No. 131 September 2007 ■ 金沢医科大学看護学部開設記念式典 第 19 回総合医学研究所市民公開セミナー 予告 ■学事 平成 20 年度医学部・看護学部入学試験要項 名誉教授の称号授与 解剖学実習解剖体第 35 回納棺式 □学生のページ 平成 19 年度医学部早期臨床体験レポート ■学術 金沢医科大学医学会 第 19 回日本神経免疫学会学術集会 第 42 回日本脳炎ウイルス生態学研究会 第 33 回日本熱傷学会 第 2 回音楽とウェルネスの学際的融合に 関する研究会 平成 19 年度科学研究費補助金交付決定 ■病院 「医療・福祉連携システム」に関するセミナー 第 5 回集学的医療セミナー ■トピック 北陸「がんプロフェッショナル」養成プログラム ■管理・運営 次期学長に山田裕一教授 学校法人金沢医科大学平成 18 年度決算 ■報告 米国ニュージャージー州立ラトガース大学留学記 米国ミシガン大学 Kresge 聴覚研究所留学記 ■同窓会・後援会 金沢医科大学北辰同窓会・後援会橘会 金沢 21 世紀美術館の「朝顔プロジェクト」 金沢医科大学報 2 金沢医科大学 看護学部開設記念式典 病院第 2 新館オープン記念祝賀会 日時: 平成 19 年 6 月 2 日(土) 午前 10 時 場所: 本学講堂・病院新館大会議室 平成 19 年 6 月 2 日(土)午前 10 時から、本学講堂に おいて金沢医科大学看護学部開設記念式典が行われ 長から感謝状が贈呈された。 最後に俵 友惠看護学部長から看護学部の教員紹介 があり閉式した。 た。 はじめに、小田島粛夫理事長の式辞があり、来賓の 森 喜朗衆議院議員、山岸 勇副知事(谷本正憲石川県 式典の後、看護学部棟並びに病院の 21 世紀集学的 医療センターおよび第 2 新館の見学が行われた。 たすく 知事の代読) 、林 勇二郎金沢大学長および木村 賛 石 川県立看護大学長から祝辞をいただいた。 また、看護学部棟建設にあたり功績のあった ㈱中 島建築事務所および真柄建設㈱に対して、小田島理事 また、12 時 30 分から病院新館 12 階大会議室におい て、病院第 2 新館オープン記念祝賀会が行われた。山 下公一副理事長による挨拶と乾杯があり、歓談のあと、 山本 達学長の閉会挨拶で終了した。 式 辞 理事長 小田島 粛夫 本日ここに、森先生をはじめ多数のご来賓各位のご臨席を賜り、金沢医科大学看護学部開設記念式典を挙行で きますことは、本学関係者にとってこの上ない慶びとするところであります。ご臨席賜りましたご来賓、関係者 各位に厚くお礼を申し上げます。 学校法人金沢医科大学は、昭和 47 年にこの内灘の地に開学いたしましたが、創立 35 年の節目にあたる本年 4 月、 金沢医科大学附属看護専門学校を基盤に、新たに看護学部を開設することになりました。これによって本学は単 小田島粛夫理事長の式辞 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 3 科の医科大学から複合大学へと一歩前進することになります。 本学における看護教育は、昭和 48 年の附属看護学校の開校にはじまり、昭和 63 年にはこの看護学校は附属看 護専門学校に昇格し、以来、今日まで 34 年間にわたって看護師養成に努め、1,800 名を超える卒業生が本学病院 をはじめ、介護や福祉など様々な医療分野で活躍しております。 ご承知のように、少子高齢化が進み人口構成の急激な変化によって社会構造そのものが変化し、それに伴って、 医療の在り方、特に看護の果たす役割が非常に重要になっております。すなわち、チーム医療の担い手としての 看護の重要性が高まるとともに、ベッドサイドにおける高度の臨床看護から地域社会における保健医療にいたる まで、看護は人の誕生から死を迎えるまでの、まさに人の一生に関わる重要な仕事に位置づけられるようになり ました。このように、高度化、多様化する医療に対応できる看護師を養成するために、私どもはこれまでの医学・ 看護教育の伝統を継承しながらも、より幅広い高度な看護学教育を行う四年制の看護学部の設置に取り組むこと になりました。 新たに開設された看護学部は、 「豊かな人間性を育み、確かな理論と技術を修得し、生涯にわたって資質の向 上に努めることのできる看護師の育成」を教育理念としております。 現代社会はヒューマニズムの精神を忘れ、欲望の追求とその肥大を容認する無規制状態、アノミー社会へと進 んでおり、生命の尊厳すらも軽視されつつあると言っても過言ではありません。このような社会環境を考えると、 私どもは医療の原点に立ち返って、医学および看護教育の在り方を見直す必要があります。本学では「Reverentia Vitae(生命への畏敬)」を教育の精神的指針として、豊かな人間性を育む教育に努めております。豊かな人間性 を育む教育はまさに全人教育であり、欧米ではその第一歩として、 「心の成熟度を示す」態度教育を重要視してお ります。また、現代教育の父であるペスタロッチは、教える者と教わる者との人格的情緒的な基礎の上でのみ、 豊かな人間性が育まれると述べております。全人教育を目標とする医学・看護教育に携わる教職員には、その果 たすべき役割をしっかりと自覚することが求められております。また、本日の式典には、金沢医科大学看護学部 の栄えある第一期生である 64 名の学生諸君も参列しております。新しい看護学部の歴史の第一頁は皆さんの手 によって創られることを肝に銘じ、第一期生としての誇りと気概をもって行動されることを希望いたします。ま た、学生生活においては、クラブ活動はもちろん、災害時のボランティアなどの自主的な活動は人間形成と社会 性の涵養のためにも極めて重要であり、積極的に参加することを期待しております。 新しいコンセプトの下に発足した本学の看護学部は、教育の面でも、また、研究の面でも無限の可能性を秘め ており、私どもは多くの方々の期待に応えることのできる、そして社会からも高い評価を得られる看護学部を目 標に、全学を上げて努力したいと考えております。 最後になりましたが、本学創立以来、ご支援、ご協力いただきましたご来賓各位に、今後とも変わらぬご指導、 ご支援をお願いするとともに、看護学部開設にあたって、献身的な努力を惜しまなかった関係者並びに教職員の 皆さんに心からお礼を申し上げ式辞と致します。 看護学部教員の紹介 金沢医科大学報 4 安全のために何をしなければならないか。 「人間は絶 祝 辞 衆議院議員 森 喜朗 対にミスをするもの」というのが学校の教育方針だと 言っておりました。なるほどと思って感心をしている のです。教育というのは正にそこにあるのでしょう。 看護学部開設、心からお 慶びを申し上げます。 先日小田島理事長がお見 私は医科大が集学的医療という考え方を取り入れる というやり方をとっておられるのは大変よかったと思 っています。セカンドオピニオンに対応されるなど、 えになり、是非式典に出て そんな時にも別々の科の医師と医師との間を患者さん ほしいと言われ、できれば の気持ちになってつなげるのも、実は看護師さんの仕 講演をお願いしたいという 事ということになります。これはたいへん大きな役割 ことでしたが、本日は残念 を看護師さんたちに依存することになります。これは ながら講演をする時間があ もはや、子供たちの憧れで見る看護師ではなく、ある りませんので、お祝いを述 意味で、医師から憧れでみられる看護師の資質とでも べるにとどめたいと思いま 言うべきものだと思います。 す。 たしかに看護師さんの仕事は崇高で、また大変なも 小さな子供たちに「あなたは将来何になりたいです のです。そういう意味で今までの専門学校から、新し か」と聞くと、男の子は大抵「おまわりさん」、最近は く看護学部として発展される。教育期間も 3 年から 4 「野球選手」 「サッカー選手」などがでてくるそうです 年となる。もちろん大学院も将来考えられるわけです が、女の子たちの憧れは「看護師さん」が多い。何故 から、まさに病院、医師、看護師が一体となって、レ そうなるのか。やはり身内や自分自身が看護師さんに ベルの高い医療の充実へと整備を進められ、たいへん 優しくいろんなお世話をしてもらったイメージがあ すばらしいことだと思います。心から敬意を表したい る。だから圧倒的に人気があり憧れるのでしょう。成 と思っております。 長するにつれて希望者が多少減ってはきますが、それ 高松町の県立看護大学は、最初つくる時に短大だと は実際の厳しさや苦しさを知るからでしょう。看護師 言う声がかなりあって、私は短大でなら絶対反対しま さんは、単に人のお世話が好きなだけでやれるという すよと言っていたのですが、短大で看護師になっても、 ものではなく、高度の知識や素養が必要だということ そんな簡単におさまるものではない。みんな東京や大 を感じています。 阪へ進学して行ってしまいます。安易な考えは捨てて、 昔は、看護師さんの仕事といえば、消毒したり、注 高等教育機関というのは何を求め、何を学ばなければ 射をしましょうねとやさしくたしなめたり、体温計や ならないかということを常にしっかりと考えて示して 血圧計などで象徴されるものでしたが、今は先端医療 いかなければならないのだろうと思います。そのよう がどんどん進んで、医療情報もネット化されるという な中で金沢医科大学は理事長さんが決断されてこのた 新しい時代です。数値を読んだり扱ったり判断が求め び看護学部をつくられたことは、単にこの大学だけで られたり、時には医師以上に重要な働きが要求されま はなく、石川県のためにも素晴らしいことであり、さ す。私も病院で看護師さんたちの汗だくになっての動 らに医学界全体にとっても素晴らしいことだと思って きを自分なりに見ていてよくわかり、本当に尊敬して います。 おります。 心から、成功されますよう、また医科大学がます 輪島に日本航空学園という高等学校と専門学校があ ます発展されますようにご祈念申し上げたいと思いま ります。本校は山梨県にあり飛行機の整備士を養成し す。本当は、ちょっとおもしろい話をしたかったので ておりますが、私は「あゝこれはいいな」と思ったの すが、時間がなくなってまいりました。これで失礼を は、生徒が全員直立不動で先生の話を聞く、自衛隊よ 致しますが、金沢市での予定がスムーズに終わりまし りも厳しいかもしれない。何でそこまでやるのかと思 たら、この後の懇親会にはもう一度戻ってきて出席し いましたが、整備士は飛行機のネジ一つ間違えたら人 たいと思っております。その時にはそこにおられる看 命にかかわるという仕事です。声をかけて自分に言い 護師さんたち、学生さんたちともお話をしたいと楽し 聞かせながらやっている姿を見て偉いと思いました。 みにして、暫時失礼をすることをお許しいただきたい 習い性となって私生活に至るまでそのスタイルが貫か と思います。今日は本当におめでとうございました。 れています。羽田から 40 分程のフライトで小松空港 に着くと、折り返し出発するまでの間に整備をする。 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 5 第でもございます。 祝 辞 石川県副知事 山岸 勇 近年、高齢化が進展する中、疾病構造の変化や医 療技術の進歩等に対応できる質の高い看護職が求め られております。金沢医科大学におかれましても、こ 看護学部の開設おめで のたびの看護学部の開設を機に、看護師に加えて、保 とうございました。今日は 健師や助産師の養成を一貫して行っていかれるわけ 谷本知事にお招きを頂戴 でございます。今後、医学部および大学病院と連携さ いたしましたが、あいにく れる中にあって、専任教員の方々をはじめとした豊富 公務が重なり失礼をする なスタッフ陣の指導により、質の高い専門職を育成さ ことになりました。 れ、社会に送り出していただくことは、誠に心強く、 私は副知事の山岸でご ざいますが、知事の祝辞を 地域医療の向上に大いに期待も致しているところで もございます。 代読することで、お許しを 後になりましたが、3 月 25 日の能登半島地震の発生 いただきたいと思ってお から既に 2 カ月が経過を致しました。金沢医科大学病 ります。 院におかれましては、震災当日から、特に被害の大き かった輪島市門前地区での医療救護活動に従事をいた 学校法人金沢医科大学におかれましては新たに看 だき、その後も数度にわたって、救護班を派遣いただ 護学部を開設されました。心よりお祝いとお慶びを申 き、避難住民の方々に対する医療・健康面でのケアに し上げたいと思います。そしてこの間、昭和 48 年に も多大なお力添えを賜ったところでございます。お陰 附属看護学校が創立されて以来 34 年間にわたりまし 様で、避難された方々から犠牲者を出すこともなく、 て、1,800 名余りの優秀な看護師を輩出され、卒業生 応急復旧は順調に進んでまいりました。今後は、本格 の皆さんは、金沢医科大学病院はもとより、本県の保 的な復旧・復興に全力を挙げてまいりたいと思ってお 健、医療、福祉など様々な分野で活躍され、地域社会 ります。皆様におかれても、引き続きお力添えを賜り に大きく貢献してこられました。改めて感謝とお礼を ますようにお願いを申し上げる次第でございます。 申しあげたいと思います。そして、このたび開設され 最後に、金沢医科大学が看護学部の開設を機に、県 ました看護学部は、豊かな人間性と確かな理論・技術 内の看護教育の中核として、今後ますますのご発展を を備えた専門職を育成し、医療の一層の進歩をも目的 されますことを心よりご祈念申し上げ、お祝いの言葉 として設置されたと伺っております。小田島理事長さ にさせていただきたいと思います。 んをはじめ、関係各位のご尽力に深く敬意を表する次 記念祝賀会にて 森喜朗本学顧問を囲んで 金沢医科大学報 6 が、何よりも医師と看護師の養成がコメディカル教育 祝 辞 金沢大学長 林 勇二郎 のもとで一体的に実施されることに大きな意味があろ うかと存じます。 グローバル化の時代にあって、大学教育には国際通 昭和 47 年 6 月にこの内灘 用性が問われています。教育再生会議の第二次答申に の地に開学した金沢医科大 おいても、大学そして大学院改革の目玉としてこのこ 学 は、35 年 の 歴 史 を 刻 ん とが大きく議論されております。この国際通用性につ で文字どおり日本海側の有 いては、金沢医科大学がこれまで地域社会への貢献と 数の医科大学へと発展いた ともに最も力を入れてきたことでもあります。昨年、 しました。そしてこのたび 県内の 19 の高等教育機関により、大学コンソーシア 看護学部を開設し、新たな ム石川が設立されました。このコンソーシアムの目的 一歩を踏み出されたわけで は、人材育成と知の創造を預かる大学等が互いに連携 あります。小田島理事長は することで、地方行政や市民県民をパートナーとした じめ歴代の学長先生、教職 活動を活発なものとし、これによって地域の教育、医 員の皆様のこれまでのご苦 療、産業界等に貢献しようとするものですが、このよ 労とご努力に敬意を表し、心からお祝い申し上げます。 うな地域に根差した個性的な活動こそ国際通用性を高 おめでとうございます。 めることになると言えましょう。 金沢医科大学は、人間性豊かな良医の育成と高度で 金沢医科大学がこのたびの看護学部の新設によって 先進的な医学、医療の改革と実践を建学の精神に掲げ ますますこれから地域に根差し、そして国際社会に通 ています。そしてそこには、生命への畏敬を原点とし 用する大学として発展し、北陸さらには日本海側の高 た社会への貢献という大きな存在理由があります。近 等教育を先導していただくことを祈念申し上げ、祝辞 年、生命科学を中心とした医療、技術の発展にはめざ といたします。 ましいものがありますが、医療の高度化は、ややもす ると生命への畏敬の念を見失い、医師と患者が対峙す べき行為に乖離すらもたらそうとしています。生命の 倫理が問われ、またインフォームドコンセントが叫ば れているのもこうした所以でありましょう。 医学・医療はヒポクラテス以来、病気を科学するこ とで始まりましたが、人間性を本来とする医療には看 護、介護がより接近し、キュアとケアが一体となるこ とが大切であることは言うまでもありません。看護学 部の新設によるこれからの看護師の養成は、7 対 1 ベ ット、高齢化社会における充実した看護、介護、さら には高度なチーム医療につながることが期待されます 看護学部棟 実習室の見学 看護学部棟 1 階ラウンジ 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 7 看護学部開設に際して、いささかなりともお役にたて 祝 辞 石川県立看護大学長 木村 賛 ていれば、うれしく存じます。今後とも両大学が手を 携えて、看護の研究・教育・地域貢献の発展を進めて 参りたいと思います。 金沢医科大学看護学部の 貴看護学部の教育理念は先ほど理事長先生のお話に 開設、まことにおめでとう もありましたように、 「看護職者に求められる社会的 ございます。また本年は貴 ニーズに対応できる豊かな人間性と確かな理論・技術 学の創立 35 周年にあたら を備え、生涯にわたって資質向上に努めることのでき れるとのことで、心からお る看護専門職者の育成」とういうことでした。この理 祝いを述べさせていただき 念には私どももまことに共感するところです。ここに ます。 第 1 期の入学生の方々がいらっしゃいますが、看護の 看護・医療の学問と技術 仕事というのは、どの仕事でも同じでしょうが、一生 の発達は、昨今著しいもの 勉学を続け向上を続けなければならないという、そう があります。日本の社会の いう内容です。自分で勉学するという習慣を 4 年の間 しくみと医療福祉の現場の に身につける、それが大学教育の一つの使命だと思い 変化も、また激しいものがあります。これらに対応す ます。ぜひその力を身につけた上で卒業していかれる るために、チーム医療、予防医療、さらには病院の中 よう期待しております。教職員、学生の方々の力によ だけではなく全生活にわたる看護、介護など多くの課 って、金沢医科大学看護学部が今後大きな発展をなさ 題が上がってきています。このような時代の要請に従 ることを信じて疑いません。 い、これまでの 3 年制の看護教育課程では対処しきれ 先般の能登半島地震は不幸な災害ではありました ないような、深く広い看護の能力を持つ人材の養成の が、起こったあとの住民の健康対応にはすばらしいと ため、4 年制看護大学が多数設立されるようになりま ころがございました。とくに避難所へ避難された方々 した。1990 年代初頭には十数校にすぎなかった看護 の健康状態が悪くならないために、けがや病気への直 学系の大学が、昨年度には 144 校となり、本年、金沢 接の医療行為の他に、現地の保健師の方々を中心とし 医科大学看護学部が 145 番目の看護学部として開設さ て、全県から集まった看護師・保健師が昼夜を問わな れたわけです。私ども石川県立看護大学もこのような い看護保健活動を続け、1 人の二次被害者も出しませ 社会の要請により、2000 年に設立されました。12 年 んでした。私ども看護大学からも、延べ 76 人の看護 前に開設された金沢大学医学部看護学専攻とあわせ 師などを派遣してお手伝いしましたが、その者たちが て、これで石川県においては、3 校の看護学系大学か 一様に、現地の保健師のきめ細かい活動を賞賛してお ら計 220 名の看護師を毎年新たに養成できることとな ります。看護師・保健師にはそれだけの力があります。 りました。まことに心強いことです。 1 期生の方々の今後のご活躍を期待しております。 石川県立看護大学は創立以来、授業・実習において 最後となりましたが、ご列席のご来賓をはじめ皆様 金沢医科大学には多大なご協力をいただいてきており 方へ、看護教育・研究へのさらなるご支援をお願いし ます。この場を借りてお礼申し上げます。今回の貴学 てお祝いのことばといたします。 病院第 2 新館 中央放射線治療センターの見学 記念祝賀会にて 看護学部教員スタッフ 金沢医科大学報 <予告> 第 19 回 総合医学研究所市民公開セミナー メタボリックシンドローム ─ その予防と対策 ─ 日時: 平成 19 年 10 月 6 日(土)13:30∼15:40 場所: 金沢市文化ホール 共催: 金沢医科大学病院生活習慣病センター 講演: メタボリックシンドロームに関連した怖い病気 1. 脳卒中 2. 心筋梗塞 堀 有行准教授 医学教育学・脳脊髄神経治療学(神経内科学) 松井 忍教授 総合医学研究所先進医療研究部門・循環制御学(循環器内科学) 特別講演: 家庭でやろうメタボリックシンドローム対策 「なぜわるい? どうしておこる? どうふせぐ?」 船橋 徹准教授 大阪大学大学院医学系研究科内科学 金沢医科大学総合医学研究所市民公開セミナーは、 研究所の社会活動の一環として、一般の市民の方々 に、医学、とくに病気について知っていただくこと を目的として、研究所開設以来毎年一回開催されて いるもので今年度 19 回目を迎えている。 今年度の市民公開セミナーではメインテーマとし て、いま話題の病態であると同時に国を挙げてその 対策に乗り出している「メタボリックシンドローム」 を取り上げた。 総合医学研究所は 21 世紀集学的医療センターと連 携して臨床に役立つ研究を推進することを基本方針 の一つとしているので、今回はメインテーマと関連深 い生活習慣病センターとの共催とさせていただいた。 近年の統計を見ると、がんは我が国における死因 の第 1 位であり、約 30%の方ががんで亡くなっている。 一方、動脈硬化に基づく心臓病、脳血管障害はそれ ぞれ死因の第 2 位、第 3 位であり、両者で約 30%を占 め、第 1 位のがんに匹敵する。さらに、問題なのは、 わが国においてはこれら動脈硬化を基盤とした病気 がどんどん増えつつあり、その対策が急務となって いることである。 従来、動脈硬化を発症、促進させる因子(危険因子) として、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、喫煙、 低 HDL コレステロール血症などが知られており、そ れら個々の危険因子への対策が心筋梗塞、脳卒中発 症予防の中心であった。 ところが、近年、食べ過ぎと運動不足を背景に、 肥満、なかでも内臓脂肪蓄積をもとにして一人に複 数の危険因子が集積している症例が極めて多くなり、 かつ、このような症例で心筋梗塞、脳卒中が高頻度 に発症することが明らかとなった。具体的には「腹部 肥満があり」かつ「血圧が高い」 、 「中性脂肪が高いあ るいは HDL コレステロール(善玉コレステロール)が 低い」 、 「血糖値が高い」という危険因子のうち複数個 を持った症例を「メタボリックシンドローム」と呼ん でいる。 予備群を含めると我が国の成人男性で約 45%、女 性で約 15%と非常に多くの方々が「メタボリックシン ドローム」の状態にあるが、一方で、 「メタボリックシ ンドローム」は食べ過ぎと運動不足という悪しき生活 習慣によって起こってくる病態なので、基本的には、 これら悪しき生活習慣を改善することで心筋梗塞、 脳卒中といった怖い病気の予防が可能となる。 このような理由から、一般市民の方々に「メタボリ ックシンドローム」に関する正しい知識を持っていた だくことが健康づくりの上で大変重要と考え、今回 の市民公開セミナーのメインテーマを「メタボリック シンドローム」とした。 当日は、最初に、メタボリックシンドロームによ って引き起こされる病気としての脳卒中と心筋梗塞 の致命率の高さ、QOL への影響を中心にその発症予 防の重要性を掘 有行先生と私の講演で理解いただい た上で、特別講演として、船橋 徹先生の日常、家庭 でできる生活習慣の改善を中心とした「メタボリック シンドローム」の予防と対策をお聞きいただく予定で ある。 特別講演をお願いした船橋先生は長年の基礎・臨 床研究に基づき「メタボリックシンドローム」の概念 を提唱された、この方面の第一人者である。一般市 民の方々のみならず、医療関係者、本学教職員の方々 の多数の参加を期待している。 (総合医学研究所 松井 忍記) 8 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 9 学 事 平成 20 年度 医学部入学試験要項 ■ 一般選抜入学試験 一般入試は第 1 次試験で学力試験が行われ、 合格者(募集人員の 5 倍程度)に第 2 次試験とし て面接試験を課して最終判定が行われる。 1. 募集人員 約 65 名 2. 出願期間 平成 19 年 12 月 10 日(月)から 平成 20 年 1 月 15 日(火)まで 3. 試験期日 第 1 次試験: 平成 20 年 1 月 24 日(木) 第 2 次試験: 平成 20 年 2 月 4 日(月)、 5 日(火)のうち希望する日 平成 20 年度「医学部案内」と「入試ガイド」 4. 試験科目 第 1 次試験: 外国語(英語)・数学・小論文・ 選択科目(物理・化学・生物から 2 科目選択) 第 2 次試験: グループ面接 (2 ) 高等学校を卒業した者及び平成 20 年 3 月卒 業見込みの者またはそれと同等以上の学力が あると認めた者 (3 ) 合格した場合には必ず入学することを確約 5. 試験会場 第 1 次試験: 本学/金沢医科大学 東京/TOCビル 大阪/天満研修センター 名古屋/名古屋ガーデンパレス 仙台/仙台サンプラザ 福岡/福岡ガーデンパレス 第 2 次試験: 本学/金沢医科大学 6. 合格者発表日 第 1 次試験: 平成 20 年 1 月 29 日(火) 第 2 次試験: 平成 20 年 2 月 8 日(金) できる者 3. 出願要件(次のいずれかに該当する者) (1 ) 本学卒業後、出身地の地域医療の発展、向 上に貢献する意志の強固な者 (2 ) 本学卒業及び本学大学院修了後、本学で教 育、研究、診療に従事し、本学の発展に貢献 する意欲の旺盛な者 (3 ) 本学卒業後、発展途上国への医療援助など 国際医療援助活動に貢献する意欲の旺盛な者 (4 ) 上記以外の出願動機で、それが本学建学の 精神に合致していると本学が特に認めた者 ■ 特別推薦(AO )入学試験 学力を中心とした入学試験では評価が困難な学 習意欲、使命感、人間性の評価に重点を置いて選 4. 出願期間 平成 19 年 9 月 1 日(土)から 平成 19 年 9 月 8 日(土)まで 5. 試験期日及び試験科目 考が行われる。将来への目標が明確であり、かつ 第 1 次選考: 書類選考 その目標が本学の求めるものと合致する者につい 第 2 次選考: 平成 19 年 10 月 21 日(日) て、書類選考や面接に十分な時間をかけ、人物本 基礎学力テスト、 グループ面接、 位で選抜を行っている。 1. 募集人員 約 10 名 2. 出願資格(次の条件を満たす者) (1 ) 平成 19 年 4 月 1 日現在、25 歳以下の者 個人面接 6. 合格者発表日 第 1 次選考: 平成 19 年 9 月27 日(木) 第 2 次選考: 平成 19 年 10 月25 日(木) 【学事】 金沢医科大学報 ■ 推薦入学試験 10 既に修学した者に医学を学ぶ道を開くために実施 している。第 2 学年に編入学し、既に履修してい 本学の推薦入試は、医学に対する目的意識が明 確で、人間性豊かな人物を選抜することを目的と して実施している。 学力試験のみの選抜ではなく、面接を重視し、 例えば高等学校で指導的役割を果たした実績(クラ ス代表等)、クラブ活動においてよい成績を修めた 実績など、学力以外の面でも医師としての資質を る教養科目の重複履修を省いて効率的に医学の専 門教育を行うことにより、医学研究及び医療の実 践に貢献する有為な人材を育成することを目的と して編入学試験を実施している。 1. 募集人員 約 5 名 2. 出願期間 平成 19 年 11 月 1 日(木)から 備えた人材を見出すよう選考に工夫がなされてい る。 1. 募集人員 約 20 名 2. 出願期間 平成 19 年 11 月 1 日(木)から 平成 19 年 11 月 8 日(木)まで 3. 試験期日 平成 19 年 11 月 17 日(土) 4. 試験科目 基礎学力テスト、小論文、 平成 19 年 11 月 8 日(木)まで 3. 試験期日 平成 19 年 11 月 18 日(日) 4. 試験科目 英語、小論文、グループ面接 5. 合格者発表日 平成 19 年 11 月 22 日(木) お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1 金沢医科大学入学センター グループ面接 5. 合格者発表日 平成 19 年 11 月 22 日(木) ■ 編入学試験 直通電話: 076-218-8063 FAX: 076-286-6279 Eメールアドレス: [email protected] ホームページ: http://www.kanazawa-med.ac.jp/ 編入学制度は、医学部以外の分野の大学教育を 平成 20 年度 大学院医学研究科選抜試験要項(抜粋) 1.募集人員 35 名 3.出願期間 2.出願資格 ・大学の医学部、歯学部又は修業年限 6 年の 平成 19 年10 月 22 日(月)から 平成 19 年11 月 2 日(金)まで 獣医学部を卒業した者及び平成 20 年 3 月卒 4.試験期日 平成 19 年11 月 12 日(月) 業見込みの者 5.試験科目 筆記試験(外国語)、面接試験 ・外国において、学校教育における 18 年の課 6.合格者発表日 平成 19 年11 月27 日(火) 程(最終の課程は医学、歯学又は獣医学) を修了した者及び平成 20 年 3 月修了見込み の者 なお、募集人員に満たない場合に、追加募集を 実施することがある。 ・文部科学大臣の指定した者 ・本大学院が個別の入学資格審査を行い、大 学の医学部、歯学部又は修業年限 6 年の獣 医学部を卒業した者と同等以上の学力があ ると認めた者で、24 歳に達したもの ・本大学院が大学の医学部、歯学部又は修業 年限 6 年の獣医学部を卒業した者と同等以 上の学力があると認めた者 お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1 金沢医科大学教学課 電話:(代表)076-286-2211(内線 2522 ) FAX: 076-286-6054 Eメールアドレス: [email protected] 第 131 号/ 2007.9 平成 20 年度 金沢医科大学報 11 看護学部入学試験要項 3 協調性: 周囲に対する協調性や思いやりの心 を持ち、いつも自己啓発を怠らないこと 4 尊重性: 人の尊厳に敬意を持って接すること ができること 5 人間性: 自分を含め、人間をいとおしむこと ■ 推薦入学試験 1. 募集人員 約 30 名 2. 出願期間 平成 19 年 11 月 1 日(木)から 平成 19 年 11 月12 日(月)まで 平成 20 年度「看護学部案内」 3. 試験期日 平成 19 年11 月 25 日(日) 4. 試験内容 適性検査、小論文、面接 5. 合格者発表日: 平成 19 年 11 月 29 日(木) 看護学部アドミッションポリシー (入学者受入方針) ■ 一般入学試験 【教育理念と目標】 1. 募集人員 約 30 名 金沢医科大学看護学部は、人間性豊かな医療人 の育成、知識と技術の追求、人類社会への貢献と いう本学の建学の精神にもとづいて、安全で質の 2. 出願期間 平成 20 年 1 月 7 日(月) から 平成 20 年 1 月 31 日(木) まで 高い信頼される看護の実務を行うことができる人 3. 試験期日 平成 20 年 2 月 14 日(木) 材を養成するために設立されました。 4. 試験科目 英語Ⅰ・Ⅱ、数学Ⅰ・Ⅱ・A、 本学部学生には、看護の質が患者の医療の成否 にきわめて重要な関係をもち、患者の生命に直接 かかわるものであることを十分に心得て、その理 理科選択(化学Ⅰ・生物Ⅰ・物理Ⅰ から1科目選択)、面接 5. 合格者発表日 平成 20 年 2 月 19 日(火) 論、知識、技術を学び、さらに社会における医療、 保健、福祉における役割を認識して、積極的に関 与しつつ学習を進めることが求められます。また、 日進月歩の医学、変化する社会的条件に生涯にわ たって的確に対応できる資質と能力を養うことが 求められます。 【求める学生像】 金沢医科大学看護学部では、上記のような条件 に沿って教育・学習を進めるため、下記のような 資質をそなえた人材を求めます。 1 基礎学力: レベルの高い看護学を学ぶために 必要な学力をそなえていること 2 知的好奇心・持続性: 知的好奇心が旺盛で、 学習への集中力、忍耐力、持続性をそなえて いること お問い合わせ及び入試要項請求は下記へ 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1 金沢医科大学入学センター 直通電話: 076-218-8063 FAX: 076-286-6279 Eメールアドレス: [email protected] ホームページ: http://www.kanazawa-med.ac.jp/ 【学事】 金沢医科大学報 名誉教授の称号授与 12 職を定年退職された先生方に、金沢医科大学名誉教授 の称号が授与された。 名誉教授の選考は、去る 4 月 24 日開催の名誉教授選 考委員会において行われ、山本 達学長の推薦に基づ き、4 月 26 日開催の第 775 回医学部教授会で承認され た。 (庶務課 出雲淳子記) 称号授与された方々は次のとおり。 第 65 号 石川 義麿 前 総合医学研究所共同利用部門 形態機器センター教授 第 66 号 平井 圭一 前 分子細胞形態学(解剖学)教授 第 67 号 松原 純一 前 心血管外科学(胸部外科学)教授 第 68 号 松本 正幸 前 高齢医学(老年病学)教授 左から石川義麿、平井圭一、松本正幸の各名誉教授。 松原純一名誉教授は欠席 平成 19 年 6 月 11 日(月)本部棟 2 階会議室において、 小田島粛夫理事長から本年 3 月 31 日付けをもって教授 平成 19 年度 新任教員オリエンテーション た電子シラバスシステムの入力について、それぞれ説 明がなされた。 第 2 部は新規採用者と昇任者を対象としたもので、 合計 29 名の出席があった。はじめに安田幸雄医学教 育センター副センター長から「教員評価」と題して、 教員評価の必要性と、本学の教員評価の経緯および平 成 18 年度に教授会で提案された改訂案について、教 育、研究、診療の 3 領域でそれぞれ客観的評価を主体 とする評価項目とそれらの重み付けの概略的解説がな された。次いで堀 有行 PBL 実施委員会副委員長(医 学教育学准教授)から「PBL テュートリアル」と題し て、本学の授業として組み込まれている少人数グル ープ学習(PBL テュートリアル)の概要が説明された。 PBL テュートリアルの有効性と問題点について参加 者との討論が交わされた。 最後に堀医療情報部長(医学教育学准教授)から「学 生教育における電子カルテの役割」と題して、本学で 平成 19 年度新任教員に対するオリエンテーション 開発し、臨床実習で使用している学生教育用電子カル が平成 19 年 6 月 27 日(水)午後 4 時 30 分から、病院本 テシステムとその教育効果について説明があり、オリ 館 4 階会議室で行われた。 エンテーションを終了した。 第 1 部は新規採用者を対象としており、24 名の出席 限られた時間内に多くの内容を盛り込んだ企画だっ があった。鈴木孝治医学教育センター長(副学長)の たが、新任・昇任の先生方には、配布資料と併せて、 開会の挨拶のあと、大原義朗教務部長から「医学教育 講師らを学生教育の支援者として利用していただくき の現状および電子シラバスについて」と題して、本学 っかけになったものと思う。 の教育理念、第 101 回医師国家試験の結果、新カリキ ュラムの概要、平成 19 年 4 月からバージョンアップし (医学教育センター 安田幸雄記) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 平成 19 年度 金沢医科大学臨床教授(学外) 委嘱状授与式並びに学外臨床実習に 係る懇談会 13 た。学外臨床施設を代表して南砺市民病院院長倉知 圓先生がお礼の言葉を述べられ盛会裡に終了した。 本学では、平成 7 年度から学生が医療チームの一員 となり、スチューデントドクターとして行動すること を目的とした Clinical Clerkship(CCS )を導入して いる。平成 11 年度からは、大学病院では得られない 実習を体験させるため、学外の医療機関において臨床 平成 19 年 6 月 12 日(火)午後 7 時からホテル日航金 実習を行っている。また、平成 12 年度から受入施設 沢において、学外臨床施設の医師 24 名を招き、山本 の指導医師の方々に対して臨床教授(学外)等を委嘱 達学長をはじめ 13 名の教職員が出席して、金沢医科 しており、被委嘱者数は当初の 13 名から学外臨床実 大学臨床教授(学外)委嘱状授与式並びに学外臨床実 習の充実とともに増え、今年度は 41 名の方々が臨床 習に係る懇談会が開催された。 教授(学外)として委嘱された。 はじめに、山本学長から新任の臨床教授(学外)に 今年度、臨床教授(学外)に委嘱された先生は下記 委嘱状が渡され、引き続き懇親会が行われた。大原義 の方々で、任期は平成 19 年 4 月 1 日から平成 20 年 3 月 朗教務部長から「本学における学外臨床実習」につい 31 日まで。 (庶務課 廣瀬信雄記) て説明があり、和やかな中で活発な意見交換が行われ 西野 知一(千木病院院長) 小森 和俊(公立宇出津総合病院院長) 山口 成良(松原愛育会松原病院院長) 佐藤 秀次(金沢脳神経外科病院病院長) 宮崎 誠示(南ケ丘病院理事長) 京井 優典(国民健康保険志雄病院院長) 岡部美根子(岡部病院院長) 宮谷 信行(町立富来病院院長) 佐々木 誠(金沢赤十字病院院長) 横井 克己(公立穴水総合病院病院長) 絈野 謙介(カセノ内科医院院長) 若林 時夫(石川県済生会金沢病院院長) 倉知 圓(南砺市民病院院長) 髙田 充彦(医療法人社団 宇野気医院理事長) 橋本 琢磨(金沢社会保険病院病院長) 南部 澄(なんぶこども医院院長) 波佐谷兼綱(珠洲市総合病院院長) 伊藤 順(伊藤病院院長) 山田 燦(サンクリニックやまだ院長) 大島 譲二(医療法人くぼじまクリニック理事長) 勝木 建一(やわたメディカルセンター病院長) 近藤 邦夫(近藤クリニック院長) 村山 和夫(北陸中央病院医務局長) 的場 宗敏(的場病院病院長) 北田 博久(らいふクリニック院長) 神野 正博(董仙会 恵寿総合病院理事長) 川崎 英(金沢西病院院長) 中藤 秀明(中藤クリニック院長) 駒井杜詩夫(厚生連高岡病院院長) 藤井 久丈(藤聖会 八尾総合病院理事長) 藤井 博之(博洋会 藤井脳神経外科病院理事長) 轟 清二(とどろき医院院長) 上田 博(芳珠記念病院院長) 竹内 尚人(木島病院理事長) 上野 敏男(浅ノ川総合病院院長) 魚谷 知佳(予防医学クリニック院長) 倉田 孝一(県立高松病院院長) 佐原 博之(さはらファミリークリニック院長) 打林 忠雄(公立南砺中央病院院長) 丸岡 達也(医療法人社団 まるおかクリニック理事長) 前田 敏男(映寿会みらい病院院長) (医学部卒業年度順、敬称略) 【学事】 金沢医科大学報 解 説 解剖学実習解剖体 第 35 回 14 学生主体はなぜ重要か 納 棺式 ― 学生主体の納棺式を行う意義 ― 学生により「〆釘」を行う 天寿会顧問・分子細胞形態学(解剖学)教授 篠原 治道、八田 稔久 挨拶する八田稔久教授 平成 19 年 6 月 27 日(水)午後 2 時 30 分からアナトミ ーセンター2 階実習室において、第 35 回納棺式が分子 細胞形態科学の教職員並びに実習を修了した医学部第 2 学年生の参列のもと厳粛に執り行われた。 はじめに、第 2 学年生中島正人さんの司会進行で開 会を宣言し、各班の学生が 29 体の御遺体一体一体に 献花を行った。続いて学生を代表して伊藤理佳さんが 「お礼の言葉」を述べ、全員で故人のご冥福をお祈り し御遺体に黙祷を捧げた。 次に、各班代表により棺の蓋に釘を打つ「〆釘」が 行われた。分子細胞形態科学八田稔久教授の挨拶では、 今回はじめて行った「〆釘」の意義について、 「しめる ということには二つの意味がある。一つは、実習を終 えてご献体された故人のご遺志が成就した、それを祝 う意味。もう一つは、実習が終わってほっとしている かもしれないが、これが医学教育の最初、医師になる 最初であり、心のゆるみをしめるという意味がある。 一人の人間を解剖させていただいたという経験を、皆 さんの医師としての自立につなげていただきたい」旨 の訓示があった。 最後に各班の学生により順次出棺が行われ閉会とな った。 (教学課 土田壮一記) 2007 年度の納棺式は去る 6 月 27 日(水)午後 2 時 30 分からアナトミーセンター実習室で大原義朗教務部 長を迎え、厳粛かつ滞りなく行われた。納棺式の挙 行は今年 35 回目となるが、以下で述べるように、従 来の形式を大幅に変更して実施した。大学に限らず、 あらゆる組織において 30 年以上もの間、毎年行われ てきた行事の式次第を変えることは大変に困難であ る。ましてこの度の納棺式のように、必要となる予 算が変わり、年度中途での変更とあればことさら困 難となる。にもかかわらず、思い切った変更を支持 して下さった山本 達学長はじめ、煩雑な事務処理に もかかわらず協力を惜しまれなかった教学課の方々 にまず感謝の意を表したい。 以前も今回も一貫している納棺式の基本コンセプ トは「解剖体に対する礼意」である。しかし、この度 の新しい納棺式では「学生主体」を、いわばサブコン セプトとした。第 1 に、納棺式は業者の手を借りず に挙行した。実習室の清掃、解剖台と棺の整列、骨 の納棺は学生自身の手により実施し、納棺式の司会 進行も学生が行うこととした。第 2 に、献花は質素に、 服装は白衣で、整然として礼意を表することを求め た。教員の関与はシナリオの提示など、式として成 立させるための最低限にとどめた。また、今年から は「〆釘」と呼ぶ儀式を納棺式に採用した。この儀式 には様々な宗教的意味づけができそうである(註)。 それらとは一線を画して、金沢医科大学の納棺式に おける意味は『学生が自らの手でお棺の蓋を釘で〆 ることにより、解剖実習の無事終了を祝い、気持ち の上での区切りをつけるとともに、新たな目標に向 かって気を引き締めるため』である。 従来の納棺式では業者が実習室の壁面に白幕を張 り、中央に祭壇を設け、供物を置き、葬送の曲を流し、 解剖学教室員が司会進行した。学生はその下準備と も言うべき実習室の床掃除や解剖台の片付け、丸椅 子の整列などを行った。納棺式においては代表がお 礼の言葉を述べること、花束をお棺の上に安置する ことの 2 つが学生の役割であった。業者の手が入る といかにも「式」らしくなるのは不可避であり、その 分学生の存在はお客さん的にならざるを得ない。ま 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 15 の発展のために献体をし、いかなる見返りも求めない ―を主旨としていた。ここを源流として 1960 年代後 半から特筆すべき献体運動が全国的に広まった。全国 の医学校には次々と献体組織が作られ、献体の共通 綱領「無条件・無報酬」は医学・医師教育の精神的基 盤に通じるものとして位置づけられるようになった。 『献体するのは(刑務所や遊郭といった)塀の向こう側 の人々ではなく、塀のこちら側の人々、つまり諸君ら の親兄弟や友人知人であってほしい。そうして初めて 医学生は医学や医療を直視できるようになる(山田致 知金沢大学医学部解剖学教授、故人) 』 という教育理 念のもとに献体運動が推進された。その結果が献体法 成立(1983 年)である。また、教育の現場では、献体 た、きちんとした納棺式挙行自体が目的となった感が 組織の方々と医学生との積極的な交流が図られた。自 あり、学生に対しては『これだけ正式な行事なんだか 分たち医学生が解剖するのは決して特殊な人々ではな らきちんとしなさい』といった、いわば管理的な意味 く、自らの意思により、無条件・無報酬で献体の意志 合いが濃くなってくる。かつてある教授が「式典に参 を明らかにした我々の隣人である、との確かな事実を 加させることによって、世の中のしきたりや礼儀作法 認識するためである。 に気付かせる教育効果が本学の学生にとっては大変重 話をもとに戻そう。金沢医科大学における納棺式の 要である」と言われたことがあった。そういった意味 サブコンセプト 「学生主体」は、この献体の理念およ でも、従来の納棺式のサブコンセプトは「学生管理」 びその教育理念を敷衍したサブコンセプトでもある。 の色彩が濃かったかもしれない。 献体に関する行事に学生が参加することにより、献体 こうして今年、納棺式における「学生主体」の形式 者と身近に接し、その体験をとおして献体の理念を自 は整った。しかし、これで事が足りたわけでは決して 然に吸収し、継承して医師となっていく、それが「学 ない。 「学生主体」には、過去の献体運動と密接に結び 生主体」の究極的な目標である。金沢医科大学設立の ついた重要な面があり、その面を教育の中で実践して 目的は「良医の育成」である。どういう医師が良医か 初めて「学生主体」は意味を持つ。詳細については稿 を改めて述べるが、ここでは解剖史の一断面を示し、 は語るに難しいが、献体の理念と無関係ではありえな い。その意味で、いかにして納棺式のみならず、天寿 「学生主体」の意義や目標を明らかにしておきたい。 会の総会などで学生が主体的に参加できる機会を作る わが国の解剖学書は杉田玄白・前野良沢らの「解体 かかがこれからの課題になると思われる。 新書」に始まることは誰でも知っているが、彼らが検 分した遺体は刑死人のそれであった。自らの意思で死 註)蓋棺の後に蓋を棺に釘でとめる儀式は「釘打ち」 後の解剖を願い出た、いわゆる最初の篤志献体は美幾 「締め釘」 「止め釘」などと呼ばれ、通常は石で釘を打 と呼ばれる女性によるが、美幾は遊女であった。彼女 つ。石を使うのは、石に宿る力により死霊が棺から出 が献体した先は東校と呼ばれた今の東京大学医学部で るのを防ぐといった意味や、石は三途の川原の石を意 ある。その仔細はともかく、献体により、彼女の実 味し、これで釘を打つことにより故人が無事に冥土へ 家は東京大学から相当額の謝礼を受け取り、これ以 たどり着けるよう願う意味があるなどとされる。浄土 降、献体には謝礼がつきものとなったことが記録に残 真宗ではこの儀式を教義に反するものとしているが、 っている 1 )。手みじかに言えば、解体新書が世に出 それでも地方によっては行われている。石川県内でも た 1774 年からわが国初の献体組織「白菊会」ができた 葬儀にはこの儀式を行う地域がある。なお、金沢医科 1955 年に至るまでの約 180 年間、解剖体はほとんどの 大学医学部の納棺式ではこれを「〆釘」と呼び、釘を 場合、刑死人、行路病者(いわゆる行き倒れ)、遊女、 打つのに金槌を使用し、呼び名および実施方法におい 金銭めあての売体者などであった。しかし念のため言 ても宗教的な儀式からは一線を画すための努力をして っておくが、これは何もわが国だけのことではない。 いる。 イギリスは長い人体解剖学の伝統を持つ国の 1 つであ 1 )小川鼎三: 『 医学の歴史』中央公論社、1997 年 るが、この国でもわが国と大同小異だった時代がある。 2 )日本解剖学会 解剖体委員会編: 『わが国の献体』 わが国の今に見る献体運動の基盤となったのは 日本解剖学会刊、1984 年 1955 年 8 月 17 日、東京大学医学部に発足した「白菊 会」である 2 )。真の意味での献体―自らの意思で医学 【学事】 金沢医科大学報 医学部 平成 19 年度医学部第 1 学年 早期臨床体験実習 16 ② 各施設に出向いてのオリエンテーション: 21 日(月) ③ 学外施設での実習・学内実習: 22 日(火)∼ 25 日(金) ①では臓器機能再建学(小児外科学)小沼邦男講師 と中島素子保健師に実習の心構え、注意事項について 話をしていただいた。③は 2 組に分かれて交互に実施 した。学外実習は上記の 14 施設に今年もご協力いた 実習期間:平成 19 年 5 月 21 日(月)∼25 日(金) だいた。学内実習では野間比南子先生(ひろびろ福祉 〈体験実習でお世話になった施設〉 金 沢 市/ひろびろ福祉会、石川療育センター、 医王病院、千木病院、千木町ケアセンター 七尾方面/鶴友苑、青山彩光苑、和光苑、 エレガンテなぎの浦 小 松 市/小松療育園、陽光園 能 美 市/芳珠記念病院 野々市町/金沢脳神経外科病院 内 灘 町/内灘温泉病院 会)の講演、ビデオ「奇跡の人」の鑑賞、福祉に関する 医学生であることの自覚を促し、学習意欲を高める 考えた 1 週間はこれまでなかったことと思われる。そ ために、初年時教育の一つの柱として導入されたのが れだけに今後の学業に大きな推進力を与えていただい 早期臨床体験実習である。本年も 1 学年生を対象に次 たのではないかと期待している。 のように実施された。 ① 事前のガイダンス: 5 月 19 日(土) 医学部第 3 学年 第4回 白衣・聴診器授与式 パソコン検索を行った。 学外実習は集合が早朝で、毎年、学生の遅刻が気に なるところであるが全員定刻に現地に到着し、一人の 落伍者もなく無事終えることができた。先日、各施設 へお礼の挨拶に行き、学生の実習の様子を伺ってきた が、概ね評価もよく特に問題はなかったということで 担当者としてほっとしている。多くの学生にとって初 めての経験で学ぶことも多く、福祉についてこれほど おわりに、ご協力いただいた関係各位、教学課の皆 様に厚くお礼申し上げたい。(第 1 学年主任 堀 功記) 目指している。授与されたイニシャル入りの聴診器は 後援会橘会から寄贈されたものである。 授与式には平成 19 年度第 3 学年生 94 名が参加し、 山本 達学長から学生代表の伊藤奈緒子さんに白衣と 聴診器が授与された。壇上に上がった伊藤さんが白衣 白衣・聴診器授与式は、平成 19 年 4 月 9 日(月)午前 を着用し学長から聴診器を首にかけてもらうと、参加 11 時から本部棟 4 階講堂で厳粛な雰囲気の中で執り行 者全員から大きな拍手がおこった。続いて学長から式 われた。この授与式は今年で第 4 回を迎える。 辞、大原義朗教務部長から挨拶が述べられ、次いで久 第 3 学年において診察実習や救急車同乗体験実習な 藤豊治橘会会長からの祝辞が学年主任の栂 博久教授 ど学習の場が診療現場に直結したものとなることか により代読された。学生を代表して伊藤 歩さんが謝 ら、白衣と聴診器を贈ることにより医師を目指す医学 辞を述べ、最後にジュネーブ宣言を朗読して誓いの言 生としての心構えの育成と勉学への更なる動機付けを 葉とした。 学長から白衣と聴診器が渡される学生代表の伊藤奈緒子さん 謝辞を述べる学生代表の伊藤 歩さん (第 3 学年主任 栂 博久記) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 17 プ討論とは違った明るく楽しい学生の姿を見ることが 看護学部 できた。 新入学生 宿泊研修 午後 8 時からは研修グループに分かれて「自分の将 来の夢とその実現方法について」を課題にグループワ ーク研修が行われた。グループワーク研修では、自分 の意見を他者に伝え、他者の意見を聞き、質問、感想、 本学看護学部第一期生の宿泊研修が、平成 19 年 5 月 助言を述べることで、相互理解を図ることを目標とし 22 日(火)、23 日(水)の 2 日間、学生 64 名、教職員 6 て企画した。自分の就きたい職業、専門分野、あるい 名が参加し、羽咋市の休暇村能登千里浜を主な会場と は結婚や趣味など、それぞれの将来の夢を語り合いな して実施された。 がらの活発な討議が夜遅くまで行われ、グループごと この研修は、これから学生生活を送る看護学部新入 に意見をまとめていた。 生に対して、集団生活を通して人との交流を広め、コ 2 日目は、前日討論した「自分の将来の夢とその実 ミュニケーション能力を養い、学生・教職員間の親睦 現方法について」の内容を各グループから発表した。 を図ることを目的として行われた。 グループ以外の学生から、発表内容に対する質問、感 1 日目は開会式の後、自分の健康管理ができるよう、 想あるいは助言などが活発に述べられた。仲の良い学 食生活の基本を学ぶことを目的とした「食育研修」が 友のみならず、今まで交流の少なかった学友もどのよ 行われた。食育研修では、研修グループに分かれて、 うな夢を持っているのかを知り、クラス間の相互理解 日常の食生活を振り返りながら、様々な食品のカロリ ができたものと考えている。 ー値を学び、日々の食事のカロリーや自分に必要なカ 発表終了後、大学近郊の内灘町サイクリングターミ ロリー計算などをグループごとに討論した。研修に引 ナルに移動し、最後の企画であるバーベキューを行っ き続き昼食を摂り、食育研修で学んだ知識を基にして、 た。ここでは今回研修に参加できなかった教職員に参 食品の種類や量などを考えた。一人暮らしをはじめた 加いただき、学生・教職員が 9 つのテーブルに分かれ 学生も多く、食事管理の大切さを学んだようであった。 てバーベキューをして、学生と教職員の交流を図った。 午後からは、羽咋市の洞谷山永光寺にて「座禅体験」 が行われた。座禅体験は、約 700 年前に建立された古 刹の歴史と幽遠な環境に身を置き、自分を見つめ直し、 尊い命をかみしめ、生きることの意義を考えてほしい いずれのテーブルも会話が弾み、食事も交流も楽しめ たようであった。 最後に、塚田トキヱ教授の閉会の挨拶があり 2 日間 の宿泊研修が終了した。 と企画した。約 1 時間の座禅を体験したあと、屋敷監 研修旅行後提出されたアンケートには「宿泊研修は 寺から自らの体験や命の尊さ、人との縁の大切さなど 全体を通してとても意義があった」 「多くの学友とコ を中心とした講話をしていただき、自らを見つめ直し、 ミュニケーションが図れた」 「同じ看護の道を進む学 自らの将来を考える機会になったようだ。 友と、将来のことについて話し合う機会が得られて良 夕方の自由時間では、千里浜の海岸で水遊びをした かった」などの感想が多く記載されていた。 り、宿泊施設内にある露天風呂に入浴したり、あるい 本年度開設された看護学部の最初の大きな企画であ は往復1時間をかけて気多大社まで行ったり、それぞ ったため、準備不足、経験不足など様々な課題があっ れしばしの休息を楽しみ、夕食となった。 たが、学生、教員で協力してとても有意義な宿泊研修 夕食では、学生が事前に企画したビンゴゲームやカ であった。 (看護学部 甲野裕之記) ラオケなどの催しが賑やかに行われ、研修でのグルー 座禅体験 グループワーク研修 バーベキュー 【学事】 金沢医科大学報 附属看護専門学校 第 20 回 戴帽式 18 述べています。 看護がなすべきこと、それは自然が 患者に働きかけるに最も良い状態に患者をおくことで ある。看護とは、新鮮な空気、日の光、暖かさ、清潔 さ、静けさを適切に整え、また食事内容を適切に選択 して、患者の生命力の消耗を最小限にするように整え ることを意味します みなさんの心の中にナースキャ ップを着け、ナイチンゲールの看護の心を受け継いで いってほしい」との式辞が述べられた。 続いて高島茂樹病院長から「皆さんは看護専門学校 の最後の学生となるわけですが、幅広い人間性豊かな 教養と優れた看護技術を身につけた、患者様から信頼 される看護師となって有終の美を飾られることを切に 期待しています」との祝辞があり、戴帽生の出身高校 の恩師を代表して能都北辰高等学校井上正浩教諭から 「高齢化社会、福祉重視社会などの社会構造の変化か らくる医療現場の多様化、看護師を取り巻く環境の変 分火したキャンドルを手に志も新たに 化は極めて激しく、さらに社会からの期待も非常に大 きなものがあります。社会を支えるという責任感と大 平成 19 年 6 月 15 日(金)午前 10 時から附属看護専門 きな自信をもってがんばっていってほしい」との祝辞 学校第 20 回戴帽式が本部棟 4 階講堂において行われ が贈られた。これに対して戴帽生代表の佐野 綾さん た。病院での実習生活に入る 2 年生 64 名が戴帽し志を が「私たちの看護を必要としている人々の幸せのため 新たにした。 に、今まで以上に勉学に励み、努力します」と誓いの 伊川廣道学校長が一人ひとりにナースキャップをか ぶせ、戴帽生はキャンドルを手にナイチンゲール誓詞 を声高く読み上げた。伊川学校長から「ナイチンゲー 言葉を述べた。 式後には出席された出身高校の恩師と学生との交流 がもたれ、和やかなひとときを過ごした。 (看護専門学校事務課 中新 茂記) ルは『看護覚え書き』の中で看護について次のように 附属看護専門学校 平成 19 年度 想定で訓練 が行われた。 4階 調 理 室で発炎筒 が点火され、 看護専門学校学生寮の防火訓練が、平成 19 年 6 月 最寄りの寮 21 日(木)・22 日(金)の両日にわたって、通学生も加 生が「調理室 わり実施された。この訓練は学生寮の火災発生時の寮 が 火 事 」と 生の消防活動と消火器具使用方法を理解してもらうこ 大声で連呼、 とを目的としている。 火災報知器のボタンを押す。1 階宿直室に本部が設置 6 月 21 日 16:30∼ 実施前説明会 され、防災センターに通報するとともに構内放送をす ①ビデオ「火災について」供覧 る。4 階では消火器および消火栓の放水により消火活 社会に必要な防火知識を分かりやすく解説し、火事 動を開始。各階から消火器が運ばれ消火を行うが、延 の怖さ等効果的に防火について学んだ。 焼の恐れがあり、各自素早く階段から学生食堂に避難。 ②防火訓練実施要領および役割分担の説明、寮内の消 まもなく内灘消防隊が到着、鎮火となった。 火設備の説明。 最後に内灘消防署から「この訓練を機会に、万一の 6 月 22 日 16:30∼ 防火訓練(通報・消火・避難)の実施 場合は持てる力を十分に発揮してほしい」との講評を 学生寮 A 棟 4 階の調理室から出火、初期の消火活動 受けた。なお、今回消火器の操作訓練は雨のため中止 にもかかわらず延焼の恐れがあり、避難を要するとの となった。 (看護専門学校事務課 中新茂記) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 19 学生のページ 医学部 平成 19 年度医学部早期臨床体験実習レポートから 実習先: 金沢脳神経外科病院 (脳神経外科専門病院) 澤村 直彦(第 1 学年) 3)実習の総括 今回、実習に先立って、先生方は「自分の無力さを 痛感してきなさい」とおっしゃっていた。実際、医療 の知識がほぼ皆無な自分たちができることなんてほと んどないと初めからわかっていた。そして、無力なが 1)実習 2 日間について 今回、入学して初めての臨床 らも 2 日間精一杯やらせていただいた。看護師さんた ちの様子を見て実感したことは、いかに看護師さんた 体験実習ということで、僕たち ちが患者さんたちのニーズに応えようとしているか、 は野々市町にある金沢脳神経外 いかに気持ちをわかろうとしているか、という姿勢で 科病院で看護師の方々のお手伝 ある。もちろん医療の知識が皆さん豊富であることは いなどをした。 ミニカンファレンスなどでよくわかったが、本当に現 振り返ってみてまず思い出されるのは、病院の全ス 場でモノをいうのは患者さん一人ひとりを理解しよう タッフの多忙さである。僕の担当したフロアの患者さ とする気持ちであるとわかったのだ。看護師さんたち んは、身体の左右どちらかもしくは両方に麻痺がある は、患者さんの様子を見ただけで、今何をしてほしい ため、リハビリの時だけでなく、トイレや食事などさ のかを簡単にあててしまうことが結構あるのだ。もち まざまな状況において助けを必要としていた。中でも ろん完璧にわかることはないし、たまたま当たること 僕が最もよく出入りしていた 501 号室に入院中の患者 もあるのだろう。経験面も大きいのかもしれない。し さんは呼吸することが不自由で、話すことができない かし、看護師さんたちに共通していることは、患者さ 方ばかりなので、看護師さんたちのケアもかなり手厚 んの目線で、患者さんに触れて語りかける姿勢である。 く行われていた。オムツ交換や鼻チューブからの栄養 そういった姿勢が患者さんを安心させ、結果的には患 注入、吸痰などスタッフの方々が休むことはほとんど 者さんの信頼を得る、ということは言うまでもないだ なく、めまぐるしく働いている姿が印象的だった。 ろう。 そんな忙しい中、看護師の皆さんをはじめ病院のス 医療従事者として大切なのは、単に仕事だからとい タッフの方々は、何もわからない僕たちにいろいろと う理由で動くのではなく、患者さんの全てを受け入れ やさしく教えてくださった。自分にとって、今回の実 る精神でヒューマンコミュニケーションを実践するこ 習が実り多いものになったのは、皆さんの協力が非常 となのであろう。医師は患者さんに医療を与える側で に大きかったためだと改めて思うのである。 あることは確かであるが、同時に常に患者さんから学 2)2 日間で得たもの んでいる、ということもなんだか納得できた気がした。 はっきり言って、この 2 日間でわかったことは医療 これから医師の道を志す僕たちは、今回得たこと 相 の過酷さと難しさである。特に 1 日目は慣れない環境 手を理解しようとする精神 を常に胸に抱き、精進し だったせいか、お昼を過ぎてからずいぶんとバテてし ていかなくてはならないだろう。初めてのこの実習を まい、入浴補助の際には気が遠くなりそうなぐらい疲 ずっと忘れることなく、医師の道に迷った時はこの原 れがたまってしまった。総てが初めての経験で、新鮮 点に戻って、まっさらな気持ちでリスタートしたいも であると同時に、手を抜きたくても抜けない状況にあ のである。 ったのである。そういう意味ではかなり充実した 2 日 間だったと言える。また、患者さんと向き合うことが とても難しかった。話すということができない患者さ んもたくさんいて、彼らが何を求め、何を訴えようと しているのかが全くと言ってよいほどわからなかった のだ。 【学事】 金沢医科大学報 20 学生のページ 実習先: 社会福祉法人松原愛育会 も反応してもらえない、相手の方が何を考えているの かわからないといった精神面でのつらさを感じ、反省 石川療育センター 点だけが残る一日でした。翌日は、前日の反省と介助 (重症心身障害児(者)施設) への慣れから、入所者の心の面にも触れたいと思い、 井上 裕介(第 1 学年) 何気ない表情やちょっとしたしぐさにも注意深く目を 配るよう心がけました。散歩の際に、手を握り返して くれたことや私と目が合ったときに笑顔を浮かべたよ 【実習目的】 臨床現場での見聞と体験を通 じて医療を学ぶモチベーション うに感じ取れたことなどは、私にとって大きな励みと なりました。 を高めること。患者の立場に立 今回の早期臨床体験実習を通して、受身の姿勢では った医療、医療人の人間性、医 なく何事も主体的に取り組み、実際に目で見、肌で触 療人・患者関係に触れ、接遇技 れることによって入所者それぞれの表情や感情を感じ 術を身につけること。 取ろうとする姿勢の重要さに気づきました。これは、 今後の医師としての医療行為の中でも活かしていきた 【内容】 いと思います。 1 日目(5/22 ) 9:00 申し送り 9:30 利用者とコミュニケーション 10:00 オリエンテーション 11:00 排泄援助 11:30 食事援助 12:30 休憩 13:30 活動援助・入浴着脱援助 14:00 活動援助 14:30 間食援助 15:30 利用者とコミュニケーション ナースセンターで記録 16:00 利用者とコミュニケーション ナースセンターで記録 16:30 利用者とコミュニケーション 2 日目(5/23 ) 申し送り 利用者とコミュニケーション 活動援助(ドライブ・周辺散歩) 排泄援助 食事援助 休憩 反省会 ナースセンターで記録 す。しかし、これから医師を目指す私たち学生にとっ 17:00 退勤 て、そうした弱者の視点に立って考えるということは 退勤 間食援助 ドライブ 【全体を振り返って】 福祉というと、これまでは高齢者問題であるとい う見方が強く、それゆえに、障害者がいて、そうした 方々を受け入れる施設があるということは知っていて もその実態まではよく知りませんでした。また、本や テレビなどで多少は知っていても、実際の入所者の息 づかいや体温までは分からず、今回の実習でとても貴 重な経験をさせていただきました。また、一方的に教 え込まれることに慣れてしまっている私たち学生にと って、 「主体的に取り組む」 、 「自ら気づく」ことを学ん だ実習だったと思います。 障害者というとマイナスの面ばかりが言われがちで 【何を得たか】 頭では理解していても実際に行動で示すということは 早期臨床体験実習を振り返ってみて私が感じたこと 容易ではなく、この体験実習を通して少しでも弱者の は多々ありましたが、特に印象に残ったのは、施設の 気持ちが分かれればいいなと思いました。そして、家 指導員の入所者や来所者の方々に対する姿勢でした。 庭では両親が担うケアを、施設では看護師や作業療法 入所者や来所者の多くは知的および身体的に障害が重 士、指導員が行ない、医師を含めたチーム医療で入所 く、コミュニケーションが困難な方ですが、施設の指 者の方々の生きていく姿を援助することが医療の原点 導員や職員は、一人の対等な人間として、礼儀正しい であると感じました。医師は治療を優先しがちですが、 言葉遣いと態度で向き合われていました。私は、早期 そこでは人間が素材として扱われてしまう可能性があ 臨床体験実習に臨むにあたり、真摯な対応を心がけよ り、障害を持った人も心がある人たちであること、人 うと思っていました。しかし、実際に実習の場に立っ 間であることを、改めて感じました。 てみると、すべての事が初体験で何をどうしたらよい のか、自分よりも目上の入所者や来所者とどう接した らよいのか、どこまで接したらよいのか戸惑うばかり でした。 初日は、とにかく職員のされていることを覚えよう とするのに必死で、何もできない、自分の問いかけに 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 21 学生のページ 【何を得たか】 実習先: 千木病院 (療養型病床群併設施設) 望月 裕一朗 (第 1 学年) 私は千木病院の実習を通じて、ターミナルケアの重 要性とヘルパーさんの仕事の重要性を実感した。ヘル パーさんは、朝 9 時から夜 6 時過ぎまで、お昼休みを 除いてほぼ働きっぱなしであった。年齢も私の母と同 【概要】 ①学習目標 年代の方が多く見られ、おむつ交換や入浴介助といっ た大変肉体に負荷のかかる仕事を的確かつ迅速に行っ 社会における医療と福祉・介 ている姿を見て、私はヘルパーさんに尊敬の念を抱い 護の接点について、早期に実地 た。このような方々がいるからこそ、今の医療は成り 体験をすることにより理解を深 立っているのだと強く実感した。 め、将来医師となるために必要 な学習の動機付けを行う。 ②実施期間 平成 19 年 5 月 24 日、25 日 【全体の感想】 今回の早期臨床体験実習を経験できて、とてもよか ったと思っている。なぜなら、もしこのような機会が なかったら、私は現在の日本の医療の現状を認識しな ③実習施設 いまま医師になる可能性があったからだ。私は今まで 千木病院 このような高齢者の慢性疾患治療を行う病院を訪れた 【内容】 ことは一度もなく、ましてや自分一人では生活困難な まずはじめに図書室で、看護部長さんから実習の手 方とも接する機会がなかったため、現在の日本が高齢 順、実習に取り組む姿勢、千木病院の担う役割につい 化の一途を辿り、介護の重要性は日を追う毎に高まっ て話しを聞いた。 「千木病院に入院されている方はほ ていると知識では知っていたものの、肌でそれを感じ とんどが人生の最後を迎えられる方であり、私たちは る機会はなかったのだ。しかしこの実習によってそれ そのようなお年寄りを支えるために日々きめ細かい看 を肌で感じることができ、これからの医療のあり方に 護と介護サービスを提供しています」と看護部長さん ついて深く考えることができた。私は将来医師になる。 は言っておられた。次に各階に移動し、今回お世話に その時ここで得たチーム医療の重要さ・高齢者のケア なる皆さんに挨拶をして早速実習が始まった。 の仕方など様々な知識は、確実に私の糧になると思う。 まずはじめにおむつ交換をした。最初はヘルパーさ んがしているのを見学していたが、途中からヘルパー さんに混ざって一緒におむつ交換をした。正直、最初 はたいへん衝撃を受けた。臭いがきつくて、思わず鼻 をつまみそうになった。しかしその中で、ヘルパーさ んがおむつを次々と手際よく替えていく姿を見て、一 番若い自分が弱音を吐いてはいけないと思い一生懸命 頑張った。一緒にペアを組んだ方が丁寧にやり方を教 えてくれたので、とてもやりやすかった。 午後からは入浴介助をした。まず、病室からお年寄 りを一人ずつベッドごと浴室に移動させた。浴室では 一人しか入浴できないため、浴室の前で順番を待つ。 服を脱がせ、仰向けのまま浴室に移動。そこで身体を 洗い、寝たきりの人専用のお風呂に約 1∼2 分浸かる。 入浴が終わったら身体をタオルで拭き、服を着せ、髪 をドライヤーで乾かし、元の病室へ運ぶ。お年寄りが 約 30 人程入浴するので、これを約 30 回ローテーショ ンする。途中ヘルパーさんに麦茶をいただき大変有り 難かった。 医療は医師だけでは成立しない。極めて当たり前のこ とだが、それをこの日ほど痛感した日はない。 今回お世話いただいた皆様、本当にありがとうござ いました。未熟者の私に対して、懇切丁寧に教えてく ださったヘルパーや看護師の皆さんに、大変感謝して おります。この経験を生かし、人様のお役に立つ立派 な医師になることが皆さんへの恩返しになると思いま すので、これから一生懸命勉学に励みたいと思います。 【学事】 金沢医科大学報 22 学生のページ 医学部 目は、金沢大学 6 年の杉原さんが臨床実習で実際に遭 遇した患者さん(高齢者、主訴は倦怠感、高 K 血症) 「北陸勉強会」 で、野村先生のアドバイスのもと提示された。2 症例 目は New England Journal of Medicine に掲載された 高多 佑佳 (第 5 学年) 2) Massachusetts General Hospital の症例 (小児、主 訴腹痛、卵巣茎捻転)で、福井大学 5 年の佐藤さんが すでに本学報 125 号(昨年 1 月)で紹介された「北陸 勉強会」について、ここではその最新の内容と状況を 提示した。 金沢大学のメンバーの尽力で実りある 1 日となっ た。野村先生のレクチャーでは、臨床実習だけでは 報告する。 1) 2007 年 7 月 8 日、金沢大学主催の「北陸勉強会」 が 具体的に把握できない「医師の思考過程」をゆっくり、 金沢大学医学部で開催され、北陸各地から総勢約 40 とても楽しく教わることができた。集まった仲間から 名の学生が集まった。本学からは 13 名(6 年 2 名、5 年 勉強への刺激を受けたと同時に、症候に対するアプロ 5 名、4 年 2 名、3 年 1 名、2 年 1 名)が参加した。 ーチのしかたなど、実際に使えるように知識を整理す 今回のゲストレクチャーは、金沢大学医学部附属病 るという勉強を重点的に行おうと強く感じた。お忙し 院総合診療部の野村英樹先生による「EBM 入門」。 医 い中、お付き合いいただいた野村先生、主催の金沢大 師は、ある検査をするか否かをどのように決定してい 学の皆さん、ありがとうございました。 るのか 、 どこまで確からしくなったら診断を下せる のか など、日常経験的に頭の中で処理されることの 多いこれらの心的過程を、科学的に説明していただく と同時に、データベースから適切な evidence を検索 し活用する方法について、基本的なことを教えていた だいた。 続く症例勉強会では、学生は 7 人ほどのグループに 分かれ、先ほど習った「検査前確率」や「尤度比」を意 識しながら、患者さんの来院から診断までの過程につ いて、病態をメインにディスカッションした。1 症例 北陸勉強会のメンバー 1 )北陸 3 県 4 大学(富山大、金沢大、福井大、本学) プラスαの医学生を中心に、ほぼ月 1 回のペースで開 催。午前中はゲスト講師によるレクチャー、午後は学 生による症例提示(平均 2 症例)という形式が主。参 加は学年・大学を問わない。勉強会の情報は ML 上で 配信される。ML 登録希望者は 5 年高多(ma4-5037@ kanazawa-med.ac.jp )まで。 2 )McGee DM et al.: A 10-year-old girl with recurrent bouts of abdominal pain. N Engl J Med 2003;349:486-94. 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 23 学生のページ クラブ活 動:ゴルフ部 動: ドされ、学生と先生方との距離が縮まった。今後さら に多くの教職員の方々と交流する機会が多くなればと 思う。 第 17 回 医科大オープン 今大会では私が学生の部で優勝できた。これはハン ディキャップ制の結果である。ハンディキャップ制で は多くの人に優勝のチャンスがでてくるので、熱の入 6 月 1 日(金)に、恒例の医科大オープンが開催され った大会となりとても良い制度だと思う。この制度で た。教職員 34 名、学生 31 名が参加し、天気も曇りか ますます多くの学生がゴルフに関心を持つようになる ら晴れと良いコンディションのなかで充実したコンペ ことを期待したい。 夏季に入ると北陸戦、西日本医科学生総合体育大会、 となった。 始球式は、昨年 1 年生ながら見事に優勝した高圓瑛 そして西日本医歯薬新人戦と大きな大会が続きます。 博君(ゴルフ部)が参加するなど、若々しく活発な雰 練習に励み次回はグロスでよい結果が残せるようにし 囲気となった。今年度は、学生と一緒に山本達学長、 たい。 (ゴルフ部・医学部第 2 学年 西田翔一記) 友田幸一教授、古家大祐教授、笠間孝一課長がラウン 《本学スタッフ新刊著書》 佐久間 勉 著 新呼吸器外科症例集 呼吸器外科の医師国家試験対策用としてまとめ た問題形式の症例集である。問題数は 108 問で、 341 枚の画像が含まれている。医師国家試験問題は 金沢医科大学出版局 A4 判、189 頁 定価(本体 1,500 円 + 税) 2007 年 6 月 1 日発行 ISBN978-4-906394-33-3 年々臨床実地問題が重要となっている。この書は 医学部 5、6 年生が国家試験にむけた学習をする際 に大いに役立つとともに、症例画像集として臨床 研修医にとって貴重な研修資料となると思われる。 (呼吸機能治療学(呼吸器外科)佐久間勉記) 金沢医科大学報 24 学 術 次に、過去 1 年間(2006 年 【特別講演】 金沢医科大学医学会 1 月∼12 月)に公表された英 文論文に対する論文表彰が 第 33 回総会 第 43 回学術集会 行 わ れ、 下 記 の 8 名 に 賞 状 と副賞が授与された。 学術集会においては、梅 原久範教授(血液免疫制御 金沢医科大学医学会第 33 回総会並びに第 43 回学術 学)の特別講演「リピッドラ 集 会 が、 平 成 19 年 7 月 14 日( 土 )午 後 1 時 30 分 か ら、 フト−細胞活性化シグナル 病院新館 12 階大会議室において開催され、81 名の参 の足場−」をはじめ、平成 加があった。 18 年度学長賞受賞者、米山 梅原久範教授 山本 達会長の挨拶の後、古家大祐理事(庶務会計担 智子協力研究員、唐澤紀幸助教の講演および一般口演 当)から、平成 18 年度の事業および決算、平成 19 年 15 題の計 18 題が発表され、発表ごとに活発な質疑応 度の役員、事業予定および予算について報告があった。 答が行われた。 (医学会集会担当 栂 博久記) ◇論文表彰 対象論文: Intrahepatic sarcomatoid cholangiocarcinoma of round cell variant: a case report and immunohistochemical studies. Virchows Arch. 2006; 449: 585-590. 島村英理子 〈分子細胞形態科学(解剖学)講師〉 対象論文: Furanonaphthoquinones cause apoptosis of cancer cells by inducing the production of reactive oxygen species by the mitochondrial voltage-dependent anion channel. Cancer Biol Ther. 2006; 5:1523-1529. 波多野栄重 〈運動機能病態学(整形外科学)助教〉 赤井 卓也 〈脳脊髄神経治療学(脳神経外科学)准教授〉 対象論文: Treatment of craniosynostosis by distraction osteogenesis. Pediatr Neurosurg. 2006; 42: 288-292. 市堰 徹 〈運動機能病態学(整形外科学)助教〉 対象論文: Oxidative stress by glutathione depletion induces osteonecrosis in rats. Rheumatology (Oxford). 2006; 45:287-90. 大黒 正志 〈高齢医学(老年病学)助教〉 対象論文: Converting enzyme inhibitor improves reactive hyperemia in elderly hyperten-sives with arteriosclerosis obliterans. Hypertens Res. 2006; 29:655-663. 佐藤 勝明 〈病理病態学(病理学Ⅱ)講師〉 【学長賞受賞講演】 米山智子協力研究員 対象論文: Expression of ADAMTS-4 (aggrecanase-1) and possible involvement in regression of 1umbar disc herniation. Spine. 2006; 31:1426-1432. 福井 清数 〈運動機能病態学(整形外科学)助教〉 対象論文: Glucocorticoid induces micro-fat embolism in the rabbit: a scanning electron micro-scopic study. J Orthop Res. 2006; 24:675-683. 三浦 克之 〈健康増進予防医学(公衆衛生学)准教授〉 対象論文: Dietary factors related to higher plasma fibrinogen levels of Japanese-Americans in Hawaii compared with Japanese in Japan. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2006; 26:1674-1679. 【一般口演】 唐澤紀幸助教 林 伸彦助教 島崎猛夫助教 吉田純子講師 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 25 【一般口演】 登坂由香助教 淺倉慶子(5 学年学生) 友田幸一教授 下出祐造助教 立花 修准教授 金山景錫講師 金沢医科大学医学会第 43 回学術集会プログラム 〔平成 19 年 7 月 14 日(土)13:00 ∼ 17:00 〕 ◇特別講演 座長:栂 博久教授 リピッドラフト−細胞活性化シグナルの足場− 血液免疫制御学(血液免疫内科学)教授 梅原久範 ◇学長賞受賞講演 座長 芝本利重教授 1. Dietary intake of fatty acids and serum C-reactive 2. protein in Japanese 健康増進予防医学(公衆衛生学)協力研究員 米山智子 Hepatic pre-sinusoidal vessels contract in anaphylactic hypotension in rabbits 侵襲制御学(麻酔学)助教 唐澤紀幸 ◇一般口演 第1群 座長:元雄良治教授 1. B 型肝炎に対する抗ウイルス療法の効果について 消化器機能治療学(消化器内科学)助教 林 伸彦 2. 塩酸ゲムシタビンと GSK3 β 阻害剤併用による膵 癌細胞の増殖抑制効果とその分子機構(S2006-10) 腫瘍治療学助教 島崎猛夫 3. カルシウム拮抗薬アムロジピンのがん細胞増殖抑制 作用(S2005-16 ) 生体情報薬理学(薬理学)講師 吉田純子 4. むち打ち症患者を対象としたチューイングテストに おける、心血管系反応と痛み、および咬筋の組織内 ヘモグロビン動態(海外留学) 社会環境保健医学(衛生学)助教 登坂由香 5. タイラーウイルスのマクロファージ内増殖における * L 及び L 蛋白の役割 生体感染防御学(微生物学) 医学部第 5 学年学生 淺倉慶子 第2群 座長:小坂健夫教授 6. ハイパーミラーを用いた鼻科内視鏡手術スキルトレ ーニングシステム 感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)教授 友田幸一 7. 甲状腺手術における NIM-EMG 気管内チューブを 用いた術中反回神経モニタリング 感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)助教 下出祐造 8. 先端巨大症に対する、術中 GH 迅速測定の有用性の 検討―経蝶形骨洞下垂体手術時の術中 GH 値に対す る影響― 脳脊髄神経治療学(脳神経外科学)准教授 立花 修 9. 生化学的・分子遺伝学的手法による顎関節症の発症 メカニズムの解明(C2006-2 ) 顎口腔機能病態学(口腔科学)講師 金山景錫 10. ラット脊髄損傷モデルにおける高容量ChondroitinaseABC の脊髄内単回投与による Chondroitin sulfate proteoglycans 減少効果および軸索伸張効果(海外留 学) 運動機能病態学(整形外科学)講師 奥田鉄人 第3群 座長:古家大祐教授 11. チップテクノロジーによる遺伝疾患解析(S2006-2 ) 総合医学研究所(共同利用部門)講師 石垣靖人 12. ブルセラ菌抗原誘発疲労マウスにおけるビール酵母 エキスの有用性 総合内科学(総合診療科)准教授 高橋 孝 13. 角膜コンタクトレンズ電極装置による角膜障害の定 量化の検討 感覚機能病態学(眼科学)講師 福田正道 14. 血管新生を制御する可溶型 VEGF 受容体の mRNA 選択的プロセシング制御機構(S2006-7 ) ゲノム医科学(生化学)助教 鶴岡直樹 15. ヒト心室筋由来バイオペースメーカー細胞の構造安 定性と心室ドライブ機能に対するペースメーカー 電流導入の影響:カップル細胞モデルによる解析 (S2006-6 ) 生理機能制御学(生理学)准教授 倉田康孝 【一般口演】 奥田鉄人講師 石垣靖人講師 高橋 孝准教授 福田正道講師 鶴岡直樹助教 倉田康孝准教授 【学術】 金沢医科大学報 26 いて最新のデータにも言及した貴重な講演をしていた 第 19 回 だいた。また、教育講演として、東京大学医科学研究 日本神経免疫学会学術集会 所 井上純一郎教授に「転写因子 NF-κB 活性化シグナ 会長: 生体感染防御学 大原義朗教授 会期: 平成 19 年 4 月 12 日(木)、13 日(金) 会場: 金沢市文化ホール ルと免疫制御」と題して今、最も注目されている研究 の一つについて講演していただいた。さらに、理化学 研究所 佐藤克明チームリーダーにもお願いし「制御性 樹状細胞による免疫応答制御と免疫疾患治療への可能 性」と題して、T 細胞機能制御機能を有する樹状細胞 の樹立の過程から免疫細胞療法への応用の展望につい て話していただいた。また、近年その発症に免疫学的 第 19 回日本神経免疫学会学術集会が、平成 19 年 4 月 12 日(木) 、13 日(金)に金沢市文化ホールで開催さ 機序が関与していることが明らかになってきているア ルツハイマー病もシンポジウムで取り上げられた。 れた。日本神経免疫学会は「脳、脊髄、末梢神経、神 全国から 350 名近くの参加者が有り、一般演題の口 経筋接合部、筋における免疫学的機序によって引き起 頭発表およびケーススタディのポスター発表それぞれ こされる疾患、そして免疫学的機序が関与する全ての に活発な討論が行われ、総演題数は 130 となり過去最 神経疾患を対象として、その診断、病態解明、治療法 高を記録した。発表はその場で評価され、学会賞に加 開発などについて基礎的、臨床的に研究すること」を え Young Neuroimmunologist Award が優秀な若手発 目的としている。 表者に贈られ、本学会は盛会のうちに閉幕した。 今回は、神経免疫機序を引き起こす因子の一つと 最後になりましたが、本学術集会開催にあたりご支 してのウイルスに焦点を当て、特別講演として、シカ 援いただきました、本学および学外の関係者の皆様に ゴ大学から Roos 教授をお招きし、トランスジェニッ 厚くお礼申し上げます。 クマウスを用いた「ウイルス性脱髄の病態解明」につ 会場での学会スタッフ (生体感染防御学 谷浦直子記) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 第 42 回 日本脳炎ウイルス生態学研究会 会長: 総合医学研究所分子腫瘍学研究部門 竹上 勉教授 会期: 平成 19 年 5 月 18 日(金)、19 日(土) 会場: かんぽの郷 白山尾口 27 こる可能性が出てきているのである。ワクチン行政の 問題が今投げかけられている。我々日本脳炎ウイルス 専門家から見ても危険水域に入りうることを指摘せざ るを得ない状況である。こうした現状を憂う声を背景 にして第 42 回日本脳炎ウイルス生態学研究会が開催 された。 本研究会の特徴はウイルスのみならず、そのまわり の環境にも目を向けている点である(今では珍しくは ないのだが、やはり環境問題にも関心を持ち、広くウ イルスの状況〈生態〉に注目するという本研究会は先 見の明があった、と言えよう)。初日においては、実 際にウイルスを媒介する蚊についての演題からスター トし、日本脳炎ウイルスが大都市、東京にあっても存 在しうることを媒介蚊飛行分布から指摘された。豚に おける感染の実態も報告され、ウイルス分布に対する 警戒の必要性が説かれた。基礎研究的視点からはウイ ルス吸着における細胞膜と糖鎖との関係、ウイルス複 製の未知な点が取り上げられ、今後の課題が提唱され た。 特別講演では「ウイルス学事始め」を、本研究会の 立ち上げから関与されている元国立感染研究所所長の 大谷 明先生が日本脳炎を含めて、歴史的観点からウ イルス学について味わいのあるお話をされた。もう一 特別講演の大谷 明先生 「日本脳炎?」 いまどき、もう無いのではないの? と言われる人もおります。そうではないのです。 つの特別講演にはダニ媒介性脳炎ウイルスのスペシャ リストである北海道大学大学院獣医研究科の高島郁夫 教授が「フラビウイルスの生態と病原性」を自らの体 白山の麓で行われた本研究会は今回で 42 回目を迎 験を基にして状況を呈示された。それぞれの講演は持 え、新たな視点を入れつつ日本脳炎ウイルスの流行に ち味を十分だされ、聴く者を楽しませつつ学問的であ 備えようとしている。実は 2005 年 5 月に厚生労働省は り、有意義であった。日本脳炎を含めフラビウイルス 日本脳炎ワクチン接種を「積極的には勧奨しない」と 感染には今後も注意していくことが肝要である。なお いう通達を出し、その後、ワクチン接種率は激減して 本研究会は、テレビ金沢の取材を受けた。 いるのである。抗体陽性率の低下があり、他方で野外 本研究会を開催するにあたり、ご支援をいただいた 蚊のウイルス保持は依然として続いており、毎年豚に 本学および関係者の皆様に篤くお礼を申し上げます。 おける感染は起こっている。これらの事実は何をもた らすか。近い将来、子供の日本脳炎の発症が頻繁に起 (分子腫瘍学研究部門 竹上 勉記) 【学術】 金沢医科大学報 28 は小松市出身でミスユニバース日本代表から写真家へ 第 33 回 日本熱傷学会 と転身した大阪芸術大学教授織作峰子先生に写真家 の視点からみた「石川の美」についてご講演をいただ いた。また後者のメインイベントとしては「細胞増殖 会長: 機能再建外科学 川上重彦教授 因子を用いた創傷治療」というワークショップを行っ 会期: 平成 19 年 6 月 7 日(木)、8 日(金) た。その他、中国から瀋陽軍区総病院形成外科 Xiao- 会場: 金沢全日空ホテル yan Liu 部 長、 米 国 か ら Wake Forest 大 学 形 成 外 科 Joseph A. Molnar 准教授をお招きし、それぞれ「前腕 皮弁による熱傷再建」 、 「陰圧閉鎖療法を用いた熱傷治 第 33 回日本熱傷学会を平成 19 年 6 月 7 日(木)、8 日 療」という興味あるご講演をいただいた。シンポジウ (金)の 2 日間、金沢全日空ホテルにおいて開催した。 ムでは日本熱傷学会が取り組んでいる「熱傷治療の標 本学会は、熱傷予防の啓蒙や治療の向上に寄与すべく 準化」を、また、教育講演では皮膚の様々な機能やそ 設立された学会であり、現在、形成外科医、救命救急 の障害について金沢大学皮膚科学竹原和彦教授、京都 科医、外科医、皮膚科医、看護師など約 1,300 名の会 大学皮膚科学宮地良樹教授にご講演をいただいた。そ 員で構成されている。当教室前任の塚田貞夫名誉教授 れぞれの企画とも会場に人が溢れるほどの盛況を呈し が 20 年前にも本学会の会長を務めており、当教室に ていた。最終的には 600 人を超える参加者があり、盛 とっては 2 回目の開催である。 会裡に会を終えることができた。 今回は、 「石川県の郷土色」をテーマとした会員懇親 本学会の開催にご支援をいただいた金沢医科大学関 と「創傷治癒学からみた熱傷治療」をテーマとした学 係各位に紙上をお借りしてお礼を申し上げる次第であ 術交流の場を設定した。前者のメインイベントとして る。 学会担当スタッフ (機能再建外科学 川上重彦記) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 29 保氏の伴奏のもと、フリーアナウンサーの渡辺祥子さ 第2回 んの読み聞かせ「きいちゃん」でオープンされた。特 音楽とウェルネスの学際的 融合に関する研究会 別講演は和合治久教授(埼玉医科大学保健医療学部健 康医療科学科)による「モーツァルト療法と免疫音楽 療法」と、青 拓美認定音楽療法士(青音楽研究所)に よる「代替補完医療としての音楽療法」の 2 題。ラウ 会長: 精神神経科学 北本福美講師 ンドテーブル討論「音楽とウェルネスの融合が人にも 会期: 平成 19 年 6 月 16 日(土) たらすもの」は、スピーカーが和合教授、青認定音 会場: 金沢医科大学病院新館 12 階会議室 楽療法士のお二人で、指定討論者として市江雅芳教 授(東北大学未来科学技術共同研究センター音楽音響 医学創製分野)にお願いして、それぞれ熱心な討論が 第 2 回音楽とウェルネスの学際的融合に関する研究 会が、平成 19 年 6 月 16 日(土)午後 1 時 30 分から本学 交わされた。また、新しい音響工学の可能性と題し、 TIMEDOMAIN 社製スピーカーの試聴やバリアフリ 病院新館 12 階会議室において、全国から 108 名の参加 ー楽器 Cymis(赤澤堅造 前大阪大学教授開発)の展示 者と共に盛会裡に開催された。 も行われた。 (精神神経科学 北本福美記) この研究会は今年度新たに日本生体医工学会の専門 別研究会として立ち上げられ、 本 年4月 に 第1回 が 東 北 大 学 (仙台)で開催されている。 「音 楽」をキーワードとして、多領 域からの学際的交流を図り、臨 床と工学の協働によるウェル ネス開発を意図した新しい試 みで、臨床場面のみならず、保 健予防的にも人々の健康に音 楽が貢献することを、多角的な 視点から検討するものである。 第2回研究会は音楽家青山 左から会長の北本福美講師、特別講演の和合治久教授および青 拓美認定音楽療法士 《本学スタッフ新刊著書》 ( 財 ) 日本鯨類研究所・日本捕鯨協会 編 第 5 回日本伝統捕鯨地域サミット 開催の記録 平口哲夫 分担執筆 (日本伝統捕鯨地域サミットに 参 加 し て ∼ 鯨 食 文 化 9000 年 史 の視点から∼、65-72 頁) 発行所:太地町役場・(財)日本 鯨類研究所 A 5 判、86 頁 2007 年 3 月 31 日発行 非売品 平成 17 年 4 月 23 日、和歌山県太地町で開催された第 5 回日本伝統捕鯨地域サミットの記録集(日本語版と英 語版)。表紙は勇壮なセミクジラ漁をカラフルに図案 化したもので飾られている。 筆者論文のほか、北 洋司「太地捕鯨 400 年物語と続 編に向けて」、林 良博「捕鯨における環境倫理と生命 倫理」 、高橋順一「見えてきた捕鯨新時代」 、森田勝沼 「捕鯨論争と生業権」、磯根 嵓「小型捕鯨業と 捕鯨新 時代 :未来はあるのか?」、計 6 編を収録。 非売品(本学図書館はじめ全国主要図書館等に贈呈 予定)。これをもって一連のサミット事業は完結。 (人間科学 平口哲夫記) 【学術】 金沢医科大学報 30 大学院医学研究セミナー メタボロミクスを基盤としたゲノム 機能科学 ─植物の遺伝子機能解明から医学 前立腺癌の発生と予防 応用に向けて─ 講 師 斉藤和季教授(千葉大学大学院薬学研究院 ゲノム機能学遺伝子資源応用研究室・理化学研 究所植物科学研究センター) 日 時 平成 19 年 4 月 24 日(火)18:00 ∼ 19:30 場 所 基礎研究棟 3 階セミナー室 担 当 生体分子解析学 久原とみ子教授 〔講師紹介〕 講 師 白井智之教授(名古屋市立大学大学院 医学研究科 実験病態病理学) 日 時 平成 19 年 4 月 26 日(木)18:00 ∼ 19:30 場 所 病院本館 4 階 C41 講義室 担 当 腫瘍病理学 田中卓二教授 〔講師紹介〕 斉藤先生は昭和 52 年に東京大 白井先生は、1974 年名古屋市 学 薬 学 部 を 卒 業 後、 同 大 学 院、 立大学大学院医学研究科を修了 慶應義塾大学医学部助手を経て され、Michigan 大学に留学され 千葉大学薬学部に移られ、平成 ている。学会活動は幅広く、日 7 年教授就任、現在に至る。昭和 本毒性病理学会理事長、日本食 62 年ベルギー、ゲント大学遺伝学 品化学学会理事を務められ、ま 教室(Marc Van Montagu 教授) た日本病理学会、日本癌学会等 に留学。平成 17 年から理化学研 の評議員など各学会で指導的役割を果たされている。 究所植物科学研究センターグループディレクター兼務。 一方で、Cancer Science、Pathology Int、Prostate J、 〔主な研究分野〕 Toxicol Pathol、Urologic Oncol など多くの国際誌の 21 世紀、生命科学はゲノム、トランスクリプトーム、 プロテオーム、メタボローム、フェノーム のオーム科 学を統合するシステムズバイオロジーの時代を迎え、 フェノームに最も近いメタボローム(代謝物の全て、 総体)の研究も大きな流れを創りつつある。メタボロ ームは化学的多様性に富み、そのダイナミックレイン ジはゲノムの 1 に対し、10 6 と広く、その解析は複雑 である。斉藤先生のご専門は植物の一次・二次代謝の ゲノム機能科学、遺伝子資源応用によるバイオテクノ ロジーであるが、その研究の特徴は遺伝学と質量分析 を用いる生体分子解析学の二つのすぐれた専門家であ ることに裏付けられている。 〔セミナーの内容と成果〕 編集委員、厚生労働省、経済産業省、総務省などの専 門委員を務められている。 〔主な研究分野〕 先生は一貫して、前立腺癌の発がん機構とその抑制 に関する実験的研究を精力的に行い、その成果を最近 日本病理学会総会の宿題報告として報告された。その 他、乳癌の発がん機構解析と抑制、細胞間コミュニケ ーションの細胞毒性・発がんへの関与、トキシコゲノ ミクスなど、幅広い研究分野で活躍されている。 〔セミナーの内容〕 前立腺の解剖・生理に始まり、前立腺癌の疫学、臨 床病理学的特徴、前立腺癌の動物モデルの歴史、独自 生命科学におけるメタボローム解析の基礎から応用 に開発された TRAP モデルについての詳細な解説と まで解説していただいた。特に網羅的な遺伝子発現解 続いた。さらに、先生が発見した前立腺癌リスク要因 析(トランスクリプトーム解析)と精緻なメタボロー としての PhIP の重要性と先生の教室における前立腺 ム解析を組み合わせることによる、遺伝子機能の推定 癌の化学予防の実験的成果、大規模前立腺癌予防介入 や遺伝子代謝産物ネットワークの解明など、最先端の 研究が紹介された。参加した大学院生は臨床の各科に 試験の紹介がなされた。 〔セミナーの成果〕 亘っていた。一部難解であったが、基礎研究者は目か 我が国での前立腺癌の増加を背景に、その病態と予 ら鱗という表現で感激を、臨床家からも実に感動的な 防を目指した白井先生の講義はタイムリーなものであ 講演であったと感想が寄せられた。今回のセミナーは り、膨大なデータを解り易く紹介・解説された。多く 本学の遺伝子機能同定から疾病の発症機序、診断、予 に質問に、丁寧かつフランクな回答がなされ、大学院 防までの広範囲な研究の今後の方向性の確立に貢献す 生をはじめ出席者には極めて有意義なものであった。 ると期待される。 (生体分子解析学 久原とみ子記) (腫瘍病理学 田中卓二記) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 31 大学院医学研究セミナー 情動と脳発達 サイトカインの臨床応用 講 師 西条寿夫教授(富山大学大学院医学薬 講 師 神田享勉教授(金沢医科大学大学院医 学研究部 システム情動科学) 学研究科 総合内科学) 日 時 平成 19 年 5 月 17 日(木)18:00 ∼ 19:30 日 時 平成 19 年 5 月 28 日(月)16:20∼17:50 場 所 基礎研究棟 3 階セミナー室 場 所 病院本館 4 階 C41 講義室 担 当 生理機能制御学 加藤伸郎教授 担 当 総合内科学 神田享勉教授 〔講師紹介〕 〔講師紹介〕 1983 年に富山医科薬科大学医学部を卒業後、同大 昭和 53 年 3 月に金沢医科大学 学医学研究科博士課程で生理学を専攻された。2 年間 医学部を卒業し、昭和 57 年には のペンシルベニア州立大学留学を除き、母校で研究さ 群馬大学大学院医学研究科(病理 れている。2002 年教授に就任された。 学専攻)を修了した。その後、群 〔主な研究分野〕 馬大学第 2 内科、臨床検査医学、 大脳辺縁系は意識下および無意識下で、情動・本 総合診療部を経て、平成 13 年 6 能・欲望・記憶などを制御している。この大脳辺縁系 月から現職。患者さんを全人的 の機能解明を専門とされ、今日、富山大学が世界有数 に診ることができる総合医を養 の辺縁系研究センターへ興隆する上で大いに貢献して こられた。訓練を施した動物からニューロンの電気活 動を記録し、その活動の意味を行動学的コンテキスト において解釈する手法をとられている。 成するべく励んでいる。 〔主な研究分野〕 炎症性サイトカインの Interleukin-6(IL-6 )による 心筋炎抑制作用から始まり、Interleukin-8, 10, 18 や TNF-αの循環器疾患との関連を研究している。最近 〔セミナーの内容〕 眼差しは心の鏡とされている。精神神経系の病態 は脂肪分泌のアディポネクチンによる心不全改善作用 のひとつである自閉症が取り上げられ、その本態の解 を研究している。 明のために、病態を映す鏡としての眼差しを独自の方 〔セミナーの内容〕 法論で活用した研究が解説された。セミナーは、まず サイトカインは、免疫、炎症に関係したものが多く、 両義的視覚認知や錯視あるいは顔学習などのデモによ 細胞の増殖、分化、細胞死、あるいは創傷治癒などに って、専門を異にする各科大学院生・研究者の興味を 関係する。臨床に応用されているものを紹介した。抗 ひきつけることから始まり、アイコンタクトの意義付 IL-6 受容体抗体は、Castleman 病、関節リウマチに けに話が及んだ。ここではアイコンタクトが社会的定 効果がある。TNF-α受容体による治療は、関節リウ 位反応と共有注意とに区別され、これらを自閉症の客 マチに効果がある。抗ウイルス作用で IFN が、薬剤 観的指標として活用できる可能性が論ぜられた。大脳 血管新生で GCSF、HGF が、細胞増生で CSF が用い 辺縁系の中でも特に情動の中枢とされている扁桃体を られている。T 細胞活性で IL-2 の製剤が、アポトーシ はじめ、大脳皮質諸領域でのニューロン活動とアイコ ス誘導で IFN-αが応用されている。演者は心臓粘液 ンタクトとの関連について言及され、また、バルプロ 腫から多量の IL-6 や IL-8 が分泌されていることを発 酸による自閉症モデルラットを使った研究も紹介され 見し、その影響で心不全や塞栓症を生じると考えた所 から研究が始まったと述べた。 た。 〔セミナーの成果〕 〔セミナーの成果〕 疾病モデル動物の作製とその解析、さらには新規治 サイトカインの臨床応用はたくさん研究されてき 療法への示唆までもが、自閉症を具体例として提示さ た。その最先端の紹介をした。研究は偶然や失敗から れ、たいへん有意義な講演であった。 発見があることを知ってほしい。先端医療を担う若い (生理機能制御学 加藤伸郎記) 研究者へのメッセージとしたつもりである。 (総合内科学 神田享勉記) 【学術】 金沢医科大学報 32 大学院医学研究セミナー ホメオタンパク質 ATBF1 − 分化、癌化、アルツハイマー病における役割 − 講 師 三浦 裕准教授(名古屋市立大学大学院 医学研究科 分子神経生物学) 日 時 平成 19 年 5 月 31 日(木)18:00 ∼ 19:30 場 所 病院本館 4 階 C42 講義室 担 当 病態診断医学 野島孝之教授 〔講師紹介〕 昭和 61 年に名古屋市立大学医 学部を卒業後、同大学小児科に入 局し、北海道大学理学部動物染 色体研究施設及びカナダ・カル ガリー大学で細胞遺伝学、分子 生物学を研鑽し、現在母校の名 古屋市立大学で活躍されている。 〔セミナーの内容〕 ホメオタンパク質は遺伝子発現の階層構造のトッ プに位置し 114 種が知られている。個体発生の基本プ ログラムに関わるホメオティック因子の 1 つである ATBF1 は 404kDa の巨大タンパクである。このタンパ クは神経分化誘導に必要なさまざまな遺伝子群を活性 化し、細胞周期を停止させるシグナル系を調整する。 先生は ATBF1 のクローニングに成功し、細胞外環境 に反応して ATBF1 の細胞質と核の細胞内局在を変化 させるユニークなシグナル伝達系に着目した。この細 胞質/核移行による遺伝子調節のスイッチ機構によ る ATBF1 の細胞内局在の変化が複雑な脳の形態形成 に影響を与えていることを見出した。ATBF1 は ATM からのリン酸化シグナルを p53 とともに受けており、 DNA 修復、アポトーシスの制御にも深く関わってい る。三浦先生らは膀胱癌、乳癌、神経芽腫等の腫瘍細 胞を独自に作成した抗 ATBF1 抗体で核と細胞質の局 在を検討し、癌細胞の悪性度診断を早期に行うことが できることを報告した。最後に、アルツハイマー病で は脳内にこの ATBF1 の断片化が生じ、異常蓄積をす ることを明らかにし、アルツハイマー病の早期診断に ATBF1 の血清診断が有効であることを述べた。 〔セミナーの成果〕 三浦先生の講演は基礎的な技術論から臨床応用まで 多岐にわたり、大学院生をはじめ教員・研究者にとっ て示唆に富む大変有意義で、興味深いものであった。 特に失敗に挫けず一歩一歩前進する基礎研究者のある べき姿勢を論じられ、参加者は深い感銘を覚えた。 (病態診断医学 野島孝之記) ヘムによる遺伝子発現制御とそ の病態への関与 講 師 五十嵐和彦教授(東北大学大学院医学系 研究科 生物化学分野) 日 時 平成 19 年 6 月 15 日(金)16:20 ∼ 17:50 場 所 基礎研究棟 3 階セミナー室 担 当 ゲノム医科学 米倉秀人教授 〔講師紹介〕 五十嵐和彦先生は、昭和 62 年に 東北大学医学部をご卒業後、同大 学院に進学され、平成 3 年に医学 博士を取得された。シカゴ大学分 子遺伝学細胞生物学部に留学され た後、東北大学医学部助手、筑波 大学先端学際領域研究センター講 師、東北大学医学部助教授を経て、 平成 11 年に広島大学医学部教授に 就任された。そして平成 17 年に東 北大学医学部教授に就任され、現在に至っておられます。 五十嵐先生は、その独創的な成果により世界の転写研究 を牽引する若手研究者です。 〔主な研究分野〕 高等生物の転写は多種多様の因子群が相互作用する複 雑かつ動的な制御システムを構成しています。その解明 を目指して、以下のテーマに取り組んでおられます。 (1 ) ヘム結合性転写因子による赤血球分化と酸化ストレス応 答の制御(2 )転写因子による B リンパ球分化と液性免疫 の制御(3 )ヒストン修飾酵素やリモデリング因子による クロマチン動態制御 〔セミナーの内容〕 赤血球分化と酸化ストレス応答における転写制御因子 Bach1 の役割の解明を以下のようにお話しされた。 (1 )グ ロビン遺伝子の発現を制御する転写因子 NF-E2 の実体は p45 と small-Maf 蛋白質の会合体である。 (2 )Bach1 は small-Maf に会合して転写を抑制する。 (3 )Bach1 はグロ ビン遺伝子や酸化ストレス応答、鉄代謝に重要なヘムオ キシゲナーゼ遺伝子、フェリチン遺伝子などを負に制御 する。 (4 )Bach1 はヘムと結合し、結合すると会合体から 解離され、転写が活性化される。さらに、 (5 )Bach1 は p53 に結合してその転写活性を抑制しているという最新 のデータを示された。 〔セミナーの成果〕 Regulatory heme と い う 新 概 念 を 打 ち 立 て た、 ヘ ム が転写因子に結合してその活性を制御するという独創的 な発見の経緯を含め、酸化ストレス応答や p53 経路での Bach1 の役割に関する最新のデータをお話いただいた。 本学には転写を専門としている研究者は比較的少なく、 普段聞く機会の少ない転写研究の最前線の講演は本学の 研究者、大学院生にとってたいへん有意義なものであっ た。 (ゲノム医化学 米倉秀人記) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 33 微生物学セミナー 疫応答における役割とそのメカニズム、ウイルスが The immune response to persistent viral infections: Lessons from HTLV-1 CTL の攻撃から逃れるためのさまざまな機構について の一連のご研究の成果は、Blood, Immunity, Science, Proc.Natl.Acad.Sci.USA などの一流国際誌に掲載さ れており、たいへん高度な内容も含まれていましたが、 講 師 Prof. Charles R. M. Bangham (Department of Immunology, ゆっくりとお話しいただき、わかりやすく解説されま した。特に、HTLV-1 感染者の in vivo における T 細胞 Wright-Fleming Institute, Imperial の動態を deuterated glucose labeling と数学的解析手 College London ) 法で明らかにした最新の研究結果は、HTLV-1 の分野 日 時 平成 19 年 5 月 30 日(水)18:00 ∼ 19:00 のみならず、基礎免疫学、ウイルス学の領域に大きな 場 所 病院本館 4 階 C41 講義室 インパクトを与えるものと思われ、今後の研究の進展 により慢性持続ウイルス感染症の発症予防と治療法の 〔講師紹介〕 Bangham 教授は、オックスフ ォード大学医学部をご卒業後、小 児科臨床を経て、英国を代表す る世界的免疫学者である同大学 Institute of Molecular Medicine の Andrew McMichael 教 授 の も とで学位を取得されました。そ の後、オックスフォード大学講 師を経て、1996 年からロンドン大学インペリアルカ レッジ免疫学教室の主任教授を務められています。筆 者は 1998 年から 2000 年にかけて 2 年間、先生の教室 にポスドクとして留学しました。 〔主な研究分野〕 先生はヒトではじめて発見されたレトロウイルス であるヒト T 細胞白血病ウイルス(HTLV-1 )に対する 免疫応答をご専門とされ、HTLV-1 の慢性持続感染の メカニズム、抗 HTLV-1 免疫応答、成人 T 細胞白血病 (ATL )や HTLV-1 関連脊髄症(HAM/TSP )の発症機 構の解析など、数々のお仕事を精力的に進めておられ ます。 〔セミナーの内容〕 まず、HTLV-1 とは何かおよび HTLV-1 関連疾患の 臨床像について、次に HTLV-1 がヒトに慢性持続感染 するメカニズムについて解説されました。HTLV-1 感 染者の大部分が生涯にわたって無症状であり、感染者 全体のわずか 5% 以下のみに ATL や HAM/TSP などの 関連疾患が発症する事実は、ヒトには HTLV-1 感染拡 大に対する効率の良い制御機構が存在することを意 味します。今回は、特に HTLV-1 の感染防御にもっと も重要な役割を果たす細胞傷害性 T 細胞(cytotoxic T lymphocyte: CTL )の役割について、具体的にわかり やすく解説していただきました。CTL の抗 HTLV-1 免 開発にもつながるものと期待されます。 〔セミナーの成果〕 やや難解な内容にもかかわらず、丁寧にわかりやす く解説していただいたため、多くの質問がフロアから 出され、活発な議論が行われました。本学の研究者の 熱意を十分に感じていただき、非常に有意義な研究セ ミナーであったと思われます。 (生体感染防御学 齊藤峰輝記) 【学術】 金沢医科大学報 34 平成 19 年度 科学研究費補助金 1 億円を突破 (直接経費 10,597 万円、間接経費 2,778 万円) −基盤研究(C )まで間接経費が拡充− 研究推進委員会委員長 伊達 孝保 昨年 11 月に新規で 207 件の研究課題を応募した結果、25 件、5,380 万円が新たに採択され、これに継続採択分 (若手研究スタートアップ含む)を加えると、52 件、9,207 万円となった。この金額は、前年度に比べ 657 万円 ( 対 前年度比 0.8%増 ) 増となっており、若干ではあるが昨年に引き続き過去最高を記録した。また、転入で 4 件(医 学部 2 件、看護学部 2 件)1,390 万円が追加され、本学全体では、56 件、1 億 597 万円となった。さらに、今回から 間接経費が基盤研究(C )まで拡充されており、基盤研究(B )、 (C )併せて 2,778 万円が配分されている。これら を併せると合計 1 億 3,375 万円となり、私立医科大学 29 校中 24 番目(昨年は同 29 番目)の実績となった。 本学の科学研究費補助金を含めた競争的資金の獲得金額は、毎年増加してきている。これは研究者みなさんの 日頃の地道な研究成果の積み重ねと絶え間ない探求心の賜と思われる。今後は獲得した補助金により研究成果の さらなる発展を期待したい。 また、近年、科学研究費補助金の不正使用に関する報道が頻繁にされているが、科学研究費補助金は、国民の 大切な税金が財源となっているので、くれぐれも適正な使用に努めていただきたい。 平成 19 年度 科学研究費補助金交付決定状況(文部科学省・日本学術振興会) (単位:千円) 研究種目名 件 数 直接経費 間接経費 金 額 ①基盤研究(B) 5 29,600 8,890 38,480 ②基盤研究(C) 41 63,000 18,900 81,900 ③萌芽研究 3 5,600 5,600 ④若手研究(B) 6 6,400 6,400 ⑤若手研究スタートアップ 1 1,370 56 105,970 1,370 27,780 133,750 〈研究種目、課題番号順〉 種目名 氏名・職名 基盤研究 (B) 堀 有行准教授 一般 海外学術調査 (単位:千円) 所属名 医学教育学 研 究 課 題 等 直接経費 間接経費 医学教育における情報ネットワークを利用した学外臨床教育支援 システムの開発 5,600 1,680 三浦克之准教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) 各種循環器疾患危険因子の長期変化に関わる栄養学的要因 1,300 390 梅原久範教授 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) リピッドラフト制御による新たな免疫抑制剤の開発 8,200 2,460 八田稔久教授 分子細胞形態科学 中川秀昭教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) 基盤研究 (C) 坂本保夫 一般 非常勤講師 環境原性視覚病態 研究部門 10,000 3,000 タイ王国汚染地域におけるカドミウム暴露と動脈硬化に関する 研究 経胎盤的母胎間シグナル伝達による胎児脳の発育調節 4,500 1,350 白内障患者に対する透明遮光眼鏡の視機能改善効果の解明 1,000 300 岩淵邦芳准教授 ゲノム医科学 (生化学) 放射線誘発 DNA 損傷に対する、 G1 期特異的な新規修復 経路の全容解明 1,600 480 橋本光正助教 ゲノム医科学 (生化学) M 期に DNA 損傷を受けた細胞での新規損傷チェックポイントの 研究 :TLK1 の役割 1,900 570 石垣靖人講師 RI センター 800 240 疑ウェルナー症候群の病態解明 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 35 (単位:千円) 種目名 氏名・職名 基盤研究 (C) 西尾眞友教授 上田善道教授 所属名 研 究 課 題 等 直接経費 間接経費 生体情報薬理学 (薬理学) 動脈硬化予防・治療薬創薬へ向けての平滑筋細胞内 Caイオン と一酸化窒素の機能解析 1,200 360 病理病態学 (病理学Ⅱ) 肺癌進展における HMGA2 遺伝子の発現誘導機構と活性化 パスウェイの網羅的解析 2,100 630 甲野裕之教授 看護学部 炎症性大腸発がんにおける一酸化窒素のジェネティック作用と エピジェネティック作用 2,000 600 竹上 勉教授 分子腫瘍学 研究部門 流行するフラビウイルスの急所は何か:NS4a 蛋白及びゲノム3'UTR の役割 1,600 480 ダイオキシン胎内暴露の脳神経発達に及ぼす影響−大脳辺縁系 を中心に− 1,300 390 夜勤交代勤務に対する適応過程の追跡研究̶睡眠、疲労、 バイオマーカーの 1 年間の追跡 3,300 990 西条旨子准教授 森河裕子教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) 看護学部 山田裕一教授 社会環境保健医学 (衛生学) 日本人健常男性における飲酒と喫煙の血圧、腎機能に 与える影響 1,200 360 石崎昌夫准教授 社会環境保健医学 (衛生学) 社会経済状態と absenteeism・presenteeism 2,300 690 覚醒剤関連死の法医病理学的診断の精度向上を目指して: 高体温症及び血管障害の解析 2,300 690 北村 修教授 法医学 前田雅代講師 生命科学科目 (自然科学) Caspase-1 により切断された LyGDI による転移抑制機構の 解析 1,300 390 神田享勉教授 総合内科学 (総合診療科) 心筋内アディポネクチン発現誘導による心筋再生治療 2,800 840 抗心筋膜受容体抗体による心筋傷害:抗体吸着療法の 開発と創薬の試み 2,100 630 松井 忍教授 先進医療研究部門 栂 博久教授 呼吸機能治療学 (呼吸器内科学) 細胞変形に伴う肺胞上皮損傷と Toll-like Receptors の役割 2,200 660 横山 仁教授 腎機能治療学 (腎臓内科学) 進行性腎疾患コホートにおける機能分子に関するプロテオーム解析 1,500 450 正木康史准教授 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) 自己免疫性リンパ球増殖性多臓器疾患−新しい疾患単位の 可能性 700 210 田中真生講師 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) 新規リウマチ関節炎抑制因子 FRP のシグナル伝達と免疫システムに 対する作用の解析 1,400 420 高橋 孝准教授 総合内科学 (総合診療科) ウイルス感染症におけるスタチン系薬の宿主応答作用と抗ウイルス 作用の解明 2,600 780 甲状腺ホルモン欠乏による胎生期脳障害の病態解明に関する 研究 1,200 360 2,100 630 500 150 柿沼宏明教授 看護学部 中村常之助教 発生発達医学 (小児科学) 川崎病発症に自己免疫機序が関与している:モデルマウスを 用いた分子相同仮説の検証 地引逸亀教授 精神神経科学 (神経精神医学) 近赤外線酸素モニターによる COMT 多型と前頭葉機能の関連 -ADHD での比較 - 小坂健夫教授 消化器外科治療学 (消化器外科学) 胃癌再発抑制の新しい戦略 ̶治癒手術後潜在再発に対する 抗癌剤効果予測 ̶ 1,000 300 佐久間勉教授 呼吸機能治療学 (呼吸器外科) 肺胞水分蛋白再吸収機序の活性化による肺傷害治療法の 開発 1,100 330 佐川元保教授 呼吸機能治療学仮想・極細気管支鏡と PET-CT を用いた肺野微小肺癌の悪性度 (呼吸器外科) 解析と個別治療の確立 2,200 660 500 150 700 210 1,500 450 700 210 1,500 450 関 純彦准教授 侵襲制御学(麻酔学) 正常および敗血症ラットの微小腸間膜動脈運動に及ぼす 鎮静薬の影響 芝本利重教授 生理機能制御学 (生理学) 循環ショックにおける肝臓の微小血管圧の測定法の確立 鈴木孝治教授 泌尿生殖器治療学 (泌尿器科学) トロンビン受容体阻害による尿路結石症発生抑制 牧野田知教授 生殖周産期医学 (産科婦人科学) 卵巣機能における G-CSF、IL-6 などサイトカインの作用解明と 臨床応用について 須貝外喜夫准教授 生理機能制御学 (生理学) 「おいしさ」 を科学する:味覚−嗅覚相互連関の解明 【学術】 金沢医科大学報 36 (単位:千円) 種目名 氏名・職名 基盤研究 (C) 友田幸一教授 一般 萌芽研究 研 究 課 題 等 直接経費 間接経費 手術用ナビゲーションシステムを用いた術者の技能評価と手術教育 プログラム 3,200 960 河野美幸准教授 臓器機能再建学 (小児外科学) 排便運動における骨盤神経叢直腸枝の働きに関する実験的 研究 1,700 510 宮前俊一講師 生理機能制御学 (生理学) 運動トレーニングの循環ショックへの影響 −肝循環に注目して− 900 270 田中卓二教授 腫瘍病理学 (病理学Ⅰ) 舌解毒酵素陽性病変のメチル化異常と舌前がん病変としての 意義に関する研究 800 240 出村 昇講師 顎口腔機能病態学 (口腔科学) 顎関節症の病因解明の試み;滑液中の蛋白修飾糖類の 解析による糖鎖異常の検討 1,600 480 金山景錫講師 顎口腔機能病態学 (口腔科学) 変形性顎関節症の発症機序と病態の解明:破骨細胞に 対する性ホルモンの影響 1,300 390 瀬上夏樹教授 顎口腔機能病態学 (口腔科学) 高齢者の習慣性顎関節脱臼の臨床病態学的調査と低侵襲 手術法の確立に向けた開発 1,700 510 北岡和代教授 看護学部 産業領域におけるバーンアウトと企業損失に関する縦断研究 800 240 前田修子講師 看護学部 「訪問看護師を対象とした感染管理教育プログラム」 の実証と 再構築に関する研究 800 240 岩井邦充准教授 高齢医学 (老年病学) 精神的ストレスの単球・マクロファージを介する急性冠症候群発症 への関与 1,400 島崎猛夫助教 腫瘍治療学 塩酸ゲムシタビンによる膵がん細胞の EMT 誘導の検証と 分子細胞機構の解明 2,600 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) 新規抗癌剤開発のためのリピッドラフト解析 1,600 分子細胞形態科学 (解剖学) 培養骨格筋細胞を用いた筋再生に関する研究 1,400 梅原久範教授 若手研究 (B) 下川 隆准教授 黒田尚宏助教 携帯電話システムの医学教育への応用 500 小林あずさ助教 発生発達医学 (小児科学) 超音波装置を用いた超低出生体重児に対するカテーテルコイル 塞栓術開発の研究 900 廣保 究助教 精神神経科学 (神経精神医学) ドーパミンD2 遺伝子多型と非定型抗精神病薬による治療予測 日高康治助教 森田礼時助教 若手研究 (スタートアップ) 所属名 感覚機能病態学 (耳鼻咽喉科学) 安井由美子助教 医学教育学 侵襲制御学 (麻酔学) スナネズミ海馬錐体細胞における遅発性神経細胞死の 分子機構の解明 機能再建外科学 (形成外科学) 腫瘍病理学 1,000 1,000 リンパ管系良性・悪性腫瘍の発病進展に関与する脈管新生 因子及び遺伝子変異 1,600 炎症性大腸発がんモデルマウスを用いた共役リノレン酸の発がん 阻止効果に関する研究 1,370 臨床研修医募集 本学のホームページをご覧ください。 〈ホームページアドレス〉 http://www.kanazawa-med.ac.jp/~hospital/ recruit/trainee/index.html 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 37 金をより効果的・効率的に活用する。また、間接経費 平成 19 年度 科学研究費補助金 を、競争的資金を獲得した研究者の研究開発環境の改 取扱説明会開催 善や研究機関全体の機能の向上に活用することによ り、研究機関間の競争を促し、研究の質を高める。 〔競争的資金の間接経費の執行に係る共通指針(平成 13 年 4 月 20 日)から抜粋(競争的資金に関する関係府 平成 19 年 6 月 27 日(水)に病院新館 12 階大会議室に 省連絡会申し合わせ)〕。 おいて「科学研究費補助金取扱説明会」が、平成 19 年 なお、本学では「金沢医科大学における科学研究費 度研究代表者等の対象者 52 名の参加を得て開催され 補助金等の競争的資金に係る間接経費取扱要領」を平 た。 研究推進会議委員長の伊達孝保教授から、平成 19 成 19 年 4 月 1 日から施行し、それに基づき運用するこ 年度の科研費補助金の採択状況についての報告があ ととしているが、研究代表者の所属する部門等に対し り、事務局からは、① 科学研究費補助金の取扱い方 て研究開発環境の改善経費として間接経費の 30%を 法について、② 実績報告書、成果報告書について、 限度として配分することを可能としている。 ③ 不正使用、不正受給について、④ 間接経費の取扱 〈間接経費の使用例〉 いについて約 1 時間にわたり説明がなされた。 ・人件費(研究代表者・研究分担者の人件費として使 ※科学研究費補助金等に係る間接経費の 概要説明 うこともできる) ・特許出願費用、弁理士費用、審査請求費用など ○間接経費とは: 直接経費に対して一定比率(直 ・施設設備費(整備、維持、管理のための経費) 接経費の 30%)で手当され、競争的資金による研究の ・図書館費(整備、維持、管理のための経費) 実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費として、被 ・広報費 配分機関が使用する経費をいう。 ・競争的資金に関する管理事務の必要経費 (研究助成センター事務課 上田正博記) ○間接経費導入の趣旨: 競争的資金による研究の 実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費を、直接経 費に対する一定比率で手当することにより、競争的資 【科学研究費補助金の流れ】(本学の場合) 文部科学省 日本学術振興会 1)直接経費 研究機関(大学)に 科学研究費補助金交付 1)直接経費 2)間接経費(直接経費の 30%) ※研究費のための補助金 ※研究代表者毎に通帳管理 (研究助成センター事務課) 交付申請書 支出明細書 ※5 月上旬に提出 ※研究代表者からの伝票により執行 実績報告書 ※翌年 4 月 30 日までに 研究助成センター事務課に提出 2)間接経費 ※研究機関のための補助金 ※雑収入として大学で予算管理 (経理課) ※研究代表者が 7 月上旬までに 間接経費譲渡申請書 研究助成センター事務課に提出 及び使用内訳書 ※間接経費の 30% を上限として研究代表者が使用可能 (申請により研究代表者の部門に予算配布、Web にて執行) 間接経費執行実績報告書 ※翌年 6 月 30 日までに 研究助成センター事務課に提出 【学術】 金沢医科大学報 38 平成 18 年度 各種助成金等受託状況 (文部科学省・日本学術振興会代表者分及び学会賞を除く) ※研究助成センター事務課で事務委任を受けたもの以外は、教育学術情報管理システムから引用。 所属・職名は、採択(受託)時のもの。 【文部科学省・日本学術振興会】 氏名・職名・所属名 石垣靖人講師 RI センター (単位:千円) 種目名 科学研究費補助金 分担研究 (基盤研究 C) 研 究 課 題 等 金 額 ヘルスケアにつなげる光触媒型活性酸素パッチの 開発 【厚生労働省】 900 (単位:千円) 氏名・職名・所属名 種目名 研 究 課 題 等 金 額 佐川元保助教授 呼吸機能治療学 (呼吸器外科) がん研究助成金 がん検診の適切な方法とその評価法の 確立に関する研究 1,000 甲野裕之助教授 腫瘍病理学 (病理学Ⅰ) がん研究助成金 ヒトがん発生に係わる環境要因及び感受性 要因に関する研究 1,700 東光太郎教授 放射線診断治療学 (放射線医学) がん研究助成金 画像診断に基づく消化器がん、 肺がん、 乳がんの clinical staging の確立と治療法 選択に関する研究 1,000 田中卓二教授 腫瘍病理学 (病理学Ⅰ) がん研究助成金 個体レベルでの発がん予知と予防に関する 基盤的研究 2,300 齊藤峰輝助教授 生体感染防御学 厚生労働科学研究費補助金こころ (微生物学・医動物学) の健康科学研究事業 HTLV-Ⅰプロテアーゼ阻害剤による HAM 治療法の開発ならびに HAM 発症予防に 関する研究 2,000 松井 真教授 脳脊髄神経治療学 (神経内科学) 国立精神・神経センター精神・神経疾患 研究委託費 神経疾患の診断・治療・要望に関する包括 的臨床研究 550 国立長寿医療センター長寿医療 研究委託事業 加齢に伴う免疫力低下による疾患の発生 機序の解明と臨床応用に関する研究(自然 免疫系の低下による老化関連疾患発症機 序の解明と免疫系の賦活化による克服) 2,000 若い女性の食生活はこのままで良いのか? 次世代の健康を考慮に入れた栄養学・ 予防医学的検討 2,000 中島日出夫講師 腫瘍治療学 三浦克之助教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) 厚生労働科学研究費補助金子ども 家庭総合研究推進事業 古家大祐教授 内分泌代謝制御学 (内分泌内科学) 厚生労働科学研究費補助金循環器 糖尿病性腎症の寛解を目指したチーム医療 疾患等生活習慣病対策総合研究事業 による集約的治療 中川秀昭教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) 厚生労働科学研究費補助金循環器 疾患等生活習慣病対策総合研究事業 中川秀昭教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) 厚生労働科学研究費補助金循環器 疾病予防サービスに係わるエビデンス構築の 疾患等生活習慣病対策総合研究事業 ための大規模コホート共同研究 勤労者の健康づくりのための給食を活用し た集団及びハイリスク者への対策に関する研究 3,000 2,000 5,500 杉江茂幸助教授 腫瘍病理学 (病理学Ⅰ)厚生労働科学研究費補助金 第3次対がん総合戦略研究事業 疾患モデルを用いた発がんの分子機構及び 感受性要因の解明とその臨床応用 4,000 田中卓二教授 腫瘍病理学 (病理学Ⅰ)厚生労働科学研究費補助金 第3次対がん総合戦略研究事業 がん化学予防剤の開発に関する基礎及び 臨床研究 3,500 森本茂人教授 高齢医学 (老年病学) 厚生労働科学研究費補助金萌芽的 先端医療技術推進研究事業 遺伝子多型検索による高血圧個別化診療 の確立に関する研究 1,200 厚生労働科学研究費補助金長寿 科学総合研究事業 老人性痴呆症・アルツハイマー病の予防および 治療を目的とした中枢機能賦活口腔 スプリントの開発 3,552 吉村 弘助教授 顎口腔機能病態学 (口腔科学) 大原義朗教授 生体感染防御学 厚生労働科学研究費補助金 (微生物学・医動物学) 難治性疾患克服研究事業 免疫性神経疾患に関する調査研究 900 松本忠美教授 運動機能病態学 (整形外科学) 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 特発性大腿骨頭壊死症の予防と治療の 標準化を目的とした総合研究 600 松井 真教授 脳脊髄神経治療学 (神経内科学) 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 免疫性神経疾患に関する調査研究 900 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 39 【その他公的機関】 (単位:千円) 氏名・職名・所属名 中川秀昭教授 種目名 健康増進予防医学 (公衆衛生学) (独)環境再生保全機構研究事業 (環境省委託事業費) 研 究 課 題 等 金 額 重金属等による健康影響に関する総合 研究 (カドミウム汚染地域住民の追跡調査報告 〈梯川流域〉) 1,640 2,800 高林晴夫助教授 人類遺伝学研究部門 臨床 (独) 科学技術振興機構・産学共同 シーズイノベーション化事業・顕在化ステージ 母体血中有核赤血球のハイスループット分離精製 方法の検証 佐々木一之教授 環境原性視覚病態 研究部門 (財) テレコム先端技術研究支援センター 委託事業 (総務省) ミリ波による眼球への影響評価に関する 研究 30,000 アメリカ国立衛生研究所 (NIH) 研究助成 シェーグレン症候群の国際診断基準の 作成 11,246 梅原久範教授 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) 【その他】 (単位:千円) 氏名・職名・所属名 種目名 研 究 課 題 等 金 額 中川秀昭教授 健康増進予防医学 (公衆衛生学) (公) 日本動脈硬化予防研究基金 職業・生活習慣要因と長期循環器疾患 発症に関する大規模職域コホート研究 4,000 石川 暁大学院生 精神神経科学 (神経精神医学) (公) 松原三郎記念事業松原記念 奨励賞 脳内微小透析法を用いたクロザピン誘発性 増強現象での家兎脳内グルタメート、ドーパミン、 セロトニン濃度の変化 400 梅原久範教授 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) (財) 上原記念生命科学財団来日 研究生助成金 EBV 関連悪性腫瘍に対する生物学的療法 の開発に向けて (対象者;董 凌莉大学院生) 1,800 中島日出夫講師 腫瘍治療学 (財) 北国がん研究振興財団 北国がん基金研究助成金 がん温熱療法の分子機構の解明と効果的 な臨床応用への探索 1,000 元雄良治教授 腫瘍治療学 (財) 日本漢方医学研究所 研究助成金 外来がん化学療法への漢方の導入とその 延命効果に関する研究 500 (財) 日本漢方医学研究所 研究助成金 慢性疲労症候群の日内リズム障害に対する 漢方薬の有効性に関する基礎的・臨床的 解析 500 髙橋 孝講師 総合内科学 (総合診療科) 齊藤峰輝助教授 生体感染防御学 (財) 日本脳神経財団研究助成 (微生物学・医動物学) ヒトT 細胞白血病ウイルス関連脊髄症 (HTLV-1 associsted myelopathy:HAM) 感受性遺伝子の網羅的解析 500 加藤伸郎教授 生理機能制御学 (生理学) (財) 磁気健康科学研究振興財団 研究助成 磁気刺激による次世代 ECT(電撃けいれん) 療法のための基礎研究 400 野村祐介医員 循環制御学 (循環器内科学) (財) 福田記念医療技術振興財団 研究助成金 循環器疾患におけるリアルタイム三次元心臓超 音波及び組織ドップラー心臓超音波による 病態の解析 :PET (Positron Emission Tomography) 1,740 (財) 膵臓病研究財団助成金 膵癌における塩酸ゲムシタビン耐性克服法の 開発 800 防已黄耆湯のメタボリックシンドロームに対する 効果判定と有効成分の解析 500 島崎猛夫助手 守屋純二大学院生 腫瘍治療学 総合内科学 (総合診療科) 日本漢方生薬製剤協会研究助成金 平成 18 年度各種助成金等のまとめ 種 目 分 類 文部科学省・日本学術振興会(科学研究費補助金/代表者分) (単位:千円) 件 数 金 額 58 92,600 〃 (科学研究費補助金/若手研究スタートアップ) 1 1,370 小 計 59 93,970 文部科学省・日本学術振興会(科学研究費補助金/分担者分) 1 900 厚生労働省(がん研究助成金、厚生労働科学研究費補助金等) 18 37,702 4 45,686 11 12,140 その他公的機関(環境省、総務省、関係団体等) その他(民間助成団体等) 小 計 34 96,428 合 計 93 190,398 【学術】 金沢医科大学報 40 平成 19 年度 金沢医科大学共同研究・奨励研究 本学では、若手研究者の育成を目的とした奨励研究や、学部、大学院、総合医学研究所、他大学等との有機的 連携を目指す共同研究を展開することで本学研究の活性化を進めている。今年度も昨年に引き続き共同研究およ び奨励研究の助成事業を実施することとし、4 月 23 日(月)付けで学内公募し、申請のあったものを審査した結果、 次のとおりとなった。 なお、審査結果の詳細は、研究助成センター事務課イントラネットホームページに掲載しているので参照願い たい。 (研究推進会議委員長 伊達孝保記) 平成 19 年度共同研究・奨励研究採択概要 【医学部・総合医学研究所】 (単位:千円) 区 分 継続 申請件数 3 新規 12 2 8,000 15 5 15,500 30 6 6,900 12 4 2,600 42 10 9,500 合 計 57 15 25,000 区 分 申請件数 2 採択件数 2 配付額 400 共同研究 共同研究計 新規 奨励研究 新規(萌芽) 奨励研究計 採択件数 3 配付額 7,500 【看護学部】 (単位:千円) 共同研究 新規 奨励研究 新規 合 計 3 3 600 5 5 1,000 【医学部・総合医学研究所】 〈共同研究・継続〉 研究代表者名 (単位:千円) 研究番号 研 究 課 題 備考 米倉秀人教授 ゲノム医科学 (生化学) 所属名 C2007-1 神経−血管関連からの血管および神経細胞機能の新しい調節メカニズムの 解明 継続 加藤伸郎教授 生理機能制御学 (生理学) C2007-2 治療的電撃けいれん (ECS) の神経生理学的機序 継続 古家大祐教授 内分泌代謝制御学 (内分泌内科学) C2007-3 糖尿病腎症の発症・進展に関わる新規診断法の確立 継続 〈共同研究・新規〉 研究代表者名 (単位:千円) 所属名 研究番号 研 究 課 題 備考 八田稔久教授 分子細胞形態科学 (解剖学) C2007-4 人工哺育システムを用いた新生児大脳皮質ニューロンの成熟と新生メ カニズムの発生工学的解析 新規 松井 真教授 脳脊髄神経治療学 (神経内科学) C2007-5 脱髄性神経疾患における髄鞘再生促進因子の解析と新規治療法の確立 新規 研究番号 研 究 課 題 備考 S2007-1 酵素活性欠損 DNA リガーゼ4による、 G1 期癌細胞に対する放射線増感 放射線増感療法の開発 新規 〈奨励研究〉 研究代表者名 岩淵邦芳准教授 (単位:千円) 所属名 ゲノム医科学 (生化学) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 41 【医学部・総合医学研究所】 〈奨励研究〉 (単位:千円) 研究代表者名 倉田康孝准教授 所属名 生理機能制御学 (生理学) 研究番号 S2007-2 研 究 課 題 備考 ES 細胞由来心筋細胞における自動能の発生機序とバイオペースメーカー システム設計に関する非線形力学的解析 新規 石垣靖人講師 RIセンター S2007-3 ナンセンス変異依存 mRNA 分解機構の解析 新規 太田隆英准教授 分子腫瘍学研究部門 S2007-4 RhoGDIβを介する大腸癌の細胞極性の異常化と悪性化促進の機構解析 新規 S2007-5 高悪性度 B 細胞性リンパ腫に対する新規ヒト型抗体クローニングおよび その対応抗原の同定 新規 S2007-6 嗅覚中枢でのニオイ情報処理のしくみ 新規 正木康史准教授 血液免疫制御学 (血液免疫内科学) 須貝外喜夫准教授 生理機能制御学 (生理学) 〈奨励研究(萌芽)〉 研究代表者名 (単位:千円) 所属名 研究番号 研 究 課 題 備考 斎藤孔良助教 生体感染防御学 S2007-7 (微生物学・医動物学) ヒトT細胞白血病ウイルス疾患感受性遺伝子の解析 新規 中西恵美助教 脳脊髄神経治療学 (神経内科学) S2007-8 自己免疫性脳脊髄炎における新規治療薬の開発 新規 島村英理子講師 分子細胞形態科学 (解剖学) S2007-9 LIF-FGF2 ネットワークによる大脳皮質ニューロンの産生誘導機構の研究 新規 鶴岡直樹助教 ゲノム医科学 (生化学) S2007-10 可溶型 VEGF 受容体 mRNA の選択的 3' 端プロセシング機構解明の新規 血管新生制御法開発への応用 新規 【看護学部】 〈共同研究〉 研究代表者名 (単位:千円) 所属名等 研究番号 研 究 課 題 備考 田村幸子教授 成人看護学 C2007-6 生体腎移植においてドナーとなった経験とその影響 新規 塚田トキヱ教授 母性看護学 C2007-7 「分娩第1期の看護について」 CAI 教材の開発と評価 新規 〈奨励研究〉 研究代表者名 (単位:千円) 所属名等 研究番号 研 究 課 題 備考 武川かをる助手 母性看護学 S2007-11 産後 3 か月までの育児における母親のポジティブ感情についての質的 研究 新規 濱崎優子助教 地域看護学 S2007-12 地域高齢者の社会活動促進のための生活習慣行動に関する研究 新規 長井麻希江助手 精神看護学 S2007-13 新入職員のストレス対処行動の変容を目的とした参加型研究 新規 看護職員募集 本学のホームページで、紹介ビデオ(Windows Media Video 6.77MB 5 分 34 秒)をご覧ください。 〈ホームページアドレス〉 http://www.kanazawa-med.ac.jp/~hospital/ recruit/nurse.html 【学術】 金沢医科大学報 産学官連携 着実に進む産学官連携 ―研究成果を社会に還元― 産学連携コーディネータが着任 42 ① 産学連携ビジネスフェアへの出展 第 23 回北陸 STC(スーパー・テクノ・コンソーシ アム)サロンが、平成 19 年 7 月 9 日(月)石川工業高等 専門学校において開催され、北陸三県の産学官の各組 織から約 160 名の研究者・経営者・コーディネータ等 が参加した。会場となった石川工業高等専門学校の トライアル研究センターの見学後にサロンが開会し 産学官連携については本学でも一昨年から力をいれ た。北陸経済連合会新木富士雄会長、中部経済産業局 ていくことになり、種々の態勢が構築されつつある。 電力・ガス事業北陸支局 鎌倉正次支局長の挨拶の後、 その一環として、本年 5 月から産学連携コーディネー 石川工業高等専門学校櫻野仁志副校長の学校紹介、北 タという新たな担当を設け産学官連携についての態勢 陸 STC 事業部の実用化助成制度の採択者への助成金 づくりや、研究成果の活用を促進できるよう新任の増 交付式があり、技術シーズとして 7 件の口頭発表が行 田浩子産学連携コーディネータの活動が始まった。 われた。 産学連携の問題点としては、今でも「大学の敷居が 本学からは、総合医学研究所の石垣靖人講師が「金 高い」 、 「先生方の研究から具体的な応用を想像し難 沢医科大学における先端研究設備の紹介」と題し発表 い」などといった声が聞かれる。本学のような医科系 を行った。吉田博幸北陸 STC ゼネラルコーディネー 大学においては、研究テーマの多くは産業界との連携 タから「産学官連携に関する全般的な紹介をいただ の対象(seeds )も少なくないので、具体的な応用に結 き、医学部に対して感じる敷居の高さを下げ、透明性 びつけられる課題も多いと思われる。しかし、敷居の を高めていただいた」との講評をいただきた。また、 高さを下げることやより簡単な説明を行うという点に 展示コーナーでも本学の産学官連携について紹介を行 おいてはまだ改善の余地があろうと思われる。 ったが、その後、受託研究等の申し出があり、新たな 5月末には学内で産学官連携に関する意向調査を実施 連携も始まろうとしている。 し、いくつかの研究室へコーディネータが訪問し、研 究についての説明や権利化に関する相談を受けている。 また、企業側からは商品開発における臨床での評価試 験の希望も多い。 産学連携コーディネータを上手く活用し、新たな形 で研究成果の社会還元を促進させるとともに、これま でこうした応用については敬遠していた研究者にも産 学官連携への取り組みを念頭に置きながら、より一層 幅広い研究活動を進めていただければ幸いである。 (研究助成センター事務課 上田正博記) 〈産学連携コーディネータ連絡先〉 第 23 回北陸 STC サロン会場 増田浩子(研究助成センター事務課・内線 7235 ) この他、昨年に引き続き、以下の展示会に出展を予 定しており、広く学外へ本学の産学官連携に関する情 報を発信し、新たな連携を求める予定である。 ○「しんきんビジネスフェア 北陸ビジネス街道 2007 」 平成 19 年 9 月 19 日(水) 石川県産業展示館 ○「第 3 回 FIT ネット商談会」 平成 19 年 10 月 11 日(木) 富山産業展示館 増田浩子コーディネータ 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 ② 実用化に関する研究助成の採択 43 ③ 繊維リソースいしかわと包括協定を締結 研究者各位の協力により、従来の研究助成に加えて 平成 19 年 4 月 1 日付けで本学と㈱ 繊維リソースいし 実用化を指向した研究助成制度への応募も少しずつ増 かわ※は、昨年から共同研究を進めていた「血流改善 えてきている。本年度は、 (独)科学技術振興機構が募 ストッキング」の商品開発を契機として、双方の人的 集した「平成 19 年度地域イノベーション創出総合支援 物的資源と知的財産を有効に活用して社会に貢献する 事業;シーズ発掘試験」に本学から 7 件の申請があり、 ため、相互に産学連携に協力することとした包括協定 次の 2 件のテーマが採択された。 を締結した。主な内容は、 「血流改善ストッキング」等 小島 正美 准教授(看護学部) の商品開発への協力から、繊維リソースいしかわが主 「紫外線反射防止サングラスレンズ開発とその効果 催する「いしかわ繊維大学」への講師派遣等を想定し の実証」 ているが、今後関係各位の協力体制が必要不可欠であ 石垣 靖人 講師(総合医学研究所) る。 「DNA マイクロアレイにおける外部標準データベー ※ ㈱ 繊維リソースいしかわ ス構築」 ◇昭和 63 年の繊維ビジョンを受け、産業全体の体 また、同じく(独)科学技術振興機構のイノベーシ 質強化と新たな発展を目指す具体的支援機関として設 ョンプラザ石川の可能性試験(FS )で、金沢大学自然 立。産地業界を中心とした官民共同出資による第 3 セ 科学研究科米山 猛教授「腹腔鏡下手術用屈曲軸内回転 クター方式による株式会社(非営利団体)。 鉗子の開発」の共同研究者として、本学消化器外科治 ◇産地企業の①社員、経営者を対象にした総合教育、 療学の表 和彦講師が協力することとなった。これら 育成の支援、②自立化への支援、③商品構成の多様化 については、実用化に向けた成果が得られることが期 のための開発および販路業務の支援に積極的に取り組 待されている。 んでおり、非衣料分野や衣料分野への進出、産地内コ ラボレーションによるモノづくりを推進している。 《本学名誉教授新刊著書》 津川龍三 著 名誉教授のティータイム 津川名誉教授が、2002 年から 2006 年にかけて金沢医科 大学報 110∼128 号に随想として執筆された 17 編を、一冊 の本に纏めて、本学出版局から上梓されました。 先生は、1974 年本学に泌尿器科学の初代教授として着 任され、北陸の地に腎移植医療を植え付けるなど大きな 業績を残され、1998 年定年により教授を退任されました。 その後名誉教授として医学部学生に医学概論などの講義 を続けて、医学教育に情熱をかたむけてこられました。 どのエッセイも題名のごとく忙しい中ティータイムに でも読んでいただけるよう、著者の体験談やエピソード にさりげなく医療の話題を盛り込み興味深い内容となっ ています。 本書は、紀伊國屋書店経由で北陸 3 県の大手書店で販 売されていますが、注文は、最寄りの書店から左記の書名、 発行、ISBN を指定して紀伊國屋書店に依頼していただけ れば入手できます。 (出版局 丸谷 良記) 金沢医科大学出版局 B6 判、181 頁 定価(本体 1,000 円 + 税) 2007 年 8 月 15 日発行 ISBN978-4-906394-34-0 【学術/病院】 金沢医科大学報 44 <予告> 第 3 回 KMU 研究推進セミナー の お知らせ ■ 日 時 平成 19 年 8 月 30 日(木) 15:11∼18:00 ■ 場 所 金沢医科大学病院新館 12 階大会議室 司会進行 竹上 勉 (研究推進会議・副委員長、総合医学研究所副所長、分子腫瘍学研究部門・教授) 挨 拶 伊達孝保 (研究推進会議・委員長) ◇技術セミナー 13:00∼15:50 座長:竹上 勉 1)セルソーター(JSAN )について−装置説明と使用の実際− 村上 学 総合医学研究所 分子腫瘍学研究部門・助教 2)セルソーターを用いて出来ること −幹細胞分離におけるフローサイトメーターの重要性 河南崇典 血液免疫制御学(血液免疫内科学)・助教 ◇特別講演 16:00∼17:15 座長:梅原久範(血液免疫制御学(血液免疫内科学)・教授) 組織幹細胞の未分化性維持機構 平尾 敦 教授 金沢大学 がん研究所 がん幹細胞研究センター 遺伝子・染色体構築研究分野 懇親会 17:15∼18:00 場所:金沢医科大学病院新館 12 階大会議室 平成 18 年度から始まった KMU 研究推進セミナー 分離におけるフローサイトメーターの重要性」につ (年2回)は、本学における研究の活性化を図るこ いて講演していただく予定となっている。機器活 とを目的に活動している研究推進会議が中心とな 用の具体的、実戦的な話であり、再生医療につな り企画しているものであり、同時に本学に新規導 がる内容であるので楽しみである。これからセル 入された共同利用研究機器の研究・診療への応用 ソーター機器を使ってみたいと考えられている方 を目的とする技術セミナーを兼ねている。今般、 には有益であると思われる。 平成 19 年度に開催予定の「KMU 研究推進セミナ ー」の概要がまとまった。 第 3 回 KMU 研究推進セミナーは、8 月 30 日(木) に「セルソーター (細胞分別装置)」システムをテー ま た、 第 4 回 KMU 研 究 推 進 セ ミ ナ ー は、11 月 13 日(火)に開催予定で、特別講演では慶應義塾 大学教授の岡野栄之先生に「神経再生に関して(仮 題)」と題して講演していただく予定である。 マとして企画した。特別講演では、第一線で活躍 特に特別講演は、平尾先生、岡野先生の両先生 されているトップクラスの研究者の中から、金沢 から、世界トップクラスのダイナミックな研究の 大学がん研究所教授の平尾敦先生に「組織幹細胞の 紹介と大変興味深い研究結果が提示されると予想 未分化性維持機構」と題して講演をしていただく予 され、本学における再生医学、医療への新たな挑 定である。技術セミナーでは、本学に導入された「セ 戦が期待される。また、癌治療につながる基礎的・ ルソーター (細胞分別装置) 」(JSAN) について、機 臨床的研究とも関わるものであるので、本学職員、 器管理者の村上 学助教(総合医学研究所)にシステ 大学院生そして学生の多くの方々が是非セミナー ムの説明と実際の研究への活用について解説して に参加され、トップの研究の現場を覗いていただ いただき、続いて臨床教室側での研究への応用に ければと期待している。 ついて河南崇典助教(血液免疫制御学)に「幹細胞 (研究推進会議副委員長 竹上 勉記) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 45 病 院 「医療・福祉連携システム」に関するセミナー ユビキタス社会における 医療情報 医療現場では、患者本人と投与される薬剤、血液 等との識別・照合・取込・通信・計算及び記録といっ た仕事を安全かつ効率的に行うために、IT やネット ワークが活用されている。しかし、電子カルテを実用 化しているのは大学病院でも 30% 程度で、電子レセ プトやネットワークが整備されていない公立病院も多 講師: 山本隆一先生(東京大学大学院情報学環准教授) 日時: 平成 19 年 6 月 18 日(月) 午後 5 時 く、医療機関の IT 化には、まだ時間がかかる。 場所: 病院新館 12 階特別会議室 を打ち出し、IT による社会環境や行政の電子化を進 IT 戦略本部(内閣)は、2006 年 1 月に IT 新改革戦略 め、ユビキタスネットワーク社会の基盤整備を行う計 〈講師略歴〉 画を打ち出した。医療保健の分野では、今後、個人が 1952 年生まれ。1979 年大 健康情報を電子的に入手できる仕組みやネットワーク 阪医科大学卒業、1998 年大 を介して診療情報を活用する取り組みが進められる予 阪医科大学病院医療情報 定である。 部 講 師、1998 年 同 助 教 授、 欧米諸国では、カード化ネットワーク化が数年前 2003 年東京大学大学院情報 から進められている。患者本人と担当医師のカードを 学環助教授(准教授) 、2007 同時アクセスして保険診療が開始される方式(フラン 年日本医療情報学会理事 ス)などがある。概して診療情報の共有や記録といっ 長・会長。 た機能は将来の課題とし、保険請求や本人照合の機能 を主目的に使用されている。 〈開催趣旨〉 このセミナーは、本学の 今後日本で医療分野のネットワーク化が進展した場 平成 19 年度計画事業で、時 合、医療機関相互の情報共有や情報交換が頻繁に行わ 講師の山本隆一先生 空環境学術会議のプランニ れることになる。そこでは診療情報やシステムの安全 ングによる「医療・福祉連携システム」を立ち上げる 確保が大きな問題となり、セキュリティの責任分担や にあたり、病院内のコンセンサスと協力連携を図るた 本人照合の仕組みに関する法整備や技術開発が不可欠 め、本院の医療情報部と医療情報管理委員会の主催で になる。我々は現在、政府の委託を受け、安全で信頼 行われた。 できるネットワーク社会を実現するためには、どうい 時空環境学術会議とは、日本におけるユビキタス社 会の実現を目指したあらゆる分野の有識者や企業家な どの集まりである。 この「医療・福祉連携システム」では、院内および 本院と地域の医療機関との間にネットワークを構築 った仕組みが良いかといった研究を進めている。 以上のような講演内容であった。 講演後、参加者との間で熱心な質疑応答が行われた。 〈受講感想〉 今後、医療のみならず、あらゆる生活環境で IT 化、 し、無線 IC タグ等の IT を使って医療情報のトレーサ ネットワーク化が進展すると思われる。同時に、個々 ビリティやセキュリティに関する実証実験が金沢大学 の情報やシステムの信頼性や安全性を確保する技術や との連携で行われる予定である。 仕組みの開発、整備が必要になり、利用者が互にルー 〈講演内容〉 ユビキタスネットワーク社会とは、家庭や職場など 身の回りの至るところに仕事や生活を支援する情報機 器(IT )が環境の一部として存在する社会のことをい い、今日では、携帯情報端末等の IT 機器やネットワ ークアクセス技術が急速に進展し、ユビキタス社会実 現への期待が高まっている。その一方で、個人情報保 護及び電子文書の真正性、トレーサビリティ (追跡可 能性)、情報漏えいや不正アクセスに対するセキュリ ティ確保などネットワーク環境の安全対策やルール作 りが重要になる。 ルを守ることにより、ネットワーク社会の恩恵を享受 できると思われた。 (経理管財部 大野木辰也記) 【病院】 金沢医科大学報 46 する保険診療規則の理解が必 平成 19 年度保険講習会 要なことなどから、本講習会 を保険指導委員会及び臨床研 医療制度改革の動向と診療報酬 改定について 修管理委員会の共催で医師、 看護師、医療技術者、事務職 員など病院全職員を対象とし 講師: 坂野美知子先生(㈱ニチイ学館 医療関連事業 て開催することになった。 はじめに保険指導及び臨 部事業課 医療技能上級専門課長) 床研修管理委員会副委員長 日時: 平成 19 年 5 月 17 日(木) 午後 5 時 30 分 場所: 病院本館 C41 講義室 の森本茂人教授から本講習 講師の坂野美知子先生 会の意義について説明と挨 拶があった。 平成 19 年度の保険講習会が 5 月 17 日(木)午後 5 時 30 分から病院本館 4 階 C41 講義室において、病院職員 講師からは「医療制度改革の動向と診療報酬改定に 294 名の参加のもと開催された。今回講師として株式 ついて」をテーマとして最近の医療制度改革の具体的 会社ニチイ学館・医事技能上級専門職課長坂野美知子 な内容や、第 5 次医療法の改正内容、とくに医療費適 先生を招聘した。 正化計画に基づき今後病院がどの様に対応していくべ 平成18年度の大幅な診療報酬改定や第5次医療法の きか、また、平成 20 年度に予定されている診療報酬 改正など、病院をとりまく医療環境は急激に変化して 改定の方向性などについて、約 1 時間半にわたり説明 きており、その動向を的確に把握し対応することが病 をいただいた。 (医事課 素谷紀男記) 院として必要であり、また、療養担当規則をはじめと 日本私立医科大学協会 第 70 回 西日本ブロック 病院事務部長会議 務報告の後、各病院から提出された約 20 議題につい て集中討議が行われた。 協議事項の主なものとしては、①がん診療連携拠点 病院の申請に関して、緩和ケアチームの活動や届出状 況、院内がん登録の運営人員や体制・がん登録実施状 況、② DPC ベンチマーキングプログラム事業に関連 平成 19 年 5 月 24 日(木) 、25 日(金)の 2 日間に亘り、 した診断群分類毎の適正な入院日数の検討や効率的な 日本私立医科大学協会「第 70 回西日本ブロック病院事 医療の推進、③医療安全対策関連では、医療機器安全 務(部)長会議」が、能登ロイヤルホテルにおいて開催 管理体制の状況や医師の配置数・当直体制、④看護師 され、西日本ブロック所属の各大学附属病院本院・分 募集に関しては、今年度の採用看護師数や離職防止の 院の事務(部)長ら 22 名が出席した。この会議は、春・ ための看護師の処遇改善や専門資格取得への支援状況 秋 2 回開催の日本私立医科大学協会病院事務(部)長会 などであった。提起されたこれらの課題は、厚労省が 議の総会とは別に、西日本ブロックの各大学病院が当 推進する医療構造・制度改革の諸施策の主要事項その 番校となり、私立医科大学協会事務局長による協会会 ものであり、各大学病院の運営管理や診療活動に大き 務報告を中心に、各大学病院の管理運営上の様々な課 な影響を及ぼしていることを表しており、予定時間を 題について協議や情報交換を行うことを目的として毎 超過して熱心な質疑応答や現状報告などの討議がなさ 年 2 回定期的に開催されており、今回は本学が当番校 れた。 を務めた。 翌日は、希望者による県内視察(能登半島方面)が 会議は、当番校である本学の中農理博病院長室長 行われ、参加した 15 名の各病院事務部長会のメンバ の挨拶で開始され、西日本ブロック運営委員長の難波 ーはキリコ会館や上時国家などを訪れて、能登の文化 徹川崎医科大学病院事務部長の司会で議事進行がなさ の一端に触れながら相互の親睦を深めた。 れた。 高橋哲哉日本私立医科大学協会事務局長の DPC(包 括医療)制度への協会各委員会等の活動状況などの会 (管理課 疋田 勉記) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 47 い」との要請があった。 院内感染防止に関する教育講演会 引 き 続 き、 高 橋 孝 感 染 対策室副室長が座長を務 感染管理における質改善 プログラム め、ヘルスケアリソース研 究所所長土井英史所長によ り「 感 染 管 理 に お け る 質 改 講師: 土井英史先生(ヘルスケアリソース研究所所長) 善プログラム−感染管理に 日時: 平成 19 年 6 月 28 日(木) 午後 5 時 30 分 お け る Competency と Best 場所: 病院本館 C41・C42 講義室 Practice 」と題した講演が行 われた。土井所長は講演で、 院内感染防止に関する教育講演会が、平成 19 年 6 月 講師の土井英史先生 ① 知識格差是正、② 実践格 28 日(木)午後 5 時 30 分から病院本館 C41、C42 講義 差是正、③ 感染管理におけ 室において、本学病院の医師、看護師、医療技術者等 る Care Bundle、 ④ High Impact Intervention な ど の職員、業務委託業者および関連病院の医療関係者計 について詳しく説明され、特に実践現場では限られた 597 名の出席のもとに開催された。また、イントラネ 資源、異なった背景で EBM に基づいた感染管理を実 ットによるライブ中継も同時に行われた。 践しなければならないので、自施設におけるベストプ この教育講演会は、院内感染防止に関する職員教育 ラクティスを実施するためには、プロセスの標準化と の一環として病院職員等を対象に、院内感染対策委員 リスクポイントの標準化が必要であり、その具体例を 会が主催して、毎年定期的に開催されている。 示された。また、安全性と信頼性こそが医療の質にお 講演会に先立ち、早瀬 満院内感染対策副委員長(感 ける最も重要な要素であることを強調された。 (感染対策室 不動政代記) 染対策室長)から「感染対策は病院組織全体として取 り組まなければならない重要な課題であり、今回の講 演会で得られた知識をぜひ臨床の場で活用してほし 本学病院検査部開発の 臨床検査変革プロジェクト Polar Star 「PM シンポジウム 2007」 に発表 Project Management Symposium Japan 2007 を検討し発表する。 (財)エンジニアリング振興協会主催の PM シンポ ジウム 2007 は国内最大の PM 大会で、8 月 30 日(木) 、 31 日(金)の 2 日にわたって東京都江戸川区総合区民 ホール・タワーホール船堀で、 「新たな創造と成長の ためのプロジェクトマネジメント― PM 力を鍛える」 とのテーマで開催される。 本 学 病 院 で は、 上 記 の 本 学 か ら の 発 表 は、 第 1 日 15;30 ∼ 16:20 に 2004 年に経営上の 「(PA-3 )山崎美智子中検副技師長、野島孝之病態診断 理由から臨床検査 医学教授、大野木辰也経理管財部長、浅野進一郎理事 のアウトソーシン 長室長 : 「金沢医大検査部の変革プロジェクト Polar グが提案されたが、 Star ―医療制度改革下での P2M 実践チャレンジ」と 検査部では P2M に の演題で発表する。 よる変革プロジェ ク ト Polar Star 計 画を立ち上げ、コ スト削減と人材育 成と組織改革に取 組んできた。社会 か ら 求 め ら れ る、 より安く、より安全で、より質の高い医療サービスを 目指す真の合理化とは何であるかを追求してきた経過 (浅野進一郎記) 【病院】 金沢医科大学報 48 和ケアの依頼元は、緩和ケ 21 世紀集学的医療センター アの内容を知っている内科 第 5 回 集学的医療セミナー・ 地域がん診療連携拠点病院セミナー 系が多い。最近の動きとし て在宅ケアの推進が挙げら れ、国立がんセンターでは 平成 19 年度 第 1 回 緩和ケア講演会 緩和ケア・在宅医療連携カ 緩和医療の現状と今後の展望 ンファレンスが定期的に開 催されている。下山先生は 麻酔科のプロであるが、緩 講師: 下山直人先生(国立がんセンター中央病院手 講師の下山直人先生 和ケア病棟よりもむしろチ ーム内での役割が大きく、 術部部長) 日時: 平成 19 年 7 月 13 日(金) 午後5時 40 分 全身管理や心のケアは出身の科を問わず重要であると 場所: 病院新館 12 階特別会議室 のことであった。疼痛緩和ケアでは主治医を尊重する ことが重要であり、緩和ケア医として最善の策と思わ 下山直人先生は千葉大学医学部を昭和 57 年卒業後、 同大学麻酔科に入局され、米国メモリアルスローンケ タリングがんセンター疼痛緩和ケア科およびコーネル 大学薬理学教室に留学後、平成 11 年に国立がんセン ター中央病院緩和ケア科医長、平成 18 年に現職に就 かれている。 講演では、この 2 年間とくに厚生労働省が緩和ケア に重点を置いていることを述べられ、緩和ケア病棟を 持たない国立がんセンター中央病院にて、緩和ケアチ れても、それを盾に主治医を攻撃するような態度は厳 禁であり、各科の状況などを考慮して、受け入れられ るように持って行くことが重要であると強調された。 これは緩和ケアに限らないことと思われる。当初本年 改訂の緩和治療ガイドラインが紹介される予定であっ たが、若干遅れたため、草稿段階のガイドラインの概 要が示された。全体を通して下山先生の暖かなお人柄 が溢れた素晴らしい講演であった。当日は会場一杯 ームが毎日約 40 人の患者の回診(ラウンド)を行って の 70 名の多職種の職員および院外からの参加があり、 いる現状を示された。回診はまず午前中に一周して、 緩和ケアにはチーム医療が必要であることを改めて痛 日常回診ノートに記録し、時間をかけてケアすべき患 感した。 (集学的がん治療センター 元雄良治記) 者には午後に別枠で時間を取るとのことであった。緩 生活習慣病センタースタッフが 医療相談ボランティア活動 ─家庭婦人バレーボール大会で参加者の健康チェック と健康相談に大忙し─ 毎年開催される「石川県家庭婦人バレーボール大 会」が、平成 19 年 5 月 13 日(日)北國銀行スポーツセ ンターと白山市若宮体育館を会場に 1,000 名を超える 参加者を集め盛大に開催された。 会場玄関エリアには、医療器機として血圧計、骨密 医療相談コーナー 度計、体組成分析装置(Inbody )が設置され、参加選 手やスタッフおよびその家族等が楽しくセルフ健康チ 集学的医療センターからは、松井 忍教授、福武広美 ェックをした。その後、測定結果を持った方々が医療 看護師らが特設ブース医療相談コーナーで、長蛇の列 相談コーナーに訪れ、医師、看護師、栄養士、薬剤師 を作って待つ相談者に対して、個々の問題に丁寧に説 のそれぞれの専門的なアドバイスを受けた。21 世紀 明をしていた。特に、現代病で 4 人に 1 人が罹患して (次頁下段へ) 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 やリスク、軽いタバコの嘘? など画像やデータを示 21 世紀集学的医療センター みんなの健康づくりセミナー2007 ① 49 しながら分かりやすく解説された。会場には各関係部 署の協力で、通院患者さん、卒煙した方、教職員・ス タッフ 35 名が参加して、実際の禁煙外来で使われる たばこと健康 酸素濃度測定器、ニコチンパッチ、ニコチンガムなど 講師: 中西由美子先生(健康管理センター講師) が準備され実地指導が行われた。参加者は体験しなが らの勉強セミナーで、健康のすばらしさを改めて実感 ② たばこと肺がん できるものとなった。 講師: 浦田勝男先生(呼吸機能治療学呼吸器外科 准教授) 参加者からは次のような貴重な禁煙体験談も多数聞 かれたので紹介したい。 ○ 7 年間禁煙していたが失敗し、70 歳で当禁煙外来 にお世話になり、3 年禁煙が続いている。秘訣は禁煙 日時: 平成 19 年 5 月 19 日(土) 午前 10 時∼ 11 時 開始日を決めたこと。禁煙は健康に良いことだとわか 場所: 病院 - 新館 12 階大会議室 ってはいるが、目に見えて分かるというものではない ので難しい。非常に身軽でさわやかになった。遅すぎ 21 世紀集学的医療センター(生活習慣病センター・ 集学的がん治療センター・遺伝子医療センター・健康 ることはない。 ○ 20 年前、胃がんの術後に喫煙が原因による痰の 管理センター・リハビリテーションセンター)は、地 吸引が苦しく、病気以前に痰が詰まって死ぬのかと思 域の皆様に対して健康づくりのための啓発活動を進め った。禁煙後、他の部位ががんになり手術をしたが、 ている。 術後の痰が出なくなりとても楽だった。 「自分の体は自分で守りましょう=セルフケア」を ○ 大学職員の私は学生に指導するために自分が禁煙 視点にした『みんなの健康づくりセミナー』の 6 回目が しなければと決心し、今のところ 8 カ月禁煙している。 平成 19 年 5 月 19 日(土) 、金沢医科大学で開催された。 体の調子がよく、痰も出なくなり、よく眠れる。 前編は中西由美子先生(禁煙外来:生活習慣病センタ ○ 末梢の動脈硬化により血流が悪く指先がとても痛 ー所属)による「たばこと健康」 、後編は薄田勝男先生 かった。先生から「何よりもタバコが一番悪い」と言 (呼吸器外科准教授)による「たばこと肺がん」と題し われ禁煙した。今は痛みもなくなってとても有難い。 (集学的医療センター事務課 濱中 豊記) て行われた。 セミナーでは、禁煙治療の実態、肺がん手術の種類 セミナー風景 実地体験指導 実地指導に準備されたニコチンガムなど (前頁から) いるといわれているメタボリックシンドロームに対す 程度の開催、参加費無料)実施等を積極的に進める予 る関心の高さを窺うことができた。 定である。 (集学的医療センター事務課 濱中 豊記) 今後、生活習慣病センターは、地域貢献として病気 予防の啓発活動として、各種相談への支援、自治体や 学校等への出張講演や健康づくりセミナー(年 5∼6 回 【病院】 金沢医科大学報 50 看護部 2007 年「看護の心」普及活動への取組み 5 月 12 日のナイチンゲール生誕を記念して、全国的に「看護の日・看護週間」事業が展開されている。今年度、 本学病院では以下の事業に取組んだ。 作自演の紙芝居「うがいと手洗い」を観たあと、保母 「プチナース・ふれあい訪問」 さんの手に洗い残しがないかグリッターパグで確認し た。 石川県看護協会の依頼を受け、本学病院では看護の その後園児たちは 3 グループに分かれて、新生児モ 啓発普及事業の一環として、平成 19 年 4 月 24 日(火) デルを抱く「赤ちゃん抱っこ」 、実際に新生児と対面、 「プチナース・ふれあい訪問」を行った。この企画は石 聴診器での心音の聴取等を体験をした。体験後に園児 川県では昨年度からはじめたもので、今年度は県内で たちお手製のプレゼントをいただいた。体験を終えた 本学病院だけであった。 参加園児は大根布保育所年長組 37 名(男児 26 名、 園児たちは「楽しかった、また病院に遊びに来たい」 、 新生児をみて「ちっちゃい、かわいい」と喜んでいた。 女児 11 名)で、保母さんに作ってもらったナースキャ 保母さんからは「普段できない貴重な体験をさせても ップとエプロンに着替え、宮本孝子看護部長の挨拶 らった。会場の飾り付けがとても温かく感じられ心が を受けた。園児らは、4 階東病棟能任純一看護師の自 こもっていた」 、 「1 年下の園児たちが、来年は自分た ちも体験できるのかと訊いてきた」との報告 があった。この日のことはテレビでも放映さ れた。 プチナース・ふれあい訪問のほか、例年ど おり「ふれあい看護体験」 、 「ふれあい看護体 験・親子で参加」も行われた。今後も「看護の 心」を地域の皆様に理解していただくため、 本学病院ではこのような機会を多く持ちたい 大根布保育所からの年長組のプチナースたち 「いしかわ看護フェア」 と思う。 (看護部 高田昌美記) を埋め尽くし、金沢医科大学病院を参加者に大いに印 象付けることができた。最終的には 160 名を超える学 生が当院ブースを訪れた。このようなイベント形式の 5 月 13 日(日)12 時から、金沢駅もてなしドーム地下 広場において、 「いしかわ看護フェア」が開催された。 看護職の魅力や看護の仕事を広く一般の方々に知っ 募集活動や昼食懇談形式の病院説明会は全国各地で開 かれており、今後ますます過熱した看護師確保対策が 展開されるものと予想される。 (職員課 上端雅則記) ていただく絶好の機会であり、本学病院から看護部と 職員課のスタッフに加え、就職 2 年目となる看護師の 協力を得て参加した。 会場では、例年と同じく健康チェック、妊婦・育 児・高齢者疑似体験、看護介護用品展示・販売コーナ ー等があり、それと合わせて今年度は、県内 42 医療 機関が参加し、病院、看護大学・専門学校等の紹介と、 ステージ発表・パネル展示等が行われた。病院紹介コ ーナーでは、深刻な看護師不足を背景に、全国的に激 化している看護師争奪戦の中で、それぞれ必死の病院 PR を行った。 本学病院のブースでは、学生と同年代である看護師 が説明にあたったことから、常に 5∼6 名の学生が席 人気があり混雑した本学病院のブース 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 51 研修医の頁 研修医、指導医、医学生の交流会 長からのメッセージを伊藤 透 RR 委員会代表が読み上 げ、森本茂人臨床研修センター副部長の乾杯により会 が始まった。 初期臨床研修の充実・発展を主な目的として「研修 本病院のホームページに掲載されている臨床研修医 医、指導医及び医学生との交流会」が、平成 19 年 7 月 募集の案内がスライドショーでスクリーンに映し出さ 13 日(金)、KKR ホテル金沢で約 70 人が参加して行わ れる中、ボリュームたっぷりの料理を中心に、臨床研 れた。 修についての情報交換などで話が弾んだ。 まず、司会の斎藤人志臨床研修センター部長の「昨 年は初期・後期臨床研修の勉強会が主だったので、今 最後に梅原久範臨床研修管理委員から挨拶があり、 全員揃っての写真撮影が行われた。 (臨床研修センター 山田克己記) 回は胸襟を開いて楽しく語ろう」との趣旨説明の後、 高島茂樹病院長から挨拶があった。続いて山本 達学 病院長の発声で一斉にイエーとなった 医学生のための 臨床研修指定病院セミナー 東京ビッグサイトで開催 平成 19 年 7 月 15 日(日)、医学生と指定病院を結び つけ、初期臨床研修先を探すセミナーが、夕方には台 風 4 号の中心が通過するのではないかと危惧される雨 の中、お台場の東京ビッグサイト会場で開かれた。 研修医受け入れ数が減少傾向にある石川県として は、首都圏の医大に通う北陸の出身者に U ターンを 本学病院のブース 促すために、昨年に引き続き県と県内の 10 病院が参 ター部長、望月 隆同副部長および研修医 3 名が対応に 加した。会場内で最大規模となった石川病院群のブー あたり、45 名(昨年 34 名)が訪れた。なお、45 人中本 スには、悪天候にもかかわらず昨年同様の約 300 人が 学の 5 学年生は 18 人であった。 立ち寄った。当病院ブースには斎藤人志臨床研修セン (臨床研修センター 山田克己記) 【病院】 金沢医科大学報 52 研修医の頁 金沢医科大学病院 平成 20 年度 臨床研修医募集要項 1. 募集人員 56 名 2. 募集方法 マッチング方式による 3. 応募必要書類 ( 1 )応募時必要書類 ①臨床研修医採用願 ②履歴書 ③学業成績証明書 ( 2 )採用時必要書類(採用が内定した後に 提出する書面) ①身元保証書 ②誓約書 ③健康診断書 4. 応募資格 平成 20 年医師国家試験合格予定の者 第 98 回日本医師国家試験以降の合格者で 臨床研修未実施の者 5. 研修期間 2 年間 6. 研修方法 管理型 7. 選 考 書類選考・面接 8. 応募締切 一次募集 平成 19 年 7 月 13 日(金)消印有効 二次募集 平成 19 年 9 月 20 日(木)消印有効 臨床研修医をめざす皆さんへ 9. 説明会 平成 19 年 6 月 5 日(火)12 時 病院 C41 講義室 10. 面 接 一次募集 平成 19 年 7 月 29 日(日) 集合場所 病院 C41 講義室 集合時間 9 時 二次募集 平成 19 年 9 月 27 日(木) 11. 処 遇 ( 1 )給与:月額 30 万円程度を予定(諸手当 含む) ( 2 )社会保険:健康保険、厚生年金(私学 共済事業団)等加入 ( 3 )宿舎:なし ( 4 )休日:土曜(隔週) 、日曜、祝日、有給 休暇有り 【お問い合わせ・申し込み先】 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1 金沢医科大学病院 臨床研修センター(職員課) TEL 076-286-3511(代)内線 5482・5483 メール [email protected] 臨床研修センター部長 斎藤 人志 医師国家試験に合格すると 2 年間の初期研修が始まります。全国それぞれの研修施設で様々な初期研修プログ ラムが工夫されていると思われますが、私ども金沢医科大学病院での初期研修プログラムの特徴は自由選択枠を 非常に多く設けていることであります。つまり病院側から型にはまった研修プログラムを提供され、2 年間の初 期研修を終えるのではなく、研修医一人ひとりが自らのプログラムを作成し、自分の個性を十分に活かせる研修 プログラムシステムを採択していることです。そのような研修プログラムに沿って 2 年間の初期研修を頑張って いただきます。 将来どのようなスタイルの医師になるかは、この 2 年間の初期研修期間で決まってしまうと言っても過言では ないと思います。金沢医科大学病院における初期研修は疾患の豊富さ、各種医療機器、教育スタッフなど、あら ゆる点において充実していることから、研修医諸君のニーズに十分対応できると確信しております。 金沢医科大学病院は、日本海側では初の特定機能病院 の指定を受け、地域医療の中核機能病院として活動して おります。また 2007 年 1 月には、本院が安全で質の高い 医療を患者さまに提供しているとして、財団法人日本医 療機能評価機構の最新基準(Ver.5.0 )の認定を取得いたし ました。しかも無修正認定は大阪大学附属病院に次いで、 金沢医科大学病院が全国で 2 番目でありました。研修医 の志望の方々に対しても、ソフト面・ハード面ともわが 国最高水準と認定された職場環境が整っております。 【研修目標】 金沢医科大学病院の臨床研修プログラムは、一般臨床 医として、患者さんに満足されるプライマリーケア、す なわち総合診療能力を培うために必要な基本的知識、技 能および態度を修得するためのプログラムであります。 このプログラム修了後、さらに 3 年目以降も継続して専 門的研修を行えば、当該診療科の専門医、認定医試験の 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 53 研修医の頁 受験資格を得ることが可能となります。 また、医師としての資質を涵養していくために、医療 倫理の確立とともに、精神障害や感染症、僻地医療への 理解を深めていきます。 【本学プログラムの特色】 1.地域における大学病院の特色を活かした研修 当院は地域に根ざした診療が行える体制をとってお り、診療圏は金沢市以外に能登半島をも広くカバーして います。救急医療の三次医療にとどまらず、二次医療を も担当し、研修においても二次医療も体験が可能です。 2.バリエーションに富んだ研修プラン プログラム構成は 7 つの部門(内科部門 4 部門、外科部 門 2 部門、プライマリー部門 1 部門)からなり、どの部門 を選択しても新臨床研修カリキュラムで求められている 研修項目が履修可能なように構成されています。さらに、 自由枠を多く採用し、その枠を利用して研修医自らがプ ログラムを組み立てる マイプログラム に沿って研修す ることが可能です。 3.きめ細やかな指導体制と多彩な疾患群 救命救急科、小児科を必須としたスーパーローテイト、ま た少人数で討論し合えるチュートリアルワークショップ形式 により、理論と実践の関わりを習得することが可能です。 4.豊富な講演会などによる教育体制 CPC、安全、感染、保険、倫理、接遇など各種講演会・ 研修会が病院全体、あるいは研修医を対象に行われてい ます。本院の剖検率は 25%を超えています。 5.研修終了後の専門領域の場を保証 プログラムは将来、研修医が進むべき方向を考えて部 門設定ができるように組織されており、研修終了後には 専門領域の場への導入がスムーズに行われるようになっ ています。また、関連病院との連携で専門研修の道を開 いたり、個別指導ができる体制も整っています。 最後に、患者を愛せ、スタッフを愛せ・・・の気持ち を忘れず、マイプログラムに沿った充実した初期研修生 活を送っていただき、将来、良医と呼ばれる立派な医師 に成長していただくことを心より望みます。 臨床研修医のための CPC(臨床病理検討会) 臨 床 研 修 医 の た め の 第 18 回 臨 床 病 理 検 討 会 (CPC ) 、第 19 回臨床病理検討会(CPC )が、病院本 館 4 階臨床研修センターカンファレンスルームで下 記のとおり行われた。 第 18 回 CPC 平成 19 年 5 月 16 日(水)17:30 ∼ 病理提示 司 会 者 副司会者 臨床提示 画像解説 病理提示 司 会 者 副司会者 臨床研修センター研修医 藤林幸輔 呼吸機能治療学(呼吸器内科学)舘 由貴 谷口 充 放射線診断治療学(放射線医学) 佐藤勝明 病理病態学(病理学Ⅱ) 高橋 孝 総合内科学(総合診療科学) 吉澤寛道 臨床研修センター研修医 症例 2 呼吸困難・喘鳴を認めた一例 臨床提示 画像解説 病理提示 司 会 者 副司会者 青木洋文 臨床研修センター研修医 呼吸機能治療学(呼吸器内科学) 及川理恵子 谷口 充 放射線診断治療学(放射線医学) 木下英理子 病態診断医学(臨床病理学) 高橋 孝 総合内科学(総合診療科学) 吉澤寛道 臨床研修センター研修医 第 19 回 CPC 平成 19 年 7 月 18 日(水)17:30 ∼ 症例 1 髄内転移をきたした肺腫瘍の一例 臨床提示 中藤未央 土原一真 臨床研修センター研修医 呼吸治療機能学(呼吸器内科学) 臨床研修センター研修医 病理病態学(病理学Ⅱ) 脳脊髄神経治療学(脳神経外科学) 臨床研修センター研修医 症例 2 急性心不全の一例 症例 1 低酸素血症の一例 臨床提示 柴田奈央子 上田善道 岡村一也 渡部 厚 病理提示 司 会 者 副司会者 田辺 寛 佐竹主道 佐竹主道 木下英理子 真柴 智 真柄鮎子 臨床研修センター研修医 循環制御学(循環器内科学) 循環制御学(循環器内科学) 病態診断医学(臨床病理学) 救急医学 臨床研修センター研修医 第 20 回 臨床病理検討会 日 時: 平成 19 年 9 月 19 日(水) 17: 30 分から 場 所: 研修センターカンファレンスルーム なお、第 20 回 CPC も臨床研修センターカンファ レンスルームで行われます。研修医には出席が義務 づけられていますが、研修医以外の先生、学生諸君 にも広く開かれていますので、奮ってご出席くださ い。 (病態診断医学 黒瀬 望記) 【トピック】 金沢医科大学報 54 北陸「がんプロフェショナル」養成プログラム 文科省 北陸の5大学の連携によるプロジェクトを採択 集学的がん治療センター 元雄 良治 文部科学省は平成 19 年3月、がんの予防と早期発見、 ん専門医コース」をカリキュラム通りに履修すれば 4 年 がん治療の均てん化を施策とする「がん対策基本法」の 間で「北陸がんプロフェッショナル認定」を受けられる。 施行を受けて、 「がんプロフェッショナル養成プラン」を この大学院教育では e-learning やテレビ会議システム 公募したが、金沢大学、金沢医科大学、富山大学、福 をフル活用して、本学にいながら北陸内の 5 大学およ 井大学、石川県立看護大学の北陸の 5 大学が共同して取 び北陸の全てのがん診療連携拠点病院の診断・治療・ 組む「がんのプロ」を養成するプロジェクトが採択され 緩和ケアの最新情報を学ぶことができる。そして、大 たとの連絡が 7 月末に入った。 学院終了後は各種がん関連専門医資格の取得が可能と この「がんプロ養成プログラム」 (下図)は、がん医療 なる。また「インテンシブ」コースは、すでに各科の専 における高い臨床ならびに研究能力を併せ持つがん専 門医資格を有する医師がプログラム内の特定分野(がん 門の医師ならびにコメディカル(看護師・薬剤師・診療 化学療法など)を学びたい場合に3∼6か月履修するも 放射線技師)養成のための大学院レベルの教育システム のであり、インテンシブコース修了認定が受けられる。 である。 この制度により、本学卒業生が母校に残って腕を磨き、 まず「医師の場合、医学部を卒業し、2 年間の初期研 修後に、内科系・外科系・放射線科系に分かれて後期 研修を受けながら、大学院に入学し、北陸がんプロ「が がん専門医資格を取得できる絶好のコンディションが 得られる。 また、 「がん専門コメディカルコース」では、看護師 北陸がんプロフェッショナル養成プログラム 〈全体組織図〉 北陸がんプロ養成プログラム会議資料による 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 55 の場合も、今までは北陸以外の地区で研修を受けない ようになるまでの今後 5 年間となっている。このプロ と認定を得られなかったが、本学病院に勤務しながら ジェクトを十分に活かして、内外から注目されるがん 2 年間の大学院(修士課程)を修了すれば、北陸がんプ 治療成績を上げ、教育・研修面では魅力ある卒後のプロ ロフェッショナル認定学位(修士)を取得できる。その フェッショナルの研修コース、大学院コースを利用し 後は臨床経験をさらに積んでがん専門看護師(CNS: て、多くの医師が卒後の研修に打ち込める体制作りが Certified Nurse Specialist )へ と 進 む こ と が で き る。 行われていくよう期待される。 薬剤師コースや診 療放射線技師コー ス も 同 様 に2年 間 の修士課程を修了 すれば北陸がんプ ロ認定の学位を取 得 で き、 そ れ ぞ れ の専門資格認定へ と進むことができ る。 ま た コ メ デ ィ カルコースにも 3∼ 6 か月のインテンシ ブコースがある。 本プログラムの コ ン セ プ ト に は、 本 学 病 院 が こ の2 年間先行して取り 組んできた「集学的 がん治療」が中心に 据えられているが、 もちろん本学の総 合医学研究所をは じめ本学の全ての 実力を結集して当 たるという意味が 含 ま れ て い る。 こ のように文部科学 省の「がんプロ」プ ログラムが厚生労 働省の「がん拠点病 院」制度と連携協力 し て、 北 陸 地 区 で 全国トップ水準の がん専門資格が得 られる制度が発足 したことになる。 このプロジェク トに対する補助金 は各大学の努力で プロジェクトが継 続的に運営される 金沢医科大学報 56 管理・運営 次期学長に 副学長 山田 裕一 教授 平成 19 年 7 月 27 日(金)に開催された第 188 回理事会において、現副学長山田裕一教授(社会環境保健医学〈衛 生学〉)が次期学長として承認された。任期は、平成 19 年 9 月 1 日から平成 22 年 8 月 31 日までの 3 年間である。 やまだ ゆういち 山田 裕一 学 長 1982 年 4 月 1984 年 4 月 1990 年 7 月 1996 年11 月 2004 年 4 月 2004 年 9 月 2007 年 9 月 金沢医科大学衛生学講師 同助教授 同教授(講座主任) 金沢医科大学学生部長(2000 年 10 月まで) 入学センター長(2004 年 8 月まで) 金沢医科大学副学長 金沢医科大学学長(第 10 代) 【主な学会活動】 日本産業衛生学会評議員、日本衛生学会評議員、日本公 衆衛生学会会員、日本社会医学会理事 【略歴】 1975 年 3 月 1980 年 9 月 1982 年 3 月 金沢大学医学部卒業 米国マウント・サイナイ・メディカル・スクール環 境科学研究所リサーチ・フェロー (1982 年 3 月 まで) 金沢大学大学院医学研究科(博士課程)修了 医学博士取得(金沢大学) 小田島 粛夫 理事長 財団法人医学教育振興財団の 理事に選任 公益法人です。 事業としては、①医学教育に関する調査、研究 および資料収集を行い、その成果を医学教育機関 に提供する事業(国内医科大学視察と討論の会) 、 ②医学教育の方法の研究に対する助成(医学教育研 究助成、医学教育賞授与)を行う事業、③医学教育 小田島粛夫理事長が、財団法人医学教育振興財 機関の教職員に対する研修を実施し、それを援助 団の理事に選任されました。任期は、平成 19 年 4 する事業(医学教育指導者フォーラム、医学・歯 月 1 日から平成 21 年 3 月 31 日までの 2 年間です。 学教育指導者のためのワークショップ) 、④医学教 財団法人医学教育振興財団は、昭和 54 年 4 月に、 「日本ならびに諸外国の医学教育(卒後の臨床研修 を含む)の方向と実情とに関する調査研究を行い、 育資料の発行等、医学教育機関から委託された事 業を行う(「J.M.E.F. 」 (Japan Medical Education Foundation )刊行、 「国内医科大学視察と討論の会 その成果を医学教育機関に提供するとともに、広 報告書」刊行)、⑤その他、英国大学医学校での臨 く社会に公開するなど日本における医学教育の充 床実習のための短期留学、医療系大学間共用試験 実向上について寄与し、医学の振興と人類の福祉 実施評価機構に協力などがあります。 に貢献すること」を目的に設立され、現在、全国の 大学医学部 80 校を正会員とする文部科学省所管の (総務課 北久直記) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 57 となりましたので、帰属収支差額(正味財産増加額) 学校法人金沢医科大学 は 9 億 7 千万円の収入超過という結果になりました。 2.消費収支計算書の状況 平成 18 年度決算 【主な収入】 (1 )学生生徒等納付金 医学部学生数の増加等により、前年比 4 千 4 百万円 学校法人金沢医科大学の平成 18 年度決算が、去る 5 増の 44 億 1 千 2 百万円となりました。学生数は、医学 月 29 日(火)開催の第 187 回理事会及び第 98 回評議員 部生 648 名、大学院生 57 名、看護学校生 168 名の合計 会において承認されました。その概要及び収支等の状 873 名です。 (2 )寄付金 況は次のとおりです。 寄 付 金 総 額 は、 前 年 比 7 千 7 百 万 円 減 の 8 億 5 千 1 1.概 要 百万円となりました。 私学を取り巻く厳しい経営環境が続く中、平成 18 年度は、看護学部の設置認可申請及び看護学部棟の建 特別寄付金は、寄附講座への指定寄付金で 3 千 5 百万円となりました。 設・整備をはじめ、医学部特別奨学金貸与制度の創設、 一般寄付金は、18 年度医学部入学生からの教育振 病院第 2 新館建設及び PET 等の高度先進機器の整備、 興資金寄付金が 2 億 8 千 7 百万円、学術振興基金制度 病院機能評価受審及びこれに伴う病院施設の整備など によるものが 4 億 8 千 5 百万円の合計 7 億 7 千 2 百万円 の事業を実施しました。 でした。 そのほか、海外交流事業や医学部奨学事業の推進の ための積立てや、将来の退職金債務に備えるための資 現物寄付金は、科学研究費補助金で購入した研究機 器の受入れ等で 4 千 4 百万円となりました。 (3 )補助金 金確保についても予定額の積立てを行いました。 その結果、収入面では、医療収入は前年度より微増 の 167 億円を確保し、補助金や資産運用収入で増収に なったこと等により、帰属収入合計は前年度比 8 億 4 千万円増の 249 億円となりました。また支出面では、 補助金総額は、前年比 2 億 8 千 2 百万円増の 15 億 2 千 9 百万円となりました。 そのうち、私立大学等経常費補助金は前年比 8 千 7 百万円減の 9 億 5 千 3 百万円となりましたが、文部科 人件費及び医療経費が増となったこと等により、消費 学省研究装置・設備補助金は PET/CT 装置など 5 件 支出合計は前年度を 4 億 3 千万円上回る 239 億 3 千万円 で、前年比 3 億 9 千万円増の 4 億 8 千 3 百万円となりま 消費収支計 算 書 (自)平成18年4月 1日 (至)平成19年3月31日 消 費 科 目 収 入 の 部 金 額 消 前年比 学生生徒等納付金 手数料 寄付金 補助金 資産運用収入 事業収入 医療収入 雑収入 4,412 157 851 1,529 842 179 16,713 216 44 ▼4 ▼77 282 446 ▼22 37 130 帰属収入合計 24,899 836 基本金組入額 消費収入の部合計 (単位:百万円) △2,840 ▼2,250 22,059 ▼1,414 費 支 出 科 目 人件費 教育研究経費 医療経費 管理経費 借入金等利息 減価償却額及び 資産処分差額等 消費支出の部合計 (正味財産増加額) 消費収支差額 基本金取崩額 (注)△は計算書式上のマイナス表示、▼は比較上のマイナスを表示(以下同じ)。 前年比は平成17年度決算との比較です。 の 部 金 額 11,324 1,322 8,213 600 1 2,469 前年比 136 ▼76 230 129 1 10 23,929 430 (970) △1,870 540 (406) ▼1,844 ▼1 【管理・運営】 金沢医科大学報 58 した。そのほか臨床研修費補助金 5 千万円及び地方公 る退職等を含め、156 名に 8 億 3 千 9 百万円を支出しま 共団体ほかからの補助金 4 千 3 百万円が交付されまし した。 なお、人件費の帰属収入に占める割合は 45.5%(前 た。 年度 46.5%)となりました。 (4 )医療収入 医療収入総額は、前年比 3 千 7 百万円の増、当初予 (2 )教育研究経費 事業計画に基づく教育研究事業を実施した結果、教 算比 9 千 6 百万円の増となる 167 億 1 千 3 百万円となり 育研究経費は 13 億 2 千 2 百万円となりました。 ました。 入院収入は、入院延患者数が前年比 3.6%減少、病 (3 )医療経費 床利用率が 84.6%と前年比 4.2 ポイント減少しました 減価償却額を除いた比較では、前年比 2 億 3 千万円 が、7 対 1 看護の実施等により診療単価が前年比 5.8% 増の 82 億 1 千 3 百万円となりました。これは、薬品費 上回ったこと等により、前年比 2 億 6 千 6 百万円増の 等が 2 億 8 千 4 百万円減少しましたが、医療材料費で 1 128 億 9 千 3 百万円となりました。 億 3 千万円増加したこと及び X 線 CT 装置のリース料 一方、外来収入は、診療単価が増えたものの外来延 等を含むその他の医療経費で 3 億 8 千 4 百万円増加し 患者数が前年比 6.7%減少したこと等により、前年比 2 たためです。 億 2 千 9 百万円減の 38 億 2 千万円となりました。 なお、医療経費の医療収入に占める割合は 49.1%(前 なお、医療収入の帰属収入に占める割合は 67.1%(前 年度 47.9%)、また、帰属収入に占める割合は 33.0%(同 年度 69.3%)となりました。 33.2%)となりました。 【主な費用】 (4 )減価償却額及び処分差額等 減価償却額及び資産処分差額の合計額は、前年比 1 (1 )人件費 教 員 人 件 費 は 前 年 比 6 千 1 百 万 円 増 の 34 億 1 千 2 千万円増の 24 億 6 千 9 百万円となりました。このうち、 百万円、職員人件費は前年比 3 千 4 百万円減の 71 億 2 病院部門の減価償却額及び資産処分差額等は、病院本 千 5 百万円、役員報酬は前年度と同額の 7 千万円、退 館、別館及び新館の建物・医療機器等の償却額を含め、 職給与引当金繰入額及び退職金は前年比 1 億 9 百万円 前年比 4 千万円増の 16 億 9 千 1 百万円となりました。 また、医療収入における患者負担未収金について、 増の 7 億 1 千 7 百万円となり、人件費総額では前年比 1 億 3 千 6 百万円増となる 113 億 2 千 4 百万円となりまし 18 年度から徴収不能引当金を設けたことに伴い、徴 た。また、退職金支出は、定年及び早期退職制度によ 収不能引当金繰入額3千3百万円を計上しました。 平成 18 年度消費収支の科目別構成比 帰属収入構成比 消費支出構成比(対帰属収入比) 雑収入 0.9% 減価償却額等 10.0% 収支差額 3.8% 寄付金 3.4% 学納金 17.7% 補助金 6.1% 手数料 0.6% 医療収入 67.1% 人件費 45.5% 医療経費 33.0% 資産運用収入 3.4% 事業収入 0.8% 管理経費 2.4% 帰属収入 24,899 百万円 教育研究経費 5.3% 消費支出 23,929 百万円 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 3.資金収支計算書の状況 59 (4 )資産運用支出 【主な資金収入・支出】 将来の退職金債務に対する財源を確保するため退職 ※消費収支計算書で説明した項目については割愛さ 給与引当特定資産に 5 億円、医学教育海外交流引当特 定資産に 5 千万円、医学部奨学事業引当特定資産に 1 せていただきます。 億円の合計 6 億 5 千万円を計画どおり積立てました。 (1 )借入金等収入 病院建設費支払いに伴う運転資金として銀行から 4 4.貸借対照表の状況 億円を 6ヶ月間借入れしました。また、学校債により 【主な増減】 4 億 6 千 1 百万円の資金調達を行いました。 (1 )資産の部 (2 )借入金等返済支出 資産総額は、前年比 14 億 4 千 9 百万円増の 588 億 9 期中に借入れた短期借入金 4 億円を返済しました。 また、学校債の定期償還及び繰上償還等で、3 億 4 千 7 百万円の償還を実施しました。 千 8 百万円となりました。 退職給与引当特定資産は、積立分が増加し 51 億 3 千 8 百万円となりました。これは、退職給与引当金期末 (3 )施設・設備関係支出 残高の 70.2%に相当します。 施設関係では、病院第二新館建設工事に 18 億 2 千 4 百万円、看護学部棟建設工事に 4 億 1 千 5 百万円、病 院本館改修工事に 3 億 9 千 6 百万円、消雪用井戸設置 工 事 に 4 千 7 百 万 円 ほ か で、 合 計 29 億 3 千 4 百 万 円、 設備関係では、高精度放射線照射システム(リニアッ ク、5 億円)及び PET/CT 装置(3 億 5 千 2 百万円)の 整備費計 8 億 5 千 2 百万円(うち、補助金交付額 4 億 2 千 6 百万円) 、卓上細胞自動解析分離装置、リアルタ 流動資産のうち、現金預金は 5 億 5 千 2 百万円増の 58 億 3 千 8 百万円となりました。 (2 )負債の部 負債総額は、前年比 4 億 7 千 9 百万円増の 188 億 8 千 7 百万円となりました。 退職給与引当金は、取崩しと繰入れを行った結果、 前年比 1 億 2 千 1 百万円減の 73 億 2 千 3 百万円となりま した。 イム PCR システム及び前立腺がん密封小線源治療装 (3 )正味財産は、前年比 9 億 7 千万円増の 400 億 1 千 1 置を含む教育研究用機器 1 億 5 千万円(うち、補助金 百万円となりました。この結果、資産総額に対する正 交付額 5 千 7 百万円)、X 線テレビ装置を含む病院医療 味財産の割合は 67.9%となり、前年度より 0.1 ポイン 用機器 6 億 1 千 3 百万円(うち、補助金交付額 7 百万円) ト減少しました。 及び図書整備費 1 千 2 百万円ほかで、合計 16 億 4 千 6 百万円を支出しました。 なお、情報公開の一環として、平成 18 年度財務関 係書類(財産目録、貸借対照表、収支計算書、事業報 資金収支計 算 書 (自)平成18年4月 1日 (至)平成19年3月31日 収 入 科 目 の 部 金 額 (単位:百万円) 支 前年比 学生生徒等納付金収入 手数料収入 寄付金収入 補助金収入 資産運用収入 資産売却収入 事業収入 医療収入 雑収入 借入金等収入 前受金収入 その他の収入 資金収入調整勘定 前年度繰越支払資金 4,412 157 807 1,529 842 9 179 16,713 216 861 4,353 5,757 △7,775 5,286 44 ▼4 ▼111 282 446 4 ▼22 37 130 300 98 2,612 ▼662 ▼140 収入の部合計 33,346 3,014 科 目 人件費支出 教育研究経費支出 医療経費支出 管理経費支出 借入金等利息支出 借入金等返済支出 施設関係支出 設備関係支出 資産運用支出 その他の支出 資金支出調整勘定 次年度繰越支払資金 支出の部合計 出 の 部 金 額 前年比 11,445 1,321 8,213 600 1 747 2,934 1,646 650 2,625 465 ▼77 222 128 1 155 1,422 1,029 0 ▼462 △2,674 5,838 ▼421 552 33,346 3,014 【管理・運営】 金沢医科大学報 告書及び監査報告書)を本学のホームページ上に掲載 60 18 年度事業報告及び決算について」 ) しています。 (http://www.kanazawa-med.ac.jp「平成 貸 借 (財務部 大野木辰也記) 対 照 表 平成19年3月31日現在 (単位:百万円) 資 産 科 目 固定資産 土地 の 部 負 金 額 前年比 49,367 290 3,098 0 24,892 1,444 教育研究用機器備品他 5,582 785 図書 1,207 11 退職給与引当特定資産 5,138 減価償却引当特定資産 8,100 500 ▼1,100 施設拡充引当特定資産 1,000 ▼1,500 海外交流引当特定資産 150 50 奨学事業引当特定資産 200 100 9,531 1,159 5,838 552 3,471 603 222 4 58,898 1,449 建物、構築物他 流動資産 現金預金 未収入金 貯蔵品他 資産の部合計 債 科 目 の 部 金 額 前年比 11,365 ▼42 4,042 7,323 79 ▼121 7,522 521 短期借入金、学校債 未払金 前受金他 220 2,661 4,641 35 409 77 負債の部合計 18,887 479 固定負債 長期借入金、学校債 退職給与引当金 流動負債 正 味 財 産 の 部 科 目 基本金 金 額 前年比 60,955 2,839 △20,944 ▼1,869 正味財産の部合計 40,011 970 負債の部及び 正味財産の部合計 58,898 1,449 消費収支差額 (注)減価償却額の累計額は27,314百万円です。 退職給与引当金の額は、期末要支給額7,323百万円の100%を計上しています。 平成 18 年度 人事 評 価 5 万円の奨励金を夏期期末手当に加算して支給するこ とになり、6 月 28 日(木)に奨励金贈呈伝達式が行わ れた。 評価結果が不良であった者 45 名(昨年度 66 名)につ 平成 18 年度人事評価が、教育職を除いた事務職、 いては、職員人事委員会が該当者個々につき検討し、 技術職、看護職および技能職の 1,027 名の職員を対象 もっとも適切と思われる方法によって指導することに に実施された。 なる。 評価の結果は、平成 19 年 6 月 19 日(火)開催の第 8 回人事評価委員会においてまとめられたうえ、理事長 に報告された。 また、6 月 20 日(水)に開催された第 52 回職員人事 委員会において、評価結果を基礎として、過去の評価 実績、職種および部下からの評価など多面的に審議さ れ、6 月 22 日(金)に審議結果を理事長に答申し承認 された。 この人事評価の結果を生かして、評価が良好であっ た職員に対して、今年は 40 名(昨年度 32 名)について (人事厚生課 石田豊司記) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 61 究棟、基礎研究棟を集約した建物を建設するという計 本学キャンパスの 画の構想について、 「本学キャンパスのグランドデザ 将来構想グランドデザイン アンケート調査について(報告) インの構築と医学部棟 ( 仮称 ) 建築構想について ( アン ケート調査 ) 」 (アンケート期間;平成 19 年 5 月 22 日 ∼6 月 20 日の約 1 か月間)をイントラネットで全学に 配信しました。その結果はわずか 5 名の職員からの回 本学キャンパスの建物の多くは開学直前の昭和 46 年から同 49 年にかけて建築され、築後 30 余年を経過 しております。診療部門の病院関係の建物については、 答にとどまり、その内容もグランドデザインにまで言 及されたものは少なく、概略は次のとおりでした。 ①環境設備の充実、②コンビニの併設、③共有スペ 平成 13 年から 19 年にわたって建替えが終わっており ースの確保、④アメニティなどの充実、⑤省エネの推 問題はありませんが、その他の教育・研究部門の建物 進、⑥バリアフリー化など建物自体の快適性・利便性 群のほとんどは、建物の躯体のみならず設備面におい などを重視した内容が多数を占めており、貴重な意見 ても経年劣化が見られ、また、建築基準法における現 として参考にしたいと思っております。 在の耐震基準に適合していないという問題をかかえて 今後さらに、講義室、実習室、教員室、医局、研究 います。このようなことを配慮すると、できるだけ早 室、図書館などを含めた構造、さらには大学の教育機 いうちに改築計画を推進する必要があるので、検討を 能や研究機能の充実のための方策と関連した設備、研 はじめるよう理事長からの指示がありました。 修医、看護師の宿舎の問題なども含めたご意見を引続 大学の各建物の増改築を行う際には、キャンパス全 体の将来構想にもとづくグランドデザインに沿って、 き発信していただきたいと思っています。 このアンケートは引続き受付けていますので、キャ 緊急性や財政状況を考慮しながら進める必要がありま ンパスのシンボルともなるべき「医学部棟(仮称) 」の すが、今、教育棟、研究棟の耐震問題の解決が喫緊の 構想をはじめとする、本学のキャンパスのグランドデ 課題となっており、検討を開始し、教育棟、研究棟の ザインについて、多くの皆様のご意見をお聞かせくだ 増改築の基盤となるキャンパスのグランドデザインに さるようお願いいたします。 ついてイントラネット上で広く学内からアイデアを募 (施設整備計画課 亀井淳平記) 集しました。 アンケートは、現在改築が必要とされている臨床研 お知らせ NTT ドコモ PHS 電話の廃止について 内線電話としての利用は引続き可能です。 今まで本学でも使用していた NTT ドコモ※ PHS(一般に、070 で始まる番号を持つ携帯電話機)は、2008 (平成 20 )年 1 月 7 日(月)で PHS 業務を終了することになっています。 ドコモ PHS の新規契約の受付は、既に 2005(平成 17 )年 4 月 30 日で終了していますが、今も個人的に PHS を使用されている方は、来年 1 月には NTT ドコモ PHS の使用はできなくなりますので予めご承知お きください。 なお、現在 PHS 電話機をいわゆる構内電話(内線番号 4 桁)として使用しているものは、個別電話と同様 ですので今までどおり使用できます(念のため)。 (施設設備部 森 豊茂記) ※ NTT ドコモ(えぬてぃてぃどこも) 日本最大手の携帯電話等の無線通信サービスを提供する企業グループおよびそのブランド名。通称「ドコモ」、 「DoCoMo 」。 「DoCoMo 」の名称は Do Communications Over The Mobile Network (移動通信網で実現する積極的で豊か なコミュニケーション)の頭文字を綴ったものと同時に、 「どこ(で)も話せる。 」の意味を含む語呂合わせ。ドコモ PHS の 2007(平成 19 )年 4 月現在の契約数は約 43 万台。PHS 国内シェアトップのウィルコムに次いで、PHS 国内 シェア第二位。 【管理・運営/報告】 金沢医科大学報 互 助 会 夏のバス旅行 「さくらんぼ狩りと善光寺参り」 62 野市内の天候が 気 に な っ た が、 高原を下るにつ れ青空が見える ようになり、善 光寺に着いたこ ろには雨の心配 のない天気とな っていた。今回 さくらんぼ狩り の旅行では善光 寺参拝が初めてという参加者もいて、漆黒の胎内巡り には感激していた。その後、昼食のため湯田中温泉「あ ぶらや燈千」に向かった。郷土料理を満喫したあとホ テルの最上階にある大浴場で温泉に浸かり、信濃平野 を囲む山々を遠望しながらゆっくりとくつろいだ。温 泉でくつろぎの時間を過ごしたあと、今回の旅行のも うひとつの目的であったさくらんぼ狩りのため中野市 善光寺 の農園に向かった。さくらんぼは私たちの住む石川県 平成 19 年度の第 1 回目のバス旅行として、6 月 1 日 では生産されていないため流通経路を経たものしか口 (金)、善光寺参りのバス旅行が実施された。この企画 にしたことがなく、特段おいしい果物との認識もなか はアンケートなどで会員から要望のあったもので、職 ったが、木にたわわに熟しているさくらんぼを手で採 員家族 40 名が参加した。 り食したときそのおいしさに今までのさくらんぼのイ 当日は早朝 6 時に大学を出発し、妙高高原の上信越 自動車道経由で目的地に向かった。高原は霧で 50 メ メージが一変してしまった。参加者一同お腹いっぱい さくらんぼを食べ、予定どおり大学に帰着した。 (人事厚生課 大戸和雄記) ートル先も見通せない状態であったため、目的地の長 第 17 回 互助会ゴルフ大会 小田島理事長の挨拶に続き始球式が行われ、OUT、 IN に別れ競技が開始された。 スタート時は肌寒さも感じたがスコアーとともに気 温も上昇し、後半は絶好のゴルフ日和となり、終始和 やか雰囲気の中、随所で「ナイスショット!」の声が 聞かれた。 爽やかな初夏の空のもと、職員と学生との親睦が図 られた一日となった。 (人事厚生課 石田豊司記) 成績は次のとおり。 【互助会員】 〈ネットの部〉 ネットの部優勝の中橋 毅講師 優 勝 中橋 毅(高齢医学) 72.0 準優勝 宮村 順二(中央放射線部) 73.2 第3位 川上 重彦(機能再建外科学) 73.2 〈グロスの部〉 優 勝 宮村 順二(中央放射線部) 78 たる 6 月 1 日(金)に、ゴルフ倶楽部金沢リンクスで会 準優勝 川上 重彦(機能再建外科学) 84 員 34 名、学生 31 名の合計 65 名が参加して開催された。 第3位 中橋 毅(高齢医学) 84 恒例の互助会ゴルフ大会が、本学の創立記念日にあ 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 63 報 告 米国・ニュージャージー州立大学(ラトガース大学)留学記 運動機能病態学(整形外科学)講師 奥田 鉄人 2006 年 4 月より 2007 年 6 月までの 1 年 3 か月間、ア メリカ合衆国ニュージャージー州のニューブランズウ ィックにあるニュージャージー州立大学・Rutgers 大 学(アメリカ人は t を発音せずラッガースと言います) の W.M. Keck Center for Collaborative Neuroscience に留学する機会を得ました。ニュージャージー州はア メリカで一番リッチな州であり、ニューヨークのマン ハッタンに通う人々のベッドタウンでもあります。ニ ューブランズウィックはニューヨーク市とフィラデル フィアの中間に位置しており、マンハッタンまで車で 約 1 時間弱の距離にあります。大都市のすぐ近くにあ りながら、鹿などの野生動物が道路を横断しているこ とがあるというような、自然に囲まれたとても住みや すい街です。 ラトガースについて こ の 大 学 は 1766 年 の 創 設 で か な り 古 い 大 学 の 一 つです。規模もかなり大きく学生数は全米 4 位、キ ャンパスはニュージャージー中に分散していて、ニ ューブランズウィックのほかにニューヨーク近郊の Newark、フィラデルフィア近郊の Camden(全米の 中でも治安の悪い都市の代表です)にもキャンパスが あります。ここは明治維新のころ、アメリカで最初に 自由の女神像の前にて。左が私で、右が妻、私の膝の上にいるの が長女で、妻が抱えてるのが長男です。 日本人の学生を受け入れた大学で、その頃から福井県 とは密接なつながりを持ち、ニューブランズウィック の女子バスケットボールチームを揶揄した発言に対 は福井市の姉妹都市であり、ラトガースは福井大学の し、人種差別との批判が一斉に巻き起こり、同チーム 姉妹校です。日本ではまったく報道されていませんで は「卑劣な発言」と非難、世論も味方してアイマス氏 したが、昨年と今年、ラトガースは全米中で話題にな は放送局を辞職させられるという騒動が起こりまし りました。昨年はカレッジフットボールで大学のアメ た。 フトチームが快進撃をして昨年のシンデレラチーム Wise Young 先生について (まったく期待されていないのに活躍するチーム)に 私のボスは脊髄損傷研究では大変高名な Wise Young なりました。実はアメリカのカレッジフットボール 先 生 で、2001 年 Time Magazine 社 の 選 ぶ America's の初試合はプリンストン(ラトガースから 30 分のとこ Best Research Doctor に選ばれている先生です。脊 ろにあります)対ラトガースで行われたため、古豪復 髄損傷に対するステロイド大量療法の仕事でも大変有 活!と多くのフットボールファンが熱狂しました。残 名です。彼は中国系アメリカ人であり、日本にも住 念ながらシンデレラですので最後は力尽きるのです んだことがあり、日本のアメリカンスクールでは『魅 が、今年の活躍を大いに期待したいと思います。そし せられて』のジュディ・オングの同級生だったそうで て今年は、女子バスケットボールチームが準優勝した す。ラトガースの前はニューヨーク大学に在籍してい のですが、その放送の中で、毒舌で知られるアメリカ て、その時に本学の脳脊髄神経治療学(脳神経外科学) の人気ディスクジョッキー、ドン・アイマス氏が、そ 教授である飯塚秀明先生が彼のもとに留学していまし 【報告】 金沢医科大学報 64 た。 私がその Wise Young 先生のところに留学できたの は、運命的であったとしかいいようがありません。以 前から留学したいと思っていたのですが、2005 年の 冬に、当科の松本忠美教授から留学してみないかと話 がありました。私は大学院時代に末梢神経移植の研究 をしており、臨床ではずっと脊椎を担当してきました。 そのためかいずれは脊髄再生の研究をしてみたいと思 っており、Wise Young 先生の名前は存じ上げており ました。丁度その頃、ニューヨーク大学の神経生理 学教授である、杉森睦之教授のお父様(七尾市にお住 まいです)が当科に入院され、杉森教授がニューヨー Wise Young 先生(左)と。昨年は clinical trial のため 1 年の半分以上は香港で生活されていました。 クから帰国され付き添っておられました。留学に関す 脊髄再生研究の啓蒙活動を行ったことも有名です。当 るアドバイスをいただこうと一度お話をしたところ、 ラボも彼の財団から研究費をいただいて研究をしてい Wise Young 先生ならよく知っているから紹介してあ ました。 げようとのことでトントン拍子に話しが進んだのでし 日本の整形外科でもここ数年で多くの医局が脊髄再 た。また私も小学校までは七尾に住んでいたのですが、 生を研究するようになり、同時期には私が知るだけで 杉森教授のお父様と私の祖母の弟が親友だったという も、7 人もの整形外科医がアメリカで研究留学をして ことも判明し、実に身近な間柄であったことも判明し いました。 ました。 脊髄再生について 当センターは脊髄損傷研究におけるパイオニアであ りまた教育機関でもあります。Wise Young 先生の開 さて、私が 1 年 3 か月の間、黙々と研究を行ってい 発した MASCIC インパクター(以前は NYU インパク たのは脊髄損傷後の脊髄再生に関する研究です。これ ターと言いました)は脊髄挫傷モデルを作る際の必須 まで 1904 年にノーベル賞を受賞したラモン・カハー アイテムで、世界中の脊損研究者が使用しており、当 ルの 一度損傷した中枢神経は二度と回復しない と センターでは年に 3 ∼ 4 回のセミナーを開催し、毎回 の説が 100 年もの間信じられてきました。しかし最近 たくさんの研究者が参加しています。そのセミナーで になって、それが回復するかもしれないとのことから は、私は講師となって、挫傷モデルの作り方やそのコ 世界中の研究者が脊髄の再生研究を行うようになって ツなどを教えていました。私はそのインパクターを使 きました。映画スーパーマンでクラーク・ケント(= 用してラットの挫傷モデルを作製し、そこに様々な細 スーパーマン)役をやっていたクリストファー・リー 胞を移植して効果をみるという研究をひたすら行って ブが落馬事故で頚髄を損傷し、四肢麻痺になったこと いました。この分野では positive data が出ることは は有名だと思いますが、彼はさらにその後脊髄再生の まれであり、論文になりにくい分野であります。アメ 研究のために自ら財団を設立して、自分の財産を研究 リカにいる他の日本人研究者たちも、3 年いて 1 本の のために使用し、アメリカだけでなく全世界にむけて、 論文が出せるかどうかという非常に難しい分野です。 私は幸いにも Chondroitinase-ABC という酵素を用い た研究で、second author ではあるものの論文を出せ そうです(投稿中)。しかし骨髄間質細胞を用いた研 究では、基礎実験ではいい結果だったのですが、本実 験では違う結果が出たこともあり、なかなか難しい分 野であることを痛感させられました。しかしながらこ れらの技術・知識を生かして今後も研究を続けて生き たいと思います。 NY 石川県人会 石川県人にとってニューヨークといえば、ヤンキ ース松井秀喜選手が真っ先に上げられるのではないで しょうか。NY には石川県人会(会員約 50 名)があり ラトガーススタジアムにて。スタジアムは私たちのアパートから すぐ近くにあります。試合の時はチームカラーの赤でスタジアム が染まります。 ます。ニューヨークに起こった同時多発テロの時に解 散になったのですが、2003 年の松井選手のヤンキー 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 65 ス入団の時に松井選手を応援しようと再結成されまし で選ぶ America's Best Hospitals の整形外科部門の 2 た。今年は松井選手の応援歌が作られ、ヤンキースタ 位です)に臨床見学に出かけていましたので、アメリ ジアムでも流れるようになっています。NY 石川県人 カで患者側、医師側の両面からアメリカの医療を体験 会ではその歌を歌って、松井選手を応援しようと、4 することができました。これも大変貴重な経験でした。 月の初旬に松井選手を囲んで、激励会を行いました。 最後に その会に私も参加させていただいたのですが、1 年 3 私の留学期間は当初 1 年間でした。しかしながら研 か月の留学期間のうちで最も衝撃的な時間だったかも 究がスムースに進み、本研究の完遂にもうしばらく期 しれません。少しの時間ではありましたが、松井選手 間が必要であったため、松本教授をはじめ、医局の皆 と会話する機会を得たことは非常に大きな経験であっ 様に無理をお願いいたしまして、3 か月の延長をいた たと思います。2006 年は松井選手が骨折をしたため だきました。特に最後の 3 か月間は、もの凄く充実し あまり応援に行けませんでしたが、2007 年は 3 か月し た期間であり、自分がまるで野口英世でもあるかのよ かなかったものの何度も球場に足を運びました。 うに、凄い勢いで研究ができた期間でもありました。 娘の治療 しかし私の送別会の時には、仲間の研究者たちがみん また今回の留学は私たち家族にとって、ダウン症の な私に同じことをいいました。 「実験に没頭するのも 娘を連れて海外で生活するという大きな問題がありま いいが、家族あっての自分であることを忘れないでほ した。そのために 2006 年の 2 月に研究の引継ぎで、一 しい。」そして私に DAD(パパの意味)とプリントされ 度ラトガースに行った際に、現地の小児科医療の調査 ているマグカップをプレゼントしてくれました。まさ を行い、ラトガースに隣接するニュージャージー州立医 に私がアメリカで安心して研究に没頭することができ 科歯科大学(UMDNJ )の付属病院にあたる、Robert- たのは、家族がそばにいてくれたことが大きかったで Wood-Johnson University Hospital の Children's す。これからはこのマグカップを見るたびに家族のあ Hospital に通院することにしました。その後いつも りがたみを再認識することでしょう。1 年 3 か月もの お世話になっている小児科の中村常之先生、伊藤先生 間、何もわからない異国の土地に一緒について来てく に英語で紹介状を書いていただき(ありがとうござい れた家族に感謝したいと思います。そしてそれ以上に ました)、渡米後その紹介状を持って受診することに 私がアメリカで研究に没頭することができたのは、松 なります。その受診には、まず民間の医療保険に入り、 本忠美教授をはじめ、医局の皆様方のおかげでありま その大学にネットワークを持つファミリードクターを す。私には寝たきりの父親と心臓の悪い母親がおりま 決め、そのドクターからもまた紹介状(reference )を す。当初その両親を金沢に残して留学することはかな 書いていただくという過程をとり、初めて診察を受 り抵抗がありましたが、母親が家(うち)のことはな けることができました。この過程は簡単なようで非 んとかするから行っておいでと快く送り出してくれま 常に面倒な手続きを何度も行わなければならず貴重 した。そしてその母親が留学中に骨折をして2回も入 な体験でした(特に英語面で)。またいろいろな手続 院することになったのですが、その間も帰国せずに、 きをとって早期療育として理学・言語・作業療法も毎 研究を続けられたのはやはり松本忠美教授や整形外科 日行うことができました。私は基礎研究で留学してい 学医局の皆様方、同門会の皆様方のおかげです。深く ましたが、研究の合間をぬって、マンハッタンにある 感謝いたします。 Hospital for Special Surgery(2006 年 度 の U.S.News 昨年の6月にニューヨークのウインターガーデンで行われたパー ティーで。クリストファー・リーブの演説に聞き入る招待客(脊 損患者とその家族)。 送別会を兼ねたランチパーティーで。ラボ内で親しくさせても らっていた研究者が私のために開いてくれました。 【報告】 金沢医科大学報 66 米国・ミシガン大学 Kresge 聴覚研究所留学記 感覚機能病態学(耳鼻咽喉・頭頚科学)助教 宮澤 徹 平 成 16 年 8 月 か ら 平 成 18 年 12 月 ま で の 2 年 5 か 月 の 間、 私 は 米 国 ミ シ ガ ン 州 アナーバー市にあるミシガン大学クレス ゲ聴覚研究所 (Kresge Hearing Research Institute, University of Michigan) にて内 耳遺伝子治療における遺伝子導入の研究を する機会を得ることができました。 ミシガン大学 ミシガン大学は 1817 年に創設されたア メリカでも古い大学であり(東京大学は 1877 年)、特にセントラルキャンパスには 赤煉瓦造りの古くて素敵な建物がたくさん 建ち並んでいます。20 を超える学部には 3 万人以上の学生が在籍しており、キャンパ スはセントラルキャンパス、ノースキャン Raphael lab のメンバー。左から Raphael 教授、Don, Meredith, 筆者、Mark, Lisa パス、その間に位置するメディカルセンター、アメリ 実感します。 カンフットボールで有名なミシガンスタジアムが近く 研究・研究室 にあるサウスキャンパスに分かれており、面積は広大 ミシガン大学のメディカルセンターは基礎研究施 で、その区間を無料の大学バスが走っています。ミシ 設だけでも 10 以上のビルを所有し、その中の一部門 ガン大学を中心として、その周囲に広がったアナーバ であるクレスゲ聴覚研究所が私の仕事場でした。私の ー(Ann Arbor )は大学がある町というよりも、大学 所属していた研究室は Yehoash Raphael 教授率いる のためにある町のようでした。この町はアメリカの中 Otopathology(耳病理学)laboratory で、主に内耳細 ではとても安全で暮らしやすい町のひとつであり、こ 胞の修復機構と再生、蝸牛と平衡器官への組織再生工 こでは夜でも若い女性がジョギングをし、犬を連れ 学、遺伝性感音性難聴について研究していました。私 て散歩しているところをよく見かけました。当初「ア がここで研究を開始したころ、ちょうどこのラボから メリカは危ない!」という意識を持っていた私にとっ 遺伝子導入による内耳感覚有毛細胞の再生の論文がネ て、この光景を目の当たりにした時、正直言って拍子 イチャーに受理・掲載され、Raphael 教授は准教授か 抜けしてしまいました。また、リス、ウサギ、アライ ら教授へと昇進し、ラボ全体が大変意気高揚してい グマなどの動物を大学キャンパス内、住宅の周りでも るところでした。Raphael ラボの構成としては技術員 よく見かけ、少し郊外へ出ればシカも時々見かけると が 2 名、ポストドクターが 1 名、大学院生が 1 名、ミ いうような、緑の多い自然に恵まれた町でした。そし シガン大学耳鼻科教室からの医師が 1 名、私のような てこれらの生い茂る濃緑の樹林が大学の古い建物と調 留学生が 3 ∼4名(うち日本人は私を含めて 2 名)であ 和して、町全体が落ち着いた独特の雰囲気を醸し出し り、それぞれがテーマを持って研究にあたり、時に ていました。私は通勤にはバスまたは自転車を利用し は技術を提供し、協力し合いながら実験を行ってい ていましたが、急いでいる時以外は大学手前のバス停 ました。ボスの Raphael 教授は自身も、20 歳代の時、 で降りて、この風景の中をゆっくり散歩しながら研究 京都で 2 年間留学経験をしたことから、日本人の研究 室へ行ったものでした。 者・医者・大学の状況をよく把握し理解しているよう 帰国した今でも、ときどきその風景を鮮明に思い浮 で、私にとってとても働きやすい環境でした。また、 かべることができ、そのたびに、この時間がミシガン 日本とアメリカの違いかもしれませんが、アメリカで の生活の中で私の大好きな時間の一つであったことを は同じ仕事場で働いているなら、たとえボスでもファ 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 67 研究に関して、私は臓器細胞に遺伝子を運 ぶ「運び屋」であるアデノウイルスベクターを 使用したレポーター遺伝子の内耳聴上皮にお ける感染様式とそのウイルスレセプターの関 与、聴上皮の有毛細胞の分化を制御するタン パク質阻害薬を使用した有毛細胞の再生、障 害内耳への人工内耳と遺伝子挿入のコンビネ ーションスタディー、新たなベクターの開発 などに携わりました。このようにことばで表 せば単純なのですが、実際の実験は失敗の連 続であり、研究に関して特に最初の 1 年間は 全く結果が出なかったので、この期間は焦り ばかりが先行し精神的に辛い日々が続きまし た。しかし、このような時でも Raphael 教授 大学本部 をはじめ研究室の同僚、家族、この地で出会 ーストネームで呼び合う習慣があります。同僚がいつ えた友人、そしてミシガンの美しい自然が心の支えに も Yoash と、略した名前で Raphael 教授を呼んでい なりました。 るのを聞き、私も慣習に沿って Yoash と呼ぶようにな アナーバーの生活 りましたが、慣れないうちは少し違和感もあり戸惑っ ボスの Raphael 教授は趣味がジャズやクラシック たものでした。しかし、これが日本の組織にはない一 などの音楽鑑賞とオーディオ再生、オーディオ機器の 種のフレンドリーさを生み出し、研究が円滑に進むと 収集であり、私もジャズやクラシックが大好きであっ いう側面もあるのだと思います。 たため、空いた時間に音楽の話など話しかけてくだ ラボのスケジュールとしては、毎週火曜日にミーテ さり、また、アナーバーで行われるコンサートの情 ィングを行い、個々の研究のプレゼンテーション、学 報をメールで送信してくださるなど、研究以外の面で 会発表の打ち合わせ、ラボ全体の今後の方針などを話 もサポートしてくださいました。また、年に 2 回程、 し合います。最初私は英語についていくことがなかな Raphael 教授の家で Raphael ラボのメンバー、大学 かできず、まして自分のプレゼンテーションなど英 院生・関連ラボのメンバー等が集まりホームパーテ 語で自由に説明することができなかったので、原稿 ィーが開催されたのですが、教授は寿司が大好きなた を準備して発表時にそれを読んでいたところボスか め、特に冬のパーティーではマグロ、サーモン、ブリ、 ら「Please talk to us! We don t want to listen your 鯛、イクラ、ウナギ等をケリータウンというアナーバ reading! 」と注意されてしまいました。それ以降、プ ーに古くからあるスーパーマーケットから調達し、日 レゼンテーション用のスライドにわかりやすい文章 本人のメンバーは必ずパーティーの時は寿司を握りま を盛り込むなど工夫し、拙い英語ながら シンプルに説明するように心がけました。 プレゼンテーション後は質問を受け付け るのですが(実際にはプレゼンテーション 中でもアメリカでは皆次々と質問してき ます)、これにも最初はストレスを感じま した。水曜日の午後はクレスゲ聴覚研究 所全体が主催する Hearing Seminar があ り、聴覚に関する様々な分野の著名人が 招待されレクチャーをしました。アメリ カで活躍する研究者のプレゼンテーショ ンはスライドがシンプルで分かりやすく、 時にはユーモアも盛り込まれ、洗練され ている印象がありました。そして、いつ も議論が白熱していました。 日曜学校のメンバー 【報告】 金沢医科大学報 68 した。私はそれまで寿司を握ったことがなかったので 最初は Raphael 教授の方が私より上手に寿司を握り、 冷やかされたものでした。そして、皆で会話を楽しみ、 教授自慢のオーディオシステムで音楽を聞く等、楽し い時間を過ごしました。 私と私の家族は毎週日曜日、アナーバーに来てか ら親しくなった Steve Smith 牧師が主催するインター ナショナルフレンドシップという日曜学校に通いまし た。ここで日本・韓国・中国・スウェーデン・アメリ カからの様々な職種の人と知り合いました。ここでは、 午前中に牧師の話を聞き、その後はそれぞれ家から食 アナーバーの川下り風景 べ物を持ち寄ってランチを食べ、その後はまた雑談を したり遊んだりと、とても楽しい時間を過ごしました。 この川はすごく緩やかで初心者でも十分楽しめるもの アメリカでの日常生活では家族共々、この時間が一番 でした。場所によっては浅くてカヤックが乗り上げて 密な英会話をする時間であったかもしれません。そし しまうこともありました。ここでのんびりと川に浮き て、古くからあるアメリカの慣習にそった生活を体験 ながら、広大な空を見上げ、木々の緑を見ていると、 できた機会でもあったと思います。つまり平日は仕事 研究の苦労は一瞬で吹き飛んでしまいました。 をし、土曜日は家の仕事をし、日曜日は家族一緒に牧 最後に 師の話を聞いて自分の生活を見直すというものです。 ミシガンでの留学については、いろいろなことが多 かつてアメリカでは、このような生活で道徳心を保つ すぎてとても限られたスペースに書き記すことはでき ことができたのでしょうが、Steve 牧師によると、最 ません。この 2 年半に経験したことは大きな財産とし 近、アメリカでも、日曜日に教会に来るのは年寄りば て私の中に今後も残っていくことになると思います。 かりで若い人は少なくなり、信仰は形骸化しており、 このような貴重な機会を与えてくださった友田幸一教 これが昨今のモラルの低下につながっていると嘆いて 授、この期間とても迷惑をかけた耳鼻咽喉科医局員の いました。 先生方、そして金沢医科大学に心から感謝の意を表し アナーバーの自然を満喫するために、私は夏の週 ます。 末はよくヒューロン川をカヤックで下りました。カヤ ックはレンタル制で、カヤック乗り場がミシガン大学 から 10 分ほどのところにあり、手軽に楽しめました。 《本学名誉教授新刊著書》 菅井 進 著 シェーグレンと共に この本はシェーグレン症候群の患者さんに役立つこと を願って書きました。前半は病気についての解説、後半 は Q&A と専門用語解説をつけました。 私は 35 年にわたるシェーグレン症候群の研究、診療か ら、シェーグレン症候群が一般に言われているように医 学的に簡単な疾患ではないこと、患者さんにとって大変 つらい疾患であることを学びました。患者さんの病状や 症状は幅が広く、いろんな患者さんがいます。中には身 体的な問題に加えて疲労感やうつ状態など精神・神経的 な症状が強く、一人で悩んでいる人もあります。そのよ うな人たちにこの本が少しでも役立ち、「シェーグレンと 共に」意義ある人生を誇り高く歩んでほしいと願ってい ます。 (菅井 進記) 前田書店 B5 判、149 頁 定価(本体 2,000 円 + 税) 2007 年 5 月 15 日発行 ISBN978-4-944121-18-2 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 69 華中科技大学同済医学院創立 100 周年記念式典出席随行記 国際交流課課長代理 古本 華中科技大学同済医学院創立 100 周年記念式典 本学の姉妹校である中国の華中科技大学同済医学院 郁美 式典当日の筆者(左)、竹越 襄副理事長(中央)、高島茂樹病院長 れ、馮友梅同済医学院院長の謝辞で終了した。 創立 100 周年記念式典への招待を受け、本学を代表し 式典に引き続き、東方大酒店で祝宴が催された。そ て竹越 襄副理事長、高島茂樹病院長、古本郁美国際 の後僅かな時間を利用して「黄鶴楼」を見学し、同済 交流課課長代理が出席のため、平成 19 年 5 月 18 日(金) 医学院のもう一つの病院である協和病院を訪問した。 から 25 日(金)の間中国を訪問した。 これは、本学の帰国留学生である協和病院医師たちと 5 月 19 日(土)、武漢到着後、滞在ホテルにおいて華 協和病院王国斌院長が連絡し、急遽決まったスケジュ 中科技大学李培根学長、同済医学院馮友梅院長の表敬 ールであった。当初、本学のためだけの予定であった 訪問を受けた。李学長から歓迎の言葉が述べられ、竹 が、日本からの訪問者全員が参加することになった。 越副理事長から創立 100 周年に対する祝辞とご招待に 本学の帰国留学生である、呂剛先生、鄒麗先生、徐可 対する謝辞が述べられた。引き続き行われた懇談では、 樹先生、蘆暁明先生他がこの見学の企画調整をしてく 李学長から過去 22 年間、日中関係が必ずしも順調で ださった。この先生方はいずれも帰国後教授等の地位 ない時も両大学の関係が継続し、研究員の受入れが一 に着いておられる。協和病院ではまず、王国斌協和病 度も絶えることなく実施され、現在その数は 49 名に 院長を表敬訪問し、日中の医療問題について意見を交 なり、学位取得者が 11 名、現在 6 名が在籍中であるこ わした。今後の計画として海外との協力を推進し、協 とに対し、謝辞が述べられた。留学生の受入数では、 力方法の改善をはかり、ドイツ、日本との短期交流も ドイツのエッセン大学の 400 名に次いで 2 番目である。 進めたいとのことであった。共同研究の可能性につい 当日はThe Joint Year Meeting of German-Sino and て、今後検討したいとの抱負が述べられ、協力につい Sino-German Society of Medicine の 最 終 日 で あ り、 て要請があった。 その後、長江大酒店での閉会式を兼ねたパーティーに 会見後、留学生の案内で協和病院の心胸部外科セン 出席した。会場では、同済医学院の懐かしい友人たち ター、病棟、特別室等を見学した。途中、肖詩亮先生(胸 と旧交を温めた。 部外科)が会いに来てくださるなど、本学の留学経験 5 月 20 日(日)、武漢市体育館において創立 100 周年 者が活躍しているたのもしい姿を見ることができ、感 記念式典が開催された。中国はもとよりドイツ、日本、 慨を覚えるとともに、このような交流が今後も長く継 オーストラリア等の 167 機関からの要人が出席した。 続することを願った。 日本からは京都大学、日本大学の先生方が出席されて 5 月 21 日(月)、武漢を出発し、杭州へと向かった。 いた。式典は、李培根学長の挨拶に引き続き、中国教 西湖、鳥鎮の視察後、23 日(水)列車で上海へ到着し、 育部副大臣、ドイツ厚生省副大臣、ドイツ大使館公使、 上海市内、内灘町と姉妹都市の呉江市にある同里を訪 復旦大学学長、武漢市長、湖北省副省長、ドイツエッ 問し、25 日(金)、帰路についた。 セン大学学長等と中国内外の要人による祝辞が述べら 金沢医科大学報 70 図書館 新着図書の紹介( 2006.12 ∼ 2007.6 ) 書名/出版社/出版年/請求記号の順で記載 学生用指定図書 (洋書) Physiology 5th ed/Mosby/2004/QT4 Principles of neural science 4th ed/McGraw-Hill, Health Professions Division/2000/WL102 Pediatric ophthalmology and strabismus 2nd ed/ Springer/2003/WW600 (和書) 現代思想としてのギリシア哲学(ちくま学芸文庫 :[ コ -21-1] )/筑摩書房/2005/131 哲学の原風景 : 古代ギリシアの知恵とことば(NHK ライ ブラリー:106 )/日本放送出版協会/1999/131 永遠平和のために / 啓蒙とは何か : 他 3 編(光文社古典新 訳文庫)/光文社/2006/134.2 福翁自伝 新訂(ワイド版岩波文庫 :33 )/岩波書店/1991 /289.1 スイストラベル事典 : スイス個人旅行ガイド/郁文堂/ 1997/293.4 ドイツトラベル事典 : ドイツ個人旅行ガイド/郁文堂/ 1996/293.4 いま平和とは : 人権と人道をめぐる 9 話(岩波新書 : 新赤 版 1000 )/岩波書店/2006/319.8 菊と刀 : 日本文化の型(講談社学術文庫 :[1708] )/講談社 /2005/389 戦争倫理学(ちくま新書 :382 )/筑摩書房/2003/391.1 ヤバンな科学/晶文社/2004/404 パズルでめぐる奇妙な数学ワールド/早川書房/2006/ 410.79 数論的古典解析 : 歴史を訪ねて/シュプリンガー・フェ アラーク東京/1996/413.1 生化学の基礎(生命科学のための有機化学 :2 )/東京大学 出版会/2004/437 ジョーンズ有機化学 第 3 版 下/東京化学同人/2006/ 437 有機化学の理論 : 学生の質問に答えるノート 第 3 版/三 共出版/2000/437 分子生物学・免疫学キーワード辞典 第 2 版/医学書院/ 2003/460.3 ゲノム工学の基礎/東京化学同人/2002/467 DNA : すべてはここから始まった/講談社/2003/467 免疫進化論 : 自然の条理に根ざした医学を求めて/河出 書房新社/2006/491.8 基礎ドイツ語文法ハンドブック/三修社/2004/840 ドイツ語のしくみ/白水社/2005/840 独検合格スーパートレーニング/郁文堂/2004/840 ドイツ会話と暮らしのハンドブック/三修社/2005/840 ハイスピードドイツ文法 : 新正書法対応 第 3 版/三修社 /2003/845 図説人体解剖学 第 5 版 第 1 巻 : 頭部・頚部・上肢/医学 書院/2006/QS17 トートラ人体解剖生理学/丸善/2004/QS4 病気を理解するための病態生化学 第 2 版/丸善/2006/ QU4 医学薬学のためのコア生化学/丸善/2000/QU4 イラストレイテッドハーパー・生化学/丸善/2003/ QU4 医系薬理学 改訂 2 版/中外医学社/2005/QV4 薬と食・嗜好品の出会いで起こる有害作用(薬と食の相 互作用 : 上巻)/医薬ジャーナル社/2005/QV38 標準微生物学 第 9 版(Standard textbook )/医学書院/ 2005/QW4 戸田新細菌学 改訂 32 版/南山堂/2002/QW4 内視鏡医のための臨床寄生虫/医学図書出版/2000/ QX4 ロビンス基礎病理学 第 7 版/廣川書店/2004/QZ4 新臨床腫瘍学 : がん薬物療法専門医のために/南江堂/ 2006/QZ200 『人体実験』と法 : 金沢大学附属病院無断臨床試験訴訟を めぐって/御茶の水書房/2006/W20.55 臨床倫理学 : 臨床医学における倫理的決定のための実践 的なアプローチ 第 5 版/新興医学出版社/2006/W50 脳死・クローン・遺伝子治療 : バイオエシックスの練習 問題(PHP 新書 :086 )/PHP 研究所/1999/W50 安楽死のできる国(新潮新書 :025 )/新潮社/2003/W50 オランダの安楽死/成文堂/2006/W50 バイオポリティクス : 人体を管理するとはどういうこと か(中公新書 :1852 )/中央公論新社/2006/W50 消化管拡大内視鏡診断の実際 : 観察のコツと診断のポイ ント/金原出版/2004/W141 公衆衛生マニュアル 24 版(2006 年版)/南山堂/2006/ WA39 公衆衛生学/光生館/2006/WA100 シンプル衛生公衆衛生学 2006/南江堂/2006/WA100 血圧を下げる健康教育 : 教材を用いた実践的プログラム (生活習慣改善支援シリーズ)/保健同人社/2006/ WA108 コレステロールを下げる健康教育 : 教材を用いた実践的 プログラム(生活習慣改善支援シリーズ)/保健同人社 /2005/WA108 入門漢方医学/南江堂/2002/WB50 現代リハビリテーション医学 改訂第 2 版/金原出版/ 2004/WB320 運動障害のリハビリテーション/南江堂/2002/WB320 入門リハビリテーション概論 第 6 版/医歯薬出版/2006 /WB320 慢 性 肝 炎 治 療 薬 の 選 び 方 と 使 い 方 / 南 江 堂 /2005/ WC536 なぜうつる ? どう防ぐ !! 子どもにうつる動物の病気 : ペッ トから学校飼育動物、都市型野生動物まで/真興交易 /(株)医書出版部/2005/WC950 やさしいメタボリックシンドロームの自己管理/医薬ジ ャーナル社/2006/WD210 下肢の外傷(NEW MOOK 整形外科 :8 )/金原出版/2000 /WE100 肩の外科(NEW MOOK 整形外科 :10 )/金原出版/2001 /WE100 肘の外科(NEW MOOK 整形外科 :11 )/金原出版/2002 /WE100 フェルソン読める ! 胸部 X 線写真 / 楽しく覚える基礎と実 践/診断と治療社/2000/WF975 臨床医のための炎症性腸疾患のすべて : 潰瘍性大腸炎、 クローン病の最新治療戦術/メジカルビュー社/2002 /WI420 大腸癌治療ガイドラインの解説 : 大腸癌について知りた い人のために : 大腸癌の治療を受ける人のために 2006 年版/金原出版/2006/WI529 初学者から専門医までの腎臓学入門/東京医学社/2005 /WJ300 新腎生検の病理 : 腎臓病アトラス/診断と治療社/2003 /WJ300 腎生検病理診断標準化への指針/東京医学社/2005/ WJ302 ホルモンの事典/朝倉書店/2004/WK102 内分泌代謝疾患レジデントマニュアル 第 2 版/医学書院 /2004/WK140 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 糖尿病治療ガイド 2006-2007/文光堂/2006/WK815 糖 尿 病 性 腎 症 の 食 品 交 換 表 第 2 版 / 文 光 堂 /2003/ WK819 神経内科ケース・スタディー : 病変部位決定の仕方/新 興医学出版社/2000/WL100 脳・神経科学集中マスター(バイオ研究マスターシリー ズ)/羊土社/2005/WL300 運動と高次神経機能 : 運動の脳内機能を探検する(運動 生理学シリーズ :7 )/杏林書院/2005/WL300 はじめて学ぶ , 脳・神経の基本構造(みる見るわかる脳・ 神経科学入門講座 : 上巻)/羊土社/2002/WL330 Q&A とイラストで学ぶ神経内科 : これだけは知ってお きたい神経症候の発症機序/新興医学出版社/2003/ WL340 性の境界 : からだの性とこころの性(岩波科学ライブラ リー:74 )/岩波書店/2000/WM611 麻 酔 実 践 ハ ン ド ブ ッ ク 改 訂 第 4 版 / 南 江 堂 /2004/ WO200 MGH 麻酔の手引 第 5 版/メディカル・サイエンス・イ ンターナショナル/2004/WO200 婦人科 第 1 版(病気がみえる :v. 9 )/Medic Media/2006 /WP100 標準産科婦人科学 第 3 版(Standard textbook )/医学書 院/2004/WP100 産 婦 人 科 3 次 元 超 音 波 / メ ジ カ ル ビ ュ ー 社 /2000/ WQ209 胎児心拍数モニタリングの実際 : 一歩進んだ分娩前・分 娩中胎児管理法/医学書院/1998/WQ209 皮 膚 科 学 第 8 版(Minor textbook )/ 金 芳 堂 /2006/ WR100 老人のリハビリテーション 第 6 版/医学書院/2003/ WT100 生活習慣病治す防ぐ大事典 : 自分でできる ! 家庭でとりく む !/主婦と生活社/2004/WT13 図解生活習慣病がわかる本 : 健診結果と自覚症状からチ ャートでわかる治し方・防ぎ方/法研/2006/WT500 眼科ベーシックポイント : 専門医認定試験のための力の 505 題 改訂 4 版/メジカルビュー社/2004/WW100 看護理論家とその業績 第 3 版/医学書院/2004/WY86 一般教養図書 (洋書) Helping grieving people : when tears are not enough : a handbook for care providers (Series in death, dying, and bereavement ) /Brunner-Routledge/2005/ 146.8 Constructing grounded theory : a practical guide through qualitative analysis ( Introducing qualitative methods ) /Sage Publications/2006/ 301.6 The SAGE handbook of qualitative research 3rd ed/ Sage Publications/2005/307 Statistics for research : with a guide to SPSS 2nd ed / SAGE/2005/361.9 Narrative perspectives( Sage benchmarks in social research methods series. Narrative methods:v. 1 )/ SAGE Publications/2006/361.9 Narrative applications( Sage benchmarks in social research methods series. Narrative methods:v. 2 )/ SAGE Publications/2006/361.9 Oral history and testimony(Sage benchmarks in social research methods series. Narrative methods:v. 3 )/ SAGE Publications/2006/361.9 Performance and performativity(Sage benchmarks in social research methods series. Narrative methods:v. 4) /SAGE Publications/2006/361.9 Qualitative research : theory, method and practice 2nd ed /SAGE/2004/361.9 71 Older people and their caregivers across the spectrum of care : soft cover/Haworth Social Work Practice Press/2003/369.26 Home or nursing home : making the right choices 2nd ed/Springer/2004/369.26 Effect sizes for research : a broad practical approach/ Lawrence Erlbaum Associates/2005/417.7 (和書) ライフサイクルの心理学 上(講談社学術文庫 :[1026-1027] ) /講談社/1992/143.6 ライフサイクルの心理学 下(講談社学術文庫 :[1026-1027] ) /講談社/1992/143.6 中年からのアイデンティティ発達の心理学 : 成人期・老 年期の心の発達と共に生きることの意味/ナカニシヤ 出版/1997/143.7 アイデンティティ生涯発達論の射程/ミネルヴァ書房/ 2002/143 激動社会の中の自己効力/金子書房/1997/146.2 刑事政策の新たな潮流(犯罪白書 : 平成 18 年版)/国立印 刷局/2006/326.3 日本国勢図会 2007/08 年版/日本評論社/2007/351 コミュニティ心理学 : 地域臨床の理論と実践/東京大学 出版会/1986/361.5 社会学への招待 第 3 版 : 新装版/新思索社/1995/361 ドメスティック・バイオレンス : 援助とは何か援助者は どう考え行動すべきか 改訂版/教育史料出版会/2004 /367.2 NHK 日本人の性行動・性意識 : データブック/日本放送 出版協会/2002/367.6 動物の老い人間の老い : 長寿の人間科学/コロナ社/ 2005/367.9 べてるの家の「当事者研究」 (シリーズケアをひらく)/医 学書院/2005/369.2 べてるの家の「非」援助論 : そのままでいいと思えるため の 25 章(シリーズケアをひらく)/医学書院/2002/ 369.2 ハヴィガーストの発達課題と教育 : 生涯発達と人間形成 /川島書店/1997/371.4 アイヌ関連総合研究等助成事業研究報告 4 号/アイヌ文 化振興・研究推進機構/2002/382.11 タバコが語る世界史(世界史リブレット :90 )/山川出版 社/2004/383.8 背信の科学者たち : 論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り 返されるのか(ブルーバックス :B-1535 )/講談社/ 2006/407 論文捏造(中公新書ラクレ :226 )/中央公論新社/2006/ 407 遺伝子工学集中マスター : 基本からゲノム医療までわか る(バイオ研究マスターシリーズ)/羊土社/2006/ 467.2 進化と人間行動/東京大学出版会/2000/467.5 もうひとつの脳 : 微小脳の研究入門/培風館/2005/ 486.1 環境・循環型社会白書 平成 19 年版/ぎょうせい/2007 /519 身 体 運 動 の 機 能 解 剖 改 訂 版 / 医 道 の 日 本 社 /2002/ 780.19 基礎医学図書 (洋書) Anthony's textbook of anatomy & physiology 18th ed/ Mosby Elsevier/2007/QS4 Ross and Wilson anatomy and physiology colouring and workbook 2nd ed./Churchill Livingstone/2006 /QS4 Ross and Wilson anatomy and physiology in health and illness 10th ed/Churchill Livingstone/2006/QS4 Human biology : concepts and current issues 4th ed/ 【図書館】 金沢医科大学報 Pearson Benjamin Cummings/2008/QT104 Physiology for nursing practice 3rd ed/Elsevier/2005 /QT104 Human nucleotide expansion disorders( Nucleic acids and molecular biology:19 )/Springer/2006/QU58 Meyler's side effects of drugs : the international encyclopedia of adverse drug reactions and interactions 15th ed. / editor J.K. Aronson, honorary editor MNG Dukes v. 1/Elsevier/2006/QV38 Meyler's side effects of drugs : the international encyclopedia of adverse drug reactions and interactions 15th ed. / editor J.K. Aronson, honorary editor MNG Dukes v. 2/Elsevier/2006/QV38 Meyler's side effects of drugs : the international encyclopedia of adverse drug reactions and interactions 15th ed. / editor J.K. Aronson, honorary editor MNG Dukes v. 3/Elsevier/2006/QV38 Meyler's side effects of drugs : the international encyclopedia of adverse drug reactions and interactions 15th ed. / editor J.K. Aronson, honorary editor MNG Dukes v. 4/Elsevier/2006/QV38 Meyler's side effects of drugs : the international encyclopedia of adverse drug reactions and interactions 15th ed. / editor J.K. Aronson, honorary editor MNG Dukes v. 5/Elsevier/2006/QV38 Meyler's side effects of drugs : the international encyclopedia of adverse drug reactions and interactions 15th ed. / editor J.K. Aronson, honorary editor MNG Dukes v. 6/Elsevier/2006/QV38 Nurse's drug handbook, 2005/Blanchard & Loeb/ 2005/QV39 The innate immune system : strategies for disease control : proceedings of the Uehara Memorial Foundation Symposium on the Innate Immune System: Strategies for Disease Control, held in Tokyo, Japan between 11 and 13 July 2005 ( International congress serie/Elsevier/2005/ QW568 Handbook of laboratory and diagnostic tests with nursing implications 5th ed. /Pearson/Prentice Hall 2005/QY39 Tumors of the eye and ocular adnexa(AFIP atlas of tumor pathology, fourth series:fasc. 5)/American Registry of Pathology/Armed Forces Institute of Pathology/2006/ QZ17 Tumors of the pancreas ( AFIP atlas of tumor pathology, fourth series:fasc. 6 )/American Registry of Pathology/Armed Forces Institute of Pathology/ 2007/QZ17 Handbook of pathophysiology 2nd ed/Lippincott Williams & Wilkins/2005/QZ39 A physician's guide to pain and symptom management in cancer patients 2nd ed/Johns Hopkins University/2005/QZ266 (和書) イラスト解剖学 第 4 版/中外医学社/2004/QS4 トートラ人体の構造と機能 第 2 版/丸善/2007/QS4 からだの知恵 : この不思議なはたらき(講談社学術文庫 :320 )/講談社/1981/QT104 生体リズムとゆらぎ : モデルが明らかにするもの(ME 教 科書シリーズ :C-3 )/コロナ社/2004/QT104 医学を学ぶための生物学 改訂第 2 版/南江堂/2004/ QT104 タンパク質の一生集中マスター : 細胞における成熟・輸 送・品質管理(バイオ研究マスターシリーズ)/羊土社 /2007/QU55 日本人の食事摂取基準 : 厚生労働省策定 2005 年版/第一 出版/2005/QU145 臨床栄養学 疾病編(エキスパート管理栄養士養成シリー 72 ズ :17-18 )/化学同人/2005/QU145 臨床栄養学 栄養管理とアセスメント編(エキスパート 管理栄養士養成シリーズ :17-18 )/化学同人/2005/ QU145 応用栄養学(新食品・栄養科学シリーズ)/化学同人/ 2003/QU145 基礎栄養学(新食品・栄養科学シリーズ)/化学同人/ 2003/QU145 小児科医が見たタバコ病 : 喫煙と健康障害(最新医学新 書 :3 )/最新医学社/2004/QV137 喫煙と健康 : 喫煙と健康問題に関する検討会報告書 新版 /保健同人社/2002/QV137 現代微生物学入門 改訂 4 版/南山堂/2002/QW4 免疫学の入門 第 6 版/金芳堂/2004/QW504 臨床・病理食道癌取扱い規約 第 10 版/金原出版/2007 /QZ241 臨床医学図書 (洋書) The vascular endothelium 1(Handbook of experimental pharmacology:v. 176 )/Springer/2006/W1 The vascular endothelium 2(Handbook of experimental pharmacology:v. 176 )/Springer/2006/W1 Analgesia(Handbook of experimental pharmacology:v. 177 )/Springer/2007/W1 Conditional mutagenesis : an approach to disease models(Handbook of experimental pharmacology:v. 178 )/Springer/2007/W1 Transient receptor potential ( TRP ) channels (Handbook of experimental pharmacology:v. 179 )/ Springer/2007/W1 Lippincott Williams & Wilkins' medical assisting exam review for CMA and RMA certification/Lippincott Williams & Wilkins/2005/W18.2 A practical guide to therapeutic communication for health professionals/Saunders Elsevier/2006/ W21 Communication, relationships and care : a reader / Routledge/2004/W62 Skills for communicating with patients 2nd ed/ Radcliffe/2005/W62 The lost art of caring : a challenge to health professionals, families, communities, and society/ Johns Hopkins University Press/2003/W84.1 Transcultural health and social care : development of culturally competent practitioners/Churchill Livingstone/Elsevier/2006/W84.1 Patient safety : principles and practice/Springer/ 2004/W84.7 Transcultural health care : a culturally competent approach 2nd ed/F.A. 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Longe, editor v. 5/Thomson Gale /2006/WY13 Dictionary of nursing theory and research 3rd ed/ Springer/2006/WY13 Nursing interventions classification( NIC )4th ed/ Mosby/2004/WY15 Women in nursing in Islamic societies/Oxford University Press/2003/WY16 Current issues in nursing 7th ed/Mosby/2006/ WY16 Professional nursing : concepts, issues, and challenges /Springer/2005/WY16 Nursing in today's world : trends, issues, & management 8th ed /Lippincott Williams & Wilkins/2004/ WY16 Professional development, reflection, and decisionmaking (Vital notes for nurses )/Blackwell/2006 /WY16 Educating nurses for leadership/Springer/2005/ 【図書館】 金沢医科大学報 WY18 Evaluation and testing in nursing education 2nd ed (Springer series on the teaching of nursing) /Springer /2006/WY18 Interactive group learning : strategies for nurse educators 2nd ed/Springer Pub. 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2 分冊/スパイラル 出版/2005/WC100 よくわかる輸液療法のすべて/永井書店/2003/WD220 不動の身体と息する機械 : ALS : let it breathe!(シリー 76 ズケアをひらく)/医学書院/2004/WE550 呼吸器外科の画像集 第 3 版/金沢医科大学出版局 / 紀伊 國屋書店(発売) /2006/WF350 冠動脈造影(新目でみる循環器病シリーズ :5 )/メジカル ビュー社/2007/WG100 心筋梗塞症(新目でみる循環器病シリーズ :10 )/メジカ ルビュー社/2007/WG100 心筋症(新目でみる循環器病シリーズ :15 )/メジカルビ ュー社/2007/WG100 肺循環障害(新目でみる循環器病シリーズ :16 )/メジカ ルビュー社/2007/WG100 図説脈管疾患/金沢医科大学出版局/2007/WG500 消化器病学の進歩 2005 : モノグラフ 肝・胆・膵編/日本 消化器病学会/2005/WI100 消化器病学の進歩 2005 : モノグラフ 消化管編/日本消化 器病学会/2005/WI100 消化器病学の進歩 2005 : モノグラフ 消化器病学のニュー フロンティア編/日本消化器病学会/2005/WI100 食道癌診断・治療ガイドライン 第 2 版 2007 年 4 月版/金 原出版/2007/WI250 国立がんセンター大腸内視鏡診断アトラス/医学書院/ 2004/WI520 講義録泌尿器科学/メジカルビュー社/2007/WJ100 泌尿器腫瘍の化学療法/協和企画/2006/WJ160 運動後急性腎不全(ALPE )/金沢医科大学出版局/2006 /WJ342 多嚢胞化萎縮腎と腎癌 : 長期透析合併症/金沢医科大学 /2006/WJ358 透析ナースの食事指導ガイド : 患者さんのひとことがヒ ント(透析ケア :2001 年冬季増刊)/メディカ出版/ 2001/WJ378 糖尿病のケアリング : 語られた生活体験と感情/医学書 院/2002/WK810 人はなぜ自殺するのか : 心理学的剖検調査から見えてく るもの(精神科医からのメッセージ)/勉誠出版/2006 /WM100 精神医学 2 版(コメディカルのための専門基礎分野テキ スト)/中外医学社/2007/WM100 医療者が知っておきたい自殺のリスクマネジメント 第 2 版/医学書院/2006/WM401 親と子のきずなはどうつくられるか/医学書院/2001/ WM460.5 婦人科 第 1 版(病気がみえる :v. 9 )/Medic Media/2006 /WP100 婦人科 第1版(病気がみえる:分冊. イメージするからだのし くみ:v. 9 )/Medic Media/2006/WP100 リプロダクティブヘルス : グローバルな視点から性の健 康をみつめる/南江堂/2002/WP100 やさしい更年期障害の自己管理/医薬ジャーナル社/ 2000/WP580 助 産 師 業 務 要 覧 新 版 / 日 本 看 護 協 会 出 版 会 /2005/ WQ165 イラストで学ぶ妊娠・分娩・産褥の生理(周産期の生理 と異常 :1 )/メディカ出版/2006/WQ210 イラストで学ぶ新生児の生理と代表的疾患(周産期の生 理と異常 :2 )/メディカ出版/2006/WQ210 科学的根拠に基づく皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン : 悪 性黒色腫 有棘細胞癌 基底細胞癌 乳房外パジェット病 第 1 版/金原出版/2007/WR500 老化研究の最前線(Springer reviews ) /シュプリンガー・ フェアラーク東京/2002/WT104 慢性疾患自己管理ガイダンス : 患者のポジティブライフ を援助する/日本看護協会出版会/2001/WT500 進化する病院マネジメント : 医療と経営の質がわかる人 材育成を目指して/医学書院/2004/WX150 感染の理解と消毒・滅菌の看護へのいかしかた 第 2 版/ 医歯薬出版/2005/WX167 精神保健福祉 第 2 版(系統看護学講座 : 別巻 ; 12 )/医学 書院/2007/WY5 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 総合医療論 第 2 版(系統看護学講座 : 専門基礎 7. 社会保障 制度と生活者の健康 :1 )/医学書院/2001/WY5 社会福祉 第 10 版(系統看護学講座 : 専門基礎 9. 社会保障 制度と生活者の健康 :3 )/医学書院/2004/WY5 看護総合 [ 第 37 回 ](日本看護学会論文集 : 第 29 回 - 第 37 回)/日本看護協会出版会/2006/WY9 精神看護 [ 第 37 回 ](日本看護学会論文集 : 第 35 回 - 第 37 回)/日本看護協会出版会/2006/WY9 母性看護 第 37 回(日本看護学会論文集 : 第 29 回 - 第 37 回) 日本看護協会出版会/2007/WY9 エキスパートナ - スとの対話 : ベナー看護論・ナラティブ ス・看護倫理/照林社/2004/WY16 精神看護 第 3 版(国試看護シリーズ . イラストで見る診る 看る)/TECOM/ 医学評論社(発売) /2005/WY18 看護成果分類(NOC ): 看護ケアを評価するための指標・ 測定尺度 第 3 版/医学書院/2005/WY20.5 最新看護索引 2005/日本看護協会/2006/WY20.5 質的研究の基礎 : グラウンデッド・セオリー開発の技法 と手順 2 版/医学書院/2004/WY20.5 看護と法 : 人権・看護実践・現代医療/医歯薬出版/ 2004/WY32.1 具体的なジレンマからみた看護倫理の基本(BN books ) /医学芸術社/2005/WY85 超入門事例でまなぶ看護理論/学研/2000/WY86 看護カウンセリング 第 2 版/医学書院/2003/WY87 医療職のための包括的暴力防止プログラム : DVD ブック /医学書院/2005/WY87 看護実践のための心理学 改訂/メディカ出版/2001/ WY87 セルフケアを援助する(感性を磨く技法 :3 )/日本看護協 会出版会/1996/WY87 看護場面の再構成(感性を磨く技法 :1 )/日本看護協会出 版会/1995/WY87 性 : セクシュアリティの看護 : QOL の実現を目指して/ 建帛社/2001/WY87 癒しのための家族看護モデル : 病いと苦悩 , スピリチュア リティ/医学書院/2005/WY87 基本から学ぶ看護過程と看護診断 第 5 版/医学書院/ 2004/WY100 ベナー看護論 : 初心者から達人へ 新訳版/医学書院/ 2005/WY100 カルペニート看護診断マニュアル 第 3 版/医学書院/ 2005/WY100 基礎看護学・地域看護学 : 臨地実習に臨むにあたって (看護学臨地実習ガイダンス : 看護学理論のまとめと実 /医学芸術社/1998/WY100 践 :1 ) 看護基準書・手順書/メディカ出版/2005/WY100 ロイ看護モデルを使った看護の実践 第 2 版/ヌーヴェル ヒロカワ/2004/WY100 古武術介護入門 : 古の身体技法をヒントに新しい身体介 助法を提案する/医学書院/2006/WY100 オレム看護論 : 看護実践における基本概念 第 4 版/医学 書院/2005/WY100 NANDA 看護診断の基本的理解 : 心理・社会・行動的領 域/医学書院/2005/WY100.4 看護診断入門 第 2 版(JJN ブックス)/医学書院/2006/ WY100.4 地域看護学総論 第 2 版(地域看護学講座 :1 )/医学書院/ 1999/WY106 地域看護研究(地域看護学講座 :10 )/医学書院/1995/ WY106 家族ケア 第 2 版(地域看護学講座 :2 )/医学書院/1999/ WY106 高齢者地域看護活動 2 版(地域看護学講座 :8 )/医学書院 /2000/WY106 障害者・精神保健地域看護活動 第 2 版(地域看護学講座 :9 )/医学書院/2000/WY106 ス キ ル ア ッ プ の た め の 在 宅 看 護 マ ニ ュ ア ル(Nursing mook:30 )/学習研究社/2005/WY115 77 在 宅 看 護 学(TACS シ リ ー ズ :12 )/ 建 帛 社 /2003/ WY115 在宅看護論 : 実践看護技術学習支援テキスト/日本看護 協会出版会/2003/WY115 演習・実習在宅看護論/医歯薬出版/1999/WY115 在宅悪性腫瘍患者指導管理の鎮痛療法 / 化学療法(在宅療 養指導とナーシングケア : 退院から在宅まで :6 )/医歯 薬出版/2006/WY115 老年者の在宅医療/医薬ジャーナル社/1995/WY115 在宅看護論 : 基本概念と実践/医学書院/1999/WY115 看護・介護のためのケアプランのやさしい作り方 増補版 /医学書院/2000/WY115 在宅看護論 改訂 2 版(新クイックマスター)/医学芸術社 /2005/WY115 刷新してほしい患者移動の技術 : 患者・看護師・医療者 を身体損傷や医療事故から守るために/日本看護協会 出版会/2003/WY150 ストーマケア(Nursing mook:15. advanced nursing practice) /学習研究社/2003/WY150 看護技術スタンダードマニュアル/メヂカルフレンド社 /2006/WY150 手術 / 予防 / 新生物 心血管系 呼吸器系編(看護診断にもと づく看護ケア基準 :1 )/日本看護協会出版会/2006/ WY150 消化器 / 肝胆系 内分泌系 泌尿器系 生殖器系編(看護診断 にもとづく看護ケア基準 :2 )/日本看護協会出版会/ 2006/WY150 神経系 筋骨格系 血液 / 免疫系 眼科 / 耳科系 外皮系編(看 護診断にもとづく看護ケア基準 :3 )/日本看護協会出 版会/2006/WY150 基礎看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト/日本看護 協会出版会/2003/WY150 急性期・周手術期(パーフェクト臨床実習ガイド : ライ フステージに沿った看護技術と看護の展開 . 成人看護 実習ガイド :1 )/照林社/2007/WY150 慢性期・回復期・終末期(パーフェクト臨床実習ガイド : ライフステージに沿った看護技術と看護の展開 . 成人 看護実習ガイド :2 )/照林社/2007/WY150 PEG パーフェクトガイド : 経皮内視鏡的胃ろう造設術 (Nursing mook:33 )/学習研究社/2006/WY150 成人看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト 1/日本看 護協会出版会/2006/WY150 成人看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト 2/日本看 護協会出版会/2006/WY150 心とからだの調和を生むケア : 看護に使う 28 の補助的 / 代替的療法/へるす出版/1999/WY150 リハビリテーション看護の新しい視座(リハビリテーシ ョン看護研究 :1 )/医歯薬出版/2001/WY150.5 「死のアウェアネス理論」と看護 : 死の認識と終末期ケア /医学書院/1988/WY152 高齢者精神看護の実際/医学書院/1999/WY152 老人看護・在宅看護(看護のコツと落とし穴 :6 )/中山書 店/2000/WY152 老年看護実習ガイド(パーフェクト臨床実習ガイド : ラ イフステージに沿った看護技術と看護の展開)/照林 社/2007/WY152 老年看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト/日本看護 協会出版会/2002/WY152 ナースのための感染症対策マニュアル 全面改訂版(ナー ス専科 BOOKS )/メガブレーン/2004/WY153 ベナー看護ケアの臨床知 : 行動しつつ考えること/医学 書院/2005/WY154 糖尿病患者の QOL と看護(看護 QOL BOOKS )/医学書 院/2001/WY155 糖尿病患者のセルフマネジメント教育 : エンパワメント と自己効力 : わかる ! 使える ! やる気を高める !/メディ カ出版/2004/WY155 緩 和 ケ ア( 看 護 QOL BOOKS )/ 医 学 書 院 /2000/ WY156 【図書館/資料】 金沢医科大学報 妊娠・分娩 第 2 版(母性看護学 :1 )/医歯薬出版/2006/ WY157.3 産褥・新生児 第 2 版(母性看護学 :2 )/医歯薬出版/2006 /WY157.3 母性看護実習ガイド(パーフェクト臨床実習ガイド : ラ イフステージに沿った看護技術と看護の展開)/照林 社/2007/WY157.3 母性看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト/日本看護 協会出版会/2003/WY157.3 カラー写真で学ぶ新生児の観察と看護技術/医歯薬出版 /2006/WY157.3 カラー写真で学ぶ妊産褥婦のケア/医歯薬出版/2001/ WY157.3 周産期の看護技術 : カラー写真で学ぶ/医歯薬出版/ 1998/WY157.3 母性看護学概論 第 2 版/医歯薬出版/2007/WY157.3 母性論 : 母性の主観的体験/医学書院/1997/WY157.3 痛みを軽くするリウマチの介護 : 日常生活の留意点から 心の持ち方まで -- 難病との共生による自立をめざす 人々へ(看護 & 介護ブックス)/医学芸術社/2000/ WY157.6 小児看護実習ガイド(パーフェクト臨床実習ガイド : ラ イフステージに沿った看護技術と看護の展開)/照林 社/2007/WY159 小児看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト/日本看護 協会出版会/2005/WY159 こどもの看護 : アセスメントを中心に 改訂/へるす出版 /1997/WY159 健康な子どもの看護(小児看護叢書 :1 )/メヂカルフレン ド社/2005/WY159 病いと共に生きる子どもの看護(小児看護叢書 :2 )/メヂ カルフレンド社/2005/WY159 発達に障害のある子どもの看護(小児看護叢書 :3 )/メヂ カルフレンド社/2005/WY159 精神科看護の方法 : 患者理解と実践の手がかり/医学書 院/1995/WY160 メンタルヘルス・メンタルイルネス : 精神看護学/メデ ィカ出版/2001/WY160 心理社会的援助の看護マニュアル : 看護診断および看護 介入の実際/医学書院/1999/WY160 精神看護 第 2 版(看護学双書)/文光堂/2004/WY160 ケースで学ぶ子どものための精神看護/医学書院/2005 /WY160 全科に必要な精神的ケア Q&A : これでトラブル解決 !(ナ ーシングケア Q&A:9. Nursing care Q&A )/総合医学 社/2006/WY160 精神看護臨地実習/医学書院/2005/WY160 精神看護実習ガイド(パーフェクト臨床実習ガイド : ラ イフステージに沿った看護技術と看護の展開)/照林 社/2007/WY160 看護のための精神医学 第 2 版/医学書院/2004/WY160 精神看護学 : 実践看護技術学習支援テキスト/日本看護 協会出版会/2002/WY160 精 神 看 護 学 : 精 神 保 健 第 2 版 / 医 歯 薬 出 版 /2001/ WY160 精神科リハビリテーション看護(精神看護エクスペール :5 )/中山書店/2004/WY160 精神科訪問看護(精神看護エクスペール :8 )/中山書店/ 2005/WY160 高齢者の精神看護(精神看護エクスペール :10 )/中山書 店/2005/WY160 精神看護と家族ケア(精神看護エクスペール :11 )/中山 書店/2005/WY160 こどもの精神看護(精神看護エクスペール :12 )/中山書 店/2005/WY160 精神看護と関連技法(精神看護エクスペール :13 )/中山 書店/2005/WY160 思春期・青年期の精神看護(精神看護エクスペール :15 ) /中山書店/2005/WY160 78 リエゾン精神看護(精神看護エクスペール :16 )/中山書 店/2006/WY160 精神看護学ノート 第 2 版/医学書院/2005/WY160 精神科臨床における救急場面の看護/医学書院/2003/ WY160 精神疾患・身体疾患の併発と看護/医学書院/2001/ WY160 ナースのための最新全科ドレーン管理マニュアル/照林 社/2005/WY161 透析患者の心とケア : サイコネフロロジーの経験から 正 編/メディカ出版/1999/WY164 透析患者の心とケア : サイコネフロロジーの経験から 続 編/メディカ出版/1999/WY164 ナースのための透析看護ハンドブック 改訂版/医薬ジャ ーナル社/2005/WY164 透析看護 第 2 版/医学書院/2005/WY164 透析看護 第 2 版/医学書院/2005/WY164 家庭看護学 第 3 版第 5 刷(補訂)/医歯薬出版/2000/ WY200 (視聴覚資料) 外傷(救命救急シリーズ)/ビデオパックニッポン/1999 /WB105 胸痛(救命救急シリーズ)/ビデオパックニッポン/1999 /WB105 呼吸困難・腹痛(救命救急シリーズ)/ビデオパックニッ ポン/1999/WB105 心肺停止(救命救急シリーズ)/ビデオパックニッポン/ 1999/WB105 熱傷・中毒(救命救急シリーズ)/ビデオパックニッポン /1999/WB105 脳血管障害(救命救急シリーズ)/ビデオパックニッポン /1999/WB105 呼吸困難(看護のためのアセスメント :1 巻)/京都科学/ 1993/WY100 排尿障害(看護のためのアセスメント :2 巻)/京都科学/ 1993/WY100 脱水(看護のためのアセスメント :3 巻)/京都科学/1993 /WY100 浮腫(看護のためのアセスメント :4 巻)/京都科学/1993 /WY100 意識障害(看護のためのアセスメント :5 巻)/京都科学/ 1993/WY100 嚥下障害(看護のためのアセスメント :6 巻)/京都科学/ 1993/WY100 運動障害 : 麻痺(看護のためのアセスメント :7 巻)/京都 科学/1993/WY100 ショック(看護のためのアセスメント :8 巻)/京都科学/ 1993/WY100 嘔吐(看護のためのアセスメント :9 巻)/京都科学/1993 /WY100 体温調節の障害(看護のためのアセスメント :10 巻)/京 都科学/1993/WY100 痙攣(看護のためのアセスメント :11 巻)/京都科学/ 1993/WY100 排便障害 : 下痢・便秘(看護のためのアセスメント :12 巻)/京都科学/1993/WY100 後輩に残す 1 冊・百選 (和書) プロフェッショナルの条件 : いかに成果をあげ、成長す るか(はじめて読むドラッカー: 自己実現編)/ダイヤ モンド社/2000/159 自分の知らないすばらしい自分ー若い人へのメッセージ /2006/289 ポスト資本主義社会 : 21 世紀の組織と人間はどう変わる か/ダイヤモンド社/1993/304 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 79 資 料 理事会 第 187 回 平成 19 年 5 月 29 日(火) 議案 1 2 3 4 平成 18 年度事業報告について 平成 18 年度決算について 金沢医科大学学則の一部改正について 学長選考会議委員の選出について 評議員会 第 98 回 平成 19 年 5 月 29 日(火) 議案 1 平成 18 年度事業報告について 2 平成 18 年度決算について 規程の改正・制定・廃止 金沢医科大学病院における医薬品等の臨床研究取扱要項 (平成 16 年 1 月 1 日制定) 金沢医科大学病院医療安全対策委員会規程 (平成 16 年 8 月 1 日改正) 金沢医科大学病院リスクマネジメント規程 (平成 17 年 8 月 1 日改正) 金沢医科大学病院栄養委員会規程 (平成 17 年 11 月 1 日制定) 金沢医科大学病院栄養サポートチーム(NST )委員会規程 (平成 17 年 11 月 1 日制定) 金沢医科大学病院治験審査委員会規程 (平成 18 年 2 月 1 日改正) 金沢医科大学病院治験薬臨床試験取扱要項 (平成 18 年 2 月 1 日改正) 患者の権利・臨床倫理検討委員会規程 (平成 18 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学病院重要情報等伝達内規 (平成 18 年 4 月 1 日制定) 金沢医科大学病院薬事委員会規程 (平成 18 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学病院病理部運営委員会規程 (平成 19 年 3 月 31 日廃止) 金沢医科大学病院自己点検・評価委員会規程 (平成 19 年 3 月 31 日廃止) 金沢医科大学病院環境整備委員会規程 (平成 19 年 3 月 31 日廃止) 金沢医科大学病院ターミナルケア委員会規程 (平成 19 年 3 月 31 日廃止) 金沢医科大学病院接遇教育委員会規程 (平成 19 年 3 月 31 日廃止) 学校法人金沢医科大学点検評価規程(平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学看護学部入学試験実施規程 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学医学会会則 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学学生心得 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学学生の自動車通学に関する規程 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学看護学部特別待遇奨学生に関する規程 (平成 19 年 4 月 1 日制定) 金沢医科大学看護学部奨学金貸与に関する規程 (平成 19 年 4 月 1 日制定) 金沢医科大学図書館運営委員会規程(平成 19 年 4 月 1 日改正) 学校法人金沢医科大学職員就業規則(平成 19 年 4 月 1 日改正) 学校法人金沢医科大学職員給与規則(平成 19 年 4 月 1 日改正) 学校法人金沢医科大学職員給与支給細則 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 学校法人金沢医科大学エネルギー管理規程 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学駐車場管理委員会規程(平成 19 年 4 月 1 日改正) 学校法人金沢医科大学駐車場管理規程 (平成 19 年 7 月 1 日改正) 病院機能自己点検・評価委員会規程(平成 19 年 4 月 1 日制定) 金沢医科大学病院院内がん登録システム運営委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日制定) 金沢医科大学病院診療運営検討委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学病院保険指導委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日改正) 金沢医科大学病院神経精神科行動制限最小化委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日改正) がん診療連携拠点病院運営委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日制定) 緩和ケア委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日制定) 健康管理センター運営委員会規程 (平成 19 年 4 月 1 日制定) 医学部教授会 第 774 回 平成 19 年 4 月 12 日(木) 人事関連等 〈議題〉 1 前々回(第 772 回)及び前回(第 773 回)議事録確認につ いて 2 「金沢医大後援会橘会賞」候補者の推薦について 3 平成 19 年度各種委員会委員(追加分)について 4 その他 〈報告〉 1 教員採用について 2 医学部学内講師委嘱について 3 出向取り下げについて 4 外国出張について 5 併任について 6 非常勤講師派遣について 7 その他 教学関連議題 1 休学願提出学生の取り扱いについて 2 退学願提出学生の取り扱いについて 3 復学願提出学生の取り扱いについて 4 平成 19 年度特別聴講生の選考について 5 平成 19 年度学年暦(教務日程)の一部変更について 」の履修免 6 平成 19 年度第 4 学年「介護と在宅医療(実習) 除について 7 その他 報告事項 1 平成 19 年度入学者について 2 平成 19 年度入学試験判定委員の公表について 3 平成 18 年度成績審査委員及び卒業判定委員の公表につ いて 4 平成 19 年度学生数について 5 教務部からの報告について 6 平成 18 年度教授会会費決算の監査役の選出について 【資料】 7 金沢医科大学報 その他 第 775 回 平成 19 年 4 月 26 日(木) 人事関連等 〈議題〉 1 前回(第 774 回)議事録確認について 2 名誉教授の推薦について 3 短期研究員の受入について 4 その他 〈報告〉 1 教員採用について 2 辞職について 3 出向について 4 外国出張について 5 臨床教授(学外)委嘱について 6 移籍について 7 看護学部兼担について 8 その他 教学関連議題 1 その他 報告事項 1 平成 19 年度医学部学生の定期健康診断について 2 平成 19 年度科学研究費補助金の交付内定について 3 平成 19 年度金沢医科大学共同研究並びに奨励研究の公 募について 4 平成 18 年度教授会会費の決算報告について 5 その他 第 776 回 平成 19 年 5 月 10 日(木) 人事関連等 〈議題〉 1 前回(第 775 回)議事録確認について 2 「金沢医科大学学則」の一部改正について 3 その他 〈報告〉 1 外国出張について 2 非常勤講師派遣について 3 その他 教学関連議題 1 平成 20 年度医学部入学試験について 2 平成 19 年度第 1∼4 学年ユニット試験の方針及び受験資 格について 3 平成 19 年度第 3 学年 PBL について 4 その他 報告事項 1 教務部からの報告について 2 産学連携コーディネータについて 3 その他 協議事項 1 第 101 回医師国家試験結果について 第 777 回 平成 19 年 5 月 24 日(木) 人事関連等 〈議題〉 1 前回(第 776 回)議事録確認について 2 その他 〈報告〉 1 外国出張について 2 客員教授委嘱について 3 協力研究員委嘱について 4 非常勤講師派遣について 5 その他 教学関連議題 1 休学願提出学生の取り扱いについて 2 平成 20 年度医学部一般入試「数学」出題範囲の追加につ いて 3 その他 報告事項 1 その他 第 778 回 平成 19 年 6 月 14 日(木) 人事関連等 〈議題〉 1 前回(第 777 回)議事録確認について 2 短期研究員の受入について 80 3 その他 〈報告〉 1 研究員採用について 2 出向について 3 外国出張について 4 協力研究員委嘱について 5 その他 教学関連議題 1 退学願提出学生の取り扱いについて 2 平成 20 年度医学部入学試験要項(案)について 3 その他 報告事項 1 入試説明会及びオープンキャンパスの開催日程について 2 学生情報の取り扱いについて 3 平成 19 年度姉妹校プロジェクト研究員および外国人短 期研究員の募集について 4 その他 第 779 回 平成 19 年 6 月 28 日(木) 人事関連等 〈議題〉 1 前回(第 778 回)議事録確認について 2 その他 〈報告〉 1 教員採用について 2 辞職について 3 外国出張について 4 非常勤講師委嘱について 5 臨床教授(学外)委嘱について 6 その他 教学関連議題 1 その他 報告事項 1 教務部からの報告について 2 解剖研修の実施について 3 平成 19 年度金沢医科大学共同研究・症例研究について 4 有害薬品及び廃液等保管状況調査について 5 その他 協議事項 1 「金沢医科大学の昨日、今日そして明日」について 大学院医学研究科教授会 第 364 回 平成 19 年 4 月 26 日(木) 議題 1 前回(第 363 回)議事録確認について 2 休学願提出学生の取扱いについて 第 365 回 平成 19 年 5 月 24 日(木) 議題 1 前回(第 364 回)議事録確認について 2 他大学院学生の研究指導について 第 366 回 平成 19 年 6 月 14 日(木) 議題 1 前回(第 365 回)議事録確認について 2 平成 20 年度大学院医学研究科学生募集について 3 第 35 回論文博士外国語試験実施要項について 報告事項 1 大学院担当教員について 2 がんプロフェッショナル養成プランについて 総合医学研究所教授会 第 211 回 平成 19 年 4 月 19 日(木) 議題 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 1 2 前回(第 210 回)議事録確認の件 平成 19 年度市民公開セミナー及び研究セミナーの開催 について 3 平成 19 年度総医研予算の配付について 4 人事について 5 教員の移籍について 6 その他 (1) 学外者の施設利用申請について 報告事項 1 HRC プロジェクト研究9の研究成果報告会について 2 動物用X線撮影装置の設置について 3 次回開催日について 4 その他 (1) 施設利用申請について (2) 総医研職員の部屋割について (3) 平成 19 年度科研費応募・内定状況について (4) 研究会の主催について (5) 大学院医学研究セミナーの開催について 第 212 回 平成 19 年 5 月 17 日(木) 議題 1 前回(第 211 回)議事録確認の件 2 動物飼育センターにおけるセキュリティの確保について 3 学外者の施設使用時の取決めについて 入学センター課長 19.7.1 人事厚生課課長代理 管理課課長代理 19.7.1 19.7.1 19.7.1 庶務課主任 病院長室主任 19.7.1 19.7.1 管理課主任 医療情報課主任 19.7.1 19.7.1 人事厚生課事務員 総合医学研究所 事務課事務員 地域医療連携 事務課事務員 入学センター事務員 19.7.1 19.7.1 19.7.1 19.7.1 〈採用〉 櫻井 広美 横谷 利之 青坂 恵 三秋 恒平 石神慶一郎 守屋 純二 下出 芳子 松本 愛香 舩登裕喜子 小林 誠 髙本 幸美 米田 早苗 天内 幸子 看護部看護補助員 19.7.1 〈任命及び併任〉 〈昇任〉 入学センター 森 茂樹 副部長 (兼)入学センター課長 人事厚生課課長 石田 豊司 地域医療連携 米田 正明 事務課課長 庶務課課長代理 廣瀬 信雄 病院長室 南 英樹 課長代理 管理課課長代理 岡本 真一 医療情報課 山野 清一 課長代理 人事厚生課主任 上田眞奈美 総合医学研究所 船本 洋子 事務課主任 地域医療連携 奈良崎友子 事務課主任 入学センター 村井 幸美 主任 4 その他 報告事項 1 人類研における受託事業の在り方について 2 市民公開セミナーの開催について 3 次回開催日について 4 その他 (1) 総医研内の漏水事故発生について 第 213 回 平成 19 年 6 月 26 日(火) 議題 1 前回(第 212 回)議事録確認の件 2 教員の人事について 3 市民公開セミナー並びに研究セミナーの開催計画につ いて 4 事故防止策の策定について 5 その他 (1) 羊水検査の有料化について 報告事項 1 施設利用申請許可について 2 実験室 6(共通)の用途変更について 3 特定動物(サル)の死去について 4 次回開催日について 岩脇優喜子 人 事 81 看護部看護師 19.4.6 管理課(運転手控室) 19.4.12 自動車運転手 ( 嘱託 ) 看護部看護師 19.4.16 運動機能病態学(整形外科学)助教 19.5.1 高齢医学(老年病学)助教 19.5.1 総合内科学(総合診療科)助教 19.5.1 看護部看護師 19.5.1 看護部看護師 19.5.22 看護部看護師 19.6.1 呼吸機能治療学(呼吸器内科学) 19.7.1 研究員 看護部看護補助員 19.7.1 看護部看護補助員 19.7.1 看護部看護補助員 19.7.1 病院病理部 湊 宏 病態診断医学 19.5.1 特任教授 (臨床病理学)特任教授 (解)医療情報課 小平 俊行 病院長室医事部門 19.6.30 課長 副部長 (解)看護専門 中新 茂 看護学部事務課課長 19.6.30 学校事務課課長 〈配置換〉 先進医療研究 部門助教 広報部参与 教学課大学院 担当課長 看護専門学校 事務課課長 職員課課長 上田 忠司 分子細胞形態科学 (解剖学)助教 大石 勝昭 理事長室参与 佐野 泰彦 大学院課課長 19.7.1 19.7.1 干場 良広 職員課課長 19.7.1 濱中 豊 集学的医療センター 事務課課長 医療情報課参事 地域医療連携事務課 課長 理事長室課長代理 総務部課長代理 教学課主任 19.7.1 19.7.1 山本美喜枝 長谷川紀子 研究助成センター 事務課主任 理事長室事務員 教学課事務員 19.7.1 19.7.1 岡山外富美 診療支援課事務員 19.7.1 米澤 昭美 大学院課事務員 19.7.1 太田 昌代 診療支援課事務員 19.7.1 医療情報課課長 山下 和夫 集学的医療 坂尾 光一 センター事務課課長 広報部課長代理 森 秀男 庶務課課長代理 中居 邦克 図書館事務課 土田 壮一 主任 管理課主任 岡山 均 広報部事務員 研究助成センター 事務課事務員 看護学部 事務課事務員 診療支援課 事務員 地域医療連携 事務課事務員 19.5.1 19.7.1 19.7.1 19.7.1 19.7.1 19.7.1 〈退職〉 干場 明子 看護部看護師 19.4.3 【資料/同窓会・後援会】 石田麻衣子 新田 直美 清水 克美 石黒 雅子 霜 正江 松井 大 山本 武人 山村 絵理 北川 奈知 梅基 真理 堂前 隆志 三井 徳明 金丸 和子 森 真世 髭本真美子 中田 滋美 松本 愛香 看護部看護師 血液センター主任 看護部看護師 看護部看護師 看護部看護補助員 脳脊髄神経治療学(神経内科学) 講師 薬剤部薬剤師 看護部助産師 看護部看護師 看護部看護師 リハビリテーションセンター副技師長 リハビリテーションセンター主任 看護部主任 看護部助産師 看護部看護師 看護部看護師 看護部看護師 金沢医科大学報 19.4.18 19.4.20 19.4.22 19.4.30 19.4.30 19.5.31 19.5.31 19.5.31 19.5.31 19.5.31 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 室峰 理香 大村 紀子 長田 香織 森 茜 大西 初枝 舩登 幸恵 菊田 智子 82 看護部看護師 看護部看護師 看護部看護師 看護部看護師 看護部看護補助員 調理課調理補助員 職員課(保育所)技能補助員 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 19.6.1 〈出向〉 藤田 純 富澤 英樹 舘 由貴 環境皮膚科学(皮膚科学)助教 19.6.1 ∼ 20.3.31 宇出津総合病院 生殖周産期医学(産科婦人科学)助教 19.7.1 ∼ 20.3.31 公立能登総合病院 呼吸機能治療学(呼吸器内科学)助教 19.7.1 ∼ 20.3.31 浅ノ川総合病院 《本学名誉教授新刊著書》 Isao Ishikawa (石川 勳)著 Exercise-Induced Acute Renal Failure Acute renal failure induced by rhabdomyolysis after strenuous, prolonged exercise such as marathon running or mountain climbing is a well-known medical phenomenon, but exercise-induced acute renal failure after short-term anaerobic exercise – for instance, shortdistance track races – has been recognized only recently. This monograph provides in-depth information on exerciseinduced acute renal failure after short-term anaerobic exercise, which causes severe pain in the loin and patchy renal ischemia with no sign of rhabdomyolysis. Half of the patients suffering from this condition experience renal hypouricemia, for which approximately 20%, are treated with dialysis. This complete clinical reference book includes characteristics of the disease, diagnosis, treatment and prognosis, and corresponding preventive measures. Important information on gene analysis and etiology is also included, creating a valuable resource for nephrologists (運動後急性腎不全) Springer B5 判、108 頁 2007 年発行 ISBN978-4-431-69483-0 as well as for emergency physicians and those in the field of sports medicine. (石川 勳記) Isao Ishikawa (石川 勳) 著 Acquired Cystic Disease of the Kidney and Renal Cell Carcinoma (多嚢胞化萎縮腎と腎癌) Springer B5 判、111 頁 2007 年発行 ISBN978-4-431-69479-3 The detailed and comprehensive observations presented in this book on acquired cystic disease of the kidney and renal cell carcinoma in dialysis patients are drawn from the author's nearly three decades of experience. Beginning with the first clinical case in 1978 and including subsequent follow‐up studies and questionnaires, the volume is an excellent clinical reference for practicing physicians. As the author makes clear, it is essential that examination before operations for renal transplantation should include imaging of the native kidneys. Extensive use of color illustrations and numerous case studies assist the reader in understanding the nature of acquired renal cystic disease and renal cell carcinoma, how they are diagnosed, and how screening should be conducted for renal cell carcinoma in dialysis patients. This essential information has never been more important than now, in view of the (石川 勳記) growing number of hemodialysis patients. 第 131 号/2007.9 金沢医科大学報 83 同窓会・後援会 平成 19 年度 総会終了後、山本 達学長から大学の近況を含めた 金沢医科大学北辰同窓会 挨拶をいただき、続いて「北辰同窓会賞」と「北辰同窓 評議員会・総会、全国支部長会 会研究助成」の授与式が行われた。山下公一副理事長 から選考経緯が説明された後、宮崎副会長から受賞者 に賞状と助成金が授与された。 医学部新任教授 7 名の紹介が山田裕一副学長から行 平成 19 年 7 月 14 日(土)金沢都ホテルにおいて、全 われ、出席された 4 名の新任教授から挨拶が述べられ 国から 63 名の会員が参加して平成 19 年度北辰同窓会 た。その後、芝本利重学生部長から「学生生活、課外 評議員会・総会及び支部会が開催された。 活動を支援」 、大原義朗教務部長から「第 101 回医師国 総会に先立ち開催された支部長会では、全国 28 支 部 1 ブロックの中から 16 支部の支部長および副支部長 家試験を中心にした教務の現状」についての報告が行 われた。 18 名が出席し、各支部の活動状況及と現状における 総会終了後、会場を移して懇親会が開催された。久 問題点について報告並びに話し合いが行われた。特に しぶりの再開で参加者一同互いに話が弾み大いに盛り 北辰同窓会の活性化について活発に意見が出された。 午後 5 時から、 「鳳凰の間」において平成 19 年度北辰 上がった。午後8時 15 分、次回の再会を期して堤 幹 宏常任理事の閉会の挨拶があり終了となった。 (教育研究事業推進室 堀 愉記) 同窓会評議員会・総会が同時に開催された。審議に先 立ち、過去 1 年間に亡くなられた会員 2 名のご芳名が 〔北辰同窓会賞〕 読み上げられ、全員で黙祷を捧げた。今年度は坂本 北辰同窓会賞は、優秀な学術的功績を顕した会員 滋会長が所用のため急遽欠席され、宮崎 巨副会長が 又は社会的に功績のあった会員に対し授与されるもの 議長となり大島譲二副会長が司会を務め、以下のとお で、受賞者は毎年若干名となっている。 り審議が進められた。 浦田哲郎先生 (医療法人社団ホスピー理事長、昭和 62 年卒業) 第 1 号議案 平成 18 年度事業報告、収支決算報告 村上智彦先生 (医療法人社団夕張希望の杜理事長、平成 5 年卒業) 第 2 号議案 平成 19 年度事業計画(案)収支予算(案) 大島譲二先生 (医療法人くぼじまクリニック理事長、昭和 54 年卒業) 第 3 号議案 役員の選任について 支部長会で司会と議長を務める大島(左)、宮崎両副会長 懇親会 浦田哲郎先生 村上智彦先生 大島譲二先生 【同窓会・後援会】 金沢医科大学報 〔北辰同窓会研究助成〕 研究助成は、会員がそれぞれの学術研究の分野に おいて学内・学外で顕著な業績を挙げたもので、卒 後 10 年以内の会員等の若い研究者を対象としており、 受賞者は原則として 5 名以内となっている。 84 林 伸彦助教 (消化器機能治療学、平成 14 年卒業) 研究テーマ: 慢性飲酒家における大腸発癌の発 生機序の解明 河南嵩典助教 (血液免疫制御学、富山県立大学大学院 平成 15 年修了) 研究テーマ: ヒト唾液腺組織幹細胞の同定と分 化制御 三上直宣大学院生 (心血管外科学、平成 17 年卒業) 研究テーマ: 上行弓部大動脈置換術に於ける脳 保護法に関する研究(手術術式による検討) 斎藤孔良助教 (生体感染防御学、東京医科歯科大学大 学院平成 12 年修了) 研究テーマ: ヒ ト T 細 胞 白 血 病 ウ イ ル ス (HTLV-1 )疾患に関する宿主細胞側因子の解析 川浦 健助教 (内視鏡科、平成 13 年卒業) 研究テーマ: 大腸粘膜下層浸潤癌のリンパ節転 移の危険因子の検討 研究助成を受けた方々 平成 19 年度 金沢医大後援会 橘会総会 平成 19 年 7 月 1 日(日)午前 10 時から、金沢都ホテ ルにおいて、平成 19 年度金沢医大後援会橘会の総会、 懇親会が開催された。 総会では、木下弘治副会長が議長となり、議案に基 づいて審議が進められた。 総会終了後、 「橘会賞」の授与式が行われ、山田裕一 副学長による選考経過説明の後、久藤豊治会長から侵 久藤豊治会長から橘会賞授与の唐澤紀幸先生 襲制御学(麻酔学)の唐澤紀幸助教に賞状と副賞が授 与された。 引き続き、 「大学の概況説明」が行われ、山本 達学 長の挨拶の後、芝本利重学生部長から「学生生活、課 外活動を支援」について、大原義朗教務部長から「第 101 回医師国家試験結果」および「今後の教育方針」に ついて、それぞれ説明があり、その後質疑応答が交わ された。 12 時 15 分からは懇親会が開催された。大学から小 田島粛夫理事長以下多数の教職員が出席し、橘会会員 教務部長をはじめ各学年主任、副主任、指導教員が面 談にあたり、1 年生から 6 年生まで約 69 組の学生、ご 父母が参加した。 (教育研究事業推進室 堀 愉記) 〔金沢医大後援会橘会賞〕 唐澤紀幸助教 侵襲制御学(麻酔学) 論 文 名: Hepatic pre-sinusoidal vessels contract in anaphylactic hypotension in rabbits ウサギのアナフラキ シー低血圧では前類洞血管が収縮する 発表雑誌: Acta Physiologica, 第 189 巻第 1 号、2007 年 1 月 と和やかな歓談が交わされ、午後 1 時 30 分に終了した。 その後、今年で 3 回目となる父母面談会が行われた。 〈本号発行の遅れのお詫び〉 平成 19 年 8 月 20 日未明の落雷により編集済みの本学報のデータが毀損し、その修復のために時間 を要しました。本号の発行が遅れましたことをお詫びいたします。 (出版局) 第 131 号/ 2007.9 金沢医科大学報 85 金沢医科大学学術振興基金募金について 金沢医科大学学術振興基金募集趣意書 本学は、日本海側では初めての私立医科大学として、昭和 47 年に設立され、倫理に徹した人間性豊かな良医を育成する こと、医学の深奥をきわめ優れた医療技術を開拓すること、人類社会の医療と福祉に貢献することを建学の精神として掲 げて着実に歩み続けてまいりました。 大学、特に医科大学は国の内外を問わず日進月歩の医学・医療をリードする大切な役割を担っていることは皆様充分に ご承知のことであります。本学でも最高の教育・研究設備に加えて、先進医療機器の充実に意を尽くすとともに、基礎・ 臨床医学講座並びに総合医学研究所の各部門において、医学の進歩に貢献できる人材の育成と研究の推進に日夜努力いた しております。 教育面では、教育スタッフとしてすぐれた人材を配し、学生の教育に専念しており、昭和 53 年に第 1 回の卒業生が誕生 して以来、数多くの医師を世に送り出し、それぞれ国内国外の医学・医療の最先端で活躍しております。 研究面では、平成元年に従来の人類遺伝学研究所、熱帯医学研究所及び共同研究室を母体とし、難病治療など医療の先 端的な分野の開拓を目的とした総合医学研究所を設置し、臓器置換・難治疾患・癌・人類遺伝学・熱帯医学・基礎医学・ 共同研究の各部門を中心にプロジェクト研究の推進を図っております。また、国際舞台においても躍進を続けており、欧 米の一流大学や研究所との研究員の交流、海外からの研究員・留学生の受け入れなどを通じて国際レベルの学術環境の整 備にも意を尽くしております。 診療面では、金沢医科大学病院は日本海側随一の規模を誇るまでに成長し、最新の医療機器を整備し、医学教育のみな らず、文字どおり地域医療の基幹病院として順調に発展し、地域社会の要請に応えるべく最新レベルの医療サービスを提 供することにも十分な配慮をしてまいりました。 また、国際医療協力隊の派遣、世界各地域の種々の難病に対する国際医療協力に早くから取り組み、わが国の医科大学 の中ではトップクラスの実績を持っております。 しかしながら、この様な積極的な教育、学術及び医療活動を維持継続していくためには巨額の資金が必要で、学納金、 国庫補助金、附属病院の医療収入などの収入だけでは健全な経営は不可能であり、教育、研究、診療活動を萎縮させる恐 れがあります。 このために、本学では文部科学省の許可を得て学術振興基金の募集を行っており、広く本学教職員、卒業生、学生の父 兄をはじめ、民間企業、篤志家の多くの皆様のご支援をお願い申し上げる次第であります。 日進月歩の医学の進歩に即応した最新の教育、研究及び診療環境を維持するにとどまらず、未来に向けてさらなる貢献 と飛躍を目指して、全学を挙げて努力いたし、社会的使命を果たし得たいと念願しております。 本趣旨にご理解、ご賛同を頂き、ご協力を賜りますれば誠に幸甚に存じます。 学校法人金沢医科大学 理事長 小田島 粛夫 募集要項 学術振興基金は次の要領で広く一般の方々からご協力をお願いしております。 1. 目 的: 金沢医科大学の教育・研究の振興と医 療の充実のため活用させていただきます。 2. 目標額: 10 億円 3. 募集先: 在学生、同窓生及びその父兄、教職員、 一般有志者並びに医学研究機関及び医療関係企 業・団体等 4. 学術振興基金へのご寄付は、 「特定公益増進法人寄 付金(個人のご寄付)」及び「受配者指定寄付金(法 人のご寄付) 」による所得税、法人税の優遇措置を 受けることが出来ます。 5. 応募方法: 寄付申込書等を本学教育研究事業推 進室あてにご請求ください。折り返し、手続方法、 税務に関することなどについてご説明いたします。 TEL 076-286-2211 内線 2720 ∼ 2724 FAX 076-286-8214 金沢医科大学学術振興基金への寄付者ご芳名(過去 1 年間の分、敬称略) 牧 生夫(岡山県) 佐々本 博(兵庫県) 大 一郎(京都府) 大山 充徳(群馬県) 市川 義男(高知県) 澤田 光夫(石川県) ㈲八田物産(石川県) ㈱アクト (石川県) 杉田 達(東京都) 藤田 克(富山県) 仲里 博彦(沖縄県) 水野 紳司(大阪府) 高橋 堅一(秋田県) 高橋 誠(秋田県) 中島 雄三(愛知県) 森川 高幸(福井県) 瀬川 正行(奈良県) 松永 康弘(富山県) 山本 仁(神奈川県) 田中 恭武(福岡県) 中村 宏志(鹿児島県) 渡辺 良(神奈川県) 医療法人社団 小川医院 ( 石川県 ) 小豆沢定秀(石川県) 上田 隆秀(熊本県) 加藤 裕(愛知県) 大西 林吉(兵庫県) 太田 潤(大阪府) 松永 清美(山口県) 篠沢 隆雄(埼玉県) 湊 浩志(石川県) 水野 學(静岡県) 柳田 隆(石川県) 藤田 玲子(富山県) 山根 基(広島県) 中山 治樹(京都府) 高橋 堅止(秋田県) 三秋 宏(石川県) 丸文通商㈱(石川県) 医療法人 仁薫会(山梨県) 谷村 幸三(大阪府) 和田 二郎(千葉県) 舟坂 雅春(富山県) 医療法人 かぶとやま会(福岡県) 医療法人 大西医院(宮崎県) 大西 雄二(宮崎県) 小川 滋彦(石川県) 熊西 康信(兵庫県) 藤井 道孝(山梨県) 第 131 号/ 2007.9 86 金沢医科大学報 学報 131 号全目次 金沢医科大学看護学部開設記念式典……………………… 〈予告〉第 19 回総合医学研究所市民公開セミナー ……… ■学事 平成 20 年度医学部入学試験要項 ………………………… 平成 20 年度大学院医学研究科選抜試験要項(抜粋) …… 平成 20 年度看護学部入学試験要項 ……………………… 名誉教授の称号授与(石川、平井、松原、松本) ……… 平成 19 年度新任教員オリエンテーション ……………… 平成 19 年度金沢医科大学臨床教授(学外)委嘱状授与式 解剖学実習解剖体第 35 回納棺式 ………………………… 学生主体はなぜ重要か ─学生主体の納棺式を行う意義 平成 19 年度医学部第 1 学年早期臨床体験実習…………… 医学部第 3 学年第 4 回白衣・聴診器授与式 ……………… 看護学部 新入学生宿泊研修 ……………………………… 附属看護専門学校 第 20 回戴帽式 ………………………… 平成 19 年度学生寮防火訓練・消火器取り扱い訓練 …… □学生のページ 平成 19 年度 医学部早期臨床体験実習レポート ………… 「北陸勉強会」………………………………………………… クラブ活動:ゴルフ部第 17 回医科大オープン ………… ■学術 金沢医科大学医学会 第 33 回総会第・43 回学術集会 …… 第 19 回日本神経免疫学会学術集会 ……………………… 第 42 回日本脳炎ウイルス生態学研究会 ………………… 第 33 回日本熱傷学会 ……………………………………… 第 2 回音楽とウェルネスの学際的融合に関する研究会 … 大学院医学研究セミナー (斉藤、白井、西条、神田、 三浦、五十嵐)…………………………………………… 微生物学セミナー (Prof.Charles R. M. Bangham )………… 平成 19 年度科学研究費補助金 1 億円を突破……………… 平成 19 年度科学研究費補助金取扱説明会開催 ………… 平成 18 年度各種助成金等受託状況 ……………………… 平成 19 年度金沢医科大学 共同研究・奨励研究…………… 着実に進む産学官連携……………………………………… 第 3 回 KMU 研究推進セミナーのお知らせ ……………… ■病院 「医療・福祉連携システム」に関するセミナー ………… 平成 19 年度保険講習会 …………………………………… 日本私立医大協第 70 回西日本ブロック病院事務部長会議 院内感染防止に関する教育講演会………………………… 本学病院検査部開発の臨床検査変革プロジェクト Polar Star 「PM シンポジウム」に発表 ……………………………… 2 8 9 10 11 12 12 13 14 14 16 16 17 18 18 19 22 23 24 26 27 28 29 30 33 34 37 38 40 42 44 45 46 46 47 第 5 回集学的医療セミナー「緩和医療の現状と今後の展望」 … 生活習慣病センタースタッフが医療相談ボランティア活動 … みんなの健康づくりセミナー2007「たばこと健康」…… 看護部 2007 年「看護の心」普及活動への取組み ………… □研修医の頁 研修医、指導医、医学生の交流会………………………… 医学生のための臨床研修指定病院セミナー……………… 金沢医科大学病院平成 20 年度臨床研修医募集要項 …… 臨床研修医をめざす皆さんへ…………………………… 臨床研修医のための CPC(臨床病理検討会) …………… ■トピック:北陸「がんプロフェッショナル養成」プログラム … ■管理・運営 次期学長に山田裕一教授…………………………………… 小田島粛夫理事長(財)医学教育振興財団の理事に選任 学校法人金沢医科大学 平成 18 年度決算 ………………… 平成 18 年度人事評価 ……………………………………… 本学キャンパスの将来構想グランドデザインアンケート調査 … NTT ドコモ PHS 電話の廃止について …………………… 互助会:夏のバス旅行・第 17 回ゴルフ大会 ……………… ■報告 米国・ニュージャージー州立大学(ラトガース大学)留学記 ……… 米国・ミシガン大学 Kresge 聴覚研究所留学記 ………… 華中科技大学同済医学院創立 100 周年記念式典出席随行記 … ■図書館:新着図書の紹介………………………………… ■資料 理事会・評議員会 …………………………………………… 規程の改正・制定・廃止……………………………………… 教授会………………………………………………………… 人事…………………………………………………………… ■同窓会・後援会 平成 19 年度金沢医科大学北辰同窓会評議員会・総会ほか …… 平成 19 年度金沢医大後援会橘会総会 …………………… ■本学スタッフ新刊著書 新呼吸器外科症例集(佐久間) ………………………………… 第 5 回日本伝統捕鯨地域サミット開催の記録(平口)………… 名誉教授のティータイム(津川) ……………………………… シェーグレンと共に(菅井) …………………………………… Exercise-Induced Acute Renal Failure(石川) …………………………… Acquired Cystic Disease of the Kidney and Renal Cell Carcinoma(石川) …………………………………… 48 48 49 50 51 51 52 52 53 54 56 56 57 60 61 61 62 63 66 69 70 79 79 79 81 83 84 23 29 43 68 82 82 □金沢医科大学学術振興基金 募金 ……………………… 85 47 表紙写真 金沢医科大学報 第 131 号 金沢 21 世紀美術館の「朝顔プロジェクト」 中谷 渉 平成 19 年 9 月 1 日発行 発行者 金沢医科大学理事長 小田島 粛 夫 編 集 金沢医科大学概要・学報編集委員会 金沢 21 世紀美術館では、円形の本館建物の外周約 山下公一 米倉秀人 元雄良治 350 メートルに沿って 2,000 株のアサガオを植えて、 佐久間勉 原 亮 相野田紀子 屋根までのびた蔓に花を咲かせるという芸術プロジエ 太田隆英 鈴鹿有子 辻口徹子 クトを企画、晴天続きの夏空のもと、みごとに開花を 大石勝昭 木村晴夫 小平俊行 迎えて賑わっている。 高田昌美 中谷 渉 野沢幸雄 笠間孝一 森 茂樹 松本順治 丸谷 良 中嶋秀夫 森 秀男 儚さと強さをあわせ持つ朝顔の句といえば、まずこ の句ではなかろうか。 中川美枝子 朝顔につるべ取られて もらい水 加賀千代女 (かがのちよじょ:1703 ∼ 1775、俳人、加賀国松任(現白山市)出 身。12 歳の頃、岸弥左衛門の弟子となり、17 歳で各務支考に才能 を認められ全国に名を知られるようになる。18 歳のとき結婚、20 歳で夫と死別。52 歳のとき剃髪し、素園と号した。 発行所 金沢医科大学出版局 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1 TEL 076(286)2211 金沢医科大学ホームページ http://www.kanazawa-med.ac.jp/ 印刷 能登印刷株式会社
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