平成28年度 情報セキュリティ講習会 http://www.fir.riec.tohoku.ac.jp/ 1.情報システムの利用にあたって 2.電子メールのセキュリティ対策 3.情報機器を学外へ持ち出す際の注意点 4.非常時の対応 5.通研における情報サービス 1 1. 情報システムの利用にあたって 1.1 適切なパスワードの設定・取扱 • 使用するパソコンにはログインパスワードを設定する – 空パスワードや、自動ログイン機能は使わない • 強いパスワードを設定する – 大文字、小文字、数字、記号を混ぜ、8桁以上推奨 – 良いパスワードの例:「26Jector」「Kei5ou10」「kaN502ii」 • 使用するシステムに応じパスワードを使い分ける – 学内で使用しているパスワードを学外のサービス(Gmail, Yahoo, Twitter, Facebook等)に使用しない • パスワードをメモして放置しない – どうしても忘れそうな人は、パスワードを思い出せるヒントだけをメモしておく 学内の過去の事例 • 学内メールと外部サービスで同じパスワードを設定していたところ、外部サービスか らパスワードが漏れ、学内のメールサーバから大量のSPAMメールを発信された • 当該メールサーバのIPアドレスがブラックリストに入り、他の利用者もメールが 送信できず、メールサーバのIPアドレスを変更せざるを得なくなった。 2 1.2 TAINS提供のセキュリティソフト TAINSのWebページ http://www.tains.tohoku.ac.jp/ (必ず学内から) セキュリティソフトの インストール 学内の過去の事例 • 学生に研究データを入れ るようUSBメモリを手渡し、 学生がデータを入れて返 却したUSBメモリを教員の PCに差したところ、ウィル スが検出された。教員の PCへの感染は防止できた。 セキュリティ対策ソフトインストール後も、常に最新の状態に! 3 「情報システムの利用に関する総則」より 1.3 情報システム利用に関する禁止事項 • 個人情報やプライバシーを侵害する情報を発信しない • 著作権等の財産権を侵害するデータを公開しない • 法令若しくは学内規則に違反し、又は不法行為に当た るおそれのある情報を発信しない • ファイルの自動公衆送信機能を持ったP2Pソフトウェア を使用しない 学内の過去の事例 • 個人的な利用のため、自分しかURLを知らない場所に電子書籍を保存していたとこ ろ、数年後に行われたWebサーバの改修によりファイル一覧が取得できるようにな り、上記の電子書籍が検索エンジンに載ってしまったことが、学外からの通報で発 覚した 個人情報: 「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特 定の個人を識別することができるもの(他の情報と照合することができ、それにより特定の個人を識別するこ とができることとなるものを含む。)をいう。」 (国立大学法人東北大学個人情報保護規程より) 4 2. 電子メールのセキュリティ対策 • 誤送信の防止 – アドレス入力補助機能による誤入力に注意 • 一斉送信時の受信者メールアドレスの漏えいに注意 – 受信者にアドレスが見えてしまうTo: (宛先)やCc:(カーボン コピー)を使わず、Bcc:(ブラインドカーボンコピー)を使う • 秘匿性の高い添付ファイルは暗号化する • USBメモリの郵送や手渡し等、メール以外の方法で 送信すべき案件ではないか検討する 5 2.1 秘匿性の高いデータを送る際は暗号化する • アプリケーションソフトに内蔵された暗号化機能を利用 • ZIPファイル作成時にパスワードをかける – Windows: Lhaplus, Frostice等 – MacOS: CleanArchiver, 標準zipコマンドの「-e」オプション等 1 1 2 3 Acrobatの場合(Adobe Readerでは不可) 2 MS-Officeの場合 6 2.2 迷惑メール対策 1. 迷惑メール学習機能が付いているメールソフトを使用する • Thunderbird(無料,各種OS版(Windows/Mac/Unix)有) 2. 通研メールサーバが付加するSPAM判定結果を利用 • • Thunderbirdの「迷惑メールヘッダを信用する」機能を利用 メールの自動振り分け機能を利用 SPAMファイアウォール (Barracuda) 通研メールサーバ (mail.riec.tohoku.ac.jp) • 明らかな迷惑メールを削除 • 判定は緩め • 迷惑メールの判定結果をメー ルヘッダに付加 • 削除は行わない スパムフィルタ (SpamAssassin) メールソフト 送信(SMTP) 受信 フォルダ FIR 受信(IMAP,POP) 利用者PC 7 3. 情報機器を学外へ持ち出す際の注意点 (1)漏えい原因 (2)漏えい媒体・経路 (引用:日本ネットワークセキュリティ協会2012年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書 2014年8月12日 改訂) 8 「情報システム関連細則」より 3.1 要保護情報について 要保護情報 情報の漏えい、改ざん、紛失等により 利用者の権利が侵害され、又は本学の活動の遂行に 支障を及ぼすおそれがある情報 要保護情報に 該当する例 未実施の試験問題、 学生の成績表及び名簿、住所録 要保護情報に イベント開催案内、既発表の論文、 該当しない例 音楽ファイル、映画ファイル、 (公開されている情報) ダウンロードしたファイル 情報: ①情報システム内部に記録された情報 ②情報システム外部の電磁的記録媒体に記録された情報 ③情報システムに関係がある書面に記載された情報 9 3.2 モバイルデバイスの安全な利用のために 1.セキュリティ対策ソフトを イントールする 5.要保護情報を 含む端末のドライブ を暗号化する 2.強いパスワード をかける 3.他者に画面を見せない (プライバシーフィルム が有効)、操作させない 4.離席時に机に 放置しない 10 3.2 モバイルデバイスの安全な利用のために モバイルPCのドライブの暗号化 OS OS標準の暗号化ツール 利用できるOSのバージョン Windows BitLocker(デバイスの暗号化) Windows8 以降の全エディション Mac FileVault2 MacOS X Lion以降 ドライブ全体を暗号化する意義 • 盗難にあった際、パスワードをかけていても、ハードディスクを 取り出して他のPCに繋げば、データは容易に読み出せます • ドライブ全体を暗号化しておけば、ハードディスクを他のPCに接 続して読み出しても、データは解読できません 注意点 • 既に使用中のPCの場合、暗号化の前に必要なファイル、あるいはドライブ全 体を外付けディスク等にバックアップしておいて下さい • 必ず回復キーを保管しておいてください(回復キーがあれば、パスワードを 忘れてもドライブの中身を復元できます) 11 3.2 モバイルデバイスの安全な利用のために 暗号化したドライブのパフォーマンス Windows 10 (CPU: Intel® Core™ M-5 900MHz) USB3.0 転送ファイル6GB 暗号化なし 33秒 暗号化あり 33秒 USBメモリ → HDD 暗号化なし 47秒 暗号化あり 47秒 HDD → USBメモリ Mac OS X El Capitan (CPU: Intel® Core™ i7 2.0GHz) USB3.0 転送ファイル6GB 暗号化なし 31秒 暗号化あり 31秒 USBメモリ → HDD 暗号化なし 44秒 暗号化あり 44秒 HDD → USBメモリ 12 4. 非常時の対応 研究室でインシデントの発生 学外からのクレーム、紛失・盗難、ウィルス感染等 原因の究明 再発防止策の実施 部局技術担当者(FIR)へ報告 (内線)5079 E-mail: [email protected] 情報部情報推進課情報 セキュリティ係へ届け出 E-mail: [email protected] 重大な違反や、非常事態 である場合 部局総括責任者(所長) へ報告 重大な違反行為 である場合 全学総括責任者 (情報システム担当理事) へ報告 インシデント: 情報セキュリティに反して、意図的又は偶発的に生じた事故または事件をいう 13 5. 通研における情報サービス • FIRのWebページ http://www.fir.riec.tohoku.ac.jp/ – 通研内における情報サービスの窓口 – 情報サービスの申請や、利用方法などを掲載 各種申請はこちらから 1.通研アカウント パスワード変更 2.Webメール 3.通研セキュア ウェブアクセス 4.今月の通研無線LAN アクセスポイントKey 14 5.1 新サービス:FIR Cloud サービス 概要 1.ファイル同期 -指定フォルダを複数デバイスに同期することが可能 2.ファイル共有 -容量の大きいファイルの受け渡しが可能 3.ブラウザ経由でファイルにアクセス -どこからでもファイルにアクセスが可能 4.通研内のサーバーでデータを保管 -外部サーバを利用しない為、中身の秘密が守られる -1人当たり50GBまで使用可能 FIRCloudサービス URL マニュアル URL https://fsa.fir.riec.tohoku.ac.jp/fircloud/ http://fir.riec.tohoku.ac.jp/fircloud 15 5.2 概要:FIR Cloud サービス インターネット データの 同期 学生 指定フォルダー内を 自動的に同期 FIRCloud 大容量データの アップロード・ダウンロード 学内・外との 情報共有 教員 共同研究者 共同プロジェクトメン バーとの情報共有 学内・外向け 一時提供 職員 学生 授業の資料を指定URLか ら一括ダウンロード 学生 実験データをインターネット経由 でアップロード・ダウンロード 注意事項 – いつでもどこでもデータを取り出すことが可能になりますので、パスワードは、次の要 件を推奨します. • 長さは 8 文字以上 • 次の文字のうち 3 つ以上を組合せる. 英大文字、英小文字、数字、記号 (句読点). – パスワードの変更は、https://fsa.fir.riec.tohoku.ac.jp/chpw/ から変更可能 16
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