「花粉症の男女1600人に聞く 花粉症実態調査」詳細レポート(277KB)

「花粉症の男女 1600 人に聞く 花粉症実態調査」詳細レポート
◎実施時期
2011 年 4 月 22 日(金)~4 月 25 日(月)
◎調査手法
インターネット調査
◎調査対象
全国の花粉症患者 1,600 名
【初心者】2011 年に花粉症と自覚、もしくは診断された人
400 人
【経験者】2010 年以前から、花粉症と自覚、もしくは診断された人
1,200 人
*いわゆる、
「花粉症患者」
目次
P2、3、4
■2011 年春の花粉症
●3 人に 2 人は、「重かった」。でも 9 割近い人は“毎年”症状に苦しめられています。
●花粉症の日常生活への影響はほぼ全員が「ある」。男女で悩みに違いも。
●経験者は、85%が花粉症対策を実施。3 人に 1 人は花粉飛散前から対策開始。
●花粉症対策で最も利用されたのは「マスク」、最も効果的なのは「内服薬」。
P5、6、7
■花粉症治療薬について
●花粉症の薬について、困るのは眠くなること。薬の効果は実感しても、3 人に 2 人が服用後に悩み。
●花粉症の薬を服用しないのは、4 人に 1 人が「眠くなるから」。
●【鈍脳の実態】花粉症薬服用による眠気・集中力低下は半数近く(52.3%)が「ある」
●効き目が強い薬は、眠くなる-3 人に 2 人が、“そう思う”と誤解
●花粉症や花粉症用内服薬についての知識は不十分
P8、9
■花粉症にまつわる数字
●「見た目」と「中身」への影響
■2011 年春の花粉症と対策の実態の花粉症への評価
●3 人に 2 人は、「重かった」。でも 9 割近い人は“毎年”症状に苦しめられています。
昨年以前から花粉症である人に、今年(2011 年)の花粉症の症状を聞いたところ、約 3 人に 2 人(63.9%)が “重
かった”と回答し、“軽かった”は男女ともに 1 割程度(男性:12.7%、女性 10.5%)にとどまりました。
続いて、花粉症の症状の有無を聞いた設問では、6 割(60.6%)の人が「毎年必ず」症状が出ると回答し、
「ほぼ毎年」(27.6%)と合わせると、9 割近い人(88.2%)は“毎年”症状が出ることがわかりました。
2011 年の花粉の飛散量は例年の数倍でしたが、花粉の飛散量に関わらず、花粉症の人は毎年花粉症の症
状に苦しめられているようです。
今年の花粉症の症状 【経験者 1200 名】
重かった
やや
重かった
変わらない
やや
軽かった
重かった 軽かった
計
計
軽かった
全体
(n=1200)
27.0
36.9
24.5
9.42.2
63.9% 11.6%
男性
(n=600)
25.7
38.3
23.3
10.0 2.7
64.0% 12.7%
女性
(n=600)
28.3
25.7
8.81.7
35.5
63.8% 10.5%
(%)
花粉症の症状の有無 【経験者 1200 名】
毎年必ず
全体
(n=1200)
男性
(n=600)
女性
(n=600)
ほぼ毎年
出ない年の方
年によ って が多い・出ない
0.9
毎年+
ほぼ毎年
計
88.2%
60.6
27.6
10.9
60.2
28.2
10.8 0.8
88.4%
11.0 1.0
88.0%
61.0
27.0
(%)
2
●花粉症の日常生活への影響はほぼ全員が「ある」。女性は人付き合いの面で際立つ悩み。
花粉症の症状によって、日常生活に影響があるのでしょうか。「何度も鼻をかむ」(75.8%)、「外出が億劫にな
る」(48.8%)、「思考力が低下する」(47.5%)の順で、高いポイントでした。「特に影響はない」(2.4%)はほとんど
おらず、花粉飛散期には、多くの影響を受けていることが分かりました。「思考力が低下する」の他にも、「集中
力が続かない」「やる気がなくなる」「イライラする」など、気持ちの面にも大きな影響を与えている様子です。
なお、花粉症の内服薬を服用することで眠くなったり集中力がなくなり困ったことがあるか、を聞いた別の質問
(P7 参照)では半数以上(52.3%)が「ある」と回答しているため、薬の副作用によっても日常生活への影響が出
ていることが推察されます。
花粉症による日常生活への影響 【経験者 1200 名 複数回答】
100%
80%
75.8
48.8
60%
47.5
44.8
40%
37.8
35.7
33.3
32.4
29.8
23.0
20.7
22.0
12.3
20%
0%
何度も
鼻をか
む
外出が
億劫に
なる
思考力
が低下
する
集中力 外見が 熟睡で
が続か 悪くなる きない
ず仕事 (小鼻が
や勉強 赤くなっ
に支障 たり肌荒
が出る れがす
るなど)
やる気 イライラ 寝付き・ 人に会う 生活リ
がなくな
する
寝起き のが嫌 ズム が
る
が悪くな になる
狂う
る
12.3
9.3
何かと 何をす 仕事や 周りの
出費が るにもい 勉強でミ 人が気
かさむ つもより スが増 になる
時間が
える
かかる
2.4
2.4
その他
特に影
響はな
い
日常生活への影響を男女別に見てみました。女性は人づき合いの面で花粉症による影響を受けていることが
顕著に示されました。
女性は「外出が億劫になる」「外見が悪くなる」「人に会うのが嫌になる」といった、外見や社交性に関わる項目
が高くなりました。「外見が悪くなる」と答えた人は男性の 2 倍以上の 53.5%でした。
ひとくくりに花粉症と言っても、男性と女性で異なる悩みを抱えている様子がわかります。
花粉症による日常生活への影響 【男女別 男性 600 名 女性 600 名 複数回答】
100%
80%
60%
40%
20%
0%
男性(経験者)
76.2
75.5
女性(経験者)
56.2
41.3
53.5
52.8
49.0
46.0
36.7
22.0
36.7
36.0
35.7
30.3
34.7
29.2
30.5
29.2
29.5
21.3 18.725.3
16.5
20.0
12.5
12.0
18.0
6.5
7.8
10.7
何度も鼻 外出が億 思考力が 集中力が 外見が悪 熟睡でき やる気が イライラ 寝付き・ 人に会う 生活リズ 何かと出 何をする 仕事や勉 周りの人
なくなる
する 寝起きが のが嫌に ムが狂う 費がかさ にもいつ 強でミス が気にな
をかむ 劫になる 低下する 続かず仕 くなる(小 ない
る
もより時 が増える
む
なる
悪くなる
事や勉強 鼻が赤く
間がかか
に支障が なったり
る
出る 肌荒れが
するな
ど)
3
1.0 3.8
2.7 2.2
その他 特に影響
はない
●経験者は、85%が花粉症対策を実施。3 人に 1 人は花粉飛散前から対策開始。
次に、花粉症対策について聞きました。初心者で“対策をした”のが 67.8%であるのに対し、経験者は 20 ポイント近
く高い 85.3%の人が“対策をした”となっています。ただ、対策をしたにも関わらず、前頁のとおり“症状が出た”人が大
半を占めていることから、現在の対策は万全ではない様子がうかがえます。
また、花粉症対策をした人に、開始時期を聞いたところ、経験者は 3 人に 1 人が飛散前から対策を開始しており、
早めの対策を心掛けていることが分かりました。
花粉症対策開始時期 【対策をしている人が対象】
全体
(n=1294)
初心者(n=271)
28.0
12.5
経験者(n=1023)
飛散が
始まってから
計
飛散
症状が 症状が辛く いつも同じ
開始後 出始めてからなってから
時期
飛散前
23.3
10.7
34.9
45.4
32.1
0
87.5%
6.72.5
65.4%
31.4
26.6
70.0%
11.9 2
32.1
●花粉症対策で最も利用されたのは「マスク」、効果が高いのは「マスク」「内服薬」「点眼薬」。
次に、花粉症対策について利用したものを複数回答で回答してもらいました。さらにその対策が効果があったかど
うかを回答してもらいました。最も利用されているのは「マスク」で 82.4%の人が利用していました。
また、利用した上で効果があったかどうかを聞いたところ、「マスク」(61.2%)、「内服薬」(57.5%)、「点眼薬」
(52.4%)が上位となりました。また、これらは効果があったと回答した割合が他の対策よりも高い結果が出ています。
今年の花粉症対策で利用したもの・効果のあったもの【経験者 1200 名 複数回答】
100%
80%
60%
82.4
■
■
69.2
65.3
61.2
52.4
57.5
利用して効果があった
49.8
37.0
40.9
40%
利用経験あり
39.0
24.4
30.1
21.3
14.7
20%
20.7
10.3
5.6
0%
マスク
点眼薬
内服薬
空気清浄機
点鼻薬
16.2
3.5
花粉症にき
メ ガネ・ ゴー
くと言われ
鼻の塗り薬
グル
て いる食料
4.2
花粉症にき
くと言われ サ プ リメ ント
て いる飲料
9.8
6.2
鼻腔洗浄
2.2
1.2
1.5
0.5
鼻粘膜焼灼
減感作療法
術(レーザー
(注射な ど)
療法)
1.9
1.4
そ の他
利用経験あり
n
1023
82.4
69.2
65.3
40.9
49.8
39.0
30.1
21.3
20.7
16.2
9.8
2.2
1.5
1.9
利用効果あり
1023
61.2
52.4
57.5
24.4
37.0
5.6
14.7
10.3
3.5
4.2
6.2
1.2
0.5
1.4
4
■花粉症治療薬について
●花粉症の薬について、困るのは眠くなること。薬の効果は実感しても、3 人に 2 人(64.6%)が服用後に悩み。
次に、花粉症の対策の中でも、特に薬(内服薬、点鼻薬、点眼薬など)の服用について、その有無を聞きました。経
験者全体で、7 割(70.1%)が「処方薬」(34.7%)または「市販薬」(28.3%)もしくは「処方薬と市販薬の両方」(7.2%)な
ど薬を“服用した”と回答しています。初心者と比較すると、10 ポイント以上(56.0%)高くなっています。 また、花粉症
の対策として内服薬を服用している人に、その効果を聞いたところ、“効果があった”と回答した人は約 9 割(89.1%)と
高くなっています。
薬を服用した際に困ったことを聞いた質問では、3 人に 2 人(64.6%)が何らかの“困ったこと”があると回答しました。
その内容は 3 割近く(27.3%)が「服薬すると眠くなる」と回答し、以下「お金がかかる」(22.6%)、「飲み忘れることがあ
る」(14.5%)と続きます。その他「病院に行ったり買いに行ったりするのが面倒」(13.4%)、「服用すると集中力が落ち
る」(10.8%)、「1 日に何度も服用するのが面倒」(5.8%)など眠気や集中力の低下と利便性に関することが挙げられま
した。
花粉症の薬を服用して困ったこと 【薬を飲んだことのある経験者
複数回答】
40%
30%
経験者(n=695)
27.3
22.6
20%
14.5
13.4
10.8
8.1
10%
3.5
1.2
服薬すると気付
かないうちにミス
が増える
服薬すると作業
効率が落ちる
1日に何度も服薬
するのが面倒
服薬しても思った
ほど効果がない
服薬すると集
中力が落ちる
病院に行ったり
買いに行ったり
するのが面倒
飲み忘れること
がある
お金がかかる
服薬すると
眠くなる
0%
5.8
●花粉症の薬を服用しないのは、4 人に 1 人が「眠くなるから」
昨シーズン花粉症の薬(内服薬、点鼻薬、点眼薬)を飲まなかった人に、飲まなかった理由を聞いたところ、
「服薬するほど重症ではないと思うから」(37.3%)に続いて、「眠くなるから」が 27.6%と上位に挙がりました。症
状がつらくても副作用を敬遠して我慢している人が少なくないことがわかります。同時に、眠くなる副作用を低下
させた治療薬があることを知らない人が多いことも示していると思われます。
花粉症の薬を服用しない理由 【花粉症経験者のうち 2011 年に花粉症の薬を服用しなかった方が対象 複数回答】
100%
経験者(n=359)
80%
60%
40%
20%
0%
37.3
27.6
24.0
19.8
19.2
7.2
10.6
10.6
10.6
6.7
服薬する 眠くなるか お金をかけ 病院に行っ 薬は嫌い どの薬を飲 薬を定期 集中力が 思ったほど 飲み忘れ
ら
たくないか たり、買い だから んだら良い 的に飲む なくなるか 効果がな るから
ほど重症
に行ったり
いから
ら
ら
ではないと
のか判らな のが面倒
するのが
思うから
だから
いから
面倒だから
5
5.6
11.1
10.6
1.1
作業効率 気付かな その他 ただなんと
なく
が落ちる いうちにミ
副作用が スが増える
から
あるから
●【鈍脳の実態】 花粉症薬服用による眠気・集中力低下は半数近く(52.3%)が「ある」
熱湯の中に素手!対向車とぶつかりそうに!笑い話では済まない危険な経験多数
花粉症の内服薬を飲むことによる影響について、詳しく聞いてみました。
まず、これまで、花粉症の内服薬を服用することで、眠くなったり集中力がなくなり困ったことがあるか、を聞い
たところ、半数以上(52.3%)が「ある」と回答しています。「ある」と回答した人を男女別にみてみると、男性
47.5%、女性 57.0%と女性の方が眠気や集中力の低下に敏感な様子です。
花粉症薬服用による眠気・集中力低下経験 【経験者のみ】
全体(n=1200)
52.3
ある
33.0
14.8
服用したこ
とはない
ない
さらに、花粉症の内服薬を服用し、眠くなったり集中力がなくなったことが“ある”、と回答した人を対象に、眠
気・集中力低下により危険な経験をしたことがあるかを聞いたところ、半数以上(53.6%)の人が「よくある」「とき
どきある」など“ある”と回答しており、そのシチュエーションは仕事や家事の最中、乗り物の運転中など多岐にわ
たります。
眠気・集中力低下による、うっかりミスやヒヤッとした危険な経験の有無 【経験者の中で眠気や集中力の低下経験がある人が対象】
全体
(n=6 27)
7.8
よくある
45.8
42.7
ある
あまりない
3.7
まったく
ない
眠気・集中力低下による、うっかりミスやヒヤッとした危険な経験のエピソード (自由回答抜粋)
【車・バイク等の運転中】
【電車の乗り過ごし】
z 車の運転をしていて、いきなり眠たくなり、対向車とぶつかりそう
になった(男性20代/経験者)
z バイク運転中に注意不足で事故を起こしかけた(男性20代/初心
者)
z 車の運転中にうとうとして前の止まってる車にぶつけた(男性30
代/経験者)
z 運転中に集中力がなくボーっとしていて、ブレーキをかけるタイミ
ングが遅かったことがある。(女性20代/経験者)
z 車の運転中、眠くなって、信号無視しそうになった。(女性30代/
初心者)
z 飲みなれた薬だから、運転してしまった。一時停止を忘れて警察
に捕まってしまった。(女性40代/経験者)
z 電車内でウトウトとしてしまい下車する駅を乗り過ごしていた。
(男性20代/経験者)
【家事・買い物中】
z 料理中に手元がくるって、熱湯の中に素手を突っ込みそうになっ
た(女性20代/経験者)
z 火を扱ってるときに眠くなった(女性30代/経験者)
z 小さい子供がいるのに隣で遊んでるとき目を離してしまってたん
すの角に頭をぶつけていた(女性30代/経験者)
z 買い物で買い忘れがあったりする。料理中に手順を間違えたり
する。(女性40代/初心者)
z 弁当のご飯を入れ忘れる(女性50代以上/経験者)
【授業・勉強中】
z 計算問題での計算ミス。遅刻など。(男性20代/経験者)
z 大学受験本番で集中力を切らせてしまったことがある(男性20代
/経験者)
z 学校の授業に集中できない(女性20代/経験者)
【仕事中】
z 会議前に服用したら、会議中に一時記憶が飛ぶ(寝ていた?)こ
とがある(男性20代/経験者)
z 仕事中に怪我しそうになった(男性30代/経験者)
z 仕事中にふと眠気に襲われた。経理の仕事だが、数字の記載ミ
スが起きた。(男性50代以上/経験者)
z バイトのレジでいつもできていたことを急に忘れてわからなくなっ
たこと(女性20代/初心者)
z OL時代、計算機使用時に計算を何度もやり直した。文字を入力
する行を間違えたりした。(女性30代/経験者)
z 仕事中、デスクで異常な睡魔に襲われ気づくと目を閉じてしまっ
ていた。(女性40代/経験者)
z 仕事をしているとき、あくびが連発(女性50代以上/初心者)
【その他】
z 頭がボーっとしてしまい、やらなくてはいけない事をウッカリ忘れ
てしまう。(女性20代/経験者)
z 子供を椅子で抱いていて突然眠くなり落としそうになったところを
旦那がキャッチしてた時(女性30代/経験者)
6
●効き目が強い薬は、眠くなる-3 人に 2 人が、“そう思う”
花粉症対策の内服薬についての意識では、「効き目が強い薬は、眠くなる」が 3 人に 2 人(67.1%)が“そう思
う”と答えています。初心者に同じ質問をしたところ、ほぼ同じ(67.5%)であったことから、経験者でも薬の副作用
について正しい認識を持っていないことがわかります。男女別にみてみると、男性 63.3%、女性 70.8%と男性の
方が正しい知識を持っているようです。
「眠気、集中力、判断力の低下のない花粉症の薬があれば服用したい」を“そう思う”とした人が 4 人に 3 人
(75.3%)であったことからも、効果と引き換えに眠気や集中力の低下を我慢している様子がうかがえます。
全く思わない
あまりそう思わない
20.3
どちらともいえない
ある程度そう思う
効き目が強い薬は、眠くなる(または、眠
気の強い薬は効果が高い)
非常にそう思う
花粉症対策の内服薬についての意識 【経験者】
22.3 8.7
46.8
そう思う
計
そう
思わない
計
67.1%
10.6%
眠気、集中力、判断力の低下のない花
粉症の薬があれば服用したい
34.7
40.6
18.7 4.1
2.0
75.3%
6.1%
処方薬と同じ薬が薬局・ドラッグストアで
買えるとうれしい
32.6
42.0
18.3 5.0
2.1
74.6%
7.1%
●処方薬と市販薬とで意識の差
病院で処方される内服薬(処方薬)と、これまでの市販の内服薬(市販薬)について聞いたところ、「効果が高
そう」(処方薬 83.8%、市販薬 36.8%)で大きな差がみられました。一方、前項で、「処方薬と同じ薬がドラッグス
トアで買えると嬉しい」が 4 人に 3 人(“そう思う”計 74.6%)いることから、処方薬と同程度の効果が期待できる市
販薬の登場が待ち望まれている様子がうかがえます。
●花粉症や花粉症用内服薬についての知識
花粉症や花粉症の薬についての知識を聞いたところ、「花粉症発症時は、集中力や作業効率が落ちていると
きがある」は 4 人に 3 人(78.0%)が「知っている」と回答し、よく知られていることがわかります。一方で、「抗ヒスタ
ミン薬の成分が脳に入ることで、本人が気づかないうちに集中力や作業効率が落ちることがある」(「知ってい
る」27.2%)は認知が低く、3 割にも満たない結果でした。
花粉症や花粉症の薬について【「知っていた」割合:経験者のみ】
100%
80%
78.0
経験者 (n=1200)
54.2
60%
47.4
43.6
40%
27.2
27.1
20%
0%
花粉症発症時は、
集中力や作業効率
が落ちているときが
ある
薬局・ドラッグストア 「シーズン初期から 花粉症の内服薬に 抗ヒスタミン薬の成
で販売されている市 の継続服用によって は、眠気や本人が
分が脳に入ること
販薬の中には、薬剤 効き目が高まる薬 気付かないうちに集 で、本人が気付かな
師から説明を受けな
がある」
中力低下を引き起こ いうちに集中力や作
ければ購入できない
す副作用があるも 業効率が落ちること
ものがある
のとないものがある
がある
7
医療機関を受診しな
くても、処方薬と同
程度の効き目の薬
局・ドラッグストアで
買える市販薬があ
る
■花粉症にまつわる数字
Q.通常の能力を
100 とした場合、花粉飛散期にはどのくらいになりますか?【経験者】
①見た目と中身の比較
見た目も中身も、男性よりも女性の方が花粉症による影響を受けているようです。特に見た目では、男女に大
きな差が出ました。
見た目
(身だしなみ、ファッション、肌やメークの状態など)
平均 67.7%
中身
女性 61.5%
男性 74.0%
(眠くなりやすい、集中力が保てない、倦怠感、人づきあいに支障が出るなど)
平均 65.6%
男性 67.7%
女性 63.5%
*「見た目」と「中身」への影響エピソード*
花粉症のせいで、職質?!イライラ高じて八つ当たりも。
花粉飛散期における【中身】への影響内容(自由回答抜粋)
花粉飛散期における【見た目】への影響内容(自由回答抜粋)
【マスク・メガネ着用による影響】
z
z
z
【だるい・倦怠感】
z
マスク、ゴーグルつけてると、警察に職務質問される(50%~60%未満:男
性20代/初心者)
マスクをするため化粧も適当になるし、目もしょぼつき人とあいたくない
(60%~70%未満:女性30代/初心者)
マスクは格好悪いし、顔は肌がひりひり荒れて、おしゃれどころではなく
なるから。(30%~40%未満:女性50代以上/経験者)
【外出・人に会うのが億劫】
z
z
z
z
z
目のかゆみがひどくて夜中にかいてしまい、朝起きると腫れている。
(70%~80%未満:女性30代/経験者)
目の周りの化粧がほとんどできないため顔全体がかすんでいる(50%~
60%未満:女性50代以上/初心者)
z
z
z
鼻水が止まらないので、鼻の穴にティッシュを詰める。(80%~90%未満:
男性40代/初心者)
鼻だけメイクが崩れてしまう(70%~80%未満:女性20代/初心者)
z
z
z
鼻がつまる、鼻水が出て頭が働かないから(80%~90%未満:男性30代/初心
者)
鼻水が出てきて仕事にならない(90%~100%未満:女性30代/初心者)
肌が荒れて化粧ノリが最悪(50%~60%未満:女性20代/経験者)
化粧ののりが悪くなる。(60%~70%未満:女性30代/経験者)
【眠い】
不快そうな顔つきになってしまう(80%~90%未満:男性20代/初心者)
全体がだらしなくなり 身なりを気にしなくなる(90%~100%未満:男性 50
代以上/経験者)
服装も適当になる…(50%~60%未満:女性20代/経験者)
【目がかゆい】
z 目がかゆくなり、PC 画面を見るのがつらい。(70%~80%未満:女性20 代/経
z
z
【その他】
z
z
イライラして、会話を続けられない(60%~70%未満:男性30代/経験者)
イライラして八つ当たり(60%~70%未満:女性20代/初心者)
【くしゃみ・鼻水・鼻づまり】
【肌荒れによる影響】
z
z
集中力が保てない時がある(60%~70%未満:男性20代/初心者)
ぼんやりして何をするにも集中できない(50%~60%未満:女性40代/経験者)
【イライラする】
【鼻の症状による影響】
z
外に出かけるのが嫌になる(40%~50%未満:男性30代/経験者)
人に優しく出来ない。(0%~1%未満:女性50代以上/経験者)
【ボーッとする・集中力がなくなる】
【目の症状による影響】
z
だるくてやる気が出ない(70%~80%未満:男性30代/経験者)
眠気に耐えるのがつらい(90%~100%未満:男性50代以上/経験者)
眠くて何もやる気が起きない(50%~60%未満:女性40代/経験者)
験者)
8
②集中力の低下度合い
男性も女性も普段の集中力の 3 割減であるようです。花粉症シーズンは受験や決算、新生活の始まりなど、
重要なシーンが多くあるため集中力を下げない対策が求められています。
集中力
平均 68.9%
男性 68.6%
女性 69.2%
Q 花粉症1シーズンで、失った時間的ロスはどれくらいですか?【全体】
1 シーズンにおける失った時間を聞いたにもかかわらず、大きな差が出ました。初心者は、まだ花粉症により
失っている時間について、あまり気がついていないのかもしれません。
平均 65.7
時間
初心者 32.8 時間
9
経験者 76.7 時間