お か げ さ ま で 11月 23日 、ミ モ カ は 開 館 25周年 を 迎 え

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《題名不明》 1987年頃
支援ご協力に、改めて厚くお礼申し上げます。
開館以前からこれまでの、市民の皆さまのご
ない新しさに出会うことができる感動の場所で
強い希望によるものです。ミモカは、今までに
めていく美術館であってほしい﹂という猪熊の
れているのも、個人の記念碑的な美術館ではな
ミモカの設立に全面的に協力いただいたの
あり、これからも市民の皆さまに丸亀市の魅力
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く、﹁新しい感覚で文化や﹃美﹄とは何かを広
は、城北小学校や旧制丸亀中学校︵現・丸亀高等
の一つと感じていただければ光栄です。
皆さまこんにちは
学校︶に通うなど、丸亀市に縁の深い画家猪熊
開放的な空間
ミモカの建築は、世界で最も美しい美術館を
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弦一郎です。館名に作家の名前を冠した美術館
ても珍しいことで、市と猪熊が協力し合って、
設計すると言われている建築家、谷口吉生によ
が、本人の存命中
︵ 歳の時︶
に完成するのはと
ミモカの理念や建築、調度
るものです。主な作品の例として、ミモカの他
東山魁夷せとうち美術館などがよく知られ、多
品などあらゆる部分に互い
した。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館︵以下ミモカ︶は、丸亀市制 周年事業として平成3年︵1991年︶
月 日に開館し、今年で 周年を迎えます。そこで、今月は改めてミモカのポイントを、﹁ミモカ
から市民へのメッセージ﹂としてご紹介します。
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には、東京国立博物館法隆寺宝物館、香川県立
館名に﹁現代﹂と明示さ
館内に入ると、自然光がたくさん入る天
くの賞を受賞しています。
井の高い吹き抜けの空間や、作品がゆった
りと展示される広々とした展示室がありま
す。﹁ミモカは、大きな空間の中で、スウー
歳以上は無料
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知�得ミモカ
高校生以下、
市内在住の
﹁子どもの頃から本物の作品をたく
年末12月25日から31日は休館です。
2016年11月 ● 広報丸亀
さん見て、美しいものが分かる大人に
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なってほしい﹂という猪熊の考えを受
開催しています。
け、子どもたちがいつでも好きなとき
野に限らず皆さまに楽しんでいただけるようなイベントを
に来られるよう高校生以下の観覧料を
ミモカでは、他にもコンサートや講演会など、美術の分
無料にしています。
●多彩なプログラム
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歳以上の人たち
グラム・無料)
また、市内在住の
お気軽にご活用ください。
(丸亀市民のみ対象の特別プロ
も観覧料がいつでも無料です。
より知っていただく出張講座「丸亀
どこでもミモカ」を行っています。
毎年﹁広報丸亀新年号﹂に
無料券
こへでも学芸員が伺ってミモカを
どなたでも使える年内有効の展覧会
て10人以上の会などに、市内のど
無料券がついています。ぜひご活用く
市内在住または通勤の人を含め
ださい。
●丸亀どこでもミモカ
ッと心がリフレッシュできる場所﹂と、猪
生や大人を対象に開催しています。
熊が語っていたとおり、中に入るだけで心
地よい開放感が味わえます。
プ ﹂﹁ カ フ ェ レ ス ト M I M O C A ﹂ な ど も あ
た取り組みも進めています。︵別掲︶
これからも、猪熊弦一郎を顕彰しながら、日
高い吹き抜けの空間
いつも新鮮な常設展
り、一日ゆったりと芸術に親しんでいただけま
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常設展は趣向を凝らした様々なテーマに
す。毎回新しい視点で、猪熊の作品や
す。また、﹁ミモカワークショップ﹂﹁丸亀ど
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沿って、展示内容を変えて開催していま
身近に置いていたものなどをご覧いた
こでもミモカ﹂など、開かれた美術館を目指し
本の現代美術をリードする美術館になれるよう、
だけます。現在 、﹁ 猪熊弦一郎 展 バラ
独自の企画展
市民の皆さまの声に耳を傾けながら、
より多くの
ンス﹂を、平成 年2月 日まで開催
猪熊展を年1回開催するほか、全国
人から﹁丸亀にはミモカがある﹂と言っていた
造形体験などを、子どもをはじめ、学
しています。
から注目されるようなミモカならでは
だけるためにスタッフ一丸となって頑張ります
がん ば
の企画展を開催しています。開催回数
ので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
ミモカより
日㈷には、一日限り
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年間で135回にもおよびます。
追 伸
月
11
は
また、会期中毎週日曜の午後2時に
企画展担当の学芸員が、見どころなど
をご来観の皆さまとお話ししています。
の特別イベントを行います。ぜひご家族連れで
ミモカの誕生日、
月に一回程度、様々な素材を使った
月号﹂と一緒にお届けしたチ
●ミモカワークショップ
これからもよろしくお願いします
は、﹁広報丸亀
みんなのミモカ
遊びに来てください。当日のプログラムなど
館内には、﹁美術図書室﹂や﹁ミュー
ラシをご覧ください。
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明治35年
(1902年)
、
高 松 市に生まれまし
た。少年時代を丸亀で
過ごし、旧制丸亀中学
校(現・県立丸亀高等
学校)卒業後、東京美
術学校(現・東京藝術
大学)に入学。以後平
成5年(1993年)に
撮影:高橋 章
90歳で亡くなるまで
パリ、東京、ニューヨーク、ハワイなど様々な場所で創作
活動に励み、たくさんの作品を制作しました。現在も使
われている三越の包装紙《華ひらく》をデザインしたほ
か、香川県庁舎やレクザムホールにある陶板壁画など
も猪熊の作品です。
の意見を取り入れていきま
20年ほど前のある日、スーツケース
を引いた一人のおばあさんが入って来
られ、満面の笑みで「今年90歳になりま
した。猪熊さんのファンで、死ぬまでにど
うしても一度ここに来たいと思い、北海
道から来ました」とおっしゃいました。半
日ほどかけてじっくり堪能され、帰り際も
ニコニコして、
お帰りになりました。
あの笑顔は、今も私の心の中で生き
続けています。
(受付スタッフ)
ジアムホール﹂﹁ミュージアムショッ
1991年11月 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館開館(23日)
「開館記念 猪熊弦一郎展」
1992年10月 入館者10万人達成(9日)
11月 「猪熊弦一郎卆寿記念展 心友イサム・ノグチと
ともに」
1993年 5 月 猪熊弦一郎、
東京にて死去(17日、
満90歳)
1994年10月 「猪熊弦一郎遺作展 青春の軌跡」
(1994年に三越美術館、1995年に浜松市美術
館、
呉市立美術館に巡回)
1997年10月 「丸亀城築城四百年記念 丸亀藩京極家名宝
野々村仁清展」
1999年 7 月 『ミモカ キッズパスポート』配布開始
2000年 9 月 入館者100万人達成(26日)
2001年 9 月 「開館10周年記念 猪熊弦一郎の仕事展」
11月 『開館10周年記念イベント』
(23日)
2003年 6 月 「草間彌生展 Labyrinth-迷宮の彼方に」
11月 「生誕100周年記念 猪熊弦一郎回顧展」
(2004年に茨城県つくば美術館、
川越市立美術
館、
群馬県立館林美術館に巡回)
2007年 1 月 「猪熊弦一郎展 『いのくまさん』」
(2010年に東京オペラシティアートギャラリー、
2012年にそごう美術館、
刈谷市美術館に巡回)
7 月 「エルネスト
・ネト展 」
2009年 5 月 鑑賞教材『ミモカ・アートカード』完成、
貸出開始
2010年 6 月 映像教材『guén 猪熊弦一郎』完成、
貸出開始
2011年 9 月 入館者200万人達成(10日)
鑑賞学習教材 大型図版
『みんなのミカタ』
完成、
貸出開始
11月 『開館20周年記念イベント』
(23日)
2012年 6 月 鑑賞学習教材 大型図版『みんなのミカタ2』完
成、
貸出開始
7 月 地域連携プログラム
『丸亀どこでもMIMOCA』
スタート
2013年 7 月 「大竹伸朗展 ニューニュー」
2014年 3 月 「あそびのつくりかた」
2016年11月 「猪熊弦一郎展 私の履歴書|後編」
おばあさんの笑顔
猪熊弦一郎
もっともっとミモカ
ミュージアムショップ
美術図書室
カフェレストMIMOCA
猪熊の作品を使った、
ここで 開館当初からの定番メニュー
しか買えないグッズを販売。 「スコーン」
( 2個500円)は
おなじみの壁画の便箋・封筒、 変わらぬ人気です。お食事や
猫のTシャツやハガキなどが 休憩に、ゆっくり過ごしてい
売れ筋です。
「丸亀のお土産」 ただけます。カフェのみの利
にいかがでしょうか。
用もできます。
(入館料不要)
豊富な美術図書をそろえ、現
代美術についての書籍や現
代・近代美術の画集、美術雑
誌も充実しています。
ご利用は無料です。
ミュージアムホール
ミモカ主催のコンサートや講
演会などを開催しているほか
市民の皆さま主催のイベン
トにも使っていただいていま
す。自分の演奏会などに使っ
てみてはいかがでしょうか。
おかげさまで
丸亀にはミモカがある
月 日、
ミモカは開館 周年を迎えます
ミモカ25年の歩み
ある日のミモカ
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ミモカ p24-7755
MIMOCA(ミモカ)
は、Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art の略です。
2016年11月 ● 広報丸亀
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