マンガ ライフサイエンス 第5回 アポトーシス物語 その 1. 三本の矢の話 萩原 清文*作 多田 富雄**監修 ◆逆説的なことに,細胞死が生命現象の根幹にかかわることが認識されてきた.細胞が自ら備えているタン パクを使って死ぬ細胞死(アポトーシス)である.今回はその分子機構をのぞいてみよう. 死のレセプター (例えばFas) ※1 情報仲介タンパク (例えばFADD) カスペース (カスペース8 が代表的) ※2 ∼ おら おら リ∼ グ グリ ※3 ICAD(CADをじゃましている) CAD(DNAの分解にかかわるタンパク) ∼ ぐへ ※1 FADD:Fas-associating protein with a novel death domain. ※2 ICAD :inhibitor of CAD. ※3 CAD :caspase-activated DNase. DNA 44(128)医薬の門 1999年 ヒストン − 生命のダイナミズム− *東京大学医学部アレルギー・リウマチ内科 **東京理科大学生命科学研究所々長 あたかも三本の矢のごとき 死のシグナル(例えばFasライガンド) が来ると… 死のレセプターが三身一体となり… 情報仲介タンパクを介して… カスペースが活性化される ぜ∼ られた ふ イテ∼ ぎゃあ いえ∼い! ∼ するといくつか の 過 程を経て C A DをじゃましているI C A Dが 分解される 解き放たれたCADは… 核 ! ぶち ぶち! DNAをぶった切るのである. 次号へ続く…. VOL. 39 NO.2 45(129)
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