竹久夢二 の 詩 を 写真展

金沢ふるさと偉人館
竹久夢二 の 詩 を
イメージ に し た 写真展
課題詩から自由に詩の一行を選び、それを題名にしたものです
平成23年7月2日(土)~7月24日(日)
A
宵待草
まてどくらせどこ ぬひとを
宵待草のやる せなき。
母
こよひは 月もでぬさうな。
B
夜はよもすがら母うへ は
やぶれた穴をつぎなが ら
ラム プのもとに母うへは
ゆふべ となればあかあかと
晩には大き な穴があく
朝におろした靴 下も
なにかしら
隣の室へ春がきた。
足音もない春がきた
白い ぼうるのはずむ音 いつかし ら
どこか しら
D
春のあしおと
歌をうたつてゐらつ しやる。
うれしいこと があるやうに
金沢市下本多町6-18-4
℡:076-220-2474
ちくちく編むでゐ らつしやる。
母のなさけにし みじみと
燈
春がわた しをのつくする。
街
巷をゆく男よ、女よ。
E
やれた子供 の心をも
かなしい 子供の涙をも
ほど ようふいてたもるもの。
街樹を吹く風も、 街の上の空も
この若者の悲 しみにかかはりもなし。
花のゆくえ
巷にて彼に 行逢ひし友よ。
C
ほろり
いま若 者の心は悲哀に充てり
と 、 花 が ちる 。
花にゆくえを 聞いたらば。
手 をとらば涙あふれむ。
ほろり
空へ舞ふ のは、蝶になる。
悲哀のいやはてまで 歩みゆかしめよ。
海へ落 ちれば桜貝。
と、 花が ちる 。
悲しめるものは 、ひとりゆくこそよけれ 。
ほ ろり
花 はのどかに笑ふてる。
ほろ り
悲哀のつくる日 なきごとく ……。
金沢ふるさと偉人館
【開館時間】
午前9 時30分~午 後5 時