地域思考型教育
STEP 3
起業の場 innova × emotion
• 日本の起業有識者と情報交換
• 起業プロセスの経験による起業マインドの醸成
連携予定団体
石川県産業創出支援機構
地域課題解決型創業塾
①地域特性およびそこにある課題,資源の特性について正確に把握(地域特性リサーチ能力)
②資源の特性を活かした課題解決につながる事業モデルを企画(事業企画力)
③それらを活かし,起業するまでのプロセスに必要な知識の獲得とスキル(起業力)の向上
取り組み例
アントレプレナーコンテスト
企業とのマッチング
学生による起業
• ビジネスプランの立案
• 起業専門家からの指導
ワ-クショップでのアイディア創出の様子
実際の作品「KANAZA-和傘」
(テーマ:伝統工芸)
平成26年度
アントレプレナーコンテスト表彰式
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事業の実施体制
COCプラスに対応した事業推進体制
COC+大学=金沢大学
参加大学(H28.1.20)
金沢大学
金沢工業大学
石川県立看護大学
石川県立大学
金沢星稜大学
北陸大学
金沢学院大学
金城大学
【学外・事業協働機関・地域】
責任大学: 予算執行、国への報告、最終意思決定、事業責任
事業協働機関&地域
事業協働地域 「協議の場」
いしかわ学生定着推進協議会
会長:金沢大学長
副会長:金沢工業大学長
会員:事業協働実施機関の長
(協力大学)
北陸先端科学技術大学院大学
金沢美術工芸大学
金沢医科大学
北陸学院大学
北陸学院大学短期大学部
金城大学短期大学部
芝浦工業大学
企画運営体制
COC+推進コーディネーター(宇野特任教授)
参加企業等(H28.1.20)
石川県商工会議所連合会
石川県商工会連合会
石川県中小企業団体中央会
石川県鉄工機電協会
石川県繊維協会
石川県食品協会
石川県情報システム工業会
石川県産業創出支援機構
角間里山みらい
金沢森林組合
小松製作所粟津工場
大学コンソーシアム石川
能登キャンパス構想推進協議会
北陸銀行 北國銀行
北國新聞社 PFU 佛子園
金沢工業大学、金沢星稜大学、金沢学院大学、金城大学、石川県立大学、石川県立
ジョブカフェ
連携
大学コンソ-シアム石川 連携
地域思考教育WG 看護大学共創インタ-ンシップWG
• カリキュラム開発
• 成績判定基準の設定
• FDの企画・実施
県内高等教育
機関に拡大
能登キャンパス構想推進協議会
• プログラム開発
• 各種調整
データ分析機能強化による地方創生研究の推進
(ヴァーチャル研究所 : いしかわ創生戦略研究所)
• Big Data分析に基づく地域創生の評価指標の設定等
• インターンシップ受け入
れ企業の大幅拡大
事業実施
期間中,
随時拡大
参加自治体(石川県内の全自治体)
石川県、金沢市、七尾市、小松市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、かほく市、白山市、能美市、野々市市
河北町、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、中能登町、穴水町、能登町
19
事業実施計画
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目
地域思考型教育
県内の全ての新入生を対象
カリキュラム開発
一部試行
実行
単位互換の調整
・プログラム開発
共創インターンシップ
innova × emotion 起業の場
一部試行
本格実施
就職率
創業支援プログラム実施
・地域課題解決型創業塾設置
10%
共創インターンシップ拡大
・受入企業拡大
地域起業モデル構築
・プログラム開発
・「場」の構築
向 上達成
夢と志ある若者 の地域定着
学生 の価値観と地域理解を 深め志を高める
キャリアライフプ ラン構築
地域創生概論
海外展開企業の海外工
場等でのプログラム開発
本格実施
地方創生研究の推進
・ヴァーチャル
研究所立ち上げ
各種分析,コンサルティング
産業創出に繋がる目利き
雇用創出に向けた取り組み
学生が地域定住するための方策を検討・実施
20
地域思考型教育による 学生のいしかわ定着に向けた戦略
知識上の地域理解
2年次(平成29年度)
1年次(平成28年度)
3年次(平成30年度)
4年次(平成31年度)
① ICT座学としてのいしかわの地域理解を5000人に実施
①ICT科目
地域創生概論
② 学生のいしかわ定着への「意思決定」に響く「動機づけ」
への仕掛けを構築(イメージ広報戦略&ワークショップ)
キャリアライフの明確 化
②キャリアライフ
デザイン教育
(価値観明確化)
④ 石川県の就業情報(ジョブナビ)とも密接にリンク
③共創インターンシップ
(体験として地域&企業理解)
(1) 企業理解 (2)地域課題解決
地域住民との交流
ハートフルな人との交流会【地域愛の醸成】
地域モデル人材と
のマッチング
地域モデル人材とのマッチング
地域で活躍するカッコいい
大人との交流会
地域で活躍するカッコいい大人との交流会
「
いしかわ」
定着
Innova-Emotion 起業の場(起業養成塾)
④就職活動
地域比較と意 思決定
地域定着 への意 思決定 のプ ロセス
③ インターンシップで「企業」と「人」の魅力をマッチング
「いしかわには夢がある」キャンペーン
いしかわ定着推進 情報発信といしかわのイメージアップへの施策
21
インターンシップの類型
a.仕事理解型
キャリア
ガイダンス型
<体験中心>
b.採用直結型
キャリアガイダン
ス
自己の適性・志向の
理解/業界職種の理
解
c.業務体験型
d.業務補助型
キャリア
教育型
e.課題解決型
<体験から
実践へ>
f.事業参画型
キャリアガイダンス
+アクティブラーニ
ング
課題解決能力・専
門教育の実践
企業・業界広報
(採用広報)
・半日~2週間 ・1day インターン
・業界研究セミナー
程度
・インターン選考を厳
密に実施するところ
も
・色々仕掛けも工夫
早期囲い込み
・1~2週間程
度
採用マッチング
・1~4週間程
度
・作業実習や現場実
習の場合もある
・バイト替わりに使わ
れることも・・
・基本的には
長期
・有給(ワークプレ
イスメントと呼ばれ
ることも)
若者の発想の活
用・社内活性化
・1~4週間程
度
・企業の経営課題
や、地域課題を取
り組ませる
若者を活用した
新規事業
・1~6か月程
度
若者を活用した
業務推進
・アイディアを出さ
せるだけでなく実
施にそれに取り組
ませる
【文科省の類型】(平成21年7月文部科学省高等教育局専門教育課インターンシップの導入と運用のための手引きより)
イ 大学等における正規の教育課程として位置付け、現場実習などの授業科目とする場合。(単位認定有)
ロ 大学等の授業科目ではないが、学校行事や課外活動等大学等における活動の一環として位置付ける場合。(大学が設定・企画)
ハ 大学等と無関係に企業等が実施するインターンシップのプログラムに学生が個人的に参加する場合。(最近はこれも大学が把握するケース
が多い)
インターンシップを通して変えるべき地元志向マインド
(COC+で取り組むべきメインテーマ)
現状の地元志向者
地元志向実は“弱い”
働くことより自分のこと
外に出るのが不安だから地元
考えてない(考えたくない)から地元
地元に残れば安全・安心という幻想
【変えるべきマインド】
・自己肯定感の醸成
・チャレンジマインド
・自己成長欲求
【インプットすべき情報】
・働くことの意味(社会との接続性・貢
献性)
・このまま手をこまねいていては地方
は滅びるという事実
・地域で何をすべきか?何ができる
か?
育成すべき地元志向者
強い思いを持った地元志向へ
働くことの意味と価値創造の意味を知る
いろいろ考えた、様々な可能性を知ったうえで
地域で働くことを主体的に選択
地域のチェンジエージェントとしての活躍
インタ-ンシップの類型と実施時期
学びと経験中心
学生の参加目的
8月
a.仕事理解型
プレ就活
10月
12月
2月
半日-2日程度
1-2週間程度
b.採用直結型
半日-1週間程度
c.業務体験型
1-3週間程度
d.業務補助型
Keyword
「かっこいい大人との出会い」
→就職先としての刷り込み
長期間(1年時からもあり・・・)
e.課題解決型
1-3週間程度
Keyword
自己成長への実感
→「働いてみたい会社」へ
f.事業参画型
1か月~半年間長期間(3年以降が中心、休学して参加学生もあり)
夏のインターンシップと秋冬春のインターンシップで学生の参加目的が異なる
受講学生の反応(業界汎用インターンシップ受講後アンケートより)
※前ページのタイプe型インターンシップ
業界への志望度について
受講前 11% 16%
当該企業への志望度について
受講前 11%
16% 11%
46%
73%
11%5%
5.高い
5.高い
4.それなり
に高い
3.普通
2.やや低い
4.それなりに高い
1.低い
3.普通
2.やや低い
受講後
21%
0%
20%
5%11%5%
58%
40%
60%
80%
1.低い
100%
0%
職種への志望度について
受講前 5%11%
63%
16% 5%
受講後 11%
68%
50%
11%5%5%
100%
インターンシップ参加前より参加後
の方が業界、職種、企業への志望
度がアップ
5.高い
4.それなりに高い
3.普通
2.やや低い
受講後 11%
0%
58%
20%
40%
15% 11%5%
60%
80%
100%
1.低い
学びの満足度の高いインターン
シッププログラムを受講すると企業
への志望度は上がる??
25
業界別汎用インターンシップの開発・運用について
企業側の課題
・インターンシップをどう設計・運用
したらよいかわからない
・学生・企業双方にメリットのある
プログラム開発が困難
・単独では学生に対する訴求力が
不足
学生の課題
・どうやってインターンシップを
選んでよいかわからない
・インターンシップで何を学べば
よいかわからない
・それぞれの業界や職種で求め
られる力を鍛えたい
・社会でやっていけるが不安
学校側の課題
・教育的効果を高めるインター
ンシップ設計が困難
・単位化した場合インターン
シップの評価が難しい
・学生・企業双方にメリットのあ
るプログラム開発が困難
1.何が学べ、どのような体験ができるかを応募の段階から明示し
2.それぞれの業界でどんな力がどの程度求められるかが実感でき
3.それぞれの業界の仕事のやりがいや魅力を把握できる
業界別汎用インターンシップを開発し、それを普及させることでインターンシップ
の普及拡大を図る
平成27年はIT、モノづくり、商社、旅館、税務コンサルの5業種のインターンシップ
を開発し運用。
26
業界汎用インターンシップモデル設計の基本コンセプト
ポイント
アンケートから見えた現実
今回の設計に反映したこと
インターンシップの
目的設定
・企業側、学生側のインター
ンシップに対する目的のズレ
・企業・学生双方にメリットが
あるプログラム作成が困難と
いう企業側の悩み
企業側のニーズ・伝えたいこと(個社
あるいは業界によって異なる)と、学
生側のニーズ(働く場所の雰囲気理
解、業界理解、自己成長)の接点を
加味して作成
学生に対する
「学べること」の提示
HP上だけでは体験内容が分
学べる内容を提示することで、自分
からない、目的に合ったプロ
が学びたいことを明確にしてプログラ
グラムが探せないという学生
ムを探し、実践できるように作成
側の悩み
インターンシップの
実施手法
会社・工場見学、就業体験
がメイン
体験、アクティブラーニングを駆使し
た深い気づきを促進させるよう作成
インターンシップの
評価体系
評価内容が企業によって異
なり、評価が難しいという学
校側の悩み
ルーブリックを用いた評価により、関
係者全員が何を・どのレベルで求め
るのかが分かるように作成
プログラム作成が困難という
企業側の悩み
個社から浮かび上がった課題から業
界全体に展開できるポイントを整理、
型として汎用性の高いものになるよう
27
に作成
プログラムの汎用性
採るインターンシップから
育てて採るインターンシップへ
産官学一体で地方に潜む優良なポテンシャル
のある人材を育成・確保しましょう!!