中播農業共済事務組合財務規則

第6編
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
中播農業共済事務組合財務規則
(平成2年3月31日規則第6号)
第1章
改正
平成19年3月30日規則第3号
改正
平成20年3月31日規則第1号
総則
(趣旨)
第1条
この規則は、地方自治法(昭和22年法律第67号)及び地方自治法施行令(昭和22
年政令第16号)の規定に基づき、中播農業共済事務組合の財務に関して必要な事項を定め
るものとする。
(準用規定)
第2条
この規則は、次条以下に定めるもののほかは、福崎町財務規則(昭和58年福崎町
規則第4号)の規定を準用する。
(企業出納員等)
第3条
農業共済事業に企業出納員及び現金取扱員を置く。
2
企業出納員は、事務局長とする。
3
企業出納員は、出納その他の会計事務及び決算に係る事務のうち、中播農業共済事務
組合農業共済条例(平成2年条例第2号。以下「条例」という。)第 119条の規定に基づ
き会計管理者が行う事務以外の事務をつかさどる。
4
企業出納員に事故があるとき又は欠けたときは、管理者の任命する者がその職務を行
う。
5
現金取扱員は、管理者が命じるものとし、上司の命を受けて農業共済事業の業務に係
る現金の出納に関する事務をつかさどる。
6
現金取扱員1人が1日に取扱うことのできる現金の限度額は、100万円とする。
(限度額)
第4条
農業共済事業の業務に係る現金のうち地方公営企業法(昭和27年法律第 292号。
以下「法」という。)第34条の2ただし書の規定に基づき、会計管理者が自ら保管すること
のできるものの限度額は、20万円と定める。
2
前項の規定に基づき、会計管理者は、自ら保管することのできる現金のうち10万円を
企業出納員に保管させることができる。
(注意義務)
第5条
企業出納員及び現金取扱員は、善良な管理者の注意をもって現金その他の資産を
取扱わなければならない。
(金融機関の出納事務取扱い)
第6条
農業共済事業の業務に係る現金の出納事務の一部を管理者の指定した金融機関に
行わせるものとする。
2 前項の金融機関のうち収納及び支払事務の一部を取扱わせるものを出納取扱金融機関、
収納事務の一部を取扱わせるものを収納取扱金融機関とする。
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(中播農業共済事務組合)
第6編
第2章
伝票及び帳簿並びに勘定科目
第1節
伝票
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
(会計伝票の発行)
第7条
農業共済事業に係る取引については、その取引の発生のつど、証拠となるべき書
類に基づいて会計伝票を発行するものとする。
(会計伝票の種類)
第8条
会計伝票の種類は、収入伝票、支払伝票及び振替伝票とする。
2
収入伝票は、現金収納の取引について発行する。
3
支払伝票は、現金支払の取引について発行する。
4
振替伝票は、前2項に規定する取引以外の取引について発行する。
(会計伝票の整理及び日計表の作成)
第9条
事務局長は、毎日会計伝票を整理し、日計表を作成しなければならない。
(会計伝票の保存等)
第10条
事務局長は、会計伝票、日計表及び取引に関する証拠となるべき書類を、それぞ
れの日付によって編集し保存しなければならない。
第2節
帳簿
(帳簿の種類及び保管)
第11条
農業共済事業に関する取引を記録し、計算し、及び整理するため、次の会計帳簿
(以下「帳簿」という。)を備える。
(1)収入予算及び支出予算執行計画整理簿
(2)総勘定元帳
(3)共済掛金賦課金徴収元帳
(4)経過勘定整理簿
(5)共済金支払元帳
(6)固定化債権整理簿
2
前項に掲げる帳簿は事務局長が保管し、整理しなければならない。
(帳簿の整理)
第12条
帳簿は、会計伝票又は証拠となるべき書類により、勘定科目ごとに正確かつ明瞭
に整理しなければならない。
(総勘定元帳及び月計表の整理)
第13条
総勘定元帳は、第15条第2項に定める勘定科目の目について口座を設け、会計伝票
の借方票、貸方票を整理するものとする。
月計表は、目について口座を設け毎月末に整理しなければならない。
(帳簿の照合)
第14条
総勘定元帳その他相互に関係する帳簿は、随時照合しなければならない。
第3節
第15条
勘定科目
農業共済事業の経理は、条例第 122条の勘定区分ごとに損益勘定、資産勘定及び
資本勘定に区分して行うものとする。
2
前項に規定する勘定科目の区分は、農林水産省の定める農業共済事業を行う市町の経
理処理要領(以下「経理処理要領」という。)に定めるところによる。
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(中播農業共済事務組合)
第6編
第3章
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
収入及び支出
第1節
収入
(収入の調定)
第16条
事務局長は、収入の調定をしようとする場合は、収入調定伝票を発行し、収入の根
拠、所属年度、収入科目、納入すべき金額、納入義務者等を明らかにした書類を添付し、
管理者の決裁を受けなければならない。
2
前項の規定による管理者の決裁を受けた場合は、当該伝票及び書類により、収入予算
執行計画整理簿に整理しなければならない。
3
前2項の規定は、収入の調定を更生しようとする場合について準用する。
(納入通知書の送付)
第17条
事務局長は、前条の規定により収入を調定し、又は収入の調定を更生した場合は、
直ちに納入義務者に対して納入通知書を送付しなければならない。
2
前項の場合において、納期日の定めのある収入に係る納入通知書については、当該納
期日の10日前までに送付しなければならない。
(納入通知書の再発行)
第18条
事務局長は、納入通知書を亡失し、若しくは損傷した旨の納入義務者からの届出
又は納付された証券が支払拒絶された旨の出納取扱金融機関若しくは収納取扱金融機関
からの通知を受けたときは、すみやかに納入通知書を再発行し、その余白に「何年何月
何日再発行」と記載して当該納入義務者に送付しなければならない。
(領収書の交付)
第19条 会計管理者、現金取扱員又は出納取扱金融機関は、収入の納付を受けた場合は、直
ちに納付者に対して領収書を交付しなければならない。
(収納金の取扱い)
第20条
現金取扱員は、現金を収納した場合は、当該現金にその内訳を示す書類を添えて
その日のうちに会計管理者に引継がなければならない。
ただし、やむを得ない事情がある場合には、翌日引継ぐことができる。
2
会計管理者は、自ら収納した収入又は前項の規定により現金取扱員から引継ぎを受け
た収入をその日のうちに出納取扱金融機関に預け入れなければならない。ただし、やむ
を得ない事情がある場合には、翌日預け入れることができる。
3
収納取扱金融機関は、農業共済事業の預金口座に受け入れた収入をその金額、納付者
の氏名等を記載した収納済通知書を添えて出納取扱金融機関の農業共済事業の預金口座
に当該収納の日の翌日までに振替えなければならない。
4
出納取扱金融機関は、前項の規定により収納取扱金融機関から振替えられた農業共済
事業の収入及び自ら収納した収入について記載した収納済通知書を当該振替えられた日
のうちに会計管理者に報告しなければならない。
5
第1項の規定は、公金徴収事務等受託者が収入を徴収又は収納した場合について準用
する。
(収入伝票の発行等)
第21条
事務局長は、収入の収納を証する書類に基づいて、収入伝票を発行し、収入予算執
行計画整理簿及び共済掛金賦課金徴収元帳等に整理記帳しなければならない。
(過誤納金の還付)
第22条
事務局長は、収納金のうち過納又は誤納となったものがある場合は、当該過誤納
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(中播農業共済事務組合)
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財務(中播農業共済事務組合財務規則)
金について、過誤納の事由、所属年度、収入科目、還付すべき納入者を明らかにした書
類によって管理者の決裁を受けた後にその旨を納入者に通知するとともに、振替伝票を
発行し、収入予算執行計画整理簿又は支出予算執行計画整理簿に整理しなければならな
い。
2
第24条及び第29条の規定は、前項の過誤納金について準用する。
(不納欠損)
第23条
事務局長は、法令若しくは条例又は議会の議決によって債権を放棄し、又は時効
等により債権が消滅した場合においては、当該債権に係る収入金の調定の年月日、金額、
収入科目、調定後の経緯等を記載した文書によって管理者に報告するとともに、振替伝
票を発行し、
支出予算執行計画整理簿に整理しなければならない。
第2節
支出
(支出の手続)
第24条
支出しようとする場合は、当該支出に関する書類に基づいて振替伝票(現金の支
払を伴う支出にあっては、支出伝票)を発行し、当該書類を添えて管理者の決裁を受け
なければならない。
2
前項の規定による管理者の決裁を受けた場合は、当該伝票及び書類により、支出予算
執行計画整理簿に整理しなければならない。
(支払伝票の発行)
第25条
事務局長は、支出のうち現金の支払を伴うものについては、債権者の請求書等支
払に関する証ひょう類に基づいて支払伝票を発行し、直ちに、 会計管理者に送付しなけ
ればならない。
2
支払伝票は、債権者及び勘定科目ごとに調整し、債権者の請求書その他証拠となるべ
き書類を添えなければならない。ただし、債権者に請求書を提出させることが困難な場
合にはこれを省略することができる。
3
2人以上の債権者に対して支払を行う場合において、勘定科目及び支払期日が同一で
あるときは、前項の規定にかかわらず、あわせて一つの支払伝票を発行することができ
る。この場合においては、債権者ごとにその支払額を明らかにした文書を添えなければ
ならない。
4
会計管理者は、支払伝票の送付を受けた場合は添付書類と内容を照合し、確認した後、
支出の支払を行わなければならない。
(資金前渡、概算払及び前金払)
第26条
前条の規定は、資金前渡、概算払又は前金払を行う場合について準用する。この
場合において、事務局長は経過勘定整理簿に記帳しなければならない。
2
概算払をすることができる経費は、地方公営企業法施行令(昭和27年政令第 403号。
以下「令」という。)第21条の6第1号から第4号までに掲げる経費のほか共済金とする。
3
資金前渡を受けた者、概算払を受けた者、又は前金払を受けた者は、支払が終った後、
債権額が確定した後、又は役務の提供が完了した後、精算書を作成し、証拠となるべき
書類を添えて事務局長に提出しなければならない。この場合において残金がある場合に
は、精算書及び証拠となるべき書類に、その残金を添えて会計管理者に提出しなければ
ならない。
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(中播農業共済事務組合)
第6編
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
4
第21条の規定は、前項後段の場合に準用する。
5
事務局長は、第3項の精算書及び証拠となるべき書類に基づいて振替伝票を発行し、
支出予算執行計画整理簿及び経過勘定整理簿に整理記帳しなければならない。
(隔地払)
第27条
会計管理者は、隔地にいる債権者に支払をしようとする場合には、出納取扱金融
機関に、債権者の氏名、支払金額、支払日時、支払場所等を記載した隔地払依頼書を交
付し、送金の手続を取らなければならない。
(口座振替払)
第28条
会計管理者 は、実施区域内の金融機関に預金口座を設けている債権者から当該預
金口座へ口座振替の方法により支払を受けたい旨の申出があったときは、口座振替払に
より支払することができる。
2
前項の規定による支払をしようとする場合は、出納取扱金融機関の口座の残高の範囲
内で出納取扱金融機関に振替先の金融機関、口座番号及び金額等を通知して行わなけれ
ばならない。
(共済金の支出)
第29条
会計管理者は、共済金の支払をしようとするときは、口座振替の方法により行わ
なければならない。ただし、債権者が第28条第1項に規定する金融機関に預金口座を設
けていないときは他の方法によることができる。
(支払事務の委託)
第30条
第27条の規定は、令第21条の11の規定により私人に支払の事務を委託する場合に
ついて準用する。
(領収書の発行)
第31条 会計管理者は、現金の支出若しくは公金振替書の交付若しくは口座振替の通知に
よって支出したときは、債権者の領収書又は出納取扱金融機関の領収書若しくは支払済
通知書を徴さなければならない。
(小切手の振出し)
第32条
2
会計管理者は、出納取扱金融機関の口座の範囲内で小切手を振出さねばならない。
会計管理者は小切手を振出したときは、出納取扱金融機関に受取人の氏名、支払金額、
所属年度、番号その他必要な事項を通知しなければならない。
3
出納取扱金融機関は、前項の小切手の支払を行ったものについて支払済通知書により、
翌日までに会計管理者に報告しなければならない。
(小切手帳の保管)
第33条
2
小切手帳の保管は、会計管理者が行う。
書損、汚損等により小切手を廃棄するときは、当該小切手に朱で斜線を引き、「廃棄」
と朱書してそのまま小切手帳に残しておかなければならない。
(過誤払金の回収)
第34条
事務局長は、支出の支払のうち過払又は誤払となったものがある場合は、当該過・
誤払について振替伝票を発行し、当該過誤払の内容を明らかにした書類を添えて管理者
の決裁を受けるとともに収入予算及び支出予算執行計画整理簿に整理しなければならな
い。
2
第17条から第19条まで及び第21条の規定は、前項の過誤払金の回収について準用する。
(債務免除等)
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(中播農業共済事務組合)
第6編
第35条
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
事務局長は、債務免除、時効等により債務が消滅した場合には、当該債務の消滅
を証する書類に基づいて振替伝票を発行し管理者の決裁を受けるとともに収入予算執行
計画整理簿に整理しなければならない。
第4章
預り金及び預り有価証券
(預り金)
第36条
会計管理者は、保証金その他収入に属さない現金を受け入れた場合は、これを預
り金として次の各号に掲げる区分により整理しなければならない。
(1)預り保証金
(2)預り諸税
(3)その他預り金
(預り金の受入れ及び払出)
第37条
預り金の受入れ及び払出しは、農業共済事業の収入の収納及び支出の支払の例に
より行わなければならない。
(預り有価証券)
第38条
農業共済事業の所有に属さない有価証券を保管する場合は、預有価証券として整
理しなければならない。
2
預り有価証券は、安全かつ確実な方法によって保管しなければならない。
(預り有価証券受入れ及び還付)
第39条 会計管理者は、前条の有価証券を受入れた場合は、領収書を交付し、当該預り有価
証券を還付した場合は、領収書を徴さなければならない。
(利札の還付請求)
第40条
会計管理者は、預り有価証券について、所有者から利札の還付請求を受けた場合
は、審査のうえ、これを還付しなければならない。この場合において 会計管理者は、領
収書を徴さなければならない。
第5章
予算
(予算の執行)
第41条
事務局長は、農業共済事業の適切な運営管理を確保するために必要な計画(以下
「予算執行計画」という。)を予算の範囲内で款・項・目・節に区分して作成し、管理者
の決裁を受けて執行するものとする。
(流用及び予備費充当の手続)
第42条
事務局長は、予算の定めるところにより流用しようとする場合には、その科目の
名称及び金額、流用しようとする事由等を記載した文書によって、管理者の決裁を受け
なければならない。
2
前項の規定は、予備費を使用しようとする場合について準用する。
(予算超過の支出)
第43条
法第24条第3項の規定に基づき業務量の増加により業務のため直接必要な経費に
不足を生じた場合において増加する収入に相当する金額を当該業務のため直接必要な 経
費に使用しようとするときは、使用しようとする経費の名称、金額及び使用しようとす
る事由等を記載した文書によって管理者の決裁を受けなければならない。
2
現金支出を伴わない経費について必要がある場合において、予算に定める金額を超え
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(中播農業共済事務組合)
第6編
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
て支出しようとするときは、前項の規定に準じて管理者の決裁を受けなければならない。
第6章
決算
(決算の調整)
第44条
農業共済事業の決算の調整に関する事務は、事務局長が行う。
(決算整理)
第45条
事務局長は、毎事業年度経過後すみやかに振替伝票により次の各号に掲げる次項
について決算整理を行わなければならない。
(1)退職給与金引当金の計上
(2)固定化債権引当金の計上
(3)支払備金及び責任準備金の計上及び振戻し
(4)業務残金の引当金計上
(5)未払費用等の経過勘定に関する整理
(帳簿の締切)
第46条
事務局長は、前条の規定により決算整理を行った後、各帳簿の勘定の締切を行う
ものとする。
(決算報告書等の提出)
第47条
事務局長は、毎事業年度5月31日までに次の各号に掲げる書類を作成し、証書類
を添えて管理者に提出しなければならない。
(1) 決算報告書
(2) 損益計算書
(3) 貸借対照表
(4) 財産目録
(5) 剰余金計算書又は不足金計算書
(6) 剰余金処分計算書又は不足金処分計算書
(7) 事業報告書
(8) 収益費用明細書
第7章
雑則
(経理状況の報告)
第48条
事務局長は、毎月末日をもって月次試算表を作成し、翌月20日までに管理者に提
出しなければならない。
(伝票等の様式)
第49条
次の各号に掲げる伝票等の様式は、それぞれ当該各号に掲げるもののほかは、経
理処理要領による。
(1)収入予算及び支出予算執行計画整理簿
様式第1号
(2)収入調定伝票
様式第2号
(3)収入調定決定書
様式第3号
(4)収入伝票
様式第4号
(5)支払伝票
様式第5号
(6)支払命令書
様式第6号
(7)振替伝票
様式第7号
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(中播農業共済事務組合)
第6編
財務(中播農業共済事務組合財務規則)
(8)予備費充当、予算流用伝票
様式第8号
(9)月計伝票
様式第9号
(10)予算伝票
様式第10号
(11)月計表
様式第11号
(12)総勘定元帳
様式第12号
(13)共済掛金賦課金徴収元帳
様式第13号
(14)共済金支払元帳
様式第14号
(15)納入通知書兼領収書
様式第15号
(16)納付書兼振替依頼書
様式第16号
(17)納入済通知書
様式第17号
(18)固定化債権整理簿
様式第18号
(19)公金振替書(口座振替書)
(20)隔地払依頼書
附
則
この規則は、公布の日から施行する。
附
1
則(平成19年3月30日規則第3号)
この規則は、平成19年4月1日から施行する。
(経過措置)
2
この規則の施行の際、管理者の属する市町において収入役が在職する場合は、「会計管
理者」を「収入役」と読み替えるものとする。
附
則(平成20年3月31日規程第1号)
この規程は、平成20年4月1日から施行する。
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(中播農業共済事務組合)
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