パワフルかつ柔軟なOpenStack管理レイヤで 業界最大手、ストレージ

パワフルかつ柔軟なOpenStack管理レイヤで
業界最大手、ストレージ サービスを速やかに変革
EMC社、Mirantis OpenStackの活用により
ストレージクラウドサービスを飛躍的に向上
ビジネス
業界
EMCコーポレーションは、1979年の設立以来、企業によるデータの保管、管理、保
• パブリッククラウドサービス
‒大口ビジネスユーザー向けクラウドストレージ
護、
そして分析を可能にする基礎的技術において、業界リーダーとしての地位を維持
してきました。
インフラ最大手として、86ヶ国に70,000人を超える従業員を擁する同
社は、現在、
オペレーションの変革、
サービスとしてのITの提供、
そしてクラウドコン
ピューティングの導入の各分野で、何千もの顧客を支援しています。
また、
スケーラビリティに非常に高いオブジェクトストレージを必要とし、
かつ自社イ
ンフラの構築や所有を望まない企業向けに、EMCでは、高性能かつスケーラブルな
課題
• ストレージクラウドの運用の改善
• クラウドディプロイメントの加速
• 新サービス提供の柔軟性の向上
クラウドサービスも展開しています。世界各地のロケーションに1エクサバイトを超え
るキャパシティをもつEMCは、IOT、
ソーシャル、
そしてモバイル面でのオペレーショ
ンの拡大を目指す企業に対し、
ミッションクリティカルなオブジェクトストレージを
ソリューション
サービスとして提供することが可能です。
• ストレージクラウドマネジメントレイヤ向け
OpenStack
課題
• パブリック&プライベートクラウドサービス
拡張のためのOpenStack
スケーラビリティの非常に高いストレージサービスと併せて、EMCでは、
クラウドリ
• Cisco ASR & Nexus 1000、Terraform
インフラストラクチャのオーケストレーション
ソースやトランザクションのプロビジョン、
モニター、
そしてマネジメントのために、
パ
ワフルなマネジメントレイヤも必要としていました。
当初は、最初のクラウドマネジメ
ントレイヤにより、十分なクラウドアドミニストレーションが提供されていましたが、
最近になって顧客数が増えたことにより、
それまでの手動プロセスでは、過剰なスタ
ッフ資源が要求されるようになりました。
そこで、2014年末、EMCクラウドオペレーション担当CTOであるドリュー・ゴンツィ
ーは、今や前代未聞の規模に成長した同社のミッションクリティカルなオブジェクト
ストレージクラウドに対応する新たなクラウドマネジメントソリューションの導入を
模索し始めました。
マネジメントレイヤによって提供されるサービスには、認証、DNS
そしてログ解析などが含まれました。
ストレージクラウドの規模が大きいことから、新しいソリューションでは、高いアベイ
ラビリティ、
パフォーマンス、
そしてスケーラビリティが要求されました。
つまり、要求
が厳しい企業やサービスプロバイダのSLAに応える高いアベイラビリティ、
そして毎
時テラバイト単位のデータ転送と検索ログデータに対応するパフォーマンス、
そして
顧客要求とハードウェアのトラブルシューティングを含むトランザクションの増加に
対するスケーラビリティです。
©2016 EMC, Inc. and Mirantis, Inc.
ベネフィット
• ストレージクラウド運用の改善
• タイム・トゥ・マーケット
ローンチ目標の達成
• ソフトウェア開発効率の向上
引用
「ミランティス社の『Fuel』の利用により、
OpenStackのインストールを
迅速かつスムーズに進めることができました。
これまでに出会った他のどのソリューション
よりもはるかに優れたものです。」
- Drew Gonczi
EMC CTO
クラウドオペレーション担当
加えて、EMCのオブジェクトストレージパブリッククラウドの新し
大変驚いたことに、
クラウドオペレーションチームは、
わずか2日間
いマネジメントレイヤは、取り扱いが容易で極めて高いセキュリテ
で、
ミランティス社のウェブサイトからMirantisOpenStackディ
ィを備えたものである必要がありました。
クラウドマネジメントは
ストリビューションやリファレンスアーキテクチャ、
そしてインスト
同社のサービスの主要特徴ではなかったため、
チームは取り扱い
レーションツールをダウンロードし、環境を構築、
ワーキングパイ
の容易さを重視しました。
ゴンツィーと彼のチームは、実際のとこ
ロットを達成することができました。
この迅速かつシームレスな概
ろ、
ストレージ性能の向上にかける時間を増やし、
アドミニストレ
念実証が信用性をもたらし、
チームはすぐさまミランティス社にコ
ーションにかける時間は短縮したいと希望していました。
さらに、
ンタクトを取り、更なるガイダンスの提供を受けました。
金融、医療、
その他の業界の要求の多い顧客がPCIやHIPPAなど
といったコンプライアンスを順守する必要があったため、
セキュリ
ティの向上も非常に重要でした。
「ミランティス社が提供するFuelインストレーションツールと包括
的なドキュメンテーションのおかげで、我々は速やかに作業に着
手することができ、その結果テストを開始し、価値あるOpen-
2015年初頭、
クラウドサービス事業が急成長したことから新しい
Stack体験を得ることが可能となりました。」EMCのプリンシパル
マネジメントレイヤの導入が、突如として最優先事項となり、EMC
コンサルタントを務めるマット・ウェルチはこのように述べていま
は、開発スケジュールを前倒ししました。厳しい時間的制約の中で
す。
ゴンツィーは、速やかなディプロイメントと、
ストレージクラウドの
ユニークかつスケーラビリティの非常に高いデザインへの統合の
次のステップは、
ミランティス社のリファレンスアーキテクチャを、
ために、
アーキテクチャをシンプルかつフレキシブルなものにする
EMCの固有要件に合わせて適応させることでした。企業をターゲ
ことも優先させました。
ットとした市場を理由として、
クラウドには、
エンドポイントからク
ラウドマネジメントレイヤまでの仮想プライベートネットワークの
すでに十分に込み入った模索作業を、一段と複雑化する要素とし
トンネリングのためのCisco ASRルータとNexus1000スイッチが
て、新しいマネジメントレイヤは、2つの付追加的クラウドサービス
必要でした。
そこで、
インフラの安全かつ効率的な構築、変更、
およ
の基礎となるものでした。1つは、
オブジェクトストレージ サービス
びバージョニングのために、Terraformツールが追加されました。
と一体となった、
サービスとしてのパブリックコンピュート、
そして
2つ目は、EMC社内のソフトウェア開発スタッフのアジリティ、
イノ
ディプロイメントの準備状況を確認するためEMCは、
ミランティス
ベーション、
そしてタイム ・ トゥ ・ マーケット
(導入スピード)
を駆
社に再び連絡を取り、設計審査とOpenStackのトレーニングを求
動するためにプライベートクラウドコンピュートリソースです。
めました。
ミランティス社から、試験済みの方法論を用いた包括的
なアーキテクチャデザインアセスメント
(ADA)
サービスの提供を
「要求は非常に高く、我々は作業をスピーディーに進める必要があ
りました。我々が必要としていたのは、
当社の多種多様なニーズを
受け、EMCは、同サービス提供ドキュメント記載の推奨事項に従
いました。
満たすフレキシビリティを備えた、高性能のプラットフォームでし
た。」
とゴンツィーは言います。
新たなアーキテクチャが確定したことから、
クラウドオペレーショ
ンチームは、
8つのクラウドロケーションにおいて、18のコンピュー
トノードのプロダクションディプロイメントを行う準備が整いまし
ソリューション
た。
そして、2015年11月、OpenStack、
そしてミランティス社との
2015年半ば、
ドリュー・ゴンツィーとクラウドオペレーションチ
成熟したパートナーシップという強い味方を得たチームは新しい
ームは、EMCのパブリックストレージクラウドのマネジメントレイ
クラウドマネジメントレイヤのディプロイメントを行い、積極的な
ヤのために、高いアベイラビリティとスケーラビリティを有し、取り
ローンチデッドラインに間に合わせることができました。
扱いが容易で安全なプラットフォームを探し始めました。
デッドラ
インは目前に迫っており、
チームにはぐずぐずしている暇はありま
「ミランティス社の『Fuel』の利用により、OpenStackのインスト
せんでした。OpenStackプライベートクラウドプラットフォームに
ールを迅速かつスムーズに進めることができました。
これまでに出
はある程度馴染みがあったことから、ゴンツィーはまず、Open-
会った他のどのソリューションよりもはるかに優れたものです。」
Stackコミュニティに詳細の問い合わせを行いました。
テクノロジ
ゴンツィーは言います。
「ミランティス社は今や、当社にとって、
ーが前途有望であることはすぐさま判明したものの、
チームは、仮
OpenStack関連のあらゆる事項に関し、頼りがいのあるパートナ
定が正しいことを確認するために、小規模なパイロットテストを行
ーです。」
う必要がありました。
©2016 EMC, Inc. and Mirantis, Inc.
結果
ミランティス社のOpenStack向けディストリビューション、
ドキュ
メンテーション、
そしてサービスを活用することにより、EMCは、
サ
ービス提供の1つとして、高いスケーラビリティを誇るストレージ
のために新しいマネジメントレイヤを迅速に展開し、社内の開発者
らにクラウドサービスを提供することができました。
テクノロジーベンダーのアジェンダに縛られることのない、OpenStackに特化した企業であるミランティス社との連携により、
EMCは、Ciscoネットワーキングへの統合を含む厳密なニーズを
満たすマネジメントレイヤを構築することができました。
今日までチームは、OpenStack基盤のマネジメントレイヤのパフ
ォーマンスに非常に満足しています。ディプロイメントが8つのロ
ケーションに拡大して以降も、
アベイラビリティ、
パフォーマンス、
そしてスケーラビリティのすべてが、EMCの期待に適うものとなっ
ています。
「当社のOpenStack基盤のマネジメントレイヤの性能は素晴らし
いものとなっています。」
ゴンツィーは言います。
「このおかげでメン
テナンス業務から当社の生産性を高めるための活動へと、膨大な
作業量をシフトすることができました。」
さらには、OpenStackのインストレーションとインテグレーション
を問題なく迅速に進めることができたため、チームは当初の目標
デッドラインの2週間前に作業を完了することができました。
「我々は、OpenStackに関して非常に満足のいく経験をしたため
OpenStackの安定性にはそれほど注意を払う必要はなく、現在
は、OpenStackの価値を高めるツールに焦点を合わせることが可
能となっています。」
とゴンツィーは言います。
またEMCは、OpenStackのディプロイメントにより、予想外のメ
リットも経験しました。
ゴンツィーと彼のチームは、開発者らに対
して、OpenStackクラウドを使用し、
フィードバックを提供してく
れるように要請したところ、当初の予想をはるかに超える採用率
を得ることができました。
その結果として、開発者らは、
ビルド、
テ
スト、
そしてリリース活動のためにOpenStackリソースのセルフプ
ロビジョニングを行い、
ソフトウェアのタイム・トゥ・マーケトに関
して、
著しいスピードアップが実現しています。
「OpenStackは、
当社の顧客とスタッフにとって極めて大きな価値
を提供してくれます。」
ゴンツィーは言います。
「コンセプトからロー
ンチまで、ほんの数ヶ月のうちに、当社のクラウドオペレーション
とソフトウェア開発は、新たなレベルの効率性を達成しました。」
©2016 EMC, Inc. and Mirantis, Inc.