第3回 Ethernet 2

第3回 Ethernet 2
計算機ネットワーク
1
2
ツイストペアケーブル

撚り対線



細い、軽い、曲げやすい
1信号1ペアとすることでノイズ対策
カテゴリー

CAT3, CAT5, CAT5E, CAT6, CAT7
3
ツイストペアケーブルの構成

8芯4対
4
ツイストペアの信号線

10BaseT, 100BaseTX

4芯のみを使う (送信用と受信用の2対)
TIA/EIA568B
TIA/EIA568B
TIA/EIA568B
TIA/EIA568A
5
ツイストペアの信号線

1000BaseT

8芯すべて使う


信号を多重化しているので、送信・受信の区
別もない
クロスケーブルは事実上使わない

NIC, スイッチングハブ側で自動的に切り替え
る
6
ライン符号化


NRZ
RZ
何もしないもの
NRZ: Non Return to Zero
0→L, 1→H
NRZI: Non Return to Zero Inverted
遷移→H, 遷移なし→L
光ファイバーなど
で使われる
7
伝送に適したライン符号化

10BASE-T


100BASE-TX


マンチェスタ符号
MLT-3 + NRZI + 4B5B
1000BASE-T

8B/1Q4 + 4D-PAM5
8
10BASE の信号
マンチェスタ符号
“0” : H(1V) ⇒ L(-1V)
“1” : L(-1V) ⇒ H(1V)
9
100BASE-TX
NRLI
Non return to zero, inverted
1: 電圧遷移(transition:変化), 0:遷移せず
MLT-3
Multi-Level Transmit
3値 (-1 0 1)
4B5B
4bit 情報⇒5bit 表現
5シンボル中 “1” 2回以上
10
4B5B符号化

0 の連続


最大3つ
0 1 の変化

なるべく少
Name
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
4b
0000
0001
0010
0011
0100
0101
0110
0111
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111
5b
11110
01001
10100
10101
01010
01011
01110
01111
10010
10011
10110
10111
11010
11011
11100
11101
11
1000BASE-T
12
1000BASE-T
8B1Q4
8bit ⇒ 9bit (エラー検出ビット付加)
Quinary(5進) 4ケタ
4D-PAM5
4次元:4対の信号線
5段階電圧:+1.0V、+0.5V、0V、-0.5V、-1.0V
Pulse Amplitude Modulation (パルス振幅変調)
符号を電圧値に割り当て.
13
規格
100BASE -TX
(X:FDDI由来
の符号化)
伝送速度
10 : 10Mbps
100 : 100Mbps
1000 : 1Gbps
10G : 10Gbps
変調方式
ベースバンド変調
使用メディア(媒体)
-T ツイストペアケーブル
(-TX)
数字 同軸ケーブル
5 500m
2 185m
-SX, -SR 光 (短距離)
-LX, -LR 光 (長距離)
-ER 光 (超長距離)
14
“BASE” の意味

変調方式

ベースバンド変調


信号をそのまま流す(変調しない)
ブロードバンド変調


周波数変調(FM)など
長距離伝送


FM, AM, PM
ラジオ、ADSL、電話などでは欠かせない
パルス変調

パルスの形 (電圧値・電流値 etc.) 情報表現
PCM, PAM, PPM
15
デュプレックス

全二重 (Full Duplex)

同時双方向

半二重 (Half Duplex)

双方向(非同時)
(単方向通信:Simplex)


放送 (Broadcast)
16
CSMA/CD


衝突制御
Carrier Sense Multiple Access / Collision
Detection

送信前:他ノードが送信中か感知
Carrier Sense (キャリア感知)

⇒送信中で無ければ送信開始
他ノードの送信と混信しているか検知
Collision Detection (衝突検知)
⇒Jam 信号送信 (衝突発生信号 一定時間送信)
17
衝突(collision)

衝突


電気的な混信⇒不安定な信号状態
同軸メディア

半2重(half) ⇒ 電気的な衝突
18
衝突(collision)

イーサネットの長さの制限



イーサネットフレームの最小長


セグメント長・リピータ数
衝突の確実な検知
8cm/ns 10Mbps⇒1ビット100ns
コリジョンの発生

512bit以内
⇒ローカルコリジョン
⇒ 自動的に再送
19
1000BASE-T


8B-1Q4
4D-PAM5

9bit を4対5値




8bit+エラー訂正1bit
80MHz
Symbol rate 125MHz
Auto Nego/MDI
20
リピータ

信号の回復




減衰⇒増幅
崩れた信号波形⇒整形
ずれた波形⇒リタイミング
レイヤー1 デバイス
21
リピータの段数制限

リピータ最大数



同軸メディア ⇒ 2個
ツイストペア ⇒ 4個
ハブ ⇒ (マルチポート) リピータ

リピータハブ



スイッチングハブと区別
4ハブ5ネット
最大数制限 ⇒ 衝突検知を確実にする
22
Layer 2
Ethernet のデータリンク層
MAC (Media Access Control)
23
イーサネットフレーム


最大1518 octet + プリアンブル
最小64 octet + プリアンブル

512bit
プリアンブル:10101010....
フレーム開始デリミタ:10101011
長さ・タイプ:0x600 (153610)未満⇒長さ,以上⇒タイプ
FCS: CRCによるエラー検出
24
Ethernet のフレーム(PDU、パケッ
ト)
DIX Ethernet

プリア
ンブル
送信元
Addr
宛先
Addr
8
6
6

プリア
ンブル
7
タイプ
8137
2
データ
46-1500
FCS
4
IEEE 802.3
フレー 送信元
ム開始 Addr
1
6
宛先
Addr
6
データ
長
2
データ
FCS
46-1500
4
25
MACアドレス




Media Access Control アドレス
Ethernet : レイヤー 2 アドレス
6オクテット
ネットワークインターフェースに固有の番号

物理アドレス(physical), ハードウェアアドレス(hw)
3オクテット
メーカに固有の番号
OUI(Organizationally Unique Identifier)
3オクテット
メーカが管理する番号
26
MACアドレスの調べ方

ipconfig /all , ifconfig –a, show int

Physical Address,Hardware Address

16進数表記
00:03:47:70:b4:b6
 00-E0-00-D0-5E-AA
 0012.2345.4321
 00123456789A


MACアドレス ⇒ NIC固有
27
MAC アドレスの調べ方

arp コマンド


arp –a, (arp –na)
機器の管理


ネットワーク機器のMACアドレス→記録
障害時の復旧の手がかり
28
特別なMACアドレス

ブロードキャストアドレス


FF:FF:FF:FF:FF:FF
マルチキャストアドレス

MACアドレスの最初の1オクテットの最
下位ビットが1
29
ブリッジ

L2デバイス

バッファ


コリジョン伝播しない



フレームを一時記憶
コリジョンドメイン分割
段数制限無
スイッチ


多ポート・ハードウェア処理
現在のスイッチングハブ
30
ラーニング


入力フレーム⇒送信元MAC+ポート記憶
出力

ブロードキャスト


ユニキャスト



入力ポート以外の全てのポートへ出力
テーブルに宛先MAC有 ⇒ 該当ポートへ出力
無⇒入力ポート以外の全てのポートへ出力
それ以外

何もしない
31
スイッチでのブロードキャスト

あるポートから入ってきたフレームは、他の
全ポートにコピーされて転送される
(arp, 名前解決, RIPv1, etc.
宛先FF:FF:FF:FF:FF:FFであるフレーム)
32
ブロードキャストストーム

イーサネットスイッチでのループ
ブロードキャストストームが発生
イーサネットにはTTLがないので、
パケットのコピー・増殖が無限に続く
33
まとめ





Ethernetの歴史
Ethernetの種類
Ethernetの仕組み
フレーム構成
MACアドレスとその構成