自由南アフリカの声 - アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)

自由南アフリカの声
2011 年 2 月
Voice of Free South Africa
No. 55
~1冊の本が人生を変える~
発行 / アジア・アフリカと共に歩む会
Together with Africa and Asia Association(TAAA)
2011年2月までの報告
■ 9月
■ 10月
■ 10月~2月
■ 12月
■ 1月
目次
JICA 地球ひろばにて TAAA 活動報告会
本13466冊とサッカーボール等を南アへ送付
グローバル・フェスタへ出展
南ア TAAA 代表平林薫、南アへ戻る
南アにて農業プロジェクト実施
南アにて図書・移動図書館プロジェクト実施
平林薫、一時帰国
さいたま市にて TAAA 活動報告会
南アフリカの近況と帰 国 報 告 ( 平 林 薫 ) ・・・・・・・・ ・ ・ ・・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ 2
TAAA 活動報告会(鯨井幸一)・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・5
私たちの地球~ともに生きる(渡部隼人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
ひ とこと( 髙野千恵 美・中地 明子) ・・・・・ ・ ・・・・・ ・・ ・・・・ ・・・ 7
エ ルギン学 習基金訪 問記(牧 野久美子 )・・・ ・・ ・ ・・・ ・・・ ・ ・・・ ・・8
南 アフリカ 用語解説
第1回
主な活動 ・ ルイボステ ィ
[虹の国 ](鯨井 幸一 )・・・ ・・・・ ・・・・ 10
・・・ ・ ・ ・・・ ・・・ ・ ・ ・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ 1 1
寄付・会費・本などを下さった方々 ・・・・・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・12
マシザ小のプレハブ図書室のポスター “本を読む国(国民)は成功する国(国民)だ”
自由南アフリカの声55号
2011 年 1 月 9 日
南アフリカの近況と帰国報告
TAAA 南アフリカ事務所代表
平林薫
南アに住んで14年。アパルトヘイトを終わらせ、民主的な国
家として再スタートした南アの変化を見てきた。今でも魅力的
な国だし、これからどうなっていくのか楽しみではあるが、そ
れだけに変化の質に疑問を持ったり、
抱えている問題をどう対
処すればいいのか考えたりしている。
南アは良くも悪くも確実
に世界経済の大きな流れの中に巻き込まれている。
右:ダリボ小の1年生と平林薫
1.南ア近況
スタジアムに黒人がいない
2010 年のハイライトは何といってもワールドカップ。昨年前
半は大イベントの最終準備に集中し、6 月中旬から一ヶ月の本番が終了した後、ワールドカップの余韻に浸る間もな
く、公務員のストなど現実に引き戻された感じだった。開催前に“全くだめだろう”と言われていた南アチーム“バ
ファナ・バファナ”の健闘で、普段サッカーにはあまり興味のない人たちまでサポート T シャツを着て応援し、ほ
んの一瞬ではあるが、国が一つにまとまったような感じだった。スタジアムに観戦に行ったが、サンディーレは観
客を見まわして、
“No blacks”と居心地悪そうにつぶやいた。チケットの価格が高いこと、購入の仕方が複雑なこ
とから、開催されている地元の人々が入れない状況。もちろんアフリカ人でも、政府関係者や大企業に勤めるエリ
ートたちは特別席に座り、私たちのような天井にくっつきそうな席にはいない。あの一瞬の夢のようなイベントの
ためにどれだけのお金が使われたことか。目に見えることだけでなく、人々や子供たちの心の中に、
“自分の国でワ
ールドカップが開催されたけれど、スタジアムに見に行くこともできなかった”という現実が残り、
“お金持ちだけ
が楽しいことができて、素敵な服を着て、美味しいものを食べられる”という意識をますます強く持つようになっ
てきている。それでどんなことをしてでもお金を得たいという、極端な拝金主義に走ることになる。
フェラーリに乗る黒人
今、南アのメディアを賑わせている 2 つの事件は、このような社会状況を反映している。一つ目はある黒人の有力
なビジネスマンの盛大なお誕生日のパーティー。この人物は時代の変化にうまく乗って富を手にした人で、インタ
ビューでは愛車フェラーリから登場し、
“自分で稼いだお金はどのように使おうが文句を言われる筋合いはない”と
言い放った。このパーティーではアメリカではすでに流行っている、ほとんど裸の女性の身体の上にお寿司を並べ
て食べるというイベントを行ったのだが、彼曰く“南アでは初めて。私は流行の先端を行っている”このパーティ
ーには政界の有力者も招待され、この話が南ア労働組合ヴァヴィ事務局長の耳に入った。その後の演説で“今日一
日食べられるかという厳しい状況の人々が大勢いるのを知りながら、そんな贅沢なパーティーを開いてよく平気で
飲み食いすることができるものだ。まして、裸の女性の身体の上に並べた寿司を食べるなど何てハレンチな。恥を
知れ”と批判したことから論争に発展した。また、金持ちの男性と結婚、離婚を繰り返し、お金だけを追いかけて
いるような若い黒人女性がメディアでもてはやされ、自分をセレブと呼ぶ勘違いに南ア社会の変わりようを見る。
20万円で殺人を引き受ける
もう一つの事件はまだ捜査中なのでメディアの報道からの情報。11 月初めにインド系イギリス人とインド系スウェ
ーデン人の新婚カップルがケープタウンでのハネムーン中に、カエリチャ黒人居住区でカーハイジャックに遭って
女性が殺害された事件があった。そのニュースを聞いた時の私たちの反応は“男性はかすり傷一つなく、なぜ女性
だけが殺されたのか。何かよほどの理由がない限り、殺す必要はないのではないか”捜査が進む中、男性はすぐに
イギリスに帰国した。その後、カップルを案内したドライバーが逮捕され、お金をもらって暗殺を手配したことを
告白したときには、やっぱり、という印象だった。その金額が 15,000 ランド(約20万円)
。お金を得るためには
何でもする、恐ろしい世の中になってきている。
お金が問題を引き起こす
これまで報告会で何回かお話ししたが、10年くらい前にジョハネスバーグのストリートキッズだった12歳のエ
ルビス君が、
“お金はいつも問題を引き起こすんだ。僕が神様だったらお金をなくしたいよ”と言ったことが忘れら
れない。幼い子供がすでにお金の恐ろしさ、醜さを知り、お金に対する憎しみを持っていることにショックを覚え
2
自由南アフリカの声 55 号
た。
人種格差から経済格差へ
南ア社会でかつては人種による格差だったものが、今では経済的な格差となって人々の生活のすべてに影響を及ぼ
している。お金がなければいい学校に通えないという教育の格差は、質の高い教育を受けられなかった若者は安定
した職に就くことができないため、結局貧困から抜け出ることができないという悪循環を引き起こす。また、情報
の格差も問題で、テレビやインターネットなどのメディアにアクセスできない人々は十分な情報が得られないばか
りか、悪意があった場合、間違った情報を流したり、情報をコントロールしたりすることもできる。
2.TAAA の活動
楽しい活動
TAAA は現在クワズールーナタール州の2つの地域で活動を行っているが、私はプロジェクトサイトを訪問してそこ
に住む人たちに会うことがうれしくて、活動も楽しくて仕方がない。楽しいとやる気も出るし、
“私はあなたたちと
会えるのがうれしいんです”っていう気持ちは相手にも伝わると思っている。私は特にクワズールーナタールへの
思いが強いので、南アのことをお話しするとき、ちょっとひいきめだったり、他の地域には当てはまらないことも
あると思う。
政府の方針に沿った TAAA 活動
クワズールーナタール州は大きな州で人口も多く(南ア人口約 5,000 万のうち約 1,000 万)
、圧倒的にルーラルな地
域が多いため、開発は遅れている。そのため、失業率もとても高く、生活に困窮している家庭が多いことから様々
な問題を抱えている。しかし、広い土地や気候も良いなど地域としてのポテンシャルが高く、人々もきっかけさえ
あれば十分にパワーと能力を発揮する可能性をもっている。何といっても現大統領ズマ氏はクワズールーナタール
の遠隔地の出身のため、地元の発展は優先課題といえる。これまで遅々として進まなかったインフラの整備や、無
償もしくは低価格の住宅の建設が急ピッチで進んでいる。しかし、彼は決して自分の地元だけをひいきしているわ
けではなく、南ア全土で遠隔地の開発と、そこに住む人々へのサービス向上をやっと真剣に取り組んだといえる。
柱としては、水道・電気・道路などインフラの整備、農業による遠隔地の開発、教育・保健分野の改善。私たちの
活動は基本的に政府の方針に沿っていることを確信してい
る。
a.移動図書館と図書室支援
図書館車の40校巡回と読書指導
TAAA の活動の一つは2009年4月からボランティア貯金
の助成金で、移動図書館車を利用した学校図書活動支援プロ
ジェクト。現在はンドウェドウェ地域の小学校40校を巡回
訪問している。州教育省もバスを巡回させていて、最大でも
20校までというが、私たちの活動では図書システムのソフ
トを使うことで貸出し・返却がスムーズに行えることから学
校数を増やすことができた。今でも図書室がなく、本にアク
セスできない学校が数多くある状況下では、とにかく図書
グループのリーダーが本読みを確認して担任に報告するマゴンゴロ小
活動をスタートさせることが最優先だと考える。プロジェクトではバスで学校訪問をして本の貸出しをしながら、
学校図書室の設置を支援している。今年度はスペースのない学校に改装したコンテナーを寄贈して図書室を開設し
た。ハード面での支援と同時に、本や図書室が有効に利用されるようになることがとても重要。そこで、教師を対
象とした研修会を開催し、本の扱い方から基本的な分類、整理方法や本の管理、利用法などを指導した。3 月でプロ
ジェクトが終了となるので、今期はファシリテーターと共に各校を巡回して、学校図書室の状態の確認と、学校で
の図書活動へのサポートとアドバイスを行う予定。
新たな学校からも巡回要請
活動の話は地域の学校関係者の間で話題になっているようで、少し前に新しい学校から活動に参加したいという問
い合わせがあった。3月で終了してしまうと伝えるとがっかりしていたので、本を届けて、学校名と連絡先をリス
トに載せ、今後も機会があったら本や物資を届ける約束をした。今ではンドウェドウェの学校の先生方から直接携
帯に連絡が入り、ダーバンでミーティングをしたり、一緒に出かけたりとパーソナルなお付き合いもできるように
なった。このリストは会の宝物。ンドウェドウェの40校の名前を覚えたところで、今度は新しい地域で23校、3
つのコミュニティーとのつながりを作り始めている。
3
自由南アフリカの声55号
b.学校を拠点とした農業促進プロジェクトが始まる
地元の農業専門家と協力
昨年7月から JICA 草の根技術協力事業として、州南部ウグ
郡内の学校と地域で畑作りを行っている。農業専門家のリチ
ャードさん、巡回農業指導員 2 名は黒人男性のニコラスさん
と若い黒人女性のザコナさんで熱心に活動を行ってくれて
いる。私自身もリチャードさんから有機農業について、また
最近話題になっているスローフードの取り組みについて学
んでいる。3地域はドゥドゥドゥという、一番ダーバンに近
く、少し内陸に入った地域、ヒバディーンという沿岸地域、
そしてプンガシェという一番町から遠い高地で、ここの教育
センターをベースにしている。前回の JICA 草の根事業では
ンドウェドウェの学校の敷地内に菜園作りを行ったが、
プンガシェ地域で農業グループに苗と農具を配布した
今回は地域住民との活動があり、やる気を持った、すてきな人達に出会うことができた。
地域の特性を掴み問題解決へ
ンドウェドウェの活動の際にも、山をひとつ越えると土壌が変わったり、学校の立地条件で収穫にも多少の差があ
ったりという経験をしたが、今回はより広い地域のため、かなり環境に違いがある。同じプンガシェ地域でも、肥
沃な土地もあれば、土壌が砂のようだったり、粘土のようだったりする学校もあるため、たい肥を十分にやること
で土づくりから始めた。クワズールーナタール州の沿岸には大農場のサトウキビ畑が広がっているが、土壌の調査
を入念に行って最適な場所に畑を作ったことがわかる。アパルトヘイト時代に線が引かれたホームランドはもとも
とその民族が住んでいた地域ではあるが、その中でも特に農業には適さない、やせた土地を残したことがわかる。
コミュニティー農園の 3 か所もそれぞれ地域性がある。ドゥドゥドゥは少し町に近いのでアクセスはいいが、近く
に川もなく、水道設備も整っていないことから、乾期の灌漑が心配。すでにコミュニティーリーダーと共に村の役
所に話はしているが、状況によっては井戸設置の支援も探っていきたい。プンガシェはセントフェイスという大自
然の中の美しい地域。一年中涸れない川沿いのため、畑作りには適しているが、情報等から隔絶されたような遠隔
地。ヒバディーンはサトウキビ畑の中を延々と走って“こんなところに家があるのかしら”という雰囲気。サトウ
キビ畑のすぐとなりなので土壌がよく、谷間なので畑作りには適している。近くにコミュニティーホールなど集ま
る場所がないため、青空ワークショップを行った。州農業省地域担当者のサポートもあり、作物の販売ルート開拓
も始まっている。
地元に合った有機農業で
最初のミーティングの際に“プロジェクトでは家畜のふんなどを肥料に使うオーガニックな方法で作物を育てます”
と話したところ、
“いつもそうやってきましたよ”と笑われた。私たちが支援するのと同時に、私たちも彼らから学
ぶことがたくさんあって、活動を通して地域の人々とつながりが深まっていくことが楽しみにしている。
ヒバディーン地域のジャガイモ畑で話すリチャード(中央)
ヒバディーンにて青空研修会の昼食
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自由南アフリカの声55号
TAAA帰国報告会
~2011年1月9日(日)
浦和コミュニティセンター 第 13 集会室において~
鯨井 幸一
TAAAでは、毎年、日本の皆さまに当会の活動内容を知って戴くため、当会南アフリカ事務所代表の平林
薫さんの一時帰国に合わせ、報告会を開催しています。
当日は、ロケーションの良さ(浦和駅から徒歩1分以内)、天候にも恵まれ、38名の方にご参加戴きました。
第一部は、平林さん(写真:上)に『コミュニティーの中心としての学校の可能性「本と畑」~自立に向けて
の図書支援活動、広がる菜園活動~』と題し講演して戴きました。まず、南アフリカの現状について報告があ
り、
“拝金主義”が覆いつつあることを、最近の南アフリカで起こった、二つの話題を通してレポートされまし
た。
次に、当会のプロジェクトの進捗状況についての報告がありました。まず、2010年4月~2011年3
月の予定で実施されている、国際ボランティア貯金による助成事業『基礎教育支援のための図書配布、本棚・
コンテナー図書室の配備』について。支援している40校の現状につい
て報告があり、教員に対する図書指導の教育に力を入れているとともに、
本の数に対して、
施設(本棚やブックエンド)
が追いついていない現状。
手を洗ってから本に触るなどのマナーについての教育にも力を入れて
いるとのことです。また、図書室が足りない学校にコンテナー7個。プ
レハブ1個を寄贈したことも報告されました。
続いて、2010年7月~2012年12月の予定で実施されている
JICAの助成金による『学校を拠点とした地域農業促進プロジェク
ト』についての報告がありました。
支援対象としている、3つのコミュニティーについて報告があり、菜
園だけでなく“食育”活動にも力を入れているというレポート。また、
一部コミュニティーでは、収穫した野菜を流通させるレベルまでに達しているという嬉しい報告もありました。
最後に、写真のスライドショーによる説明があり、一つのビスケットをみんなで仲良く分けて食べている写
真がとても、印象に残りました。
第二部は、関西大学客員教授・
(特活)アフリカ日本協議会理事・日本国際ボランティアセンター元南アフリ
カ現地代表 津山直子さん(写真下)による、
『生物多様性を守る住民主体の農業~「ないもの」ではなく「あ
るもの」に目を向ける~』と題するDVD講演でした。
まず、アパルトヘイトが奪った黒人の、誇りと自信、尊厳を取り戻すため、
「環境保全型農業」の構築に取り
組んできた経緯が述べられました。
雨水などを使い「あるもの」を活かした農業の展開を目指し、環境と
農業が対立しないよう、
持続可能な取り組みの重要性を指摘されました。
現在、問題になっていることとして、ドナー政府(主に欧米)による
『パッケージ援助』が挙げられました。種以外に、化学肥料、農薬、ト
ラクターをセットとした援助です。しかし、農薬を使った農業は、土地
を荒らし、結果的に収穫高の低下を招く現状が指摘されました。
また、遺伝子組み換えの種子による、農業の弊害が指摘されました。
遺伝子組み換えの種子を使うと、従来種子を駆逐し、伝統的な農作が不
可能になってしまう点が強調されました。パッケージ援助と同様、遺伝子組み換えによる農作は結果的に収穫
高の減少を招くことは証明済みだそうです。
食料増産計画の名の下による、一方的な支援は、結果的に農作物の生産の減少を招くという、グローバリゼ
ーションの問題を、特に強調されました。
津山さんは、その地にあった農業、化学肥料によらない有機農法による農業を支援し、それがいかに大切で、
援助は現場の声を十分に反映させなければいけないことも、述べられました。
最後に、質疑応答が行われ、「W杯後のスタジアムの利用(稼動状況)はどうなっているのか」「南アフリカ
では英語は何年生から学ぶのか、また、TAAAが寄贈した本はどのように利用されているのか」
「田舎に住む
高学年になった子どもは、都会に住む子どもが簡単に得られる情報を、どのようにして得るのか」
「南アフリカ
5
自由南アフリカの声55号
の学校の教師は資格が必要なのか。ま
た、教師は人気のある仕事なのか」と
いう質問があり、平林さんが一つひと
つ丁寧に回答していました。
今回は、若い参加者も数多く見受け
られ、南アフリカに対する関心の高さ
が窺えました。
南アフリカと日本の架け橋として、
これからもTAAAの果たす役割の
大きさに、身の引き締まる思いをした、
報告会でした。
(写真左:報告会の会場)
私たちの地球~ともに生きる
算数セットや英語の本を集めて南アフリカへ
川口市立芝富士小学校
教諭
渡部 隼人
本校では、6 年生の総合的な学習において、
「私たちの地球~ともに生きる~」という単元名のもと、「国
際理解・環境・共生」をテーマとした学習に取り組んでいます。世界の国々や文化・地球環境の現状や地球
の抱える問題についてなど、自分と様々なものとの関わりについて調べることを通し、これからの自己の
生き方について考えを深めることがこの学習のねらいです。
1学期の初め、子ども達の知識はどの程度かを探るために、知っている国名について質問してみました。
アメリカ・中国・ドイツ・エジプトなど、普段よく耳にする国名が挙がります。パリ・ローマなど都市と
混同した回答や、中にはアジアという答えもありました。さらに、世界地図を見せ、それらの国がどこに
あるのかを尋ねたものの、場所となるとほとんど答えることができない児童が多いというのが当初の段階
でした。
そこで、まず「世界にはどんな国があるのだろうか?」という課題を出し、一人一カ国を選びその国に
ついて調べ学習を行いました。調べたことを模造紙にまとめ、一人一人みんなの前で発表します。こうす
ることで、一人の知識をクラスのみんなへと広げることができ、子ども達は世界の様々な文化や多様な価
値観・考え方があることに気づくことができました。(6 年 1 組は26名の児童で、26の国々について知
ることができました。)
2 学期には修学旅行で日光東照宮を訪れるため、事前学習を兼ね世界遺産(自然・文化)について学習を
しました。自然や文化について関心を持ち、今後もこれらの遺産を大切にしようとする心を育むため、こ
こでも一人ひとりが興味を持った世界遺産について調べ学習を行いました。
また、ユニセフ埼玉支部のご協力をいただき、世界の貧困国の現状について出前授業をしていただきま
した。もし世界を100人の村に縮めた場合、世界の富の60パーセントを 6 人が持っていて、20人で
たったの2パーセントを分け合っていること。世界には食べることすらままならず、厳しい労働環境にお
かれ、学校にいくことができない子どもがいること。日本なら簡単に治せるような病気が原因で命を失う
子が大勢いることなど、世界には恵まれない人達がいることを知りました。授業を学ぶ児童の厳しく真剣
な表情が印象的でした。この頃になると、学習テーマに対しての知識や理解も深まり、児童にも、こうし
た世界の現状に対して問題意識が芽生え初めて来ました。授業後すぐに「先生、児童会で募金活動しましょ
う!」と行動に移そうとする児童も現れ、学習のねらいにもあるように、児童は様々な知識や理解を通し、
そこに自分との関わりを考えるようになってきました。
その後の授業では、「自分たちが地球のためにできることは何だろうか?」を考え、環境問題や貧困問題
に対し、以下のような取り組みを行うこととなりました。
6
自由南アフリカの声55号
グループ名
環境問題啓発グループ
貧困問題啓発グループ
エコキャップグループ
書き損じはがきグループ
教具グループ
主な取り組み内容
ポスターや手紙を作成し、全校や家庭への啓発活動をする。
ポスターや手紙を作成し、全校や家庭への啓発活動をする。
全校へ呼びかけ、エコキャップを集め Co2 削減をする。
全校へ呼びかけ、書き損じはがきを集め寄付する。
全校へ呼びかけ、使わない文房具や英語の本などを集め寄付する。
児童は、休み時間なども利用し全校への呼びかけ、手紙を作成するなど意欲的に活動に取り組んでいまし
た。こうした児童の努力と芝富士小学校のみんなの協力により、多くの寄付品を集めることができました。
これらの寄付品を“アジア・アフリカと共に歩む会”の皆様のご協力により、現地へ届けていただけるこ
とに感謝申し上げます。
学習後の感想では「最初は本当に協力してくれるか不安だったけど、みんなの協力の大きさに感動した。
」
「これからも自分ができることは、協力していきたい。」「私たちの送った文房具でいっぱい勉強してほし
い。」
「一人ひとりの小さな思いやりが大きな力となることが分かった。
」など、思い思いの感想を述べてい
ました。この学習を通し児童は、行動することの大切さ、行動を起こすことで多くの賛同や協力が得られ
ることを実感することができました。また、環境問題や貧困問題など地球上の諸問題に対し、自分とは無
関係なものではなく、
一人の人間として、
何かしらを感じ関心を抱ける心を養うことができたと思います。
ここで学んだことを児童が、将来も継続し活かせるようにすることが今後の課題です。よりよい社会を
築くための一役を担えるよう、私たち芝富士小学校教職員も児童と共により一層の努力をしていきたいと
思います。
~ひとこと~
■ はじめまして
高野 千恵美
皆さんはじめまして。さいたま市在住高野です。前代表の野田さんとひょんな事からつながって昨年
10 月より少しずつ TAAA のボランティアをはじめました。
TAAA の作業所には全国から送られてきた英語の本がたくさんの箱に詰まっていました。それを大きさや
種類ごとに詰めなおすのですが、そこに送られた皆さんの南アの子供たちへの思いがあると考えるとほっ
こりした気持で感謝しながらの作業になりました。この本を手に取った子供たちに、読書をすることによ
って豊かな 人間性をはぐくむ心の種がまかれていくことを、またその子供たちが南アの未来を築いていく
大人に成長していくことを願わずにはいられません。
今の私の南アフリカについての知識はずっと前に読んだ‘遠い夜明け’の本と映画、サッカーワールド
カップの時期の TV ニュースや新聞・雑誌からの情報・・・くらいです。なのでこれから知っていこうと思
います。私と同じく‘これからっ’という方がいましたら、一緒にボランティアを始めませんか?毎月第
2日曜日 南与野駅徒歩10分の作業所です。
■ 南アから
中地 明子
今日ンドゥエドゥエのマシザ校ともう一つの学校、
同行させてもらいました。今週の金曜から学校がお
休みになるのと、もう既に最後の 試験も終えたと
いうことで生徒は少ししかいませんでしたが、プレ
ハブ で設置された図書室(プレハブ図書室は中地さんの
イギリスのご親戚の皆さんからの寄贈に寄ります・・編集部 )
や、
改めて新しい本棚が入れられた図書室などを拝見し、
TAAA の実績の重みを感じました。
マイケルの運転と薫さんの仕事っぷりは本当に完
璧で、それらの偉業も 実感しています。
(写真:マシザ小にて、前列右が筆者、後列右から
3人目がマイケル)
7
自由南アフリカの声55号
エルギン学習基金 訪問記
ジェトロ・アジア経済研究所研究員
牧野 久美子(TAAA 会員)
2010 年 10 月 28 日、
アジア経済研究所の現地調査の一部として、西ケープ州のエルギン学習基金(Elgin Learning
Foundation: ELF)を訪問する機会がありました。ELF は、TAAA が西ケープ州に寄贈した移動図書館車、
「amaboeke」
の運行を行っている NGO です。
ELF のあるエルギン地区は、ケープタウンから「サーローリーパス」という峠道を越えて、車で 1 時間半くら
いかかるところにある農業地域です。ELF のストリートアドレスは「9 Appletiser Road」となっているのですが、
ELF の敷地の奥には、日本にも輸入されている「アップルタイザー」の本社・工場があるそうです。エルギンは、
リンゴやブドウをはじめとする果樹栽培が盛んな地域で、この地域でとれるブドウからは質の高いワインも製造
されています。
田舎の小さな NGO を想像して出かけてみたところ、実は ELF は、広大な敷地にコンピュータ研修室、資料室、
水泳教室用のプール、研修受講者が宿泊できる寮、ゲストハウス、レストラン、菜園、等々の施設をもつ、大き
な NGO なのでした。ELF のスタッフは何と 150~60 名いるそうです。そのうち 40 人くらいが本部にいて、その他
の人たちはコミュニティ・ワーカーとのことでした。
TAAA が送った移動図書館車にも対面してきました。鍵のかかるガレージではありませんが、資料室(移動図書
館車に積む書籍の保管場所を兼ねる)の前に、屋根のある専用スペースが確保されていて、中にはたくさんの本
が、きちんと分類されて並んでいました。移動図書館車は毎週火曜日に、1 日 2 校ずつ、計 7 校の学校をまわっ
ているそうで、各学校からすると、1 ヶ月に 1 回、移動図書館車が回ってくるというペースです。移動図書館車
の運行は 1998 年に始まったそうなので、もう 10 年以上、活動を継続していることになりますが、
(少なくとも素
人目には)車両の状態はよいように見えました。ELF では、現在は図書の貸し出しがメインとなっている移動図
書館車の活動を、ストーリーテリング、読書コンテスト、おもちゃの貸し出しなどへと拡大したいという意向を
持っているそうです。
写真:
TAAA が送った移動図書館車、amaboeke 号
ELF が実施しているプロジェクトは、教育、職業
訓練、保健など多岐にわたりますが、現在、とくに
力を入れているのは成人教育に関わる活動(
「ELF コ
ミュニティ・カレッジ」)のようです。ケープタウン
まで私を迎えにきてくれた運転手のトーマスさんは、
昼間は運転手として働きながら ELF の支援で夜間に
学校に通い、今年マトリック(高校卒業資格)に合
格、さらに電気技師の資格を目指して勉強中で、資
格をとった暁には ELF で講師として働くという計画
を持っていました。教育や訓練を提供するだけでな
く、ELF が雇用機会をも提供しているということが
印象的でした。農業以外にめぼしい産業がない地域
で、ELF の研修への参加が具体的なキャリアにつな
がるというのは、人びとにとって参加への大きなモ
チベーションとなると思います。また、最近では
Business 4 Development という、職業訓練と収入創出を一体で行う活動に力を入れているそうです。具体的には、
ハーブから抽出したエッセンシャル・オイルを使用した石鹸や入浴剤などバスグッズの製造、近隣のワイナリー
の技術指導を受けてのワイン醸造などをしています。いずれも原料のハーブ(ゼラニウム、ラベンダーなど)や
ブドウの栽培から、製造、マーケティングまでを一貫して実施しています(マーケティングには苦労されている
そうですが……)。ELF のワイン醸造を指導しているのはタンディ(Thandi)という、農業分野の黒人経済エンパ
ワーメント(BEE:白人が経済を支配していたアパルトヘイト時代の経済構造を変革し、黒人の経済参加を促進し
ようという政府の政策)の成功例として有名なワイナリーで、農業を通じた黒人社会のエンパワーメントが、BEE
からさらにコミュニティ・プロジェクトへと波及している例として、たいへん興味深く感じました。ELF は、現
在、その活動資金の 3 分の 2 を政府から得ていますが、助成金が減少傾向にあるなかで、活動の持続可能性を担
保するために、ぜひ Business 4 Development を成功させたいとのことです。ELF のこういった方向性は、いま流
8
自由南アフリカの声55号
行りの言葉でいえば「社会的企業」に近いものと言え
そうです。
訪問前に、久我さんから、ELF はいつも、いち早くし
っかりした報告書を送ってくれる、という話を伺って
いましたが、私自身、訪問してみて、プロフェッショ
ナルな組織との印象を持ちました。今回は、私の訪問
日程の都合で移動図書館が走る「勇姿」を見ることが
できなかったので、また機会があれば訪問したいと思
います。
右:エルギンから送られてきた写真、移動図書館車の外棚から本を借り
る生徒たち
追記:所沢で使われていた移動図書館車は1997年に2台送り、もう1台も同じ西ケープ州のズアールで今も使われて
います。(編集部)
牧野さんの訪問記を読んで
★《いずみ号》を見たら嫁に出した娘の写真の様で懐かしさで一杯になりました。通常、ド派手なペインテイングさ
れてオリジナルとは全く異なる様相に変わるのですがこの車は殆ど元のままです。引き取りに行ったがエンジンが
かからずワイシャツが整備士のツナギみたいになるまでエンジンルームに潜り込み一日がかりで引っ張ってきた
苦労した娘なので思い入れひとしおです。
更に所沢図書館からは《所沢》の地名を消すように言われていたのにすっかり忘れて未だ堂々と書いてあるのに
は苦笑させられました。
(浅見 克則)
★臨場感あふれる報告ありがとうございます。見覚えのある車、そして「所沢」の文字、懐かしく拝見いたしました。
所沢市は2台を寄付して呉れました。月1回の巡回、利用者の生活の一部となっていると感じた次第です。
「おも
ちゃの貸出し」実現するといいですね。
(北爪 健一)
TAAA のホームページとブログが更新されています。
TAAA のホームページやブログをぜひ、ご覧ください。最近、更新しました。TAAA の活動の様子やこれまでの実績や
会報のバックナンバーを見る事が出来ます。今後のイベント情報や作業の予定や地図も入っています。TAAA のブログ
には、活動のいきいきとした最近の写真と文が載っています。
Yahoo や Google などから TAAA で検索して、ホームページ(URL:http://www.taaa.jp/)の右上「ブログ」をクリッ
クしてブログをみることができます。下の写真は、清泉インターナショナルスクールに2トン車をレンタルして引き取
りに行った浅見と北爪のスナップです。右は南ア、クワズールーナタール州ダリボ小学校で、TAAA が送った本を使っ
て1年生から読書に親しんでいる平林撮影の写真です。TAAA ホームページ→ブログからカラーで大きい写真をご覧に
なれます。
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自由南アフリカの声55号
鯨井幸一の
南アフリカをもっとよく知るための用語解説
まず、始めにお断りをしておきます。①私は、南アフリカに関する研究者・学者ではありません。②南アフ
リカに行ったことがありません。③外国語が理解できません(外国語リテラシーがない)。しかし、南アフリカ
に多くの方が興味や関心を抱いたり、TAAAの活動にご理解下さる一助になればと思い筆を執った次第です。
第1回
【虹の国】
1994年4月に行われた、全人種参加総選挙によって、民主南アフリカが誕生しました。白人の喜望峰上
陸からから342年後のことです。45カ国の国家元首、国連事務総長、その他多くの国の代表、そして15
万人の大群衆の前で、5月10日、マンデラ氏は大統領就任の宣誓を行いました。その後の、就任演説の中で
以下のセクションがありました。
『 We enter into a covenant that we shall build the society in which all South Africans, both black and white, will be
able to walk tall, without any fear in their hearts, assured of their inalienable right to human dignity-- a rainbow
nation at peace with itself and the world. 』
ご存知のとおり、南アフリカは多民族国家です。昔は民族どうし、特に黒人と白人が憎しみあい、多くの血
が流されました。そんな、過去とは決別しよう!黒人や白人、アジア人などが、それぞれ虹を構成する色とな
り、世界に輝く国を創ろう!そんな気持ちが込められていたのだと思います。
“南アフリカ人”という単一の国民の建設が、民主南アフリカの最大の課題となりました。
マンデラ大統領は、虹の国を創ろうとあることを思いつきました。1995年に南アフリカで開催される、
ラグビーW杯で、全国民、黒人・白人関係なく、みんなで代表チームを応援しよう。
“自分たちの国”の勝利を
願おう。そして、虹の国の国民になって本当に良かったと、みんなが実感できる大会にしよう、と。
しかし、昔からラグビーは白人のスポーツとされ、黒人には忌み嫌われていたスポーツでした。黒人は、国
内で代表戦が行われると、相手の代表チームを応援する ほどでした。
そんな中、マンデラ大統領は、
「白人、黒人じゃない。南アフリカ人だ」と、反対する、特に黒人たちを辛抱
強く説得し、代表チームを応援することで、一つの国、一つの民族、虹の国を創ることの大切さを訴えたので
す。
代表チームは決勝まで勝ち残りました。試合当日、マンデラ大統領は、代表キャプテン、フランソワ・ピナ
ールの背番号が入ったジャージ。そして、キャップを被って会場に姿を現し、選手一人ひとりと握手を交わし
幸運を祈ったのです。みごと南アフリカ代表チームは優勝し、国中を挙げて代表チームの勝利を祝福 しました。
マンデラ大統領の願いが叶った瞬間でした。
しかし、アパルトヘイト撤廃から17年目を迎えようとする現在の状況はどうでしょう。相変わらず、白人
と黒人、過去の人種間の所得格差は広がるばかり。また、黒人の間でも、富めるものと貧しいものとの格差が
生じ始めてきました。
そして、ちっとも生活が良くならない環境の中、黒人は自暴自棄になり、犯罪・殺人・麻薬に手を染めてい
ったのです。南アフリカ最大の都市、ジョハネスバーグは“世界の犯罪首都”という汚名まで着せられました
そんな中、2010年4月3日に、南アフリカ全土を震撼させる事件が起きました。白人至上主義を掲げる
極右団体「アフリカーナー抵抗運動(AWB)」の指導者、ユージン・テレブランシュ氏が、氏の農場で働く黒
人男性2人に殺害されたのです。テレブランシュ氏は生前、黒人のことを『サル』と公然と呼び捨て、AWB
は全人種参加選挙実施を阻止しようとする妨害行動を行っていた組織でした。1993年6月25日、当時、
他政党の間で話し合いが行われていた世界貿易センタービルに 、なんと、装甲車ごと突っ込んだこともありま
した。その模様は、衛星中継で全世界に配信され多くの人々が、その蛮行を目にしました。
殺害事件の原因は、賃金の未払い等によるもので、“人種的な問題”ではない、とされています。
しかし、テレブランシュ氏の葬儀や裁判所の周りでは、事件に怒った白人とテレブランシュ氏の死を喜ぶ黒
人が、お互いかつての自分たちの国旗を掲げたり国歌を歌ったりしあい、現場は一触即発の様相を呈したそう
です。
様々な、問題が山積する現在の南アフリカ。人種間の融和が解消され、虹の輝きが失いつつあると言ったら、
言い過ぎでしょうか?
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自由南アフリカの声 55 号
◆主な活動(2010 年 9 月 16 日~2011 年 1 月 15 日)下線は南アでの活動(平林と南アのスタッフ)
11/23 JICA 農業プロジェクト・プンガシェ地域訪問 平林
11/24~25 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/29~12/3 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/30 デザイナー荒川さんとパンフの相談
久我
12/1 三つ折りパンフ作成
久我
12/5 JVC 渡辺直子さん、ドゥドゥと会議
平林
12/7 JICA 農業プロジェクト・ヒバディーン地域訪問 平林
12/8~10 ンドウェドウェ学校訪問
平林
12/9 ミーティング
久我
野田
12/9~ web 媒体・メルマガへ報告会リリース
丸岡
12/10 報告会役割分担表作成
丸岡
12/11 段ボール搬入
浅見
12/12 作業と会議・忘年会 久我 浅見 鯨井 丸岡
北爪 上林 小日向健斗 野田 渡辺 西村
多摩大学から 丸田夢士さんと森直之さん
12/13 多摩大学 THAN 球プロジェクトを通じて浦和学院
高校からサッカーボー39個の寄贈受ける
12/13 KZN 州教育省ウグ郡ダイレクター・シビヤ氏とミーティ
ング 平林
12/14 JICA プロジェクトスタッフ会議
平林
12/15 図書プロジェクトスタッフ会議
平林
12/15 ボ貯金昨年度助成金の一部返還
野田
12/16 アフリカ日本協議会報告会と懇親会
野田
12/17 報告会通知ハガキ発注
野田
12/19 新聞等に報告会案内
野田
12/20 住所ラベル更新印刷
西村
12/20 HP 更新、多数回
久我
12/21 州教育省ムベレ氏と本の受け取りと保管について協議
平林
12/23 平林薫、南アフリカより一時帰国
12/24 新パンフ出来上がり
久我
12/24 JICA にて 会計ミーティング 平林 久我
12/29 津山直子講演を事前収録 津山 平林 久我 野田
1/5 ボ貯金・JICA 事務ミーティング 平林 久我 野田
1/8 読売新聞埼玉版に TAAA 報告会報道記事掲載
1/9 TAAA 活動報告会 講師 平林 参加38名
懇親会
19名
1/13 朝日小学生新聞に TAAA の図書活動報道記事掲載
1/14 JICA にて NGO セミナーに参加
平林 久我
9/16 ~会報54号編集・校正
野田千香子 西村裕子
9/19 平林薫、南アより帰国
9/20 本などの表を入力
上林潤子
9/20 助成金申請準備
北爪健一
9/24 ミーティング
平林 久我祐子 野田
9/26 JICA 地球ひろばにて TAAA 活動報告会
講師 平林薫 牧野久美子
9/29 本13466冊、サッカーボール116個などを南アへ出荷
北爪
野田
9/30 助成金申請準備 平林 久我 野田
10/1 会報54号印刷へ
野田
10/1 住所ラベル変更・印刷
西村
10/2 グローバル・フェスタ
久我 丸岡 平林 野田
浅見克則 上林 山下八千穂 榊裕美 下谷房道
10/3 グローバル・フェスタ 中野敦子 野田 榊 浅見
佐々木香世子
渡辺英通
10/5 JICA にてミーティング 平林 久我 野田
10/5 助成金のための会議 平林 久我 野田
10/9 会報同封物準備
野田
10/10 本梱包作業と会議 野田 高野千恵美 浅見
下谷 西村 渡辺 森広菜穂美
10/10 平林、南アへ戻る
10/14 JICA 農業プロジェクト・プンガシェ地域訪問 平林
10/15 図書プロジェクト、ファシリテーターと会議
平林
10/18 図書プロジェクト教師研修
平林
10/20~21 ンドウェドウェ学校訪問
平林
10/22 JICA 農業プロジェクト・ドゥドゥドゥ地域訪問 平林
10/25 州教育省 ELITS 倉庫で本の寄贈
平林
10/26~27 ンドウェドウェ学校訪問
平林
10/28 JICA 農業プロジェクト・ヒバディーン地域訪問 平林
10/29~11/2 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/3 JICA 農業プロジェクト・ヒバディーンドゥドゥドゥ地域訪問
11/4~5 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/5 南ア大使館「前南ア大使ングバネ受章祝賀会」へ出席
久我 津山直子 牧野
11/6 世界の子供たちの問題シンポジウム 野田 久我
11/8~12 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/12 HP 更新指導・更新作業
渡恵美子
11/13 次回の報告会チラシ作成
丸岡
11/14 作業と会議 鯨井幸一 浅見 北爪 野田 下谷
浦和学院高校より
小日向健斗 石塚淳也 蓜島将一
武田直人、 多摩大学より 森直之さん
11/15 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/16 ・18 JICA 農業プロジェクト・ドゥドゥドゥ地域訪問
11/19 ンドウェドウェ学校訪問
平林
11/20 会員の結婚式にて TAAA の話 下谷 野田 浅見
11/20 移動図書館修理
平林
ルイボスティのご紹介
ルイボスティ茶は南アの西ケープ州だけでとれる
健康茶です。カフェインが少ないのでどなたでも召
し上がれます。
(5 箱以上 送料無料)
1箱 80 パック入り 2000 円(送料一律 500 円)
1パックでヤカン一杯のお茶が飲めます。
お申込みは、P12 のTAAA連絡先へ
ルイボスティに同封する振込用紙で後からご送金ください。
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自由南アフリカの声55号
■ 寄付金・会費を下さった方々(2010 年 9 月 16 日~2011 年 1 月 15 日)
村田喜代子 久我祐子 佐々木瑞穂 パブリック・リソース 下谷房道 木内紀子 高野千恵美 田川精一
高橋征三
小川由美子
井関純
千綿京子
漆原道子 ニナラージ 辻井健二
桑原光子 岩本健良
青山学院高等部図書委員会
塩野谷憲史 青木昌夫
伊藤宏
安部弥生 竹口美鈴
(株)コンセプション
石塚紀男
さんどらとゆかいななかまたち
吉澤直美 山本冨貴子
田中純一
石塚文子
野田千香子
さ んど ら& 鹿野尚樹と ゆ か いな な か また ち
吉澤怜子
牧野久美子 宮脇智亮
五十嵐敦子
嶋田邦子
橋本きよ子
渡辺英通
近藤信幸 丸岡晶 花輪宇以子 見山統紀 富岡世津子
吉田美智子
和田香誉
匿名氏
長瀬伸二
岡田哲也 大久保忠人 峯陽一
鯨井幸一
■ 団体からの寄付や助成金その他の協力
・公文教育研究会
・(株)コンセプション
・特定非営利活動法人パブリックリソースセンター(Give One)
・ユナイテッドピープル株式会社(イーココロ!) ・伊藤忠商事株式会社 CSR
■英語の書籍や算数セットやサッカーボールなどの寄付をして下さった方々(2010 年 9 月 16 日~2011 年 1 月 15 日)
樫原亜季子 山口双葉 中村麻弓 佐々木瑞穂 (株)バリューブックス 上杉眞智子 鶴田紀子 吉田千幸
レイクランド大学 佐野公子 細川敦子 森本美幸 小谷野いづみ 福田由美子 山本ベバリーアン 牧野久美子
中村まさみ 元木奈緒子 立川和子 丹下正 田中淳子 生嶋奈緒子 島村由紀子 今村嘉宏
山下八千穂
浦和学院高校 THAN 球プロジェクト
■ プレハブ図書室の寄付
中地明子さんのイギリスの親戚の皆さん
■ 本の海上輸送援助
(株)商船三井
■ 国際ボランティア貯金の配分による事業(2010 年 4 月~2011 年 3 月)の実施
支援事業:基礎教育支援のための図書配布、本棚・コンテナー図書室の配備 [南アフリカ共和国]
■ 協力事業 独立行政法人国際協力機構(JICA)草の根技術協力パートナー型事業(2010 年 7 月~2012 年 12 月)
支援事名:学校を拠点とした地域農業促進プロジェクト [南アフリカ共和国]
(お名前が入っていない方がいらっしゃいましたら、お知らせ下さい)
★ お知らせ
・ 毎月第2日曜日に埼京線「南与野」の作業場で本の梱包をします。参加し
てくださる方はご連絡下さい。
・ 伊藤忠商事株式会社の CSR・地球環境室から、南ア図書支援のご協力の
お申し出をいただきました。そこで「そらいろのたね」「ぐりとぐら」の計30
冊のズールー語シール貼りのご協力をお願いしました。福音館書店から購
入し、社員のボランティアの方々がTAAAの用意したズールー語シールを
会社で貼ってこちらに送って下さいました。伊藤忠の皆さんの優しい気持ち
が南アの子どもたちに届きます。
(写真:シール貼りをされる伊藤忠商事の社員の方々)
・TAAA のホームページを常に更新しております。日頃の TAAA の内外における活動や実績をご覧いただけます。
・レストラン経営をされている(株)コンセプションから、昨年11月にも、多額の寄付をいただきました。11月イベント
の日の3店舗の売り上げをすべて、
「国境なき医師団」と「アジア・アフリカと共に歩む会」に寄付して下さったのです。
・TAAA では、寄附金やボランティア労働や英語の本の寄贈などにより、長期的に会を支えて下さる方を必要としています。会
員を募集しています。長期的に支援して下さるかたは、会員になって下さると有難く、お願い申し上げます。
・本や算数セットなどのご寄贈の際の送付先が変わりました。よろしくお願いいたします。
新送り先は
〒360-0847
自由南アフリカの声
埼玉県熊谷市籠原南 1-321
第55号
北爪健一
電話:048-532-5236
2011年2月1日発行
発行 アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA) 事務局
編集発行人 野田千香子
〒338-0012
埼玉県さいたま市中央区大戸5-17-1
Tel
048-832-8271(090-7702-4939)
E-mail
[email protected]
Fax
048-832-3607
URL
http://www.taaa.jp/
郵便振替 (寄附振込) 「アジア・アフリカと共に歩む会」 00100-4-608515
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