青 警 本 運 免 第 7 0 5 号 平 成 2 2 年 8 月 1 0 日 各 所 属 長 殿 青 森 県 警 察 本 部 長 違反者講習に係る問い合わせへの適切な対応について 道路交通法(昭和35年法律第105号。以下「法」という 。)第102条の2は、運転免 許(以下「免許」という 。)を受けた者(法第107条の4の2の規定により国際運転 免許証又は外国運転免許証を所持する者を含む。以下同じ 。)が、いわゆる軽微違反 行為をし、この軽微違反行為が一定の基準に該当した場合には法第108条の2第1項 第13号に掲げる違反者講習を受講しなければならない旨を規定しているが、昨今、違 反者講習が一定の累積点数となった者を対象とするものであることや、各所属が当該 講習の事務を直接行うことがないことなどが相まって、違反者講習と「停止処分者講 習」とを混同している状況が散見されている。 このため、違反者講習の趣旨等について改めて通達するので、所属職員に周知徹底 し、県民からの問い合わせ等には適切に対応させられたい。 記 1 違反者講習の趣旨 違反者講習は、軽微違反行為により累積点数がちょうど6点となり、免許の行政 処分対象となった者であっても、運転者としての危険性が低い者については、教育 による資質の改善が期待できることから、直ちに免許の行政処分という大きな不利 益を課すことなく、まず、講習を受講させることによってその資質の改善を図るこ とを趣旨として、平成10年10月に導入されたものである。 2 受講対象者 違反者講習の受講が義務付けられるのは 、免許を受けた者が道路交通法施行令( 昭 和35年政令第270号。以下「政令」という 。)第37条の8第1項に定める軽微違反 行為をし、当該行為が同条第2項に定める基準に該当した場合であって、かつ、当 該者が、法第108条の3の2の規定に基づく違反者講習の受講に係る公安委員会か らの通知を受けた場合である。 (1) 軽微違反行為(政令第37条の8第1項) 政令別表第2の1の表に定める違反点数が3点以下の一般違反行為である。 -1 - (2) 基準(政令第37条の8第2項) 次のいずれをも充たしていることが必要である。 ア 軽微違反行為に該当する当該一般違反行為に係る累積点数が6点であること (政令37条の8第2項第1号 )。 なお、軽微な違反行為によって人身事故を起こし、累積点数が6点になった 者も違反者講習の対象となることに留意すること。 イ 過去3年以内に免許の取消し等の行政処分又は国際運転免許証等に係る運転 禁止処分の前歴(以下「前歴」という 。)を有しないこと(同第2号 )。 ウ 軽微違反行為に該当する当該一般違反行為をした日を起算日とする過去3年 以内に、次の違反行為をしたことがないこと(同第3号 )。 ・ 6点以上の累積点数となる違反(行政処分を受けていない者及び違反者講 習を受講し前歴とならなかった者) エ ・ かつて前歴が1回ある者は、4点以上の累積点数となる違反 ・ かつて前歴が2回以上ある者は、2点以上の累積点数となる違反 軽微違反行為に該当する当該一般違反行為をした日を起算日とする過去3年 以内に、重大違反唆し等の違反又は故意による道路外致死傷等の罪を犯してい ないこと(同第4号 )。 3 違反者講習受講と行政処分 (1) 違反者講習を受講した場合(政令別表3備考一の4) 免許の行政処分を受ける必要はなく、また、累積点数は「0点」となる。 (2) 違反者講習を受講しなかった場合(法第108条の2第1項第3号) 免許停止の行政処分を受けることとなる。また、当該者は自らの資質を改善し ようとする意思が認められない者であることから、公安委員会は当該者に対する 停止処分者講習は行わず、処分期間を短縮(救済)しないこととなる。 4 違反者講習の実施区分等 講習を受けようとする者は 、「社会参加活動を含む講習」又は「社会参加活動を 含まない講習」のいずれかの受講を選択することとなる。いずれも講習時間は6時 間とされているが、両講習区分の概要は次のとおりである。 (1) 社会参加活動を含む講習 ア 座学(道路交通法令の知識及び安全運転の基礎知識・方法等) イ 適性検査 ウ 社会参加活動(本県の実情に応じて、主にショッピングセンタ-での安全運 転の声かけとチラシ配布の実施。) (2) 社会参加活動を含まない講習 上記ア及びイのほか、実車指導を内容とする。 5 留意事項 -2 - (1) 違反者講習の実施場所 青森県運転免許センタ-において行う。 (2) 受講期間 法第108条の3の2の規定に基づく違反者講習の受講に係る公安委員会からの 通知を受けた日の翌日から起算して1月を超えることとなるまでの間である。た だし、政令第37条の8第3項に掲げるやむを得ない理由により受講できなかった 場合は、当該事情の存する期間を除いた期間となる。 (3) 受講場所までの運転可否 行政処分を行うものではないことから、車両の運転が可能である。 (4) 受託者への指導 違反者講習は、法第108条第1項の規定により、民間委託により実施している ものであるが、当該講習を適正、かつ、効果的に実施するため、受託者に対して は 、「違反者講習実施要領」により指導しているものである。 ⑸ その他 別添執務資料「違反者講習と停止処分者講習(短期)の違いについて」及び「違 反者講習」を添付するので、参考とされたい。 -3 - 別添執務資料1 違反者講習と停止処分者講習(短期)の違いについて 違反者講習は、更新時講習における「違反運転者講習」との名称の類似や 停止処分(30日間)に関係すること等から停止処分者講習(短期)とも混 同されている場合があります。 違反者講習の趣旨や講習内容については、基本的事項ですから、混同しな いよう区分して覚えておいて下さい。 違反者講習 根拠規定 受講対象者 停止処分者講習(短期) ・道路交通法第102条の2 項 ・同法第108条の2第1項第 13号 ・道路交通法第108条の2第 1項第3号 ・同法施行令第37条の8 ・同法施行令第33条の5 (平成10年10月1日から実施) (昭和54年4月1日から実施) 軽微な違反の累積点数が 「6点」に該当した者 講習内容 ・ 道路交通法第103条第10 違反点数や事故点数の累計が 「6点~8点」に該当した者 ・社会参加活動を含まない講習 (6時間) ・実技等と学科講習(6時間) 座学 適性検査 実車指導 ・社会参加活動を含む講習 (6時間) 座学 適性検査 参加活動 ※ 受講後の考査(テスト) 無し 受講手数料 処遇等 受 講 済 未 受 講 ・社会参加活動を含まない講習 13,400円 ・社会参加活動を含む講習 9,400円 (通知手数料850円) ※ 受講後の考査(テスト) 有り 13,800円 (通知手数料無し) ・受講することにより、累積点 ・考査の成績により、実際の処 数が「0点」となり、前歴も 分期間が 無し。 「1日、5日、10日」に短縮。 累積点数は合算されないが (講習当日も車両の運転可能) 「前歴1回」となる。 (当日の運転不可) 30日間の免許停止処分 -1- 30日間の免許停止処分 別添執務資料2 違 違反者講習 反 者 講 習 違反者講習とは、過去3年以内に行政処分等を受けたことがなく、 3点以下の軽微な違反行為を繰り返して、累積点数が6点に達したと きに受講する公安委員会が行う講習です。 (例) 30㎞以上オーバーの速度違反は1回の違反で6点です から該当になりません。 (停止処分者講習を受けることとなる 。) あくまで軽微な違反を積み重ねた方や、軽傷人身事故を起こ し丁度6点に達した方が対象です。 法的根拠 ・道路交通法第102条の2 ※平成 10 年 10 月1日 ・道路交通法第108条の2第1項弟13号 施行 ・同法施行令第37条の8 講習を受講すると 受講のメリット ・これまでの累積点数が「0」点となり、行政処分(免許停止処分) を受けることはありません。 (テストなし) ・受講日の当日は、往復とも運転可になる。 ・前歴とならない(ただし、違反経歴は残るため免許更新時は「違反 運転者講習」を受けなければならない。優良は受けられない) 正当な理由なく指定期間内に受講しなかった場合 受講しなかった場合 ・短縮なしの30日間の免許停止を受けてもらう 。(停止処分者講習 を受けることは出来ない・短縮は認めない) ・受講しない場合は、通知1ヶ月後に、行政処分係から「停止処分」 通知される。 1 令37条の8第2項第4号 適 用 除 外 ・過去3年以内に重大違反、そそのかし行為、または道路外致傷行為 をした者、危険運転致傷罪を犯した者 2 令37条の8第2項第2号 ・過去3年以内に「取消」 「拒否」の前歴がある者 3 令37条の8第2項第3号 ・前歴はなくなったが 、「取消 」「拒否」の処分を受けたことがあ り、その処分の理由となった違反行為が過去3年以内にある者 4 令37条の8第2項第2号 ・過去3年以内に「免停」 「保留」の前歴がある者 5 令37条の8第2項第3号 ・前歴はなくなったが、「免停」の処分を受けたことがあり、その処 分の理由となった違反行為が過去3年以内にある者 6 令37条の8第2項第3号 ・過去3年以内に「違反者講習」を受講する理由となった違反行為が ある者 7 令37条の8第2項第3号 -1- ・過去3年以内に「免停」等の対象になる違反行為をしながら所在不 明などで「免停」、または「保留」処分を免れていた者が累積点6 点になった場合 講習場所 免許センター(公安委員会) ・受講は通知を受けとった日の翌日から起算して1ヶ月以内に受講 受講条件等 ・受講日の変更は1ヶ月以内では可能 ・受講するしないは、同封のはがきにて返信 ・受講しない場合は、通知1ヶ月経過後 、行政処分係から「停止処分 」 が通知される。 申込み方法 違反者講習通知書(違反者講習案内)の送付 ・違反講習の該当者には、青森県公安委員会(県運転免許センター) から違反者講習通知書(違反者案内)が送付され、指定受講日・ 受講区分等を連絡します。 通知書受領後の手続き ・「 受講申し込みはがき」が同封されていますので、はがきに講習 受講申し込みの有無、希望する講習区分等を記載し、免許センタ ー(講習係)へ送付することとなります。 講習区分等 講 1 習 区 分 社会参加活動を含まない講習(6時間)午前9時~午後4時 ( 1) 講習内容 ・座学 適性検査 実車指導 ( 2) 講習時間 6時間 ( 3) 講習手数料 13.400円 ( 4) 通知手数料 850円 ※ 講習手数料と通知手数料は、講習当日、青森県収入証紙もって 納めて貰う。(会場で販売) 2 社会参加活動を含む講習 ( 1) 講習内容 ・座学 適性検査 社会参加活動 ( 2) 講習時間 6時間 ( 3) 講習手数料 9.400円 ( 4) 通知手数料 850円 ※ 講習手数料と通知手数料は、講習当日、青森県収入証紙もって 納めて貰う。(会場で販売) ※ 社会参加活動 サンデー・イトーヨーカドー・マエダで実施している。 違反者講習時間割り 講習区分 違 -2- 反 者 講 習 (360分) 実施日 社会参加活動を含まない講習 第2・第4月曜日 毎週火曜日 社会参加活動を含む講習 第1・第3水曜日 時間 毎週金曜日 9:00~16:00 社活有無 参加なし 参加あり 9:00 ・開講 ・開講 9:30 ・適性検査とビデオ ・適性検査とビデオ 「82-3」 10:30 ・実車指導 「82-3」 ・社会参加活動 個人のくせ 安全運転の知識 12:00 昼食休憩 ・実車指導講評 昼食休憩 ・講義 13:00 道路交通の現状 交通事故の実態 13:30 ・講義 事故事例の研究 道路交通の現状 適性指導 交通事故の実態 事故事例の研究 適性指導 15:30 ・感想文作成 ・感想文作成 16:00 ・講習終了 ・講習終了 1 停止処分者講習(短期)根拠 注意事項 ・道路交通法103条第10項 同法108条の2第1項第3号 同法施行令33条の5 ※ 停止処分者講習は累積点数が処分点数に達し、通知を受け処分執 行された者の受講希望者 2 違反運転者(更新時講習)根拠・道路交通法101条の3第1項 同法108条の2第1項第 11 号 同法施行令37条の6 規則38条第11項 ※ 違反運転者とは、過去5年間に違反歴・事故歴がある者 ◯ 違反点6点以上の違反や2回以上の軽微な違反(3点以下) がある者 ◯ 「重大違反そそのかし行為」や 「道路外致傷行為 」「危険運 転致傷罪」を犯したことがある者 ◯ 「人身事故・当て逃げ・建造物損壊を伴う物損事故」 -3-
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