Bulletin de l’Association Les Amis de Lot-et-Garonne à Nishinomiya 西宮ロット・エ・ガロンヌ交流市民の会 2013 年 5 月 8 日 Vol.111 発行者:森田正樹 編集:広報部 〒662-0911 西宮市池田町 11-1 フレンテ西宮 4F 秘書国際課内 TEL:0798-35-3468 FAX:0798-32-8673 Mail:[email protected] 昨年度は、4 月にフランスからの訪問団受け入れ、10 月にフランス訪問団派遣と友好提携 20 周 年事業などで、皆様のご協力のもと大活躍の年でした。 そして、今年 4 月には、再来日されたマリオッタご家族の受け入れも行いました。 少し遅くなりましたが、平成 25 年の年次総会を 6 月 9 日(日)に開催いたします。多数の会員の 皆様のご参加で、総会を成功させていただきます ようご案内いたします。 なお、総会終了後。恒例の親睦会も開催します。 <総 会> 日 時 6月9日(日) 引き続き多数ご参加ください。 午前 11 時から 会 場 フレンテ4階 国際交流協会会議室 ●総会・懇親会の出欠を5月25日(土)までにメ ール又は FAX で事務局まで返信いただきますよう お願いします。FAX は、このページをご利用くだ さい。(総会成立には、委任状を含め過半数の出席が 必要です。全員必ず返信をお願いします。) ●総会当日、25年度の会費2,000円(法人会 員10,000円)の納入を受け付けます。 ●会報5月号発行日現在の会員数は、82名です。 <懇親会> 日 時 6月9日(日) 午後1時から 会 場 フレンテ4階 国際交流協会会議室 参加費 1,000円 ○新会員さんご紹介 針間尚子(西宮市)さん、小寺順子(奈良市)さんが入会されました。 ○福西千鶴子さんが退会されました。 FAX送信票 FAX送信票( 送信票(兼委任状) 兼委任状) FAX 0798-32-8673 (5月25日(土)までにお送りください。) 西宮ロット・エ・ガロンヌ交流市民の会 御中 会員氏名 ・平成 25 年年次総会に □出席します □欠席しますが、総会の議決権を議長に委任します ・総会で配布する会員名簿に □私の住所・電話番号を記載することを同意します。 □住所は記載しないでほしい。 □電話番号は記載しないでほしい。 □欠席しますが、会員名簿を郵送してほしい。 □交流市民の会を退会したい。(理由 ) 1 好評だった 第16回アジャンスケッチ旅行会作品展 絵画28点、写真12点が並び今年も6日間で、546人が来場、好評のうちに終了しました。 4月16日から21日まで、恒例の作品展が北 口ギャラリーで開催され、昨年の20周年記念訪 問団に参加されたなかから新たに 3 人が加わり、 絵画部門15人、写真部門4人の作品40点が並 びました。従来からのメンバー3人も再(再々、 再再々)訪問され新たなテーマにとりくまれてい ました。 互いの作品を鑑賞する出品者のみなさん 会員からは「やはり現地に行かないとダメ。次の訪問団はいつ行くの。」 「2、3年の内に行き ましょう。今度は10日間ぐらいゆっくりとアジャンに居たい。 」など早くも次の訪問が話題にな っていました。 また、会場には昨年亡くなられた武居さんの作品も展示され、多くの人がかの人柄を偲び、思 い出を語り合っていました。 会期中に神戸新聞の取材があり、4月20日の朝刊に掲載されました。 (森田 正樹) 5 月のフランス語で話そうのゲストは Laurent VINCENT-BRECHIGNAC さんです。 <ロラン・ヴァンサンブレシニャックさんの略歴> ストラスブールのコンゼルヴァトワールを卒業(専門はコントラバス、 映画音楽)し、リヨンやレンヌで音楽教師をされていました。2003 年に来日。横浜を拠点に、フランス語講師や音楽講師を務める傍 ら、短編映画制作にも参画されました。映画や音楽はもちろん、哲 学、文学、認知科学、心理学など様々な分野に関心がおありです。 1969 年生まれ。 今回の「フランス語で話そう」では、映画や文学などフランス文化についていろいろ語ってくださいま す。皆さん、こぞってご参加ください。 日時: 5 月 18 日(土) 13:30~ 場所: 西宮国際交流協会 2 カランドリエ番外編 「マリオッタさん一家来る」 藤枝知子 4月3日(水) 1時間の飛行機遅れでしたが、無事マリオッタさん一家 3 人(エリックさん、クリスチャンヌ さん、カトリーヌさん)が来日されました。 森田会長たちがお出迎えに行き、ホームステイ先である我が家までいらしたのがお昼前。昨秋 以来の再会で喜びの挨拶をかわした後、荷物を置き部屋に案内しました。 簡単に部屋や設備の説明をした後、一番喜んでくれたのが、和室の畳と温水洗浄便座(いわゆ るウォシュレット)でした。特に温水洗浄便座はヨーロッパでは普及していないし知名度もない から使用初体験したマリオッタ家の女性陣には「座るところがあったか~い♪」と大ウケでした。 ホームステイを機会に畳やら温水洗浄便座など家の設備機器を一新し、プチ改装などで手間取り、 前日の夜中まで掃除していた甲斐がありました! 軽食を採り、慌しく午後からの公務(市役所に表敬訪問) 、プライベートの会食と外出されまし た。 4月4日(木) この日の朝は少し時間の余裕あったので、最初で最後のチャンスとばかり和食の朝食を用意し ました。ミシュランの星付きレストランのオーナーシェフであるマリオッタさんに手料理を振舞 うのはかなり気が引けましたが、日本の思い出を作ってもらわなければ、と盛り付けだけは気合 を入れてお出ししました。 「こんなに朝から食べるの?」と聞かれましたが、普段はもっと簡単だ よ、明日から何を用意したらよい?と食べたいものをリサーチしました。体調を崩さないために も、本人たちの希望をとるのがストレスなく過ごしてもらうことにつながります。 お昼は有志と共に甲子園口にあるア・ラ・メゾン・ジャンポールでランチを楽しみつつ、西宮 で活躍するフランス人シェフとマリオッタさんとで交流してもらいました。これから日本食が続 くので、フランス料理で胃をお休みしてもらいました。お店のマダムのピアノの音色を楽しみ、 ガレットとシードルは美味しかったです! 午後からは夙川で待ち合わせして NLeG 会員と西宮市花見遠足へ。数時間たっぷり歩いて桜色 の西宮市を満喫していただいた後、夕方から松ヶ丘公園でお花見宴会です。マリオッタ家3名と シリルとユーゴー、ござの上にイスに座っていただき、買出したものや、皆さんからの持ち寄り で豪華な宴会となりました。土屋さんのワイン、牧さんのお酒、牛田さんのあさりご飯などなど 美味しい食べ物や机、ブル ーシートなど他にも書きき れないくらい持ち寄ってい ただきました。谷口哲司さ んがご自宅のお手洗いを開 放してくださったり、みな さまがそれぞれご好意を尽 くしてくださり、ありがと うございました。 夜の帳が下りてきた頃に 花見宴会はお開きとなり、 花びらを背に帰宅の途に着 きました。 3 4月5日(金) 前日にフリアンドさんから提供いただいた本格派のバゲットをおいしく頂くため、コーヒーを 用意することから一日が始まりました。 この日から3日間、京都観光です。 待ち合わせ場所の梅田まで送っていったのですが、金曜日だったため朝の電車や梅田は通勤客 でいっぱい。阪急百貨店の前で「この人ごみと一緒に撮って!」とマリオッタさんたちは記念撮 影を楽しんでいました。フランスの地方に住んでいる人たちはのんびり広々と暮らしているので、 日本人にはうんざりするような日常の雑踏も、異次元の世界であり、興味深い観光なのです。 梅田から田中さん&磯井さんとシリルさんと共に京都観光へ出掛けていきました。観光したり、 B 級グルメを試したり、お買物したりと京都1日目を楽しんで夜遅く帰宅されました。 4月6日(土) シリルさんが最寄り駅まで迎えにきてくれて、マリオッタさんたちと共に佐藤さんやユーゴーさ んと京都2日目観光に出掛けていきました。都おどりを楽しんだり、後学のためでしょうか、ミ シュラン星付きの懐石料理店を2軒訪れたようです。盛りだくさんの一日だったようで、ほぼ終 電で帰宅されました。 4月7日(日) 連日早朝から深夜までの観光に少々お疲れの様子で、京都3日目はややゆっくり観光となりまし た。 梅田でシリルさん、牛田さんご夫妻、槇尾さんと落ち合い、藤枝夫婦もお供してみました。 金閣寺をのんびり見た後、お好み焼きのお昼ご飯の鉄板を珍しそうに眺められ、嵐山散策し、京 都駅の屋上を楽しみました。夕方、NLeG 会員ボランティアである私達と分かれて梅田まで買物 に出掛けていきました。ヨドバシカメラの大型電器専門店も外国人の観光の目玉の1つです。こ の日は連日より早めに帰宅され、ゆっくりされていました。 4月8日(月) スーツケースを我が家に残し、手荷物で2泊の小旅行へとシリルさんと共に出掛けていきました。 午前神戸→神戸ビーフの昼食→午後奈良観光→夜道頓堀で大阪泊と聞くだけで目の回る行程でし た。 4月9日(火) 午前倉敷(新幹線利用)→午後姫路城→夜大阪とこれまた大移動の一日のようでした。 日本人が聞くと「むちゃくちゃな移動やんっ!」という感想が飛び出しますが、よく考えてみる と私達日本人も一週間でヨーロッパ三カ国とか周るツアー利用したりします。折角だから目一杯 観たい、という気持ちは国を問わないのでしょう。 4月10日(水) 午前中から有馬へ観光なので、朝早く大阪から我が 家まで戻ってこられました。 川野さんが車で迎えに来てくれて、池田さんのオス スメで温泉付きお昼ごはんを有志と共に楽しみま した。フランスの方は入浴されたりされなかったり でしたが、温泉の町を楽しんでいました。NLeG か らのお土産として、作務衣を3人にプレゼントしま した。夜はプライベートの会食へ出掛けていかれま した。 4 4月11日(木) 大谷美術館を訪れ絵画鑑賞。虎をテーマにし た日本画の展覧会でした。和室をお借りして 国際交流協会の方々のご協力の下(ありがと うございました) 、茶道体験、着物の着付け 体験と和文化を体感してもらいました。お三 方とも和装が想像以上にお似合いで、大喜び されていました。 夕方一旦家まで戻り、帰りの荷造りなどして、 夜はノボテルにて NLeG 主催でお別れ会を しました。 NLeG 会員だけでなく、シリルさんやユーゴさん、そして昨秋西宮市の公式訪問団の参加者や、 西宮市長などがプライベートで参加されました。みなさん大いに話が盛り上がりました。 マリオッタさんたちもこの宴のために、アジャン市ゆかりのお土産をキレイに飾りつけて会場を 彩りました。楽しい時間が過ぎるのは風が吹き抜けるが如く早く過ぎていき、日本最後の夜のイ ベントも終了してしまいました。家では最後の夜に個人的にプレゼントされたものを詰め直すた め荷造りで夜がふけていきました。 4月12日(金) いよいよ帰国の途へ。朝7時半に家を後にし、関空へ出発しました。空港は出国で混んでいたた め早めの行動となり、すぐにお別れとなりました。幸いにも晴天だったので、日本の空の青さの 中、フランスへと羽ばたいて帰国されました。特にトラブルもなく時間通りだったそうです。 ○ ○ ○ ○ 全行程が終わって… 来日する前は、本当に大人3人お引き受けして病気などなく過ごしていただけるか心配でしたが、 つつがなく過ごしてもらい、ホッとしました。思春期の息子も「いなくなると、なんだか寂しい な」というほど、短い期間なのに家族のような感じになっておりました。家族的ではありますが、 空間や一人の時間など適度な距離を保ちつつ、天候や気温、日程確認を行う個人コンシェルジュ 的存在をこころがけていました。 観光などは NLeG 会員やシリルさんの頑張りで、行き届いた充実した内容となり、マリオッタさ ん一家は皆に大変感謝されていました。 直前にマリーさんがお父様の急病のため来日を急遽延期され、残念でした。おそらく年内に来日 されるかと思います。機会が許せば、また皆さんで盛り上がりましょう! ここでひとつご留意いただきたいことは、個人的なお土産です。結局マリオッタさんたちは皆様 のご好意が多すぎて、荷物の郵送を託して帰国されていきました。後日こちらで 3 箱をパッキン グして郵送しました。西宮にこられるお客様へ大人数からのお土産が予想されるときは、厳選し た小さな軽いものを簡易包装にて各自 1 つでお願いいたします。好意を困惑に変えないよう、お 気遣いいただきたくお願いします。 5月の最終週に、アジャン市のマリオッタさんのレストラン「MARIOTTAT」で、日本を テーマにしたお料理が企画されるようです。西宮の桜の思い出がどのような形になるのか楽しみ ですね。フランスに行く予定のある方は是非アジャン市まで立ち寄って、お食事なさってくださ い。レポートをお待ちしております。 (藤枝さんは、マリオッタご家族3人のホームステイを引き受けてくださいました。) 5 マリオッタさん一行を迎えて(投稿) マリオッタさんご一行を10日間お迎えし、様々な歓迎イベントの場面で多くの会員さんにご 活躍いただきました。その中の4人から投稿がありました。ご紹介します。 (スナップ写真は、鈴木さんが提供してくださいました。藤枝さん投稿文写真の一部含む。) マリオッタさんご一行をお迎えして(思いつくまま感ずるままに) 鈴木英夫 ☆ 予期せぬ出来事: マリーさんやマリオッタさんをお迎えすることになるので NLeG 関係者全員が大張り切りで準備 を進めていたところ、大変お気の毒でもあり残念なことにマリーさんのご尊父が突然入院された め急遽来日を取り止められたことでしたが、そのご快復を祈るも叶わず天命を全うされ帰らぬ旅 に赴かれてしまわれました。 我々の心境も一時悲しみのムードに包まれてしまいました。 皆様もご周知の通り元来マリーさんは根っから明るく快活な性格の持ち主でいらっしゃるので 何時までも悲しみに沈んで居られることはないと思いながらも時に臨んで元気付して差し上げた いものです。 ☆ 開花情報: さて、悲しい話はさておいて6か月振りに再会できるマリオッタ ご夫妻(妹君同伴)とお馴染み親日家のシリルとユーゴ。 今年の 春の天候は特に不安定で気温の変動が大きくお蔭で「桜の開花情報」 を毎日気にしながらご一行の到着を待ち受けていたところ本当にラ ッキーなことに関西と関東の気象の逆転現象により、めずらしいこ とに当地での桜は関東に遅れて4月4日に満開を迎えることになり ましたのでさぞや一行の皆さん大変喜ばれたと思います。 松が丘公園で夜桜を観賞しながら美味しいワインを片手に歓談で きて、もしマリーさんがおられたら彼女が是非体験したいと以前か ら憧れておられたこんな情況にどれほど感激されたことでしょう か? ☆ 気さくなマリオッタご夫妻 マリオッタさんとお目に掛れるのは今回で3度目になりますが初めのころは「一つ星レストラ ンのシェフ」の先入観から日本でもよく見聞する「頑固親爺の板前さん」のイメージを持って観 察し接していたのですが(失礼ながら)これは全く無駄な気遣いであることが分かりました。 星印のシェフともなれば可なり大物に格付けされるのでしょうがそんな素振りは微塵もなくむ しろ茶目っ気たっぷりな親しみのもてるオッチャン的雰囲気で周囲を和やかにする特技はあのノ ーブルなお顔とは関連付けられない気がしました。 散策中に私とお互いに視線が合った時など mon ami ! (わが友よ)と笑顔で声をかけられ片腕をと られることが再三でした。 それでも多分現場に戻られ仕事を始めるときには厳しい顔つきに変身して従業員を教育されてい るのでしょう。 6 ☆ こっそり拝見 着物姿でお茶席を楽しまれた後、物珍しさもあったことと思うのですがご自分がお点前の手ほ どきを受けられてその一服をご亭主エリックさんに献上された時、それを彼は恭しく飲み干され た仕草にはお互いに至極愛くるしい愛情あふれる表情が見受けられました。 お二人にカメラをむけるとどんな場所でも即座に仲睦ま じいポーズがとってもらえる。 しかもそこには取って付けたような不自然さや厭らしさが 少しもないのは欧米人独特の天性と云うものなのでしょう か、 、 、 、 、? 或いはこれが一流レストランを経営するお二人のノウハウ なのでしょうか。 魅力的なこのカップルに大声で BRAVO!! 京都観光同行記(1) 田中晴子 4月5日 マリオッタさん一家、シリルさん、磯井さんとともに京都へ。 絶好の花見日和とはこういう日のことをいうのでしょう。暖かく、空は済み渡り、風もなく 行 く先、行く先で満開の桜に迎えられた一日でした。 名ガイドのシリルさんに伴われ、一行6人は河原町―伏見稲荷―宇治平等院―中書島―清水寺― 八坂神社と盛りだくさんのプランを満喫しました。 京阪 伏見稲荷で下車、参道でまず一行は沈没。マリオッタ氏はお気に入りのおろし金を見つ け、銘を入れてもらいご満悦。神社で旅の安全とマリーさんのお父様のご回復を祈願し、朱色の 鳥居が並ぶ「千本鳥居」くぐって、くぐって・・・・・目に鮮やかな朱色で体が染まりそう。 次は宇治平等院へ。美しい池のまわりをゆっくり散策。宝物殿にて間近に種々の楽器を奏でな がら空に舞う天女にうっとり。骨董屋にふらりと立ち寄ったり、本場宇治茶のソフトクリームに 舌鼓をうったり。 次は中書島へ足を延ばす。桃山時代、豊臣秀吉が伏見城を築いた際に資材を運ぶ為に開削され た川幅10m 余りの「宇治川派流」がゆったりと流れ、十石舟が行き交う。両岸には 100 本余り の満開の桜が川面にその姿を写し、見事な風情!近くには板塀で囲われた酒蔵が立ち並び、調和 のとれた街並み保存がなされている。私たちはその中の1社「黄桜」に寄り、庭でタケノコをつ まみに地ビールをいただく。渇いたのどにさわやかなのど越し。しばし 疲れを癒す。庭の一隅 に五分咲きの黄桜が薄黄緑の花をほころばせ 美しい!! 京都五条へ戻った時はとっぷり日が暮れていた。そろそろ全員足が疲れ、お腹もすいてやや無 口。シリルさんに励まされながら、清水坂を登りつめるとライトアップされた清水寺がお出迎え。 見事な枝垂れ桜が 明りを内に抱いて怪しいばかりの美しさ!!周囲から感嘆の声が上がる。舞 台に立つと漆黒の山に灯を纏った塔が浮き彫りに、眼下は桜の海。まるで極楽浄土の世界そのも の(私はまだ知りませんが・・) 遠来のお客様 マリオッタご夫妻、妹さんのカトリーヌさんのお相伴にあずかって素晴らしい 京都の一日を過ごすことができ、心より感謝 感謝!! 7 京都観光同行記(2) 磯井恵子 お花見は開花の予測が当たり、計画通り楽しめるかどうかが当日になるまで分からず、とても 不安なものですが、このたびのマリオッタご夫妻とカトリーヌさんの訪日はまさに桜の開花に会 わせたようで、滞在されている間は連日行く先々で満開の桜を楽しまれました。代表的な日本の 美を、良きタイミングで鑑賞して頂くことが出来、お迎えした私共にとっても大変嬉しい事でし た。 田中と磯井は来日三日目に当たる4月5日、京都にご一緒しました。同行のシリルが事前に行程 をきっちりと組んでくださっていて、彼は交通手段や現地状況にも大変詳しく、私ども二人は年 長の日本人同行者という事で、ともに京のお花見を楽しんだのでした。レストランのオーナーシ ェフであるマリオッタさんは、職業柄、伏見稲荷の参道脇の刃物専門店に立ち寄り、おろし金を 買われたのですが、名前を彫ってあげましょうとの店主の申し入れに、フランス語とカタカナの 両方で入れてくださいとの希望を伝えたり、桂の商店街の食料品店で昆布を選ばれる際に、煮物 用でなく出汁専用が欲しいから確認するように頼まれたり、清水寺近くの陶器屋さんで、お皿を 選ばれるとき店員さんへの質問を二言三言頼まれたりといった、ごく簡単なお手伝いをした程度 で、お供したお陰で京都の桜の名所を盛りだくさんに見物出来たのでした。 日本語堪能なシリルには安心して、つい日本語で話しかけると「ワタシニホンゴワカリマセン」 とにやりと笑って言われ「もう意地悪ー」と返しつつ慌てて、しどろもどろのフランス語で言い 直すことも再々で、とても楽しくフランス人とフランス語に接することの出来た一日でした。 花見ウォーク:歩いた歩いた! 佐藤祥子 今回、LeG の友人たちの来日が決まった時、滞在中のご希望をきいたところ、マリーさんから 返ってきたお返事は「日本風の花見がしたい!」日本風の??…ああ、桜の下で飲めや歌えやの …。しかしこれが場所の確保といい、宴会段取りといい、なかなかパパッと準備できるものでは なく、うーん、どうしよう…ともかく、まずは花を追って一緒に楽しく歩きましょう、というこ とで納得してもらい花見ウォークを企画しました。 (しかし結局、谷口さんが花見の穴場、ご自宅前の松が丘 公園を教えてくださり、前日には土屋さんがシートやテーブ ル・椅子を持参で宴会場設営を申し出てくださり、フランス 語部会員が手作り品も含めて、食べ物も調達してくださり、 毎度おなじみ、NLeG ならではの土壇場のチームワークと手際 のよさが圧巻でした!感謝!!) 当初は、来日が 4 月 3 日ということで、 「まだ桜は咲いていないのでは・・・」と心配し、とこ ろがあにはからんや、例年より 2 週間も早く桜が咲き始め、今度は「4 月初めにはもう散ってしま うのではないか…」と心配したものですが、花見当日 4 月 4 日(木)は、まさに満開、ピーク! うららかな天気に恵まれ最高の花見日和となりました。 (心がけが良い人が たくさんいる NLeG で すから!!) 2 時に夙川公民館前集合。女性最年長の森本さん、昨年 10 月の公式訪問団に参加された、石田 さん、森田英男さん、国際交流協会の能勢さん、当会公式カメラマン(?)の鈴木さんは重たい 本格的カメラをかついで…など総勢約 20 名。お若い方は、フリアンドの谷口佳典さんの 3 歳のお 嬢ちゃんと赤ちゃんがちょこっと顔を出してくださいました。フランス側はマリオッタさん夫妻 8 と妹さん、シリルさん、そしてユーゴ君も加わって 5 名。 まずは、人ごみの夙川沿いをそこここで写真を取りながら、苦楽園口までのんびり歩く。平日 とはいえ、花見の名所夙川公園は大勢の人出でなかなか前に進めず。しかし屋台の出店が 2 年前 に禁止になってからは、ゆっくり花をめでることができます。途中で宴会準備部隊のメンバーが 買い物のため抜け、お疲れ気味の方は松が丘公園に直行していただくことに。 他の一行は苦楽園口駅手前で夙川を離れ、桜に囲まれ た満池谷貯水池、震災記念公園へ。犠牲者の名前が刻ま れた記念碑の前で阪神大震災の時のことをフランスの皆 さんに説明。一番若いユーゴ君が、当時の写真をじっく り見て回っているのが印象的でした。森田会長差し入れ の期間限定さくら模様のビールで、乾杯!アルコール持 ち込み禁止の浄水場敷地内に入る前に、必死で飲み干す。 満地谷の浄水場は年に 1 回、桜の時期に 1 週間だけ通り抜けのため一般に公開されます。 夙川河畔はソメイヨシノがほとんどですが、浄水場の中は白っぽい花のもの、八重のものなど桜 の種類も豊富で本当に見事、一見の価値ありです。ここでまた、お疲れの方は U ターンして松が 丘公園に向かっていただき、健脚組は(フランス人は全員)広田神社へと向かいます。 道路を渡り、市営住宅を通り抜けると、そこは広田神社の杜。こんどは満開のコバノミツバツ ツジです。一面の赤紫のツツジに歓声!記念撮影。花の下をくぐり抜けて本殿へ。ちゃんと作法 を習って参拝。そこにおられた宮司さんと何枚も記念写真。お守りなど購入し、ウォーク続行。 関西スーパーでトイレ拝借。ここで、森田英男さんとお別れ。六軒北公園の桜並木の下を通り、 満地谷墓地を通りぬけて近道し、神原小学校横から夙川沿いに戻ったところで、早や 4 時半!松 が丘公園チームからは「どうしたのですか?」と電話が…。下見歩きもした私は 2 時間予定すれ ば充分と思っていましたが、あちこちで立ち止まり、しゃべり、写真を撮り、のんびり楽しんで、 フランス式に時は流れました。苦楽園口で、石田さんにもお別れ。 残りの部隊が終点、松が丘公園に到着したのは、かれこれ 5 時でした。お待たせしていた宴会 準備部隊の皆さんに拍手で迎えられ、やっと花見の宴の敷物に座ることができました。ワインも ビールもおいしかった!公園に街灯がつく 7 時過ぎまでワイワイとなごやかに日本式花見。最後 のシメはフランスからのお土産の復活祭のチョコレート(卵の形のチョコレートの中にいろいろ な形の小さなチョコレ ートが入っている)で、 一同大いに沸きました。 でも、飲めや歌えや踊れ やの大騒ぎにならなか ったのは、やっぱりマリ ーがいなかったから …?フフフ、これは次回 のお楽しみ、にしておき ましょう。 楽しい一 日を共に過ごせた皆さ んに感謝! 翌日、脚が 痛かった! 9 マリーのお父さんが亡くなられました ご冥福をお祈りします マリーさんのお父さまが、治療のか いなく 4 月 10 日に亡くなられました。 当会からは市長、議長と連名で、帰 国されたマリオッタさんを通じて、墓 石にお供えする花輪(大変精巧な造花) をお贈りし、マリーさんから、皆様の 友情に深く感謝しますというメッセー ジが届きました。少しずつ元気を取り 戻しておられるようです (佐藤祥子) (右写真は、墓前にお供えした花輪) マリーさんから、早速礼状が届きました ウエィエス、2013 年 4 月 17 日 マリー・フィトン “La Mangeyre” 47420 Houeilles 友人の皆様 このたびの父の急逝に際して、みなさまか ら頂戴したお見舞いに家族一同、心から感謝 いたします。 私個人としては、より深く皆さまの友情に 感謝をいたしています。 みな様に頂いたお心づかいにより、私たちの 絆は一層強いものとなったと心打たれてい ます。 近い将来、皆さまに再会することができま すように。 心からの友情をこめて。 (佐藤祥子訳) <編集後記> ようやく春らしく暖かな日差しが戻ってきたと思ったら、もう来月は暦の上では夏。変な天候が続 きますが、NLeG の活動は順調ですね。総会を契機にまた新しい一歩を踏み出しましょう。(池田壱和) 10
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