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意 1
(自由民主党)
意見書案
第
号
在外邦人や日系企業の保護に万全を期すことを求める意見書
本年1月にイスラム武装勢力がアルジェリアのイナメナス付近の天然ガス関
連施設を襲撃し、建設に当たっていた企業関係者の日本人など多数の外国人を
人質に立てこもり、アルジェリア軍が攻撃をした結果、日本人 10 人を含む多
数の犠牲者が出た。
政府は事件発生後、直ちに対策本部を設置して情報収集に当たるとともに、
首相自らがアルジェリアの首相に直接電話し、人質全員の無事救出を求めるな
ど迅速な対応を図ったところであったが、現地の正確な状況が把握できない間
に事態が進んだ。
昨年、尖閣諸島の国有化を巡り、中国において最大の反日暴動が発生し、日
系企業の店舗・工場などが破壊され、多くの在留邦人が身の危険にさらされた
こと等も踏まえ、政府はこうした突発的かつ重大な事件に対する体制を強化し、
迅速かつ十分な対応を図っていく必要がある。
そのため、諸外国との連携強化を図り、情報収集力の強化や危険情報の迅速
な伝達を進めるほか、在外邦人の救出等に係る課題についてはアルジェリアの
事件への対応を検証して克服する手だてを検討していくことが重要である。
よって、国におかれては、新たに邦人保護策をまとめるに当たって、在外公
館の体制見直しなどを含めた対策の強化を図り、海外在住の邦人・日系企業の
保護に万全を期すよう強く要望する。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
平成 25 年3月
日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣官房長官
総務大臣
外務大臣
様
意 1
兵庫県議会議長
藤
原
昭
一
意 2
(自由民主党)
意見書案
第
号
都市農業振興基本法(仮称)の制定及び都市農業振興施
策の充実を求める意見書
都市における農業は、消費地に近い利点を生かした新鮮な農作物の供給など
地産地消を促す生産面での役割のほか、ヒートアイランド現象の緩和等都市環
境の保全、市民農園等身近な農業体験の場の提供、災害に備えたオープンスペ
ースの確保、緑地空間の提供等良好な景観の形成、地域文化の伝承など、多面
的かつ公益的な機能を果たしている。
このため、食料・農業・農村基本法に都市の農業生産の振興が明記されると
ともに、農林水産省の都市農業の振興に関する検討会や国土交通省の都市計画
制度小委員会等における検討の中でも、都市の農業・農地を積極的に評価する
方向が示されているところである。特に同小委員会では、都市計画制度の見直
しに当たり、「都市と緑・農の共生」を基本理念の一つとして、「都市農地を必
然性のある、あって当たり前の安定的な非建築的土地利用として活かしていく」
との観点から検討が進められている。
しかし、都市計画制度による線引きや生産緑地制度による農地の区分、宅地
並み課税の導入、相続税の負担、担い手の不足等により都市農地の減少が続い
ており、現行の法制度のもとでは都市農業の振興や都市農地の将来にわたる保
全を図ることは極めて困難な状況にある。
よって、国におかれては、都市農業の振興及び都市農地の保全について、基
本理念及び施策の展開方向を明示する都市農業振興基本法(仮称)を制定される
とともに、総合的かつ計画的に推進するための施策を充実されるよう強く要望
する。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
平成 25 年3月
日
意 2
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣官房長官
様
総務大臣
財務大臣
農林水産大臣
国土交通大臣
兵庫県議会議長
藤
原
昭
一
意 5
(公明党・県民会議)
意見書案
第
号
脳脊髄液減少症に係るブラッドパッチ療法への保険適用
と診断・治療の推進を求める意見書
脳脊髄液減少症とは、交通事故、スポーツ外傷、落下事故、暴力等による頭
頸部や全身への衝撃が原因で、脳脊髄液が漏れ続け、頭痛、首・背中の痛み、
腰痛、目まい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下等のさまざまな症状が
複合的に発症する疾病と言われている。
治療法として、硬膜外自家血注入療法、いわゆるブラッドパッチ療法の有用
性が認められつつも、保険適用外であり、診断・治療基準も定まっていないた
め、患者本人の肉体的・精神的苦痛はもとより、患者家族の苦労も計り知れな
いものがある。
こうした中、昨年5月に、ブラッドパッチ療法が「先進医療」として承認さ
れ、7月からは、平成 26 年度の保険適用をめざして本療法の治療基準づくりが
開始された。
また、国による世界初と言われる脳脊髄液減少症の周辺病態の研究も並行し
て行われることになっているが、脳脊髄液減少症患者の約8割は先進医療の対
象となる「脳脊髄液漏出症」の診断基準には該当しないため、脳脊髄液減少症
の周辺病態の解明に大きな期待が寄せられている。
よって、国におかれては、下記の事項について早急に対応するよう、強く要
望する。
記
1
ブラッドパッチ療法の治療基準を速やかに定め、平成 26 年度に保険適用と
すること。
2 「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」を平成 25 年度以降も
継続し、「診療ガイドライン」の早期作成とともに、子供に特化した研究及
び周辺病態の解明を行うこと。
3
脳脊髄液減少症の実態調査を実施し、患者・家族に対する相談及び支援体
制を確立すること。
4
ブラッドパッチ療法に関する先進医療認定施設を各都道府県に最低1ヵ所
設けること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
意 5
平成 25 年3月
日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
様
内閣官房長官
総務大臣
厚生労働大臣
兵庫県議会議長
藤
原
昭
一
意 6
(公明党・県民会議)
意見書案
第
号
漁業用燃油に係る漁業者負担軽減策の充実強化を求める意見書
漁業用軽油に係る課税免税措置は、平成 24 年度税制改正において3年間延長
され、平成 27 年3月 31 日までとなっている。
しかしながら、漁船漁業の操業コストに占める燃油の割合は非常に大きく、
燃油価格が高騰し続ける中、漁業者は将来の経営に対して不安を持っており、
長期的に水産物を安定的に供給することが厳しい状況に置かれている。
また、直近の急激な円安は、その不安をさらに大きなものにしている。
このような中、漁業者団体等からは課税免税措置の恒久化など、漁業用燃油
に係る負担軽減について強い要請がなされている。
よって、国におかれては、漁業用燃油に係る漁業者の負担軽減策の充実強化
を図るため、下記の事項について早急に対応するよう、強く要望する。
記
1
「漁業経営セーフティネット構築事業」における補てん金支給の発動基準
を燃油高騰前(平成 15 年)の単価とするとともに、漁業者が負担する積立金
負担割合の軽減を図ること。
2
農林漁業用の輸入A重油に関する関税無税及び石油石炭税免税制度並びに
国産A重油の石油石炭税還付制度は、当面延長すること。
3
漁業用軽油に関する軽油引取税の課税免除制度は、当面延長すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
平成 25 年3月
日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣官房長官
総務大臣
財務大臣
農林水産大臣
様
意 6
兵庫県議会議長
藤
原
昭
一
意 7
(日本共産党)
意見書案
第
号
拉致被害者を一刻も早く救出するための交渉強化を求める意見書
去る2月 20 日、北朝鮮による拉致被害者の救出を求める「拉致問題を考える
国民大集会 in 兵庫・神戸」が県公館で開催され、神戸市出身の拉致被害者、有
本恵子さんの父、明弘さんと母の嘉代子さんや、田口八重子さんの兄で拉致被
害者家族会代表の飯塚繁雄さんが解決を訴えた。拉致されて既に 30 年以上が経
過し、拉致被害者の両親や兄弟は高齢となり、一刻も早い被害者の救出が強く
求められている。拉致は国家的犯罪であり、国家と国民の主権を侵す許しがた
い行為であり、絶対に風化させることなく拉致被害者を救出しなければならな
い。
このような中、去る2月 12 日、北朝鮮は国際社会の制止にもかかわらず、核
実験を強行した。北朝鮮に対する国際社会の厳しい制裁は当然であり、安倍政
権も国際社会と連携してより制裁を強化しようとしているが、同時に、拉致問
題を北朝鮮と話し合う交渉の場を持ち続けることが重要である。
よって、国におかれては、北朝鮮に対して、6ヵ国協議に復帰することを強
く求めるとともに、政治的に責任ある立場の人物と拉致問題を話し合う具体的
な交渉窓口を作る努力を国の責任で行い、主体的な粘り強い交渉で、拉致被害
者を一刻も早く救出されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
平成 25 年3月
日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣官房長官
様
総務大臣
外務大臣
拉致問題担当大臣
兵庫県議会議長
藤
原
昭
一