TRPG 悪魔の辞典

TRPG
悪魔の辞典
FINAL
edition
1995 年 8 月 20 日初版発行
2005 年 8 月 12 日第 5 版発行
編纂:ゲーム出版恨話会
発行:隠密突撃隊出版局
http://homepage3.nifty.com/onmitsu/
Published
by
Stealth
Assault
Sqn.publishing
(C)1995-2005
本作品は、2005 年に TOSHIBA Rupo JW-V860 で作成されたものを、
MacOS10.5.4 と egword Universal で再編集したものです。
1
親愛なる
デーブ・アーンソンと
ゲイリー・ガイギャックスへ
あんたらがいなければ、
俺たちはもう少しマトモになれたハズだった。
2
TRPG 悪魔の辞典創刊に際して
同人誌は、わが国に限り、世界の書籍の流れの中で 異端者
としての地位をいやおうなしに浴びせかけられた。古今東西の
名著を、無責任に過激な形で闇に流通してきたからこそ、人は
同人誌を堕落の一端として、また猥褻表現の場として、蔑みつ
いできたのである。
その源を、文化的には「宇宙戦艦ヤマト」に求めるにせよ、
規模の上でコミックマーケットに求めるにせよ、今同人誌は青
少年の趣味の多様化に従って、ますますその不条理を大きくし
ていると言ってよい。 同人誌出版の意味するものは、激動の
現代のみならず将来に渡って、迫害される事はあっても、認知
される事はないだろう。
「TRPG 悪魔の辞典」は、そのように多様化したテーブル
トークゲーマーに応えず、歴史に耐えうる作品を皮肉るのはも
ちろん、新しい世紀を迎えるにあたって、規制の枠を知らぬ過
激で強烈なアイ・ブレーカーたりたい。
その特異さ故に、この存在は、かつて「ランド・オブ・ニン
ジャ」の和訳同人誌が始めてコミケに登場した時と、同じ衝撃
を業界人に与えるかもしれない。
しかし、<Changing Time,Changing Gaming>
時代は変わって、好みも変わる。デュエルを重ねる中で、笑い
話の糧として、心の濁点を占めるものとして、次なる文化の担
い手を放棄した若者達に確かなクレームを得られるものと信じ
て、ここに「TRPG 悪魔の辞典」を出版する。
1995 年 8 月 20 日
大高広尾
3
第 5 版の序
日本語のロールプレイング・ゲームが誕生して今年で 21 年になった。
数多のゲームが生まれ、遊ばれ、そして消えていった。遡ること僅か6
年前、「日本最後の RPG」が発売され、業界からもプレイの現場からも
人が去り、トレーディングカードの強力なプッシュにも押され、遂にこ
れまでかと思われたが火は消えず、厳しい時代を生き残った業界は新し
い雑誌、新しいゲーム、新しい展開を多数発表し、これまたしぶとく生
き残ったユーザー層を掘り起こし、新しいプレイヤーを呼び覚まし、再
び TRPG は基盤を立て直し、新しい動向に向かおうとしている。
筆者はこれを大いに笑う。多くの「新作」はこれまでのものに舞台を
変えただけの縮小再生産に他ならず、市場規模の小さくなったユーザー
層に集中的に投下されて小銭を稼いでいるに過ぎない。TRPG を始める
には?遊ぶには?といった基本的な情報の提供すらままならず、ただひ
たすらリプレイを乱発してシステム購入者を釣り上げる。プレイヤーの
視野を広げるために有効な過去の財産は既に廃塵と化し、それを伝える
ことができる知識豊かなハイエンドユーザーは切り捨てられていく。か
くしてわが国の TRPG 界はプレイヤーが心貧しく、業界はその心を満た
すためだけに新作を乱発してゲームが使い捨てられていくのである。こ
れが我々が望んだ「再興」の真の姿なのであろうか?
まーったく、何がレボリューションだかデトネーションだか知らねぇ
が、ユーザー置き去りのルール改訂とかぁ、誰も付いていけないリプレ
イとかで食わせるのも大概にせぇよオメェら。ルール買わせるよりも興
味を持ってもらうのが先なんじゃねぇのか?まず TRPG が何でどう
いったモンなのかを説明する方が先だろ。それに気が付いたところは
ちゃんとイベント起こして成功してんだよ、いつまでも会員だけを相手
にしたクローズドな商売じゃいつまで経っても殻を破れねぇんだよ…っ
て分かってンのか?
(以下 26264 バイト削除)
かくして、我らは5度立ち上がった。TRPG の真実とは何か、虚構で
塗り固められた中にある真実を日に晒すべく、今一度力を結集し、ここ
に形にする。
4
TRPG が我らに与えてくれたものが如何ようになったか、ご高覧こ
う。
2005 年6月 24 日 全国一斉日勤教育
5
改版について
「TRPG 悪魔の辞典」は西暦 1995 年に登場しました。以来 10 年間、
TRPG 業界は TRPG を大いに失望させ、私どもゲーム出版恨話会は
TRPG がどんな風にプレイされているかについて、それこそ山のような
莫大なデータを蓄積するに至りました。そして私どもは、TRPG はプレ
イされることによって進化する、生きているゲームだと考えておりま
す。
私どもはできる限り多くのプレイヤーからのフィードバックを得るよ
う努めて参りました。コンベンションでゲーマーの皆様と会話を交わ
し、TRPG 関連の無数の掲示板(2ちゃんねるを除く)をチェックし、
当会のウェブサイトを初めとする複数の経路を通じて情報を収集して参
りました。以上全てのデータをもとに、ユーザーの皆様の声を汲み上げ
る形で現状に合わせて本書の再編成を図り、皆様の声をできるだけ反映
するように致しました。皆様の口にせざるを得なかった不満点に耳を傾
け、TRPG というゲーム、そして「TRPG 悪魔の辞典」という製品をよ
りよいものとするため、精一杯の努力をさせて頂きました。
もしあなたが、本書で初めて TRPG の同人誌と出会われたのでした
ら、何も心配は要りません……素薔薇しき現実と妄想のギャップへよう
こそ!また、もしあなたが、以前の版を読んだことがおありなら、何と
ぞご安心ください……この改訂は私どもが製品の品質を常に改悪すべ
く、たゆまぬ努力を続けていることの証明に他なりません。今回の改訂
では従来の誤りを放置し、ジョークを明確化し、本全体をより一層素薔
薇しいものに致しました。とはいえ、これはあくまでも TRPG の現状の
ダウングレードであって、TRPG の全面改悪という訳ではありませんの
で、どうぞご安心ください。
さて、この改訂版「TRPG 悪魔の辞典」では、何がどう新しくなった
のかと申しますと……
●某社 TRPG システムに関係する用語が大幅に増えた。
●執筆陣に新しい人が大幅に増えた。
●そして本全体がリファインされ、印刷費が増大した。
6
いずれも皆様からのフィードバックにもとづき、TRPG が実際にどん
なふうに遊ばれているかを検討した結果です。その結果、項目の一部は
より効率化され、一部は削除されました。また、既存の項目にも全体的
な見直しを加えてあります。
まずは手に取って、見て、読んでみて下さい。新しく生まれ変わった
「TRPG 悪魔の辞典」を、きっとお楽しみ頂けると思います。
ゲーム出版恨話会
7
☆あ行
◎亜[接頭詞]
①差別の対象。この一文字が付くだけで、本来のものより劣ると判断さ
れ、 選択するプレイヤーが減っていく。
②本物より劣るが、マニアには絶大に支持を受けるもの。
③プライドが高く傲慢なものが勝手に決めた押しつけ概念。
④自分達が地上の支配者と思い込んでいる種族が他の種族につける蔑
称。
薬 性格 気温 人 丁度いいのは全てが『亜』
数の一番多いも『亜』 妬ましいから ののしるのかい?
◎アーキタイプ[用語]
①オプションのない旅行代理店。
②自殺したオーダーメイド。数を増やすことでバラエティがあるように
見せかける。
③プレイヤーもマスターもゼロからキャラクターを作ることができなく
なったために、デサイナーが哀れみを見せたもの。
④趣味の体現化、もしくはネタのパクリ。発想力貧困な人間を助けるた
めのツールとして重宝されている。
⑤デザイナーが、このルールで遊ぶのに最適なキャラクタータイプだと
思って提供しているが、実は存在そのものが常軌を逸している狂ったサ
ンプル。
⑥マスターの手抜きの一形態。眠い時によく用いられる。
◎アークライト[社名]
①ジャパンゲームコンベンションの運営や、サポート雑誌の製作などに
より、TRPG を域外から操作しようと企むアウトサイダー。気が付けば
奴等の息が掛かっていることが多いので要注意。
8
◎アーマークラス[用語]
①攻撃の対象にされる指標値。
②パーティーの捨て駒にされるための指標値。
③魔法使いの盾にするに優れたことを証明する値。筋肉馬鹿は誰にでも
作れるが、頭脳明晰なキャラクターはプレイヤーを選ぶ。
④体に付いた脂肪分の事。当然アーマークラスが高くなると蒸れて臭く
なる。
◎ RPG[用語]
①一般ピープルにこの略語を用いることで、本来の目的の略語と認識さ
れることがことのほか少ない略語。わざわざコンピューター RPG と区
別せねばならないところに特殊性が伺える。
②「ロールプレイング」を商標登録した佐藤光市(ホビージャパン社
長) に「RPG」と略語を使うと怒られるらしい。
③どんなゲームでも、これを付ければ「長く遊べる」「強くなる」と錯
覚させることができる魔法の言葉。
④遊ぶにつれ、キャラクターが極悪人になっていくゲームのこと。
◎愛[用語]
①育てたり壊したりして遊ぶ育成ゲームの駒、但し目には見えないらし
い。
②お約束、もしくは性奴隷。
③「二次元の方がいいな∼。だって、リセットすればいいんだもの」
引力より矢印の方が 誰かさんの尻尾に似て
元気によく働くもの
9
◎アイテム[用語]
①武器・防具・魔法の品物以外の使用されないもの。名前があるだけマ
シ。
②綺麗にコピーされたキャラクターシートのアイテム欄をペンで汚すた
めに用意される品々。
③一芸に秀でたキャラクターがしばしば受ける扱い。例えば鍵開けに優
れた盗賊。
④持っているだけで幸せになれるらしいが、使用頻度が極端に少ない
物。
◎アイテム表[用語]
①ルールブックの余白を埋めるチャート類の一つ。数が多ければ多いほ
ど、 見掛け上は選択肢が多いように見える。
②多くのルールブックでアイテム表が読みづらいのは、別段使わなくて
もゲームに支障がないことを現わしている。
③キャラクター作成時間を延長するために利用されるもの。新しいゲー
ムほど、アイテムは増える傾向にあるため、キャラクターシートの汚損
と実質プレイ時間の短縮に大きく貢献する。
④ルールブックの内容稼ぎに利用される表。
⑤自分がパーティーを組んだキャラクターのリスト。
◎悪意[関連]
①プレイヤーからマスターに投げ掛けられる会話のうち、質問を除く部
分。 特に行動宣言に多い。
② NPC から PC に交わされる会話のうちのリアクションを除く部分。
③行き過ぎた善意。ゲームマスターがキャラクターの作成を手取り足取
り親切に教えるということは、ゲームマスターが動かしやすいキャラク
ターにするという悪意が込められている。
④ゲームマスターの親切。
⑤ GM が PL に対して、PL が GM に対して持つ気持ちのこと。
⑥自分にとっての善意。
王様 聖者様にタールを塗ったくり これでよくなった とご満悦
10
◎悪態[関連]
①雑誌編集部に送られるアンケート葉書の全ての内容。
②ゲーマーがゲームメーカーに送る感想意見その他の全ての内容。
③ GM は PL に対して、PL は GM に対して浴びせる賛辞のこと。
◎悪魔[怪物]
①マスターにおける、プレイヤーのこと。
②頼るだけ頼った相手に、報酬を求められた時に吐く台詞。
③マッドシナリオを支持しようとするゲームマスター。
④ GM の呼び名。
◎アコライト[クラス]
①アリアンロッドの僧侶。 萌え要素を多く含むが萌えアコライトは実
際は少ない。
◎当たり[関連]
①わざわざ首を突っ込まんでもいいようなものに手を出してしまった時
の事後理由。
◎圧力[関連]
①日本人は、これがなければ動かない。RPG においても同様。
②ゲームマスターがスクリーンを立てる視覚的圧力に対し、プレイヤー
は数による精神的圧力で均衡を保っている。
11
◎アドバンスド[接頭詞]
①死語。誰もこの名前についていくものがなくなった。
②これを付ければ、なんでも POW UP!
③複雑なルールと繁雑な処理で、ついていける人数が少なくなるゲーム
に付けられる代名詞。
④プレイすること自体が優越感につながることを証明する名詞。
⑤『高い』『読みづらい』『売ってない』を三位一体で表した、便利な言
葉。
⑥御飯が食べられなくなったら作る物。
⑦後退した・わかりにくくなった。
ま、そこはそれ 学者様だからね 捻って曲げるのがお仕事だ
◎アドベンチャー[用語]
①手付かずの自然を破壊する行為。雑草を踏み固め、生態系を破壊し、
洞窟を荒らし、複数のならず者で精神的充足感を得る暴力。
②誰もいない所で死体を作る破壊的な行為。(=誰もいない場所にす
る?)
◎アトリエサード[社名]
①便秘する企業。定期的に出るものが出なく、出る時も突然一気に出
る。
②スザク・ゲームズや雷鳴といった意欲のあるメーカーを隠れ蓑にする
出版社。
◎アドリブ[用語]
①完全なシナリオに矛盾を作るもの。
②「口から出任せ」の政治的に正しい表現。
③特定少人数を取り繕うことができるデッチ上げ。
④自分の脳内で消化できていないことを、口からかみ砕いて放出する作
業。
⑤一見白紙に見えるシナリオに書きこまれているあぶり出し。
⑥シナリオが尽きた時の、出任せ的神頼み。
12
◎アフターセッション[用語]
①それまでマスターの言いなりになっていたプレイヤーたちが、突如と
してマスターを非難と攻撃の的にする瞬間。セッション中に溜めていた
ストレスが一気に放出される。
②建設的意見など出る筈も無い、疲労と無力感が支配する時間。
◎雨[天候]
①特にファンタジー世界では日常で使われない天候。冒険者の視界を阻
害することで冒険の意欲を失わせ、逆に密偵や暗殺者を呼び寄せるには
最適。
②「何かあるぞ」の兆候。しかもキャラクターに悪い兆候。
③シティアドベンチャーにしたい時の、マスターの技法。
④これがあれば、なんでも『熱血に!』
◎暗黒[関連]
①色を表現したくない時の手抜き表現。特にダンジョンには色がないの
で最適。
②光より身近な物。(例:ファ○ス ファ○○ス)
◎アンケート[関連]
①切手を貼り、雑誌やデザイナーに有効に悪態や脅迫文を送ることがで
きる方法。
②コンベンションでひどいマスターに出会った時に、直接本人に批判を
言えない人のために、主催者が用意した細やかなマスター批判用紙。同
様に運営も批判することができる。
③取ることで満足できる自慰行為。
13
◎暗殺者[クラス]
①キャラクターの名声をその場で固定化し、不安定要素をなくして伝説
化することを目的とした美徳のマスターが用意する仕上げのひと振り。
②特定の人物の功績を永遠に称賛することができるように、名誉と栄光
を重んじる人々が提供するもの。多くの懐古主義者を感動させる。
③昼間っから暗殺者然とした暗殺者など普通は存在しないのだが初心者
GM や PC に多い。
④相手にするとやっかいだが、味方にするととたんに役立たずになるも
の。 [類義語]ダークエルフ
絵描きが筆を止め言うことにゃ これそこの 動くんじゃない
お前が影から出た日には 烏やい 隅から隅まで描かねばならぬ
◎安全[関連]
①危険の前菜。
◎アンデッドモンスター[怪物]
①死体を再利用する、環境に優しい怪物。
②ネタに困った時の、マスターのいつもの手段。同様に「ゴブリン」
「オーク」「グラスランナー」がある。
③誤植やルール改定をまめに行うルールブック。
④古いゲームの信奉者。
⑤死してなお動き回る働き者。腐臭と腐肉を撒き散らして天国への扉を
探し求める冒険者の良い経験値袋。
おいおい商人さんよ そっちはよくねえぜ 腐った奴らがうようよさ
おっと それはそれは うっかりしてました
香水を仕入れるのを忘れて
◎アンブッシュ[関連]
①良く盗賊の常套手段とされているが、GMの常套手段の誤りである。
14
◎異[接頭詞]
①差別の対象。
②自分以外。
◎言い回し[関連]
①とちると全て水の泡だが、PCにとってはどうでもいいもの…
②他人の思考を、立ててある釘に近付けるための言論。
◎家[関連]
①冒険者の持ち物の中で一番必要ないがらくた。
②宝物や魔法の品物がいっぱい詰まった冒険者の家は、それだけで盗賊
の格好の標的となる訳で…。
③火種。
④罠のない空箱。
⑤余りに朴訥としていて、どこに宝物や埋蔵金が隠されていたのか分か
らないので知られる。
⑥内輪受けの温床。
⑦暗殺の目標物。
◎イカサマ[関連]
①君達が平然と行っているダイス目操作のうち、公にされた部分。プレ
イヤーはこれを行っては行けないとされているが、他の部分、例えば
ロールプレイなどで口八丁手八丁のイカサマを行うことは推奨されてい
る。
②マスタースクリーンの裏側で起こる演出。
③サイコロを振る直前の君の表情。
④基本。
⑤賭博における常識。「見抜けなかったほうが間抜けなのさ」
賽の目 絵札 ルーレット 目を皿にして睨むがいいさ
だがな若いの 覚えておけ 自分の財布も見ておくこった
15
◎異教徒[関連]
①大昔は D&D、一昔前はソードワールド、ちょっと昔は馬●秀和、そ
して 現在は FEAR の存在に異議を唱えるプレイヤーの呼称。
②パーティーの多数決に反対する輩。
③パーティーのリーダーじゃない戦士、攻撃呪文を覚えていない魔術
師、回復呪文を使わない僧侶、宝箱を開けない盗賊、野菜を食べないエ
ルフ、酒を飲まないドワーフ、いたずらをしないハーフリング、幻術を
使わないノーム、ダンジョンに罠を設置しないゲームマスター、女性プ
レイヤーにデバガメをかまさない男、ソードワールドのマスターがいな
いコンベンション、リプレイを読めないプレイヤー、正誤表を入手しな
いゲームマスター、サポート会員でないルールブック所持者、その他大
勢…
◎いけにえ[小道具]
①コンベンションに来た RPG 初心者のこと。
②コンベンションに初めて来たマスターのこと。
③助けなければ、キャラクターが生け贄の代わりにされることに決まっ
ている為、自分のキャラクターが可愛いプレイヤーは、真っ先に助けよ
うとする。
④パーティーの中で最も役に立たないキャラに与えられる崇高な自己犠
牲行為。
⑤捧げる方は必死だが、捧げられる方はどーでもよいことがある。
⑥神や悪魔に支払う報酬。NPCの場合は影が薄くなった者、PCの場
合は活躍している者か、ゲームマスターに気に入られなかったプレイ
ヤーの操る者と決められている。
◎異性[関連]
①手の届かない、美味なる果実。それをテーブルのみんなで共有するこ
とにより、平等にその特典を享受する。コンベンションがホモやレズの
集まりでないことを証明する、貴重な存在。
16
◎一撃必殺[用語]
①いざというときに役に立たない奴の、愛用の武器。
②空振りの有効な価値を知っている者の手段。
◎一騎打ち[関連]
①パーティープレイの有効性が最も身に染みて分かる戦い方。
②見物してる暇があったら加勢するべきである。
③一騎同士で戦っていますってば。徒歩の兵士は数に入れないんで。
④二騎で戦ってるのに、一騎打ちってどういうことでしょう?
⑤乱戦に盛り付けられる素材。
◎イニシアティブ[用語]
①マスターに最初に踊らされる PC を決定する手段。これがないゲーム
は、あらかじめマスターの順番通りに踊らされることが決定している。
②会話でイニシアティブを取る人間は戦闘でイニシアティブを取れな
い。
③足が遅くてもツッコミが早い奴のための救済措置。
④互いの神足を認め合った上で攻撃を甘受する権利を決定する手段。
⑤単純に『早い者勝ち』と言えばいいものを、『残り物には福がある』
と言う余計な言葉があるため、一応順序を決定しなければならない。
⑥足の遅い奴のための救済措置。戦闘時の行動が、「足の早い奴から順
番」 に固定されているゲームでは、階級的思想がはびこってしまうこ
とを考慮している。
⑦大抵の場合誤魔化されるもの。存在しないもの。
◎犬[小道具]
①プレイヤーキャラクターの、簡単な表現。
②PCが連れていると、すぐ忘れられるもの。
③熱心なファンクラブ会員。
17
◎妹[小道具]
①無いものねだりの典型。
②数を確認しろ。
主に血のつながっていない年下のメス豚 ペットならよかろうがね
坊や 舌は切るんだ ろくな事ぁ言わないよ
◎イラスト[関連]
①キャラクターシートの余白を埋める部分。イラスト欄が大きいキャラ
クターシートは、どこかデザイン面で間違っていることが多い。
② 3000 円でフルカラーにして、見栄えを向上するための手段。
③文章の下手さを隠蔽する手段。
④考えることや発言することに飽きたプレイヤーの為に用意された、他
のプレイヤーの目に留まることがあるかもしれない、手慰みの手段の一
つ。
⑤これがないテンプレートは、プレイヤーキャラクターに選ばれない。
⑥見掛け上は創造性にあふれていることを示す曲線と点。
⑦9割は萌え絵を目指して描かれるが、成功するのは半分以下である
絵。
◎インテリジェンス[能力値]
①プレイヤーの精神的な自己満足のために高く設定される値。
②不足を補うのに、まっ先にポイントを注ぎ込まれるもの。
③封を少しずつ開けることで有効になる缶詰。全部開けると何も残らな
いので役に立たない。
④実際に知性がない場合、「インテリジェンス」といえば、少しは教養
があるように思える。
◎インテリジェンスソード[武器]
①大阪弁を喋る剣。
◎ヴァーチャル・リアリティ[関連]
①現実を伴わない空想、共有できる妄想。
18
◎ウィザード[クラス]
①バランスの取れない天秤棒。使わない呪文ばっかり覚えていく。
◎受付[関連]
①コンベンションの第1印象を焼き付ける役職。
◎嘘[関連]
①真実が発見されるまでの仮真実。
②真実より説得力に優れている弁論。
③真実が暴かれるまでの、有効な交渉手段。
④テーブルトーク。
⑤貴方が信じたGMの言葉。
ああ、もちろん 信じてくれて構わないが
友よ 保険には入ったかね
◎打ち上げ[関連]
①ハメを外せないコンベンションで、物足りない連中がハメを外す宴。
◎馬[小道具]
①パーティーに逃げ足を提供する手段。
②非常時に忘れ去られるものの一つ。「あ、馬乗ってたんだ」
③乗り潰されたり、食料にされたり、刑罰に使われたりと三面六臂の活
躍を見せる生物。
④あってもなくても良いものの一部。馬がなくても馬車に乗る。
⑤パラディンの呼ぶ強敵。四速歩行の出来る非常食。[類義語]犬
父さん なんでお馬の脚はあんなに太いのかしら
そりゃおまえ 主人の顎が硬すぎるんだろ
19
◎右翼ゲーマー[用語]
① SNE や FEAR など国産ゲームばかりプレイする連中。日本のものし
か分からないし、買わないので、国内産業の保護に役立つ。
②メーカーが囲いこむのに適した連中。国産なら何でも買って消費して
くれる。
③自国の利益のために、自分達の過去や現実を否定する者共。
◎裏切り[用語]
①目立ちたいが為に行う陳腐な演出。
②別に珍しくはないが、やられると腹が立つ。
③名誉より不名誉の方が現実的であるという証拠。一度的な快楽も提供
する。
◎占い師[クラス]
①PCにおいては胡散臭い仲間。NPCにおいては信用されないプロン
プター。
◎恨む[関連]
①ルールブックや雑誌のアンケート葉書を返送する。
◎噂[関連]
①プレイヤーに摘み採られるために、セッションという畑に蒔かれる
種。しかして種が育ち、実になるということはほとんどない。
②ゲーム上においてほとんど真実となる風説。
③GMがどうしても与えたい情報。
いやいや結構 聞こえませんよ 御免被ります 死ぬにゃまだ若い
◎運[用語]
①キャラクターの行動から、サイコロで決定するものを差し引いた分。
20
◎運命[用語]
①英雄と言う名のマゾが虐めてもらいたくて身につける呪われたアイテ
ム。
②これがあると、PC はマゾになり、GM はサドになる。
◎英語[関連]
①何でもない言葉をカッコよく見せる、魔法の言葉。
②これを崇拝することで、データ的なプレイヤーが出来上がる。
③どこまでもバカバカしいゲームをやるために必須なもの。
なんだろうね 呪文の書? なるほど なるほど
読んでるにしちゃあ 妙ちきりんな音だと思ったよ
◎英語版[用語]
①左翼たちの心の拠り所。英語が読めることを唯一神として優越感に浸
るためのバイブル。
②日本語版のルールブックがいかに優れているかを比較するための対象
物。
③持っているだけで自慢できるアイテム。勿論、読めなくても誰も気に
しない。古参ゲーマーを気取りたい人間が本棚に大量に並べている。
◎衛兵[クラス]
①冒険者から通行料を取ったり、盗賊や怪物から先手を取られる案山
子。
③自国が攻められた時に真っ先に王宮の門を開く人達。
21
◎英雄[称号]
①人でなしの別名。
②「有り難迷惑」の上品な言い方。
③英雄になるということに運の全てをつぎ込んでいるので、その余勢は
悲劇的である。
④石像になることの予約券を手に入れた人。
⑤最も効力の高い使い捨てアイテム。英雄が王でなければ、本当に使い
捨ての扱いを受ける。
⑥虐められ虐げられ最高の被虐として殺されることを望むマゾ。
⑦見せ物。
⑧思い上がりの極致。
◎英雄予備軍[関連]
①「ならず者」の角の立たない言い方。
②いざと言う時に「英雄」以上の力を発揮する人達だが、暴発しやすい
という欠点があるため、しばし冒険に行かせて発散させなければならな
い。
③役立たず。
④施しを授ける必要のない、経済的な見せ物。
◎笑顔[関連]
①相手に精神的な融和を強要する脅迫。「ほほ笑み返し」で互いに脅迫
し合うことで返礼とする。
② TRPG に於いて、嘘偽りを言い放つ準備段階。
③GMがよく装着する仮面。「いやぁ、君達はよくやってくれたよ」コ
ンベンションの時、そこらじゅうで見かけられる。
ジョーカーが巡る けたけたと 最後に手に入れようと 皆汗だく
22
◎疫病[関連]
① RPG 界は常に多くの疫病に晒されてきた。社会からの偏見、オタク
事件がらみの阻害恐喝、トレーディングカードゲームの襲来、上から押
しつけられた「冬の時代」などなど。これらの疫病に対し、ゲーマーは
スルーしたり放置したり、世代交代することで疫病をくぐり抜けていっ
た。今度は RPG が疫病になる番ではないのか?
◎エナジードレイン[用語]
①たぎる欲望を適度に調節する機能を備えた心優しき怪物の特技。
② RPG の世界でも献血は必要だということを教えてくれる人道的行為。
③ RPG 上級者の一部が持つ特殊攻撃。RPG の動向などを攻撃すること
で、やる気を喪失させてしまうことから、かくのごとく呼ばれる。
④平均以上に元気なキャラクターに課せられるペナルティ。
◎エルスウェア[社名]
①社名が変わってもやってることは変わらない企業の一つ。
◎エルフ[種族]
①女性だけは全て美人である珍しい種族。
②●田うの。
③高貴で近寄りがたい雰囲気を持つことから、攻略しにくく、その果実
がとても美味であるとされる。
④どの世界においても、男より女の方が体にメリハリのある種族。
⑤動く野菜。
◎エルフの[接頭詞]
①矮小なる者にはおよそ似つかわさざるという意味の形容詞。
◎宴会[関連]
①冒険者たちの、冒険前の宴会と冒険後の宴会でエネルギーが違うのに
お気付きだろうか?冒険前の宴会は最後の晩餐だが、冒険後の宴会は有
り余ったエネルギーを無駄なく発散させるために催される。
23
◎エンカウント[用語]
①コンベンションに行くといつも会う、アイツ。
②近年ではストーカーと同義語とされる。
③永遠に変わらざるルールにより生じた、遭いたくない時に遭いたくな
い奴に遭う偶然。
④行き当たりばったりな人々。
◎エンゲージ[用語]
①敵や NPC と濃密に絡まりあえるところまできた距離。多くのキャラ
クターは、この絡まりあいから離脱することを由とせず、絡みあって相
手を倒してしまうことを目標とする。
◎エンゲル係数[関連]
①コンベンションのために持って行くサイフの中身のうち、食費に当て
る部分の割合をいう。といっても、ゲーマーはコンベンションには交通
費と食費しか持って行かないのだが。
②ゲームの打ち上げで使った君の財布の残高。
③ピザとダイエット・コークとノー・ファット・アイスで構成される係
数。
④セッションをするごとに高まっていくもの。
◎縁故[用語]
①日常生活でも「○○に縁故5点」などと使われる。
② RPG の恋愛シーンにおいては奪うものだが、実際の恋愛シーンにお
いては奪い取られるもの。
24
◎演出[用語]
①単に文語調にすればいいものを、ルールやストーリーの都合上冗長に
して希釈した結果論。プレイヤーの妄想を助長する。
②セッションの本質を疎外する行為。盛り付け過ぎて本当の意味が分か
らなくなるため、薄っぺらいキャラクターやつまらないシナリオなどで
多用される。そして、それを受ける側も、「薄味」に慣れないため、豪
華絢爛なシナリオを要求するようになっていく。
③これをやり過ぎると、「左」の人々は逃げるか、バカにする。
④少ない元手に、欺瞞という名の装飾を盛り付けていく作業。
⑤ダイスを振らずに成功させようと考えるご都合主義者の言い訳。
◎エンターブレイン[社名]
① FEAR 作品は大幅に売れ、スザク作品はそこそこに売れ、それ以外の
作品は不良在庫と化す運命を背負わされた出版社。
②基本ルールブックの売れ行きを吸い取り、サプリメントは放置する会
社。
③ TRPG 界で薄利多売を実践する出版社。
◎遠征[用語]
①今まで行ったことのないサークルやコンベンションを荒らしに行く行
為。
②「旅の恥は掻き捨て」を体現する行為。
③食料や旅の道具の存在が忘れ去られる瞬間。
25
◎エンドユーザー[関連]
①ゲームの寿命をエンドに近付けるために存在するユーザー。RPG の市
場規模の食傷縮小により、エンドユーザーの数も僅かながら減少してい
るが、代わりにハイエンドユーザーが増加しているため、さらにゲーム
の寿命が短くなってきているのは周知の事実である。
②雑誌記事と風評に流されやすい人達。ゲーマーの末端なので、メー
カーもサークルも彼らのことを気に掛けない。そうしたが最後、エンド
になってしまうから。
③某社においては、会員でないゲーマーのこと。
④たとえて言うなら、船が沈む際に真っ先に海に投げ捨てられる人達。
⑤ RPG の不況を一身に享受している人々。
⑥ RPG にそれほど深く潜り込んでいないから、早々に見切りを付ける
ことができる幸運が残っている人。
◎追い剥ぎ[クラス]
①冒険者の必須技能の一つ。弱い怪物を蹂躙して宝物を接収することが
必要不可欠。
◎王[クラス]
①権力、栄華、無能、贅沢三昧、高慢、自己顕示欲などありとあらゆる
ものを肉詰めにしたシンボル。その身に付いたものの余りの多さに、国
内で一人しかその地位に就こうとしない。
②厄介なクエストという魔法を唱えて来るモンスター。抵抗することは
難しく、抵抗してもろくなことがない。
③権力欲に取り付かれた究極の形態。人を顎で使うことには、誰にも負
けることがない。
④シダ植物の一種で国民と言う名の植物に寄生し、寄生主の状態に関係
無く過剰に栄養を吸い上げる。
⑤無理無謀を押しつける人。
26
◎王子[クラス]
①誘拐されにくい分だけ影の薄い NPC。
②必ず美形にされる NPC の筆頭。
③王様が危機に陥った時だけひょっこりと顔を出す影武者。
④世継ぎとして産まれ、兄弟ができる度に兄弟を闇に葬る事を生業とし
た暗殺者の親玉、片手間に国政を行う。
⑤ちやほやされる王女に対抗するために、歪んだ精神を持つようになっ
た賢い者。
⑥情けない生き物の象徴。多くの場合、不利な特徴をもっており、優男
でマザコンか不細工か蛮勇を奮うかしか能が無い生き物。最近では腐女
子によるやおいネタの対象になっている。
◎王女[クラス]
① PC に情を移しやすく、また極めて誘拐されやすい地位。冒険者より
年少であると特に有効。
②つがいになる男に、最初は希望と幸運を、しかる後に絶望としがらみ
を与え続けてくれる女。
③さらわれる人。
④最近ではさらわれる事も無くなった NPC。
椅子の中に置いておきなさい 立てても転がしても
邪魔になるだけだ
◎王族[称号]
①財産をコントロールすることができる一族。ここでいうコントロール
とは、いかに他人に財力を施さないかということである。
◎往生[関連]
①死亡の上品な言い方。
②戦闘で死ねば犬死に、宿屋で死ねば腹上死、洞窟で死ねば行方不明。
27
◎王都[関連]
①王の権力に預かりたいと思う族共が集まる、塀で囲われた造形物。王
の権力に預かりたい族には、商人、冒険者、空き巣、こそ泥、暗殺者、
詐欺師、乞食、司祭、魔術師、半人間などが含まれる。
◎オープンダイス[用語]
①見せなくてもいいものを見せることにより、ゲームマスターも運に身
をゆだねることを決定した、ある種の権利放棄。
②ゲームマスターの処刑宣言。
③ゲームマスターのダイス運のなさが分かる瞬間。
④いかようになろうとも、サイコロを振ったマスターの責任ではないこ
とを宣告する儀式。
⑤マスターが今までいかにイカサマを隠し続けてきたかが分かる瞬間。
◎お地蔵さん[関連]
①マスターの振り回しと他のプレイヤーの佞言に耐え得る行為。何か判
定を求められて勝手にサイコロを振るようになると「お自動さん」と呼
ばれるようになる。
②いても役に立たないので苦労の元。
③いない者として扱う。
④しかし、時たま真意を突く行動に出る御利益を背負っている。
◎男[関連]
①単純馬鹿の証。
②考えなければ、最も有効に動ける人達。
◎男の子[小道具]
①敵にさらわれないがゆえ、ゲームに登場することの少ない不幸な存
在。
②女がやるとショタ臭く、男がやると嘘臭いもの。
28
◎オフィシャルルール[用語]
①どんなゲームマスターも逆らうことができない強力なルール。一度破
ればプレイヤーから猛烈な抗議が来ること必至。
②ハウスルールを作るための口実。オフィシャルルールの穴を見抜くこ
とから始める。
③強大に権力を持つ葵の印籠。一度逆らえば、デザイナーやメーカー、
それにファンクラブとエンドユーザーまで敵に回さなければならない
為、誰もが従わざるを得ない。特にコンベンションで効果絶大。
④作った人々の、エンドユーザーに対するプロパガンダ。
⑤誰も使わない物。
◎オリジナル[関連]
①自分の独創性を他人に披露して自慢げになる。
②コピーではないと言い張りたいコピー商品につけられる冠詞。
③パクリネタがあるということを宣言する一形態。
④モデリングされた自己満足。
⑤欲求不満を他人に見せびらかす為のレーベル。
⑥どこからか盗んできた。
ははぁ どうにも出来が良いと思えば 図書館のカビの香りがするよ
◎オリジナルゲーム[用語]
①コンベンションで公然とデザイナーの精神的自慰行為をプレイで垂れ
流し、共感を強要するシステム。同人ゲームになると、金を取って集団
でエシスタシーを得るようになるので質が悪い。
②出来上がると、どこかで見たようなゲームに大変良く似ているソレ。
③自己満足を他人と共有させることにより、創作者を優越感に浸らせる
アイテム。代償として、大抵はゲームの内容に対する不満を指摘させら
れる。
④知恵を絞ったものほど売れない。
⑤「これはパクリです」の冠言葉。
⑥夢と想像の産物にして、遊ぶのに耐えられない代物。
29
◎オリジナルシナリオ[用語]
①出来が悪いと、直接マスターの糾弾が始まるもの。
②そのゲームらしくないとボロクソになる。
③付属シナリオより出来が良いと、デザイナーに対する攻撃と見なされ
る。
④「同類多種」の枕詞。
◎オリジナルリプレイ[用語]
①大抵、商業モノと同じと思われて損をする。
◎女[小道具]
①複雑怪奇の証。女に気に入られなければ、世の中は正常に機能しなく
なる。
②権力を持つと、自分の正義を振り回すようになるものの総称。しばし
「性差別」「女性解放」の大義名分の下に行われる。
③プレイ中はしおらしいがプレイ後に愚痴をこぼす希少生物。珍重され
る。 白粉厚く紅くろく 上手に褪せたお人形さん
抱かれたときは楚々として 陰でぱっくり口開ける
聴く者居れば歌わない ちくちくどろどろ子守歌
30
◎女の子[小道具]
①シナリオに協力してくれないプレイヤーの為の撒き餌。シナリオで登
場するそれは、パーティーの共有物である為、皆がこぞって飛び付いて
いく。「媚びる」「病弱」「笑う」「眼鏡」「従順」などの強化武装も用 意されている。
②マスターがシナリオをひっくり返す為の伏線の一つ。女の子 NPC の
いうことだったら、男性プレイヤー(キャラクターではないよ)は何で
も聞いてくれるから、最後の最後で使うことができるの
③様々な場面で「えさ」として使われる、シナリオのキモ。
④持って生まれた純真さで攻撃する、最強の男性攻撃。
⑤プレイ中に愚痴をこぼす希少生物。しかし珍重される。
ぶつぶつはきぃきぃ きゃぁきゃぁはがりがり
嘔吐音すら誉められる その子
31
☆か行
◎カード[小道具]
①サイコロの運に振り回されないことをよしとする賢者の手段。
②デザインの時点で仕組まれた、プレイヤーに対する、マスターの放置
プレイの一種。プレイヤーが自分でキャラクターを制御しやすくなる
為、マスターは表現の手抜きが可能となる。
◎会員[関連]
①コンベンションの差別の始まり。越後屋の餅。
◎海外 RPG[用語]
①翻訳されていない、または翻訳されているということでのみ、国産
RPG より優位に立っている代物。左翼ゲーマーは海外 RPG を心の拠り
所とすることで、自分達の地位的優位に浸る。
② RPG が舶来物だという証拠。その価値が分かる者のみに遊ばれ続け
る。
◎開会式[関連]
①主催者が参加者の前で、自分達の首を晒すことになる朝礼。しかし
「自分が主催者だ」「ここに来た以上はこれを守ってもらうぞ」と示威行
為を示すことにより、優越感に浸れる唯一のことでもある。
◎諧謔[関連]
①ゲーマーズ・フィールド内にあるアトリエサードのページ。まさにそ
の場を繕う。
32
◎外見[関連]
①キャラクターの能力値に関係なく美男美女に描かれるもの。
②キャラクターの外見はプレイヤーの外見に反比例する。
③プレイヤーの外見にかき消される数値。見た目が悪い男ほど、キャラ
クターの外見を高めようとする心理が働くので、なおさらである。
④『普通』が、最も少ない逆分布を持つ。
⑤能力値の一部。装備や身体的特徴を無視すると、さらに有効。
⑥醜くなるほどに旅慣れたPCが増えるという、一種のバロメーター。
◎会場[関連]
①コンベンションの活動を管理者に怪しんでもらうために使用する場
所。主に使用する会場は公共施設であるので、他の利用者を初めとする
公共一般に疑われる特典も付いてくる。
◎海賊[クラス]
①閉鎖された空間での戦闘に優れた勇者たち、ダンジョンが海に変わっ
ただけのこと。
◎改訂[関連]
①そのままで良いものを書き直すことで混乱を生じさせるもの。
②イラストの位置とお約束を追加すること。
33
◎改訂版ルール[用語]
①ユーザーに誤植、解釈によるルール運用の交錯、トラブルを提供する
新作。
②某社においては、古い器に盛る酒のようなもの。改訂版であることを
隠蔽するかのごとく、デトネーションやマキシマムや V3 といった誇張
表現が多用されている。
③ルールの解釈や誤植表現などにおいて、様々な論争を提供してくれる
逸品。しかし、同じルールブック内で、ルールとチャートで数値が異な
る旧アスキー製品には勝てない。
④某M$社のサービスパックと同じ。
⑤「改善」とは限らない。
⑥もう一度同じ人からお金を取ること。
⑦いさかいへの道標。
⑧新しい誤植と矛盾を追加した製品。
⑨前のルールブックが売れなくなったのを嘆いて、イラストの位置とお
約束が追加して売り込もうとしたルールブック。
◎街道[地形]
①道が開け、見通しが良いことから、昼は野盗が追剥ぎを行いやすく、
夜は怪物の襲撃を行いやすくするために整備された道。
②一般ピープルが襲われるのを見物することができる、冒険者の特等
席。通行人が多いことから、自分達が襲われたり、自分達が襲うのを体
験することもできる。
③夜盗や山賊が多発する地形。『冒険者』と呼ばれることもある。
34
◎ガイドブック[小道具]
①ゲームの導入を手助けしたり、書き手と読み手のルール解釈や世界の
考えの違いなどで錯綜を起こさせたりするための本。現在はリプレイで
いきなりゲーム思想を植え付ける方式に変化したので、この手の本は作
られなくなった。
②読んだ人間の思考を、著者の好みに合うように誘導(ガイド)させる
本。
③ルールブックの自由な発想を阻害し、プレイヤーの空想を偏向するこ
とを目的とした本。ガイドブックどおりにしないプレイヤーは、攻撃の
対象となることから、プレイヤーは挙ってガイドブックを求めるように
なった。
④知ってる人には蛇足、知らない人には不足。
⑤そのゲームを始めようとする者に光を投げ掛ける存在。ただし、シス
テムの内容について書かなければ。
◎回避[用語]
①当たれば良いものを避けることで相手の不興を買う手段。
②危険やダメージのツケ払い。あとの戦闘で利子が付いて返ってくる。
③成功すると、「次の目標になる」と自他共に認識させる行為。
④自分だけいい思いをしようとする証。
⑤高ければ高い程良いが、逃げ足の速さは含まれていない。
◎回復[用語]
①再びダメージを受けられるようにする喜びを知っているマゾヒストが
受ける手当て。
◎カオス[用語]
①灰汁の強い、あるいは濃いプレイヤーがかたまった卓。
②秩序がない、あるいは複数ある状態。
35
◎確率[関連]
①裏切られるということを手軽に味わえるものの一つ。他に期待値があ
る。
②偶然を的中させたり、確信を失墜に変えるフィルター。
③「失敗の可能性があるものは失敗する」「自分の偶然は不幸である」
といった格言を生み出す、偏った天秤。
◎確率計算[関連]
①キャラクターの行動がいかに失敗するかを予測して計算されていくも
の。期待を裏切るための期待値、極端な奴を抽出するための中央値、結
果に偏りを見せるための標準偏差などがある。
◎影[関連]
① RPG の世界では、薄くなった方が負けという不文律があるらしい。
◎菓子[小道具]
①プレイヤーの発言に反比例して消費されていく、口の本来の使い方に
合致した暇潰し道具。
②上半身でプレイヤー間の融和を図り、下半身でプレイヤーの悪徳を呼
び起こすもの。特にコンベンションにおいては女子が多用しやすいので
注意が必要である。
③口慰み。喋りたくない時につまむと、回りからはあらかた考えている
ように見え、マスターには放屁攻撃が可能である。
④頭が動かない替わりに口を動かすために必要な燃料。
⑤主に買ってこなかった人が食べる。常にGMの手の届かない所に置か
れる。
いいよね 買ったときにもう食べたつもり
物乞う君はきっと鼠のようで つよいね
36
◎カジュアルプレイ[用語]
①決して赤の他人には見せられない遊びこなし。
②仲間内にしか通用しない、広範囲な無駄口を叩くことで、ロールプレ
イを達成することを目的とした、閉鎖された空間における精神的妄想の
使い回し。外部からの注入がない為、それぞれに浄化あるいは洗練され
ていく。
③偏愛を他人同士に投げ掛けることで、幻滅から避ける手段。避けられ
た幻滅はコンベンションで排泄される。
④身内が集まって行う集団自慰行為。
◎金[小道具]
①キャラクターの初期において最も重要な所持品。成長するにつれ、宝
石や魔法の品物に取り替えられて風化されていく。
②絵に描いた餅。所持している金額が少なければ少ないほど、活躍の場
面がある。
③システムによって通貨が違うため、混乱を招くもの。
◎兜[防具]
①頭や首も攻撃の対象にして良いということを見せるための防具。
②金属の衝撃で脳浸透を呼び起こすためにかぶるもの。
◎神[関連]
①プレイヤーを喜ばせたゲームマスターの尊称。
②自分の手下に恩恵と無理難題を突きつける餓鬼大将。
③人の願いを曲解して聞き届けてくれる…ことすらない。
④常に縮小再生産される永遠のアイドル。
◎神隠し[用語]
① NPC(特に美形)の必須スキル。突然効力を発揮しプレイヤーを嘲
う。
②ゲームマスターが存在を忘れるもの。
37
◎環境[関連]
①テーブルと椅子、そして静かな周囲と雑音を遮る壁さえあればプレイ
ヤーは文句を言わない。しかしこの閉鎖空間はなかなか得られないもの
である。プレイ空間を閉鎖する環境を確保するため、ゲーマーは日々奮
闘しているのである。
②ルールブックとサイコロを他人に見られて怪しまれないための場所を
探すこと。
③真っ当な世界を、自分達の好みに書き替える為のお膳立て。しかし、
その書き替えたものは、一般民間人には到底許容できないものであるこ
とが、多くの先人により証明されていることから、RPG は室内で行われ
るようになっている。
④自分達の世界に没頭するから、関係ないと言えなくもない、あれば便
利な空間。
◎感想[関連]
①セッション終了後、プレイヤーがマスターに善意をもって話し、マス
ターはプレイヤーに悪意を持って返礼とする、後の祭り。
②それと気付かれないように他人にケチを付ける行為。
③悪口雑言。
◎感動[関連]
①他人に与えると喜ばれるとされる思い込み。かなり独り善がりなもの
が多い。特に「感動を与える」とマスターが予告している場合は要注意
である。
38
◎関連書籍[出版物]
① RPG に関連するものは少なくないが、市場規模が縮小の一途をた
どっているので、単なる関連物は売れなくなってしまったので出なく
なった。
②ゲーマーが主食しか喰わなくなったので誰も買わなくなった副食。
③いらん知識を与えることで、読者の思考を浅く広く拡散させることを
目的とした書物。それぞれのゲームに対する深度が浅くなり、他のいろ
んなものに手を出すこと可能性が高くなることで、中途半端なプレイ
ヤーの増加に大きく貢献した。
④ RPG の入門を促したり、絶望を手助けしてくれた本。入門も絶望も
知らない方が良いので、現在はリプレイ本に移行した。
⑤ルールブックさえあれば事足りるはずだったものを、わざわざ過剰な
添加物を盛り込むことによってゲーマーを太らせようと画策する飼料。
⑥ルールブックに載っている場合は、デザイナーのネタ本のこと。同人
誌に載っている場合は、著者に都合の良い根拠のこと。
◎木[小道具]
①防御効果と延焼効果だけを考えなければ、冒険者とは言えない。
◎気合い[関連]
①周囲からみれば、空回りの空虚を楽しむ為の下準備。しかし、準備し
ていそうには見えない。準備するまもなく、空回りが拝見できるからで
ある。しかも、必要な時には気合いは用いられていない。
②一時的な正気を脱する引き金。
◎機会攻撃[用語]
①マスターのスキを見つけてツッコミを入れる行為。発見からツッコミ
までの間隔が短ければ短いほど良い。
39
◎聞き耳[技能]
①冒険者の聴覚がダンジョンの中でしか役に立たないことを示す行為。
②一人が聞き耳を始めると、周囲の皆も聞き耳を立て始めることが多い
が、それは単に、周囲と同じ行動を取らないとプレイヤーが恥ずかしい
だけだからである。日本独特の集団行動が生きている。
◎企業主催イベント[イベント]
①内容の薄さを販売スペースで補うための大掛かりな提灯。一般的に、
質については保障しない。
②著名なデザイナーやゲームマスターを餌に信者を釣るための手段。
③ごく一部の好き者だけを対象にした中古車の展示即売会。売れない車
を必至に売ろうとする姿が笑いを誘う。
④参加者を呼び込んで販売会に付き合わせるための、巨大な提灯。プレ
イは余興である。
◎騎士[クラス]
①名誉と領主を重んじ、馬と命を軽んじることを誇りとする特殊階級。
②馬に乗らなければ真っ先に槍ぶすまにされる旗印。
③見掛け倒しの象徴。馬に乗り、なおかつ美女がいなければ何もするこ
とがない。
④馬上豊かに進撃し、礼儀正しく死体になる名誉を背負った人。
⑤馬を巧みに操り、真っ先に負け戦から逃げる事を許された名誉階級。
⑥名誉にすがる石頭。
◎奇襲[戦術]
①突撃しか知らない勇敢な戦士に賢明な戦い方を教える手段。
②敵意や妬みや非難の矢弾を受けるのにお誂え向きの位置からの攻撃。
③正面切っては何もできないことを証明する行為。返り討ちに遭うのを
恐れる筆者などが多用する。
④誤った方法を正しく見せる技術。
40
◎基準値[用語]
①最も単純かつ効果的な優劣判断の方法。
②基準値以上だと強すぎ、基準値以下だと弱く、基準値ちょうどだと中
途半端と言われるもの。
◎奇跡[関連]
①ゲームマスターの気紛れの押しつけ、最悪のダイス目、プレイヤーの
カオス理論。
②マスターを不快にさせるサイコロの目。
③起きないからこそ「奇跡」。
④お約束。予測された物。
◎貴族[称号]
①民衆、特に冒険者の命など屁とも思っていない連中。
②国産ゲームの存在など屁とも思っていない海外 RPG 信奉者。
③王が飼っている品評会用の猫、猫ゆえに人には仕えず土地に仕える。
④人をこき使う事なら、王以上に優れている。
◎期待値[用語]
①期待させるだけ期待させておいて落胆することを目的とする値。
②期待することにより裏切られる感覚を手軽に味わえる代物。
③期待することによって、信ずることの愚かさを確認する手段。
④プレイヤーは成功の、マスターは失敗の期待を込めて使われる、見せ
かけの用語。
⑤キャラクターが、その役割を期待され続けると、反比例してアテにさ
れなくなる値。
⑥絶望の調味料。
⑦出たためしはない。
⑧ビギナーズラックの骨格。上達すればする程、期待値を充足すること
が少なくなる。
41
◎技能[用語]
①キャラクターの成長を阻止し、得手不得手を固定した融通のきかぬ
キャラクターにするために固定化された邪念のこと。
②能力値と技能が連携しているシステムでは能力値に依存し、そうでな
いシステムではほとんど役に立たないレッテルの数々。
③『盗人』『人殺し』『変人』からキャラクターを守る為に、建設的に名
付けられる一芸。冒険者はそれらを駆使して、今日も盗み、殺し、怪し
げな術を駆使する。
◎技能ポイント[用語]
①使えば使うほど身にならなくなっていくのはなぜなんだろう…
◎基本値[用語]
①キャラクター作成時に、プレイヤーをコンプレックスにいざなうも
の。特に知力と耐久力を決定する際に顕著に現れる。
②どんなキャラクターでも魅力の基本値は高かったりする訳で…。
③出過ぎたマネをしないように、かつ劣等感を与えないように、極めて
平均主義的な矯正を加える為の数値。しかし、実際には、優越感や劣等
感を誇示する為の指標として用いられる。
◎虐殺[戦術]
①冒険者の戦闘結果の際たるもの。殲滅ともいう。
②戦闘ルールを適正に運用した場合、起こりうる状況のこと。
◎キャラクター[用語]
①想像力と妄想を1枚の紙キレに詰め込んだもの。
②プレイヤーの欲望を形にしたもの。数値やルールによって、恣意的に
制御されていることが救いである。
③家畜のペット。マスターがプレイヤーを飼い慣らしたことを証明する
結果。紙切れ1枚の薄っぺらい命。
42
◎キャラクタークラス[用語]
①キャラクターの想像力を型にはめ殺すことで、より限定的な空想力を
引き出せることができる画期的な設計。「何ができるか」を明確にする
ことによって、パーティーの責任のなすり付けあいを回避することがで
きる。
②最も多用されるキャラクターの名前。いかに素敵なキャラクターの名
前でも、単にクラスや種族の名称で呼ばれてしまう。
③「お前はこれしかできないのだ」とカタにはめることで、他のキャラ
クターへのコンプレックスを及ぼし、自分が持っている数少ないものへ
の濃さを増長させようとするもの。
◎キャラクター作成[用語]
①現実逃避の第一歩。ルールブックには、サイコロの使用法や計算法な
ど、文章を読むだけで一般ピープルが現実に戻りたくなるような説明が
まことしやかに記述されている。
②早く作成すれば、まだ出来上がっていないプレイヤーに対して、2つ
目の優越感を楽しむことができる。もちろん、最初の優越感は、その
ゲームのプレイ経験の有無である。
③サイコロの気紛れと数字によって、プレイヤーの空想を固定する作
業。 固定されれば、それを基準として演技が行える。
④鑿と金槌で岩に挑む代わりに、鉛筆とサイコロで理論的にかつルール
として正しく、キャラクターシートを自分の文字で汚染する作業。
⑤妄想の第1段階。プレイヤー全員が邁進するので自覚がない。
43
◎キャラクターシート[小道具]
①コピー紙を鉛筆で汚すために、罫線や意味不明の用語を表式的に配し
たもの。そのゲームで遊ぶ人にとっては、鼻紙よりも価値がある。
②アッチの世界へのパスポート。
③自己満足のメモ用紙。
④整形された欲望。
⑤プレイヤーのモヤモヤをモデリングした紙。
⑥偏愛の塊、諍いの元。
⑦せっかくコピーしてプレイヤーに渡しても、鉛筆と消しゴムで汚され
て最後にはチリ紙以下の存在となってしまうため、ゲームマスターが
「主催者にコピー代を負担してほしい」と思うもののひとつ。
◎キャラクタープレイ[用語]
①その脳が力不足であるため、シナリオやパーティーのことを考えず、
キャラクターはこうあるべきだという独善をもって、実際能力値や技能
のあるがままに演じてしまう下種野郎。こうしたことから、一部のシス
テムにおいては、キャラクターの能力値をプレイヤーの能力値と同一で
あると見なしてプレイするようになった。
②プレイヤーに付けられた性格や方針にやって、キャラクターが演技を
行う行為。
③プレイヤーの吐きだした妄想に、プレイヤーの精神が囚われてしまう
現象。しかし、プレイヤーのリミッターが用を為さなくなるため、平均
以上にキャラクターの演技に熱を入れることができることが報告されて
いる。
◎キャラクターポイント[用語]
①「お前のキャラクターにはそれくらいの価値しかないんだ」というこ
とを思い知らせるために、ゲームマスターがあらかじめ設定する数値。
特に GURPS においては、この数値を最大限に活用するため、キャラク
ターが多くの不利益を被るように作られている。
②点数主義の人間にとっては、「所詮お前たちはこの位の点しかないん
だ」 というトラウマを引き起こす存在。
③「この1点に命をかける」人にはたまらない快感を提供する仕組み。
44
◎キャラクター論[関連]
①実際の人間のことを論じている訳ではないにもかかわらず、遡上に挙
げられたキャラクターのプレイヤーが、人格を疑われてしまう論議。
②どれも極端過ぎて付いていけない。
◎キャンプ[行動]
①主に街道沿いに多い、美観を破壊する産業廃棄物。夜な夜な焚き火が
行われるため延焼の危険があり、中には凶暴な冒険者がいるので非常に
近寄りがたい。
②街道の美観を損ねる為、夜間にしか行われない行為。それでも、ゴミ
がたまっていることには変わりないので、心ある夜盗やモンスターたち
が、時々掃除にやって来てくれる。
③夜這いをかける絶好のチャンス!
◎キャンペーン[用語]
①長期間、しかも複数回にわたり、嫌なプレイヤーやマスターと顔を合
わせなければならない遊び方。しかも、達成の為には、協力し合わなけ
ればならないこともあり、精神力と忍耐力も要求される。
②何回もキャラクターを使い回さなければいけないので、遊ぶことを楽
しむよりもキャラクターが生き延びることに集中しなければならない殺
伐としたプレイ。
③内輪受けの温床。面白ければ全てよし。
◎キャンペーン崩壊[関連]
①プレイヤーの疲弊と、マスターの想像力減少、そしてキャラクターの
凶暴化から開放される至福の一時。
②エントロピーの増大を言い表す典型。
◎休憩時間[用語]
①キャラクターで隠蔽されていたプレイヤーの本心が現れる、一時の瞬
間。本心がマスターに出てしまわないように、便所で排出するか、ソフ
トドリンクを買ってきて一緒に飲み込んでしまう。
45
◎教育[関連]
①真鍮ダイスでゲームマスターを攻撃する。
②最も弱い怪物でキャラクターをいちびり倒す。
③「TRPG はどこの役人の管轄だ?」
「教育委員会と文化庁」
「どうして?」
「TRPG を快適にプレイするには、高度な教育を要する。またそのプ
レイ風景を見た一般民間人がその内容や人格を理解するには、高度な
文化が要求される」
◎器用度[能力値]
①小手先の狡猾さを示す値。
②愚かな者が、神の配慮により破滅の手先を披露するために与えた数
値。
◎業界[謎]
①非常に特殊なために一般ピープルから隔離されて生きる業種の集ま
り。彼らを理解できるのもまた一般から隔離された人達だけである。
②よきシステム、特に我々を楽しませるものを作り出しているのがどん
な人々かを隠蔽する防火壁。
③キワ者やイカ者や好き者が寄り集まって、一般民間人のような形相を
して辛うじて体面を保つためにできた組織の総称。
◎業界人[称号]
①業界に巣くう人種。魑魅魍魎の集まり。
②「自分は TRPG で飯食ってるんだ」という不可解なオーラで身を包む
ことにより、周囲から怪訝の目でみられることを目標にしている人々。
◎強行軍[戦術]
①急いで死にに行くこと。
46
◎ギルド[関連]
①封建社会から弾き出された者をまとめるために組織された、ホームレ
スの首っ引き。ショバ代を受け取り無法者に首をかけることで機能す
る。
②命をかけた肉体労働、頭脳労働の上前を撥ねる貧乏な大家。
③ならず者が集まる所。このような場所があればあるほど、その町は環
境が悪化していることになる。
④困った時にはここに行こう。
⑤そういう時に限って、マスターが困るんだよな。
◎吟遊詩人[クラス]
①昔は、詩人とか歌手とか音楽家。現在では、血の通う人間が耐え得る
ユーモアしかなく、聞こえる範囲全てに災厄をまき散らす無法者。彼ら
の歌声と楽器はただちに破棄された方がパーティーのためである。
②歌を使う詐欺師。
③美談を収集し、代わりにロマンスと子供を提供する商人。
④どーやっても「文語調」だと、現代モノで困る新聞。
⑤存在は物語に華を添えるものだが、PCになるとただの役立たず。に
もかかわらず、数合わせのためか多くのゲームで採用されている。中世
において種馬として活躍した。
◎筋力[能力値]
①常に知力との優劣に悩まされる能力値。筋力が高いと「筋肉馬鹿」の
称号を授けられてしまうから。
◎クイックスタート[用語]
①コレが多いシステムほど、ルールの説明に時間がかかって早くスター
トできないんですが…。ルールが読みにくかったり教えにくかったりで
ネ。
②キャラクターを選択させるために時間を食い、結局イチから作った方
が早いように思えるサンプルキャラクターの塊。
47
◎偶然[関連]
①ゲームマスターが仕組んだ、確信的な。
②予測した最悪。予測されなかった最善。
③大抵の場合、ゲームがおもしろくなる。
◎国[用語]
①見えない壁で囲われた牢屋、定期的に牢名主が貢物を巻き上げに来
る。
◎クリーチャー[用語]
①「キャラクター」と「モンスター」を同列に扱うことで、どちらも凶
暴であることを政治的に正しく証明した呼称。
②世界にはびこるのは危険という創造物である。マスターの妄想を駆逐
する為に、我々はいる。
◎クリエイター[称号]
①自分が思い付かなかった人マネを自分のものにして送り出す人達。
②アイデアを整形して肉付けし、自分の顔を付けて完成させる人。
◎クリエイティブ[接頭詞]
①デストラクティブ。
◎クリティカル[用語]
①予測しなかった最悪。致命的な最善。
②プッツン切れたリミット開放。本来の力。
③幸運の無駄遣い。
④他人の引き立て役になる為に連発するもの。
◎クリティカルヒット[用語]
①予測しなかった最悪のダメージを相手にたたき込むもの。
②君の手の中から放たれた暴発。キャラクターの本来の凶暴性が秘めら
れている。
48
◎クリンナップフェイズ[用語]
①ラウンドの最初に、プレイヤーに有利な条件だけがチャラにされる
フェイズ。不利な条件は継続される。
◎グループ[用語]
①仮想武装派集団。
②同じ境遇にある数人を固めることで、相乗効果を持って攻撃的な性格
を強化させた団体。
◎グループ SNE[社名]
①リプレイや小説のアクセサリーとして、ルールブックを作成する日本
で唯一無二の企業。
②海外ゲームの日本語版権を貯蓄して放置することにかけては他の追随
を許さない。
③日本の RPG に、福音と暗黒を同量にもたらしたもの。
④某M$社みたいなもん。
⑤緻密なルールブックの中身をリプレイでかき回し、「良く分かる本」
で抽出し直すのが得意。
⑥過去の遺物。
⑦戦闘中に GM がお菓子を食べられるシステムの制作元。
◎グレシャムの法則[関連]
①悪貨は良貨を駆逐するという法則。
②自称上級者が初心者に難癖つけて追い出す事。
③サークルで遊んでいるゲーマーが、難癖付けてコンベンションで遊ん
でいるゲーマーを追い出すこと。
◎勲章[小道具]
①金貨や宝石では軽いだろうと、功労者を重くするために為政者が与え
る首枷。多くなるとより重量感が増して動きにくくなるが、周囲が勲章
の力に感化されてさらに動かなくなる。
49
◎軍人[関連]
①知識がないと役に立たず、かつ知識があり過ぎると喧しい存在。
②「筋肉馬鹿」「トリガーハッピー」の上品な表現。
③「自分が国家の力を担っている」と誤解させられている生物兵器。
◎軍馬[小道具]
①戦場への片道切符として消費される動物。重装備の人間を移動させる
ことで疲弊し、戦闘で倒れ、その後食肉として兵士たちを潤わせる。
◎警戒[用語]
①味方以外は全て敵と思うこと。場合によっては、味方やそのプレイ
ヤーも敵と思わなければならない。
②キャラクターの知人などの NPC に、腹の探り合いを入れること。
③コンベンションで、嫌なプレイヤーが同じゲームに入ってこないかを
見極めること。
◎経験値[用語]
①キャラクターの悪虐非動を数値で現わした蓄積量。
②実際にはない物の際たるもの。勉強して得たものを筋力を買うために
使えるなぞの値。
③技能を買うための統一通貨。
④虐殺と略奪と洗脳に対して、金品や不名誉に置き換えて提供されるも
の。
⑤キャラクターが被った精神的被害や肉体的損傷を、キャラクターの幸
運と同様に一色たにして、数値化することにより浄化させることを目的
とする。人間は美談は忘れやすいが、不運不幸は良く覚えている動物で
あるので、それらが周りのプレイヤーに流出することを防ぐ効果もあ
る。
⑥残虐行為手当。
⑦野次馬根性の報酬。
50
◎経験値消費[用語]
①能力値や技能を上げるために、人生の一部を浪費すること。
◎経験点チケット[小道具]
①ゲームマスター脅迫アイテムの一つ。数が多ければ多いほど、複数の
ゲームマスターをやり込めてきたことを示す。
◎計算[関連]
①清松みゆきが代表的だが、一般的には希望的観測のこと。
◎ゲーマー[称号]
①「プレイヤー」「ゲームマスター」をひとまとめにした別称。おプレ
イヤー。おマスター。
② RPG においては、「現実逃避を共有することで、集団で精神エクスタ
シーを得る自慰行為をする人」のこと。
◎ゲーマーズ・フィールド[雑誌]
①自社製品を買ったユーザーを囲い込むことを目的として発行された、
2か月に一度送られてくる悪夢。
②有料の説教。
③デザイナーの手のひらの上で貸し与えられたフィールド。ゲーマーと
の接点の広さを標榜しておきながら、一方でデザイナーの地位を無秩序
に濫用するというフィールドを展開し続けている。ゲームメーカーの地
位向上のために暗躍している書物。
④ゲームやゲーマーの可能性を、自分達のフィールドで囲い込んでしま
うことを目的としている雑誌。囲われなければ、この誌面の面白さが分
からない。
⑤彼らの張るフィールドは脆弱なので、定期的に補強をしてやらなけれ
ばならないが、その為の費用をユーザーに求めている。
51
◎ゲームサークル[謎]
①ゲーマーを一般ピープルから隔離する集い。
②ゲーマーを日中勾留しておくガラス張りの牢獄。
◎ゲームサークル代表者[称号]
①ゲーマーの羨望を受け、一般ピープルからの侮蔑の目を一点に集める
人物。
②ゲームサークルにトラブルやしがらみを持ってくる最大の要因。
③閉鎖空間での会員の洗脳ができる人物であると好ましい。コンベン
ションゲーマーを強く排斥したり、特定人物やメーカーに敵意を持たせ
たり、キャンペーンのプレイヤーと結婚できるようになる。
◎ゲーム出版懇話会[謎]
① JGC を開いたり、JGC ウエストを中止したりしてくれる会。
②烏合の衆で始まり、サンドイッチマンになり、サギ集団と化し、現在
は希望のないパンドラの箱を持っている団体。
③何年経ってもゲーマーの役に立ってない元老院。
④結局何を懇話していたんだ?
⑤そりゃ、「TRPG はもう金にならないなぁ」って事だろ。
⑥伏魔殿。
⑦一貫してゲーマーの役に立っていないことを称賛できる会。
⑧政治屋。
52
◎ゲーム小説[関連]
①元になったゲームの雰囲気を見事にブチ壊すことで知られる読み物。
ルールブックにユーザーが持ったイメージを破壊し、小説の作者の独善
に塗り替えることで思想の統一を図ろうとするもの。
②リプレイを濾過するとできる上澄み。濃い部分がないので読みやす
い。
③よく『同人誌レベル』と評されるもの。批評者は皮肉のつもりだが、
実は的を得ているため皮肉にもならない。
④物語で装飾した他人の褌。
⑤立て得て言うなら、パイ記事の上に盛られたピザ。土台がなければ成
り立たず、焼きが足りなくても多すぎても好まれない。ついでに、一口
齧っただけで中身が溶けだしてしまう。
◎ゲームショップ[関連]
①人類、特に青少年を堕落させる旗手。しかしその独特の雰囲気により
近寄りがたいため、現在では書店やホビーショップでその一端を担うよ
うになった。
◎ゲームデザイナー[称号]
①妄想を喚起する意味不明な文言と難解な計算、そして虐殺思想を呼び
起こすような商品を設計することを生業としている人種。空想を食って
妄想を放出する。
②システムを考え、アイデアを思い付き、それぞれをズタズタにする事
で収入を得る人。
③自分達の考案した崇高なゲームを、プレイヤーに汚される事で、彼ら
はまた新しいゲームを作ることができる。
◎ゲームデザイン[用語]
①自分の妄想をルールという形で明文化する作業。デザイナーのわがま
まや妄想に沿った形の文章をそこら辺から取って付けることで成立して
いる。
②某社においては、金太郎飴のようなシステムに設定を付け替える作業
のことを指す。
53
◎ゲーム・フィールド[社名]
① FEAR が製作したゲームの影響力を維持するため、会員をつなぎ止め
ておくことを目的とする企業。この手の会員維持策には過去に何度も例
があるが、アメとムチをもって会員以外にも影響力を響かせるのは新和
以来である。
②自分達が安心していられるような領域を作り、その領域の中で、自分
達を信じてくれるゲーマーだけに商売をするような会社。
③このフィールドにないものはゲームではない…と?
④興味を持ったが最後、延々とお布施を払い続けなければならないゲー
マーが支えている企業。
◎ゲームマスター[用語]
①システムを用いて、自分のシナリオと言う妄想を披露し、その中でプ
レイヤーを踊らせ、最後に勝利させるという嗜虐的な心を持った勇敢な
もの。
②自分のシナリオを発表して指摘され、恥をかくための存在。はたから
みれば少人数の扇動者である。
③ゲームシステムの枠内で、ある問題に対して光を投げ掛ける人間。例
えば神のように。ただしその問題についてシナリオにしなければ。
④よきストーリー、特に(妄想的意味でだが)プレイヤーの妄想の救済
と魂の破滅を保障する便りをもたらす人。
⑤衝立の裏で暗躍する日陰者。
⑥欲望と支配欲が丸められて一つになったもの。
⑦ RPG で数少ない、「人間の奥にある悪意」が認められ、受け入れられ
る役割。
⑧その卓で一番腹黒い人。最後の敵にして、荷物が多い人。ほとんどの
場合、体調を崩しているか、寝ていない。
⑨コンベンションの一時的人柱。開会式で自分をさらけ出し、プレイ
ヤーにルールを何度もたたき込み、シナリオをかき回され、マスタリン
グの盲点を突っ込まれる訳を自ら買って出た、ある意味で勇気ある人
物。
54
◎啓蒙[関連]
①上級者、特に左翼のゲーマーが、自分達の陣営を強化するために、何
も疑いを持たぬ若者に持論をソフトに押しつけ、洗脳していく行為。
②ゲームシステムを美徳に転換させること。その過程が不完全だと、啓
蒙された者は悪徳を排出するようになる。
③甘い囁き。禁断の果実を共有させようとするので、心構えが出来てい
ない限り、誘いに乗ってはいけない。
④『洗脳』『思想改造』の政治的に正しい表現。あなたの周りにも、ほ
ら…
⑤嘘八百で騙すこと。自分の意見を強く押し通して、相手に押し付ける
自己満足行為。
◎言語[用語]
①日本のルールブックでは、日本語と英語以外存在しないもの。唯一の
例外として、「エストック」がある(英語ではタック)。
◎現実[関連]
①ルールブックとサイコロから手を放した状態のゲーマーがいかに空虚
なものか、実践されたい。
② RPG をプレイした翌日のこと。特に月曜日は、これを満喫すること
が許されている。
◎現実的[関連]
①親兄弟を始め、公共施設管理者、PTA などから隠れるようにして
TRPG を遊ぶ。
◎現実逃避[関連]
①本人に意識のある白昼無。ルールとサイコロが付き、同じような格好
と装備をしたプレイヤーたちがこそこそ集って同じ夢を見る。
◎建設的[関連]
①ゲーム関連企業、ことさらゲームデザイナーの意向に添うような。
55
◎恋[関連]
①妄想と情熱と失望からなる、人間に必要な一要素。キャラクター同士
のそれは、プレイヤー同士のそれにすり変わること間違いない。
②男のプレイヤーと男のマスターで演じるのはやめましょう。
③それは通常の恋の場合かな?
④偏愛の一歩手前。
◎幸運[能力値]
①サイコロに負ける能力値の筆頭。
②自分の不幸を押しつけることに成功した結果。
③サイコロに吸い取られるもの。
◎攻撃[用語]
①自分の影響力を武具もしくは魔法をもって示す行為。
②自分達の装備品に汚い血液や生臭い匂いを付ける行為。
③最大の防御。マスターを攻撃してしまえば、マスターが操る敵からの
攻撃はなくなる。
④最も素早く、効果的なロールプレイ。腕力の前には、弁舌の価値は微
塵もないことが良く分かる。
◎攻撃力[用語]
①コレが高いパーティは、大抵防御力を考慮されていない。ほら、『攻
撃は最大の防御なり』って言うでしょ?
◎公式[関連]
①決して純粋に用いられることのない。
56
◎公式設定[関連]
①ゲームに合わないようにつじつまを合わせたデッチ上げやデタラメ。
近年のゲームはこのデッチ上げの上にルールが作られているので、どこ
かで破綻するようになっている。
②ユーザーが新しい公式設定を求めるように、うまく穴が開けられてい
る森。
◎交渉[用語]
①相手に対し、自分達のマヌケな部分を見抜けるように、物事を話し合
うこと。
②自分達に有利なようにだまし討ちをする為の事前工作。
◎交渉系[用語]
①口下手な人間への拷問。
②たえず何かをしゃべっていれば活躍していると判断される人達。
◎行動宣言[用語]
①ゲームマスターからダメージのある言葉を受け取る準備が出来たとい
う宣言。
②「成功」「失敗」の二者択一問題の提起。
③プレイヤーがマスターに、攻撃の的になったり罠の道連れになったり
することを表明する行為。
④ゲームマスターの悪意を積み立て、対抗策を一括で受け取る為にする
言葉の貯金。
57
◎コーラー[用語]
①何でも自分の者にしたがるでしゃばりに最適な役目。他のプレイヤー
からの後ろめたい気分を味わいたい 人にも向いている。
②「鶴の一声」という権力を手に入れた独善者。
③プレイヤーから、マスターへの言葉責めを減少させるのに有効。ただ
し、言葉責めを食らうことに快楽を感じるマスターには有害。
④コーラーがパーティの移行を制御すると、その移行に従わないキャラ
クターは、非常に疎外感を受けてしまうので、日本人的な集団行動を養
うのに好適である。
◎ゴールデンルール[用語]
①ゲームマスターがシステム片手に横暴を振ることができると明言した
失策。
②システムを買ってくれたゲームマスターに対して、ゲームデザイナー
がお礼として提供するもののうち、品質の保障の全くない部分。
◎国際通信社[社名]
①ウォーゲームで成功したものを RPG に持って行っても、通じないこ
とを身をもって示した勇敢な企業。
◎国産 RPG[用語]
①模倣癖のある日本人が自分達の好き勝手に作り上げた品物。
②日本製であるというだけで客を安心させる内需拡大商品。日本人が閉
鎖的な種族であるということが良く分かるルールやイラストが満載され
ている。
◎告知[関連]
①内容よりも、熱心さよりも、イラストと代表者の連絡先の威力が勝る
もの。
58
◎誤植[用語]
①仕様。
②最も理解しやすいルール。特に中核を構成する。
③これが無ければルールブックを発売出来ない程の重要事項。
④デザイナーのメシの種。
◎古代の[接頭詞]
①ソードワールド以前の。
② FEAR のものではない。
◎ご都合主義[用語]
①キャラクターの悦楽とプレイヤーの快楽を、マスターの苦渋で泡立て
たメレンゲ。良く泡が立つ割には満足感がなく、後味もない。
◎コピー機[小道具]
①コンベンションの前日、もしくは当日にのみゲーマーが殺到する機
械。 昨年末、フルカラーのキャラクターシートが登場したため、カ
ラーコピーで儲かるようになった。
②大抵は空だが、時々同人原稿やルールブックが見つかる魔法の箱。手
に入れるともれなくそれらの元の持ち主が青くなっておろおろと箱の周
りを徘徊するさまも眺める事が出来る。
沢山かさねて沢山つくる 胸いっぱいの夢のかたち
一杯すぎて持ちきれないのか 頭も目玉も放りっぱなし
◎ゴミ[関連]
①コンベンションの成功の結果。
◎古文書[小道具]
①文明の退化を証明する端的証拠。魔術師や学者が自らの地位の確保の
ために、判読する権利を囲いたがるもの。
59
◎コレクション[用語]
①ゲームシステムを保存用、観賞用、ゲーム用に分けたうち、最も商品
価値を良く知っている者のみが行う行為。
②訂正(corrections) を収集(collection)する行為。
◎混沌[関連]
①全てのものが入ったミックスジュース。レストランのドリンクバーで
良く行われる。
②秩序が全く存在していないか、あるいは複数存在している状態。
◎コンビニエンスストアー[関連]
①コンベンションの度に餓えた参加者の襲撃を受ける店。コンベンショ
ン終了後は大量のゴミを押しつけられる店。
②コピー機のためにあるような店。フルカラーのキャラクターシートが
登場したことで、より多くのお金を落とすようになった。
◎コンベンション[イベント]
①カジュアルプレイやサークルプレイに満足できなかった豚たちが集ま
るゲームの大量消費場所。わずかに良心のある主催者、勇敢なゲームマ
スター、そして信用ならざるプレイヤーたちから構成される。
②普段の自分の行動のいたらなさを思いっきり放出できる場所。不特定
多数の同類項が中和してくれる。
③「公式」「企業主催」と付くと、遊ばれているゲームの評判が確実に
落ちる場所。
④ゲームを求めて食らいつく、魑魅魍魎の宴。
⑤ダメ人間(=コンベンションゲーマー)の吹き溜まり。
◎コンベンション参加者[小道具]
①主催者と Stuff が苦労して企画したコンベンションを、ただ「RPG を
遊ぶ」だけで浪費する人々。参加者にとっては、場所だけあれば良いの
だ。
②ゲームサークルに混ぜてもらえなかった、低レベルな人間の集まり。
60
◎コンベンションゲーマー[称号]
①キャンペーンゲーマーの定義によると、「ゲームサークルに混ぜても
らえなかったゲーマー」であるという。しかし、これがコンベンション
ナルなゲーマーの姿であると誰が予測できただろうか。
②「旅の恥は掻き捨て」を美徳とする有意義に遊ぶ人達。
◎コンベンション Stuff [小道具]
①コンベンションの運営を助けたり、コンベンションの悪評を広めたり
する有益な人々。
②コンベンションを支えることにより、実際のプレイに参加することの
少ない、ある意味幸運な裏方。
◎コンベンションプレイヤー[関連]
①他人の場所で一方的に自分の欲望を放射して帰っていく人。
◎コンベンションマスター[関連]
①他人の場所で一方的に手製の妄想を垂れ流して去っていく人。
◎コンボ[用語]
①複雑なものを組めば組むほど「ロールプレイが向上した」と錯覚させ
る、かみ合わない歯車。
②「ヘタな鉄砲数打ちゃ当たる」の効果的な表現。
③コツコツ下積みがないと、何も出来なくなることをルール的に体現し
た、 日本独自の精神が息づく技法。
◎棍棒[武器]
①どんな華麗な衣装でもたちまちのうちに野蛮にする強力な装備。
②ハードカバーのルールブックの背表紙の部分。
61
☆さ行
◎サークル[関連]
① RPG のテーブルはサークル(円形)ではなくスクエア(四角形)が
好ましい。なぜなら、プレイヤーとゲームマスターの支配関係がはっき
りと現れるからである。
②「クラブ」と言う表現が使われなくなったのは、『出る杭は打つ』と
いう去勢思想が生きない為である。circle,すなわち皆が輪になって運命
共同体にならなければ、RPG を運営することなど出来はしないという ことを示すもの。楕円や歪にならないように、常に周囲が修正してやら
なければならない。
③変人の集団。
④一般人を挙動不審者に変える場所。
⑤コミケで悪書を売りさばく悪の秘密結社。
⑥メンバーの精神を互いに破壊する組織。
⑦馴れ合いと暗黙の了解の果てに瓦解する非生産的集団。
◎サークル例会[関連]
①最低でも月に1度の頻度で、真っ当な自分から本来のプレイヤーにな
る、自己開放の場所。こうでもしないと、自分の暗黒面が表出してしま
うため、こういった場所で発散させる必要がある。
②終わったあとに「あぁ…自分ってまともなんだ…」と実感できる集ま
り。
③一般ピープルから隔離される時間。
④嫌がられない密会。
⑤内輪受け多数につき、部外者立ち入り禁止!
⑥雑談と密談と猥談の間にゲームをすること。
◎サイエンスフィクション[用語]
①科学に妄想を膨らませた嘘っぱち。
62
◎最新の[接頭詞]
① FEAR の。
②ユーザー間でルールに関するグチを言い合うことができる。
◎災難[関連]
①冒険者を強烈に誘引する危機的状態。さながらゴキブリホイホイのよ
うに。
②冒険者では太刀打ちできない時に勇者がやってくるアレ。
③マスターの祝福。
◎サイバーパンク[用語]
①肉体をシリコンと鉛と放射線で汚染する世界。副次的に死体が形成さ
れる。
②トリガーハッピーの蜂の巣。
③○リコン野郎やショタねーちゃんが平然と
を行える世界。
◎再版[関連]
①誤植を増やし、ルール解釈を相違させ、新ルールで混乱を起こすため
の行為。結果として、ユーザーは常に最新のルールブックを買わされる
か、常に最新の正誤表にかじりついていなければならない。
◎サイレントユーザー[用語]
①黙っていた方が安全に事を進められる事を理解したユーザー。
②非常に熱心に意見やアイデア、クレームその他モロモロを送っても、
デザイナーの考えや雑誌の方針により黙殺されてしまうユーザー。
③アンケート葉書で懇切丁寧善意に意見や感想を書いても、「ウルセェ
黙ってろ!」の一言で沈黙させられてしまうユーザー。
④某社の定義では、メールでルールに関する質問を送りつけてくるユー
ザーの事。「参考にさせて頂きます」というが、Q&A やサポートで反映
された試しがない。
⑤身の程をわきまえている一般ピープル。うるさい輩は放置しておくの
が一番である。
63
◎酒場[小道具]
①冒険者というならず者に混じって一般人が酒を飲む場所。
②男を獣にし、女を人間にするものを売っているところ。冒険者の脅威
を一般民間人に身近に感じさせることができる数少ない場所。
③最近は客がいない。
◎ The 2nd Edition [用語]
①前作を踏み台にしたことを示す烙印。
②確実に前作より暴走しているもの。
◎雑誌[出版物] ①自社製品の売上増加、読者の無知、そしてゲーマーの質低下に大きく
貢献してきた出版物。
②自社製品を買った者に対して、継続的に購入することを課せられた印
紙税。買い続けることでルールブックの売り上げの不足を補うことがで
きる。
③少数の必要な記事にその他の読まない記事を付けて買わされる抱き合
わせ商法。例えば、正誤表のために他のゲームのリプレイも買わされる
ような。
④自分の読みたい物とは正反対の内容を売り付ける本。
⑤ RPG への扉を開き、RPG への失望を広げ、RPG を止めさせようと いう思惑がいっぱい詰まっていたもの。
⑥広告。
◎サブマスター[用語]
①メインのマスターの独走を助長するのに有効。細かいことはみんなサ
ブマスターが解釈してくれるので、メインマスターは自己妄想の流布に
邁進することができる。
②テーブルのうち、マスターにルールやシナリオの不備を指摘し、プレ
イヤーキャラクターの行動を自分勝手に決定する部分。
③さぶなマスターに非ず。
④ぢゃあ、「学園薔薇ダイス」の場合は?
64
◎サプリメント[出版物]
①ルールブックが欠陥品であるという証拠。
②もともと「補給する」という意味であるが、完璧に完成されている
ルールブックならば必要ない者である。だが、それでは金にならないの
で、意図的に重要な部分をルールブックに記述せず、サプリメントで補
わせようとする魂胆が見え見えである。
③基本ルールブックにより引き出されたアイデアの上に塗りたくられる
バター。厚く塗り過ぎると本来の味が分からなくなる。例えばアル
シャード。
④蛇足。
⑤不完全品を補完する為の、さらなる不完全品。
⑥創造性に飢えたユーザーが、常に新しいものを補給する為に必要なも
の。
⑦出れば出ただけ、労力と気力を搾り取るもの。
⑧学校の給食と同じ、残さず食べないとみんなに文句を言われる。
◎サマリー[小道具]
①ルールブックの中から本当に必要なルールだけを抽出したもの。必要
でないものの余りの多さに愕然とすることができる。
②強制後援。
◎左翼ゲーマー[用語?]
①国産の TRPG を否定し、海外作品、特に未訳のゲームを好んで遊ぶプ
レイヤー。極左ともなるとコンベンションやネット上で堂々と国産ゲー
ムを批判し、コミュニティを作るようになる。
②日本の RPG が優れているので穴だらけの海外 RPG で悦に浸る人。
③日本人の英語コンプレックスを逆手に取った人々。
④外のものは良いと思うがゆえに、自分達をかえりみない○たく。
65
◎参加者[関連]
①金蔓、奴隷、ヒモ。文句をいったり意見をいったりするのは参加者で
はないので無視して良い(ゲーム出版懇話会の定義より抜粋)。
②コンベンションという自己満足を満たす場所にやってくる、欲求不満
な人々。
③若者同士で、何時間も室内で不健康な妄想遊びをする為に、わざわざ
金を払ってくれる奇特な人種。
◎参加費[関連]
①他人に妄想を垂れ流す代償。
②嫌な参加者を近付けないでおくという利点がある細やかな障壁。
③主催者という地主が参加者という小作人から搾り取る小作料。
④プレイヤーやマスターが、コンベンションの主催者に支払う迷惑料。
大抵は前払いなので、参加者は信用されていないことになる。それで
も、主催者は迷惑を伝染させないように、参加者に何らかのサービスを
提供しなければならない。
⑤お布施。
⑥プレイヤーが主催者に、騒音とむさ苦しさとサイコロを振る音と後片
付けを押しつけると宣告する為に払う、ごく細やかな手間賃。人が多け
れば多いほど手間賃は増えるが、常に赤字がその上を行っている。
◎死[状態]
①現実から妄想を開放する行為。
②過去の悪行三昧を一転して美談に転化する状況。
③リセット。
◎シーフ[クラス]
①手練手管で饒舌を語ることができる唯一のクラス。「手は口ほどにも
のをいう」ことを実践し、トラップの作動や宝物の消失を確実なものと
する。
②盗みをしたがらない盗賊が使いたがるもの。
③盗賊らしい行為をできることは少ないので、こう呼ばれる。
④ TRPG 界で最も美化されている職業。
66
◎シーン[用語]
①複数ある妄想の中を切り取った一片のピザ。みんなで切り分けてい
き、最後にはなくなってしまう。最後のピースだけは大きく残される
が、みんなでかじりつくため腹にたまらない。
◎シーンキャラクター[用語]
①無理やりスポットを当てることによって、マスターの意向に踊らされ
るキャラクター。NPC から利益を受けるか、さもなければ施しの対象に
なる。
②「10 秒やる、貴様の神に祈れ!」
◎シーンチェンジ[用語]
①話が盛り上がってきたところで場面転換する、できの悪い打ち切り漫
画の手法。序盤では、キャラクターに動機ができて意欲が出てきたとこ
ろで切り捨てられ、中盤では複数のキャラクターがまとまってきたとこ
ろでやる気を殺ぐように場面を変えられ、そして終盤では敵役に踏みつ
ぶされる。
②アイキャッチと CM を差し挿む行為。
◎時間[用語]
① GM が支配するもののうちもっとも有用で、もっともままならぬも
の。無味無臭・無色無形の存在で、どんな羽虫よりもすばしこく、手中
に収めるのも困難だが、ひとたび手中に収めた後も、砂のように、また
は煙のように指の間からすり抜けてしまう。ゲーム内においては、ひず
み、歪み、速度の変化など、相対性理論を忠実に再現するための試みが
為されている。
67
◎自己紹介[関連]
①キャラクターを紹介することにより、プレイヤーの本心や性格をすべ
て隠蔽することを画策して行われるもの。
②紙っぺらに書き込んだ数値から自分のイマジネーションを引っ張り出
す最初の作業。大抵の場合、その作業は不完全である。特にコンベン
ションにおいて、自己紹介を熱心にするプレイヤーは、実際のプレイで
忘れられることが少なくない。
③ゲーム仲間に対する、自機の性能発表会。
④他のプレイヤー&マスターに、自分のキャラクターの弱点を披露する
機会。足蹴にできなくなるので、弱点のないキャラクターは歓迎されな
い。
⑤キャラクターの先入観を下地に据え付ける行為。腹の探り合いの第一
歩。
◎自浄作用[関連]
①ゲームサークルの解散。ゲーム雑誌の休刊とメーカーの撤退は現在行
われていないので、環境が浄化されているとは言い難い。
◎始祖の紋章[関連]
① GM が「出自表は好きにして」というと、これを選んでうっかり強力
な Lv1 キャラクターができる。
◎死体[小道具]
①比較的良くみる宝箱。トラップが仕掛けられていることも少ないので
安心してお宝を手に入れられる。その数はゲームマスターの悪意に比例
し、キャラクターの数に比例し、ダンジョンの広さに反比例し、シナリ
オのチャチさに反比例する。
②キャラクターを原料として作る素材。クリーチャーの食料になり、ア
ンデッドの材料になり、ダンジョンに芳香を与える。
68
◎失敗[用語]
①成功した行動のしっぺ返し。
②繰り返される歴史の序章。
③成功を実感させるために、意図的な確率操作により仕組まれるもの。
◎疾風の一撃[関連]
①ダブルクロスのクイックスタート用のキャラクター。コンボが使えな
い。
◎シティーアドベンチャー[用語]
①町をダンジョンとし、通り掛かる人をすべて怪物と見なす危険な冒
険。多くのシティーアドベンチャーは陽光の下で行われるため、視界内
の敵が全て「見えている」ということがこの冒険を困難なものにしてい
る。故に、キャラクターたちは町の「影」に隠れようとする。
②秋葉原。コミケ。
③東京砂漠の新生活。
④閉鎖空間での鬼ごっこのこと。
⑤自然を描写するのが嫌な、手抜きマスターのやり方。
◎死闘[戦術]
①死ぬことを目的としない決闘。激しいダイス振りと壮絶なダメージ計
算により、プレイヤーの脳を死に至らしめる。
② FEAR のシステムのダメージ計算はみんな壮絶なので、プレイヤーが
マスターと死闘になる。
69
◎シナリオ[用語]
①プレイヤーを陥れるために作られた、残虐な作戦。数多くのモンス
ターをプレイヤーにぶつけるシナリオは、マスターに邪悪な帝王気分を
提供する。
②細かく設定することにより一時的に独裁者気分を味わえるが、当日に
なれば夢であったことを思い知らされる白昼夢用の薬。
③基本構造がしっかりしていなければ後でプレイヤーに、そうでなけれ
ば即座にキャラクターにかき回されてけなされるもの。
④プレイヤーにサディズムをぶつける残虐な作戦。マスターは魔王の気
分を味わうことができる。
⑤キャラクターをいかに手のひらで転がすか…を考えたもの。
⑥プレイヤーかキャラクターにかき回される運命のケーキ。
⑦脚本であるが、監督しか見る事ができないので上映される芝居は監督
の思ったモノと異なる事が多い。
⑧あってなきが如し。
◎シナリオ集[出版物]
①プロのデザイナーが自分の恥辱を晒して切り売りするもの。マスター
はその切り売りをまとめ買いさせられる。最近では切り身単位で通信販
売されるように変わった。
②シナリオの攻略本。
③マスターのネタ帖。
④仲間内に見せてはいけないもの。
◎支配者[階級]
①雄弁をもって民衆を制御し、隠遁をもって権威を誇張し、財力をもっ
て冒険者を圧迫することを生業とした者。
②ルールをもってプレイヤーを制御し、神のごとき力を持ってキャラク
ターを圧迫するゲームマスター。
70
◎島[地形]
①大陸では広すぎるため、冒険者の舞台にされる封印された土地。
②ゲームマスターがシナリオに用いるための怨念を凝縮し、水と霧で密
封してプレイヤーに進呈されるもの。
③デザイナーの間違いだろ、ソレ。
◎使命[関連]
①シナリオを混迷させる理由たる妄想。
②達成することで、過去を水に流せる嫌な奴。
◎ジャイブ[社名]
①粗挽きネルドリップ方式。
◎ジャパンゲームコンベンション[イベント]
①日本中からゲーマーを一点に集め、酒池肉林の中に業界関係者を放り
込んで阿鼻叫喚を見せる祭り。
②日本のゲームが年々泥沼になっていくのが分かるコンベンション。
③日本のテーブルゲームに引導を渡すために、毎年計画的に行われるは
ずだったが、大阪での開催が中止になったことにより、いよいよ存在そ
のものが引導を渡すような格好になってきた。
④参加する度に、日本の RPG が骨抜きになっていくのがよく分かるコ
ンベンション。
⑤開会直後からイベントづくしなので、実際の RPG に触れられる機会
が少なくなっていて、ゲストの説法を聞くために会場にやってきている
ようなものである。もちろん、お布施持参で。
⑥開催される度に、我が国の TRPG の衰退が身に染みてくるイベント。
しかし、全国から参加者がやってくることで、「まだこんなにファンが
いるんだなぁ…」としみじみさせる効果がある。結果、参加した全ての
人間に、危機感の先送りと、自発的やる気の衰退を助長する効果は絶大
である。
⑦どんな状況下においても、TRPG に憑いていくコアなゲーマーを育成
または選別するために、年々運営がおざなりになっていくコンベンショ
ン。
71
◎遮蔽[用語]
①頭隠して尻隠さず、隠れないところに集中攻撃を浴びることをアピー
ルする。
◎自由[関連]
①開放されたところで何の不自由なく動くことができない人のために、
取りあえず用意されている空白。
◎宗教[関連]
①「恐怖」と「横暴」の間に生まれた娘で、不信心者に向かって自分の
行為を正当化するために使用される。
②治療と信仰で小銭をかっぱぐことでシノギを削る豪放なヤクザ。
③誰かにすがってないと何もできない人達の集まり。
④個人の快楽を否定し、強迫観念を共有して増幅することで、「恐怖」
と「暴走」を「愛」と「正義」に置き換えて突き進む連中。
◎集合場所[関連]
①遠くから見て、一目でソレと分かるもの。同じような鞄を提げ、同じ
ようなリュックを背負い、同じように固まって立っているから。
◎自由度[用語]
①プレイヤーが、そのマスターの下でどれだけ自分勝手に動けるか?を
示すもの。
②マスターの度量の広さを示す値。
72
◎呪歌[用語]
①ゲームマスターの自己陶酔中のロールプレイ。前奏・感想・フェード
アウトまでも延々と聞かさせるので大いにやる気を殺ぐ。そのため、プ
レイヤーたちはこれが始まる前にとっととカタを付けるのが常道となっ
ている。
②踊り子に対する差別。
③特に計算の多いシステムにおいて、キャラクター作成時に、多くのプ
レイヤーの口から漏れる文言。
◎種族[用語]
①「結局人間が一番良いんだよ」と分からせるために多数用意されてい
る、極端に特徴がトンガッた変人奇人の集団。
②人間でないものを卑下する為に設定されたもの。
③多ければ多くなるほど、人間の有り難みが分かるもの。
④「エルフ」以外存在しないもの。
◎集中力[関連]
①サイコロを振る手首に込められるもの。つまり不確定な要素のために
集中することで精神を浪費する。
◎祝福[関連]
①ゲームのサプリメントを購入する。
②ゲームマスターをしてシステムの講評をする。
◎呪文[用語]
①魔術師のプレイヤーが逃げられる原因。
②数あるゲームの中で、故障がほとんど英語読みに統一されている、奇
跡的な表現の一つ。
③実際に効力を持つ「口八丁手八丁」。効力があり過ぎて、使用者は敵
の的にされやすい。
73
◎呪文構成要素[小道具]
①プレイヤーの身振り手振り、理解不能な発言、良く転がしたダイス振
り。
◎呪文書[小道具]
①手書きのメモ。何が書いてあるのか、本人でないと分からない。まる
で呪文である。
◎正気度[用語]
①ゲーマーには不必要なもの。「正気じゃゲーマーはつとまらねぇ」
飲んで飲まれて ほれやっと立ったか
ほれ手の掛かる 次はどこかね 山か海か さあてほれ 一杯やりな
② RPG システムを買うごとに失われていくもの。意味不明の文言、新
しく難解なルール、常識を逸脱した妄想が満載の設定により、読む者の
人間性が失われていく。
◎上級者[関連]
①中級者を数年 RPG に漬け込んでおくとできる。ゲームシステムに文
句をいう、ゲーム業界を批判する、オリジナルのゲームを作って悦に浸
るなどの中毒性を持った人々。
②独善思想を他人に押しつける扇動者。特にハイエンドユーザーと呼ば
れる人種に多い。初心者を迷わせ、デザイナーを困惑させ、雑誌編集者
のやる気をなくさせることにかけては他の追随を許さない。対策として
は、上級者を無視したゲームを出すか、ゲームサークルの代表者にする
か、はたまた業界関係者にするしかないが、いずれも難しい。
③他人を攻撃することで有名になる人。
④ RPG に金を使わなくなる人。
⑤独善の偏った考えを「叩き上げ」として他人に押しつける洗脳者。
⑥ RPG の将来を悲観するあまり、自分で自分の首を絞めることを得意
とするゲーマーのこと。
⑦自分に気に食わないゲーマーやメーカーを糾弾することでしか自分の
アイデンティティを確認できない人。
74
◎常識[関連]
①他人からみれば異常なものにしか見えない、自分の中の平然。
②ゲームのシステムという範囲内でルールにより規定された不自然や非
常識の数々。
③自由や空想を固定観念で封殺するお題目。「ファンタジー RPG 100
の常識」に詳しい。
④みんながやってる非常識のこと。
◎情報[用語]
①嘘で希釈された中にある、ほんのわずかな真実を抽出する為の素材。
◎情報戦[用語]
①真実に変えて嘘を流す行為。
②真実を嘘で分解する行為。
③「プレイヤーとマスターの腹の探り合い」の、エキサイティングな表
現。
◎常連[関連]
①身内意識を蔓延させ、Stuff との癒着を図り、初心者や始めてやってき
た人間を遠目で威圧し排除する、コンベンションの有力な財源。
◎食料[小道具]
①ゲームとリアルで最も乖離が激しいアイテム。ゲームでは買うところ
も食べるところも表現されないので、もちろん消費もされないが、その
ゲームを遊ぶプレイヤーたちはジャンクフードをガンガン消費する。
②冒険者の食料はモンスターの『にく』、だって食料買わないもん。
③ RPG 業界でいうところの「消費者」のこと。人を食ったようなもの
を連発して消費者に金を出させる。
75
◎初心者[用語]
①一番真っ当な人間。TRPG は奇怪な用語と難解な計算で初心者を汚染
していくことから広められる。
②自分達がいかに常識離れしていたかを図る物差し。
③洗脳の餌食。
④自分が優越感を感じる為の指標。
◎初心者向け[接頭詞]
①「ルールがチャチ」の代名詞。
②ゲームマスターが自分のゲームのプレイヤーを増やそうとする悪意が
込められたゲーム。故にどんなゲームでも「初心者向け」と標榜される
ことがあるので注意。
③「使い古された」「ありきたり」「お約束」「つまらない」の、建設的
な表現。
④制作者の思い込むと一人よがりの産物。
⑤「初心者が活躍できる」と思いきや、その実回りのベテランがかき回
せることを示すもの。
⑥「ソード・ワールド RPG」の不本意な代名詞。
◎女性 NPC[小道具]
①おさわりはなしだ。特に男 GM の時はな。
「だからその野太い声は止めろと言うのだ」
ついてようとついてまいと 大して変わりゃせんよ どうせ冷めた話
◎女性キャラクター[小道具]
①女が演じれば印象が薄く、男が演じれば周囲を引かせるキャラク
ター。
②男性プレイヤーの妄想の度合いを図るのに最適なもの。自分の願望に
添った女性キャラクターが容易に表現される。
76
◎女性プレイヤー[用語]
① RPG をプレイするゲームサークルやコンベンションが、ホモの集ま
りではないことを証明する貴重な存在。
②コンベンションにおけるラッキーアイテム。女性のプレイヤーが入っ
たテーブルは精神的満足が約束されるので、どのマスターも女性プレイ
ヤーを入れようと必至になる。しかしそうすればするほど敬遠されてし
まうのが事実。
③男性ゲーマーをチェックすることにかけては微塵の隙もない。
④サークルの共有物。男性誰かが手を出そうとすると、回りから袋叩き
に遭う。かつ、共有されている本人の機嫌も取らないといけないため、
女性プレイヤーは回りから格別の厚遇を受けるのである。
⑤ RPG が一般ピープルに浸透しているかを図る指標。
◎女性マスター[用語]
①自らの存在を公に晒すことで男性を強烈に引きつける、コンベンショ
ンの誘引剤。
②女性が新しい種の実験を試み、男性に押し切られて世間の荒波を知る
実験体。
◎城[地形]
①権力と財宝を貪るがゆえに、冒険者にとって有害な王侯貴族たちを、
高い城壁と頑強な兵士たちで軟禁するために建てられたもの。城主の気
紛れにより、冒険者は時に謁見の間に案内され、時に牢獄に案内され
る。
◎新右翼ゲーマー[用語?]
①右翼ゲーマーの中でも、シリアスなゲームを排斥し、ノリとおちゃら
けだけで進められるゲームしか遊ばない連中。同人誌として出されるリ
プレイの多くがこの部類に入るのでさらに厄介である。
② RPG の『上級者』を標榜する、ある種の頭の固い連中に対するアン
チテーゼ。「頭を使え」「上達しろ」とうるさい輩共をリセットせしめる
力を持つかもしれない点で有効。
77
◎新紀元社[社名]
①アークライトに引きずりだされて、再びルールブックを出すハメに
なったかわいそうな出版社。「無限のファンタジア」で多少は報われた
ようである。
②名前のとおり、新しい紀元になりそうな時に顔を出す出版社。紀元だ
けは作るが跡が残らない。
◎信仰[関連]
①誰からも人格を疑われない他力本願。人数が多ければ多いほど、影響
力が美化される。
②宗教に汚染されて、精神を奪われていることを表現する言葉。
③まともに働くのは嫌なので見えない何かに助けを求める事。
◎人工生命[関連]
①始祖の紋章参照のこと。
◎寝室[地形]
①暗殺者の活躍場所。どんなに横暴な冒険者でも部屋の中なら無防備。
◎真鍮ダイス[小道具]
①ゲームマスター攻撃用品。最近のものは角が取れているので誠に残念
である。
②合法的に持ち歩くことができる護身用具。悪なゲームマスターに精神
を攻撃された時の護身として用いる。
③ GM が極悪 PL に対し制裁を加える際の武器。
④今の真鍮ダイスは角を取ってあるので面白くない…。
78
◎神殿[地形]
①立派に作られた精神異常者収容所。坊主丸儲けの証拠。
②何かに付けて金と信仰を請求しておきながら、住んでいる者の奇特に
より誰からも文句を言われない公認暴力団の事務所。
③中身を外部から遮蔽することによって神秘性を高めているものの一
つ。多くの場合、信仰心をなくしてしまう事柄を遮蔽するために存在す
る。
◎信頼関係[関連]
①キャラクターたちが死ぬ思いをして探し当てた宝箱が、からっぽの時
に試されるもの。
②いつでも仲間の背中をグサリと刺せるようにするのに必要なもの、だ
から武器類は背中に装備している。
◎尋問[用語]
①拷問の一歩手前。
②言葉責めの集団リンチ。
◎神話[関連]
①薄っぺらい世界設定を過去に引き伸ばしたもの。歴史の矛盾の確率と
ゲームマスターのつじつま合わせに利用される。
②素朴な民を惑わせるために作られた童話。
③数多くの若い宗教家、例えば出来立てのクレリックを偉大な目的に連
れ込むための甘い誘惑。
④広大で荘厳に装飾した、デザイナーの自己満足。
⑤一つ知っていれば他の神話にも簡単に流用出来るもの。
◎数学[関連]
①確率計算が人より優れているという点において、ゲームデザイナーが
一般ゲーマーに誇れるものの一つであるが、多くのゲーマーがその成果
を理解していないため、「数値が難しい」「処理が煩雑」といった印象を
持って葬られる。
79
◎スーパーシナリオサポート[出版物]
①リプレイよりも有益で、すぐに使えるものの切り売り。それが本来
ゲーマーの役に立つ事に気づくのがあまりにも遅すぎた感があるが。
②会報の付録。ただし全額自己負担。
◎スキル[用語]
①キャラクターが容姿や性別、所持している武器、犯罪歴などで判別さ
れないために持っているもの。だが、その多くは殺戮や略奪に使われ
る。
②たくさん持って均等に育てることにより、器用貧乏な状態になる不思
議なファンクション。
③キャラクターが見掛けによらないということを表現するためにあるも
の。この場合の『見掛け』とは、性別、用紙、犯罪歴などを指す。
④あると油断して失敗するもの。
◎スキルシステム[用語]
①キャラクターのためにたくさんスキルを用意することで、戦闘用のス
キルを集中するキャラクターを乱立させ、使われないゴミスキルも大量
に捨てられる、没個性のキャラクターを作れるようにしたシステム。
②器用貧乏作成機。
③好きな技能だけを延ばすと役に立たず、かと言っていろいろな技能を
確保していても、結局器用貧乏で役に立たないキャラクターを作成する
ことができるシステムのこと。
◎スクロール[用語]
①「何があるのか分からないが、とにかく開けて見たくなる」点におい
て、宝箱と同じように興味を引く呪いの品物。読める者がいたら、すぐ
にそこから逃げることを推奨する。
80
◎スザク・ゲームズ[社名]
①高いところから突然舞い降りて新作を投下していく個人企業。どこに
何が落ちるか分からないためにユーザーは困惑し、なおかつ歓迎する。
②火の車をエネルギーにして活動している会社。
◎スタートセット[用語]
①広く浅く製作することでユーザーの購買意欲を増進させ、サプリメン
トの購買意欲を減退させるセット。現在では「基本ルールブック」と称
されることが多いが、本当に基本だけで満足するはずはなく、サプリメ
ントを買わされる。
②不完全な状態で発売された欠陥品。
③「これ以降のサプリメントを買ってもムダなだけですが、プレイヤー
に追加ルールを突っ込まれたくなければ買わなければいけません」
④メーカーが、引き続き製品を愛してくれるように、ルールの切り売り
を行う最初の製品。興味をそそるルールや背景を後回しにする「ひっぱ
り」の技法が使われている。
◎ステップ[用語]
①次の最悪に向かうための一歩。
◎ストーキング[技能]
①コンベンションで出会った異性の後を付ける君の能力。いかに相手に
気付かれないかが問われる。
81
◎ストーリー志向[関連]
①ルールを無視してマスターの長話を延々と聞かされること。
②本来、マスターとプレイヤーの想像力で構築されるものであるが、根
本的に想像力に欠ける場合、モンスターの経験点が低く、ミッション経
験点が高いゲームをこう呼ぶ。
③戦闘ルールの製作を放棄したデザイナーが使う逃げ口上。モンスター
が強い、戦闘の解決に時間がかかる、締切りに間に合わないといった時
に用いられる。
④ルールブックの付属シナリオの貧弱さをマスターに押しつけることが
できるゲームの総称。
⑤キャラクターの未熟を、プレイヤーの口八丁手八丁で隠蔽することを
目的としたもの。
⑥ルールブック付属のシナリオの未熟さをマスターの責任にすることが
できるシステムのこと。
⑦キャラクターの演技と、そのプレイヤーの自己満足を達成するために
あるシステム。
⑧大抵 GM の独りよがり。
◎ストーリーライン[関連]
①既成事実と言う骨に肉付けをする為に、君がフリーハンドでなぞった
罫線。外的要因で容易に添削されることを覚悟しよう。
◎ SPAM ゲーマー[謎]
①不要な言葉、意味のない言葉を大量に喋り続けるゲーマー。プレイ
ヤーであった場合には無視すれば良いが、無視すればするほど執拗に話
しかけてくるので、思い切って削除した方がいい。
② SPAM マスターはもっと手に負えません…。
③人間じゃなかったらすぐに捨てられるんだけどねぇ…。
82
◎スピア[武器]
①卑怯者の武器その 1。
②マスターがダンジョンなどの考証をしっかりと行っていないことを実
証できるもの。2 メートル近くあるスピアが、どんなところでも立てて
持ち歩けるなんて…。
◎性悪説[関連]
①キャラクターはもともと悪人で、キャンペーンを進めるうちに善人に
なっていくという説。単に悪い部分がキャラクターからプレイヤーに伝
染するだけであるが。
②ゲームマスターが経験を積むごとに、プレイヤーキャラクターに良い
ことをさせようとして毒気が抜けていく様。こうしてキャラクターはマ
スターのいじめの対象から抜け出して屈強になる。
◎性格[用語]
①プレイヤーの想像力をキャラクター押しつけることで、キャラクター
の持ち味を殺してしまうことであると方々から指摘されている。その原
因として、プレイヤーが好き勝手に性格を考えてしまうか、あるいは自
分の投影として正反対の性格を考えてしまうかである。
②どんなに良い性格を考えても、プレイヤーの性格そのままに染め上
がってしまうもの。
③生き残るためならば、狡猾で疑り深くなければならない。
83
◎正義[関連]
①悪徳の別名。
②悪事を働くための大義名分。正義の凄いところは、人を殺しても自分
の理想、あるいは社会の理想から外れなければ、それが悪と見なされな
いことである。
③一介の冒険者をたちまちのうちに残虐な十字軍戦士にしてしまう思
想。
④多数決で多かった方の世論。
⑤思想矯正の最も強烈な理由。従わなければ制裁を加えることができ
る。
⑥道理にかなえば良いので、盗賊の正義は盗むことであり、暗殺者の正
義は殺すことであると言えよう。
◎聖騎士[クラス]
①最も融通の聞かない犬。
②宗教が公認した虐殺者。一般人には到底理解できない多くの信念を用
いて虐殺を行い、それを神のためと詐称する。
③ブレーキの壊れた暴走ダンプの別の見方。恐れを知らずに正面から
堂々と突撃する姿は、見る者にさわやかな感動を与える、ということ
か?
④「神のため」と称して悪虐非道を尽くす狂戦士。
⑤最も融通の聞かない被支配階層。
⑥人非人(褒め言葉)。死んだら殉教者として成人扱いされるので、
やっぱり人間ではない。
⑦性騎士の間違い、神の名において異教の女性を手篭めにし、乱戦時に
は高いところから略奪か逃走の準備を行う名誉ある職務。故に異教の男
性だけでなく味方からも目の敵にされる。
◎税金[関連]
①ゲーム製作会社がユーザーに課するもの。一度ゲームを買ったが最
後、リプレイやサポートを延々と買わされる。大抵はサポートが出る度
に逐次に税金を納めるが、年間一括で前払いさせるメーカーもある。
84
◎正誤表[用語]
①最も分かりやすくて理解しやすいルール。チェックもしやすい。
②ユーザーにアラ探しの楽しみを与えてくれる、些細なミスの集まり。
③サプリメントに飽きたメーカーの商売道具。ネットでの公開が普及す
る前は雑誌と一緒に抱き合わせ販売されるのが普通だった。
④出さないとメーカーのやる気を疑われ、出すと管理能力や校正能力、
DTP 能力を疑われるもの。
⑤ルールブックの付録。実際にボックスゲームの中に正誤表が添付され
ているゲームもあったことだし。
⑥真っ先に熱中して読む部分。
⑦ジャンケンで言う後出し。
◎セージ[クラス]
①最低1レベルでも持っていないとバカ扱いされる技能。しかしセージ
だけ高いと冒険で役に立たないことからやはり邪魔者扱いされる。
◎聖職者[クラス]
①信仰の奇跡の名の下に金を巻き上げる連中のこと。
②世の中に「聖人君子」なんていないことを証明する人達。
◎性善説[関連]
①プレイヤーはもともと善人で、RPG を遊ぶに連れて暗黒面が出てき
て、ゲームマスターに手を染めるようになっていくという説。
◎セービングスロー[用語]
①助かるための投げ。本来プレイヤーの機知で解決できる事象をサイコ
ロの運でまかせてしまおうとする一種の手抜きルール。
◎聖地[地形]
①かつての新和、一昔前のグルーブ SNE、現在でいうところの FEAR。
85
◎成長[用語]
①キャラクターをより凶暴にする作業。肉体的に凶暴か、精神的に凶暴
か、それとも両方かを選ぶことができる。
②他人を食い物にして強くなった証し。
③キャラクターは成長しても、それを操るプレイヤーの成長は伴わな
い。いや、妄想と願望は増長するのか…。
④自分を倒した他人に経験点を提供する為に、今の経験を蓄えておくも
の。
◎セールスポイント[関連]
①ルールが読みにくい、分冊が多い、誤植が多い、ルールが分かりにく
い、ルールとチャートで計算式が違う、紙の質が悪い、ルールブックが
薄い、値段が高い、デザイナーのデザイン能力を疑いたくなる、プレイ
ヤーがバカばっかりだ、リプレイだけでまともなサポートがない…。
◎精霊[関連]
①世界にある元素の力を有効に消費する手段。召喚してぶつければそれ
なりの効果を得られる。しかも無限に。
②天然資源の豊富なファンタジー世界か、怨念の豊富なサイバー世界に
多数存在する嫌な奴。
◎精霊魔法[用語]
①天然の自然を消費する事で行われる環境破壊。ほとんどの場合、精霊
は文句の一つも言わずに魔法を使ってくれるので、より環境の疲弊を助
長している。
86
◎世界設定[用語]
①ルールブックの矛盾と造反有理をこじつけて、キャラクターが何とか
動かせるように下地を整えた荒れ地。詳細な部分はゲームマスターに任
されているので、何が建ってもおかしくならないようになっている。
②ゲームの中で書かれる嘘のうち最大規模のもの。その世界に付いては
嘘八百の現実味のないものがツラツラと記される。
③デタラメなルールを存在させるために作られる、これまたデタラメな
デッチ上げ。デタラメである以上、世界の物理法則なんかもぶっちぎっ
て構わないハズなのだが、それではプレイヤーが困るので、平均以上に
地球の物理法則を付与している。
④紙の上に書かれた地図。実際にそこに行くことができないので、我々
は非常に助かっている。
⑤矛盾に造反有理をこじつけたもの。
⑥安楽の地が存在しない危険地図。「危険」には、もちろん怪物とプレ
イヤーキャラクターが含まれる。
⑦デザイナーの自己満足による無用の長物。
◎石像[怪物]
①ダンジョンを構成する部分のうち、パーティーの疲労と時間の浪費を
担当するもの。なぜなら、冒険者は「石像は動きだす」と決め付けてい
るため、見つけると片っ端から壊していく。たとえそれが味方になる存
在であろうとも。
②ガーゴイルかゴーレム。
◎接触[関連]
①ゲームでプレイヤー同士が集うことはあっても、それは接触という意
味ではない。実際に相手の手や足に触れるのなら、それは接触攻撃と同
様である。
87
◎セッション[用語]
①ゲームのプレイをゲームのプレイと言いたくない人間が多用する、
ゲームのプレイの単位。この言葉を使えば、見掛け上は高級で政治的に
正しいように見える。
②ゲームマスターをプレイヤーで包囲していろいろと精神攻撃する遊
び。
③せっかく作ったキャラクターをみんなで傷付けあてた喜びを得るマゾ
ヒストな集まり。
④「ゲームプレイ」の世間体がいい表現。
⑤「殺生」の誤り。
⑥言葉をすり替えれば、ゲームでは会場を貸してくれなかった場所でも
借りられることを証明したもの。
⑦プレイヤー全員がマスターの周辺を注視する、優雅な一時。飲み物と
茶菓子が会話を弾ませ、各々の紙とペンが頭の中で渦巻いているものを
形にする。プレイヤーもマスターも、共に妄想を出し合い、双方向に結
果を受け取る作業に没頭する。
⑧マスターの錯綜、キャラクターの蠢動、プレイヤーの罵詈雑言からな
る不協和音。周囲が気にならなくなるほどに音量がある。
◎セッションカード[小道具]
①ゲーム中の苦労や悪態、ダメージや失敗などを「思い出」として封印
し、美化するための芳香剤。イラストを入れるとさらに効果的。名詞と
違って、すぐに捨てても美観上は問題ない。
②当日の妄想や恥晒しを、紙に記録することにより浄化する芳香剤。イ
ラストがあると効果的だが、異性から受け取るとより有効である。
③後日の役に立たないことが多いので、その場で捨てても美観上以外は
問題がない。カードに連絡先が書かれていた場合はなおさら。
◎セッションシート[小道具]
①プレイヤーとゲームマスターが他のキャラクターの名前やクラスを忘
れないようにするための記録紙。これがないと、「おまえ誰だっけ?」
を連発するゲームマスターが多発するし、自分の PC で精一杯のプレイ
ヤーに他人を考える余地をなくしてしまう。
88
◎セッション・ハンドリング[用語]
①セッション上で、いかにキャラクターをいちびり倒すかを考える技
術。しかし最後には勝たせてあげないといけないので、そのさじ加減が
難しい。
◎セッション崩壊[用語]
①可及的速やかに妄想から現実に戻りたいと願うプレイヤーたちのとる
手段。自分の妄想がマスターの提示したものに適合しなかった場合に良
く発生する。
◎絶版[関連]
①ゲームの価値を一気に高める作業。ネットオークションでの値打ちが
上がり、ルールブックのコピーが出回りやすくなり、それによりマニア
が放出したがらなくなり、結果より値打ちが上がっていく。
②ゲームの面白さを一層深める要素。
◎戦士[クラス]
①死体を大量に製造し、大量に死体になるクラス。
②不思議とパーティーの参謀をしないクラス。
③初心者から上級者まで、あらゆるバカが演じることを許されている唯
一のクラス。
④「前進」「突撃」「退却」の3コマンドだけ知っていれば、あとはサイ
コロを振っているだけで勝手に強くなっていくキャラクター。反対に、
プレイヤーの知識は弱くなっていくが。
⑤キャラクター本人は頭を使わないが、プレイヤーが平均以上に頭を使
うクラス。『どうやって筋肉バカを演じきるか?』
⑥戦闘系キャラクターの中で、何を持たせても格好が付くという点にお
いて、汎用性の高い称号。
⑦「戦士が戦死した」と言う駄洒落を言いたいが為に命を賭ける駄洒落
愛好家。
89
◎戦術[用語]
①戦士を盾にして、いかに自分が生き残るかを考える術。
②味方にダメージを負わせて、戦士が生き残るための動き。
③ユーザーの意向を無視して、新製品をただただ垂れ流す。
④「前進」と「後退」の理由。
⑤いざと言う時には出てこない、最善の一手。
⑥パーティーのリーダーが、「突撃」「殲滅」「退却」の3つしか浮かば
ないもの。
⑦マスターが戦術に詳しいと、プレイヤーは猪突猛進しかしなくなる。
◎先制攻撃[戦術]
①返り討ちに遭うための有効な手段。
②継戦能力のない連中が好むギャンブル。
◎戦争[用語]
①人が求めて止まない刺激の最たるもの。
②ゲームで使うと冒険者の手に負えないものばかりなので敬遠される舞
台。
③漁夫の利を得るための甘い汁。
④もの作りに飽きた人間が、新しい素材を得る為に行うもの。
◎選択ルール[用語]
①マスターに選択の余地を与えずに、プレイヤーが使うことを強要する
ルール。大抵の場合はプレイヤーが勝手に使っている。特に Q&A やサ
プリメントが充実しているゲームで多発する。
②今日のセッションに投入された、明日の複雑。
◎先天的[接頭詞]
①サイコロ一発振りで決まってしまった。
②ライフパスを決めたら勝手に決まってしまった。
90
◎戦闘[用語]
① RPG ルールの中核を占める部分。しかし、大抵のゲームにはその中
核すら存在しないものもある。逆に、戦闘ルールしかない RPG には無
限の可能性が秘められている。
②ゲームマスターの暇潰しに使う手段。
③寝た子を起こすのに有効な手段。
④アンデッドモンスターを作成するのに最も手っ取り早い下拵え。
⑤拳と拳で語り合う弁論。
⑥シナリオもストーリーも、肉体の前には微塵の価値もないことをしば
し実感させる行為。シナリオの理想をプレイヤーの正義で塗り替えるこ
とにも多用される。
◎戦闘技能[用語]
①一番良く使う技能。
②キャラクターの技能のうち、プレイヤーが絶対に忘れない技能。
◎戦闘ルール[用語]
①普通にタコ殴りすれば解決するものを、ルールというもので規定しな
ければシステムとして成立しないために、いくつかの手順を追ってタコ
殴りするためのルール。
②良くある RPG システムの場合、コレだけ覚えればゲームが確実に楽
しめる。
◎全滅[用語]
①ゲームマスターのいぢわるが成功した状態。
②怪物の存在意義が認められたこと。
③妄想から覚める最大にして最高の手段。
91
◎専門用語[用語]
①一般民間人を拒絶するためにある言葉群。知らない人が聞けばまさに
呪文。
②口にするだけで、「RPG をしている」という気にさせることができる
魔法の言葉。知らない人に説明することで、さらに至福の喜びを楽しめ
る。
③ゲームが出る度に増えていくのだ、そのうち一般ピープルが理解でき
るルールブックがなくなっていくことだろう。
④ゲーマーが自らを知的に見せる為考案した装身具。
◎戦略[用語]
①一番最後に笑うための手段。NPC に使わせると効果的。
◎善良な[接頭詞]
①悪徳を引き立てるような。
②ゲームメーカーにいっぱいお金をくれる。
③ゲームマスターの思惑通りに動いてくれる。
◎騒音[関連]
①プレイヤーのヨタ話。ゲームマスターの全ての発言。コンベンション
の開会式。プレイ中のコンベンション会場。それから、隣のプレイヤー
の発言。
◎ソースブック[出版物]
①背景世界に味を付ける本。使い過ぎると元の味が分からなくなる。
②シナリオやゲームに味を付ける調味料。使用量はそれぞれだが、使い
過ぎるとかえって嫌がられてしまうので、隠し味程度にする事をお勧め
する。
③ゲーム本来の面白さをなくしてしまう、ドロドロとした本。
92
◎ソード[武器]
①あらゆるファンタジー RPG で、存在が義務付けられている武器。コ
レが存在しない世界はファンタジーではなく、ただの野蛮世界であり、
コレを持っていない戦士はリーダーとして認められない。
②衝撃と斬撃のダメージを合わせ持ち、陰謀を起こしたくなる魅力を持
ち、なおかつ英雄と呼ばれたがっている、『社会的生活から弾き出され
た横暴者』の武器。
◎ソードス教[用語?]
①水野良と清松みゆきを神格化する集団。彼らの教義はソードワールド
RPG である。最近では FEAR 信者の急激な台頭により、必死の生き残
り策を画策中である。
◎装備品[用語]
①自分のもの以外はお宝と心得よ。
②武器と防具の他はあってもなくても同じもの。
③実際に使用しない限りなかったことにされているもの。
④キャラクターシートを汚す文字列の一つ。装備にこだわる人ほど、
シートが汚くなる。
◎ゾーン・オブ・コントロール(ZOC)[用語]
①ゲームマスターの発音量。周囲の騒音の度合いで大小する。
②プレイヤーが自分の体裁を維持するために必要な空間。一般に、女性
の方が男性よりも広いので、むやみに接近してはならない。
③人の縄張り。
④君の声の届く距離。
◎属性[用語]
①プレイヤーの性格を規定する概念。キャラクターのソレではない。
②キャラクターの精神の一種の特質で、そのゲームの怪物と関係があ
る。この特質は判断力を有するキャラクターで発達しており、成長に有
効と考えられている。
93
◎狙撃[用語]
①一発屋の証し。
②正面きって戦わない卑怯者のすること。
③お嬢様、コンベンションではご注意のほどを。あなたの胸元は、いつ
も愛に飢えた男によって狙撃されておりますぞ…
◎村長[小道具]
①村のいざこざを集めて保存し、冒険者に提供する保管庫。
②冒険者というならず者に村の恥部を見せてくれる代表者。
③ 90%の確率で 老人 であるが、そのうち 95%が 恥かきっ子 を持っ
ており、そのうち 98%は 女性 であり、そのうち 99%は容姿に 美し い 、可愛らしい 等の褒め言葉が付く。
④年老いてなお、子供を設けた老人に対して、村人から賞賛と侮蔑を
持って送られる称号。
⑤冒険者を味方にしたり、敵にしたりすることができる、見掛けによら
ない権力者。地方の人間が閉鎖的なのを知らない冒険者への脅威。
⑥必ず攫われる美人の娘しか自慢できない悲しい人。
⑦なぜいつもオジイチャンなのでしょう…
⑧人を勝手に勇者扱いした挙げ句無理難題をふっかけるある意味最強の
トラップ。
94
☆た行
◎ダークエルフ[種族]
①プレイヤーのエルフ信仰が本物であるか?を見極めるための踏み絵。
②弓なりのカーブで表現される人種差別。
③ネグロイド(黒色人種)のエルフ。人類同様、エルフの世界でも人種
差別の対象とされ、居住区域の隔離は勿論のこと、他人種との結婚の禁
止をはじめとするさまざまな迫害を受ける立場にあり、未だその解決の
糸口は見出されていない。まだ彼等の中から差別反対運動の指導者とな
るべく人物が現れていないからである。
◎ダークサイド[接頭詞]
①地道に、かつ立派な。
②人間本来の狡猾さを引き出した。
③ TRPG にマンネリズムを感じた中級ゲーマーが始める発想の転換。
④「正義」と言うしがらみから脱出することに成功した正直者。
◎ターン[用語]
①数分間、大抵は5分 10 分の動転。
②プレイヤーも、マスターも、サイコロの結果一つで激しく動転するた
めの単位。背中を向けて逃走する時にも用いられる。
③戦闘シーンで、マスターから各プレイヤーに、一人ずつ順番に行動を
聞き、結果を報告する行為。キャラクターの行動が早い順にプレイヤー
を座らせ、マスターが左回りあるいは右回りに順番を回していくことか
ら、かようの如く使われる。
④最初に戻す行動。「ターンAターン、ターンAターン、ターンA…」
95
◎ターンアンデッド[用語]
①汚いものを追い払う、清潔純潔を推奨するための能力。これを使わな
い聖職者は汚らしいといわれる。
②死体の再利用を宗教の名の下に阻害する消費行動。
③せっかく戻ってきた魂を追い返す、人道に背く行為。
④アンデッドの素材を作るために活躍しているキャラクターが、先代の
素材を掃除するために用いるもの。
⑤臭いものに蓋。
⑥死体のリサイクルを拒む、環境に優しくない行為。
◎退却[戦術]
①責任やサポートを一切放棄して RPG から手を引く行為。角川書店や
メディアワークスの得意技。
②まだ余力がある時に、余力を残すために行われるもの。余力がなくな
ると「死に物狂い」になる。
③「シッポをまいて逃げる」の、比較的建設的な表現。
④復讐の前菜。
◎対策[関連]
①「化かし合い」の上品な表現。
96
◎ダイス[用語]
①不幸発生器。ダイスによってもたらされた不幸は、幸運の数倍多い。
②神の意思を体現するもの。つまり神は性格がひねくれているというこ
とを、地上において唯一知る手段。
③人間を狂喜、落胆させる小さなもの。名詞としての die が、動詞にな
ると die になる。これにより、登場以来、人間の体内分泌物質で脳を強
化するために用いられてきた。 ④演出の神様、プレイヤーにとってはゲームマスターより偉い。
⑤脳内麻薬を瞬間的に出せるように発明された道具。
⑥自分の行動に確信がもてない時のいたずら道具。
⑦チェックの判定に使われる投擲武器。
⑧言論より多くを語る偶然。世にいう「ダイスレス RPG」とは、偶然を
廃し、プレイヤーがマスターの気紛れを説得することによってプレイが
進行する。
⑨忘れられる紛失物。コンベンションで用意すればなおさら。
⑩コレクションアイテム。全部使う程レベルが上がるのは希。
◎たいまつ[小道具]
①夜間の放火を防ぐため、自らの周囲を明るくして的にさせる目標物。
煤で使用者を黒くすることもできる。
②もともと汚いダンジョンを、火の煤でさらに汚すもの。周囲の酸欠を
も助長する。
③消えたことの無い便利な照明。
掛け値なし、殴った方が便利だろうな
④ほぼ全員が買ってしまい、使いどころが無くなるアイテム。
◎ダガー[武器]
①この世にある武器の中で最も恐ろしくて凄いもの。
②必要な時に忘れ去られている武器の筆頭。誰もが初期状態で持つよう
に刷り込まれているが、使うようには刷り込まれていない。
③最後に信用できる武器。
④便利なので買わずに奪い取る事が常識となりつつある武器。
97
◎宝箱[小道具]
①野晒しのものを「盗んでくれ」と言わん許りに変化させるもの。本当
に野晒しの魔法の品物より、箱に入った普通の金貨に冒険者は興味を光
らせる。
②鍵や罠で冒険者に被害と時間を与えることを目的とする箱。外面の装
飾が豪華であるほど、またロックが頑丈であるほど盗賊を引き寄せやす
い。
③良心の棺桶。
④冒険者が押し売り強盗に他ならないことを示す箱。私有物を開けるこ
とに、何も良心の呵責を感じない者共に、正義や良心などが信じられよ
うか?
⑤豪勢な罠で飾り立て、豪勢な鍵を掛け、役に立たないガラクタを放り
込むゴミ箱。
⑥物漁りの本性が出るマインドシーカー。豪華で、厳重な物ほど、開け
てみたくなることをうまく突いている。
⑦罠の公開実験装置。扉では敬遠されることもあるが、宝箱なら嬉嬉と
して引っ掛かってくれる。
◎宝物[小道具]
①冒険者が押し込み強盗である事を証明するために用意された、一般
ピープルにはさほど価値の感じられない品々。魔法がかけられていれば
なおさらのこと、一般人は近寄りがたくなって、なぜ冒険者があんな薄
気味悪いものを欲しがるのかが理解できなくなる。
②エルフのこと。
③ゴブリナのこと。
④村長の娘のこと。
⑤ダンジョンで囚われていた半袖短ズボンの男の子のこと。
⑥盗まれる目標物。持ち続けていると、盗賊(敵とは限らない)に盗ま
れるか、夜盗に狙われるようになる。
98
◎タクティカルコンバット[用語]
①空想だけの戦闘に実際の理論が伴うと連携せずに崩壊する戦闘。
②プレイヤーの戦術が「突撃」と「退却」しかないことが良く分かる
ルール。
③空想上のキャラクターが、そこら辺のコマで適当に扱われる戦闘。
④ゲームマスターによる、効果的、効率的、そして説得力のある殺され
方が楽しめる戦闘。
⑤普通の戦闘がいかにいい加減だったかを示すもの。
◎駄作[関連]
①売れている名作。
②デザイナーの意気込みだけは素晴らしい大作。デザインサイドで素晴
らしいと思っても、実際に遊ぶ人間が素晴らしいと思うかどうかは別問
題。
◎盾[小道具]
①腕の筋力を増強する防具。
②弓矢や呪文の目標となるに手頃な大きさを備えた的。
③「俺を目標にしてくれ!」とGMにアピールするにふさわしい看板。
④武器を持たない腕の筋力強化と骨折勧奨に役立つ、手持ちの的。敵か
らの攻撃に、自ら的を動かして「大当たり」を意図的に作り出すことに
より、先のような効果が期待できる。
◎堕天使[種族]
①ゲヘナのプレイヤーキャラクター。うかうかしていると羽だらけの
パーティになる。
99
◎ダメージ[用語]
①与えたりもらったりすることのできる「痛み」という名前のアイテ
ム。
② RPG の空想の中で最も軽視されているもの。どんなにダメージを受
けても、瀕死でなければキャラクターには血の一滴すらも流れない。
③与えたりもらったり、さらには物々交換すらも行うことができるアイ
テム。敵と味方が互いに交換し続けると、「乱戦」「激戦」などの光景が
展開される。
④たくさんもらっても、称賛されない宝物。
⑤贈り物。嬉しさのあまり死ぬ事もある。
◎ダメージ・コントロール[用語]
①負傷を軽減すること。つまり、負傷に備えて回復呪文の使い手をあら
かじめ増やしておくこと。
◎堕落[関連]
①ゲヘナにおける PC お助けポイント。これが増えてくると GM が楽し
くて仕方ない。
②それまで洋物しか遊んでいなかったゲーマーが FEAR ゲーに手を出す
こと。
◎ダンサー[関連]
①男はお呼びじゃないらしい。 100
◎ダンジョン[地形]
①非一般人、俗に冒険者と呼ばれる存在を収容する処刑場。単に処刑す
るのでは面白みがないので、人外未踏の造形を施し、醜い怪物を配置す
ることにより、負傷と恐怖にまみれながら死ねるように構成されてい
る。純粋な意味での dungeon(地下牢)が他意的に収容されるのとは
違って、この不気味なダンジョンに誘惑されて何人もの冒険者が勇んで
入っていき、傷ついて帰ってくる。帰ってこないこともある。
②多くの冒険者が一度は入る監獄。
③悪党の住む穴。あくどいので外に出ることができず、蟻地獄の如く冒
険者を引き寄せて待ち構えている。
④人間の本性が出る暗闇を、効果的に配置したもの。人前ではばかるよ
うなことも、暗がりなら思う存分楽しむことができて気分爽快。しか
も、楽しむ対象は大抵の場合人間ではないので、人殺しと咎められるこ
ともない。
⑤世の男性を引きつけて止まない魅惑の穴。
◎血[関連]
① PC にはよほどのことがない限り流れることはなく、反対に NPC に
は止まることなく、モンスターには一切流れることがないもの。モンス
ターに血が流れていたら、冒険者は戦闘の度に怪物の返り血を浴びて醜
い姿になるはずであるが、不思議と RPG ではこの表現が行われないこ
とから、このような結論に行き着いた。
②冒険者にないものの一つ。いかにダメージを受けても、血の一滴も流
れる気配はない。
③ゲームマスターにないもの。
④贈り物。嬉しさのあまり死ぬ事もある。
◎チェック[用語]
①「行動失敗」を促すためのゲームマスターの悪魔のささやき。
②普段使われない能力値や技能に限って要求されるもの。
101
◎地図[小道具]
①迷い、襲われるためにゲームマスターから与えられるもの。
②目的を達成して、初めて信用される道具の一つ。同様なものに、NPC
の発言、マスターのルール説明、パーティーのリーダーの決断、盗賊
キャラクターの発言全て、レンジャーの道案内、魔法の武器、キャラク
ターの役割分担などがある。
◎知性[能力値]
①「インテリジェンス」参照。
②バカなプレイヤーほど、キャラクターでは高くしたがるもの。
③この数値の上下が、そのままプレイヤーのクレバーさに繋がるので、
誰もが高くしたがる。
④これが高い奴に限って、的確な発言をしない。
⑤高慢の一歩手前。
◎秩序[関連]
①これをやたらと唱えているものに限って欠けているもの。例えば「秩
序にして善」のパラディンの行動には秩序がない。
◎魑魅魍魎[謎]
①自分とパーティー仲間以外の全てのキャラクターとクリーチャー。
② SF 大会やコミケや JGC に集まる徹夜明けのゲーマー。
102
◎チャート[関連]
①必要かつ十分なルールを、骨抜きにするに十分な分だけ抽出した順序
表。
②これがあればルールの本文は必要ない。ただし、読む人に十分な洞察
力があれば。
③実際に読む者に対して、ルールの文章の書き方がうまくないことを示
すもの。チャートが多ければ多いほど、ルールブック執筆者は文章や説
明の技法がヘタであるということが分かる。
④ルールの記述が、いかに冗長や水増しが含まれているかが、明快に判
明する。
◎チャンス[関連]
①好機を逃したあとに考えられたもの。人はそれを「危機」と呼ぶ。
②気付いていないことが多いが、キャラクターのチャンスとプレイヤー
のチャンスは異なることが多い。往々にしてプレイヤーのチャンスが重
視され、キャラクターのチャンスは潰されている。
◎中級者[関連]
①初心者のような素直さがなく、上級者のような歯応えがない中途半端
な存在。
②初心者のような幼稚さを脱し、かつ上級者のような威厳を持たないよ
うに苦心している普通のゲーマー。普通であることを維持するために多
大な労力を要するので、多くのゲーマーは中級者の域から自ら出ようと
しない。
③ FEAR のゲームから TRPG を始めたゲーマー。ルールブックが読みに
くくてルールが分かりにくいため初心者には無理。
◎中傷[関連]
①人物評価、主に評価対象が席を立った時に行われる。
103
◎昼食[関連]
①プレイの意欲を増す為に食されるが、食した後にはプレイの意欲を減
退させる食物。普段食べられないものをここぞとばかりに食する参加者
の何と多いことか。
◎中世[関連]
①進化と創造を拒絶するに最大の効果を持つ言葉。これにより、キャラ
クターは電気や火薬の恩恵を受けず、不潔な環境での生活を強いられ、
NPC はみな農奴で、国王より宗教の力が強い世界での冒険を強いられ
る。
◎徴兵[関連]
①手っ取り早く死人を集める方法。
②暇なので他人を呼ぶこと。
③ゲームシステムの推奨プレイヤー人数に適合するように人員を引っ
張ってくること。
◎追加行動[用語]
①次まで待てない、せっかちな人の余計な一口。
◎追加設定[用語]
①ゲーム発売時の濃縮した情熱を希釈し、味気無くするように考えられ
た設定。そのため、元の設定より優れていることはない。
②言い足りなかった妄想の垂れ流し。
104
◎追加ルール[用語]
①締切りに間に合わなかったルール。
②それまでのプレイヤーやマスターの苦労を粉砕する威力をも秘めてい
る拡張または縮退。
③ただでさえ複雑なルールを、より複雑にするもの。ほとんどの場合、
蛇足。
④必要のために絞り込んでいたものを、再び希釈するために使われる、
デザイナーの文筆を用いたプロパガンダの一種。
⑤メーカーの収入やデザイナーの名声を、さらに追加せんとするために
用いられる。
◎ツール[関連]
①プレイヤーたちが自分でやったことをけなすルール類。
②想像力に欠如をきたす人間に、想像力とサービス精神豊かな人間が、
慈悲の心を持って作成してやる施し。それでも足りないものには、使い
方を説明しなければならないが、かようなものは大抵プレイヤーに収
まっているので、あまり対象とはならない。
③あることに対し、手法や手段を規定することで、自由な想像力を疎外
し、形にはまった物だけを生み出させようとするルーチンワーク。しか
し、それによって生み出された物は、型にはまった手法しか取れない世
のプレイヤー達にとっては、十分なものとして写る。
◎杖[武器]
① 3 本目の足。特にアレクラストのソーサラーは、その明晰な頭脳を杖
で支えているため、かくのごとく呼ばれる。疑うのならば、試しに彼か
ら杖を取り去ってみると良い。
②魔法使いには必要な STAFF だが、それ以外には何の価値もない
Stuff。
105
◎使い魔[小道具]
①パーティー誘導機関。パーティーの中で最も知的な魔術師の意思決定
を固定させるのに役立つ。どの魔術師も、使い魔には頭が上がらないの
が相場である。
②最も知的なキャラクター。どんなにキャラクターが馬鹿でも、マス
ターが使い魔を通じて最適な行動を選択させてくれる。
③マスターの私有物。持ち主のキャラクターをこき使わせるのが得意。
◎妻[関連]
①冒険者の最大の重荷。良く理解者であるとされるが、その実態は冒険
者を冒険から隔離するためにある。
◎ TRPG[用語]
①Tが付いてしまったためにカルト扱いされるもの。
②頭に1文字付けただけで、邪魔者扱いされる用語の代表。
③現代においても根強く心棒されている降霊術の一種。その儀式はこっ
くりさん同様1人を中心とする複数人で行い、託宣は口寄せ、投占、
カードなどによりもたらされる。
◎ TRPG がやりたい!![出版物]
①「やりたい!」という意識がなければ読めない本。「遊びたい!」で
は不可。
②「TRPG で殺りたい!」とはっきり書いたらどうなんでしょうか?
③実際のやり方が書いてないので、他にルールブックやリプレイを買わ
なければならない所に、業界の狡猾さが伺える。
◎ TRPG がもっとやりたい!![出版物]
①本当に「もっとやりたい」人向け。普通にやりたい人には内容が難し
すぎる。「もっとやりたい」人にも内容が中途半端なものになっている
ので、内容を埋めようとする意欲が沸き立つ。
106
◎ TRPG サプリ[出版物]
①「TRPG に必要なものを補給する」はずだった雑誌。しかし発売元そ
のものが万年栄養不足状態に陥り、補給すらできない状態が続いてい
る。
②ゲーマーがみんなリプレイしか食べなくなったので補給の必要がなく
なり、不定期刊に陥った雑誌。
◎ d20system [用語]
① 20 面ダイスの物量攻撃を画策する海外からの刺客。故に、20 面を1
個しか使わない TORG や無限のファンタジア、また 20 面を大量に使う
ブレイド・オブ・アルカナやスターレジェンドなどがこう呼ばれないの
が不思議である。
◎テーブル[小道具]
①ゲームマスターの権力の度合いを調節する道具。どこに座るかによ
り、自分の力の強さを誇示することができる。
②円形のテーブルは他のプレイヤーを注視できないので嫌われている。
③汚いものや汚い言葉を集める、ちょっとした放出台。
④人間を落ち着かせ、思考を止めるための家具。逆に、口は頻繁に上下
する。
⑤手垢と鉛筆で汚される、会場の細やかな償却物。
◎テーブルトーク[用語]
①テーブルでゲームしている時より、テーブルで食事している方が会話
が弾む状態。
②立っているときは黙っているのに、椅子に座った途端に喋り出す色事
師。
③互いの息が直接嗅覚に届かないような距離で話す行為。
④サイコロが狂喜乱舞する音のこと。理解しづらい人間同士の会話よ
り、よほど耳触りがよい。
⑤机越しにしか他人とコミュニケーションが図れない人間に最適。
107
◎テーブルトークカフェ・Daydream[店名]
①日本で初めて、妄想の素材ではなく妄想を披露できる空間を売る店。
その空間はカーテンで仕切られ、茶菓子とともに妄想を引き出すように
設計されている。
②どんなに騒いでも店員に喜ばれる唯一のプロショップ。
◎テーブルトークゲーマー[関連]
①机ごしにしか他人とコミュニケーションが図れない人達。それ以上の
距離を取ると話が分からなくなり、近くなると殴られる恐怖を感じる。
◎テーブルトーク・ロールプレイングゲーム[用語]
①会話によって一人の友人を作り、会話によってその倍以上の敵を作る
遊び。
②わざわざサイコロを振るために何分もの会話をしなければならない
ゲーム。しかも、日常の会話ではなく、こっ恥ずかしい台詞を連発させ
られる。
③テーブルに付いた途端に、他のプレイヤーに対して自分の知識をひけ
らかす輩のために作られた物。RPG の話をひけらかすようになるため、
少しは他のプレイヤーの役にも立つと思われる。
④机ごしにしか他人とコミュニケーションが吐かれない人達のための
ゲーム。
◎テーブルトップ RPG[用語]
①テーブルの上で何が起きているのかが分からないように巧妙にルール
が組み込まれている RPG。
②ルールブック、コピーされた紙、飲み物、菓子、ミニチュアなどを山
積みにすることで、テーブルを見た目に高くする RPG をこう呼ぶ。
③テーブルの上に自分の気合いを込めることで、周囲を全く考えない人
がプレイする光景のこと。テーブルの中で、自分がトップを張らないと
満足できない。
108
◎敵[関連]
①自分以外全て。その中で、後ろを向いても背中を刺してこないような
ものを「仲間」と呼ぶ。
②明日は友になっている者。
③マスター、プレイヤー、目の前、世間一般。
④君に背中を向けている人のこと。
◎テクニカルライティング[関連]
①ルールブックを買わせる、サポートを買わせる、リプレイを買わせて
訳の分からんプレイヤーを広げるといったテクニックを使ってルール
ブックを書く方法。
◎デザイン[用語]
①ぐちゃぐちゃ、あるいはボロボロ。
②他人の作品を足げにして、その上に自分のセンスを塗りたくったキャ
ンバス。
◎テストプレイ[関連]
①名作システムを駄作にする作業。
②ゲームを知ってもらうのに、広告を打つよりも有効な手段。特にゲー
ムサークルにルールブックを大量に送りつけることで、さらに知名度を
上げることができる。
③自分の仲間に、言うことを聞かない者がいないか試すこと。作り手
は、ゲームに間違いがあるとは思っていない。
◎デミヒューマン[関連]
①異人。
②人間と少し違う、という点において、人間がプレイしたがる興味をそ
そるバリエーション。
③結局人間が一番いい、ということが分かる種族。
109
◎テラネッツ[社名]
①過去の遺物を掘り起こして再び光を浴びようとする企業。
②メイルゲームで浮いた金を TRPG に還元する会社。
◎天候[関連]
①通常は晴れ。気分が暗い時は雨。怖い時は夜。それ以外は何もなし。
◎天使[種族]
①死んだ時か無理難題を思いついた時しかやってこない疫病神。
②ゲヘナのプレイヤーキャラクター。アーキタイプが大変なことになっ
ている。
◎天動説[謎]
①全ての RPG はゲーマーを中心に回っていると信じ、あるいは FEAR
を中心に回っていると信じる人達が、自分を中心にクルクル回っている
様。
◎テンプレート[用語]
①キャラクター作成の作業がプレイ時間の障害になることを見抜いたデ
ザイナーの先見の明。
②すぐに使えるキャラクター。ザコ敵やゴミ NPC にしても最適。
③ルールが難解で分かりにくいゲームに限って、テンプレートがやたら
と多い。
④型にはめられた行動しかできない日本人には最適なひな型。
◎天変地異[災害]
①冒険者の必要ないファンタジー世界。
② JGC の運営が素晴らしくなること。
③ FEAR のルールブックが読みやすくなること。
④ゲーム出版懇話会がゲーマーの役に立つこと。
110
◎統一規格[関連]
①武器名、呪文名は英語。
②かつてのスタートセットの値段 4800 円。
◎トーク[関連]
①ロールプレイのうち、ストーリーに関係しない部分。しかし、ゲーム
時間の 8 割を占める。残りはキャラクター作成とゲーム進行の時間であ
る。
◎盗賊[クラス]
①生きている鍵。レベルが上がるごとに多彩な鍵に対応できるようにな
る。
②罠や謎かけを毒味する人柱。
③各国の領主に付けられる最初の尊称。
④名前どおりのことをするとお尋ね者になる人。
⑤有力者の正体。
⑥人間は性悪説からできていることを、如実に証明している存在。
⑦社会的地位を持つものに、果敢に挑戦する勇者。世にいう「冒険者」
の中で、『盗賊』の名称を戴くものは、その傾向がより優れている。
⑧安全時には鶏口となって進み、いざと言う時に牛後となる利口者。凡
庸なものが腕力をもって進むところ、利口たるものは腕力の背に乗って
胡座をかく。
⑨レベル上昇と共に下記の式が成り立つ。
盗賊=盗賊の鍵
盗賊=魔法の鍵
盗賊=最後の鍵
※ 参考資料:ドラゴンクエストシリーズ
⑩よくツールと同義語になる。
111
◎盗賊ギルド[関連]
①自らにコネと金がない者の参入を断固拒否する官僚組織。
②文字通りあるとあらゆる盗賊のいる場所。しかし彼らのほとんどが、
町中や王宮、スラムなどに潜伏しているため、この場所は現在では町の
為政者が治安を治めるために小声と大金を使ってそそくさとやってくる
場所になっている。
③みんなで甘い汁を吸うための殻。殻の外で甘い汁にありつこうとする
ものを許さない。
④悪人の保護組織。「ゲームサークル」「キャンペーン」「JGC」など
の別名がある。
⑤『朱に交われば赤くなる』団体。
◎毒[関連]
①慣れると甘いもののこと。
②塗ったり、盛ったりするのが主流であったが、最近では吐くほうが主
流となりつつある武器、性根が腐っているほど毒素も強い。
◎都市[地形]
①犯罪、汚染、陰謀が濃縮された、マスターにとっては優良の素材。し
かし、プレイヤーにとっては嫌われもの。自分達の行動は、一般ピープ
ルにはとても見られたものではないからである。
◎突撃[戦術]
①最も有効で、最も愚かな初歩戦術。いくら戦闘技能が向上したところ
で、戦術も向上しなければ意味がない。
②怪物が突撃以外の戦術を採るとプレイヤーに訝しがられる。
③前向きに逃げ出す事。
◎扉[小道具]
①罠と怪物と危険の予告。
112
◎トミーウォーカー[社名]
①地球の網から抜け出し、無限の妄想を持ってこの世界に下り立った勇
敢な者たち。彼らの常識は現在の常識を破壊する。
◎ドラゴン[怪物]
①最強のモンスターのはずだが、すぐにボコボコにされる、PC の強さ
判定機。
②マスターの一番古い友人。
◎トラップ[小道具]
①怪物だけが冒険者の敵ではないことをしらしめるために設置されるも
の。だが、怪物よりもプレイヤーに嫌われ、解除できなければゲームマ
スターが意地悪扱いされる諸刃の剣。
② NPC の終盤での裏切り。
③モンスターより簡単にダメージを与えられる、効果的な武器。
④ゲームマスターの用意するシナリオこそが、最大のブービートラップ
なのであるが、プレイヤーはそれを口にしてはならない暗黙の了解があ
る。
⑤せっかく設置したマスターのために、1回は引っ掛かってあげるのが
礼儀とされている。たとえテレポーターでも…
◎ドラマチック[接頭詞]
①ゲームマスターの策略にまんまとはめられた。
②サイコロの目にまんまとはめられた。
③暴走の強制。抑揚のない快感をテーブル全員に強要するような。
113
◎ドワーフ[種族]
①筋力の強いデブ。筋力が強くなければ只の小デブ。
②世界には長身痩躯の美形ばかりではないことを示す貴重な存在。
③ファンタジー世界で唯一、髭を生やしても様になる種族。
④ビヤ樽、酒樽、岩石を喰っている、気難しい…と言った評判を頑とし
て受け付けない所に、この種族の優秀さを見出だせる者が、どれ程いよ
うか?
⑤低速移動型バトルアックス(ホーミング機能付き)。
114
☆な行
◎内外価格差[関連]
①$29.95 の品物が、内容を薄くされた上で 5800 円になること。
②判形の変更、文章の読みにくさ、チャートの使いにくさ、イラストの
変更、紙の薄さ、誤訳、誤植などなどのクレームの多さに、日本語版の
価格を上乗せして販売すること。
◎ナイト[クラス]
①フルプレートアーマーで武装した戦士。名誉など二の次。
②騎士より聞こえが良い、猪突猛進馬鹿の通称。
◎仲間[関連]
①自分という城の城壁。
②妄想を共有したり、借りたり返したりすることができるプレイヤーた
ちのこと。時にキャラクターの妄想を共有することもあるが、この場合
はキャラクターの自我に目覚めてしまい、時として仲間割れを起こすこ
ともある。
③自分のキャラクターの盾であり、生け贄であり、スケープゴートであ
り、 餌。
◎投げ武器[武器]
①接近戦ほど勇敢でなく、射撃戦ほど卑怯でない者の使う賢明な武器。
②返り血を浴びることがないゆえにプレイヤー・マスターから罵声を浴
びせ続けられる武器。
③脱出の予告。性格上、一発で命中しなければ意味がない。
④グラスランナーハーフリング。
⑤閉塞したプレイヤーが、「こりゃお手上げだ」とマスターを攻撃する
時に使うしぐさ。
115
◎謎[謎]
① RPG シーンの大半を占めるもの。解くか、放置するか、別解釈する
ことで解決される。
②マスターが仕組むとプレイヤーにあっさりとスルーされ、マスターの
予期しないところで悩まれるもの。
③ PC を足止めするために、プレイヤーに対して仕掛ける罠。GMに
とってはプレイヤーが謎を解けないことが謎である。
◎名前[用語]
①武器選択と並んで、キャラクター作成時間の大半を占める作業。しか
し、いざゲームが始まってしまうと、マスターもプレイヤーも忘れてし
まう一品。個人の名前など、総称の前ではひとたまりもないのである。
◎ならず者[関連]
①冒険者の上等な表現。
②冒険者にとって重要な財源の一つ。
③コンベンションの参加者のこと。どこからともなく現れて、セッショ
ンで大暴れして去っていく。ただし女性はこの限りにあらず。
◎似たもの同士[謎]
①コンベンションやコミケにやって来る野郎の大半。
◎二刀流[戦法]
①他人なら片手で一人前のところ、両手で一人前の戦い方をする。
②某ゲームのように手が3本あるなら、盾も持てるので非常に有効…
◎荷抜き[謎]
①野盗に襲われている隊商に野盗の援軍として駆けつける事。
116
◎日本語版[用語]
①買うと、たまらず英語版が欲しくなる魔法の本。
②メーカーの甘やかし。
③独自展開で不評を買うために用意されるもの。
④版の違い、翻訳の違い、データの違い、ユーザー層の衝突といった効
果を持つルールブック。ゲームの寿命を縮めるのに有効。
⑤本の判型を小さくして、カラーページを減らし、漢字を多用して読み
にくく仕上げた代償に、価格を上昇させた一品。
⑥ユーザーの反感を買い、元の言語で発売されたルールブックを買わせ
ようとする陰謀。
⑦古くなった皿に注がれる安い酒。
◎荷物[小道具]
①シナリオ上重要なアイテムを持っていない、他のキャラクター。
②最も移動速度の遅いキャラクター。冒険する速度はこの荷物の移動速
度に合わせることになるので、必要以上に時間を食うことになる。
③他人の荷物は大事。なくなると大変だから。自分の荷物は、必要に
なった後で忘却の彼方から呼び戻される。
④発言も行動もしないキャラクター。
◎入荷待ち[関連] ①発売予定の商品が発売無期延期になるまで見届ける事。
②一定期間で商品の営業を止め、品薄を煽る行為。カ●コンがうまい。
◎人間[種族]
①全ての RPG 世界において最も災厄をなしているクリーチャー。他の
種族から見ると非常に危険であるため、多くのファンタジー世界では人
間以外の種族を虫ケラ以下として扱っている。
②最も厄介な怪物。
117
◎人間性[関連]
①人間よりデミヒューマンにあふれているもの。
②例えば、裏切ったり見下したり数の暴力に訴えること。
③減らすと楽しいらしい。
◎認識[関連]
①キャラクターは駒。
②能力・技能は性能。
③モンスターは経験値。
④ロールプレイは A ボタン。
◎忍耐[関連]
① GM の度量。たいていの場合は度量のあるフリをして、えげつない復
習を考えている。
②自分のウマの合わないプレイヤーが、隣 or 正面に座っている時に役
に立つ技能。 ◎ネタ[謎]
①パクリの正しい表現。
◎熱エネルギー[関連]
①女性マスターの卓に野郎が群がって発生する、ウザイ・臭い・キツイ
の 3 拍子そろったエネルギー。
②日頃のフラストレーションが、脳で熱交換された排気。ロールプレイ
重視のゲームでは、よく廃熱が行われる。
◎熱血[関連]
①暴走の燃料。
②口下手の強調。どんなにボキャブラリーが貧困でも、大声と威勢があ
れば、大抵のことをOKになってしまう。
118
◎年齢[用語]
①プレイヤーより若いか、プレイヤーより年を取るかの違い。
②日本人の横並びの性格がうかがえるいったん。人より若ければガキ扱
いされ、人より年を取っていれば邪魔者扱いされてしまう。
◎ノーコメント[関連]
①ノーコメント。
②核心を突いた証拠。
「どうして FEAR のルールブックは読みにくいのですか?」
「ノーコメントです」
◎ノウハウ[用語]
①初心者の見下し方、知ったかぶりへの嘲笑の仕方、マスターやメー
カーへの精神攻撃の仕方、コンベンションの荒らし方…
◎能力値[用語]
①見えないものを何とか表そうとした無駄なあがき。
②キャラクターの未知の可能性を否定、あるいは制限するに十分な固定
概念。
③キャラクターがいかに下らないかを数値的に証明したもの。
④点数主義の産物。高得点であればあるほど優秀になる。
⑤高くないと活躍できないと勘違いする人の多い蜃気楼。
◎能力値判定[用語]
①キャラクターの性根を疑う行為。
②プレイヤーのダイス運を疑う行為。
◎飲みつぶれる[関連]
①男性キャラがこうなると、顔に落書きされ放置される。女性キャラだ
とその場で血みどろの争いが起こる。
②明日の活躍を当て込んで、今日の前祝いを存分に味わったもの。
119
◎ノリ[関連]
①ゲームに参加している人間を、仮にくっつけておくためのもの。プレ
イヤーに適したものをマスターが用意してやらなければ、すぐに剥がれ
ていってしまう。
②天気の良い日は6人くらいも乗せられるが、天気の悪い日には一人漂
うだけの筏。
◎呪う[関連]
①ルールを 10 フィートの棒の先に付けてドタドタとたたき付けること。
通常、その犠牲となるキャラクターに致命的なダメージを与える働きを
持っている。
②雑誌やルールブックに付属しているアンケート葉書を返送する。
③嫌なパーティー仲間に回復呪文や攻撃補助の呪文を押しつける。
◎ノンプレイヤーキャラクター(NPC)[用語]
①使い捨てアイテム。
②ヒモ。
③パーティーに利用されるだけ利用される使い捨ての道具。どんなにこ
き使っても、マスターには文句を言われない。
④ PC のおもちゃ。
⑤ゲームマスターの糸を操る精神分裂体。精神的内面を隠蔽する為に多
用される腹話術人形。
120
☆は行
◎バーサーカー[クラス]
①セッション中はほとんど発言しなかったり寝ているのに、戦闘時にな
ると急に目が覚めて戦いたくなるプレイヤー。自分のキャラクターはと
もかく、他のキャラクターもいいように動かし、ただひたすらサイコロ
を振っていれば幸せ∼な奴。さらにはマスターも釣られて暴れだしてし
まうこともある。
②皆殺しを美徳とする神様の兵隊。精神的にも皆殺しを目論む団体の構
成員。
③コンベンションでゲーム選択時に、真っ先に女性プレイヤーのいる
テーブルに直行する奴のこと。
④マスターが初心者や女性と見るや、他人を顧みずに自分のやりたいこ
とだけをやって、満面の自己満足を持って去っていくプレイヤーのこ
と。
⑤居酒屋の宴会。コンベンションの打ち上げで酒が入る場合も同様。
◎バーサーク[用語]
①コンベンションで昔ならソードワールド、今ならアリアンロッドをプ
レイできなかった(マスターが用意されていなかった)プレイヤーが、
近くの Stuff やマスターにマスターをするように押しかける。これが一
人二人ではなく、時に参加者の半数近くがそうであるため、多くの問題
を呼び起こしている。
②菊●たけしのマスター卓に群がるプレイヤー。
③コンベンションで女性のゲームマスター、あるいは既に女性のプレイ
ヤーが座っているテーブルに一斉に集まる男性プレイヤー。目が血走っ
ている。
121
◎パーティー[用語]
①公認強盗集団。夜毎、殺戮と略奪を繰り返しているが、相手が人間で
はないため喜ばれている。
②ゲームマスターが有象無象の冒険者の中からかき集める決死隊。何度
戦地に送られても平気に顔をして帰ってくるので使い減りがしない。
③人目に付かない所で本性を現す、押し込み強盗の集団。
④連日連夜、殺戮と強奪の宴(パーティー)を催す連中。1 人 2 人では
準備に苦労がかかり、多すぎても自分の取り分が減ってしまうため、4
人∼6 人でとり行われる。
⑤その場限りの友情をでっち上げる場所。
⑥ありとあらゆる悪魔の集まる場所。人目を憚るように、荒野や迷宮で
本領を発揮する。
◎パーティーアタック[関連]
①コンベンションで、自分のテーブルの消化しきれない菓子類を他の
テーブルに押しつける行為。
②「自分が生き残るためなら味方も殺す!」…『怒』って覚えてます?
③冒険のあとに宝物を奪い合う姿。
◎バーバリアン[クラス]
①自分の本能のみによって戦うことを選んだ野蛮な戦士。余りに野蛮過
ぎるため、一般民間冒険者からは忌み嫌われる。
②感情の正しい使い方を知っている冒険者。
③何かに付けて「戦う」と宣言するプレイヤー。
④粗暴に振る舞えばロールプレイしていると思わせることができる。
◎ハーフエルフ[種族]
①エルフと人間の幸せによって生まれた不幸。異種族間の恋と凌辱によ
り生まれた子供はとても傍迷惑である。
②エルフの高慢さと人間の短命さを持ち合わせた被差別種族。
③永遠に親の借金を払わされつづける子供。
④人間の尊厳を冒涜することなくうらやましがられる美貌。あらゆる混
血の中で、唯一忌み嫌われないもの。
122
◎ハーフリング[種族]
①「半人間」と書くと非常に差別的なのでやめましょう。
◎ハイエンドユーザー[用語]
①エンドユーザーをハイにした状態。ゲームの寿命をより早く終わらせ
ることができる。その方法はメーカーへの圧力、自分の気に食わない
ゲームへの攻撃、ネット上での名指しの批判などがある。
②より高い位置にいるエンドユーザー。かつては、ゲームメーカーの発
展のために用いられることがあったが、現在ではメーカーの方針や業界
そのものをエンドさせるに陥ったので、全く作られることがなくなっ
た。
③同人誌やウェブサイトなどで「RPG の啓蒙」と称して自分の考えを押
しつける人達。自分が良いことをしていると思っているのでさらにタチ
が悪い。
④早く TRPG から足を洗ってほしい人達のこと。
⑤雑誌のアンケートやメーカーの調査などに積極的に参加することで、
自分達の望む方向に RPG を変更させようと暗躍している人達。
⑥自分達の理想だった熱狂死の時代に次元を戻そうとしている人達。
◎背景世界[用語]
①無用の長物。ゲーマーのイマジネーションはアニメーションや萌え
キャラの表現を超えることはない。
②ゲームシステムというスポンジケーキの上に塗りたくられるクリー
ム。年を追うに連れデコレーションが豪華になっていくので、元のシス
テムが同じようなものになっていく。特に FEAR。
③剣と魔法以外、てんで敬遠されているもの。
④空想の下地。必要最低限のものに、ユーザーがコテコテの盛り付けを
施すことにより、土台を台無しにすることができる。
⑤プレイヤーの想像力を削り取って使われる、描写の垂れ流しの一種。
123
◎ハウスルール[用語]
①恥ずかしくて家の外には持ち出せないルール。
②改善と改悪は紙一重であるということを実証する存在。マスター的に
改善であっても、デザイナー的に改悪であることは多々存在する。
◎破壊的[接頭詞]
①ゲーム雑誌の読者やファンクラブ会員、時によっては Stuff が、デザ
イナーや雑誌編集者、業界全体に対して新しい提案を行う。
②ルールブックを全ページフルカラーにすることで、今までのルール
ブックの常識を破壊する。
③ぶちこわす。特に、RPG に崇高な目的を抱いているプレイヤーの脳味
噌をぶちこわす。
◎墓場[地形]
①アンデッドモンスターの素材が多く用意されている場所。時折、補充
される。
②使えないカードや使えないプレイヤーを掃きためておくコンベンショ
ン。
③自らの評価を少なからず落とすことになる、企業主催コンベンショ
ン。
④角川書店における富士見書房。
⑤休刊した RPG 雑誌。
◎恥[関連]
①コンベンションの開会式でのマスター紹介。しかもその通りにマス
ターしないと恥の上塗りとなる。
124
◎馬車[小道具]
①ゲームで使われると必ず襲われるか、車輪が壊れて使い物にならなく
なる車。
②敵に破壊されることを見せるために、馬よりも大きな構造と目立つ装
飾で目を引くように作られている移動目標。
③人間だけでは物足りない怪物のために、馬を連れて行く豪華な食堂
車。
◎場所[関連]
①非常に厳しい品質基準を要求される器。形や色はとりどりだが、多く
の場合その材質は非常に堅く、しばしば参加者の心を砕くほどである。
◎端数切り捨て[用語]
①キャラクターが1のモノにもならないものを取りこぼさない乞食にな
らないように、ルールで定められた心優しきもの。
② 0.5 がもったいない人をあきらめさせるカストリ禁止令。
◎ハック&スラッシュ[用語]
①英語でいうところの「三光作戦」。壊し尽くし、奪い尽くし、殺し尽
くす。
②某社の営業形態。ルールブックを売り尽くし、サポートやシナリオで
騙し尽くし、財布の中身を奪い尽くす。会員に跡形もなく。
③シナリオやマスターの技量がつまらないことの証明。
④ダイスハッピーの食事。マスターの説明やロールプレイなど、エキサ
イティングな命の削り合いの前では無力に過ぎない。
⑤実態の不確定な『ロールプレイ重視』の題目で、心が満たされない人
の特効薬。
◎バックスタブ[用語]
①当辞典編集者が恐れているもの。しかしながら近年の環境汚染の恩恵
で 「月夜の晩」が存在しないのは幸いである。
②女性プレイヤーに背後から肩を叩く。
125
◎パッシブ[接頭詞]
①無視(pass)してもいいような。
◎発売日[関連]
①かつてはゲームの発売延期予告を発表する日であったが、現在では発
売日そのものを発表しない方針に転換したので、この用語は死語になり
つつある。
②期待して買って、誤植と誤訳に失望することになる日。
◎馬場秀和のマスターリング講座[謎]
①使い方によって燃料にも爆薬にもなる。が燃えることには変わりはな
い。 まだ寒いので 油を足そう 注ぐ先がたとえ床でも
まあ構うまいよ なあ兄弟
◎バランス[用語]
①ルールブックに頭を下げながらシナリオを作り、プレイヤーに頭を下
げながらマスタリングすること。
②売れ行きに対して値段を調整する。
③ PC を殺しても文句が出ないように、モンスターの数の調整する。
◎パワープレイ[用語]
①非力なプレイヤーが好む仮想妄想。現実を直視し、己の力不足を再確
認できる上で有効。
②正義の美徳。
③ロールプレイに飽きたプレイヤーの特効薬。
④シナリオがつまらないマスターの奥の手。
⑤マスターに厭きたプレイヤーの最後通告。
◎版権[関連]
①絶版を促進する手段の一つ。
②ゲームの日本語化を阻止するものの一つ。
126
◎反省会[用語]
①休憩時間には出せなかったプレイヤーの本心が現れる時間。それは一
応オブラートにくるまれて排出されるが、マスターの本心が無修正で放
出されるので、結局双方ともに傷つけ合う時になってしまう。
◎判断力[能力値]
①得てして、プレイヤーがロールプレイの判断がつかない時に、キャラ
クターの判断力に頼るもの。
②結局サイコロの目が判断するから意味がないといえばないんだが…。
③プレイヤーの判断がつかない奴ほどキャラクターの判断力は高い。
◎判定ルール[用語]
①「失敗の可能性があるものは失敗する」ことを実践するルール。
◎ハンドアウト[小道具]
①「お前はコレをやれ」とプレイヤーに予告する恐怖の紙切れ。しかし
プレイヤーに選択の余地がある分、某ゲームの設定感情よりマシ。
◎ハンドブック[出版物]
①手に持って相手の頭を攻撃するに有効な大きさと厚さを持った本。
◎汎用システム[用語]
①データの豊富さと表の膨大さ、そしてそれらを調べて活用する為の手
間の多さにより、根本となるルールの貧弱さを隠蔽してなお有り余る扱
い難さを自ら誇示しているシステム。それゆえ、誤植マニアや正誤表マ
ニアには喜ばれている。
②自由や応用と言う言葉に守られた手抜き。
◎パンフレット[小道具]
①案内や諸注意をもっとよく見てもらう為、イラスト入りの冊子形態に
したものであるが、そのほとんどは本当に見てもらいたいものを粉飾あ
るいは隠蔽する為に存在している。
127
◎ PC1[関連]
① GM に捧げられし栄誉ある最初の生け贄。晒し者として利用される。
◎ヒーロー[称号]
① 1 人の悪人を 99 人の他人ごと消し去る事で得られる名誉。「英雄」と
もよばれる。
②結果を考えずにオイシイ所を持っていく事に命を賭ける者。
◎比較広告[関連]
①発売日の遅れ、誤植の多さ、期待外れ、やる気のなさ、ルールの読み
にくさ、チャートの充実度、カラーページの多さ…
◎日陰者[関連]
①干上がった冒険者の選択肢の一つ。
②戦闘で正面切って戦わないキャラクター。
③セッションテーブルでルールブックを持っていないプレイヤー。
◎光[関連]
①冒険者を沈静化させる精神安定剤。日本兵と同じで、夜になると活発
に暴れる。
②正義の代弁者。実際がどんなに残虐であったも、「光」が付けば眩し
く輝く。
◎卑怯[関連] ①特技や技能の「コンボ」の現実的な表現。キャラクターは卑怯な技を
組み合わせることで有利に戦闘する。
②ルールブックを熟読したプレイヤーの取る行動。
③ルールやシナリオを逆手にとって遊ぶ事のできる者への賛辞。
④ RPG の有効な遊び方を、人よりも多く知っていて、かつ実践してい
る建設的な人間。
⑤周囲は嫌だが演じる人は楽しくて仕方がないもの。
128
◎非国民[関連]
①昔ならグループ SNE、今なら FEAR の方針に従わない、賛同しない
ゲーマーのこと。
②他国の人間なのに、その国の人間だと言い張る人への警告。
③コンベンションで、ソードワールドやアリアンロッドのシナリオを用
意していないゲームマスター。
④ゲームサークル代表者やデザイナーの考えを受け入れない、または別
の考えを持つゲーマー。かつては、雑誌を買わないゲーマーのことを非
国民と称していた。
⑤ FEAR のルールブックを買っても、サポートを買わないゲーマー。
⑥某サイトにおいて、RPG の啓蒙に反対するゲーマー。
◎美形[関連]
① PC たちのこと。
② NPC においては PC を釣るための餌。
◎ヒステリー[関連]
①盛り上がる戦闘シーンをはたから見たところ。
②苦悶するロールプレイをはたから見たところ。
◎棺[小道具]
①幽霊の脱衣所。吸血鬼は全裸が恥ずかしいので、時たま棺の中に戻ら
ねばならない。
②冒険者を誘引するものの一つ。冒険者がタダの墓荒らしだということ
が良く分かる。
129
◎ヒットポイント[用語]
①人生の鰹節削り。何度も削られてやせ細っていくが、不思議なことに
元に戻すことができる。
②攻撃の対象にされる順位を表すもの。敵は弱い奴から叩こうとするの
で、当然数が少ない者から真っ先に攻撃されそうになる。
③借金の許されていない貯金通帳。利息無し。
④つっこみの◎数。
⑤「出る杭は打て」という日本の由緒正しい表現を、肉体的に表した数
値。
◎批評[関連]
①対象の問題点を宣伝し、評価すべき点を補填する作業。しかしなが
ら、情報の発信元から問題点が提起されない場合、得てして空虚な提灯
の羅列になってしまう。
②いつの間にか批判になっているソレ。
③悪口の上品な表現。
◎標準[関連]
①かつてはグループ SNE が製作した文庫版ルールブックであったが、
現在は標準を名乗るシステムが多数乱立しているため、混沌とした状態
になり定義不可能である。
◎標準化[関連]
①コンベンションで FEAR のシステムのゲームマスターをさせられる。
◎ヒロイック[接頭詞]
①海外では豪快な。日本では無理無茶無謀な。
◎疲労[関連]
①ゲームメーカーや出版社に手紙を送ったあとに感じるもの。
②戦闘のあとより、ロールプレイのあとに感じるもの。
130
◎敏捷性[能力値]
①逃げ足の早さを示す値。戦闘で敵の攻撃から逃げる、恐ろしい驚異か
ら逃げる、プッツン切れたプレイヤーから脱兎のごとく消え去るのに重
要。
②手先の狡猾さを示す値。冒険者の技能を示すよりも、人間としての常
識を疑いたくなる手練手管を発揮するために必要となる。例えばスリや
チカン。
◎ファーイースト・アミューズメント・リサーチ[社名]
①うまい人はその旨味を味わえるが、そうでない人には箸にも棒にも
引っ掛からない、まるで生卵のようなシステムを連発する会社。
②読みにくいルールブックを作らせたら右に出るものがない希有な企
業。
③Aボタンを連打していれば勝手に話が進むようなシステムを連発する
会社。
④デザイナーが自らの存在を RPG の社会的に認知されたと認識しだし
た時に、自身の安定よりも体裁の安定、かつ収入の安定を目的とし、そ
れまでエンドユーザーに比較的近い位置と思われていたフリーランスを
組織化する事により、遠方(ファー)で見物(リサーチ)を行えるよう
にした砦。「意思の統一ができていない」と批判されていたが、意思の
統一がされていないメンバーは既に会社を去り、残ったメンバーは世界
だけ変えてシステムがどれも似たような、金太郎飴のようなゲームを連
発することで企業意思の統一を図っている。デザイナーが「壊れた」
ゲームを世に送る為に会社を設立するという手法は、後のスザク・ゲー
ムズに受け継がれた。
⑤自分達が結束して会社を作ったため、ゲーマー連中も自分達で縛り上
げようと目論んでいる会社。
⑥「小さな会社程良く動く」を体現して、RPG ユーザーの囲い込みに奔
走している。
⑦粗製濫造の代名詞。
⑧宗教。多数の信者を持つ。
131
◎ファイター[クラス]
①真っ先に死体にされる人達。
②レベルが上がるごとに脳味噌がなくなっていくと見られるクラス。
③生きる死体。呼ばれなくても、ほとんどは敵の目の前にやってくる。
◎不安[関連]
①ゲームマスターが計算した、的中する予感。
◎ファン[関連]
①ゲームの売り上げの貢献し、展開の歪曲、リプレイの独善化、ユー
ザー離れに大きく貢献する連中。特に某社のファンは非常に強力な取り
巻きであるため、同じようなシステムしか発売されてなくなってきてい
る。
②普通のファンは出るものに喜んで金を出す。真のファンは出たものの
価値を良く分かっているため、金を出さずに満足できる。
③ゲームを愛して止まないため、ゲームと共に死んでいってくれるはた
迷惑な人達。
④デザイナー以上にシステムの実態やサプリメントの価値を良く知って
いるため、メーカーから遠ざけられている人達。
⑤ゲームに金を払わないで満足できる人。
132
◎ファンクラブ[関連]
①ゲームメーカーが固有の収入を得られるように、ファンだけに特別な
収入源を用意するもの。ファンでない者は手を出しそうにないものばか
りである。
②ユーザーサポートと正誤表を真っ先に売り付けるための組織。
③デザイナーやメーカーを取り巻いて心理的圧迫や信頼過剰を平然と行
えることをメーカーに許された連中。その見返りとして、ファンクラブ
には公式コンベンションでの抑圧プレイングや会報の強制購入、ドブに
捨てる価値すらない会員証、そして担当者交替もしくは RPG 撤退によ
る自然消滅などの特典を与えている。
④ファンを隔離して個別管理することによって、会員でない一般のゲー
マーが心静かにゲームできることを目的とした親心の一種。
⑤メーカーに対するユーザー個別の不満を、会員という優越感で逸らす
ことを目的とする。
⑥囲い込みに成功した細やかな素材。料理されずに捨てられる。
◎ファンタジー[ジャンル]
①魔法と怪物という2つの誇大妄想を、中世ヨーロッパの背景を用いて
いかにもそれらしく縫い合わせ、さらに作家やデザイナーやプレイヤー
の現実逃避をもってデッチ上げた不協和音。ファンタジー RPG 登場以
来、それぞれが他を無視(あるいは排斥)して強烈な自己主張を続けて
いるため、それらがかみ合えば誠に素晴らしい物語が形成されるもので
あるが、「剣を」「魔法を」「怪物を」「世界を」「妄想を」「物語を」同時
に表現しようとしているため、それらがかみ合うことはほとんどない。
しかしながら、これを意図的にかみ合わせないことで、混沌の世代に生
きる若い世代の乱獲に成功したのが、かの水野良の「ロードス島戦記」
である。
②どういう訳か、中世ヨーロッパの世界をグチャグチャにした舞台にし
か付けてはいけないネーミング。
③使い古された皿。しかし、盛り付けによっては輝き出す。
④妄想、暴走。
⑤不潔な世界の上に厚く塗り込められた美談。
⑥言ったもん、やったもん勝ちの世界。
133
◎ファンタジー RPG[用語]
①「ファンタジー」の世界で、現実には絶対有り得ない状態を遊ぶゲー
ム。
②誇大妄想を遊ぶのに最も適した嘘ゲーム。
③「綺麗な部分だけを抽出した良いとこ取りの RPG」のこと。反動とし
て、キャラクターは悪逆非道の限りを尽くすことで、全体のバランスを
取ることができる。
◎ファンブル[用語]
①幸運のしっぺ返し。
②幸運という借金の返済。
③最高の失敗。芸術的失敗。叙事詩に残る失敗。失敗を糧に、人間は成
長する。
◎不意打ち[用語]
①マスターが考えた奇襲をプレイヤーに読まれた上で打破される事。
◎フェイト[用語]
①経験点1点。
◎フェニックス[怪物]
①あの世のつまはじきもの。死ぬことも許されずに帰ってくる。
②どんなにコンベンションでプレイヤーに酷評されても、同じゲームの
同じシナリオをただひたすらマスターすること。後にアンデッドにな
る。
◎不穏[関連]
①正義を標榜する冒険者を誘引するに有効な言葉。「不穏な動き」「不穏
な物音」「不穏なゲーマー」「不穏なコンベンション」…
②町中の冒険者一行。マントも付けずに武器防具を全部身に纏って人通
りを歩くから。
134
◎不可抗力[関連]
①宿での夜這い、ハーフリングのギャグ、ファイターの筋肉馬鹿、魔法
使いの偏屈、盗賊のスリ、聖職者の説教、エルフの高慢、デザイナーの
遅筆、新作の発売延期、…
②味方を狙う時の言い訳。
③不可思議なルールの存在理念。「破壊的に足がクサイ」など。
◎布教[関連]
①コンベンションで初心者に向かって自分のイチオシのゲームのプレイ
ヤーを押しつけること。
②コンベンションでルールブックをプレイヤーに1冊ずつ貸し出すマス
ター。
③ゲームサークルにルールブックを1冊ずつ送りつける企業。
◎伏線[用語]
①張りすぎると自分の首を絞めるトラップワイヤー。
②用意されてもゲーム中に解明されない謎の類い。
◎服装[関連]
①「一般民間人のような服装で来て下さい」とはいうものの、会場管理
者から見れば、外で集団で活動しない若者なぞ一般人ではあるまい。か
つて、参加者に服装チェックを課していたコンベンションがあったが、
結局は主催者の優越感の産物でしかなかった。
◎不幸[関連]
①ダイス運が良いプレイヤーの演じるキャラクターが置かれる状況。
②幸せな奴に擦り付けられた泥。
135
◎富士見書房[社名:角川書店]
①若者の活字離れを阻止し、白昼夢と妄想を助長させた張本人。
②「搾取された腹癒せに、搾取した企業」の代名詞。
③かつては SNE のヒモだったが、現在は FEAR の間接支配をもくろん
でいる。
◎ブックタイプゲーム[関連]
①複雑怪奇な文章と子供ウケしないイラストを載せた高い本を、国立国
会図書館へ堂々と納められるように拡大したもの。
②かつては手抜きのスタイルだったが、ボックスタイプゲームがほぼ絶
滅したので主流になった。
③「ハンドブック」と言っていながら、マスターを撲殺できる厚さを持
つ。
◎復古思想[関連]
①一時期、全国各地の古本屋で絶版ゲームや副読本を探し回っていた連
中。
② D&D 信者。文庫になった時は焚書を実行して新和版を布教したが、
3rd が出た現在では各地で RPG の原点を布教して、国土の肥料となる。
◎不良品[関連]
①初版品。誤植、チャートの違い、ルールの書き間違いなどがあるた
め、真に遊ぼうとする人は正誤表が出るまでルールブックを買わない。
②ソードを持たない戦士。ビキニアーマーを着ない女戦士。男のエル
フ。サプリメントの出ないゲーム。キャンペーンを経験したことのない
ゲーマー。ユーザーサポート会員ではないゲーマー。など…。
③仕様ですので問題ありません。良品を見よ。
具合の分かるあんたのようなお方には
ちょいと気難しい古参がおすすめさ 喧嘩してる間は退屈せんからね
136
◎プリンセス[称号]
①女性キャラクターのうち、「高ぶる」「美形」「脱がされる」などの得
意な特徴を備えたキャラクター。
②よくシナリオの種になる小道具。泣かせたり、脱がされたりするとさ
らに効果的。
③国の展示物。これがなければ、王と認められない。
④「美人は3日で飽きる」証明。
◎フルスクラッチ[用語]
①一からキャラを作ることを大仰で古臭い行為に感じさせるための表
現。
②骨組みに妄想と言う肉を盛り付け、それをルールで大幅に削っていく
ことでキャラクターを作る方法。
◎プレイ時間[用語]
①下手の長講釈。
②マスターの自己破壊とプレイヤーの妄想をやり取りすることで流れる
時間。時折、サイコロが時間を止める。
137
◎プレイヤー(PL)
[用語]
①ゲームマスターにとっては、ボードゲームの駒。
②シナリオを破壊し、RPG の概念を歪曲し、NPC をこき使い、ゲーム
マスターの思惑を改竄し、セッションの内容を自分に都合がいいように
ねじ曲げる張本人。流行と権力に流されやすいため、常に流入量が激し
く、マスターは常に確保に苦労している。
③サイコロを振って遊ぶことを至上の喜びとしている人達。
④マスターを贄にして、みんなで好き勝手やる人達のポジティブな言い
方。
⑤ゲームの度に、マスターに洗脳されることを楽しむ、粒揃いの頭脳。
⑥ゲームマスターにとっては、ボードゲームの駒。
⑦ルール的にシナリオを破壊し、マスターの思考を断ち切ることを得意
とする、集団圧力の担い手。
⑧魔道士(GM)に召喚された悪魔、悪魔ゆえに魔道士を出し抜く事を第一
としている。
⑨コンベンションの苦情の源。騒音を発生し、器具を破損し、物品を紛
失し、ゴミを残して去っていく。
◎プレイヤーキャラクター(PC)[用語]
①シナリオに直接手を加えずに、ゲームマスターの頭脳をウニにするの
に有効な手段。プレイヤーの妄想が主成分。
②プレイヤーには絶対に備わらない高性能を付けたキャラクターのこ
と。
③マスターに捧げられる人柱。これもおかげで、プレイヤー本人を捧げ
なくて済む。
④紙の上に彫り込んだ妄想。RPG は個人の妄想を共有することによって
進行する。
◎プレイヤーグループ[関連]
①ゲームマスターに対して、ロールプレイやダイスキャストで圧力を加
えるグループ。
②インターネット上で、RPG 業界に対して有言無言の圧力を加える連
中。
138
◎プレイヤー発言[用語]
①証人喚問での弁明。
②恥の上塗り。
③ゲームマスターが容認しない方向で頑固な。
④キャラクターに隠蔽されたプレイヤーの本性の部分。
⑤失敗した発言を打ち消す方法。マスターは広い心で受け入れなくては
ならない。
◎ブレスウェポン[武器]
①食後のゲップ。ニンニクが入っていると効果大。
◎プレロールドキャラクター[用語]
①死語。「テンプレート」「アーキタイプ」といった形でルールブックか
ら提供されるようになったため、わざわざゲームマスターが作成する必
要がなくなった。
②マスターの予定妄想をプレイヤーに押しつけるキャラクター。
③キャラクター作成が、いかに時間の無駄であったかが分かるもの。
④ゲームマスターの形枠にはめたキャラクターを、すんなり受け入れな
ければならない点において、実に日本人的。
⑤ゲームマスターがプレイヤーを支配しようとする邪念が見える断片。
⑥「キャラクターを作成する手間を省いてあげよう。君達プレイヤーは
マスの手のひらの上で踊ってくれていればちゃんとシナリオは終わるよ
うになっているから、何も心配しなくていいんだよ」というゲームマス
ターの親心。「キャラクターが自分のものにならない」と批判するプレ
イヤーもいるが、だとしたらそのキャラクターシートは自分のものなの
だろうか。
◎フリープレイ[関連]
①参加者のフリーな振る舞いを Stuff が放置し、揚げ句に Stuff 全員どこ
かにいっていても構わないコンベンション。Stuff もフリーにプレイして
いる。
139
◎フロアタイル[小道具]
①手垢や鉛で汚されて、決して磨かれることのないタイル。汚されてい
るがゆえに、キャラクターはトラップや魔方陣に気付かず、マスターの
手助けとなる。
②キャラクターの自由な移動を阻害する、四角形または六角形に張り巡
らされた蜘蛛の糸。
③マスターがプレイヤーを信用していない証拠。
④突撃しかしない戦士に、一歩先んじるとタコ殴りに遭う貴さを教え
る。
◎文庫[関連]
①ひたすら文字を売ることに特化した形態。ルールブックを入れること
自体に無理がある。
②昔のルールブックは文字だけで空想できたので文庫でも良かったが、
今のゲーマーは絵もないと空想できないので、文字だけの文庫ゲームは
廃れていっている。
③大判で高いサプリメントを買わせるために製作会社が仕組んだ罠。
④小さくやすく読み難くすることで、同じ不便をより多くの人々に味合
わせようとする出版社の陰謀。必要なルールを分冊とすることで、サプ
リメントへの引っ張りを期待する効果もある。
⑤小さいので使いにくいが、安いので焚書に最適。
◎閉会式[関連]
①「こんな場を用意したのはどこの誰だ?」ということを参加者に再確
認させる示威行為。
◎ペーパー&ペンシル[用語]
①紙と鉛筆だけで長々とゲームを続けられる人が少なくなってしまった
ので、現在はルールブックやサプリメントやアクセサリーで補わなけれ
ばいけない。
140
◎平民[クラス] ①英雄の下地。
②すぐに使える血糊のタンク。
③すぐに使える演出用エキストラ。
◎平和[関連]
①戦争のために国力と軍事力を増強している状態。
◎偏見[関連] ①コンベンションで未訳ゲームとか FEAR じゃないゲームをマスターす
る人に集まるもの。
②コミケやコンベンションの参加者。
③年齢、性別、身長、髪形、髪の色、目の色、バスト、ウエスト、ヒッ
プ、足の長さ、筋力、敏捷力、生命力、精神力、行動順、命中値、武器
技能、パーティーの隊列、宝物の分配、サークルの女性比率…
◎変態[関連]
①常識という檻を抜け出した獣。
②男性が狼に変わる瞬間の事。
胸を張って顎上げて 満面笑んで迎えなさい 羨ましいそうだから
◎防御[用語]
①自ら進んで鎧や盾に傷や血を付ける行為。
②全力で攻撃すること。ほら、「攻撃は最大の防御なり」って。
③攻撃者にヒットポイントを差し出すための儀礼の数々。体を動かす、
盾を動かす、鎧を出すなどの数々のポーズがある。
④君の負傷を他人に委ねること。
◎防御判定[用語]
①ヒットポイントのかわりにサイコロの運を差し出す行為。
②自分の傷を他人同士で押しつけ合うために使う力。
141
◎冒険[用語]
①未開の土地を荒らし、墓を荒らし、洞窟で略奪などの行為をするこ
と。
②無理無茶無謀といった按配で、武装して行う利害得失の争い。私欲の
ためパーティーを運営すること。
③死人になりに行くこと。
④地域の景観を破壊する行為。死体を放置して周辺の環境を悪化させる
行為。墓荒らし。動物虐待。押し込み強盗。盗掘。民衆煽動。計画的詐
欺。
◎冒険企画局[社名?]
①裏方一代。冒険を「企画」することで、表方の体裁を整える効果を持
つ。
②まれに、ゲームデザインで冒険してシステムを出しちゃったりする。
◎冒険者[称号]
①「ならず者」のポジティブな言い方。
②有限会社なんでも屋の社員。
③英雄という上部構造が建てられる土台になっている泥土に住むウナ
ギ。のちうち回る時、自分の尾の動きを、その構造自体の振動と間違え
たりする。
④『人前で猫をかぶったならず者』の、建設的な表現。
⑤人目を憚る行為を代行することで名声と財宝を得る汚れモノ。
⑥正しくは住所不定、無職。
◎冒険者技能[用語]
①冒険者以外にはてんで役に立たない、様々な生き残るための技の
数々。武器の腕で効率良く生き物を殺したり、理解不可能な呪文で効率
良く敵を殺したり、手練手管で効率良く宝物を奪ったりすることができ
る。
142
◎冒険者ギルド[関連]
①冒険者が町中で暴れださないように、郊外の危険な場所を紹介して冒
険者を一般民間人から隔離するための治安安定所の一つ。
②冒険者が必要以上に増えないように、均等に死んでもらうことを目的
とする組織。
③人目を憚る職業安定所。
④町を汚す余所者の掃き溜め。
◎冒険者の宿[地形]
①人間を相手にしないごろつき共の集まる場所。人間を相手にしないた
め、安心して酒場には娘を雇うことができる。
②酒と世間に飢えた冒険者が隔離される場所。
③一般人が安心して夜を過ごせるように、心ある者がわざわざ用意した
ブタ箱。冒険者の行動は一般人の手には負えないので、同業者が相互に
監視することで平穏な朝を迎えることができる。
◎ポーション[小道具]
①セッション中に消費される飲料類。炭酸が入っているとブレスが吐け
るようになる。
◎暴徒[関連]
①コミケ開始の地響き。
②コンベンションで、ソードワールドあるいは女性のマスターのテーブ
ルに参加できなかったプレイヤーの末路。
③戦闘が始まった時の、君の精神状態。
◎ホームセッション[用語]
①人の家で思う存分、それこそ人の迷惑を顧みずに遊ぶこと。
②コンベンションやサークルでは萎縮してしまっているプレイヤーが、
本来の機能を取り戻して遊ぶセッション。
143
◎保存食[小道具]
①コンベンションで消費しきれなかった菓子類。他のテーブルに押しつ
けることで保存されないようにする。
◎ボックスタイプゲーム[関連]
①中身の薄さを隠蔽する外観。外面だけでモノを判断してしまう人間を
当て込んで製作される。
②ゲームルールの値上げの要因。
◎ホットスタート[用語]
①このシナリオが困難であることの予告状。ただし、クライマックスを
最初に持ってくると、ただの尻すぼみで終わってしまう。もちろん、ほ
とんどが後者。
③いきなり爆発。いきなり脱出。いきなりヒロイン。
◎ホビージャパン[社名]
①日本の若者向けホビーに食らいついて、根こそぎ荒らしていくことに
かけては他に類を見ない会社。
②子供たちにカードゲームを売り付けて自社ビルを建てた悪徳企業。
③そのカードゲームはタ●ラに代理店が変わったので、今度は D&D で
高価なユーザーを食い物にし始めている…
④必死になっている系列企業(編注:ポストホビー)の努力をないがし
ろにしている会社。
⑤日本のホビーを骨抜きにするのが大得意の企業、ここで大きく取り上
げられた題材は衰退の速度が速くなることで有名。
⑥経営破綻・接客のできない店員の多くいる店の持ち主。
⑦出戻り。
144
◎ホビーベースイエローサブマリン[社名]
①日本の若者向けホビーに嗅ぎついて、広めていくことにかけてはトイ
ザらスに負けない会社。
② RPG を下支えしているのは販売店であるということを語らずして証
明している企業。自社でゲームを発売することもできるが、あまり得意
ではないらしい。
◎ホビット[種族]
①善良なるゴブリン。
◎捕虜[関連]
①すぐに楽にされない不幸を背負うもの。
②成長によって内面に隠蔽された残虐性を引きだしてくれる素敵な材
料。
◎本能[関連]
①サイコロを手にすると振ってしまう。
②宿に泊まると夜這いしていまう。
③キャンプを張ると怪物を出したくなってしまう。
④コンベンションに行くと異性に目が行ってしまう。
◎本文[関連]
①ルールブックを読みにくくし、理解を困難にする原因。
②某社はマニュアルライティングを本気で勉強した方がいい。
③言い回し、説明、冗長、コラムなどにより、ルールをなかなか教えた
がらないもったりぶりが良く分かる。
④ルール水増しの要因。
145
☆ま行・や行
◎マイナーアクション[用語]
①みみっちい行動。しかし大きな行動の前には必ず行わなければならな
いことが多い。つまり、キャラクターはみみっちい行動の嫌らしさから
開放されるために、直後大きな行動に打って出るのである。
②メジャーアクションで失敗してしまうので結局無駄な行動になること
が多い…。
◎マイノリティ[関連]
① FEAR ゲーを遊ばないゲーマー。
② 6 面ダイスを使わないゲームシステム。
③テーブルトーカー。
◎マジックアイテム[小道具]
①冒険者をトラップに誘い込む誘引剤。「魔法の品物」というだけで、
冒 険者がゴキブリのようにワラワラと寄ってくる。
②魔法の使える NPC。回復呪文が使える NPC は特に酷使される。
③キャラクターシートに記された落書きの中で、武器の次に多く用いら
れるもの。冒険者は「魔法」と付くものなら、何が何でも手に入れるよ
うに教育されているため、パーティーの意思決定に多用される。しか
し、その多くはそのシナリオでは使用法が分からないので使えないか、
役に立たないものの方が多いため、キャラクターが使ってみようとする
ことは少なく、プレイヤーの失望を演出できる。
④恨みと妬みを所持者に提供するもの。隙あらば、友が持ち去ってい
き、引き換えに死を提供せんとする。
⑤雑誌の後ろによく載ってるアレ。
⑥ GM の用いる便利な撒餌。魔法がかかったのは、誰の目なのやら。
146
◎魔術[用語]
①人間の精神が人間の肉体を離れた時に生ずる個人妄想を視覚的かつ物
理的にこじつけ、デザイナーの独善思想でルールに規定した「ファンタ
ジー」をプレイヤーの幻想で再現するための技術。死体、瓦礫、つぶや
き、不可解な行動、不審に見られる紋章で構成される。
◎魔術師[クラス]
①生物や自然の存在に多大な被害を与える物を平然と行うことができる
ストリートパフォーマー。その奇特さゆえ、おおくのゲーム世界では
ローブで身体を隠匿することが義務付けられている。上記参照。
②詐欺師に向かって誰かがいった「言葉の魔術師」と、即ち秀でたもの
への誉め言葉。
③多くのゲームで魔術師が杖を持たなければならないのは、剣や斧では
見るからに危険人物に見られるためである。
④信じられないことをやってのけた者に付けられる疑いのレッテル。マ
スターの恣意的方針によって、疑った人間の目の前で再現されることは
ほとんどない。例として『言葉の魔術師』『不敗の魔術師』『口説きの魔
術師』などがある。
⑤魔術を行う者。心あるルールにより、実際に魔術を披露する為のプロ
セスは簡略化されている為、パーティーの仲間は魔術師から目を背けな
いで済んでいる。
⑥知識と化学反応を起こし、火の玉が発生したり、稲妻が発生させるは
た迷惑な生物。
◎魔女[称号]
①ゲームサークル内でただ一人の女性会員。あるいは、ゲームサークル
の女性会長。あるいは、ゲームメーカー内でただ一人の女性デザイ
ナー。あるいは、雑誌記事を連載しているただ一人の女性ライター。あ
るいは…。
②色仕掛けで男性マスターを翻弄し、他の男性プレイヤーを手ごめに
し、サークルの乗っ取りを画策している女性。
③今までサークルでちやほやされてきた女性が、一度コンベンションで
RPG をする時の表情。
147
◎魔女狩り[関連]
①「魔女」が、自分の気に入らない男性や読者を目の前から追放する。
上記参照。
◎マスター紹介[関連]
①ゲームマスターの最初の恥さらし。シナリオやマスタースクリーンで
隠蔽されることがないため、プレイ直前の度胸付けや話術の向上にも役
立っている。
◎マスター返金[関連]
①プレイヤーからの罵詈雑言に耐えてくれたゲームマスターに、本来罵
詈雑言を受ける立場にある Stuff から与えられる、細やかな見舞金。マ
スターがプレイヤーに対抗するために、レベルの強い罵詈雑言を張って
いることもあるため、大抵は全額を返金してはくれない。
148
◎マスタースクリーン[小道具]
①トランス状態にあるプレイヤーの罵詈雑言のうち、(紙製であるがゆ
えに)低音部をある程度吸収し、興奮した女性プレイヤーの高い声を優
先的に聞けるようにすることをゲームマスターに許す、公式レディー
ファースト用具。
②プレイヤーからの真鍮ダイス攻撃に対処するためのバリケード。
③ゲームマスターの発声力強化に有効に用いられる。それでもプレイ
ヤーに声が届かない場合、マスターは立ってプレイヤーの上方から罵声
とツバを浴びせかけることができる。
④秘密国家との国境線。
⑤マスターの顔以外を遮蔽する防具。つまり顔を集中攻撃できる…。
⑥ゲームマスターがプレイヤーに対して、『司法』という名の権力を
司っていることを示す、数少ない視覚的証拠。
⑦ゲームマスターの発声力強化に用いられるもの。ホビージャパン製
『RPG スーパースクリーン』が最高。ツクダホビーのゲームに付いてい
たものは、背が低い為に敬遠された。
⑧暑苦しくてむさ苦しいプレイヤーの顔を見たくないマスターが好んで
使うもの。
⑨陰謀の密室。目に見えない所でヒソヒソと暗躍した方がうまくいって
いる証拠。
⑩別称:心の壁。ペルソナ。内側は極悪PLから逃れるための唯一の安
らぎの場所。
149
◎マスタリング[用語]
①映画やドラマや他人のシナリオやプレイヤーの突然の発言から元ネタ
を抜き、自分の自己満足シナリオのダシにする。そうやってマスタリン
グされたシナリオが、他のマスターのソースとなっていく。
②ゲームマスターが、いかにしてプレイヤーを騙くらかし、自分のいい
ように思考を誘導させ、キャラクターを痛め付け、プレイヤーの中を悪
くさせ、活躍の場を奪い、宝物を搾り取り、経験点をケチるかを考える
為の参考書。
③明確な論理立ての方法が何一つとしてない、とりとめのない手練手
管。
④馬●秀和に頭を下げる行為。
◎マッパー[用語]
①ゲームマスターに最も良く「勤勉である」として、プレイに参加して
いる確固たる証拠を得る為の手段。盗賊かグラスランナーが自動的に
作っていってしまう為、現在では少ない。
②方眼紙に足跡を残していく吟遊詩人。
③マスターの手元にある地図とマッパーが書いた地図が一致したことを
見たことがないな…。
④定期的に、紙に向かって手慰みができる幸福にありつけた人。しかも
プレイヤーたちの役に立つ。
⑤マスターの用意したダンジョンの単純さとトラップの存在とシナリオ
のデタラメさに、最も速く気が付く幸運を担ったもの。
◎マップ[小道具]
①指示通りに進むと罠が待ち構え、指示通りにしないと怪物が待ち構え
ていることを予告する紙。
②ゲームの時間稼ぎに最適。地図を作り始めると、パーティーは隅々ま
で探索しないと気が済まなくなる。
150
◎マニア[用語]
①絶版や誤植に愛を注ぐ人。
②一般ピープルからちょっと脱出できるような気分にさせる、魅惑の言
葉。「バトル」「ビート」「ドラム」「キーボード」などの後に付けると効
果的。
③他人を汚染する魅力を兼ね備えているので、現在の RPG シーンでは
敬遠されている人達。
◎魔法[用語]
①プレイヤーの妄想をマスターに訴え、反映させるのに最も有効かつ不
条理な手段。
②「魔法のせいだよ」で片付けられるくらいに便利な言葉。
③ルールに乗っ取ったイカサマ。プレイヤーもマスターも、そのイカサ
マに従わなければ、ルールに反するとされる。
④人体分解。
◎魔方陣[小道具]
①コンベンションでプレイがなかなか終わらないテーブルに群がる連中
の輪。
②コンベンションでオンラインゲームを遊ぶプレイヤーに(以下略)。
③一種の警告標識。「ここに何かある」ことを予告するものなので、た
だ一つ存在することでは効果を表さない。多数配置して、上にいる触媒
が安心しきった時に用いると良い。
④血と恐怖の塊。
◎魔法文字[用語]
①ホワイトボードで状況を説明しているゲームマスターのなぐり書き。
151
◎マルチテーブルセッション[用語]
①ゲームマスターの気分次第で、嫌なプレイヤーを(キャラクターでは
なく)他のマスターのテーブルに押しつけることができる点で、普通の
ものよりマスターの優位を証明できるプレイスタイル。情報集めの時に
飛ばされることが多い。
②テーブル毎の暴走を一度に何度も噛み締められる形式。
◎マンチキン[用語]
①「俺は他人より優れている」と自慢するソレ。
② RPG において常に支配的、かつ調整力を持つ、ある大きい、強力な
要員。マンチキンの行動は、システムとかシナリオとかの特定に縛られ
ることなく、全域に渡り、常に効果的である。
③行動の限界を、発言の限界で覆いつくすことを見出だした素薔薇しい
者。誠に残念ながら、世の RPG は行動に限界がある方が面白いので、
彼らの勇敢さは往々にして見られない。
④むさぼるより隙間を探すのに忙しい比べるものの無い崇高な存在。こ
の本を読んでいる君の事だよ。
気に合う殻は見つかったか 薄暗がりのじめじめの家
どうせ入れば出ちゃこないんだ 明るい場所の嫌いなあなた
頑張って喰え 喰ったら次に行け
どうせスカばかり 腹は朽ちない
◎味方[関連]
①後ろの敵。自分に背中を向けているだけ安全。
◎見殺し[関連]
①自分に被害が及ばぬよう置き去りにする事。
152
◎ミニチュア[小道具]
①かつては、プレイヤーの手を鉛で有害にするために、美しい造形が施
されていた中毒品。本場米国では玩具安全基準により鉛が入らなくなっ
たが、わが国では空気中からも発見されることから平気で鉛入りが輸入
されていた。数少ない心あるゲームマスターは、プレイヤーが鉛の害を
被らないように、多少なりとも塗装した姿でゲームに使用していた。
②現在では、中華より多数来襲する物量攻撃。
③キャラクターがゲームの駒であることを示す移動用アイテム。
④日本人に本物のファンタジーの情景を残そうと奮戦していたが、相次
ぐメーカーの廃業に伴い、存在自体がレアメタルと化してしまった。
④ゲームマスターの腕力強化に貢献していた物品。
◎未訳[接頭詞]
①日本語に汚されることのない。馬鹿が寄ってこない。メーカーの政治
的手心が加えられていない。
②左翼ゲーマーの聖像。
◎未来[関連]
①現在から進化して、物質を創造するために精神を浪費し、肉体を矮小
させるために存在する空虚妄想。
◎魅力[能力値]
①プレイヤーの美醜に大きく左右される値。プレイヤーが醜いほどキャ
ラクターの魅力が高くなる。
②どんなに高くてもプレイヤーの口八丁でいじられる値。
◎無意識[関連]
①スペシャリストの内臓プログラム。戦士は突撃し、魔術師は敵味方問
わず吹き飛ばし、盗賊はトラップを全て発動させながら突き進み…
153
◎無気力[用語]
① RPG 後の状態。
② FEAR のルールブックを読んだあとの状態。読みにくいので遊ぶ気力
を無くす。
◎娘[小道具]
①男性プレイヤーの誘引剤。
② NPC において、主にさらわれる役目であり、礼を言われると報酬さ
えもいらなくなる。一種のトラップ。
◎無名の[接頭詞]
① FEAR のものではない。
②ソードワールド以後の。
◎メイス[武器]
①僧侶が刺殺してはいけないが、撲殺は許されている証拠。
②「血が出ない」ことによって潔癖な紳士に好まれ、「内出血が出ない」
ことによってご婦人に嫌われる武器。
◎命中[関連]
①サイコロの目が良くて、相手に当たってしまったこと。恨みを買わな
いために、一度命中した相手には撲殺が要求される。
◎命中判定[用語]
①自分の戦闘の腕とサイコロの目、どちらが強いかを判定すること。
154
◎名誉[関連]
①命より重いと思う人はこれに押し潰されて良く死ぬ。
②戦争で負けるが輪に大きく降りかかる言葉、利益はない。
③自分のキャラクターにパイを塗ったくられる前に、それをやろうとし
たプレイヤーあるいはマスターにパイを投げ付ける行為。
④死ぬ為の隙を作るのに行われる、高貴な形式。
⑤戦争で負ける側に良く降り懸かる財産。利益はない。
◎メジャーアクション[用語]
①大袈裟な行動。マイナーアクションで準備した行動を大袈裟に体現す
る。
②自分のキャラクターがパーティーでメジャーな存在になりたいと思う
プレイヤーがやたら要求するアクション。
◎メディアワークス[社名]
①かつて RPG 市場を荒らした実績を持つ企業だが、どうやら今でもそ
の地位を維持し続けているらしい。要注意。
②ミーハー優先の情報操作を得意とする会社。こと RPG においても、
ミーハー優先でゲーマーを置き去りにしたため、しっぺ返しを食らっ
た。
◎最寄り駅[関連]
①コンベンション会場からいかに近いかより、周辺に食事ができる場所
があるかどうかで価値が決まる場所。駅前広場は狭ければ狭いほど、同
類の人間がすぐに分かって都合がいい(つまり、立って話をしている怪しい若者が林
立している光景が一般民間人から目立ちやすくなる)。
◎モンク[クラス]
①金のかからないもので自らを傷つけようとするマゾヒスト。自分で回
復までしてしまうので迂闊に近寄らない方がよい。
155
◎モンスター[用語]
①人でないために、道徳的に生きても悪と見なされる生き物の総称。
②冒険者を鍛えるためのかませ犬。
◎モンスターレベル[用語]
①単純に強さを表したものであり、うっとおしさは入っていない。
②強すぎると「バランスが悪い」と批判され、弱すぎると「物足りな
い、経験値にならない」と批判され、丁度よいと「戦闘に時間がかかり
過ぎて話にならない」と批判されるもの。
◎野営[関連]
①奇襲の予告。
②目立つ的。
③セーブポイント。
④夜盗の誘蛾灯。かがり火が明るいので、夜行性の者共が灯を消そうと
押しかけて来る。
⑤夜盗を襲う準備。
◎夜襲[戦術]
①ゲームマスターのバカの一つ覚え。
②冒険者の宿では絶対失敗しなければならない行為。
③準備運動、肩透かしを食らうと、プレイヤーは溜まったフラストレー
ションを GM に向けてくる。
◎やる気がある[関連]
①ゲームメーカーがゲーマーから搾り取れるように画策している。
②ゲームマスターがプレイヤーをコケにしようと画策している。
◎勇気[関連]
①火は出ないが燃えるらしい可燃物。
156
◎ユーザー[関連]
①ルールブックを買ってしまったプレイヤー。これから、サポートやサ
プリメントを買わされる宿命を負う。
②一度ゲームを買ってしまったがために、ルールを読み込まねばなら
ず、シナリオを作成するハメになり、さらにサプリメントやサポートを
享受する義務を背負ってしまった人。
◎ユーザーグループ[関連]
①これから手を触れようとするユーザーに失意と絶望を布教することを
目的としたグループ。
②『ユーザー』の悲しみを共有する団体。
◎ユーザーサポート[用語]
①ユーザーの購買心を煽り立てる。分冊にする、わざと誤植を入れる、
リプレイを乱発する、シナリオを乱発する、雑誌で定期的に連載する、
正誤表を垂れ流す、定期購読会員に半強制的に入会させる、などの方法
がある。
②ユーザーがメーカーのやる気を支援させられる。しかもルールブック
ではなくサポートを買うことで。
③ユーザーに対して、デザイナーサイドが「俺たちが作ったんだ!」と
言えない替わりに、ゲームを買ってくれた者にしてやる細やかな悪戯。
ユーザーからの要望や質問に対して、「答えられない」「ルールブックを
読め」「マスターに相談しろ」「常識で判断しろ」「会員になれ」と返答
するのが上策。
④止まらなかった妄想の切り売り。質よりも量が喜ばれる。
157
◎ユーザー層[関連]
①絶望したり憤死したユーザーの死骸が積もってできた地層。ホビー
ジャパンやメディアワークスや富士見書房の建物は分厚いユーザー層の
上に建てられている。現在の RPG もこのユーザー層の上に成り立って
いる為、しばし揺れることもあって、なおかつ崩れ去る危険も少なくな
いので、背伸びもままならない。
② FEAR の存続を支える生きた人柱の層。しかしサポートが終了したシ
ステムに息絶えたユーザーが年々増加している。
◎ユーザーフレンドリー[関連]
①ユーザーに自社製品をたくさん用意してくれる会社。
「これだけあるけど、友達ならみんな買ってくれるよね?」
◎勇者[称号]
①平和な時代の危険物。
②排他的な独善者に祭り上げられる御輿。他人の家に勝手に入り込んで
タンスや壺の中を荒らすことで生命の糧を得る特権がある。
③勘違いの極致。
◎指輪[小道具]
①魔力の最小単位。魔法の指輪が片手につき一つしか効力を表さないの
は、寝ている間に指輪をしている指を切り落とされるのを防ぐ点で有効
である。
◎弓[武器]
①卑怯者の武器の第一歩。多くのゲームで弓が接近戦武器より弱いの
は、「弓と魔法のファンタジー世界」では想像がおかしくなってしまう
ためである。
②筋力に自信がないキャラクターが敵をおちょくるのに使ういたずら道
具。
③卑怯者の武器。剣と魔法の世界では、剣を使わずに戦うこと自体が悪
徳とされる。
158
◎夢[関連]
①空想放出機。普段現れない空想が、五感の奥から開放される瞬間。い
かに起きている時の頭が貧しいかが分かる。
◎容姿[関連]
①媚薬の一種、質がよいほど効果も高い。
②最も理解しやすい能力値。キャラクターのイラストが、最優先でパー
ティー構成要素となる。
③プレイヤーの見た目を覆い隠す為、どのキャラクターも美形に修正が
なされる。
④一般的な嘘つき。
◎傭兵[クラス]
①金をもらっている間だけ犬になる人。
②金で雇える分だけ豪華な使い捨て兵士。思想的に扱いにくいので、そ
こらの家から若者を挑発した方が早い場合がある。
③死体と引き換えに金をもらうこと。「ハーメルンの笛吹き」では、見
事失敗している。
④日雇いアルバイトと同義。
◎予感[関連]
①的中する不安。
②サイコロの目が思ったより低くなること。
◎よく分かる本[出版物]
①役に立たない入門編や役に立たないリプレイや、これまた役に立たな
いプレイテクニックを網羅した、素直にルールブックを読み下した方が
良く分かることを後悔させる本。
②これを読んで混乱するのが目的の本。
③リプレイの乱発でさらに良く分からなくなった本。
159
◎四畳半ダンジョン[用語]
①空間の価値を知っている者の、適切な選択。物足りない者は怪物とト
ラップをだだっ広い通路で希釈する。
◎夜這い[行動]
①パーティに女性キャラが居た時の社交事例。
②プレイヤーに女性がいた時の社交辞令。
◎予約制[関連]
①「参加者に対して万全の宴を用意する」との Stuff の陰謀を堂々と後
悔したKO予告。プレイテーブルの希望を取ることも多いため、参加し
たが最後、プレイヤーの選択の余地はなくなる。
◎鎧[防具]
①大きくかさばり、音を立てるので、着るだけで敵から狙われやすくな
る特徴を持つ装備品。
②外側が堅くても中身が柔らかいので、バナナの皮を剥くような楽しみ
を与えてくれる装備品。
③理論武装したゲームマスター。どんなことにも動じない意志力とルー
ルに裏打ちされた言語能力を持つが、最近のルールがヤワなので次第に
数が減少している。
④偽善を遂行するため、さほど意味のない肉の塊に巻き付けられるも
の。動きを多少なりとも阻害するから、的に当てるだけなら簡単にな
る。
160
☆ら行・わ行
◎ライカンスロープ[怪物]
①人間もやはり獣であることを証明する、野性を満喫する一時。
②戦闘シーンになると目が覚めて騒ぎだすプレイヤー。
③野性に帰ろうとした失敗例。
④コンベンションやコミケやプライベの前になると急に元気になる奴。
⑤夜這いの時だけ気合が違うプレイヤー。
⑥昔は狼人間や熊人間のことを指したが、今はネコ耳になる人間を指
す。
ずっと変わらぬこともあるもんさ 狼の旦那
わかるだろ 獣ってのは恐ろしいねえ
◎ライトファンタジー[ジャンル]
①常に陽光の下で遊ぶファンタジー。光がなくなると想像作業ができな
くなるため、ファンタジーでなくなる。
②シナリオのプロットを突き詰めることに厭きたマスターのリセット。
③リプレイや小説などで光が当てられるファンタジー。「深淵」のリプ
レイが人気最低だったことが、図らずもそれを証明している。
◎ライバル[用語]
①何の付き合いも無い有名人対して思う感情。
②あなたの真正面のプレイヤー。
③異性のプレイヤーの真正面に座っているプレイヤー。
◎ライフパス[関連]
①明るい冒険者に暗い過去を付けて、キャラクターに色を付ける表。故
に、この表には暗い、認めたくない、現実には有り得ないものばかりが
並んでいる。
161
◎ラウドユーザー[関連]
①ロールプレイはやかましいのにキャラクター発言は無口な奴。
②かつては、業界に対して口うるさくアンケートや要望などを送りつけ
ていたユーザーを指す。しかしながら、どんなにうるさく言っても「う
るせぇんだ、作ってんのは俺達だから黙ってろ!」と一蹴してしまうた
め、現在では自分より下の地位にいるゲーマーに対して口うるさく言う
ようになった。結果、上からも下からも嫌がられている。
◎ラウンド[用語]
①たった数秒のために、その何倍の時間も激しく動き回る。
②プレイヤーとマスターの口論を細分化して希釈した時間。
③乱痴危騒ぎを細かく切り取る単位。普段ならリアルタイムの行為を
じっくり考えることができる為、キャラクターは平均以上に暴れまくる
ことができる。
④パーティの連携プレイを強要する為に使われる、過酷な体操の一拍。
◎楽勝シナリオ[関連]
① GM が下手な証拠。
②システムがチャチな証拠。
◎乱数[関連]
①サイコロで正確さを否定する。
②プレイヤーの精神を乱すために無作為に集められた運命。
◎乱戦状態[関連]
①魔法使いが最も無差別攻撃魔法を使いたくなる状態。
◎ランダム[関連]
①ゲームマスターが設定した不吉の一つを選択する要素。
162
◎ランダムエンカウント[用語]
①一般道を走っている時のネズミ取り。
②時間合わせの障害。
③ていのいい言い訳。
「雷はどこにでも落ちるもんさ」
一人がいうと それならあんた 惚れた娘が撃たれても恨むまいね
ともう一人 おっと そいつはこまる 葬式の主賓が台無しだ
◎ランタン[小道具]
①敵に見つけられる為の目印。
②夜間や特に洞窟内において、自らの存在をより明るく照らしだし、敵
に見せることのできるマーカー。風や雨で消えることがないので、ア
ピールにより効果的。
③投光式ランタンともなると呪文集中の目標にもなる。
④自ら消すか、突然消えるかで奇襲の有無を知らせる発信機。
⑤壊れたことの無い便利な照明。
箱を開けてはっきりさせる前に 開く窓はないのかね
◎リアクション[用語]
①多いと煙たがられ、少ないと損をする。
②『私のキャラってこんな奴だったんだ。知らなかった』の一言に尽き
る。ここに現代社会における人と人との相互理解(コミュニケーショ
ン)の停滞化がうかがえる。
③コンベンションのプレイ料金の分割式領収書。
◎リアリティ[関連]
①「精密」「史実的」「常識」の名のもとに空想を阻害し、かつゲームマ
スターの表現とプレイヤーの反応を悪化させる災害。デザイナーが意図
的に設定的リアリティを排除した場合、ゲームシステム的リアリティが
プレイヤーの悪態を誘因する要素となる。
163
◎リアル[関連]
①ボックスアートにアニメ調のイラストが書かれていないルールブッ
ク。国内では絶滅状態。
◎リアルマン[関連]
①ギャグやおちゃらけたシチュエーションにまじめに反応して、他の模
範となる害毒。
②自分の目に見えず、手にも触れることはできないから、その欲求不満
を自分の手で充足させようとする愚かな者共。
◎リアルロールプレイヤー[関連]
①広範囲に無駄口を叩き、プレイ時間の引き延ばしとストーリーの不必
要な盛り付けに大いに役立つ。
◎リーダーシップ[関連]
①かなり大きな権限を持ってはいるが、責任が比較的軽い代行者。交渉
においては、自分のパーティーの持つ脅威度の目に見える形を与えられ
た者として、危険地域に勇んで出かける歌舞伎もの。その重要な任務
は、敵のボスに次ぐ程度の不誠実さを合わせ持つ。
②発揮するたび泥沼にはまる呪い。
◎理想的[関連]
①世間や親兄弟に気兼ねなく RPG をプレイできる。つまり、世間から
一切合切隔離された状態でキャンペーンにいそしむことができる。
164
◎リプレイ[用語]
①本来の目的のプレイを食ってしまうもの。
②仲間内だけにしか分からないプレイ風景をギャグや余談やおちゃらけ
やイラストで粉飾した恥さらし記事。ルールのフォローは刺身のツマで
しかない。
③マスターベーションの商業発売。
④ TRPG のプレイ風景を収録した文章。主に退屈なストーリーとくだら
ないジョークとたわいもないおしゃべりによって構成される。
覚えていられないから あなたたちはメモをする
それで再現がどうしたね 8ミリで撮ったらどうだい
◎リプレイ本[出版物]
①ルールブックの売り上げを食ってしまうもの。
②本人が英雄談と思って書いた笑い話。
③ギャグとおちゃらけでゲームの雰囲気を破壊するために広く世に送ら
れているもの。同人界では、ソードワールドのリプレイが横暴を極めて
いる。
④システムを混乱させる目的で作成された、システムを暴飲暴食したの
ちに消化されなかった排泄物。
⑤未整理の小説。
⑥口語体にするとほとんど中身がなくなってしまうことから、会話調で
真意が読めないように改竄された、ちょっとしたマスターとプレイヤー
のいざこざ。
⑦プレイヤーの発言や行動をマスターが放置して出来上がった漬物。口
に合えば愛用されるが、そうでなければ生ゴミ直行。
◎良識[関連]
①ゲーマーの役には立ちそうにない知識。
◎良心的な[接頭詞]
①ゲームメーカーの収入となるような。
②女性プレイヤーに気に入られるような。
165
◎両手利き[特技]
①他人のプレイヤーなら、右隣であろうと左隣であろうと、同じように
目の前の菓子をつまみ食いすることのできる。
◎良品[関連]
①不良品を見よ。
さあ買ってくれ できれば張り子が取れる前に
◎臨機応変[関連]
①猪突猛進の同義語。
②ある時は RPG の記事を載せ、またある時は読者参加企画を載せ、そ
してまたある時はマジックでお茶を濁し、突然雑誌を衣替えしてRPG
から手を引いたかと思えば、全くの新体制で RPG に復活を遂げた某社。
③「節操のない」の良心的な表現。
◎ルーニー[関連]
①何でも反射的に受け入れられやすい形に整形してくれる、何ともあり
がたいプレイヤー。難しい謎解き、カタッ苦しいストーリーなど、プレ
イヤーが頭を悩ませている時に投入すると一際有効。
◎ルール[用語]
①現存する最も強制力の弱い法律。
②デザイナーが膨大な屁理屈を持って作り上げた矛盾の塊。
③誰もが納得させられるスケープゴート。
「そんなことはルールブックに書いてありますよ!」
「デザイナーが言ったんですから間違いありません!」
④ある一つのゲームを構成する一つの部分の為に、手法を固定し、柔軟
性を取り去り、方法を機械化した、空想を冒涜する有害な文言。プレイ
ヤーはルールにない行動ができないので、年々ルールは増加傾向にあ
る。
⑤大仮定、小仮定、および矛盾からなる文章構築の結果。
166
◎ルールブック[出版物]
①矛盾の塊。
②誤植の塊。
③セキュリティーホールを突くために購入するマニュアル。
◎流刑[用語]
①パワープレイになりそうなプレイヤー達をまったく繁華でない地域に
飛ばす事。
②ソードワールドやアリアンロッド以外のプレイテーブルをコンベン
ション会場の隅っこへと追いやる。
◎冷笑[用語]
①プレイスタイルの違う人同士が相手に対して見せる微笑。
②キャラクター作成や戦闘ルールが理解できないプレイヤーに対し、マ
スターが親切な言葉とともに使用する笑顔。初心者に効果的。
◎レコードシート[小道具]
①キャラクターシートを汚さないために用意された落書きの紙。
②決して他人には見せられない、負傷や疲労などのなぐり書きを密かに
葬ることを目的として用意された紙。
③甘じょっぱい青春を想起させるもの。大抵見返されない。
◎レディースコンベンション[用語]
①野郎という雑菌から女性を保護する無菌飼育室。
②普段は男性の前で隠蔽されていた、女性の本性が丸出しになるコンベ
ンション。海千山千の鍛え上げられた女性参加者のパワーは計り知れな
いものがある。
◎レベル[用語]
①冒険という物語に付いてくるおまけ。
②凶悪犯罪者の等級。
③キャラクターが人外になった距離数。
167
◎レベルアップ[用語]
①鬼畜へのさらなるステップ。
②キャラクターの強さとプレイヤーの強さは反比例する。キャラクター
が弱いうちは、プレイヤーの考えで何とか切り抜けようとするが、キャ
ラクターがレベルアップを繰り返していくと…
③他人の犠牲の上に築かれた小高い丘。人間や怪物の死体が積み重なっ
た地層の上に、その原因者が宝物で旗を立てる作業。
◎連絡先[関連]
①メーカーからダイレクトメールを送りつけられたり、嫌がらせの EMail をもらうことを覚悟の上で後悔される住所。
◎老人[小道具]
① RPG に出てくる老人は、現実の老人より性質悪いのが多い。
②自称ベテランゲーマーの事。NPC で出た場合、どう扱うかによって
PL の属性を決定する。「僕はイビルでいいや∼」
ご老体 わからん図面に文句を言うはいいがね 眼鏡なら頭の上
◎ロード[称号]
①民のため国を富まし、税を安くし、それでも発展しないので裏で盗賊
団を率い…(以下延々と続く)
◎ロール[用語]
①サイコロを振ること。(用法)ロールして。
②主にキャラクターの行動成否を決める。(類)チェック
③他のキャラクターを危険な行為へ転がり落とす行為。
◎ Role&Roll [出版物]
①各社の思惑に振り回され続ける編集体制の雑誌。そのため、自社製品
の割合を少しずつ増やして排他的になろうと実行中である。
②有料の説教その 2。ただし拘束力はない。
168
◎ロール・オア・チョイス(ROC)[用語]
①サイコロが決定する最悪か、自分で判断した最悪かを選択させる行
為。
②最終的に選んでしまうもの。
◎ロールプレイ[用語]
①「口八丁手八丁」の政治的に正しい呼び名。
②戦闘や技能に能力がないので、思い付く限りの言葉で回避する方法。
③高級な助け船。
◎ロールプレイ向上[用語]
①某社のゲーム一般において、より効率の良いコンボを編み出して披露
すること。
②詭弁という土台の上に積み重ねられるヤケクソを磨く行為。
③いかにうまくウソをつくかの技術を向上させること。
169
◎ロールプレイ重視[関連]
①「ロールプレイ重視システム」によって確立された、プレイスタイル
の一種。いろいろなタイプが存在する。
1:自分の設定を作るだけに固執し、シナリオを無視し、プレイ中はその
事しか考えない人。
2:「かっこいい」せりふを言うだけに固執し、自分の PC が言いそうも無
い事を平気で PC に言わせる人。
3:ルールで定められたロールプレイばかりを行い、ヒーローポイントを
稼ぐ事しか考えてない人。
4:もっとも顕著なのは、このようなシステムばかりをやっているため
に、不必要な自信がつき、「自分はロールプレイイングがうまい」と思
い込み、自慢する人である。
参照 → ロールプレイ重視システム
②モンスターや宝物から得られる経験点が少ないゲームのこと。
③プレイヤーの口八丁手八丁でマスターを攻撃することにより、どうに
でもなってしまうシステムやシナリオ。
④そのシステムが、従来のものよりも優れていることを自賛するために
付けられる冠名。どんなゲームやどんなシナリオでも、『ロールプレイ
重視』が付けば、単純ではない知的な遊び形ができるような錯覚に陥ら
せることができる。
⑤戦闘やモンスター配置が億劫になったマスターが使う代弁。
◎ロールプレイ重視システム[用語]
①天○万象、熱○専用などに始まる、国産システムの事。1997 年くら
いから多くなってきた傾向である。このようなシステムのために、
「ロールプレイ重視」のマスターやプレイヤーを多数作成する事になっ
てしまった。定義は、ロールプレイに対し、ルールが補助する、との
キャッチセールにより、「良いロールプレイ」をした人を、ルールに
従ってヒーローポイントを与えるという形で優遇する制度があるものの
事である。
170
◎ロールプレイヤー[関連]
①キャラクターの名を借り、異プレイヤーとして言いたい放題をかまし
てスッキリする暴言者。
②サイコロをロールすることでプレイしている気にさせる人。行動判定
を要求したり、ひたすら戦闘だったりすると、こういう人が多発する。
◎ロールプレイング[用語]
①上司からのゴルフや接待の誘いから巧みに逃れるために、新人研修で
教えられる手法。さらに酒が入るとブレインストーミングとなる。
②他人を論理的に蹴落として進む喜劇のこと。
◎ RPGamer [出版物]
①デアゴスティーニよりも早く、本文より付録の方が価値があることに
先見の明を持った雑誌。
② 3 か月ごとにやってくる妊婦。帝王切開して中身を喜ぶ。
◎ロールプレイングゲーム(RPG)[用語]
①淫らで愚かなゲームと訳された。当たらずとも遠からずである。
②日本古来から伝わる、転がして楽しむ遊び。
③輪姦ごっこ。
④白昼無や妄想を具現化することができるゲーム。擬似自閉症、分裂症
にも効果的。
⑤ゲームマスターがプレイヤーたちへ自分の妄想を垂れ流しに付き合っ
てもらうことで、他人の力を借りてモヤモヤを完結させるための手段。
◎ロングソード[武器]
①英雄予備軍が、英雄を目指すために使う武器。1人殺せば犯罪者だ
が、100 人殺せば…
②敵の血を吸収して輝きを増す、邪悪な武器。
171
◎論考[関連]
①揚げ足取りに言葉尻を返して出来上がった、君の散文。
②一人を味方にするために、他の百人を敵に回す作文。
◎ワールドガイド[出版物]
①世界の状態を教えて空想を膨らませてくれたり、世界の真実を見抜い
て落胆させてくれたりするガイド。
②ガイドのくせに詳しくない欠陥品。
③紹介されていない地域を探索させる為の陰謀。
④ワールドに失望を与えるもの。
◎ワイルダネス[用語]
①ダンジョンに飽きた冒険者が、開放を求める先。さりながら、狭い空
間に凝縮されていたものがいっぱいに拡散されたため、プレイヤーもマ
スターも扱いに困る。
②健康的な宝捜し。
◎罠[小道具]
①プレイヤーの行動に対し GM がニヤリと笑う事。
◎和訳[関連]
①意図的に誤訳や珍訳を混入することで原版の売り上げに貢献させるた
めの陰謀。
例:Bob the fighter → ファイター太郎
②ルールを日本語で汚した物。
③原版の売り上げと、輸入ゲーム取扱店の利益に大いに貢献する。
◎悪酔い[関連]
①英雄症なプレイヤーに振り回されて気分が悪くなる事。
②悪ノリでシリアスシナリオを崩壊させられた GM が暴走する事。
172
◎ワンダリングモンスター[用語]
①たまに違う場所のコンベンションに行くと、顔を知っているそれ。
②コンベンションで遭遇する、嫌なプレイヤーやマスター。
③退屈なマスターがプレイヤーに仕向ける障壁。
173
参考文献他
☆本書の内容に疑問が生じた場合、偏蒐者に文句を付ける前に以下
の文献を参照されることを強く推奨する。しかしながら、これらの
全てが参考というわけではない。関連知識、精神高揚、話のネタ、
またダミーであることもある。現在入手不可能な物もあるがそれは
気にしない方向で。
◎ RPG システム・関連書物
「RPG マガジン」
「GAME ぎゃざ」
「TACTICS」
「ホビージャパン」
「コミックジャパン」
「コミックマスター」
「深淵」
「城砦」
「ルーンクエスト」
「グローランサ博物詩」
「天羅万象」
「セブン=フォートレス」
「番長学園」
「熱血専用!」
「RPG 福袋 96」
「放課後怪奇くらぶ」
「機動戦士ガンダム RPG」
「DUNGEONS&DRAGONS」
「幻奏戦記 Ru/Li/Lu/Ra/」
ホビージャパン
「ロードス島戦記」
「ロードス島戦記コンパニオン」
174
「ロードス島 RPG」
「ガープス・ベーシック」
「ガープス・ルナル」
「ガープス妖魔夜行」
「コンプ RPG」
「ゲームクエスト」
「テーブルトーク RPG が良くわかる本」
「新世紀エヴァンゲリオン NERV 白書」
「悪魔の辞典」 角川書店
「D&D ルールサイクロペディア」
「央華封神」
「フォーチュン・クエスト RPG」
「クリスタニア RPG」
「EARTHDAWN 」 「電撃アドベンチャーズ」 メディアワークス
「クロちゃんの RPG 見聞録」
「クロちゃんの RPG 千夜一夜」
「RPG ドラゴン」
「RPG 用誤辞典」
「ソード・ワールド RPG 完全版」
「ソード・ワールド RPG Q&Aブック」
「ソード・ワールド RPG スタートブック」
「BATTLETECH」
「CITYTECH」
「ダブルクロス 2nd Edition」
「アリアンロッド RPG」
「六門世界 RPG」
175
「スクラップド・プリンセス RPG」
「ガープス・ベーシック完訳版」
「バトルテックが良く分かる本」
「実践! RPG ゲームマスター道」
「アイテム・コレクション」
「シティー・コレクション」
「スペル・コレクション」
「キャラクター・コレクション」
「トラップ・コレクション」
「ダンジョン・シネマティーク」
「ファンタジー RPG100 の常識」
「ファンタジー RPG の宝物が 100!」
「ファンタジー RPG100 の常識アイテム編」
「ゲームのタネ!」
「モンスターメーカー RPG ホリィアックス」
「SHADOWRUN 」
「女の子だって RPG したいんだもん!」
「ファンタジー RPG クイズ」
「やっぱり RPG が好き!」
「それでも RPG が好き!」
「D&D がよくわかる本」 「RPG マスターらくらく読本」 富士見書房
「真・女神転生 2RPG」
「トーキョーN◎VA The Revolution」
「トーキョーN◎VA The Detonation」
「ゴーストハンター RPG」
「天羅万象・零」
「TERRA:THE GUNSLINGER」
「ブレイド・オブ・アルカナ 2nd Edition」
176
「ドラゴンアームズ」
「アルシャード」
「ナイトウィザード」
「エンゼルギア」
「異能使い」
「セブン=フォートレス V3」 「アニムンサクシス TRPG」
「レジェンドオブフェアリーアース」
「輪廻戦記ゼノスケープ」
「ローズ・トゥ・ロード」
「モンスターメーカーリザレクション RPG」
「特命転攻生」
「秘神大作戦」
「ブルーローズ」
「上海退魔行」
「新世黙示録」
「装甲騎兵ボトムズ TRPG」
「TRPG 大饗宴」
「BEAST BIND NEW TESTAMENT」
「ファンタジー RPG100 のシナリオ」
「粋なゲーマー養成講座」
「LOGOUT」
「AG マガジン」
エンターブレイン
「ブルーフォレスト物語デザイナーズエディション」
「創聖記エルジェネシス」
「トレイダーズ!」
「ゲーマーズ・フィールド」
「RPG 一発男」
「RPG なんてこわくない!」
177
「RPG こわい」
「メタルヘッドマキシマム」
「ニルヴァーナ」
「ぴよぷー生活」
「ぴよぷー生活2」 ゲーム・フィールド
「ウォーハンマー RPG」
「トンネルズ&トロールズ」
「ハイパー T&T」
「モンスター!モンスター!」
「ベア・ダンジョン」
「ロールプレイング・ゲームの達人」
「実践ゲームマスターの達人」 社会思想社
「CASTLE FALKENSTEIN」
「ルール・ザ・ワールド:ワイルド7」
「RPGamer」
「コマンドマガジン」 国際通信社
「ファンズム・アドベンチャー」
「アドバンスド・ファンタズム・アドベンチャー」
「まじかるランド RPG」
「マルチバース」
「ガンダム 0079RPG」
「ガンダム・センチネル RPG」
「ゲームグラフィックス」
「モデルグラフィックス」
178
「ガンダム・センチネル」 大日本絵画
「ブレード&ワード」
「戦国霊異伝」 KIRAMEKI
「アコースティックリーフ」
「Cyberpunk 2.0.2.0.」
「ナイトシティ」
「クロームブック」
「クロームブック2」
「ゴーストハンター RPG02」
「サタスペ REmix+」
「迷宮キングダム」
「グローリアス・サーガ」
ホビーベースイエローサブマリン
「TORG」
「マイトレーヤ」
「拳豪伝説」
「コールオブクトゥルフ d20」
「ガンドッグ」
「無限のファンタジア」
「Role&Roll」 新紀元社
「スタークェスト」
「ローズ・トゥ・ロード」
「WARPS ファンタジー」
「ブルーフォレスト物語」
179
「ブルーフォレスト戦乱」
「ブルーフォレスト伝承」
「ギア・アンティーク」
「アート・アルケミー」
「スチーム・ワールド」
「学園ぱらだいす」
「戦国ふぁいと」
「聖珠伝説パールシード」
「ジーク・ジオン」
「クロス・オブ・ジオン」
「トワイライト・オブ・ジオン」
「イゼルローン戦役」
「ヴァーミリオン戦役」
「ラグナロック戦役」
「カイゼルレギオン」
ツクダホビー
「RPG ゲームマスターになる本」
「ゲーム批評」
「悪趣味ゲーム紀行」
「悪趣味ゲーム紀行2」
「悪趣味ゲーム紀行3」 マイクロマガジン社
「極楽艦隊逆襲編」
「人の夢、獣の夢」
「IT CAME FROM THE LATE,LATE,LATE SHOW」
「IT CAME FROM THE LATE,LATE,LATE SHOW J」
「龍王教典」
「血のごとく赤き」
「追憶」
180
「銀龍亭異聞」
「上海アンダーグラウンド」
「別冊 FSGI」 スザク・ゲームズ
「JGC'97 チケットマガジン」 ゲーム出版懇話会
「TRPG サプリ」
「VAMPIRE:THE MASQUERADE」
「WEREWOLF:THE APOCALYPSE」
「MAGE:THE ASCENTION」
「HERO WARS」
「TRPG がやりたい!!」
「TRPG がもっとやりたい!!」 アトリエサード
「TRAVELLER」
「VIOLENCE」
雷鳴
「アシュラファンタジー TRPG」
「真・退魔戦記」 テラネッツ
「火龍面舞」
「丘の上の貴婦人」 プランニングハウス
「ゲヘナ」
「真・女神転生 3NOCTURNE TRPG」 ジャイブ
181
◎非関連書籍
「ロールプレイング」 ミネルヴァ書房
「悪魔の辞典」
「悪魔の寓話」 創土社
「当世悪魔の辞典」 王国社
「ビジネス版悪魔の辞典」
メディアファクトリー
「政治的に正しいおとぎ話」
「政治的にもっと正しいおとぎ話」
「政治的に正しいクリスマス物語」
DHC
「ユーズド・ゲームズ」
「ユーゲー」
「美食倶楽部バカゲー専科」
「美食倶楽部バカゲー専科2」
「美食倶楽部バカゲー専科3」
「ゲーム雑誌のカラクリ」
「ゲーム雑誌のカラクリ2」
キルタイムコミュニケーション
他無数!!
182
☆先人の銘碑
「TRPG 悪魔の辞典」は、10 年の長きに亘り、多くの方の協力により発
行され続けました。ここにその名を記して御礼と致します。
◎ TRPG 悪魔の辞典 大高広尾 Final Atomic Explosive 石川白墨 マハ男 喜尚藤吉 奇太郎 きゃるふぁ 日向遼 ◎ TRPG 悪魔の辞典 96 大高広尾 Final Atomic Explosive 渡辺俊明 自爆霊 広瀬ゆか 聖野悪魅香 PC ­ VX ふーだー
小竹田貴広 三浦香 ◎ TRPG 悪魔の辞典 WORST
大高広尾
H・イシカワ
183
中島英樹
鳥居悠也
Mr.Disaster
貝谷美和
死地祝福
深度測定長
だごん
環美孝
聖野悪魅香
広瀬ゆか
村田紀晃
渡辺俊明
斎木乙稀
山本篤
山本晶子
◎ TRPG 悪魔の辞典 MILD
大高広尾
H・イシカワ
神代蒔子
草壁正義
鳥居悠也
村田紀晃
Azatoth
KON
在胡
西沢征
Yho0
吉原乙
天秤座の童虎
184
TRPG 悪魔の辞典 FINAL
Stuff credit
TOTAL PRODUCE 平沢紫電改
SUPERVISOR
大高広尾 EDITOR H・イシカワ
榊原遥子
takuh
平沢紫電改
WRITER 天神光介
天李暫士郎
吾妻由梨
インビジブル・ゲーム男
H・イシカワ
神代蒔子
榊原遥子
サハラ
takuh
てぃあご
185
匿名希望
平沢紫電改
夢悠
過去の先人たち
COVER ILLUSTRATION
SPECIAL THANKS
表紙:草壁正義
裏表紙:榊原遥子
村田紀晃
ネタ提供者多数
シュガーマルチメディアサービス
跡見学園女子大学サイコロ倶楽部
186