留学生などによるモニターツアー、埼玉観光の魅力発信を期待 在住外国人、せんべい手焼き体験や長瀞の紅葉堪能 外国人観光客 100 万人誘致に向け、サポーター制度創設など 埼玉県、県内 23 市町、 (一社)埼玉県物産観光協会で構成する埼玉県外国人観光客誘致推進協 議会は、2013 年度から外国人ならではの視点で埼玉の魅力を PR してもらおうと、留学生など在 住外国人によるモニターツアーに取り組んでいる。外国人観光客の受入体制整備の強化に向けて ヒントを得ることも大きなねらいだ。 2014 年度は、11 月7、16 日の2日間にわたるモニターツアーを開催。県内や都内などの大学 で学ぶ中国やアメリカなど計 13 ヵ国・地域の延べ 49 人の留学生などと、外国人と接する機会の 多いホテルコンシェルジュや観光案内所職員が参加した。留学生などは日本語が堪能だったが、 観光地の魅力をより理解してもらうため、できるだけ母国語による観光パンフレットを用意する ようにした。7日は、大宮盆栽美術館や国指定の名勝である草加松原を見学し、草加市では名物 のせんべいの手焼きも体験した。16 日は、秩父夜祭を体感できる秩父まつり会館や長瀞町の国指 定名勝及び天然記念物である岩畳と紅葉を楽しめるコースで、両日とも「埼玉 S 級グルメ」に認 定されたレストランで昼食をとるようにするなど工夫を凝らした。県産業労働部観光課は「せん べいの手焼き体験が好評だった。県内には酒蔵も多く、体験型プログラムを取り入れた観光メニ ューは外国人にとって魅力があるのでは」と期待を寄せる。 (左)体験型プログラム「せんべいの手焼き体験」の様子 (右)県内主要観光地では無料 Wi-Fi も利用できる モニターツアー後、参加者はツイッターやフェイスブックなど SNS で外国人のコミュニティー や母国に向けて情報発信したほか、意見交換を実施。 「訪問した観光地で案内板が見当たらなかっ た」といった指摘や、 「案内所の充実よりも道行く人に親切にしてもらった方が助かる」という声 もあった。同課は「県内観光地に対して的確なアドバイスもらうことができた。参加者には引き 続き県内観光地の情報発信を期待している。情報発信には SNS が効果的との意見が多かったこと から、今後もフェイスブックなどでの観光情報の発信に力を入れていく」と話す。 県は 2015 年度事業として在住外国人に県内観光地の外国人受入体制整備についてアドバイス してもらう「LOVE・SAITAMA・サポーター」制度を創設するなど、外国人観光客 100 万人誘 致促進事業を推進する予定だ。 外国人モニター募集の案内 ※記事に掲載の写真・画像等は埼玉県産業労働部観光課より提供 問い合わせ先 部 署 名 : 埼玉県産業労働部観光課 T E L : 048-830-3950
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