総合技術教育研究センター報

佐世保工業高等専門学校
総合技術教育研究センター報 NO.4
地域連携
佐世保高専
SASEBO
NATIONAL
COLLEGE
OF
TECHNOLOGY
目
次
■巻頭言
佐世保工業高等専門学校長 井上 雅弘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
佐世保工業高等専門学校総合技術教育研究センター長 久留須 誠・・・・・・・・・・・・・・・・2
■概要
佐世保工業高等専門学校 総合技術教育研究センター概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
■目的・制度
総合技術教育研究センター目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
産学連携制度の紹介
共同研究/受託研究/寄附金/技術相談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
■組織
組織図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
■部門紹介
海洋開発機器部門長 /生物環境部門長
長嶋 豊/長田 秀夫・・・・・・・・・・・・・・・8
加工計測システム部門長 /社会人教育部門長 小原 彰/中野 和典・・・・・・・・・・・・・・・9
情報処理部門長
前田 貴信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
■研究紹介
[共同研究紹介] 放電を用いた大気汚染ガスの浄化技術の開発 / 柳生 義人・・・・・・・・・・11
新型砕氷艦に搭載するデッキクレーン模型の製作 / 小野 文慈・・・・・・・・12
[受託研究紹介] 耐熱性フレキシブル基板の開発と色素増感型太陽電池への応用 / 古川 信之・・13
[科学研究費補助金研究紹介]
姿勢変動に頑健な人物属性推定と関連研究について / 滝本 裕則・14
理工系科目の教育に使用される言葉についての研究
-問題点の解明と改善について- / 田崎 弘章 ・・15
■外部資金活動紹介
地域活性化への貢献(広域展開型)
-日中相互交流を通した実践的若年技術者の育成-(現代GP) / 川崎 仁晴・・・16
高等専門学校での特別支援教育推進事業
-発達障害のある学生に対する支援に関する共同的取り組み-(学生支援GP) / 松尾 秀樹・・17
自宅でもできるパソコンを使った実用電子工作(JST) / 志久 修・・・・・・・・・・・・・18
理科好きの中学生を育てるための教員研修講座(JST) /
森 保仁,須田 淳一郎,牧野 一成 他・・19
■佐世保高専 学科研究紹介
[機械工学科]垂直上昇気液環状二相流の界面性状に及ぼす表面張力の影響 / 古川 徹・・・・・・20
[電気電子工学科]プラズマプロセスによるフレキシブル基板上への酸化タングステン薄膜作製 /
川崎 仁晴・・21
[電子制御工学科]Web 検索においてキーワードをどう選ぶか / 武富 敬(名古屋 孝樹)
・・・・・22
[物質工学科]TiO2光触媒・ゼオライト複合材料とオゾン併用による VOC 処理技術 / 下野 次男・・23
■実績紹介
特許出願状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
研究実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
■地域交流
公開講座/一般教養講座/技術援助/出前授業/参加、出展、採択事業、協力事業・・・・・・・・・・29
企業立地促進法を活用した長崎県県北・中央地域人材養成事業-経済産業省助成事業- /川下 智幸・32
第 14 回自然は不思議 おもしろ実験大公開! / 森 保仁・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
牡鹿プロジェクト-未踏の水中洞窟に挑む-牡鹿洞サンプロボット調査 /真部 広紀・・・・・・・・38
平成 20 年度 地元企業就職説明会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
■NTC活動支援
西九州テクノコンソーシアム紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
技術向上のための教育プログラム-平成 20 年度佐世保市人材育成委託事業- / 久留須 誠・・・・・45
■技術シーズ
卒業研究 機械工学科/電気電子工学科/電子制御工学科/物質工学科/・・・・・・・・・・・・・・48
特別研究 専攻科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
■実験・実習装置紹介 ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
■様式
申込書
共同研究/受託研究/寄附金/技術相談 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
■所在地
学校位置/所在地 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59
巻頭言
「学生の技術教育のための地域連携を」
平成20年度の研究課題として取上げられ、学
生が地域のテーマに取り組んだ。また、専攻科
佐世保工業高等専門学校
の技術者総合ゼミにおいては NTC と連携して、
校長
企業経営者講演、起業家支援講座、技術経営
井上雅弘
(MOT)基礎講座、社会人基礎力講座などが地域
連携型キャリア教育として取入れられている。
本年度は、センターにおいて「企業技術者等
本校の総合技術教育研究センター規則第2
活用プログラム」および「産学連携による実践
条には「センターは佐世保工業高等専門学校の
型人材育成」に関して新たな教育方法が検討さ
共同利用施設として、学生の技術教育のための
れた。前者については「企業の匠に学ぶものづ
教育方法の開発・研究を行うとともに総合的実
くりの知恵」のテーマ名で高専機構より予算を
習及び教員の共同研究の場並びに地域社会に
頂き、多数の教科に企業技術者およびOBの講
おける技術開発及び技術教育等の振興に資す
演、実験実習指導を取入れ、教科内容を実践に
ることを目的とする」とある。
結びつけて学生の学習意欲を高め、学習効果を
第2条の後半部に関しては、センター設立以
上げることができた。
来 14 年間、技術相談、産学交流会、共同研究、
このようにセンターが、本来の高専のミッシ
出前授業、公開講座等を実施し、地域貢献に努
ョンである学生の教育に本格的に取組始めた
力してきた。とくに、平成 16 年、国立高等専
ことは非常に喜ばしいことである。そして、そ
門学校の独立行政法人化により国立高等専門
れが地域と連携したものであれば、地域に愛着
学校機構が地域貢献の方針を打ち出したこと
を持つ学生が増え、卒業生の地元定着率の増加
を受け、地方行政の政策ならびに地域企業のニ
に繋がり、自ずと地域に貢献する。
ーズに即した地域連携活動を行うために産官
このような地域貢献にも繋がる学生教育は、
学民連携の西九州テクノコンソーシアム(NTC)
全国各地に万遍なく設置された高専の使命と
を設立し、NTC を窓口として地域貢献活動を強
もいえる。昨年12月に提出された中央教育審
化した。なかでも経済産業省の「高専を核とし
議会答申「高等専門学校教育の充実について」
た中小企業の人材育成事業」(平成 18,19 年度、
においても、充実の具体策として、地域産業界
管理法人:NPO 長崎県科学・産業技術推進機構
等と幅広く連携して共同教育を促進すること
(サンスイ))、「経済産業省地域企業立地促進
が求められ、高専機構も次期中期計画にこれを
等事業費補助金人材養成等支援事業」(平成 19
取り上げて各高専の実施を促している。
〜21 年度、管理法人:NPO サンスイ、長崎県産
本校も NTC と連携して、地域の産業振興のビ
業 振 興 財 団 )、「 佐 世 保 市 人 材 育 成 委 託 事 業 」
ジョンを踏まえた学科コースの設立、カリキュ
(平成 20 年度)など、地域人材の技術教育に
ラムや教材の開発、地域企業における学生の課
は力を入れている。
題発見解決活動(プラクティカム教育)、共同
一方、第2条の前半部すなわち技術教育の開
研究を通じた学生派遣(エクスターンシップ)、
発・研究に関しては、法人化以前はセンターと
NPO サンスイ人材育成委員会との協定による企
してそれほど目立った活動はなかったようで
業経験者の講師派遣など、さらに新たな企画に
ある。しかしながら、NTC 設立後に動き始めた
取り組む必要があろう。それが、本校の総合教
地域連携型特別研究・卒業研究では地域から1
育研究センターの今後の使命でもある。
1件の研究課題の応募があり、そのうち3件が
巻頭言
「産学官連携・地域連携の推進は高専の生命線なり」
-総合技術教育研究センターと西九州テクノコンソーシアムについて-
総合技術教育研究センター長
久留須 誠
少子化・高齢化社会に加えてグローバル化社会
に伴う,これからの我が国の発展は、
「地方の活性
化」なくしてあり得ないとの認識のもとに、今や
地方再生・活性化は喫緊の最重要課題として取り
上げられております。
これを受けて、さらには地方分権化を見据えた
地域社会の新たなイノベーション創出に対して、
県内各自治体をはじめ地域企業からの高専に対す
る期待は並々ならぬものがあることを、この1年
間のセンター長就任でしたが、多くの事を肌で感
じました。
さて、総合技術教育研究センターは、本校の産
学官連携・地域連携活動の窓口として、平成18
年4月に設立された「西九州テクノコンソーシア
ム(略称:NTC)」の活動を全面的に支援し、人材
育成事業・技術振興事業の2本柱を中心に地域の
活性化に寄与してまいりましたが、全国的な動き
をも俯瞰しつつ、これからの本校の歩むべき方向
について考えるところを述べてみます。
□ 国 の 動 き[第7回産学官連携推進会議から]
例年、国立京都国際会館で開催される「産学官
連携推進会議」は、来る6月14、15日に開催
された。冒頭、内閣府の科学技術政策担当大臣 岸
田文雄氏による『革新的技術戦略-国際競争力強
化と世界的課題解決に向けて-』と題する基調講
演の産学官連携関連施策では、科学技術による地
域活性化の現状について以下のことを指摘された。
① 地域内の大学、企業等が地域としての統一ビ
ジョンがなく地域マネジメントが不十分であるこ
と、② 優秀なコーディネータ人材の不足や研究・
開発人材の不足(流出)、③ 大学等の産学官連携
機能が弱く、イノベーション創出拠点形成が不十
分、④ 組織の枠を超えた地域内連携が不十分で、
さらには地域を越えた広域連携が不十分である。
と これらを踏まえて、新しいビジョンとして地
域拠点を形成することの重要性を指摘され、さら
には、域内の人材が流出し地域の拠点が軟弱であ
るのを、人材の流入・流動・定着を図りつつ、産
学連携機能を強化して地域の活性化と高度化を目
指すべきであると。
【第 6 回全国高専テクノフォーラム:産学連携・地域連
携委員長 小田公彦委員長講演から】
□ 高専機構本部の動き
[第6回全国高専テクノフォーラムから]
8月20,21日に呉市(主管校:呉高専)
にて開催されました。国立高専機構本部の産学
連携・地域連携委員会 小田公彦委員長は、基調
講演「国立高専の産学官連携の新たな戦略と展
開について-地域イノベーション創出をめざし
て-」の中で、
(設立当初の)中堅技術者の養成
から「幅広い場で活躍する多様な技術者の養成」
へを掲げ、産業界や地域社会等との連携を強化
し「ものづくり技術力の継承発展を担い、イノ
ベーション創出に貢献する人材の輩出」への方
向性を持ちつつ、産学協同教育(CO-OP)と地
域のニーズを踏まえた「専攻科の充実」と企業
人材等の活用、地域との「共同研究」の推進等
を打ち出してます。
□ 佐世保高専の動き[NTC のビジョンから]
ところで、長崎県及び佐世保市の産業構造は、
第2次産業比率が極めて低く県内総生産に占め
る製造業の割合が全国平均の半分程度である。
このため県民所得は全国43位と低迷している。
こうした状況を打開するために、官民を挙げて
の企業誘致・既存企業の活性化・起業の促進等
による製造業の強化が図られており、すでに大
手の精密機器や自動車関連企業の進出が始まり、
今後、5年、10年後には「地方経済の牽引役」
となるものと期待されている。
しかし、このためには優れた技術者を有する
数多くの中小企業の育成が必要で、佐世保高専
は NTC の人材育成事業と技術振興を通じて、連
携を強化し推進していくことこそが本校発展の
生命線となります。
概要
佐世保高専「総合技術教育研究センター」
総合技術教育研究センター
教 育・研 究
地域連携
専攻科
(2年間)
物質工学科
電子制御工学科
(技術職員: 12人)
物質工学専攻
教員数
専門: 47人
一般: 20人
電気電子工学科
企画係:窓口
技術相談
出前授業 等
電気電子工学専攻
事務部
機械工学科
社会人教育部門
加工計測システム部門
情報処理部門
生物環境部門
海洋開発機器部門
機械工学専攻
センタ 長
センター長
センタ
センター
運営委員会
本科
(5年間)
一般科目
『技術シーズ』の概要
応用技術
機械・メカトロ
医療・福祉
情報技術
機械加工
高齢者支援
画像処理
歯車切削・研削
難削材精密加工
超砥粒砥石
メカトロ制御
サーボ制御
ニューラルネット制御
ュ ラルネット制御
多関節ロボット
車両低振動・静音化
嚥下音検出
画像計測
情報システム
画像認識
(
(ヒューマンインターフェース、
イ タ
文字・パターン認識
文字
パタ
認識
メディアアート)
バーチャルリアリティ
情報通信
リハビリ画像計測
評価・解析・計測
無線通信
ネットセキュリティ
暗号生成
基盤技術
・材料強度 ・熱、振動、電磁波 ・磁気計測
機器分析
・機器分析
・疲労強度 ・有限要素法
・水中測距・測位
・摩耗
・数値シミュレーション
環境・エネルギー バイオ・海洋
環境
バイオ
光触媒環境浄化
排水処理
排ガ 処理
排ガス処理
廃棄物資源化
LCA評価
海洋微生物利用
(高度不飽和脂肪酸)
遺伝子組 換え
遺伝子組み換え
故紙糖化(酵素)
タンパク質構造解析
エネルギー
燃料電池
熱電変換
風力エネルギー
冷房システム
海洋
海中ロボット
炭素繊維藻場利用
材料・デバイス
・機能材料
・ガスセンサ
(機能性薄膜 磁性体
(機能性薄膜、磁性体、
・ニオイセンサ
熱電変換、化学発光、 ・オゾン発生装置
フォトクロミック材料)
・材料作製・評価
目的・制度
■総合技術教育研究センター目的
総合技術教育研究センターは、佐世保工業高等専門学校の共同教育研究施設として、学生の技術教育
のための教育方法の開発・研究を行うとともに総合的実習及び教員の共同研究の場並びに地域社会にお
ける技術開発及び技術教育等の振興に資することを目的とします。
そのための産学官交流目的として、長崎県・佐賀県の中心的産業である製造業の基盤強化のための研
究及び農業、漁業の高度化、資源保護、環境改善、環境保護などのためバイオサイエンス、環境科学研
究、並びに両県の伝統的窯業技術、先端材料としてのセラミックス材料研究や技術相談などに対して積
極的に取り組み、地域と連携することによって社会貢献を行います。
また、本科卒業研究、専攻科特別研究に最先端研究及び地域との連携研究を積極的に採用し、学生に
対する研究の動機付けと地域への貢献意識の涵養を図ります。
■産学官連携制度
1.共同研究
2.受託研究
3.寄附金
4.技術相談
5.お問い合わせ先及び申請書提出先
(1)共同研究
民間等(民間企業、地方公共団体、独立行政法人、特殊法人等)の研究者が、高専の教員と共通の課
題について、対等の立場で共同して研究を行います。
【申込方法等】
「共同研究申請書」
に所要事項をご記入の上、
担当教員を経由して総務課企画係に提出してください。
本校で申請書の内容を審査し、受入れを決定した場合は、
「共同研究承諾書」を送付します。
その後、双方協議の上、共同研究契約を締結します。
本校が指定する銀行口座に研究費を振り込んでいただくと、研究が開始されます。
様式:共同研究申請書(55頁参照)
【税法上の優遇措置】
民間企業等が支出した研究費の額の12%相当額が、法人税(所得税)額から控除されます。
ただし、控除額は法人税(所得税)額の20%相当額を限度とします。
(共同試験研究促進税制)
目的・制度
(2)受託研究
民間等(民間企業、地方公共団体、独立行政法人、特殊法人等)から委託を受けて高専の教員が研究
を実施し、その成果を委託者に報告を行います。民間等からの研究者の派遣は必要ありません。
【申込方法等】
「受託研究申込書」
に所要事項をご記入の上、
担当教員を経由して総務課企画係に提出してください。
本校で申込書の内容を審査し、受入れを決定した場合は、
「受託研受入決定通知書」を送付します。
その後、双方協議の上、受託研究契約を締結します。
本校が指定する銀行口座に研究費を振り込んでいただくと、研究が開始されます。
様式:受託研究申込書(56頁参照)
【税法上の優遇措置】
民間企業等が支出した研究費の額の12%相当額が、法人税(所得税)額から控除されます。
ただし、控除額は法人税(所得税)額の20%相当額を限度とします。
(共同試験研究促進税制)
(3)寄附金
民間等や個人から教育研究の奨励を目的として受け入れる寄附金の制度です。高専の学術研究や教育
の充実・発展に大きく寄与しています。
【申込方法等】
「寄附金申込書」に所要事項をご記入の上、総務課企画係に提出してください。
本校で申請書の内容を審査し、受入れを決定した場合は、
「寄附金受入通知書」を送付しますので、本
校が指定する銀行口座へお振込みをお願いします。
様式:寄附金申込書(57頁参照)
【税法上の優遇措置】
その年に支出した寄附金の合計額又はその年の総所得金額等の40%相当額のいずれか低い方の金
額から 5,000 円を引いた金額が、法人税(所得税)額から控除されます。
(4)技術相談
本校には、各学科で教員が教育と研究に携わっており、さまざまな分野で企業からの技術相談に応じ
る体制を整えております。
企業の現場などで解決を迫られている技術的問題や疑問を解決するために、お手伝いできることも多
いと思いますので、お気軽にご相談ください。
なお、技術相談の専門分野や相談分野は、別冊「技術シーズ集」をご参照ください。
目的・制度
【申込方法等】
「技術相談申込書」に、相談内容をできるだけ具体的にご記入の上、総務課企画係へ提出してくださ
い。
受理後、相談内容に最も適切と思われる相談員を選定したうえで、相談日時等をご連絡いたします。
なお、申し込まれた相談内容について、お答えできる相談員が本校にいない場合は相談に応じられま
せんのでご了承ください。
様式:技術相談申込書(58頁参照)
お問い合わせ先及び申請書提出先
〒857-1193 佐世保市沖新町1-1
佐世保工業高等専門学校 総務課企画係
TEL 0956-34-8415
FAX 0956-34-8409
E-mail:[email protected]
URL http://www.sasebo.ac.jp/coop/others/
組織図
■総合技術教育研究センター
校
長
井上
組織図(平成 20 年 4 月 1 日現在)
海洋開発機器部門長
電気電子工学科 長嶋 豊
センター長
雅弘
久留須
誠
(平成 21 年度~
中江 道彦)
生物環境部門長
物質工学科
長田 秀夫
(平成 21 年度~ 村川 智子)
情報処理部門長
電子制御工学科 前田 貴信
加工計測システム部門長
機械工学科
小原 彰
社会人教育部門長
一般科目
センター運営委員会
委員長
センター長
教務主事
専攻科長
各学科長及び一般科目長
各部門長
総務課長
■ホームページ
URL
http://www.sasebo.ac.jp/coop/others/
中野 和典
部門紹介
海洋開発機器部門
生物環境部門
部門長
長嶋 豊
部門長
長田 秀夫
総合技術教育研究センター唯一の施設である海洋環
境実験室には、学術研究機関としては日本一の「大型
無響水槽」があります。実用化を目標にした様々な水
中ロボットや水中機器の研究開発を行っています。と
くに長崎県が海洋・水産県であるため、水工連携関連
の複眼的な教育、研究、地域との交流の場としてフル
稼働しています。大型無響水槽の主要設備の概要を以
下に示します。
1.寸法:10m×5m×4.2m(L×W×D)と国
内の大学・高専には他に類をみない規模です。
2.水槽半分に吸音材が装架されており、水中音響的
には深海とほぼ同等の環境を提供しています。
3.電動台車が取付けられており、水中ロボット、水
中音響伝送機器、ソーラーボート実験、ソナー実験
等の実験がしやすくなっています。これまでに、西
日本流体技研、九州大学応用力学研究所、名村造船
エンジニアリング、鹿町機工、ロボットテクノス等
と共同研究等で利用しています。
一方、本部門は電気電子工学科が担当しており、プ
ラズマ理工学技術を応用した各種薄膜作製、滅菌技術、
カーボンナノチューブ作製、ジャンボタニシ防除、自
然エネルギー関連技術、画像処理、ソフトウェア開発、
及び各種 e-Learning 等の研究を進めており、共同研究
に発展できることを希望しております。
特に、プラズマ分野の研究開発で利用するパルスレ
ーザデポジション装置、高周波スパッタリング装置、
高電圧衝撃電圧発生装置、光電子分光分析装置、原子
間力顕微鏡等、最高レベルの研究装置を揃えており、
多くの外部資金と論文発表実績を誇っております。
生物環境部門のスタッフは、物質工学科の教職員で、
いずれも専門的知識とチャレンジ精神にあふれた優秀
な人材です。専門領域についても化学および生物に関
するほぼ全領域をカバーしております。最近の研究課
題では、バイオディーゼル燃料の開発。バイオエタノ
ール関連の研究。ガスセンサーの開発。光触媒による
環境浄化。高分子フィルムの開発。フォトクロミック
化合物の合成。タンパク質の構造解析。熱電変換材料
の開発。海洋微生物による有用物質の生産。流動層の
特性解析。植物細胞への遺伝子導入法の開発。含フッ
素有機化合物の接触分解処理法の開発等、生物環境環
境部門の趣旨に添った研究が精力的になされておりま
す。下の写真は各教員が所有している装置の一部です。
この他にもフーリエ変換核磁気共鳴装置。フーリエ変
換赤外分光光度計、紫外可視分光光度計、液体クロマ
トグラフ、熱分析装置等も所有しております。また、
相談内容につきましても先に挙げた分野ばかりでなく、
各教職員は複数の専門領域の知識を有しておりますの
で気軽にご相談ください。
また、生物環境分野では、環境活動への啓蒙や小中
学生の理科離れに対する活動を以前から行っており、
佐世保近郊地域ばかりでなく離島の小中学校へも出前
授業や環境関連の出前授業等も行っております。これ
につきましてもご要望があればお気軽にご相談頂けれ
ば対応致します
全自動
細孔径分布測定装置
大型無響水槽
ガスクロマトグラフ
質量分析装置
部門紹介
加工計測システム部門
部門長
小原 彰
この部門は機械工学科を中心とし、
「材料」
、
「加工」
、
「振動」
、
「熱」
、
「流体」
、
「メカトロニクス」を専門
とした分野よって構成されています。研究内容によ
っては、学科や専門の枠を越えて複合・融合的な研
究活動・技術支援を行っていることも特徴のひとつ
です。
最近では、地元企業を含む企業との共同研究が増
加傾向にあります。例えば、
「歯車歯面のラッピング
加工」
、
「エンジニアリングプラスチックウォームホ
イールの負荷能力」
、
「脆性材料のレーザ加工」
、
「デ
ッキクレーンの模型製作」などについて、多岐に渡
る共同研究が行われています。これらの研究は、本
校既設の各種実験装置や測定機器ならびに工作機械
を用いることで実施されています。
また、産学官連携による地域技術者人材育成事業
として「溶接技術講習会」等を行っています。地域
経済の活性化のためには、
「ものづくり」に力を入れ
ることが必要であり、その基盤となる機械工学の技
術、知識そして設備を地域の方にもっと利用してい
ただきたいと思っております。
本校ホームページを見ていただくと、産学官連携
→産学官連携制度の中に共同研究、受託研究、技術
相談等の項目があります。気軽に何でもご相談下さ
い。問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
溶接技術講習会:溶接ロボット実習風景
社会人教育部門
部門長
中野 和典
本部門は、本校が有する専門・一般教養を、講演会
や講習会などを通じて地域社会に還元することを主な
目的としています。具体的には次の4つのことを行っ
ています。
1. 公開講座・研修事業の支援。
2. 一般教養講座の運営。
3. 出前授業・技術支援・イベント等の窓口。
4. 県・市町村教育機関との連携事業推進。
子どもからお年寄りまでさまざまな年齢の方々と、
本校のハード・ソフト両面にわたる力、特にマン・パ
ワーとの〝橋渡し〟をすることが本部門の重要な使命
です。
今年度も出前授業や一般教養講座に多くの方がご参
加いただきました。その成果につきましては本報告書
の他に本校HPでも公開しておりますのでご覧いただ
ければ幸いです。
特に近年は、理科系の出前授業のご依頼を多数お寄
せいただいております。ロボットと触れ合ったり、理
科工作や実験を通してものづくりや自然現象の魅力を
知るという趣旨の催しが様々な場所でなされています。
その講師として本校の人材を活用していただけるのは
非常にありがたく、意義深いことだと考えています。
本校の専門知識と専門的設備を地域の皆様により多
く利用してだけるよう、新たな講習会等の準備も進め
ております。皆様のご利用・ご参加をお待ちしていま
す。
部門紹介
情報処理部門
部門長
前田 貴信
組込システム教育の充実と人材育成事業
1.はじめに
「組込み」という言葉は最近いろいろなところで聞
かれるようになりました。
「組込み」を知らないという
方でも、
「組込み」技術によって動作している製品を毎
日使っている人がほとんどと思われます。
「パソコン以
外でマイクロコンピュータ(マイコン)制御されてい
る機器はすべて組み込みシステム」と言われていると
おり、携帯電話、デジタル家電、ゲーム機、コピー機、
プリンタ、医療機器、計測機器まで、組み込み以外の
電子機器を探す方が難しいでしょう。自動車もマイコ
ンを数十個搭載し、コストの半分が組込み装置である
という、組込みのかたまりです。
一方、組込み市場の急速な拡大、開発の大規模化と
開発期間の短縮によって、組込み技術者が不足が懸念
されています。経済産業省の調査では、組み込みソフ
ト技術者の労働市場は、28 万 7000 人の需要に対して 9
万 4000 人も不足しているとのことです。
これは、現在は造船、鉄鋼などの重厚長大な製造業
が中心の県北地域ですが、高レベルの組込み技術者を
育てることによって、自動車、家電など新たな産業を
呼び込み込むことが出来る可能性があるといえます。
ところが、組込みシステム向けのソフトウェア開発は、
ウィンドウズアプリケーションのようなコンピュータ
ソフトウェア開発とは異なる開発環境、ノウハウ、リ
アルタイム性が必要とされているため、なかなか取り
組みにくいものでもあります。そこで、電子制御工学
科では、県北における組込み技術を発展させるべく、
次のような取り組みを行っています。
図1 組込み技術研修の様子
2.地域連携人材育成事業における組込システム
平成 18 年度から、経済産業省の委託・助成事業とし
て、佐世保高専を中心とした地域連携型人材育成事業
が始まりました。いくつかある研修コースのうち「組
込みソフト研修」は、電子制御工学科の教員が講師と
なって初年度から行い、3年目の今年度は「初級」
「中
級」の2コースを実施しました。もともと授業で「マ
イコン実習」を行っていましたので、それを地元の技
術者向けに対応させるべくマニュアルや演習問題を大
幅に充実させて発展させました。受講者の対象は、今
後組込みシステムの開発に取り組もうと考えている県
北企業の技術者で、初級コースはマイコンに初めて挑
戦する方、中級コースはある程度マイコンおよびプロ
グラミングに関する知識を有する方です。また、学生
も受講できます。研修では講義を受けた後に実際のマ
イコンや各種センサ、モータなどを用いて組込システ
ムを構成し、それらを制御するプログラムを作成して
実行するという実践的な形式をとっています。
3.西九州組込技術コミュニティ「NET-C」
九州にはいくつもの自動車産業関連の工場があり、
組込み技術者の需要は非常に高く、それに応えるべく
福岡・北九州を中心に組込み技術者の養成および製造
の受注増を目指した複数のコミュニティが早くから立
ち上がり、技術者養成講座や技術交流を行っています。
県北地域でもこれに習って地元企業の方々と、組込
みに関する研究会を開き、組込に対する機運を高めよ
うと、平成 20 年 12 月に、西九州組込技術コミュニテ
ィ「NET-C」を立ち上げました。立ち上げ時には記念イ
ベントとして組込みのスペシャリストの方々を招いて
の講演会・懇親会を行いました。また毎月例会を開き、
現在は NET-C 独自の組込みシステムを生み出そうと討
論を重ねています。また、先の人材育成事業との連携
も図っていこうとしています。組込みに興味をもたれ
た方は、佐世保情報産業プラザまでお問い合わせくだ
さい。
図2 九州地区の組込みコミュニティ
共同研究紹介
放電を用いた大気汚染ガスの
浄化技術の開発
物が生じるのではなく、最適値があることは明らかである。
また、
比較的低濃度のオゾン(0.62 g/m3)でも生成物の発生を確認
した。以上より、内燃機関の燃焼性改善にはオゾン添加後に
電気電子工学科
柳生 義人
検出された反応生成物が寄与していると推察される。
120
O3(0.62g/m3)+gas
O3(8.8g/m3)+gas
O2+gas
1.放電により生成したオゾンの利用
空気もしくは酸素を放電にさらすことで生成したオゾンを内
燃機関に添加することによって排出ガス中の大気汚染物質であ
Transmittance [%]
100
80
60
O3
40
O3
る窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)が減少するとともに
20
セタン価の上昇など燃焼性の向上が報告されている[1]。また、
0
車両へのオゾン添加に関しても多くの特許[2]~[5]が公開されてお
反応生成物
O3
500
CH
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
Wavenumber [cm-1]
図2. オゾン添加前後のFTIRスペクトル
り、内燃機関の燃焼性改善に対するオゾンの寄与が強く示唆さ
れている。しかしながら、オゾンとガソリンや軽油などの炭化
なっていない。本研究は、内燃機関にオゾンを添加することに
より大気汚染ガスの排出を未然に抑制するという観点から遂行
されており、そのメカニズムを解明することで効率の向上やジ
メチルエーテル(DME)、バイオディーゼル燃料(BDF)など
次世代のエネルギーへの応用が期待できる。ここでは、4サイク
ルエンジンの吸気工程において、燃料(ガソリンや軽油などの
炭化水素化合物)と放電にさらした空気もしくは酸素を混合し
たときのガス分析結果について検討したので報告する。
Air
O2
► 大気汚染物質
(窒素酸化物(NOx)
や粒子状物質
(PM))の減少
O3
►セタン価の向上
オゾナイザ
内燃機関
図1. 放電を用いた大気汚染ガスの浄化技術のイメージ
2.オゾンと燃料(炭化水素化合物)混合ガスの分析
% by-product at 1750 cm
機関へのオゾン添加による燃焼性向上のメカニズムは明らかに
100
-1
水素化合物との反応は未だ解明されていない部分が多く、内燃
80
60
40
Oxygen
20
Air
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
Ozone concentration [g/m 3 ]
9
10
図 3. オゾン濃度と反応生成物(1750 cm-1)の関係
3.オゾン・ガソリン混合ガス中の反応生成物の同定
オゾンとガソリンの混合ガス中に検出された反応生成物を
より詳細に分析するためにGCMS(ガスクロマトグラフ質量分
析計)を用いた。その結果、オゾンを添加することで数十種類
の反応生成物が検出された。その中には、オゾンの酸素原子と
炭化水素の化合物も検出されており、オゾンによる炭化水素化
合物の改質を確認することができた。また、酸素原子と化合し
た炭化水素について、それらのFTIRスペクトルを調査[6]すると
その多くが1750 cm-1付近に同様のピークを有していることから、
オゾンと燃料(炭化水素化合物)が混ざり合う吸気工程での
反応生成物は炭化水素の酸化物であることが強く示唆された。
反応を解明するため、オゾンと気化ガソリンの混合ガスをFTIR
今後は、反応生成物が内燃機関の燃焼に与える影響について、
(フーリエ変換赤外分光光度計)により分析した。このとき、
燃料消費率や排出ガスの分析を通じて検討していく予定である。
オゾンの原料ガスは空気もしくは酸素とし、放電により生成し
た。オゾン添加前後のガスを分析したFTIRスペクトルより、オ
ゾン添加前にはみられなかったピークが1750 cm-1付近に検出さ
れた(図2)。1750 cm-1付近に検出されたピーク高はオゾン濃度
本研究は、豊橋技術科学大学と高専間の共同研究プログラム
である「平成20年度高専連携教育研究プロジェクト」および
「平成20年度佐世保高専校長裁量経費(融合研究)」により
実施された。
に強く依存するため、オゾンと炭化水素化合物の反応生成物と
考えられる(図3)。反応生成物の生成率はオゾン濃度が低いと
き(≤2.4 g/m3)には、急激に増加するが、オゾン濃度の上昇
(≤4.0 g/m3)に伴い飽和した後、若干減少する傾向にある。反
応に使われなかった余剰なオゾンがFTIRスペクトル上に検出
されていることからも、オゾン濃度が高いほど多くの反応生成
参考文献
[1] T. Tachibana et al., Combustion and flame, 85, pp.515-519, 1991.
[2] 日産自動車株式会社, 内燃機関, 特開2005-171810.
[3] 日産自動車株式会社, 筒内直接噴射式内燃機関, 特開2003-90239.
[4] (株)ホームバリューション, オゾン発生機構を備えた内燃機関, 特開2000-18107
[5] トヨタ自動車株式会社, 内燃機関, 特開2008-51007
[6] NIST Chemistry WebBook, http://webbook.nist.gov/, (参照: 2009-02-01)
共同研究紹介
新型砕氷艦に搭載する
デッキクレーン模型の製作
ーは 2 本で俯仰と巻き上げ用で区別されており、
それぞれの一端は固定されている。図3にワイヤー
の巻きかけ図を示している。
機械工学科
小野 文慈
1.はじめに
デッキクレーンは南極観測船『砕氷艦しら
せ』に搭載されており、本船は 2008 年 4 月に進水
し、2009 年度からの観測に使用されることとなっ
ている。
多くの人はクレーンが滑車をワイヤーによっての
み吊り上げているイメージがあるが、実際には俯仰
や旋回、荷揚げのしくみは単なる滑車とモータの駆
動だけて行われているわけではなく、複雑なロープ
構成によって実現されている。本取り組みは学生の
ものづくり教育の一環としてデッキクレーンのモデ
ル製作を行った。製作モデルは地元企業の辻産業が
南極観測船しらせに搭載する同社デッキクレーンの
1/20 スケールである。
図3
ワイヤーの巻きかけ図
5.3 次元プリンタ
3 次元プリンタは、材料である ABS(アクリルヘキシル-ブ
タジエン-スチレン)樹脂のワイヤー材を熱で溶かし極細ノ
ズルから射出、パレット上に積層させていくことで
3DCAD データの形状を作り上げることができる
(熱溶融積層法)。図4にそのモデルを示す。
2.クレーンの製作方法
製作するデッキクレーンの実寸法を 3DCAD デ
ータとして入力し、1/20 の 2D 図面に書き換える。
操舵室とジブはアルミ材を使用し、ジブの連結部は
溶接を行う。また巻胴やプーリーなどは 3 次元プ
リンタを用いて製作した。クレーンを操作する通信
方式としては FM 無線方式を採用した。
3.主要部の設計
図1は実際のクレーンの写真、図2は 3DCAD
で作成したのモデルである。実際のデッキクレーン
は南極の環境で使用するため電動モータで駆動する。
模型では DC モータにより直接駆動することにし、
モータは実際のものと同様に操舵室に配置する。
旋回装置はクレーン本体の重量をスラストベアリ
ングが支持し、旋回は大歯車の周りをモータ軸に連
結された小歯車が公転するようになっている。また、
旋回したときに配線がねじれないようにスリップリ
ングを採用した。これにより台座部電源と本体に取
り付けられているモータがこのスリップリングを通
して接続され、本体シャフト(中空)の中を通る配
線がねじれる可能性がなくなった。
図 1 デッキクレーン(実物)
図4
巻胴の 3DCAD データと 3D プリンタ成型品
6.製作結果
実際に製作した模型を図5に示す。土台上のクレ
ーン本体の旋回は約 10[rpm]の速度で地面に平行に
360°全方向に旋回可能であり、ジブの昇降は約
0°~75°の範囲内で使用可能。巻き上げは設定荷
重 1[kg]を約 100[mm/s]の速度で巻き上げるデッキ
クレーンが製作することができた。
図 2 デッキクレーン(モデル)
4.ワイヤーのかけ方
クレーンのワイヤーはワイヤーの張力を軽減する
ため数個の滑車に連結されている。使用するワイヤ
図5
実際に製作したデッキクレーン模型
受託研究紹介
耐熱性フレキシブル基板の開発と
色素増感型太陽電池への応用
物質工学科
古川 信之
1.背景と目的
化石燃料の大量消費は、地球温暖化現象の一因とな
っているため、自然エネルギーの有効利用は21世紀
の極めて重要な技術の一つである。色素増感型太陽電
池は、1990 年代初頭にグレッツェルにより報告され、
その後多数の研究者により研究が進められている。こ
の太陽電池は、色素による太陽光の吸収により励起さ
れた電子は酸化チタン(アナターゼ型)の導電帯へ移
動し、透明電極(ITO、FTO)を通って対極へ移
動し、電解質さらに色素を還元し、電池として機能す
る(図1)
。
素(C-C)の結合エネルギーより高いことが知られてい
る。このためシリコーン系材料は、化学的耐熱性、耐
候性に優れた材料であるが、結合の運動性が高いため、
一般に物理的耐熱性(Tg)が低いことも明らかとなっ
ている。また、フェニル基を有するシランの加水分解
縮合とそれに続く平衡重合反応により、籠状化合物を
経由してラダーシリコーンが主生成物として得られる
ことが知られている。
本研究により、この平衡重合過程に、反応性基末端
ジシロキサンを共存させることにより、生成するラダ
ーシリコーン中に、反応性基導入が可能であることを
見出した(図2)
。
Ph
Ph
Si
Ph
O
Si
O
O
O
O Ph Si
O
Si
Si
O
Ph
Si
O
O
Si
O
O
O
X
CH3
+
R* O
CH2
n Si
Ph
CH3
CH3
O
Si
CH2 n O R*
Si
O
Si
X
O
O
Si
CH3
X
n
Ladder Silicone with
Reactive Functionality
Si
Ph
Si
O
X
CsOH
Ph
図2.反応性ラダーシリコーンの合成方法
一方、ポリイミドは、高耐熱性を有する材料として、
高信頼性を必要とする電気電子部材として広く用いら
れている。無色透明性の芳香族系ポリイミド膜を得る
方法として、分子内、分子間のCT相互作用を小さく
する方法が知られているが、光学用途の透明材料とし
ては実用化には至っていない。
O
O
O
O
N
O
N
O
O
O
S
O
n
図3.代表的な無色透明性芳香族系ポリイミドの構造式
図1.本研究による色素増感型太陽電池の構成
色素増感型太陽電池は、シリコン型太陽電池と構造
が異なり、多くの化学物質で構成されているのが特徴
である。透明電極の作成過程では、スパッタリングに
おいて200℃、酸化チタン膜の焼成過程では、40
0℃の熱負荷工程が存在する。このため、通常、電極
用基板は、ガラスが多く用いられている。軽量化や曲
面設置など、太陽電池設置上の優位性が高いため、電
極基板にプラスチックを使用する試みが行われている。
しかし、耐熱性と湿度・ガスバリア性の両立、長期耐
熱・耐候性の確保が大きな課題となっている。
本研究は、反応性ラダーシリコーンの平均分子量、
導入官能基の反応性、およびネットワーク形成後の光
学的特性、熱機械的特性を体系的に研究し、シルセス
キオキサン系ネットワークポリマーの基本技術を提供
することを第一の目的としている。また、可とう性、
フィルム形成能に優れた無色透明性ポリイミド材料と
の分子複合化を図り、耐湿性および耐熱性に優れた無
色透明性耐熱基板の技術を創出すること第二の目的と
している。
2.研究の内容
珪素-酸素(Si-O)の結合エネルギーは、炭素-炭
本研究では、フェニルトリメトキシシラン原料を用
いて、無色透明性耐熱材料として有用な、新規な無色
透明性ラダーシリコーン系材料およびシルセスキオキ
サン/ポリイミド系分子複合材料を開発した。また、
反応性フェニルシルセスキオキサン膜およびシルセス
キオキサン/ポリイミド系分子複合膜、および、これ
らの熱機械的特性、耐湿耐久性、防湿性についても研
究を行い、構造および熱処理条件と特性の相関関係を
明らかにしている。
3.今後の計画
これらの耐熱材料の組成と特性の相関関係について、
さらに詳細な検討を進め、新規軸な材料技術の確立を
目指す。また、本技術を基にした無色透明耐熱基板を
作成および ITO 透明電極付基板としての応用について
も検討する。
科学研究費補助金研究紹介
姿勢変動に頑健な人物属性推定と
関連研究について
電子制御工学科
滝本 裕則
近年、顔画像から人物の属性や感情を推定する技術
の研究が広く行われている。コンビニや自動販売機で
の購入者をカメラ等のデバイスを用いて撮影し、得ら
れる画像から性別や年齢を推定することにより、その
顧客への特有のサービスが提供可能になるとともに、
セキュリティやマーケティングの分野に役立てること
も可能である。
そこで、我々は姿勢変動に影響されない性別・年齢
推定法の研究を行っている。提案する人物属性推定シ
ステムの概要を図 1 に示す。まず、画像中の顔領域に
対し処理の基準となる特徴点を決定する手法として、
姿勢変動に頑健な適応型 Retinal sampling 法を提案し
ている。本手法は顔画像から抽出した 7 個の参照点か
ら、顔の傾き方向と角度を求め、頭部姿勢変動に応じ
た特徴点の配置を可能とする。さらに、肌テクスチャ
や肌の色相情報など、顔の見え方に依存しない性別・
年齢推定に有効な特徴量を提案し、関数近似能力を持
つ多層型 Neural network を推定器として用いること
で、性別の分類だけではなく、様々な分野への応用を
考慮した推定年齢の連続値出力を可能としている。こ
れまでの成果として、性別推定では正面顔であれば
98%以上、鉛直方向±15°以内かつ水平方向±45°以
内であれば 95%以上の精度で推定が可能である。
また、
実年齢推定の精度は表1に示すとおりであり、カメラ
を注視していなくても、人が相手の年齢を推定する場
合の平均的なばらつきよりも高精度な推定が可能であ
る。
また、年齢とは、顔が相手に伝える様々な情報の中
でも個人属性をあらわす重要な情報であるが、人が行
う年齢と顔特徴の関係やその処理過程はいまだに明確
にされていない。顔画像に対して外観(みかけ)年齢
に代表される個人属性特徴を自由に操作することが可
能となれば、美容整形や CG、アミューズメントなど
への幅広い応用が期待できる。そこで、我々は、人が
年齢推定を行なう際に潜在的に用いている顔特徴や、
人の年齢認知に及ぼす外観年齢特徴の影響を明らかに
すべく研究を行っている。
最近では、人物属性推定とは少し分野が異なるが、
低解像度画像を用いた人物の行動推定に関する研究を
行っている。これは、図 2 に示すような監視カメラで
広範囲を撮影した画像の場合、写っている人の顔領域
の解像度は低く、従来法による人物行動監視や人物属
性の推定は非常に困難である。我々は、このような低
解像度の顔画像でも、その人の興味(顔方向や移動)
や人物属性を自動かつ高精度に数値化すべく研究を行
っている。
今後は、これら紹介した手法の更なる性能向上を図
ると共に、地域企業・産業と連携した製品開発に取り
組みたいと考えている。
表1 提案手法を用いた年齢推定の結果
[推定誤差:歳]
男性
女性
正面顔画像
3.9
4.4
鉛直方向+15°
4.0
4.4
鉛直方向-15°
5.1
4.6
垂直方向+15°
4.1
4.5
垂直方向+30°
4.1
4.8
垂直方向+45°
4.5
5.1
人による推定
4.5
4.6
図1 人物属性推定システムの構成例
図2 広範囲を撮影した場合の例(低解像度顔画像)
科学研究費補助金研究紹介
理工系科目の教育に使用される
言葉についての研究
-問題点の解明と改善について-
第一に、学問のグローバル化が進行しているこ
とです。現在、経済活動の国際化に伴って、あら
ゆる分野でグローバル化が進行し、理工系の学術
論文も、英文表記が普通になっています。学生の
段階でも、英語で論文を読解し、英語で論文を表
記することが求められる時代に、初等教育の段階
一般科目
田崎弘章
で翻訳の漢字熟語を学ぶことにどのような意義
があるのか、という問題が生じ始めているように
思われます。例えば、現在、「工業英語」に関す
る検定試験が存在します。考えようによれば、学
習の過程で漢語による翻訳語を介在させたゆえ
理工系科目の導入教育において使用される教
に原語である英語に立ち戻る手間が増えたとも
科書を手に取ると、冒頭の部分から漢語が多用さ
言えます。グローバル化の時代、何事も最初から
れていることに気づかされます。例えば、数学に
英語で学習する方が効率がよいという面が出て
おいては「関数」「虚数」「実数」「余弦」「指数」
きているのです。
「対数」等々、物理学においても、
「運動」
「仕事」
第二に、カタカナ語の氾濫が挙げられます。日
絶縁」「質量」等々、また、工学分野においても
本語には、外来語を音写することに特化したカタ
「電気」「皮相電力」「硬脆材料」等々と、枚挙に
カナという文字があり、漢語に翻訳をしなくても、
暇がありません。理工系科目の教科書は、記号や
近似した音で原語をそのまま音写すれば、日本語
数字を用いてある箇所以外は、大部分が漢語で占
の文脈に組み込むことができます。この利便性ゆ
められていると言ってもよいくらいです。
えに、現在、コンピュータ関連技術の用語を中心
これらの漢語の大部分は、明治時代に、欧米の
言葉を翻訳する過程で成立したものです 。当時、
に、多量のカタカナ語が用いられるようになって
います。
西洋の学問の導入に努めた人々は、漢学を学問教
そして、第三に、若い世代にとって、漢文脈へ
養の素地としていました。そのため、様々な概念
の親しみが薄れ、漢語による術語の理解が困難に
を翻訳する際、漢字熟語を用いたわけです。
なっている現状が挙げられます。授業を担当する
学術用語は、人的に見て少数の集団であっても、
理工系科目の教師にとっても、漢語は馴染みが薄
専門家とされる人たちの間で共通理解が得られ
く、近代初頭、何ゆえにそのような用語が成立し、
れば、言葉として確定・定着し、流通するように
使用されているのかについて、あまり関心が持た
なります。明治初頭の学問を巡る状況を考えれば、
れていないようです。理工系科目の授業において
多少特殊な言い回しの漢語であっても、専門家の
は、現象や概念の構造を理解し、正確に実験・操
間で通用すれば、事足りる状況があったものと思
作できるようになることが最重要の目的であり、
われます。
用語の成り立ちを知ることに意義が感じられな
現在、その時代から、1世紀以上が経過したこ
とになりますが、当時成立した漢語による術語は、
いのでしょう。
しかし、漢字による理工系学術用語は、近代日
今なお理工系教育において使用されています。学
本が創り上げた貴重な文化遺産ともいうべきも
問・文化の伝承において、その領域で使用されて
のです。日本語の表記がアルファベットではない
いる言葉は、最も重要なものです。ゆえに、言葉
以上、これからも存在し続けます。私の研究は、
に変化がないということは、確固たる学問の伝授
学習者に、これらの漢語が分かり易く認識・理解
が成功していることの証左であり、喜ばしいこと
できるようにしていくことを目指しています。
だと言えます。しかし、現在、この言葉の問題に
揺らぎが生じているように思われます。この揺ら
ぎの原因については、主に以下の3点があると私
は考えています。
外部資金活動紹介
文部科学省 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
(現代 GP)
地域活性化への貢献(広域展開型)
‐日中相互交流を通した
実践的若年技術者の育成‐
電気電子工学科 川崎 仁晴
2.事業内容
この国際交流事業は、①姉妹校である中国の厦門理工学院
との間で行われる学生及び教員の相互交流事業(図1参照)、
②先端研究設備を用いた技術研修および共同研究開発実験、
③在中日本企業におけるインターンシップ事業、④年度末に
行われる国際フォーラムおよび事業評価委員会の開催を柱
として行われた。また、これ以外にも、厦門理工学院からの
教員の長期留学、ネイティブによる「中国語会話講座」の開
1.まえがき
佐世保高専では、実際の生産現場で非常に高い能力を発
揮できる人材の育成を1つの目的としている。そのために
は、実際の生産工場等における実践的な教育、いわゆるイ
ンターンシップ事業が非常に大きな効果を持つ。一方、現
在大手大企業、あるいは発展の著しい中小企業は、その生
産拠点を中国に建設している。そのため、近年の中国経済
は、
「世界の工場」と称されるほど急速な発展を遂げており、
日本経済にとっても、中国との関係強化は重要な課題とな
っている。特に工業分野での相互発展のためには、先入観
をなくし、同じ目的の共同作業を行える若年技術者同士の
相互交流を積極的に行うことが重要になると思われる。こ
講など多くの事業を行った。また、平成 19 年度からは、一
部学科の 4 年次の工場見学を中国で行うなど国際交流を活発
化させた。
3.事業の評価結果
各年度の最後に、佐世保市もしくは厦門市において、国際
フォーラムを開催し、各年度の事業内容の紹介を行った。ま
た、その場でアンケート調査を行い、一般市民レベルでの評
価をしていただいた。佐世保で行った国際フォーラムのアン
ケート結果の一部を図 2 に示す。これ以外のアンケート結果
も比較的高い評価であった。
の目的を達成させるために、我々は平成 17 年度から現在に
効果が無い
至るまで、中国の大学や高専と相互交流を行うとともに、
13%
中国の日系企業でのインターンシップを行ってきた。これ
大いに効果がある
26%
は、実践力と国際性を同時に育成するものとして高く評価
され、国際交流があまり活発でない高専において、モデル
ケースになるものとして平成 17 年度の現代 GP にも採択さ
効果がある
れている(図1参照)。ここでは、本年度までに行われた
61%
上記の一連の事業の様子を紹介する。
図 2 本事業の日本人若年技術者育成への効果に対する
アンケート結果
本年度は現代 GP 事業としては最終年度となる区切りの年
であるため 4 年間を通した事業全体に対する評価をいただい
た。その結果、交流に関しては非常に高い評価であり、ある
委員からは「今後の高専における国際交流の良い見本」とい
う高評価を受けた。反面、一部の評価委員等からは、当初目
的としていた技術者としての英語力向上の停滞や、“技術”
交流や共同研究の不足、広報活動の貧弱さ等の貴重なご指摘
もいただいた。教員負担の効率化とともに、今後の問題点と
して解決してゆく必要がある。
4.まとめ
佐世保高専が 4 年間に亘って実行した実践的若年技術者
育成のための日中相互交流プログラム事業を紹介した。こ
のうち、日中両国の教職員受入、派遣事業等評価委員から
非常に高く評価された。今後は、指摘された問題点を改善
してゆくとともに、この事業を質的に拡充していき、社会
に必要な若年技術者の育成を行う予定である。
図 1 事業内容の概略
外部資金活動紹介
文部科学省 新たな社会的ニーズに対応した
学 生 支 援 プ ロ グ ラ ム ( 学 生 支 援 GP)
高等専門学校 での
特別支援教育 推進 事業
-発 達 障 害の ある学生に対する支援に
関する共同的取り組み-
一般科目
松尾 秀樹
かげで支援がうまく行ったケースも数多くあ
ったが、今後の課題も残った。
1年4ヶ月の事業に対して、外部の評価委員
から最も高い評価を得たのは、外部の専門機関
との連携の強化と外部への情報の発信であっ
た。来年度からは財政的援助がない状態で「特
別支援教育」を継続させていかないといけない
が、この事業で築いた外部の専門機関との連携
を大切にして、今後も、発達障害等で、支援が
必要な学生に対する教育を継続させていきた
いと考える。
1.学生支援GPに採択
文 部 科 学 省 が 公 募 し た「 新 た な 社 会 的 ニ ー ズ
に 対 応 し た 学 生 支 援 プ ロ グ ラ ム 」( 学 生 支 援 G
P )に 、佐 世 保 高 専 と 釧 路 高 専 よ り 共 同 申 請 し
て い た「 高 専 で の 特 別 支 援 教 育 推 進 事 業 」が 採
択 さ れ 、平 成 1 9 年 度 の 1 1 月 か ら 平 成 2 0 年
度 に か け 、文 部 科 学 省 よ り 財 政 支 援 を 受 け 、事
業を展開した。
2.発達障害と高専・事業の目的
技 術 者 教 育 に お い て 、理 工 系 学 生 に 多 い と 言
われる発達障害を持つ学生への教育支援は、
様々な能力や特性を持った人々が共生できる
社 会 を 形 成 す る た め に 、解 決 す べ き 重 要 な 課 題
で あ る 。本 事 業 は 、発 達 障 害 の あ る 学 生 に 対 す
る 具 体 的 な 支 援 の 在 り 方 に 関 し て 、支 援 実 績 が
豊 富 な 佐 世 保 工 業 高 等 専 門 学 校 と 、調 査・研 究
活動において先進的な業績を有する釧路工業
高等専門学校が共同事業として実践的に取り
組 み 、高 等 専 門 学 校 全 体 に お け る 特 別 支 援 教 育
体 制 の 整 備・拡 充 を 図 る こ と を 目 的 と し た 。そ
のため、両校が、発達障害のある学生に対し、
そ の 状 態 に 応 じ て 、修 学 支 援 、就 労 支 援 、ソ ー
シ ャ ル ス キ ル・ト レ ー ニ ン グ や メ ン タ ル ケ ア な
ど の 生 活 支 援 を 、外 部 専 門 機 関 等 と 連 携 を 取 り
な が ら 実 施 し 、そ の 取 組 を 相 互 評 価 す る こ と に
よ り 、実 際 に 稼 働 す る 特 別 支 援 教 育 シ ス テ ム を
構築することを目指した。
図 1 に 本 事 業 の 概 要 図 、図 2 に 連 携 を 取 っ た
外部の協力機関を示す。
3.2年間の事業を振り返って
支 援 対 象 の 学 生 へ の 支 援 内 容 な ど は 、プ ラ イ
バ シ ー な ど の 関 係 で 言 及 で き な い が 、事 業 の お
図1
本事業の概要図
外部協力機関
・ハローワーク
・くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援セ
ンター「ぷれん」
・ハローワーク
・長崎障害者職業センター
・長崎大学医学部保健学科作業療法専攻 ・北海道教育大学釧路校
・長崎県教育委員会特別支援教育室
・釧路市学校教育部
・長崎県教育センター
・北海道教育委員会釧路教育局
・大村共立病院
・堀口クリニック
・長崎リハビリテーション学院
・釧路市福祉部,こども保健部
・発達障害者支援センター「しおさい」 ・発達障害者支援センター「きら星」
・桜が丘養護学校/佐世保養護学校
・鹿町工業高等学校
・釧路養護学校、白糠養護学校
・中標津高等養護学校
・長崎県自閉症協会/発達支援ing
・特別支援教育 “with”
・釧根地区LD・ADHD・PDD懇話会
・北海道特別支援教育学会根釧支部
・発達障害者支援センターを作る会
・自閉症の理解を深める会
図2
外部の協力機関
外部資金活動紹介
科学技術振興機構(JST)
平成 20 年度地域科学技術理解増進活動推進事業
「地域活動支援」
自宅でもできるパソコンを使った
実用電子工作
今後も、電子制御工学科では、コンピュータともの
づくりを融合させた電子工作を実施していく予定です。
参加者に満足していただけ、さらに今回のように外部
機関からも支援していただけるような魅力的な内容を
考えていきたいと思っています。
電子制御工学科
志久修
科学技術振興機構(JST)の「地域活動支援」と
は、大学・高専、科学館、個人が、地域の児童生徒や
住民を対象として行う科学技術の学習活動を支援する
制度です。今年度は全国から合計 416 件の企画が提案
され、そのうちの 178 件が採択されています。電子制
御工学科からも、
「自宅でもできるパソコンを使った実
用電子工作」という企画を提案し、採択されました。
この企画を、本学科の教員5名(補助:本学科5年生
4名)により、平成 20 年 8 月 9 日(参加者:28 名)
および 12 月 13 日(参加者:23 名)の 2 回、同じ内容
で実施しました。そのときの報告をさせていただきま
す。
「自宅でもできるパソコンを使った実用電子工作」
は、コンピュータのプログラム(ソフトウエア)と電
子工作(ハードウエア)を融合させたものづくり教室
です。ロボットや電子回路を製作する「ものづくり」
とコンピュータによる「プログラミング」の両方を体
験してもらい、パソコンによって自作ロボットを簡単
に動かすことができることを学習してもらいました。
具体的に実施した内容を紹介します。図1、図2は
当日の様子です。まず、材料を組み合わせて、図3に
示すようなインターフェースボード、紙コップロボッ
トを製作します。紙コップロボットは、モーターの振
動でカタカタと動く構造になっています。次に、イン
ターフェースボードとロボットを、USB ケーブルを使
ってパソコンに接続します。そして、パソコンでロボ
ットを動かしたり、LEDを光らせたりするプログラ
ムを作り、実際に正しく動作するかを確認します。最
後に、自分オリジナルのプログラムでロボットを動か
します。
ほとんどの参加者にとって、パソコンを使っての電
子工作は初めての体験のようでした。悪戦苦闘されて
いましたが、完成した時にはとても感動されていまし
た。実施後のアンケートの結果は良好で、参加者に十
分満足していただけた内容であったと考えています。
図1 電子工作の様子
図2 プログラミングの様子
図3 完成品
外部資金活動紹介
科学技術振興機構(JST)
平成 20 年度理数系教員指導力向上研修事業
「希望型」
理科好きの中学生を育てるための
教員研修講座
一般科目:森 保仁、須田淳一郎、牧野一成
学生課:原 久之、山北久枝
一般科目と学生課では、昨年度に引き続き、今年度
も科学技術振興機構(JST)の助成により、中学校の理
科担当の先生方を対象とした教員研修講座を実施しま
した。これは一般科目物理科の森准教授を代表とする
プロジェクトであり、今年度は 7 月~9 月にかけて、
計4回の研修講座を実施しました。昨年度に引き続き、
今回のプロジェクトでは、長崎県北地区(佐世保市、
平戸市、松浦市、西海市、北松浦郡、東彼杵郡、新上
五島町、壱岐市、対馬市)の全中学校の理科担当の先
生方を対象としました。
このプロジェクトの目的は、今後の日本の科学技術
を支えていくであろう理数系科目が好きな子ども達を
育てるために、高専と中学校の先生が連携・協力して、
よりよい理科教育を実践するためのきっかけを作るこ
とです。この目的のため、本プロジェクトは、佐世保
市教育センターと佐世保市中学校教育研究会理科部会
との共催で実施しました。
以下に、各回の教員研修の様子を簡単に記します。
7 月 30 日(水)の午後、一般科目地理科の牧野一成
教授が、
「天気の動きがよくわかる! 天気図の正しい
描き方と気象データの上手な使い方」と題した講座を
実施しました。中学校の先生 20 名と教育センターの先
生 1 名の計 21 名が参加しました。まず視聴覚教室で、
天気図に関する講義を行い、ラジオの気象通報を聞き
ながら天気図を描くトレーニングを行いました。次に
情報処理センターに移動し、インターネットに接続さ
れたパソコンを用いて、ウェブ上で公開されている気
象観測データの教育への取り入れ方について実践的な
講義を行いました。
8 月 4 日(月)と 5 日(火)の 2 日間、福島高専から
三浦靖一郎先生を招聘して、
「高度 100m まで上がって
落下傘で落ちてくる! モデルロケットを作って打ち
上げよう!」と題した講座を実施しました。朝から夕
方までの研修でしたが、1 日目は中学校の先生 18 名と
教育センターの先生 1 名の計 19 名が、2 日目は中学校
の先生 20 名と教育センターの先生 1 名の計 21 名が参
加しました。まず物理実験室で、モデルロケットや火
薬の取り扱いなどに関する講義を行い、モデルロケッ
トの製作を行いました。次に総合グランドに移動し、
実際にモデルロケットを打ち上げ、参加者全員で定点
着地競技を行いました。
8 月 20 日(水)の午後、一般科目化学科の須田淳一
郎教授と学生課の山北久枝技能補佐員が、
「選択理科に
最適! 必ず成功するカルメ焼きとガラス細工で知る
ガラスの不思議」と題した講座を化学実験室で実施し
ました。中学校の先生 35 名と教育センターの先生 1 名
の計 36 名が参加しました。まず、成功率 100%のカル
メ焼きの作り方についての研修を行いました。次に、
「オランダの涙」と呼ばれる、表面は強くて中はもろ
い涙の形をした強化ガラスを製作しました。偏光板で
ガラスの歪みも観察しました。
9 月 12 日(金)の午後、一般科目物理科の森保仁准
教授と学生課の原久之技術専門職員が、
「理科授業の演
示実験に使える! 身近なものを用いたモーターづく
り」と題した講座を物理実験室で実施し、中学校の先
生 14 名と教育センターの先生 1 名が参加しました。こ
の講座では、中学校の理科授業の演示用に先生が何回
も使用できる直径約 90mm の大きなモーターを2種類
製作しました。授業に活用しやすいよう、磁石や電池
も2つずつ用意しました。
学科研究紹介
垂直上昇気液環状二相流の界面性状に
及ぼす表面張力の影響
機械工学科
古川 徹
1.まえがき
気相と液相が混在して流動する気液二相流動は、ボ
イラをはじめ原子炉、冷凍機などの多種多様のプラン
トにおいて取り扱われており、その流動特性は装置の
性能や運転技術の向上、あるいは安全などの問題と深
く関係している。気液二相流は、一般に気液の界面形
状や両相の空間分布の違いによって大きく気泡流、ス
ラグ流、フロス流、環状流の4種類に分類されている。
ここでは、この中の環状流を対象にした研究について
述べる。この流れにおいては、気相は連続相として流
路の中央部を流れ、液相は液膜として流路の内壁面上
に沿って流動する。装置に高温の熱水や冷媒が使用さ
れるような場合、これらの液体は常温の水に比べて表
面張力が小さくなる。表面張力が異なれば、気液の界
面性状が異なり、このため液膜の流動特性やこれと密
接な関係にある液膜流の伝熱特性も相違すると考えら
れる。
本研究の目的は、このような液膜流の流動特性を解
明する上で重要な気液の界面性状及びこれと関連する
気液界面のせん断応力や平均液膜厚さに表面張力がど
のような影響を及ぼすかを実験的に明らかにすること
である。ここでは、異なる表面張力に対する気液界面
性状の観察に重点をおいて述べる。
2.実験装置
実験は内径 19.2 mm、長さ 5.4 m の垂直管内を上昇
する環状流について行った。供試流体は気相として空
気、液相として水(W72 と略記)とこれより表面張力
の小さいポリオキシエチレンラウリルエ-テル水溶液
(PLE45)を使用した。これらの液体の表面張力の値は、
W72 が 72 dyne/cm、PLE45 が 45 dyne/cm である。密
度と粘性係数は両者共にほぼ同じ値である。
3.実験結果
図1は、W72 と PLE45 が共に同じ気液流量条件下に
おける気液の界面状態を比較した静止写真の一例であ
る。W72 の場合は、大きな波(じょう乱波:DW)が1個
観察され、これ以外の部分に小さい波(基底波:BW)が
見られるが、その波高は小さく液膜は比較的滑らかで
ある。一方、PLE45 では DW は観察されないが、W72 に
比べて波高の大きな多数の BW が観察される。
図2は、図1と同じ気液流量条件下の液膜厚さの時
空間分布状態を表している。これは 63 個のセンサから
得られた個々の液膜厚さ tf の時系列信号を流れ方向
に等間隔に並べて作成したものである。同図の(a)と
(b)は、それぞれ PLE45 と W72 の各場合である。
同図(b)において、ほぼ等間隔に位置する右上がりの
波脈が DW の軌跡であり、その勾配は速度を表している。
速度の小さい BW は僅かに観察される。これに対して、
(a)の PLE45 の場合は、DW の存在は1個のみで、波高
の大きい BW が多数観察される。従って、W72 に比べて
凹凸の激しい界面性状となっている。
以上のように、表面張力は気液の界面性状に著しい
影響を与えることがわかる。
図1 界面性状の比較
図2 液膜厚さの時空間特性図
4.今後の展望
今後はこの界面性状に関する詳細な分析を行うと共
に、これと関連した気液界面のせん断応力や平均液膜
厚さなどを調査し、液膜の流動特性に及ぼす表面張力
の効果を明らかにしていく予定である。
学科研究紹介
プラズマプロセスによるフレキシブル
基板上への酸化タングステン薄膜作製
電気電子工学科 川崎 仁晴
1.まえがき
酸化タングステン(WOx)は外部から電界を印加
し、可逆的に色調を変化させる事ができるエレクト
ロクロミック(EC)材料として期待されている。
これを利用したエレクトロクロミックディスプレ
イ(ECD)は、現在普及している発光タイプのディ
スプレイと異なり、自然光の吸収を利用しているた
め、目に優しく、視野角依存性が少ないことや、電
源を切っても表示が消えないメモリー性があるこ
と、書き換え時の消費電力は微小であるといった特
徴をもっているため消費電力が少ないという特徴
を持つ。この ECD をペットボトルなどに用いられ
ている透明で、曲げることのできる、いわゆるフレ
キシブル基板上に透明導電膜と共に成膜すること
ができれば、電子ペーパなどの分野にも応用範囲が
拡がると考えられる。これまで ECD の作製に用い
られてきた塗布法や熱 CVD 法ではある程度以上の
基板加熱が必要であるが、フレキシブル基板として
利用される有機フィルム(PET など)は一般に
400℃程度の温度で変形・透明度の低下等が生じる。
よって、低い基板温度で高い結晶性の薄膜作製方法
の開発が望まれている。
本研究では、低い基板温度で高品質の機能性薄膜
を作製できるスパッタリングデポジション法を用
いてフレキシブル透明導電(FITO)基板上に室温
の状態で WOx 薄膜を作製し、そのエレクトロミッ
ク特性を調べた。
2.実験装置
薄膜の作製には一般的な高周波(RF)マグネトロ
ンスパッタリング装置を用いた。ターゲットは純 W、
基板には FITO を用い、雰囲気ガスとして Ar、O2
を使用した。膜厚測定のため、Si 基板上に圧力 10Pa、
放電電力 50W、基板温度は室温、雰囲気ガス流量
O2:Ar=1:9~9:1 とし WO3 膜を作製した。膜厚測定の
結果より、膜厚が 1000Åとなるように成膜時間を制
御し FITO 基板上へ 1000Åの WO3 膜を作製した。
ここでは作製した薄膜の ECD 特性とその曲げ応力
依存性に関して調べた。
3.実験結果
作製した薄膜を用いてエレクトロクロミック特性を図1
に示す。ここでは DC3[V]の電圧を印加し、 その色調の
変化を調べた。PLD 法で作製した膜は青色が綺麗に表
現することができたがその範囲が狭く、膜の端の方では
ほとんど色は見えなかった。またスパッタリング法で作製
した膜を用いたところ、色は薄かったが、色むらがほとん
どなかった。これらは、PLD で形成した膜は、成膜速度
が速いが、膜厚分布が不均一であることを示している。ま
た、スパッタ法で形成した膜は均一であるが成膜速度が
遅いことを示している。
図1
色調変化の比較
((a)電圧印加前、(b)3V 印加後)
図 2 に EC 特性測定結果を示す。透過率は、電圧
印加前、順バイアス印加後(着色後)、逆バイアス印
加後(脱色後)にそれぞれ測定した。作製した薄膜
は、透過率のピークと 550nm における透過率との差
(いわゆるコントラスト)が比較的高く、脱色後の
透過率が元の透過率に近い(可逆性が高い)事がわ
かる。
図2
EC 特性測定結果
図3は曲げ応力依存性を調べるために、FITO 基板
上に WO3 薄膜を作製して形成した ECD にフラット
な状態と曲げた状態でそれぞれ電圧を印加し、透明
度の変化を時間経過で測定した結果である。結果か
らわかるようにフラットな状態と曲げた状態では透
明度の変化にはほとんど差はないことがわかった。
このことは本方法で作成した薄膜がフレキシブルデ
ィスプレイとして機能することを示唆している。
図3
応力依存性測定結果
4.まとめ
スパッタリング法を用いて、FITO基板上にWO 3 薄
膜を作製してECDを作製した。作製したECDはコン
トラストが比較的高く、可逆性が高い良質のもので
あることが分かった。また、ECD特性は曲げ応力依
存性がほとんどなく、本方法で作成した薄膜がフレ
キシブルディスプレイとして機能することが示唆さ
れた。今後は、全固体化などを行う予定である。
学科研究紹介
Web検索において
キーワードをどう選ぶか
電子制御工学科
武富 敬
(名古屋 孝樹)
はじめに
私たちが、検索サイトから情報を探す際、自分の知
りたいことに関するキーワードを入力します。しかし、
検索に使うキーワードが一つだけの場合だと、検索結
果は膨大なものとなり、検索結果からピンポイントで
自分の知りたい情報を見つけるのは、難しいものです。
そのため、正確な検索結果を表示させるために、私た
ちは、検索に使用するキーワードを増やすことで、検
索結果を絞り込みます。
しかし、絞り込み検索では、使用するキーワードに
よって、その検索結果は大きく変わってきます。また、
知りたいことに対して、ある程度の知識がなければ、
絞り込み検索を行うことはできません。
そこで、本稿では、絞り込み検索に必要なキーワー
ドを提示することで、検索を補助するシステムを提案
し、そのプロトタイプシステムを開発したので、ここ
で紹介します。
れの単語の検索での使用条件を選ぶことができます。
ここで選ぶ条件によって、特定の単語が使われている
ページを検索結果から除く、複数ある単語のうち、い
ずれかの単語が使われているページを検索結果に加え
る、などといった条件を容易に組み合わせることがで
きます。
図 3 の画面で検索に使用する単語の選択を終えると
図 2 における④の部分に、Web ページの検索に使用す
る単語と、それぞれの選択条件が表示されます。
Web ページの検索に使用する単語、条件が整ったら
⑤の検索開始ボタンを選択し、
ウェブブラウ
ザによって
検索結果を表示させます。
その他の機能や、システムの詳細に関しては、参考
文献をご覧ください。
システム評価
本学科の 5 年生 12 人に、テスト試行をしてもらい、
アンケートを行うことで、システム評価を行いました。
アンケートの結果はここでは省略しますが、テスト
試行に参加した学生から、
「使ってみて面白かった」
、
「新しい発見があった」など、本システムに対する好
意的な感想も得られ、本システムの有用性が実証され
たと考えます。
おわりに
現在の、プロトタイプシステムの改善点としては、
提示する単語の精度向上が挙げられます。そこで今後
は、単語の重要度の与え方を改良するほか、過去に提
示した単語の選択結果などを結果に反映させるなど、
新しい単語の提示方法の組み込みなどを行っていくつ
もりです。
検索補助システム
検索補助システムを使用した場合の Web ページの検
索は、図 1 のような流れで行われます。
調べる単語を入力
提示方法を選択
単語の提示
図 2 メインウィンドウ
単語の選択
ページ検索開始
図1
検索補助システムを用いた検索の流れ
図 1 のように、検索に使用する単語をあらかじめ入
力して、絞り込み検索に必要な単語を提示させること
で、効率の良い Web ページの検索を目指します。
本システムの画面は図 2 のようになっており、検索
を行う場合、まず①の検索語入力欄へ検索に使用する
単語を入力します。
次に②で単語の提示方法を選択し、③の候補検索ボ
タンを選択することで、単語の提示を開始します。
本システムでは、単語を提示するために、一度、先
に入力された単語で Web ページの検索を行います。そ
して、該当したページのうち、いくつかの文章から単
語を切り出し、独自の手法でそれぞれの単語に重みを
加えることで、それらの単語の、入力した単語に対す
る関連性の強さの定量化を行います。本研究では、単
語の関連性の強さを重要度と呼びます。
単語の切り出し、重要度の付加が完了したら、最も
重要度の高い 10 個の単語を、関連する単語として提示
します。
図 3 は、
「検索サイト」という単語に対して、重要度
の高かった単語の提示画面です。このように一覧で表
示された単語から、検索に必要な単語を選択します。
図 3 の左側にある、選択方法を選ぶことで、それぞ
図 3 「検索サイト」に関連する単語
参考文献
名古屋孝樹: H20年度 卒業研究論文
「検索サイトにおける検索補助システムの
開発」
学科研究紹介
TiO2 光触媒・ゼオライト複合材料と
オゾン併用による VOC 処理技術
材料ペレットの外観写真を示す。白色の立方体状のペ
レットが得られた。
バインダー
TiO2
ゼオライト
物質工学科
下野 次男
図1.複合材料模式図
表1 VOC の問題や影響等
問題・影響
原因物質
濃度
対策・処理
シックハウス症候群
(化学物質過敏症)
住宅建材放出ガス
(ホルムアルデヒド、等)
~数十ppm
光触媒
大気汚染
(光化学スモッグ)
工場排ガス
(有機溶剤、等)
~数千ppm
・活性炭吸着
・燃焼処理、等
臭気
アセトアルデヒド、等
~数十ppm
同上
農作物鮮度劣化
エチレンガス
~数十ppm
吸着剤
光触媒の処理能力を向上させるために、従来、吸着
剤との複合化やオゾン等の酸化剤との併用が検討され
ているが、十分な処理能力が得られていない。そこで、
本研究では、高濃度 VOC の処理を目的に、光触媒と
ゼオライト(吸着剤の一種)の複合材料とオゾンを併
用する方法を検討し、光触媒の処理能力向上を図った。
光触媒・ゼオライト複合材料は、原料粉末(光触媒、
ゼオライト、結合材)と水を混ぜて混練りし、ペレッ
ト(一辺 3mm の立方体)状に成形後、乾燥・焼成し
て調製した。このペレット 2g をカラムに充填し、VOC
(800ppm)とオゾン(200ppm)の混合ガスを 1l/分
の流量で連続的に流した。また、カラムの両側から紫
外線(352nm)を照射した。そして、カラム出口側の
VOC 濃度をガスクロマトグラフィーで測定して VOC
の除去率を求めた。本研究では、VOC としてイソプロ
ピルアルコール(IPA)を用いて検討した。
図1に調製した複合材料の模式図を、写真1に複合
この複合材料ペレットとオゾン(O3)を併用して IPA
を分解処理したときの IPA 除去率の結果を図2に示す。
【吸着+O3+光触媒】
100
除去率[%]
本研究は、健康・環境等への影響が問題となってい
る揮発性有機化合物(VOC)を、光触媒で効率的に処理
する方法の開発に関するものである。
表1に示すように、VOC は、シックハウス症候群、
臭気公害、そして大気汚染などの原因物質となってい
る。TiO2 光触媒(以下、光触媒)は、数 ppm レベル
の低濃度 VOC の処理に広く応用されている。
しかし、
現状の光触媒技術は、処理能力が低いために、工場排
ガス等の高濃度 VOC の処理への適用は難しい。
一方、
高濃度 VOC は、改正大気汚染防止法により、平成 22
年 4 月 1 日から排出基準が適用され、排出が厳しく規
制される。このため、工場等から排出される数千 ppm
レベルの高濃度 VOC を処理できる光触媒技術が強く
求められている。
写真1.ペレット外観
80
60
【吸着+O3】
40
【吸着】
20
0
0
60
120
180
240
時間[分]
図2.IPA 除去率の検討結果
本法による結果を【吸着+O3+光触媒】で示す。比較
のために、オゾンを流さず、光照射もしない場合(
【吸
)を併せて
着】
)とオゾンだけを流す場合(
【吸着+O3】
図に示す。本法によれば、800ppm のIPAをほぼ 100%
処理できる。それに対して、光照射しない【吸着+O3】
の場合、処理時間 2 時間後で見ると 60%、ここには示
していないが、オゾンを流さず光照射のみを行う場合
では約 50%しか処理できなかった。
これらの結果から、
光触媒・ゼオライト複合材料とオゾンを併用する本法
の有効性を確認することができた。
今回開発した複合材料は、図1に示すように、粒径
の大きいゼオライト表面に粒径の小さい光触媒が担持
された構造を有すると考えられる。本研究で使用した
ゼオライトは、オゾンと IPA を吸着濃縮する性質があ
る。このため、ゼオライト表面に担持された光触媒は、
光照射により、吸着濃縮されたオゾンと反応して強力
な酸化剤である酸素ラジカルを効率的に生成する。ゼ
オライト表面に吸着濃縮された IPA は、この酸素ラジ
カルと通常の光触媒反応で生成する OH ラジカル等に
より効率的に酸化分解される。このために、IPA の処
理能力が大幅に向上したと考えられる。
本法により VOC 処理能力を大幅に向上できるが、
分解中間生成物の VOC の生成が確認されている。現
在、この中間生成物の完全分解を含め、実用化の可能
性実証に向けた検討を進めている。
特許出願状況
1
国内特許
出願番号
特願 2002-199940
出願日
2002.07.09
発明の名称
研削工具の砥粒突出量測定装置及び測定方法
発明の要約(課題)
研削工具における砥粒の突出量を短時間のうちに高精度に測定する。
(解決手段)
砥石上の測定対象位置について、カメラ付き顕微鏡の焦点位置を砥面と垂直の方
向にステップ的に可変しながら砥面を撮像する。そして、これにより得られた画像デ
ータを予め記憶しておいた砥粒の先端部に対応する基本画像パターンVA及び砥
粒の底部に対応する基本画像パターンVCと比較して、この基本画像パターンVA,
VCと最も近似する画像データを抽出し、この抽出された画像データを撮像したとき
の焦点位置の差から砥粒の突出量を算出する。
発明者(貢献割合)
川下 智幸(100/100)
共同出願人名称(持分)
外国特許
審査請求期限
2005.07.09
審査請求日
2002.07.09
結論
特許第 3668777 号
確定日
2005.04.22
外国出願国名
米国
外国出願番号
10/614,816
外国出願日
2003.07.09
発明の名称
APPARATUS AND METHOD FOR MEASURING AMOUNT OF PROJECTION OF
ABRASIVE GRAIN ON GRINDING TOOL.
発明者(貢献割合)
川下 智幸(100/100)
結論
特許番号:US7068378 B2
確定日
2006.06.27
備考
2
国内特許
出願番号
特願 2002-199941
出願日
2002.07.09
発明の名称
研削工具の砥面状態検査方法
発明の要約(課題)
研削工具の砥面の状態を複雑な画像処理技術を用いることなく正確に検査するこ
とを可能にする。
(解決手段)
砥石の砥面をカメラ付き顕微鏡により撮像してその画像データをもとに砥粒の状態
を検査する際に、事前に砥石の砥面全面をスプレーにより着色し、しかるのちこの
砥面が着色された砥面により疑似被加工物を一定時間研削加工することにより、実
際に加工に関与する砥粒の表面の着色を除去して地肌を露出させるようにしたも
のである。
発明者(貢献割合)
川下 智幸(100/100)
共同出願人名称(持分)
審査請求期限
2005.07.09
審査請求日
2002.07.09
結論
特許第 3793810 号
確定日
2006.4.21
特許出願状況
外国特許
外国出願国名
米国
外国出願番号
10/614,810
外国出願日
2003.07.09
発明の名称
GRINDING TOOL , AND METHOD AND APPARATUS FOR INSPECTION
CONDITIONS OFGRINDING SURFACE OF THE SAME.
発明者(貢献割合)
川下 智幸(100/100)
結論
特許番号:US6939201 B2
確定日
2005.09.06
備考
3
国内特許
出願番号
特願 2005-295237
出願日
2005.10.07
発明の名称
文字列の傾斜補正方法及び装置
発明の要約(課題)
文字列を構成する各文字の傾斜角度が異なる場合にも、各文字を正しく正立文字
に補正して、認識などの処理が行えるようにする。
(解決手段)
入力された文字列画像に対して、所定のずらし角刻みで輪郭画像を形成し、輪郭画
像の画素に対して重みを付けて、垂直方向に投影して投影ヒストグラム画像を作成
し、その投影ヒストグラム画像から最適な尾根成分を抽出し、抽出した尾根成分か
ら文字の傾斜角度と範囲を求め、対応するずらし角度の傾斜画像から直立した文
字画像を取り出して、傾斜補正された文字画像列として配列させるようにした。
発明者(貢献割合)
志久 修(100/100)
共同出願人名称(持分)
審査請求期限
2008.10.07
審査請求日
2008.10.06
結論
確定日
備考
4
国内特許
出願番号
特願 2006-90495
出願日
2006.03.29
発明の名称
研削工具とその砥面検査方法
発明の要約(課題)
研削工具における砥粒切れ刃の分布や突出量を短時間で高精度に測定する。
(解決手段)
研削砥石において、研削に関予する砥粒切れ刃の分布や突き出し量を2次元画像
で計測するために、構造として、砥粒以外にも、その計測を可能にするため所要の
形状を持つ添加物を構造として備えておくことを特徴とする研削砥粒を考察した。
これにより、2次元画像(平面)でも、砥粒切れ刃の分布や突き出し量をいった3次
元の計測が可能になる。
発明者(貢献割合)
【教員】川下智幸(20/100),久留須 誠(20/100),
【専攻科学生】岡本政章(20/100),川井康寛(20/100),山田弘幸(20/100)
共同出願人名称(持分)
審査請求期限
2009.03.29
審査請求日
2006.03.29
結論
確定日
備考
共同発明者のうち専攻科学生3名については、本発明に係るロイヤリティ等の権利についても高専機構
に譲渡し、これら権利に関する一切の主張をしない旨の譲渡証書を提出済みである。
特許出願状況
5
出願番号
特願 2008-72475
出願日
2008.03.19
発明の名称
フィルタ処理装置
発明の要約(課題)
国内特許
(解決手段)
通流する流体を濾過するフィルタに隣接してフィルタ処理装置 1 を配設し、このフィ
ルタ処理装置 1 で発生したプラズマでフィルタを洗浄及び/又は滅菌するようにし
ているので、空気調和機、滅菌装置等の本体装置からフィルタを取外すことなく機
器内部設置した状態でフィルタ自体を確実に洗浄及び/又は滅菌できる。
発明者(貢献割合)
【本校教員】柳生 義人(25/100)
【佐賀大学教員】林信哉(75/100)
共同出願人名称(持分)
国立大学法人佐賀大学 (75/100)
審査請求期限
2011.03.19
審査請求日
結論
確定日
備考
6
国内特許
出願番号
特願 2008-334663
出願日
2008.12.26
発明の名称
深穴加工用先端工具のガイド部配置構造及びガイド部配置方法
発明の要約(課題)
先端工具に第 3 のガイド部を適切な位置に配置して工具の挙動の不安定な状態を
解消し、周期的にあらわれる変形や変位をなくして、加工後の穴内周の表面状態を
適切なものとすることができ、加工精度を高められる BTA 加工用先端工具のガイド
部配置構造及びガイド部配置方法を提供する。
(解決手段)
先端工具に第 3 のガイド部を適切な位置に配置して工具の挙動の不安定な状態を
解消し、周期的にあらわれる変形や変位をなくして、加工後の穴内周の表面状態を
適切なものとすることができ、加工精度を高められる BTA 加工用先端工具のガイド
部配置構造及びガイド部配置方法を提供する。
発明者(貢献割合)
【本校教員】森田英俊(20/100) ,
【九州大学教員】松崎健一郎(40/100)、末岡淳男(20/100)
【大分大学教員】劉 孝宏(20/100)
共同出願人名称(持分)
国立大学法人九州大学 (80/100)
審査請求期限
2011.12.26
審査請求日
結論
確定日
備考
特許出願状況
7
国内特許
出願番号
特願 2009-21956
出願日
2009.02.02
発明の名称
スクライブ加工装置及びスクライブ加工方法
発明の要約(課題)
スクライブ線となる亀裂の深さ方向への成長を抑制すると共に、脆性基板の表面に
おける引張応力を高めることができ、スクライブ加工を精度よく行なうことができる
スクライブ加工装置を提供するものである。
(解決手段)
スクライブ加工装置は、脆性基板上において、間隔を隔てて第 1 の加熱点及び第 2
の加熱点を加熱し、第2 の加熱点が第1 の加熱点による軌跡に重畳して、第1 の加
熱点及び第 2 の加熱点に向けてレーザ光を照射するレーザ照射手段と、脆性基板
上において、冷却点が第 2 の加熱点による軌跡に重畳して、冷却点に向けて冷却
水 W を噴射する冷却手段と、を備え、第2 の加熱点が第1 の加熱点よりも熱量が高
いものである。
発明者(貢献割合)
森田英俊(80/100)、原 要一郎(20/100)
共同出願人名称(持分)
審査請求期限
2012.02.02
審査請求日
結論
確定日
備考
8
国内特許
出願番号
特願 2009-077423
出願日
2009.03.26
発明の名称
マーカ及びマーカ検出方法
発明の要約(課題)
画像中に埋め込まれるマーカに関し、特に人の視知覚特性に基づく視認困難なパ
ターンの記号からなるマーカ及びその検出方法を提供する。
(解決手段)
画像中に記号として配置されるマーカ 1 が、青色系の照射光を反射すると共に色
相、輝度又は彩度のうちの少なくとも一を前記画像の空間で空間周波数として高周
期に変化するパターンとして形成されることから、画像中に埋め込まれた情報領域
を視認することを極めて困難とすることができ、画像のデザイン性を損なうことなく
画像に埋め込まれている情報の隠蔽性を向上させることができる。このように本発
明においては、赤や緑に比べて青い光の変化に対する感度が低いという視覚特性
と、高周期な色の変化を識別することが困難である空間周波数特性を利用してお
り、位置合わせ記号の配置場所を視認することは非常に困難となる。
発明者(貢献割合)
滝本裕則(40/100) 、満倉靖恵(40/100)、 吉田 晃(20/100)
共同出願人名称(持分)
審査請求期限
2012.03.26
審査請求日
結論
確定日
備考
新規性の喪失の例外適用
研究実績
■共同研究
(受入金額の単位:千円)
年度
区分
件
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
数
12
8
9
10(2)
13(2)
受入金額
7,450
7,215
7,010
5,650(0)
8,590(500)
( )は継続分で外数
■受託研究
(受入金額の単位:千円)
年度
区分
件
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
数
1
3
1
4
2
受入金額
150
3,375
2,000
2,800
2,700
■寄附金
(受入金額の単位:千円)
年度
区分
件
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
数
15
16
11
16
29
受入金額
21,400
13,940
12,250
12,650
10,850
平成 16 年度
平成 17 年度
■科学研究費補助金
(受入金額の単位:千円)
年度
区分
新規
件数
金額
継続
4
5
5,800
4,800
( )は間接経費で外数
(480)
新規
継続
7
17,080
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
新規
新規
新規
継続
継続
継続
6
4
6
5
5
2
5
4,900
4,180
4,100
8,930
2,900
9,100
2,800
(870) (2,730)
(840)
(1,530)
地域交流
■平成 20 年度【公開講座】
受講者
講座名
対象
担当
実施日
おもしろ化学実験
佐世保市内及び近郊地域
の小中学生
27
物質工学科
7 月 30 日
おもしろパソコン&
ロボット教室
佐世保市内及び近郊地域
の小学校高学年中学生
26
電気電子工学科
7 月 30 日
中学生のための
「楽しい機械教室」
佐世保市内及び近郊地域
の中学生
18
機械工学科
8月1日
親子でミニロボコンに
チャレンジしよう
小学生と保護者
24
電子制御工学科
8 月 10 日
パソコンを使った電子工作
(採択事業)
佐世保市内及び近郊地域
の中学生
48
志久修
(電子制御)
8 月 9 日、
12 月 13 日
■平成 20 年度【一般教養講座】
受講者
講座名
対象
担当
実施日
長崎文学探訪
佐世保市内及び近郊地域
の一般市民
6
一般科目
7 月 26 日
親子おもしろ工作教室
「牛乳パックカメラを
使って写真をとろう」
小学生と保護者
16
一般科目
8月7日
■平成 20 年度【技術援助】
活動名
対象
担当
実施日
「中学校・技術」研修講師
佐世保市内中学校教員
澤田彰・森晴樹
7月1日
小学校理科部会夏季研修
小学校理科部員
山崎隆志・渡辺哲也・
森晴樹
7 月 29 日
中学校教員対象とした出前授業
平戸市中学教員
森晴樹
8月8日
専門研修「おもしろ簡単理科実験」
佐世保市内小学校教員
須田淳一郎・山北久枝
8 月 22 日
地域交流
■平成 20 年度【出前授業】
活動名
対象
担当
実施日
おもしろ科学実験
山手小学校 1-4 年生
澤田彰
5 月17 日
環境教育支援離島教室
松浦市立志佐小学校 6 年生、
保護者
森晴樹
7月6日
おもしろ実験教室
日宇支所管内小学生、保護者
森保仁・原久之
7 月27 日
子ども科学教室
世知原小学校、保護者
澤田彰
8 月21 日
夏休み子ども科学教室
佐世保市内の
小学校高学年-中学生
小野文慈
8 月22 日
環境教育支援離島教室
平戸市志々伎小学校
早福分校
森晴樹
10 月 14 日
出前授業
針尾小学校 5 年生、保護者
澤田彰
10 月 24 日
出前授業
祇園小学校 4 年生、保護者
南部幸久
10 月 27 日
親子でびっくりサイエンス
諫早市立真城小学校、保護者
南部幸久・森保仁
澤田彰・原久之
11 月 15 日
おもしろ理科実験講座
潮見小学校、保護者
森保仁・原久之
11 月 16 日
出前授業
広田中学校 2 年生
森保仁
11 月 18 日
出前授業
日野小学校 4 年生、保護者
澤田彰・熊井悠城
11 月 21 日
親子科学教室
早岐小学校 3 年生、保護者
森晴樹
11 月 25 日
親子で楽しめる
おもしろ科学
大塔小学校、保護者
重松利信・前田貴信・志久修
森保仁・原久之
12 月 6 日
出前授業
近郊地域の小学生(幼児)
坂口彰浩・原久之・大渕寛
12 月 14 日
おもしろ科学実験
日野小学校
澤田彰・熊井悠城・
12 月 14 日
出前授業
白南風小学校自然科学高学年
山崎隆志・森晴樹
12 月 17 日
出前授業
黒髪小学校 5 年生、保護者
渡辺哲也
12 月 17 日
おもしろ理科実験講座
天神小学校
重松利信
1 月 24 日
おもしろ理科実験
吉井南小学校
森晴樹
1 月 24 日
出前授業
早岐小学校低学年
南部幸久・茂木貴之
2 月 10 日
3 月 13.18 日
出前授業
黒島小学校低学年
森保仁・原久之
3月3日
地域交流
■平成 20 年度【参加・出展・採択事業・協力事業】
活動名
佐世保高専
ちびっ子広場
佐世保高専
ちびっ子広場
出前授業
対象
採択・協力事業名
近郊地域の市民
第 31 回「たびら春まつり」
近郊地域の市民
今里・浜ノ浦小学校、
保育園児
じげもん市」
茂木貴之・熊井悠城
6月1日
県理科支援員配置事業
るための教員研修講座
中学校理科教員
理数系教員指導力向上研修事業
メカライブ 2008
ものづくり技術大公開
in カモメ広場
ちびっ子サイエンス広場
出前授業
出前授業
地域科学技術理解増進活動推進事業
原久之
6 月 20 日
森保仁・牧野一成
7 月 30 日
須田淳一郎
8 月 4.5.20 日
山北久枝・原久之
9 月 12 日
志久修
8月9日
12 月 13 日
実行委員会(佐世保高専 共済)
小野文慈
9月6日
長崎地区小中学生
佐世保高専 主催
電子制御工学科
9月7日
世知原中学校
のづくり体験講座
佐世保高専
日本科学技術振興機構(JST):
森保仁
近郊地域中学生
中学生に環境問題へ関心
を持ってもらうためのも
4 月 27 日
5 月 31 日
日本科学技術振興機構(JST):
近郊地域の中学生
熊井悠城
澤田彰・森晴樹
長崎県北地区の
電子工作
森晴樹
実施日
第 24 回「世知原新茶まつり
理科好きの中学生を育て
パソコンを使った
担当
日本科学技術振興機構(JST):
サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト事業
森晴樹・中原勝俊
原久之・松尾修二
茂木貴之・熊井悠城
9 月 30 日
12 月 3.4.9 日
重松利信・兼田一幸
近郊地域の市民
「あたご音楽祭」
城野祐生・熊井悠城
10 月 19 日
澤田彰
東彼杵町立
長崎県教育委員会:
彼杵小学校
理科支援員等配置事業
新上五島町立
長崎県教育委員会:
津和崎・仲知小学校
理科支援員等配置事業
出前授業
船越小学校
親子ロボット教室
近郊地域の小学生
長崎県教育委員会:
理科支援員等配置事業
佐世保市教育委員会
森保仁・原久之
10 月 21 日
森保仁
11 月 25 日
森保仁
1 月 29 日
茂木貴之
1 月 31 日
小野文慈・前田貴信
サイエンス広場で遊ぼう
近郊地域の小中学生
佐世保市教育委員会
柳生義人・森保仁
2月8日
原久之
親子で行う科学工作教室
近郊地域の小中学生
佐世保市教育委員会
森保仁
原久之
2 月 28 日
地域交流
企業立地促進法を活用した
長崎県県北・県央地域人材養成事業
-経済産業省助成事業-
人材養成事業
研修担当コ-ディネ-タ-
電子制御工学科
教授 川下智幸
この事業は、平成19年度に施行された「企業立地
促進法」に基づく補助事業で、その目的を「誘致対象
産業のニ-ズを踏まえ、企業の新規立地につながるよ
うな人材育成を地域の教育機関や民間企業と連携して
行う」と指針で打ち出されており、実行に当たり、佐
世保高専とNPOサンスイ機構が連携し、管理法人と
して(財)長崎県産業振興財団に参画頂き事業を展開
しています。本事業の人材育成内容を、表1に示しま
す。平成19年度に3講座、20年度は12講座を実
施しており、平成21年度については、本年度の成果
を検証し見直しを行い事業申請、実施へと展開する予
定です。
研修内容については、長崎県は、今後誘致したい企
業の産業分野として(1)造船、自動車などの輸送用
機械関連産業 (2)情報通信関連産業(3)半導体、
電気・電子関連産業 (4)産業機械、エネルギ-・
環境関連産業の4つを挙げられており、その分野の講
座内容になっています。写真1、2、3に、すでに実
施した「炭酸ガスア-ク溶接基礎・熱解析コ-ス」
「組
み込みソフト研修(初級)
」の様子を示します。例えば、
溶接講座の狙いは、溶接技術だけを身につけるだけで
はなく、コンピュ-タにより熱応力解析のシミュレ-
ション技術や計測器を用いて溶接中の熱分布を実測す
るなど、単に、技能の習得だけではなく理論体系まで
理解できる溶接技術者の育成に取り組んでいます。こ
れらの教育は、様々な分野で高い専門知識をもつ高専
の教員や企業の現役技術者が講師として参画する産学
官連携の特徴によって最大限発揮する仕組みで初めて
可能になると考えています。各講座は、受講修了生の
アンケート結果からも良好に推移していると判断して
います。
最近では、このような積極的な人材育成活動が地域
産業界にも認知され、若手技術者の育成の場として定
着化して来ていると感じています。また、この活動が
産学官の人の交流を生み、地域の連帯感の広がりや活
性化につながっています。1つの成果として、まだ小
さな胎動であるが、講座で学んだ技術を自社製品に展
開される企業も現れてきています。
しかし、このような活動に対して真の評価を受けるに
は、受講された人材が各企業において経営の中核的存
在になるための時間が必要と考えています。そして、
その期間は最短でも10年を要すると予想しています。
そのためにも、このような人材育成事業を『自立化』
して継続することが重要と判断しており、その実施体
制を構築する必要があります。平成18年度に佐世保
高専を中核として設立した西九州テクノコンソーシア
ム(NTC)は、その組織力と実績を受け皿として、
国・県・市などへ継続的な支援を働きかける最適な母
体であり、さまざまなアイディアを駆使して継続的な
人材育成事業が可能なシステム構築を進めなければな
らないと決意しています。佐世保高専は、その中心と
して積極的に活動したいと考えており、今後とも、変
わらぬご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
写真1 特殊溶接演習の様子
写真2 溶接技術演習(熱解析演習の様子)
写真3 組み込みソフト研修の様子
地域交流
表1
企業立地促進法に基づく人材育成内容
講座(研修)名
平
3次元CAD研修
受講対象者像
①3次元CAD(Pro E)を活用した基礎研修
実施日
定
員
3月6日(木)
10
3月15日(土)
10
3月29日(土)
10
10月18日(土)
15
成
1
製造工程システム化研修
9
年
度
①製造業の中堅社員(工程管理等に従事されている方 また
は 管理者)。
①これからマイコンを使った製品開発を考えている方。
組み込みソフト研修
②はじめてマイコンを学ばれる方。
3次元CADを活用した
①3次元CADの基礎的な操作・利用法を学びたい方。
RP技術基礎研修
-開発・技術者向け
②新しい設計手法としてのラピッド・プロトタイピングを学びた
い方。
3 次元CAD活用研修-
③2次元CADを利用した経験がある方。
8月23日(土)
①これからマイコンを使った製品開発を考えている方。
初級コ-ス
②はじめてマイコンを学ばれる方。
8月30日(土)
③基本的なプログラミングの作成能力がある方(初心者対象
9月 6日(土)
20
講座)。
10月4日(土)
組み込みソフト研修
①基本的なマイコンの動作等が理解できている方。
10月25日(土)
②実際にマイコンを自社製品に搭載したいと考えられている
中級コ-ス
方。
③マイコンを用いたシステムの構築技術を学びたい方(問題
11月 1日(土)
20
11月15日(土)
解決能力の育成)。
①製造業の中堅社員(工程管理等に従事されている方 また
平
成
初級コース
2
製造工程システム化
0
研修
は 管理者)。
②製造業への就職を希望する学生。
9月13日(土)
15
③ある程度のパソコン操作ができる方。
年
度
中級コース
炭酸ガスア
ーク溶接基
礎・熱解析
コース
溶接技術研修
TIG溶接基
礎・熱解析
コース
①製造工程システム化研修(初級コース)を受講されている
10月11日(土)
方。
10月18日(土)
①被覆アーク溶接機の経験者、又は溶接に関する知識のあ
る方。
②炭酸ガスアーク溶接の初心者。
③ロボット溶接機に興味がある方。
④伝熱解析に興味がある方。
①被覆アーク溶接機の経験者、又は溶接に関する知識のあ
る方。
②TIGアーク溶接の初心者。
③熱変形解析に興味がある方。
15
8月 6日(水)
8月 7日(木)
12
8月 8日(金)
1月31日(土)
2月 7日(土)
12
2月14日(土)
9月13日(土)
①環境・エネルギー分野の新規技術に取り組みたい方。
セラミックス材料応用技術研修
9月27日(土)
②セラミックス材料の応用製品を開発したい方。
③環境・エネルギー問題やセラミックス材料に興味のある方。
10
10月 4日(土)
10月18日(土)
地域交流
第1回初
7月 5日(土)
級システ
7月12日(土)
ムアドミ
ニストレ
ータコー
ス
第2回初
級システ
情報処理技術者試験
ムアドミ
資格取得研修
ニストレ
①これから情報システムを利用しようと考えられている方。
②情報システムの構築者側でなく利用者側であり、情報化を
7月26日(土)
40
9月13日(土)
リードされる方。
③利用者側において情報技術に関する一定の知識、技能を
1月10日(土)
有する方。
1月31日(土)
2月14日(土)
40
ータコー
3月 7日(土)
ス
1月24日(土)
基本情報
技術者コ
ース
①情報技術全般に関する基本知識を有する方。
②情報システム開発において、プログラムの設計・開発を行
2月 7日(土)
われる方。
2月28日(土)
40
③情報システム開発に携わっておられる方。
3月14日(土)
電子デバイス設計研修
基礎コー
ス
①これからプログラマブルロジックデバイスを使った製品開発
を考えている方。
②はじめて電子デバイスハードウェア設計を学ばれる方。
11月29日(土)
12月13日(土)
12月20日(土)
15
地域交流
第 14 回自然は不思議
おもしろ実験大公開!
一般科目
森 保仁
佐世保高専の恒例行事である「自然は不思議
おもしろ実験大公開!」を、10 月 11 日(土)
に開催しました。今年で 14 回目となるこのイ
ベントは、普段の生活では気づきにくい自然の
不思議や科学の面白さを、実験や観察、ものづ
くりを通して体験してもらうことを目的として
毎年開催しているものです。当日は天候にも恵
まれ、佐世保市内やその近郊から、家族連れの
小学生など、前年よりも 600 名ほど多い約
2,000 名の方々にお越しいただき、大変にぎや
かな一日となりました。
43 種類の実験ブースでは、29 名の教職員と
186 名の学生スタッフが実験指導や実験の解説
をしました。参加した子ども達は、様々なテー
マの実験、観察、ものづくり、体験などを思い
思いに楽しみ、驚きや喜びの声をあげていまし
た。
また、一週間後の 10 月 19 日(日)に別府市
で開催された「高専ロボコン 2008 九州沖縄地
区大会」に出場したロボットのお披露目もあり、
大いに盛り上がりました。イベントの最後には
「空気の力でドラム缶をつぶす実験」が行われ、
参加者から大きな拍手と歓声がわき起こりまし
た。
地域交流
地域交流
実験テーマ
指導担当教職員
振動を吸収できるかナ?
竹ひごによるブリッジコンテスト
原 要一郎
小田原 悟
ロボットすもうにチャレンジ!(製作体験)
電気自動車と自然エネルギー
電気を使って遊ぼう!(電気クラゲ、パンデグラフ)
電子ブロックによる電機電子技術体験
三橋 和彦
いろいろな水中ロボットで水の中を観察しよう!
なるほど!リニアモーターカー
マイナス 200 度の世界探検
魚ロボットやソーラーカーを見てみよう
傘でラジオができる?
不思議な楽器テルミンを鳴らしてみよう!
赤外線通信で遊ぼう!
シャボン玉製造機
電池1つで作れる協力磁石
ロボットで鬼ごっこ!
人口イクラを作ってみよう
ホタルの光を作ろう
硬い?やわらかい?(ダイラタンシー)
錬金術師に挑戦しよう
化学エンジンで動く船を作ってみよう
電子レンジ押し花でしおり作り
「崖の上のポニョ」に出てきたぽんぽん船で遊ぼう
お札がニセ物か本物かすぐわかる?
トンボ・いぬ・キリン・ネズミ等の風船を作ろう!
メロディ笛作り
べっこう飴を作ってみよう
空中写真で立体的な土地の様子をみる
ローカストビーンガムで「広がる」
「伸びる」スーパースライムづくり
ワンダーズーム液体万華鏡をつくろう!
プラバンアクセサリー(オリジナルキーホルダー)をつくろう!
電気の力でおいしい蒸しパンを作って食べよう!
くるくる回るストロー不沈子を作ろう!
光ファイバーの原理を知ろう!-光の全反射蜃気楼や夕焼け空の原理がわかる!-光の不思議手作りホバークラフトに乗ってみよう!
投げたら戻ってくるブーメランを作ろう!
ふわりふわり飛ぶ「アルソミトラの種」を作ろう!
大きな風船が電話になる!?-音の不思議巨大空気報でうずの輪っかを作って遊ぼう!
ロボットコンテストの迫力を目の前で見よう!
自分の指のレプリカを作ってみよう!
太陽の光でクッキング!
南部 久幸
茂木 貴之
所属
機械工学科
電気電子工学科
下尾 浩正
長嶋 豊
重松 利信
兼田 一幸
電子制御工学科
川下 智幸
嶋田 秀樹
志久 修
山崎 隆志
渡辺 哲也
長田 秀夫
城野 祐生
物質工学科
澤田 彰
森 晴樹
牧野 一成
須田 淳一郎
山北 久枝
一般科目
森
原
保仁
久之
小野
前田
西村
柳生
城野
真部
文慈
貴信
睦郎
義人
祐生
広紀
百武 幹雄
ロボコン部
招待
地域交流
牡鹿洞洞口
牡鹿洞サンプ
「釜猫」
サンプ前進基地
牡鹿
プロジェクト
電気電子工学科 長嶋 豊
電気電子工学科 5 年 佐野 裕次郎
今年度は専攻科 2 名、卒研生 7 名の総勢 9 名が 5 テ
ーマの研究に取り組んだ。本研究室の特徴はズバリ!
「外部 産学官民との連携研究」
。外部との共同実験で
は厳しい要求が突きつけられる。追い込まれると人間
は知恵を働かせ思わぬ進化を遂げる。外部の専門家か
らほめられると、学生の卒業研究への動機付けは一層
強固になる。今年度は日本洞窟学会・長崎県環境保健
研究センター・九州大学・
「カマネコ探検隊」
(浦田健
作先生代表)とタッグを組み、世界初の水中洞窟専用
ロボット「釜猫」を開発。北九州市平尾台の牡鹿洞で
潜航調査を実現し、ロボット技術で洞窟研究に画期的
な貢献ができた。これからも愛すべき、ハイブリッド
型水中ロボット「Lemon」
、海底遺跡調査用「海猫」及
び「釜猫」たちを進化させたい。
この『牡鹿プロジェクト』に向けて、堀部哲司君と
9 月から土日返上で「釜猫」の準備を進めてきました。
本校のプールで山下一真君にも手伝ってもらいながら、
何度も操縦訓練とシミュレーションを繰り返し、
「大丈
夫」と自分たちが納得できるまで「釜猫」の完成度を
追求していきました。その甲斐あってプロジェクトそ
のものは新発見をするなど大成功でした。しかしなが
ら、海洋のようなオープンウォーター(開放水面)環
境とは大きく異なる水中洞窟環境の厳しさを少し甘く
見ていて、技術的な課題が多く出てきたのも事実です。
来年度このプロジェクトを引き継ぐ人達の為にも、こ
の課題を改善してから引継ぎをしたいと思います。
地域交流
「釜猫」が撮影したサンプ内部の映像(初公開)
潜航!
水中石筍群
―未踏の水中洞窟に挑む―
牡鹿洞サンプロボット調査
サンプの20m奥に新しい開放水面が!
未知の洞窟への入口?
一般科目数学科 真部 広紀
大阪経済法科大学客員教授
浦田 健作(カルストシステム学)
空気中で形成される鍾乳石が牡鹿洞サンプに水没し
ていることはある程度予測していましたが、水中に林
立する石筍をとらえたロボットの映像には息を呑みま
した。というのもこれまで知られている牡鹿洞には、
あのような石筍群は全く見られないのです。この現象
はどんな意味を持っているのか。単にひとつの洞窟内
での変化なのだろうか、それとも地球規模の環境変化
の反映か。ロボットの照明が照らし出した新たな謎に、
胸が高鳴ります。洞窟や地下水系の研究に欠かせない
潜水調査は、非常に危険な行為です。空気も水もない
未知の世界で、多くのダイバーが命を落としています。
今回の調査では広大な地下世界を 20mほど潜水したに
すぎませんが、地質学、地形学、地下水学、古生物学
などの学際的洞窟研究に及ぼす意義は大きく、今後の
発展に期待を寄せています。
北九州市の平尾台カルストにある牡鹿洞の最深部
(地下 48m)では、地下川がサンプ(洞窟水没部)の
中に流れ込んでいます。充満する水が障壁となって、
サンプの奥は前人未到の領域でした。そこで 3 年前に
『牡鹿プロジェクト』を構想・立案。大学や他の高専
にさきがけて、サンプのオーバーヘッド(閉鎖水面)
環境に対応できる小型水中ロボット「釜猫」を開発。
改良を繰り返し、操縦・運用をトレーニングして時機
を待ちました。2008/12/27(土)
、牡鹿洞管理事務所の
ご厚意と、ケイビング団体「カマネコ探検隊」の支援
協力により、
「釜猫」によるサンプ調査が実現。本校の
5 名(長嶋豊、佐野裕次郎、堀部哲司、山下一真、真
部)を含めた調査隊は、最深部に設営した前進基地で
モニターを見守りました。調査の結果、牡鹿洞サンプ
は水中洞窟と判明。水中の石筍群、20m奥の未知水面
など、大きな学術的成果が得られました。この新たな
謎に挑戦するプロジェクトを現在準備中です。
ご期待ください!
地域交流
平成 20 年度 地元企業就職説明会
平成 20 年 10 月 31 日(金)に、本校キャリア支援
室と共同で地元企業による就職説明会を第一、第二体
育館を利用して行った。
この説明会は、本校の運営や就職、インターンシッ
プ等にご支援、ご協力いただいている地元企業に呼び
掛け、37 社を招き、本科 4 年生と専攻科生を対象にし
て企業説明の形で行った。
企業からは、本校卒業生が自らの企業の説明を行う
など熱の入ったもので、学生は真剣に聞き入っていた。
地元での就職に興味がありながら地元企業のことを
あまり知らない学生にとっては、その魅力に触れる良
い機会となり、就職への意識が高まったようであった。
アンケート(学生)
①地元企業に興味がありますか
a.大変興味がある
b.少しはある
c.興味ない
22 名
98 名
56 名
②地元企業への就職について
a.ぜひ就職したい
b.できれば就職したい
c.希望しない
15 名
54 名
107 名
③-1 地元企業への就職希望理由について
a.地元に残りたい
b.家族の希望
c.その他
47 名
13 名
9名
地域交流
③-2 地元企業への就職を希望しない理由について
a.外に出たい
b.企業を知らない
c.希望企業がない
d.その他
64 名
20 名
34 名
3名
(複数回答)
⑥地元企業の説明は参考になりましたか
a.大いに参考になった
b.参考になった
c.あまり参考にならなかった
48 名
103 名
15 名
③-2’将来のUターン就職希望はありますか
a.あり
b.ない
15 名
54 名
⑥この説明会は今後も開催した方がよいですか
④地元企業に関する情報が欲しいか
a.欲しい
b.欲しくない
122 名
52 名
⑤地元企業の情報が欲しい時期は
a.おおいに思う
b.思う
c.それほど思わない
d.全く思わない
a.1年次
b.2年次
c.3年次
d.4年次
e.その他
11 名
4名
46 名
57 名
7名
54 名
84 名
27 名
6名
⑦どのような情報が欲しいか(自由記述)
・企業の概要(特徴、経営、方針、シェア、規模、
勤務地、給与、待遇、福利厚生、社風、女性雇用等)
・開発製品の情報、技術レベル
・選考基準(求める人材、必要な知識、資格、決め手)
・専攻科生の待遇
・これまでの高専生の活躍情報
・物質系の就職情報
地域交流
⑧説明会を開催しなくてもよいと思う(自由記述)
・進学をする人には意味がない
・地元でなく自分の希望する企業について知りたい
・地元に就職する気が無い
・参加希望者だけで行えばよい
・自分で考えて自分で動けばよい
・会社の説明でなく、先輩の体験談が聴きたい
・その他
非破壊検査関連の資格
創造力・発想力
人物(性格等)
③採用の際、重視する事項
⑨企業への感想(自由記述)
・興味が増した
・どの企業も環境について気を使っている
・どの企業も同じような人材を求めていた
・英語の重要性
・自分の好きなことができそう
・将来について深く考えることができた
・物質・化学系の企業が少なかった
・自分の興味のある企業を選んで集中したい
④筆記試験で重視する事項
アンケート(企業)
①採用の際、重視する人物性
・基礎学力、英語が必須
・将来の自分のあり方を説明(言語化)できること
・誠実、責任感、努力家
・何をすべきか常に考え、行動する人
・新しい可能性を創ることができる人
・社会性があり、協調できる人
②採用の際、重視する能力
⑤面接の際、重視する事項
NTC活動支援
『技術振興』と『人材育成』を地域へ、未来へ
「西九州テクノコンソーシアム」
長崎県北地域の産学官民が連携して、地域の産業と文化の発展に寄与
することを目的に、平成18年4月に「西九州テクノコンソーシアム」
を設立致しました。
●主な事業内容
1.地域の技術振興に関する事業(技術交流会、技術相談、セミナー等)
2.地域の技術開発、新事業・起業化支援に関する事業(共同研究、各種支援・援助等)
3.地域の人材育成に関する事業(起業人材教育、地域学生教育等)
4.その他、地域社会の産業・文化、および科学技術教育の振興・発展に関する事業
体制・組織
平成20年9月現在
法人会員 89社
個人会員 9名
特別会員(佐世保市、
県北振興局、長崎大学
等)11機関の方が
賛同しております
◇ 会員制、緩やかな連携組織
西九州テク
ノ
コ
ンソ
ーシアム
西九州テク
ノ
コ
ンソ
ーシアム
産
総会
官
会長
企業会員約91社
ベンチャーサロン・サセボ
佐世保異業種交流協会
長崎県、佐世保市
長崎県産業振興財団
佐世保商工会議所
理事会
長崎県工業技術センター
長崎県窯業技術センター
企画委員会
先端技術普及
技術シー ス ゙育成
新技術・新事業
展開
中核的人材育成
スキル向上
技術交流会
技術相談・指導
講演会・展示会
共同研究
技術開発支援
新事業支援
(インターンシップ等)
地域学生教育
企業人材教育
産
人材
事業実施
事業
基盤
学
早期理科教育
文化・モラル向上
科学技術教育
(小中学校出前授業等)
一般教養講座
資金
事業評価
事業企画
官
ビジョンの策定
(地域の特性・強み→技術・産業・社会)
技術
民
設備
技術交流WG
事業
内容
人材育成
人材育成WG
技術振興
情報発信WG
地域産業の活性化、人材確保、教育・文化振興
ビジョンWG
事業内容
事業内容
基盤整備WG
学
長崎大学
長崎県立大学
長崎国際大学
佐世保工業高等専門学校
佐世保高等技術専門校
事務所
民
個人、NPO
●お問い合わせ先
西九州テクノコンソーシアム事務局
(佐世保工業高等専門学校内)
〒857-1193 佐世保市沖新町1-1
【TEL】 0956-34-1570 【FAX】 0956-34-1570
【E-mail】 [email protected]
NTC活動支援
(2)地元学生育成事業について
(企業と学生の交流促進)
・地域企業へのインターンシップによる職務体験(佐
世保高専キャリア教育支援室とNTCが連携協力)
・インターンシップの積極推進
・企業見学会実施
・地域企業からの卒業研究テーマ公募
継続する。
・寄附講座の設置
寄附講座の内容等について検討
NTCの活動
平成20年度事業実施状況について
1.技術振興事業
(1)技術相談会
佐世保高専専攻科特別研究発表会と併催
2月13日(金)9:30~16:30
相談企業なし
(2)技術研究会(交流会)
・工業団地との技術交流会
12月3日(水)17:00~18:10
(懇談会18:15~20:30)
広田工業団地と開催(レオプラザホテル)
機械金属工業協同組合6社及び事務局長
・技術研究会
佐世保高専専攻科研究発表会と併催
2月13日(金)9:30~16:30
参加者 18名(高専の教員を除く)
(3)講演会(1回/年 開催予定)
・西九州組込みシステムオープンセミナー開催
11月28日(金)13:00
佐世保情報産業プラザ
参加者 101名
(3)小中学生の育成・教育支援及び
社会人教育について
検討中
3.情報発信事業
・各機関とのネットワークを推進
・NTCの事業報告等を充実アップする。
随意実施(HPを見るシステムへ)
・佐世保版技術マップの掲載(モデル)
・会員企業の更新可能とする方向での検討。
・バナー広告取り入れの方向で検討
4.ビジョン・事業検討
西九州テクノコンソーシアムビジョンの策定
10月30日 佐世保市長へ提案書提出
2.人材育成事業
(1)地元企業人材の育成事業について
5.佐世保市中小企業支援委託事業
①NTCの人材育成事業の自立化
佐世保市委託事業の実施
4講座、受講生 40名
・品質管理講座(佐世保高専)
11月22日~12月6日 受講生 9名
・NCプログラミング講座(佐世保高等技術専門校)
11月 8日~11月16日 受講生
6名
・溶接資格試験対応講座(佐世保重工業(株)
)
11月22日~12月13日 受講生 16名
・特殊鋼加工学講座 (佐世保高等技術専門校)
1月17日~2月7日 受講生 9名
②経済産業省の補助事業の実施
・地域企業立地促進等事業費補助金の人材養成
・管理法人 財団法人長崎県産業振興財団。
・研修プログラムは、12講座を実施。
H20.7.5~H21.3.14迄
・審査会委託事業
・佐世保地域の中小企業人材育成委託業務
・佐世保市技術マップ策定委託業務
・バイオマスタウン構想協議会委託業務
を実施中
NTC活動支援
『技術向上のための教育プログラム』
-平成 20 年度佐世保市人材育成委託事業-
3.実習の概況とアンケート結果
総合技術教育研究センター長
久留須 誠
1.はじめに
本事業は、平成18、19年度に実施された経済産
業省「高専等活用中小企業人材育成事業」からの自立
化事業として西九州テクノコンソーシアムの組織力を
活かし、今年度から始めたものである。
佐世保高専を中心に施設提供の長崎県立佐世保高等
技術専門校・佐世保重工業株式会社佐世保造船所と連
携し、実習指導には企業の技術者・技術者 OB にも参加
して頂いた。
その主な目的には、① 実践的な個人指導を目指した
少人数制教育、② 企業による提案形式の実践的な実技
研修、③ 社内教育に係る負担の軽減 を掲げている。
2.カリキュラムの概要と実施要項
実施するカリキュラム内容を検討するに際しては、
平成18、19年度に実施した『造船関連産業におけ
る複合型生産技術者の育成』の受講生からのアンケー
トによる要望や企業側からの要望を参考にして、以下
のような概要で講義用テキストを作成した。
なお、表1にはカリキュラム内容と実施要項を示す。
ワークシミュレーション演習
NCプログラミング実習
□品質管理講座:
「自分とリーダーを育てる品質管理」
生産性の向上には常に「ものづくり」に介在する人々の意識と意志
の向上を図ること が重要であるとの観点から、そのための人づく
り・職場づくり・生産管理に関するノウ ハウを初心者から経営者ま
での「企業人の心」の面に的を定め、ワークシミュレーション(演習)
と具体的な事例を学習する。
□NC プログラミング講座:
「基礎マシニングセンターセミナーⅡ」
NC(数値制御)加工技術に関する理論と実際を習得するために、工
作機械概論や切削工具の特徴、加工条件設定法に加えて、NC 装置の
ハードウェアとソフトウェアについても体系的に学び、基礎 NC プロ
TIG 溶接実習
グラミングの習得とマシニングセンターによる加工実習を体験的に
学習する。
□溶接資格試験対応講座
中小企業の技術者で初めて溶接の資格取得を目指す方に、①申込み
の仕方、②どのような試験及び受験種目があるのか。また、③試験片
にどのような溶接をしたらいいのか、④受験後どのような評価をされ
るのか等を座学及び実技指導にて行う。
□特殊鋼加工学講座
各種金属材料の切削加工・研削加工の作業を通じて、材料の加工性
や仕上げ面粗さに及ぼす加工条件の理論と実際を習得し、さらには、
加工過程における仕上げ面の状態や粗さの測定を通じて、
加工精度と
測定法に関しても体験的に学習する。
旋盤作業実習
NTC活動支援
表1.カリキュラム内容と実施要項
講座名
講座概要
定
員
月日
時間
場所
①人づくり
1 日目
□なぜ管理者が必要か
11 月 22 日(土)
9:00-16:00
11 月 29 日(土)
9:00-16:00
12 月 6 日
(土)
9:00-16:00
□リーダーシップで職場が活きる
②職場づくり
品質管理講座
2 日目
□意欲を高める職場づくり
25
佐世保高専
□改善提案で自発性を喚起する
③ものづくり
3 日目
□生産管理とものづくり
□“よいもの”をつくるには
①工作機械概論 ②切削工具材料について
1 日目
③NC(数値制御)の基本構成
11 月 8 日
(土) 13:00-16:00
④NC 装置のハードウェアとソフトウェア
①NC プログラミング
NC プログラミング
2 日目
講座
長崎県立
加工プロセス、プログラミング基礎、プログラム原点と座標、移動
指令、工具長補正・工具径補正、座標系、課題プログラム作成
10
11 月 15 日(土)
9:00-16:00
佐世保高等
技術専門校
②NC プログラミング
固定サイクル、サブプログラム、課題プログラム作成
3 日目
③機械の段取り及び実加工課題プログラム作成
11 月 16 日(日)
9:00-16:00
11 月 22 日(土)
9:00-16:00
11 月 29 日(土)
9:00-16:00
機械操作及び取扱い、段取り、課題の実加工
①溶接試験資格の概要:申込手順について
1 日目
②溶接概論:金属の結合と溶接等
①CO2 溶接実習(下向き)
2 日目
溶接資格試験対応
講座
②CO2 溶接実習(立向き)
①CO2 溶接実習(横向き)
3 日目
②TIG 溶接実習(下向き)
佐世保重工業
(株)技能教育
10
12 月 6 日
(土)
9:00-16:00
12 月 13 日(土)
9:00-16:00
センター
① TIG 溶接実習(立・横向き)
4 日目
② TIG 溶接実習(薄肉管)
①機械加工概論
1 日目
③切削加工学基礎
②材料学基礎
④研削加工学基礎
1 月 17 日(土) 13:00-16:00
⑤各種測定法
①旋削加工(仕上げ図:別途図面参照)
2 日目
②旋削作業Ⅰ(鋳鉄系、炭素鋼系、郷金鋼を中心)
1 月 24 日(土)
9:00-16:00
(1)切削工具の選定 (2)切削条件の選定等
①旋削作業Ⅱ(アルミニウム合金系、チタン合金
特殊鋼加工学講座
3 日目
系を中心)
長崎県立
10
佐世保高等
1 月 31 日(土)
9:00-16:00
2 月 7 日(土)
9:00-16:00
前回に準じて行う
①研削作業
(1)研削作業前のメンテナンス (2)切削条件の選定
4 日目
(3)仕上げ研削作業
②加工面の評価(仕上げ面粗さ)測定器の主要諸
元と原理等
技術専門校
NTC活動支援
3.アンケート結果
(品質管理講座を除く 3 講座の集計)
質問:
このような研修を地域で連携して行うことについて
(回答は、自由記述より抜粋)
□品質管理講座
・都市部で開催されることが一般的に多い、また、中小企業
では、社内で研修会や勉強会を持つことが難しいのであり
がたい。
□NC プログラミング
・技術向上ができ、他の会社と情報交換ができたのでよかっ
た。
□溶接資格試験対応講座
・学生にとっても県内企業への就職意識啓発になる。
・教職員にとって、企業人との話ができてよかった。
・地域全体で技術や知識が向上するのでとてもよい。
□特殊鋼加工学講座
・佐世保では機械加工の後継者が極端に不足しているので、
機械加工の魅力を広めてほしい。
・超初心者用など、技術レベルを細かく分けて講習会を開い
てほしい
・仕事では忙しいので基本的なことや加工技術がゆっくり聞
けてよかった。
・あまり他社の人と話す機会がなかったので、市内の同業者
の意見を聞けてよかった。
4.おわりに
以上、本事業は西九州テクノコンソーシアムの自立
化事業として、また、人材育成事業の新たなイノベー
ション創出の場として、地域の産学官が連携して中小
企業の若手技術者の技術向上のための教育プログラ
ムを実施することができた。その結果は、アンケート
結果でも分かるように、ほぼ満足のいく成果が得られ
たものと考えられる。しかし、自由記述の中でも述べ
られているように、佐世保市の“ものづくりの基盤技
術”である機械加工業種に従事する若手技術者の間に
は、①若手技術者自身が後継者の枯渇を実感している。
②各人が孤立していてネットワークがない。③人的資
源・技術力などを集約しておくことにより、技能の毀
損・散逸を防ぎ継承し易い方策の必要性。等と各人の
孤立感や向学心に対する不全感を有していることが
明らかになった。今後は、これらを踏まえ地域の実状
に即した「ものづくり支援のあり方」が検討課題とし
て捉える必要がある。
最後に、本事業の実施に際して、ご理解とご鞭撻を
頂いた多くの関係者各位に対して深謝致します。
技術シーズ
卒業研究題目 (機械工学科)
平成 20 年度
平成 19 年度
指導教員
研究題目
指導教員
福
田
実用部材の疲労強度に関する研究
福
田
表面粗さと疲労強度の関係に関する研究
福
田
トイレ用手すりに関する研究
福
田
手すりの形状に関する研究
小 田 原
転がり披露試験機の設計製作
小 田 原
SCM435 鋼切欠き材の疲労強度に及ぼす水素
の影響
中江・森川
小型減速機用歯車のラッピング仕上げ
中江・森川
森川・中江
小 田 原
風レンズ風車ブレードの実動ひずみ計測と疲労
強度診断技術の開発
小 田 原
アルミニウム合金のねじり疲労強度に及ぼす切
欠きの影響
心なし歯車ラッピング盤の開発
中江・森川
小型減速機用歯車ラッピング盤の開発
EPS 用スーパーエンプラ・ウォームホイールの負
荷能力
中江・森川
ラッピングによる内歯車の歯面仕上げに関する
研究
森川・中江
プラズマ・高濃度浸炭歯車の負荷能力
森川・中江
電動パワーステアリング用ナイロンウォームホイ
ールの負荷能力に関する研究
小
原
プラスチックウォームの運転性能に関する研究
小
原
0度ホブに関する研究
小
野
バブルジェットエンジンのエジェクター設計開発
(ノズル長さの影響)
小
野
NHK ロボコン競技用ロボットの設計について
原
・森田
船体振動における減衰に関する研究
原
・森田
タンクのスロッシングに関する研究
森川・中江
ATF がガス浸炭歯車の負荷能力に及ぼす影響
小
原
プラスチックウォームギアに関する研究
小
原
0度ホブに関する研究
小
野
DLC 膜の摩擦特製に関する研究
-摩擦試験機の製作-
小野・西村
新型砕氷艦に搭載するデッキクレーン模型の製
作
原
船体振動における減衰に関する研究
原
・森田
・森田
研究題目
液体タンクのスロッシングに関する研究
森田・ 原
レーザ 2 点加熱による脆性材料の新しいスクラ
イブ加工法の開発
森田・
原
レーザ熱による剥離現象を利用した脆性材料の
非接触除去加工技術に関する実験的研究
森田・
原
摩擦によるパターン形成現象(動吸振器による
制振)
古川・松山
垂直上昇気液二相流における液体塊速度の遷
移について
森田・
原
パターン形成現象に関する研究(動吸振器によ
る防止効果の実験的検証)
古川・松山
垂直上昇スラグ流における気体スラグ周囲の液
膜流について
森田・
原
松山・古川
スラグ流の流動パラメータに及ぼす管内径の影
響
熱応力を利用した脆性材料の新しい高速割断技
術に関する研究
中
島
一定量の粉体群が鉛直管内を自由落下する場
合の流動特性
古川・松山
気液環状二相流の圧力損失に及ぼす表面張力
の影響
中
島
吸引式粉体コンベアのための基礎研究
松山・古川
スラグ流の流動パラメータに及ぼす管内径の影
響
技術シーズ
卒業研究題目 (電気電子工学科)
平成 20 年度
指導教員
長
嶋
平成 19 年度
研究題目
指導教員
管内調査ロボットの開発
大
塚
電気自動車用燃料電池のプロトタイプの開発―大容量
化と効率向上の研究―
大
塚
電気自動車用モータの制御装置の開発
長嶋・下尾
水中洞窟探査ロボットの開発
長嶋・下尾
下尾・長嶋
南
部
南
部
南
部
南
部
品
川
品川・吉田
研究題目
長嶋・下尾
ハイブリット型水中ロボットの開発に関する研究
水中ロボットの知能化に関する研究
長嶋・下尾
海洋調査用情報通信システムの開発
PLD を用いた水中ロボット用測位回路に関
する基礎研究
IT 倫理及びリテラシィ教育教材開発に関する
研究
DTM ソフトウエアに関する研究-ソフトウエ
ア使用法の教材開発-
自然エネルギーを利用した電気自動車充電
用電源の試作
国家公務員 III 種試験に関する WEB 教材の
開発
長嶋・下尾
PLD を用いた水中ロボット用測距装置の基礎研究
柳生・川崎・
大島・須田
光および電気刺激がジャンボタニシの産卵に与える影
響
柳生・川崎・
大島・須田
オゾンによる炭化水素化合物の改質に関する研究
須田・川崎・
大島・柳生
低圧酸素高周波プラズマを用いた滅菌及びタンパク質
分解除去特性
須田・川崎・
大島
PLD 法及びスパッタ法によるプラズマの分光計測
須田・川崎・
大島
フレキシブル基板上へのエレクトロクロミック薄膜の作
製
川崎・柳生・
大島・須田
YAG レーザを用いたナノ構造体の作製
高 比 良
「顔認証による青少年保護のためのコンピュータロック
システムに関する基礎研究」
カオスビット系列の生成と評価
電気工学基礎教育のための e-Learning 教材
の開発
コンピュータを利用したインタラクティブな投
影演示装置の開発
粒子法を用いた原形質流動の数値モデルに
関する研究
三
橋
三
橋
三
橋
電飾イベント用オブジェの制作
高 比 良
より効率的な画像検索のための画像識別法の検討
川
崎
有機 EL 薄膜の作製と制御
高 比 良
聴導機開発に関する研究-ポーダブルカメラ音の製作-
川
崎
有機金属溶液を用いたナノ構造体に関する
研究
ビデオ編集技術を用いた学生実験の改良と
学習教材作製
三相交流磁界を用いた金属細管外壁に対す
るハードコーティング
高 比 良
ステレオ画像からの三次元マップの生成手法の検討
三
橋
粒子法を用いた植物細胞内原形質の数値モデルに関
する研究
三
橋
発光ダイオードを用いた簡易分光器の開発
三
橋
力学的応答を利用した環境探査手法の研究
三
橋
マインドストームを用いたプログラミング学習教材の開
発に関する研究
品
川
カオスビット系列の生成と評価
川崎・須田
川崎・須田
川崎・大島
川崎・大島
吉
田
高 比 良
高 比 良
高 比 良
柳
柳
生
生
柳生・須田
柳生・須田
分光法によるプラズマの計測
フレキシブル基板上へのエレクトロクロミック
薄膜の作製
FEM(有限要素法)教育用ツールの作成
聴導機開発に関する研究(1)-ポータブル
音カメラの製作-
文字認識の認識精度向上のための研究と考
察
二次元ステレオ画像からの三次元マップ生
成手法の検討
高周波プラズマを用いた菌類の不活化に関
する研究
RF 低圧プラズマを用いた蛋白質除去特性
電気的手法を用いたジャンボタニシの行
動抑制に関する研究
内燃機関へのオゾン添加が燃焼特性に及ぼす影
響
品川・吉田
電気工学基礎教育のための e-Learning 教材の開発
~電磁気学版~
品川・吉田
電気工学基礎教育のための e-learning 教材の開発
吉田・品川
電気工学基礎教育のための e-Learning 教材開発
(NI-ELVIS 版)
南
部
太陽光・燃料電池ハイブリッド発電学習システムの開
発
南
部
風力・太陽光ハイブリッド発電学習システムの教材開
発
南
部
雨・霧中の光伝播シミュレータの試作
南
部
環境マネジメントに関する教育用マルチメディア教材の
開発に関する研究
南
部
IT倫理教育用メディア教材の開発に関する研究
技術シーズ
卒業研究題目 (電子制御工学科)
平成 20 年度
指導教員
平成 19 年度
研究題目
指導教員
武
富
制御学習支援システムの機能拡張
武
富
モンゴル文字認識システムにおける認識手法
武
富
入門用漢字学習支援システム
研究題目
牧
野
次世代新幹線 N800 系の制振・静音化に関する
研究
牧
野
iPhone3G を含めた iPod シリーズの環境評価に
関する検討
武
武
富
富
検索サイトにおける検索補助システムの開発
モンゴル文字認識システムの研究開発
志
久
超音波センサーを用いた3次元位置の計測シ
ステムの開発
武
富
入門用漢字学習支援システムの機能拡張
志
久
文字認識のための射影ひずみ補正方法の開発
川下・久留須
画像処理とサ-ボ制御による砥粒切れ刃の3次
元計測
志
久
ステレオカメラを用いた物体認識の基礎研究
川下・久留須
新型超精密加工用砥石の開発
志
久
カメラ入力した低解像度文字の認識
兼
田
レーザーセンサーを用いた移動車両の認識法
の研究
兼
田
CT 符号と Sum-product 復号法を用いた繰り返
し復号の研究
前
田
時系列ニューラルネットによるロボットの制御
前
田
多関節ロボットによる精密加工システムの開発
前
田
精密XYテーブルとレーザによる非破壊精密検
査装置の開発
重
松
ソーラーボートの開発
重
松
腹囲自動計測装置の設計・開発
牧
野
携帯音楽プレーヤi-Podシリーズ環境評価
牧
野
新幹線電車の制振・静音化の研究
牧
野
高齢者用電動車の自律走行操舵の研究
牧
野
船体構造物の弾性振動低減化の研究
川下・久留須
砥粒切れ刃の3次元計測システムの開発
川下・久留須
マイコン制御による自動シャボン玉発生装置の
開発
中
村
QR コード認識システムの開発
中
村
カメラによる画像計測システムの開発
中
村
フルセグについての研究
中
村
ステレオ視による自由視点画像の生成
重
松
Vibrating Reed 法を用いた物性測定法の開発
重
松
高温高圧下における水燃焼実験
重
松
魚ロボットの改良
重
松
ソーラーボートの開発
兼
田
レーザーセンサと web カメラによる車両形状認識
兼
田
時空間符号化伝送システムの特性改善
兼
田
通信路における閾値復号方式を用いた誤り訂正
特性の計測
志
久
物体追尾ビジョンシステムの開発
志
久
湾曲した文字列の認識
志
久
射影ひずみにロバストなナンバープレートの認識
志
久
画像からの特定物体認識
嶋
田
腹囲計測システムにおけるGUI部の改良
嶋
田
電磁気学学習支援システムの開発-実験教材
の製作-
嶋
田
坂
川下・久留須
-サーボ制御と画像処理による砥粒切れ刃解
析システムの開発-
嶋
田
電磁気学学習支援ソフトウェアの開発
-低電圧電磁石の製作-
嶋
田
実験成績入力支援システムの構築
嶋
田
腹位測定システムの開発
-ソフトウェア部の開発-
三次元電磁界解析システムにおける領域分割プ
ログラムの作成
坂
口
事務書類入力支援システムの開発
口
IC タグを用いた学寮管理システムの開発
坂
口
坂
口
事務書類入力支援システムの開発
FRIDを用いたパソコン室の利用状況管理シス
テム
本
次世代二次元コード「ステルスコード」の開発
口
自動楽器演奏装置を用いたミュージックシーケン
サの開発
滝
坂
滝
本
距離情報を用いた指文字認識に関する研究
滝
本
距離情報を用いた指文字認識に関する研究
滝
本
動画像に対する色覚バリアフリーアプリケーショ
ンの開発
滝
本
中学生向け体験型画像処理アプリとweb教材
の開発
村
3次元画像処理システムの開発
本
環境変動にロバストな道路標識認識システムの
開発
中
滝
中
村
自由視点画像処理システムの開発
滝
本
低解像度画像からの顔方向指定に関する研究
中
村
QRコード認識システムの開発
前
田
移動ロボットの通信制御に関する研究
前
田
家庭用移動ロボットの開発に関する研究
中
村
音声、画像コンテンツ情報の配信に関する研究
技術シーズ
卒業研究題目 (物質工学科)
平成 20 年度
指導教員 研究題目
野
光触媒・ゼオライト複合材料-オゾン併用による VOC の処理
技術の開発 -装置化の検討-
下
野
光触媒・ゼオライト複合材料-オゾン併用による有機廃水の処
理技術の開発 -装置化の検討-
下
野
石炭灰から合成したゼオライトの利用技術の検討
山
山
平成 19 年度
指導教員 研究題目
山
邊
アルキルアクリジン誘導体の化学発光と発光特性
山
邊
DとL-酒石酸アンモニュウム塩の合成とDNAのコンパク
ト化
山
邊
椰子油由来のバイオヂーゼル燃料の添加物検索
和
田
電気泳動法で作製した SnO2 薄膜センサのガス検出特性
邊
DNA コンパクト化のための D-酒石酸ジメチル誘導体の合成
和
田
市販ガスセンサの VOC 成分検出特性とガス濃縮法
邊
DNA コンパクト化のための L-酒石酸ジメチル誘導体の合成
和
田
SnO2 系半導体ガスセンサのにおい成分検出特性
山
邊
バイオデイーゼル燃料の開発
山
邊
脱保護による3-アミノベンゾフラノン誘導体の合成と化学発光
和
田
観葉植物による VOC 成分除去作用の市販ガスセンサモ
ニタリング
古
川
アルキレン鎖を有する新規ベンゾオキサジンの合成と特性解
析
宮
川
故紙の糖化
宮
川
固定化光触媒反応の反応特性
古
川
側鎖官能基を有するポリイミドおよび分子複合材料の開発
宮
川
酵素活性における負電荷負荷効果
古
川
芳香族系高分子量ベンゾオキサジンの合成と特性解析
宮
川
植物による水の浄化
古
川
無色透明性ポリイミド系ハイブリッド材料の創製と特性解析
古
川
主鎖アミド結合を有するポリイミド膜の作製と特性解析
下
野
光触媒担持ゼオライト-オゾン併用による VOC の処理技
術の開発
和
田
ジエトキシジメチルシランで表面改質したWO3 のガス検出特
性
下
野
石炭灰から合成したゼオライトの利用技術の検討
和
田
ガスセンサによるVOCガス濃縮効果のモニタリング
下
野
物体表面塗膜発色法による水の流れ可視化技術の開発
和
田
SnO2 系ガスセンサのVOCガス検出
宮
川
化学工学学生実験用蒸留装置の設計
下
野
光触媒担持ゼオライト-オゾン併用による有機廃水の処
理技術の開発
宮
川
故紙を原料とするエタノールの製造
古
川
無色透明性ポリイミド膜の作成と特性解析
宮
川
化学工学学生実験用蒸留装置の設計
宮
川
植物による水の浄化
古
川
ポリイミド-シリカ系ハイブリッド膜の作成と特性解析
宮
川
酵素活性に及ぼす負電荷負荷効果
古
川
芳香族ジアミンから誘導されるベンゾオキサジンの熱機
械的特性解析
長
田
水-オクタノール-アセトン系中で生成するクラスターの質量分
析
古
川
高分子量ベンゾオキサジンの合成と特性解析
長
田
オクタンの気相燃焼反応におけるオゾンの添加効果
長
田
長
田
パーフルオロカーボン類の接触水素化分解反応
アルコール−塩化メタン混合系中で生成するクラスターの
質量分析
長
田
石英の原料とした MFI 型シリカライトの合成
長
田
石英を原料とする MFI 型シリカライトの合成
平
山
5-パーフルオロブチル-1-ナフトールの合成
長
田
平
山
佐世保高専西雲寮における ISO14001 に準拠した環境マ
ニュアルの作成
トリフルオロメチルナフトールの合成研究
平
山
2-ニトロソ-1-ナフトールからのフォトクロミック化合物の合成
平
山
スピロオキサジン誘導体の熱戻り反応に関する研究
平
山
ベンジルおよびフェネチル基を有するフォトクロミック化合物の
合成研究
平
山
ヨードナフトールのニトロソ化条件検討
渡
辺
平
山
トリフルオロナフトールの合成研究
熱電特性測定装置の検討と製作
渡
辺
金属-半導体接合熱電変換材料の層状構造効果
渡
辺
鉄シリサイド系半導体の熱電特性における第四元素の添
加効果
野
坂
タンパク質立体構造上のイントロンの位置
山
崎
焼酎粕を分解する微生物の探索
野
坂
Casein Kinase のモジュールやイントロン位置と温度因子の関
係
山
崎
カロテノイドを生産する海洋微生物の培養
野
坂
膜結合タンパク質の立体構造と進化
山
崎
高度不飽和脂肪酸を生産する海洋微生物の培養
城
野
気泡流動化状態への粒子付着性の影響
城
野
付着性粒子の流動化特性
城
野
ゾル-ゲル法による高純度シリカ生成プロセス検討およ
び特性解析
城
野
流動層熱風乾燥装置の製作と乾燥特性
城
野
固気流動層における付着性粉体の流動化特性
城
野
充填層の圧力損失に及ぼす空気湿度の影響
山
崎
焼酎粕を分解する微生物の探索
城
野
粒子充填層の圧力損失に及ぼす空気湿度の影響
山
崎
海洋微生物による機能性脂質の生産
村
川
村
川
バイオアクティブビーズを用いた遺伝子導入効率の向上
バイオビーズを用いたバレイショプロトプラストへの遺伝
子導入
村
川
Jatropha curcas の組織培養による植物体再生
村
川
タバコ培養細胞およびバイオビーズを用いた遺伝子導入
下
技術シーズ
特別研究題目 (専攻科)
平成 20 年度
専攻
学年
2年
機械工学専攻
1年
指導教員
研究題目
森 田 ・ 原
熱応力を利用した脆性材料の新しい高速割断技術に関する研究
森 川 ・ 中 江
ショットピーニングを施した浸炭窒化歯車の面圧強さ
古 川 ・ 松 山
垂直上昇スラグ流の流動パラメータに及ぼす管内径の影響
中 江 ・ 森 川
心なしラッピングによる歯面仕上げに関する研究
中 島 ・ 古 川
球状の粒子クラスタが自由落下する場合の数値解析
森 田 ・ 原
レーザ熱により発生する剥離現象を利用した硬脆材料の新しい非接触除去加工技術に関す
る実験的研究
古 川 ・ 中 島
垂直上昇スラグ流の流動パラメ-タに及ぼす表面張力の影響
中 島 ・ 古 川
一定量の粉体群が鉛直管内を自由落下する場合の流動特性
小 野 ・ 中 島
バブルジェットエンジンの推力に関する開発
小田原 ・ 福 田
SCM435 鋼切欠き材の疲労強度に及ぼす水素の影響
2年
電気電子工学専攻
1年
2年
物質工学専攻
1年
森 田 ・ 原
レーザ 2 点加熱による脆性材料の新しいスクライブ加工法の開発
嶋 田 ・ 重 松
小型低電圧強電磁石の製作
中 村 ・ 嶋 田
医療用QRコード認識システムの開発
長 嶋 ・ 下 尾
コンパクトなハイブリッド型海中ロボットに関する研究
川 下 ・ 滝 本
NC工作機への搭載を目指した3次元砥粒切れ刃計測システムの開発
重 松 ・ 小 野
液体窒素を動力源としたエンジンの開発
牧 野 ・ 滝 本
姿勢変動に頑健な3次元特徴に基づく手形状推定に関する研究
柳 生 ・ 須 田
低圧酸素高周波プラズマを用いた滅菌に関する研究
須 田 ・ 大 島
マグネトロンスパッタリングによるエレクトロクロミック材料薄膜の作製
重 松 ・ 川 崎
過冷却状態での水の挙動
坂 口 ・ 川 下
ものづくり支援アプリケーションの開発
柳 生 ・ 川 崎
電気刺激によるジャンボタニシ(Pomacea Canaliculata)の行動抑制に関する研究
大 島 ・ 川 崎
プラズマの分光計測 -ガス流量比と RF 電力変化による実験-
柳 生 ・ 須 田
オゾンを用いた内燃機関の燃焼性改善に関する基礎的研究
南 部 ・ 三 橋
完全循環型電源に関する調査研究
牧 野 ・ 前 田
高齢者用電動車の自律走行操舵に関する研究
滝 本 ・ 志 久
色覚異常者のための色覚バリアフリーなアプリケーションの開発
品 川 ・ 三 橋
カオスビット系列の生成と評価
牧 野 ・ 兼 田
粒状体ダンパを用いた船体構造物の弾性振動低減化に関する研究
長 嶋 ・ 下 尾
ハイブリッド型海中ロボットに関する研究
南 部 ・ 三 橋
マイクロ波領域における誘電体の誘電率測定法に関する研究
柳 生 ・ 川 崎
低圧酸素高周波プラズマを用いた滅菌に関する研究
須 田 ・ 川 崎
プラズマを用いたエレクトロクロミック薄膜の作成
柳 生 ・ 川 崎
電気刺激に対するジャンボタニシの行動特性及びその応用
中 村 ・ 嶋 田
教育用手術シミュレーションシステムの開発
滝 本 ・ 川 下
人の視覚特性を利用したステガノグラフィ技術と位置合わせ記号の隠蔽に関する研究
平 山 ・ 長 田
新規フォトクロミック化合物の合成研究
渡 辺 ・ 下 野
鉄シリサイド系半導体の熱電特性に及ぼす添加物の影響
下 野 ・ 長 田
光触媒・ゼオライト複合材料-オゾン併用による有機廃水処理技術の開発
山 崎 ・ 宮 川
海洋微生物による機能性脂質の生産
下 野 ・ 渡 辺
光触媒・ゼオライト複合材料とオゾン併用によるVOC処理技術の開発
長 田 ・ 宮 川
彼岸花由来のデンプン質の糖化に関する研究
長 田 ・ 下 野
石英を用いたMFI型シリカライトの合成
渡 辺 ・ 下 野
Co 添加 n 型 FeSi2 半導体の熱電特性に及ぼす酸素雰囲気処理効果
長 田 ・ 和 田
アルミナ−ジルコニア触媒の酸性質の解明に関する研究
渡 辺 ・ 和 田
Co 添加 n 型 FeSi2 半導体の熱電特性に及ぼす金属添加物効果
技術シーズ
特別研究題目 (専攻科)
平成 19 年度
専攻
学年
指導教員
中
福
江
・
研究題目
森
川
田 ・ 小田原
小田原 ・ 福 田
2年
機械工学専攻
1年
2年
電気電子工学専攻
1年
2年
1年
物
質
工
学
専
攻
ラッピングによる歯車の歯面仕上げ
疲労強度に及ぼす表面粗さの影響
風レンズ風車ブレードの実働ひずみ計測と疲労強度・寿命推定
小田原 ・ 福 田
アルミニウム合金のねじり疲労強度に及ぼす微小欠陥の影響およびショットピーニングの効果
森
川
・
中
江
プラズマ浸炭焼入れ歯車の負荷能力
森 田 ・ 原
小 野 ・ 中
島
摩擦によるパターン形成現象(多角形摩擦の成長過程)
バブルジェットエンジンの開発に関する研究-推力の測定-
中
島
・
古
川
一定量の粉体群が鉛直管内を自由落下する場合の数値解析
古
川
・
中
島
垂直上昇気液環状二相流の液膜流に及ぼす表面張力の影響
(第二報 気液の界面性状と界面せん断応力について)
森 田
・ 原
森
川
・
中
江
ショットピーニングが浸炭窒化歯車の負荷能力に及ぼす影響
熱応力を利用した脆性材料の新しい高速割断技術に関する研究
古
川
・
松
山
垂直上昇気液環状流における界面せん断応力と圧力損失に与える液体の表面張力の影響
中
中
江
島
・
・
森
古
川
川
心なしラッピングによる歯車仕上げに関する研究
一定量の粉体群が鉛直管内を自由落下する場合の流動特性
大
島
・
須
田
PLD 法及びスパッタリング法におけるプラズマの分光計測
須
田
・
柳
生
オゾンと紫外線を用いた環境浄化に関する基礎的研究
滝
本
・
川
下
人の年齢知覚に基づく顔画像からの年齢特徴抽出に関する研究
川
下
・
前
田
NC 工作機への搭載を目指した 3 次元砥粒切れ刃計測システムの開発
須
牧
田
野
・
・
大
兼
島
田
プラズマプロセスによるフレキシブル基盤上への WO3 薄膜作成
粒状体ダンパに用いる粒子サイズ特性の検討
牧
野
・
兼
田
自己位置推定法を利用した SSM 式軌道誘導車両の高速安定化検討
嶋
田
・
中
村
重
松
・
武
富
e-learning システムにおける工業英語学習用携帯電話アプリケーションの開発
低温液体中でのナノ物質生成に関する研究
川
下
・
前
田
精密テーブルの運動性能に及ぼすサーボモータのセンサー特性
牧
重
野
松
・
・
重
武
松
富
高齢者用電動車の走行操舵特性と走行支援システムの検討
Vibrating-Reed 法を用いたヤング率の高精度計測装置の開発
嶋
田
・
重
松
デモンストレーション用低電圧強電磁石の開発
中
村
・
嶋
田
医療用 QR コード認識の研究
長
嶋
・
下
尾
ハイブリッド型海中ロボットに関する研究
川
下
・
滝
本
ダイヤモンド砥粒の自動選別システムの開発
重
牧
松
野
・
・
小
滝
野
本
低温液体を駆動源とした Man Handling Vehicle の開発
顔画像情報技術を用いた楽音と騒音の音響評価に関する研究
柳
生
・
須
田
低圧酸素高周波プラズマを用いた滅菌に関する研究
須
田
・
大
島
フレキシブル基盤上へのエレクトロクロミック薄膜の作製
重
松
・
川
崎
不飽和領域における水分子の Magnetic Moment の挙動
坂
口
・
川
下
もの造り支援アプリケーションの開発
柳
武
生
富
・
・
川
中
崎
村
ジャンボタニシの電気的防除に関する研究
簡易 3 次元動作追跡システムの開発とその応力
大
柳
島
生
・
・
川
須
崎
田
分光法によるプラズマプルームの計測
山
崎
・
野
坂
タンパク質のモジュールと温度因子
和
田
・
下
野
電気泳動電着法により作製した金属酸化物積層膜のガス検出特性
宮
平
川
山
・
・
野
古
坂
川
タンパク質立体構造におけるイントロン位置
フッ化アルキル置換スピロオキサジン誘導体の合成と性質
城
野
・
宮
川
ホッパー排出流動における粉体の閉塞条件の検討
山
邉
・
平
山
縮環芳香族化合物アシル誘導体の化学発光
平
山
・
長
田
スピロオキサジン誘導体の合成と熱戻り反応の計算化学的研究
平
山
・
長
田
新規フォトクロミック化合物の合成研究
渡
渡
辺
辺
・
・
下
和
野
田
鉄シリサイド系半導体の熱電特性に及ぼす添加物の影響
鉄シリサイド系熱電半導体のミクロ構造と熱電特性
下
野
・
長
田
TiO2-ヒドロキシアパタイト複合材料の検討
山
崎
・
宮
川
海洋微生物による機能性脂質の生産
下
野
・
渡
辺
TiO2-ゼオライト複合材料とオゾン併用による VOC 処理
オゾンを用いたガソリンの改質に関する基礎特性
実験・実習装置紹介
NC フライス盤
フライス盤
ブローチ盤
ラジアルボール盤
普通旋盤
溶接作業場
平成
年
月
日
佐世保工業高等専門学校長 殿
住
所
名
称
代表者名
共
同
研
究
申
請
印
書
下記のとおり,共同研究を申込みます。
記
1 研究題目
2 研究目的及び内容
3 研究期間
研究経費を納入した日 ~ 平成
年
月
日
4 研究実施希望場所
年
5 研究に要する経費の負
担額(消費税及び地方消費
直 接 経
税含む。)
*佐世保高専の負担が
研 究
ある場合は研究料欄へ
記入のこと。
合
度
平成 年度
平成 年度
平成 年度
計
費
円
円
料
円
円
計
円
円
所
属 職
名 氏
名
役 割 分 担
所
属 職
名 氏
名
役 割 分 担
6 民間等共同研究員等
□分担型
(分担型も記載のこと)
7 希望する研究担当者
8 提供設備等
9 主な事業内容
10 その他
(注) 研究期間が3年を超える場合は,
「5 研究に要する経費の負担額」の欄を適宜追加すること。
また,その他の欄についても同様とする。
別記様式第1号
受 託 研 究 申 込 書
平成
年
月
日
佐世保工業高等専門学校長 殿
委託者 住 所
名 称
代表者氏名
印
佐世保工業高等専門学校受託研究実施規則を遵守のうえ、下記のとおり受託研究を申込みます。
記
1 研究題目
2 研究目的
3 研究内容
4 研究経費
(うち直接経費
(うち間接経費
円(消費税額及び地方消費税額を含む)
円)
円)
5
希望する研究完了期限
平成
年
月
日
6
希望する研究担当者
7
研究用資材、器具等の提供の有無(品名、数量、提供の時期を記入のこと)
8
その他
別紙様式第1号
平成
佐世保工業高等専門学校長
年
月
日
殿
(寄附者)
住所
氏名
寄
附
印
金
申
込
書
このことについて、下記のとおり寄附します。
記
1
寄 附 金 額
2
寄附の目的
3
寄附の条件
4
使 用 内 訳
5
使 用 時 期
6
研究担当者等
7
そ
円
の
他
連絡先:
研究担当者が、独立行政法人国立高等専門学校機構から異動した場合は、その
異動に伴う寄附金の移動について同意する。(同意いただける場合にはご記入
下さい。)
平成
年
月
日
技術相談申込書
企業名等
申
所属・役職
氏名
込
〒
者
連
絡 先
Tel
Fax
(
(
)
)
-
-
相談希望教員名(できるだけご記入ください。)
[学科名]
[氏名]
相談分野
相談内容(具体的にご記入ください。)
申込書送付先
〒857-1193 佐世保市沖新町1-1
*記入不要
佐世保工業高等専門学校 総務課企画係
TEL:0956-34-8415
FAX:0956-34-8409
受付月日 H
受付番号
.
.
所在地
■INFORMATION
■発行所:佐世保工業高等専門学校
総合技術教育研究センター
〒857-1193
長崎県佐世保市沖新町1番1号
:Sasebo National College of Technology
Technical Education and Research Center
1-1, Okishin-cho, Sasebo City,
Nagasaki Prefecture, Japan 857-1193
■TEL
■FAX
■E-mail
■URL
:0956-34-8415(総務課企画係)
:0956-34-8409
:[email protected]
:http://www.sasebo.ac.jp
所在地
■INFORMATION
■発行所:佐世保工業高等専門学校
総合技術教育研究センター
〒857-1193
長崎県佐世保市沖新町1番1号
:Sasebo National College of Technology
Technical Education and Research Center
1-1, Okishin-cho, Sasebo City,
Nagasaki Prefecture, Japan 857-1193
■TEL:0956-34-8415(総務課企画係)
■FAX:0956-34-8409
■E-mail:[email protected]
■URL:http://www.sasebo.ac.jp