リレーションシップバンキングの機能強化計画の進捗状況表

リレーションシップバンキングの機能強化計画の進捗状況表
全体的な進捗状況及びそれに対する評価
(静岡銀行)
1.全体的な進捗状況
・「リレーションシップバンキングの機能強化計画」(以下「機能強化計画」)は、第 8 次中期経営
計画「TINA prime」(平成 13 年度∼16 年度)および毎期の業務計画に織り込み銀行グループ全体で
推進した結果、計画した施策や目標を達成し、特に中小企業向け貸出が計画期間中に増加に転じた
ほか、取引先の経営改善支援への取組み強化により 155 社の債務者格付が格上げ、136 社の債務者
区分が上昇するなど、計数面においても相応の成果を収めることができた。
2.計画の達成状況
(1)融資審査態勢の強化について
・ 「審査体制・融資制度の改革」のもと、当行の融資業務の規範であるクレジットポリシー(融資の
基本理念と融資の取上基準)の改定や融資に対する店長決裁権限の拡大、「業種別審査役」「創業・
新事業担当審査役」の設置などの融資審査態勢の抜本的な見直しや、担保・保証人不要の中小企業
向け融資商品の開発・投入など、中小企業向け融資の一層の円滑化に取組んだ。
<貸出金残高平残推移(単位:億円、単位未満切捨)>
15 年度
14 年度
総貸出金平残
うち中小企業貸出平残
49,497
21,464
49,446
20,796
上半期
下半期
48,973
20,534
49,919
21,058
16 年度
50,163
21,516
15-16
増減
上半期
下半期
50,049
21,375
50,277
21,657
+717
+720
<貸出金残高末残推移(単位:億円、単位未満切捨)(カッコ内は前期末比増減)>
14 年 9 月末
総貸出金末残
うち中小企業貸出末残
48,902
21,286
15 年 3 月末
48,897
(▲5)
21,046
(▲240)
15 年 9 月末
49,415
(+518)
20,678
(▲368)
16 年 3 月末
49,694
(+279)
21,494
(+816)
16 年 9 月末
49,803
(+109)
21,871
(+377)
17 年 3 月末
50,410
(+607)
21,894
(+23)
(2)経営改善支援、企業再生・事業再生への取組み強化について
・ 経営改善支援については、企業サポート部の活動とあわせ、平成 16 年 4 月からは、営業店の法人営
業担当者が原則一人一社以上の経営改善支援に取組む「一人一社運動」を展開するなど、全行レベル
で取組みに注力した結果、計画期間中に 155 先の債務者格付が格上げ、136 先の債務者区分が上昇
となった。
・ また企業再生・事業再生についても、静岡中小企業支援ファンド“パートナー”(平成 16 年 3 月設立)
の活用や、DIP ファイナンスの実行、RCC との連携による私的整理など、新たな再生手法に取組み、
実績を積み上げた。
(3) 取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化について
・ 中小企業創造活動促進法・中小企業経営革新支援法の認定申請支援やコンサルティング・情報営業
の推進、ニュービジネス育成フォーラム商談会の開催や法人向け金融ポータルサイトのサービス拡
充によるビジネスマッチングの推進、および静岡県内 17 の大学・高専との連携や、商工会議所等と
連携した会員向け融資商品の開発などの産学官連携の強化への取組みなどにより、取引先の経営相
談や支援機能を強化した。
<静岡県における創造法・革新法の認定件数と当行の支援実績推移>
13 年度
14 年度
15 年度
静岡県における認定件数
当行の新規支援件数
199 件
159 件
227 件
139 件
232 件
116 件
16 年度
13 年度∼
16 年度
193 件
105 件
851 件
519 件
<ビジネスマッチングの実績推移>
14 年度
営業店ビジネスマッチング発信件数
マッチング件数
15 年度
553 件
44 件
1,687 件
176 件
16 年度
1,961 件
432 件
(4)人材育成について
・ 行内研修の充実、外部セミナーへの派遣、公的機関や取引先への派遣など、中小企業金融の再生・
活性化に向けての人材育成に積極的に取組んだ。
3.計画の達成状況に対する分析・評価と今後の課題
・ 2 年間の集中改善期間においては、計画内容の達成だけでなく、これら取組みを通じ、例えば「融
資は原則として Yes から」といった行員の意識・行動改革が図られ、また計数面でも実績として表
れるなど、基本方針に掲げた「目指す姿」である「地域のホームドクター的な銀行」の実現に着実
に向かっていると評価している。
・なお、行員の融資審査能力の一層の向上や、企業再生・事業再生手法の具体的活用の積上げ、産学
官連携の一層強化による新産業・新事業の創造・育成といった点については、一層強化すべき課題
として認識し、銀行グループ一体となって、新たな「地域密着型金融の機能強化の推進に関するア
クションプログラム」のもと、一層の中小企業金融の円滑化と地域経済への幅広い貢献に取組んで
いく方針である。
以 上
機能強化計画の進捗状況(要約)[地域銀行版]
1.15 年 4 月から 17 年 3 月の全体的な進捗状況
・「リレーションシップバンキングの機能強化計画」(以下「機能強化計画」)は、第 8 次中期経営計画「TINA prime」(平成 13 年度∼16 年度)および毎期の業務計画に織り込み銀行グループ全体で推進した結果、
計画した施策や目標を達成し、特に中小企業向け貸出が計画期間中に増加に転じたほか、取引先の経営改善支援への取組み強化により 155 社の債務者格付が格上げ、136 社の債務者区分が上昇するなど、計数面
においても相応の成果を収めることができた。
2.16 年 10 月から 17 年 3 月までの進捗状況
・「機能強化計画」の集中改善期間の総仕上げの期として、これまで取組んできた施策に以下を加え、一層の中小企業金融の再生・円滑化に注力した。
①融資審査態勢の強化について
・ 「営業店指導審査役」の設置(平成 16 年 10 月)による中小企業への円滑な資金供給に向けた営業店サポート体制の強化、商工会議所や法人会との連携による中小企業向け貸出の新商品「しずぎんビジネ
スサポートローン(商工会議所等連携口)」の投入など、引続き体制を強化した。
②経営改善支援、企業再生・事業再生への取組み強化について
・営業店の法人営業担当者が原則一人一社以上の経営改善支援に取組む「一人一社運動」については、全対象先 646 先より経営改善計画書が策定・提出され、行員全員が取組みを完了した。また企業再生・
事業再生についても、計画で掲げた新しい手法について、具体的な実績を積上げた。
③取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化について
・ 引続き、ビジネスマッチングの推進強化に取組み、16 年度下期のマッチング件数は 301 件と、16 年度上期比 2.3 倍、15 年度下期比では 3.0 倍の実績となった。
④人材育成について
・ 融資審査能力の向上を目的に、実務に活用できるよう融資取上げのケーススタディなどを盛り込んだ、行員向け「融資基礎講座」を発刊するなど、行員向けの教育メニューを拡大した。
3.計画の達成状況
・計画期間(平成 15 年 4 月から 17 年 3 月)の主な取組実績は次のとおり
①融資審査態勢の強化について
・ 「審査体制・融資制度の改革」のもと、当行の融資業務の規範であるクレジットポリシー(融資の基本理念と融資の取上基準)の改定や融資に対する店長決裁権限の拡大、「業種別審査役」「創業・新事業
担当審査役」の設置などの融資審査態勢の抜本的な見直しや、担保・保証人不要の中小企業向け融資商品の開発・投入など、中小企業向け融資の一層の円滑化に取組んだ。
②経営改善支援、企業再生・事業再生への取組み強化について
・ 経営改善支援については、企業サポート部の活動とあわせ、平成 16 年 4 月からは「一人一社運動」を展開するなど、全行レベルで取組みに注力した結果、計画期間中に 155 先の債務者格付が格上げ、136 先の
債務者区分が上昇となった。
・ また企業再生・事業再生についても、静岡中小企業支援ファンド“パートナー”(平成 16 年 3 月設立)の活用や、DIP ファイナンスの実行、RCC との連携による私的整理など、新たな再生手法に取組み、実績
を積み上げた。
③取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化について
・中小企業創造活動促進法・中小企業経営革新支援法の認定申請支援やコンサルティング・情報営業の推進、ニュービジネス育成フォーラム商談会の開催や法人向け金融ポータルサイトのサービス拡充によ
るビジネスマッチングの推進、および静岡県内 17 の大学・高専との連携や、商工会議所等と連携した会員向け融資商品の開発などの産学官連携の強化への取組みなどにより、取引先の経営相談や支援機能
を強化した。
④人材育成について
・行内研修の充実、外部セミナーへの派遣、公的機関や取引先への派遣など、中小企業金融の再生・活性化に向けての人材育成に積極的に取組んだ。
4.計画の達成状況に対する分析・評価及び今後の課題
・ 2 年間の集中改善期間においては、計画内容の達成だけでなく、これら取組みを通じ、例えば「融資は原則として Yes から」といった行員の意識・行動改革が図られ、また計数面でも実績として表れるなど、基
本方針に掲げた「目指す姿」である「地域のホームドクター的な銀行」の実現に着実に向かっていると評価している。
・なお、行員の融資審査能力の一層の向上や、企業再生・事業再生手法の具体的活用の積上げ、産学官連携の一層強化による新産業・新事業の創造・育成といった点については、一層強化すべき課題として認識し、
銀行グループ一体となって、新たな「地域密着型金融の機能強化の推進に関するアクションプログラム」のもと、一層の中小企業金融の円滑化と地域経済への幅広い貢献に取組んでいく方針である。
(静岡銀行)
5.アクションプログラムに基づく個別項目の計画の進捗状況
項
目
具体的な取組み
スケジュール
平成 15 年度
進捗状況
平成 16 年度
Ⅰ.中小企業金融の再生に向けた
取組み
1.創業・新事業支援機能等
の強化
(1)業 種 別 担 当 者 の ・ 審査態勢を①県内主要産業、 ・県内主要産業、医療関係 ・審査部内に「営業店指
を配置し、中
医療関係業種を業種別審査
配置等融資審査
業種について業種別の 導審査役」
小企業貸出における営
に、 ②創業・新事業に関する
態勢の強化
審査態勢とする。
サポートを行
審査役を専担とし、事業特性 ・創業・新事業案件の専担 業店の指導・
なう。
を踏まえた案件の審査がで
審査役を設置する。
きる態勢とする。
・ ニュービジネス育成資金の新 ・企業サポート部調査グルー
制度(プロパー貸出)を創 プと審査役が講師とな
り、各営業地区で「
業種
設する。
別審査ポイント地区別勉
・ 審査役による融資案件
を開催する。
の現地調査と支店訪問 強会」
を実施する。
(2)企 業 の 成 長 性 や ・ 地銀協等による目利き研修 ・ 地銀協、外部教育機関へ (平成 15 年度と同じ)
行員を派遣するほか、行
について行内にフィードバックす
技術力を的確に
内における「目利き研
る行内研修プログラムを整備す
評価できる人材
修」を開催する。
る。また外部スペシャリストによる
の育成を目的と
・ 外部スペシャリストを講師と
行内研修を実施する。
した研修の実施
した行内研修を実施す
・ 中小企業診断士の資格取得
る。
者を増加させる研修プログラム
を継続する。
・ 公募制による中小企業
診断士の資格取得を目
的とした研修プログラムを
継続する。
(3)産 学 官 と の ネ ッ ・ 外部機関とのネットワーク構築や ・ 外部機関との情報交換 ・外部機関との情報交換
連携を維持、強化していく。
会開催等による連携を
トワークの構
会開催等による連携を
強化する。
築・活用や日本政 ・ 日本政策投資銀行と定例的
強化する。
な情報交換会を実施する。
・
産業クラスターサポート金融会
策投資銀行との
産業クラスターサポート金融会
・
・
「産業クラスターサポート金融会議」
議についても引続き参
連携。「産業クラ
議への参画による支援
への参画を通じ、地域経済振
画する。
スターサポート
手法の研究、産業クラスター
興に努める。
会議」への参画
計画対象企業向け助成
金つなぎ融資制度の創
設を検討する。
(4) ベ ン チ ャ ー 企 業 ・ 日本政策投資銀行、中小企業
向け業務に係る
金融公庫、商工中金と定期的
・日本政策投資銀行等と (平成 15 年度と同じ)
の情報交換会開催やニュー
15 年 4 月∼17 年 3 月
・ニュービジネス育成資金の新制度(無担保扱を含
むプロパー融資制度)
を創設(15 年 6 月)
。
・審査第二グループに創業・新事業案件専担、
医療事業専担の各審査役を設置(
15 年 8 月)
。
・審査役による融資案件の現地調査と支店訪問
を実施(
訪問件数 177 件)
・審査第一グループに業種特性が著しい 11 業種
について担当審査役を設置(
15 年 10 月)
。
・審査部内に配置した営業店指導審査役(平成
16 年 10 月)
による案件相談および現地調査、
支店訪問を実施(
案件相談件数 1,395 件、訪
問件数 591 件)
。
・企業サポート部調査グループと審査役が講師とな
り、各営業地区で「業種別審査ポイント地区別勉
強会」
を16 回開催(
平成 16 年度下半期)
。
・外部機関主催セミナーに計 14 名を派遣。
・行内「目利き研修」開催(開催 7 回、受講
者 284 名)。
・通信講座の受講斡旋、募集(申込者数 720
名)。
・外部講師による業種別研修等の開催(開催
12 回、受講者 486 名)。
・平成 15∼17 年中小企業診断士資格試験に対
応した公募制の中小企業診断士養成コース
を継続開催するとともに、中小企業大学校
へ 3 名を派遣。15∼16 年度の資格取得者数
は 8 名となった。
・検定試験合格者 254 名
・行員向け「融資基礎講座」発刊
・産学官とのネットワーク構築・活用
・ (財)しずおか産業創造機構等、外部支援
機関や県内大学の産学連携窓口と情報交
換を実施
・ 当行の「ニュービジネス育成フォーラム・セミナー」へ支
援機関や大学等を招待しフォーラム会員との
情報交換を実施(4 回)
・産業クラスター計画との連携
・「しずぎん産業クラスター計画サポートローン」を創
設(16 年 1 月)
融資実績:9 件/111 百万円
・ 産業クラスターサポート金融会議へ出席(8 回)
・ 産業クラスター計画の支援事業である ITSSP 事
業を活用したセミナー開催により取引先の情
報化を支援(15 年 9 月)
・中小企業金融公庫、商工組合中央金庫と「業
務協力に関する覚書」を締結(16 年 2 月)
16 年 10 月∼17 年 3 月
備
考
(計画の詳細)
・平成 15 年度の態勢整備に基づき、業種別担 ・創業・新事業における技
当審査役や創業・新事業案件担当審査役によ 術評価、市場調査等につ
る、事業特性を踏まえた案件審査を強化。
いては、「目利き」の養成
・審査役による融資案件の現地調査と支店訪問 に加えて(財)しずおか産
を継続して実施し、案件の深堀りと営業店への 業創造機構等、産学官の
指導・
サポートを実施(
訪問件数 24 件)
。
ネットワークを活用する。
・営業店指導審査役による案件相談および現地 ・審査部内に「営業店指導
調査、支店訪問を実施(案件相談件数 1,395
審査役」4 名を配置し、融
件、訪問件数 591 件、貸出実行額 659 億円)
。 資案件の現地調査と支店
・企業サポート部調査グループと審査役が講師とな 訪問を通して、融資取上
り、各営業地区で「
業種別審査ポイント地区別勉
げや案件審査の指導・サポ
強会」
を 16 回開催。対象業種は建設業、自動
ートを行なう体制を強化す
車部品製造業、医療事業、トラック・運送業、食
る。
料品。
・経営管理部を主管とし、
・外部機関主催セミナーに計 2 名を派遣。
「人材の育成・活用」を
・行内「目利き研修」開催(開催 3 回、受講
当行の中期経営計画にお
者 132 名)。
ける重要施策として掲
・行内「中小企業診断士養成コース」の開催
げ、毎期の業務計画で具
(開催 3 回、受講者延べ 60 名)。
体化、実践する。
・中小企業診断士資格取得 7 名。
・休日セミナー開催(開催 1 回、受講者 42 名)
・外部講師による目利き研修等の開催(開催 6
回、受講者 264 名)。
・検定試験紹介(86 名合格)
・行員向け「融資基礎講座」発刊
・県内 17 大学・高専とネットワーク構築の為「産学 ・法人部を主管とし、銀行
連携に関する業務協力覚書」締結(16 年 10
ク ゙ ル ー フ ゚ 会 社 機 能
月・17 年 3 月)
MC(ManagementConsultan
・17 大学・高専と共催にて産学連携の一環
t)担当を活用しつつ、外
として「ニュービジネス育成フォーラム・第 15 回セミ
部機関との連携を強化す
ナー」を開催、114 社/163 名参加(平成 17
る。
年 3 月)
・浜松市主催の「総合的産業支援制度研究会」
へ委員として出席(4 回)
・関東経済産業局主催「中小企業支援施策説
明会」へ出席(17 年 2 月)
・「第 4 回関東甲信越・静岡地域産業クラスターサポ
ート金融会議」出席(平成 17 年 3 月)
・ベンチャー企業等の技術評価・支援を目的に県 (同上)
内有力技術士と「業務委託契約」を締結(平
(静岡銀行)
項
目
日本政策投資銀
行、中小企業金融
公庫、商工組合中
央金庫等との情
報共有、協調投融
資等連携強化
具体的な取組み
な情報交換会を開催し、ベン
チャー企業に関する情報共有、
協調融資等の連携を強化す
る。
スケジュール
平成 15 年度
平成 16 年度
ビジネス育成フォーラムの継続
開催などを行う。
(5) 中 小 企 業 支 援 セ ・ 中小企業支援センターとの連携 ・ニュービジネス育成資金の新 (平成 15 年度と同じ)
ンターの活用
により、創造法、革新法等の
制度(プロパー貸出)を創
認定を通じた資金面からの
設する。
支援を行うとともに、取引先 ・中小企業支援センターとの
の成長ステージに応じた公的支
連携による創造法・革新
援情報を提供していく。
法認定(承認)申請支援
を継続する。
進捗状況
備
考
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
(計画の詳細)
・情報交換会の開催
成 16 年 11 月)、支援件数 23 件
〔中小企業金融公庫〕
・日本政策投資銀行主催「東海地域金融機関
営業斡旋、企業進出、M&A について情報交
連絡会(テーマ:技術事業化支援)」出席(平成
換(12 回)
17 年 1 月)
〔商工組合中央金庫〕
・「しずぎんM&Aセミナー」開催(平成 16 年 10
M&A、ベンチャー投融資について情報交換(13
月)
回)
〔日本政策投資銀行〕
知的所有権を活用した融資や M&A について
情報交換(10 回)
・ベンチャー企業支援強化のため、ニュービジネス育成
フォーラム・セミナーを開催(4 回:合計 388 社・540
名参加)、 中小企業金融公庫・商工組合中
央金庫を招待し情報交換を実施。機関誌「夢
びと」発行(4 回)
・「しずおかエヌ・エフ投資事業組合」のキャピタルコー
ル(5 億円)対応(16 年 7 月)
・MC推進担当等が中小企業支援センターと連携 ・MC推進担当等が中小企業支援センターと連携 (同上)
して創造法・革新法等認定(承認)申請を支
して創造法・革新法等認定(承認)申請を支
援、申請支援実績 398 件
援、申請支援実績:94 件
・創造法、革新法認定(承認)企業向けのプロパ ・しずおか産業創造機構主催「第 1 回静岡県コ
ー融資制度「しずぎんニュービジネス育成資金」
ーディネーターネットワーク会議」
出席(平成 16 年 11 月)
を創設(15 年 6 月) 実績:15 件/277 百万円 ・しずおか産業創造機構と「静岡県内中小企
・しずおか産業創造機構主催「しずおか新産
業に対する支援協力に関する基本協定」締
業技術フェア2004」へ出展
結(平成 17 年 3 月)
(16 年 9 月:3 日間)
2.取引先企業に対する経
営相談・支援機能の強
化
(1)経 営 情 報 や ビ ジ ・ 行内で情報営業会議を定期 ・情報営業会議を定期的 (平成 15 年度施策に加え
に開催する。
的に開催し、情報共有化、ス
て)
ネス・マッチング
・ ニュービジネス育成フォーラム商 ・東京三菱 SQUET 参加行と
キルアップを図る。
情報を提供する
談会開催を年 2 回とす
・ ニュービジネス育成フォーラムの商談
利用活性化策を共同で
仕組みの整備
る。
会開催を年 1 回から年 2 回へ
実施する。
・ 地銀協による「地方銀行
増加する。
情報ネットワーク」へ参加する
・ 金融ポータルサイト等の内容充実
とともに利用を推進す
を進め、ビジネスマッチングによる
る。
商機拡大により顧客ニーズに
積極的に応えていく。
・ 法人向け金融ポータルサイト
に東京三菱 SQUET の「商
談スクエア」を追加するあ。
(3)要注意先債権等の健全
債権化及び不良債権
の新規発生防止のた
めの体制整備強化並
びに実績公表
・ビジネスマッチング等の成果:608 件
・行内で情報営業会議を開催(本部会議 4 回、
ブロック会議延べ 164 回開催)
・地銀協の「地方銀行情報ネットワーク」への参加
(15 年 10 月)と利用促進
実績:他行向け情報発進 8 件、
他行からの情報受信 11 件
・ニュービジネス育成フォーラム商談会を開催(4 回)、会
員同士のビジネスマッチングを支援。
・行内 LAN に M&A 案件リスト等、
法人営業活動をサ
ポートするデータベース「法人コンサル道場」を新設
(15 年 8 月)
・法人向け金融ポータルサイトの新機能追加等、利
用活性化策を実施。
(17 年 3 月末契約先数 4,332 先)
・法人向けポータルサイトに東京三菱「SQUET」の商
談スクエアを追加・サービス開始(15 年 11 月)
実績:「企業情報」登録 285 件
「商談情報」登録 261 件
(同上)
・ビジネスマッチング等の成果:301 件
・「ニュービジネス育成フォーラム・第 15 回セミナー」を開
催(17 年 3 月)し、会員同士や産学官とのビ
ジネスマッチングを支援(合計 114 社 163 名参加)
・「企業ニーズ一覧表」の制定等、全店統一の
情報共有化ツールの整備を実施
・法人向け金融ポータルサイトの新機能として企業
信用情報の追加を検討
別紙様式3−2、3−3、3−4及び3−5参照
(4) 中 小 企 業 支 援 ス ・ 地銀協等が実施する中小企 ・ 地銀協、外部教育機関へ (平成 15 年度と同じ)
キルの向上を目
業経営支援研修について行
行員を派遣するほか、行
・外部機関主催セミナーへ計 15 名を派遣。
・行内「中小企業経営支援講習会」の開催。 ・経営管理部を主管とし、
・通信講座の受講斡旋、募集。(申込者数は (開催 2 回、受講者 100 名)
「人材の育成・活用」を
(静岡銀行)
項
目
具体的な取組み
スケジュール
平成 15 年度
平成 16 年度
的とした研修の
内にフィードバックする行内研修
内における「中小企業支
実施
プログラムを整備する。
援研修」を開催する。
・ 外部スペシャリストによる行内研 ・ 外部スペシャリストを講
修を実施する。
師とした行内研修
を実施する。
(5)「地域金融人材育 ・(財)静岡経済研究所の事業 ・ (財)静岡経済研究所主 (平成 15 年度と同じ)
成システム開発
を通じて中小企業の財務、経
催の「経営セミナー」開催へ
プログラム」等へ
営管理能力を高めるための
協力する。
の協力
取組みを継続する。
進捗状況
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
計 956 名)
・検定試験紹介(87 名合格)。
・行内「中小企業経営支援講習会」の開催。 ・休日セミナーの開催。
(開催 7 回、受講者 292 名)
(開催 1 回、受講者 24 名)
・外部講師による業種別研修の開催。(開催 3
回、受講者 123 名)
・みずほ企業分析講習会の開催。(開催 1 回、
受講者 16 名)
・休日セミナーの開催(開催 3 回、受講者 150 名)
・検定試験合格者 561 名
・(財)静岡経済研究所主催による「経営セミ ・(財)静岡経済研究所主催による「経営セミ
ナー」を 18 回開催、受講者 850 名。
ナー」を 4 回開催、受講者 168 名。
・行内 LAN へ取引先を対象とした、しずおか
産業創造機構主催の能力開発講座、セミナ
ー、交流会等の情報を掲載。
・静岡県立大学主催による産学連携セミナー
を県内全店に紹介。
・役席行員・管理職、計3名を取引先の財務・
経営管理能力向上を支援するため派遣。
3.早期事業再生に向け
た積極的取組み
(1) 中 小 企 業 の 過 剰 ・ 有効な再生手法が用意され ・対象先の再建計画の検 ・ 営業店行員の経営改善 ・個社別の問題点・最適な再生計画策定を検 ・「一人一社運動」を継続実施。本部からの
個別指導により、一定の取組水準の下で、
ており、対象企業ごとに最適
討する「経営改善支援検討会」を設置、本
計画策定支援・検証能力
証、再生手法選択を複数
債務構造の解
行員 646 名全員が取組を完了。引続きモニタリン
な再生方法を選び実行して
部対応先 286 社のうち 180 社の改善方針を
向上につながる取組み
の専門スタッフで組織
消・再生の取組
グを実施中。
いく。
決定。
を実施する。
的に行う。
み。「早期事業再
生ガイドライン」 ・ 早期事業再生のプロセスの中で ・ 行内研修による実務指 ・ 再建計画の検証および ・営業店の法人取引先担当者全員が経営改善 ・行内研修 5 回実施。
再生手法の適用可能性を
計画の策定・検証能力の向上を目指す「一
進捗状況のフォローア
の趣旨を踏まえ
導を実施する。
様々な角度から組織的に判
人一社運動」を 16 年 3 月より 646 名の行員
ップを行う。
た事業再生への
断していく。
が 646 社を対象に実施し、17 年 3 月迄に全
早期着手
員が取組を完了。
・行内研修 14 回実施。
(2) 地 域 の 中 小 企 業 ・ 静岡県を含めた関係機関と ・静岡県を含めた関係機 ・ 地域再生ファンドを組 ・地域の中小企業再生強化を目的に、県内金 ・個別企業 1 社について静岡県中小企業再生
支援協議会の再建計画策定・検証を終え、
関との再生ファンド組
融機関・中小企業事業団が出資し、グループ
成の上、実際の運用を目
ともに企業再生ファンド組
を対象とした企
静岡中小企業支援ファンドへと推薦された。
成準備のための勉強会
会社である静岡キャピタル(株)を運営会社とす
指す。
成に向けた研究を重ね早期
業再生ファンドの組
を開催する。
る静岡中小企業支援ファンド“パートナー”を設立。 ・複数案件について同ファンドの活用を検討中。
組成を目指す。
成の取組み
・個別企業 1 件の再生を支援するため民間ファン
・早期事業再生のプロセスの ・対象先の再建計画の検
(平成 16 年 3 月)
ドへの債権売却を実施した。
・静岡県中小企業再生支援協議会が再生計画
中で再生手法の適用可能性
証、再生手法選択を複数
を策定・検証し、同ファンドへ推薦した個別企
を様々な角度から組織的に
の専門スタッフで組織
業 2 社について債権売却を実施。
判断していく。
的に行う。
(3)デット・エクイテ ・ 再生の可能性が高い企業に ・ 行内研修による実務指 ・DES、DIP の活用が有
・DIPファイナンス実行 6 件/302 百万円
・DIPファイナンス実行 3 件/130 百万円。
ィ・スワップ、DIP
対して DES、DIPファイナンス等の再
導を実施する。
効な先に同手法を適
・DES 取上げ実績なし。
・DES・DDS ともに取上げ実績なし。
ファイナンス等
生手法を用いて対応する。
・ DES、DIP の活用が有効
用していく。
・DDS について商工中金より講師を招き勉強
の活用
・ 早期事業再生のプロセスの
な先に同手法を適用し ・DDS の検討と具体的
会開催。
中で再生手法の適用可能性
ていく。
な案件への活用をは
・個別案件毎に各種再生手法の有効性を検
を様々な角度から組織的に
かる。
討。
判断していく。
・行内研修で活用手法を取上げ、行員の意識
向上を図った。
(4)「中小企業再生型 (同上)
・企業再生に係る包括的な業務委託契約を締 ・個別案件 1 件について、RCC「中小企業再生
・ 対象先の再建計画の検 (平成 15 年度と同じ)
信託スキーム」等、RCC
証、再生手法選択を複数
結。
型信託スキーム」活用による再生を検討中。
・RCC を主債権者とする個別案件 1 件について ・個別案件 1 件について、主債権者である RCC
信託機能の活用
の専門スタッフで組織
都銀・政府系金融機関との協調の上、債権
的に行う。
と連携し、地域再生ファンド活用による再生を
・ 行内研修による実務指
放棄による事業再生の支援を実施。
検討中。
導を実施する。
・RCC 再生第二部より講師を招き勉強会を開
催。
(5) 産 業 再 生 機 構 の (同上)
(同上)
・ 産業再生機構の利用が ・産業再生機構活用の債権買取り期限の到来 ・15 年度より複数の個別案件の具体的再生スキ
備
考
(計画の詳細)
当行の中期経営計画にお
ける重要施策として掲
げ、毎期の業務計画で具
体化、実践する。
経営管理部を主管とし、グ
ループ会社及び(財)静岡
経済研究所等が主催する
外部向けセミナーについ
て協力していく。
・企業サポート部が主管と
なり、対象先の再建計画
の検証や再生手法の選択
を複数のスタッフで組織
的に検討・運営する体制
を構築する。
(同上)
(同上)
(同上)
(同上)
(静岡銀行)
項
目
具体的な取組み
スケジュール
平成 15 年度
活用
平成 16 年度
適当な先の選択を行う。
進捗状況
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
迄に、具体的な取組事例の実現には至らな
ームの検討を継続するも、個別判断より取上
かった。
げに至らず。
備
考
(計画の詳細)
(6) 中 小 企 業 再 生 支 ・対象先へ同協議会への相談 ・協議会への相談持込基 ・ 活用可能対象先へ積極 ・同協議会への相談目安を作成し、利用につ ・経営改善計画書の策定・検証を 5 件完了。 ・企業サポート部が中心に同
援協議会への協
的活用を働きかけると
いて全店を啓蒙。
うち 1 件は同協議会より静岡中小企業再生フ
協議会と連携し、案件相
を働きかけ、協議会機能が発
準目安を作成、同協議会
力とその機能の
ともに、
中小企業再生フ
・同協議会との連携を前提とした静岡中小企
ァンドへの推薦を受けた。
談や持込適否の検討をす
揮されるよう協力、連携し中
活用を啓蒙する。
活用
ァンドへの活用を強化
業支援ファンド“パートナー”を設立。(16 年 3 月)
る。
小企業再生を支援していく。 ・活用可能対象先へ積極
する。
・経営改善計画書の策定・検証を 11 件完了。
的活用を働きかける。
うち 3 件は、同協議会より上記ファンドのへ推
薦を受け、2 件は同ファンド活用によるスキームを
実施済み。
(7) 企 業 再 生 支 援 に ・ 引続き行内専担者を、外部研 ・ 行内の企業サポート部 (平成 15 年度と同じ)
・外部機関主催セミナーへ計 28 名を派遣。
・外部機関主催セミナーへ計 3 名を派遣。
・経営管理部が主管とな
関する人材(ターンア
の専担者を外部機関主
修への派遣等を通じて育成
・休日セミナーの開催。(開催 1 回、受講者 ・医療福祉分野の他社トレーニーを実施。
り、企業サポート部担当
ラウンド・スペシャリスト)
催のセミナーに派遣する。
する。
95 名)
・企業再生に活かす M&A スキル習得のための
者を派遣し、スペシャリ
の 育 成 を 目 的 と ・ また行員に対しては通信講座 ・行員向けのセミナーを開催す
・通信講座の受講斡旋、募集(申込者数は計
行外トレーニー実施。
ストとして養成してい
を紹介、斡旋し啓蒙を図る。 る。
した研修の実施
123 名)。
・検定試験紹介。
く。
・他社トレーニー(派遣 2 名)
(52 名合格)
・検定試験合格者数 79 名
4.新しい中小企業金
融への取組の強化
・「
クレジットポリシー」を改定し、融資取上基準が ・店長決裁可能で無担保、第三者保証不要の「し ・審査部を主管とし、中小企
(1) 担保・保証へ過度 ・ 店長決裁権限の拡大と併せ、 ・ 第三者の保証・担保提供 ・財務制限条項を活用し
受入れ時の行内取扱い た貸出商品の導入準備
店長決裁のプロパー貸出をスコア
担保・
保証に過度に偏らないよう明記。
ずぎんビジネスサポートローン」
(
ファンド 300 億円)
の取 業スコアリングモデルの活用や
に依存しない融
・スコアリング審査の活用拡
を厳格化する。
業務フロー策定、財務制限
リング審査を活用してサポートす
・「債務者格付基準書」を改定し、与信先の業況 扱を継続。
資の促進等。第三
大
・ 無担保・第三者保証不要
る制度を創設する。
変化の早期把握を徹底するとともに、地公体お ・無担保、第三者保証不要の中小企業小口ローン 条項付商品の導入可否検
者保証の利用の
の商品を導入する。
・ また第三者保証は取扱を十
よび地方公社の格付方法変更や土地担保掛目 信用保険付貸出ファンド「しずぎんビジネスローンプラ 討等の諸施策を推進する。
あり方
分検討し、必要とする場合は ・ 中小企業向けスコアリ
の変更を実施。
イムパートナー」
(
ファンド100 億円)
の取扱を継続。 ・スコアリング審査の全営業店
ングモデルを導入する。
理由を協議書に明記する取
・店長決裁一般事業資金貸出制度を改定し、店 ・県内各地区の経済団体との連携を強化して中 への拡大と活用の定着化
・ 財務制限条項付商品の
を図る
扱とする。
長が決裁可能な信用貸出枠を拡大。
小企業貸出を推進するため、「
しずぎんビジネス
調査・分析と商品開発・
・第三者の保証・担保提供受入れ時の取扱を改 サポートローン」に「商工会議所等連携口」を追
導入の方向性の検討。
定し、保証・担保提供が必要となる理由を貸金 加。
・中小零細企業向け貸出新商品「
しずぎんビジネ
協議書に明記することとした。
・店長決裁可能で無担保、第三者保証不要の「し スローンC 500」と「しずぎんビジネスローンC」(両商
の取扱を開始。
ずぎんビジネスサポートローン」
(
ファンド 300 億円)
の取 品合計ファンド20 億円)
・16 年 9 月に試行的に導入した事業性スコアリング
扱を開始。
・無担保、第三者保証不要の中小企業小口ローン 審査の活用を全営業店に拡大し、審査の標準
信用保険付貸出ファンド「しずぎんビジネスローンプラ 化とスピードアップを図るとともに、店長決裁制度
による事業性貸出のサポートを強化した。
イムパートナー」
(
ファンド100 億円)
の取扱を開始。
・従来の中小企業向けスコアリングモデルをレベルアッ ・中小企業金融公庫の貸出債権証券化スキーム
(
中小公庫第 2 回買取型)
へ参加し、証券化を
プし、貸出先の「企業カルテ」を作成、全店に配
前提とした中小企業向け融資商品「しずぎん
布(
平成 16 年 3 月)
。また、「
企業カルテ」
作成先
中小公庫買取型)
」
の募集を実施。
全先の業種別の偏差値と想定デフォルト率を営 CLO 融資(
・
個別案件として、財務制限条項付貸出を実行
業店へ還元。
1件)
。
・企業カルテ」の作成に用いた新たなスコアリングモデ (
再生・支援先に対する財務制限条項「覚書」
ルを、事業性スコアリング審査に活用すべく全営業 ・
店に展開し、審査の標準化とスピードアップを図る (雛型)を制定。再生・支援先の経営改善計画
を設
とともに、店長決裁制度による事業性貸出のサ 履行に向けての取組項目(財務制限条項)
定するとともに、経営改善に対する取引先及び
ポートを強化した。
・個別案件として、財務制限条項付貸出を実行 銀行の役割分担等を明確化し、双方が協力し
(1件)。また、再生・支援先に対する財務制限 て改善に取組むことも明文化して、お互いが調
条項「覚書」(雛型)を制定。再生・支援先の経 印する契約書を新たに作成した。
営改善計画履行に向けての取組項目(財務制
限条項など)を設定し、銀行と取引先が協力し
て経営改善に取組むことをお互いが合意して
調印する契約書を新たに作成した。
(静岡銀行)
項
目
具体的な取組み
(3) 証 券 化 等 の 取 組 ・ 証券化による資金調達とい
み
う取引先ニーズに対応できる
人材育成を進める。
・ CLO に関する行政等の動向に
ついて情報収集を行う。
・ 介護報酬債権等を担保とし
た融資商品の取扱いを開始
する。
(4) 財 務 諸 表 の 精 度 ・ TKC 静岡会に対する働きかけ
が相対的に高い
と、TKC 会員税理士へのアプロー
中小企業に対す
チを強化し案件持込の推進を
る融資プログラ
徹底する。
ムの整備
スケジュール
平成 15 年度
平成 16 年度
・ 証券化に関する行内向 (平成 15 年度施策に加え
け勉強会を開催するほ て)
か、証券化に関して行内 ・ CLO に関する行政等の
LAN による行員向け情
動向について情報収集
報提供を実施する。
を行う。
・介護報酬債権等を担保 ・ 介護報酬債権等を担保
とした融資商品の取扱
とした融資商品の取扱
い開始の準備を行う。
いを開始する。
・ TKC 戦略経営者ローンの商 ・引続き TKC 戦略経営者ロ
ーンの利用促進を推進す
品性を見直しする。
・ TKC 会員及び営業店向
る。
け「TKC 戦略経営者ローン」 ・取扱実績、他行動向等
の利用を PR する。
により商品内容の随
時見直しを図る
(5) 信 用 リ ス ク デ ー ・ 地銀共同で「新 BIS 規制」へ ・ 信用リスク定量化における
タベースの整
デフォルト率等を見直しす
の対応を念頭にした共同デー
備・充実及びその
る(年1回実施)。
タベースの構築に取組んでお
活用
り、これに対応して与信管理 ・ 地銀共同による新データ
ベースシステムの構築、財務ス
の精緻化をはかる。
コアリングモデルの開発、モンテ
・ 信用リスクに見合う貸出金利設
カルロシミュレーションの導入のシス
定は現在の定量化システムに基
テム開発を実施する。
づく基準を設定済であるが、
地銀協報告書を踏まえて見
直しが必要な場合には対応
する。
進捗状況
備
考
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
(計画の詳細)
・証券化商品を含む行内向け勉強会を開催 ・
中小企業金融公庫の貸出債権証券化スキ ・法人部を主管部とし本部
し、82 名が参加。(
平成 15 年 7 月、平成 16 ームの募集実施。(平成 16 年 12 月∼平成 専担者が取引先を訪問す
るなど、本部支援により
年 11 月)
17 年 2 月)
顧客ニーズへ迅速に対応す
・法人営業活動をサポートする行内データベース「法
る。
人コンサル道場」(行内 LAN)へ証券化商品に関
する情報提供を開始。(15 年 8 月)
・介護報酬債権等を担保とした融資商品の取
扱を開始。(16 年 4 月)
・TKC 全国会「一人一件紹介運動」に合わせ、 ・TKC 静岡会との情報交換と利用の働きかけ ・「エリア新規法人担当」
県内対象会員へ案件持込を依頼(15 年 8 月) を継続。
を活用した商品 PR の強
・TKC 静岡会理事会で商品改定説明と案件持
[申込受付]6 件
化
込依頼を実施(16 年 4 月)
[うち実行]1 件/10 百万円
・「TKC 金融保証㈱債務保証制度」の部分保証
化に伴う規定改定(16 年 6 月)
・TKC 静岡会に案件持込を再依頼(16 年 8 月)
[申込受付]21 件
[うち実行]2 件/20 百万円
・審査部が信用リスクデータベ
・
共同対応事項
・ 地銀共同信用リスク定量化 ・
共同対応事項
・地銀協では、新・信用リスク情報統合システム ースの整備、充実について
システムの高度化完了、同シ
・地銀協の信用リスク管理高度化ワーキングにて実
主管となり対応する。
(CRITS)導入についての全行説明会を開催
ステムの当行信用リスク管理
施したコンサルティングにより地銀のデータを基にし
するとともに、新システムの開発をベンダーととも
への活用準備を行う。
た財務スコアリングモデルの開発を完了。
に継続実施。
・次期新システムに係る要件定義、基本設計、詳
・新・
信用リスク情報統合システム(
CRITS)
の稼働テ
細設計を終了。
ストを地銀数行のシステム環境で実施。
・同ワーキングにて実施したコンサルティングの最終報
告書に基づき、次期新システムの開発が進めら ・新・信用リスク情報統合システム(CRITS)の全行
向け説明会および実務研修を開催。当行も
れ、要件定義、基本設計、詳細設計を終了。
参加。
全行に対し説明会も開催。
・新・
信用リスク情報統合システム(
CRITS)
の稼働テ ・全行で稼働した新・信用リスク情報統合システム
(
CRITS)
の本格的なサポートを開始。
ストを地銀数行のシステム環境で実施。
・新システムの全行向け説明会および実務研修 ・データベース蓄積機能の運用スケジュールの策定。
・当行取組事項
を開催。当行も参加。
・全行で稼働した新システムの本格的なサポートを ・新システムの PC 機器設置とネットワーク回線接続
工事を実施。
開始。
・データベース蓄積機能の運用スケジュールの策定。 ・新システムへの受渡しデータのファイル作成と実際
の受渡しを実施。
・当行取組事項
・信用リスク定量化に使用するパラメーターの見直し ・新システムのマスター情報の作成と登録を実施。
を3回実施(
15 年 9 末、16 年 3 月末、17 年 3 ・16 年 12 月末基準のリスク量を17 年 1 月から算
出。
月末)
。
新・信用リスク情報統合システム(CRITS)の導入 ・過去データの蓄積作業の開始(16 年 3 月分完
・
了、16 年 4 月分以降対応中)
。
準備として、機器の設置、データの受渡し、マスタ
地銀協で開発された新財務スコアリングモデルを
ー情報の登録を実施。
・
ベースに、当行内で利用する新しい財務スコアリ
平成 17 年 1 月より新システム稼働し、リスク量の算
・
ングモデルを開発し、平成 17 年 4 月より新格付
出と過去データの蓄積を開始。
制度を導入。
地銀協で開発された新財務スコアリングモデルを
・
ベースに、当行内で利用する新しい財務スコアリ
ングモデルを開発し、平成 17 年 4 月より新格付
制度を導入。
5.顧客への説明態勢の
整備、相談・苦情処
理機能の強化
・「クレジットポリシー」(融資の基本理念と融資の取 ・一般当座貸越の利息計算書の書式を変更し、 ・法人部が主管となり、審
(1) 銀 行 法 等 に 義 務 ・ 説明態勢に関する規程を体 ・「クレジットポリシー」を改定 ・ 通達、ビデオニュース、コン
系的に整備し、
事務ガイドラ
し、説明義務を明記。
プライアンスブック、集合研
上基準)
を改定し、貸出条件や担保・
保証の受
取扱改定の旨営業店向け指示通達出状。(16
査部と連携して顧客への
付け ら れ た、 貸 付
インに基づく債務者への説 ・通達、ビデオニュース、コンプ
修等による行内指 導、
入、融資申込の謝絶等に関する取引先への説
年 12 月)
説明態勢の徹底を強化す
契約、保証契約の
明態勢の継続的な徹底を図
ライアンスブック、集合研修等
ならびにコンプライア
明義務の履行について明記(
15 年 7 月)
。
・不動産担保に関する各種念書について、顧客
る。
内容等重要事項
(静岡銀行)
項
目
具体的な取組み
スケジュール
平成 15 年度
平成 16 年度
による行内指導、ならび
ンス・チェックリストによる継
にコンプライアンス・チェックリストに
続的なチェックを実施す
よる継続的なチェックを実
る。
施する。
・ 説明義務履行について
体系的に整理されたマニュ
アルを作成し、行員の行動
基準を明確化するとと
もに、継続的に啓蒙活動
を行う。
進捗状況
備
考
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
(計画の詳細)
に関する債務者
るとともに、内部監査等を通
・「
コンプライアンスチェックリスト」
を改定し、説明義務履 への説明が十分に行えるように複数ある書式を ・コンプライアンス・リスク統括部はモ
への説明態勢の
じて検証していく。
行等の項目を追加(
15 年 10 月より実施)
。
整理・
統合した。
ニタリングを通じて問題点を
整備
・コンプライアンスブックを改定し、顧客に対するアカウン ・貸出取引の経験が少ない取引先を主な対象と 把握し、関連部へ指示、
タビリティを徹底(15 年 11 月発刊)
する「銀行との貸出し・ローン取引に関する用
対応を図る。
・保証人・担保提供者への契約内容・責任等の 語解説」
を作成し、営業店向け通達出状(
17 年
説明義務と事務ガイドラインについて、指示通達
3 月)
により行内へ周知徹底(
15 年 10 月)
。
・「
銀行取引約定書事務取扱要領」
を制定し、銀
行取引約定書の取扱と顧客への説明について
再徹底(
16 年 2 月)
。
・事務ガイドラインの主旨を踏まえ、(根)抵当権設
定契約証書から保証に関する条項を削除する
とともに、契約書の写しを交付できるよう当座貸
越契約書を複写式に変更するなど融資関連書
式を改定した。
・取引の形態から貸付契約の都度契約書面を
作成することが馴染まない「手形貸付」
、「商手
割引」および「当座貸越」について、「
取引先か
らの受入書類」および「取引先への返却書類」
を明確化し、取引先がいつでも契約条件を確
認できる態勢を整備した。
・プライシングの推進手法や説明責任の徹底など
を記した営業店向け「プライシングマニュアル」を制
定し、営業店に示達。
・お客さま相談室に報告さ
(3)相談・苦情処理体 ・ 苦情再発防止に向けた行内 ・苦情の受付、処理に関す ・「コンプライアンス・CSベーシ ・「苦情対応マニュアル」(15 年 7 月)、「苦情対応 ・「BS 向け CS・コンプライアンス研修」
規程」(15 年 9 月)を改定するとともに、融
ック研修」の全行員、ビ
れた苦情は全てコンプライアン
る行内規程である「苦情
制の強化
への啓蒙、グループ会社の苦情
8 回開催、199 名受講。
資関連苦情に関する「苦情報告会」を 15 年 ・苦情事例 162 件のディスクローズ
ジネススタッフ受講完了
ス・リスク統括部へ報告され、
対応規程」「苦情対応マニ
処理態勢を強化していく。
8 月以降毎月 1 回開催し、苦情の受付、処理
コンプライアンスリスク管理面の強
ュアル」を改定する。
階層別研修(新任支店長講習会)において
に関する行内態勢を整備。
化、徹底を図る態勢とし
・融資関連の苦情に関し
実際の苦情事例を用いた研修の実施(2 回)
・全行員、ビジネススタッフを対象とした「コンプライア ・「CS出張研修」を 12ケ店で実施
ている。
て本部関連部で対応を
ンス・CSベーシック研修」
・また、苦情および改善策
検討する「苦情報告会」
・ 基礎コース82 回(4,672 名受講)、マネジメントコース
の実施状況は、月次でコン
を月次で開催する。
54 回(1,786 名受講)開催し、コンプライアンス、
プライアンス会議により経営
・「コンプライアンス・CSベーシッ
CSマインドの啓蒙活動を実施。(16 年7月
に報告する行内態勢とし
ク研修」を全行員、ビジネ
終了)
ている。
ススタッフを対象に開始す
る。
・ また、新たに採用したビジネススタッフを対象
・グループ会社の苦情対応
とした「BS 向け CS・コンプライアンス研修」を
規程の制定及び態勢を
16 年 9 月より実施した。(9 回開催、227
整備する。
名受講)
・苦情事例 384 件のディスクローズにより再発防止
のための啓蒙を実施。
・再発防止のため全店的対応が必要なものと
して総務グループから該当業務の担当部室に
対し書面により 221 件の再発防止策の立案
と実施を求めた。
・15 年 9 月の地域金融円滑化会議における主
要議題「与信取引に関する顧客への説明態
勢及び相談苦情の処理機能(事務ガイドライ
ン)」について指示通達により営業店に対し
周知徹底。(15 年 10 月)
・グループ会社の「苦情対応規程」の制定(15
年 11 月)
(静岡銀行)
項
目
具体的な取組み
スケジュール
平成 15 年度
6.進捗状況の公表
・ 平成 15 年 11 月以降、各期の
決算発表に合わせ進捗状況
を公表する。
平成 16 年度
(平成 15 年度と同じ)
Ⅱ.各金融機関の健全性の確
保、収益性の向上等に向け
た取組み
1.資産査定、信用リスク管
理の強化
(1) ① 適 切 な 自 己 査 ・平成 15 年 6 月の本部組織改 ・与信管理に関する組織 ・正確な自己査定、償却・
定により格付・自己査定グル
定及び償却・引当
改定を実施(平成 15 年
引当を継続していく。
ープを設置。
6 月実施済)
・自己査定基準書ほか各
種基準書を改定する。
・ 営業店への基準書の改
定事項徹底及び正確な
自己査定、償却・引当を
継続していく。
(1) ② 担 保 評 価 方 法 ・ 引続き現在の担保評価業務 ・ 担保処分実績のデータ
の合理性、処分実
の水準を維持していくとと
収集及び評価の妥当性
績からみた評価
もに、処分価格と評価額、処
を検証する。
精度に係る厳正
分可能見込額との妥当性検 ・ 土壌汚染の影響につい
な検証
証を継続実施する。
て、簡易判 定によるサン
プル調査を行う。
進捗状況
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
・リレーションシップバンキング機能強化計画推進委員 ・リレーションシップバンキング機能強化計画推進委員
会において全体計画および個別項目の進捗
会において全体計画および個別項目の進捗
状況についてモニタリングを実施、計画どおり進
状況についてモニタリングを実施、計画どおり進
捗していることを確認するとともに、毎期
捗していることを確認するとともに、当局
の決算発表または当局あて報告に合わせ、
あての報告に合わせ、計画どおり公表を実
計画どおり公表を実施した。
施した。
・審査部 格付・
自己査定グループの設置(
平成 15
年 6 月)
・「
自己査定基準書」
の改定(
平成 15 年 8 月、12
月)
・地公体および関連公社の格付方法の見直しを
実施し、「
債務者格付基準書」を改定(
平成 16
年 1 月)
・「自己査定基準書」他各種基準書の改定を実
施(
平成 16 年 7 月)
・予想損失率の算定方法変更及び要管理先の
暫定的引当方法と残存期間の変更等、「
償却・
引当基準」
を一部改定(
平成 16 年 9 月)
・基準書改定内容示達のため、営業店融資役
席向け自己査定説明会を開催し改定内容を周
知徹底した。(
平成 15 年 9 月、16 年 1 月、9 月、
17 年 2 月)
・全店が共通して閲覧できる自己査定データベー
ス(
自己査定 DB)
の質問コーナーにおいて、営業
店質問に対して回答し、運用基準の統一化を
図った。
・平成 15 年 9 月中間期には、平成 15 年 5 月期
決算先の全先の格付協議を完了し、決算期後
4 ヶ月経過した取引先の格付を自己査定に反
映した。
・16 年 9 月中間期には、16 年 5 月期決算先の
全先の格付協議を完了し、決算期後 4 ヶ月経
過した取引先の格付を自己査定に反映した。
・「自己査定基準書」他改定事項の営業店浸透
状況確認・
指導のため、格付・自己査定グルー
プにて臨店を実施(
累計 77 店)
。また、格付審
査向上のため、本部にて営業店ヒアリングも実施
(
累計 13 店、2∼3 月実施)
・バーゼルⅡの格付要件を満たすため、財務スコ
アリングモデルに基づいた格付方法の導入、デフォ
ルト確率と整合的な格付体系への変更を実施し
た(
平成 17 年 3 月)
。
・ データ収集及び妥当性の ・14 年度下半期、15 年上半期・下半期、16 年
検証を継続する。
度上半期・下半期の担保不動産の処分価額
を検証した結果、処分価格は処分可能見込
額を上回っており、担保評価方法が適正で
あることを検証済。
・土壌汚染の影響について、簡易判定によるサン
プル調査を実施。
・減損会計を踏まえた「自己査定基準書」の改
定を実施(
10 月)
・バーゼルⅡへの対応のため、「債務者格付基
準書」
他自己査定関連基準書の改定を実施(3
月)
・16 年上期「償却・引当基準」の改定内容に基
づき、16 年 9 月末一般貸倒引当金を算定
・債務者格付、自己査定等の営業店対応状況確
認、指導のため、格付・自己査定グループにて
臨店を実施(
16/下期累計 46 店)
。また、格付審
査向上のため、本部にて営業店ヒアリングも実施
(
累計 13 店、2∼3 月実施)
・16 年下期自己査定業務徹底のため、営業店融
資役席向け自己査定説明会を開催。(
2 月)
・バーゼルⅡの格付要件を満たすため、財務スコア
リングモデルに基づいた格付方法の導入、デフォル
ト確率と整合的な格付体系への変更を実施し
た(
平成 17 年 3 月)
。
備
考
(計画の詳細)
・債務者格付の早期実施、
正確な自己査定、償却・
引当を継続して実施す
る。
・16 年下半期の担保不動産の処分価額を検証 ・企業サポート部が担保処分
した結果、処分価格は処分可能見込額を上 実績のデータ収集及び評価
回っており、担保評価方法が適正であるこ の妥当性を検証する。
とを検証済。
(静岡銀行)
項
目
具体的な取組み
スケジュール
平成 15 年度
進捗状況
平成 16 年度
15 年 4 月∼17 年 3 月
2.収益管理態勢の整備
と収益力の向上
(2) 信 用 リ ス ク デ ー ・ 地銀共同で「新 BIS 規制」へ ・ 信用リスク定量化における ・ 地銀共同信用リスク定量化 ・共同対応事項
タの蓄積、債務者
システムの高度化完了、同シ
・地銀協の信用リスク管理高度化ワーキングにて実
の対応を念頭にした共同デー
デフォルト率等を見直しす
区分と整合的な
ステムの当行信用リスク管理
施したコンサルティングにより地銀のデータを基にし
タベースの構築に取組んでお
る(年1回実施)。
内部格付制度の
への活用準備を行う。
た財務スコアリングモデルの開発を完了。
り、これに対応して与信管理 ・ 地銀共同による新データ
ベースシステムの構築、財務ス
構築、金利設定の
・次期新システムに係る要件定義、基本設計、詳
の精緻化をはかる。
コアリングモデルの開発、モンテ
た め の 内 部 基 準 ・ 信用リスクに見合う貸出金利設
細設計を終了。
カルロシミュレーションの導入のシス
の整備等
・同ワーキングにて実施したコンサルティングの最終報
定は現在の定量化システムに基
テム開発を実施。
告書に基づき、次期新システムの開発が進めら
づく基準を設定済であるが、
れ、要件定義、基本設計、詳細設計を終了。
地銀協報告書を踏まえて見
全行に対し説明会も開催。
直しが必要な場合には対応
・新・信用リスク情報統合システム(CRITS)の稼働
する。
テストを地銀数行のシステム環境で実施。
・新システムの全行向け説明会および実務研修
を開催。当行も参加。
・全行で稼働した新システムの本格的なサポートを
開始。
・データベース蓄積機能の運用スケジュールの策定。
・当行取組事項
・信用リスク定量化に使用するパラメーターの見直し
を3回実施(
15 年 9 末、16 年 3 月末、17 年 3
月末)
。
新・信用リスク情報統合システム(CRITS)の導入
・
準備として、機器の設置、データの受渡し、マスタ
ー情報の登録を実施。
平成 17 年 1 月より新システム稼働し、リスク量の算
・
出と過去データの蓄積を開始。
地銀協で開発された新財務スコアリングモデルを
・
ベースに、当行内で利用する新しい財務スコアリ
ングモデルを開発し、平成 17 年 4 月より新格付
制度を導入。
4.地域貢献に関する情
報開示等
(1) 地 域 貢 献 に 関 す ・ 銀行・グループ会社業務を通じ ・ ディスクロ誌、ミニディスクロ誌、 (平成 15 年度と同じ)
・毎期の決算・中間決算発表時に、地域顧客
向け情報開示を実施。(15 年 11 月、16 年 5
る情報開示
た地域貢献、一企業市民とし
決算発表時資料、地元説
月、11 月)
ての地域の文化、スポーツ振興、
明会で地域貢献を理解
ボランティア等への取組みについ
しやすい内容で開示す
・ディスクロージャー誌を発行(16 年 7 月)
て地域顧客に理解しやすい
る。
・ミニディスクロージャー誌を発行(15 年 12 月、16 年 2
月、6 月、8 月、12 月、17 年 2 月)
内容で開示する。
・地元説明会を開催(16 年 1 月、17 年 1 月)
3.その他関連への取組み
項目
収益管理態勢の整備状況
16 年 10 月∼17 年 3 月
備
考
(計画の詳細)
・
共同対応事項
・ 審査部が信用リスクデータ
・地銀協では、新・信用リスク情報統合システム
ベースの整備、充実につ
(CRITS)導入についての全行説明会を開催
い て 主 管 となり対 応 す
するとともに、新システムの開発をベンダーととも
る。
に継続実施。
・新・
信用リスク情報統合システム(
CRITS)
の稼働テ
ストを地銀数行のシステム環境で実施。
・新・信用リスク情報統合システム(CRITS)の全行
向け説明会および実務研修を開催。当行も
参加。
・全行で稼働した新・信用リスク情報統合システム
(
CRITS)
の本格的なサポートを開始。
・データベース蓄積機能の運用スケジュールの策定。
・当行取組事項
新システムの PC 機器設置とネットワーク回線接続
・
工事を実施。
新システムへの受渡しデータのファイル作成と実際
・
の受渡しを実施。
新システムのマスター情報の作成と登録を実施。
・
16 年 12 月末基準のリスク量を17 年 1 月から算
・
出。
過去データの蓄積作業の開始(16/3 月分完
・
了、16 年 4 月分以降対応中)
。
地銀協で開発された新財務スコアリングモデルを
・
ベースに、当行内で利用する新しい財務スコアリ
ングモデルを開発し、平成 17 年 4 月より新格付
制度を導入。
・16 年度中間決算発表時(16 年 11 月)に、
地域 ・経営企画部広報室が主管
顧客向け情報開示を実施。
となり地域貢献の情報開
示を推進する。
・ミニディスクロージャー誌を発行(16 年 12 月、17 年 2
月)
・地元説明会を開催(17 年 1 月)
具体的な取組み
進捗状況
15 年 4 月∼17 年 3 月
16 年 10 月∼17 年 3 月
「計画策定、営業推進、収益管理・評価の PDCAサイクル(Plan Do Check Action)」を一貫して運営し、ビジネスモデル ・「店別実績還元」について、15 年 12 月より試 ・ 「店別実績還元」について、16 年 4 月基準よ
再構築に資するインフラを整備するため、「スプレッドバンキング」「信用リスク定量化システム」「ABC 原価計算システム」と
行稼動開始(16 年 4 月基準より本格稼動開始)
り本格稼動(予実管理)開始
いった既に導入済のシステムを統合的に連携させ、平成 14 年 7 月より管理会計を対象とした「新収益管理システム」 ・ 「計画策定機能」について、16 年 8 月より試 ・「計画策定機能」、「担当者別・取引先別管理」
の構築に取り組んでいる。
行稼動開始
については、同左のとおり
・「担当者別・取引先別管理」の試行稼動(17 年 ・ この他、店別と同様の損益管理体系に基づく
5 月予定)に向けた最終修正作業を実施中
「ローンセンター帳表還元」を 17 年 1 月より、
各種分析を支援する「実績分析機能」を 17 年
2 月より稼動開始
(静岡銀行)
Ⅰ.中小企業金融の再生に向けた取組み
2.取引先企業に対する経営相談・
支援機能の強化
(
3)要注意先債権等の健全債権化及び不良債権の新規発生防止のための体制整備強化並びに実績公表
具体的な取組み
・
要注意先、破綻懸念先から対象先を選定し、企業サポート部を主体に本
部主導で外部コンサルティング、各種支援機関を活用しつつ取組む。
スケジュール
・
当行にて選定した対象先について現状把握と課題を抽出する。
15年度
・
経営改善計画策定と検証、定期的なフォローアップを実施する。
・
経営改善計画実行についてアドバイスを行うなどのサポートを実施する。
16年度
・
定期的なフォローアップを実施するとともに、再生手法の活用を図る。
備考(
計画の詳細)
企業サポート部は業種別担当、地域担当とし、実効性を高めるために外
部コンサルティングや支援機関との連携を強化するほか、行内研修を実
施し支援スキルを向上させる。
進捗状況
(1)経営改善支援に関する
体制整備の状況
平成 15 年 6 月に設置した企業サポート部が審査部門と連携して経営改善
支援に取組んでいる。
(経営改善支援の担当部署を含む) 〔
企業サポート部の体制(
総勢 38 名:
平成 16 年 3 月末現在)
〕
15 年 4 月∼17 年 3 月
◇部長 1 名
◇企業経営サポートグループ(
経営改善指導・
事業再生支援)
…12 名
◇調査グループ(
企業・
業種等の調査分析)
…9 名
◇融資管理グループ(
実質破綻先・
破綻先を担当)
…15 名
16 年 10 月∼17 年 3 月
平成 15 年 6 月に設置した企業サポート部を中心とした体制により、活動を
継続した。
(2)経営改善支援の取
組状況
(注)
(
方針)
<取組み対象企業>
15 年 4 月∼17 年 3 ・要注意先及び破綻懸念先の中から、経営改善について当行と認識を共
月
有でき、情報開示等の協力が可能等の基準により選定した 407 先。
(
具体的な活動内容)
・
経営者との面談や財務分析による企業実態の正確な把握。
・
経営者と一体となった実効性のある経営改善計画の策定と日常的な訪
問・
モニタリングを通じた実行支援。
・
経営改善支援の目標をキャッシュフローの改善と、財務体質の改善によ
る正常債権化とした。
・
必要に応じて外部コンサルタントと連携し、経営改善の実効性向上を図っ
た。(
66 社に対し外部コンサルタントを紹介)
・
抜本的事業再生が必要な重要取引先に対しては、外部再生機関との連
携や、各種再生手法の導入による早期の再生実現を検討した。
・
外部機関との連携はRCCと連携し私的整理ガイドラインに沿った債権放棄
1 件、民間ファンドへの再生のための債権売却 1 件、日本政策投資銀行と
連携して取組んだプレパッケージ型民事再生による再生支援 1 件、再生支
援協議会による経営改善計画・
債権計画策定 11 件。
・
再生手法の活用は、DI
Pファイナンスを 2 社に対し5 件 302 百万円実行。
・
成果として支援対象 407 先のうち 136 社で債務者区分が上昇した。
・
地域経済に有用な中小企業の再生を目的とする地域再生ファンドとして、
中小企業再生支援協議会との連携を前提とした「静岡中小企業再生支
援ファンド“
パートナー”
」
を県内金融機関と共同で設立。(
平成 16 年 3 月)
・
同ファンドの活用は、16 年度中に 2 件の債権を売却、さらに 1 社について
既にファンド活用が決定し、17 年度の早い時点に債権売却予定。
・
営業店の経営改善支援取組強化と行員の能力向上を目的として、法人
取引先担当営業行員が、一人一社以上の経営改善計画の策定・検証を
行う「一人一社運動」
を全店で展開。646 名の行員が 646 社に対する経
営改善計画・
検証作業を終了した。
16 年 10 月∼17 年 3 月
・
経営改善計画の策定と実行支援、及びモニタリングの実施を継続。
・
DI
Pファイナンス実行 1 社に対し、3 件 130 百万円。
・
中小企業再生支援協議会による経営改善・
再建計画策定 5 件。うち 1 件
は静岡中小企業支援ファンドの活用による再生案件として推薦を受けた。
・
「
一人一社運動」
に継続して取組み、取組行員 646 名全員が 646 社に対
して取組を完了した。
・
支援対象 407 先のうち 35 社で債務者区分が上昇した。
(静岡銀行)
(注)下記の項目を含む
・経営改善支援について、どのような取組み方針を策定しているか。
・同方針に従い、具体的にどのような活動を行なったか。
・こうした取組みにより支援先にどのような改善がみられたか。
・計画の達成状況、計画の達成状況に対する分析・評価及び今後の課題(借手の中小企業サイドの課題を含む)
経 営 改 善 支 援 の 取 組 み 実 績(地域銀行用)
銀行名 静岡銀行
【
15年4月∼17年3月)
】
(
単位:
先数)
期初債務者数
正常先
要
うちその他要注意先
注
意
うち要管理先
先
うち
αのうち期末に債務者
経営改善支援取組み先 α αのうち期末に債務者 区分が変化しなかった先
区分が上昇した先数 β
γ
26,077
3
1
7,142
237
69
145
406
106
56
27
破綻懸念先
1,410
52
9
30
実質破綻先
592
9
2
7
破綻先
136
0
0
0
35,763
407
136
210
合 計
(
注)・期初債務者数及び債務者区分は15年4月当初時点で整理
・債務者数、経営改善支援取組み先は、取引先企業(個人事業主を含む。)であり、個人ローン、住宅ローンのみの先を含まない。
・βには、当期末の債務者区分が期初より上昇した先数を記載。
なお、経営改善支援取組み先で期中に完済した債務者はαに含めるもののβに含めない。
・期初の債務者区分が「うち要管理先」であった先が期末に債務者区分が「うちその他要注意先」に上昇した場合はβに含める。
・期初に存在した債務者で期中に新たに「経営改善支援取組み先」に選定した債務者については(仮に選定時の債務者区分が
期初の債務者区分と異なっていたとしても)期初の債務者区分に従って整理すること。
・期中に新たに取引を開始した取引先については本表に含めない。
・γには、期末の債務者区分が期初と変化しなかった先数を記載。
・みなし正常先については正常先の債務者数に計上のこと。
経 営 改 善 支 援 の 取 組 み 実 績(地域銀行用)
銀行名 静岡銀行
【
16年度(
16年4月∼17年3月)
】
(
単位:
先数)
期初債務者数
正常先
要
うちその他要注意先
注
意
うち要管理先
先
うち
αのうち期末に債務者
経営改善支援取組み先 α αのうち期末に債務者 区分が変化しなかった先
区分が上昇した先数 β
γ
25,354
36
30
6,731
206
44
151
391
86
43
31
破綻懸念先
1,627
64
8
47
実質破綻先
663
14
1
12
95
1
0
1
34,861
407
96
272
破綻先
合 計
(
注)・期初債務者数及び債務者区分は15年4月当初時点で整理
・債務者数、経営改善支援取組み先は、取引先企業(個人事業主を含む。)であり、個人ローン、住宅ローンのみの先を含まない。
・βには、当期末の債務者区分が期初より上昇した先数を記載。
なお、経営改善支援取組み先で期中に完済した債務者はαに含めるもののβに含めない。
・期初の債務者区分が「うち要管理先」であった先が期末に債務者区分が「うちその他要注意先」に上昇した場合はβに含める。
・期初に存在した債務者で期中に新たに「経営改善支援取組み先」に選定した債務者については(仮に選定時の債務者区分が
期初の債務者区分と異なっていたとしても)期初の債務者区分に従って整理すること。
・期中に新たに取引を開始した取引先については本表に含めない。
・γには、期末の債務者区分が期初と変化しなかった先数を記載。
・みなし正常先については正常先の債務者数に計上のこと。
経 営 改 善 支 援 の 取 組 み 実 績(地域銀行用)
銀行名 静岡銀行
【
16年度下期(
16年10月∼17年3月)
】
(
単位:
先数)
期初債務者数
正常先
要
うちその他要注意先
注
意
うち要管理先
先
うち
αのうち期末に債務者
経営改善支援取組み先 α αのうち期末に債務者 区分が変化しなかった先
区分が上昇した先数 β
γ
24,517
63
60
6,259
207
16
183
279
61
19
34
破綻懸念先
1,564
57
0
52
実質破綻先
618
16
0
15
85
3
0
3
33,322
407
35
347
破綻先
合 計
(
注)・期初債務者数及び債務者区分は16年10月当初時点で整理
・債務者数、経営改善支援取組み先は、取引先企業(個人事業主を含む。)であり、個人ローン、住宅ローンのみの先を含まない。
・βには、当期末の債務者区分が期初より上昇した先数を記載。
なお、経営改善支援取組み先で期中に完済した債務者はαに含めるもののβに含めない。
・期初の債務者区分が「うち要管理先」であった先が期末に債務者区分が「うちその他要注意先」に上昇した場合はβに含める。
・期初に存在した債務者で期中に新たに「経営改善支援取組み先」に選定した債務者については(仮に選定時の債務者区分が
期初の債務者区分と異なっていたとしても)期初の債務者区分に従って整理すること。
・期中に新たに取引を開始した取引先については本表に含めない。
・γには、期末の債務者区分が期初と変化しなかった先数を記載。
・みなし正常先については正常先の債務者数に計上のこと。