情報管理論 調査報告書

情報管理論
調査報告書
11-1-016-0172
吉松寛
テーマ:SNS の現状と報告書
1. 調査の目的
本稿は、SNS の現在の活用方法を調査し、SNS の今後新たな形態を模索する。
2. 調査の概要
SNS の現状と展望における課題を整理すると、①正確でない情報の拡散、②個人の
プライバシー情報の漏洩、③個人の特定などがある。①、②の対策として SNS 利用者
のリテラシ教育の普及。③に対しては本名、生年月日、自宅近くの写真を掲載、過去に
利用していたサービスでプロフィールなどを公開していないかなどの確認。これらの取
り組みは今後さらに重要視され一般の利用者にも普及していくと考えられる。
3. 調査の方法
まず、SNS に関連するキーワードをもとに、検索エンジン Google において検索を実
施し、SNS に関するサイトの閲覧を行い、役立つサイトを抽出した。
次に、役立つサイトにおいて記事および資料の概要閲覧を行い、SNS の現状と展望
に関する資料について、課題、対策および効果の整理を行った。
そして、SNS の中から「プライバシー情報」と「利用者の情報リテラシ」に焦点を
おいて、3 分割法にもとづき対策立案を試みた。
4. 調査の計画
以下の示すスケジュールで調査を実施した。
4月
情報源の抽出
記事の整理
考察
5月
6月
******
***
*
**
***
5. 調査の内容
5.
1 情報源の抽出(情報収集・検索)
SNS の現状と展望を調査するために、
「SNS」「現状」「展望」「課題」
「危険」
「意見」
のキーワードをもとに、検索エンジン Google において AND 検索を行い、ある程度サイ
トを絞り込んだ後、サイトの概要閲覧を行い、添付資料 1 の役立つサイトを抽出した。
5.
2 記事の整理(情報分析)
役立つサイトにおいて記事および資料の概要閲覧を行い、SNS の現状と展望に関わる
情報でテーマに沿っていると考えられる記事について添付資料 2 の整理を行った。
現在、大きな問題となっている課題を優先順位の高いものと考え、課題―対策―効果
を整理すると以下の通りとなった。
課題
対策
正確でない情報の拡散
効果
トラブルの減少
小中学生からの
情報リテラシ教育
個人のプライバシーの
SNS の安心利用
漏洩
個人の情報をむやみ
に公開しない
個人の特定
犯罪の減少
上記の整理を踏まえ、本稿では、正確でない情報の拡散、個人のプライバシーの漏洩、
個人の特定、を課題として主に考察した。それらの対策として小中学生からのリテラシ
教育の導入や個人が特定可能な情報は公開しないといったことなどを行う。
5.
3 考察(情報立案)
本稿では、個人のプライバシー情報の漏洩問題と利用者の情報リテラシの点を3分割
法にもとづき対策立案を試みた。(添付資料 3)
SNS の安全な使用方法を整理すると、以下の通りとなった。
対策
犯罪
個人が特定出来る情報は掲載しない
自分自身や企業の情報を漏らしてしまう
危険性の認識
個人情報が掲載されていれば本人に警告を行う
中毒性
1日のアクセス時間の上限の設定
これらの具体的対策について、効果・緊急性・実現性の評価を行い、以下の対策を優
先させることを提案する。ただし、この提案については様々な課題があり、今後精査す
る必要があると考えられる。
①個人が特定できる情報を掲載しない
・主体:利用者
・時期:早急
・方法:利用者に対しての呼びかけ、危険性の認識を広げる。
・効果:大きい
②個人情報が掲載されていれば本人に警告
・主体:SNS 管理会社
・時期:1年以内
・方法:個人情報が掲載されていれば警告を行い削除するか確認を取る。
・効果:非常に大きい
このような試みや対策は、SNS の安全性を高め犯罪に巻き込まれる可能性が低下する
と考えられる。小学生でさえ SNS を利用する時代だからこそ SNS の危険性を理解する
必要がある。
添付資料 1:役立つサイト
(1)goo
①出所名:goo ニュース
②URL:http://www.goo.ne.jp/
③概要:検索エンジンであり、経済やスポーツ、エンタメといったニュースのほか
画像や地図、天気や今話題の食べ物といったものまでがある。
(2)三菱総合研究所
①出所:株式会社三菱総合研究所
②URL:http://easy.mri.co.jp/20061114.html
③概要:企業や官公庁向けに組織戦略や経営管理といったノウハウや社会保障や環
境・エネルギーのコンサルティングの紹介や社会、経済のニュース、未来
共創への提言などを行っている。
(3)ネット PR 総合情報サイト
①出所:株式会社ニューズ・ツー・ユー
②URL:http://netpr.jp/
③概要:ネットに関する製品の紹介やネットユーザーの勉強会、ネット広告、Web
を使った集客効果などネットに関するあらゆることが紹介されたサイト
である。
(4)マイナビニュース
①出所:株式会社 毎日コミュニケーションズ
②URL:http://news.mynavi.jp/
③概要:パソコン、携帯、家電、ホビー、就職などの情報が得られるサイトであ
る。
(5)毎日 JP
①出所:毎日新聞社
②URL:http://mainichi.jp/
③概要:毎日新聞の記事が閲覧可能で政治、国際、社会、芸能、政治などのコー
ナーがある。
(6)インターネット・セキュリティ・ナレッジ
①出所:トレンドマイクロ株式会社
②URL:http://is702.jp/
③概要:インターネットを利用者に対してインターネットセキュリティ全般の知
識を幅広く身につけるためのセキュリティポータルサイトである。
(7)nanapi
①出所:株式会社nanapi
②URL:http://nanapi.jp/
③概要:生活の中での知識を共有して楽しむサイトである。例えば無理なく貯金
できるコツやインターネット上での注意などである。
(8)日本経済新聞電子版
①出所:日本経済新聞社
②URL:http://www.nikkei.com/
③概要:経済、金融、マーケット情報などが詳しく掲載されており、日本経済を
知る上では欠かせない情報源となっている。
(9)MSN 産経ニュース
①出所:産経新聞社
②URL:http://sankei.jp.msn.com/
③概要:保守的な思想の新聞である。経済、政治、国際、スポーツ、エンタメな
の記事を掲載している。
(10)IT 用語辞典 BINARY
①出所:ウェブリオ株式会社
②URL:http://www.sophia-it.com/
③概要:コンピュータ・インターネット関連用語について解説した国内最大級の
オン来院 IT 用語辞典である。
添付資料 2:記事整理
(1)個人の特定
①出所名:日本経済新聞電子版
②URL:http://www.nikkei.com/
③時期:2011 年 11 月 24 日
④概要:
事実
課題
対策
効果
SNS で 1 つひとつ
常日頃から個人情
特定の地域や場所
トラブルに巻き込
の書き込みでは個
報の書き込みに気
が知られてしまう
まれる心配がなく
人を特定できなく
をつける。
ような書き込みは
なる。
ても多数の書き込
みで特定される。
控える。
(2)出会い系サイトの発展形としての SNS の利用
①出所名:三菱総合研究所
②URL:http://easy.mri.co.jp/20061114.html
③時期:2006 年 11 月 14 日
④概要:
事実
課題
対策
効果
保護者が気の付か
出会い系サイトで
小中学生等の若年
マナーやルール、
ないところで児童
は積極的に参加す
層への利用増加の
危険性の認識によ
と大人が出会う。
る必要があったが
ため、十分なリテ
り被害が減少す
SNS では自然と
ラシ教育の実施。
る。
出会いが発生して
しまう。
(3)軽いイタズラ
①出所名:YOMIURI
ONLINE
②URL:http://www.yomiuri.co.jp/
③時期:2011 年 8 月 10 日
④概要:
事実
課題
対策
効果
20代の社員が
つぶやきが世間に
ネットに載るとい
軽はずみな言動が
「しつこい上司が
公表されていると
うことは世間に公
減りこのような事
トイレに行った隙
いう意識の希薄。
表するということ
件は少なくとも無
を認識させる。
くなる。
に、グラスにこっ
そり睡眠導入剤を
入れちゃって」と
つぶやき。
添付資料 3:3段階法による対策立案
課題:個人のプライバシー情報漏洩問題
①本名は控える
1.個人情報を載せない
②住所など載せない
③働き先も控える
個人のプライバシー
2.相手の個人の情報もむやみに
情報漏洩
載せない
3.自分の写真などもむやみに公
開しない
①相手の本名は控える
②相手の住所など載せない
③相手の働き先も控える
①自宅近くなどの写真も控える
②本人や家族の写真も控える
③友人の写真も控える