第51回東京都公民館研究大会記録 (PDF 488.7KB)

第51回東京都公民館研究大会
記
日
時
録
2014 年(平成 26 年)1 月 18 日(土)
午前 10 時~午後 4 時
会場
国分寺市立本多公民館(第一課題別集会)
国分寺Lホール(第二課題別集会)
国分寺市立光公民館(第三課題別集会)
東京都公民館連絡協議会
大会事務局
国分寺市立並木公民館
公民館研究大会の開催にあたって
第51回東京都公民館研究大会にご参加いただきありがとうございます。
今回のメインテーマは「公民館の魅力をさぐる」です。
公民館の魅力って何でしょうか。魅力を辞書で確認すると、
「それに接する人
の心・気持ちを強くとらえ、ついにとりこにさせるようなすばらしさ」
(新明解
国語辞典)とあります。公民館に接する人の心・気持ちを強くとらえるにはど
うしたらよいのでしょうか。人の心・気持ちはうつろいやすいものです。うつ
ろいやすい人のこころ・気持ちはどのようにしたらとらえることができるので
しょうか。少なくとも、多くの人が興味・関心をもつものを絶えずリサーチす
る必要はあるとは思いますが、流行を追うこととは、また、違うような気もし
ます。流行はある意味では、マスコミを総動員して作りだすことも可能なので
すから。意図的につくられたものが「はやり」となって、それを絶えず追って
いたのは、高度経済成長時代の残滓ではないでしょうか。少子高齢化が進行し、
成長から成熟に変化した社会となり、個人の興味関心が多様化した現在では、
多くの人が支持する魅力的なものは少なくなっていると思います。テレビ番組
でさえ多様化し、誰でも見ている番組なんて、オリンピックとかサッカーのワ
ールドカップぐらいではないでしょうか。となると、公民館に接する人の心・
気持ちをとらえる公民館の魅力とは、少子高齢化成熟社会においては、何にな
るのでしょうか。
このことを探るきっかけとして、今回の研究大会があります。3つの課題別
集会に参加し、討議するにあたっては、「公民館の魅力」を絶えず念頭におき、
少子高齢化成熟社会における公民館の役割について研究する大会となることを
期待します。
最後に、本大会の事務局をお引き受けいただきました国分寺市公民館の皆様、
準備にご尽力いただきました担当市と各部会の皆様、また、お忙しい中、課題
別集会の助言者並びに事例報告者をお引き受けいただきました先生方、そして、
大会開催にご支援ご協力をいただきました関係者の皆様に、東京都公民館連絡
協議会を代表して感謝を申し上げます。
平成26年1月18日
東京都公民館連絡協議会
会長
屋 敷 元 信
挨
拶
第51回東京都公民館研究大会が、関係者の皆様の御尽力により、国分寺市立本
多公民館のほか、市内関係施設で盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げ
ます。
また、本研究大会に御参画の皆様方におかれましては、日々の公民館活動を通じ
まして、住民の教養の向上や生活文化の振興、地域の課題解決等に取り組まれてい
ることに対しまして、深く敬意を表します。
公民館は、地域の人たちが集い・学び・交流する機会や場を提供することを通じ
まして、それぞれの地域における生涯学習・社会教育の中核的な拠点として、活力と
うるおいのある地域社会の実現に大きく貢献してきました。
しかし、少子・高齢化、核家族の進展、情報技術の高度化、ライフスタイルや価
値観の多様化など、社会を取り巻く環境が大きく変化する中にあって、公民館に求
められる役割や事業のあり方なども大きく変化してきています。
このような状況の中で、本日は、公民館がこれまで果たしてきた取組等を踏まえ
ながら、今後の公民館の役割を参加者相互に研究・協議することは誠に時宜を得た
ものであると考えます。
さて、東京都教育委員会では、本年4月11日に東京都の教育振興基本計画とし
て位置づけられる「東京都教育ビジョン(第3次)
」を策定しました。
この「東京都教育ビジョン(3次)
」は、平成29年度までの5年間を中心に、今
後の中・長期に取り組むべき基本的な方向性と主要施策を示すとともに、具体的な施
策を展開するため、10の取組方向と23の主要施策を提示しています。
生涯学習・社会教育に関連する事項の一例として、地域・社会の教育力の向上を図
ることなどが挙げられ、社会全体で子供を育てるために、地域の資源や人材を活用
し、子供が様々な人と触れ合い、共に学び、生活し、体験活動や交流活動などのた
ような多様な活動ができるようにする取組を推進していくとしています。
公民館は、まさに「地域の教育力」の向上を図り、社会全体で教育を向上させる
原動力として、また、乳幼児から高齢者まで生涯にわたる成長を支援していく拠点
として大変重要であり、地域からの期待は大きいものであると考えます。
本日は、―公民館の魅力をさぐる―を大会テーマに、課題別の集会が実施されま
す。本研究大会において有意義な研究討議がなされるとともに、その成果を生かし、
様々な新たな課題に対応した積極的な公民館活動が広がっていくよう期待しており
ます。
最後に、本研究大会が実り多いものになりますとともに、東京都公民館連絡協議
会の御発展を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
平成26年1月18日
東京都教育庁地域教育支援部生涯学習課
課 長 谷 理 恵 子
第51回東京都公民館研究大会開催要項
9
参加費
1,000円
10
申込み方法
別添申込書により12月6日(金)までに、参加費を添えて在住市の公民館、社会教育施設
公民館の魅力をさぐる
1
までお申し込みください(社会教育機関は下記振込先にお振り込みください)。
※お申し込み後の参加費の返金はできません。
※会場の都合により、ご希望の課題別集会に参加できない場合もありますので、申込書には
開催趣旨
必ず第3希望の集会名までご記入ください。
※手話通訳をご希望の方は、申込書にその旨ご記入ください。
人は誰もが自由に集い、学習し、活動する権利を持っています。市民の誰もが公平に社会教育活動に
参加することができるように、環境・条件を整備することが国や地方公共団体の役割です(社会教育法第
○参加費振込先
3条)。地域の社会教育施設として存在している公民館は、当然のことながら住民の自由な学習・文化活
多摩中央信用金庫
動の権利を保障していかなければなりません。
普通預金
昨今社会状況の変化に伴い、公民館を取り巻く環境も変わってきています。厳しい状況に置かれてい
る公民館ですがこういう状況だからこそ今後、地域住民、公民館利用グループの力が今まで以上に必要とな
国分寺支店
(口座番号)3038776
(口座名義)東京都公民館連絡協議会
研究大会事務局
事務局長
リエ)
ってきます。職員は過去の積み上げを大事にしつつ、時代の変化・市民意識の多様化に対応した新しい視点
木場 理恵(コバ
で工夫しながら事業を行うことが求められます。公民館のことを知っている市民は勿論、知らない市民も公
民館に参加したくなるような魅力を感じる講座を実施し、参加した人の中から地域のニューリーダーが出て
11 問合せ先
第 51 回東京都公民館研究大会事務局
国分寺市立並木公民館 〒185-0005 国分寺市並木町 2-12-3
くるような公民館運営が求められます。
Tel. 042-321-9971
社会教育に携わる参加者とともに、公民館が果たしてきたことや現状の取り組みの中から、今後の公
Fax. 042-301-1799
民館の役割を考えていきます。改めて公民館を見つめなおし、公民館の魅力をさぐっていきます。そし
<会場案内図>
て、その魅力をさらに輝くものにしていきましょう。
2
主
催
東京都公民館連絡協議会
3
後
援
東京都教育委員会、東京都市長会、東京都町村会、東京都市教育長会、東京都西多摩郡町村
本多公民館(第一課題別集会、定員 110 人)
教育長会、東京都市町村教育委員会連合会、国分寺市教育委員会
4
参加者
市民、公民館運営審議会委員、公民館職員、社会教育関係者、生涯学習関係者
その他本研究大会に関心のある方
5
日
時
2014 年(平成 26 年)1月18日(土)
午前10時~午後4時
6
会
場
国分寺市立本多公民館(第一課題別集会)
国分寺Lホール(第二課題別集会)
国分寺市立光公民館(第三課題別集会)
7
昼
食
周辺店舗をご利用ください。持ち込みの場合は、飲食禁止の部屋がございますのでご確
ご確認ください。ゴミ等の持ち帰りにご協力ください。
(光公民館周辺には飲食店がないので昼食はご用意ください)
8
プログラム
午前9時30分
受付(各会場にて)
午前10時~午後4時(昼食休憩
1時間)
(課題別集会等の内容については、裏面をご覧ください)
国分寺Lホール(第二課題別集会、定員 100 人)
光公民館(第三課題別集会、定員 60 人)
第 51 回 東 京 都 公 民 館 研 究 大 会 課 題 別 集 会
課題別集会名
討議内容
助言者
事例報告者
企画運営委員
シニアによる市民活動が、どのような影響を公民館に与えているか
を知り、これからの公民館の魅力を探っていきましょう。
事例1 「東大和市南街・桜が丘地域防災協議会」:南街地域住民
(木造住宅)と桜が丘地域住民(大型マンション)が協力し防災へ
の取組みを実施。また公民館を拠点とした「街づくり懇談会」で
は、安全・安心のまちづくりを目指し清掃活動や放射能測定等の活
第
動も展開。
一
※「東京都地域の底力再生事業助成金」取得「東京都防災隣組」認定。
課
石井山 竜平 氏
シニアの力で公民館 題
(東北大学大学院教育学
事例2「夏休み☆みんなでつくる遊空間」:10年前の「東大和市立 研究科准教授)
別 が変わる
公民館の つどい」の中から、公民館運営審議会委員が中心となって
集
子どもの居場所づくりの活動を開始。夏休み期間に、公民館の学習
会
室で子どもの居場所確保、利用グループが体験イベントを展開。
岡田 正嗣 氏
(南街・桜が丘地域防災協議会副本部長)
町田 重光 氏
(夏休み☆みんなでつくる遊空間実行委員長)
新井 純孝 氏
(東大和市民ネット副会長)
東大和市立公民館運営審議会委員
佐々木辰彦、福田 進、半田道夫、山﨑喜美子
幡野智恵子、近藤慶二
東大和市立公民館職員
福島啓二、尾又恵子、溝呂木美幸、宮田勇樹
原 和則、小川 圭、熊谷 歩、高橋佳宏
事例3 「東大和市民ネット」:講座から自主グループ化。講座で学
んだブログ(blog) を活用し、個々人の地域情報発信に繋げている活
動。ブログサイト「東大和市民ネット」の立ち上げと「学びネッ
ト」ページの開設で、市内グループの活動情報を紹介。市民ライフ
に役立つ情報提供サイト「市民ネット」を目指す。
1985年のユネスコ学習権宣言において「学習権は、人間の
生存にとって不可欠な手段である」と述べられ、公民館は、
市民の学習権を保証する場として、誰もが学べる機会を提供
してきました。
第
三多摩各地の公民館では、障がいをもつ市民の学習権を保
二
障する観点から「障害(がい)者青年学級」を開設したり、
課
障がいをもつ市民の またそこから誕生した自主サークルが公民館で活動するな 小林 繁 氏
題
ど、学習活動や文化活動が公民館を舞台に活発に行われてい (明治大学教授)
別 学びの場について
ます。
集
この課題別集会では、各市の青年学級についての事例報告
会
や討議を通じて、障がいをもつ市民の学びについての理解を
深めていきます。
皆さんにとって、公民館とは何だろう?公民館で学ぶこ
とって何だろう?と問いかけられたらなんと答えますか。職
員、委員、市民と立場は異なりますが、共通した答えもあれ
ばちがう答えも出るかと思います。
前半は、公民館で学習することの意義や役割について、公
第
民館で学び、活動している市民グループの事例を交えながら
三
課 公民館てなんだろう お話を伺います。後半は、公民館の学びについてグループ 大串 隆吉 氏
題 ~役割をみんなで考 ワークをもちます。話し合いを通じて、公民館で学んだこと (東京都立大学・首都大学
をどう生かしていくのか皆さんといっしょに考えたいと思い 東京名誉教授)
別 えてみよう~
集
ます。
会
初めて公民館職員・公民館運営審議会委員になられた方、
市民の方はもとより、公民館をよく知る方にもこの集会であ
らためて公民館の意義や役割を「再確認」する場としてご参
加していただければと思います。
国分寺市 青年学級担当職員
国立市 青年学級担当職員
西東京市 青年学級担当職員
とびたつ会(町田市)
森脇 啓二 氏
(地域福祉の輪「あすなろ」/
昭島市民大学第4期福祉コース修了グループ)
町田市生涯学習センター運営協議会委員
川島 演、柳沼恵一
町田市生涯学習センター職員
熊田芳宏、村田圭祐、渡部 敬、今村耕一
昭島市公民館運営審議会委員
田中淳志、大澤俊則、柴田雄司、秋山友子、嶽山俊夫
高橋正宜、古川 幸、片岡 了、山川 稔、山本智子
昭島市公民館職員
辻みえ子、鈴木浩一、村上 幸、丹沢あすか
若名高彰、清水 孝