参議院議員 相原久美子 □国会事務所□□□□□□□□ 〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館611号室 Tel.03-6550-0611 Fax.03-6551-0611 私たちの国を 未来あるものに!! 参議院議員 「社会保障と税の一体改革」関連法案が、衆参両 この国の将来は、日々の生活の安定と社会保障の確 院で200時間を越える審議を経て成立しました。野田 立のために、政治がいかに取り組むかにかかってお 総理は消費税引き上げについて、「待った無しの改 り、民主党に結集する総ての政治家が政治生命をか 革!」 「政治生命をかける」と繰り返しましたが、わ けなければなりません。 が政権が政治生命をかけるのは、むしろこれからだ 私自身、来夏の参議院選挙までの期間で、これら と思います。日本という国の財政の収支バランスが、 の課題に精一杯取り組まなくてはと、心新たにして 長期にわたり取れていない状況にあることは、国民 います。当面の課題は、この間、議論を進めてきた の誰もが承知していることです。 「だから入りを増や 「地方自治体臨時・非常勤職員問題ワーキングチー す」というのは理解できるにしても、どのような国 ム」の活動の継続です。短期的課題である非常勤職 を造るのかというメッセージをしっかりと示さなけ 員への諸手当支給については、地方自治法の改正に れば政治・政権の意味合いがありません。 向け、党内での了承を得ることができました。今後 今回の消費税増税を社会保障費の4分野、特に子ど は野党の皆さんと協議して、何としても成立させた も・子育てに重きを置いたことは充分評価できます。 いと思いますし、本質的問題として雇用の安定が課 待機児童の改善、学童保育についても前進しました。 題として挙げられます。 しかし多くの地方では、少子化で保育所や幼稚園の 東日本大震災や集中豪雨等の災害を受け、公共サ 統廃合を余儀なくされているのも現実です。これら ービスの縮小が如何に住民の生活に大きな影響を与 の改善には、そもそも論として雇用の場の創設、地 えているか、現場にどれほどの過重な負担を強いて 域産業の育成が喫緊の課題です。また、3割を超える いるかが明らかになりました。これらの課題の解決 非正規や不安定雇用問題を解決し、結婚や子どもを には、やはり政権をしっかりと維持することが肝要 生み育てる選択のできる生活保障が必要です。 であると再認識したところです。意見の差異があっ 一方で高額所得者への課税問題があります。2013 たとしても、政権にしがみつくしたたかさも必要で 年度の税制改正で、この問題に結論を出すことにな す。そのためには、 「近いうち」に想定される衆議院 りました。所得再分配をしっかりと果たす結論を見 選挙、そして来夏の参議院選挙において、絶対に自 出さなければ、消費税増税は国民に受け入れられる 治労協力国会議員の当選を勝ち取らなくてはなりま ものではありません。中小企業や低所得者への対策 せん。 「百かゼロか」ではなく一歩一歩着実に結果を 等々、不公平是正対応も明示する必要があります。 出すよう頑張ります。 ■課題の整理 民主党・総務部門会議の下に設置された「地方自治体臨時・非常勤職員 ○ このような現状を鑑み、当 WT では 5 月 29 日、以下の 問題ワーキングチーム」において、私は事務局長を務めています。この 地方自治法第 203 条、第 204 条は、 「常勤の職員」に 諸手当を支給することができるとしているが、非常勤 間、議論を重ね、去る 7 月 20 日、非常勤職員への諸手当支給を可能と 通り課題の整理を行った。 職員には諸手当の支給を認めていない。正規職員に対 するために地方自治法を改正することを旨とする「短期的課題について 1.地方自治体の非常勤職員に諸手当支給が出来るよう、 し支給される期末手当や退職金などの諸手当について、 のとりまとめ」を確認しました。総務部門会議の了承を経て、民主党と 地方自治法を改正する 同等の支給を非常勤職員に対して制度的に出来ないと しての承認を得るに至っています。この間の党内議論を通じ、地方自治 (短期的課題) しておくことは、正規職員との均等待遇という意味に 体の臨時・非常勤職員の諸課題について共通認識を作ることができまし 地方自治法が非常勤職員への手当(一時金、退職 おいても差別的取り扱いである。 た。他の党の関係議員についても、同様の共通認識が育ちつつあります。 金)支給を認めていないため、手当支給を実施して 引き続きワーキングチームの活動を継続し、民主党内、他党、総務省、 いる多くの地方自治体で住民訴訟を惹起する事態と 法第 22 条により「常勤の職員の給与との均衡」が明記 地方六団体等との協議を進め、諸手当支給のための地方自治法の改正と なっている。週勤務時間が 20 時間以上であることを され、同条に基づく人事院指針で具体的に手当支給に あわせ、パートタイム労働法・労働契約法の趣旨の適用や、臨時・非常 目安に労働者性のある臨時・非常勤職員には自治体 ついて示され、現に支給されている。 勤職員の雇用安定に向けた法律整備等にむけ、粉骨砕身、努めます。 の自主的判断で諸手当支給が出来るよう、法改正を ○ ○ ふくめ検討する。 地方自治体臨時・非常勤職員問題ワーキングチーム 短期的課題についてのとりまとめ ■地方自治体における臨時・非常勤職員の現状 地方自治体の一般行政部門における臨時職員、非常勤 最高裁が東京高裁判決を支持した東村山市事件の裁 判結果等、最近の裁判例でも、勤務実態や勤務時間に 2.パートタイム労働法・労働契約法の趣旨の適用 (中期的課題) 一方で、国家公務員の非常勤職員に対しては、給与 着目して諸手当支給は可能との傾向になっている。 ○ 以上のことから、労働者性のある臨時・非常勤職員 職員の数は、総務省による調査(2008 年 4 月 1 日現在) 正社員との均衡待遇を求めているパートタイム労 には自治体の自主的判断で諸手当との均衡を考慮した では約 50 万人とされており、この数は全自治体職員の 3 働法は、地方公務員に対して適用除外とされている。 給与が支給出来るよう、地方自治法を改正すべきと考 割にも及んでいる。その職種で見ると、一般事務職員か 非正規労働者に関する均等待遇の実現のために、パ える。 「ワーキングプア」という呼び方がすっかり定着して ら専門性を有する図書館司書、公民館社会教育主事、教 ートタイム労働法の趣旨の公務員への適用措置につ しまった日本の労働社会の中で、国や地方自治体等の 員、消費生活相談員、労働相談員、生活保護ケースワー いて検討する。また、改正が予定されている「労働 「官」の世界においても、非正規労働者、いわゆる「官 カー、学童指導員、保育士、介護相談員、医療相談員、 契約法」についても、 (労働団体や弁護士会などから) 製ワーキングプア」の増加が顕著になっている。 給食調理員、学校用務員、病院事務職員、清掃職員、看 指摘されている問題点の改善をはかり、その趣旨の 護師等々、多岐にわたっている。 地方公務員への適用措置について検討する。 2012 年 7 月 20 日 ■はじめに 地方自治体における臨時職員、非常勤職員等の非正規 職員数は、50~60 万人に及んでおり、全自治体の職員に このように臨時・非常勤職員が増加した背景には、1980 占める割合は 3 割、自治体によっては全職員の 5 割以上 年代以降の行政需要の拡大・多様化や自治体の財政上の 討を行う に達する状況であり、地方行政および教育現場において 理由により、正規職員ではまかないきれず、臨時・非常 (長期的課題) 欠くことのできない担い手となっている。しかし、その 勤で必要な職員を補ってきたことが背景にあると考えら 恒常的業務に就く非常勤職員等の雇用安定のため 処遇は極めて低位に置かれ、かつ雇用も安定しないため、 れる。特に、小泉政権下で進められた集中改革プランの には、総務省の地方公務員制度調査研究会報告(2003 サービスの質の低下を招きかねない状況にある。 推進に基づく正規職員の減少、それに伴っての臨時・非 年 4 月)でも今後の検討課題とされていた「任期の 常勤職員の増加は顕著であり、これは歴代の総務大臣が 定めのない一般的な短時間勤務職員制度」の創設に 国会答弁でも認めている。 ついて具体的な検討を行い、その活用をはかってい 現行の地方自治法においては、 常勤職員に対して支給さ れている一時金や退職金等の諸手当について、 非常勤職員 ○ 具体的には、 「地方自治法」第 203 条の2に次の規定を加える。 ① 普通地方公共団体は、条例で特別の定めをした 場合は、勤務形態が常勤の職員又は短時間勤務職 員に準ずる非常勤の職員に対し、報酬のほか、第 3.臨時・非常勤職員の雇用安定に向けた法整備等の検 204 条第2項の手当との権衡を考慮した給与を支 給することができることとすること。 ② ①の給与の額及びその支給方法は、条例でこれ を定めなければならないこととすること。 ※ 「短時間勤務職員」=短時間勤務の職(当該職を占 める職員の1週間当たりの通常の勤務時間が、常時勤 務を要する職でその職務が当該短時間勤務の職と同 種のものを占める職員の1週間当たりの通常の勤務 への支給が認められていない。このため、非常勤職員の質 正規職員に代わる形で増加した臨時・非常勤職員は、 の向上を図るべく、 手当と同等の支給を実施している多く 法的任用根拠から雇用は通常 1 年以内の任期で任用され の自治体においては、 逆に住民訴訟を惹起する事態が生じ ているものの、その経過から多くが恒常的・常設的な業 ており、実態に即した法改正が急務となっている。 務に配置されており、繰り返し任用されている実態にあ 民主党の雇用政策の柱である「均等・均衡待遇」の考 また民間企業において、正社員との均等処遇を求めて る。一方で、任用と任用の間に空白期間をおいた実質的 え方は、当然のこととして地方自治体の公務職場にも貫 いるパートタイム労働法等は、地方自治体が適用除外と な繰り返し任用の例も少なくない。また、繰り返し任用 かれるべきと考える。臨時・非常勤職員の職務の内容、 されているため、民主党の政策である非正規労働者に関 を続けることによる賃金改善や退職金支払の懸念から、 責任、経験等に見合った待遇を確保していくことは、公 「中期的課題」であるパートタイム労働法・労働契約 する均等待遇の実現のためには、パートタイム労働法等 業務事態は継続しかつ本人の継続任用の希望に反して、3 正な労働の観点からも、公共サービスの質の維持・改善 法の趣旨の適用、さらには「長期的課題」としての臨 の趣旨を地方自治体へも適用可能とする措置を講じてい ~5 年での雇い止めを行う自治体も増加傾向にある。 の観点からも極めて重要である。 時・非常勤職員の雇用安定に向けた法整備等について く必要がある。 さらには、任期の定めのない短時間勤務職員制度の導 入も視野に入れ、臨時職員、非常勤職員の制度のあり方 くことが必要である。 臨時・非常勤職員の待遇改善は地方自治体の自主性に 性の占める割合は約 75%とされ、その賃金実態は年収 委ねていては進まず、まさに政治主導による課題解決を 200 万円未満が 8 割を占めているのが現状である。 前提に、以下の通り「短期的課題」についてのとりまと めを行うものとする。 あいくみ情報、発信中! 員〔地方自治法第 92 条第2項、地方公務員法第 28 ■「短期的課題」とりまとめ また、約 50 万人とされる臨時・非常勤職員のうち、女 についての検討も課題としていくことが求められている。 時間に比し短い時間であるものをいう。)を占める職 条の5第1項〕 とする。 ○ なお、地方自治体臨時・非常勤職員問題 WT としては、 も、引き続き検討を行い、速やかに必要な措置を講ず るものとする。 以上 通常国会の延長により、なかなか足を運べずすいません。 国会日程の合間をぬって諸集会にお邪魔しております! 5月 13日 、自 治 労 社 会 福 祉 評 議 会 の 6月8日、千葉で開催された現業アクシ 6月 19日 、参 議 院 総 務 委 員 会 で合 併 全国幹事会でご挨拶。生活と直結する ョンプラン経 験 交 流 集 会 。その足 で自 特 例 債 と過 疎 債 の期 間 延 長 に関 する 社会福祉の充実に向けがんばります! 治労神奈川県本部中央委員会へ。 改正2法案について質問に立ちました。 5月 25日 、全 日 本 自 治 体 退 職 者 会 役 6月12日、国会内で開催された「さよな 7月 27日 、神 奈 川 県 本 部 退 職 者 会 女 員会でご挨 拶 。先輩諸 兄姉 の皆さん、 ら原 発 1000万 人 署 名 報 告 集 会 」に出 性連絡会議の皆さんの国会見学。会議 引き続きのご指導よろしくお願いします! 席。「命」を守る取組みを進めます。 合間の短時間の挨拶で失礼しました。 5月 28日 、自 治 労 奈 良 県 本 部 の女 性 6月13日、長崎市で開催された全国消 7月30日、社会保障と税の一体改革に 集会・男女平等集会でご挨拶。参加者 防職員研究集会へ。冒頭、東日本大震 関する特別委員会で質問。貧困・格 に若者が多いのが頼もしい限りです。 災で犠牲となった方々へ黙祷しました。 差・雇用問題の解決がポイントです。 6月 5日、栃 木 県 本部 中 央 委 員会 にお 6月 18日 、昨 年 9月 の集 中 豪 雨 により 8月4日、門司での福岡県本部・都市共 邪魔しました。会場内に私ののぼりがた 甚大な被害を受けた紀伊 半 島の被 災 闘 夏 季 交 流 会 と、福 岡 市 内 の現 業 活 くさん立っていました。感謝です! 地、奈良・和歌山・三重へ訪れました。 性化討論集会へお邪魔しましました。
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