人口が変えるアジア 2007年7月21日 小峰隆夫 法政大学教授 (社会学部、大学院政策科学研究科) アジア諸国の人口局面の変遷 時期 1950-1955 1955-1960 1960-1965 1965-1970 1970-1975 1975-1980 1980-1985 1985-1990 1990-1995 1995-2000 2000-2005 2005-2010 2010-2015 2015-2020 2020-2025 2025-2030 2030-2035 2035-2040 2040-2045 2045-2050 合計特殊出生率が 老年人口割合が14%以上 に達する時期 2.1を下回る時期 労働力人口が 減少に転じる時期 総人口が減少に 転じる時期 日本 シンガポール 香港 韓国 中国 タイ 日本 日本 ベトナム インドネシア マレーシア 日本 香港 韓国、シンガポール 中国、香港 韓国、シンガポール 中国、タイ インド フィリピン ベトナム マレーシア、インドネシア 韓国 中国 タイ、ベトナム シンガポール タイ、ベトナム (注)合計特殊出生率と、労働力人口・総人口の増減率は5年間の平均値で測定した。老年人口割合は5年 刻みの数字でみたもので、例えば1995年の場合は「1990-1995年」に分類した。 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 高齢化のスピードの一覧表 1970 日本 1995 25 韓国 20 2000 2000 シンガポール 2020 20 2020 中国 2005 25 2030 タイ 2005 25 2030 2020 マレーシア 2020 インドネシア ベトナム 25 2045 25 2045 15 2025 2040 2030 フィリピン 2025 インド 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 (注1)総人口に占める65歳以上人口の割合が7%に達する時期と14%に達する時期。期間は5年ごとの数字で見たもの。フィリ ピン、インドは2050年になっても「高齢社会」に到達しない。 (注2)2006年以降は日経センター予測 (資料)United Nations, World Population Prospects: The 2004 Revision 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 労働力人口の変化 (日本+第2グループ) % 4 日本 中国 韓国 シンガポール タイ 予測 3 2 1 0 -1 -2 1980-1985 1990-1995 2000-2005 2010-2015 2020-2025 2030-2035 2040-2045 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 5 労働力人口の変化 (第3グループ) % 予測 マレーシア フィリピン インドネシア ベトナム インド 4 3 2 1 0 -1 1980-1985 1990-1995 2000-2005 2010-2015 2020-2025 2030-2035 2040-2045 (注)2006年以降は日経センター予測 (資料)総務省『労働力調査』、ILO, LABORSTA 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 21世紀前半のアジアの経済展望 年平均伸び率(%) 国名 2001 2005 2021 2031 2041 -05 -20 -30 -40 -50 日本 1.2 1.4 1.0 0.6 0.0 中国 9.3 5.5 3.8 1.9 0.9 韓国 4.4 3.4 1.7 0.8 0.1 6.6 5.0 3.8 3.4 2.9 ASEAN 4.5 3.8 3.5 2.9 2.4 米国 2.9 2.8 2.5 2.4 2.3 EU 1.7 1.8 1.2 1.1 0.9 GDP インド 日本経済研究センター推計 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 東アジア地域の成長率展望 (年平均伸び率;%) 1991~ 2001~ 2006~ 2021~ 2031~ 2041~ 2000 2005 2020 2030 040 2050 日本 1.2 1.2 1.4 1.1 0.6 0.0 中国 10.6 9.3 5.5 3.8 1.9 0.9 韓国 6.1 4.4 3.4 1.7 0.8 0.1 シンガポール 7.9 4.2 3.8 1.8 1.2 1.0 タイ 4.5 5.1 3.2 2.4 2.1 1.8 マレーシア 7.6 3.8 4.7 3.7 2.8 2.3 インドネシア 4.4 4.1 3.1 3.7 3.2 2.6 フィリピン 2.6 3.6 4.6 4.6 3.5 2.7 ベトナム 7.0 7.3 5.0 3.7 3.2 2.5 インド 5.4 6.6 5.0 3.8 3.4 2.9 第2グループ 第3グループ 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 人口ボーナスと人口オーナス 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 従属人口指数の変化 (日本+第2グループ) % 100 日本 韓国 タイ 90 中国 シンガポール 予測 80 70 60 50 40 30 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 2050 従属人口指数の変化(第3グループ) 100 % マレーシア フィリピン インドネシア ベトナム インド 90 予測 80 70 60 50 40 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 ( 注 ) 2006年 以 降 は 日 経 セ ン タ ー 予 測 ( 資 料 ) United Nations, World Population Prospects: The 2004 Revision 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 2050 人口ボーナスの時期一覧 1950 日本 1990 40 2010 香港 1965 45 シンガポール 1965 45 タイ 1965 45 中国 1965 50 韓国 1965 50 2010 2010 2015 2015 1970 ベトナム 1965 マレーシア 2020 55 1970 インドネシア 2020 50 1965 フィリピン 1940 1950 2040 75 1970 インド 2030 60 2035 65 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 (注)人口ボーナス期間は、従属人口指数が低下を続ける期間。5年ごとの数字で計測した。 (資料)United Nations, World Population Prospects 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より ランキング GDPランキング 1 2 3 4 5 EU 米国 中国 日本 インド 2005 111.6 110.9 77.3 34.7 33.8 (単位:千億ドル) 中国 米国 EU インド 日本 2030 251.6 214.1 163.1 103.0 47.1 1人当たりGDPランキング(アジア) 1 2 3 4 5 米国 香港 日本 シンガポール EU 2005 37 30 27 27 25 米国 シンガポール 日本 香港 韓国 2030 59 47 41 40 39 2050 339.6 333.9 198.9 191.2 49.9 米国 中国 EU インド 日本 千ドル (単位:千PPPドル) 米国 シンガポール 日本 韓国 香港 2050 86 63 53 52 50 ※2000年基準購買力平価ドル 日本経済研究センター長期経済予測「人口が変えるアジア」(2007年1月)より 問い直される三つの常識 ① 日本は世界でもっとも人口変化が激しい ② アジアは世界の成長センターである ③ 日本は世界第二の経済大国である 人口先進国としての日本について考える ① 危機をチャンスにできるか ② アジアに新しいモデルを示せるか
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