平成 23 年度事業報告 - 一般社団法人 映画演劇文化協会

平成 23 年度事業報告
(平成 23 年 4 月 1 日~平成 24 年 3 月 31 日)
事業の概要
1.「午前十時の映画祭」の主催に関する事項
(定款第 3 条(5)規定)
日本の映画人口を増やし、幅広いジャンルの映画の振興を目指して実施した
「第一回午前十時の映画祭」に続き、多くの映画ファンの期待に応えて、初年
度の 25 劇場、50 作品を、50 劇場、100 作品と倍増させた「第二回午前十時の
映画祭」を平成 23 年 2 月 5 日より実施いたしました。
東日本大震災の影響を受け、一部劇場で上映を中止いたしましたが、最終的
に期間を延長し、予定作品は平成 24 年 3 月 30 日に全て上映完了いたしまし
た。
「第二回午前十時の映画祭」の最終成績は動員 863,310 人、興行収入は
837,226,900 円となっております。
引き続き平成 24 年 3 月 3 日より「第三回午前十時の映画祭」を実施しておりま
す。
2.「ハロー・ミュージカル!プロジェクト」の主催に関する事項
(定款第 3 条(5)規定)
日本のミュージカル文化発展のため、公演が実施されることが少ない地方都
市で本格的なミュージカル公演やワークショップを実施し、併せてミュージカル
俳優育成事業を行う。本年度はミュージカル公演、ミュージカルアカデミーの
実施準備を行いました。
3.「キネマ写真館」の実施に関する事項
(定款第 3 条(5)規定)
一般映画ファンや研究者の眼に触れることが少ない日本映画旧作のスチル写
真や写真資料をデジタル化し、誰でも簡単にアクセス可能で、検索・閲覧がで
1
きるネット上のサイト「キネマ写真館」を立ち上げ、運営いたしました。
4.我が国の映画演劇産業、映画演劇関係法規の史資料の蒐集に関する
事項
(定款第 3 条(1)規定)
老朽化した什器のリニューアルを実施し、所蔵書籍についても、酸性紙の封筒
から中性紙の封筒への入れ替え、台本のハードカバー化等の措置を取り、より
良い環境での保存に尽力いたしました。
国内および国外の映画産業の現状を調査・研究するため、以下の書籍を継続
購入いたしました。
「キネマ旬報」
「演劇界」
また、映画・演劇に関する史資料(台本、映画・演劇のパンフレット、スチル写
真等)を利用者に対し、無償で閲覧に供し、あるいは貸出を行いました。
本年度の主な利用者
朝日新聞社
松竹
BS-TBS
扶桑社
ウィリアム&メアリー大学
共同テレビジョン
5.優秀シナリオ作家、脚本家の育成に関する事項
(定款第 3 条(2)規定)
(1)
社団法人シナリオ作家協会に対する協賛
映画文化の向上に寄与するため、優秀なシナリオ作家の発掘・育成を目的とし
て、社団法人シナリオ作家協会に協力し、同協会が発行する雑誌「シナリオ」に
おいて「新人シナリオコンクール」を行い、賞金の一部を助成いたしました。
2
第 21 回 「新人シナリオコンクール」
入選
「真冬の出来事」
審査委員
委員長
委 員
〃
〃
〃
〃
〃
〃
(2)
荒井
井上
桂
黒沢
小川
西岡
向井
佐藤
応募本数 133 篇
木村宏太
晴彦
正子
千穂
久子
智子
琢也
康介
毅
賞金
1,000,000 円
(シナリオ作家)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(プロデューサー)
株式会社シナリオ・センターに対する協賛
優秀なテレビ・シナリオ作家の育成を目的として株式会社シナリオ・センターに
協力し、同社が発行する雑誌「シナリオ教室」において、一般公募によるシナリ
オコンクール、「シナリオS1グランプリ」を共催し、賞金と費用の一部を助成いた
しました。
第 20 回 「シナリオS1グランプリ」
応募本数 293 篇
準グランプリ 「せどりの恋」
作田勇人
賞金
100,000 円
佳作 「僕は誰か」
金子洋介
賞金
30,000 円
奨励賞 「老孫介助」
小野周子
賞金
5,000 円
奨励賞 「ひがん花」
水村節香
賞金
5,000 円
奨励賞 「信長の甲冑師」
石橋達志
賞金
5,000 円
第 21 回 「シナリオS1グランプリ」
応募本数 217 篇
準グランプリ 「日向の刀」
重田善文
賞金
200,000 円
佳作 「ピンクの鳥ガラ」
鈴木愛
賞金
50,000 円
佳作
「大団円」
目黒啓太
賞金
50,000 円
奨励賞 「僕はポルノ女優に恋をした」
源祥子
賞金
5,000 円
奨励賞 「拝啓、具志堅様」
外崎雄大
賞金
5,000 円
奨励賞 「親愛なるトモダチ」
本田隆朗
賞金
5,000 円
3
選考委員
後藤千津子
浅田直亮
新田晴彦
(シナリオ・センター)
(
〃
)
(
〃
)
6.映画・映像・演劇の普及宣伝に関する講演会、試写会、試演会の開催
に関する事項
(定款第 3 条(3)規定)
本年度は東日本大震災チャリティー試写会「タンタンの冒険」に協賛し、会場費
を助成いたしました。
7.我が国映画、演劇、映像産業振興運動への協力に関する事項
(定款第 3 条(6)規定)
(1)
テレビ文化向上を目的とする協賛
日本映画テレビプロデューサー協会に協賛して、日本の映画・テレビ番組
の制作に関する諸問題の調査、研究を行う同団体に対し、その費用の一
部を助成いたしました。
(2)
日本アカデミー賞に対する協賛
国内映画産業の発展のため、国内で最も権威のある映画賞である日本ア
カデミー賞に協賛し、その費用の一部を助成いたしました。
(3)
東京国際映画祭に対する協賛
日本映画文化と外国映画文化との国際交流を図る、アジア地域最大の映
画祭「東京国際映画祭」に協賛し、その費用の一部を助成いたしました。
(4)
映画文化の向上を目的とする協賛
映画プロデューサーに対する国内唯一の顕彰事業である「藤本賞」を「藤
本賞選考委員会」と共同主催いたしました。
4
第 30 回 「藤本賞」
藤本賞
川村元気
「悪人」「告白」の製作
杉田成道
「最後の忠臣蔵」の監督
Hara Office (代表 原正人)
「武士の家計簿」の製作
臼井裕詞
「海猿」シリーズの製作
天野和人
「孤高のメス」の製作
藤本賞・特別賞
〃
藤本賞・奨励賞
藤本賞・新人賞
選考委員
委員長
委員
〃
〃
(5)
松岡功
白井佳夫
石上三登志
高井英幸
演劇文化の向上を目的とする協賛
日本の演劇界において、最も権威のある「菊田一夫演劇賞」を「菊田賞選
考委員会」と共同主催いたしました。
第 37 回 「菊田一夫演劇賞」
演劇大賞
演 劇 賞
〃
三谷幸喜
「国民の映画」「ベッジ・パードン」「90 ミニッツ」の作・演出の
成果に対して
米倉涼子
「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラの役の演技に対して
石丸幹二
「G・G・R グレンギャリー・グレン・ロス」のリッキー・ローマ、
「GOLD~カミーユとロダン~」のオーギュスト・ロダン、「ジキ
ル&ハイド」のヘンリー・ジキルとエドワード・ハイドの役の演技
に対して
5
〃
〃
特 別 賞
〃
瀬奈じゅん
「三銃士のミレディ、「ニューヨークに行きたい!!」のリサ・ヴァル
トベルク、「ビューティフル・サンディ」の三枝ちひろの役の演
技に対して
柚希礼音
「オーシャンズ 11」のダニー・オーシャンの役の演技に対して
こまつ座
井上ひさしの優れた演劇世界を、演劇人の良心を注いで作
り上げた永年の舞台製作における功績に対して
司葉子
今年度の「女の一生」の堤しずの役の演技を含む、永年の舞
台の功績に対して
選考委員
委員長
委員
〃
〃
〃
〃
(6)
松岡功
藤田洋
水落潔
天野道映
矢野誠一
近藤瑞男
公益財団法人川喜多記念映画文化財団に対する協賛
外国のフィルム・ライブラリーとの交流を通じて、国内及び国外の古典的映
画フィルム、映画に関する文献、その他資料の収集・保管を行い、また、シ
ネ・クラブ活動等の映画振興と映画文化の向上を目的として活動している
同財団に対し、その費用の一部を助成いたしました。
8.特定寄附に関する事項
(定款第 3 条(6)規定)
新人映像作家を顕彰する「ぴあフィルムフェスティバル」を主催する公益財団
法人ユニジャパンに対し、「ぴあフィルムフェスティバル」運営費の助成として
特定寄付を行いました。
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