第4回一般廃棄物減量等推進審議会 議事録 日時:平成26年

第4回一般廃棄物減量等推進審議会
議事録
日時:平成26年9月17日(水)10:00~
場所:千代田区役所4階
402会議室
1
平成25年度ごみ量及び資源化率の確定値について
2
来街者の流れ、来街者の出すごみについて
3
その他
◎
配付資料
◎
資料1
ごみ量及び資源化率の推移(確定)
資料2
ごみの流れ
資料3
ごみ処理・資源化のコスト
資料4
駅のごみ箱設置状況
資料5
区内公園のごみ箱設置状況(一覧)
資料6
区内公園のごみ箱設置状況(MAP)
資料7
第3回千代田区一般廃棄物減量等推進審議会議事録
資源の流れ
参考資料
佐藤所長
ちょうど定刻になりましたので、始めさせていただきます。本日は、お忙しいとこ
ろ、ご出席いただきまして、ありがとうございます。きょう若干会議室が狭いのでございます
が、どうぞご容赦いただきたいと思います。
会議に先立ちまして、最初に配付資料の確認、その前に、きょう席上のほうに公共関係等団
体名簿を配布させていただいております。これはお一人1部という形になっておりますので、
席上にない方はほかの委員を兼ねているということで、他の所管のほうからお配りさせていた
だくようになっております。よろしくお願いします。なお、名簿にナンバリング等させていた
だいております。個人情報の関係で取り扱いにはご注意いただきたいと思います。よろしくお
願いいたします。
それでは、本日お配りさせていただいております資料の確認をさせていただきたいと思いま
す。
一番上が本日の次第になっております。
次に、資料1としまして、「ごみ量及び資源化率の推移(確定)」、前回まで確定数値ではな
かったものですが、今回、確定数値が出ましたので、その辺でお配りさせていただいておりま
す。
資料の2と3が「ごみの流れ・資源の流れ」、「ごみ処理・資源化のコスト」ということで、
今回、単年度でございますが、25年度ベースの決算数値の中でまとめさせていただいている
ものをお配りさせていただいております。
続きまして、資料4でございます。「駅のごみ箱設置状況」でございます。
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続きまして、資料の5と6でございます。「区内公園のごみ箱設置状況」一覧とその地図を
つけさせていただいております。
最後になりますが、ホチキスどめの前回第3回審議会の議事録資料、7でございます。なお、
議事録につきましては、原則公開とさせていただいております。その点もお含みおきの上、何
か修正箇所等がございましたら、事務局のほうまでご連絡いただけたらと思います。最終的に
は、座長の了承を得まして、ホームページ等で公開することになります。よろしくお願いいた
します。不明な点がございましたら、事務局までご連絡ください。
本日の配付資料につきましては以上でございます。漏れ等はないでしょうか。よろしいで
しょうか。A3とA4が混在しているため、ちょっと見にくいところもございますが、よろし
くお願いいたします。また、本日、審議会の最後に、少しだけお時間をいただきまして、先日
来ご案内させていただいております区の基本計画につきまして担当部署よりお願い事があり
ますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
では、ただいまより、第4回の審議会を開会したいと思います。崎田座長、よろしくお願い
いたします。
崎田座長
よろしくお願いします。けさ起きましたらこのようなハスキーボイスになってお
りまして、大変申しわけございませんが、始めていきたいと思っています。
それで、まず、定足数の確認というところから行きたいと思いますが、過半数の委員の皆さ
んが出席で成り立つことになっておりますので、きょうは、窪田委員と小島副座長も所用がで
きたということでお休み、そして田中委員がお休み、3名ご欠席ですが、過半数の5名を超え
てというか、ちょうど5名で成り立つということで定足数に達しておりますので、これでス
タートさせていただきたいと思っております。
審議時間に関しては、12時までということでスタートしますが、先ほどお話があったよう
に、後半少し基本計画のアンケートについてお話があるということですので、12時少し前に
こちらのほうの話を終わらせていきたいと思っています。
ここのところ、区内の来街者のごみとか、そういう問題も取り扱いましょうということで話
していますので、今回はその二つの点、いわゆるこの区の昨年度の排出量、25年度のごみ量
及び資源化率の確定値が出たということで、少しその内容に関して皆さんとしっかりと意見交
換というか、見ていきたいと思っていますが、それと、2番目に来街者の流れと、来街者の出
すごみについてということでお話をしていきたいと思っています。
後ほど一言お話を私のほうからさせていただきたいと思いますが、来街者の流れ、来街者の
出すごみについてというところあたりでお話をさせていただこうかと思いますが、昨年度に続
いて、ちょっと今、EUのほうの循環型社会づくり政策がどんなふうに動いているかというの
を見てきまして、9月4日から14日まで行って、戻ってきて、まだちょっと時差ぼけが治ら
なくて困っているのですが。
特に最初、前半はロンドンに行って、ロンドンオリンピックのゼロエミッションと地域社会
がどうかかわったのかをというのを、ちょっと見てこようと思って行ってきました。やはりき
ちんと実施していただくのは、オリンピックの実行委員会とか、東京都とか、そういうところ
が頑張ってくださるわけですが、やはりそれを契機にどういうふうに取り組んできたかという
のを少し市民の目線で見たいと思って、東京都の環境局にもご相談をして、いろんなキーマン
2
を紹介していただいて、お会いしてきました。
一言だけ最初に申し上げると、やはり非常に印象に残ったのは、よく「ロンドンオリンピッ
クのレガシー」という言葉をしょっちゅう報告書とかいろんなところで実は見るんですね。
「オ
リンピックの遺産」とか、そういう形でよく日本語になっているのですが、何となくニュアン
スが余りピンと来なかったのですが、行ってみて思ったのは、明確にロンドンをどういうふう
な都市にしたいかとか、どう発展させたいかというのを、いろんな部署の方たちがイメージを
明確に持って、作戦を立てて、そのいいきっかけとしてロンドンオリンピックを活用したとい
うのがもう明確なんですね。
そういう意味で、オリンピックを生かして、その後どういうふうな形ができたかという、そ
れを「オリンピックのレガシー」という言い方で言っているんだなという感じがしました。そ
ういう意味で、今私たちは、オリンピックが決まったということで、ではどう外国の方をおも
てなししようかということで一生懸命やっております。それはもちろん大事なことでいいので
すが、それを契機に、やはりどういう日本をつくっていくのか、どういう東京にするのか、ど
ういう私たちのまちにするのかというその作戦を明確に立てた上で取り組むんだというあた
りが、非常にその辺の意思を強く感じました。
ですから、いわゆるオリンピックの準備のところでのゼロエミッション化をどうするのか、
この分野、環境分野でゼロエミッション化をどうするのかというのもありますが、それだけで
はなくて、いわゆる会議場とか、飛行場をおりてから町を歩いて会議場まで行く間のところの
廃棄物対策が本当に全ての国の人にわかりやすいようにされているとか、当日の会場の中での
様子と全部つながるとか、やはり少し大きな作戦を立てた上でしっかりと方向を出していった
ほうがいいこともあるなと実はすごく思ったりしました。そんな感じで、またいろいろと、こ
の後の2番目のところなどで少し意見交換をぜひさせていただきたいと思います。
それでは、入っていきたいのですが、議題にすぐ入る前に、金藤委員のほうで、みらいくる
会議の座長をやっていただいておりますが、9月9日に開催されたということで、そのお話を
少しいただければと思いますので、よろしくお願いします。
金藤委員
みらいくる会議の座長の金藤です。9月9日の10時から、みらいくる会議を開催
いたしまして、幾つか議論が出て、検討いたしまして、その内容を簡単に報告させていただき
ます。
まず、一つ目ですが、これは先日来議論しております五つの項目、すなわち、リユース食器
のデザインであるとか、あるいは、回収方法とか、そういった運営の取り組み方法についての
議論をまず一つ目にやりました。ここでは、9日に私のほうで、少し国内、あるいは、国外の
リユース食器の運営事例を整理をしていく予定でしたが、ちょっと十分にまとまっていなかっ
たので、それをご提供することはできませんでしたが、一部情報提供ということでさせていた
だいたのが、横浜市の資源循環公社というところが中心となっていますリユース食器の取り扱
いとか運営方法についてご紹介させていただいたということでございます。
これはちょっと詳細にお話しすることはできませんが、食器の回収に当たって、洗浄不要方
式であるとか、洗浄して返却する方式であるとか、あと、紛失、破損した場合には1個当たり
これだけといった、それぞれ料金が設定されていまして、どれかを選んで食器を使って、その
後返すというふうなことであったということです。いろいろな利用の仕方に応じた対応をして
3
いるという事例をリユース食器のところでご紹介したのと。
あとは、皆さんご存じかと思いますが、リユース食器ネットワークというホームページがご
ざいまして、そこには先週の段階で44団体登録がありまして、その団体の中身を少し整理し
て、今度のみらいくる会議では、その内容をちょっと簡単に私のほうから紹介して、それをた
たき台にして今後議論していこうかというふうなことでございます。
そのほかは、分別のユニバーサルデザインとか環境教育、対象者として、例えば、中学、高
校というのもいいのでしょうが、小学校、幼稚園、保育園といった子供たち、児童さん、学生、
生徒ですね、そういう人たちにどのような形で教育を進めていけばいいのかということも、具
体的にちょっとまだ取り組んでいませんが、これもまた詳細に次回検討していこうかなと思っ
ております。
あとは、缶を、通称アパッチというらしいですが、抜き取りという対策に関しても、これは
ちょっと十分に議論できませんでしたが、こちらも今後検討していくということ。
そして最後に、これは区のほうで検討していただいている環境学習センターというものです
ね。こちらについても少し、みらいくる会議の中でも、利用方法ですね、どういうふうに利用
していけばいいのかというふうなことについて簡単に議論しましたが、これもまた今後詰めて
いくという予定でございます。これがまず一つ目です。
二つ目は、本日配布していただいている資料にもあるのですが、資料の1とか2とか3あた
りですが、こういった資料を見ていただいて、今後、千代田区として全体で何をしていくべき
か、また、何ができるのかということを検討することが、やはりごみの排出量だけではなくて、
コストデータも出てきたということなので、具体的にどういうふうに取り組んでいけばいいの
か、それをどういうふうに今後千代田区として独自の取り組みをしていけばいいのかというこ
との検討する資料がそろったということがありましたので、この資料を使いながら、実際にど
のように取り組んでいけばいいのかということ。
あとは、これは前回のみらいくる会議にも出てきたのですが、やはりこれまで千代田区が取
り組んできた内容が、実際に成果があったかどうかということも、コストデータであるとか、
資源の排出量のデータを使って利用することができるのではないか。
あと、そういった結果をもとに、今後我々がどういうふうな提案をしていけばいいのかとい
うことだけではなくて、千代田区としてどういうふうな取り組みをしていけばいいのかという
こともより具体的に検討することができるということなので、これについても、我々のほうで、
こういうふうな見方ができるとか、こういうふうな取り組みが可能ではないかとか、そういう
ふうな検討を、先ほどの五つ挙げた取り組みを含めて検討していこうかと考えています。以上
です。
崎田座長
ありがとうございます。みらいくる会議でいろいろと話し合いを、9月9日ですか
ら最近ですね、していただいたということで、ありがとうございます。今のご報告に関して、
何か皆さん、特にご質問とか、コメントとか、ご感想とかあればと思いますが。
それでは、今のお話を伺って、いわゆるごみの量だけではなくて、コストデータが出てきた
ということを踏まえて、みらいくる会議のほうでもこの内容をしっかりと成果を検証するとか、
そういうこともしっかりやっていきたいとおっしゃっていただいていますので、非常に頼もし
い限りですが、こちらのほうの会合にも出てきていますので、一応、委員の皆さんのほうでも、
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このデータから何が読めるのか、どういうふうに考えるべきか、ぜひ後ほど説明を伺った後、
忌憚ないお話をしていただければと思います。
その前に、今後の検討課題として五つ挙げていただきました。
一つ目がリユース食器、次が環境教育、その前に、分別のユニバーサルデザインですね。で、
環境教育で、アパッチ対策、環境学習センターということでお考えいただいているということ
です。ありがとうございます。この辺のことに関して、特に何かコメントがあればと思います。
庄司委員、いかがですか。大丈夫ですか。
庄司委員
特にありません。
崎田座長
わかりました。笠井委員もよろしいですか。
笠井委員
特にありません。
崎田座長
はい、ありがとうございます。それでは、みらいくる会議のほうは、いろいろな立
場の方が連携をしながら、相乗効果でどんなことができるかというあたりが大事なところだと
思いますので、ぜひ皆さん、いろんなお立場の知恵が集まるような感じで盛り上げていただけ
ればありがたいと思います。
金藤委員
ありがとうございます。
崎田座長
よろしくお願いします。ありがとうございます。それでは、きょうの議題に入って
いきたいと思いますが、1番目の平成25年度ごみ量及び資源化率の確定値ということで、前
回、暫定値のお話をいただきましたが、きょうは確定値が出ていますので、これについてご説
明いただき、少し皆さんと意見交換していきたいと思っています。では、よろしくお願いしま
す。
佐藤所長
それでは、議題の1で、資料1から資料3まで、事務局のほうからご説明させてい
ただきたいと思います。
資料1につきましては、ごみ量及び資源化率の推移、これは確定値でございます。17年度
からの推移を示したものでございます。この中で、途中、途中でいろいろな変化があるのです
が、例えば、20年度のところ、20年の10月からは、サーマルリサイクルということで、
廃プラ等を可燃ごみのほうに移行したというようなところでございます。また、24年度の1
1月からは、その他紙というところで、シュレッダー紙だとか、そういったその他紙、また、
プラスチック類の資源回収を始めたというような経緯がございます。25年度でございますが、
区の収集のごみにつきましては、前年度より微減という形になっておりますが、この表で行き
ますと持込ごみですね。要するに、B欄ですね。持込ごみ量については、900トンほど増に
なっています。持込量は、事業系のごみというところでございますが、これが900トンほど
増になっているところでございます。
区の収集資源につきましては、紙等が増になっており
ますので、全体でも若干の増になっているところでございます。
一方、事業系の資源でございますが、こちらのほうについて、F欄でございますが、こちら
については微減というような状況になっています。全体としての資源量については、大体、同
じような推移で行きますと、若干微増ということになっていますが、資源化率については0.
3ポイント減というような状況になっております。右から二つ目の列につきましては、第三次
基本計画の中期目標で示した平成27年度の数値目標でございます。一番右の欄が数値目標に
対する達成率ということで記載させていただいております。区の収集ごみについては90.
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9%となっていますが、持込のごみ量については84.9%の達成率になっているというよう
なところでございます。資料1の説明については、以上にさせていただきたいと思います。
続きまして、資料の2でございます。A3の横長の表になっております。こちらについては、
今、千代田区が取り扱っているごみ、資源の流れということで記載させていただいております。
上段のごみの流れ、これは区の収集するごみでございます。燃やすごみ、燃やさないごみ、粗
大ごみということになっております。前回、みらいくる会議でも、燃やすごみ、この三つを一
緒にするとちょっとわかりづらいということがご指摘されていますので、これから今後作成す
るときには、ちょっとこの辺も工夫して作成したいと思っております。
こちらについては、千代田区のほうで収集、運搬し、それぞれ清掃工場、中央防波堤の不燃
ごみセンター、粗大ごみの破砕処理施設のほうに搬送しているというところでございます。こ
こで若干、赤字の部分ですが、一番左の赤字については、収集運搬経費、収集運搬にかかる経
費ということになっております。ですから、こちらに書いています数字、これは当然、区の職
員の人件費であったり、車にかかわる経費であったりするものでございます。その次は処理経
費ということで、ごみにかかわる処理についての経費でございます。収入につきましては、粗
大ごみ等の自己負担分という形で掲載させていただいているところでございます。
下の段、資源の流れでございます。古紙、ビン、缶、ペット、プラスチック、古布等で分け
て記載させていただいております。
古紙等につきましては、新聞、雑誌、段ボール、紙パック、その他紙類ということで、これ
については、中間処理として古紙問屋のほうに搬送し、そこからそれぞれのリサイクル、それ
ぞれの製品化するところに売却しているというところでございます。一番右の欄は、リサイク
ルの結果、どういうものに製品化されているかということで、新聞紙だったり、印刷紙、板紙、
トイレットペーパー、段ボール等の各種製紙の原料としてリサイクルされているというような
形で見ていただければと思います。こちらのコストのほうにつきましても、回収運搬経費、こ
れは回収運搬にかかわる経費、資源化経費につきましては、これは中間処理にかかわるところ
に支出している経費でございます。青字は売却したもので、売却でこれだけの収入を得ている
というところでございます。
ビンは、カレットと生きビンとそれぞれ違うのですが、収集の上、それぞれのところで粉砕
したり、生きビンとして再生しているというところでございます。
あと、缶、ペット、プラスチックも同様の形で、各種回収した上で、リサイクル業者のほう
に引き渡しているというような状況でございます。
最後、下の段は、古布、廃蛍光管、廃乾電池、廃食用油というところでございます。これに
ついては、区内のストックヤード等で収集したものを、それぞれのほうに売却したり、引き渡
しをしているというような状況でございます。一番下は、昨年から始めている使用済小型家電
というものもストックヤードで収集し、売却をしているというような状況でございます。
続きまして、資料3でございますが、今ご説明させていただいたごみの流れの中で、ごみ処
理・資源化にかかわるコストということで、若干、単年度、25年度決算の単年度のコストと
いうことでお示しさせていただいておりますが、ごみにつきましては、コスト的にいいますと、
収集処理コスト、単価としまして、キロ当たり66.9円となっているというところでござい
ます。
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古紙につきましては、新聞、雑誌、段ボール、紙パック、これは収集等を委託しているとこ
ろでございますが、それぞれ売却益を差し引いて、コストとしましてはキロ当たり21.5円
というところが見えるところでございます。
その他紙類につきましては、これは区が収集している状況でございます。そういったところ
もありまして、コスト単価につきましても、キロ当たり105.6円というような形になって
いるということでございます。
ビン、缶、ペット等も、収集については、委託ないし、店頭というのは、コンビニ等の店頭、
これは東京ルール3で行っているところでございますが、コンビニ等の店頭のペットボトルを
回収しているというところでございます。
東京ルール3については、来年2月で終了し、1カ月半ぐらいの猶予を見まして、来年の4
月から店頭の回収はやめるというような流れになっているところでございます。
あと、プラスチック、その他、それぞれのコストを計算させていただいているところでござ
います。
前回のみらいくる会議でも、単年度ではわかりづらいところがある、また、その辺の分析も
含めて推移等もわからないところがあるというようなご指摘も受けていますので、その辺は私
どもも今後工夫して、資料として作成していきたいと考えておりますので、よろしくお願いい
たします。資料の説明は以上でございます。
崎田座長
ありがとうございます。今、25年度ごみ量が確定したということの正式な値と、
それだけではなくて、それにかかった経費ということで、かなりコストを詳細に分析をして出
していただいています。やはりこのくらい細かく出していただくと、いろんな様子が見えてま
いりますので、少し皆さんにご意見をいただこうと思います。
やはり、この審議会としては、今、方式というか、計画を見直していただいた後、スタート
していますので、進捗状況をチェックしていただきながら、課題などに関してより何か提案な
り、ご意見なりいただくというのがこの委員会として大事なところかと思いますので、ご意見
いただければと思っています。
資料1、2、3、どこからでもいいですが、まず、資料1の数字というか、コストの前に、
ごみ量のところからちょっと見ていったほうがいいかなと思っています。それで、ちょっと確
認ですが、一応、区民の皆さんが出してくださったというか、区民と事業者さんも入っていま
すが、区集ごみが少し減っているけれども、事業者さんの持込ごみが900トン増加している
ことで、全体的にはごみ量が微増しているという形になっているというところです。
こちらの区の大きな特徴は、家庭系が大変少なく、事業系が多いというところで、できれば
事業者さんに自分たちできちんと処理をしていただくほうに回していただくという方法が大
事なのですが、小規模の事業者さんで有料券を貼って出していただくことに関してきちんと区
が収集する。それに関しては微減をしているけれども、ご自分たちで持ち込んで有料で渡すと
いう持込ごみはふえている、この辺をどういうふうに考えていくのか、今後に関してどういう
ふうなことを考えたらいいのかというあたりは少し問題になるかなというふうにも思います。
ちょっと量的なところで何かご意見とかあればと思いますが。はい、庄司委員、お願いしま
す。
庄司委員
ちょっと確認をしたいのですが、持込量の数値、Bの数値ですが、これは主として
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焼却施設に持ち込まれているごみということですよね。そうすると、千代田区の量というのは、
この量はどうやって算出しているんですか。全体の23区の清掃工場に持ち込まれたごみを、
区のごみ量で比例案分しているのですか。この数値の出し方をちょっと教えてください。
佐藤所長
基本的には、廃棄物管理計画書というのを事業所でつくっていただいておりますの
で、それに対しての、計画に基づいてこれだけ出しましたというものを全部集計するところで
ございます。
庄司委員
ということは、実際に持ち込まれたごみをカウントして出た数値ではないわけです
ね。
佐藤所長
細かいところは、その部分も含めて、全体の案分等もするところはあるのですが、
基本的には、いろんなところのごみが持ち込まれますので、詳細な部分というのは出ないとこ
ろでございます。
庄司委員
それはわかるのですが、この内訳がどういう形で出ているのか、それを知りたいと
いうことです。
中元主査
持込ごみ量は、清掃工場に実際に持ち込まれたごみの総量をカウントした数字に
なっております。カウントしています。それに対して、事業系の大規模再利用量、こちらのほ
うは、報告書に基づいて計算しているというものでございます。
庄司委員
工場に持ち込まれたのは、千代田区から持ち込まれたかどうかというのは、確認で
きないんですよね。
乙部係長
いろんな区から来ているので。
庄司委員
23区清掃工場全体に入った量は持込量にカウントされていますが、区別には多分
厳密にはカウントしていないので、それとの関係でどうなっているのかなというのを確認した
わけです。というのは、持込量、仮に、実態としては千代田区の事業系がふえていても、全体
として23区のごみの中で千代田区のごみが減っていれば、多分、案分では減っちゃったはず
なのです。だから、この内訳とか、算出方法がどうなのかを押さえないと、千代田区の事業系
ごみをどうするかというのは、数字的にはちょっと検討材料にならないのかなと思いました。
崎田座長
何かコメントはよろしいですか。
佐藤所長
すみません、その辺については。
庄司委員
多分、細かいことは僕も最近現場を離れてわからないですが、全体量で案分してい
るのではないかと思うのです、千代田区分はね。例えば、全体がふえていたら、案分しちゃう
と、千代田区が一生懸命減らしても、千代田区が実態は減ってても、結果的には増になってい
るんです。だから、この数値が単に事業系がふえた、減ったと千代田区に関しては言えないの
で、ちょっとそこを確認したかったのです。
佐藤所長
ちょっとその辺、改めて確認させてください。申しわけございません。
崎田座長
ありがとうございます。今のご質問の様子から行くと、23区全体がふえていれば、
案分で計算してしまうと、区がどうなっているかという実態が詳細には出てこないと。
ただし、先ほどのお話だと、現場の千代田区から持ってきていますという、そういう数字が
現場ではかっているというわけではないけれども、千代田区の事業者さんから出ている書類や
何かの数字を合計するのを入れていくとその数字になるという、そういう積み上げもあるんだ
という理解でいいんですかね。
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佐藤所長
ちょっと今、資料を確認します。
崎田座長
わかりました。ありがとうございます。
笠井委員
単純によくわからないのですが、区の収集したごみが減ってきたりしていますね。
マンション等々はふえていますね。何が原因で減ってきたのかというところがわからないと、
これからどんどん人口が、10年後にふえるわけですから、その対策にはならないと思います。
こういう原因で減ったんだ、今、事業系のことは案分だというので大体わかりましたが、そ
の辺がこれから、減ってるのはいいですが、また、資源化も減っていますよね。事業者もふえ
ているのか、減っているのか、統計等も含まれますし、事業単体の努力もかなり進んでいます
から、そういう原因が見えないという単純によくわからないです。
崎田座長
ありがとうございます。今のご質問、例えば、区が収集したごみ量、Aのほうの1
万6,433トン、これは前年度よりわずかに減っているけれども、今のご発言の形から行く
と、マンションもふえているし、人口もふえていると。それでもごみ量が減っているというこ
とは、対策がどんどん行き届いている、そういう成果が上がっているからそうなっていると理
解していいのかどうかとか、その辺の数字の意味をもう少し理解というか、その辺を考えたほ
うがいいのではないかというご意見です。
佐藤所長
笠井委員のご意見はごもっともでございます。これだけ単純に合計で推移で出して
いますので、ふえた、減ったというような部分での数字に見えてしまいます。
確かに、24年度の11月にその他紙だとかその辺を分けたというところで、全体のごみ量
が落ちているというところもあるかと思いますが、今、これではわかりづらいということで、
指標としてできるかどうかというところもあるのですが、区民1人当たりで見てみたらどうだ
ろうかというところで、今その辺について、いろんな数値を研究して出しています。大体今、
千代田区は単純計算すると500ぐらいですが、そういう中でも、組成調査等も含めて、内容
も含めて、では今の状況でもどのぐらい減らせるか、資源に持っていけるのかとか、そういっ
た部分を来週から組成調査をやらせていただくのですが、その辺も詳細にこれから、見えるよ
うな形でお示しできたらなと思っているところでございます。
崎田座長
どうぞ。庄司委員。
庄司委員
今の笠井委員のことと関連して、笠井委員のおっしゃったことは大切なことだと私
も思います。特に千代田区の場合は、調べたわけではない、感覚的に言って、いわゆる戸建て
住宅、あるいは、個人住宅よりも、集合住宅、マンションの比重が高いと思うんですね。です
から、ごみの組成というか内訳が、どこのごみが、どういう形で出ているのかというのは、あ
る意味で千代田区の非常に特性があって、その辺をきちんと分析しないと、ある意味でこれか
ら、大体の流れとして減量傾向は功を奏していると思いますが、これから先は緻密にやってい
かないと、より効果が高まらないと思います。
そういう意味では、どこからのごみが、どうなっているのかというのは、ぜひ調べてみてね。
佐藤所長
はい。
庄司委員
それともう一つ、これは調べていないですが、最近のマンションは、ディスポーザー
が普及して、生ごみが結構下水処理されている傾向がある。全体ではまだわずかだというんで
すね。まだそんなにごみが大幅に減るほどではないというのですが。ただ、千代田区なんかは
新しいマンションが相当できているし、その比重が高いので、新しいマンションは比較的ディ
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スポーザーを売りにしたりなんかしているところが多いですしね。
そういう点でも、減っているというのがどういう実態なのか、千代田区の特性を踏まえた調
査をしていかないと、これからのごみ対策はその辺まで含めた細かいことをしていかないと、
一般的なごみ減少施策というのは大体行き渡っていると思うので、その辺ぜひ分析をしていた
だきたいと思いますね。
崎田座長
はい、どうぞ。
保科部長
よろしいですか。先ほどご質問いただいた部分で、答えられなかったところです。
25年度の区別持込ごみ量の算定ですね。これは区別持込ごみ量算定分科会というところで
いろいろ作業していまして、25年度については、基本的には実績、要するに、マニフェスト
と言われている実績報告書により算定しております。ただし、25年度については、実績報告
書の提出のない業者が2業者あった。これが今回は量が多量で、7,635トンあったという
ことなので、これについて算定分科会で検討して、結局、直近年度の区別割合を基準として算
定しています。
庄司委員
そのマニフェストは、共用者のマニフェストということですね。
保科部長
そうです、はい。
庄司委員
共用者が、どことどこのごみを持ってきたというのをマニフェストで出しているか
ら、それに基づいている。
保科部長
そうです。ですから、内訳としては、許可業者より継続持込、あと、臨時持込。も
う一つ、排出事業者による継続持込、臨時持込という形で実績で立ち上げて。ただ、たまたま
実績報告書を出していない業者が2業者いたので、そのごみについては前年度実績で案分。
庄司委員
そうすると、推計値だけれども、かなり近いですね。それだと単純な案分ではない
ということですね。
保科部長
そういうことです、はい。
庄司委員
そうですか。わかりました。でも、大変ですね、それは。
保科部長
ですから、結構、たまたまこの間報告あった、8月にあった算定分科会のほうを2
3区でわざわざ設けて。
庄司委員
東京でそこまでやってませんね。
保科部長
毎年毎年、細かな区別の計算をしてやっています。
庄司委員
今、かなりそういう点では、実態に近い数値が取れている。
保科部長
そうですね。かなり精緻な数値になっているかと思います。
庄司委員
そうですか。ありがとうございました。では、直接区の増減は、一応これを参考に
考えていいということですね。
保科部長
はい。
高橋委員
区が収集したごみ量のことでちょっとお伺いしたいことがあったんですが。
崎田座長
はい、どうぞ、高橋委員。
高橋委員
実際が減っている原因がわかりづらい一つに、ごみ量というものの定義が時代に
よって変わっている、年度によって変わっているじゃないですか。その他の紙とか、プラとか、
ごみ量から資源に移ったりとかで。
意外にその他の紙ってごみの中で大きな比重を占めていたりする可能性がありますし、プラ
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というのも結構大きな比重を占めていますので、実態としては人数増加分だけふえているかも
しれないけれども、ごみの定義から外れているもので減っているように見えるだけの可能性も
ありますので、ごみというものの定義は難しいと思いますが、そのずれぐあいというのが反映
されるといいと思います。
1人当たりで出すと、やはりまた定義のずれがそのまま反映されますので、減っているよう
に見えるんだけれども、ふえている。ここで24年度と5年度の区が収集した資源のふえた分
とかを足していくと、ふえている。
佐藤所長
総量はふえているんです。
高橋委員
なので、単純に1人当たり出したことによって比較できるかというと、必ずしもそ
うではなくて、資源に回ることによってLCAとかを考えた購入をつくることもそうなってい
ますが、コスト表を見ますと、コストが結構かかっていますね、資源のほうに。なので、こち
らに行くことがよいのかなというのを比べますと、非常に難しいところがあると思います。
なので、単に1人当たり何キロとか何グラムというのは、もう一工夫欲しい。定義を含めて、
あと、コスト絡みでも、非常に頑張っているのに、頑張りがうまく反映されないような提示の
仕方は損じゃないですか。せっかく事務所さんも頑張っているのに。
それがうまく反映され、実態が見えるように、コストとの絡みでも、区民全体の方が損をし
ないような、無駄にお金を出すのは損ですから、そこら辺のバランスをうまく取れるような出
し方、難しいと思いますが、する必要があるのではないかと思います。
笠井委員
今、高橋委員が言われたことはよくわかるのですが、区民の立場からいいますと、
その辺の、プラ化したことによって、ごみの総量から減らされて、ごみの定義が違ってくると
いうような言い方の中で、要するに、分別とか区民と一生懸命努力しているわけです。
その結果としてこうなったというのが見えてくると、区民というのは非常にうれしいという
か、主婦にしてもこうやって努力した、区民がこうやって努力した結果こうだということがわ
かりやすいので、これは内部的な資料としてはいいのですが、区民向けにはそういうものを出
していただくと、皆さんがこういう分別をしたのでこうなっているんですよ、そういうものも
あるとうれしいのですが。
崎田座長
ありがとうございます。今のお話などの流れからいいますと、まず、ごみとして直
接的に処分するのを減らして、資源のほうに移しましょうという作業を一生懸命やっています
が、ごみから資源に移っただけではなくて、やはり発生抑制とか総量も減らすという努力も必
要なので、そういう意味では、一番下に書いてある、ごみ・資源の総量(H=C+G)という、
この数字自体が少しずつ減ってくるということも全体的に大事という。総量が減るということ
の大事さと、その手前には、ごみとして出すよりは、資源にきちんとするというものの大事さ、
その辺の流れが見えてくるとすごくいいと。
ただし、高橋委員おっしゃったことも提示としてすごく大事なのは、ただし、資源化には、
単純なごみ処理より非常にお金がかかっていると。こういうのをどこまで徹底するかというの
は、自治体経営から見たら、どこで適度な判断をするかというのはあるでしょうから、区民の
やる気というか、皆さんのやる気はしっかりやりながら、行政経営としてどうするかというの
も冷静に見ないといけないのではないですかというご意見です。ありがとうございます。
そこにもう一つ、CO 2 削減とか、そういうのの値が、どれが一番強く出てくるかとか、きっ
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と千代田区さんは、環境のまちづくりとして、その辺の数字がきっと、皆さんの持っている書
類には、ここにもう一つ、CO 2 量とかいうのが出てくるような表が実はあるんですよね、きっ
と。そんな感じがいたしますが。
それが、全体の一番の最適がどこに出てくるかというのを考えながら、それプラス、やはり
千代田区らしい、千代田区だからこの政策ができているんだ、すごいなというところを持って
いくことで、やはり地域のいい意味の特色を出していきたいというところだと思っています。
徐々にその辺明確になってきましたが、一つ、今の、基本的にここの区は、住民の方がとて
も少なくて、事業系が大変多いと。一応、事業系に全部優良シールが貼られているという前提
でいるかというと、実はそうじゃない、中間の、住んでおられて、仕事もしておられてという、
本当に身近な事業者さんも大変多くいらっしゃると。そういう方たちが、ご自分のあれとそれ
をきちんと徹底してくださっているかとか、実は微妙なことがいっぱいあるのではないかと思
いますが。
そういうのが一番交通整理しやすい施策は何かということで、前の審議会、前の前の審議会
あたりは、家庭系も有料化にして、事業者さんの有料化と家庭系も有料化にしておけば、全て
の人が同じようにコストを払うわけなので、とにかくしっかりと減らすということを全員が考
えるという条件、一緒になるのではないかというようなことで、家庭ごみ有料化というのをこ
ういうところでしっかりと取り組むということが、相対的なごみ意識の高揚につながるのでは
ないかというようなことも、かなり前の前の審議会では話し合われたかなというように思いま
す。ということですが、今、特に資料1を中心にご意見いただきましたので、資料1だけでは
なくて、資料2、3の、ごみの量の推移のところをコストを踏まえて見るということで、もう
少しご意見などを追加でいただければありがたいかなということになります。
はい、庄司委員、お願いします。
庄司委員
また質問で、数値を確認したいので。資料2の一番上のごみの流れのところで、処
理経費、単価16.24円/キログラムと。これは焼却をする処理経費、埋め立ての単価です
か。収集運搬経費の単価という意味ではないですよね。処理経費の単価。
佐藤所長
違います。
庄司委員
そうですね。それから、単価を書いていただくのはいいのですが、全体の経費、右
と比較する意味は、総経費を書いておいていただいたほうがありがたいですよね。もし単価を
書くなら、収集運搬経費も単価を書いていただくとよりはっきりすると思うのですが、ちょっ
とそれが欲しいということと。
それから、資源の流れの中で、資源化経費というのがありますね。これは資源化のための中
間処理だと思いますが、例えば、新聞、雑誌、段ボール、紙パックの中間処理というのはどこ
で、どういう形でやるやつが、どれぐらいかかっているのか、その中身をちょっと知りたいで
すね。容器包装の関係は、大体選別の経費とほぼ考えればいいんでしょうが、ちょっと古紙の
関係のところを教えてください。
佐藤所長
具体的に言いますと、千代田区は新井商店というところに委託していますが、そち
らのほうに一括集約しているということで、そこでいろんなリサイクルの部分で選別をし。
庄司委員
異物を禁忌品を除外している、選別しているということですね。
佐藤所長
そういうことです。
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庄司委員
で、その下の、後のが売却で、売上になっている。つまり、新井商店に売っている
わけじゃないですね。また別のところに売っているわけですね。
佐藤所長
そうです。
庄司委員
そういうことですか。収集運搬経費の単価は、キログラム単価はわかったらちょっ
と教えてもらえますか。
崎田座長
資料3のほうには、収入を引いたものの、処理の単価というのは、ごみは66.9
円、古紙は21.5円、その他紙は105円。すごい。すごいって喜んじゃいけないですが、
かかっているということですね、これは。
保科部長
51円ぐらい。収集運搬51.69ぐらいですかね。
庄司委員
51.59ですか。
保科部長
51.69です。
崎田座長
それは古紙ですか。
保科部長
いや、上の。
佐藤所長
ごみの流れ。
崎田座長
ごみの流れ、ごめんなさい、51.69。
保科部長
69です。
崎田座長
はい。
保科部長
収集運搬の中には、いわゆる作業員の人件費等々も入っていますので、ほとんど人
件費。
笠井委員
千代田区のみで算出する。ほかの区との対比というのはあるんですか。大体同じよ
うなことですか。
保科部長
ここまで精緻な調査をしている自治体はないですね。
笠井委員
一般的にはわからないですからね。66円と言われても。
保科部長
千代田区は800ぐらいの事業があるのですが、実は全事業のコスト調査を平成1
2年度決算からやっていまして、ホームページにも公表させてもらっています。
笠井委員
いや、いいんですが、ただ、わからないですから。出されても。
保科部長
人件費は、区の職員の標準経費で入れているので、実際の人件費とそこだけ違って
います。ただ、かかっているその他の費用は、各事業ごとに積み上げている。
佐藤所長
基本的に、ごみ、要するに、清掃工場に係る、ここでいいますと、単価で16.2
4キログラム、これは23区全体をまとめてやっている。一般の持込とか、そういうものはこ
れが基本になりますので、そういう形で出しているところでございます。
笠井委員
ビンなんかというのは、カレット化する以前の段階の、ビンのラベルはがしたりと
かやっているのですよね、水で。ああいうのが中間処理?
佐藤所長
それも入っていますね。
崎田座長
庄司委員、お願いします。
庄司委員
今、笠井委員もおっしゃいましたが、ほかの23区の数値は出てないから書けない
かもしれませんが、もし出している区があったら、ちょっと比較する意味で、あったらいいと
思いますね。
それと、もう一つ、資源化のほうの回収費ですが、資源化経費も区によってかなりばらつき
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があると思いますが、これは単純に、ばらつきがあるからってよその区と比較して、高いから、
安いからどうだって一概に言えないので、もしこの数値を、出すのは必要なことだと思います
が、全体のを出されても、もうちょっと内訳を出したら、なぜこの数値になっているのかとい
うのが。
例えば、資源回収経費の中でも、数値的に、資源化の場合の中間処理施設があると思います
が、どこへ行って、その距離がどのぐらいあるかというのは、結構大きいと思うんですね。
それと、これはもちろんほかの資料を見ればわかりますが、排出量との関係で、恐らく非常
に非効率だと思うんですね。これは別に千代田区に限らず、どこでも大体。効率を前提にする
ような量が資源化にはほとんどないわけですよね。その中でやっているので、物すごく資源化、
効率からいったら悪いし、そういう意味ではばか高いので、どこまで本当にかけたらいいの?
という話が必ず出てくるのですが。
そのことをきちんと議論する意味でも、何でこんなに高いのかというのがわかる資料、それ
でもやはりやったほうがいいんだというふうに言うために根拠が必要だし、それだったらもう
ごみでやったほうがいいよって、どうしてもその判断をする何かデータがないと、単に安い、
高いで比較すると暴論になってしまうので、どうしたら出せるのかというのがわからないです
が、欲しいなと思いますね。
崎田座長
ありがとうございます。今、ご意見ありまして、例えば、資料3を見ていただくと、
単にコストが安い、高いではないというふうなことではありますが、例えば、これをぱっと見
ると、ごみのほうが、売却益をプラスマイナスした最終的なコストで、ごみが66.9円、古
紙が21.5円、その他紙が105円、ビン、缶、ペットが127.5円、プラスチックが3
40円、その他のものが59.1円、使用済家電は資源として売れているので、マイナス35
円と。
この流れで、ふだんも皆さんは、その他の紙類105円と、ペット類の、ビン、缶、ペット
の127円とプラスチックの340円、ここをどうやってコストを安くしたらいいのかという
のを日夜悩んでおられる、そういう理解でよろしいわけですよね。
そうすると、それをどうやったらもっとコスト的にも納得できるような形で考えられるのか、
ごみ量と、コストと、CO 2 削減と、こういうことを考えて、これに関しては、ふだん皆さん
がどう悩んでおられるのかもわかるような情報がこの審議会ではないと、その辺のことをどう
したらいいのか、この数字だけを見ても、なかなか出ない。
笠井委員
CO 2 まで言い出すと、エネルギー量というのは相当かかるわけですよね。水は使
うし、電気を使ってやっているわけですから、そういう計算を出したら、大変なことですよね、
これ。
崎田座長
大変なことになりますが、千代田区さんはやろうとしておられるので。日本の中で
も環境のこともきちんと、環境都市としてやっていく幾つか手を挙げている中にちゃんと入っ
ておられるので。
笠井委員
単純に考えても大変だなと思います。膨大な水を使っているしね、見に行っても。
それはどうなのか。
崎田座長
そういう意味では、CO 2 のところまで今はちょっと言及、データが全くないので
言わないとしても、例えば、その他の紙が資源化されるという資源化ということに関しては、
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とってもいいことなんですが、これをもっとコストを安くするために、どう工夫したらいいの
かとか、そういうことをみんなで考えていけるようにしたほうがいいと思うんですね。
ですから、その他紙類、雑紙をもっとコストを下げて集める方法はどうしたらいいのかとい
うことと、特にビン、缶、ペットをもう少し安くするのと、プラスチック、この辺が課題だと
いうのは見えているので、その辺をしっかりと皆さんと話せるような状況に、次回なんですか
ね、これは、どういうふうに話していったらいいのか。
みらいくる会議のほうでも、成果とそういうものを一緒に考えてというお話があって、いろ
んな方の目で考えていただくのは大変ありがたいことですので、そういうようなご意見も踏ま
えて、審議会も、仕組みや何かを全部皆さんと意見交換している審議会としても、その辺ちゃ
んと見ていくのが役目かなと思いますので、その辺また、データなのか、何が課題なのかとい
うあたりをちゃんと出していただく。
保科部長
今、座長からもお話がありましたように、実は千代田区は、ご案内のとおり、清掃
工場がないということで、少しでも燃やすごみを減らしましょうということで、資源回収がで
きたのですが、ご指摘ありましたとおり、資源回収するだけでも実は4億円以上のお金をかけ
ているんですよね。
だったら燃やしちゃったほうが安いのではないか、みたいな議論は確かにあるんですね。そ
の辺のバランスというのはすごく難しくて。区としてはとにかく、23区、本来的には自区内
処理という形になったわけですが、幾つかの区は清掃工場がないということで、区としても億
単位のお金をかけて、少しでもいわゆる燃やすごみを減らしましょうという取り組みをさせて
いただいております。ですから、確かに数字だけを見るとこういう数字になってしまうので、
是非論というのは当然あろうかと思います。
笠井委員
それCO 2 との絡みなんでしょうか。
保科部長
そうです。CO 2 も当然、燃やせばCO 2 が出ます。
今、東京エコサービスと言っているのですが、清掃の一部事務組合の中で、発電、売電事業
をしていますね。発電して得た電気というのは、事実上CO 2 がゼロ。多少は出るのですが、
ほぼゼロです。それを実は、区立の小学校に電気として買っていまして、出た形になっている、
数字上ですね。ということで、一種のゼロエミッションみたいな取り組みをしている。
ですから、燃やしてCO 2 は出るのですが、逆に燃やした熱で電気を起こして、それをまた
売っているという作業もしていますので、そこは、多分トータルで計算すると、CO 2 を出し
ている形にはなろうかと思いますが、一種の相殺をしている。そこも細かく点検をしてみない
と、今の段階では申し上げようがないような状況です。
崎田座長
今の部長のお話を伺いながら、循環型社会をしっかり進めていこうと思っている人
間にとっては、できるだけ最後にエネルギー回収でやるものを減らすというか、その前に、発
生抑制のところからできることをみんなで真剣に考えていきたいと本当は思っているのです
が。こういうデータを見ながら真剣に、どうやってでは発生抑制から考えて、リデュース、リ
ユース、リサイクルでもっと徹底できるかというのを本気で考えた上で、でもやはり、ここま
ではちょっとやり過ぎというあたりは、熱回収というのは、どこからラインを引くのかという
のを真剣に考えるというのは大事なことかなと思います。
保科部長
そこのバランスがまだ暗中模索というか、やっている最中というところです。何か
15
いいご意見というか、到達点というか、ゴールが見えればいいなと思いますが。
崎田座長
今、容器包装リサイクル法の見直し、審議をしていますが、プラスチックのリサイ
クルなども必ず課題には出てきていますが、そこを深め過ぎると、必ず、マテリアルだけか、
みたいな話に次の段階でなっていったりするので、戦いの直前みたいな状況で、今、課題出し
だけ出てきているところですが。
あともう一つ、情報として、東京ルール3の店頭回収は今年度末で終了というお話ですが、
今、容器包装リサイクル法の見直し審議の中で、最近、小売店の店頭回収に対する社会の期待
というのが大変高まっていることを踏まえて、小売店が一生懸命やっているけれども、小売店
がやっていることに関してのメリットというか、インセンティブというか、それは、販売して
いる社会的責任としてやっているけれども、それは今、容リ法の中にカウントされないし、ど
うやって処理しているのかも、そういう意味では明確に見えてこなくてもいい状態になっ
ちゃっているわけで、もう少しそこをちゃんとするために、小売店の店頭回収の分だけは容リ
法の中に入れてほしいという提案が、小売店からはかなり強く出ています。
それと、ペットボトルが、ペットtoペットの技術が出てきて、質のいいペットボトルを大量
に集めれば、ペットtoペットでできるという工場ができているけれども、物が入ってきていな
いという状況がありますので、もう少し店頭回収を徹底させて、そういうところに流れるよう
な流れに促進したほうがいいのではないかという意見をおっしゃるような方もすごくふえて
きている。
ですから、今回、店頭回収をどういうふうにきちんと小売店がしっかりやることを位置づけ
ていくかというあたりは、もう少し議論になっていくかもという状態だと思っています。それ
が情報です。
庄司委員
よろしいですか。これは今後の課題で、この後いろんな中で検討していかなくては
いけないと思いますが、一つ留意しておかなくてはいけないのは、リサイクルの場合、回収の
場合はとにかく、これは誰がやってもお金がかかるわけですね。
極端な例、小型家電というのはその典型で、だから誰も手をつけないけれども、あそこに貴
重な資源があり、あれが効率よく集まってやったら、まさに都市鉱山で、誰でもやりたいんだ
けれども、とても採算が合わないからみんなやらない。小型家電リサイクルも苦し紛れに、自
治体が回収してくれれば多少はいいだろうということであの法律ができているみたいですよ
ね。
これは容器包装でも全く同じで、ちなみに僕ちょっと今ほかのことで計算したのが、1人当
たりその他プラの排出は、環境省が出している統計だと21.2グラムなんです、1日に。そ
の21.2グラムを1人出していると計算すると、例えば、それを回収するときに、今よく言
われる4立米の2トン車のパッカー車ですね、あれにどのぐらい積めるかは別として、平均し
て1回当たり350キログラム積むとして、それを選別してとなると、これも距離によって違
いますが、23区の場合大体10キロぐらいなので、往復する時間を入れると、日3回往復で
きるかどうかです。収集時間を含めてですね。
そうすると、それに車1台は必要で、それに運転手を1人つけるか、2人つけるかは別とし
ても、その分の必要な、効率的にやるのは、それが3回フルに荷物を運ぶだけの量があれば効
率的にできる、計算的に。
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でも、あれを350キロを3回、1日1,050キロ集められるのですが、僕の計算だと9
60キロぐらいしか集まらないのですが、仮に960キロ集めるにしたら、人口が、1日です
よ、3万人ぐらい要るんです。3万人いないと、それだけの量が集まらないんですよ。それを
週1回やってると、その6倍なくちゃいけないんです。月曜から土曜、毎日それをやると。そ
うすると、18万人。そのぐらいの必要がある。いないと、1台が目いっぱいフルに動けない。
でも、そんな人口を抱えている市町村は、23区、若干多いところは別としても、たった1
台ですよね。千代田区さんなんかは、そんな量とても足りないですよね。そうすると、どだい
効率的にやろうなんて、大阪だって無理なはずで、高くなるなんて必然ですよね。だから、い
ろいろ工夫して、ペットボトルをほかの曜日でやるとか、いろいろやっているところもあるで
しょうが。ただ、そういうことは別として、一品で考えればそうなので。
そうすると、僕はやはり、資源に関しては、通常のごみとは違って、もうちょっと広域的に、
隣接の区が固まってある規模の、僕は、収集に関して言えば、二十二、三万から、25万ぐら
いの人口がいないと、効率的にできないかなと思います。そのぐらいの人口を集めないと、効
率ということを考える数字がないということです。それがあって初めて、どうやったら効率的
にできるかという工夫が成り立ちます。ですから、その辺のことまで含めて考えないと、区だ
けではとてもとても対応ができないことかなと思いますね。
これからの視点は、一旦、区の場合特に、区がそれぞれ独立してやるという形になりました
が、独立しながら広域的に処理をしていく。現に中間処理は広域的にやっているわけですよね。
収集に関しても、資源に関してはやっていかなくてはならない時期ではないのかなと思います。
そういう視点を取り入れるということは。
崎田座長
ありがとうございます。そういう意味で、資源回収をより効率的にするために、少
し、今後どういうことを考えていったらいいのか、今、ご提案の中で、一つの区ではない、も
う少し広がりも必要なのではないかという話がありました。いろんな可能性を考えていく、そ
ういうようなことも必要だろうと思います。
もう一つの視点から言えば、例えば、事業者さんが、事業者さんとして、例えば、商店街な
り、少し広域的なところで、商店街の皆さんが事業者さんと連携をして、自分たちで回収する、
資源化をする仕組みをつくって資源化していくとか、何かそういうようなやり方がないかとか。
やはり今、いろんな地域でそういうチャレンジは進み始めていると思いますので。特に、古紙
の回収と、生ごみの回収に関しては、そういうことに関して少しずつ動き始めていると思いま
すので。
あと、生ごみの回収に関して、もう少し自治体がコーディネートというか、口出しをしても
いいんじゃない?という感じで、今回の食品リサイクル法が出ていますので。食品リサイクル
法の中に自治体のことがたくさん書いてあるのは、自治体はもっとお金出してやってねという
意味じゃなくて、自治体が地域の中の事業系の生ごみとか、家庭系の生ごみとか、やはりこの
次にしっかり仕組みをつくっていかなきゃいけないと困っているところを、うまく今の食品リ
サイクル法の事業者さんの取り組みとか、あの辺の取り組みをうまく活用しながら広げていく
という可能性も考えていただけたらいいのではないかという気持ちを込めて、かなり自治体の
ことを書き込んでいるというところですので。
うまくそういう事業者さんの、大規模事業者さんが生ごみリサイクルに取り組んでいる動き
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を活用しながら取り組んでいただくとか、計画を立てるとか、そういう可能性もあると思うの
で、少し事業系の生ごみと事業系の古紙などは、そういう新しい仕組みづくりという可能性も
あるかなと思います。
はい、ありがとうございます。次のテーマに移っていこうかと思いますが、今、資料1、2、
3に関しての課題出し、継続してみんなで検討していこうということで、かなりご意見いただ
きましたが、何か追加的に、次回までこんな資料があったらとか、何かコメントがあれば。
金藤委員、いかがでしょう。
金藤委員
これに関しては、我々のほうの会議でも、きょういただいた案を中心に議論をさせ
ていただこうかなと思っていますが、いろいろと案は出ましたが、まずは区としてまずちゃん
と見ていこう。コストデータも今回こういった形で、私自身はみらいくる会議で初めて見まし
たが、やはりみらいくる会議でも議論になったのが、先ほどちょっと議論になりました成果の
見方です。
まずは区だけで見ていくと、やはり経年的にまずちょっと見ていって、それぞれコストが上
がったり下がったりとか、排出量が上がったり下がったりとかしていますので、なぜそういう
ふうになっているのかということをまず区として注目して、その取り組みがどうなっているか
ということをまず明らかにした上で、先ほど議論した内容にちょっと取りかかろうかなという
ふうに考えてもいいのかなと考えております。
資料に関してはこれで、これから少しずつ精緻化されてくると思いますので、はい。
崎田座長
ありがとうございます。それでは、みらいくる会議の皆さんも関心を持って議論し
ていただくということで、少しきちんと皆さんでいろんな視点で考えていければというふうに
思います。ありがとうございます。
それでは、きょうの議題の2番目、来街者の流れ、来街者の出すごみについてということで、
これに関して、30分ぐらい皆さんと意見交換をしていければと思います。まず、資料に関す
る情報提供、事務局からお願いします。
佐藤所長
それでは、資料4、並びに、資料5、資料6の説明をさせていただきたいと思いま
す。
まず、資料4でございますが、前回、第3回の審議会、資料等を設定させていただきました。
駅のごみ箱設置状況ですか、それに対して、ご回答が間に合わなかったため空欄でありました
東京駅について、その辺の回答を得ましたので、資料に追加させていただいたところでござい
ます。前回、第3回の資料から、東京駅の部分をつけ加えたというところでございます。
続きまして、資料5でございます。今回初めて出させていただきました。こちらは、区が管
理する都市公園、児童遊園が全部で47カ所ほどあるのですが、こちらについて、公園の一覧
と、くずかごといいますか、ごみ箱が設置してある公園、それについて黒丸印でつけさせてい
ただいているところでございます。都市公園で9施設、児童遊園で5施設の合計14施設に公
園のごみ箱を設置している状況でございます。設置の基準というのは、特に明確な基準という
のは今のところないのですが、担当の道路公園課のほうにも確認しましたが、過去の経緯等も
踏まえた中で設置したり、また、苦情等で排除した公園があるということは聞いておりますが、
明確な基準はないというようなところでございます。
この資料に基づいて、位置について、千代田区の地図の中で落とし込んでいるところでござ
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います。ピンクのところが都市公園で、ブルーのところが児童遊園というようなところでござ
いますが、今回、示しているのが、ごみ箱を設置してあるところを示させていただいていると
ころでございます。資料の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
崎田座長
はい、ありがとうございます。
いろいろと千代田区は来街者の方も多いところですので、そういう意味で、まちの美化とか、
そういうことも考えながら、来街者のごみに対する対応とか、それがどういう可能性があるの
かということをずっと話し合ってきていますが、徐々に資料を出していただいています。あり
がとうございます。今回も、この新しい資料をもとに、皆さんに少しご意見など言っていただ
いて、議論を深めていければと思っています。
今回は、駅のごみ箱と、都市公園のごみ箱ですが、実は、まず、駅のごみ箱の設置数を見て、
神田駅3カ所、秋葉原5カ所、東京駅27カ所とか、これを見ていると、普通の駅のごみ箱と
いうのが、やはり最近は非常に、ごみ箱を設置すると、そこに入り切れないごみであふれると
か、テロとかそういうことも考えてできるだけごみ箱を少なくするとか、そういうことで少な
くなっている傾向ですが、東京駅は設置をしているが、ほかは少ないという。これってそうい
うふうに読めるのか、どう読んだらいいのかというあたり、この数字をどう読むかなのですが。
まず、駅のごみ箱の数ですが、事務局のほうではこの数字をどういうふうに感じておられる
か、ちょっと一言教えていただけますか。
中元主査
東京駅については、新幹線のホームがあるということで、新幹線のホームに対して
は2カ所ごみ箱を設置している。やはり距離が長いですから、サービスとしてごみ箱のほうを
数多く用意しているみたいです。ホーム本数が多いということで、大体ホームに1カ所と、新
幹線のところということで、それでかなりということ。ほかの駅も大体、ホームにあるところ
か、もしくは、改札口のそば、要は駅員から見える範囲にあるというところが大体の傾向です。
崎田座長
ありがとうございます。以前、桜の季節の千鳥ヶ淵のあたり、区民のきょうお休み
の窪田さんが、グループの皆さんと、「持ってきたごみは持ち帰りましょう」というプラカー
ドを持って歩いて、皆さんに持って返っていただくということを長年続けておられるというこ
とで、ここは非常にごみがない道筋になっていて、ここはごみ箱を設置しないということでう
まくいっているという話もよく伺いますが、駅のごみ箱とか、公園のごみ箱、これをどう読む
かというのを、少し皆さんにご意見をいただければありがたいと思いますが、公園のほうを
ちょっと見ますと、くずかごがないところがほとんどなんですか。
佐藤所長
そうですね。
崎田座長
半々ぐらいということですか、これ。都市公園は半分あって、児童遊園はほとんど
ないという。
佐藤所長
そうですね。児童遊園は基本的に、そんなに大きい、橋詰とか、そういうところが
ありますので、そもそも設置するスペースがないというところもございます。
崎田座長
笠井委員。
笠井委員
設置してあるとかないとか、マネジメントの問題というのが多分、公園を管理する
という、そこに誰かがいるとかいないとかということも含まれるのか、それは人的にシルバー
人材センターでもいいから、そういう方たちがいるのか。駅の構内で、ビンとか缶とかごっちゃ
に入れますが、ビンとか缶とかというのは、自動販売機のそばにあることを言っているのか、
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特別に置いてあるのかというのは違うと思いますが。
新幹線社内の掃除というのは、すさまじい早さでやるんですね。ですから、外側もそういう
すさまじい早さでやるという。それは人件費の問題が大変なのでしょうが、おもてなしとかな
んとかということであれば、そういうことも考えなければ、鉄道事業者にお願いしなければい
けないのかなというふうにも思いますし。
あと、公園とか何かというのは、全体的にきれいとか汚いとかという話まで、我々も行っちゃ
うのですが、夏草が生えたり、下草を刈ってないとかということも含まれますが、それとごみ
があふれちゃうとか、そこで飯を食うからどうのこうのとかという、ライフスタイルなり、そ
ういう個々にまで行くんでしょうが、そういうことを含まれていないと、なかなか解決しない
かなというふうに思いますが。全体的にありませんね。探さなきゃいけないという。
あと、町場であるのは大体コンビニですよね。地方に行くと、コンビニも、店舗の中に置い
てあるのが多いですね。地方自治体においてはそれを回収しないとか、なかなか距離が離れて
いるからなのでしょうが、店舗内にしかごみがない。
「どこにあるんですか」と聞いたら、
「店
舗の中です」と。都市部は意外とごみや何かのあれは置いてありますね。全体的にはそんな感
じです。
崎田座長
ありがとうございます。今、笠井委員がおっしゃっていただいたこと、非常に重要
なことですが、最初におっしゃった、設置だけではなくて、運営が問題ではないかという話で、
実はそのとおりで、設置をすると決めたら、それをしっかりと、定期的に回る人の数をふやし
ていくというか、やらないと、設置しているところがあふれてくると、その周りにみんなが置
いて、そこが非常にごみが散乱する場所になってしまうというのがあって、設置をする場合に
はきちんと運営する。それをどこまで徹底して設置をするかという、そこも作戦をきちんと考
えるということが大事なのだと思います。
ここのところは本当に、割にいろんなまちの中の、何か危険物が入ってしまって、テロの温
床になるのではないかというテロ対策と、ごみがすぐあふれて非常にごみが逆に汚くなってし
まうということを考えて、ごみ箱を設置しない、そういうような方向にここのところずっと来
ているのですが、本当にこのままでいいのかどうかというのを一度考えることも必要なのでは
ないかというところに来ているかなと思います。
ただし、私も前回か前々回お話ししましたが、京都のほうで観光地で、皆さんにきれいなま
ちで歩いていただくために、ある町筋では、しっかりとごみ箱は設置すると。だけれども、そ
れは、商店街で非常にきちんと役割分担して、1時間置きに見て回るとか、そういうことにな
るようにきちんと役割分担して、みんなが努力しながらきれいなまちにしている。それだけの
運営の仕組みをつくっているというまちもありますので、どのくらい考えるかというところだ
と思います。
何かこの辺に関して、こういうふうに考えていったらいいのではないかとか、今後の考える
方向性とか、ご意見があれば、少しいただいておきたいとい思いますが、いかがでしょうか。
高橋委員、お願いします。
高橋委員
公園のくずかごがある公園と、くずかごがない公園に落ちているごみの量って、数
えたことはありますか。組成調査するような感じで。
佐藤所長
実際、大体、毎朝、公園清掃していますので、実際問題、この公園でどの量という
20
統計というか、そういう数字は出ていないというのが事実です。
高橋委員
清掃の方が入っていらっしゃる場合は、清掃の方に軽く、多いとか、少ないとか、
何個とか、負担がない程度のご報告をいただくと、どうしたらいいものかという判断の基礎
データができるような気がするんですね。
くずかごって、設置すると効果的な場所と、設置しても効果がない場所という二通りがある
ような気がして、設置すると効果がある場所というのは大体、そこの公園を利用する人がごみ
をきちんと捨てようという意識が高い人とか、分別する人たちが多いところは設置したほうが
効果があるように感じられるのですが、そうじゃない人たちが多いところでは、設置してもし
なくても一緒というか、捨てるものは捨てちゃうというので、清掃頻度を上げるとか、別の対
策をしないと散らばる、小さなごみがなかなかなくならないような話を聞くことがあるのです
が。
笠井委員
公園利用の意識の問題というのもあるんじゃないですか。要するに、そこで飲み食
いをしないとか、昼飯を食うとか、食わないとか、それは微笑ましいのか、微笑ましくないか
らやめてほしいのか、そういうことともかかわりがあるんですね。
高橋委員
で、どういう人が、どういうふうに使うのかというので違う。
笠井委員
ライフスタイルなんですね。
高橋委員
家族連れが来て、きちんとしたご家族が集まって、ピクニックとかして食事をすれ
ば、持って帰ってくれと言えば持って帰ってくれる可能性が高いですが、そうではなく、もう
ちょっとモラルが低い人が外で食べる場合には、そのまま捨てる可能性が高いので、誰が利用
するのかによって違うのですが。
モラル調査とか、利用者調査というのはなかなか難しいので、実態としてごみがどのくらい
捨てられているのか、どんなごみなのか、個数は幾つなのかというのを清掃の方に軽く挙げて
いただいて、それを全公園でプロットしていき、くずかごの利用状況を見ていき、例えば、置
いてみるとか、なくしてみるとかすると、そのくずかごがどれだけ有効かって。
笠井委員
それはもう一巡してるんじゃないですか、多分、千代田区では。一巡してるんじゃ
ないですか、そういうやり方。例えば、設置をしたということもあるし。設置はしてるんです
よね。うちの近くにもありますが、設置したところは必ずたまります。設置しなければたまら
ないなり、落ちることはありますが。
高橋委員
例えば、回収頻度をもうちょっと上げるとか、もうこれ以上上げられないから、困っ
ちゃったらなくしていくという。では、これは最終形ということですね。
笠井委員
ある程度長いスパンで教育的な考え方もしないといけないんでしょうね。監視員を
置くとか。監視員と言うとあれだけれども、そこに。
高橋委員
清掃員。
笠井委員
シルバー人材センターでいいから、回ってもらうとか、そういうものも必要。余り
看板を立てるのもよくないですしね。意識の問題。
佐藤所長
都心区の公園の使い方というのがかなりありまして。
笠井委員
ただ、設置するとか、しないとかというのは、多分一巡しているから、答えは出て
いるから設置しないんでしょうね。
崎田座長
そうすると、今いろいろ高橋委員からご質問がありましたが、現実には公園管理と
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か、区の皆さんは、今、試行錯誤はもう終わった形のレベルという話もありました。これは、
設置しているところと、設置していないところがありますが、その差はどこにあるのかという
のだけ調べておいていただければと思います。
やはり、例えば、どこも1カ所だけは設置するとか、公園の入り口1カ所には必ず設置する
と決めて、2カ所はしないとか、何か児童遊園も、設置してあるところは五つあるけれども、
20はしてないとか、やはり設置するかしないか、何か徹底していないのはなぜかっていう、
そこだけはやっておいていただかないと。
佐藤所長
確認させてください。
崎田座長
はい、そうですね。ありがとうございます。
佐藤所長
そういった意味で、先ほど清掃の話も出たのですが、やはり夜間帯の利用が多い公
園だとか、昼のサラリーマンが食事している公園だとか、そういう部分があって、例えば、昼
間掃除しても、夜間で若い人たちがバーッときて、朝になるとごみがわーっと落ちているとか、
そういった状況とか。
笠井委員
それは来街者の問題でもあるんでしょうね。
佐藤所長
だから、清掃の時間も、朝やるとか、昼過ぎにやるところとか、そういう区別はつ
けております。
高橋委員
これはちなみに、この前のお話だったと思いますが、何のためにするのですか。よ
り美しいまちにするため?
崎田座長
はい。特に、今回第4回ですけれども、今、基本計画ができて、次のところの間に
進捗を点検しているわけですが、区長さんが初回のときに、特に東京オリンピックとかいろい
ろありますし、やはりまちがきれいになるってすごく大事なことで、でも、千代田区は来街者
の方が大変多いまちなので、そういう意味で、来街者の方のごみのことも考えて、どういうふ
うにきれいなまちにしていくのか、一つの方向性をつくってほしいというふうなお話をされて、
そこからスタートしております。で、現状を考えようということになっています。
高橋委員
もしもそうでしたら、現状の試行錯誤をさらに超えた、よりすばらしい、努力が求
められているような気がすごくするのですが、さらに頑張る、さらに英知を結集すると、これ
がおもてなしにつながるということなので、今までもすばらしい努力をなさっていると思うの
ですが、もう一頑張りするという頑張りをするために、なぜここなのか、そして、その根拠は
どこか、見るだけでも、ではどうしようということも考えることができますので、お金かから
ないで、労力がかからないでできることからやるためにも、なぜやるのかということですよね。
崎田座長
はい、ありがとうございます。あと、ここ何回かで、いわゆるお花見とかそういう、
季節的なもののごみの話と、公園と駅と、あと、秋葉原とか神田とか、本当にまちに来る方が
多いところのまちのごみの話と、かなりデータが出てきましたので、少し一回、全体意見交換
できるようなことを次回あたり少し考えるとかしたほうがいいかなと思います。
あと、まちのごみ箱とか、そういうことを考えるときに、少し今回、はっきり言えば、東京
オリンピックや何かを契機にして、その後の東京のまちをどうしていくか、みたいなことを考
えた上で、このオリンピックの機会を活用して、どういうふうにするのか、みたいなことも考
える機会としては大変いいことだと思いますので、こういう現実を踏まえて、将来的にどうい
う東京の町にしていくのかということで、ちょっと考えるような時間を次の機会とか持てると
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いいなというふうに思います。
先日いろいろめぐってきて、オリンピックだけではなくて、その後いろいろEUの国、循環
政策で回ってきたのですが、とにかくごみ箱が気になっていろいろ見てきたのですが、意外に
ごみ箱たくさんあるんですよね。意外にたくさんあります。それで、やはり国によって、分別
の色がきちんと分かれていて、形は微妙に違うけれども、どこへ行っても色が同じ、みたいな
ところがきちんとあったりとか。やはりそろそろ、最低限の分別をするときに、そういうとき
のボックスは2種類なのか、3種類なのか、そのときに、色は何色にしておくのが日本らしい
のかとか、そういういわゆるユニバーサルデザインみたいなものを決めておく時期かなという
感じがすごくしたのと。
あと、まちの公園の入り口とか、まちに置いてあるのを、やはりテロ対策なんかもあって、
ポールの上に輪っかが置いてあって、袋がそこに下がっていて、透明で、外から中に何が入っ
ているか見えるというごみ箱がまちの中多いなというふうに思いました。そうすると、朝とか
夕方、清掃車がわーっと回るときに、その職員の方がぱっと一緒になって、大型パッカーの中
に入れていったりとか、国によって微妙に違いますが、いろんなやり方を取っているなと思い
ました。
金藤委員
それで成果とかちゃんと出ているんですか。ごみが減ったりとか。
崎田座長
今回そこまで、政策のほうをいろいろインタビューしたりするのだったのですが、
そういう細かいデータのところまで見ていませんが、一応、町の中に、その周りにごみがわっ
とあって、みたいなところはなく、きちんと設置してあるところはきちんと管理しているとい
う感じでやっている、すごくそれは強く感じました。
金藤委員
管理している人というのは、どういう人ですか。
崎田座長
それはやはり清掃というか、行政からの依頼でやっている方だと思います。
笠井委員
ロンドンは、ごみは。ごらんになって。
崎田座長
割に、昔よりは意識が高まったとおっしゃっていました。日本のほうが高まってい
ますが。こういうものの関心は日本のほうがすごく高いというふうに皆さんおっしゃっていま
す。ロンドンオリンピックのときには、三つに分けていました。ロンドンオリンピックの会場
の中も外もそうなのですが、基本的にロンドンオリンピックは三つにしていました。
一つ目は、食品と、不思議なんですが、食品と食品の周りのコンポストに一緒に入れるごみ
という。ですから、マクドナルドのバーガーを一緒に食べた周りの紙ごみみたいなものは、マ
クドナルドのほうに、バイオ、いわゆる必ず堆肥化になるような素材にするということを徹底
させて、そこに一緒に捨てさせてるとかですね。
ですから、一つは、生ごみ、コンポストができるごみ箱と、もう一つは、ビン、缶、ペット
みたいな容器と、あともう一つは、それ以外のものという不思議なごみ箱です。ですから、国
によって違いますが、ロンドンは三つに分けていて、えー、とか思いながら見てきました。
笠井委員
オリンピック期間中はふやしたんですか。
崎田座長
徹底してふやして、それを管理する人を教育した。ですから、大会期間中は関係者
が20万人、ボランティアが7万人、いわゆる来街者が1,000万人だったそうで、ごみ箱
は徹底してふやして、それを管理する人もふやす、そういう作戦でやったみたいです。ですか
ら、少しは分別が徹底したかなという感じで。
23
でも、競技場をつくるところ自体は非常に資源を、ほかのリサイクル材を使って建物を建て
るというか、整地をするとか、新幹線の工事をしているところから今かなりの土が出るので、
それを使って会場の用地の土を入れるとか。
例えば、選手村は少し改造して、今、大きなマンション群になっているのですが、それは最
初からそう考えてまちづくりしているというふうにおっしゃったので。中の間取りを少し変え
て。今ちょうどそこの販売をしている真っ最中なのですが、オリンピック公園のあたりという
のは、割にロンドンの東側で、少し低所得者の方が大勢住んでおられたところで、あんまりみ
んなが住みたがらない地域だそうですが、そこに立派なマンション群が建って、かなりそこに
住む方が、若い割にきちんと暮らすタイプの方がそこに入ってくるようになって、まちの様相
が一変したというお話をされていました。
この話題に関して、何か皆さん少しプラスがありますでしょうか。よろしいですか。
継続的に、次回あたり少し、きちんと総合的に意見交換できるような、次回あたりって、や
らなきゃいけないことが、先ほど来、きょう審議の1番のごみ量のいろいろデータをもとにし
て、やはり継続的に、この地域が抱えている課題はどこにあるのか、課題というか、いわゆる
コストを下げるという、コストを下げて、ごみも減らしていったりとかですね、そういうより
よくしていくところの方策に関してもう少しきちんと議論をするということと、来街者のごみ
に関して、少しその後のきちんとどうしていくのかということを考えた上で、そろそろ全体の
意見交換をするということも必要なのではないか。この二つのことできょうは大体方向性が見
えてきたかなと思います。
ですから、この両面とも継続的に議論をしていければというふうに思っておりますが、きょ
うは内容的にこういう流れでよろしいでしょうか。
はい、ありがとうございます。では、庄司委員、お願いします。
庄司委員
来街者という点で一つのテーマになって、検討していかなければいけないというこ
とですから、来街者、先ほども公園の利用者との関係で関連した話が出ていたように思います
が、来街者と一概に言っても、来街者の来る目的は、大きくは、本当にビジネスで来る来街者
と、観光、買い物とかショッピングを含めて、観光で来る来街者、それから、ちょっとまた違
う時点で、外国人の来街者とか、来街者の性格づけを少し分けて対策を考える必要もあるのか
な。それはある程度地域と結びついてくるし。例えば、丸の内かいわいなんかは、どちらかと
いうとビジネスのほうが多いのかなと。ちょっと部外者的には思うのですが。ですから、まち
の特性によって、その辺が少し違ってくると思います。その辺のことも念頭に置いて考えなく
てはいけない。
それについては、先ほど公園のこともそうですが、やはりそういったデータ、基礎的なデー
タはどういう流れがあるのかというのをもうちょっとわかるようにできたら、非常に検討に有
効だと思います。
笠井委員
千代田区独自も大事ですが、やはり広域的な対応になるのだと思いますね。来街者
の問題は。
崎田座長
はい、ありがとうございます。今、ご意見の中で、来街者の方の方策を検討すると
きに、来街者の性格が地域によって違うのではないかというお話と、もう一つ、やはり少し、
東京全体とか、日本全体の、どういうふうに持っていくのかという、そういう全体の方向性み
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たいなものをどう考えるのかという地域目線をしっかりしていくのと、少し大きな目線と両方
必要だということで出てきました。関連する情報みたいなものを、事務局のほうも少し収集し
ていただければ大変ありがたいと思います。
オリンピックのほうに関しては、私も、今回、直接、計画をつくるところではかかわったの
ですが、実施するまでにかかわるかどうかというのがまだ全然、私の場合見えていないので、
一生懸命オリンピック委員会とか、東京都のオリンピック委員会に提案していくようにしたい
というふうに思っています。ありがとうございます。
それでは、きょう皆さんからいろいろ貴重なご意見をいただきましたので、継続的にこの区
の廃棄物の状況を皆さんで見ながら意見交換して、方向性をぜひいろいろと話し合っていけれ
ばと思います。きょうはどうもありがとうございます。
それでは、事務局のほうで、次の日程とか、少しお願いいたします。
佐藤所長
はい。本日はありがとうございました。次回の日程でございますが、次回11月を
予定しているところでございます。会議室等の状況から、今のところは11月の10日、11
日、もしくは、翌週の18日あたりでいかがでしょうかというところですが。
崎田座長
11月の10日、11日。
佐藤所長
これは午前中になりますが。
崎田座長
18日の午前中。
佐藤所長
10日、11日の午前中、もしくは、18日の午前中あたりということで、ちょっ
と調整させていただけたらと思いますが。
崎田座長
ちょっと伺いますが、この日は絶対だめというのが決まっている方だけ、ちょっと
様子を伺いたいのですが、10日の午前中はもうだめってわかってる方。
金藤委員
はい、授業があります。
崎田座長
金藤先生、はい。11日は絶対だめというのがわかっている方。18日は絶対だめ
という方。はい。そうすると、今、第1候補は11日。
佐藤所長
では、11月11日、火曜日でございますが。
崎田座長
これを第1候補にして、ほかのきょうお休みの方に伺って、最終判断していただけ
ればと思います。今のところ候補は10日、11日、18日とありますので、ほかの委員の方
のご様子を伺うまでこの三つを取っておいていただいて、第1候補が11日ということで。
佐藤所長
いずれにしても、午前中、きょうと同じように10時ごろからの会議になると思い
ますが、よろしくお願いします。
崎田座長
では、早目にその経過を出していただければと思います。
佐藤所長
きょう欠席の委員の方にも、早急に確認させていただいて、早急にご連絡させてい
ただきたいと思います。最後になりますが、冒頭にご案内したように、区の基本計画の関係で、
手短にお願いします。
福田係長
本日はお忙しいところお時間いただきまして、ありがとうございます。私は、基本
計画の改定業務を行っております政策経営部企画調整課の福田と、担当の小目と申します。よ
ろしくお願いいたします。
千代田区におきましては、区の最上位計画であります千代田区の第三次基本計画に基づいて
区政運営を行っているところでございますが、この基本計画というものが今年度末で計画期間
25
の満了を迎えますので、その改定作業を現在行っているところでございます。本日お時間を頂
戴させていただきましたのは、次期千代田区第三次基本計画策定検討に向けたアンケート調査
へのご協力のお願いということで、お時間を頂戴させていただいております。限られた時間で
ございますので、簡単でございますが、アンケート調査の内容についてご説明させていただい
て、ご協力をお願いできればと存じております。
では、担当から。
小目主事
それでは、基本計画、千代田区第三次基本計画というものですが、こちらは区の最
上位計画でございまして、今、庁内における検討を経て、施策の目標という各区を取り巻く課
題をもとに、案文を完成させたというところでございます。
今後については、区役所庁内の皆様のご意見を踏まえた上で、最終的な確定を図っていきた
いというところでございまして、一般廃棄物処理基本計画と、千代田区第三次基本計画の両者
の整合性を図る観点からも、ぜひ皆様のご協力をお願いしたいというところでございます。ア
ンケートの具体の内容でございますが、左上、ホチキスどめの5ページのものとなっておりま
す。基本計画の構成は、五つからなっておりまして、1ページごとに項目ごとに意向をお聞き
するという内容になっております。
まず1点目、1ページ目が、「現状と課題」という欄でございまして、こちらは「資源循環
型都市を目指します」という、廃棄物を取り巻く施策の目標についてですが、こちらの現状と
課題、事実関係を主に記載しているという箇所でございます。
2ページ目に移りまして、続いて、「課題解決の方向性」という欄ですが、こちらはさきの
「現状と課題」を踏まえまして、区において考え得る課題解決の方向性というものを文章で示
したものとなっています。
次が、「目指すべき10年後の姿」です。こちらが「10年後、千代田区が理想とする姿に
ついて、文章で表現しましょう」というふうになっております。
続いて、ページをおめくりいただきまして、
「10年後の姿を実現するための主な取り組み」
という欄でございますが、こちらは、目的を実現するための取り組みとして、主に抽象的な表
現にとどまってしまうのですが、こちらは3項目記載しております。より具体の項目について
は、こちらの項目、基本計画を踏まえまして、毎年度の予算編成であったり、あるいは、一般
廃棄物処理基本計画といった分野別計画のほうで具体化を図っていきますので、こちらはやや
漠として表現にとどめることになっております。
最後です。「施策の目標実現に関する指標」ということでございまして、こちらは、目標と
するものを、10年後の姿というところでは文章という形で表現しているのですが、こちらは
数字という形で客観的に示せるようなものを目指しておりまして、項目立てというのを挙げて
いるところです。
こちらについて、何かお気づきの点がある箇所のみで結構でございますので、案文をごらん
の上、ぜひご記入の上、ご返送いただければと考えております。こちらのアンケート、電子デー
タのご用意もございます。ご希望の方は、通知文のお問い合わせの欄の電子メールアドレスに
ご連絡いただけましたら、お送りさせていただきますので、ぜひご活用いただければと思いま
す。
説明は以上となります。返信用封筒も入っていると思いますので、郵送の方はこちらをご利
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用いただければと思います。
笠井委員
全部に対して回答しなくてもよろしいですか。
小目主事
はい。お気づきの点のみということでも。
保科部長
私のほうから若干補足をさせていただきますと、役所の行政計画というと、通常、
文字ばかりずらずらずらずらと書いてあると思いますが、千代田区はそういうことをしていま
せんで、いわゆる目標管理型という言い方をしていますが、これは環境安全部の部分ですが、
基本的に3本の柱に施策を重点化してあります。三つの柱がおのおの対応するような形のつく
りにしております。各項目。
ですから、1個目の、現在の姿は2ページ目ですね、官公庁やオフィス、学校などが集中し
ている区の特性がありますよ。次が、10年後の姿が、区内から発生する資源化されないごみ
量が減量されている。最後に来て、それに対応する指標として、区民1人1日当たりの排出量
という形で、横で対応させるようなつくりになっています。そこのところは、独特というわけ
ではないですが、こういう重点化したつくり。
この資源循環型都市の大きな重点的な施策として三つ、3本の柱を充実するというのがこの
項目になっております。ですから、3本の柱が少ないよ、この柱も大事なのではないかという
ご意見も結構です。よろしくお願いします。
崎田座長
わかりました。ありがとうございます。今のご説明のように、目標管理型でやって
おられると。特に計画の場合、10年後を目指して考えて、バックキャスティング型に考えて
いくという形になっていると。この3本の矢で、これでいいのか、あるいは、それでいいとし
て、どういうふうな形で持っていくのがいいかとか、逆に4本か5本あったほうがいいとか。
保科部長
そうですね。あと、特に指標なんかは、10年後だから、極端に、これはゼロだろ
うみたいな言い方をされる方がいらっしゃるわけです。例えば、さっきのゼロエミッションみ
たいな。一応、環境安全部としては、そこは無理なので、「ごみが減量されている」という言
い方、今よりも、何%かわかりませんが、減らすというような、それが妥当かなという考えで
す。
笠井委員
難しいですよね。
保科部長
究極の。
崎田座長
そういえば、いろいろかかわった皆さんが、ゼロエミッションという目標を掲げた
のは、行政的にはやり過ぎだけれども、やはりみんなにそれに向かってやるという意思を徹底
させるためには効果があったと、皆さんが一生懸命おっしゃっていました。という形です。ご
説明ありがとうございました。これをいつまでにというのは、どこかに書いてありますか。
小目主事
3番の締め切り、10月6日の月曜日に企画調整課となっています。
崎田座長
すみません、はい。それで、先ほど、メールのほうがいい方は。
小目主事
表面に問い合わせ先ということで、一番下に電子メールアドレスを記載させていた
だいておりますので、そちらにご連絡いただければ、ワードファイルをお送りさせていただき
ますので、そちらでご確認いただければと思います。
崎田座長
それにポンとワードファイル、事務局から送っていただくなんていうサービスはな
いですか。
中元主査
メールアドレス、何名かちょっとわからない方がいらっしゃるので、わかる方には
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お送りするのは、うちのほうからできます。
崎田座長
皆さん、ふだん連絡をメールでいただいている方は、とりあえずワードファイルポ
ンと送っていただいたほうがやりやすくはないですか。
保科部長
それは私のほうでやらせていただきます。
崎田座長
では、とりあえず、ふだんメールでやりとりしている方には、ワードファイルを送っ
ていただくということでお願いしたいと思います。ご協力、私もでは一生懸命、はい。ありが
とうございます。では、皆さん、ぜひこの辺のご協力いただいて、取り組んでいければと思い
ます。本当はこれ、そのためのブレーンストーミングか何か、みんなしてやったほうがうまく
いきそうですよね。まあでも、10月6日ですから、出した後ブレーンストーミングでもいい
ですか。
保科部長
そうですか。計画そのものは来年度、27年度が初年ですので、これからパブコメ
等がございます。
崎田座長
わかりました。
庄司委員
今の基本計画案というのは、送っていただけるんですか。
保科部長
できた段階で概要版。それをお配りします。
庄司委員
いや、このアンケートに対する回答をするのに、今ここにあった質問の文言だけで
判断して回答すればいいですか。
保科部長
それで結構です。今現在、考えている指標が幾つかあるのですが、そこの部分が省
略されているだけで、ほぼ大体そのぐらいの分量なんです、計画が。見開き1ページで1項目。
全体に40から50項目ぐらい、施策の柱。
崎田座長
基本計画なので、大所がボンと来るという感じですか。
保科部長
そうです。区の全ての行政の課題の中から40から50ぐらい抽出して、それで一
個一個、見開き1ページで、現状からずっと書いて、指標までという形です。
崎田座長
40ぐらいの項目を全部知ったほうがいいですか。それとも、それはこの審議会で
すので、これだけでいいという。
庄司委員
参考に、あったほうが何となくイメージができるかなと思います。
保科部長
いわゆる現在の検討案。
庄司委員
はい。
崎田座長
それはメールデータであるんですか。
小目主事
メールでお送りします。
庄司委員
それを一緒に送っていただければ。
崎田座長
では、データをいただくときに、現在はこういう状態です、みたいなものをいただ
いたほうがありがたいと思います。
中元主査
事務局のほうから一式送らせていただきます。
崎田座長
はい、わかりました。では、そういうことでご連絡いただいて、10月6日までと
いうことで、皆さんに作業していただきますが、ご協力いただければと思います。よろしくお
願いします。お疲れさまでした。
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