HP 3PAR System Reporter 2.9 ソフトウェア リリースノート 概要 本書は、HP 3PAR System Reporter 2.9 ソフトウェアのリリースノートです。 お客様が遭遇する可能性のある既知の問題のリス トも含まれます。 System Reporter をインストールする前に本書をお読みください。 HP 部品番号: QL226-96183 2011 年 8 月 © Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、 その保有、使用、または複製には、Hewlett-Packard Company から使用許 諾を得る必要があります。 米国政府の連邦調達規則である FAR 12.211 および 12.212 の規定に従って、コマーシャルコンピューターソフトウェ ア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーションおよびコマーシャルアイテムのテクニカルデータ (Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は、ベンダーが提供する標準使用許諾規定に基づいて米国政府に使用許諾が付与 されます。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。 HP 製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示的な 保証文によってのみ規定されるものとします。 ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません。 ここに含まれる技術的、編集上の誤 り、または欠如について、HP はいかなる責任も負いません。 商標について Microsoft、Windows、XP および Windows NT は、米国における Microsoft Corporation の登録商標です。 Adobe ® および Acrobat® は、Adobe Systems Incorporated の商標です。 Java および Oracle は、Oracle またはその関連会社の登録商標です。 UNIX® は、The Open Group の登録商標です。 インテル ®、Itanium®、Pentium®、Intel Inside®、および Intel Inside ロゴは、米国およびその他の国における Intel Corporation またはその子会社の 商標または登録商標です。 HP 3PAR System Reporter 2.9 の要件 サポートされる HP 3PAR System Reporter 2.9 ホストプラットフォーム コンポーネント 要件 オペレーティングシステ Microsoft Windows Server 2008 (32 ビットまたは 64 ビット)、または ム Microsoft Windows 2003 (32 ビットまたは 64 ビット)、または Red Hat Enterprise Linux 5.4 (Oracle 使用の場合は 32 ビットのみ、その他の場合は 32 ビッ トまたは 64 ビット)。 プロセッサー インテル Pentium 4 プロセッサー、3GHz またはそれ以上。 データベースサーバーと System Reporter サーバーの両方において、特に大規模構成 (多数の HP 3PAR システムまたは多数の オブジェクトのある HP 3PAR システム) をサンプリングする場合に、マルチコアプロセッ サーを推奨。 システムサイジングスプレッドシートを参照。 メモリ 1GB。 システムサイジングスプレッドシートを参照。 ディスク容量 最低 20GB のハードディスクドライブ空き容量。 システムサイジングスプレッドシートを 参照。 上記のシステムサイズ (CPU コア、メモリサイズ、およびディスク容量) は System Reporter の最小 要件です。 ただし、実際に必要なリソースは、サンプリングパラメーターや、サンプリングされ る HP 3PAR Storage System の数およびサイズにより異なります。 CD には、CPU コアの数、メモ リ量、および必要なデータベース容量の決定に使用する、システムサイジングスプレッドシート (SR_Sizing.xls) が含まれています。 スプレッドシートの使用方法は、スプレッドシート内に記載さ れています。 HP 3PAR Storage System の要件 • HP 3PAR InForm オペレーティングシステムのリリース 2.2.4、2.3.1、2.3.1.MU、3.1.1。 • Adaptive Optimization は 2.3.1 MU1 またはそれ以降の InForm オペレーティングシステムで のみサポート。 • 領域データサンプリングが Adaptive Optimization に対して有効である場合にサポートされる 最大共通プロビジョニンググループ (CPG) のサイズは 250TiB。 • Adaptive Optimization の最大構成サイズは 125TiB に制限。 データベースの選択 HP 3PAR System Reporter をインストールする前に、使用するデータベースを決定する必要があり ます。 System Reporter 2.9 は次のデータベースをサポートします。 • SQLite (デフォルト、System Reporter に含まれます)。 SQLite データベースには、その使用を 決定する前に考慮すべき重大な制限があります。 主な制限として、SQLite データベースはか なり粗い単位のロッキングを使用するため、より小さなデータベースサイズおよび限定され た並列処理が必要な場合にのみ適しています。 データベースサイズが増えて 1GB を超すこと が予想される場合、またはレポートが著しく頻繁に実行される場合は、MySQL または Oracle データベースのいずれかを使用することを推奨します。 2 つ以上の HP 3PAR Storage System アレイをサンプリングする場合は、SQLite はサポートされません。 • Microsoft SQL Server (含まれません) は、System Reporter とは別に入手してインストールする 必要があります。 Microsoft SQL Server は Linux ではサポートされておらず、Linux プラット フォームにインストールされた場合、System Reporter が生成したデータをサポートしません。 • Oracle (含まれません) は、System Reporter とは別に入手してインストールする必要がありま す。Oracle のバージョン 11g がサポートされています。サンプル挿入のパフォーマンスは MySQL と比べて少し遅くなりますが、Oracle も大規模データベースに適しています。Oracle データベースはリモートデータベースサーバーホスト上に存在してもよく、必ずしも System HP 3PAR System Reporter 2.9 の要件 3 Reporter がインストールされているマシン上に存在する必要はありません。なお、Oracle を 使用する場合は、64 ビット版の Red Hat Linux はサポートされません。64 ビット Linux でサ ポートされない 32 ビット Oracle クライアントをインストールする必要があるためです。 • MySQL (含まれません) は、System Reporter とは別に入手してインストールする必要がありま す。 MySQL のバージョン 5.1 以降がサポートされています。 System Reporter は MySQL の MyISAM テーブルを使用します。 これらのテーブルはトランザクション (System Reporter で は不要) をサポートせず、そのため、テーブルが大きくなった場合でも非常に優れたパフォー マンスを発揮します。 大規模なデータベースおよび大きなサンプルサイズでは、データベー スとして MySQL を推奨します。 MySQL データベースはリモートデータベースサーバーホス ト上に存在してもよく、必ずしも System Reporter がインストールされているマシン上に存在 する必要はありません。 HP 3PAR System Reporter のインストールに関する注記 詳細な手順については、『HP 3PAR System Reporter 2.9 ユーザーガイド』の第 3 章「インストー ル、設定、アップデート、および削除」で説明しています。 CD には、System Reporter およびデー タベースシステムの実行に使用される、システムのサイジング用のスプレッドシートが含まれて います。 System Reporter をインストールして使用するには、System Reporter によってサンプリングされる 各 HP 3PAR Storage System に対するライセンスが必要です。 Adaptive Optimization を使用する 予定がある場合は、このオプションコンポーネントにより提供されるストレージ最適化機能を利 用するために、さらに追加のライセンスが必要になります。 Adaptive Optimization のライセンス がない場合でも、モニターおよびシステムレポーティング機能にアクセスすることは可能ですが、 最適化機能は非アクティブです。 System Reporter をインストールする前に、Windows 向け HP 3PAR InForm CLI をインストールす る必要があります。 Windows プラットフォームでホストマシンに CLI クライアントをセットアッ プする方法については、『HP 3PAR InForm OS 3.1.1 Command Line Interface Reference』を参照し てください。 デフォルトの SQLite データベースではなく Microsoft SQL、MySQL、または Oracle を使用するよ うに選択した場合は、これらのデータベースをインストールして設定した後に、『HP 3PAR System Reporter 2.9 ユーザーガイド』の第 3 章「インストール、設定、アップデート、および削除」に 従って HP 3PAR System Reporter をインストールする必要があります。 HP 3PAR System Reporter をインストールする前に、Apache 2.0 (またはそれ以降) をインストール する必要があります。 Windows 向けのバイナリインストールパッケージは、CD に含まれていま す。 www.apache.org (英語) から Apache のパッケージをダウンロードすることも可能です。 Red Hat Linux には Apache のパッケージが含まれています。 HP 3PAR System Reporter 2.8 から 2.9 への変更点 項目 説明 レポジトリデータベースとして Microsoft SQL をサポート。 このバージョンから、レポジトリデータベースとして Microsoft SQL がオプション で使用できるようになりました。 各 CPG 用の空き領域を増やすた 新しい CPG レポートは、CPG 内の空き領域を増やすためにボリュームで使用可 めに、ボリュームで使用可能な空 能な空き領域に関する情報を提供し、お客様による容量監視と性能計画を支援し き領域のレポートを生成する機能 ます。 を提供。 スケジュールされたレポートの場 レポートが生成された場合に、スケジュールされたレポートの場所へのリンクが 所を電子メールで通知する機能を 電子メールで送信される機能が使用できるようになりました。 提供。 Excel クライアント内の Adaptive Optimization グラフの拡張機能を 提供。 4 Adaptive Optimization グラフの拡張機能は、Adaptive Optimization の利点に合致 するアプリケーションプロファイルの評価と特定に有用です。 HP 3PAR System Reporter のインストールに関する注記 項目 説明 System Reporter により管理される 保持期間を細分化することで、各 HP 3PAR Storage System のロールおよび機能に 各アレイに対して異なるデータ保 より、異なる期間のデータ保持が可能になりました。 これは、パフォーマンス解 持期間を設定する機能を提供。 析またはトラブルシューティングのために特定の HP 3PAR Storage System のデー タを収集する場合に有用です。 拡張されたチャート機能へのアク このバージョンでは、現在未サポートのチャートパッケージへのアクセス機能が セスを提供。 含まれており、レポート生成時のフォーマットオプション (Chart Lib 配下) の 1 つ として提供されます。 この「動的」チャートオプションにより提供される未サポートのチャート機能を 使用するには、html5 の canvas タグをサポートするブラウザーを使用する必要が あります (最新バージョンの Firefox、Opera、Safari、および Google Chrome ブラ ウザーで現在サポートされています)。 HP 3PAR System Reporter 2.9 で修正されたバグ バグ 説明 解決策 61068 System Reporter バージョン 2.7 からバージョン 2.8 へのアップグレー テーブルの適切なプロパティが正 ドの際に、最初に System Reporter 2.7 MU1 をインストールしなかっ しく更新されるようにしました。 た場合 (特にデータベースに Oracle を使用している場合)、複数 CPG 構成の選択時に Adaptive Optimization テーブルでエラーが発生するこ とがある。 既知の問題 項目 説明 古いバージョンの Excel クライア Excel クライアントのアーキテクチャー全体が拡張されたため、下位互換性はあり ントカスタムレポートが新しい ません。 Excel クライアントにアップグレー 対応策: ドできない。 System Reporter 用に、より新しいバージョンの Excel クライアントを使用してレ ポートを再作成します。 URL が長すぎる場合に Internet Explorer がメッセージ 「Unrecognized data report」を生 成することがある。 Internet Explorer には 2048 文字の制限があります。 Firefox (ブラウザー) の制限は 65,536 文字です。 4000 文字を超えると Apache は「413 Entity Too Large」エ ラーを生成します。 対応策: クエリをより小さいサイズに分割します (特に PD/LD レポートの場合)。 多数のオブジェクト (LD 領域など) がある複数のレポートに対して、 Build Report Menu がオーバーフ ローメッセージを生成することが ある。 Excel 2003 には 65,536 の行数制限があり、Excel 2007 には 1,048,576 の最大 行数制限があります。 データベースから取得中のデータがこれらの制限を超える と、オーバーフローエラーが発生します。 対応策: データをフィルター処理してより小さいクエリを実行するようにする以外に、こ の問題への対応策はありません。 パスワードのないデータベース System Reporter では、Oracle および MySQL のデータベースユーザーはパスワー ユーザーが作成された場合に ドを持つ必要があります。 System Reporter が正常に動作しな 対応策: い。 データベースユーザーは必ずパスワードを持つようにします。 大規模なデータベースの場合、抽 出ユーティリティによる抽出処理 の実行に時間が掛かることがあ る。 抽出速度はデータベースの速度により変わります。 また、現バージョンの抽出ユー ティリティは単一スレッドのアプリケーションであり、I/O スピードはターゲッ トディスクの速度により変わります。 対応策: 一度に抽出するデータ量をより少なくします。 HP 3PAR System Reporter 2.9 で修正されたバグ 5 項目 説明 System Reporter がインストールさ 抽出ユーティリティは、System Reporter がインストールされたサーバーから実行 れたサーバーからしか抽出ユー されるように設計されています。 実行の際に System Reporter パラメーターファイ ティリティが実行できない。 ルを使用します。 対応策: なし。 抽出ユーティリティの処理結果の 抽出されたファイルは、改行、タブ、および空白付きの ASCII ファイルに保存さ ファイルが大きいことがある。 れるため、そのサイズはデータベースに保存されているデータよりも大きいこと があります。 対応策: なし。 Excel クライアントで一度に開くこ これは Excel のハングアップを防止するために設定された制限です。 とができるシートの最大数が 30 対応策: に設計されている。 なし。 あるナビゲーションの途中で Excel このような状態は、抽出中のデータが巨大である場合、または Excel クライアント クライアントがハングアップする を実行中のマシンのリソースが少ない場合に、Excel Autosave が開始されると発生 ことがある。 することがわかっています。 対応策: Autosave が完了するのを待つ以外に対応策はありません。 Microsoft SQL データベースを使用 ある [order by] の値を選択すると、System Reporter は Microsoft SQL データベース している場合に一部の [order by] が生成したエラーを表示します。 の値が正しく評価されない。 対応策: 選択リストから悪影響のある「order by」値を削除します。 Oracle データベースとともに System Reporter を使用する場合、 v$instance および v$version 表示 への権限が必要。 System Reporter はデバッグを目的として、接続されているデータベースについて の情報を収集しますが、Oracle データベースからこの情報を収集するには権限が 必要です。 対応策: System Reporter 2.8 からアップグレードする前に、Oracle の DBA が System Reporter ユーザーに対して v$_instance および v$_version 表示の権限を与えるように選択 します。 Adaptive Optimization 構成を変更 CPG が存在しない状態で Adaptive Optimization が実行された場合、System Reporter せずに CPG を削除した場合、次 はエラーを生成します。 のエラーが生成される。 対応策: “Could not check Adaptive Adaptive Optimization の構成を変更して、CPG の削除を反映します。 Optimization license: error writing > "file9": broken pipe” 6 既知の問題
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