(Microsoft PowerPoint - B\203J\203\212\203L\203\205\203\211\203

「開発技術者育成のための基盤整備業務」
海洋開発人材育成
カリキュラム・教材開発に関する検討
Engineering
Advancement
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本調査の背景と目的
世界的なエネルギー需要の高まりや、技術の進歩や環境問題への
対応等に伴うエネルギー源の多様化を背景に、本邦企業においても
海洋資源・エネルギー開発市場に進出する動きが活発化している。
その一方、我が国では海洋資源・エネルギー開発に関する技術・ノウ
ハウを持った技術者が圧倒的に不足しており、今後の市場拡大に伴
う技術者の需要増加に対応できなくなる可能性が生じている。
また、昨年7月、安倍内閣総理大臣より海洋開発技術者の育成する
「未来の海 パイオニア育成プロジェクト」の立ち上げが宣言され、産
官学が連携し、オールジャパンで海洋開発人材を育成するための、
「海洋開発人材育成コンソーシアム(仮称)」の設立準備を日本財団
で進めているところである。
このような背景を踏まえ、海洋開発技術者育成のための基盤整備と
して、専門カリキュラム・教材を行い、産学連携による継続的な人材
育成システムの構築に向けた課題を検討する。
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本調査の概要
我が国の産業界のニーズに基づき海洋開発技術者を育
成するための、大学教育を想定した実践的な専門カリ
キュラムを検討・作成する。
検討にあたっては、海洋開発産業に関する我が国の世
界におけるポテンシャルを明らかにするとともに、海外の
育成プログラムについても把握・整理した上で、海洋開発
技術者を育成するための専門カリキュラムに盛り込むべ
き科目及びそれぞれの科目内容の概要を整理する。
一つの科目について、大学教育を想定した教材を作成す
る。
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平成27年度の全体計画
• カリキュラム構築事業の目的と実施体制の整理
• カリキュラム構築事業の進め方と事業の全体計画
• カリキュラム・教材開発の検討体制とスケジュール
• 検討委員会と「産業概論」WGの委員名簿
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カリキュラム構築事業の活用
企業ニーズをふまえたカリキュラム構築事業
コンソーシアム事業の一環として、海洋開発に関する知識・スキルを横断的かつ包
括的に習得できるカリキュラム・教材を開発。
<実施体制> 国土交通省
業務委託
日本財団
エンジニアリン
グ協会
キヤノングロー
バル戦略研究所
・育成システム
の検討
・カリキュラム・教
材の内容検討
・海外カリキュラ
ムの調査
日本海洋科学
・教材作成
「海洋開発人材育成 カリキュラム・教材開発に関する検討委員会」
(以下、「カリキュラム検討委員会」)を設置
海洋開発事業に関連する国内企業の人材育成に関するニーズ
を把握・整理。
産業界のニーズを体系化し、育成に必要な教科目およびその内
容を整理。
企業ニーズをふまえたカリキュラムの構築
開発したカリキュラム・教材は、コンソーシアムのモデル事業として、
参加大学の講義等へ随時取り入れるとともに、各種セミナーなどで活用
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カリキュラム構築事業の進め方と事業の全体計画
事業の目的:企業等との連携を通じ、産業概論、技術分野からビジネスプラクティスまで海洋開発分野に必要な知識・ スキルを横断的かつ包括的
に習得するための実践的カリキュラムおよび教材を開発。
【事前検討】
ステップ1
• 大学教育に対する企業ニーズの把握・整理
← 企業との意見交換(平成25年~)で挙げられた意見等を踏まえて整理
• 海外大学における教育カリキュラムの分析
ステップ2
• カリキュラム検討委員会による検討
ステップ3
事務局案の作成
• 「海洋開発人材育成コンソーシアム」のモデル事業による試行と改良
事業の全体計画
2015年度
2016年度
2017年度
2018年度~
海洋開発人材育成コンソーシアム
海洋開発人材育成
コンソーシアム
•コンソーシアム参加大学への導入(モデル事業)
•モデル事業を通じた改良
カリキュラム・教材
開発
●事業期間(3カ年)
•カリキュラムの全体イメージ
と科目及び目次の決定
•教材(1科目)の作成
•カリキュラムを構成する科目及び目次の改良
•残りの教材を作成、CG・動画の拡充
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カリキュラム・
教材の完成
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カリキュラム・教材開発の検討体制とスケジュール
委員会で人材育成システムの全体像、カリキュラム及びカリキュラムを構成する教材・目次を検討する。また、作成する教材毎にワーキンググ
ループ(WG)を設置して、それぞれの教材の内容を検討する。
検討体制
【検討委員会】
【WG】
教材作成の
方向性の提示
検討内容
•人材育成メニューの検討
•カリキュラムの全体イメージと科目及び目次の検討
•カリキュラムを構成する教材作成の方向性の検討
•事務局が作成した教材案の審議
検討内容
•委員会が決定した方向性に従って各教材を作成
•事務局が作成した教材のドラフトの検討
作業体制と役割
【WG委員】
委員メンバー
【WG委員】
•検討委員会から募集
【大学】 東京大学 鈴木英之教授(委員長)
大阪大学 藤久保昌彦教授
九州大学 古川芳孝教授
【企業】海洋開発事業に関連のある国内企業(19社)
【事務局】
案文の
照会
【役割】
•事務局が作成したドラフ
トの査読
•修正意見
事務局
•日本財団:育成システムの検討
•エンジニアリング協会:カリキュラム・教材の内容検討
【事務局】
•日本海洋科学
【役割】
•教材のドラフトを作成
••WG委員からの修正意見を修
正
修正
意見
作業進捗の
報告
※平成27年度は「産業概論WG」を設け、教材を作成
スケジュール
10月
検討委員会
11月
○第1回委員会(11/4) ○第2回委員会(12/7)
(中間報告)
(方向性の提示)
報告
産業概論WG
教材ドラフトの確認
報告
事務局案の作成
1月
12月
目次案・参考資
料の検討
意見
教材ドラフトの作成
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2月
3月
○第3回委員会(2/12) ○第4回委員会(3/2)
(27年度成果の審議)
(方向性の審議・
教材案の進捗報告)
意見
教材案の完成
修正意見の確認
意見
教材ドラフトの修正
報告
意見
報告
教材ドラフトの修正
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カリキュラム検討委員会と「産業概論」WGの委員名簿
■カリキュラム・教材開発に関する検討委員会(順不同、敬称略)
氏 名
◎ 鈴木 英之
藤久保 昌彦
古川 芳孝
中島 喜之
有坂 俊一
西山 五郎
三輪 正弘
関本 恒浩
粟島 裕治
川越 美一
坂本 隆
清水 正巳
河合 展夫
苅谷 俊行
西川 正夫
根村 俊彦
会社名
東京大学
大阪大学
九州大学
株式会社IHI
川崎汽船株式会社
川崎重工業株式会社
国際石油開発帝石株式会社
五洋建設株式会社
ジャパン マリンユナイテッド株式会社
株式会社商船三井
新日鉄住金エンジニアリング株式会社
大成建設株式会社
株式会社地球科学総合研究所
千代田化工建設株式会社
東亜建設工業株式会社
東洋エンジニアリング株式会社
岸本 直彦
日揮株式会社
上田 真司
岩野 淳一
仁保 治
横田 浩明
小松 正夫
※◎は委員長
日本海洋掘削株式会社
日本郵船株式会社
三井海洋開発株式会社
三井造船株式会社
三菱重工業株式会社
所属・役職名
大学院新領域創成科学研究科 教授
大学院工学研究科 地球総合工学専攻 船舶海洋工学部門 教授
大学院工学研究院 海洋システム工学部門 教授
海洋・鉄構セクター 副セクター長 兼 技術統括部長
常務執行役員
船舶海洋カンパニー 技術本部 見積部長 基幹職
技術本部開発技術ユニットジェネラルマネージャー
技術研究所 所長
海洋・エンジニアリング事業本部 海洋エンジニアリングプロジェクト部 部長
執行役員 技術部長
事業創出センター海底資源開発事業推進部長
土木本部土木技術部インフラ海洋技術室 室長
常務取締役
執行役員 オフショア・アップストリーム事業本部 本部長代行
土木事業本部 エンジニアリング事業部長
プラント統括営業本部 マーケティング本部 本部長代行
第1プロジェンクト本部 LNGプロジェクト部オフショア・モジュールグループ兼)営業戦略室グループ
リーダー チーフエンジニア(オフショア)
人材育成推進室長
技術グループグループ長
取締役常務
海洋事業推進部長
交通・輸送ドメイン 船舶・海洋事業部 船海エンジニアリング部 海洋開発グループ長
■「産業概論」WG(順不同、敬称略)
氏 名
鈴木 英之
古川 芳孝
西山 五郎
三輪 正弘
粟島 裕治
◎ 坂本 隆
河合 展夫
上田 真司
※◎は座長
会社名
東京大学
九州大学
川崎重工業株式会社
国際石油開発帝石株式会社
ジャパンマリンユナイテッド株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社
株式会社地球科学総合研究所
日本海洋掘削株式会社
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所属・役職名
大学院新領域創成科学研究科 教授
大学院工学研究院海洋システム工学部門 教授
船舶海洋カンパニー技術本部 見積部長基幹職
技術本部開発技術ユニット ジェネラルマネージャー
海洋・エンジニアリング事業本部 海洋エンジニアリングプロジェクト部部長
事業創出センター 海底資源開発事業推進部長
常務取締役
人材育成推進室長
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企業ニーズを踏まえた論点整理、人材像及び育成メニュー
• 大学教育に対する企業からの意見を踏まえた論点整理
• 育成すべき人材像
• 「T型人材」の育成メニュー
• 海洋開発人材育成のためのカリキュラムの内容
• 育成メニューの履修証明スキーム
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大学教育に対する企業からの意見を踏まえた論点整理
論点① 教育内容の対象分野としては、どこまでを念頭に検討を進めるべきか。
論点② 海洋開発に求められる人材像として、どのような素養を身につけさせる
べきか。
論点③ 大学教育にどのような育成メニューが必要とされているのか。
論点④ 学生が何を学んだかを明確にするためのスキームが必要ではないか。
論点⑤ 人材育成プログラムは国際標準の内容として整備することが重要では
ないか。
論点⑥ 海洋開発に対する学生の興味・関心を高め、育成する学生を集めるた
めの方策が必要ではないか。
論点⑦ 大学で教えることが難しい内容を教育するための仕組みが必要ではな
いか。
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大学教育に対する企業からの意見を踏まえた論点整理(その①)
論点① 教育内容の対象分野としては、どこまでを念頭に検討を進めるべきか。
本邦企業が実ビジネスへの参入を進めている「海洋石油・天然ガス開発分野」と「海洋再生可能エネルギー分野」を中心にすべき。
一方で、海洋開発の将来性を伝える観点から、メタンハイドレート・海底熱水鉱床などの新たな開発分野もスコープに入れるべき。
論点② 海洋開発に求められる人材像として、どのような素養を身につけさせるべきか。
自身の学ぶ専門性を身につけた上で、実践に関する幅広い知識を習得した「T型人材」が必要。また、理論だけでなく、オペレーションを含めた「現場経
験」を積むことが重要。
「プロジェクト思考」及び世界各地のグローバルな環境で業務するための「国際性」が必要であり、これらを動機づけさせる仕組みが必要。
英語の文書を読解する能力も不可欠。プロジェクトに携わる際は、膨大な英語の仕様書を評価できる力がないと仕事にならない。
論点③ 大学教育にどのような育成メニューが必要とされているのか。
① カリキュラムの内容
専攻によらず、基礎的な工学知識として、海洋工学、資源工学、化学プロセス、地質学、安全工学等を広く学べる内容がよいのではないか。
関連する工学分野を探鉱から掘削、生産までの一連の開発工程に沿って教えることができるカリキュラム構成であれば分かりやすい。教材とし
ては、特定のプロジェクトの探鉱から生産までの歩みをケース・スタディとして紹介するといった形はどうか。
ビジネスプラクティスとして、スケジュール管理などのプロジェクトマネジメント、HSEは、すべての業務に関係するものであり重要。契約、ファイナンス、
保険も一定程度理解していることが望ましい。
② 教材作成のための参考事例
JOGMECでは、国内企業や中東、インドネシアなどの産油国向けに、石油の探鉱開発技術等に関する基礎講座を毎年実施。また、エンジニアリング
協会(ENAA)では、国内大学向けにエンジニアリングに関する出前講座を毎年開催。これらはともに本事業におけるカリキュラム・教材の検討に際して
よい参考となるのではないか。
概論的教材として、『海洋工学ハンドブック』が比較的まとまっている。『海洋工学ハンドブック』の簡易版を作り、もう少し技術的な視点や最新情報を加
え、技術マップ調査の成果も活用して産業規模等の概要を加えれば、海洋開発の概論を教える優れた教材となるのではないか。
③ 理解を深めるための方策
海洋開発の魅力や迫力についての理解を深める上で、ホームページ等を活用した情報発信、世界のプロジェクトを紹介する付録および動画やCG等
の作成や現場体験が効果的ではないか。
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大学教育に対する企業からの意見を踏まえた論点整理(その②)
④ 英語力の習得
教材を和英併記にする。
ISO文書や船級ガイドライン(DNV、ロイド、ABS、API等)等を、教材の素材とすることも1案。企業側から見ればこれらは技術解説書であり、優しく
ひも解いた内容にすれば、よい教材になる。企業の事業もこれらを考慮して行っており、独自に教材を作成するより、企業の実情に即した内容になる。
⑤ プロジェクト体験
ロボコンではないが、例えば、色々なアイデアで海洋構造物の設置作業を競わせるようなコンテストをやるとかいった、プロジェクトを経験させる事業
を考えてもいいのではないか。
プロジェクト演習として、専門の異なる学生が協働して、ひとつの課題に取り組むような試みが効果的なのでは。例えば、船舶系と化学系の学生の協
働による洋上プラント設計演習等。
論点④ 学生が何を学んだかを明確にするためのスキームが必要ではないか。
コンソーシアムの各種育成メニューを受講した学生に履修証明書を出す。 記載内容を、例えば、海洋開発で求める能力、即ち、①プロジェクト経験、②海
外経験、③履修内容、といったカテゴリー毎に履修状況を記載するといったことをしてはどうか。
将来的に資格制度のような形に発展させてはどうか。
論点⑤ 人材育成プログラムは国際標準の内容として整備することが重要ではないか。
論点⑥ 海洋開発に対する学生の興味・関心を高め、育成する学生を集めるための方策が必要ではないか。
海洋開発の魅力や迫力を伝えることにより、学生に海洋開発分野への興味・関心や学習意欲を高め、さらには関連企業への就職動機を喚起させるため
の方策が必要ではないか。
論点⑦ 大学で教えることが難しい内容を教育するための仕組みが必要ではないか。
大学には学生に魅力を伝えるために必要な十分な知識・経験がないのが現実であり、作成したカリキュラムをどのように大学に導入し、学生への教育を
行うのか。
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育成すべき人材像
海洋開発の分野として「海洋資源開発」と「海洋再生可能エネルギー開発」を対象
育成すべき人材像
以下の①~③をあわせ持つ「T型人材」
①
②
③
機械工学、電気工学、資源工学、造船工学、土木工学など、軸足となる専門分野に関して、深い知識と専門的な能力を修得
( T型の縦棒 )
①のもと、海洋開発に関する幅広い知識・必要な素養を修得及び涵養( T型の横棒 )
②のもと、軸足となる専門分野の重要性を再認識し、海洋開発の視点から理解を深化
知識・素養
海洋開発分野における「T型人材」の人材像
内容
海洋開発に関す
る基礎的知識の
習得
海洋開発の社会的意義から産業の全体像、
開発の各工程までを体系的・網羅的に理
解する。
海洋資源開発、海洋再生可能エネルギー
開発分野について、開発の各工程の流れ
と技術(特に、海洋開発固有の技術)につ
いて理解する。
ビジネスに関する
基礎知識の習得
海洋開発分野で要求される各種ビジネス
プラクティスの概念、必要な知識を幅広く
体系的に理解する。
プロジェクト思考
の涵養
海洋開発のプロジェクト遂行に必要な思考
力・実践力を修得する。
国際性の涵養
グローバルな業務環境への順応力・コミュ
ニケーション力を修得する。
② 海洋開発分野の幅広い知識・必要な素養の修得及び涵養
ビジネス
に関する
基礎知識の
習得
プロジェクト
思考の涵養
国際性の涵養
① 軸足となる
専門分野の習得
海洋開発
に関する
基礎的知識
の習得
③ 理解の深化
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「T型人材」の育成メニュー
大学・大学院における機械工学、電気工学、資源工学、造船工学、土木工学などの専門分野の教育を修得する中で、海洋
開発分野への動機付けを含めた、基礎知識の習得、プロジェクト思考、国際性を涵養するための育成メニューを整備。
海洋開発人材育成のためのカリキュラム
T型人材
(横棒)
海洋開発産業の
魅力の理解
育成メニュー
の整備
(海洋開発コ
ンソーシア
ム)
オリエンテーション
セミナー
海洋開発に関する基礎的知識の習得
ビジネスに関する基礎知識の習得
<海洋開発特別講義・実習>
・「海洋開発産業概論」
・「海洋開発工学概論」
・「海洋開発ビジネス概論」
・「公的機関の船舶・施設等での実習」
プロジェクト思考
の涵養
<プロジェクト
体験>
・「プロジェクト体
験演習」
B大学
・大学院
○○ 専攻、□□ 専攻、△△ 専攻
C大学
・大学院
○○ 専攻、□□ 専攻、△△ 専攻
・「海外実習・留学」
職
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T型人材
(縦棒)
海 洋 開 発 企 業
○○ 専攻、□□ 専攻、△△ 専攻
<海外企業・大
学への派遣>
就
A大学
・大学院
国際性
の涵養
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育成メニューの履修証明スキーム
履修証明スキームの狙い
学生が履修した内容・事実を客観的で透明性のあるプロセスで証明する仕組みを構築。
履修証明書発行までのスキームの流れ
1. 各育成メニューに参加した学生に対して、各教育の実施機関が修了証を発行。
2. 学生からの履修証明書の発行依頼を受けて、学生に対し「履修証明書」を発行。
3. 学生は発行された「履修証明書」を就職活動等に利用。
(参考:海洋開発人材育成コンソーシアムで履修証明を行う場合のイメージ)
企業
学生
⑤履修証明書の発行依頼
(各修了証の添付)
⑧就職活動等に利用
①各育成メニューに
参加
■海洋開発特別講義
(技術者による出前講座等)
・「海洋開発産業概論」
・「海洋開発工学概論」
・「海洋開発ビジネス概論」
■プロジェクト体験演習
■公的機関の船舶・施設等での実習
■海外実習・留学
(海外企業が実施するサマープロジェ
クトへの参加、海外大学への留学
等)
⑥修証明書を発行
②修了証を発行
海洋開発人材育成
コンソーシアム
④業務委託もしくは自
ら実施
事務局(日本財団)
役割:情報の管理
履修証明書の発行
各実施機関で
修了証を発行
③学生の履修情
報を報告
推進委員会
⑦発行した履修証明書の報告
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海洋開発人材育成のためのカリキュラムの内容
科目名 : 「海洋開発産業概論」
① 目的 : 海洋開発に関する基礎的知識(産業の全体像等)の習得
② 対象 : 文系及び理系学生
③ 内容 :
• 海洋開発分野における理論と実ビジネスを結びつけて理解し、
実務のイメージを持たせるとともに、具体的なプロジェクトの紹介
を通じて、一層の理解を深める。
科目名 : 「海洋開発工学概論」
① 目的 : 海洋開発に関する基礎的知識(海洋開発固有の技術等)
の習得
② 対象 : 理系学生(船舶・海洋系に限らない)
③ 内容 :
• 海洋資源開発、海洋再生可能エネルギー開発について、それぞ
れのプロセス、必要となる施設や機器の構造、構成するシステム
について技術的な側面から理解をするとともに、「海洋開発で必
要となる技術を抽出」し、その内容について理解を深める。
科目名 : 「海洋開発ビジネス概論」
① 目的 : 海洋開発ビジネスに関する基礎知識の習得
② 対象 : 文系及び理系学生
③ 内容 :
• 海洋開発ビジネス概論は。「海洋開発分野の特徴と事例」及び従
来の「プロジェクトマネジメント」の2部構成とし、海洋開発ビジネス
において必要となるプロジェクトマネジメントの概念、知識を幅広く
体系的に理解させる。
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科目名 : 「プロジェクト体験演習」
① 目的 : プロジェクト思考の涵養
② 対象 : 文系及び理系学生
③ 内容 :
• 海洋構造物等の設計演習、また模擬的なプロジェクトマネジメント
の体験学習を通じ、大規模プロジェクトを進めることの醍醐味を理
解する。
科目名 : 「公的機関の船舶・施設等での実習」
① 目的
② 対象
③ 内容
: 海洋開発に関する基礎的知識(開発現場でのオペレー
ション等)の習得
: 文系及び理系学生
:
• 公的機関の船舶・施設等での実習を通じ、講義科目で習得した知
識の一層の理解を深めるとともに、開発現場でのオペレーション
等、実務につながる知識も習得する。
科目名 : 「海外実習・留学」
① 目的 : 国際性の涵養
国内カリキュラム補完(日本では学べない講義・現場体験)
① 対象 : 文系及び理系学生
② 内容 :
• 海外企業が実施するサマープロジェクト参加、海洋開発関連大学
への留学等を通じ、専門性、コミュニケーション能力等のスキルを
修得する。
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「海洋開発産業概論」の目次構成
目次
4. 海洋再生可能エネルギー開発の実際
1.序論
1-1 海洋開発の意義
1-2 海洋開発産業の定義
4-1 発電システムの種類
2.海洋開発産業の背景と現状
4-2 一般的な開発の全体工程(洋上風力発電を主体として)
4-1-1 洋上風力発電
4-1-2 その他の発電システム
2-1 海洋資源開発
2-1-1 海洋石油・天然ガス
2-1-2 新たな資源開発への挑戦
- メタンハイドレート
- 海底鉱物資源
4-2-1 工程全体の流れ
4-2-2 各段階での主なタスク
4-3 プロジェクト事例(福島洋上風力発電)
5. 安全と環境保全
2-2 海洋再生可能エネルギー開発
2-2-1 洋上風力発電
2-2-2 その他の発電システム
5-1
5-2
5-3
5-4
海洋開発での安全と環境の考え方
HSSEとは
安全管理(事故事例も)
環境影響評価
3.海洋石油・天然ガス開発の実際
6. プロジェクト・マネジメント
3-1 一般的な開発の全体工程
6-1 プロジェクトマネジメントとは
6-2 契約・保険・ファイナンス
3-1-1 工程全体の流れ
3-1-2 各段階での主なタスク
7. (付録)世界のプロジェクト
3-2 プロジェクト事例
3-2-1 イクシスLNGプロジェクト
3-2-2 国内プロジェクト
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7-1 海洋石油・天然ガス
7-2 海洋再生可能エネルギー
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「海洋開発産業概論」(第1版)目次
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「海洋開発工学概論」の目次構成
目次
第Ⅰ章 海洋資源開発編
第Ⅱ章 海洋再生可能エネルギー開発編
1. 序論
本章の狙い
1. 序論
・ 本章の狙い
2. 探鉱
探鉱の流れ
地質調査
物理探査
掘削
油層評価
探鉱に用いられる船舶及び設備
2. 洋上風力発電システム
・ 概説
・ 洋上風力発電を実現する技術
3. 生産技術
採収
集油・集ガス
分離・処理
洋上生産システムの分類と種類
4. 輸送技術
洋上生産システムからの払い出し
(offloading)から輸送
払い出し(offloading)技術
輸送に用いられる船舶
受け入れ基地
3. 波浪発電システム
・ 概説
・ 波浪発電を実現する技術
4. 潮流・海流発電システム
・ 概説
・ 潮流発電を実現する技術
5. その他の発電システム
・ 概説
・ 潮汐・温度差発電を実現する技術
第Ⅲ章 海洋開発を支える技術
1.序論
・ 本章の狙い
2.海洋開発の技術体系
・ 海洋資源開発の技術的俯瞰
・ 海洋再生可能エネルギー開発の技
術的俯瞰
・ 海洋開発を支える技術(3.以降で触
れる内容の紹介)
3. 自然環境条件
4. 海洋構造物に作用する荷重と応答
・ 浮体式構造物、固定式構造物
5. 位置保持
・ 係留システム
・ Dynamic Positioning System
6. サブシーシステム
・ アンビリカル、ライザー&フローライ
ン(SURF)
・ フローアシュアランス、材料 等
・ AUV、ROV 等
7. リスク解析
5. 新たな海洋資源開発
メタンハイドレート
海底鉱物資源
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「海洋開発ビジネス概論」 の目次構成
各章の内容
第Ⅰ章 海洋開発分野の特徴と事例編
1. 序論
・本章のねらい
2. 海洋開発ビジネスの特徴
・海洋関連法規
・EPCの特徴
・操業上の特徴
5. 工程管理
・工程管理の概要
・工程管理業務の流れ
・工程計画の作成
・進捗管理
・工程管理手法の習得
3. 海洋開発プロジェクトでの事例
・磐城沖ガス田の生産プラットフォームの撤去作業
・その他の事例
6. コスト管理
・コスト管理の概要
・コスト管理計画
・コスト管理手法の習得
第Ⅱ章 プロジェクトマネジメント編
7. リスク管理
・リスク管理の概要
・リスク管理のプロセス(PDCA)
・リスク管理手法の習得
1. 序論
・本章のねらい
2. プロジェクトマネジメントとは
・概要、歴史
・プロセスと知識レベル
3. プロジェクト組織と運営
・プロジェクト組織
・プロジェクトマネジャーの資質と役割
8. 品質管理
・品質管理の概要
・品質計画
・品質管理
・品質保証
・リスク管理手法の習得
4. プロジェクト計画
・策定のねらいと流れ
・WBS(Work Breakdown Structure)
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20
プロジェクト体験演習
プロジェクト体験演習 実施スキーム
海洋開発人材育成
コンソーシアム
⑨演習および成果発表会の実施
推進委員会
①実施テーマ・予算の決定
⑫結果まとめ・報告
コンソーシアム
参加大学
⑪参加学生への修了証授与
② 各大学への
実施打診
A大学
運営コーディネータ
⑤ 必要機材の調達・配布
⑥ 演習施設・成果発表会会場の
確保
⑦ 開催案内、講師・講評者の調整
③希望条件
(実施日程等)の
提示
B大学
④ 実施日程・場
所の調整
コンソーシアム参加企業
⑧講師として演習に参加
C大学
⑩成果発表会への参加・講評
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