共催 日本経済大学 経済戦争大学(フランス・パリ) 冷戦終了後、武力紛争にとってかわり、新興国の台頭や世界の多極化に伴って 経済戦争が激化している。資源やハイテク技術の確保から企業競争環境の分析ま で、様々な次元で研究がなされています。 フランス学派の先駆者であるEGE(経済戦争大学)では、国益に関わる資産・知 識・技術、また企業イメージなどの無形資産を対象に、情報の戦略的なマネージメン ト、いわゆる「情報戦争」を専門として研究を積極的に行っています。 本セミナーでは、企業や国レベルにおいて経済戦争のコンセプト、実態、テクニッ クを検討することが目的です。 80年代早々からフランスでエコノミック・インテリジェンスを体系化した経済戦争大 学のHarbulot(アルブロ)学長は、経済戦争の実用コンセプトを説明した後、2つの ケーススタディを紹介します。 日本経済大学のRomann(ロマン)教授は、経済戦争大学の修了生としての経験 を踏まえて、分裂する世界の長期トレンドや課題について、欧米などの自由主義経 済にとって脅威となりつつある「国家資本主義」の台頭を考察し、危機にあえぎ攻撃 の対象となっているEUの戦略を例として取り上げて詳しく説明します。 サイバーアタックは正に経済戦争の最重要課題であり、米国でも戦略的優先度が 非常に高いが、経済戦争大学のRaynal(レーナル)教授は外国主導のインフラ攻撃 やその対応に焦点を当てて説明をします。 日本経済大学 参加対象者:インテリジェンス研究者・担当者、企業戦略担当者、マーケティング担当者、 危機管理担当者、情報セキュリティー担当者など。 後援組織 NPO法人 日本コンペティティブ・インテリジェンス学会 一般社団法人 日本安全保障・危機管理学会 一般社団法人 情報システム学会 開催日:平成24年7月17日~18日 参加費(18日セミナー終了後の懇親会費を含みます): 一般参加:4,000円 後援組織からの参加者:2,000円 当日、セミナー会場にて徴収させていただきます。また、受付にてセミナー資料を配布いた します。 申込先:http:shibuya.jue.ac.jp/seminar/index.html/より 「経済戦争参加希望」として参加登録をお願いいたします。 後日、メールにて参加受付確認を送付させていただきます。 17日(火曜日)10時00分~12時00分 講師:経済戦争大学学長Christian HARBULOT (3h) 総合テーマ: 経済戦争 -経済戦争: 実用コンセプト -ケーススタディ: ごみ処理セクター: ある企業が如何に市場から追放されたか -ケーススタディ: 携帯電話セクター: 情報戦争によって市場獲得 17日(火曜日)13時00分~16時00分 講師:日本経済大学教授Eric ROMANN (3h) 総合テーマ: グローバル・パワー・シフトと競争力の課題 -分裂した世界の展望: 不確実性と紛争トレンド -国家資本主義の台頭: 明日を形作る? -危機中のEUはターゲット: より攻撃的な戦略へ? 日本経済大学 18日(水曜日)10時00分~12時00分 講師:日本経済大学教授 菅澤 喜男 総合テーマ:日本企業はなぜインテリジェンス嫌いなのか? -日本企業は、なぜインテリジェンス嫌いなのか、その意識的な背景に迫る -世界のインテリジェンス調査の状況を概観する 18日(水曜日)13時00分~16時00分 講師:経済戦争大学教授Frederic RAYNAL (3h) 総合テーマ:サイバーアタック:神話から実態へ -重大インフラ:外国主導アタックのターゲット -サイバーアタックにおけるオープンソース・インテリジェンス -特定企業に対する情報工作: 如何に従業員をトロイの木馬に変えるか 日本経済大学 25年以上、グローバル戦略と経済競争を研究してきた専門家。90年にフランス・ クレソン首相に注目され、経済企画委員会会長のマルトル氏のアドバイザーとなる。 エコール・ポリテクニークのボーマル教授、商工会議所協会グローバル・コンペ ティティブ・インテリジェンス・シニアー・アドバイザーの商工会議所協会会長・ク レム氏と共に、フランスにおけるコンペティティブ・インテリジェンスにとって画期的な 報告書の執筆に携わる。 その後、防衛省傘下にある準公営機関Defense Conseil Internationalのグループ子会社Intelcoにお いてオペーレション・ダイレクターとなり、コンペティティ ブ・インテリジェンスの実用コンセプト開発、セミナーの開 催を多く手掛けてきた。 グローバル戦略、ビジネス・インテリジェンスにおける フランス企業の欠缺に注目して、Pichot-Duclos将軍と 共同でEGE(経済戦争大学)を97年に設立。IHEDN(高 等国防学院)で講師を務め、世界中のシンポジウムに論 客として参加している。 日本経済大学 レーナル博士は、Quarkslab社の創業社長である。以前は欧州航空・宇宙 大手のEADS社研究所を経て、IT大手Cap Gemini Sogetiのセキュリティー研 究所を立ち上げ、5年間所長を務めた。フランスのSSTIC会議(通信技術セキュ リティーシンポジウム)をスタートさせ、関連テーマのITセキュリチィーの専門雑 誌MISCの編集長も務めている。 国際会議(CanSecWest、PacSec、HITB)で公演し、 フランスのリモージュ大学、母校ESEIAエンジニアー スクール、EGE(経済戦争大学)で教授している。ハッ キング、情報戦争を趣味とし、その組み合わせによっ て情報セキュリティーの向上を主な研究テーマとして いる。 日本経済大学 日本政府奨学金による名古屋大学留学、パリ第7大学東洋学部、CNAM(フ ランス国立工技学院)経済・経営学部を経て、大和総研パリ事務所所長を勤務。 90~2000年代のEU形成の進展(市場統合、ユーロの導入、中東欧への拡 大)を背景に、欧州の政治・経済、資本市場、企業投資情報・戦略を中心とした リサーチ活動。また、大和総研を通じて、日本政府関連団体・省向けのコンサ ルティング(制度、構造改革等)も手掛けてきた。 経済戦争大学(EGE)の戦略経営・コンペティティブ・イ ンテリジェンス課程を修了し、EGEの研究活動に参加。 一方、コンペティティブ・インテリジェンスの事務所も 設立し、企業調査・デュー・デリジェンスの実務にも従 事。最近は、ゴデー教授率いるフランス学派の戦略 展望学(Strategic Foresight)とコンペティティブ・イ ンテリジェンスの組み合わせを研究している。 日本経済大学 日本大学理工学部卒業、米国ノースロップ工科大学大学院修士課程・情報 理論専攻修了、工学博士(北海道大学)、米国カリフォルニア工科大学・インダ ストリアル リレーション センター エンジニアリング マネジメント サティフィケート プログラム終了 日本大学生産工学部教授、米国ボストン大学客員研究教授、フランス INSEAD客員研究教授、日本大学大学院生産工学研究科博士後期課程教授 などを歴任。現在、日本経済大学学部長、同大学院研究科長を務める。 研究技術計画学会員、電子情報通信学会論文審査 委員、米国戦略的コンペティティブ・インテリジェンス 学会会員(カタリスト賞受賞)、日本コンペティティブ・ インテリジェンス学会会長などを務める。大学院の担 当科目はコンペティティブ・インテリジェンス研究。 日本経済大学
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