地域の文化施設による 普及系事業の取組みと課題

横浜市芸術文化教育プログラム推進事業
地域の文化施設による
普及系事業の取組みと課題
平成20年度横浜市芸術文化教育プラットフォーム調査研究報告書
本調査研究の概要
趣旨・目的/市内公立文化施設の普及系事業の現状をとらえる
横浜市芸術文化教育プログラムの発展に向けた
市内の公立文化施設に対する、普及系事業のヒアリングを11館で実施
(横浜市芸術文化教育プラットフォームとは)
(普及系事業に着目した調査の実施)
平成20年度から始動した「横浜市芸術文化教
育プラットフォーム(以下、PF)」は、横浜市市民
活力推進局、横浜市教育委員会事務局、財団
法人横浜市芸術文化振興財団、特定非営利活
動法人STスポット横浜により構成されている。こ
の四者は、文化芸術創造都市・横浜の次世代
を担う子どもたちの市民力と創造力をはぐくみ、
豊かな心を養うことが必要であるという課題認識
を共有しており、市内の学校において、子ども
たちの創造性をはぐくみ、豊かな情操を養う機
会を拡大するためのプログラムを実施している。
PFでは、横浜市芸術文化教育プログラムを推
進するにあたって、それと両輪をなす地域の文
化施設における取組みとの連携・協働体制を構
築することが、事業の将来的な発展に繋がると
考えた。
本調査研究では、市内にある地域の公立文
化施設(区民文化センター、市民プラザおよび
それに準じる施設)11施設の協力を得て、各館
が実施している「教育/芸術普及事業」「アウト
リーチ」等とよばれる各種の普及系事業に着目し、
その取組みの現状と課題、今後の方向性などを、
各館の担当者から聞き取った(2008年6月∼8月)。
今年度は、アーティストと先生が協力して授業
を組み立てている「横浜市芸術文化教育プログ
ラム」事業を市内の学校、66校において実施す
る予定である(詳細別掲)。
また、これとは別に、各館担当者に呼びかけ、
「市内文化施設担当者による情報交換会」
(2008年7月10日、ZAIM)を実施した。
今回の調査で各施設が回答した内容(抜粋)
①施設内で取り組んでいる普及系事業について
施設独自の普及系事業には手ごたえ
地域文化拠点機能強化事業補助対象事業に期待があつまる
●いずれの施設でも、貸し館を通じて利用者の
ニーズに触れている。
●館内で開催する普及系事業では、独自の取
組みが見られ、事業担当者が大きな手ごたえ
を感じている施設がある。ただし、その場合で
も学齢児童に対するアプローチが不足してい
ると考えている担当者が多い。
●同時に、普及担当者の中には他館の情報な
どが入ってこないため「孤島で事業をしている
ようだ」と漏らす担当者もいる。
●各館が地域を考える視点のきっかけになって
いるのは、「地域文化拠点機能強化事業補
助対象事業」であり、いっそうの拡充を求める
声が強い。
2
●普及系事業に対する館内の認知に課題が残
り、明確な評価軸を立てる必要を感じている
施設がある。
●指定管理者制度の導入以後、採算性が重視
され、取組みの規模が縮小していると指摘す
る担当者がいる。
●その一方で、指定管理の仕様書の段階で普
及系事業の実施が明確に織り込まれている
施設では、事業の進行がスムーズである。
②学校との連携について∼事業運営とその現状
芸術系部活動の発表会などを通じて学校と連携している
事業担当者が少なく、余裕のない状況も
●事業に対する人的な余裕がそもそもなく、専
任の担当者が配置できない例が多い。一方で、
担当を集約するよう調整している施設もある。
●まず学校に施設で行われる事業を知ってほ
しいと思っているものの、チラシ配布の段階で、
校長会への出席が必要であるなど手続きが
煩雑で、そのスリム化を求めている施設もある。
●地域の文化施設、という観点から学校の職業
体験の受け入れを行っている施設がある。また、
芸術系の部活動の発表会などを通じて、学
校との連携を行っていると考える館もある。
●各種鑑賞教室を館で実施することについては、
主にキャパシティとの兼ね合いから、施設で
実現することは不可能と考えている担当者が
いる。
③学校教育と芸術文化の連携∼事業設計にあたって
学校教育との連携は重要だと全施設が回答
その目標や方針、資金的裏づけをどう考えていくか
●いずれの施設も、学校教育との連携について、
重要な課題だと認識しているが、現時点で学
校との連携はプログラム開発の途上である、
と答える施設がほとんどである。
●子どもを対象にする事業においては、指定管
理期間の枠内(3年、5年)で考えることは難し
いのではないか、と考える施設がある。
●学校教育との連携は、方針をきちんと示さな
いと事業規模の際限がなくなってしまうため、
普及系事業に特化した芸術監督やプロデュ
ーサーの共有化をはかる必要があるのでは
ないか、と提案する担当者がいる。
●普及系事業は「やればやるほど赤字になる」
という構造があり、この根本的な問題に向き合
う必要がある、と話す担当者がいる。
●学校へ出かけていく体験事業はできても、文
化施設に帰ってきてもらうことが難しい、と複
数の施設担当者は語っている。
●資金面から普及系事業に制限がある場合も
多く、学校教育との連携を事業化する場合は、
既存の施設内普及事業とトレードオフで実施
せざるを得ない、と回答した施設もある。
④横浜市文化芸術教育プラットフォームについて
施設や管理者の枠を超えて
各館がつながる仕組みを、との期待も
●地域の学校の情報を教えてほしい、と考えて
いる施設がある。
●PFには、学校教育機関と連携するためのノウ
ハウを教えてもらいたいと考える担当者がいる。
●それぞれの施設にとっての利点だけを考えて
いては、普及系事業の成果は大きな広がりを
持たない。指定管理者の枠を超え、各館がつ
ながるような取組みをしてほしい、との声がある。
●地区ブロック別に、文化施設の担当者があつ
まる機会を持つことによって、たとえば地域在
住のアーティストに関する情報交換などがで
きる機会になるのではないか、との声がある。
3
目次
本調査研究の概要
2
《横浜市内各区域における普及系事業の状況について》
栄 区
栄区民文化センター/リリスの取組み
栄区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
港南区
港南区民文化センター/ひまわりの郷の取組み
港南区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
磯子区
磯子区民文化センター/杉田劇場の取組み
磯子区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
神奈川区
神奈川区民文化センター/かなっくホールの取組み
神奈川区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
泉 区
泉区民文化センター/テアトルフォンテの取組み
泉区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
旭 区
旭区民文化センター/サンハートの取組み
旭区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
青葉区
青葉区文化センター/フィリアホールの取組み
青葉区における芸術文化教育プラットフォームの取組み
その他の施設のヒアリング
大倉山記念館の取組み
長浜ホールの取組み
吉野町市民プラザの取組み
横浜市民ギャラリーあざみ野の取組み
岩間市民プラザの取組み
横浜市民ギャラリーの取組み
5
6
7
8
9
10
11
12
《横浜市内文化施設の普及系事業担当者による情報交換会について》
市内文化施設担当者による情報交換会の議論
16
《資料》
ヒアリングを実施した市内文化施設一覧
横浜市内地図
横浜市芸術文化教育プラットフォーム取組み予定校一覧
4
20
21
22
栄区
栄区民文化センター/リリスの取組み
複合的な利点を考え、まちへ出かける
事業収入と評価は、今後の重要な課題だ
おくりもの」や「小学生1日館長」といった企画を
行っています。また高校から「職業体験」「ジョブ・
シャドー」の受入れを行っています。近隣の鎌
倉女子大学の学生には、親と子で作る造形ワー
クショップ「こどもアートキャラバン」で、アシスタ
ントを務めてもらっています。
(普及系事業の体制)
今年度からPFの学校行きプログラムを数校お
手伝いします。スムーズに事業を受け入れられ
たのですが、その理由の一つに、リリスではアウ
トリーチ活動を多く展開していて、担当者(渉外
デスク)の業務分担をはじめ、ある程度の基盤
ができていたことがあげられます。
(福祉施設などでの展開)
(コアな生活圏へ)
昨年度、横浜市の地域文化拠点機能強化事
業として実施された「リリス直送!みんなのまち
のクラシック♪」は、栄区内の地区センターやコ
ミュニティハウス、お年寄りが多く集まる地域ケ
ア施設などでミニコンサートを行うというもので、
ターゲットは主婦層や年配者層。今年度当初、
学校は予定になかったのですが、PFの学校行
きプログラムは、この事業の延長で対応予定です。
学校に行って演奏会をやるだけでは仕方ない。
生活の中にアートが必要なんです。そのために、
よりコアな生活圏の中に入っていく必要があり、
施設の外に出かけていく。音楽が好きだけど遠
出できないという人がいれば、必要があるところ
へ出かけて行こうという方針なんです。
(地域展開の終着点)
この事業では、若手アーティストが経験を積む
場をつくることや、相手側の施設の受入れ体制
の構築などを目指して複合的な利益を考えてい
ます。最終的にはお客さまに、リリスという場所
へ戻ってきてほしいという気持ちがあるのですが、
まだ成果を積み上げている途上ですね。
(普及事業のバラエティ)
そのほか「Lilis Junk Live」の企画としてリリス
利用者が出演するライブイベントを行ったり、乳
幼児を対象とした「ファミリーコンサート・音楽の
(事業収入と評価)
課題は、事業収入。地域での活動では十分な
対価を得られないことが多いのは事実です。ビ
ジネスとして仕事をしているという観点は、どうし
てもついてまわりますから。また、評価の問題も
あります。普及系事業は、いくらやっても、なか
なか評価されないですしね…。
(芸術鑑賞会の復興に向けて)
今後は、むかし盛んだった学校の「芸術鑑賞会」
をリリスでやりたいんです。今は学校の生徒数が
減ったので、実現できるかもしれないですから。
* * *
調査にご協力いただいた方:田中啓介さん(館長)、冨士原
直也さん(渉外デスク)
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
桂台小学校
5年生
体験型
音楽
ゴスペル
10∼11月
横浜市芸術文化振興財団
桜井小学校
4年生
体験型
演劇
調整中
調整中
STスポット横浜
本郷台小学校
調整中
鑑賞型
音楽
ヴァイオリン 調整中
栄区民文化センター/リリス
5
港南区
港南区民文化センター/ひまわりの郷の取組み
幅広い年代の子どもたちにアプローチ
地域との関係をどう打ち出していくのか
(乳幼児から高校生まで)
ひまわりの郷では、乳幼児から高校生まで、各
年代に向けたプログラムを用意しています。まず、
乳幼児とそのお母さんも対象とした「ウェルカム
キッズ」という企画を実施しています。区内だけ
でなく市・県全域に募集をかけ、いつも満員です。
積極的に関わっています。ポスターも高校生が
作り、コンペ形式で決めました。とにかく、いろん
なところで高校生が関われるように考えています。
コンテストに参加した高校生の中には、地元の
お祭りに参加してくれたチームもあります。子ど
もたちは活動の場を求めているように見えます。
(地域の芸術団体とともに)
小学生に対しては7月に港南区ひまわり管弦
楽団によるオーケストラ体験をしてもらう「こどもミ
ーツオーケストラ」を行っています。校長会を通
して応募チラシを配っており、毎回抽選になりま
す。オーケストラの生の演奏を聞いた後、指揮
者体験をしてもらったりしながら、オーケストラに
親しんでもらうというプログラムです。
(高校生のダンス発表会)
ま た 市 内 の 高 校 生 を 対 象 に 、 お と と し か ら
「KOUNAN STREET DANCE CONTEST」とし
て発表の場を提供しています。もともと区の学校
支援の方から、若者向けの事業はできないかと
相談があり、横浜開港150周年プレイベント及び
「ひまわりの郷」10周年のキックオフ事業として
展開しています。昨年度は予選を行うぐらい多く
のエントリーがありました。審査員はプロの方を
お招きしていて、照明も映像も入れて本格的な
ので高校生たちも喜んでいます。
(運営も高校生たち)
(パッケージ化プログラムを軸に)
指定管理が今年を含め、あと3年。自分たちの
館をどうしていくかということが大きな課題です。
施設外に出ていく活動は、していかなくてはなら
ないと感じています。しかし同時に、日々の運営
にも課題があり、加えて学校などの受入れ体制
づくりも必要だと思います。いろいろなことを考
えると、パッケージ化したプログラムを持っていき、
反応を見て考えるという方向で進めていきたい
と考えています。
(提供できる素材の準備)
すでに独自で普及系事業を行っている施設も
あるでしょうし、やろうとしても実施の枠が固まら
ず調整に難航している施設もあると思います。
PFで協力することによって、得られるものは大き
いと思います。ひまわりの郷として提供できる素
材を準備しておく必要があるのでしょうね。
* * *
調査にご協力いただいた方:沼部勝さん(副館長)、阿部明
彦さん(企画・運営担当)
運営は実行委員会形式にしており、高校生も
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
6
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
上大岡小学校
6年生
体験型
演劇
表現
10月
STスポット横浜
港南台第一小学校 1∼6年生 鑑賞型
音楽
オペラ
6月
横浜シティオペラ
下野庭小学校
3年生
体験型
美術
水彩
11月
STスポット横浜
永谷小学校
4年生
鑑賞型
音楽
ピアノ
調整中
シード・オブ・アーツ
日野南小学校
5年生
体験型
音楽
ジャズ
11∼12月
オフィス・マキナ
野庭中学校
1∼3年生 鑑賞型
9月
横浜市芸術文化振興財団
伝統芸能 落語
磯子区
磯子区民文化センター/杉田劇場の取組み
地元の資料集めからはじめ、継続的な事業へ
学校連携の位置づけは、地域との取組みの一環
(地域資料の収集から学校との連携へ)
今度、杉田小学校の6年3組の子どもたちが、
杉田地区の話を紙芝居にして「杉田劇場 夏祭
り!2008」の日に発表します。私たちは、地域の
さまざまな資料を文化施設としてストックしてい
ます。その中の題材について、子どもたちがイ
ンタビューに来たことから実現した企画です。
もともと連携のきっかけになったのは、学校の
職業体験として保守点検の体験をしてもらった
からです。その後、学校側から「劇場が本気に
なってくれたのでお返しがしたい」という話があり、
小学生が学校で劇場のPRもしてくれました。
まだ開館して3年なので、少しずつ呼びかけを
増やしていこうと考えています。これから中学校
にも声をかけていきます。
(人と会う、地域をつなげる)
貸館でクラシックや演劇を行う一方で普及系
事業も充実させています。子どもが劇場にいると、
おばあちゃんたちも喜んでくれますし。
エコ、子育て、地域づくりがキーワードです。
杉田劇場という拠点を基にして、人と人をつな
げるのが館長の仕事だと考えていますし、区民
文化施設の役割は、地域をつなぐことにあるの
だと思います。その中で子どもたちには、学校
でできない体験をしてもらえればと思います。
何より大切なのは、地域を受け止めることです。
まちには、いろんな人がいます。開館当初、そう
いった人たちと会って話をするところから、私は
はじめました。
(息の長い普及系事業を目指して)
「杉劇リコーダーず」の活動も活発です。これは、
小・中学生とゴールドエイジを対象にしたリコー
ダーの演奏を行うグループ。さまざまなところで
出前公演を行っており、団員自らも老人ホーム
に営業に行ったり(笑)。今年は新潟県の小出郷
文化会館にも出張します。ただの公演事業とい
うよりも、子どもたちが学校以外で大人と触れあ
える場所を作りたいと考え、実施しています。
また、劇場と同じフロアに保育園があるので、
その子どもたちと「ロビーパフォーマンス」を継続
して行っています。あの子たちが小学生になって、
また劇場で出あうこともあります。その時に、顔
見知りのスタッフがいるといいでしょう。
(まず、できるところから進めていく)
学校行きに関しては、文化施設側が一方的に
やりたいという態度をとるのは、おこがましいと思
うんです(笑)。杉田劇場では、子どもたちが自分
たちから進んで劇場に来ているわけですし。全
市的に実施するなら、一律の授業カリキュラムと
して組み入れるという方法もあるかもしれません。
普及系事業にかかわる人たちには、発想の転
換が必要です。一人ずつ切り崩していかないと、
うまくいかない。とにかく、できることから始めな
いと!
* * *
調査にご協力いただいた方:中村牧さん(館長)
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
汐見台小学校
★年生
体験型
音楽
2月
オフィス・マキナ
根岸小学校
★年生
鑑賞型
伝統芸能 狂言
★∼★月
★★★★★★
洋光台第一小学校 ★年生
鑑賞型
演劇
★★★
★∼★月
こんにゃく座
洋光台第四小学校 ★年生
体験型
美術
似顔絵
★∼★月
横浜市芸術文化振興財団
声楽
7
神奈川区
神奈川区民文化センター/かなっくホールの取組み
ホールのファン育成のために長期的な活動を続ける
PFには、各施設の情報集約・共有を期待
(放課後キッズクラブへ)
市内の文化施設が開催している「夏休みオー
プンデー」の一環として、かなっくホールでも、
小さな子どもから家族みんながそろって楽しめ
る全館無料開放の「かなっくホール祭り∼アート
で遊ぼう!」を企画してきました。昨年度は、こ
の事業の関連イベントとして、キャラバン隊によ
るアウトリーチを、具体的にはパフォーマンスや
ワークショップを横浜市の地域文化拠点機能強
化事業の助成金を活用して行いました。実施し
たのは、放課後キッズクラブや商店街などです。
(朗読ワークショップも館外へ)
また、館内の企画で人気の「文学座俳優によ
る朗読ワークショップ」の発表をホールを飛び出
しての「読み聞かせアウトリーチ」として、こちらも
放課後キッズクラブで行いました。参加者も講
座で学んだことを、現場で活かせたと思います。
(指定管理期間内の段階)
今年は指定管理の3年目にあたります。1年目
(ホールオープン2年目)は館内での普及系事
業の充実に力を注ぎ、2年目の昨年度に少しア
ウトリーチという形態での普及系事業が実施で
きたかなというところです。今年度はもう少し広
げていきたいです。
(地域の観客層)
神奈川区は、比較的お年寄りが多い地域で
すが、一方で再開発地区のマンションなどに若
い層も増えてきています。まだ新しいホールで
特定のファンが付いているわけではなかったの
ですが、親子向け、ファミリー向けの企画を続け
てきて、ようやく地域の観客層がつかめてきたと
ころです。
また、初心者を対象に「生活文化」というところ
まで広げたプログラムを提供することにもチャレ
ンジしています。
(PFが目指すべきこと)
PFのように複数の団体がかかわりを持つ際に
は、関係者が共通の基盤となるスキル・知識・言
語を持つことが近道だと考えます。普及系事業
の芸術監督、プロデューサーを共有するのも良
いのでは。理念のレベルを合わせた上で、各施
設がそれぞれ特色をもったプログラムを実施する。
同時に他施設がどんなアーティストを選定し、ど
んな内容で実施しているかなどの情報の集約と
共有ができるといいですね。
(長いスパンの取組みを)
手間はかかりますが、種まきを続けないと、い
いものをいいと思う心が育ちません。今の普及
活動の対象者に効果が現れるのは2、30年後
かもしれませんが、文化活動は長いスパンでや
るものであると思いますし、PFで大きな流れを
みんなで認識できるといいですね。
* * *
調査にご協力いただいた方:前田寿恵さん(企画担当マネ
ージャー)
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
8
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
神大寺小学校
調整中
鑑賞型
音楽
調整中
調整中
横浜音楽協会
中丸小学校
4年生
体験型
音楽
調整中
2月
芸術家と子どもたち
南神大寺小学校
調整中
体験型
演劇・舞踊 調整中
2月
芸術家と子どもたち
泉区
泉区民文化センター/テアトルフォンテの取組み
ロビーコンサートに手ごたえあり
PFはまず、ニーズの掘り起しからスタートを
(民間文化団体と連携したコンサート)
積極的に自主事業を展開していますが、その
中でも月2回開催しているロビーコンサート「スク
エアライブ」では楽しみに来場くださるファンも
出てきて、手ごたえを感じています。この企画は、
横浜市民広間演奏会といった民間の文化団体
と連携をとって実施しています。そのほか「ホー
ルでグランドピアノをひいてみませんか」といっ
たイベントも含め音楽系事業は月3本程度です。
(専門性を活かした演劇系普及事業)
演劇ホールとしての普及系事業も活発に行っ
ています。子ども対象では芝居小屋体験として
演劇、影絵、人形劇などを夏休みに行っている
ほか、市民参加公演「フォンテはみんなの芝居
小屋」を今年2月に行いました。小学生もいまし
たが、年配のリタイヤ世代の参加が多かったです。
(分野によって異なる普及の方法)
普及系事業のジャンルとして演劇と音楽をくら
べると、一般の方がかかわりやすいのは音楽。
お客さんもそれを期待しています。演劇は事業
を立ち上げるのに時間と労力がかかるんですね。
演劇系普及事業として、大人向けの紙芝居ワー
クショップを普及系事業の指導者養成を視野に
入れて行う予定で、館外活動へ繋げたいと考え
ています。
(小学生向けのプログラム開発の重要性)
これまで泉区では、学校の演劇部はゼロに
近い状態だったようで、最近少しずつ活発
になりはじめています。先生の熱心さにも
よりますね。中学校や高校の演劇部の大会
の発表の場として施設を使ってもらっており、
他にはジュニアワークショップも行ってい
るのですが、小学生向けのプログラム開発
が必要だと思っています。
(学校側のニーズの掘り起こし)
とはいっても、受け手となる学校側はいつも忙
しいでしょう。受け手のニーズがあるのかどうか、
それ以前にニーズの掘り起こしが必要ではない
かと思います。演劇が、コミュニケーション能力
の向上や情操教育、またそれ以外の部分で教
育的に役立つかは、実際に事業を実施していく
ことも大事ですが、ニーズを掘り起こしてデータ
にすることも必要でPFに期待しています。
(学校と連携するための手続き)
指定管理の3年目で、人的な余裕もない中で
事業を行っています。その中でもまずは、館を
盛り上げていくことが必要で、施設に来てもらえ
るよう、取組みの内容を学校などにも積極的に
知らせていきたい。ただ実情としては、学校とか
かわりを持つときに、校長会を通すことをはじめ
複雑な手続きを踏む必要があって、手間がかか
るのも事実です。PFの後援があれば、そのあた
りの手順を簡素化して、学校と連携ができる仕
組みを作ってもいいのかもしれませんね。
* * *
調査にご協力いただいた方:松野弘之さん(館長)、井上学
さん(自主事業担当)
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
いずみ野小学校
5年生
体験型
舞踊
2∼3月
芸術家と子どもたち
いちょう小学校
1∼6年生 鑑賞型
伝統芸能 調整中
調整中
シード・オブ・アーツ
中和田南小学校
5年生
演劇
体験型
ダンス
パントマイム 12∼1月
芸術家と子どもたち
9
旭区
旭区民文化センター/サンハートの取組み
普及系事業の情報やネットワークは施設に蓄積している
人・情報・資金の適切なフォローが今後の課題
(拠点機能強化事業を足がかりに)
(PFの行うべき仕事)
今年は、横浜市の地域文化拠点機能強化事
業の「ASAHI ジャズレクチャー&ミュージックツア
ー」を実施します。地区センターなどの地域の
施設を巡回しながら、ジャズのレクチャーと演奏
のアウトリーチ公演を行います。同時に、サンハ
ートを会場とした本格的なジャズコンサートを実
施します。
市内の文化施設の状況を見ても、指定管理者
制度導入以後に、管理者の交代がある施設には、
基礎的な資料を渡せるようにするなど、フォロー
した方がいい部分はたくさんあります。
PFの仕事として、人・情報(ネットワーク)・資
金のどれが不足しているのかを適切に見極め、
フォローできるようになるといいですね。
(外部資金の獲得が前提)
また、PFでは優先的に多くの学校へ行っても
らうアーティスト枠を作るなど、個人ではできな
い仕組みづくりが必要だと思います。
ちょうど来年、旭区は40周年にあたります。そ
のため、区からも予算的な支援が受けられる見
通しがついており、そのほかの助成財団からも
支援が受けられる見込みがあります。
いずれにしても施設単独で普及系事業を行う
ことは難しく、普及系事業に特化した外部予算
をつけての実施が前提になっている状況です。
これまで「横浜市芸術文化教育プログラム」がで
きる以前から学校で事業を展開してきたのですが、
やはり外部資金の助力を得た上での単発企画
でした。施設内に、過去の蓄積やネットワークを
作っていくしかないと思います。
(区内の観客層)
どの観客層に訴求していくかを考えた時にサ
ンハートに来てくれる層として、若い層への働き
かけが必要だと思っています。旭区は高齢化し
ており、若年層が少ない状況なのです。
(普及系事業の資金的課題)
まず、普及系事業は、指定管理の本来業務の
中でどこまで行うべきなのかをはっきりさせるべ
きです。この種の事業は、簡単にいえば「やれ
ばやるほど「赤字」になるわけで、単純な持ち出
しでは現実問題としてむずかしいです。指定管
理期間終了を目前とした「まとめ」の方向へ向か
い始めた施設もあるタイミングで、事業を拡大で
きるか、悩ましいところです。
(普及系事業のネットワーク)
市内の施設の普及系事業担当者全員が顔を
合せて話すのは難しいですね。施設特性よりも、
地区ごとの分科会を設け、地域のアーティストの
情報をやり取りする方が実効的です。
* * *
調査にご協力いただいた方:堀利文さん、馬場健治郎さん
(事業担当)
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
10
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
希望が丘小学校
6年生
体験型
音楽
邦楽
11∼12月
サンハート
白根小学校
4年生
体験型
舞踊
インプロ
11∼12月
芸術家と子どもたち
都岡小学校
6年生
体験型
美術
木炭画
10月
サンハート
ひかりヶ丘小学校
1∼6年生 鑑賞型
音楽
ジャズ
調整中
サンハート
鶴ヶ峯中学校
2年生
音楽
邦楽
12月
サンハート
体験型
青葉区
青葉区民文化センター/フィリアホールの取組み
学校側のニーズを探りながらの事業展開
ノウハウを提供するPFに期待
(子ども向けのコンサート)
館内で行っている子ども向けプログラムとして
はファミリー・コンサートがあります。開館当初は、
0歳児から参加可能としていたんですが、ここ10
年は見直して、4歳児以上を対象にしています。
アイルランドのホールの事例を参考にした2∼3
児向けワークショップもロビーで行っています。
(学校と連携した取組み)
学校との連携に限定すると、最近取組みを始
めたところです。昨年度初めて学校でのコンサ
ートを2校実施しました。専任で担当をおけるほ
ど余裕はないのですが何とかスタッフをやりくり
して、今年度も数校実施したいと考えています。
事業形態も模索中です。去年は全学年を対
象としてコンサートを行ったんですが、今年度は
先生の希望もあって、学年を半分に分けて実施
する方向で調整しています。アーティストからも
少人数がいいという意見があります。
(拠点機能強化事業の効果)
昨年度の実施は、横浜市地域文化拠点機能
強化事業の助成金によるところが大きいです。
これまでも、ホールからイベントのチラシを学
校側に送ったり、校長会でご説明をしに行った
りといったことはやっていたのですが、正直なと
ころ、あまり反応がありませんでした。
昨年度、事業を実施したことで「今年度はうち
の学校で取り組んでほしい」という声が聞こえて
きましたので、今は状況も変わってきているかも
しれないですね。
先生もアンテナを張っているのでしょう。もし、
そういう先生がいないなら、こちらから手を伸ば
していくしかありません。
(学校のニーズは何か)
とにかく学校と頻繁にコンタクトをとりたいです。
鑑賞型事業がいいのか、体験型なのか。具体
的にはどんな内容のものなのか。ニーズの把握
をもっと行いたいのです。
(普及系事業の課題)
子ども向けのプログラムを増やしたい思いはあ
るのですが、予算との兼ね合いがあります。説
明と評価が必要。いいことだといわれることは多
いのですが、どう評価するかが大事だと思います。
(ノウハウを拡げていくこと)
PFには、どういうやり方で学校に行っているの
か、最初の学校へのアプローチをどうしている
かなど、ノウハウの提供をしてもらえるとありがた
いです。ある程度そういうものがまとまっていれば、
各施設がスムーズに学校での事業を実施できる
気がします。こうやって聞き取りに来ていただけ
るだけでも、ありがたいです。
また一人の親としても「横浜市芸術文化教育
プログラム推進事業」は、うれしいです。
* * *
調査にご協力いただいた方:田中玲子さん、村松さよりさん、
保科隆之さん(事業担当)
横浜市芸術文化教育プラットフォームでの取組み(予定を含む)
学校名
学年等
形態
ジャンル 内容
時期
コーディネート
美しが丘東小学校
6年生
体験型
音楽
邦楽
11月
横浜市芸術文化振興財団
榎が丘学校
2年生
体験型
調整中
調整中
調整中
横浜市芸術文化振興財団
鉄小学校
調整中
鑑賞型
音楽
調整中
調整中
横浜音楽協会
美しが丘中学校
2年生
体験型
美術
調整中
調整中
横浜市民ギャラリーあざみ野
11
その他の施設のヒアリング
大倉山記念館の取組み
職業体験からはじまった学校との連携
一般の事業でも、広報面の大きなメリットが
(学校の職業体験が足がかり)
(学校のやる気)
毎年5月に行われる「子どもフェスティバル」で、
今年度初めて地元の小学3年生に鯉のぼりの絵
を描いてもらいました。学校と一緒に何かをする
というのはこれが初めてです。この「子どもフェス
ティバル」は、当初は地元のお母さんたちが始
めたもので、今は共催事業となっています。
職業体験で小学生を受け入れたのがきっかけ
で学校との関係ができました。職業体験は商店
街などのお店でやることが多いのですが、子ど
もたちの中から大倉山記念館で行いたいという
希望があり、引き受けることにしました。そこで先
生との信頼を築くことができましたように思います。
鯉のぼりを作っている時にはこちらからも見に行
きました。
ドキュメンタリー映画祭などのチラシを配る時も
学校の先生は協力的で、大人向けの内容だか
らむずかしいかもしれないと言ったら、保護者が
いるから大丈夫ですといって配ってくれました。
やはり窓口となってくれる先生の力も大きいで
すね。いろいろ企画をやっている学校も多いので、
学校自体の雰囲気にも大きく関係すると思います。
(中学生のボランティア多数)
それ以外では、親子を対象にしたイベントがあ
り、中学校にボランティアをお願いしたところ希
望が多く抽選となり、最終的に約20名が参加し
てくれました。秋の芸術祭では高校の吹奏楽部
の演奏と、小学校の研究発表会が行われてい
ます。
(PFからの情報発信を期待)
現状では、学校とのコンタクトを取り始めたば
かりです。いろいろなやり方があるとは思います
が、みんな組織にしてやる方が単体でやるよりも
発展するのではないでしょうか。
たとえば、どこでどういったプログラムが行われ
ているかまとまっていると、参考にしたり、逆に重
複を避けたりすることができると思います。
また、先生の異動があると、一から関係性を作
り直す必要が出る場合も多いと思うのですが、
横浜市全体に理解してもらっている企画である
となると、安定的な事業運営ができるのではな
いでしょうか。
* * *
調査にご協力いただいた方:野中健吉さん(館長代行)、大
内航さん(事業担当)
長浜ホールの取組み
文化芸術分野以外での貸館利用も多数
施設の特性を活かした運営を継続
(学校との接点)
職場インタビューで3∼4年前から毎年2月に
近隣の小中学校の子どもたちが来館しています。
今年の5月のにはアフリカ月間の関係で、セレ
モニーで花束の授与をしてもらうために小学校
にコンタクトをとったりもしました。
12
長浜ホールは、野口英世記念公園のなかに
あるのですが、今年の夏には、野口英世の検査
室を保存継承している団体が小学生を対象に
したイベントを行います。広報手段としては、区
報に掲載をお願いしている、という状況です。
(施設の特性と来館者の傾向)
ここは貸しホールとしての利用が主です。ピア
ノの発表会などの利用が多いですね。
文化芸術以外の分野の活動は多いんです。
たとえば、JICAの出前講座なども行われており、
その時には大人も子どもも参加していました。
野口英世博士の旧細菌検査室もあるので、見
学には、小中学生、大人など幅広い年齢の方
が見えています。近隣にお住まいの方は、どち
らかというと高年齢で年配者が多いですね。子
どもは少ないように思います。
PFに対して、こちらから提供できることを整理
していかなくてはいけません。なかなか余裕の
ある人員がいませんし。また、ホールの定員など
を考えあわせると、大勢が一度に来場していた
だいてもすぐに対応できかねることもあります。
施設の特性を考えながら、運営していきたいと
考えています。
* * *
調査にご協力いただいた方:桐生長寿さん(館長)
吉野町市民プラザの取組み
子ども向けが普及系事業の柱
普及系事業は、若手アーティストにもメリット
(普及系事業は、音楽と演劇分野)
「夏休みファミリーコンサート」は、子ども向け
の音楽コンサートで年に1回開催しています。乳
幼児から入場可能なので、泣いてしまったり騒
いでしまう子もいますが、それも演出の1つとし
て演奏者が子どもに話しかけたりして、一緒に
なってステージを作り上げています。
子ども向けでは、演劇のプログラムも昨年から
実施しています。昨年は、舞台と客席の境をな
くし、役者と観客が一体になれる公演を実施し
ました。
(琵琶などの楽器体験講座が好評)
講座系事業は、ギター、和楽器などの講座を
実施しています。大人向けの講座は、実施後に
自主グループが結成されることが多く、その後
のフォローをしつつグループ育成に携わってい
ます。子ども向けは、発表会を講師出演の公演
の中に組み込むなどし、子どもが興味・参加意
欲を持てるよう考えています。
また、南区は邦楽が盛んな地域で、邦楽演奏
会や和太鼓の練習などが行われていますが、
プラザでは、区在住の若手薩摩琵琶奏者による
講座を実施しています。和楽器というとなかなか
難しい楽器のイメージですが、短い期間に子ど
もたちは一生懸命練習し、発表会で 1曲を仕
上げて発表ができるまでになっています。
今年は、各講座とも事前に1日体験講座を設け、
「面白いなと思ったら講座に参加してみませんか?」
といった流れも作ってみました。
(近隣の学校との連携)
近隣の小中学校との連携という点では、小中
学校校長会などに出席させていただき、企画の
説明および協力を仰いでいます。今後は地域
施設として、より密接な関係を作って行きたいと
思っています。
施設としては、「施設に来て、見て、体験してく
ださい!」という事業がほとんどでしたが、アウト
リーチのように、アーティストが直接学校へ行き
子どもたちと触れ合いながら学んで行くという事
業は、子どもたち・アーティストそれぞれにとって
とても良い機会となっているのではないでしょうか。
子どもたちは、アーティストから直接本物の舞台
芸術に触れることができ、アーティストもまた子ど
もたちから新たな発見を得られる良い機会とな
ると思っています。
今後は、「ダンス」で区内小学校へのアウトリー
チを実施します。
* * *
調査にご協力いただいた方:早見史絵さん(事業担当)
13
横浜市民ギャラリーあざみ野の取組み
複合施設の利点を活かし、子ども向け事業を展開
学校から地域の文化施設へと、流れを作りたい
(普及系事業を集めて展覧会に)
(複合施設の利点)
普及系事業の目玉の一つは「あざみ野“夏の”
こどもぎゃらりぃ」です。この事業は、ワークショッ
プや展示など複数のプログラムからできており、
普及の意味もありますが、最終的に企画そのも
のが展覧会になるように構成しているんです。ス
タッフだけでなく、子どもや地域の方々が一緒
に企画の段階から考えています。昨年の入場
者は5,000人を超えました。
子どもたちに向けた普及系事業は、指定管理
の提案書に盛り込まれていることもあり、積極的
に展開できています。美術系の専門館ではある
のですが、アート好きな方にとどまらず、地域の
人がたくさんお越しになっています。「男女共同
参画センター横浜北」と同じ建物の中にあること
で、施設利用の層が増えるという相乗効果があ
ります。お互いが持っているノウハウなどを交換
することもできます。
(子どもたちを軸にした集客)
また、年間を通して「子ども向けプログラム」を
開催しています。各種のワークショップはもちろん、
「親子のフリーゾーン」として、来館した家族がア
トリエで遊べる日を、月に3日程度設定しています。
子どもを対象にすることで、付随してその保護
者をはじめ、広く多くの人が参加することにつな
がっています。
(地域の特性)
(個別支援の子どもたちとの取組み)
(学校から文化施設へ)
養護学校や個別支援学級の子どもたちが遊
びに来たり、ギャラリーの方から地域の施設へ
出向きワークショップも行っています。対応でき
る範囲で、月に2∼3回。知り合った先生と直接
連絡を取っています。学校からも、ときどき相談
があります。そのほか、近隣にある県立麻生養
護学校とは定期的に交流を持っています。また、
展覧会ごとの団体鑑賞も受け入れています。
今年度の私たちの施設のアウトリーチ事業は、
美しが丘中学校で、1月に実施する予定です。
その後の2月に展覧会があるので、体験したこと
をつなげてもらえたら嬉しいです。学校での活
動のあとに地域の文化施設へ、という流れを作
ることが大切です。
* * *
ここは横浜市の北部4区で、すぐ隣は川崎市
です。お客さまは田園都市線に乗って各地から
いらっしゃいます。青葉区は15歳以上の子供
の人口が多く、男性の平均寿命は日本一。子ど
もと高齢者が多いのが、この地域の特色です。
調査にご協力いただいた方:横田佳子さん、森未祈さん(事
業担当)
岩間市民プラザの取組み
別階で活動する福祉施設とも連携
シニア層への取り組みも
(施設のオープンデーでの普及系事業)
子どもに対する普及系事業としては、施設の
オープンデー「まるごとプラザ満喫Day!!」の一
環として、工作やダンスのワークショップを行い
14
ました。この時期以外ですと、6月に「0歳からの
クラシック」といった音楽系の普及事業も実施し
ました。近隣地域以外から来られる方もいらっし
ゃいましたよ。
(シニア向け事業)
自主事業は月に2∼3本。一つは「シリーズ午
前の音楽会」という日曜の午前中に行っている
クラシックのコンサートで、もう一つは「岩間シネ
クラブ思い出名画館」で、会員制にして平日に
開催しています。それぞれ二ヶ月に一度開催し
ています。映画の企画は高齢者の方が多く、す
ぐにチケットは完売。客層は安定しています。
(地域性と施設特性)
昔から住んでいる人が多いですね。スタジオ
などの施設利用も年齢層が高い方です。
プラザの建物は、1階に国際交流の会、1階と
2階にハンディキャップを持つ人たちが利用す
る社会就労センター(授産施設)が入った複合
施設となっています。毎年11月のバザーでは、
チャリティコンサートが行われ、私たちもそのお
手伝いをしているので、交流があります。また、
ティータイム公演のティーサービスを一階の喫
茶店にお願いしています。
(PFなどの情報交換の機会)
PFの情報交換会は参考にはなるのですが、
事業担当者が少なく、工夫をしないと対応がむ
ずかしい状況でもありますね。
* * *
調査にご協力いただいた方:津田真由美さん(事業担当)
横浜市民ギャラリーの取組み
先駆的な普及系事業の蓄積あり
広い視点で、子どもたちに向けた事業を
(長い歴史を持つ施設)
このギャラリーの歴史は長く、横浜初の公設美
術施設として1964年に開設されています。人気
が高く、定期利用も多いです。
(先駆的な普及系事業)
制度導入以後は、事業ボリュームや参加料、他
施設との差別化などの問題を整理しながら続け
ています。毎回内容や対象年齢を変えて、魅力
のあるプログラムになるよう努力しており、今後
はもう少し回数を増やす予定です。
現在は貸館を中心に行っており、自主事業は
年に3本程度。特に「横浜市こどもの美術展」は
40年以上続いています。その関連事業だった「創
造のアトリエ」(75∼82年)は、まだワークショップ
という言葉が定着していなかった頃に行われた
普及系事業の先駆けです。学校との連携も02
∼03年に「学校アートサポート事業」として盲学
校や民族学校を含めた8校に出かけていきました。
来館者はシニア層の利用が多く、全市的です。
広報に関しては、子ども向けイベントは、類似事
業が多いので紙媒体に載りにくくなった印象が
あります。
また施設も古いので、ワークショップをする場
所を工夫する必要があります。
(気軽な造形あそびを)
(PFへの期待)
各シーズンごとに実施している「ハマキッズ・ア
ートクラブ」は、気軽に造形遊びができることを
目的にしています。近年は、長い学校が休みの
時期などに、出かけるところに困ってしまった保
護者が、家でできないことを子どもたちに体験さ
せてあげられる場所を提供する気持ちで運営し
ています。
この事業は02年から実施していて、大きなプロ
ジェクトだった時期もありましたが、指定管理者
施設外に出て行く普及系事業は、美術分野だ
と難しい側面もありますよね。いずれにしても、
普段得られない経験ができるというのは子ども
たちにとっていいことで、どこがやっても構わない。
一つの施設だけで問題を考えていても、うまく
広がらない気がします。PFが、文化施設と学校
の間に入ってもらうと助かる場面も多いはずです。
* * *
(普及系事業の課題)
調査にご協力いただいた方:齋藤里紗さん(事業担当)
15
市内文化施設担当者による情報交換会の議論
積み重ねて拡がっていく、普及系事業の種
○本日は、横浜市内の地域の公立文化施設に
お声をかけさせていただき、特に普及系事業ご
担当者の方にお越しいただきました。普及系事
業の最近の取組みは順調に進んでいらっしゃる
のか、その辺からお話をお聞きしたいと思います。
●自分が担当するホールでは、地域プロジェク
トという形で普及系事業に取り組んでいます。芸
術分野を限定させずに広げていったのですが、
決まっている金額の中で、どんどん広がってい
きます。地域と仲良くなればなるほど業務が増
えていく。「あの地域ではやったのに、うちでは
やらないのか」という声もあったりして。一方で、
この企画知り合ったNPO法人とは仲の良い関
係を築くことができて、今も新たな企画に協力を
してもらっています。
いま学校や地域の声を聞くと、子どもたちに居
場所がないという話があります。私たちのホール
でも、地域のために何かできないかということを
考えてきました。学校だけが子どもを守っている
わけではなく、地域の公共施設だって子どもた
ちや地域の人たちを見守っていける場所なは
ずです。
最近は土日に、ホールへ子どもたちが遊びに
来るんですよ。年がら年中、お弁当を持ってくる
んですよね。受付のスタッフにもお菓子を配っ
たりしていて。現状では、それで何をしているわ
けではなく、ぷらぷらしている子どももいるんで
すが「種をまいてきれいに育てる」というよりもっ
と前の段階で「種が勝手に飛んできている」よう
な感覚があります。
●私たちが施設の指定管理者として入ったのは
二年前ぐらいですけど、その時点でもう二十数
年間やってきた関係者が施設の周辺にいました。
ほとんどの人たちが顔を知っている状況の上に、
私たちが乗っている状態なので、地元の人との
交流はスムーズですね。彼らは地元の人間関
係にも精通しているので、校長先生やPTAの
方とも知り合いで、すでに学校との繋がりを持っ
ているんです。
16
実際に子ども向けの事業を行ったときも、当日
に中学生のボランティアが20名くらい受付をし
てくれて、最近では競争率が2、3倍になるくら
いです。親に連れられて参加していた小学生が
中学生になり、戻って来るケースも出てきていま
す。やっぱり20年ぐらい積み重ねてきているもの
っていうのは、すごく大きいと感じます。
●当初、区の担当者から普及系事業の企画が
できないかと相談されまして、ストリートダンスの
コンテストをしようじゃないかと提案しました。と
いうのも、私たちの施設の中庭がちょうどガラス
張りになっているものですから、学校帰りに夜み
んなダンスやっている子どもたちが踊っている
わけです。表現する場所を求めているんですね。
ただコンテストをするだけだったら、一回で終
わってしまう可能性もあるので、実行委員会形
式にして、将来的には高校生たちが主体になっ
て運営するようにしたらいい、と。もちろん私たち
事務局側がいろいろと手を差し伸べながら進め
るのですが、今年は去年手伝った子どもたちも、
実行委員会メンバーとして残ってくれたりして、
意外とスムーズに行っていますね。彼らたちが
育ってくれれば、一つの成功につながるじゃな
いかと思います。
最近では、地元のお祭りで市民が発表するス
テージがあるものですから、そういったところに
出てくれないかという声もかかったりしています。
私たちが働きかけた普及系事業とは違うんです
が、彼らが発表する場がいろんな人に見つけて
もらえている気がします。ちょっと何かが「芽生え
てきたかな」という感覚はあります。
施設運営業務と普及系事業の課題
○普及系事業を続けるための方法を自覚的に
持つ必要があるのですね。施設のミッションの
中でも普及系事業は、大きな位置を占めている
んだろうと思いますが、施設の運営をしていく中
で、優先順位という意味で、普及系事業を優先
できないような事情というのもあるのでしょうね。
課題などもありましたら、あわせてお話ください。
事業担当の方は、どういう風に感じているのでし
ょうか。
●私たちの施設では、造形ワークショップを一
年間やった実績があったので、施設外でのコン
サートを始める時にもわりと話が通じやすかった
という過程がありました。ただ、区役所や地域の
施設で古くから活動している既存の地元の音楽
団体の方もいらっしゃるわけです。その住み分
けというか、どうやって共存を図っていったらい
いのか悩むことはあります。
●施設の方針は、文化というツールを使った拠
点として、地域の人とつながっていく、というとこ
ろにあるわけですから、普及系事業は大事です。
ただ、やはり収支の問題は大きいですね。意義
がわかっていても、予算的に「やれる範囲でや
るしかない」というところに落ち着いてしまい「持
ち出しでやろう」という話にはなりません。まだま
だ「普及系事業というものがあります」と広めてい
る段階です。
●私どものホールでは、企画制作のスタッフが
実質2名しかいない中で、まず館内事業を回し
ているという事情があります。その中でも「省エネ」
で普及系事業ができる方法を探っています。公
立文化施設としては、もちろん優先して普及系
事業を行うべきなんですが、その到達点というか、
どういう目的で実施するのかという明確なコンセ
ンサスをとらなくてはいけないと思います。たと
えば「種まきだから、何十年後かに刈り取れるだ
ろう」というだけで事業費を使っていいのかとい
う部分もあります。あるいは「ホールにまた戻っ
てきてもらう」ために行うのであれば、帰ってきて
くれる人たちを育てるというところまでプログラミ
ングして実施できているのかどうか。それとも、ま
ずはPRのための普及系事業なのか。そういっ
た問題を、私たちも考えていかなくてはならない
と思います。
地域文化強化機能と普及系事業
○PFが直接担う事業ではないのですが、関係
の深い事業として、昨年度から募集がはじまっ
た「横浜市地域文化拠点機能強化事業補助対
象事業があります。今回の参加者には、実際に
この補助事業の一環として事業に取り組まれた
担当者もいらっしゃいます。ぜひ感想をお知ら
せください。
●本当に大絶賛の補助事業です。これがなけ
れば、まず施設外へのアウトリーチを始められな
かったと思います。施設としては、収支のバラン
スが取れないものに慎重にならざるを得ないの
が実情です。横浜市からの助成という点も、施
設内での高評価のポイントでした。
●私たちの施設では、補助金の規模も大きかっ
たですし、回数も非常に多かったので、4カ月間、
毎週いろんな施設を回りました。この補助金を
いただけたことによって、費用負担がかからず
に事業が実施できたんです。施設外の受け入
れ先も(予算の負担がないなら)じゃあやろうかと
いう感じで受けいれてくださいました。収入面の
問題をクリアして事業が効果的に実施でき、お
客さんにも楽しめて非常によかったという声をた
くさんいただきました。
17
●指定管理者としてボリュームのある提案をして
いるので、それを回すだけで精一杯という状況
がまず、私たちとしてはあります。その中で、ちょ
っと広がりのある事業を考えた場合、補助をい
ただけたという意味では、ありがたい事業でした。
●私どもの施設は指定管理の提案の際に、普
及系事業の実施を掲げましたが、実際に運営を
スタートしてみると、日々忙しい。そこで事業担
当者といろいろ話をして、なるべくお金をかけず、
地域の人たちと一緒にできそうなプログラムを今
回組んでみました。
ただ、予算的にはかなり削ったつもりで出した
んですけれども「謝金」で出した項目をばっさり
切られてしまって…。この項目であれば補助を
出すのが妥当だ、というラインをもっと細かく示し
てくれればいいのですが。
プラットフォームの今後と普及系事業の可能性
18
○子どもの時に芸術文化に触れられる機会は、
保護者の方のご理解によるところも大きいです
よね。興味がある家ではホールに行けるけれど、
横浜は広いので、地域的に恵まれない子どもも
たくさんいるはずです。そういった意味で、学校
に行くプロジェクトで「体験してもらう」のは大事
だと思います。
私たちPFの課題の一つに、学校とアーティス
トの間に入って調整をしていただくコーディネー
ターの確保の問題があります。学校での体験プ
ログラムだと、実施に三日間ぐらい、事前の打合
せに二日間、あるいは反省会に一日となると、7
∼8日間にわたって、スタッフがつきっきりで施
設外に出て行くことになります。そこで、地域で
コンサートを行っているアーティストが、小学校
に出向いて授業ができたら、子どもたちの芸術
体験の機会が広がるんではないか、地域の皆さ
んと手をつなぐことによって、お互いにメリットが
あるんだという形を探りたいと思っているんです。
PFか地域の文化施設か、一方に負担がかか
ってしまうと続かないので、地域にとって「これが
足りない」ということを今後もぜひ聞かせいただ
きたいです。
るとありがたいです。
○内容に関して、一言だけ触れておきます。芸
術文化に関しては、文部科学省でも大事にする
べきこととして取り上げられています。今後、小
学校は3年後、中学校は4年後に新しい学習指
導要領になります。その中で、これまで以上に
言われている考え方として、たとえば図工美術
でいうと、作品を作るのが目的ではなく作品づく
り、表現活動を通して、感性を働かせながら豊
かな感覚を磨くとか、音楽についても、音楽その
ものというよりも音楽を通して、という観点が強調
されています。プロの芸術家に入っていただくと、
刺激は強いのですが、学校の先生たちは当然
子どもたちを指導要領にのっとって、どういった
資質・能力を身に着けさせようかという視点で授
業を組み立てていますので、そのあたりを大事
にして進めていただけたらと考えています。
●私たちは学校での取組みを始めたところなの
で、学校訪問のコンサートなどを見にいきたいと
思っていますが、情報がないですし、なかなか
見学させてくださいというのも難しいかなと思っ
ているんです。それでも実際に見てみて、伝わ
りやすい実施形態や内容を考える勉強の場所
○堀江文化振興課長
今日はみなさんお疲れさまでした。子ども向け
プログラムや、今回のテーマでもある学校との連
携の進め方や課題について、忌憚のない意見
交換をしていただきました。指定管理者制度が
導入されてから、地域の文化施設の担い手も変
○大歓迎なので、いつでもPFに声をかけてくだ
さい。学校での授業予定が決まったら、逐次お
伝えできるような連携ができるように進めていけ
ればと思っています。
化しました。各館それぞれの持ち味や長所を出
しあい、今後も地域のために運営してもらいた
いと願っています。今回は、施設間の風通しの
良い関係を作るきっかけにもなりました。
今日の話し合いでは、各施設のみなさんが普
及事業に非常に熱心に取組んでいる様子もわ
かり、ますます期待したいところです。文化施設
の皆さんには、設備の管理だけではなく、文化
施設にあるさまざまな機能、とくに事業を実施し
たり企画したりする人材がたくさんいるという施
設の特徴を活かしてもらいたいのです。企画力
や事業を実施する力を施設内にとどまらせるこ
となく、どんどん地域に波及させていく方向で力
を発揮してもらいたいのです。
先ほど話題になりました「横浜市地域文化拠
点機能強化事業補助対象事業」ですが、これは
従来の事業にとどまらない、新しい取組みをご
提案いただきたいという趣旨で施行しているも
のです。この事業で新しい取組みが出てくれば、
私たちも参考にしていきたいのです。将来的には、
この先の指定管理者の公募の際にも「この事業
をぜひこの施設を拠点にして管理してもらいたい」
という施設運営の考え方に盛り込んでいけますし、
指定管理者の本来業務として普及事業が位置
づけられ、事業がやりやすくなることを考えてい
ます。
私たちは、学校教育と連携した事業として「芸
術文化教育プログラム」に力を入れています。
文化振興ということで私たちが一番考えている
のは、文化芸術が持っている新しいものを生み
出す力、人間の感性を豊かにする力は、いろい
ろなところで役に立つんだということ。それをア
ピールしていきたいのです。美術や音楽を通し
て子どもたちの感性を磨く、子どもたちが本来
持っているいきいきとした力を文化芸術を通し
て発揮してもらえるような文化芸術のあり方。こ
れを元に学校との連携を強めていきたいと思っ
ています。
その一方で「学校現場ってこういうところなんだ」
と理解していただくことで「芸術文化教育プログ
ラム」も浸透していくんだと思っています。今日
は文化施設のみなさんにいろいろお話聞きまし
たが、現場の学校の先生方や、PF事務局の話
を聞いていただくことによって、効果的な事業が
できるようになればいいと思います。その両方を
つなぐ意味でPFを作り事業を進めているのです。
最後にもう一つ、私たちの立場でいうと「地域」
という要素も非常に大事だと思います。いま各
区役所には学校連携支援担当セクションがあり、
地域の学校の行政としての窓口として機能して
いますから、地域で文化事業を展開していくとき
に連携をしていただきたいと考えています。あり
がとうございました。
2008年7月10日13時30分∼15時30分
会場:ZAIM
地域文化拠点機能強化事業補助対象事業 (参考)
地域の文化施設が、地域コミュニティにおける文化の発信
拠点となるための新たな取組に対し、横浜市市民活力推進
局が補助。平成20年度補助対象事業は、以下の通り。
◆神奈川区民文化センター/かなっくホール…若手アーテ
ィスト支援事業「フロムかなっく」による「かなっくキャラバン隊」
アウトリーチ活動+朗読ワークショップ◆旭区民文化センタ
ー/サンハート…「ジャズレクチャー&コンサート」ツアー◆
青葉区民文化センター/フィリアホール…エデュケーション
&コミュニティー・プログラム◆港南区民文化センター/ひ
まわりの郷…港南ひまわりふれあい隊が行く!∼観て・聴い
て・感じて!∼◆泉区民文化センター/テアトルフォンテ…
暮らしの中の創作教室「こどもたちに読み聞かせる紙芝居
マスターになりませんか」◆岩間市民プラザ…地域活性化
協働事業「イベント体験事業」◆吉野町市民プラザ…大岡
川アートプロジェクト
19
ヒアリングを実施した市内文化施設一覧
神奈川区民文化センター/かなっくホール
吉野町市民プラザ
住所:221-0044 横浜市神奈川区東神奈川1-10-1
住所:232-0014 横浜市南区吉野町5-26
TEL:045-440-1211 FAX:045-440-1139
TEL:045-243-9261 FAX:045-243-9263
URL:http://kanack-hall.jp/
URL:http://www.yaf.or.jp/facilities/yoshino/
管理者:サントリーパブリシティサービス・共立・神奈
管理者:財団法人横浜市芸術文化振興財団
川共立共同事業体
岩間市民プラザ
磯子区民文化センター/杉田劇場
住所:240-0004 横浜市保土ケ谷区岩間町1-7-15
住所:235-0033 横浜市磯子区杉田1-1-1(らびすた
TEL:045-337-0011 FAX:045-337-2500
新杉田4階)
URL:http://www.yaf.or.jp/facilities/iwama/
TEL:045-771-1212 FAX:045-770-5656
管理者:財団法人横浜市芸術文化振興財団
URL:http://www.sugigeki.jp/
管理者:財団法人横浜市芸術文化振興財団
長浜ホール
港南区民文化センター/ひまわりの郷
記念公園内
住所:236-0011 横浜市金沢区長浜114-4長浜野口
住所:233-0002 港南区上大岡西1-6-1ウイング上大
TEL:045-782-7371 FAX:045-782-7389
岡 中央棟4F
URL:http://nagahama-hall.baysite.net/
TEL:045-848-0800 FAX:045-848-0801
管理者:相鉄エージェンシー、相鉄企業、共立、神奈
URL:http://www.himawari-sato.com/
川共立
管理者:京急グループ共同企業体
大倉山記念館
旭区民文化センター/サンハート
住所:222-0037 横浜市港北区大倉山2-10-1
住所:241-0821 横浜市旭区二俣川1-3二俣川ライフ5F
TEL:045-544-1881 FAX:045-544-1084
TEL:045-364-3810 FAX:045-391-6930
URL:http://o-kurayama.jp/
URL:http://www.yaf.or.jp/sunheart/
管理者:NPO法人アートネットワーク・ジャパン、大倉
管理者:財団法人横浜市芸術文化振興財団、株式
山水曜コンサート
会社横浜アーチスト共同事業体
横浜市民ギャラリー
栄区民文化センター/リリス
住所:247-0007 横浜市栄区小菅ケ谷1-2-1
文化センター内
TEL:045-896-2000 FAX:045-896-2200
TEL:045-224-7920 FAX:045-224-7928
URL:http://www.lilis.jp/
URL:http://www.yaf.or.jp/ycag/
管理者:神奈川共立・共立・JSS共同事業体
管理者:財団法人横浜市芸術文化振興財団
泉区民文化センター/テアトルフォンテ
横浜市民ギャラリーあざみ野
住所:245-0016 横浜市泉区和泉町3511-9 いずみ
住所:225-0012 横浜市青葉区あざみ野南1-17-3
中央ライフビル3階
アートフォーラムあざみ野内
TEL:045-805-4000 FAX:045-805-4100
TEL:045-910-5656 FAX:045-910-5674
URL:http://www.theatre-fonte.com/
URL:http://www.yaf.or.jp/azamino/
管理者:神奈川共立、共立、山武
管理者:財団法人横浜市芸術文化振興財団
青葉区民文化センター/フィリアホール
住所:227-0062 横浜市青葉区青葉台2-1-1青葉台
東急スクエア South-1本館5階
TEL:045-985-8555 FAX:045-985-8560
URL:http://www.philiahall.com/
管理者:株式会社東急モールズデベロップメント
20
住所:231-0031 横浜市中区万代町1-1横浜市教育
※管理者は、2008年8月現在
横浜市内地図(参考資料)
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
瀬谷区
旭区
保土ヶ谷区
西区
中区
南区
泉区
戸塚区
港南区
磯子区
栄区
金沢区
21
横浜市文化芸術教育PF取組み予定校一覧
区
22
2008年8月現在 *印は調整中
学校名
学年 形態
ジャンル
内容
時期
コーディネート
01 栄
桂台小学校
5
体験
音楽
ゴスペル
10∼11月
横浜市芸術文化振興財団
02 栄
桜井小学校
4
体験
演劇
*
*
STスポット横浜
03 栄
本郷台小学校
*
鑑賞
音楽
ヴァイオリン *
栄区民文化センター/リリス
04 港南
上大岡小学校
6
体験
演劇
表現
10月
STスポット横浜
05 港南
下野庭小学校
3
体験
美術
水彩
11月
STスポット横浜
06 港南
日野南小学校
5
体験
音楽
ジャズ
11∼12月
オフィス・マキナ
07 港南
港南台第一小学校
1∼6 鑑賞
音楽
オペラ
6月
横浜シティオペラ
08 港南
永谷小学校
4
音楽
ピアノ
*
シード・オブ・アーツ
09 港南
野庭中学校
1∼3 鑑賞
伝統芸能 落語
9月
横浜市芸術文化振興財団
10 磯子
汐見台小学校
5
体験
音楽
声楽
2月
オフィス・マキナ
11 磯子
洋光台第四小学校
5
体験
美術
似顔絵
10月
横浜市芸術文化振興財団
12 磯子
根岸小学校
6
鑑賞
伝統芸能 狂言
1月
横浜市芸術文化振興財団
13 磯子
洋光台第一小学校
1∼6 鑑賞
ミュージカル ミュージカル *
14 神奈川 中丸小学校
4
体験
音楽
*
2月
芸術家と子どもたち
15 神奈川 南神大寺小学校
*
体験
演劇・舞踊 *
2月
芸術家と子どもたち
16 神奈川 神大寺小学校
*
鑑賞
音楽
*
*
横浜音楽協会
17 泉
いずみ野小学校
5
体験
舞踊
ダンス
2∼3月
芸術家と子どもたち
18 泉
中和田南小学校
5
体験
演劇
パントマイム 12∼1月
19 泉
いちょう小学校
1∼6 鑑賞
伝統芸能 *
*
シード・オブ・アーツ
20 旭
希望ヶ丘小学校
6
体験
音楽
邦楽
11∼12月
旭区民文化センター/サンハート
21 旭
白根小学校
4
体験
舞踊
インプロ
11∼12月
芸術家と子どもたち
22 旭
都岡小学校
6
体験
美術
木炭画
10月
旭区民文化センター/サンハート
23 旭
ひかりヶ丘小学校 1∼6 鑑賞
音楽
ジャズ
*
旭区民文化センター/サンハート
24 旭
鶴ヶ峯中学校
2
体験
音楽
邦楽
12月
旭区民文化センター/サンハート
25 青葉
美しが丘東小学校
6
体験
音楽
邦楽
11月
横浜市芸術文化振興財団
26 青葉
榎が丘小学校
2
体験
*
*
*
横浜市芸術文化振興財団
27 青葉
鉄小学校
*
鑑賞
音楽
*
*
横浜音楽協会
28 青葉
美しが丘中学校
2
体験
美術
*
*
市民ギャラリーあざみ野
29 金沢
能見台南小学校
5
体験
音楽
ジャズ
10月
横浜市芸術文化振興財団
30 金沢
八景小学校
1∼6 鑑賞
音楽
オペラ
6月
横浜シティオペラ
31 港北
菊名小学校
3・4
体験
演劇
パントマイム 5月
横浜市芸術文化振興財団
32 港北
綱島東小学校
5
体験
音楽
邦楽
12月
横浜市芸術文化振興財団
33 港北
新羽小学校
2
体験
美術
*
11月
STスポット横浜
鑑賞
(こんにゃく座)
芸術家と子どもたち
区
学校名
学年 形態
ジャンル
内容
時期
コーディネート
34 港北
大豆戸小学校
6
体験
音楽
邦楽
1月
横浜市芸術文化振興財団
35 港北
小机小学校
1∼6 鑑賞
音楽
声楽
*
オフィス・マキナ
36 港北
高田小学校
4
鑑賞
音楽
クラシック
*
横浜市芸術文化振興財団
37 瀬谷
阿久和小学校
5
体験
音楽
ジャズ
10∼11月
オフィス・マキナ
38 瀬谷
上瀬谷小学校
5
体験
美術
造形
10月
STスポット横浜
39 瀬谷
南瀬谷小学校
6
体験
音楽
声楽
*
オフィス・マキナ
40 瀬谷
二ツ橋高等特別支援学校 高1∼2 体験
音楽
*
*
横浜市芸術文化振興財団
41 都筑
茅ヶ崎小学校
6
体験
音楽
ゴスペル
2月
横浜市芸術文化振興財団
42 鶴見
新鶴見小学校
4
体験
*
身体
10∼3月
芸術家と子どもたち
43 戸塚
東戸塚小学校
5
体験
音楽
ゴスペル
11月
横浜市芸術文化振興財団
44 戸塚
俣野小学校
4
体験
音楽
ジャズ
9月
オフィス・マキナ
45 戸塚
南舞岡小学校
4
体験
舞踊
荒馬踊り
11∼12月
荒馬座
46 戸塚
上矢部小学校
*
鑑賞
音楽
*
*
横浜音楽協会
47 戸塚
川上北小学校
6
鑑賞
音楽
*
*
シード・オブ・アーツ
48 戸塚
大正小学校
1∼6 鑑賞
音楽
ジャズ
*
横浜市芸術文化振興財団
49 戸塚
鳥が丘小学校
1∼6 鑑賞
伝統芸能 落語
10月
横浜市芸術文化振興財団
50 戸塚
矢部小学校
4
鑑賞
演劇
11月
シード・オブ・アーツ
51 戸塚
川上小学校
5・6
鑑賞
伝統芸能 狂言
1月
横浜市芸術文化振興財団
52 戸塚
深谷台小学校
1∼6 鑑賞
音楽
ヴァイオリン 10月
横浜市芸術文化振興財団
53 中
仲尾台中学校
3
体験
美術
*
11∼12月
STスポット横浜
54 西
富士見台小学校
6
体験
音楽
声楽
2月
オフィス・マキナ
55 保土ケ谷 坂本小学校
3
体験
演劇
パペット
10∼11月
メディアグローバル
56 保土ケ谷 星川小学校
1∼6 鑑賞
音楽
打楽器
9月
よこはま音楽広場実行委員会
57 緑
新治小学校
3
体験
演劇
パペット
1月
メディアグローバル
58 緑
山下みどり台小学校 3
体験
*
*
*
横浜市芸術文化振興財団
59 緑
上山小学校
1∼6 鑑賞
音楽
オペラ
9月
横浜シティオペラ
60 緑
森の台小学校
6
音楽
打楽器
7月
よこはま音楽広場実行委員会
61 緑
鴨居小学校
1∼6 鑑賞
伝統芸能 和太鼓
12月
荒馬座
62 南
永田小学校
4
体験
舞踊
ダンス
10月
吉野町市民プラザ
63 南
藤の木小学校
6
体験
音楽
邦楽
9∼10月
横浜市芸術文化振興財団
64 南
六つ川台小学校
4
体験
音楽
ジャズ
2月
オフィス・マキナ
65 南
石川小学校
4
鑑賞
音楽
チェロ
7月
子どもに音楽を
66 南
中村特別支援学校
小1∼高3 鑑賞
音楽
声楽
*
オフィス・マキナ
鑑賞
演劇
23
平成20年度 横浜市芸術文化教育プラットフォーム 調査研究報告書
「地域の文化施設による普及系事業の取組みと課題」
横浜市広報印刷物登録第200305号 A−DB130
発行日
2008年8月31日
発行
横浜市芸術文化教育プラットフォーム
(財団法人横浜市芸術文化振興財団、特定非営利活動法人STスポット横浜、横浜市市民活力推進局、横浜市教育委員会事務局)
〒231-0003 横浜市中区北仲通4-40 商工中金横浜ビル5階
財団法人 横浜市芸術文化振興財団 協働推進グループ内
TEL:045-221-0212 FAX:045-221-0216
企画・製作・編集
特定非営利活動法人 STスポット横浜 アート教育事業部
松尾子水樹、小川智紀、田中真実
〒220-0004 横浜市西区北幸2-5-13 西口幸ビル506
TEL/FAX:045-313-0157