小田上 智多氏 - アート株式会社ソフト開発事業部

Web
マーケティング
情報共有
基幹系
インフラ
整 備
固有技術の
強 化
教育・組織体制
その他
Selection
00
アート株式会社
代表取締役
小田上 智多氏
取
鳥
現場からのソフト開発で、
デジタル時代の写真店をサポート
Co m p a n y D a t a
根
島
設 立
資 本 金
従 業 員
事業内容
〒739-0622
広島県大竹市晴海1-6-10
Tel.0827-59-1188 Fax.0827-59-0811
http://www.art-group.co.jp/ http://www.dpesoft.net/(ソフト開発事業部)
1971年1月12日
1,000万円
40人
写真プリント、写真関連機器販売、写真関連ソフト開発・販
売、パソコン教室、ネットオークション代行など
■プロフィール
カメラのデジタル化や家庭用プリンターの普及などにより、市場の縮小が続いていると言われる写真プリント
山
岡
業界。経営の悪化により廃業を余儀なくなれる写真店も多いという。1951年にDPE店として創業して以来、
写真のプリントや写真関連機器の販売などを事業柱に成長してきたアート
(株)。
しかし同社にとってもデジタ
ル化という変革の波は大きく、最盛時には21を数えた店舗数も現在は7店舗にまで減少している。
デジタル時
代の生き残りをかけるべく、2001年からパソコン教室を開講、05年にインターネット事業部を立ち上げ、06年に
は写真関連ソフトの開発・販売に進出、成果を上げている。
ソフトウェア開発で初めに手掛けたのが、超高画素のデジカメ画像を全自動で最適化処理し、迅速なプリ
ントを実現する
「バイソク君」だ。現在(2009年2月)、全国各地の延べ100社ほどで導入されている。
その後、
島
広
同ソフトを搭載したハードウェア「DPOS10」や、
デジカメプリント店頭受付ソフトウェア「KViEW」のほか、写真
館やカメラマンの業務をサポートするソフトウェア「集計職人」など、既存のソフトウェアに不足しがちな現場の
声を反映した“使える”機能を持たせてコストダウンを図る商品開発を実践している。
また今春には、写真館な
どで撮影した大量の写真データから実際にプリントするものを選定する際に使用するソフトウェア「プレゼン名
人」
をリリース。今後も
「特化したソフトウェア開発を行っていく」
( 小田上智多社長)
と積極的だ。同社のソフト
ウェア開発における特徴は、現場のニーズを知り尽くしていること。
そして、製品を自社の店舗で試用して十
口
山
分に検証するため、同業者ならではの“かゆいところに手届く”
システムとなっている点だ。
同社は「スーベニール
(記念)づくりのお手伝いでお役に立つ」
という経営理念に基づき、生来の写真店とし
ての機能に加え、
スタジオ撮影や業務用撮影関連機器販売のほか、パソコン・インターネット関連業務など、事
業の多角化を図り、業態を変革しながら、
デジタル化の波に乗っている。
000
既存事業の転換
新規事業進出
売上拡大
新規開拓
解決実績 Solution Case Study
商品力
サービス力の強化
工期短縮
スピード経営
コスト削減
組織・社員の
やる気と能力向上
リスク管理の
強化
超高画素のデジカメ画像を全自動で最適化し、迅速なプリントを実現
取
鳥
悩 み
高画素写真データのプリント
根
島
?
デジタルカメラの高機能化に伴い、写真プリント店には1000万画素を超えるような高い画素数の写真データ
をすばやく処理できる能力が求められている。
しかし市場の縮小により、高画素データでも迅速に処理できる最新
プリント機器への設備投資を行うこともままならず、大量のプリント依頼やスピード仕上げ、
インターネットを使ったオ
ンラインプリントサービスの納期に対応できないなどの悩みを抱えていた。
解決方法
山
岡
!
PCを活用したデジカメプリント最適化システムを導入
システムが店頭受付機を監視、
オーダーが入れば自動的にデータの最適化を開始してデータ処理からプリント
までの速度が格段に向上する、超高速プリント支援システム「バイソク君」
を導入。同一ネットワーク上の外部パ
ソコンにインストールするだけで、店頭受付機やミニラボ
(写真プリント機器)
には一切手を加えないシステムのた
め、受付機やプリンターのメーカーサポートも従来どおり受けることができる。
また、画像についての情報や撮影日
島
広
時などの付加情報やサムネイル
(縮小画像)
を記録することができるEXIF情報を保持したまま最適化できるため、
補正にも有利だという。
◎
結 果
プリント作業がスムーズに
同ソフトの導入により、超高画素の写真データでもプリントサイズに最適な画素数で自動的に処理されるため、
口
山
初期タイプのデジタルミニラボでも処理速度が飛躍的に向上。処理スピードが画素数の影響を受けないので、仕
上がり時間の予測が可能となり、業務が効率化された。
「バイソク君」
を搭載したハードウェア「DPOS-10」
を使え
ば、1000万画素の 100枚を最適化するのに、
わずか29秒というハイスピードを実現した。
またデジタルメディア店頭受付機5台まで対応できる仕様が198,000円で、2台までのライト版が128,000円
という低価格設定なので、設備投資リスクが低減されて収支計画が立てやすいほか、作業の効率化によって人
件費の軽減につながるといったメリットもあるようだ。
000