マルチ・カレンシー・デポジット・アカウント ─ 約款 オーストラリア・コモンウェルス銀行 東京支店 1. マルチ・カレンシー・デポジット・アカウント(以下「本口座」と称します。)をオーストラリア・コモンウェルス銀行東京支店(以 下「当行」)に開設するにあたり、口座保有者(以下「口座保有者」または「顧客」)は以下の条件に従うことに同意します。また、口 座開設は当行独自の裁量によるものとします。 2. 口座保有者の当行に対する指図はすべて、本口座への届出署名または届出印による記名押印のある書面によるものとします。(また は、当行が認めた場合は、ファクシミリ送信または電話によることも可能です。)口座保有者の当行に対する指図が不完全な場合、本 口座約款に反している場合、または通常の手続きでは取引の正当性が確認できない場合には、当行は指図に従わない権利を留保しま す。 3. アカウントには、引き出しに正味1営業日前の通知を必要とする通知預金(以下「通知預金」)または引出期日を定めたもの(以下 「定期預金」)があります。 4. マルチ・カレンシー・デポジット・アカウントには、日本円、オーストラリアドル、米ドル、ニュージーランドドル、英ポンド、ユー ロ、その他当行が独自の判断で受け入れる通貨による預入が可能です。 5. 利息計算 5.1 通知預金に利息がつく場合は、日割り計算により各暦月最終日に当該暦月に生じた利息が口座保有者の口座に振り替えられ、定期預 金の利息は、直前の満期日から翌満期日の前日までの期間に生じた利息が口座保有者に支払われます。 5.2 預金残高に対する利息は、各通貨・各期間に対応するそのときどきの実勢利率により支払われます。現行金利、最低付利残高、金利 計算のベースおよび日数につきましては、当行までお問い合わせください。なお、当行が適宜決定する最低付利残高に満たない口座 に対して、当行は独自の判断で決定した金利により利息を支払うことがあります。 6. 預け入れと継続 6.1 預金の預け入れ、継続および引き出しは、当行が当該預金について適宜定める取引時間内に行うものとします。当該通貨国の休日 (銀行法上、その他の法令上、銀行の休日とされる日をいいます。)には、本口座の取引はできません。 6.2 当行へお預け入れの定期預金に関する継続・払い戻しの指示変更は、満期日の3営業日前までに書面によりお申し出ください。 6.3 定期預金は、満期日の3営業日前までに別段の指図がない限り、満期日の2営業日前における各期間・金額に対応する実勢金利によ り、自動的に同一期間延長いたします。 6.4 定期預金の満期日が、非営業日にあたる場合、当該日の直後の営業日が満期日になります。ただし、その延長により満期日が当行ま たは法令が適宜定める預金の最長期間を超える場合には、その定期預金の満期日は、当該日の直前の営業日とします。 6.5 定期預金の払い戻しは、満期日に限られます。満期日前の払い戻しは原則として受け付けません。但し、当行は、当行が独自に判断 し、当該預金の残存期間に応じた市場実勢金利に基づいて計算したペナルティーを(口座保有者に)お支払いいただいた上、満期日 前の払戻しに応じる権利を留保します。また満期日前払い戻し手数料を別途お支払いいただく場合もあります。 7. 口座への入出金 7.1 口座への預け入れはすべて、オーストラリア・コモンウェルス銀行東京支店への国内もしくは海外電信送金、または口座保有者を受 取人とする当行発行小切手によるものとします。口座への支払いの受け入れについては、当行が独自に判断するものとします。当行 は現金による受払いを認めません。当行が受け入れた資金は、通知預金に預入されるものとします。 7.2 外貨による通知預金の預け入れは、当行が資金を受け入れた日の翌営業日付で記帳されます。邦貨(日本円)による通知預金の預け 入れは、当行が午後3時までに資金を受けた場合には、当日付で記帳されます。 7.3 当行に預け入れのため持ち込まれた小切手その他の証券類はすべて、最終支払いの確認後に入金します。小切手その他の証券類が不 渡り返却された場合、当行は利息費用その他合理的な支出を補填するため、口座保有者から手数料をお支払いいただく場合がありま す。 7.4 決済のためコルレス銀行宛に送付した小切手は、当該コルレス銀行から資金を受領した時点で口座保有者の口座に入金しますが、当 行は、当該小切手が後日不渡りとなった場合に、入金を取り消す権利を留保します。 8. 支払い 8.1 口座保有者は、外貨交換の制限、強制送金、何らかの制約その他当行の支配を超える原因により資金の支払いが受けられないために 口座保有者が被った損害について、(当行による詐欺、過失または故意の不履行を除く)当行を免責します。 8.2 支払いは、国内または海外電信送金によるものとし、それ以外の方法による支払いの方法、効力等については、当行が独自に判断す るものとします。 8.3 口座保有者の代理人による支払いは、口座保有者の危険においてなすものとし、当行所定の手数料を支払うものとします。 8.4 口座保有者は、支払請求書に書かれたすべての支払指図を慎重に点検するものとし、当行は、このような指図に従う限り、当行が 行った行為について一切責任を負わないものとします。ただし、当行の明白な誤り、詐欺、過失または故意の不履行の場合を除きま す。 8.5 当行は、通貨の種類に応じて口座保有者への支払いのために中継銀行への送金が必要になる場合、その他運用環境上必要な場合に は、送金依頼書で指名された銀行とは別の銀行に向けて電信送金を取り組む権利を留保します。 8.6 当行が特別に受け付けたものを除き、当行が午後3時(東京時間)以降に受け付けた電信送金を、翌営業日バリューで処理すること はありません。翌日をバリュー・デイト(決済日または受渡日)とする依頼書は当行判断により受け付けますが、仕向地の地理的位 置によって決まるカットオフタイム(締切時間)の定めに従います。当行は、当日バリュー(決済または受渡し)の依頼書を受け付け ません。 8.7 当行の関連会社または支店に口座を保有されていない受取人への支払いは、その仕向国の決済制度または受取人の銀行が当該送金 の資金回収に採った手段により遅延する場合がありますが、当行の詐欺、過失または故意の不履行の場合を除き、当行はそうした遅 延から直接、間接に生じた損害に対して責任を負わないものとします。 8.8 電信送金指図の訂正または取り消しの依頼は、口座保有者の書面による依頼に限って受け付けます。当行に一旦支払われた資金は、 当行がコルレス銀行から取り消し依頼の成立確認を受信してから口座保有者に返金します。返金にあたっての為替レート等の決定 は、返金時点における送金通貨の当行電信買相場によります。 8.9 当行は口座保有者に対し、当行、コルレス銀行または代理店に、預金取引に関して生じた合理的な費用を求償する権利を有します。 海外で発生した費用はすべて受取人の負担とします。 9. 外国為替 9.1 ある通貨から別通貨への交換の依頼は、本口座への届出署名のある書面でなされるものとします。(または、当行が認めた場合は、 ファクシミリ送信または電話によることも可能です。) 9.2 当行は、特定の外国為替取引を拒否する権利を留保します。 9.3 外国為替相場は当行が決定しますが、市場の一般慣行に従うものとします。口座保有者が、市場実勢による現在の為替相場をお知り になりたい場合は、当行までご連絡ください。 9.4 口座保有者は、預金が依頼により別通貨へ交換された場合はつねに、入金された預金の価値が(原通貨と比較して)為替変動により 減少する可能性のあることを認めます。当行の詐欺、過失または故意の不履行の場合を除き、当行はそうした為替変動の結果生じた 預金価値の増減に対して責任を負わないものとします。 9.5 外国為替相場とその動向について口座保有者にお知らせする勧奨や情報は、当行にとって信ずべき筋から得た情報であっても、見解 のひとつに過ぎず、不正確、不完全、未確認の場合があります。また当行は、そうした勧奨や情報の正確性や完全性について事実表明 または保証をせず、かつ、口座保有者がそれらに依拠したことに対して責任を負わないものとします。 10. 取引明細書等 10.1 通知預金の取引明細書は、各暦月末に口座保有者宛にお送りします。残高のない口座に対して取引明細書は発行しません。定期預金 取引確認書は、作成日および各継続日に口座保有者宛にお送りします。外国為替取引確認書は、取引日に口座保有者宛にお送りしま す。 10.2 口座保有者は取引明細書および取引確認書を点検し、誤りがあった場合は当該計算書の日付から90日以内に当行に通知するものと します。その期間後は、不正取引を除き、当行に明白な錯誤、詐欺、過失または故意の不履行がない場合は、取引明細書および取引確 認書は正確であり、本口座残高およびそこに記載されている全取引の包括証明とみなされ、口座保有者が当行に反論を提起すること は認められません。 10.3 当行に登録されている口座保有者の最新住所宛てに発送された取引明細書等の文書は、投函日の3日後に口座保有者に交付・受領さ れたものとみなされます。 11. 口座解約 11.1 口座保有者が本口座を解約するときは、届出署名をした書面によりその旨を当行に届け出るものとします。 11.2 当行は、当行所定の最低必要残高に満たない本口座を解約する権利を留保します。最低必要残高は支店に掲示し、また、最新の最低 必要残高を記載した印刷物も用意しております。 12. 期限の利益と相殺 12.1 口座保有者が本約款、その他当行との間の契約に規定される条項に違反した場合、口座保有者が当行に対して負担する一切の債務は 直ちに期限の利益を失い、支払期日を迎えるものとします。当行は、口座保有者に通知することなく、口座保有者の口座内に預金さ れた金銭に対する口座保有者の権利を、口座保有者が当行に対して負担する一切の債務と対等額にて相殺する権利を有します。ま た、口座保有者が、当行に対して預金契約によらず債権を有する場合には、口座保有者のかかる権利を口座保有者が当行に対して負 担する一切の債務と対等額にて相殺することができるものとします。この場合の債務は、確定債務と偶発債務、一次債務と二次債 務、個別債務と連帯債務の区分を問いません。当行の相殺権および統合権は全外貨口座に及び、当行は外貨口座をその時点における 実勢と当行がみなす相場によって必要な通貨に転換する権利を留保します。 13. 手数料と費用 13.1 口座保有者は、当行の手数料一覧記載の手数料または随時両者間で合意した手数料を支払います(当行は口座保有者の口座から引 き落とすことができます) 。現行一覧表の内容については随時当行にお問い合わせください。 13.2 当行は、自行の絶対裁量で随時サービス手数料、施設費その他合理的手数料を課する権利を留保します。 14. 反社会的勢力の排除 14.1 口座保有者は、現在、次の各号のいずれにも該当しないことを表明し、かつ将来にわたっても該当しないことを確約いたします。ま た、当行は口座保有者が反社会的勢力と次の各号の一にでも該当する関係を有することが判明した場合には、何らの催告を要せず、 本契約を解除することができます。 1. 暴力団 2. 暴力団員 3. 暴力団準構成員 4. 暴力団関係企業 5. 総会屋等、社会運動等標ぼうゴロまたは特殊知能暴力集団等 6. その他前各号に準ずる者 14.2 口座保有者は、自らまたは第三者を利用して次の各号に該当する行為を行わないことを確約いたします。 1. 暴力的な要求行為 2. 法的な責任を超えた不当な要求行為 3. 取引に関して、脅迫的な言動をし、または暴力を用いる行為 4. 風説を流布し、偽計を用いまたは威力を用いて当行の信用を毀損し、または当行の業務を妨害する行為 5. その他前各号に準ず る行為 14.3 口座保有者が、第1項各号のいずれかに該当し、もしくは前項各号のいずれかに該当する行為をし、または第1項の規定にもとづく 表明・確約に関して虚偽の申告をしたことが判明し、口座保有者との取引を継続することが不適切である場合には、口座保有者は当 行から請求があり次第、当行に対するいっさいの債務の期限の利益を失い、直ちに債務を弁済します。 14.4 手形の割引を受けた場合、口座保有者が第1項各号のいずれかに該当し、もしくは第2項各号のいずれかに該当する行為をし、また は第1項の規定にもとづく表明・確約に関して虚偽の申告をしたことが判明し、口座保有者との取引を継続することが不適切である 場合に口座保有者は、全部の手形について、当行の請求によって手形面記載の金額の買戻債務を負い、直ちに弁済します。 この債務を履行するまでは、当行は手形所持人としていっさいの権利を行使することができます。 14.5 前2項の規定により、債務の弁済がなされたときに、本約定は失効するものとします。 15. 個人情報 15.1 対個人、個人事業主およびパートナーシップ 口座保有者は、当行の随時収集したすべての口座保有者の個人情報が、当行が随時顧客に公表する説明書、案内状、条件書または通 知書に記載される当行の個人情報の利用および開示方針にそった目的に使用され、その方針に沿った相手に(日本の国内外を問わ ず)開示されることに同意します。そうした情報は、(i) (個人情報保護法に定義する)照合手続きに関して使用され、(ii)口座保有 者が取引をしているか、しようとしている金融機関に対して、口座保有者の信用確認を目的として開示される(銀行照会その他によ り)場合があります。 15.2 対法人 口座保有者は当行が、次の(i)から(iv)に該当するすべての者またはその一部の者に対して、口座保有者自身および口座保有者と 当行との取引関係についての情報を開示することを承認します。(i)口座保有者が取引をしているか、しようとしている金融機関、 (ii)本口座に関する当行の権利への現実のパーティシパントもしくはサブ・パーティシパントまたはそれらの候補者、譲受人、更改 当事者、被譲渡人、(iii)業務運営に関して管理、通信、コンピュータ、支払い、手形交換、信用照会・調査、債権回収その他のサービ スまたは機能を当行に提供するエージェント、業者または第三者サービスプロバイダー、および(iv)当行に対して守秘義務を負う その他すべての者(当行のグループ会社を含む) 。口座保有者または当行が本口座を解約しても、解約時点で当行が保有していた情 報に関して上記で口座保有者が与えた情報開示承認は、影響も解除もされません。 16. 苦情処理手続き 16.1 いかなる形であれ当行に苦情を申し立てようとする口座保有者は、商品開示説明書の一般情報の部、苦情の項に詳記されている手続 きに従って、苦情処理責任者に口頭または書面により申し出なければなりません。 16.2 上記担当者の示した解決策が意に満たない場合、支店長に書面で申し出てくだされば、その申し出の受領を確認したうえで、当該事 案の追跡調査説明、その結果報告および解決策を書面によりお答えします。 16.3 当行は、本条に定める苦情処理手続きをとることにより、当行の責任を認めるものではありません。当行の故意または重過失が認め られる場合を除き、当行は口座保有者からの苦情につき責任を負わないものとします。 17. 解釈 17.1 文脈上別途解釈される場合を除き、口座保有者の語は、口座保有者が個人事業主の場合は、当該事業主およびその事業継承者を意味 し、パートナーシップ法人の場合は、本口座開設時点での全パートナーおよびその後この法人のパートナーになる者またはパート ナーであった者ならびに当該パートナーシップ法人の継承者を意味します。個人を言及した場合、それは法人または団体をも意味 し、単数を示す語は複数をも意味し、逆も成り立ちます。また、片方の性を意味する語は両方を意味します。見出しおよび句読点は便 宜のために過ぎず、解釈には影響しません。 17.2 本約款のいずれかの条件が何らかの理由で無効とされても、当該部分が失効するに止まり、残りの条件は有効性を失いません。当文 書のいかなる定めも、日本法がその排除または制限を禁じている責任を、排除または制限するものではありません。 本約款は日本法を準拠法とし、本約款に関連して生じた一切の紛争は、東京地方裁判所の第一審の専属管轄に服するものとします。 オーストラリア・コモンウェルス銀行 東京支店 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目12-1 虎ノ門ワイコービル8階 Tel:03 5400 7280
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