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CLOSE UP
IIJ ドキュメントエクスチェンジサービスのご紹介
FOCUS
ラウンド・トリップ・タイムイズマネー
IP TECHNOLOGY
動き出す Mobile IPv6
SHORT ESSAY
あらし
第2回
TOPICS
S H O R T E S S AY
あらし
企業向けオンライン・ストレージ
「IIJドキュメントエクスチェンジサービス」を提供開始
IIJ グループ、UFJ 銀行の VPN ネットワークの運用を開始
ているのが常である。明晰さのかけらも期
IIJは、2003 年 8月20日より、企業向けオンライン・ストレージ「IIJドキュメント
IIJ、および IIJ-Tech は、従来の UFJ 銀行のインターネット・サービスシステム
i i j . n e w s
さっぱりとはならぬわい」
待できない状態での考え事に意味があると
エクスチェンジサービス」の提供を開始いたしました。本サービスは、IIJが運用
の設計・構築・運用に加え、 2003 年 9月10日より、IIJ のインターネット VPN
VOL.57
シェイクスピアがたった一つのフレーズです
は思えないのだが、漠然とした脳の働きを
するストレージサーバのディスクエリア内にお客様のファイルをアップロード
サービス「IIJ VPN スタンダード」の提供を開始いたしました。インターネット
べてを表現してしまうことを、僕らはどうして
長い時間かけて眺めていると、オフィスに
することで、特定多数のユーザが出張先・取引先・自宅などから、Web インタ
VPN の導入は、都市銀行のネットワークでは初となります。
も、長々と言葉を連ねて、説明したがる。
いる時の慌しい頭の働き方とは違って、形
フェースまたは WebDAV
現実を変えていく営みは、明晰な分析に裏
にならないもどかしさはあるものの、別な見
るサービスです。これまでメール、MO や記録型DVDなどでやりとりしていた
IIJ グループでは、これまで、UFJ 銀行のインターネット・サービスシステムを構
打ちされた論理が要る。挙句は、見事な１
え方ができて、品のない酒の飲み方にも、
オフィス文書、DTPデータなどを、いつでもどこでも必要な時に受け渡しする
築し、ウェブサービス、各種申込受付サービス、メール配信サービスなどイン
行で語り尽くされはするのだが、１行だけが
それなりの効用がある気がしてくる。
ことが可能となります。
ターネットユーザ向けの情報を提供してまいりました。今回、専用線などで接
「こんなに汚れた空は、嵐なしではきれい
2 0 0 3
OCTOBER
一人歩きすると、本質的な変化は、起こし
CONTENTS
SHORT ESSAY…………………………………………………p2
企業向けオンライン・ストレージ
「IIJドキュメントエクスチェンジサービス」を提供開始
（＊ 1）World Wide Web Distributed Authoring and Versioning :
ネットワーク上の分散環境におけるドキュメントデータの編集（Authoring）およびリビジョン管理
（Versioning）
を目的に、広く普及しているHTTP プロトコルの拡張機能として設計されたものです。クラ
イアント環境として、Windows では、 Internet Explorer 5.0 以降、Mac OS では Mac OS X 以降で対応
しており、エクスプローラや Finder 上からローカルディスクにあるファイルと同じ感覚で操作できます。
なお、Windows では「Webフォルダ」の名称で知られています。
ようがなく、単に嵐だけを待望するように
9月になって、残暑が続く。忘れていた夏が
なってしまう。もっとも、嵐を待望する以外、
9月になってようやく戻ってきたのだろうか。
如何ともしがたい状況を、敢えて、理屈を
今夏、一度も食べなかったかき氷を食べて
こねて収束させているのだとしたら、下手な
みる。頭の芯が冷たさに痺れ、痛みがはし
論理は、事態を悪くするだけかもしれない。
る。子供の頃から、カキ氷は苦手で、友達
「IIJドキュメントエクスチェンジサービス」は、独自ドメイン名によるサーバへ
VPNスタンダード」に切り替えることにより、UFJ 銀行は、以下を実現いたし
ます。
（1）帯域当たりの通信コストの削減
（2）
ネットワーク機器の集中管理による運用コストの削減
が食べ終わっても、溶けて半ば水になりか
のアクセスをサポートし、SSL による通信の暗号化を行うことにより、ネット
（3）回線の高速化
けたカキ氷をそろそろと食べていてはから
ワーク上の盗聴や改ざんの危険からお客様のファイルを守ります。また、
「ア
（4）高度な暗号化技術の採用および堅牢な VPN 装置の設置による高セキュ
いられて、深夜、ひとりでアルコールを口に
かわれたものだ。9月も中旬になると、突然、
クセスコントロール機能」により、読み取り、書き込みの権限を特定ユーザの
し、音楽を耳にする時だけ、辛うじて感性
秋風が吹き出した。残暑は、残暑に過ぎな
みに制限できる他、
「ワンタイム URL 機能」によりメンバー以外に一時的に
リティで安定した VPN ネットワークの構築
が息をしていた。冷夏ということもあって、
い。若い頃、好きだったフランスの詩に、地
ファイルを公開できるなど、規模や使用用途に応じて柔軟に設定することが
導入時は数拠点から運用開始し、今後、UFJ 銀行のサービスの強化に伴い、
バックボーンを増強
深夜、部屋の窓を開け放ち、黙然とテーブ
中海に風が立って、嵐が来る、波が逆立ち
可能です。
順次展開していく予定です。
IIJ グループ、UFJ 銀行の VPN ネットワークの運用を開始
ルに坐っていると、夜の大気の重さや、微
海が荒れ狂う、やがて嵐が去って、再び、
◎本サービスの詳細は、P4からの CLOSE UP にてご紹介しております。
AIH、韓国 Hanaro Telecom との回線を 155Mbps に増強＆
マレーシア「.my」セカンダリDNS サーバ運用サービス開始
妙な揺れが、身体に溶け込んで、音が純粋
なにごともなかったように静逸な海に戻る。
な形となって耳の構造に響く。ある種の音
秋風が肌に冷たく感じられる頃になると、
楽は、時間の経過を止めようとする。時間
時折り、この詩を思い出される。
CLOSE UP ………………………………………………………p4
IIJドキュメントエクスチェンジサービスのご紹介
FOCUS …………………………………………………………p6
ラウンド・トリップ・タイムイズマネー
動き出す Mobile IPv6
第２回
INFORMATION ………………………………………………p10
IIJ Technical WEEK 開催のご案内
IIJ メールセキュリティ・セミナー開催のお知らせ
「セキュリティ・ソリューションフォーラム」に協賛
「メール監査 1 ヶ月無料お試しキャンペーン」実施のお知らせ
中小企業向け情報サイト
「IT 化インフォメーションセンター」オープン！
SLA 遅延時間の実績
GLOBAL NETWORK…………………………………………p12
IIJ バックボーンマップ
IIJ グループでは、今後とも UFJ 銀行のインターネット系システムを監視・運用
することにより、柔軟なネットワーク拡張、運用負荷の軽減など、総合的な情
法人サービスお問い合わせ先
IIJ インフォメーションセンター
U R L：h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p /
の流れの中で音楽が展開しながら、時が進
むことを拒否する緊張がある。ワーグナー
8月の末になって、IIJ が大きなリソースを投
のある種の演奏を繰り返し聴くのは、経過
入して立ち上げた CWC 社が会社更生法の
してしまう時間と、時を押し止めようという
手続きによって再建を図らざるを得ないと
相反する緊張感にある気がする。
いう結論を出した。関係者の方々に多大な
T E L ：0 3 - 5 2 0 5 - 4 4 6 6（土日祝日除く9：30 ∼ 17：30）
E - m a i l：i n f o @ i i j . a d . j p
AIH、韓国 Hanaro Telecomとの回線を155Mbpsに増強＆
マレーシア「.my」セカンダリDNSサーバ運用サービス開始
バックボーンを増強
Telecom（＊ 1）との国際インターネット回線を2Mbpsから155Mbpsに増強しました。
6月末に、些か体調を崩し、20日間ほど酒
お掛けしたこと、慙愧にたえない。改めて、
を断っていて、一日の終わりがなくなってし
この場を借りてお詫び致します。レイヤー２
まったとぼやいていたのが、再び酒を飲み
というネットワークレイヤーでのサービス開発
東京 − IIJ Palo Alto STM-1×2 ＋ STM-4 → STM-16
だすと、今度は記憶の空白といった形で一
に自負をもって、世界的にも先駆的なサー
有明 − IIJ San Jose STM-4 → STM-4×2
日が終わる。ひとりで飲む酒は、なかなか
ビスを提供し、顧客数の伸びも順調だった
酔えないのが、友人と飲むと、ある限度を
のだが、過度の安売り競争の波に、資金力
超えた途端、記憶の空白をもたらすほど酔
に劣る CWC は、非常手段による再建とい
う。なんとか玄関口までは、意識がはっき
う結論以外に道がなくなってしまった。新
りしているのだが、自宅のドアを開けると同
たなスポンサーの下、CWC が先駆的な役
時に、すべてが弛緩し、スーツを着たまま、
サービスが次の発展を遂げることを祈るば
窮屈な姿勢と暑さで、朝の 3 時頃、うろうろ
かりである。
時は、夜明けまで、音楽も聴かず、じっとし
増速
8月22日
新設
9月1日
増速
新設
増速
廃止
株式会社インターネットイニシアティブ
代表取締役社長
東京 − dix-ie 西東京
− 有明また、MIMOS BERHADとマレーシアのカントリーコードトップレベルドメイン
（cctld）
「.my」およびセカンドレベルドメインのセカンダリDNS サーバ運用サー
ビス提供の契約を締結しました。
1Gbps → 11Gbps
IIJ N.Y. − IIJ Ashburn STM-1 → STM-4
10月6日
と起き上がる。水を飲み、シャワーを浴び、
コーヒーを沸かしてテーブルに坐る。そんな
下記の通り、バックボーンを増強いたしました。
割を果たしてきたレイヤー 2 のネットワーク
靴も脱がず、そのまま玄関で眠ってしまい、
報システムサービスを提供してまいります。
株式会社アジア・インターネット・ホールディング（以下、AIH）
は、Hanaro
ご迷惑をお掛けしたこと、お客様に心配を
IP TECHNOLOGY ……………………………………………p8
45Mbps
AIH は、アジア圏内を結ぶ IPバックボーンネットワーク「A-Bone」を運用して
有明 − IIJ Palo Alto STM-4
おり、MIMOS（＊ 2）の子会社である ISP の JARING（＊ 3）を介して45Mbps の回線
東京 − 横浜
STM-1 → STM-4
接続を供給しています。 MYNIC（＊ 4）のオペレーターでもあるMIMOSは、AIH
有明 − 横浜
STM-1 → STM-4
との接続における信頼性を高く評価し、今回、セカンダリDNSサーバ運用を
大阪 − IIJ San Jose
IIJ San Jose − IIJ L.A.
IIJ Palo Alto − IIJ San Jose
STM-16
STM-1 → STM-4
AIHに委託しました。
STM-4 → STM-16
有明 − IIJ Palo Alto
STM-4
AIH は今後もネットワーク拡大とサービス内容の充実に努め、アジア地域の
有明 − IIJ San Jose
STM-4×2
情報化を支えていきます。
大阪 − IIJ L.A.
STM-4
鈴木幸一
最新のバックボーン情報は
URL：http://www.iij.ad.jp/network/
2
続していたインターネット・サービスシステムとパートナー企業との接続を「IIJ
今年の夏は、日々、気の抜けない緊張を強
あらし
TOPICS …………………………………………………………p3
経由でのデータの共有を簡単に行うことが出来
（＊1）
（＊ 1）Hanaro Telecom URL ： http://www.hanaro.com/
（＊ 2）MIMOS URL ： http://www.mimos.my/
（＊ 3）JARING URL ： http://www.jaring.my/
（＊ 4）MYNIC URL ： http://www.mynic.net.my/
3
IIJドキュメントエクスチェンジサービスのご紹介
I I J では、2 0 0 3 年 8 月より企業向けのオンラインストレージ「 I I J ドキュメントエクスチェンジサービス」の提供を開始しました。
従来、C D - R や M O 、記録型 D V D 等のメディアでやり取りしていたファイルを、
I I J が運用するサーバを介して安全・確実に受け渡しできます。
ファイルの送受信には、W e b ブラウザを使って簡単に操作可能な「 W e b U I 」と、
W i n d o w s の W e b フォルダを使った「 W e b D A V 」の 2 種類を自由に使い分けることができます。
従来の問題点と本サービスメリット
ファイルを始めとして比較的ファイル容量の小
機能詳細
さなデータをできるだけ多くの利用者とやり取
URL を手動で削除することも可能です。公開し
りすることを前提に設計されることが多いため、
本サービスでお使いいただける便利な機能を
対して、複数のワンタイム URLを発行することが
は様々な手段を使って実現可能ですが、従来
大容量のデータのやり取りには向かないといっ
ご紹介していきます。
できます。なお、ワンタイム URL の発行には「上
の技術では、それぞれ以下のような問題を抱
たことも挙げられます。
本サービスでファイルの操作を行うためのアカ
ウントとして、以下の 2 種類があります。
としているため、複数人にファイルを一括送信
- いつでもどこでもファイルをやり取りできる
一般ユーザ - ファイルのアップロード、ダウンロー
するとサーバに多大な負荷を与えることがあり
IIJ バックボーン上に設置されたサーバにファイ
ます。このため多くの企業やプロバイダで、メー
ルをアップロードしておけば、インターネットを利
上級ユーザ - 一般ユーザの権限に加えて、ディ
定したい場合は、フォルダ単位でアクセスでき
ルの容量制限を実施しているところも少なくあ
用できるあらゆる場所から W e bブラウザや
スク領域全体のアクセス制御やワ
る人を限定することができます。アクセス制御
りません。また、データの送信経路での盗聴・
Windows エクスプローラを使ってアクセスが可
ンタイム URL の設定権限を持ち
は以下の 3 パターンから選択いただけます。
改ざんの危険もあります。IIJ のメールサービス
能です。特定のモジュールをインストールする必
ます。
でも採用しているPOP/SMTP over SSL などの
要がないため、どなたでも簡単にお使いいた
技術を利用することでリスクを低減することは
だけます。
- アクセス制御
サーバにアップロードされたファイルはアカウント
基本的に 1 対 1 のコミュニケーション手段を前提
可能ですが、利用に際してメールソフト側での
とは言い難いものがあります。
- セキュリティに考慮した設計で、
ファイルの機密性を確保
サーバへのアクセスには、常にパスワードによ
ドのみ可能です。
を持つ全員に公開されます。所属するプロジェ
クトや部署内での公開など、公開する範囲を限
・すべてのユーザが読み書き可能
ご利用状況に合わせて、いずれかのアカウント
・選択したユーザのみ書き込み可能
を選択いただけます。すべてのアカウントを上
（すべてのユーザが読み取り可）
級ユーザとして作成することも可能ですし、そ
・選択したユーザのみ読み書き可能
の逆も可能です。
（この場合は、アクセス制御や
（他のユーザは読み書き共に不可）
ワンタイム URLを設定できません）
- ホームページ
る認証が行われ、サーバとのやり取りには SSL
不特定多数を対象とした情報発信に利用され
によるデータの暗号化が行われ、データの機密
- ワンタイム URL
その下位フォルダにも設定が有効になります。
るホームページですが、機密性の高いファイル
性を確保します。
本サービスは、社内にあるファイルサーバと同じ
例えば、
「営業部」というフォルダは、営業に所
ディスク容量
1GB∼
く、ある特定のメンバー間でのファイルの共有
属する Aさん、Bさんだけがアクセスできるよう
アカウント数
50アカウント∼
このように利便性と安全性の両方を兼ね備えた
を可能とするものです。しかし、一時的にメン
にした場合、
「営業部」フォルダの中にある「営
ファイル操作
WebUI ： Webブラウザからのファイル操作
WebDAV： Webフォルダ（Windows）によるファイル操作
ファイル共有ツールとしてお使いいただけます。
バーではない人にファイルを公開したいことも
業 1 部」のフォルダにあるファイルも Aさんまた
独自ドメインによるアクセス
https://dox.example.jp/ のような独自ドメインによる利用が可能
あるでしょう。そんなときにご活用いただけるの
は Bさんしかアクセスできないようになります。
通信の暗号化
（＊）
SSLによる通信の暗号化（HTTPの通信は不可）
アクセス制御
フォルダ毎に「読み取り」
「書き込み」の権限を設定可能
のやり取りの際に必須となる細かいアクセス制
御を行うとなると、設定が面倒で一つ間違えれ
ば世界中の誰でもアクセスできてしまうといった
リスクもあります。また、サーバ側では、HTML
（参考：WebUI 画面）
あるフォルダでアクセス制御を有効にした場合、
が、ワンタイム URL 機能です。公開したいファイ
■サービスイメージ
（参考：アクセス制御設定画面）
ルを「一時的な URL」
として登録し、公開したい
販売代理店などに
情報を一時的に公開
外部協力会社と
重いデータをやり取り
一時的なファイル公開が可能（一定回数のアクセス、
または一定時間の経過後に公開を停止）
ファイル名検索
ディスク内の全ファイルを対象としたファイル名による検索
アカウント管理
運用管理担当者によるアカウントの発行・変更、削除
アクセスログ参照
ディスク内の全ファイルへのアクセスや操作ログを参照可能
（＊）SSLサーバ証明書の取得申請は、お客様手配となります。
イル以外にはアクセスできないので、安全かつ
回）
がそれぞれ設定でき、いずれかの条件を満
支店・営業所との
重要データ受け渡しも安全
ワンタイムURL
ためのアカウント情報も不要で、設定されたファ
期限（1日∼ 7日）
とダウンロード可能回数（1 ∼ 5
出張先からでも
ファイルにアクセス
■提供機能
相手に URL を知らせるだけです。ログインする
簡単にファイルの公開ができます。また、有効
たした段階でファイルの公開を自動的に停止す
ることができます。もちろん、公開中のワンタイム
4
アクセス制御設定画面
は 50 までとなります。
（参考：ワンタイム URL 設定画面）
まれました。
対応も求められるため、一般的に普及している
Web UI 画面 − ファイルのアップロード
級ユーザ」の権限が必要です。発行数の上限
- 2 種類のアカウント
そうした問題点をきっかけとして本サービスが生
- 電子メール
ワンタイム URL 設定画面
たい方が複数人いる場合は、一つのファイルに
インターネットが普及した今、
ファイルのやり取り
えています。
Web UI 画面 − 上級ユーザ
お問い合わせ先
IIJ インフォメーションセンター
U R L
T E L
E-mail
http://www.iij.ad.jp/
0 3 -5 2 05- 446 6（土日祝日除く9：30 ∼ 17：30）
[email protected]
■料金
初期費用
40,000円
基本料金（50アカウント、1GBの利用料を含む）
月額費用
追加アカウント料金（10アカウントあたり）
追加ディスク料金（1GBあたり）
20,000円
3,000円
10,000円
5
2003 年 8月、IIJ は、米国 Netli 社と提携し、Web アプリケーションシステムへのアクセスを飛躍的に高速化する新サービス「IIJ ネットライトニング」を開始した。
このサービスは、ユーザ企業が既存 Webシステムの DNS 登録を変更するだけで Netli 社が提供するアプリケーションデリバリネットワークでの通信が可能となり、
エンドユーザは個々のブラウザ設定を変更することなく、遅延の大きい海外からの Web アクセスに対しても日本国内からのアクセスとほぼ同等の応答性を実現
する。これにより、国際的な電子調達・購買、電子商取引、ERP、SCM、CRM などのミッションクリティカルな Web アプリケーションシステムの可用性を飛躍的
に高めることができる。
クレーム
TCP/IP
某社は今月から、海外との商取引に、Webをベー
スとしたインターネットEDI システムを導入、運用を
開始した。
x月x日 AM10：15 某社情報システム部門 EDI
システム運用チーム
。
＊＊＊
運用担当「部長、東海岸とヨーロッパの顧客から、EDI システム
実は、某社のようなパフォーマンスの問題は、特殊
なケースではない。国際的なインターネットEDIシス
テムを運用する世界中の企業が潜在的に抱えてい
る問題である。では、なぜこのような問題が発生し
ているのか？それは、インターネットのプロトコルで
あるTCP/IP の「TCP」に起因している。紙面の都
合で詳細な説明は専門サイトに譲るとして、簡単に
まとめると以下になる。
のレスポンスが悪いってクレーム来てるみたいなんです
けど。ウチの営業もどうなってるんだって怒っちゃって
て・・・」
運用部長「レスポンスが悪い!? 先週の運用報告書には何かの負
荷が高いとか、全く問題はなかったじゃないか。トラン
TCP のスループットは、次の式によって近似される。
TCP Throughput（byte/sec）
＝ window size（byte）/ RTT（sec）
ザクションが急に増えたのか？」
運用担当「いえ、トランザクションはこのパフォーマンス悪化のせ
いで、むしろ若干減ってます。サーバの CPUも、ネット
ワークも全然余裕あります。ほら、リソースモニタ見てく
ださい。
」
運用部長「確かにな・・ウチのシステムに問題があるとは思えな
いが・・顧客側のネットワークの問題じゃないのか？国
内の顧客からのクレームは来ているか？」
運用担当「それも確認してます。顧客側のネットワークには問題
無いです。あと、日本の顧客からはクレーム来てない
そうです。何が起きてるんですかね・・・？」
運用部長「このままだと、受注件数に影響が出るな・・・」
これは、次のような理由によるものである。
・TCP では、通信中に「送信」
、
「応答」
という処理
が何度も行われ、その一つ一つに RTT で示され
る時間がかかる。
（例えば、http : // www.iij.ad.jp/index.html
という画面の場合、約 90 個のファイルで、合計
100KB 程度の容量であるが、この画面を表示す
るために、クライアント∼サーバ間で、約 40 ∼ 50
回程度の TCP 通信が行われる）
＊＊＊
この日、運用担当者は、この問題を解決するため
に、まず何が起こっているのか？を、顧客の協力を
得ながら調査した。
・顧客のネットワーク
：問題なし
・顧客の端末
：問題なし
・ 1 画面のデータ量
：問題なし
・インターネットの経路
：問題なし
（データ量が小さい画面設計）
（経路は乱れていない）
・クライアント∼サーバの
RTT（Round Trip Time）：日本 10ms / 東海岸 170ms
・TCP は、通信路の輻輳を防ぐために「スロース
タート」
という仕組みを持つ。このため、通信開
始直後は window size が小さく、十分な速度が
得られない。
（ファイルのダウンロードをする時に、徐々に転送
速度が大きくなっていくのは、このスロースタート
メカニズムのためだ）
このため、クライアント∼サーバ間の通信路が十分
に太く
（帯域が十分にある）
、サーバの処理性能が
十分にあるにもかかわらず、その帯域を埋めるほど
のスループットが得られず、通信路の帯域が有効に
使えない。
上帯域を増やしても意味がない）
よって、キャッシュ
ネットワークの利用や、サーバの分散配置が思いつ
くが、いずれも有効な策ではない。
1.キャッシュネットワークサービス
クライアント∼サーバ間のネットワーク遅延を小
さくするために、キャッシュを利用する。静的コン
テンツであれば、非常に有効だが、動的にコン
テンツを生成する、Web アプリケーションシステム
には適用できない。
2.サーバの分散配置
クライアント∼サーバ間のネットワーク遅延を小
さくするために、サーバを分散配置する。新たに
米欧 2ヶ所にデータセンターを借り、ネットワーク
を買い、サーバを買い、サーバ間連携のために
システムを改修し、それらを運用していくために
は、数百万円/月の追加コストが必要。
ではどうするか。あきらめて我慢するか。それでは
某社は顧客満足度が低下し、売上げが落ちてしま
う。ビジネス拡大のために導入したはずのインター
ネットEDIシステムが、逆にビジネスを縮小させてし
まうのか。
6
問題解決
TCP スループットを上げるためには、RTTを改善す
ればよい。では、どうやってそれを改善するか。一
般的な問題解決として、RTTを小さくするにはクラ
イアント∼サーバ間の物理的な距離を短くするしか
ない。
（もともと帯域が十分にある場合は、それ以
はたして本当に飛躍的な効果があるのか？一体ど
れほどの効果なのか？ www.kantei.go.jp という
Web サイトに世界各地からアクセスして、トップペー
ジの表示が完了するまでの時間を測定したグラフ
（図 2）
があるので見てほしい。通常のインターネット
経由でアクセスすると、東京では約 1 秒弱のものが、
ニューヨークでは約 7 秒、ロンドンからで約 11 秒も
かかっている。
図2
稲光
Keynote Systems Measured Download Time for
www.kantei.go.jp（Home Page）
12
某社
この Netli プロトコルは、現在 Patent Pending であ
るため、その詳細は IIJ にも知らされてはいないが、
基本的な動作は以下のようなものである。
（図３）
・TCP だと、1 画面を表示するのにクライアント∼
サーバで 30 ∼ 40 回もの通信が必要となり、RTT
の大きい大陸間の通信では、170ms × 40 回も
の時間がかかる。
サーバを分散配置せずに済みそうですよ。
」
書を書いてくれ。
」
運用担当「了解です。来年カットオーバーの電子調達システムも
コレを使うってことで良いですよね？」
運用部長「他に解決策はあるのか？」
＊＊＊
・Netl プロトコルでは、大陸間の通信に ADNを利
用するため、170ms × 3 回の時間で済む。
I I J ネットライトニングの詳細
他にもNetli プロトコルは様々なパフォーマンス向上
のための機能を持っているようだが、クライアント及
びサーバは、通常の TCP/IP、http、https で通信
するため、ADN は透過的な通信路にしか見えず、
http、https のセッションは、クライアント∼サーバ間
で行われる。そのために、動的に画面を生成する
Web アプリケーションシステムにも適用できるので
ある。
IIJ は、Netli 社と提携し、IIJ ネットライトニングサー
ビスを提供しています。サービス詳細につきまして
は、弊社担当営業もしくは下記にお問い合わせく
ださい。
IIJ サービス統括部部長
金子健
IIJ インフォメーションセンター
U R L：h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p /
また、万が一 ADN がダウンした場合でも、自動的
に通常のインターネット経由でのアクセスとなり、耐
障害性も高い。
0 3 - 5 2 0 5 - 4 4 6 6（土日祝日除く9：30 ∼ 17：30）
E - m a i l：i n f o @ i i j . a d . j p
図1
“ In ter ne t＝高速道路 ” V S “ AD N＝高速道路＋航空路 ”
通常のアクセス
http/https
TCP
アプリケーション
IP
アクセスポイント
（AAP）
With Netli
7.6
6
http/https
TCP
IP
バーチャル
データセンター
（VDC）
Internet
ADN
5.03
4
3.43
0.89
local（Tokyo）
0.98
Singapore
0.77
San Francisco
0.86
New York
1.14
L.A .
London
空港から客先は
自動車で
End user locations
前述のような、クライアント∼サーバ間の物理的距
離を小さくし RTT を小さくすることによって解決を
図ろうとするものに対して、TCP そのものに着目し、
TCP のボトルネックを排除し、RTT の影響を最小限
に抑える技術が登場した。米国 N e t l i 社の
NetLightning である。
一方、Netli の ADNを利用した場合は、どの場所
からのアクセスでもほぼ同じ、1 秒前後となってい
る。これは、RTT が大きいほど Netli プロトコルが
効果的であることを示している。IIJ でデモ用のサ
イトを用意しているので、是非、アクセスして試して
頂きたい。
同社の技術は、Netli プロトコルという独自の IP プ
ロトコルを用いて、RTT の大きい大陸間の通信で
あっても国内の通信と同等の TCP スループットを
実現する。
IIJ デモサイトの URL
・Netliを使わないケース
http://direct.www.iij-netlightning.jp/
・Netliを使ったケース
http://netli.www.iij-netlightning.jp/
同社は、ADN を次のようなアナロジーで説明して
いる。
運用担当「効果アリ、です。クレームは無くなってます。これなら、
運用部長「よかった。では、来月からの正式導入に向けて稟議
このように、飛躍的なパフォーマンス改善を実現し
ながらも、クライアント、サーバ、ネットワークには全
く手を加えずに済むという、パーフェクトなソリュー
ションだが制約もある。それは、利用できるプロト
コルが http、https のみであり、インターネット上でし
か利用できないというものだ。よって、企業のクロー
ズドな国際ネットワークの中では利用できない。
New York
オフィスから空港は
自動車で
長距離の移動には飛行機を利用
空港
同社はインターネット上に Netli プロトコルで通信す
るノードを配置して世界をカバーするアプリケーショ
ンデリバリネットワーク
（ADN）
を構築し、クライアン
ト∼サーバ間の応答性を飛躍的に改善するサービ
スを提供している。
＊＊＊
運用部長「IIJ ネットライトニングのトライアルの効果はどうだ？」
10.97
8
0
N e t l i プロトコル
Direct
10
2
（インターネットの一般的な値）
調査の結果、
“某社のシステムにも顧客の環境にも
問題はないが、
海外からは確かにレスポンスが悪い。
しかし、日本国内の顧客ではレスポンスは悪くない”
ということが確認された。
また、この ADN の優れた点として、導入の容易さ
がある。ブラウザの設定を変えることもなく、Web
サーバに何らかのソフトウェアを導入する必要もな
い。ただ、サーバの DNS 登録情報を変更するだけ
で済む。
second
ラウンド・トリップ・タイムイズマネー
“インターネットは、
「高速道路」に例えられるが、
ADNは、
「高速道路＋航空路」にたとえられる。
（図１）
ニューヨークのオフィスからロサンゼルスの顧客にオ
フィスに行くのに、インターステートのハイウェイで行
くことはできるが、
それは現実的だろうか？普通は、
飛行機で JFK からLAXまで行って、そこからレンタ
カーでハイウェイに乗って顧客のオフィスへ向かう
だろう。この空港に相当するものが、Netli のノード
であり、航空路が ADN なのです。言い方を変えれ
ば、車が TCP で、飛行機が Netli プロトコルと言う
こともできます。
”
空港
自動車で大陸横断
図3
Internet
お客様
webサイト
（日本）
⋮
31回
エンドユーザ
（米国）
⋮
http/https
TCP
IP
1画面（25ファイル、75KB）
3
2
1
日本国内
RTT 0.01秒
大平洋
RTT 0.2秒
米国内
RTT 0.01秒
31回
Internet
2回
31回
を表示する場合
アプリケーション
アクセスポイント
（AAP）
お客様
webサイト
（日本）
http
https
TCP
IP
バーチャル
⋮
データセンター
（VDC）
エンドユーザ
（米国）
Netliプロトコル
IP
3
2
1
日本国内
RTT 0.01秒
大平洋
RTT 0.2秒
米国内
RTT 0.01秒
http
https
TCP
IP
7
ます。固定ノードには、移動ノードがホームネット
ワークからパケットを送信したように見えます。
技術
連載
動きだす M o b i l e I P v 6
第2回
ホームエージェント
ここでさらに、移動ノードが別の出先ネットワー
クに移動したとします。移動ノードは、新しい
ホームアドレス
ホームネットワーク
出先ネットワークから、これまでとは異なる気
今回はMobile IPv6がどのような仕組みで実現されているのか、その技術を解説します。
図1
移動ノード
出先ネットワーク
付アドレスを割り当てられます。移動ノードは、
新しい気付アドレスとホームアドレスの対応を
ノードの種類
Mobile IPv6には次の 3 種類のIPv6ノードが
登場します。
＊移動ノード
ホームネットワークには、移動ノードの代理を
通知するため、再度、対応付け更新をホーム
果たすためのホームエージェントが接続してい
エージェントに送信します。後の手続きは、上
ます。移動ノードは、自分が接続しているネッ
述した通りです。このやりとりは、移動ノード
すべての移動ノードは、ホームネットワーク
トワークが変わる度に、ホームエージェントに
とホームエージェントの間でのみ実施されま
（Home network）
と呼ばれるネットワークを持
新しい気付アドレスを通知しなければなりま
す。固定ノードは移動ノードが、いつ、どこへ
ちます。ホームネットワークとは、移動ノードが
せん。この通知のための制御信号を対応付
移動したかを気にすることなく、いつでもホー
本来接続されているべきネットワークです。
け更新（Binding update）
と呼びます。すなわ
ムアドレスと通信できます。
ネットワークの種類
＊ホームエージェント
＊固定ノード
移動ノード
移動ノード
図2
ホームエージェント
ち、移動ノードが持つ変化しないホームアドレス
前回お話しした通り、移動ノードが通信に利用
するアドレスは、たとえ移動ノードが別のネット
対応付け更新
と、出先ネットワークで割り当てられる一時的
な気付アドレスを対応付けるための信号です。
対応付け更新のセキュリティ
ホームアドレス
移動ノード(Mobile node)は Mobile IPv6 によ
ワークに移動しても変化しません。このアドレ
る移動通信機能に対応した IPv6ノードです。
スはホームアドレス
（Home address）
と呼ばれ、
ホームエージェントは、対応付け更新を受信す
対応付け更新は、一種の経路制御信号です。
移動ノードは、通信を継続したまま、異なるネッ
ホームネットワーク上で移動ノードに割り当て
ると、その応答として対応付け応答（Binding
対応付け更新を受信したホームエージェントに
トワーク間を移動できます。
られたアドレスです。
ack）
を返し、ホームエージェントから移動ノード
は、移動ノードのホームアドレス宛てのパケッ
へ向けた仮想的なリンクを構成します。
（図 3）
トを、気付アドレスに向けて転送するための
経路情報が作成されます。
ホームネットワークに対し、移動ノードが移動し
また、対応付け応答を受信した移動ノードも、
ドの通信を補助します。その名が示す通り、
た先で接続するネットワークを出先ネットワー
同様にホームエージェントへ向けた仮想リンク
必要に応じて移動ノードの代わりに移動ノー
ク
（Foreign network）
と呼びます。また、移動
を構成します。この結果、ホームエージェント
つまり、対応付け更新を受理させることがで
ド宛ての通信に代理応答します。
ノードが出先ネットワークで割り当てられたア
と移動ノードの間に、双方向通信が可能な仮
きれば、任意のホームアドレス宛てのパケット
ドレスは気付アドレス
（Care of address）
と呼び
想リンクが構築されます。この仮想リンクが移
を自分の好きな気付アドレスへ転送し、横取
固定ノード
（Correspondent node）
は移動ノー
ます。移動ノードはホームネットワークと複数の
動を隠蔽するための鍵になります。
りできることを意味します。
ドと効率良く通信するための機能に対応した
出先ネットワークの間を自由に移動できます。
固定ノードは、移動ノードの現在位置にかか
この脅威を避けるため、対応付け更新と対応
IPv6ノードです。固定ノードはネットワークを
移動する能力は持ちません。
動作の概要
誤解してはならないのは、移動ノードと通信す
わらず、常にホームアドレス宛てにパケットを
付け応答は IP セキュリティで保護されます。
送信します。当然のことながら、パケットは移
一般に、任意のノード間での IP セキュリティ運
動ノードのホームネットワークへ転送されます
用は困難だと言われています。この理由は、
Mobile IPv6の基本的な考え方は、ノードが移
が、すでに移動ノードは別のネットワークへ移
IPセキュリティ技術自体の難しさではなく、IP
す。上に示した 3 つのノードの中に、固定ノー
動中であることを通信相手に意識させないこ
動した後です。そこで、ホームエージェントが
セキュリティのために必要な共有鍵交換の実
ドと呼ばれる特殊な機能を持ったノードがあ
とです。移動ノードと通信しているノードは、
移動ノードの代理としてパケットを受信します。
現が困難だからです。しかしながら、Mobile
ります。しかし、移動ノードと通信するために
移動ノードが現在どのネットワークに接続して
ホームエージェントと移動ノードの間には、先
IPv6 の場合、このことは大きな問題にはなり
固定ノードの機能を持つ必要はありません。
いるかを考えることなく、
常にホームネットワーク
程作成した仮想リンクがあるので、一旦受信
ません。というのも、ホームエージェントと移動
固定ノードの機能を持つことで、移動ノードと
に接続しているつもりで通信できます。以下、
したパケットを仮想リンクを通じて移動ノード
ノードは通常同一管理組織の元で運用される
効率よく通信できるようになりますが、たとえ
順を追って移動ノードと IPv6 ノードとの通信
に転送します。
と仮定できるからです。よって、IPセキュリティ
通常の IPv6ノードであっても移動ノードと問題
の流れを確認していきましょう。
まず、そもそも移動ノードがホームネットワーク
出先ネットワーク
固定ノード
るノードに特別な機能は必要ないということで
なく通信できます。これは普及の側面から非
気付アドレス
ホームネットワーク
ホームエージェント
（Home agent）は移動ノー
常に重要です。もし、世の中すべての移動し
固定ノード
移動ノード
移動ノード
図3
ホームエージェント
ホームアドレス
気付アドレス
ホームネットワーク
出先ネットワーク
固定ノード
移動ノード
移動ノード
図4
ホームエージェント
の運用を困難にしている鍵交換を実施する必
逆に、移動ノードが固定ノードにパケットを送る
要がありません。管理組織が同じなので、あ
ときは、あたかも移動ノードがホームネットワー
らかじめ双方に鍵を登録できます。
ホームアドレス
気付アドレス
ホームネットワーク
ないノードを固定ノードに変更しなければな
に接続している場合、特別な処理は必要あり
クに存在するかのように振舞わなければなり
らないとしたら、Mobile IPv6 は普及しないで
ません（図 1）
。移動ノードは単なるIPv6ノード
ません。そのため、移動ノードは直接固定ノー
次回は、移動ノードと固定ノード間の通信を
しょう。
として固定ノードと通信します。
ドにパケットを送るのではなく、ホームエージェ
最適化する仕組みを解説します。
出先ネットワーク
ントとの間に作られた仮想リンクを使って、一
次に、移動ノードが出先ネットワークへ移動し
8
旦ホームエージェントへパケットを転送します。
たとします。
（図 2）移動ノードは、出先ネットワー
（図 4）
このパケットは、ホームエージェントでさ
IIJ 技術研究所
クから新しい気付アドレスを割り当てられます。
らに転送され、固定ノードへ向けて配送され
島慶一
固定ノード
9
INF O R M AT IO N
I NF OR MAT I O N
IIJ Technical WEEK 開催のご案内
IIJメールセキュリティ・セミナー
開催のお知らせ
「メール監査 1 ヶ月無料お試しキャンペーン」
実施のお知らせ
中小企業向け情報サイト
「IT 化インフォメーションセンター」オープン！
IIJ グループでは、11/5 ∼ 7 の 3 日間にわたり、ネットワークエンジニア
の方々を対象とした技術セミナー「IIJ Technical WEEK」を下記の通り
この度弊社では、トレンドマイクロ株式会社、キヤノンシステムソリュー
この度弊社では「メール監査 1 ヶ月無料お試しキャンペーン」を実施い
2003 年 9月8日、IIJ、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式
ションズ株式会社にご協力を賜り、
「IIJ メールセキュリティ・セミナー」
たします。昨今の電子メールによる顧客情報・機密情報の漏洩や不適
会社シマンテック、デルコンピュータ株式会社が協賛し、会員制の情報
開催いたしますのでご案内いたします。
を開催いたします。弊社講演では、10月より実施している「メール監査
切な内容のメール発信による企業の信用失墜のリスクは増大する一方
サイト「IT 化インフォメーションセンター」
（https://v-consortium.jp/ic/）
ネットワーク運用の実践的な Tips から、最新技術によるネットワーク
お試しキャンペーン」の詳細についても併せてご説明いたしますので、
で、年々深刻な問題となっています。しかしながら、実効のある対策を
がオープンいたしました。協賛各社が「ネットワーク」
「ERP/会計管理」
管理手法、さらに次世代の IP 技術動向まで幅広いセッションを予定し
この機会にぜひご来場ください。
講じている企業は未だ少ないのが現状です。本キャンペーンでは、企
ています。ネットワークの構築、運用に携わる方に有用な情報が満載
I I Jメールセキュリティ・セミナー開催要項
IIJ T e ch n i ca l WEEK 開催要項
■ 日時： 2003年11月5日（水）∼7日（金） 13：30∼17：40
■ 会場： IIJグループ本社（神保町三井ビルディング）17F大会議室
■ 参加費：無料（完全予約制）
■ お申込み： http://www.iij.ad.jp/techweek/よりお申し込みください。
■ プログラム：
11/5（水）
13:30-14:00 開催にあたってのご挨拶
IIJ 代表取締役社長鈴木幸一
14:10-15:10 IIJバックボーンネットワークの構築と運用
IIJ 運用部部長島上純一
15:25-16:25 SMFによるネットワーク管理
IIJ 製品開発部製品技術課主任山本茂
16:40-17:40 リモートブリッジによる新世代VPNの構築
IIJ サービス統括部課長佐藤純也
■ テーマ：電子メールの情報セキュリティ
∼蔓延するウイルスと情報漏洩問題に立ち向かうには？∼
■ 日時： 2003年10月28日（火）14:00∼16:20（開場13:30）
■ 会場： IIJ本社神保町三井ビルディング17F 大会議室
■ 参加費：無料（完全予約制）
■ 定員：申込先着100名
■ お申込み： http://www.iij.ad.jp/seminar/sm031028.htmlよりお申し込みください。
■ プログラム： 14:00-14:40「最新ウイルス動向とその対策」
トレンドマイクロ株式会社
インテグレーテッドソリューション部コンサルティングSE部
システムエンジニア丸山祐士氏
14:50-15:30「企業イメージを守る、情報セキュリティ管理」
キヤノンシステムソリューションズ株式会社
セキュリティソリューション事業部セキュリティソリューション部
岡庭素之氏
15:40-16:20「メールセキュリティサービスの効果的な活用」
∼自社運用での限界とアウトソーシングのメリット∼
株式会社インターネットイニシアティブ
運用本部ネットワークサービス部ネットワークサービス課
服部照久
※講演内容、講師は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
13:30-14:00 Keynote：次世代インターネット技術と技術研究所
IIJ 技術研究所所長和田英一
14:10-14:40 IETF最新動向
IIJ 技術研究所主任萩野純一郎
14:50-15:20 IPv6最新事情
IIJ 技術研究所山本和彦
IIJ メールセキュリティ・セミナー事務局
U R L：h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p / s e m i n a r / s m 0 3 1 0 2 8 . h t m l
T E L：0 3 - 5 2 0 5 - 6 3 6 0
F A X：0 3 - 5 2 0 5 - 6 3 6 5
E - m a i l：s e m i n a r - i n f o @ i i j . a d . j p
13:30-14:10 Keynote：新世代の企業ネットワークと通信サービス
IIJ 取締役サービス統括部部長歌代和正
14:20-15:20 トラブルのないサービスホスト運用
IIJ 運用部システム運用課課長谷口崇
15:30-16:30 大規模インシデントへの対応
IIJ サービス統括部課長齋藤衛
16:40-17:40 ユーザ自身で出来るセキュリティ検査
IIJテクノロジープロフェッショナルサービス部
テクニカルマネージャー加藤雅彦
※講演内容、講師は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
詳細・お申込みは
IIJ Technical WEEK 事務局
「セキュリティ・ソリューションフォーラム」に協賛
レゼント企画や、IT 専門誌の年間定期購読料 10%OFF などの特典も
ございます。
■キャンペーン概要
ぜひ「IT 化インフォメーションセンター」をご活用ください。
（＊1）
キャンペーン期間中にお申し込みいただくと、無料
で 1 ヶ月間、
メール監査の機能をご利用いただけます。
■「IT 化インフォメーションセンター」のコンセプト
（＊ 1）
ただし、メール監査機能以外のサービス機能の利用にあたって通常料金が発生します。
企業が安全かつ適切な IT 化を推進するためには、
「必要な情報を確実
に手に入れる」こと、そして、導入の裏側にある様々な失敗事例を事前
1.対象
（＊2）
・
「IIJポストオフィスサービス/セーフティ
」を現在ご利用中のお客様
・
「IIJ Mail ゲートウェイサービス/ウイルスプロテクション」を
に学び活かすことが重要と考えます。
「IT 化インフォメーションセンター」
では、協賛 4 社による貴重な事例を基に、同規模の企業の対応はどの
現在ご利用中のお客様
ようなものか、どこに何を相談すれば欲しい回答が得られるのか、など
→ご利用中のサービスの品目を、1 ヶ月間無償でメール監査付きの
の情報を、ヴァーチャルとリアルを組み合わせたクロスメディアコミュニ
ケーションを通じて提供します。
・
「IIJ Mail ゲートウェイサービス/ウイルスプロテクション」を
◎ IT 化インフォメーションセンター URL ：https://v-consortium.jp/ic/
新規にご契約されるお客様
→お客様のメールの運用状況により、いずれかのサービスをご選択
IT 化インフォメーションセンターへのお問い合わせ
株式会社シンフォニーグッドスタッフ
コンソーシアム事務局担当：宮島
（＊ 2）
「IIJ ポストオフィスサービス」の品目のうち、
「スタンダード」
「ウイルスプロテクション」は
本キャンペーンの対象外となります。
T E L：0 3 - 3 2 6 4 - 8 8 2 5
2.期間
E - m a i l：c o n s o r t i u m _ j a p a n @ s g s j a m . j p
申込書受付期間
お試し利用期間
来る10月22日
（水）∼24日
（金）
に開催される展示会「Security Solution
第1次
2003/10/30まで
2003/11/15∼2003/12/14
2003」に併催で『セキュリティ・ソリューション・フォーラム in Security
第2次
2003/11/30まで
2003/12/15∼2004/1/14
第3次
2003/12/26まで
2004/1/15∼2004/2/14
Solution 2003』が開催されます。IIJとIIJ テクノロジーでは本フォーラム
に協賛し、講演いたしますのでご案内します。
本フォーラムでは、情報セキュリティ・マネジメント体制のあり方や最新動
向、テクノロジーを解説いたします。展示会と併せ是非、ご参加ください。
※実際のお試し利用期間につきましては、お申し込み状況や弊社設備の都合によって、しばらく
お待ちいただくことがございます。事前に営業担当、または IIJ インフォメーションセンターまでお
問い合わせください。
※本サービスに移行される場合は、別途本サービスのお申込書をご提出いただく必要がござい
ます。
セキュリティ・ソリューション・フォーラム in Security Solution 2003概要
■ 日時： 2003年10月22日（水）∼24日（金）各日 11：00∼16：45（予定）10：30開場
同時開催展示会 10：00∼17：00
■ 会場：東京ビッグサイト
■ 定員：各日450名（先着順、定員になり次第締切）
■ 受講料：無料（事前登録制）
■ 主催：日経BPセミナー事業センター
◎詳細はこちら＞＞ h t t p : / / a c . n i k k e i b p . c o . j p / n c / s e c 5 /
キャンペーン詳細・お問い合わせ先
IIJインフォメーションセンター
U R L：h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p / a u d i t /
SLA 遅延時間＊の実績
遅延時間の統計（2002 年 12 月∼ 2003 年 9 月）
SLA Latency Value
35ms
保証値（30ms）
30ms
25ms
20ms
13.65ms 13.61ms 13.61ms 13.36ms 12.95ms 12.94ms 13.27ms 11.81ms 11.62ms 11.80ms
15ms
T E L ：0 3 - 5 2 0 5 - 4 4 6 6（土日祝日除く9：30 ∼ 17：30）
E - m a i l：i n f o @ i i j . a d . j p
10ms
2002/12 2003/01 2003/02 2003/03 2003/04 2003/05 2003/06 2003/07 2003/08 2003/09
＊ IIJ 国内バックボーン全体の平均往復遅延時間
URL：http://www.iij.ad.jp/techweek/
T E L：0 3 - 5 2 0 5 - 6 3 6 0
ぜひこの機会に、適切なリスクマネジメントを始める手がかりとして
「メール監査」をお試しください。
いただけます。
16:50-17:20 Auto-ID技術解説
IIJ 技術研究所（兼Auto-IDセンター）宇夫陽次朗
11/7（金）
会員登録していただくと、毎月抽選で 10 万円相当の賞品が当たるプ
・
「IIJポストオフィスサービス/セーフティ（＊2）」
を新規にご契約されるお客様
15:30-16:00 IPv6 Mobility技術と標準化動向
IIJ 技術研究所島慶一
16:10-16:40 メタデータ技術と標準化動向
IIJ 技術研究所新麗
のための Tips を毎月公開して参ります。
実際に 1 ヶ月間お試しいただくことが可能です。
品目にアップグレードいたします。
11/6（木）
「セキュリティ」
「PC/サーバ」
といったカテゴリで、中小企業の IT 化推進
Mean Value
です。ぜひお見逃しなく。
業資産を守り、リスクを管理／回避するソリューション「メール監査」を
F A X：0 3 - 5 2 0 5 - 6 3 6 5
E - m a i l：s e m i n a r - i n f o @ i i j . a d . j p
日経 BP セミナー事務局セキュリティフォーラム係
T E L：0 3 - 5 2 1 0 - 8 6 5 7（土日祝を除く月∼金 10：00 ∼ 17：00）
E - m a i l：s e m i n a r @ n i k k e i b p . c o . j p
10
SLAの詳細は
URL：http://www.iij.ad.jp/SLA/
11
GLOBAL NETWORK
IIJ バックボーンマップ（2003 年 10月現在）
JAPAN
6Mbps
埼玉
第１DC
JPNAP
ASIA
西東京
仙台
第１DC
6Mbps
13Gbps
Hong
Kong
浦和
東京
柏
第1DC
China
Thailand
45Mbps
45Mbps
千葉
東京
第2DC
Korea
Malaysia
札幌
第１DC
A-Bone
Indonesia
東京
100Mbps
FDDI
有明
Singapore
Philippines
11Gbps
Taiwan
dix-ie
横浜
45Mbps
富山
名古屋
第１DC
浜松
6Mbps
横浜
第1DC
6Mbps
横浜
第2DC
岡崎
金沢
U.S.A.
New York
（NYIIX）
PAIX
京都
1Gbps
大阪
第１DC
京都
第１DC
大阪
1Gbps
JPNAP
大阪
東京
IIJ
New York
IIJ
Palo Alto
MAE-WEST
ATM
45Mbps
神戸
福岡
第１DC 45Mbps×2
有明
IIJ
San Jose
1Gbps
Equinix GigE
Exchange
沖縄
岡山
広島
大阪
福岡
6Mbps
STM-1 : 150Mbps
STM-4 : 600Mbps
STM-16 : 2.4Gbps
100Mbps
6Mbps
IIJ
Ashburn
IIJ L.A.
1Gbps
熊本
Equinix GigE
Exchange
6Mbps
MAE-EAST
ATM
北九州
STM-64 : 9.6Gbps
※最新のバックボーン情報は、http://www.iij.ad.jp/net work /をご覧下さい。
vol. 57 OCTOBER 2003
発行株式会社インタ−ネットイニシアティブ
営業統括部 T E L : 0 3- 5 2 0 5 - 6 3 6 0
E - m a i l: i n f o @ i i j . a d . j p
URL :http://www.iij.ad.jp/iijnews/
『 iij.news』バックナンバーをご覧いただけます。
株式会社インタ−ネットイニシアティブ
本社東京都千代田区神田神保町 1-105 神保町三井ビルディング〒 101-0051
T E L ： 0 3 -5 2 0 5 - 4 4 6 6 E - m a i l ： i n f o @ i i j . a d . j p
関西支社大阪府大阪市西区江戸堀 2 -1-1 江戸堀センタービル 19F 〒 550 -0002
T E L ： 0 6 - 4 8 0 3-9 5 0 0 E - m a i l ： i n f o @ o s a k a . i i j . a d . j p
名古屋支社愛知県名古屋市中村区名駅南 1-24-30 名古屋三井ビルディング本館 3F 〒 450 - 0003
T E L ： 0 5 2 -5 8 9 -5 0 1 1 E - m a i l ： i n f o @ n a g o y a . i i j . a d . j p
札幌支店北海道札幌市中央区北三条西 3-1-25 札幌北三条第一生命ビル〒 060 -0003
T E L ： 0 1 1-2 1 8 - 3 3 1 1 E - m a i l ： i n f o @ s a p p o r o . i i j . a d . j p
東北支店宮城県仙台市青葉区花京院 1-1-20 花京院スクエアビル 15F 〒 980-0013
T E L ： 0 2 2 -2 1 6 -5 6 5 0 E - m a i l ： i n f o @ t o h o k u . i i j . a d . j p
北陸支店富山県富山市牛島新町 5 -5 タワー 111 10F 〒 930 -0856
T E L ： 0 7 6 - 4 4 3 -2 6 0 5 E - m a i l ： i n f o @ h o k u r i k u . i i j . a d . j p
中四国支店広島県広島市南区稲荷町 2 -16 広島稲荷町第一生命ビル 11F 〒 732 - 0827
T E L ： 0 8 2 - 5 0 6 - 0 700 E - m a i l ： i n f o @ c s . i i j . a d . j p
＊この冊子の内容はサービス形態・価格など予告なしに変更することがあります。
（2003 年 10月作成）
＊表示価格には、消費税は含まれておりません。
＊ IIJ、IIJ4U、IIJ-MC、IIJ-Tech、SEIL は株式会社インタ−ネットイニシアティブの登録商標または商標です。
＊記載されている企業名あるいは製品名は、一般に各社の登録商標または商標です。
九州支店
福岡県福岡市中央区天神 1-1-1 アクロス福岡西 10F 〒 810 -0001
T E L ： 0 9 2 -7 2 5 - 6 5 3 3 E - m a i l ： i n f o @ k y u s h u . i i j . a d . j p
沖縄営業所
沖縄県那覇市久茂地 1-7-1 琉球リース総合ビル 8F 〒 900 - 0015
T E L ： 0 9 8 - 9 4 1- 0 0 3 3 E - m a i l ： i n f o @ o k i n a w a . i i j . a d . j p
豊田営業所
愛知県豊田市西町 4-25-13 フジカケ鐵鋼ビル 5F 〒 471-0025
T E L ： 0 5 6 5 -3 6 - 4 9 8 5
IIJ - MKTG 001 AA - 0310 EK - 03500 SA

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