New Products

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業界初、著作権保護機能付16M バイト
セキュアマルチメディアカードを製品化
主な用途
●コンテンツ保護が必要なデジタル情報を取り扱う
全てのパーソナル機器
音楽ダウンロード／再生機能付き携帯電話、ポ
ータブル音楽プレーヤー、玩具、ゲーム機などの
携帯エンターテイメント機器
●デジタルビデオカメラ、デジタルカメラなどの携帯画像機器
●パームサイズ PC、電子手帳の携帯情報機器
●スマートフォン、ページャ等の携帯通信機器
User Benefits
配信されたデジタルコンテンツの記録用メディアとして利用できます。
既存マルチメディアカードの上位互換品であり、既存機器にも使用できます。
New Concept
■コントローラ部には当社のRISC
マイコン｢SuperH TM ｣(注4)をCPU
コアとして採用することにより、
高度な暗号処理を実現
■業界で初めての
SecureMultiMediaCard(以下、セ
キュアマルチメディアカード)の
製品化
■UDAC-MB(注1)を採用しており、
強固なセキュリティを実現
■MultiMediaCardTM(以下、マルチ
メディアカード)(注2)規格の上位
互換性を保つため、機能のみな
らず、厚みも含め全く同一のサ
イズを採用
■フラッシュメモリとコントローラを
1チップ化したシングルチップを
搭載
■フラッシュメモリ部には多値技
術(注3)を採用し、小型化を実現
Point of Product
近年、インターネットの拡大、
および PC、携帯電話などの個人
への普及に伴い、あらゆるデジ
タル情報について、この新たな
アプローチによる配送が始めら
れようとしています。特に音楽
情報の配信については、CD 等に
よる従来の店頭販売に加え、1)
インターネット経由、2)携帯電
話のキャリア業者経由等へ広
セキュリティ
上位互換性
標準化
6 4MB
の推進（
70社参加）
• Nokia、Ericssonなどの携帯電話
リーディングカンパニーによる標準化
仕様作成
大容量化
30Mbps
3.3V
1.8V
2002
1GB
10Mbps
2004
64MB
2002
1.従来のマルチメディアカード
に暗号化・復号化機能を追加
2.暗号化・復号化の際に必要と
なるライセンスキーなどの鍵を
メモリカード内の安全なTRM
領域に格納
3.TRM領域で実行される
コンテンツ保護命令セットを追加
T R M領域
著作権
保護命令
暗号化
／
復号化
機能
暗号化・
復号化
の為の
鍵
フラッシュ
メモリ
フラッシュメモリ
コントロール
256MB
3Mbps
2000
追加
セキュリティ機能
マルチメディアカード
インタフェース
HITACHI
低電圧・低消費電力化高速ダウンロード化
2000
こうした中、三洋電機株式会
社（以下、三洋電機）
、富士通
セキュア・
マルチメディアカード
• UDAC-MB方式による高いセキュリティ
• 暗号処理エンジン内蔵
• セキュリティ関連の鍵を安全な領域に格納
• シングルチップ技術による耐タンパー
性の向上
• MMCアソシエーションによる標準化
• 標準MMCと完全互換性のある
外形仕様(32mm x 24mm x 1.4mm)
• 標準MMCと同じ電気的インターフェース
仕様
• 標準MMCに、セキュリティ関連コマンド
を追加
1.2 V
しかしながら、実際は、違法
コピー等による著作権侵害に対
する懸念から本格普及に至って
いません。現在、インターネッ
トからパソコンへの音楽ダウン
ロード配信で、これら不正行為
への対策を行なうためのコンテ
ンツ保護技術仕様の策定が
SDMI(Secure
Digital
Music
Initiative)(注5)で進められていま
す。
技術的特徴
Secure MultiMediaCard
将来展開
がっていくと推測されています。
2004
2000
追加著作権保護命令セット
2002
2004
株式会社（以下、富士通）
、およ
び当社の 3 社は、加入者の伸び
が大きく、かつ、高速データ配
信サービスを実現しつつある携
帯電話市場に注目し、この配信
網と携帯電話機に最適化したコ
ンテンツ配信システムである
｢ケータイ de ミュージック｣(注
6)規格を開発、昨年１２月に発
表しました。
本製品は、三洋電機、富士通、
および当社が共同開発した汎用
コンテンツ保護技術 UDACMB(注 1)を採用しており、強固
なセキュリティを実現していま
す。また、現在製品化されてい
るフラ
ッシュカードでは最小の
MultiMediaCard TM 規格の上位互
換品であり、32ｍｍ×24ｍｍ×
1.4ｍｍと、厚みも含め同サイズ
を実現しています。
今回は、音楽配信用途などの
著作権保護が必要なデジタルコ
ンテンツの保存用フラッシュカ
ードとして、セキュアマルチメ
ディアカードを業界で初めて製
品化し、 16M バイトの
｢HB288016SM1｣を平成 12 年 8月
よりサンプル出荷します。
また、携帯電話機向け音楽配
信システムの規格｢ケータイ de
ミュージック｣のコンテンツ記
録カードとして、ファッション
性を取り入れ、色もシルバー、
ベージュ、オレンジ、ピンク、
ブルー、ホワイト、パープルの 7
色をラインアップします。
Features
本製品は、フラッシュメモリ
とコントローラを 1 チップ化し
たシングルチップを搭載してい
ます。フラッシュメモリ部には、
多値技術を採用した 0.25μm の
128M ビット AND 型フラッシュ
メモリを使用し、小型化を実現、
コントローラ部には当社の
RISC マイコン｢SuperHTM｣を CPU
コアとして採用することにより、
高度な暗号処理を実現していま
す。
製品の主な特徴は、次の通り
です。
ピン数も 7 ピンで、マルチメ
ディアカードと同一のピン配
置です。
今後はさらなる大容量化を進
め、32M バイト/64M バイト品を
製品化していくと同時に、書き
込み速度の向上を図っていきま
す。
なお、本セキュアマルチメデ
ィアカード仕様を、独 Infineon
Technologies AG（インフィニオ
(1) 高度なセキュリティ機能
ン社）
、三洋電機、および当社の
を搭載
3 社でマルチメディアカードア
UDAC-MB 方式に基づいた
ソシエーション(注 10)に対し、
高い安全性を実現しています。
コンテンツ保護機能付きマルチ
カード自身に暗号化･復号化
メディアカードのオープンスタ
の機能を持たせると同時に、
ンダードとすべく提案していま
暗号化･復号化の際に使われ
す。この技術により、音楽配信
るライセンスキー (注 7)等を
用途だけでなく、書籍、画像な
カード内の安全な領域に格納
どコンテンツ保護対策を必要と
できる TRM 領域(注 8)を有し
する各種コンテンツの保存と配
ています。さらに、コンテン
信に柔軟に対応することが可能
ツ保護関連命令セット(注 9)
を追加することで、音楽配信
になります。
システムで要求されるセキュ
リティレベルを達成していま
す。
(注1) UDAC-MB(Universal Distribution with
(2) 既存のマルチメディアカ
Access Control - Media Base)：コンテ
ードとの互換性を維持
ンツをセキュアマルチメディアカー
マルチメディアカードとの
ドなどに配信し、ユーザー間でやり
上位互換性を保つため、機能
とりする状況において、ユーザーが
のみならず、厚みも含め全く
不便を感じることのないような合法
同一の外形を採用しました。
的コピーおよび合法的再生を実現す
これにより、本セキュアマル
るコンテンツ保護技術。
チメディアカードは、コンテ
(注2) MultiMediaCard(マルチメディアカー
ド)：独 Infineon Technologies AG の
ンツ保護機能が必要な新たな
商標です。
機器だけでなく、既存のマル
(注3)
多値技術：チップサイズの縮小に有
チメディアカード対応機器に
効な今後の大容量フラッシュメモリ
も使用できます。既存マルチ
に適した技術で、通常のメモリで
メディアカードと同様に、動
は’0’/’1 ’の 2 つのしきい値レベルで
作電圧は 2.7∼3.6V の低電圧
あるのに対し、’0 0’/ ’01’/ ’10’/’1 1’の 4
動作が可能であり、読み出し
つのしきい値レベルを持たせること
速度 14M ビット/秒、書き込
で、1 セルで 2 セル分の働きを実現
み速度 3M ビット/秒と、業界
します。
最高レベルを実現しています。
TM
(注4)
SuperH ：SuperH は(株)日立製作所
の商標です。
(注5)
SDMI(Secure
スキーは、ネットワークなどを通し
Music
て購入、または正当に移動すること
Initiative)：デジタル音楽の流通を不
Digital
により、
セキュアマルチメディアカ
法コピーから守る技術仕様を取りま
ード内に記録される。再生時に正当
とめるために、1999 年 2 月に発足し
なデコーダチップ内に安全に渡して
た団体で、RIAA(米国レコード産業
初めて暗号化コンテンツを復号でき
協会)を始めとするコンテンツホル
る。
ダーを始め、ハード、ソフト、シス
(注8)
テム関連会社を含め、110 社以上が
パ･レジスタント技術は、半導体チッ
参加しています。既に、再生ポータ
プなどの内部解析や改ざんを物理的
ブルプレーヤに関する技術仕様を定
及び論理的に防衛する技術です。例
めた「 SDMI
Device
えば、チップ内部に強固で粘着力の
Specification Part1 Version1.0 」を公表
高いコーティングを施し、表面を剥
し
がすと、内部の回路が完全に破壊さ
て
い
Portable
ま
す
。
（http://www.sdmi.org/ ）
(注6)
ケータイ de ミュージック：三洋電
用い、形成･構成されるシリコン領域、
またはカードの領域です。
(注9)
コンテンツ保護関連命令セット：コ
ータイ de ミュージック」は、3 社で
ンテンツ保護用セキュアマルチメデ
共同開発した汎用コンテンツ保護技
ィアカード専用に用意された暗号に
術である「UDAC-MB 」をベースに
関する命令セット。ENCRYPT、
した規格であり、セキュリティガイ
DECRYPT 等の命令がある。
ドライン、プロトコル規格、セキュ
(注10) マルチメディアカードアソシエー
アマルチメディアカード規格および
シ
ダウンロード・再生システム規格か
Association)：現在製品化されている
ら構成される。
ョ
ン
(MultiMediaCard
フラッシュカードでは、世界最小ク
ライセンスキー：暗号化されたコン
ラスであるマルチメディアカード、
テンツを解くための秘密鍵(キー)を
および討議中のセキュアマルチメデ
配信先のメディアに固有の公開鍵な
ィアカードの標準化団体。現在、約
どで暗号化した情報。このライセン
70 社の参加メンバー会社で構成さ
表−１
項目
メモリ容量
インタフェース
超小型な形状を活かし、携帯
電話市場にフォーカスしていま
すが、将来は、あらゆる民生分
野のデファクトスタンダードを
目指していきます。
施したりします。TRM は、本技術を
発した携帯電話機・PHS に音楽を配
信するシステムの技術規格。
この「ケ
From Engineer
れるようにしたり、ダミーの配線を
機、日立、富士通の 3 社が共同で開
(注7)
TRM(Tamper Resistant Module)：タン
れる。
技術問合わせ：
半導体グループシステムメモリ事業部営業技
術部
〒100−0004 東京都千代田区大手町 2 丁目
6 番 2 号（日本ビル）
電話 03（ 5201 ）5009（ダイヤルイン）
仕様一覧
仕様
16Mバイト
MultiMediaCard
SPI(Serial Peripheral Interface)
システム･パフォーマンス読み出し：14Mビット/秒 typ.(マルチブロックリード時)
書き込み：3Mビット/秒 typ.(マルチブロックライト時)
電源仕様
動作電圧：
2.7∼3.6V
読み出し電流：
40mA
書き込み電流：
40mA
読み出し･書き込み仕様 512バイトブロックリード/ライト
マルチブロックリード/ライトも可能
動作温度範囲
-25∼＋85度
外形寸法
32ｍｍ×24ｍｍ×1.4ｍｍ、
7ピン *MultiMediaCardと同一のピン配置

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