平成 20 年 5 月 1 日 商工中金 調査部 中小企業の IT 活用に関する調査 【まとめ】 ⃝ 中小企業における IT 活用の状況は着実に進展している一方、導入している IT によりその 効果には違いがみられる。 ⃝ IT 活用の効果についての認識は 2003 年頃と比べて大きく変化していない。 その背景として、 中小企業は IT により様々な経営課題の改善・解決を図っているものの、その効果にはバラ つきがみられる。 ⃝ IT 化の障害や制約という観点でみても、コストが高いことや、人材の不足、社内体制、セ キュリティー等への対応がハードルとなっている。 ⃝ 各種の解決策等により改善を図り、中小企業が更に IT を有効活用していくことが期待され る。 ⃝ その際、既に IT 活用に取り組んでいる企業の動向を参考とすることは有効であろう。 [図表1−1] IT活用状況:過去調査との比較 インターネット 導入済 0% 検討中 25% 1999/2 2003/8 今回 2007/11 予定なし 50% 49.9 75% 100% 22.0 28.1 4.4 91.2 94.6 4.4 2.2 3.2 ホームページ 開設済 0% 10% 1999/2 2003/8 今回 2007/11 20% 検討中 30% 40% 50% 予定なし 60% その他 70% 80% 25.5 27.4 46.6 90% 15.8 12.0 70.3 71.8 100% 0.5 13.9 16.2 社内LAN 0% 2003/8 今回 2007/11 10% 20% 導入・開設済み 30% 40% 66.2 70.5 検討中 50% 予定なし 60% 70% 80% 12.2 8.8 90% 21.6 20.7 100% 【目次】 【調査要領】····················································································································································· 1 1 IT の導入・開設状況·································································································································· 2 2 電子商取引 ············································································································································· 4 3 IT を利用している従業員等の割合、IT 化のきっかけ・推進力、IT 化を他社と比べた自己評価·············· 6 4 IT 活用の総合的な効果 ······························································································································ 8 5 既に IT により改善・解決を図っている個別の経営課題とその効果···················································· 10 6 今 後 I T に よ り 改 善 ・ 解 決 を 図 り た い 個 別 の 経 営 課 題 、経営課題と導入・開設して いる IT の相関················································································································································· 12 7 IT 化の障害や制約とその解決策 ·············································································································· 18 8 機器、システム、ソフト関連事故・不具合・トラブルとその解決策 ·················································· 21 【調査要領】 1 調査時点 2007 年 11 月 20 日現在 2 調査対象先 当金庫取引先中小企業(注) 6,159 社 有効回答数 2,835 社、回収率 46% 3 調査方法 4 調査内容 調査票によるアンケート調査(郵送自記入方式) 中小企業のIT活用に関する調査 なお、調査項目の一部については、2003 年 8 月に実施した同種の調査 「中小企業の IT(情報技術)活用状況等に関する調査」等と結果の比較を行っている。 5 調査対象先の属性 5.1 本社所在地 1 北 海 道 2 東 北 (青 森 、 岩 手 、宮 城 、 秋 田 、 山 形 、 福 島 ) 3 関 東 (茨 城 、栃 木 、 群 馬 、 東 京 、 埼 玉 、千 葉 、 神 奈 川 ) 4 甲 信 越 (山 梨 、 長 野 、 新 潟 ) 5 東 海 (静 岡 、愛 知 、三 重 、 岐 阜 ) 6 北 陸 (富 山 、 石 川 、福 井 ) 7 近 畿 (大 阪 、滋 賀 、 京 都 、 兵 庫 、 奈 良 、和 歌 山 ) 8 中 国 (鳥 取 、島 根 、岡 山 、 広 島 、 山 口 ) 9 四 国 10 九 州 ・沖 縄 合計 5.2 業種(標準産業分類による) 製造業 非製造業 建設 卸売 小売 不動産 運輸 サービス 情報通信 飲食店・宿泊 全業種 回答企業数 構成比 1,070 39.3% 1,653 60.7% 172 6.3% 525 19.3% 224 8.2% 83 3.0% 326 12.0% 184 6.8% 28 1.0% 111 4.1% 2,723 100.0% 回答企業数 構成比 109 3 .9 % 224 8 .0 % 827 2 9 .4 % 126 4 .5 % 349 1 2 .4 % 99 3 .5 % 481 1 7 .1 % 237 8 .4 % 84 3 .0 % 274 9 .8 % 2 ,8 1 0 1 0 0 .0 % 5.3 従業員規模 ①5人以下 ②6人∼10人以下 ③11人∼20人以下 ④21人∼30人以下 ⑤31人∼50人以下 ⑥51人∼100人以下 ①∼⑥小計 ⑦101人∼300人 ⑧301人以上 合計 回答企業数 構成比 113 4.1% 181 6.5% 392 14.1% 358 12.9% 492 17.7% 575 20.7% 2,111 76.0% 512 18.4% 154 5.5% 2,777 100.0% (注)ここでいう中小企業とは、いわゆる「中小会社」(会社法第 2 条 6 号に規定する大会社以外)、または法定中小企業、のいずれかに該 当する非上場企業。 □ ご照会先 商工中金/調査部 百武 TEL:03-3246-9370 1/21 1 IT の導入・開設状況 ⃝ インターネット、社内 LAN 等の基礎的項目は普及一巡(表紙記載の図表 1-1)。 ⃝ 導入・開設している IT によりその効果には違いがみられる(図表 1-3)。 ⃝ 各種システム・ソフトウェア・データベースは総じて普及が進み、効果も比較的高い(次 頁図表 1-2、図表 1-3)。 ⃝ 外部業者の情報処理サービス(SaaS,ASP 等)は普及途上も、導入済み企業では比較的高い 効果。 IT の導入状況を見ると、インターネットを導入・開設済みの企業は全体の 94.6%に上る(図 表 1-1(表紙に記載)、1-2(次頁))。前回 2003 年調査(91.2%、図表 1-1(表紙に記載))から は微増。同様にホームページ(2003 年調査 70.3%→今回 71.8%)、社内 LAN(2003 年調査 66.2% →70.5%)と、IT のうち、基礎的項目については中小企業においても相当普及した状況にある。 システム・ソフトウェア・データベースでは財務・会計について 85.4%の企業が導入・開設 しており、以下受注、販売管理(61.7%)、顧客管理(54.1%)、在庫管理(50.2%)が続く。 その他比較的新しい項目の普及状況ではインターネットへの広告出稿(17.3%)、外部業者の 情報処理サービス(7.7%)、電子タグ(1.5%)の順。 導入・開設済の IT の効果(図表 1-3)では、「効果大」と回答した比率の高い順に財務会計 (63.3%)、製商品・サービスの開発・設計・製造(61.4%)、社内 LAN(59.4%)、受注販売管 理(58.4%)の順。外部業者の情報処理サービス(47.2%)も比較的高い効果が認められている。 [図表1−3] 導入・開設済のITの効果 効果大 13.9 11.2 7.0 2.3 33.6 34.4 34.8 31.1 43.0 38.0 3.8 6.8 3.3 42.0 44.6 38.3 4.8 効果中 6.7 5.1 6.0 効果小 6.1 45.0 41.8 40.4 49.6 63.3 61.4 100% 80% 43.9 44.4 53.3 48.6 58.4 48.4 53.1 53.7 44.2 26.3 60% 48.4 51.4 40.1 23.6 18.6 40% 27.8 47.2 20% 外 部 業 者 の情 報 処 理 サ ー ビ ス 電子 タグ イ ンタ ー ネ ット への 広 告 出 稿 電子商取引 そ の他 の電 子 商 取 引 EDI ホ ー ム ペー ジ 上 で の 販 売 ・注 文 の受 付 システム・ソフトウェア・データベース ・保 守 ・ ア フ ター サー ヒ ゙ ス 故 障 ・ ク レー ム対 応 在庫管理 配 送 ・物 流 管 理 顧客管理 受 注 、販 売 管 理 調 達 ・購 買 管 理 生 産 計 画 、工 程 ・品 質 ・運 行 管 理 製 商 品 ・サ ー ビ ス の 開 発 ・設 計 ・製 造 財 務 ・会 計 社内 LAN ホ ー ム ペー ジ 電 子 メー ル イ ンタ ー ネ ット 基礎的項目 33.0 27.8 38.4 35.3 59.4 50.8 41.0 8.9 44.4 42.6 43.1 10.1 15.5 0% その他 有効回答数:インターネット∼外部業者の情報処理サービスまで左から順に各2505 2423 1878 1780 2212 899 922 982 1530 1352 612 1243 425 563 562 207 436 36 180 2/21 [図表1−2] ITの活用状況 導入・開設済み 検討中 0% 基 礎 的 項 目 ェ シ ス テ ム ・ ソ フ ト ウ 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 94.6 インターネット 2.2 92.4 電子メール ホームページ 71.8 社内LAN 70.5 製商品・サービスの開発・設計・製造 38.0 12.0 8.8 20.7 43.3 18.4 40.9 61.7 受注、販売管理 13.4 54.1 顧客管理 7.1 52.0 17.9 40.7 調達・購買管理 16.2 7.6 10.1 38.8 生産計画、工程・品質・運行管理 3.2 2.7 4.8 85.4 財務・会計 100% 25.0 21.3 24.6 ー ア ・ デ 10% 予定なし ー タ ベ 25.7 配送・物流管理 21.5 50.2 在庫管理 52.9 20.5 29.3 ス 18.2 アフターサービス ・保守・故障・クレーム対応 電 子 商 取 引 ホームページ上での販売・注文の受付 22.8 8.8 そ の 他 電子タグ 1.5 外部業者の情報処理サービス 15.9 61.2 74.0 13.8 12.6 7.7 59.2 17.2 17.3 インターネットへの広告出稿 58.8 18.0 22.9 EDI その他の電子商取引 23.0 68.9 85.9 10.3 82.0 (注1)社内LAN: Local Area Network企業内狭域通信網。専用のサーバを設置しない簡易型LAN(いわゆる「ピア・ツー・ピア LAN」)も含む。 (注2) EC(Electronic Commerce、電子商取引):コンピューター・ネットワーク・システムを介して商取引が行われ、かつその成約金額が捕捉されたも の。なお、受発注に至る前の、見積もり情報提供等であっても、それが契機となって受発注に至ったことが明確に補足できるものは含む。但し、金融 取引(FB、ファームバンキング)は除く。 (注3) EDI (Electronic Data Interchange、電子データ交換):企業又は事業者間のコンピュータをオンラインで結び、商取引他各種のデータの送受信 等を行うことを指す。なお、この中にはフォーマットが標準化されたEDIのほか、中小企業、およびその取引先等の独自フォーマットによるデータ送受 信等も含む。 (注4)SaaS(Software as a Service) ASP(Application Service Provider):アプリケーションサービスを提供する業者等のこと。財務管理、販売管理、 顧客管理などの情報処理サービスについて、コンピュータやソフトではなく、情報処理サービスそのものを、専用線やインターネットを用い提供する。 有効回答数:インターネット∼外部業者の情報処理サービスまで上から順に各2716, 2681, 2681, 2588, 2685, 2440, 2448, 2464, 2545, 2566, 2459, 2540, 2414, 2571, 2508, 2449, 2543, 2448, 2416 3/21 2 電子商取引 ⃝ 電子商取引のうち、ホームページでの販売や EDI を導入している企業は全体の 2 割強(2 ペ ージ図表 1-2)。 ⃝ 電子商取引を実施している企業でも売上・販売額ないし仕入・購買額全体に占める電子商 取引の比率は現状では低い企業が多いが、売上の 50%以上を占める企業も存在。今後は増 加を見込む(図表 2-1、2-2)。 電子商取引の導入・開設割合(前頁図表 1-2)は EDI(22.9%)、ホームページ上での販売・注 文の受付(22.8%)、その他の電子商取引(8.8%)の順となっている。 電子商取引について、売上・販売額全体に占める比率(図表 2-1)をみると、現状では「1% 前後」とする企業が 50.3%と最も多く、 「5%前後」15.9%、 「50%超」11.1%と続く。業種別に みると製造業では「50%超」とする企業が 19.6%と比較的多い。 今後は「50%超」現状 11.1%→今後 17.5%など、増加を見込む。 仕入・調達・購買額全体に占める電子商取引の比率をみると、現状では「1%前後」とする企 業が 63.2%と最も多く、「5%前後」13.8%、「50%超」8.5%と続く。業種別にみると非製造業 では「50%超」とする企業が 10.9%と比較的多い。 今後は「50%超」現状 8.5%→今後 12.1%など、増加を見込む。 業種 自由記載欄より IT化の具体的取組など IT化の効果など 売上・販売 食料品 自社Web上で製品及び技術情報 個人客の他、新規販路開拓にもつ を発信すると共に、通販も行な ながった。 う。 繊維 ネット販売をすることで、既存問屋との関係を良好に維持できるかが 難しい 1一般向け情報と得意先向け情報 のWeBサーバーを2系統立ち上 げて情報配信を行っている. 飲・食料品卸売業 2社内用グループウエアサーバー を立ち上げ情報共有 旅館・ホテル 1一般向け情報サーバーからは新 規取引依頼が入り.得意先向け情 報サーバーからは注文に繋がって いる. 2本社より各事業所へリアルタイ ムな情報共有が可能となった. ホームページからの申し込み対応 ネット扱いの利用客が25%に やメールマガジンの配信を行なっ なった。 ている。 仕入・購買・調達 その他卸売業 その他小売業 ・国内仕入先への発注をEDI化 した。 ・パート社員教育の為、E−le arningを開始した。 ほとんど仕入に利用している。 4/21 ・総発注額の約70%がEDI化 でき業務の効率化が進んだ。 ・月3∼4時間の個別教育が実施 でき、精度やモラルのアップにつ ながった。 [図 表 2− 1] 売 上 ・販 売 額 全 体 に 占 め る電 子 商 取 引 (注 ) の 比 率 (現 状 と今 後 :電 子 商 取 引 実 施 企 業 ) 全産業 50.3 (%) 現状 30.5 15.9 20.7 8.4 60 今後 14.9 7.5 7.7 40 6.9 8.7 11.1 17.5 20 0 1% 前 後 5%前後 10% 前 後 20% 前 後 30% 前 後 50% 超 製造業 43.4 (%) 70 現状 25.7 13.7 19.9 7.4 60 50 今後 19.6 11.8 7.4 8.6 6.4 40 27.0 30 9.3 20 10 0 1% 前 後 5%前後 10% 前 後 20% 前 後 30% 前 後 50% 超 非製造業 (%) 70 55.3 60 現状 33.6 17.6 21.5 9.4 今後 50 40 30 17.4 7.8 8.5 5.4 8.3 4.5 10.7 20 10 0 1% 前 後 5%前後 10% 前 後 20% 前 後 30% 前 後 50% 超 (注 )電 子 商 取 引 (EC Electronic Commerce):コンピュー ター ・ネ ットワ ー ク ・シ ス テム を介 して 商 取 引 が 行 わ れ 、か つその 成 約 金 額 が 捕 捉 され たも の 。な お 、受 発 注 に 至 る前 の 、見 積 も り情 報 提 供 等 で あ っ て も 、それ が 契 機 とな っ て 受 発 注 に 至 っ たことが 明 確 に 補 足 で き るも の は 含 める。但 し、金 融 取 引 (FB、フ ァー ム バ ンキ ング )は 除 く。 有 効 回 答 数 :全 産 業 現 状 990,同 今 後 992 製 造 業 現 状 408,同 今 後 408、非 製 造 業 現 状 552,同 今 後 553 (業 種 未 回 答 現 状 30,今 後 31) [図 表 2− 2] 仕 入 ・調 達 ・購 買 額 全 体 に占 め る電 子 商 取 引 (注 ) の 比 率 (現 状 と今 後 :電 子 商 取 引 実 施 企 業 ) 全産業 63.2 44.5 現状 13.8 1% 前 後 (%) 17.7 7.4 5% 前 後 今後 11.7 10% 前 後 3.3 5.7 20% 前 後 3.9 8.3 30% 前 後 8.5 12.1 50% 超 製造業 69.9 47.4 13.9 1% 前 後 (%) 現状 21.0 6.1 5% 前 後 10% 前 後 3.8 4.6 20% 前 後 2.0 8.6 30% 前 後 4.3 6.0 50% 超 非製造業 (%) 現状 42.0 13.6 15.6 8.4 70 60 50 40 30 20 10 0 今後 12.4 59.1 70 60 50 40 30 20 10 0 今後 11.9 3.1 6.8 4.9 7.8 10.9 15.8 70 60 50 40 30 20 10 0 1% 前 後 5% 前 後 10% 前 後 20% 前 後 30% 前 後 (注 )電 子 商 取 引 の 定 義 は 図 表 2− 1に 同 じ 有 効 回 答 数 :全 産 業 現 状 857,同 今 後 860 製 造 業 現 状 345,同 今 後 348、非 製 造 業 現 状 487,同 今 後 486 (業 種 未 回 答 現 状 25,今 後 26) 5/21 50% 超 3 IT を利用している従業員等の割合、IT 化のきっかけ・推進力、IT 化 を他社と比べた自己評価 ⃝ IT を業務に役立てている役員・従業員の割合は増加(図表 3-1) 。 ⃝ IT 化の同業他社比の自己評価では規模が大きい企業ほど「他社より進んでいる」との回答 が多く、規模が小さいほど「他社より遅れている」との回答が多い(図表 3-2)。 ⃝ IT 化の推進力、きっかけとしては「経営者のリーダーシップ」が最多(図表 3-3) 。 IT を業務に役立てている役員・従業員が全社に占める割合(図表 3-1)を前回 2003 年調査と 比較したところ、 「ほぼ全員」と回答した企業は増加(前回 2003 年調査 14.4%→今回 22.3%)。 「ごく少数」とした企業は減少した(2003 年調査 28.9%→今回 23.6%)。 自社の IT 化を同業他社と比べた場合の自己評価(図表 3-2)では、同業他社よりもかなり進 んでいる(3.3%)、同業他社よりも進んでいる(22.2%)を合わせると(25.5%)、同業他社よ り遅れている(20.7%)、同業他社よりかなり遅れている(4.7%)の合計(25.4%)とほぼ同数。 ただし、従業員規模別でみると、30 人以下ではかなり進んでいる(3.1%)、進んでいる(17.9%) で合計 21.0%であるのに対し、遅れている 24.6%、かなり遅れている 7.0%で合計 31.6%。一 方 101 人以上の企業ではかなり進んでいる(3.9%)、進んでいる(25.4%)で合計 29.3%であるの に対し、遅れている 15.7%、かなり遅れている 2.2%で合計 17.9%。総じて規模の小さい企業 では他社比対応が遅れているとの認識が強く、反対に規模の大きな企業では他社比対応が進んで いるとの認識が強いという傾向がみられる。 IT 化の推進力、きっかけ(図表 3-3)については経営者のリーダーシップ(55.3%)、外部と の連携強化のため(31.3%)、顧客からの要請(29.3%)の順。経営者の年齢別でみると 50 歳未 満の企業では経営者のリーダーシップの割合が比較的高く(66.9%)、経営者が 60 歳以上の企 業では外部との連携強化のため(33.8%)、若手社員の主導的役割(24.0%)、現経営者の後継者 の主導的役割(15.4%)などの割合が比較的高い点に特徴がみられる。 [図表3−1] ITを業務に役立てている役員・従業員の人数が全社に占める割合 ほぼ全員 4分の3程度 0% 全産業2003/8 14.4 2007/11 製造業計2003/8 2007/11 非製造業計2003/8 2007/11 8.9 21.7 12.0 22.3 18.8 27.4 20.3 13.3 6/21 23.6 21.9 27.9 18.9 17.8 100% 30.1 28.3 14.2 28.8 20.4 24.5 ごく少数 28.9 23.1 23.5 12.9 4分の1程度 20.6 13.1 9.3 13.4 半数程度 15.8 24.3 [図表3−2] 自社のIT化を同業他社と比べた場合の 自己評価(従業員規模別) 49.1 52.8 47.4 22.2 20.7 25.4 3.1 60 ∼30人 101人∼ 全体(枠内の値) 50 40 24.6 30 17.9 3.3 (%) 15.7 4.7 7.0 3.9 20 10 2.2 同 業 他 社 よ り かな り 遅 れ て いる 同業他 社 より遅 れ て いる 同 業 他 社 と同 程 度 同業他 社 より進 ん で いる 同 業 他 社 よ り かな り 進 ん で いる 0 有効回答数:全体2584 ∼30人911 100人∼638 (%) [図表3−3] IT化の推進力、きっかけ (経営者の年齢別) 66.9 55.3 47.8 31.3 33.8 26.9 29.3 21.2 28.0 29.4 24.0 15.3 11.3 11.4 14.2 15.8 15.5 15.4 10.1 11.7 8.6 9.6 7.3 10.4 80 70 ∼49才 60才∼ 全体(枠内の値) 5.9 5.6 6.4 60 50 40 30 4.5 4.1 4.6 0.3 5.6 4.1 有効回答数:全体2420 ∼49歳465 60歳∼1119 業種 木材・木製品 化学 金属製品 一般機械 電気機器 その他製造業 建設業 その他卸売業 その他卸売業 自動車小売業 倉庫運輸業 飲食店 自由記載より そ の 他 IT化 の き っ か け ・ 推 進 力 時代の要請 社内より提言あり 部課長クラスの要請 物づくりのデジタル化対応のため(生産効率化) 技術者の要請による 税理士の助言 得意先の要請 加入団体よりの指示 卸団地組合の支援 取引先の要請 IT化しないと会社がまわらない 仕入れ先(FC本部)の要請 7/21 そ の他 株 主 の要 請 コンサ ルタ ン ト の助 言 取 引 金 融 機 関 の要 請 親 会 社 の要 請 現 経 営 者 の後 継 者 の 主導的役割 I T ハー ド ・ソ フ ト 業 者 の セー ル ス 他 社 への キ ャ ッチ ア ップ 、差 別 化 の た め 若 手 社 員 の主 導 的 役 割 顧 客 か ら の要 請 外 部 と の連 携 強 化 の ため 経 営 者 の リー ダ ー シ ップ 0.0 0.4 5.2 20 10 0 4 IT 活用の総合的な効果 ⃝ IT 活用の総合的な効果については、前回 2003 年調査と比べ、 「効果がある」とした企業、 「効果がない」とした企業の割合に大きな変化は無い(図表 4-1)。 ⃝ 規模の大きい企業ほど効果を感じている(図表 4-1) 。 ⃝ 業種別では情報通信業をはじめ、加工型製造業全般や、飲食・宿泊業、建設業等で高い効 果が認められている(図表 4-1)。 IT 活用の総合的な効果について前回 2003 年調査と比較すると(図表 4-1)、大いに効果があ る(2003 年調査 14.0%→今回 16.0%)、ある程度効果がある(2003 年調査 55.6%→今回 52.3%)、 何ともいえない(2003 年調査 25.6%→今回 25.9%)、あまり効果がない(2003 年調査 4.1%→ 今回 4.9%)、全く効果がない(2003 年調査 0.7%→今回 0.8%)となり、総じて「効果があると した企業」、「効果がないとした企業」の割合に大きな変化は無い。 属性毎に(大いに効果がある+ある程度効果がある)−(あまり効果がない+全く効果がない) を DI 化したところ、従業員規模別では 30 人未満(52.3)、31 人∼100 人以下(65.6)、100 人 超(73.4)と、規模が大きいほど値が大きく、IT の効果を評価している傾向がみられた。 現在の業況別では、(非常に良い+良い+やや良い)の「良い」計では上記 DI が 68.0 となっ たのに対し、(やや悪い+悪い+非常に悪い)の「悪い」計では上記 DI が 57.3 で、総じて業況 が「良い」企業で IT 化の効果を評価している傾向がみられた。 業種別では製造業の DI が 64.2 で非製造業の 61.9 を僅かに製造業が上回る。加工型製造業 (67.7)、特に輸送用機器(74.6)、電気機器(74.1)金属製品(71.2)で DI の値が大きい。非 製造業でも情報通信業(85.7)、建設業(70.0)などで IT 化の効果が比較的強く認められている。 業種 印刷 一般機械 電気機器 電気機器 輸送用機器 自由記載欄より IT化への考え方 一長一短有る ホームページでの問い合わせや引き合いが増えており、広告媒体とし ては有効である。また、インターネットの活用で、リアルタイムで資 料収集が出来、業務の効率化が見込まれる。 IT化は流行ではいけない。企業体質強化策として具現化しなければ 意味がない。戦略を立案し、効果を確認しながら進めて行きたいと考 えている。 投資対効果は有形・無形の大きな効果がある。 IT化を進める事で、コミュニケーション不足が発生している場合が ある。全ての面でIT化を考えるのではなく、ツールとしてITを活 用する事が望ましいと考えます。 繊維・身の回り品 ITはそれ自体はツールであり売上/利益に直結するものではない 問題はつねに使用する側=従業員の意識次第 卸売業 種々のシステムを導入していく上で、最も盲点であったのは社員の意 識の部分であった。→いわゆるパソコンが何でもできるため、システ 自動車小売業 ムの端末として使う上での制限事項を理解しない者が相当数いた 8/21 [図表4−1] IT活用の総合的な効果 大いに効果がある 0% ある程度効果がある 20% 何とも言えない 40% あまり効果がない 60% 全く効果がない 80% 100% 0.7 2003/8 14.0 55.6 4.1 25.6 大いに効果がある+ある程度効果がある (2003/8)69.6⇒(2007/11)68.3 2007/11 16.0 0.8 25.9 52.3 4.9 有効回答数 2567 大 い に 効 果 が あ る ① 従業員数別 あ る 程 度 効 果 が あ る ② 何 と も 言 え な い ③ あ ま り 効 果 が な い ④ 全 く 効 果 が な い ⑤ D I 大 い に 効 果 が あ る ① 有効 回答 数 細分類業種別 (① + ② )− (④ + ⑤ ) あ る 程 度 効 果 が あ る ② 何 と も 言 え な い ③ あ ま り 効 果 が な い ④ 全 く 効 果 が な い ⑤ D I 有効 回答 数 (① + ② )− (④ + ⑤ ) 製造業計 14.8 54.4 25.8 4.4 0.6 64.2 989 ∼ 30人 14.1 46.5 31.1 6.9 1.4 52.3 903 31∼ 100人 15.0 54.8 26.0 3.8 0.4 65.6 977 素 材 型 製 造 業 11.8 52.8 29.6 5.0 0.8 58.8 398 101人 ∼ 20.2 56.8 19.4 3.4 0.2 73.4 639 食 料 品 11.1 51.5 32.3 4.0 1.0 57.6 99 繊 維 15.7 57.1 21.4 4.3 1.4 67.1 70 6.0 52.0 50 20.0 35.0 35.0 10.0 45.0 20 現在の業況別 「良 い 」計 19.4 53.4 22.4 4.3 0.5 68.0 1326 木 材 ・木 製 品 10.0 48.0 36.0 「悪 い 」計 12.4 51.5 29.5 5.5 1.1 57.3 1178 紙 ・パ ル プ 化 学 9.9 61.7 24.7 3.7 67.9 81 窯 業 ・土 石 10.0 50.0 35.0 5.0 55.0 40 鉄 ・非 鉄 10.5 47.4 31.6 7.9 2.6 47.4 38 加 工 型 製 造 業 16.8 55.5 23.2 4.1 0.5 67.7 591 印 刷 25.8 45.5 21.2 4.5 3.0 63.8 66 金 属 製 品 16.4 59.6 19.2 4.1 0.7 71.2 146 一 般 機 械 21.3 48.3 25.8 4.5 65.1 89 電 気 機 器 11.0 65.8 20.5 2.7 74.1 73 輸 送 用 機 器 12.7 63.5 22.2 1.6 74.6 63 精 密 機 械 11.1 44.4 40.7 3.7 51.8 27 そ の 他 15.7 53.5 25.2 5.5 63.7 127 非製造業計 16.1 51.6 26.4 4.9 0.9 61.9 1480 建 設 業 15.6 56.9 25.0 1.9 0.6 70.0 160 卸 売 業 18.2 51.5 25.6 4.4 0.2 65.1 472 小 売 業 15.2 49.5 29.9 5.4 59.3 204 8.7 60.9 20.3 2.9 7.2 59.5 69 運 輸 業 10.4 50.0 29.5 7.9 2.2 50.3 278 サ ー ビス業 18.0 49.1 25.1 7.2 0.6 59.3 167 情 報 通 信 業 35.7 50.0 14.3 85.7 28 69.6 102 不 動 産 業 飲 食 店 ・宿 泊 業 21.6 50.0 26.5 9/21 2.0 5 既に IT により改善・解決を図っている個別の経営課題とその効果 ⃝ 既に IT により改善・解決を図っている経営課題では「社内での情報共有化」が最多(図表 5-1)。 ⃝ 取り組んでいる課題のうち、IT の「効果が大」である割合が最も高いのは「資金決済、財 務活動の効率化」(図表 5-2)。 既に(現状)IT により改善・解決を図っている経営課題を個別にみると(図表 5-1)、現状で は社内での情報共有化(50.0%)、業務の進捗管理(33.7%)、人件費削減(32.2%)、資金決済・ 財務活動効率化(21.2%)の割合が高い。 業種別で差異が大きい項目をみると、顧客満足度の向上(製造業 13.3%:非製造業 19.0%)。 売上改善(製造業 11.5%:非製造業 19.7%)。従業員の満足度向上、職場の活性化についても(製 造業 6.1%:非製造業 12.7%)。一方、開発・製造・販売・サービス提供のリードタイムの短縮・ 効率化については(製造業 22.9%:非製造業 12.0%)。 上述個別の経営課題のうち、IT による「効果大」と選択された割合をみると(図表 5-2)、資 金決済、財務活動の効率化(57.1%)、社内での情報共有化(44.9%)、業務の進捗管理(41.1%) の順に比率が高い。一方、新規事業の実現(19.3%)、企業イメージ・ブランドの確立・強化(21.1%) 、 仕入コスト削減(22.4%)については「効果大」が選択された割合が低い。 [図表5−1] 既に(現状)ITにより解決を図っている経営課題 60 50.0 (%) 製造業 非製造業 全産業(枠内の値) 33.7 50 40 32.2 30 53.1 16.4 21.2 49.1 16.8 36.5 31.3 16.4 14.6 33.1 31.9 20.5 21.5 19.7 19.0 13.3 10.8 10.3 10.1 22.9 17.2 12.0 11.5 20 12.8 8.2 3.6 9.0 8.8 12.7 12.8 12.7 11.0 10.7 12.7 6.1 8.8 8.9 7.1 10 0.5 0.8 そ の他 4.1 技 術 ・ノウ ハウ の伝 承 3.6 0.7 2.0 3.5 新 規 事 業 の実 現 仕 入 コス ト削 減 企 業 イ メー ジ ・ブ ラ ンド の確 立 ・強 化 従 業 員 の満 足 度 向 上 、職 場 の活 性化 意 思 決 定 の スピ ー ド ア ップ 10/21 既 存 事 業 で の新 規 顧 客 開 拓 品 質 ・精 度 ・正 確 性 向 上 在庫削減 開 発 ・製 造 ・販 売 ・サ ー ビ ス提 供 の リー ド タ イ ム の短 縮 ・効 率 化 売上改善 顧 客 満 足 度 の向 上 資 金 決 済 、財 務 活 動 の効 率 化 人件費削減 業 務 の進 捗 管 理 社 内 で の情 報 共 有 化 有効回答数 全産業2306 製造業899 非製造業1328 10.2 10.3 2.9 0 [図表5−2] 既にITにより改善・解決を図っている経営課題 に対するITの効果 効果大 8.4 9.7 15.8 4.3 11.5 11.0 22.3 効果中 100% 8.0 23.5 効果小 12.9 12.3 29.9 20.6 41.0 38.6 46.7 49.2 49.7 55.4 49.7 59.9 52.4 55.2 20.0 20.8 47.6 58.8 56.9 58.3 56.8 44.4 39.8 57.1 44.9 41.1 34.4 39.2 28.5 22.5 36.7 24.1 39.5 25.7 28.9 21.1 22.4 19.3 23.1 技 術 ・ノウ ハウ の伝 承 新 規 事 業 の実 現 仕 入 コス ト削 減 企 業 イ メー ジ ・ブ ラ ンド の確 立 ・強 化 従 業 員 の満 足 度 向 上 、職 場 の活 性化 意 思 決 定 の スピ ー ド ア ップ 既 存 事 業 で の新 規 顧 客 開 拓 品 質 ・精 度 ・正 確 性 向 上 在庫削減 開 発 ・製 造 ・販 売 ・サ ー ビ ス提 供 の リ ー ド タ イ ム の短 縮 ・効 率 化 売上改善 顧 客 満 足 度 の向 上 資 金 決 済 、財 務 活 動 の効 率 化 人件費削減 業 務 の進 捗 管 理 社 内 で の情 報 共 有 化 0% 有効回答数 図表5-1に同じ、不明、無回答を除く。 自由記載より 業種 化学 その他製造業 建設業 金属製品 不動産業 繊維・身の回り品卸売業 繊維・身の回り品卸売業 繊維 道路貨物運送運輸業 その他IT化で改善・解決を図っている経営課題 在庫確認と顧客別採算 売掛金の管理(得意先別・売上・回収等) 個別物件の原価管理 原価把握(多品種少量生産の為) 原価管理、キャッシュシュフロー 商品管理 (1)対外連絡の効率化(2)情報の発信 通信コスト削減 安全管理 11/21 効果 大 6 今 後 IT に よ り 改 善 ・ 解 決 を 図 り た い 個 別 の 経 営 課 題 、 経営課題と導入・開設している IT の相関 ⃝ 今後 IT により改善・解決を図りたい経営課題では、既に IT により改善、解決を図ってい る経営課題同様、「社内での情報共有化」が最多、但し現状と比べその比率は低い。同様に みると、「意思決定のスピードアップ」、「顧客満足度の向上」、「企業イメージ・ブランドの 確立」等の比率は現状と比べ今後行いたいとする比率が高い(図表 6-1)。 ⃝ 経営課題の改善・解決に IT の「効果大」とした企業と「効果中ないし小」とした企業では 導入・開設している IT に違いがみられた(図表 6-2)。 先述の、既に(現状)改善・解決しようとしてきた個別の経営課題と今後 IT により改善・ 解決しようとする個別の経営課題を比べると(図表 6-1)、社内での情報共有化(現状 50.0%→ 今後 29.2%)、業務の進捗管理(現状 33.7%→今後 22.7%)、人件費削減(現状 32.2%→今後 16.2%)と現状 IT により改善・解決を図っている経営課題の上位 3 項目については、今後実施 したいとする割合が低い。一方、顧客満足度の向上(現状 16.8%→今後 21.2%)、開発・製造・ 販売・サービス提供のリードタイムの短縮・効率化(現状 16.4%→今後 20.9%)、既存事業での 新規顧客開拓(現状 10.8%→今後 16.1%)、意思決定のスピードアップ(現状 10.3%→今後 18.7%)、企業イメージ・ブランドの確立・強化(現状 9.0%→今後 15.2%)等については、現 状取り組んでいる割合よりも、今後取り組みたいとする割合が高い。 経営課題の解決に IT 活用の「効果大」とした企業が、どのような IT を導入・開設している かをみたところ(図表 6-2)、例えば売上改善に「効果大」とした企業は、社内 LAN、調達・購買 管理システム、受注、販売管理システム(含む POS)、顧客管理システム(含むデータベース等)、 ホームページ上での販売・注文の受付、インターネット(自社 HP 以外)への広告出稿、電子タ グ(IC タグ)を導入・開設している比率が、「効果中ないし小」と回答した企業よりも高かった (点線の楕円部分)。厳密な因果関係を示すものではないが、売上改善とこれらの IT 導入・開設 との相関が示唆される。 [図表6−1] ITにより解決を図る経営課題 現状(再掲)と今後 60 (%) 既に(現状)改善・解決を図っている経営課題(再掲) 50.0 今後改善・解決を図りたい経営課題(枠内の値) 33.7 29.2 50 40 32.2 30 22.7 21.2 16.2 11.2 21.2 17.9 20.9 15.9 15.2 16.8 16.4 16.4 14.6 12.8 18.7 16.1 12.5 15.2 12.2 10.8 10.3 10.1 9.0 8.2 20 9.5 3.6 10 0.7 0.5 そ の他 技 術 ・ノウ ハウ の伝 承 新 規 事 業 の実 現 仕 入 コス ト削 減 企 業 イ メー ジ ・ブ ラ ン ド の確 立 ・強 化 従 業 員 の満 足 度 向 上 、 職 場 の活 性 化 12/21 意 思 決 定 の スピ ー ド ア ップ 既 存 事 業 で の新 規 顧 客 開拓 品 質 ・精 度 ・正 確 性 向 上 在庫削減 開 発 ・製 造 ・販 売 ・ サ ー ビ ス提 供 の リ ー ド タ イ ム の短 縮 ・効 率 化 売上改善 顧 客 満 足 度 の向 上 資 金 決 済 、財 務 活 動 の 効率化 人件費削減 業 務 の進 捗 管 理 社 内 で の情 報 共 有 化 有効回答数 現状2306 今後2201 8.7 2.9 0 [図表6−2] 「ITの導入・開設」と「経営課題の改善・解決に効果大」との相関 (注) 資 金 決 済 在 庫 削 減 既 存 事 業 で の 新 規 顧 客 開 拓 意 思 決 定 の ス ピ ド ア 従 業 員 の 満 足 度 向 上 、 品 質 ・ 精 度 ・ 正 確 性 向 上 ッ リ開 発 ド・ タ製 イ造 ム・ の販 短売 縮・ ・サ 効 率ビ 化ス 提 供 の ー IT (導入・開設) 売 上 改 善 ー 財 務 活 動 の 効 率 化 顧 客 満 足 度 の 向 上 プ 職 場 の 活 性 化 企 業 イ メ ー 人 件 費 削 減 ー 業 務 の 進 捗 管 理 、 経 営 課 題 社 内 で の 情 報 共 有 化 ジ ・ ブ ラ ン ド の 確 立 ・ 強 化 仕 入 コ ス ト 削 減 新 規 事 業 の 実 現 技 術 ・ ノ ウ ハ ウ の 伝 承 基礎的項目 インターネット ○ 電子メール ○ ホームページ ○ 社内LAN(注) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ システム・ソフトウェア・データベース 財務・会計 ○ ○ 製商品・サービスの開発・設計・製 造(含むCAD・CAM) ○ ○ ○ 生産計画・工程管理・品質管 理・運行管理 ○ ○ ○ 調達・購買管理 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 受注、販売管理(含むPO S) 顧客管理(顧客データベース 等) 配送・物流管理 在庫管理 アフターサービス・保守・故 障・クレーム対応 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ EC 電子商取引(注) ホームページ上での販売・注 文の受付 ○ EDI(電子受発注) ○ ○ ○ ○ ○ ○ その他の電子商取引 ○ ○ ○ ○ ○ ○ インターネット(自社HP以 外)への広告出稿 ○ ○ 電子タグ(ICタグ) ○ ○ ○ ○ ○ ○ その他 SaaSやASP(注)等、外部業者の情 報処理サービスを通してITを利用 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (注)「ITにより改善・解決しようとしてきた経営課題」につき「IT活用の効果大」とした企業が各ITツールを導入している比率 と、「効果中・小」とした企業が同じITツールを導入している比率に、統計的に有意な差異が認められた場合に ○ を付してい る。「ITツールの導入・開設」と、「経営課題の改善・解決」の厳密な因果関係を示すものではない。 例えば、経営課題「資金決済、財務活動の効率化」についてシステム・ソフト「財務・会計」に ○ が付されていないのは、既に「財務・会計」システム・ソフ トの普及が相当に高水準であるため(全産業で85.4%)と考えられる。 ○ の無いことは、財務・会計システム・ソフトの導入が、「資金決済、財務活動の効率 化」に効果がないことを示すものではない。 また、サンプルの制約から、本調査で回答数の少ない項目(新規事業の実現、技術・ノウハウの伝承等)については、"○"がつきにくい点も留意が必要である。 社内LAN、電子商取引、EDI、SaaS・ASPの定義については図表1−2の注を参照。 13/21 業種 自由記載欄より IT化の具体的取組など IT化の効果など 社内での情報共有化 社内LANを導入し業務の共有化 担当者が留守の時でもお得意先に ほぼ対応できている 又社内でも急な仕事等代行する事 がある グループウエアを導入した。 グループウエアによりコミュニ ケーションが取れそして情報の効 率的な共有化に成功した。 木材・木製品 建設業 業務の進捗管理 金属製品 建設業 大手電機メーカーの受注業務支援 システムを当社向けにカスタマイ ズし、FAXイメージをデータ ベースに取り込むことで、受注 票・出荷リストの発行を容易に し、在庫管理と連動させた。 顧客からの注文状況が一覧表示さ れ、受注内容の進捗状況が共有で きるようになった。従来からの手 書き作業が減り、業務の効率化が 実現できた。 経理ソフトを用いて経理処理を行 様々なデータがリアルタイムに把 うようにした。 握でき経営情報が管理できるよう になった 人件費削減 印刷 その他卸売業 ERP(注:Enterprise Resource 重複業務分の労力を軽減した。 Planning)による重複業務の簡素 化。 メールにて技術データやクレーム これまで顧客訪問していた回数 に対する対策を出すことで迅速な が、減り、コスト削減につながっ 対応をした。 た。 資金決済、財務活動の効率化 その他サービス業 会計事務所の遠隔支援サービスを 経理処理に於いて対応が迅速正確 導入 になった 顧客満足度の向上 金属製品 ホームページにアフターサービス ユーザーからの苦情に迅速に対応 用の部品配送システムを連動させ できるようになり、信頼性が向上 るようにした。 した。 自動車小売業 営業マン1人に1台使用する事で 商品の手配ミスが減少・手書の見 商品の在庫見積等をその場で出来 積のような計算ミスが減少しユー るようにした。 ザーの信用度も向上した。 14/21 自由記載欄より IT化の具体的取組など 業種 IT化の効果など 売上改善 精密機器 ホームページを開設し、広告・宣 取引の引合いが増え、対応もす早 伝に活かした くでき、売上増、取引先の拡販に 貢献した その他製造業 売上、仕入、品目別売上、納品、 売れ筋製品の傾向を見る事により 請求等の情報にアクセスする事に それに対応した生産体制を即座に より経営方針の策定に有効活用 構築.売上増加に寄与した。 開発・製造・販売・サービス提供のリードタイムの短縮・効率化 CADによる設計図面の作成。 一般機械 その他卸売業 設計図面の一元管理、及びリピー ト受注時・アフターサービス時の 迅速対応が可能になった。 販売システムの新規導入を行な 入荷品の出荷先が、即時に選定で い、受注から出荷の社内の動きを き、商品物流のタイムコストが、 自動化した 大幅に短縮された 在庫削減 繊維 EDIの活用 在庫のデーター ベース化 受注業務の効率化 在庫管理の適正化 繊維 生産状況数を確認し、受注数に合 各工程の不良在庫がなくなった。 わせた生産をする様になった。デ 紙からより速くサンプルUPがで ザインをメールにより取り込み生 きる様になった。 産することができる様になった。 品質・精度・正確性向上 化学 一般機械 データの活用による売上管理、生 早いチェック、正確なデータによ 産管理等 り、迅速な対応が出来る。 CADデータ変換ソフト導入でイ ンターネット及びメールで入手し た顧客のCADデータの即図面化 とインターネットによる資料の検 索で問題点を解消 迅速かつ正確な製品造りが可能と なり、結果短期納入ができ顧客の 満足度と信頼感向上に寄与してい る 既存事業での新規顧客開拓 不動産業 その他小売業 その他卸売業 ターゲットをしぼりダイレクトE メール 英語ホームページによる海外から の引合いの募集 SEM(注:Search Engine Marketing) 15/21 一時的にHPアクセス増 若干の予約up 受注あり 新規顧客の90%以上が当社のW ebsiteから来る。 業種 自由記載欄より IT化の具体的取組など IT化の効果など 意思決定のスピードアップ その他製造業 インターネットによる販売システ ネットワーク化に併ない情報の共 ム 有化により決断が早くなった。 不動産業 グループ内でのIT化に便乗し グループ全体(関連会社)での情 て、グループウェアを活用してい 報交換が、スピーディである。 る 企業イメージ・ブランドの確立・強化 その他製造業 会社案内のHPを作成し、SEO 業界内での知名度とブランド力が (注:検索エンジンへの効率的掲 向上し、新規顧客の増加につなが 載対策 Search Engine り、売上が増加した。 Optimization)を実施 仕入コスト削減 社内ネットワークをサーバー管理 作業の効率化及び仕入、販売、人 し、データベースの一元管理と、 事管理強化につながりました 各種商品(含む百 各作業場での売価変更が売上速報 貨店・スーパー) 等を出来る様にし作業の効率化及 び売上、仕入、顧客、労務、就業 小売業 のデータを活用し詳細な分析を 行っています 新規事業の実現 その他サービス業 ホームページによる企業宣伝 新規SOHOオフィス部門の顧客 獲得に可成り有効であった その他:間接経費削減等 一般機械 物づくりのデジタル化対応のため 設計・製造・検査を一貫生産シス テムにする。(CAD/CAM/ CAE/CAT) ・製作工数は従来の1/3・製作 コストは従来の1/2 ・品質面は最終組立精度±0.1 mm以下 ・事前シミュレーションにより製 作後の手直しゼロ 昭和63年頃POSレジが普及 自動発注制度…担当者の投入時間 各種商品(含む百 し、その機能を最大限取り入れた の削減 ポスレジにてカード利用 貨店・スーパー) 売上に対する顧客サービス従来ス で顧客ポイント(電子ポイント) タンプサービスを行っていたコス に変換しコストが売上の2%削除 小売業 トが売上2.8%かかっていた できた VPN(注:Virtual Private OA用紙等の使用が極端に減少し 道路貨物運送運輸 Network)網で営業所間を接続し、 た。また、処理時間も大幅に短縮 共通のアプリケーションをサーバ した。 業 経由で使用し、効率があがった. 16/21 白紙 17/21 7 IT 化の障害や制約とその解決策 ⃝ IT 化の障害や制約では費用対効果、投資費用、人材の不足を挙げる企業が多い(図表 7-1) 。 ⃝ それらの解決策を聞いたところ、現状では「IT システム、製品を自社向けに特注」 、「IT 導 入とともに業務の工程見直し」が上位(図表 7-2)。今後採用したい解決策については「IT 専門知識を有する人材の採用」、「IT 専門知識の教育・研修を実施」を選択する企業が多い。 IT 化の障害や制約について前回 2003 年調査と比較すると(次頁図表 7-1)、費用対効果(2003 年調査 40.1%→今回 39.2%)、投資費用(2003 年調査 32.4%→今回 37.5%)、人材の不足(2003 年調査 32.1%→今回 36.5%)、社内体制が不十分(2003 年調査 32.6%→今回 30.0%)、セキュ リティー(2003 年調査 30.4%→今回 23.8%)となっている。 こうした現状 IT 化の障害や制約について実施した解決策をみると(図表 7-2)、IT システム、 製品を自社向けに特注した(32.1%)、IT 導入とともに、業務の工程を見直し(31.4%) 、IT 専 門知識の教育、研修を実施した(29.7%)の順。 今後 IT 化の障害や制約について実施したい解決策としては IT 専門知識を有する人材採用 (35.2%)、IT 専門知識の教育、研修を実施(34.5%)、IT 導入とともに、業務の工程を見直し (28.2%)の順。 [図表7−2] IT化の障害や制約の解決策 34.5 32.1 31.4 28.2 40 (現状と今後) 35.2 (%) 29.7 30 現状 今後 23.2 19.6 20 15.7 14.6 12.0 11.2 25 19.5 19.1 14.3 15 11.8 9.0 7.1 7.4 5.6 2.4 1.9 5 2.2 商 工 会 議 所 、支 援 セ ンタ ー 等 で の 経 営 相 談 、人 材 派 遣 を 利 用 そ の他 国 や 地 方 自 治 体 の補 助 金 を 利 用 銀 行 か ら の融 資 を 活 用 I T専 門 の部 署 を 設 置 減 税 等 の税 制 面 の優 遇 措 置 を 利 用 IT に 、社 内 組 織 を 見 と と 導 入 も 直し I T専 門 の コンサ ルタ ン ト の助 言 を 受 ける I T専 門 知 識 を 有 す る 人 材 採 用 I T担 当 の責 任 者 を 任 命 I T専 門 知 識 の教 育 、研 修 を 実 施 IT と と 導 入 も に 、業 務 の工 程 を 見直 し I Tシ ス テ ム 、製 品 を 自 社 向 け に 特注 18/21 10 8.1 6.4 2.4 (注)各3項目以内複数選択 有効回答数 現状1808 今後1791 35 0 [図表7−1]IT化の障害や制約 (%) 30.0 30.4 30 2003/8 2007/11 32.1 32.6 32.4 36.5 5.3 5.4 そ の他 資 金 面 の確 保 ︵調 達 ︶ I Tの活 用 方 法 に互 換 性 が 無 く 、非 効 率 経 営 者 の I T への理 解 不 足 (注)3項目以内複数選択 「ITの活用方法に互換性が無く、非効率」は2007年調査のみの選択肢 有効回答社数 全体2342 製造業903 非製造業1354 7.7 8.6 8.8 9.3 8.4 10 情 報 量 が多 す ぎ る 19/21 具 体 的 な 活 用 方 法 が不 明 技 術 進 歩 が速 す ぎ る 効 果 が不 明 セ キ ュリ テ ィー ︵情 報 流 出 ︶ 社 内 体 制 が 不 十 分 ︵含 む イ ン フ ラ 整 備 ︶ 人 材 の不 足 投 資 費 用 ︵含 む ラ ン ニング コス ト ︶ 費用対効果 0 39.2 40 40.1 37.5 24.6 23.8 20 15.6 15.2 12.9 11.7 10.4 1.2 2.2 業種 自由記載欄より IT化への考え方 費用対効果 印刷 その他卸売業 社内業務の省略化には有効だったが得意先取引の強化には至っていない 情報の共有のための提案などを受けることがあるが、かえって事務が煩雑 になるものも散見される。IT化へは、効果をよく見極わめて、判断して ゆきたい。 投資費用(含むランニングコスト) その他製造業 自社に合うパッケージソフトが無く、カスタマイズを行い使用しているが カスタマイズ費用が高い又扱いにくい その他製造業 ハード、ソフト、ネットワーク環境、セキュリティーなどお金がかかり過 ぎる その他卸売業 IT化は効率UPにはたいへん効果を発揮したがメンテナンスバージョン アップ等のランニングコストがかなりかかり導入後10年たつとコストが かかる 人材の不足 金属製品 ITが進んで専門担当者からの情報は具体化してきた反面全てがデーター で処理される為経験・熟練等のデータにないものが否定されつつありま す。社内でのトラブルの原因ともなる数値化が高齢者にとって重く圧し掛 る様です。 入出庫、在庫、売上を一貫したシステム管理にしたいのですが社員に対し 飲・食料品卸売業 ての教育に時間が取れないことと経費の増加が不安で現状より進歩しない のが実状です 飲食店 今や当店においてITは必須です。但し、管理者の育成が急務です。 社内体制が不十分(含むインフラ整備) 輸送用機器 ・経営戦略に沿ったIT導入が重要 ・IT導入だけでなく現場の業務改善を同時多発的に実施する事が重要。 セキュリティー(情報流出) 木材・木製品 若手有志が積極的に取り組み特別なソフトを用いなくても社内業務は充分 対応できている様に思いますがネットバンク等使ってみた結果便利であっ ても危険な事は避けているのが現状です IT化は時代の流れに応じて対応していかなくてはいけないことだとは思 木材・木製品・建 うが、その分、セキュリティー面や、データーの保存など、便利な様で利 材・家具卸売業 用する方法一つで事故がおきやすい。必要な箇所にだけ、最低限とりいれ たい。 機械・金属・鉱 物・石油卸売業 外部よりの不正アクセスが増加して困っている 20/21 8 機器、システム、ソフト関連事故・不具合・トラブルとその解決策 ⃝ 経験した IT 関連トラブルでは、ウィルスやワーム感染、システム破壊・サーバ停止などが 3 割以上。重要情報の紛失等、比較的重大なトラブルを経験している企業も少なからず存在 (図表 8-1)。解決策としては今後従業員に対するセキュリティー教育を行いたいとする企 業が 7 割(図表 8-2)。 IT 機器、システム、ソフト関連で経験した事故・不具合・トラブルをみると(図表 8-1)、特 に事故・不具合・トラブルは経験していない企業が 40.8%の一方、ウィルスやワーム感染など (36.2%)、システム破壊・サーバ停止(34.0%)、重要情報の紛失(7.7%)、不正アクセス(7.1%) 等、なんらかの事故・不具合・トラブルを経験している企業も一定数存在。 こうした IT 機器、システム、ソフト関連で経験した事故・不具合・トラブルにつき現状実 施した解決策(安全対策)をみると(図表 8-2)、ウィルス対策ソフト等、セキュリティーソフ トの導入(70.1%)、障害への対応として予備の機器、システム、ソフトを整備(61.9%)、業務 用 IT 関連機器の ID、パスワードによる管理(32.2%)の順となっている。 今後実施したい解決策(安全対策)としては、従業員に対する IT 関連のセキュリティー教育 (41.8%)、障害への対応として予備の機器、システム、ソフトを整備(32.8%)、IT 関連障害 への対応ルールの策定(28.6%)の順となっている。 (% ) [ 図 表 8 − 1 ] 経 験 し た IT 関 連 ト ラ ブ ル 3 6 .2 4 0 .8 4 5 4 0 3 4 .0 3 5 3 0 2 5 2 0 1 5 7 .7 7 .1 4 .7 1 0 3 .6 1 .6 5 重 要 情 報 の漏 洩 そ の他 ノー ト パ ソ コン や 携帯記憶媒体等 の 盗 難 ・紛 失 不 正 アク セ ス 重 要 情 報 の紛 失 ・ 消失 シ ス テ ム破 壊 ・ サ ー バ停 止 ウ ィ ル ス や ワー ム 感染など I T関 連 で の ト ラ て いな い ブ ルは 特 に経 験 し 0 ( 注 ) 3 項 目 以 内 複 数 選 択 有 効 回 答 数 2 1 3 0 8 0 .0 [ 図 表 8 − 2 ] IT 関 連 ト ラ ブ ル の 解 決 策 (現 状 と 今 後 ) 7 0 .1 6 1 .9 (% ) 6 0 .0 5 0 .0 4 1 .8 3 2 .8 2 2 .3 3 2 .2 4 0 .0 2 8 .6 2 2 .6 1 9 .7 1 9 .8 1 8 .3 9 .0 1 8 .1 1 2 .6 3 0 .0 2 0 .0 1 0 .0 情 報 セ キ ュリ テ ィー 管 理 者 の任 命 、配 置 従 業 員 に対 す る I T 関 連 の セ キ ュリ テ ィー 教 育 I T関 連 障 害 への対 応 ルー ル の策 定 業 務 用 I T関 連 機 器 21/21 8 .6 1 1 .3 の私 用 、私 物 I T関 連 機 器 の業 務 利 用 禁 止 情 報 に応 じ た ア ク セ ス権 の整 備 の I D 、パ ス ワー ド 業 務 用 I T関 連 機 器 によ る 管 理 障 害 への対 応 と し て 予 備 の機 器 、シ ス テ ム 、ソ フ トを 整 備 ウ ィ ル ス対 策 ソ フ ト 等 、セ キ ュリ テ ィー ソ フ ト の導 入 (注 )3項 目 以 内 複 数 選 択 有 効 回 答 数 現 状 2074 今 後 1894 7 0 .0 0 .0
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