2009年5月14日岩手県北自動車及び浄土ヶ浜パークホテルの再生支援に関するお知らせ本日、株式会社経営共創基盤（以下、当社）は、岩手県北自動車株式会社（代表取締役社長：三船博敏、以下、県北自動車）及び株式会社浄土ヶ浜パークホテル（代表取締役社長：三船博敏、以下、パークホテル）との間で、当社がスポンサーとして事業再生支援を行うことに関する基本合意契約（以下、本契約）を締結いたしました。当社は今後、当社の子会社である株式会社みちのりホールディングス（以下、みちのりＨＤ）を通じて、県北自動車グループ（県北自動車、パークホテルのほか株式会社岩手県北観光）の再生支援に同グループの社員の皆さまとともに精一杯取り組んでいく所存です。なお、本契約締結直後に、県北自動車およびパークホテルの2社は、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申し立てたとの報告を受けております。今後、当社は民事再生手続きの運営にも適宜協力し、法的に必要な許可を得た上で県北自動車グループの再生支援のための取引を実行することを予定しています。再生支援に取り組むにあたり、当社が現時点で考える県北自動車、パークホテルの事業運営方針は以下の通りです。１．県北自動車について県北自動車は岩手県の盛岡市以北の内陸部、県北地域、山田町以北の沿岸地域を中心にバス事業を主力事業として営む会社です。お客様の日頃の足である乗合バス事業に関しては、岩手県やそのほかの自治体のご支援・ご協力もいただきながら地域の皆さまによるバス交通利用回帰実現のための努力を惜しまず、お客さまのニーズに応じて、安定的に運行を継続していきたいと考えています。近年の地球環境問題への意識の高まりを背景に、公共交通機関の社会的存在意義は今まで以上に高まっています。この様な状況を背景として、地域の皆さまから真に必要とされる公共交通ネットワークを企画・提案していく所存です。また高速バス事業、貸切バス事業、観光船事業、旅行事業、サービスエリア事業に関しては、企画力と営業力の強化に注力することによって、成長の期待できる事業であると考えています。従いまして、これらの事業分野に関しては、県北自動車グループの総力を結集し、事業の発展・拡大を目指して努力する所存ですので、地域密着型の企業である県北自動車グループをこれまでより一層応援していただきたいと存じます。なお、高速バスと観光船各ルートの内、赤字ルートの運行に関しては、集客の余地が限られるものについて減便・撤退を検討する可能性があります。 1 2009年5月14日２．パークホテルについてパークホテルは陸中海岸を代表する宿泊、宴会施設を保有・運営する地域にとって欠くことのできない重要なホテル事業です。これまでもご愛顧いただいてきた地域のコミュニティとの繋がりをさらに発展させると共に、サービスにも工夫を凝らして近県や遠隔地からの集客力を強化し、運営体制と収益力の再構築を目指す方針です。今後、諸条件の充足を前提として県北自動車グループのほぼ全ての事業を承継する取引を行い、新しい経営体制を確立し、さらに新規の資金投下を行って各種事業の長期的な持続性を確保するといった事柄をはじめとする事業再生支援を計画しておりますが、その具体的な内容などにつきましては、民事再生手続きの進捗に応じて改めてお知らせいたします。 z みちのりＨＤの概要株式会社みちのりホールディングスは、広域にわたる複数の公共交通事業の持株会社としての役割を果たす目的で当社100％出資により設立されました。既に本年3月に福島交通への出資を実行しており、本年8月には茨城交通への出資を予定しています。これら各地の公共交通事業会社は、みちのりHDの下で強力な経営補完関係を構築し、経営ノウハウの共有や購買力の強化、管理機能の効率的運用といったメリットを享受することが可能となります。設立：2009年3月16日代表取締役：松本順資本金：3億5千万円 z 経営共創基盤の概要株式会社経営共創基盤は、産業再生機構のメンバーが中心となって 2007 年 4 月に設立された事業価値向上のサポートを行う会社であり、さまざまな事業やファイナンス業務、各種プロフェッショナルサービスの経験を有する者が、多岐にわたる業種の事業再生や事業戦略の策定、M&A のサポートなどを行っています。 HPアドレス：http://www.igpi.co.jp 〈本件に関するお問い合わせ先〉株式会社経営共創基盤池田／新谷 TEL：03-5209-7920 2