JBICのBOPビジネスへの取り組み 平成22年10月25日 (株)日本政策金融公庫 国際協力銀行 国際業務戦略部 弓倉和久 1 JBICの支援メニュー ・事業計画段階 ・事業化段階 ・確立・拡大段階 調査業務 融資業務 ○個別案件のマスタープラン作成、Pre-F/S、 F/S(フィージビリティー・スタディ)及びFEED (Front End Engineering Design)や、個 別案件に結びつく地域及びセクターに関する調査 等を対象。 ○本店(含中堅・中小企業支援室)、西日本国際営 業部(大阪)等の国内ネットワークに加え、世界19 カ国の海外ネットワークにて案件相談から融資まで 一貫してサポート。 ○ (1)個別案件への日本からの資機材・サービス の輸出又は(2)個別案件への日本企業の参画(事 業権落札、取得・維持、資源長期購入契約締結・更 新等)に結びつくこと、及びJBICのファイナンス(輸 出金融・投資金融の利用が見込まれることが条件。 ○民間銀行と協調しながら投資金融・輸出金融等 (詳細後述)を駆使して日本企業の海外展開資金を 多面的にフォロー。 ○融資金額・融資期間は資金計画に柔軟に対応。 また、通貨は円・ドル・ユーロに対応。 2 JBIC主要融資メニュー 投資金融 輸出金融 ○日本企業の海外における生産拠点の設立・増 設等、海外での事業展開に必要な長期資金を対 象とする融資 ○外国の輸入者または金融機関に対して、日本 からの設備等の輸入、技術の受入れに必要な資 金を直接融資 ○中堅・中小企業には優遇措置あり ○融資条件はOECDガイドラインに基づき決定 3 JBIC融資具体例 案件概要 ○調印日:2006年1月31日(新設資金) 2009年7月17日(増設資金) ○融資先:タンザニア共和国法人Vector Health International Limited (略称:VHI、出資構成:住友化学(株)50%、 タンザニア共和国法人Net Health Limited 50%) ○金融種類:投資金融 ○資金使途:VHIが行うマラリア防疫用の蚊帳(「オリセット ネット(注)」)の製造・販売事業の新設及び増設計 画(年間約19百万張から年間29百万張に拡大)に 必要な長期資金 本件プロジェクト サイト (Arusha) ダルエッサラーム (注)住友化学の独自技術により殺虫効果が長期間持続 する蚊帳。WHOPES(世界保健機関殺虫剤評価スキー ム)に合格した最初の蚊帳であり、WHOからも高い評価 を得ている。 ○プロジェクトサイト:タンザニア共和国、アルーシャ市 ○供給先:WHOやUNICEF等を経由してマラリア感染 が深刻なアフリカを中心に供給。 ○備考:TICADⅢ(2003年9月)・Ⅳ(2008年5月)に 基づく取り組みの一環 4
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