音楽教室、楽器の販売

税理士法人
岡部会計事務所
平成25年1月
○決算書の数字をわかりやすく組み替える(ある音楽教室経営会社のケース 単位:百万円)
通常の決算書にある「販管費」の中の役員報酬、
給与手当、賞与、法定福利費、福利厚生費と、
「製造原価」の中の労務費の合計額
売上高
原価
粗利益
音楽教室
楽器販売
調律収入
音楽教室
楽器販売
調律収入
音楽教室
楽器販売
調律収入
800
200
50
450
160
25
350
40
25
1,050
635
415
人件費
経費
減価償却費
営業利益
営業外利益
営業外費用
経常利益
法人税等
当期利益
固定費
200
120
30
350
65
10
40
35
15
20
売上高・原価・粗利益を部門(または商品)ごとに表示。
原価は商品仕入れ、材料費、外注費の合計で
労務費は含まない
まず、売上高を部門ごとに区分けして表示しました。この会社の場合、音楽教室、楽器の販売、
それに調律収入の販売の3つです。そして、それぞれについて売上原価を算出します。原価の中
身は、講師・調律師へ外注費と仕入高だけで、人件費は入れません。これで3つの部門の売上高
の増減と、売上高から原価を差し引いた粗利益の増減との関係が一目でわかるようになりました。
次に、販管費は、全体の粗利益額の中に、人件費、経費、減価償却費などの項目に分けて表示
しました。このため、粗利益に占める人件費の割合、つまり、労働分配率が一目でわかるように
なったのです。これで、社員に対して、労働分配率や粗利益率がどのくらいなのかをわかりやす
く示すことができます。「君たちの年収を全体で1,000万円増やすには、労働分配率から計算す
ると、これだけの粗利益が必要だ。その粗利益を確保するには、粗利益率から計算すると、これ
だけの売上高が必要だ」といったぐあいに説明しているわけです。
公開された数字をもとに、自分で昇給に必要な売上高を計算して
いる関心の高い社員もいるそうです。このように社内向け決算書を
作成し、社長自身が全社員に対して説明すれば、社員の意識を大き
く変えることができるのです。
参考文献
ビジネスリポートオンライン 古田土満 著
「ワンポイントアドバイス従業員をやる気にさせる社内向け決算書」より
野尻琢磨
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