国連ウィメン日本協会よこはま 国連ウィメン日本協会 No.16 2016.5 あよ こ は ま 国連ウィメン日本協会よこはま総会 (2016 年度) 目 次 国連ウィメン日本協会よこはま総会 1 協力協定団体ネットワーク会議 1 国際女性デー2016 2~3 踊り場地区センターまつり 4 港南ラウンジ まつり 4 日本協会ニュース 4 事務局より 4 2016 年 2 月 7 日(日)男女共同参画センター横浜にて総会が開催されました。 まず、樽谷会長より組織の充実と強化をこれからの重点目標に掲げていきたい、 特に、地域との結びつきや若者との活動にも力をいれていきたいとの挨拶があ りました。 次に議長と書記が選出され、議案に入りました。前牧野事業部会長より 2015 年度の事業報告、竹内総務部会長より収支決算報告、前山本ショップ部会長よ りショップ収支決算報告、芳賀監事より監査報告があり、出席者の拍手によっ て承認されました。続いて、増岡事業部会長より 2016 年度事業計画案、竹内総 務部会長より収支予算案、前山本ショップ部会長よりショップ収支予算案が提 案され、こちらも拍手で承認され議事終了となりました。今年度は役員改選の年にあたり、新たな役員が以下のよ うに決まりました。 総会終了後は、会員が持ち寄った献品のバザーと昼食会が催され、 会員同士交流を深める和やかな時間が過ごせました。交流会の最後に は、一般社団法人国際女性教育振興会代表理事の矢嶋久惠さんより、 ポーランドの視察研修報告がありました。ポーランドの現状について、 写真を見ながら分かりやすく説明してくださいました。とても人なつ っこく親しみやすい国民性であること、社会制度や経済はまだまだ発 展途上だということなど、あまりなじみのないポーランドのことを知 る良い機会となりました。 (総務部会 市川繁子) 国連ウィメン日本協会よこはま 2016~2017 年度役員 ★顧問 有馬真喜子 ★相談役 宮坂洋子 ★会長 樽谷文代 ★副会長・事業部会長 増岡啓子 ★副会長・広報部会長 衛藤栄津子 ★副会長・総務部会長 竹内美千代 ★副会長・ショップ部会長 西村洋子 ★理事 有吉雅子 石橋むつ子 伊藤千鶴子 市川ゆき子 木次順子 昆千賀子 後藤久美子 高橋克子 本田敏江 牧野迪代 山本紀子 ★監事 大森晴子 渡邊晧子 ~ 協力協定団体ネットワーク会議に参加して (2/27 婦選会館にて) ~ 今回参加の協力協定団体は、北九州、多摩、東京、さくら、よこはまの4団体でした。団体ごとに①広報活動、 ②募金活動、③団体の組織能力向上の3点を中心に報告と今後の計画についてプレゼンをしました。 よこはまとしては、①地域イベント参加での広報、ニューズレター発行やネットを通じての広報活動の成果が出 てきたこと、さらに HP の充実を図っていくこと、②チャリティコンサートの成功とグッズ売り上げ増で、拠出金が 目標額を大幅に超えたこと、今後も仕入れ・販路の拡大を図ること、③団体の組織力向上には、若い世代を呼び込 み、活動を広げていく必要があること、若い人のイベントへの参加やボランティア受け入れの態勢を整えること、 などを発表しました。 各団体発表後の意見交換では、グッズの仕入旅行や各団体のグッズの委託販売や UN Women のロゴ入り T シャツ販 売についての話が出ました。ロゴ使用については、厳しい規定があるため、日本協会としても今後の対応を考えて いくとのことです。 (会長 樽谷文代) 1 ■国際女性デー2016 ~つながる輪・ひろがる和~ 「ラオスの子ども図書館活動からみる女性のエンパワーメント」 講師 エッセイスト 安井清子さん 今年で9回目を迎える恒例の国際女性デー記念イベントは、3 月 5 日(土) 、 フォーラムのホールで行われました。講演に先立って、フルートアンサンブル ティンカーベルによる爽やかな演奏で幕を開けました。ついで、登場した安井 清子さんから、体験に満ちた講演を伺いました。ラオスの少数民族のモン族に は文字がなかったため、身振り手振りのパフォーマンスで絵本を読み聞かせた 際の再演や、モン族の子どもたちの映像も交えた安井さんの体当たりで滋味に 満ちあふれたお話は、聞く者の心に染み渡りました。 民族衣装を着た安井清子さん(右) と深瀬初枝さん ティンカーベルの爽やかな演奏 寄 稿 ラオスに魅せられて 深瀬初枝 私は 2006 年からラオスの子どもたちへの読書支援活 動に携わってきました。その中で安井清子さんの存在 を知り、応援をさせていただくようになりました。今 回、国際女性デー講演会に安井さんを講師としてご紹 介することができました。なるべく多くの方々にラオ スを知って欲しい、理解して欲しいとの思いが、この 様な形で実現でき、大変嬉しく思っております。 私が読書支援という活動をラオスの人たちと共に実 施していく中で「ラオス語の壁」があり、すでにラオ スで作家として、また「山の図書館」活動をしていら っしゃった安井さんを知り、通訳やら、様々なアドバ イスをいただいてきました。 「小柄な女性なのにとって もパワフル」という安井さんの第一印象は、今でも変 わりません。 安井さんはラオスの少数民族の一つである「モン 族」を支援されています。首都ヴィエンチャン郊外の シヴィライ村の女性たちが製作した刺繍製品を買い取 り、現金収入を支え、これが日々の生活費、子供の学 用品や薬代として使われています。寄付を得るのでは なく、自らの労働の対価として正当な収入を得る道を 作る支援をしているということです。モンの女性が作 る刺繍製品には、その丁寧さ、デザインの素晴らしさ に定評がありますが、「自立した女性」の誇りも縫い 込まれているのでしょう。 私が以前訪問したラオスの村でも、年配の女性が家 の外で楽しそうに刺繍している姿を見かけました。そ の家の横では作った刺繍製品の販売もしていました。 その誇らしい日焼けした笑顔が忘れられません。私自 身、これらの刺繍製品の国内での販売に携わり、少し でも安井さんのお気持ちに寄り添い、モンの女性たち の支援ができればと思っています。 私が初めてラオスを訪問してからの、この 10 年間 のラオスの経済発展は驚くばかりです。しかし、一歩 ラオスの「内側」に入りますと、どこか昔懐かしい日 常の暮らしが見えてきます。そこには笑顔を絶やさな いラオスの人たちがおり、その笑顔に魅せられていま す。 皆様、もっともっとラオスを好きになって下さい。 そして読書支援活動をはじめ多くのラオス支援にご支 援・ご協力をお願いいたします ■■中学生・高校生の参加 今回の女性デーの新たな展開は、日ごろ国際交流やラオスに関心の深い英和学院の生徒さんたちが、会場に駆けつ けてくださったことです。ラオスの子どもたちへと全校を挙げて絵画制作にとりくんでくれ、その絵画は安井さんや 深瀬さんのご協力によりラオスに届けることになっています。 2 ■■生徒さんたちの感想(抜粋) *言葉の壁があってもその人達と関わっていくことによって自然と言葉の壁は取 り除かれ、コミュニケーションを取っていけるということに感心しました。また、 難民キャンプでモン族の人々との交流を持ち、そこから文字を持たないモン族の 人々と一緒に絵本を作り、図書館を作っていくというプロジェクトに驚きました。 *安井先生の「厳しい環境にいるから色々な絵本のページをめくって大きな夢を持 ち広い世界を受け入れる子供になってほしい」という願いに心を打たれました。 人々は自分の置かれた状況を容易に変えることはできませんが「夢」は誰でも持 つことができます。この講演会のテーマであるエンパワーメントつまり人々に夢 や希望を与え、勇気付け、人が本来持っている素晴らしい生きる力を湧き出させ る場を世界全体で作っていかなくてはいけないと思いました。私も自分の「夢」を 実現できるよう感謝の気持ちを忘れず努力し行動できる人になりたいです。 ※全文は国連ウィメン日本協会よこはま HP・国際女性デーサイト参照 著書にサインをする安井さん http://www.unwomenyokohama.org/ ■■参加者アンケートより *モン族の図書館のお話はとても素晴らしかったです。このような活動をされている同年代がいることは、とても 刺激になります。国際女性デーを知る良いきっかけになりました。 *世代間交流企画すばらしいです。これからもこういう企画を期待しています。 *英和学生の報告から、女性として生きるこれからの姿に希望を感じました。 *30 年前といえば、横浜で図書館活動をしていた頃に重なる時期で、いかにその歩みが大変かをしみじみ思い知 らされました。 ■■交流バザー 出店は 5 団体でおなじみの顔と再会しました。私たちは今年もみやぎジョネッ トの草野さんを通して仕入れた被災地支援品の油麩・海苔などと、モン族の刺繍 品、珍しいラオスの塩、講師の著作本を販売しました。深瀬さんがずっと店番を してくださり、多くの方が最後まで楽しそうに行き来していました。安井さんは 本を買った方に丁寧に応対しながらサインされ、行列ができていました。 【出店団体】 チーム ピース チャレンジャー・FRN ファイバーリサイクルネットワーク・ まどか工房・AWC アジアの女性と子どもネットワーク・ 国連ウィメン日本協会よこはま みやぎジョネット 来場者で賑わう交流バザー 草野祐子さんからのメール 東日本大震災発生より丸5年を迎え、防潮堤やかさ上げ、高速道、商店街建設や宅地造成等の工 事が加速しています。南三陸町防災庁舎遺構もその脇にある私どもの事務所も、20m ほどの土盛りの ピラミッドに囲まれてしまい、これまでで一番苦しいです。地域のお世話に当たられてきた方々に は、かなりの疲れと不安がみえます。震災で露わになった DV 性暴力等の被害、若年出産と離婚、貧 困、精神・知的障害… 女性自立の壁は厚く、復興の質やスピードを問うとジェンダー視点に帰結 し、 「この町ではこれでいいんです」と言って男性に全てを任せ、責任も義務も放棄する若い女性の 言葉が、床屋さんの回転灯のように何度も消えかけては思い出されます。一方で、高齢者のたくま しさや立ち上がった女性が周囲を前向きに変えてしまう影響力の大きさもたくさん見てきました。 ひとえに、これまで皆さまがお寄せくださいました御心によっています。心から、ありがとうござ いました。ジョネットは今後も、ひとり、またひとり、と立ち上がる女性を増やしていきたいと考 えております。 3 . 踊り場地区センターまつり 2016/2/14 毎年近隣の小学校3校、中学校1校、高校1校が地域やセンターと協力し合って 運営されています。合唱や太鼓、吹奏楽、ダンスなどの発表も楽しませてくれまし たし、ゲームや募金活動、案内などにも中高生のボランティアがたくさんいて盛り 上げていました。どうしても大人中心の催しになりがちですが、地域全体が一体と なって進めている感じがとても良いと思いました。春一番の強風と雨のせいか、お 客様が少なかったのが残念でしたが、同じ戸塚区で活動している団体として、これ からも続けて参加できると良いと思いました。 (総務部会 有吉雅子) 港南国際交流ラウンジ祭り ブラックラカンの踊り 2016/2/28 商品の説明をしながら交流 港南区民センター「ひまわりの郷」ホールで行われ、中国・ベトナム・フィリ ピン・インドなどの在日外国人によるスピーチ、民族音楽、ダンス、歌などが紹 介され各国の食品、民芸品の展示販売もありました。 フィリピンでは、毎年 5 月から 6 月頃に花の祭りが開催され、そこでブラック ラカン=花、サラコット=帽子の踊りを踊るそうです。カラフルな色とりどりの 民族衣装に身を包み、軽快なリズムに合わせて踊るダンスは、見ているこちらま で踊り出しそうな楽しい気分にさせてくれました。 また、東日本大震災の被災地石巻市に植樹応援しているグループも参加してい て、 そのなかのひとりの方の手作りの小物が、1 本の桜の木の苗木になると聞き、 被災地出身の私は感銘を受けました。 (事業部会 昆千賀子) 国連ウィメン日本協会 ニュース *2015 年度の UN Women への拠出金についてご報告いたします。協力協定団体の皆様からのご寄付 その他の団体、個人の方のご寄付を合わせて、2015 年度の拠出金は、総額 4,862,399 円となりました。 この内ネパール地震緊急募金 2,361,149 円は、昨年9月に UN Women 本部にすでに送金しています。 これを除く UN Women への通常募金の拠出金総額は 2,501,250 円です。今後、ベトナムの暴力根絶に向 けたプロジェクト等のために6月末までに UN Women へお送りする予定です。皆様から暖かいご協力に 心から感謝申し上げます。 *2016 年2月 21 日(日)に開催しました働く女性応援シンポジウム「私も大切、仕事も大切の、時代を生 きる」には、多くの方にご参加をいただきありがとうございました。 よこはま事務局より 入会 寄付 4 菅原香奈・有田寿子・坂口美砂枝 道仙礼子・竹内美千代・伊藤千鶴子 山本紀子・宮坂洋子・渡邊晧子・高垣絵里 高橋克子・佐味啓子・山岡直子 トモココットンハウス(敬称略) 国連ウィメン日本協会よこはま 第 16 号 発 発 事 行 務 日 行 局 TEL・FAX E メール Webpage 編集・デザイン 印 刷 2016 年 5 月 1 日 国連ウィメン日本協会よこはま 〒244-0816 横浜市戸塚区上倉田町 435-1 男女共同参画センター横浜内 045-869-6787 [email protected] http://www.unwomenyokohama.org/ 国連ウィメン日本協会よこはま広報部会 南三陸町(株)千葉総合印刷
© Copyright 2025 Paperzz