巨匠インバル/円熟のマーラー フィルハーモニア管弦楽団 2007 年 7 月 4 日~10 日 Eliahu Gustav INBAL/Mahler Philharmonia Orchestra 東京芸術劇場 大ホール Tokyo Metropolitan Art Space 4/1 2007年7月4日(水) マーラー:交響曲第10番より 「アダージョ」 Mahler : “Adagio” from Symphony No.10 :交響曲 1 番ニ長調《巨人》 Mahler : Symphony No.1 in D major 《The Titan》 7月5日(木)マーラー:交響曲第2番ハ短調《復活》 Mahler : Symphony No.2 in C minor 《Auferstehungs》 合唱:東京音楽大学 7月9日(月)マーラー:「亡き子をしのぶ歌」 交響曲第5番嬰ハ短調 Mahler : Symphony No.5 in C-sharp minor 7月10日(火)マーラー:交響曲第9番ニ長調 Mahler : Symphony No.9 in D major 東京芸術劇場 大ホール Tokyo Metropolitan Art Space オーケストラ、指揮者、ホールそれぞれの成熟の出会い。梅雨を忘れさせるような壮絶な数日間 森 泰彦 (西洋音楽史) 1963年にグイード・カンテルリ指揮コンクールに優勝したエリアフ・インバルは、1965年にロンドン・フィルを指揮してイギ リスにデビューし、たちまちこの国の楽壇に確固たる地位を占めるようになった。フィリップスと専属契約を結んで最初の ころに録音されたフィルハーモニア(当時はニュー・フィルハーモニア)とのシューマン交響曲全集(1970/71 年)はその 清新なスコアの読みで現在も色あせない、この指揮者 30 代半ばの記念碑である。その後もこのオーケストラとの関係は 決して浅くなく、1980 年代末から 1990 年代初めにかけては、テルデックでドヴォルザークやストラヴィンスキーの選集も 録音され、いずれも高い評価を得ている。そのインバルも 2006 年に 70 歳を迎えた。息子も指揮者として順調にキャリア を積みつつあるとはいえ、あいかわらず意気軒昂であり、音楽と日本食に対するあくことのない情熱はいっこうに衰えを 見せない。 初来日は 1973 年 6 月の読売日本交響楽団だから、日本との関係も 30 年を超えており、いちばん多くレコーディングし たのも日本のレコード会社である。 もともとウォルター・レッグによって、録音のために腕利きを選りすぐって 1945 年に設立されたフィルハーモニア管弦楽 団は、このプロデューサーから契約を打ち切られた 1964 年に自主的に存続するという苦難の道を選択し、オットー・クレ ンペラーに支えられて自主運営の航海に乗り出した。その見事な運営はテレビの連続ドキュメンタリーにもなり、日本で も放送されたことがある。熾烈な競争のあるロンドンのオーケストラらしくタフであり、きわめて柔軟性に富んでいて、そ の反応は敏感である。 その名門フィルハーモニアが東京芸術劇場杮落としの一環としてマーラー交響曲全曲演奏会を開いて話題を呼んだの は 1990 年 11 月のことだった(故ジュゼッペ・シノーポリ指揮)。 都響で全曲を演奏したほか、読響、日本フィル、N 響でも、あるいはドイツのフランクフルト放送交響楽団、ベルリン放送 4/2 交響楽団、ベルリン交響楽団との来日公演でも数々の名演を残したインバルのマーラーが、今度はイギリスの、しかも 長年にわたって親しい関係を築いてきたフィルハーモニアで聴けるのは、オーケストラ、指揮者、ホールそれぞれの成 熟の出会いでもある。梅雨を忘れさせるような凄絶な数日間を期待しよう。 <プロフィール> エリアフ・インバル (指揮者) Eliahu Inbal (Conductor) 1936年エルサレム生まれ。 エルサレムの音楽アカデミーでヴァイオリンと作曲を、 パリ国立音楽院で指揮を学ぶ。 メシアン、チェリビダッケ等に師事。1963年イタリアのカンテルリ国際指揮者コンクールで優勝。以来欧米の主 要オーケストラを指揮。 1984~87年、フェニーチェ劇場の首席指揮者。オペラ指揮者としても欧州各地で指揮。 1974~90年、フランクフルト放送響の首席指揮者を務め現在は名誉指揮者。同オーケストラと欧米、日本をはじ めとした演奏旅行を行なうほか、マーラーとブルックナーの交響曲全集等を録音。2001年9月よりベルリン交響楽 団の首席指揮者に迎えられた。 フィルハーモニア管弦楽団 Philharmonia Orchestra 1945 年 EMI(当時の英コロンビア)の芸術部長 W.レッグによって創設。 その後 R.シュトラウス、カラヤン、トスカニーニ、フルトヴェングラー等の巨匠を指揮者に招き、その名演と共 にフィルハーモニア管は一躍欧州楽壇の注目の的となった。特にカラヤンとは多くの録音を残し、欧米各地に演 奏旅行も行った。その後クレンペラー、ムーティ、シノーポリが首席指揮者となり、90 年のシノーポリとフィル ハーモニア管の来日公演では『マーラー・チクルス』を行なった。1997 年にドホナーニが首席指揮者に就任。現 在はドホナーニの他、アシュケナージが桂冠指揮者、クルト・ザンデルリングが名誉指揮者となっている。 主催:東京都歴史文化財団・東京芸術劇場/後援:ブリティッシュ・カウンシル 協力:コロムビアミュージックエンタテインメント ワーナーミュージックジャパン チケット料金 7月4日、9 日、10 日 S¥22,000 A¥19,000 B¥15,000 C¥11,000 7月5日 S¥25,000 A¥22,000 B¥18,000 C¥12,000 最大¥6,000 お得な4夜公演セット券 S:¥85,000(定価¥91,000) (ジャパン・アーツのみ、電話受付) A:¥73,000( ¥79,000) B:¥57,000( ¥63,000) C:¥40,000( ¥45,000) D¥6,000 D¥6,000 東京文化会館友の会料金 7月4日、9 日、10 日 7月5日 S¥20,500 A¥17,500 B¥14,500 C¥10,000 D¥5,500 S¥23,500 A¥20,500 B¥16,500 C¥11,000 D¥5,500 夢倶楽部会員料金 7月4日、9 日、10 日 S¥21,000 A¥18,000 B¥14,000 7月5日 S¥24,000 A¥21,000 B¥17,000 ※ チケット料金は、全て消費税込みです。 1 月 21 日(日) 前売開始 <東京文化会館友の会、ジャパン・アーツ夢倶楽部会員 1 月 14 日(日)/ジャパン・アーツぴあメール会員 1 月 15 日(月)> 4/3 お問合せ・お申込み ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5237-7711 www.japanarts.co.jp/ 東京芸術劇場チケットサービス (03)5985-1707 東京文化会館チケットサービス (03)5815-5452 電子チケットぴあ 0570-02-9990 イープラス eplus.jp CNプレイガイド 0570-08-9990 http://pia.jp/t 【特別割引チケット (ジャパン・アーツのみで受付/★は電話予約が必要です)】 ◎ 青少年のための学生席¥3,000(原則として 25 歳までの小・中・高・大学生が対象です。当日は学生証をお持ち下さい) ★団体割引につきましては、別途お問合せください。 ★車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引きになります。 次のことをあらかじめご承知の上、チケットをお求め下さいませ。 ① やむを得ない事情により、出演者・曲目等が変更になる場合がございます。 ② お買い求めいただきましたチケットの、キャンセル・変更等はできません。 ③ 未就学児の同伴はご遠慮下さい。なお、ご入場には1人1枚チケットが必要です。 ④ 場内での写真撮影・録音・録画・携帯電話等の使用は、固くお断りいたします。 4/4
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