Chakra - 1 / 10 [1]リードビータ氏による説明 チャクラ(Chakra)はサンスクリット語で「輪」を意味し、本来の意味だけでな く、「運命の輪」などのような場合の比喩としても使われる。チャクラとは、ここでは エーテル体上にある車輪上の渦巻きの系列を意味するものとする。エーテル体は肉体よ りわずかにはみだしてすみれ色と灰色の微光を放つガス状の塊としてはっきり見ること ができると言われている。チャクラは身体の臓器とおおざっぱに対応させて説明される が、生理的身体よりはみ出たエーテル身体上に認められるものである。 チャクラは力の中枢で、七つあり、身体から他人の身体あるいは事物へとエネル ギーが送られるときの連結点を成している。それは円形で表面が皿のように窪んで渦巻 き状になっている。普通の人間のチャクラは十分に発達していないので、直径2インチ くらいであるが、発達してくると燃えるように輝く渦巻きとなり、形も大きくなって小 さな太陽のように見えるほどになる。あさがおをのぞきこんだ様子を想像すればチャク ラの状態に近い。茎に当たる部分は脊椎につながっている。脊柱は中心茎になる。イン ドの文献では、この脊柱の中心部を指してチャクラと言う。 名称 1 根のチャクラ (Root Chakra) サンスクリット名 ムーラダーラ 位置 花弁 脊柱の結合 の数 点 脊柱の底部 4 第4仙骨 2 脾臓のチャクラ * (Spleen Chakra) 脾臓の上方 6 第1腰椎 3 臍のチャクラ (Navel Chakra) マニプーラ 臍部、太陽神経叢 10 第8胸椎 4 心臓のチャクラ (Heart Chakra) アナハタ 心臓の上方 12 第8頚椎 5 咽喉のチャクラ ヴィシュッダ (Throat Chakra) 咽喉の前部 16 第3頚椎 6 眉間のチャクラ (Brow Chakra) 両眼の中間 96 第1頚椎 頭頂部 960 アジナー 7 王冠のチャクラ サハスラーラ (Crown Chakra) チャクラは常に回転してい て、高次の存在領域からの力が 開いた口へと流入している。こ の力は太陽のロゴス(Solar Logos)の第二領域からくる生命 力のあらわれで、原初的な力と 呼んでいる。この力は性質から 七種類に区別され、それぞれの チャクラは七種類のうちの一つ が最も大きく作用している。こ のエネルギーはチャクラの花に 対して直角に円運動して流入 し、脊柱から茎を通ってきた力 と出会い、変換されて直線上に 放射される。この放射は中心か ら出ている矢、スポークに当た り、複合した力の放射を起こし Chakra - 2 / 10 て、スポークの周りに籠を編み込んだような波動となる。このスポークを介して、エー テル体とアストラル体がつながっていると考えられる。スポークの数は花弁と言われて チャクラによりその数が異なる。 第1と2は物理的次元の二つの力を受け入れるので下位に区別し、第3、4、5は個人 的性格を通じて受け入れるエネルギーに関するので、中位グループを作っている。上位 の第6と7は脳下垂体と松果腺につながっており、精神的発達に関連する。インドの文献 によれば、花弁は道徳的な性質に対応していると言われているが、実際には道徳性があ まり高くなくても発達している人がおり、道徳性が高くてもチャクラの花弁の活動して いない場合もあり、対応関係はないと思われる。ただし、変換されたエネルギーが花弁 を通過する時には花弁の影響を受けて色合いを変化させると考えられ、その変化したエ ネルギーはある種の道徳的心理的性質の発達に役立つ力となると考えられる。 インドの文献では脾臓のチャクラの代わりにスワディスターナ・チャクラを置いて いる。また、王冠のチャクラを数に入れずに六つのチャクラと数えている場合もある。 花弁の数については、心臓のチャクラを12ではなく16、臍のチャクラは10ではなく12と している場合があるが、さして重要な問題ではない。心臓の下にある小さい別のチャク ラや眉間と王冠のチャクラの間にある小さいいくつかのチャクラについて述べたものも あるが、これらはチャクラに個人差や人種差があること、観察者の能力によっても差が Chakra - 3 / 10 あることによるものである。 第1チャクラには原初の力の第3位相の力、物質的エネルギーが潜在している。これ をクンダリニーの力と呼び、これをヨーガなどによって活動状態へと導くことによって チャクラを開かせることができる。活動状態になったクンダリニーの力は脊柱に沿っ て、三つの気道を上昇し、上からくる原初の力の第2位相の生命力と合体して新しいエ ネルギーを発生させ、いわゆる超常能力が発現する。三つの気道は、生理学的には脊髄 神経系、交換神経系、副交感神経系が対応する。 チャクラを通るエネルギーには第1位相からのもう一つの力があり、これをプラー ナあるいは生気と呼ぶ。チャクラが開いてくると、このプラーナの働きが活発になる。 これは無色で光り輝いているが、脾臓の力の中枢に至ると分解して菫、青、緑、黄、 橙、深紅の薔薇色の色彩を持った流れに別れる。六つの花弁はこれをそれぞれ捕らえ、 7番目のものは再び中心に流れ込む。他の六つのうち、菫と青、橙と深紅は合流し、五 つの流れとなって人体を流れる。 チャクラを通るエネルギーには第1位相からのもう一つの力があり、これをプラー ナあるいは生気と呼ぶ。チャクラが開いてくると、このプラーナの働きが活発になる。 これは無色で光り輝いているが、脾臓の力の中枢に至ると分解して菫、青、緑、黄、 橙、深紅の薔薇色の色彩を持った流れに別れる。六つの花弁はこれをそれぞれ捕らえ、 7番目のものは再び中心に流れ込む。他の六つのうち、菫と青、橙と深紅は合流し、五 つの流れとなって人体を流れる。 菫青色の光線は咽喉まで上ってくるが、ここで分かれて淡青色はこの部分にとどま り、咽喉のチャクラを活動させる。対して濃青色は脳の株と中央部で消耗されるが、菫 色は上部まで流れてゆき、頭頂のチャクラに特殊な活力を与える。黄色の光線は心臓へ と向かい、一部はここで仕事をしたあとに脳まで上昇して浸透する。この光線は主とし て頭頂のチャクラの中央の12の花弁に向かう。緑色は腹部を流れ、太陽神経叢に集中し つつ、消化器の働きを助ける。バラ色の光線は神経に沿って全身にくまなく流れてお り、明らかに神経系の生命であり、他人に外から補給することもできる。橙赤色の光線 は脊柱の底部へと流れ、さらに生殖器へと向かう。この光線は深い紫も含んでいるよう である。血液の中に入って、体温を保つ役にも立っている。人が下等な本性に打ち勝っ て光線の流れを上方に向け変えると、橙、暗赤、紫の三つの色は驚くべき変化をとげ、 橙は純粋な黄色に変わって知性の力を強め、暗赤は深紅に変わり、無我の愛を高める。 濃い紫は淡い菫色に変化し、霊的部分の働きを活発にする。 <本山 博訳者による註> エーテル体:インドの文献では身体(シャリーラ)を、粗大身、微細身、原因身に 区別し、チャクラは微細身に属するものとして扱われている。リードビータは物理的、 エーテル的、アストラル的、メンタル的の四つの次元を区別しており、エーテル体は微 細身ではなく、粗大身に近いと考えられ、またアストラル体にも高い次元のチャクラが あると述べている。 太陽のロゴス:古代キリスト教における神の働きに相当する。 ロゴスの三つの位相:キリスト教の三位一体の影響があると考えられる。 <編者関口による私見> アナハタチャクラの位置は第8頸椎となっているが、現代の医学では頸椎は7個しか ない。脊髄から伸びている頸神経は8本あるので、図から見ると,第7頸椎と第1胸椎の 間の第8頸神経であろう。仙骨は、寛骨と結合して骨盤を作っている部分であるが、5個 の仙椎が融合して仙骨となっており、それぞれ5本の仙骨神経が伸びている。同様に図 から判断して、第4仙骨は、この4番目の仙椎あるいは仙骨神経のことであろう。 [2]本山博氏によるチャクラの体験 Chakra - 4 / 10 1)ムーラダーラチャクラ ヨーガ行中に、尾てい骨のあたりがむずむず動くような感じ。額、眉間もピリピリ し、下腹部から尾てい骨あたりが熱くなる。嗅覚がとても敏感になる。 2、3か月後、下腹部中に赤い、丸い光が、白い水蒸気の中にオドロオドロしく見え ると、脊柱をものすごい力が頭頂突き抜けて、座ったままで肉体が2〜3cm上昇。身 体、頭が熱くなり頭痛がする。エネルギーが頭につまった感じがして、頭頂を軽くたた くと気分がよくなる。クンダリニーの上昇を経験下と思われる。幸い、頭頂が開いてエ ネルギーが出たために異常が起こらなかった模様。 2)スワディスタナチャクラ クンダリニーの上昇経験の前から、丹田に精神集中していると、下腹部が熱く、水 と火がいっしょになっている感じ。1、2ヶ月後、真っ赤な丸い火の玉が腹の中に見え る。正夢やテレパシーがよく起こる。気力が充実し、精力が旺盛になる。些細な物音に 敏感になり、行中の物音が雷のように聞こえる。感情も振幅が大きくなり、神経過敏の 状態になる。この時期は非常に危険であり、師匠の指導を受けることが肝心。 3)マニプラチャクラ 生まれつき弱かった胃腸の調子がよくなり、食欲も大盛になる。その前後2、3ヶ 月、臍を中心にして腹部のうちに赤い光が様々に見える。やがて光の輝きが増してき て、太陽千個のような輝きになり、目がくらむ。その後は何週間も紫の光が眉間や腹の 前に良く見える。また、ヨーガの行中に霊の姿が見えるようになる。敵意のある霊には 憑依され、熱を出して寝込む。マニプラが目覚めると霊の憑依がよく起こるようにな る。また、霊視やテレパシー、透視ができるようになる。コックリさんをやったとき に、前世の過去において家来であった豪族の霊に、現実とあの世が一緒に見えるような 状態で出会い、過去生きていた土地に出向く。 行の最中にマニプラや眉間の前あたりに霊の姿がすぐに見えてきて、それらとの交 渉に終始するようになり、アナハタチャクラから外へ出て別領域に行くことができなく なる。マニプラチャクラだけを使い過ぎると心身に異常や病気が出やすい。心霊相談で 霊との交渉を頻繁にやっていたために胃の調子がおかしくなり、胃潰瘍になる。 4)アナハタチャクラ 心臓の上や両乳首と体中心線とが交差するところに、ある痛みを感じたり、心悸亢 進がみられたりするようになる。やがてあるとき、クンダリニーから熱い力が脊柱を上 り心臓に入って、胸のあたりが熱くなり、心臓が金色に光り輝くのが見え、かぶってい る冷たい冷水もその熱力で湯気となって立ち上る。クンダリニーは心臓から再び脊柱を 上り、頭頂に至って白色に光り輝く。意識はなかば失われ、身体のことは忘れて高みに 上る。普通の人には聞こえない神々の声を聞き、15〜20分して我にかえったとき、母が 心臓と頭頂に輝く金色の光を見た、と言う。 以来、心霊エネルギーを他人に送ることができるようになり、霊治療ができるよう になる。物事への執着心もなくなり、何ごとにも動揺しなくなる。 霊治療のできた母は、修行中に心臓のところに梵字のヤをよく見る。アナハタチャ クラのマントラは「ヤ」なので、単なるシンボルではない。 5)ヴィシュダチャクラ 喉のところに精神を集中させると、喉がいがらっぽくなったり、セキが出たり、呼 吸がしにくくなったりする。そのまま集中を続けると淡い菫色のような光が首から上、 または額の前に見え、しだいにひろがって、身体の意識が消える。安らかな状態で無に なる。これを数回繰り返しているうちに、無の深淵に対峙していることとに気がつき、 恐怖にとらわれる。この前後に魔と出会うが、この恐ろしい出会いは絶対的な信仰心で 切り抜ける。 ヴィシュダが目覚めると無執着、自由になり、過去、現在、未来のことがその区別 Chakra - 5 / 10 を越えた同一次元のものとして見えるようになる。左耳は鼓膜も耳小骨もなく、右の耳 もよく聞こえないが、人の言うことがよく聞こえるようになる。 6)アジナチャクラ 会陰に意識を集中し、吸気とともに収縮させ、呼気とともに弛緩させることを繰り 返すと会陰が熱くなり、微妙に振動し、同時に眉間のところも振動する。眉間のアジナ への集中を行うと、クンダリニーが上昇し、身体が熱くなり、下腹部が固くなる。呼吸 はしなくてもいいように楽になり、上半身が消えたように感じて、眉間のアジナがあわ やかに軽妙な振動を始める。暗紫色の光に包まれるような、あるいは白く輝く光が眉間 から出る経験をする。自分に呼び掛ける声がこだまのように聞こえる。こういう状態が 1〜3時間続く。恐ろしい経験はなく、平安に満ちたものとなる。意識がなくなったりは せず、深い意識が常に目覚めている。その中では、過去、現在、未来のすべてが同時に 明らかになる。個人のカルマだけでなく、国のカルマ、世界のカルマが明らかになり、 事物の本質が見えるようになる。アジナが目覚めるとカルマを浄化する可能性が生まれ る。 7)サハスララチャクラ 吸気とともに脊柱を通してクンダリニーを頭頂まで上げ、アジナに回して2、3秒止 め、呼気とともに鼻端を経て体前面の正中線に沿って下降させ、スワディスタナ、ムー ラダーラにおろす。この小周天によって、いくつかのチャクラやサハスララが光って見 えるようになる。金色に輝く怒りが頭頂から出たり入ったりするようになると、頭頂が 10〜20cmも上に突き出た感じになる。そこの頂きに門があり、そこを通って金色や白 色の光が天から降り注いで出入りするのが見える。自分の霊的存在がその門を抜けてし だいに高みに上り、はるか彼方の上方に還っていくのがわかる。宇宙に響く声が聞こ え、自分の使命等が自然とわかってくる。身体に戻ると手足がマヒしていて思うように 動かない。このようにしてアストラル体が抜け出るようになり、神前で祈っていても外 のことがわかるようになる。 やがて、そのままでも現実の世界や過去の事実がわかるようになり、身体がマヒし ないですむようになる。サハスララが目覚めると、下位のチャクラの能力も次第に大き くなり深まる。 [3]他のチャクラの説明 1)「チャクラの本 FiLi」から チャクラはカラダの中の7つのエネルギーセンター チャクラは、チベット仏教、インド・ヨーガ、神智学、ニューエイジ系とそれぞれ 位置や数が微妙に違います。 ここでは、エネルギーの出入り口として7つのチャクラをご紹介します。 チャクラはサンスクリット語(古代インド語)で「車輪」という意味です。 7つのチャクラの色 紫 (白) 頭頂部 第7チャクラ 藍 第6チャクラ 眉間 青 第5チャクラ のど 緑 第4チャクラ 胸の中心 黄 第3チャクラ みぞおち オ レ ン ジ 下腹部臍下3cm 第2チャクラ 赤 第1チャクラ 性器、尾て骨部 それぞれの心理的・霊的性質・サイキック能力 Chakra - 6 / 10 第 7 (心理的)自由意志 人生の目的、統合された自己 (霊的)、自己が虚空に溶け去る、究極のエクスタシー (サイキック能力)幽体離脱 第 6 (心理的)洞察力、認識、アイデア、意志 (霊的) 宇宙の意志=自分の意志になる、ハイアーセルフと一体になる (サイキック能力) 透視 第 5 (心理的)コミュニケーション、無垢さ、創造的表現、望む現実の創造 (霊的) 美と調和、静謐の中での神秘的恍惚体験 (サイキック能力) チャネリング 第 4 (心理的)人類愛、情緒を越えた愛、許しと受容性、感受性、直感、審美眼 (霊的) 理由なき感謝、全存在への愛 第 3 (心理的)感情、感動、達成感、エゴ、自尊心、社会的存在としての自己認識、 分析的思考、グループ意識 (霊的) 至福、すべてはOKだという気づき (サイキック能力) 霊能力 第 2 (心理的)性、男女関係、感覚、感性、感情表現、好き嫌い (霊的) 不動心、大安心、生死の迷いを越える、生命の暖かさ (サイキック能力) 直感 第 1 (心理的)本能的反応、肉体生命の維持に関わる選択、生への意志、現実への対 応能力、生命の実感 (霊的) 安定感、静寂、パワー (サイキック能力) 念動 <編者による私見> いわゆる世間一般の人を対象としたノウハウ本と思われる。事実に基づく内容は少 ないだろうが、わずかならが真実も含まれている。しかし、むしろ一般大衆化されると きにどのように変形されるかの例として載せた。 2)神明塾:神明鳥磨 肉体全体のシステムが活力を帯びて、化学的反応と新陳代謝を繰り返す為には、細 胞組織、熱、筋肉の収縮を維持する必要があります。それを提供するのが、この活力体 (エーテル体)なのです。活力体は太陽からの活力エネルギーを吸収して、細胞組織や 神経系統の隅々まで行き渡らせます。この太陽から放射されている活力エネルギーのこ とを地球上では東洋の秘教ヒマラヤ密教がプラーナと呼んでおります。活力小球とも呼 ばれ、精神を落ち着けて、晴れた大空を眺めれば肉眼でも見ることが出来ます。キラキ ラと輝き不規則な運動を繰り返して地上へ降り注いでおります。太陽といっても物質次 元ではなくもっと高い次元の霊太陽から放射されているようです。活力体は活力小球を 吸収して、複合人体の各部を賦活(活性化)させます。その仕事を成すと皮膚の孔から 真っ直ぐに外へ放射されます。青みがかった白で縞模様を呈している。ご存じの方はキ ルリアン現象というのを見たことがあるでしょう。切った植物の葉から、特殊な写真で 撮影すると葉の周囲より青みがかった光が放射している現象です。基本的にはこれと同 じです。活力体には活力小球を吸収するための器官があります。力の中枢と呼ばれヒン ドゥー教の聖典にはチャクラム(またはチャクラ)と叙述されております。紙面の都合 上、チャクラムについては詳述できないが、簡単いえば高位次元のものを物質次元へ変 換するもので家庭でよく使われる電気など屋外からの高い電圧1000Vなどを屋内の 100Vへ変換する変圧器のようなものです。形はパラボラアンテナのような形状をし て中心に向かって凹んだ渦巻き状の形態をしており、活力小球を表面で捉えて中心の底 Chakra - 7 / 10 へ誘導して、そこから朝顔の蔓のような管で活力体の内部へ取り込みます。この力の中 枢(チャクラム)は大小多数あって、中でも重要なのが6つと1つあります。一つは地 球の内部より放射されて肉体の器官に生命を与えるエネルギーを吸収するもので、肉体 の背中、脊椎の基底のやや上にあってクンダリニーという名称の力の中枢です。もう一 つは脾臓のやや上にあって、太陽からの活力小球をを吸収することを専門とする中枢 で、ここで吸収された活力小球は分割されて肉体の種々の部分に配分され、多くの神経 中枢を活性化し、肉体の神経にエーテルの流れを生じさせます。他の5つの中枢は幽体 以外の他の精妙体(メンタル体、コーザル体など)からやってくる諸々の力を肉体を通 じて表現する中継中枢です。この様な活力体が前述した、肉体のメカニズム(複合人 体)に重ね合わされて浸透すると、複合体の神経が活性化されて、肉体の全神経系統の 情報システムが作動します。今や運動する肉体機構とその運動を生み出す活力とを手に 入れました。脳は肉体のあらゆる部分に情報を送ることが出来、行動を命令し、肉体の 潜在意識による働きを開始させることが出来ます。これで肉体に生命と動きを与えるメ カニズムが完成しました。しかし、これだけでは考え、希求し、愛し、霊的なものを追 求するようなハートを持つ現在の人間には成り得ません。ハートの無い無表情な生きた 動く、人体があるだけです。たしかに完璧な人体で感覚器官もその伝達器官も処理器官 もすべて揃ってはいます、活力の流れも整いました。しかしそれを使いこなすことが出 来ないのです。口も耳も目も完全な機能と情報を得るように成っております。その情報 は波動は肉体のメカニズムに届くだけで、それを判断し、喜び、悲しみ、工夫し、恍惚 をもたらすものは何もないのです。美しい景色を見ても、親しき人を見ても、楽しい出 来事に出合っても、辛き痛き出来事に陥っても何一つ感じられないのです。完全なる人 間として成るにはまだまだ足らないものがあるのです。人間とは偉大である。如何様に してこの様な複雑で神秘的なものを永遠の時を経て創造したのであろうか?感嘆せざる を得ない。 人間は永遠の時を経て複合人体、活力体、アストラル体、メンタル体、コーザル体 などを手に入れて来た。この過程が人間の進化であり、まだ先、進化を続けてゆく。人 間としてあるだけでも、あなたは偉大なのです。小さき地上界の出来事に振り回されず に、その尊厳を、与えられた、恵まれた今を大切に生きて下さい。 [人間の重要なチャクラム] 六つと一つの中枢とは 1)根の中枢:地球の内部よりのエネルギーを吸収する。クンダリニー 2)脾臓中枢:太陽のプラーナを吸収する。 3)臍 中枢:アストラル体とのリンク、低級感情 4)心臓中枢:アストラル体とのリンク、高級感情 5)喉 中枢:メンタル体とのリンク、具象思考 6)額 中枢:メンタル体とのリンク、抽象思考 7)頭頂中枢:コーザル体とのリンク、霊的力 <編者の私見> リードビータ氏の文献以上の説明はないので、彼の文献を参考にしているかもしれ ない。晴れた日に空を見ると、透明な物体が見えることがあるが、これは眼科医に聞け ばわかるように、眼の水晶体の中にあるゴミが見えている。白い壁等を見ても見える。 活力小球が肉眼で見えるというのは、かなりあやしい内容で、確かな霊能力者による確 認が必要と思われる。 3)樋口純明氏によるシュタイナーからの引用 [エーテルの流れ] Chakra - 8 / 10 アストラル体の咽喉の辺にある16弁の蓮華(チャクラ)、心臓の辺にある12弁 の蓮華、臍の辺にある10弁の蓮華、脾臓の辺にある6弁の蓮華というふうに蓮華 (チャクラ)を活性化(回転を始め)させてきた修行者は、体内のエーテル流をコント ロールできるようになってくる。そしてエーテル心臓を源としたエーテル流をアストラ ル体全体に送り出し、そのエーテル流によってアストラル体の各蓮華の回転を制御す る。そしてその流れはさらに、蓮華の先端から体外へ出ていく。その及ぶ範囲は、その 人が霊的に進歩するほどに広がっていく。シュタイナーは以上のように表現するが、霊 的にすぐれた人は各蓮華からエーテル流を噴出させ、周囲の人たちにその霊的暖かみを 吹き付けているとか、その人を取り巻くオーラが大きくなっていくと言い変えられるか もしれない。 エーテル心臓をエーテル流の源にする前に、思考の集中によって頭部に仮の中心点 をおく必要がある。さもないとその人は霊的世界と感覚世界の関係を正しく洞察できな い夢想家になる恐れがあるとシュタイナーは言う。 以下、両手に沿って流れるエーテル流に言及がある箇所を引用しよう。 「頭部の中心点が十分確固たるものになったら、それは下方に、つまり喉頭部の辺 りに移される。この移行は集中の行を更に積むことによって生ずる。その後、先に述べ たエーテル体内の流れがこの部分から放出される。その流れは人間の周囲の心魂的空間 を照らしだす。 更に別の行をすることで、修行者はエーテル体の姿勢を自ら定められるようにな る。それまでその姿勢は外界から来る諸力と肉体に由来する諸力によって決められてい た。しかしさらなる進歩を積むことによって、修行者はエーテル体をあらゆる方向に向 けることができるようになる。この能力は或る流れの発生によって生ずる。それはほぼ 両手に沿って進む流れであり、両眼の辺りにある2弁の蓮華にその中心点をもつ流れで ある。喉頭部から出てくる流れが丸い形状をなし、その丸い形状をしたものがいくつ か、2弁の蓮華に向かい、そこから波状をなした流れとなって両手に沿った道をとると いうのがそのプロセスである。」 [チャクラの開発] オウムの場合もそうでした。報道を見る限りでは、そこでも、4弁のチャクラから クンダリニーを覚醒し、これを上昇させて上のチャクラを一気に覚醒していく方法を とっていました。教祖はまた、男女の交合から解脱を目指すタントラもやっていたよう です。クンダリニー上昇で16弁の蓮華(チャクラ)を覚醒した場合の危険性につい て、引用します。 まずは、前提としてシュタイナーが16弁の蓮華開発のために推奨する行をまとめ ます。 Chakra - 9 / 10 (1)思考概念を明確にする。 (2)十分考え抜いた観点から決断する。 (3)無意味な発言をしない。 (4)節度を設け、調和した行動をとる。 (5)やたら急いだり怠けたりしないで、調和した生活をする。 (6)自己認識に則って行動する。分をわきまえる。 (7)人生からできるだけ多くを学ぼうと努力する。 (8)自分の内面に目を向け、自己と語らう。 また、嘘をついたり、不誠実であることは、この蓮華開発に対し破壊的に作用す る。 次から引用です。 「この16弁の蓮華を別な仕方で開発しようとする行法も存在する。しかしそのよ うな行法はすべて、真の神秘学を否定している。なぜなら、それによって身体の健康が 損なわれ、道徳の頽廃が生じるからである。そのような行法はここに述べたものより実 行しやすい。本書の行法は時間がかかり、努力を要する。しかしそれは確実に目標へ導 き、道徳的な力を強めてくれる。 蓮華を不健全な仕方で開発すると、或る種の見霊能力が現れても、その能力は主観 的な幻想や空想と客観的な霊的体験との相違を区別できないばかりではなく、日常生活 を迷いに陥れ、節操を失わせる。そのような場合、修行者は臆病で嫉妬心や虚栄心の強 い人、或いは高慢で我ままな人物等々になりやすい。このような悪しき性質がそれまで 見出されなかったような人々の場合にもである。− 16枚の蓮華のうち8枚は、すで に太古の時代に開発されており、修行に際して、それらが自然にふたたび活性化される ということはすでに述べた。修行者の努力は、したがって、他の8枚の蓮華の開発に向 けられねばならない。行法が間違った形式をとる場合、太古の時代に開発された部分だ けが活性化されて現れ、新しく形成されるべき8枚は凋んだままの状態におかれる。論 理的思考や理性的態度に対してあまりにも無関心な行法の場合に、このようなことが生 じる。」(シュタイナー著『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(高橋巌 訳)の「霊界参入が与える諸影響」の章から) <編者による私見> 樋口氏には、上記のほかにもチャクラに関する説明があるようであるが、見つけら れなかった。シュタイナーはエーテルという言葉をプラーナなどにも使っているよう で、神智学やヨーガよりも広義で使っているのではないかと思われる。また、エーテル 体ではなくアストラル体との関連で述べている。詳しくは「いか超」を。神智学にはキ リスト教の影響がみられるが、シュタイナーは神智学の用語を使用しており、キリスト 存在に触れていて、当時の時代背景を考慮に入れながら理解する必要があるように思 う。 4)金沢大、島研究室の論文より (一)「アクラ・サハスラ」(スシュムナー管の根本に位置する上向きの赤い千弁の 蓮華) [なおこのアクラ・サハスラの上には、まず八弁の蓮華が、そしてその上にさ らに六弁のクラ蓮華がある]。 (二)「ムーラーダーラ・チャクラ」(黄色い四弁の蓮華で、その中央にはクンダリ ニーがいる) [なおこの上には、八弁の蓮華があり、その中央にはhrllekha(=hrim)が位置し ている]。 (三)「スヴァーディシュターナ・チャクラ」(六弁の蓮華) Chakra - 10 / 10 (四)「マニプーラカ・チャクラ」(一〇弁の蓮華で、臍のところに位置する) (五)「アナーハタ・チャクラ」(一二弁の蓮華で、心臓のところに位置する) (六)「シュッダ・チャクラ」(一六弁の蓮華で、喉のところに位置する) (七)「ランビカー・チャクラ」(八弁の蓮華で、口蓋垂のところに位置する) (八)「アージュニャー・チャクラ」(二弁の蓮華で、両眉の間に位置する) (九)「ビンドゥからマハー・ビンドゥまで」 [なお、一番上には、下向きの白い千弁のクラ蓮華がある]。 [4]私見 シュタイナーは霊的器官の開発という言い方をしている。リードビータの説明を読 む限り,これはチャクラの開発のことを含んでいるように思う。そこで、チャクラの開 花とテレパシーや透視能力、あるいは霊的な能力とある種の関連があることは間違いな いと思う。 一方、チャクラは多くの文献にあるような力の中枢やエネルギーの中心というたぐ いのものではなく、神経叢や反射帯を意味する言葉であるという霊能者もいる。従っ て、クンダリニーというものも存在しない。足の裏の反射帯は健康体を維持する上で大 事な役割を持っているが、健康の中心であると言ってしまうのは間違いである。力やエ ネルギーの中枢であるという言葉は、厳密な意味を持っていない可能性が高い。 リードビータは、チャクラの状態はその人の道徳性とは必ずしも一致しないと述べ ている。チャクラの開花は霊視能力と密接な関係にあるが、必ずしも道徳性と一致しな い、ということは、シュタイナーも述べているように、古代の霊視能力の状態と道徳性 と同時に霊的能力も向上する状態があることに一致している。つまり道徳性もなくチャ クラが開いている状態は古代の霊視能力であり、道徳性の向上に伴って開いてくるチャ クラが進化上の開発状態に対応している。チャクラはエーテル体を含めた体のコント ロールに関係する中継点のような位置付けであって、進化のための根元的な力の中枢と いうようなものではないと言える。 クンダリニーについては、体の調整のための一種のエネルギーであると考えられ る。先天的に霊的能力を持った人間にはこのように後天的にそれを発展させることは可 能であろう。しかし、いわゆる大地のエネルギーという説明については、後世の人間に よる迷信が付け加えられている可能性もあり、鵜呑みにしない方がよい。樋口氏の引用 にあるように、間違った方法では、願望による妄想を生み、霊的事実を含めた現実認識 ができなくなる。妄想は、感覚的事実、超感覚的事実を生みだし、本人はそれを実際の 経験として体験する。そうなると、現実と妄想を区別するすべはない。チャネリングを 行うという日本人をある霊視者が見たところ、チャクラの開き方が不十分であった、と いう話があり、チャネリングの中にはこの手のものも多いと思われる。また、無意識同 士は連絡を取り合えるので、ある場合は本人の無意識が他人の無意識を読みとることも あり得る。 チャクラの開発は、それを意識しなければならないというようなものではなく、体 の健康という面から扱うことが正当な対処の仕方と言える。 (関口 福徳) (引用の範囲で個人用に集めた資料です。コピーのコピーはご遠慮下さい)
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