早 合成抵抗 回路につながつた抵抗値の計算を学び ま しよう 複数個 の抵抗を一つにまとめて計算すると楽 にな ります . . 合成抵抗 た くさんの抵 抗 が回路 中 にまとまってある時 ,全 部 をまとめて 1つ の抵抗 と 見 な して ,回 路 の電気計算 をしやす くします .こ の全部 をまとめて 1つ の抵抗 とした もの を 「合成抵抗」といいます。 合成抵抗は,抵 抗を回路中に,ど のようにつなぐかによって変わります。つ なぎ方は,図 3.1の ような 「直列接続」と図3.2の ような 「並列接続」とがあり ます。 合成抵抗の計算 合成抵抗を実際 に求 めよう ① 直 列 接 続 の場 合 ● 図3.3は ,2つ の抵抗を直列 につないで回路 ができています。 この場合の合 成抵抗R。 [Ω ]は ,単 に足 し算を していきます。合成抵抗の値 は増えますね . 電流を流 さないようにする役 目を持った抵抗2つ が ,直 列 につ ながっている ということは ,抵 抗Rlと 抵抗R2が 協力 して ,さ らに流 しにくくしている状態 です。 直列接続の合成抵抗 RO=Rl+R2[Ω ]… ………………… (3.1)式 抵抗 が3つ 以上の時 も,同 様 に ,抵 抗値 を足 し算 していけばいいことになり ます . 1つ の抵抗 抵抗 RI[Ω ] として見る 合成抵抗 RO[Ω ] 嚇国 電源電圧 E[V] 電源電圧 E[V] 鑑 多 蝶 流 電 等 ぃ る し て 及 抵抗 Rl 抵抗 R2 ijitilt、 aヒ 合成抵抗RO 直列合成抵抗 島 =抵 抗 R4+抵 抗 R2 図 3.3 直列 接 続 の 合 成 抵 抗 図3。 4に おいて ,抵 抗Rlを 20[Ω ],R2を 5[Ω ]と して ,直 列接続の合 成抵抗島 [Ω ]を 求めてみましょう . 抵抗島 =20[Ω ] 合成抵抗R。 [Q] → 電源電圧 E[V] 電源電圧ど[V] く解答 > 直列接続 の場合 は ,各 抵抗値 を足 し算 していけばいいので , 合成抵抗 島 =Rl+R2 =20+5 =25[Ω ] ) 1答 え >合 成抵抗の計算 直列接続の合成抵抗島 =25[Ω ] ● ② 並 列 接 続 の場 合 図3.5は ,2つ の抵抗 を並列 につないで回路ができてい ます。 この場合の合 成抵抗 は ,そ れぞれの抵抗値 の逆数 (前 に出てきたコンダクタンスのこと:通 し やす さ)ど うしを足 し算 し,そ の結果をさらに逆数にすることで求 められます。 EIR・ [Q] 合成紙航島 [Q] 合成抵抗 抵抗 R2[Ω ] 電源電圧 [[V] 電源電圧 E[V] てもいいより 流し 〈│ょ っとなら 並列合成抵抗 RO= 図3.5 詰 +赫 並列接饒 の合成抵抗 捌端の 試珈賢≒団……ほ猿 並列接続 の合成抵抗値 は ,直 列接続 の合成抵抗 の時 とは逆 に ,各 抵抗 の値 よ りも減 つてい ることにお気 づ きで しょうか。並列 につながれ た抵抗 は ,電 流 を 流 しに くくして い るだけで ,全 く流れないわけではあ りません。各抵抗が少 し ずつ電流 を流 してい くと ,結 果的 に電流 は抵抗 が 1つ の 時 よ り流れ ることにな ります。 抵抗 が3つ 以上並列 に接続 されている時 も ,同 様 に各抵抗値 の逆数 どうしを 足 して ,そ の結果 をさらに逆数にす ることによって求 め られ ます。 図 3.6に おいて ,抵 抗 Rlを 20[Ω ], R2を 5[Ω ]と して ,並 列接続 の合 成抵抗 RO[Ω ]を 求 めてみ ま し ょう。 抵抗島 =20[Ω ] 合成抵抗 F70[Ω 抵抗 亀 =5[Ω ] ] 電源電圧 E[V] 電源電圧f[V] <解 答 > い きな り式 に代 入 して もいいの です が ,練 習 で す か ら1ス テ ップずつ 解 い てい くことに します . まず ,各 抵抗値 の逆数 を求めま しょう。 抵抗ム の逆数 井 =0.05 盛挫甍2L― l:・ 抵抗もの逆数 ÷=02 これ ら2つ の 答 え を足 します . 0.05+0.2=0.25 これを逆数にして,並 列接続の合成抵抗島 が求められます。 RO=蒜 =4[Ω ] (答 4) 並列接続の合成抵抗RO言 4[Ω ] 並列接続の合成抵抗値 は ,各 抵抗値 よ りも小 さくなって い ます。 並列 接続 は「和 分の積」 で含 成抵抗 を求めよ う . 2つ の抵抗が並列接続で,そ の合成抵抗を求める時,以 下のような 「和分の積」 で求 め ることがで きます。 舗 抵抗 島 = Ю ] 前 に出て きた例題 と同 じ抵抗 でや ってみ ま しょう . 図3.6の 抵抗 Plを 20[Ω ]1月 2を 5[Ω ]と して,並 列合成抵抗 RO[Ω ]を 求 めて み ま しょう . =棠 暑 =讐 島 ギ鮮暮 〓 4[Ω ] 同じ答えが求められましたね.「 和分の積」は並列接続されている抵抗が2つ の場 合でのみ使えます . 判 ● ③ 直並列接続の場合 図3.7は ,抵 抗R2と R3が 並列接続 されて それに抵抗凡 が直列接続 されて , います。 このような接続方法を「直並列接続」 といいます . 抵抗 R2[Ω 抵抗 R・ [Ω ] ] 電源電圧E[V] 図 3.7 直並列接続 この場合の合成抵抗島 は ,ど のよ うに求めるのか を考えていきましょう。 一見「難 しそうだな」と感 じるかもしれませんが ,順 を追ってゆっくりと考え ることが大切です。 まず,並列接続 された抵抗も とR3の 合成抵搬 23を 計算 します。抵抗は2つ 「和分の積」 で解くことにします。 ですからコラムの 成 合 抵 搬23=1等 寺 [Ω となりますね ] . このR23は 1つ の抵抗 と見なされるわけですから,図 3.8(b)の ように書 き直 せます.こ の ようにすると,抵 抗Lと R23と が直列接続 されているようになり ますね.後 は ,こ の2つ の抵抗 を足すと,回 路全体の合成抵搬 。が求め られま す。 >合 成抵抗の計算 並列接続の部分だけを合成して 抵抗 R23を 求める , . i Efi& tol I T v frrnH1 Ltll i Efrfutol t\v"i-:f6,fnRot*.h6. ;-----------------' , E'!JfiTFE 直並列接続合成抵抗RO[Ω : , I ftfnB&RzsaEglAll, ] でき上が (c) ! 'り 図 3.8 直列 接 続 の 合 成 抵 抗 従 って ,直 並列接続 の合成抵抗 R。 は以下の式 とな ります 直並列接続 の合成抵抗沢θ=R二 十 . R2+R3=Rl+R23[Ω ] 図3.9に おいて ,抵 抗Rlを 5[Ω ],R2が 10[Ω ],R3も 10[Ω ]と して 合成抵抗 を求めてみ ま しょう . 抵抗 R2=10[Ω ] 抵抗 R・ =5[Ω ] 抵抗 R3=10[Ω ] 合成抵抗の計算 く , <解 答 > まず ,抵 抗R2と R3の 並列接続合成抵抗R23を 求 めま しょう.「 和分 の積」に より , R23=器 =器 100 20 =5[Ω ] 次に,抵抗、 とR23の 直列接続ですから,単 に足すと合成抵抗が求められ ます . 合成抵抗%=RIttR23 =5+5 =10[Ω ] (答 え)合 成抵抗稀 =10[Ω ちょつと電気製 日の隔 電気 回路図 で,線 が交差 してい る ところがあ りますね .線 が交 差 してい る とこ ろは,電 流 が流 れ るの か,立 体交差 していてお互 いの線 が独立 してい るの か分 か りませ ん . そ こで図の よ うに線 が結 ばれていて,電 流 が どの方 向 に も流 れる ことを表 現 す 「・」を付けることになっています るには,交 差点に 「。 従って交差点に 」が付 いていない時は1立 体交差 しているだけで,線 は結ば れていません.回 路図を書 く時や,見 る時には,注 意をしてください 回路図を見ながら実際に回路 を作っていく時 に,こ の「・」のミスをすると,正 常に動作 しない回路になってしまいます . . . 電流 ︱︱︶ 線 はつなが って い る 立 体 交差 ‖ 線 はつ なが ってい ない ] 合成抵抗を求める式を導こう 今 まで合成抵抗 の求 め方 をお話 しして きました.今 度 はオ ームの法則 を使 っ て ,合 成抵抗 を求める式 を導 きましょう。 ● ① 直列接続の場合 前 にも述べ ましたように ,図 3.10の ような直列接続では ,回 路中の電流 は 一定です.従 って抵抗凡 とR2に 流れる電流は一定ですね。 ←__ 端子電圧 1/1 ___ ←__ =f× 晟 端子電圧 y2 E:Vr*Vz _ :IXRT*'IXRZ :r (tJt3'J rvr l- e*wn =r× R2 電源電圧E[V] 図 3.10 オ ーム の 法則 よ り直列 接 続 の 合 成 抵 抗 を求 め る 電圧降下 の ところでお話 ししたように ,各 抵抗 の端子電圧 を足す と電 源電圧 にな りました,そ れを式にす ると , E=f× Rl+f× R2 =′ (RIttR2)[A]… …………………… …………………… (3.3)式 とな ります .ま た ,オ ームの法則 か ら電圧Eの 式 は , E=r× R[v] で したか ら,(3.3)式 と見比 べ ると ,Rl+R2が オ ム の法則 のRに 置 き換わっ ていることに気 が付 きます。従 って ,「 Rl+R2」 が回路 の全抵抗 (合 成抵抗 )と い うことになります。 ここで ,Rl+R2を 合成抵抗RO[Ω ]と おけば , RIttR2=RO[Ω ] となり,抵 抗 の直列接続 の場合 は ,単 に足 し算 をすれば いいことが分 か ります。 また ,こ れ を (3.3)式 に代 入す ると E=f× R。 [V] となります . ● ② 並列接続の場合 図3.Hの ように ,2つ の抵抗 を並列 に した場合 ,電 流 は ,A点 で抵抗 Rl方 面 とR2方 面 に分流 します。 です か ら,電 流 は次のような式で表せ ます 電流L . 抵抗RI ν[V]― f=fl+r2 =音 +竜 =ソ (昔 +t)[A] 昨 刊 IM 北合成抵抗∴V 電源電圧E[V] 12γ 図3.11 オームの法則 よ り並列接続の合成抵抗を求める f=rl+r2[A]… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・(3.4)式 次 に ,分 流 した電 流 fl及 びr2は オ ム の 法則 か ら求 め る と , ("式 =寺 国………………………… ら =十 四………………………… (0式 為 ただ し,AB間 の端子電圧 をyと してぃます (こ の場合 ,電 源電圧Eと 同 じです ). これ ら2つ の式 を (3.4)式 に代 入 す ると , f=十 +寺 式 七 )囚 …………………‐つ となります。この (3.7)式 を「端子電圧 の形 に変形 します.ま ず ,両 ま る と 辺 を(十 +寺 卜割 り す 。 す =V(十 y=」 , , 合成 抵抗 │《 入れ 両辺を 換えると 耳 ち吾1=y 平 となります。 さらにrを カ ッコの前に出すと , 卜 f脇 ・¨ ¨ ・ ¨ ¨¨¨(3. 8)式 IM オ ームの法則 は ,「 y=f× R」 です か ら,(3.8)式 と見比 べ ると ,抵 抗Rが , 1 十+寺 に置 き換わっています。このことか ら,抵 抗 の並列接続 の場合 の合成抵抗 島 は , 貯 回…… … … 式 書 になるわけです . 以上 の ように ,オ ームの法則 か ら,直 列接続 と並列接続 の合成抵抗 を求める ことがで きま した。式 がた くさん出て きて難 しく感 じたか も しれません 。 ここ では考 え方 を学んで くだ さい。単 に合成抵抗 を求めるので あれば ,合 成抵抗 の 式 だけを覚 えていて もいいのです が ,少 しずつ英記号 の入 った式 に慣れ親 しん でいきましょう . 合成抵抗の計算 (
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