平成23年9月5日 報道関係各位 学校法人 都築学園 福岡第一高等学校 学校長 都築 仁子 元セネガル留学生の年齢詐称を理由にした戦績抹消処分に対する反論 福岡第一高等学校は、本年9月3日(土) 全国高校体育連盟が当校に対して、 当時、当校のセネガル人留学生が年齢詐称をしたとの理由で、2004年の インターハイバスケットボール競技の優勝と翌年3位の戦績を抹消すると 一方的な処分の発表をしたことを報道で知りました。 当校では、かねてよりセネガル人留学生ティエル・セイドウ・ヌロ・ディアン 元選手が、全国高校体育連盟が指摘するような年齢詐称をしていないことを セネガル政府発行のパスポートをもとにして確認し、説明してまいりました。 今回の戦績抹消にあたって、全国高校体育連盟は2008年10月17日付 セネガル外務省の口上書(公文書)を根拠としていますが、この内容を明らか に否定する新たな口上書が2011年2月22日付でセネガル外務省より発出 されており、同選手の出生日について、当校が主張しております事実に間違い ないことを確認しております。 上記2011年2月22日付 口上書は、外務省から文部科学省へ送付された ことも確認しております。このような事実がありながら、理由は分かりませんが 全国高校体育連盟の判断資料としてこれを無視していることは、言語道断であり 不当だと思います。 以上のことから、全国高校体育連盟に対して、直ちに2004年のインター ハイバスケットボール競技の優勝と翌年3位の戦績処分の取り消しを求めます。 想えばこの問題が提起されて以来、実に7年間に亘り、セネガル政府関係 各位をはじめ、福岡県高等学校体育連盟、外務省等関係各位にご迷惑をおかけ しましたこと、またご指導をいただいたことに対し感謝申し上げます。 以上 2011 年 2 月 22 日、ダカール セネガル共和国外務省は 在ダカール日本国大使館に敬意を表するとともに、2008 年 10 月 17 日付 口上書 No.10999/MAE/DAJC/CHAN に関し、セネガル人 Thierno Seydou Nourou DIAGNE 氏の出生につき、補足情報をお伝えする光栄を有します。 2011 年 2 月 21 日付けの No.00164MINT/DAP 書簡によって、セネガル内務省は、セネガ ル外務省に対して DIAGNE 氏の身元に関する徹底的な調査を遂行し、完了したことを通知 してきました。 内務省によると、調査結果は国家アイデンティティーに関する過去より保管されたデータ ベースにあるデータに基づくと同時に、市民登録簿及び関係のある学籍簿が一致しておりま す。 調査を行った結果、以下のことが明白であると言えます。 - DIAGNE 氏は、国家のアイデンティティーのデータベース番号と完全に一致すること - 彼の出生は、1986 年にピキン(Pikine)市民として登録と中央登録簿に記録されてい ること(出生のコピー抜粋と出生の速報が同封されている) - 彼は、初等教育をダカールにある Manguiers Ⅲ(小学校)で過ごし、中等教育を同じ くダカールにある Lycee Maurice Delafosse de Dakar(中学校)で過ごしました。(学 校の修了証のコピーが同封されている) 結論として、 Thierno Seydou Nourou DIAGNE 氏は、1986 年 10 月 4 日にピキン(Pikine) で出生したことは明らかな事実です。 セネガル共和国外務省は、ダカールの日本国大使館に対し、彼に関する情報更新の機会、 深い省察を保証する機会を捉え、深い感謝の意を表します。 在ダカール日本国大使館御中 外務省 福岡第一高等学校バスケットボール部の主な戦績 主催 インターハイ ウインターカップ 国民体育大会 全国高体連 日本バスケットボール協会 日本体育協会 1998年 平成10年 出場 県予選敗退 1999年 平成11年 県予選敗退 県予選敗退 九州予選敗退 2000年 平成12年 出場 県予選敗退 出場 2001年 平成13年 出場 県予選敗退 出場 2002年 平成14年 県予選敗退 県予選敗退 3位 2003年 平成15年 ※ 出場 県予選敗退 優勝 2004年 平成16年 ※ 優勝 ベスト8 3位 2005年 平成17年 ※ 3位 優勝 準優勝 2006年 平成18年 出場 県予選敗退 優勝 2007年 平成19年 3位 準優勝 準優勝 2008年 平成20年 準優勝 準優勝 九州予選敗退 2009年 平成21年 優勝 準優勝 3位 2010年 平成22年 ベスト8 準優勝 優勝 2011年 平成23年 準優勝 12月開催 九州予選敗退 ※印は、ディアン選手本人が在籍した期間です。
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