日本語マニュアル - インターメック Intermec by Honeywell

―――CV60 Manual-――――――――
第1章
導入
CV60 データ集積用 PC について
CV60 データ集積用 PC は頑丈なコンピューター機器です。12.1 インチ SVGA・LCD のカラーディスプ
レイを搭載し、ディスプレイにはデータ入力とメニュー操作用のタッチパネルがついています。
通信用に2ポートの RS-232C のシリアルポート、USB 及び多様なイーサーネット無線ネットワーク接
続に対応した無線 LAN の口があります。
周辺機器接続用として PS/2 のキーボード、USB マウス、外部オーディオヘッドセット、RS-232C 接続
のスキャナ、専有無線基地局経由の無線スキャナ、USB 対応のデータ復旧用ドライブをサポートしてお
ります。
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特徴
・Wi-Fi 仕様の 802.11g 互換無線 LAN
・OS:WindowsCE.NET4.2 及び WindowsXP Embedded、WindowsXP Professional Edition
・Intel PentiumIII 800MHz Embedded
・128MB、基本 SDRAM メモリー、256MB もしくは 384MB へ増設可能
・12.1 インチの TFT 800×600 ドット SVGA ディスプレイ
・抗膜性タッチパネル
・回転式もしくは固定式 IDE ハードドライブ
・固定式 PCMCIA Type II、フラッシュストレージカード
・無線プリンターポート、プリンター及び他のコードレスアクセサリーにも対応
・製品一体型アンテナ
・インターメック提供のリカバリーCD
・外部 USB ブート対応
・外部ヘッドフォン端子
・スピーカー
・ロック可能な I/O インターフェース
・低温用のヒーター(オプション)
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まずは開封しましょう
まずは開封して CV60 を箱から出します。
CV60 が入っていた箱と梱包材は今後別の場所への移動や、
保管のために必要ですからわかりやすい場所へ保管することをお勧めします。箱から出して内容物を確
認してください。もし問題があれば、お近くの Intermec サービス代理店にお申し出ください。
CV60 の箱には以下のものが梱包されています。
・CV60 PC本体(型番 P/N 245-232-101)
・マニュアル類 (型番 P/N 962-054-072)
CV60 のディスプレイはタッチペンを使って文字の入力やメニュー選択が可能です。タッチパネルの
フィールドは変更可能です。
詳細につきましては「CV60 タッチペン変更について」のマニュアル(型番 P/N 962-054-078)をご覧
ください。
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CV60 のアクセサリー類
CV60 には以下のような別売りアクセサリーがあります。
・AC 電源アダプタ:デスクトップ PC としてお使いになる場合は AC 電源がご利用頂けます。型番は
P/N 851-070-001 です。AC アダプタはオフィスのような綺麗な環境で、温度がプラス 10°C から 40°
C の間にある場所でお使い頂けます。AC 電源コードは特に指定がない限り、北米仕様のものが入ってお
ります。その他の地域でご利用の場合、その地域用の電源コードをお買い求め頂く必要があります。
・DC 電源アダプタ:車に搭載する場合、車のバッテリーから電源を取るアダプタをお買い求めくださ
い。
・ヒーターオプション機器 品番 15-96VDC(型番 P/N 203-665-002)もしくは品番 12-72VDC(型
番 P/N203-669-002)
・机上スタンド:机上スタンド(型番 203-664-001)、机の上のような平らな場所に安定して設置する
ためのスタンドです。通常の PC に繋いでご利用頂く時に便利です。
・キーボード:あまり明るくない環境で文字入力を行うために、英数字キーボードがあります。PC-AT
互換のキーボードです。お客様の地域にあった言語仕様のキーボードもご用意できます。
(英、西欧、も
しくは TE2000 の 3 機種のうちのどれかのキーボードと互換性のある配列)TE2000 のエミュレーター
としてお使い頂くにはキーボードが必須です。
・スキャナケーブル:1550、1551、1553 のレーザースキャナを接続するためのケーブルです。
・Keyboard Tray Mount:キーボードトレイ(型番 P/N G9A-KB000-01)は CV60 のキーボードを直
接周辺機器に接続するために必要な別売り機器です。
・Remote Keyboard Mounting Kit(型番 P/N 203-564-001)
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接続ポートについて
本体下部のパネルに様々な機器(キーボード、スキャナ、RS-232C 対応機器)を接続するポートがあ
ります。
接続する
ON/OFF スイッチ及び接続ポートが本体下部にあります。
電源アダプタや COM ポート(COM1、COM2)
、USB キーボード、ネットワークなどのコネクタが
あります。
スピーカー:PC から音を出すためのスピーカーがあります。録音した音の再生にも使います。
マイクロフォン:2.5mm の外部マイク用端子があります。
USB シリアルポート:USB ポートを使って USB 外部接続マウスやキーボードを使うことができます。
その他の USB デバイスにつきましてはロック型コネクターでない場合に限りご利用頂けます。ただし、
CV60 の固定式端末に限ります。
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DC電源入力
5ピンの差込みの電源ソケットです。
安定した 12 ボルトの電流をお使いください。
PS/2 キーボード
PS/2 タイプの普通のキーボードがお使い頂けます。
電源スイッチ
本体の下、DC 電源入力の隣に電源スイッチがあります。
注意:電源を OFF にする前に必ずシステムもしくは Windows をシャットダウンしてください。
COM1、COM2(シリアルポート)
それぞれのポートは固有のアドレスを持ち、RS-232C などの9ピンのシリアルデバイスを装着すること
ができます。COM ポートからはスキャナなど接続デバイスに 5V 直流の電源を供給します。
注意:ピコリンクは COM2 のシリアルポートを使用します。その場合、COM1 がその他のスキャナや接
続デバイスにお使い頂けます。ピコリンク無線装置をインストールした CV60 は常に COM2 のポートを
占有します。
ヘッドフォン
3.5mm のヘッドフォン端子をお使い頂けます。
ネットワーク接続
10BASE-T、RJ-45 使用のイーサーネットがご利用頂けます。
注意:バックアップ用の副リチウムイオンバッテリーはお客様ご自身で交換することはできません。サ
ービスセンターかお買い上げのお店にお申しつけください。
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カード・ドライブ・スロット
ドーム型カバーを外すと PCMCIA カードドライブスロットが見えます。カバーを元に戻す場合は注
意してください。アンテナケーブルがすぐ近くにあるので、傷つけないようにしてください。
図は CV60 のカバーを外し、上から見た図です。
このカードスロットは PC カード(PCMCIA)用のものです。68 ピンの TYPE I や TYPEII のカードデ
バイスがご利用頂けます。
注意:PC カードは正確に溝に差し込む必要があります。そうしないと本体やカードに傷がつきます。無
理矢理カードスロットに押し込むことだけはやめてください。
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ハードドライブ/Memory Location
本体の後部のカバーを外すとハードドライブ及びメモリースロットがあります。カバーを元に戻す時は
ネジを本体内部の金属基盤に落とさないよう気をつけてください。
ハードドライブ Location
この部分はハードドライブや SODIMM メモリを差し込むためのスロットです。
SODIMM メモリースロット
SODIMM スロット(Single Outline Dual Inline Memory Module)は、インターメック
に承認された SDRAM カードを使用してベースメモリーを128MB から384MB にア
ップグレードすることができます。
AC・DC 電源
注)下図の AC 電源には、ON/OFF スイッチがありません。固定された CV60PC の電源を切る場
合には、コンピューターの ON/OFF スイッチを使用するか、または AC 電源ケーブルをコン
セントから抜いてください。
( U.S.国内用電源コードと AC 電源)
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DC・DC 電源
注)お客様のアプリケーションに適応した正しい電源コンバーターをご使用ください。入力ボル
テージ範囲については、仕様をご覧ください。
・メンテナンス(保守)
メンテナンスは、ほとんど必要がありませんが、定期的にターミナルと画面をきれいにし、
下記の日次チェックを行うようにしてください。もし、画面にエラーメッセージが表示さ
れた場合には、修理または調整をするために、認可されたサービス施設にコンピューター
を送る必要があります。
・クリーニング
CV60 の 画 面 用 に 推 奨 す る ク リ ー ナ ー は 、 Foresight International, Inc. 製 の
MICRO-CLEANII クリーナーです。
*Foresight International, Inc.:
4887 F Street,Omaha,Nebraska68127-0205
(phone: 1-800-637-1344)
注意! 画面に直接クリーナーをつけないでください
注意! 画面に水生のクリーナーを使用しないでください
注意! 画面にはエタノールベースのクリーナーのみご使用ください
*画面周りには埃、ごみ、垢、シミのないキレイな状態を保つようにしてください。
タッチ入力に信頼性がなくなる恐れがあります。やわらかい繊維のつかない布をエ
タノールアルコールに浸して、画面から埃や指紋の跡を拭き取るようにしてくださ
い。
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・日常のチェックリスト
CV60を使う時はいつも、以下の確認をしてください。
・すべての搭載されているノブがきちんと閉まっていること
・電源ケーブルがしっかり差し込まれていること
・スキャナーケーブルがしっかりと差し込まれていること
・キーボードケーブルがしっかりと差し込まれていること
製品仕様
CV60 データ収集 PC
・重 さ:50kg(ベースユニット)
・サイズ:26cm(高さ)×34cm(幅)×9.5cm(奥行)
【使用環境】
・推奨操作温度範囲(固定式ドライブ Solid State Drive):
・推奨操作温度範囲(ロータリードライブ Rotating Drive):
-20℃~50℃
0℃~50℃
・推奨操作温度範囲(Heater Option):
-30℃~50℃
・推奨ストレージ(記憶装置)温度範囲:
-30℃~70℃
【プロセッサー・メモリー・ストレージ(記憶装置)】
・Intel P-III 800Mhz 組込プロセッサー
・384MB までアップグレード可能な 128MB ベースメモリーSDRAM
・512MB フラッシュメモリー
・取り外し可能な IDE rotating media、固定ドライブ Solid State Drive、
又は PC カード固定メモリーSolid State Memory
・防膜式 (resistive)ディスプレイ・タッチスクリーン
・12.1 インチ、カラーTFT 800×600 SVGA
【システムソフトウェア】
・Windows XP Embedded(XP 埋込タイプ)
・Windows XP Professional
・Windows CE.NET
【電源システム】
・6-36 VDC DC/DC コンバーター(12V 車用)
・15-96 VDC DC/DC コンバーター(24-72V 車用)
・国際電源仕様をサポートする AC/DC アダプター
・オプショナル無停電電源装置(UPS)
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【有線接続】
・ RS-232 ポート(外部有線スキャナーをサポート)
・ 2 USB ホストポート
・ 10BaseT/100BaseT Ethernet
【無線接続】
・ 802.11g
・ 組込無線走査オプション
・ 無線印刷通信モジュール
【周辺機器・アクセサリー】
・ 外付け英数字キーボード、PS/2
・ 有線バーコードスキャナー
・ 広範囲の車種に対応できる取付金具
【インターメックスキャナー】
Sabre(1551, 1552, 1553)
Vista(1400, 1800)
【外付けキーボード】
PS/2 インターフェイス(locking connector)
【外付けマウス】
既製の USB マウス
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第2章.操作方法
この章では、初めての操作のための準備と、オプションや周辺機器の取り付け方法について説
明します。コンピューターのオペレーティングシステムの起動に成功したら、アプリケーショ
ンプログラムやデータをロードする必要がある場合があります。
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『最初に行うべきこと』
初めてコンピューターの電源を入れる前に、コンピューターがしっかりと据え付けられて
いること、すべてのケーブルが接続されていること、DC 電源入力ケーブルが接続されてい
ることを、確認してください。
DC 入力コネクタに電源が入り、ON/OFF スイッチを ON にすると、コンピューターが起
動を開始します。
(スイッチは軽く押してください)
AC 電源(固定据付)のコンピューターの場合、電源はコンピューターに接続し、コンセン
トに差し込んでください。
車に据え付けるためには、DC-DC 電源コンバーターが正しく車のバッテリーとコンピュー
ターに接続されていることが必要です。
『開始手順』
全てが接続され、電源が入り、ON/OFF スイッチを押しますと、コンピューターは起動を
開始します。
・起動中コンピューターは、
(1)電源 ON セルフテストを行い、
(2)ハードウェア初期
化プログラムを実行し、
(3)オペーレーティングシステムを起動します。
・一度コンピューターの起動がうまくいくと、ソフトウェアがロードされていなければ、
追加のアプリケーションソフトウェアをロードすることができます。
・無線通信や別のオプショナルなデバイスをインストールする場合、正しく動作させるた
めにデバイスドライバーをインストールするか、新しいシステム設定が必要になる場合
があります。
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『オプション』
CV60PC に 2.5 インチハードドライブ(または固定ドライブ)と PC カードを一枚取り付け
ることができます。
取り付け方法については、以下に説明されています。
『ハードドライブのインストール』
使用前に、メディアドライブをプラケットに取り付けてください。プラケットのドライブ
への取り付け方法は付属の説明書を参照してください。
1.リボンケーブルをブラケットに挿入してください。
2.Pin 1 の位置に注意しながら、リボンケーブルをドライブに接続してください。
3.ドライブのコネクターの端とブラケットを揃えてください。
4.4つのネジでドライブをブラケットにしっかり取り付けてください。
5.リボンケーブルをドライブベイコネクターに接続してください。
6.さらに 4 つのネジでブラケットをドライブベイに取り付けてください。
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『ソリッドステート・ドライブ(solid state drive)のインストール』
ソリッドステート・ドライブのインストールにもブラケットが必要です。インストール方
法は前ページと同様です。コンピューターがソリッドステート・ドライブをブートディス
クとしている場合、ジャンパーが必要になります。コンピューターが別のディスクから起
動する場合、ソリッドステート・メディアはジャンプされなければなりません。
1.ソリッドステート・メディアがブートディスクでない場合、図のようにジャンパーを
インストールしてください。
2.図のようにソリッドステート・メディアを取り付けてください。
3.ドライブのコネクター終端と金具を揃えてください。
4.4つのネジでドライブをしっかりと取り付けてください。
5.リボンケーブルをドライブベイ・コネクタに接続してください。
6.さらに 4 つのネジで金具をドライブベイに取り付けてください。
『SODIMM スロット』
CV60 には 128MB のベースメモリーが塔載されています。オペレーティングシステム依存
の SODIMM(Single Outline Dual Inline Memory Module)スロットを通じて、最大
384MB までメモリーをアップグレードすることができます。
お客様のデバイスに塔載可能なメモリーオプションにつきましては、インターメックの営
業までお問い合わせください。
注)非認可の SODIMM モジュールの使用により、保証が無効になる場合があります。
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『PC カード・ドライブスロット』
PC カードドライブ(スロット)は、コンピューターの上部にあります。ドライバーでドー
ム型(プラスチック)カバーを外すことで、PC カードスロットにアクセスできます。
PC カードのインストール方法は以下のとおりです。
1.保護ドーム(プラスチック)カバーを外します。
2.PC カードをコンピューターの接続部に向けます。
警告! PC カードを無理にスロットに差し込まないで下さい。
3.PC カードをスロットに滑り込ませます。
4.抵抗感があればカードを裏返して、手順3.を繰り返してください。カードが正しい位置
におさまるとカードイジェクターが伸びます。
5.プログラムマネージャーでカードビューアイコンを確認してください。どのスロットに PC
カードが取り付けられたか確認できます。PC カードは、D ドライブまたは E ドライブと
して識別できます。
6.保護ドーム(プラスチック)カバーを元の位置に戻します。
注:スピニングメディアは固定式端末アプリケーションにのみご使用ください。
1.
Windows CE の OS オプションは PC カードを使用します。IDE ドライブ-ベ
イにはインストールされません。
警告!
PC カードの両端はカードまたはコンピューターへの損傷を防ぐためにドライ
ブの正しい溝に差し込まれている必要があります。PC カードや IDE ドライブ
を無理にスロットに取り付けないでください。
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『無線インストールオプション』
CV60 には、無線オプションがついています。
『802.11 無線通信』
802.11 無線通信は、工場でインストールされているオプションです。オペレ
ーティングシステムは自動的に使用するためのドライバーをインストールし
配置を行います。
『無線印刷通信モジュール』
無線印刷通信モジュールは、工場でインストールされています。オペレーティングシステ
ムは自動的に使用するためのドライバーをインストールし配置を行います。
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『ピコリンク無線』
インターメックのピコリンク無線は、認可の無い 2.4GHz 無線周波数(RF)ホッピング方式
を採用しています。2.4GHz 無線周波数(RF)ホッピング方式は、グローバルな規制の承認
を得ており、他の狭域周波数帯からの混信がありません。
Sabre 1552無線スキャナーは認証による無線接続経由でCV60端末と接続します。
○
『コードレススキャナーの設定』
スキャナーの使用前に、コードレススキャナーのバッテリーを充電してください。
※ 詳しくは、スキャナー付属のユーザーマニュアルを参照してください。
スキャナーをコンピューターに関連付けるために、PC60 の側面にあるバーコードを読み取
ってください。
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『外部アンテナの接続』
外部アンテナは、コンピューター上部のドーム型カバーの配線部に取り付けます。接続情報
は下図を参照してください。
『パッチアンテナ』
2.4GHz パッチアンテナは、ネジか粘着材付きフックと輪状留具の小さなパッチで壁に取り
付けます。システムパフォーマンスとアンテナの分極は場所に依るので、永久的な取り付け
場所と向きを決めるには、試行錯誤が必要かもしれません。大部分の固定インストールでは、
アンテナは最初ケーブルが床と天井に並行な垂直分極に取り付けられます。
可動式インストールでは、アンテナをオペレーター安全ケージの上部に平らに取り付ける
ことで最善のパフォーマンスを得られます。少なくとも 2 つのネジでアンテナを固定して
ください。
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『デスクトップ取り付けオプション』
このコンピューターは、机上または別の作業スペース上で定位置において使用することがで
きます。下図のようなオプショナルの取り付け台があります。
デスクトップ用には AC 電源が必要です。
『PC カードの取り外し』
CV60PC には、PCMCIA Type II PC カードを一枚取り付けることが可能です。PC カード
の取り付け方法は前述の通りです。
PC カードの取り外し方は、下記のように行ってください。
1.
ドーム型(プラスチック)カバーを取り外してください。
2.
カードイジェクターを内側に押して PC カードを外します。
3.
カードの端をつまんで、取り外します。
4.
1.ではずしたドーム型(プラスチック)カバーを元の位置に戻します。
『スタートアップ』
すべてのオプションとアクセサリーは接続され、取り付けられ、電源がコンピューターに
接続されている必要があります。ON/OFF スイッチを ON にすると、工場配置のオペレー
ティングシステムが起動します。コンピューターが起動しない場合には、オペレーティン
グシステム、又はアプリケーションソフトウェアをインストールする必要があります。
現在、工場で配置できるオペレーティングシステムは下記の通りです。
・ Windows XP embedded(組込)
・ Windows XP Professional
・ Windows CE.NET
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『再起動』
注)CV60 をウォームブートする前に、キーボードが接続されていること確認してください。
通常の操作中にシステムがロックした場合、ウォームブート又はコールドブートを行うこ
とでロック解除することができます。セルフテストを行わず、別のプログラムを実行する
ために、システムメモリーをクリアする時は、ウォームブートを行ってください。ウォー
ムブートで復旧できない場合は、コールドブートを行ってください。
・ウォームブート
Windows CE をご利用の場合、現在のアプリケーションを終了し、以下の手順でウォーム
ブートを行ってください。
1.
Ctrl+Alt+Del で再起動します。
2.
希望のソフトウェアアプリケーションをロード、又はリロードします。
3.
通常の操作を再び始めます。
4.
Windows XP をご利用の場合には、デスクトップから Start(スタート)>Shut Down(シャット
ダウン)を選択してください。それから、Restart(再起動)を選択し、再起動してください。
・コールドブート
正しくシャットダウンを行った後、
コンピューターの下部にある ON/OFF スイッチを OFF
にします。1 秒待って、それからスイッチを ON に戻します。ON/OFF スイッチに手が届
かない場合、次のうちのどちらかの作業を行ってください。
固定取り付けの場合:数秒間 AC 電源をコンセントから外してから、元の位置に差し込みます
車取り付けの場合:DC/DC 電源コンバーターへの電源を数秒間中断します
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○ データ収集のセットアップ
『デバイスの配置』
CV60 へのスキャナー設定は、ICCU(Intermec Common Configuration Utility)コント
ロールパネルアプレットで配置できます。
CV60 PC で Start(スタート)>Settings(設定) >Control
Panel(コントロールパネル) >ICCU を選択してください。
ICCU ユーティリティは、スキーマを作成し、デバイス配置ツリー用のファイルをマッピ
ングします。
詳しくは、インターメック SDK ユーザーマニュアルと CV60 XP SDK ユーザーマニュア
ルをご覧下さい。
SDK は、インターメック開発者用ライブラリ(IDL)で、CD(P/N235-114-001)またはイ
ンターメック WEB サイト(http://www.intermec.com/)からダウンロードできます。
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第 3 章.Phoenix BIOS セットアップユーティリティ
Phoenix BIOS セットアップユーティリティ(PSU)の構成を行うには、PS/2 に互換性の
あるキーボードが必要です。キーボードが取り付けられていない場合、CV60 の電源を消
してから取り付けを行ってください。
CV60 を再起動します。画面の左下に「Press F2 for System Utilities」という文字が表示
されましたら、
「F2」キーを押して Phoenix BIOS セットアップユーティリティ(PSU)
に入ります。文字が表示されてからも、
「F2」キーを押さないと、約 8 秒後に通常の起動プ
ロセスに入ります。
注) PSU での変更は保存されて CV60 が再起動されるまで有効になりません。
Exit>Exit Saving Changes を選択して、変更を保存してください。
「esc」キーを押すと変更なしに、Window を終了できます。
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○ 概要
このページの説明は、Phoenix BIOS セットアップユーティリティ(PSU)の「General Help」
で得られる内容と同様です。
「General Help」は「F1」キーを押すと表示されます。
セットアップは BIOS の構成を修正することでシステムの動作を変更します。間違った値を
選択すると起動に失敗する可能性があります。起動に失敗した場合、
「F9」キーを押して、セ
ットアップの初期値をロードし、システムを復旧してください。
・ <↑↓>キーを押して、メニューのフィールド選択を行ってください。
・ スクロールするメニューでは、<Page Up>または<Page Down>キーで前ページ、次ペ
ージに移動できます。
・ <Home>キーでメニューの上部、<End>キーでメニューの下部に移動できます。
・ メニューのフィールド内で<F5>キーまたは<->キーを押すと値を減らすことがで
きます。<F6>キーまたは<+>キーで、値を増やすことができます。
・ <←/→>キーを押して、別のメニューに移動できます。
・ 「→」
(▼が右を向いている記号)がついている項目は「Enter」キーを押すと追加の
選択肢が表示されます。
・ 「F9」キーで、セットアップの初期値をロードできます。
・ 「F10」キーで、現在の設定値を保存し、PSU を終了できます。
・ <Esc>または<Alt>「X」で、セットアップを終了し、前のメニューに戻ります。
・ 「F1」キーまたは<Alt>「H」で、ヘルプメニュー(General Help)を表示します。ヘ
ルプメニューを終了するには「F1」キーまたは<Enter>キーを押します。
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メインメニュー
メインメニューでは、PC の日時の調整・プライマリ・セカンダリマスター・メモリーキャ
ッシュの状態設定・起動方法の選択・システムメモリーと拡張メモリーの調査などを行う
ことができます。
1.
<↑↓>キーを押して、メニューのフィールド選択を行ってください。
2.
<←/→>キーを押して、他のメニューに移動できます。
『システム時間』
システム時間は、ミリタリー時、分、秒形式です。
<Tab> または<Enter>キーでカーソルを右へ、<Shift><Tab> キーでカーソルを左へ移動
できます。正しい時間を入力し、カーソルを次のフィールドに動かします。システムは下記
の数字のみを認識します。
・ Hour(時):
0-23
・ Minute(分): 0-59
・ Second(秒): 0-59
注)正しくない数字を入れた場合は、カーソルを別の場所に移し、元の場所に戻した後、正し
い数字を入力して下さい。
『システム日』
システム日は、月、日、年方式です。
<Tab> または<Enter>キーでカーソルを右へ、<Shift><Tab> キーでカーソルを左へ移
動できます。正しい数字を入力して、カーソルを次のフィールドへ動かします。システム
は下記の数字のみを認識します。
・ Month(月): 1-12
・ Day(日):
1-31
・ Year(年):
1981-2099(入力値が有効でないと初期値は 1981 です)
注)正しくない数字を入れた場合は、カーソルを別の場所に移し、元の場所に戻した後、正し
い数字を入力して下さい。
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『プライマリマスター(Primary Master)』
<Enter>キーでプライマリマスターメニューに入ります。<Esc>キーでメインメニューに戻
ります。
「Type」フィールドで、下記のうちの一つの値を変更するには、<+>または<->キー
を押して選択してください。デフォルトは「None」です。
『Auto』
「Auto」を選択すると、自動的にインストールされているドライブを設定し
ます。<↑↓>キーで以下の項目にカーソルを移動させて値を選択してください。
32 Bit I/O:
(+)または(-)キーで、32-bit IDE データ転送が利用可(enable)または不
可(disable)であるかを選択します。デフォルトは「disabled」です。
『None』
ハードドライブがない場合に選択します。
『CD-ROM』
CD-ROM ドライブの場合に選択します。<↑↓>キーで以下の項目にカーソ
ルを移動させて値を選択してください。
・ Multi-Sector Transfer:(+)または(-)キーで、マルチセクター転送用のブロ
ックごとのセクター数を「2」、「4」、「8」、または「16」から選択します。
「disabled」を選択して転送を利用不可にすることもできます。デフォルトは
「disabled」です。
LBA Mode Control:シリンダー数、ヘッド数、セクター数を指定する代わりに、LBA(Logical
Block Addressing)モードの設定をします。
(+)または(-)キーで、LBA モードが利用可(enable)または不可(disable)
であるかを選択します。デフォルトは「disabled」です。
32 Bit I/O:
(+)または(-)キーで、32-bit IDE データ転送が利用可(enable)ま
たは不可(disable)であるかを選択します。デフォルトは「disabled」
です。
Transfer Mode:
(+)または(-)キーで、データのドライブへの転送方法を 7 通りの
方法から選択できます。デフォルトは「standard」です。
Ultra DMA Mode:
(+)または(-)キーで、データのドライブへの転送方法を 6 通りの
Ultra DMA モードから選択できます。デフォルトは「disabled」です。
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『IDE Removable』
IDE セクターにリムーバブルドライブをインストールしている場合に選択し
ます。
<↑↓>キーで以下の項目にカーソルを移動させて値を選択してください。
(以下は、CD-ROM の場合と、同様)
『ATAPI Removable』
ATAPI セクターにリムーバブルドライブをインストールしている場合に選択
します。
<↑↓>キーで以下の項目にカーソルを移動させて値を選択してください。
(以下は、CD-ROM の場合と、同様)
『Other ATAPI』
ATAPI セクターにリムーバブルでないドライブをインストールしている場合に、
選択します。<↑↓>キーで以下の項目にカーソルを移動させて、値を選択してください。
(以下は、CD-ROM の場合と、同様)
『User』
ハードドライブのパラメータを手動で設定できます。<↑↓>キーで以下の
項目にカーソルを移動させて、値を選択してください。
・ Cylinders:シリンダー数を 0~65,535 の範囲で設定します。デフォルトは「0」
です。
・ Heads:ヘッド数を 1~16 の範囲で設定します。デフォルトは「1」です。
・ Sectors:セクター数を 0~63 の範囲で設定します。デフォルトは「0」です。
(以下は、CD-ROM の場合と、同様)
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『Secondary Master(セカンダリマスタ)』
<Enter>キーでセカンダリマスタメニューに入ります。<Esc>キーでメインメ
ニューに戻ります。
「Type」フィールドでは、プライマリマスターとして、どのような接続デバイスがあるか
を下記の中から一つの値を選択することができます。<+>または<->キーを押して選
択してください。デフォルトは「SanDisk SDP3B-85」です。
(以下は、Primary Master の場合と、同様)
『Memory Cache(メモリーキャッシュ)』
<Enter>キーでメモリーキャッシュメニューに入ります。<Esc>キーでメイン
メニューに戻ります。
『Memory Cache』
+)または(-)キーで、メモリーキャッシュが利用可(enable)または不可
(disable)であるかを選択します。デフォルトは「enabled」です。
『Cache System/Video BIOS Areas』
(+)または(-)キーで、BIOS 領域のキャッシュコントロールを「Write
Protect」または「uncached」から選択します。デフォルトは「Write Protect」です。
『Cache Base 0-512k, 512k-640k, Extended Memory Area』
(+)または(-)キーで、0-512k, 512k-640k, 又は拡張メモリー領域のキ
ャッシュコントロールを「Write Back」
、
「uncached」、
「Write Through」
、または「Write
Protect」から選択します。デフォルトは「Write Back」です。
『Cache A000-AFFF, B000-BFFF』
(+)または(-)キーで、キャッシュコントロールを「Disabled」、
「USWC
Caching」
、
「Write Through」、
「Write Protect」または「Write Back」から選択します。
デフォルトは「Disabled」です。
『Cache C800-CBFF through EC00-EFFF』
(+)または(-)キーで、キャッシュコントロールを「Disabled」、
「Write
Through」
、
「Write Protect」または「Write Back」から選択します。デフォルトは「Disabled」
です。
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―――CV60 Manual-――――――――
『Boot Features』
<Enter>キーで Boot Features メニューに入り、起動時の諸設定を指定するこ
とができます。<Esc>キーでメインメニューに戻ります。
『Summary Screen』
(+)または(-)キーで、起動時にシステム接続情報を表示するか、しな
いかを指定します。デフォルトは「enabled」です。
『Boot-Time Diagnostic Screen』
(+)または(-)キーで、起動時にシステム診断画面を表示するか、しな
いかを指定します。デフォルトは「disabled」です。
『Quick Boot Mode』
(+)または(-)キーで、起動時に行われるいくつかのテストをスキップ
して起動時間を短縮します。デフォルトは「enabled」です。
『Advanced』
より高度な設定を行う Advanced メニューです。<↑↓>キーを押して、メニ
ューの選択を行います。<←/→>キーで、他のメニューに移動できます。
注)このメニューで不正な値を設定すると、システム不良を起こす場合がありますので、ご注
意ください。
『Advanced Chipset Control』
<Enter>キーでアドバンスチップセットコントロールメニューに入ります。以
下の項目の設定ができます。<ESC>で Advanced メニューに戻ります。
『Video Boot Type』
(+)または(-)キーで、オンボードビデオコントローラーのメモリーを
「512KB」または「1MB」から選択します。デフォルトは「1MB」です。
『Enable Memory Gap』
(+)または(-)キーで、
「Disabled」または「Extended」から選択します。
「Extended」を選択すると、システム RAM を止め、オプションカード用に
領域を開放します。デフォルトは「disabled」です。
『Frequency Ratio』
(+)または(-)キーで、CPU のマルチプライヤーを 14 通りから選択し
ます。デフォルトは「4x」です。
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―――CV60 Manual-――――――――
『I/O Device Configuration』
<Enter>キーで I/O Device Configuration メニューに入ります。以下の項目の
設定ができます。<ESC>で Advanced メニューに戻ります。
『Serial Ports』
(+)または(-)キーで、シリアルポート A から D の接続を「Disabled」
、
「Enabled」
、
「Auto」または「OS Controlled」から選択します。
「Enabled」
を選択した場合、利用可能なシリアルポートの I/O アドレスと割り込みを(+)
または(-)キーで設定してください。デフォルトは「OS Controlled」です。
注)タッチスクリーンを利用可能にするには、Windows CE の場合は「Enabled」
、
Windows XP の場合は「OS Controlled」を選択してください。
『Panel Heater』
(+)または(-)キーで、バネルヒーターを利用可能または不可にするか
を選択します。デフォルトは「disabled」です。
『Picolink』
(+)または(-)キーで、ピコリンク無線を利用可能または不可にするか
を選択します。デフォルトは「disabled」です。
『Legacy USB Support』
(+)または(-)キーで、レガシーUSB デバイスを利用可能または不可に
するかを選択します。デフォルトは「enabled」です。
『Reset Configuration Data』
(+)または(-)キーで、Extended System Configuration Data(ESCD)
をクリアにするかどうかを選択します。デフォルトは「No」です。
『FirstWare Authentication Level』
(+)または(-)キーで、FirstWare 認証レベルを「high」、
「medium」
、
または「low」から選択します。デフォルトは「High」です。
『PC Card Boot Support』
(+)または(-)キーで、PC カード起動をサポート可能または不可にする
かを選択します。デフォルトは「enabled」です。
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―――CV60 Manual-――――――――
Security
パスワード設定用のメニューです。<↑↓>キーを押して、メニューの選択を
行います。<←/→>キーで、他のメニューに移動できます。
『Set Supervisor Password』
(+)または(-)キーで、セットアップユーティリティーへのスーパーバ
イザーパスワードがどのようにコントロールされるかを選択します。デフォルトは「Enter」
です。
Boot
Windows XP と CE で Dual-booting を行う場合の設定メニューです。
(+)
または(-)キーで、デバイスの順序を変更します。<↑↓>キーを押して、デバイスの選
択を行います。<←/→>キーで、他のメニューに移動できます。
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―――CV60 Manual-――――――――
Exit
Exit オプションメニューです。<↑↓>キーを押して、メニューの選択を行い
ます。<←/→>キーで、他のメニューに移動できます。
『Exit Saving Changes』
変更を CMOS に保存せずに PSU を終了します。<Enter>キーで、このオプ
ションを選択し、
「Yes」を選択します。
「No」を選択すると、Exit オプションメニューに
戻ります。
『Load Setup Defaults』
全てのセットアップ項目の値を初期状態に戻します。<Enter>キーで、この
オプションを選択し、
「Yes」を選択します。
「No」を選択すると、Exit オプションメニュ
ーに戻ります。
『Discard Changes』
変更を CMOS に保存せず、全てのセットアップ項目の値を元の状態に戻しま
す。<Enter>キーで、このオプションを選択し、
「Yes」を選択します。
「No」を選択する
と、Exit オプションメニューに戻ります。
『Save Changes』
変更を CMOS に保存します。<Enter>キーで、このオプションを選択し、
「Yes」を選択します。
「No」を選択すると、Exit オプションメニューに戻ります。
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―――CV60 Manual-――――――――
Bios フラッシングユーティリティ(リフラッシュ方法)
注)詳しくは、CV60 Recovery Instruction Guide P/N: 962-054-073 を参照してください。
『Windows CE』
Windows CE の場合、以下のユーティリティをご利用いただけます。
1.
新しい BIOS を SD カード(Secure Digital storage card)にコピーし、CV60 に SD
カードを挿入したら、本体を再起動します。
2.
CV60 のデスクトップから、「My Computer」アイコン→「Windows」フォルダをダ
ブルクリックします。
3.
「BiosFlash」デスクトップアイコンをダブルクリックし、Intermec CV60 Flash
Utility にアクセスします。
4.
「Backup BIOS and Flash BIOS with new settings」
(BIOS をバックアップし新し
い BIOS 設定をフラッシュする)を選択し、
「BIOS Settings Location」ボックスの中
で、2 番目の「Browse」ボタンを押して、新しい BIOS ROM ファイルを選択します。
1 番目の「Browse」ボタンで、バックアップファイルの保存先を選択することも可能
です。「Flash BIOS」ボタンで、リフラッシュを行います。リフラッシュ終了後、シ
ステムは自動的に再起動します。
(自動的に再起動されない場合は、手動で再起動を行
ってください。
)
5.
再起動したら、DOS プロンプトで以下のコマンドを入力して下さい。
BiosFlash.exe/nogui/f:<新しい BIOS ROM ファイル名>.rom/b:<バックアップ
ファイル名>
『Windows XP』
Windows XP 及び Windows XP embedded(組込式)の場合も、上記の Windows CE と
同様のユーティリティがご利用いただけますが、デスクトップアイコンは「CV60Flash」
と表示されていますのでご留意ください(Windows CE の場合 「BIOSFlash」)
。
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―――CV60 Manual-――――――――
第 4 章. Windows デバイス設定
この章では、Windows CE、 Windows XP、 Windows XP Embedded の下記のデバイス設定
の説明をします。
・ IP/DHCP の自動設定
・ CV60 の設定
・ ネットワークアダプター
・ スタイラス
・ TCP/IP
・ バーコードスキャナー
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―――CV60 Manual-――――――――
IP/DHCP の自動設定
Windows Mobile 2003 では自動 IP アドレス設定はデフォルトで可能になって
います。他のバージョンの Pocket PC と互換性を保つため、この設定は利用
可能になっている必要があります。必要に応じて自動 IP/DHCP 設定の動作を
以下のようにレジストリで設定できます。
・ Ethernet 用:HKEY_LOCAL_MACHINE¥Comm¥LAN9001¥TcpIp
・ 802.11b 用: HKEY_LOCAL_MACHINE¥Comm¥NETWLAN1¥TcpIp
その他に自動 IP 設定の動作を変更するレジストリキーは以下の通りです。
Microsoft Help で各キーの適切な値をご確認ください。
・ AutoInterval
・ AutoMask
・ AutoSubnet
・ AutoIP
・ AutoSeed
TCP/IP クライアントが DHCP サーバーを見つけられない場合、169.254.xxx.xxx ブロックか
ら IP アドレスを自動的に生成します。その後も TCP/IP クライアントは、300 秒(5 分)毎に
DHCP サーバーを探します。見つけられた場合は、自動生成した IP アドレスは使わず、DHCP
サーバーからのアドレスを採用します。
自動 IP 設定について、詳しくは Microsoft Developer Network の Web サイト
(http://www.msdn.com)で提供されている MSDN Windows CE ドキュメント内の、
「Automatic Client Configuration」を参照してください。
自動 IP 設定を使用不可にするためには、AutoCfg レジストリエントリーを「0」に設定してく
ださい。使用不可にすると、DHCP サーバーが見つからない場合、自動的に IP を設定する代
わりに、
「Unable to obtain a server assigned IP address」
(サーバーから IP アドレスを取得で
きません)というメッセージが表示されます。
注:もし CAP ファイルで自動 IP 設定が定義されている場合、システムが DHCP アドレスの
取得を試みる前に、
「EnableDHCP」レジストリキーが同様に定義され、「1」に設定
されている必要があります。
注:DHCP クライアントが DHCP アドレス取得に試みる回数を増やしたい場合、
「DhcpRetryDialogue」
「DhcpMaxRetry」レジストリ設定を使用してください。
注:自動インターバルレジストリ KEY を変更する事で、DHCP アドレス取得の頻度を
変える事ができます。
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―――CV60 Manual-――――――――
CV60 の設定
CV60 のコントロールパネルで以下の設定が可能です。これらの設定は第 2 章で説明しました
PhoenixBIOS Setup Utility 内でも設定可能です。
Windows CE
Windows CE の場合の設定方法は以下の通りです。
デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「Settings」デスクトップ
アイコンをダブルクリックしてください。タスクバー右側のシステムトレイ上の電球
アイコン(図を参照)をダブルクリックしても設定用のウィンドウを開くことができます。
各設定を行い、
「OK」をクリックして「Settings」を終了します。
(←電球アイコン)
「Display」
ディスプレイの明るさの調整とディスプレイヒーターを使用するかどうかを設定します。
「Minimum」と「Maximum」の間でスライダーを調節して明るさを調整してください。
ディスプレイヒーターを使用する場合、
「Enable display heater」チェックボックスを
チェックしてください。
「Com Ports」
バーコードスキャナー(tethered scanner)をアクティブにするには、
「Com 1-5 Volt Enabled」チェックボックスをチェックしてください。
ピコリンクがインストールされている場合、デフォルトで「Com 2-5 Volt Enabled」
チェックボックスはチェックされています。
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―――CV60 Manual-――――――――
「UPS」
UPS タブでは、UPS サービスで使われる COM ポートの指定、電源障害が発生してから
通知するまでの時間、また、どのタイミングで本体を自動的にシャットダウンするかを
設定します。ドロップダウンリストから「Poll Frequency」
(ポーリング間隔)の値を
設定します。
「Automatic shutdown」チェックボックスをチェックしてから、ドロップ
ダウンリストで時間の設定を行ってください。
「Enable UPS」チェックボックスをチェックして UPS サービスを有効にしてください。
Windows XP
Windows XP 及び Windows XP Embedded の場合の設定方法は以下の通りです。
デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「CV60」デスクトップ
アイコンをダブルクリックしてください。各設定を行い、「OK」をクリックして
「CV60 Control Panel」を終了します。
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―――CV60 Manual-――――――――
「Brightness Status」
[Low]と[High]の範囲でスライダーを調節してディスプレイの明るさを調整してください。
「Device Status」
9745、Bluetooth、COM1、COM2 への電源の ON/OFF 設定、ディスプレイヒーターの
インストール状況、ヒーターサーキットの使用可または不可の設定を行います。
「UPS Service」
UPS サービスで使われる COM ポートの指定、電源障害が発生してから通知するまでの時
間、また、どのタイミングで本体を自動的にシャットダウンするかを設定します。「Auto
Start Service when OS Start」チェックボックスをチェックしてから、ドロップダウンリ
ストで各設定に適した値の設定を行ってください。
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―――CV60 Manual-――――――――
ネットワークアダプター
CV60 は、3 種類までの無線を利用できます。ネットワークアダプターの初期値は CV60 に
どの無線がインストールされているかに依ります。本書の出版時に、存在しているネット
ワークアダプターは下記の通りです。アダプターの最新情報は、
「Developer’s Support」Web
サイトをご覧下さい。
・802.11b/g Radio (Action Tec)
・無線印刷(Wireless Printing (Bluetooth))
・ピコリンク
「802.11b/g 通信」
本書では 802.11b/g 通信をサポートしている Action Tec 無線の情報は入手できません。
「ワイヤレスプリンティング(無線印刷)」
Bluetooth は、ケーブルを使わずに電気機器同士を接続する短距離無線通信の技術標準
です。利用者の手をほとんど煩わせず広範囲の電気機器同士を接続させることが可能で
す。この技術の主たる特徴は、robustness(頑丈さ)、簡易性、低電力、低コストです。
LAN、携帯電話ネットワーク、インターネット上の家電や携帯用インターフェイスのホ
ストへの無線接続もできます。
ワイヤレスプリンティングコントロールパネルは、ワイヤレスプリンティングのタスク
をワイヤレスプリンティングと関係ないタスクから切り離します。
ワイヤレスプリンティングは「カレントワイヤレスプリンター」の概念を持っています。
このプリンターはワイヤレスプリンティング COM ポートが開いている時に CV60 が接
続するプリンターです。カレントワイヤレスプリンターがない場合、ワイヤレスプリン
ティング COM ポートもありません。COM ポートをレジスターするか否かは BTCC に
よってコントロールされます。Wp_quickset_l.exe 実行ファイルは、プリンターが選ば
れた時、COM ポートレジスターを行うために BTCC を呼び出します。お客様のソフト
ウェアまたは他のテストプログラムもまた BTCC を COM ポートのレジスターのために
使うことができます。
カレントワイヤレスプリンターは、レジストリに記憶され、Bluetooth のスタックロー
ド/アンロードで COM ポートをレジスターされたり、されなかったりします。カレント
ワイヤレスプリンターが変更された場合、存在するワイヤレスプリンティング COM ポ
ートのレジスターが外され、新しいものが代わりにレジスターされます。レジスターさ
れた COM ポートは WPPort としてレジストリに記憶されます。
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―――CV60 Manual-――――――――
「Windows CE」
Windows CE の場合の説明です。
「Wireless Printing」
現在、ワイヤレスプリンティングの設定は 3 種類の方法があります。Bluetooth デ
バイスディスカバリーを利用してリモートデバイスの位置を定めることもできます
し、リモートの Bluetooth デバイスアドレスを手動で入力することもでき、また、
Bluetooth デバイスマネージャーで以前発見されたプリンターから選択することも
できます。
「Bluetooth Device Discovery の利用」
Bluetooth Device Discovery で、ワイヤレスプリンティングの設定ができます。リ
モートデバイスの場所を見つけるのにおよそ 30 秒かかります。
1.V60 デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「Wireless Printing」デスクトップアイコンをダブルクリックしてください。
2.et Wireless Printer」ボックス内で「Device Discovery」が選択されて
いることを確認し「Acquire Printer」ボタンをクリックして、デバイス
ディスカバリ―を開始してください。
1.すぐに、範囲内で発見された Bluetooth デバイスが表示されます。希望のプリン
ターが一覧に表示されたら、希望のプリンターをハイライトして選択し、「OK」
ボタンをクリックしてください。
希望のプリンターが表示されない場合、プリンターの電源が入っていることを
確認し、
「Device Discovery」ボタンを押してください。
注:
「キャンセル」ボタンで変更を行わずに最初の画面に戻ることができます。
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―――CV60 Manual-――――――――
「リモートデバイスアドレスの入力」
使いたいプリンターの Bluetooth デバイスアドレスがわかっている場合、Bluetooth
Discovery を利用せず手動で設定を行うことができます。
1.「Set Wireless Printer」ボックス内で「Manual」を選択し「Acquire Printer」
ボタンをクリックします。
2.デバイスのアドレスを入力して「OK」ボタンをクリックします。
プリンターをマニュアルで設定すると、デバイスはプリンター名を受信しないので、
別の方法でレジストリに正しい値を入力しない限り、
「Device Name」には「-unknown-」
と表示されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Intermec¥Bluetooth¥WirelessPrinting
・RemodeDeviceAddress[String]:(例)002c7a01328
・RemodeDeviceAddress[String]:(例)PB20-4322377
・WPPort[String]:(例) COM6:
WPPort は CreateFile の呼び出しに使われる COM ポートです。
wp_quickest はまたワイヤレスプリンターが変更された時、BTCC に警告します。
新しいワイヤレスプリンターが設定されると、wp_quickest は BTCC を呼び出し、
BTCC は必要であれば存在しているポートをレジスターから外し、更新された
リモート Bluetooth デバイスアドレスを元に新しいポートをレジスターします。
注:
「キャンセル」ボタンで変更を行わずに最初の画面に戻ることができます。
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―――CV60 Manual-――――――――
「過去に発見されたプリンターからの選択」
過去に発見されたプリンターの一覧から選択する方法は、以下の通りです。
1.
「Set Wireless Printer」ボックス内で「Device Manager」を選択し
「Acquire Printer」ボタンをクリックします。
2.選択したいプリンターをハイライトし、
「OK」ボタンをクリックします。
注:
「キャンセル」ボタンで変更を行わずに最初の画面に戻ることができます。
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―――CV60 Manual-――――――――
「Local Bluetooth」
Local Bluetooth(Btlocal)はローカルデバイスの Bluetooth 設定を閲覧・設定する
コントロールパネルアプレットです。また Local Bluetooth では、システムの様々な
Bluetooth アイテムのバージョン選別ができます。
1.V60 デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「Local Bluetooth」デスクトップアイコンをダブルクリックしてください。
・Device Name
CV60 の名前です。
・Device Address
デバイスアドレスはユニバーサルにユニークで変更できません。
読み取り専用です。
・Discoverable チェックボックス
CV60 が他の Bluetooth デバイスに発見されるためには、このチェックボックス
をチェックしてください。このサービスはオプションのため、デフォルトでは
チェックされていません。
・Connectable チェックボックス
他の Bluetooth デバイスからの CV60 への接続を許可するには、この
チェックボックスをチェックしてください。このサービスはオプションのため、
デフォルトではチェックされていません。
・Class of Device
CV60 がデバイスディスカバリー中に他のデバイスにどのように表示されるか
を設定します。デフォルトである「0x920100」は、CV60 が情報のサービス、
オブジェクト転送、そしてネットワーキングの能力を持っていることを示して
います。
本書の出版時には、CV60 はサービスクラスを持っているものの、これらのサービス
はサポートされておりませんことをご留意ください。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Intermec¥Network¥Bluetooth
・Discoverable[DWORD]-0=FALSE, 1=TRUE (デフォルトは「False」)
・Connectable[DWORD]-0=FALSE, 1=TRUE (デフォルトは「False」)
・DeviceName[String]:(例) 720-6025320 (未実装)
・CoD[?]:(例) ? (未実装)
「Windows XP」
本書の出版時には、Windows XP 及び Windows XP Embedded での設定は、入手
できておりません。
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―――CV60 Manual-――――――――
「ピコリンク」
注:ピコリンク無線を CV60 で利用可能にするためには、Phoenix BOIOS Setup Utility
で COM2 シリアルポートが ON に設定されていなければなりません。詳しくは第 2 章を
ご覧下さい。
ピコリンク無線は、メーカー仕様で本体に組み込まれているインターメック製品です。
下部の COM2 シリアルポートはプレートでカバーされています。インターメック 1552
Decoded Cordless Laser ワイヤレススキャナーと互換性のあるインターメックピコリン
ク無線を使うことでワイヤレススキャニングを利用できます。
ピコリンク無線を、1552 ワイヤレススキャナーと関連づけるには、CV60 の右側、上部
から三番目のくぼみにあるピコリンクバーコードラベルをスキャンしてください。
44/67
―――CV60 Manual-――――――――
注:Windows CE でタッチスクリーンを利用可能にするには、Phoenix BIOS Setup Utility
で COM3を
「Enabled」
に設定してください。
Windows XP または Windows XP Embedded
では、COM3を「OS Controlled」に設定してください。詳しくは第 2 章をご覧下さい。
「スタイラス」
CV60 を最初に立ち上げた時、またタッチスクリーンのキャリブレーションが必要に
なった時は、Stylus Control Panel をご利用ください。
Windows CE
「Double-Tap(ダブルタップ)」
スタイラスのダブルタップの感度を設定します。
「キャリブレーション」
Windows のカーソルとスタイラスを画面上で同じ位置に揃えることで、
CV60 用にスタイラスのキャリブレーションを行います。完了すると、
キャリブレーションの値が次にキャリブレーションを行うまで保存されます。
注:タッチスクリーンのキャリブレーションが OFF ベースになっているか利用
不可の場合には、外付けのキーボードでキャリブレーション画面まで
進んでください。
1.V60 デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「Stylus」デスクトップアイコンをダブルタップして「Stylus Properties」
にアクセスしてください。
「Calibration」タブを選んで、
「Recalibrate」ボ
タンをタップしてください。
45/67
―――CV60 Manual-――――――――
2.十字ターゲットの中心をスタイラスで強くタップしてください。画面上で
十字が左上部の角、それから左下部の角へ、次に右下部の角、そして右上部
の角へ移動するのでそれぞれのターゲットで十字の中心をスタイラスで強くタ
ップしてください。
3.すべてのターゲットがタップされると、新しいキャリブレーション設定が
測定された旨のメッセージが表示されます。新しい設定を受け入れ、
「Stylus
Properties」画面に戻る場合は、外付けのキーボードで<Enter>キーを押し
てください。<Esc>キーで、別のキャリブレーションを行います。
4.
「OK」ボタンをタップして、「Stylus Properties」画面を終了します。
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―――CV60 Manual-――――――――
Windows XP
「Double-Tap(ダブルタップ)」
Mouse control panel でスタイラスのダブルタップの感度を設定します。
1.Windows デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「Mouse」デスクトップアイコンをダブルタップします。
2.Double-click speed」ボックスで、「Speed」バーをスライドして調整し、
フォルダアイコンをタップしてスタイラスの感度をテストしてください。
3.適切にダブルタップの感度を調節できましたら、
「Apply」ボタンで設定を
保存してください。
「OK」ボタンで「Mouse Properties」を終了します。
「キャリブレーション」
CV60 を最初に立ち上げた時、またタッチスクリーンのキャリブレーションが必要
になった時は、Windows Control Panel の CV60 Pen Alignment Utility をご利用
ください。CV60 Pen Alignment Utility は Windows のカーソルとスタイラスの先
を画面上で同じ位置に揃えることで、CV60 用にスタイラスのキャリブレーション
を行います。完了すると、キャリブレーションの値が次にキャリブレーションを
行うまで保存されます。
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―――CV60 Manual-――――――――
1.WINDOWS デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「CV60PEN」デスクトップアイコンをダブルタップして「CV60 Pen Alignment
Utility」にアクセスしてください。
2.左上部の角にある十字ターゲットの中心をスタイラスで強くタップして
ください。クリックの音が聞こえて、2つの X,Y 座標の値が画面上に表示されます。
さらに2回、同様にそれぞれのターゲットで十字の中心をスタイラスで強くタップ
してください。
3.画面上で十字が右上部の角、それから左下部の角へ、次に、そして右下部の角
へ移動するので、2.で行ったように、3回のタップを、それぞれのターゲットで行
ってください。
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―――CV60 Manual-――――――――
4.空いている場所をタッチして、Windows カーソルがスタイラスの場所と合致す
るかを測定してください。合致していない場合、「Recalibrate」ボタンをクリッ
クしてください。完了したら、「Save」をクリックし、新しい値を保存します。
「Cancel」ボタンで元のキャリブレーションの値の使用を続けることも可能です。
・LEFT ボタン
スタイラスと同調してカーソルを左に動かします。
・Right ボタン
スタイラスと同調してカーソルを右に動かします。
・Up ボタン
スタイラスと同調してカーソルを上に動かします。
・Down ボタン
スタイラスと同調してカーソルを下に動かします。
・SlowerVert ボタン
スタイラスと同調してカーソルを垂直方向にゆっくりと動かします。
カーソルが画面上の上部では合致しているが、下部でスタイラスの先より
低い場合に使用してください。
・FasterVert ボタン
スタイラスと同調してカーソルを垂直方向により早く動かします。カーソル
が画面上の上部では合致しているが、下部でスタイラスの先より高い場合に
使用してください。
・SlowerHorz ボタン
動きは水平方向ですが、SlowerVert と同様の効果があります。
・FasterHorz ボタン
動きは水平方向ですが、FasterVert と同様の効果があります。
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―――CV60 Manual-――――――――
「TCP/IP」
CV60 でサポートしている TCP/IP ネットワーク情報の説明です。
デフォルトでは、ローカルエリア接続は、CV60 の IP アドレスと DNS サーバーアドレス
を自動的に取得するように設定されています。
Windows CE
どのようなタイプの Ethernet 接続が CV60 に設定されているかを確定するには、
タスクバー右側のシステムトレイの Ethernet アイコンをダブルタップして、下記の
情報にアクセスしてください。
「Renew」ボタンをタップして最新の情報に更新して
ください。
固定 IP・DNS アドレスをアサインする場合は、以下の手順に従ってください。
1.CV60 デスクトップから、Start > Settings > Network and Dial-up Connections
を選択してください。
2.「PCI-E100CE2」アイコンをダブルタップして設定画面を表示します。
「IPAddress」タブで、
「Specify an IP address」を選択し、情報を入力してください。
50/67
―――CV60 Manual-――――――――
3.「Name Servers」タブで、同様に情報を入力してください。少なくとも primary
アドレスは入力してください。
4.「OK」ボタンで設定を保存し、
「Network Connections」画面を終了します。
Windows XP
固定 IP・DNS アドレスをアサインする場合は、以下の手順に従ってください。
1.CV60 デスクトップから、Start > Settings > Network Connections を選択して
ください。
2.
「Local Area Connection」アイコンをダブルタップしてポップアップメニュー
を表示させ、
「Properties」を選択します。
3.
「nternet Protocol(TCP/IP)」をハイライトして選択し、
「Properties」をタップ
してください。
51/67
―――CV60 Manual-――――――――
4.
「Use the following IP address」をタップして選択し、IP アドレスと DNS アドレ
スの両方を入力してください。
5.
「OK」ボタンで「TCP/IP Properties」を終了し、もう一度「OK」ボタンをタッ
プして「Local Area Connections」画面を終了します。
52/67
―――CV60 Manual-――――――――
「バーコードスキャナー(Tethered
Scanner)
」
インターメック Tethered Scanner の特徴は、COM1ポートからデータを受信し、
キーボードインターフェイスに送り込むことによって自動データ収集(Automatic
Data Collection(ADC))をさせる点です。これは ICCU と「Settings」コントロール
パネル経由で利用可能か不可かを設定できます。詳しくは第 4 章をご覧下さい.
Enabling and Disabling(使用可能・使用不可)
CV60 デスクトップから、Start > Settings > Control Panel を選択し、
「Settings」
アイコンをダブルタップしてください。
「Com Ports」タブを選択し、
「Com 1-5 Volt
Enabled」チェックボックスをチェックして、バーコードスキャナー(Tethered
Scanner)を使用可能にします。詳しくは 45 ページをご覧下さい。
Scanner Cabling(スキャナーのケーブル接続)
Sabre 1551E/1533 ケーブルは直接 CV60 COM ポートに接続されます。
Limitations and Capabilities (制限と能力)
Tethered Scanner には下記の制限があります。
・スキャナーの COM1ポートへの物理的な接続を自動的に検出することはでき
ません。ユーザーはデバイスの設定に適合した COM1ポートの通信設定を確実に
する必要があります。
・通信ポートは COM1で、変更することはできません。
・バイト間(インターバイトギャップ)の間隔が 100 ミリ秒を超えた時に、完全な
バーコードラベルが検出されます。このことで 1551/1553 Tethered Scanner が読み
取りを行っていない間に 2 つのラベルが受信された時にデータが連結されてしまう
可能性があります。つまり、読み込まれたばかりで送り込まれたデータかもしれない
し、読み取りスレッドが先読みされたものかもしれない可能性があるということです
また、スキャナーがラベルデータを送信前にバッファリングしている場合は、複数
のラベルが連結されてしまうことがあります。
53/67
―――CV60 Manual-――――――――
1551/1553 メニューオプションでは下記が利用可能です。
・グリッドデータ編集
・シンボル設定のソースは Easy Set コマンドラベルでのみ有効です。
Virtual Wedge 設定のみが、ICCU コントロールパネル経由で設定可能です。
詳しくは、第 4 章をご覧下さい。
・キーボードインターフェイスで(Virtual Wedge 経由)データを送信できます。
・バーコード API(IADC インターフェイスで定義されている)で、バーコード
スキャナーからバーコードを取得することができます。下記は、バーコードデータ
を収集するプログラムです。
(コード)
#include “IADC.h” // Linked with ITCUUID.LIB
#include “ITCAdcMgmt.h” // Linked with ITCAdcDevMgmt.lib
IADC* pIADC;
HRESULT hrStatus = S_OK;
// Create a ADC COM interface to collect bar code data from the 1551E/1553
// when the 1551/1553 menu option is enabled.
hrStatus =
ITCDeviceOpen(TEXT(“ExtScanner”), // Name of the ADC device.
IID_IADC, // COM interface to return
ITC_DHDEVFLAG_READAHEAD, // Device’s Flags
(LPVOID *) &pIADC); // the returned interface
if( SUCCEEDED(hrStatus) )
{
BYTE byteBuffer[MAX_LABEL_SIZE];
DWORD dwLength = 0;
HRESULT hr = pIDC->Read(
byteBuffer, // Buffer to put the ADC data.
MAX_LABEL_SIZE, // Size of pDataBuffer in bytes.
&dwLength, // Number bytes returned.
NULL, // Time stamp of the received data. NULL.
INFINITE // Number of milliseconds to wait.
);
}
when done using this COM interface, delete it:
ITCDeviceClose( (IUnknown **) pIADC);
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―――CV60 Manual-――――――――
第5章
アプリケーションの開発とインストール
この章では、開発者用 SDK を使ったアプリケーションの開発と、プログラマーソフトウェアキット
(PSK)を使った Trakker Antares アプリケーションの変換のためのガイドラインを紹介します。
また、アプリケーションのインストールと、それらを自動的に起動させるための情報を記述しています。
この章は、以下のセクションで構成されています。
・ CV60 のためのアプリケーションの開発
・ CV60 へのアプリケーションのインストール
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―――CV60 Manual-――――――――
「CV60 のためのアプリケーション開発」
CV60 は、Microsoft C++でプログラムされたアプリケーションを実行することが
できます。また、Microsoft C#を使って.NET フレームワーク用に開発されたアプリ
ケーションも実行可能です。
このセクションでは、下記の方法について理解できます。
・Trakker Antares アプリケーションから CV60 アプリケーションへの変換方法
・CV60 用の新規アプリケーションの開発方法
・CV60 用の Web アプリケーションの開発方法
Trakker Antares アプリケーションから CV60 アプリケーションへの変換
Trakker Antares アプリケーションを CV60 で実行させたい場合、プログラマー
ソフトウェアキット(PSK)を使って変換することができます。PSK は Trakker
Antares の C アプリケーションを CV60 用に C++アプリケーションへ変換させ
るためのライブラリとツールのセットです。
CV60 は、全ての Trakker Antares PSK 機能をサポートしないため、変換の際、
部分的にリライトする必要があるかもしれません。
サポートしない機能については、PSK オンラインマニュアルをご覧下さい。
PSK の利用には下記のハードウェアとソフトウェアが必要です。
・Microsoft Windows 2000 または XP がインストールされている少なくとも1MB
のフリーディスク容量のある PC
・Microsoft eMbedded Visual C++ (バージョン 4.0) Service Pack 2
・Intermec SDK と開発ツール
・Intermec PSK (PSK function library, header files, example files を含んでいる
もの
PSK はインターメックの開発者用ライブラリ(IDL)の一部で、CD(P/N235-114-001)
またはインターメック Web サイト(http://www.intermec.com)からのダウンロードで
入手できます。
CV60 用の新規アプリケーションの開発
CV60 で実行する新規アプリケーションの開発には、インターメック SDK をご利用
ください。インターメック SDK は CV60 用にアプリケーションを作成するための
C++言語機能のライブラリです。
アプリケーション開発用のヘルプは SDK オンラインユーザーマニュアルをご覧
下さい。インターメック SDK ユーザーマニュアルでは、ハードウェア・ソフト
ウェア仕様、CV60 でサポートされている全ての機能、そしてこれらの機能の使用
方法を説明しています。
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―――CV60 Manual-――――――――
インターメック SDK をご利用いただくには、ハードウェアとソフトウェアが必要です。
・400MHz 以上の Pentium PC
・Windows 2000(Service Pack 2 以降)、または、Windows XP(Home, Professional
または、Server)
・Microsoft eMbedded Visual C++ (バージョン 4.0) Service Pack 2 (native C++
development)
・128MB RAM (196MB 以上を推奨)
・ミニマムインストールで、360MB ハードドライブの空き容量。完全インストール
の場合、720MB の容量が必要です。
・マルチメディア PC 仕様の CD-ROM ドライブ
・VGA 以上の解像度のあるモニター(Super VGA を推奨)
・Microsoft マウス、または、互換性のあるマウス
CV60 用の Web アプリケーションの開発
CV60 用に Web アプリケーションの開発ができます。HTML の参考書を、参考にして
ください。CV60 には、Internet Explorer 6.0 がインスールされています。
「CV60 へのアプリケーションのインストール」
CV60 にアプリケーションをインストールするには、いくつかの方法があります。
簡単なプログラムであれば、必要なものは EXE ファイルだけでよいかもしれません。
アプリケーションを構成するサポートファイル、DLL ファイル、画像ファイル、音声
ファイル、そしてデータファイルなどのディレクトリ構成をコピーできます。
CV60 にファイルやアプリケーションをインストールする方法は下記の通りです。
・ActiveSync
・PC カード
・Wavelink Avalanche(ウェーブリンクアバランチ)
次のセクションでは、これらの方法を使って、どのように CV60 へアプリケーション
をインストールできるのかを説明します。
ActiveSync を使ってインストールする方法
ActiveSync を使って、
デスクトップ PC と CV60 との接続を確立できます。
ActiveSync
で、ファイル転送、ファイルの同期、リモートデバッグやその他の管理作業を行う
ことができます。
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―――CV60 Manual-――――――――
ActiveSync は、Microsoft Web サイト(http://www.microsoft.com(「ActiveSync」
で検索してください))から入手可能なフリーアプリケーションです。
デスクトップ PC と CV60 との連携を確立するには、下記が必要です。
・両端がメス型コネクターのヌルモデムシリアルケーブル
・ActiveSync(バージョン 3.7 以降)
「ActiveSync のインストールと連携」
シリアルケーブルでデスクトップ PC と CV60 との連携を確立します。
ActiveSync のインストールと連携方法
1.Microsoft Web サイトから ActiveSync をダウンロードし、オンスクリーン
インストラクションに従って、デスクトップ PC にインストールしてください。
2.インストールが完了すると、「Get Connected」ダイアログボックスが表示され
ます。
3.シリアルケーブルでデスクトップ PC と CV60 を接続してください。
4.「Get Connected」ダイアログボックスの「Next」をクリックしてください。
ActiveSync はシリアルポートを検出し、新規パートナーシップ(連携)を設定す
るように問いかけてきます。
5.Set Up a Partnership」ダイアログボックスの「Next」をクリックしてください。
6.「Select Number of Partnerships」ダイアログボックスで、「Yes, I want to
synchronize with only this computer」を選択し、
「Next」をクリックしてくださ
い。
7.「Select Synchronization Settings」ダイアログボックスで、同期をとりたい項目
をチェックして、
「Next」をクリックしてください。
8.「Setup Complete」ダイアログボックスの「Finish」をクリックしてください。
連携が確立されると、デスクトップ上に CV60 の名前と接続状況を表示している画面
が現れます。
「Microsoft ActiveSync 画面」
ActiveSync アイコン(デスクトップとの連携が確立されたことを表す)は CV60 の
ステータスバーにも表示されます。
注:連携が確立されなかった場合、デスクトップに「Get Connected」ダイアログ
ボックスで、
「Your device was not detected.」
(デバイスが検出されません
でした)のメッセージが表示されます。デバイスが検出されるまで、ダイア
ログボックスの「Next」をクリックしてください。
連携が確立されると、ActiveSync は全ての利用できる接続を開始します。
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―――CV60 Manual-――――――――
ActiveSync でのファイルコピーとアプリケーションのインストール
ActiveSync を使って CV60 へファイルをコピーしたり、アプリケーションをインス
トールしたりできます。インストールには、CV60 のディレクトリへ CAB ファイル
をコピーする必要があります。コピーしたら、実行してください。ActiveSync を
使ってのファイルコピーとアプリケーションインストールの方法は下記の通りです。
CV60 上で ActiveSync を使用してのアプリケーションインストール
1.ActiveSync で CV60 をデスクトップ PC に接続してください。
前述の「ActiveSync のインストールと連携方法」をご覧下さい。
2.
「Microsoft ActiveSync」画面で「Explore」をクリックしてください。
Windows エクスプローラが CV60 の Mobile Device ウィンドウを開きます。
3.デスクトップ PC の Windows エクスプローラで、CV60 へコピーしたい
ファイルを見つけてください。
4.コピーしたいファイルを右クリックし、
「Copy」を選択したください。
5.カーソルを CV60 のフォルダにおき、右クリック、そして「Paste」を選択して
ください。
これで CV60 へ、ファイルがコピーされました。CV60 の File Manager で確認
できます。
アプリケーションファイルを見つけて、実行してください。
アプリケーションがインストールされると、System Main Menu の Programs から
アクセスできます。
「Wavelink Avalanche でのアプリケーションインストール」
Wavelink Avalanche デバイスマネージメントシステムを使って、全てのワイヤレス
CV60 へアプリケーションをインストールできます。
CV60 は、Avalanche Enabler がインストールされた状態で出荷されています。
Avalanche Enabler がアクティブになると(通常ウォームブートの時)、CV60 は、
Avalanche Agent への接続を試みます。CV60 がエージェントに接続すると、
エージェントは更新が可能かどうかを判断し、可能であればすぐに、ソフトウェアの
更新、ファイル転送、接続更新を開始します。
Avalanche を使っての CV60 のリモート管理
1.valanche Administrative Console (Avalanche 管理コンソール)を使って、CV60
用にソフトウェアパッケージと更新をインストールしてください。
2.CV60 の更新をスケジュールするか、手動で、Avalanche 管理コンソールを
使って更新を開始します。
詳しくは、インターメックの営業へお問い合わせいただくか、Wavelink の Web サイト
(http://www.wavelink.com)をご覧下さい。
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―――CV60 Manual-――――――――
「インターメック SDK でのアプリケーション開発」
インターメック SDK は、JANUS と Trakker Antares PSK 機能のサブセットを供給
しています。Windows CE 開発ツールで入手できる機能は、SDK では複製されていま
せん。SDK で供給しているものは下記の通りです。
・Microsoft eMbedded Visual Tools 用に必要な開発ターゲット
・SDK 機能を使用するために必要なライブラリとヘッダファイル
・バーコードスキャニングエミュレーション環境
注:インターメック SDK オンラインヘルプ(SDK ソフトウェアにあります)は
インターメック SDK の使い方、SDK 機能とコンポーネント(FileCopy, FileServer、
ADC Simulator)を供給しています。
SDK の主な特徴は下記の通りです。
・DLL インターフェイスや ActiveX コントロールとして使用可能な SDK 機能
DLL インターフェイスは、Visual C++アプリケーションの開発で使用されます。
ActiveX コントロールは Visual C++、Visual Basic、そして Jscript アプリケーション
の開発で使用可能です。
自動データ収集(ADC)シミュレータは、Windows NT 環境でのバーコードスキャン
エンジンの操作のシミュレーションを行います。開発しているバーコードデータを
ADC シミュレータに送信することができます。
・FileServer ユーティリティ:ホスト PC の FileServer ユーティリティは、シリアル
ポート(RS-232 接続)または TCP/IP ポート経由で CV60 デバイスからのメッセー
ジを受信します。
・FileCopy ユーティリティ:シリアルリンクを使ってデスクトップコンピュータと
CV60 間でファイルやアプリケーションのダウンロード・アップロードができます。
・Custom Edit ActiveX コントロール:CV60 の入力系デバイスを Windows コントロ
ールに統合します。
・QuickWin:JANUS や Trakker Antares アプリケーションの移行を容易にする簡易
な Windows インターフェイスです。
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―――CV60 Manual-――――――――
「インターメック SDK を利用しないアプリケーション開発」
Visual C++、Visual Basic、標準 Win32 API、または Microsoft Foundation Classers
(MFC)を使ってアプリケーションの開発を行うことができます。
インターメック SDK を利用しないで開発する場合、下記を利用することができます。
・標準 virtual wedge 機能:キーボードインターフェイスで CV60 アプリケーション
への入力をスキャンします。標準的な入力コントロールを使ったアプリケーション
も含んでいます。
・標準 Win32 シリアル及び Winsock 通信レイヤーサポート:SDK なしでは、下記の
機能を利用することはできません。
・アドバンストスキャニング(データルーティングとシンボル情報がありません)
・TFTP ファイル転送
・UDP プラス通信サポート
・システム情報機能
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―――CV60 Manual-――――――――
「.NET フレームワーク用新規アプリケーション開発」
ActiveSync を使ってのファイルコピーとアプリケーションインストール
ActiveSync を使って、デスクトップ PC と CV60 との接続を確立できます。
ActiveSync で、ファイル転送、ファイルの同期、リモートデバッグやその他の管
理 作 業 を 行 う こ と が で き ま す 。 ActiveSync は 、 Microsoft Web サ イ ト
(http://www.microsoft.com)から入手可能なフリーアプリケーションです。
デスクトップ PC と CV60 との連携を確立するには、下記が必要です。
・シリアルケーブル
・ActiveSync(バージョン 3.7 以降)
ActiveSync のインストールと連携
シリアルケーブルでデスクトップ PC と CV60 との連携を確立します。
1.Microsoft Web サイトから ActiveSync をダウンロードし、オンスクリーンイン
ストラクションに従って、デスクトップ PC にインストールしてください。イ
ンストールが完了すると、
「Get Connected」ダイアログボックスが表示されま
す。
2.リアルケーブルでデスクトップ PC と CV60 を接続してください。
3.「Get Connected」ダイアログボックスの「Next」をクリックしてください。
ActiveSync は USB ポートを検出し、新規パートナーシップ(連携)を設定す
るように問いかけます。
4.
「Set Up a Partnership」ダイアログボックスの「Next」をクリックしてくださ
い。
5.「Select Number of Partnerships」ダイアログボックスで、「Yes, I want to
synchronize with only this computer」を選択し、
「Next」をクリックしてくだ
さい。
6.
「Select Synchronization Settings」ダイアログボックスで、同期をとりたい項
目をチェックして、
「Next」をクリックしてください。
7.
「Setup Complete」ダイアログボックスの「Finish」をクリックしてください。
連携が確立されると、デスクトップ上に CV60 の名前と接続状況を表示している
画面が現れます。
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―――CV60 Manual-――――――――
Microsoft ActiveSync 画面
ActiveSync アイコン(デスクトップとの連携が確立されたことを表す)は CV60
のステータスバーにも表示されます。
注:連携が確立されなかった場合、デスクトップに「Get Connected」ダイアログ
ボックスで、
「Your device was not detected.」
(デバイスが検出されませんでし
た)のメッセージが表示されます。デバイスが検出されるまで、ダイアログボ
ックスの「Next」をクリックしてください。連携が確立されると、ActiveSync
は全ての利用できる接続を開始します。
ActiveSync でのファイルコピーとアプリケーションのインストール
ActiveSync を使って CV60 へファイルをコピーしたり、アプリケーションをインス
トールしたりできます。インストールには、CV60 のディレクトリへ CAB ファイル
をコピーする必要があります。コピーしたら、実行してください。ActiveSync を使
ってのファイルコピーとアプリケーションインストールの方法は下記の通りです。
ActiveSync でのアプリケーションインストール
ActiveSync で CV60 をデスクトップ PC に接続してください。前述の「ActiveSync
のインストールと連携方法」をご覧下さい。
1.
「Microsoft ActiveSync」画面で「Explore」をクリックしてください。Windows
エクスプローラが CV60 の Mobile Device ウィンドウを開きます。
2.デスクトップ PC の Windows エクスプローラで、CV60 へコピーしたいファイ
ルを見つけてください。
3.コピーしたいファイルを右クリックし、
「Copy」を選択したください。
4.カーソルを CV60 のフォルダにおき、右クリック、そして「Paste」を選択して
ください。
これで CV60 へ、ファイルがコピーされました。CV60 の File Manager で確認
できます。
CV60 上でのアプリケーションのインストール
1.CV60 の File Manager を開いてください。
2.インストールしたい.CAB ファイルを見つけてください。関連付けられた番号を
タップ、または、スクロールして<Enter>キーを押して、ファイルを選択して
ください
3.ダイアログボックスで「Run」を選択し、<Enter>キーを押してください。
.CAB ファイルが実行され、CV60 上でインストールが開始します。
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第6章.コネクターのピン配置図
CV60 コネクターの詳細を説明します。
コネクター
コネクターはコンピューターの下部に配置されています。下図をご参照ください。
各 COM シリアルポートは、それぞれアドレスを持っていて、プリンター、マウス、外部モデム、スキ
ャナー、またはシリアルネットワーク接続などの RS-232 シリアルデバイスに接続するには 9-pin オス型
コネクターを使用します。
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COM ポートピン配置
キーボード PS/2
6-pin mini-DIN, PS/2 標準コネクターはキーボードをコンピューターに接続します。
外付けキーボードがコンピューターに接続されていない場合、画面上で利用できるエミュレートキーボ
ード(アプリケーションで利用可能な場合)を使用できるかもしれません。
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Ethernet
下図の RJ-45 タイプ 8-pin モジュラーコネクターで Ethernet ローカル接続ができます。下図のピン配
置は、コンピューターの外側からまっすぐコネクターを見た時の図です。
有効なリンク(10Base-T または 100Base-T)が検出されると、コネクターの緑の LED ライトが ON に
なります。Ethernet LAN ポートが動作している時は、黄色の LED ライトが点滅します。
USB コネクター
マウスやキーボードなどの一般的なシリアルタイプデバイスの接続に使用可能な USB1.1 ポートは 2 つ
あります。
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オーディオコネクター
マイクとヘッドフォンジャックは下図の通りです。
電源コネクターピン
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